リプレイ
嵐柴・暁翔
折角ダスクが調理器具と調味料を山ほど持たせてくれたんだし有効活用しないとな
……というのを強いられているような気がするけど、俺には何もできない
ネタに乗らないのは負けだと邪神暁がまた戯言を吐いているのが聞こえる…
そんな訳でモスクワ入りした後は適当な広場か道端でシャシリクというか串焼き肉を提供する屋台を出します
各種焼肉のたれに浸けて串に刺し焼いた肉を【口福の伝道者】で増やしているだけですが、調理器具をそれっぽく動かしたり肉を軽く焼き直したりとうまく演出します
調理するのが俺でも日本の食品会社の力を持ってすれば充分美味しい
そんな感じで日銭を稼いで余所者が多く泊まっている宿で部屋を借りて拠点にします
宿の女将さんにでも最近の街の様子や近付くと危険な場所を知りたいとチップを渡せばある程度の話も聞けるだろう
仕事と宿があれば労働者を名乗れるし無職宿無し浮浪者よりは信用され易くなるだろう
もしクロノヴェーダに遭遇しても下手に逃げ隠れするよりは知らん顔して労働者Aとして日常の風景に紛れた方が怪しまれないだろうしな
八雲・譲二
※アドリブ連携歓迎
ウワーーッしまったぁトレイン乗り間違えたァ!!(※PL的には合ってますすいません)
イスカンダルのスサ方面で焼肉焼いてる牛のアヴァタールとお料理対決しに行くつもりだったからスパイスミル各種の中身も補充してあるしフライパンも綺麗に磨いてあるし包丁もばっちり砥石にかけてきちゃったぜ!!!
このトレイン何処行き?ロマノフの食人儀式阻止?
じゃあ使いどころ無さそうだなぁ(渾身のフラグ)
参加したからには真面目にやるぜ。ロマノフを頑張ってる知り合いも多いしな
まずはモスクワへの潜入か。街中もクロノヴェーダが徘徊してて、儀式の贄を探してるんだよな?
【光学迷彩】で早々に身を隠し、クロノヴェーダに発見されないよう物陰から物陰へ。
拠点に向かう道中でも情報が仕入れればいいんだが…既に行方不明者が出てるなら、無警戒に外に出てる市民も少ないか?
集まるとしたら酒場や食料品店か。時先案内人さんが用意してくれた空き家の場所が街の中なら有難いんだがどうだ?
イマイチなら仲間と合流してそっちに合わせるわ。ゴメンな。
天星・雲雀
どこかの国では、膝の皿を抜くという刑罰が在ったそうです。
多少骨を抜かれても人間は死なないということですかね?
でも、骨までムダにしないなら、使う調理器具は鍋です!鍋を持っていきます!
とまぁ、予行演習は上々な感じです。
まずは拠点の空き家に行くんでしたね?
みなさんは、町中ですか?自分も行きます。
なんか騒ぎになりかけたら、自分が巡回の注意をそらしますね。
旅芸人風のチンドン屋さんです。胡散臭さも備えていくので任せてください。
「調味料よし、フライパンよし、包丁よし!」
トレイン内で装備点検を怠らない八雲・譲二(武闘派カフェマスター・g08603)はこれから戦地へ向かうというにも関わらず、どこかワクワクしていた。
「待ってろよ、焼肉魔人!」
そして今、停車したトレインから意気揚々と飛び出した譲二を迎えたものは……。
―――ヒュオォオオ……。
極寒の銀世界だった。
「寒ッ!?え、どうなってんのこれ!?どう見てもイスカンダルの地形じゃないよね!?」
当初の予定では、スサ方面に出撃して焼肉系牛肉風クロノヴェーダとクッキングバトルを展開するはずだった……が。
「ウワーーッしまったぁトレイン乗り間違えたァ!!」
グランドターミナルにはたくさんの列車があるからね、仕方ないね。
「イスカンダルのスサ方面で焼肉焼いてる牛のアヴァタールとお料理対決しに行くつもりだったからスパイスミル各種の中身も補充してあるしフライパンも綺麗に磨いてあるし包丁もばっちり砥石にかけてきちゃったぜ!!」
一周回って笑いが止まらない譲二がほろり、無念の涙を流すも。
「あ、ちょ、涙が凍って目が……ッ!?」
と、のっけから今回の常識人枠(と言う名の犠牲者枠)臭がすごい譲二。そもそもなんで彼が列車を間違えたかってーと。
「折角ダスクが調理器具と調味料を山ほど持たせてくれたんだし有効活用しないとな……というのを強いられているような気がするけど、俺には何もできない」
嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)をはじめ、今回の復讐者は皆、調理セットを装備していたため、自分と同じ目的だと勘違いしてしまったからである。
「ネタに乗らないのは負けだと邪神『暁』がまた戯言を吐いているのが聞こえる……」
寒さのあまり、幻聴聞こえてない?大丈夫?やめてよ?目的地に到着する前に氷像になるなんてオチ。
「はぁあああ……来ちまったもんは仕方ない、真面目にやるか……で、俺達の目的ってなんだ?」
「ロマノフの食人儀式の阻止だな」
「じゃあ使いどころなさそうだなぁ」
気を取り直して、暁翔に依頼内容を確認する譲二だが、どう考えても自慢の調理器具の出る幕はなく、しょんもりするのだった。
「どこかの国では、膝の皿を抜くという刑罰が在ったそうです。多少骨を抜かれても人間は死なないということですかね?」
お前はこの空気の中よくもまぁそんな物騒な話題が出せたな天星・雲雀(妖狐のシャーマン・g00400)ッ!?
「でも、骨までムダにしないなら、使う調理器具は鍋です!鍋を持っていきます!」
スチャッとヘルメット風に被って装備する雲雀だが……話の流れ的に何か勘違いしてない?食材にされそうな民間人を救出に行くんだからね?一緒になって調理するんじゃないんだからね!?
「……こやっ☆」
コッチが心配になるのを見越して笑ってごまかすなー!?
「一先ず、みなさんは、町中ですか?自分も行きます」
お鍋を風呂敷に包んで背負いこんだ雲雀が、よいしょッと荷物を抱え直すと。
「街中もクロノヴェーダが徘徊してて、儀式の贄を探してるんだよな?だとしたらここはできる限り目立たないように動こうぜ」
という提案の下、譲二は物陰から物陰を渡り歩くスパイ映画の如く隠密行動をとるが。
「いらいらいらいらいらいらいらいらいら……」
ストレスのあまり、感情が口から零れ落ちてる……!
「こういうのは性に合わないんだよな……」
かといって、見つかるわけにもいかず、物陰で一息入れていると。
「……何やってんだあいつら?」
広場の片隅で暁翔がガラゴロガラゴロ、昭和日本のラーメン屋台めいたサムシングを引っ張ってくると、この辺で通じそうな言語で『焼き鳥』って書いた看板を掲げて。
「美味いよ美味いよー、シャシリク焼きたてだよー」
一本食べてみて、火が通っている事を確認してから営業を開始!
「調理するのが俺でも、日本の食品会社の力を持ってすれば充分美味しい」
言ってしまえば、普通の鶏肉に焼肉のたれをつけて焼いて、それを一本だけ食べて残留効果で複製しているだけなのだが、ここはモスクワ。国外どころか別ディヴィジョンの濃ゆい調味料の香りに道行く人々がふと、足を止める。
「さーぁさぁさぁ寄ってらっしゃい見てらっしゃい!鶏のシャシリク焼きたてですよ!今宵の晩酌のお供にいかがでしょうか!?」
そこへまー、ピエロ衣装の雲雀がバグパイプをブイブイ鳴らして玉乗りならぬ釜乗りして、調理器具の有効活用(物理)しながら宣伝するから人が集まって……。
「何やってんだお前らー!?」
そりゃー譲二だって怒るよ。あんだけ目立つなって言ってんのに思いっきり目立ってるんだもの。あっという間に二人の所へすっ飛んでいき。
「そういうのは俺にやらせろよ!!」
そっち!?
「あれ、姿を隠してたからてっきり別行動かと思ったぜ」
「俺は隠密より陽動の方が好みなの!」
暁翔に場所を開けてもらって、既にタレがかかった焼き鳥を端に寄せると、まだ味がついていない肉を並べて。
「ま、折角持ってきたなら使わないとな!」
ミルを捻って塩と胡椒で下味をつけたらバジルとセージを少々。肉の旨味を活かした次は、味付けは胡椒とガーリックでピリッと仕上げながらもシメにレモンをキュッと絞り、滴る果汁が酸味と共に甘い香りを運ぶ串焼きにしてみたり。
「こんだけ寒い地域だからな、体を温めるために酒飲みが多くなるもんだ。だったら、濃い味の方が受けもするだろう」
「焼き鳥も濃いめだと思うが?」
「洋酒のつまみにタレは甘すぎらぁ!」
などと、もうすぐ成人する暁翔と既に四十路(プロフィール上は三十代だが、『デジタル化』した情報登録の際、端末操作をミスって実年齢からずれたとは本人談)の譲二。そんな二人を眺める外見幼女の雲雀は。
「なんで大人ってすぐお酒の話になるんですかね?」
かたや未成年だし、譲二も居酒屋じゃなくて喫茶店店主のはずなのだが……不思議な事もあるものだ。
何はともあれ商売は順調、袋に溜まった貨幣をチャラチャラ鳴らしながら、屋台を撤去した譲二が首を捻り。
「で、これからどうする?人が集まるとしたら酒場や食料品店か。時先案内人さんが用意してくれた空き家の場所が街の中なら有難いんだがどうだ?」
「もらった住所だと、町のど真ん中のようですが……」
ちらと、雲雀が視線を投げた暁翔は、明らかにそちらには向かっておらず。
「ここは宿を拠点にしようぜ。そこなら出入りを人に見られても怪しまれないし、『余所者』が店主に最近の世情を聞いたって、何もおかしくはないだろう?」
などと、暁翔は稼いだばかりの『交渉材料』を掲げて見せた。宿に入れば三人分の部屋を取り、食堂で卓を囲んでいたが。
「そこのお嬢さん、ちょっといいかい?」
「はーい、ご注文ですか?」
暁翔がウェイトレスを呼ぶと、そっと顔を寄せて。
「俺たちは見ての通り他所から出稼ぎに来たんだが……妙に町の連中が剣呑としちゃいないかい?最近何かあったのか?」
その手にコインを握らせながら囁けば、女性は困ったように微笑んで。
「何かあったというか……都市伝説のせいですよ」
「都市伝説?」
なんでまたそんな胡散臭い話が飛び出したモノかと、譲二が片眉を上げれば暁翔が先を促し。
「ある日突然、一家全員がいなくなるんですが、そもそも最初からそんな家族はいなかったんじゃないか……つまり、その近所の人達はオバケの一家を見ていたんじゃないかって都市伝説ですよ」
「どちらかと言うと怪談では!?」
雲雀のツッコミに、女性はまたも困ったように笑って。
「この辺りは寒くて、窓もドアもしっかり閉じますからね。外からはその家に人がいるかいないか分からないんですが……最近は生活が大きく変わってしまって、適応できなかった人がこっそり出ていったんじゃないかーって話が真相です。ただ、それを一々正確に指摘するのも、野暮というものでしょう?」
「なるほど、気を利かせたところから始まった都市伝説ってわけだな?」
合点の言った譲二が顎を揉むと、暁翔は女性の胸を揉み。
「情報感謝するぜ。ところでその都市伝説の家ってのはふんぎゃろっ!?」
「お触りは別料金ですよー?それもたっかいやつ」
思いっきり足を踏まれてしまったが。
「そこら中にある都市伝説ですからね。ちょっと聞いたらすぐ見つかると思いますよ。ただ……背景が背景なだけに、ちょっと白い目で見られると思いますけど」
そう言い残して、女性は去っていった。
「な、何はともあれ探すべきとっかかりは見つかっ……二人とも、なんだよその目は?」
「お前、オープンスケベも度が過ぎりゃ、身を滅ぼすぞ?」
「男の人ってほんとサイテーです」
暁翔は譲二と雲雀からじっとりした視線を向けられてしまうのだった。何はともあれ、人に聞けば被害者の家を特定する事はできるだろう。
「ここからは情報収集ですね……雲雀ちゃんの鼻が唸りますよ!!」
鼻っていうか、残留効果だろうなーって思った二人だったが、とりあえず黙っておくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
嵐柴・暁翔
また同じ場所で屋台を出します
焼肉のたれは幾つか持ってきたし、最近やってきた余所者の店主という立場は街の様子を聞きたがったり所謂お約束を知らなくても怪しまれないし色々と都合がいいからな
数撃ちゃ当たる作戦でいく
話をしてくれそうな方がいれば肉をおまけでもして口を軽くしてから都市伝説について聞いてみます
カーミラ絡みなら狙われるのは見目麗しい女性が含まれた家族
事前の下調べもしている筈だしここ一ヶ月程度の間で見知らぬ方がうろついていたとか誰かを探す不審者がいたとかそれこそ怪しい連中が集まるようになった場所の情報でもいい
美人を狙って誘拐して更にその家族を探して身代金を要求する凶悪な連中の噂を聞いたとか話を振って本命を探します
【パラドクス通信】で他の方々とも適時情報共有
既に美女または家族を特定されている状況だったならカーミラの手下を待ち伏せて締めあげて儀式場の場所を吐かせます
被害者を攫わせて尾行というのは避けたい
美女は攫われて家族を探している段階だったなら俺が家族のふりをして儀式場に連れていって貰います
天星・雲雀
今日も元気に客寄せです!
手品だって混ぜちゃいます。
好奇心で近づいてきた人なら、オカルトやゴシップに明るいかしれません。
絶対、次はあの家族が消える。そんなと考えて毎日過ごしていませんか?
不謹慎ですが、ちょっとだけ聞いてあげます。
一家全員、居なくなる。
家族が全員揃っていて、周囲の目がない日時に決行する。それは入念な下調べが在ってこその芸当です。
狙われてる人を探して見ましょう。下っ端のクロノベーダも、そこに居るはずです。
誘拐時の移動経路も気になりますね、家族全員を連れているのに誰にも見られてない?
見られても都合の悪い記憶は消せたのかもしれませんが。
入念に誘拐計画を遂行する相手です。積み荷に紛れ込ませてとかも考えられますね。
毎日のように犯行に及んでいるなら、昨日も誰かが?
残留効果の【過去視の道案内】で、不自然な体勢で移動してる影とか見つけられたら一発なんですけど。
暁翔さんの調査で上がった家族の家に行って、視るのが確実ですね。
自分が狙われた家族の美少女ですね!お任せあれ!
完璧に運ばれてあげますよ!
八雲・譲二
※アドリブ連携歓迎
つい人様の屋台にちょっかい出ししちゃったけどあんまり横から口出すのも良くないぜ
というわけで分担しよう
流石に看板出してるんじゃねえかな、【プラチナチケット】で飲食店または酒場に潜入して軽く従業員してくるぜ
で、厨房で手を動かしつつなり他の地元従業員と一緒に休憩抜けするなりのタイミングで宿で聞いた都市伝説について話すか、「うちの店の常連さんは大丈夫か心配ですね」って感じでどっか行って帰ってこなくなった客がいないか探ってみよう
または露骨に凹んでる同世代の男性客なんかがいたら娘さんを拉致された親父の方かもしれんから声をかけてみよう
適度に情報収集したら仲間と再合流、この時点で怪しい候補地が上がっていれば確認しに行こうか
まだ情報が足りなければいっそ俺が「娘が行方不明なんです」って感じでさっきより露骨な聞き込みムーブをして敵を誘き寄せるのも有りか?
多分俺なら年齢的に「父親です」が通じるもんな
仲間が美女とその家族ですよ作戦をやるようなら乗るぜ
到着したら暴れ出すタイミングは仲間と合わせよう
北條・頼人
先発でやって来た人達がものすごい目立ってる……(おかげで難なく猫変身で市内に潜入できたという顔)
なるほど、寒い地域だから窓もドアも基本閉まってるんだね。塀の上とかから室内を見られれば良かったんだけど、閉められてるんじゃあなー……
いや、煙突や換気口はあるはず!ここは猫変身の跳躍力を活かして高い所からこっそり入り込もう!
人が居なくなるにしてもなにかしらの痕跡は残ってる……と思いたい!
何件か空き家を調べてめぼしい手掛かりが見つかったら拠点へ戻って情報共有しようかな。
いったん変身解除して、最近人がいなくなった家から怪しそうな場所へ向かって【過去視の道案内】で目星を付けられたりするといいんだけど。
その他アドリブも大丈夫です!
ラウム・マルファス
クロノヴェーダが家族を探してるなら、町に残ってる家族が、攫われた人を探してるかもしれないネ
とりあえず薬を売るヨ
ディヴィジョンに合わせた薬品持って来たからネ
「最近こっちに来たんダ。薬売りのラウムだヨ。よろしくネ」
「怪我に消毒に腹痛に熱に、大体効くヨ。何なら買っただけでも治るヨ。……冗談だヨ?」
ホントに辛そうな人がいたら、活性治癒しておこウ
「ところでなんか珍しいもの売ってる場所知らナイ?厄除けになりそうなものだと嬉しいナ」
ここでお土産ゲットしておかないと、儀式場で探すことになるからネ。
そんな雑談しながら、人通りを観察して、誰か探してそうな人を探そウ。
見つけたら……どうしよウ
発信機付けて転がしておけばクロノヴェーダに誘拐されるカナ?
でも酷いことしたくないナ
譲二になり代わって貰おうカ
ほらボク見た目は若いカラ
……おにーちゃんだったら観念してボクが攫われ……いや、ディアボロスだってバレそうだから適当に捕獲して儀式場吐かせよウ
ダスクへのお土産見つからなかったら、暁翔の屋台の焼き鳥にしようカナ?
さーってまずは各々の情報収集のターン!各個動いてるから別々に記録すんぞオラァン!!
「……なんだろう、時先案内人が荒ぶっている気がする」
嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は謎の第六感を発揮しながら、昨日と同じ場所に屋台を構えていた。
「昨日と全く同じですけど、いいんですか?」
巨大な紙風船をふーふーして膨らませる天星・雲雀(妖狐のシャーマン・g00400)の問いかけに、暁翔は本日分の肉を焼きながら。
「最近やってきた余所者の店主という立場は、街の様子を聞きたがったり、所謂お約束を知らなくても怪しまれないし、色々と都合がいいからな」
「なるほど!そういう理由なら雲雀ちゃんも客寄せ頑張っちゃいますよ!!」
触れれば潰れるはずの紙風船にふわりと立って見せた雲雀だが、風が吹いて紙風船が転がり始めて、落ちないように風船の上で猛ダッシュする事に……。
「こやーんッ!?」
「おいおい、怪我だけはするなよ……?」
人が上に乗っているにも関わらず、風で転がる辺り何かトリックがありそうだが、その辺りは一旦置いといて。
「さて、こっから先は手数で勝負だ」
「いらっしゃいませー、いらっしゃいませー!串焼きはいかがですかー!」
雪玉でお手玉していると中空で雪の結晶に姿を変えて、再び雪玉になって反対の手に戻るジャグリングを披露する雲雀に足を止める子どもと、それに引っ張られてしまう母親。そこへすかさず暁翔が串焼きを差し出して。
「一本どうですかね?」
「あ、じゃあ……」
一瞬断ろうとしたようだが、子どもの方がやたらキラキラした目で見上げて来た為、財布を取り出す女性に暁翔は待ったをかけ。
「見世物に寄って来た人に押し売りするつもりはありません。こいつはサービス、美味しかったら追加で買っていってくださいな」
「あら、なんだかすみません……」
どこか影のある女性が薄く微笑み、受け取った串焼きをそのまま子どもへ渡すと、暁翔はじっと女性の顔を見つめて。
「何やらお疲れのようですね……何か、悩み事でも?それこそ、最近噂の都市伝説とか」
「……えぇ」
女性はため息をつくと、チラと周囲を気にしながら。
「ご近所でも、まぁ、その……ちょっとありまして……」
「あぁ、噂は本当なんですね……」
共感したように見せかけて、暁翔は目を伏せて。
「美女を攫ってその家族に身代金を要求する人攫いの噂は……!」
「なんですかそれ!?」
「あれ、違いましたか?では何が……?実は、最近この辺りで商売を始めたばかりでして……」
さも、何も知りませんでした、的な顔ですっとぼける暁翔に、ビックリしてしまう女性の背後へ、雲雀がコロコロ……。
「絶対、次はあの家族が消える。そんなこと考えて毎日過ごしていませんか?」
ビクッと、女性が震える。まぁ、いきなり後ろから声をかけられたからかもしれないが。
「不謹慎ですが、ちょっとだけ聞いてあげます。話すだけで楽になる事もありますよ……?」
「……実は、そろそろウチもかな、と」
元々、相当追い詰められていたのだろう。女性はぽつり溢すと、昨夜復讐者達が宿で聞いたものと同じ話をしてから。
「近所に腕のいい職人さんのご家庭があったんですが、それが最近、物音一つしなくなっていて……ご夫婦も娘さんも、お元気そうでしたからきちんと食べられていると思っていたのに……あんな方たちもでもいなくなってしまうんですもの。ウチも、今はまだ何とか回せていますが、そのうち……」
どんどん暗くなっていく女性だが、暁翔と雲雀が目を合わせる。
「失礼ですが、その家の場所を伺っても?」
「……まさか、借金取り!?」
「いや違うんですよそうじゃなくてですね!?」
途端にヒュッと青ざめた女性を説得するのに、結構手間取った暁翔なのだった。
暁翔が屋台でジュージューやってる頃、八雲・譲二(武闘派カフェマスター・g08603)はというと。
「ボルシチとブリヌイ四人前お待ちィ!」
「お前本当に新入りか!?」
その辺の喫茶店に入り込んで、フライパンを振るっていた。
「はっは!本当に新入りではあるが、伊達に歳は食ってねぇってだけさ!とはいえ、さすがにこの数は老体に堪えるぜ……」
おでこに青い光の文字で『新入り』って書かれた譲二は軽く腰を叩いて背筋を伸ばす。この光が接近した一般人の頭に向かって突っこみ、認識を誤らせるものだが、その辺は割愛。
「この数っつっても、すっかり減っちまった方だけどな……」
「これで!?」
日頃、寂れた喫茶店でのーんびり店主してる譲二。朝から動きっぱなしのこの店には長居できないな……なんて思いつつ。
「俺は最近この町に来たばかりなんだが……あれか。噂の都市伝説ってやつか」
「そーそー、どんどん客が減っていきやがる」
横からにゅっと出てきて、ため息と共に困ったような笑みを浮かべる店長に、譲二は眉間に皺を寄せて。
「そうなると、ここの常連さんも大丈夫か心配ですね……」
「そうなんだよ……俺が店を開いてから、毎日来てくれてた客が昨日は来なくてな……」
「え、あの人そんなに前から来てたんですか!?」
「?」
話についていけない譲二が、店長と先輩の顔を見比べる。疑問符に気づいた店長は懐かしむように虚空を見上げながらも、目尻は寂し気に下がり。
「毎朝欠かさず、俺のピロシキを買いに来てくれてた職人さんがいたのさ。お互い、新人同士頑張ろうって、声をかけてくれたのが切欠で仲良くなってな……」
「いやいや、一日くらいなんてことないですよー。それこそ、娘さんの手料理でも食べてたんじゃないですか?ほら、いつ見てもつやっつやの笑顔でしたし!」
(「先輩の話を聞くに、健康に問題はねぇ。が、それが毎日来ていたにもかかわらず、昨日は来ていない、と……」)
嫌な予感がした。譲二は片眉を上げて。
「店長、もしかしてその人……」
「あぁ、今朝も来なかった。でもまぁ、娘さんも綺麗に育ってたし、親子の愛情には勝てないってことかねぇ」
まずい。店長の寂しげながらも微笑ましい顔に、譲二は冷や汗を流していた。
時先案内人の話では『会敵した時には拷問の最中、もしくはその直前』の可能性が高いらしい。そして今回の敵は、家族の肉を美女に食わせるというではないか。
(「仮にその職人さんが犠牲者の父親だっていうんなら、腹の中身を綺麗にするためにまずは絶食させるだろう。時系列をまとめるなら、一昨日拉致して昨日一日何も食わせず、そして今日が調理の日になるはず
……!」)
「あ、店長、実は今日、引っ越しの荷物を整理しないといけないんで、午前中で上がってもいいですかね?」
「おいおい、そういうのは片付けてから働きにこいよー……」
人のいい店長に、半日と言わずその場で仕事を終わらせてもらった譲二は、大急ぎで合流地点へと向かっていくのだった。
少年少女が目星をつけ、中年が走っている頃……の、少し前に話が遡る。
「先発でやって来た人達がものすごい目立ってる……」
北條・頼人(人と機械の狭間を駆けて・g04414)は到着するなり、隠密ってなんだっけ?っていうコスモニャンコ状態に陥ってしまっていた。
「ま、まぁ、何はともあれ情報収集かな……」
何故か金色のメッシュが入った黒猫姿で参戦した頼人は、肉球でメモを開いて事の経緯を確認しつつ。
「なるほど、寒い地域だから窓もドアも基本閉まってるんだね。塀の上とかから室内を見られれば良かったんだけど、閉められてるんじゃあなー……」
と、生活感の欠片もない家を前にウロウロ……あんまり時間をかけると敵に発見される可能性もあるため、どうしたものかと家を見上げていると。
「そうだ!煙突から入ればいいじゃないか!」
暖炉があるなら煙突があるのは道理。人がいない空き家なら、飛び込んだ途端に焼肉になるなんてオチもない。ぴょんぴょんと屋根に登り、煙突と雨避けの隙間から顔を突っこんで。
「人が居なくなるにしても、なにかしらの痕跡は残ってる……と思いたい!」
ひゅーん……べちょっ。
「なんだかねっちょりする……これ、炭?」
どうやら暖炉に水をかけて火を消したようだ。水を吸った木炭……役目を終えた薪が残っていた所へ落下したらしい。
「と言う事は、誰かが火を消したってことだよね」
周りを見回せば、埃は被っているものの、家具や食器は綺麗に整えられている。
「争った形跡なんかはなさそうだけど……いや待てよ?」
それはそれでおかしな話ではないだろうか。違和感がグルグルと巡る頭の中、頼人は一つの仮説に行きつく。
「もしかして、そもそも誘拐なんて起こっていない……?」
「とりあえず薬を売ろうカナ」
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は道端で布を広げると、薬が入った壺を並べて。
「怪我に消毒に腹痛に熱に、大体効くヨ。何なら買っただけでも治るヨ……冗談だヨ?」
元々、癖のあるイントネーションで喋るラウム。売り文句の胡散臭さもあって、通りかかった人はチラと見て離れて、でもやっぱり戻ってきては買っていく。
「最近この辺りに来たんダ。薬売りのラウムだヨ。よろしくネ」
「え、あ、はい……?」
薬を渡しながら女性に声をかけると、何やら困惑した雰囲気で会釈された。
「なんだか薬がよく売れるんだヨネ……この町、流行り病でもあるノ?」
「そういった物はありませんが……皆、常備薬を買いに来たんだと思います」
「常備薬?」
別に必要ないが、備えておくために買っているという事だろうが……それにしたって売れ行きが良すぎる。どういう事かとラウムが首を捻っていると、女性は買ったばかりの薬を示して。
「あの、ちゃんと効くんですよね……?」
「そこは信用してくれていいヨ。って言っても、使ってみなくちゃ本当か嘘か分からないんだカラ、信じるも何もないかもしれないケド……偽物でも掴まされたノ?」
女性はふるふると首を振って。
「いえ……ただ、ちょっと安かったから……」
「安イ?」
ぼったくるつもりはなかったが、かといって安売りもしていないはずだ。相場が高騰しているのかと思いきや。
「最近、配給がされなくなって生活が苦しいんです。食料も、医薬品も、色んなものが足りません。だから、なんだか安いお薬が怪しく見えて……ごめんなさい」
支配者が変わり、モスクワは配給がストップして困窮している。なればおのずと物価も高くなるものだが、ラウムはそこまではさすがに考えていなかった。そのため、普通の値段が『格安』になってしまう。
「それに、救済措置もいつ来るか分かりませんし……とりあえず、備えておかないと……」
「救済措置?なにソレ?」
ここに来て新ワードの登場である。話を聞いたラウムはにんまり笑って。
「なるほどネ……ところで」
きょろきょろと、辺りを見回しつつ。
「なんか珍しいもの売ってる場所知らナイ?厄除けになりそうなものだと嬉しいナ」
おい待て、何を買おうとしている?また何か持って帰ってくる気か!?私の部屋の面積がじわじわと侵食されているんだが!?
「もしもし俺だ。怪しい家を発見した。場所を伝えるから、通信範囲に入った復讐者は集合してくれ。繰り返す、怪しい家を発見した……」
う~にうにうにした通信機に向かって暁翔が集合をかけてから少しして、復讐者達はとある空き家の前に集まっていた。
「よし、全員集まったな。通信で情報交換もしていたが、有効範囲外にいた奴がいて齟齬があったらマズい。改めて共有しておこうぜ」
初めに譲二が聞いてきた話と今後の推測から、恐らくもう時間は残されていない事。暁翔と雲雀の聞き込みからこの家が今回の被害者の家である事が明かされる。
「そしたらボクからの報告ダヨ。皆知っての通り、今のロマノフはすっごく貧しいヨネ。そこで、救済措置として町のまとめ役から、特に生活が厳しいと判断された家庭には、特別に配給があるらしいんダ。でも、そこまで追い詰められたおうちだからネ。配給を貰った後、結局いなくなっちゃうのがほとんどなんだっテ。コレ、相当きな臭いヨネ……」
続いたラウムの話に、頼人(人間風形態)は確信を得たように奥歯を噛んだ。
「その時、きっとそのお役人さんはこう言ってるんじゃないですかね。『家族の人数に合わせた配給をするから、全員で役所まで来て欲しい』って……空き家を何か所か見てきましたが、中はどこも綺麗でした。恐らく、攫われた人たちは自分達から……!」
「なるほど!騙されてついていってしまっていたという事ですね!それなら家族全員を連れ出しているのに、誰にも怪しまれなかった事にも納得がいきます!だとしたら、目的地はその役所のどれかですね!!」
ぱっと見ただけで、それらしき建物はいくつもあるが、いかんせん今は時間がない。雲雀はブワッと尻尾を逆立てて。
「譲二さんの話を聞くに、被害者が攫われたのは二日前……まだ、匂いは残っています!」
クンカクンカ、残り香を嗅ぐように鼻を鳴らしていると、ぼんやりと人影が浮かび上がり、ゆっくりと動き始めて……。
「みなさん、こっちです!」
移動を始めた影を追って、復讐者達は走り出していくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【過去視の道案内】がLV2になった!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【猫変身】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV2が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
動き始めれば復讐者達の動きはめっちゃ速いぞ!
町の中をズバッと駆け抜け役所の扉をデストローイ!!鍵なんか知ったことかと踏み込めば、スタッフがびっくりして止めにかかるがその肩やら頭を足場にぴょんぴょんぴょーん!
跳び越えたらその辺にあった家具やら何やらを引き倒して簡易バリケードにしつつ、どんどこずんどこ奥まった方へ進んで、いかにも立ち入り禁止臭のする扉を開けたら、なんとそこはクロノヴェーダキッチン☆
「なんだ貴様らは!?」
「我々は今重要な工程にある……」
「邪魔するなら……いや、見られた以上は生かしては返せんな。お前達も食材にしてくれる……!」
はいっ、とゆーわけで怪しげな地下室でトループス級に囲まれてしまったぞ!!後ろにはまな板代わりの石のベッドに寝かされ、手足に杭が突き刺さった男性と、さらに奥に囚われた女性が二人いるが、細かい事は気にしなくてもなんとかなる、そんな気がするッ!!
※敵さんは『食材』に拷問を繰り返し、生きたまま精肉加工することで最高に美味しいお肉になると信じています。お肉の美味しい調理法を披露すると観察の為に動きが止まるため、有利に戦えるかもしれません。なお、必要な器材や調味料、お肉は持っているものとします
嵐柴・暁翔
いや待て待て待て!
手足に杭を刺されていたらそれだけで致命傷とまではいかないにしても血抜きになる程太い杭だとすれば出血多量で割とあっさり死ぬぞ!
そこまで太くないかうまく血管を避けているとしても普通に拷問だし精神が持たんわ!
後遺障害も怖いしな
速やかに男性を解放して【治癒活性】を発動させて傷を癒します
解放した男性を奥の女性達の所まで連れて行きクロノヴェーダから引き離して、俺はその前に立ち彼らの安全を確保します
できれば残虐シーンは見せないように配慮
美味しい肉料理の作り方だ?
たっぷり身体で教えてやるよ
まずは肉を叩いて繊維をずたずたにして柔らかくする!
《悪魔合体》で大天使の技を使って剣の腹でエリート吸血騎馬兵を只管殴打します
次に調味料は揉みこんでよく沁み込ませる!
ダスク印の激辛調味料を全身の傷や粘膜部、勿論顔にもたっぷりと擦り込み口に漏斗を突っ込んで腹の中にも流し込んでから揉み込みます
そして中まで均一に火が通るようにとろ火でじっくりと焼く!
火炎魔法で焼きます
えげつない処刑方法で同じようなものがあるな
ラウム・マルファス
出来れば敵を引き離したいネ
最低でもこっちに注意を惹きつけタイ
こういうときはノリと勢いがダイジ
あとダスクが調味料(パラドクス)が役立つって言ってタ
いまこそ出番のハズ
つまり、通販番組スタイルだネ
「食材が中々美味しくならないとお嘆きのそこのキミ、朗報だヨ。捌く前から仕上げまで、食材のお供取り揃エ。ダスク印の素敵調味料セットのご紹介ダ」
あ、ちゃんとダスクからもらったヤツだヨ
パラドクスの出したらさすがに警戒されそうだしネ
「最初の処理は活きがダイジ。活き漬けって言って、生きたまま調味料に全身浸すと美味しくなるヨ。お酒とみりん、醤油にお砂糖。ちょっぴり唐辛子を混ぜて、柚皮入れるとさっぱりするヨ」
調味料は当然買うまでおさわり禁止だヨ
口上終わるまで買えないヨ
説明を続けつつ、なるべく敵を引きつけよウ
「ってことで今回はこの調味料セットに何ト!マルファス薬品店特性ピリ辛調味料を付けちゃうヨ。お値段たったの0円!」
パラドクスで生成した辛み調味料薬品(液体)を敵の目に投げつけるヨ
肌に直接付いても痛いから気を付けてネ
八雲・譲二
※アドリブ連携歓迎
これは…間に合ったとも言えるし若干遅かったとも言えるな。流石に顔を引き締める
被害者の職人さんに駆け寄る仲間がいたら、すれ違いざまに所持品のメディカルバッグを渡しておく
【活性治癒】と合わせて応急処置ぐらいは出来るはずだ
そちらに敵の注意が行かないようにするには…
にしてもアレよ、ダスク氏が言ってたらしい話はつまり
父親が食材にされかけてたお嬢さんらの目の前でお肉の美味しい調理法を披露しろ…ってコト?
ひどない??
よし決めた。お嬢さんらにドン引きされた回数だけ帰ってからダスク氏にツッコミフライパンをお見舞いしよう。決定。
というわけで!ハイ注目!フライパンと麺棒をガンガン打ち合わせアピールするぜ
お前等全くなってない!自力解体の必要なジビエ料理はまず血抜きから!
【アイテムポケット】から生きた鶏入りの鳥籠を出す。ゴメンな美味しく頂くから。時間稼ぎに丁寧にゆっくり、絞めて捌いて…の手順を見せていく
仲間が職人さんの手当を済ませた頃にアピール終了
おぉっと手が滑った!吸血兵に次元斬をシューッ!!
北條・頼人
ギリギリ間に合っ……本当にギリギリだった!手足に杭打たれちゃってるし!
他の人が注意を引いてる間に【活性治癒】で治療して、ひとまずご家族で安全な位置にいてもらおうかな。
【アイテムポケット】でクーラーボックス持ち込んで、そこからさっき市内で買っておいた食材を取り出して実演して足止めだ!
そもそもの話、雑食の動物が美味しいはずないでしょ!食べたものの臭いとかが蓄積していくんだから!
ちゃんと飼料の時点で美味しく食べられるよう育てられたお肉を使えるなら使う!そうでないなら……他のもので補うとか!
例えばこうして、筋を切って叩いて伸ばしたお肉を玉ねぎとか生姜を刻んたものに漬け込んでおくと臭みが取れる上に柔らかくできるんだ!
焼くときにはその野菜を一旦外して、お肉を取り出したフライパンに刻み野菜とバターと各種調味料や赤ワインを加えてじっくり炒めてソースにする!
最後にそのソースを満遍なく乗せれば……お肉と野菜の旨味が手を組んだ、柔らかシャリアピンステーキの完成だ!さあ、おあがりよ!
その他アドリブも大丈夫!
「ギリギリ間に合っ……本当にギリギリだった!手足に杭打たれちゃってるし!」
「いや待て待て待て!手足に杭を刺されていたらそれだけで致命傷とまではいかないにしても、血抜きになる程太い杭だとすれば出血多量で割とあっさり死ぬぞ!うまく血管を避けているとしても普通に拷問だし精神が持たんわ!」
希望的観測(?)をする北條・頼人(人と機械の狭間を駆けて・g04414)に嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)がツッコミを飛ばせば、八雲・譲二(武闘派カフェマスター・g08603)は奥歯を噛み。
(「これは……間に合ったとも言えるし若干遅かったとも言えるな」)
腹をカッ捌かれていないという意味では、十分に早かったかもしれない。だが、暁翔の言う通り、悠長にしていられないのも事実。
「にしてもアレよ、ダスク氏が言ってたらしい話はつまり……父親が食材にされかけてたお嬢さんらの目の前でお肉の美味しい調理法を披露しろ……ってコト?ひどない??」
敵を目の前にして細かい事を気にしてるんじゃないよ!仕方ないでしょうよクロノヴェーダなんだから!我々の常識が通用しない存在なんだよ!!さぁ、怒れ。君達の怒りが敵を滅ぼす力となる……!
「よし決めた。お嬢さんらにドン引きされた回数だけ帰ってからダスク氏にツッコミフライパンをお見舞いしよう。決定」
怒りの矛先がこっちに向いている!?
「というわけで!ハイ注目!」
ガンガンガン!!死体もびっくりして跳ね起きそうな騒音に、クロノヴェーダが咄嗟に耳を塞いだ瞬間、フライパンを麺棒で叩いていた譲二は鳥籠に収まった鶏を掲げて。
「お前等全くなってない!自力解体の必要なジビエ料理はまず血抜きから!」
片手に籠を、片手に鞄を持っていた譲二は敵の視線が鳥籠に集中している間に、後ろ手に鞄を開いて暁翔に止血剤と包帯を抜き取らせて。
「コケ?」
「ゴメンな美味しく頂くから」
自らの運命を知らぬ哀れな鶏肉を前に、譲二は合掌して黙祷を捧げてから、バチッ!強力なスタンガンを以てまずは意識を刈り取る。沈黙した鶏の頭に愛用の大包丁を振り下ろして断頭。地下室を照らす壁かけランタンのフックに紐をかけ、逆さづりにしてバケツに血を溜める。
「……」
『……』
ポタリ……ポタリ……。
『いやこの間どうしろと!?』
「うるせー!血抜きばっかりは待つしかねぇだろうが!!」
滴る血の音だけが響く無言の空間の、なんといたたまれない事……そりゃートループス級だってツッコミくらいしたくもなる。
「うーん……血が……私の血が……」
「父さん!?」
「血の滴る音で親御さんのメンタルにダメージ入ってんぞ!?」
「譲二さーん!場を!なんとか場を保たせてください!!」
しれっと救助に回っていた暁翔と頼人から要請が飛んでくると、譲二は鍋に湯を沸かして。
「それじゃ毛抜きの為に熱湯の用意を……」
「お湯が沸くまでまた無言になるやつじゃないですか!?」
頼人からのツッコミに譲二が唇を尖らせて「いや食肉加工に見栄えとかないから。命を頂くのに盛り上げ要素とか本当にないから」って顔をしていると、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)が怪しく光る眼鏡をスチャッと押し上げて。
「こういうときはノリと勢いがダイジ。あとダスクが調味料が役立つって言ってタ……いまこそ出番のハズ」
ちなみにラウムの言う調味料は本物の調味料ではなく、パラドクス名らしいから注意!
「つまり、通販番組スタイルだネ」
何がどうしてそうなったのか、この記録見てる人にも分かるようにご説明願いたい。
「食材が中々美味しくならないとお嘆きのそこのキミ、朗報だヨ。捌く前から仕上げまで、食材のお供取り揃エ。ダスク印の素敵調味料セットのご紹介ダ」
って普通に持ち込んだ調味料の方を並べるんかい!!
「いきなりパラドクスなんて仕掛けたら警戒されそうだしネ。まずは異能に頼らずいくヨ」
と言うわけで唐突に始まりましたマルファス通販のお時間です。本日ご紹介の商品、そのおすすめポイントは……。
「最初の処理は活きがダイジ。活き漬けって言って、生きたまま調味料に全身浸すと美味しくなるヨ。お酒とみりん、醤油にお砂糖。ちょっぴり唐辛子を混ぜて、柚皮入れるとさっぱりするヨ」
話の展開的に、調味料の入ったバスタブに、縛った食材(被害者男性)を沈める絵面を思い浮かべるクロノヴェーダだが、活き漬けは私が調べる限りは最終人類史辺りだと、小型のイカを醤油に漬け込んだものしか出て来なかったあたり、本来は海鮮向けの調理法なのかもしれない。
「しかし一本の瓶でこれだけだろう?一度の調理に何本使うのやら……」
並んでいる調味料にクロノヴェーダが手を伸ばすと、ひょいっとラウムが取り上げて。
「調味料は当然買うまでおさわり禁止だヨ。口上終わるまで買えないヨ」
「何、これ以上何を説明するというのだ!?というか我々に売りつけるつもりだったのか!?」
「アレ、もしかして薄給?これだから社畜ハ……」
「んなわけあるか!我々はエリートだぞ!給料ももちろんエリー……」
「そんなサラリーマンにも朗報ダヨ」
「話を振っておいてぶった切るなー!!」
ブチ切れヴェーダも気にせず、ラウムは胡散臭い笑顔でにこー。
「今回はこの調味料セットに何ト!マルファス薬品店特性ピリ辛調味料を付けちゃうヨ。お値段たったの0円!」
「売り物じゃねぇのかよ!!」
お湯が沸いて鶏肉を茹で、チマチマと毛抜きと産毛焼きをしていた譲二がツッコミしながらまな板に鶏肉を置くと。
「つーかお前ら解体の知識は持ってるんだろうな?ハウツー本に頼ってる間は素人と同義だぞ!」
『なにおぅ!?』
無駄にプライドの高い本日のクロノヴェーダ。一発でプッツンしたところで肉をひっくり返し。
「解体の前に切込みを入れるのは基本だろうが!」
尻から首までサックリ切込みを入れると、もっかい正面にして内ももの皮にも切込みをサクッと。
「こうやってとっかかりを作ってやると……」
切込みに親指を差し込み、もも肉を掴んみつつ指先を裏側の骨に添えて、手首を返すようにすると、パキッ!関節が外れて骨付きもも肉の状態に。
「んで、ここから骨にそって、包丁の刃先で肉と筋を切ってだな……」
「脚が……私の脚が……!」
「あぁ!負傷のショックで気絶していた父さんが悪夢にうなされて……!」
「譲二さん!やっぱ解体ショーはダメですって!!」
残留効果で傷は治っているはずなのに、何故か追い詰められていく被害者男性の様子に頼人が叫べば、譲二はふいにフライパンを磨き。
「……予定の二倍はいっとくか」
何を?ねぇ何を!?
「そもそもの話、雑食の動物が美味しいはずないでしょ!食べたものの臭いとかが蓄積していくんだから!」
遠回しに、お父さんは娘さんのご飯じゃないアピールをしていく頼人。愛用のパーカーの中から猫脚がついて不安定な場所にも設置できる、見た目が猫の箱っぽい……逆だ。箱っぽい猫のようなクーラーボックスを引っ張り出すと、道中に買って、しまっておいた肉を取り出して。
「ちゃんと飼料の時点で美味しく食べられるよう育てられたお肉を使えるなら使う!そうでないなら……他のもので補うとか!」
例えば!と、頼人はまな板に肉を置くと、包丁の峰で叩き。
「筋を切って叩いて伸ばしたお肉を玉ねぎとか生姜を刻んたものに漬け込んでおくと臭みが取れる上に柔らかくできるんだ!」
「だ、そうだ」
パアァ……謎の光に包まれた暁翔は羽を生やして浮かび、目の色が緑に髪は金髪……新手のヤンキーかな?
「天使だよ!?」
ボケ枠にツッコミを返されただと……?
「何はともあれ実演してやらないとな……まずは肉を叩いて柔らかく!!」
「ビフテキッ!?」
突然の暴力!暁翔の振るう剣の腹がクロノヴェーダの腹を直撃!お腹同士のぶつかり合いに鈍い音が響くっ!!
「ミートハンマー代わりの鈍器剣だオラァ!!」
絵面がもはやバット振り回すヤンキー……。
「焼くときにはその野菜を一旦外して、お肉を取り出したフライパンに刻み野菜とバターと各種調味料や赤ワインを加えてじっくり炒めてソースにする!」
漬け込んだ刻み野菜を取り除き、肉を焼いて染み出して来た肉汁の中へ先ほどの野菜を注ぎ、バター、塩、ハーブ、赤ワインを加えてじっくりコトコト。
「次に調味料は揉みこんでよく沁み込ませる!」
これは酷い……需要があるかと思って持たせておいた唐辛子汁(詳細は省くが、使用時に安全性が保障されないタイプの調味料)を取り出した暁翔は、殴りつけた痣の上にじっくりねっちょり……。
「ひぎゃぁああああしみるぅうううう!?」
「うるせぇフォアグラになるんだよォ!!」
クロノヴェーダの口に漏斗を突き刺したところで、横からラウムがニョキッ。
「紹介するだけじゃお客様は商品を買ってくれナイ……やっぱり味見あっての調味料だと思うんダ」
などと、漏斗の中になんかキラキラした液体をたらーり。
「!?!?!?」
「……なんかめっちゃビクンビクンしてるんだが……それ、本当に調味料か?」
「唐辛子と山葵と山椒と酢と檸檬と、後なんかそれっポイのを適当に混ぜた欲張り調味料ダヨ?」
「……とりあえずまさしく辛酸ってことだけは分かった」
深く気にしてはいけない、白目向いたクロノヴェーダからそれだけは悟った暁翔であった。
「最後にそのソースを満遍なく乗せれば……お肉と野菜の旨味が手を組んだ、柔らかシャリアピンステーキの完成だ!」
「いけねぇ、俺だけまだ調理が終わってない……!」
じゃん!と頼人がステーキを掲げれば、譲二は慌てて包丁を手にするが。
「おぉっと手が滑った!」
分解した肉を切り分けようとして、脂で刃が滑ったのだろう。若干前のめりになる譲二だが、その包丁の切っ先がギューン☆
「「伸びた!?」」
突如迫る光の包丁をサッと避けるラウムと暁翔。が、しかぁし!
「サーロインッ!?」
逃げそこなったクロノヴェーダに思いっきりグッサァ!!
「今日のメニューはクロノヴェーダの串焼きだな……」
譲二の光の包丁に突き刺さった状態のクロノヴェーダを、小さな炎が取り囲み、ジリジリジリジリ……焚火に突き立てられた魚の如く、じっくり火炙りに……。
「父さん」
恐怖と絶望を越えてしまった女性は、虚無顔で。
「助けが来たと思ったら、もっと酷い人達だったよ……」
「しまった、残虐シーンは見せないはずだったのに!おのれクロノヴェーダ!!」
配慮してたって狭い地下室で遮蔽物もねぇからな……暁翔が八つ当たり気味に焚火(?)の火力を上げていると。
「あー……えっと、ほら、これは普通のお肉だから、おあがりよ」
被害者家族へ、頼人がステーキを差し出すのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】がLV2になった!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV2が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
「やれやれ、困ったコックさん達だ……」
本来であれば、解体した父親を焼くための用意だったのだろう。巨大な鉄板を加熱していたアヴァタール級がため息を溢す。
「厨房に勝手に入り込んだ挙句、食材を台無しにして、料理人を手にかけるなど……」
明らかに今までとは雰囲気が違う。トループス級のようにはいかない気配に戦場の空気が冷えて、加熱された鉄板が瞬く間に熱を失い……。
「やはり食材は生に限る!」
結局似たような臭いが漂い始めた。
「素材本来の味を楽しんでこその食事……そうでしょう、お嬢さん?」
「ひっ!?」
不意に、視線を投げられた被害者女性の虚無顔に、恐怖が戻ってくる。
「ついでです。これほどたくさんの『食材』が揃っているのですから、ビュッフェスタイルとしましょうか……!」
※ボスさんは生食が性癖……もとい、好みの為、食材に火を通さない調理法、料理を見せると興味を持って動きが鈍るっぽい気配がするぞ!!
嵐柴・暁翔
いやこの肉料理がトラウマになりそうな状況でステーキを出されて平気で食べられる方は最早サイコパスかなにかだと思うぞ…
被害者女性達は気絶でもさせた方がまだましだったような気が…
……また邪神 = がバーサークしているのか…
被害者達は部屋の角に移動して貰ってその前に【防衛ライン】を引いて少しでも危険から遠ざけます
精神的な安全については…なんというか申し訳ない…
……黙っていても俺達から少しでも離れようと角に逃げていて近付くと寧ろ怯える…?
おのれクロノヴェーダ(魔法の言葉)
そこの女性相手に『生で食べるのが好き(意味深)』とか平然と言い放った挙句に男の俺も纏めて『美味しく食べる(比喩表現)』とか更に自分の性癖を暴露してくる種馬卿はさっさと始末しないとな
生の料理で素材の味を楽しむならもう踊り食いでいいだろう
ウロボロスみたいに自分で自分を食べてくれれば楽でいいんだけどな…
じゃあ生野菜サラダでも…肉を寄越せ?
ユッケでも作っておきます
最終的には人ごろし城の拷問卿を料理…ミンチよりひでぇよがオチじゃないか…?
ラウム・マルファス
食材呼びしておいて何だけど、被害者の人の精神状態が心配だネ。ウッカリお肉を食べれなくなったら大変ダ。危ないようなら現の夢を使うヨ。ボクが追い詰めた分くらいは忘れられるだろウ。このパラドクス、戦闘用じゃないし報告書に書くの大変そうだけど、仕方ないネ。
「ウンウン、お刺身美味しいよネ。そのままもイイけど、わさび醤油で食べるのも、すりおろした生姜を乗せるのもイイ。飲み物は日本酒が良いな、あでもワインとかウォッカも合いそうだよネ。素材の味が良いなら最小限の塩だけって言うのもアリかナ。お酒飲むと脱水しやすいからネ、塩分多めにとった方がイイんだヨ。生で食べるのが好きならレアスモークとかも美味しく食べられるカナ、ウィスキーとかブランデーと合わせたいよネ。あとは……」
延々しゃべり続けるヨ。そーいうパラドクスだヨ。仕方ないネ。
ダスクへのお土産は、どーしょっカナ。そういえば料理得意そうだったよネ。食材とか調理器具とか……んー、洒落にならないもの渡しそうな気がスル。町で見つけた何か怪し気なお人形にしよウ。
八雲・譲二
※アドリブ連携歓迎
何ィーッ自分で加熱してた鉄板を自分で速攻冷やしたセルフ賽の河原おじさんの登場だと
モチーフわかりやすいが青髭って髭自体が青いわけじゃねえと思うんだわ
クソッ!ツッコミが追い付かねえ!
同じ部屋にいたならもっと早く口出してこいよってツッコミはメタ的に仕方なかったぽいからやめとこう
しかし食材は生がいいって?
じゃあさっきの吸血兵達が乗ってる筈だった馬でも外から連れてきてくれよ馬刺しにしてやるから
料理人なのでお客(?)の注文にはなるべく答えようとしちゃう
しかもビュッフェがいいって?つまり色々作れと?しょーがねーなぁ~
生で食うなら魚か。調理途中の鶏肉は鍋に投げ込んで茹でといて【アイテムポケット】から海鮮類を召喚
はいよ刺身!
表面だけ炙ったタタキ!
茹で鶏と鮮魚のカルパッチョ!
おやこんなところに活きのいい蛸足が(←触手)これはキュウリと一緒に柚子胡椒醤油和え!
さて互いに収拾着かなくなる前に何とかせんとな
折角調理工程を延々やったんだからそこ全部有効活用しちまおう
『美味三昧砲』を喰らえーーッ!
天星・雲雀
生食は、寄生虫の問題が有るので、おすすめしませんが、自分が食べるわけではないので黙って見てることにしましょう。
馬刺しは、体温の関係で寄生虫が付きにくいので、やや安全らしいです食べたことありませんが。
それにしても、菜食主義に目覚めそうなスプラッタの後に出されるステーキ。被害者の家族は、飲み込めたのでしょうか?
丸一日何も食べてなかったとすると、お腹すいてるでしょうし、食べちゃったんでしょうね…。色々と、心中お察しします。
ええ、普通のお肉ですよ。普通の…(意味浅)。
自分は、料理へたっぴなので、パラドクスで絶無呼び出します!
絶無!料理スキルの心得は有りますか?絶無だけが頼りです!
持てる技術(雲雀に料理スキルは無い)のすべてを持って、被害者の家族には、近づかせません!
肉は繊維に沿って解体すると良いそうですね。(雲雀に料理スキルは無い)
絶無はうまく出来てるみたいですが、引っ掛かって、なかなか上手に出来ませんね。刺した所からグズグズに成って行きます。(雲雀に料理スキルは以下略)
ミンチより酷い。です。
北條・頼人
うわあ生が好きならなんで火を起こしてたの!?そしてどうやって一瞬で冷ましたの!
きちんと管理されてない肉の生食は命に関わるよ!?いや本気で!
この時代で衛生って概念をきちんと分かって貰えるのか不安!
生で食べるにしても向いてる食材とそうでない食材があるんだよ?
体温が高くて比較的寄生虫とか少なくて安全って言われてる馬だって、解体の際に汚染されたら危ないし!
どうしても生で食べたいなら外面はしっかり焼いた上で中のレア部分だけ食べるみたいな工夫が必要なんだから!
ちゃんと安全に管理されたお肉だったら、こうしてみじん切りにしたお肉とオリーブオイル・塩コショウを和えて……タルタルステーキ!って言えるけどさ。
やっぱり気になるから、こう!(タルタルステーキを焼いてハンバーグに)
魚であれば、薄く切った身を一度凍らせることで寄生虫とか始末して食べるルイベって調理法あるけど……
そこまでするのは面倒だよ!お前はシャチでも食らってろ!逆戟一閃!
アドリブも大丈夫!
「何ィーッ自分で加熱してた鉄板を自分で速攻冷やしたセルフ賽の河原おじさんの登場だとモチーフわかりやすいが青髭って髭自体が青いわけじゃねえと思うんだわ……クソッ!ツッコミが追い付かねえ!」
全部拾おうとして途中で酸欠起こした八雲・譲二(武闘派カフェマスター・g08603)。さてはネタ依頼と呼ばれる案件の真の恐ろしさを知らないな……?そう、ツッコミは消耗品と呼ばれるように、ツッコミに回った奴から(主に精神的に)潰れていくというセオリーを……!
「なんだ?どこからともなく不吉な視線を感じるぜ……」
周囲の気温が下がったと錯覚するほどの……いや下がってたよ。そうだよアヴァタール級が登場した時になんか部屋の空気が冷えてたよ。
「ていうかよ、同じ部屋にいたならもっと早く口出してこいよってツッコミは……メタ的に仕方なかったぽいからやめとこう。いやまて、メタってなんだ……?」
自分で自分の発言に困惑する譲二、その肩を嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)がポムン。
「そのくらいにしておけ。それ以上の深入りは『あちら側』に観測される事になるぞ……」
「お、おう……?」
訳知り顔ながら深淵の眼差しをした暁翔に、譲二は本能的に考える事をやめた。
「食材呼びしておいて何だけど、被害者の人の精神状態が心配だネ。ウッカリお肉を食べれなくなったら大変ダ」
一部混沌との邂逅がありそうでなかったという危険回避のワンシーンの傍ら、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)の懸念に、天星・雲雀(妖狐のシャーマン・g00400)も首を捻りながら。
「菜食主義に目覚めそうなスプラッタの後に出されるステーキ。被害者の家族は、飲み込めたのでしょうか?」
そういえば、ステーキを提供していましたね……なんて振り返ったら、空になった皿に整えられた食器。そして口元をナプキンで拭く男性……手足の傷が塞がっている辺り、肉体の方の治療は済んでいたようだが。
「丸一日何も食べてなかったとすると、お腹すいてるでしょうし、食べちゃったんでしょうね……色々と、心中お察しします」
どっちかってーと、肉食ってた男性よりもそんな彼を目の当たりにして、抱き合って震えている女性二人の方にそこはかとない同情の念を抱きつつ。
「ええ、普通のお肉ですよ。普通の……」(意味浅)
「本当に怪しくないお肉だから誤解を招きそうなこと言わないでくれるかな!?」
被害者男性が「え、これ本当は危なかったの?」みたいな顔で脂汗かき始めたもんだから、北條・頼人(人と機械の狭間を駆けて・g04414)が慌ててツッコミを飛ばしつつ、誤魔化すように。
「うわあ生が好きならなんで火を起こしてたの!?そしてどうやって一瞬で冷ましたの!」
本来であればこのシーンが始まるいっちばん最初に来なければいけなかったセリフをここで吐き、一旦仕切り直し。
「きちんと管理されてない肉の生食は命に関わるよ!?いや本気で!この時代で衛生って概念をきちんと分かって貰えるのか不安!」
「その話を、この近辺管理者の私にしますか?」
クロノヴェーダが名状しがたい微妙な顔をする。そこで頼人がふと周囲の光景を思い返し。
「もしかして、寒すぎて逆に風邪ひかない地域なの!?あれ、でも衛生と病原菌の話ってちょっと違うような気も……」
頼人は考え込みそうになるが、ハッと我に帰り。
「生で食べるにしても向いてる食材とそうでない食材があるんだよ?体温が高くて比較的寄生虫とか少なくて安全って言われてる馬だって、解体の際に汚染されたら危ないし!どうしても生で食べたいなら外面はしっかり焼いた上で中のレア部分だけ食べるみたいな工夫が必要なんだから!」
若干逸れかけてた話題を強引に戻した。
「馬刺しは、体温の関係で寄生虫が付きにくいので、やや安全らしいですね……食べたことありませんが」
頼人の話に雲雀が乗っかり、譲二は包丁を磨いて鶏肉の脂を落としながら。
「なんだい、最近の若者は馬刺しが好みってか?奴さんも食材は生がいいとか言ってるし、だったら誰かさっきの吸血兵達が乗ってる筈だった馬でも外から連れてきてくれよ、馬刺しにしてやるから」
ちなみに、最終人類史において馬刺しとして出てくるお肉があるとすれば、それは食用に育てられた専用の馬であるため、このように人が乗ってた馬を馬刺しにすることはないから注意だ!
「しかもビュッフェがいいって?つまり色々作れと?しょーがねーなぁ~」
普段は寂れた喫茶店店主の譲二。客が少ない分、一人一人に向き合う事が習慣づいているのか、要望(?)には答えずにはいられないようで。
「生で食うなら魚か。調理途中の鶏肉は鍋に投げ込んで茹でといて……」
「おっと出遅れるわけにはいきませんね!」
譲二が調理モードに入ってしまった為、頼人はその辺で買ってきた肉を取り出し。
「ちゃんと安全に管理されたお肉だったら、こうしてみじん切りにしたお肉とオリーブオイル・塩コショウを和えて……タルタルステーキ!って言えるけどさ」
と、小判型に固められた生肉と調味料の塊を皿に乗せようとして。
「やっぱり気になるから、こう!」
ジュワーッ!有効なのは生の調理法だって言ってんのに、躊躇なく熱したフライパンに叩き込みやがった!!
「気になるからって一々焼いてしまっていたらキリがないでしょう!良いですか、そもそも人体とはそこまで脆いものでは……」
「魚であれば、薄く切った身を一度凍らせることで寄生虫とか始末して食べるルイベって調理法あるけど……そこまでするのは面倒だよ!お前はシャチでも食らってろ!」
アヴァタール級が説教始めようとしたもんだから話と敵をぶった斬ろうと頼人がシャチマシーンを発射!
「いやちょっとお待ちくださいよ、ソルベの話をしたならせめてアザラシとかシャァアアアアアクッ!?」
思いっきり顔面に行ったー!!シャチアタックを食らうっていうかむしろシャチに食われちゃってるクロノヴェーダ!これを見た雲雀がおててをぽむん。
「なるほど!生がお好みなら、ご本人を生料理にしてしまえばよいという事ですね!!しかし、自分は料理へたっぴなので、パラドクスで絶無呼び出します!」
と言うわけで、本日は亜空間をフロントキックでカチ割って飛び出して来た絶無さんです。なんかもう、覇気がヤバいね。具体的には「ウチの娘に何を晒してくれてんだおぉん?」って感じのブチギレ臭で旋風を纏っちゃってるね。そんな許されざるクロノヴェーダを見下ろしていた絶無さんでしたが。
「絶無!料理スキルの心得は有りますか?絶無だけが頼りです!」
その瞬間、風が止んだ。
「肉は繊維に沿って解体すると良いそうですね。さぁ、いきますよ絶無!」
糸を繋がれて操作モードになる絶無だが、どうみても「待って待って私のスキルは雲雀ちゃん参照だから私にも料理スキルなんてないんだけどうわ駄目だコントロール持ってかれてるぅ!?」って困惑してしまっている絶無……大丈夫か?いろいろと!!
「被害者女性達は気絶でもさせた方がまだましだったような気が……また邪神 = がバーサークしているのか……」
混沌としてきた現場から匿うように、被害者一家の前にきゅきゅきゅーっと白い直線を引いておく暁翔。どこぞの邪神様が「うるせぇな俺は至って正気だ!」ってブチ切れた気もするけどきっと気のせい。
「あー……と、とりあえずこの白線より後ろにいてくれれば安全だから……」
と、戦闘の気配(若干一名先制攻撃した?細かい事はその辺に置いとけ!)を感じた暁翔は被害者を安堵させようと微笑むが、なんかもうクロノヴェーダに怯えているのか復讐者にビビってるのか分かんないくらいガクガクブルブル……。
「……おのれクロノヴェーダ!」
「私は関係ありませんよね!?」
首から上がシャチ(食いつかれてるから上下逆さま)になったアヴァタール級のツッコミに、理不尽な怒りが迫る。
「そこの女性相手に『生で食べるのが好き(意味深)』とか平然と言い放った挙句に、男の俺も纏めて『美味しく食べる(比喩表現)』とか、更に自分の性癖を暴露してくる種馬卿はさっさと始末しないとな」
その瞬間、絶無の眼光が輝く!どっちかってーと「やっぱウチの娘の前でふざけた事抜かしてやがったなテメェ自身のハラワタを焼肉にしてその薄汚ねぇ口に詰め込んで黙らせてやんよオラァン!?」っていう保護者味溢れる感じで。
「保護者の保の字もない気配がするのは自分だけでしょうか……?」
「雲雀、あんまり気にしてると『もっていかれる』ぞ……」
「あ、はい」
何かを知覚しそうになった雲雀を暁翔が引き留めれば、絶無は長剣を低く構え床を駆け滑り、暁翔はかつて自身を撃墜した武将を模して跳びあがり、天井を足場に。
「生の料理で素材の味を楽しむならもう踊り食いでいいだろう。ウロボロスみたいに自分で自分を食べてくれれば楽でいいんだけどな……」
「これぞ絶無の得意料理……クロノヴェーダのお刺身です!!」
「!?」
白い機体が謎の特技を付与されそうになりつつも、あるいは下段、あるいは上段から同時に放たれる二つの斬撃。胴体の筋繊維に沿って切込みを入れられたアヴァタール級の断末魔が反響する中、暁翔は思い出したように。
「そういや生の料理を作らないといけないんだっけ……じゃあ生野菜サラダでも……え、これ流れ的に肉しか許されないやつ?それならユッケか……」
「クロノヴェーダのユッケですね!!」
「え、俺はそんな事言ってな……」
暁翔が余計な事言うもんだからさぁ大変。
「絶無はうまく出来てるみたいですが、引っ掛かって、なかなか上手に出来ませんね」
「ちょ、待っ、痛い痛い痛い!?」
絶無の斬撃がザザクザクッ!的確に敵を斬りつける一方で。
「えいえいっ」
「ちょ、せめて普通に攻撃してくれませんか!?」
料理スキル皆無の雲雀は包丁を雑に握って、クロノヴェーダをドスドス。しかもこれ、パラドクス扱いじゃないからひたすら延々と痛いだけなんだ……。
「ミンチよりひでぇよがオチじゃないか……?」
「まったくお刺身になりませんね……ミンチより酷い、です」
「それ本人が言っちゃうの!?」
リアル食材でやってたらお説教部屋行き待ったなしの現状に、クロノヴェーダがプッツン☆
「痛いって言ってんでしょうが!殺す気ですか!?」
「「「「「うん
」」」」」
「即答!?」
復讐者全員からハモったお返事を頂いてしまったアヴァタール級がショック!当たり前だよね、敵同士だもの。
「まぁまぁ落ち着こうヨ。譲二が今料理の準備してくれてるからサ。それはそれとしてお刺身美味しいよネ。そのままもイイけど、わさび醤油で食べるのも、すりおろした生姜を乗せるのもイイ。飲み物は日本酒が良いな、あ、でもワインとかウォッカも合いそうだよネ。素材の味が良いなら最小限の塩だけって言うのもアリかナ。お酒飲むと脱水しやすいからネ、塩分多めにとった方がイイんだヨ。生で食べるのが好きならレアスモークとかも美味しく食べられるカナ、ウィスキーとかブランデーと合わせたいよネ。(※ここから四倍速)でも君は燻製も嫌なのかな?生限定ってなると基本的にはお肉よりもお魚の方が調理しやすいんだケドそもそもお刺身って切っただけだからまさに生だヨネでも切るだけが調理じゃないと思うんダ実際叩くっていう調理法もあるわけだし日本にはナメローとか言うお刺身っぽいけどお刺身とはまた違う料理もあるしさっき話に上がった踊り食いみたいな生きたまま食材にする料理なんかもあるよネそう考えると実は生の料理って結構レパートリーが多いかもしれナイ安全面から言ったら火を通した方がいいんだけど生で食べてた昔の人の度胸と知恵から生まれた食文化が今の僕たちにお酒のおつまみを提供してくれていると思うと頭が上がらないところもあるよネもしかしたら火を通す事すらできない環境だったって言う可能性もあるけどネ漁師飯っていったカナ船の上で食べちゃう料理だから火なんかおこしていられなかったのかもしれナイでもこういう料理って起源に諸説あったりするから今となってはよく分からなかったりするんだヨネところで君は今までの話でどんな生料理が気になったカナもちろんお酒に合うものだヨネていうか君自身生食が好みって言うカラにはきっとお酒好きでため込んでるものがあっ……」
「長い長い長い!!」
クロノヴェーダのツッコミでパラドクスが強制終了。いや本当に長ぇんだよ何考えてんだよ白眼鏡。記録するこっちの身にもなれや。
「どいつもこいつも私を舐め腐っているようですね……少し痛い目に遭っていただきま……」
「おやこんなところに活きのいい蛸足が」
「しょカッー!?」
これは酷い……敵が髭を触手に変えて攻撃しようとした瞬間、調理途中の譲二が食材と間違えて、ガッ!ダンダンダンッ!!
「これはキュウリと一緒に柚子胡椒醤油和え!」
ぶつ切りにして和え物にしちゃったー!?しかもまだウネウネ動いてるし!!
「何するんで……」
「はいよ刺身!」
さすがにブチキレそうになったアヴァタール級の前に譲二が皿をバンッ!
「表面だけ炙ったタタキ!茹で鶏と鮮魚のカルパッチョ!」
「あ、はぁ……」
畳みかけるようにテーブルに料理が並び、圧倒されるアヴァタール級が、呆気に取られていると。
「おっとそうだ、食事の前に大事な事を忘れてたぜ!せっかくこんなに料理を作ったんだからよ……」
「今度はなんですか……?」
もう何が来ても驚きませんよって顔で疲れ切っているアヴァタール級へ。
「美味三昧砲を喰らえーーッ!!」
ちゃぶ台返しだーっ!?ひっくり返したテーブルから、愛情と感謝を込めて作られた料理の数々が闘気の散弾と化してクロノヴェーダを襲うッ!!
「食らうってそっちの食らうですかァーッ!?」
ツッコミなのか断末魔なのか分からない叫び声を残して、アヴァタール級は消滅するのだった……。
※この後譲二の時間操作能力を消費して、料理は吹っ飛ばす前の状態に戻り、参加者で美味しく頂きました。
「あ、ダスクへのお土産は、どーしょっカナ。そういえば料理得意そうだったよネ。食材とか調理器具とか……んー、洒落にならないもの渡しそうな気がスル。町で見つけた何か怪し気なお人形にしよウ」
「無事の帰還が何よりの手土産って事にしようぜ……?」
「うわー、何をするですか絶無ー……!」
物騒なモン持って帰って来そうなラウムを暁翔が留めようとする傍ら、絶無が雲雀を小脇に抱えてとっとと帰り支度を進めて。
「俺が言うのも何なんですが……こんな終わり方でいいんですか!?」
「……まっ、そんな日もあらぁね!」
若干釈然としない(?)頼人へ、譲二はニカッと笑って見せるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
【口福の伝道者】がLV2になった!
【壁歩き】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!