リプレイ
加奈氏・コウキ
革命軍の服装をしつつ、その一員として、ストックホルムへ食糧調達部隊として赴任してきた、という体で現地に着く。
大量の食糧を荷車で運び入れ、「新規入隊し、初めての任務がこちらへの食糧輸送任務だった。」ということで住民へ支援を行いつつ。
「ストックホルムへ来るのは実は初めてで、本部の場所を教えてほしい。」と、住民に尋ねてみて、まずは本部の場所を調べる。
ついで、聞けるならば、革命軍やそれに関することで、最近何か変わったことか無いか?と聞いてみる。
「いや何、これから赴任する場所だ。」
「把握できることは事前に聞いておきたいと思ってな。」
「本部の場所も、ほかのメンバーに聞いたら、こいつ、そんなことも知らないのか?と、評価を下げたくないもので。」
等と、上手く言い訳する。
(但し、ついで、の行動は、あくまで上手くいきそうな場合のみ行動し、失敗しそうな雰囲気ならやめておく。)
住民との会話をする際は、その表情や仕草をよく【観察】し、自然に色々と聞けるように接しながら、その気持ちを【看破】しつつ、作戦遂行にあたる。
●街の人々
革命軍を模し、赤い衣を身に付けた加奈氏・コウキ(妖一刀流皆伝・g04391)は、ストックホルムへ食糧調達部隊として赴任してきたと、荷車で運べるだけの食糧を運んできた。
「やっと、食糧が来たか?」
待ちわびていたといった感じで、街の長や男達が出迎えてくれる。
いったい他の革命軍は何をしているんだと、文句が次々と溢れ出す。
彼らの気持を汲むようプターハは、彼らの言葉に耳を傾け頷きながら、食糧を配ったり料理を増やし対応してくれている。
「ストックホルムへ来るのは実は初めてで……」
そういえば見ない顔だと、並んで食糧を倉庫へと運ぶ男が顔をあげた。
「新規入隊し、初めての任務がこちらへの食糧輸送任務だったんだ」
そいつは大変だったなと、彼らの方が大変な状況なのに、コウキへと労わりの言葉をかけてくれる。
「え、革命軍の本部の場所?」
思い切ってコウキがそのまま聞いてみれば、そんなのあったかなと住民達は首を傾げた。
「いや何、これから赴任する場所だ。把握できることは事前に聞いておきたいと思ってな」
これもクロノヴェーダの対策、いやそもそも一般人の住民には教えられていなかったか。
他の革命軍メンバーに、そんなことも知らないのかって思われたくないんだと誤魔化すように笑っていると、一人がそういえばと口を開く。
「本部か分からないけど、革命軍の人達が大勢向かった場所ならあるよ」
それは案内人が説明してくれていた吹雪の迷宮だ。
「妙な虫が大量に発生してる気味の悪い場所なんだが」
雪よりも白い大地。この寒さに不釣り合いな、真っ白い蝶の大群。
害があるわけではないが、近付けば視界を覆うように飛び回り、住人達は気持ち悪がって近付かないのだという。
どうやら吹雪の迷宮とは聞いていたが、風事態は人が出入りできない程強いわけではなさそうだ。
何故、革命軍はそんな場所に行くんだろうかと、彼らは不思議そうに口にするのであった。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【士気高揚】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
プターハ・カデューシアス
不毛の地に住む者にとって供給が途絶えるのはさぞ辛いことでしょう。
先ずは住人達の為、食料を供給して安心させるのが一番ですね
我らを革命軍と誤認しているのも助かります。
味方と合わせ革命軍の服装を着用、私もこの時代に合う保存食や暖を取るための強めの酒を持ち込み【口福の伝道者】で更に増やして、住人に分け与えましょう
温かい食事と酒を摂ることによって、幾分口が軽くなれば幸い
その団欒の席で情報収集
私は近隣は状況調査のため近隣の土地を回っていたのですが
最近支援物資が滞っている事について、本部に掛け合うためにやってきたのです
ところが、以前来たときとは様子が違っている
我らの知らぬうちに新しい仕掛けが出来たようで…
もしかしたら、本部で何か緊急事態が起っているかも知れないので心配なのです
あの吹雪の雪原について、何か知っていることがあったら教えていただけませんか?
と、丁寧に聞いてみましょう
周囲の様子、実際に迷い込んだ方がいないか?
鍵穴の場所や本物の鍵のヒントがないか?
相手に不審がられない範囲で聞いてみたいですね
(「不毛の地に住む者にとって供給が途絶えるのはさぞ辛いことでしょう」)
冬であれば冬眠していたかもしれないと、プターハ・カデューシアス(招福龍・g03560)
は、寒さを感じながら住民達の無事な姿に安堵した。
コウキと共に食糧を運び込めば、彼らは革命軍のディアボロスとして喜んで迎え入れてくれる。
(「先ずは住人達の為、食糧を供給して安心させるのが一番ですね。我らを革命軍と誤認しているのも助かります」)
先にコウキが荷車の食糧を運び込み説明してる間に、彼らに食事を振舞う為の配給の一席を設け、身体の温まりそうな食事と強めの酒の差し入れを用意し口福の伝道者で増やした。
(「温かい食事と酒を摂ることによって、幾分口が軽くなれば幸いですが」)
さすがに自分が酔う訳にはいかないので、お酒は住民にそのまま提供し、軽く話しかける。
「私は近隣は状況調査のため近隣の土地を回っていたのですが、最近支援物資が滞っている事について、本部に掛け合うためにやってきたのです」
「本当か! 困っていたんだよ。いったい何が起こっているんだ?」
住人も急に滞った配給に、随分と困惑しているようだ。
「ところが、以前来たときとは様子が違うようですね。我らの知らぬうちに新しい仕掛けが出来たようで……」
緊急事態かもしれないと心配すれば、住民はこのまま食糧が配給が途絶え続けるのは困ると深刻そうな表情を浮かべた。
「あの吹雪の雪原はいつから出来たのでしょう。何か知っていることがあったら教えていただけませんか? 実際に迷い込んだ方はいないのですか?」
殆どの住人は、大量の虫が舞う場所など気味が悪くて近付かないらしく、数人の少年達が興味本位でその中へと踏み込んだようだ。
「すごかったぜ、近付いたら一斉にぶわって舞い上がって何にも見えなくなるんだ」
興奮気味に熱心に話す少年は、両手を大きく広げ上にあげて話す。
「あれ、蝶々って言うんだってな。すっげー面白いの」
ヒラヒラ、ヒラヒラと風に揺れるように舞う蝶々はつかまえるのが難しいのだという。
勢いに任せて捕まえようとすれ、その起こした風圧で蝶を押してしまい逃してしまい。普通に手で掴もうとすればその動きは複雑で、擦り抜けていくという。
「なるほど、それは厄介ですね」
「でも、俺は捕まえたもんね。特性の道具を作ったんだ!」
それは凄いと褒めれば、少年が得意気にプターハに見せてくれた道具は虫取り網のようなもの。
確かに虫を捕えるにはこれ以上ない道具かもしれない。
「だけど、直ぐ動かなくなっちまってさ。つまんねーの」
「その虫は、今どこに?」
そうして少年がもってきた小さな箱の中には、収められた動かなくなった蝶々――真っ白い鍵があった。
「鍵、ですね。となれば、鍵穴もどこかにあるはずですが……」
「あったよ?」
どうやら好奇心旺盛な子供達は、珍しい蝶々のいる迷宮を完全に遊び場にしていたようだ。
鍵穴は、蝶々が飛び立った後の地面に。風が緩やかに渦巻く中心に。
後の問題は、本物の鍵がどれかということだが、さすがに少年達には分からなかったようだ。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
真っ白な雪原に獣が迷い込んだ途端、迷宮は動き出す。
それはヒラヒラと舞う、鍵の蝶々。
蝶々の羽ばたきと共に、辺りは緩やかに吹雪、迷い込んだものを追い出すように吹き付ける。
ヒラリ、ヒラリ。
吹雪に舞う雪のように真っ白に。
ヒラリ、ヒラリ。
飛び立った蝶々はやがて舞い戻る。
己が元いた大地へ還るように。
ヒラリ、ヒラリ。
渦巻く風が集束し地面に消えてく流れに誘われるように、最後の蝶々がその地面に開く鍵穴を閉じ、吹雪は完全に治まる。
また再び、何者かが迷い込む時まで――。
一・百
【百夜】
雪だーと狐変身し全力ダッシュ
蝶々が飛べば、ビクッとシャムスの服の中に逃げ込もうと急転回
…なんだ蝶かおどかすなよ、てしてし捕えようと夢中になって駆けまわる。
ん?何だか視線を感じるような…
振り返りシャムスの視線に尻尾をふりり、見てて捕まえるからねとアピール
え、鍵?わ、忘れてないよ。うん、探してた…たぶん…
始めは狐姿で狩りを楽しみ
疲れたところで、人に戻り、気を取り直して
さて、捕まえるか…
動かないでいたら止まったりするかな?
元の場所に戻って来てたようだし
寒いか?こうすればあったかい?
隣に寄り添う
甘い香りの花束と砂糖水を用意
蝶もどき…誘われなくても、シャムスの腕なら大丈夫…
ビシッと捕まえるカッコイイとこ見たい!
確かに鍵開けするとこも見たかったな…
それしかって、クロノ…なのかな…
砂漠では敵を倒したら止まったやつみたいだ…
後はシンプルに投網で
実は無駄に蝶々を散らかしていたんじゃないよ
ほら何か飛び立った後戻るみたいだから観察してたの…
本当だよ。つまり、鍵はあれだ!
鍵穴から飛び立った奴がいるはず…
シャムス・ライラ
【百夜】
仲間と情報共有、連携
うちのモモちゃんが可愛い…
いつも可愛いけれど
雪と戯れる狐さんも良いものです
おや、どうしたのかな?
驚く姿も可愛らしく
テシテシする姿も(以下略)
…仕事で参りましたので気を引き締めましょう
雪のように見えるものは蝶ではなく鍵
そしてどれかが本物かは謎?
まず、鍵穴の位置を確認
それにしても不思議な迷宮だ
通常なら鍵穴の型を取って鍵を偽造とか
針金で開錠する諜報員の本領発揮と行く所だけど
あの蝶の鍵でないと駄目とは
そうだね、少しじっとしていようか
獣が入り込んだら、蝶が飛び立ったということだし
じっとしていれば鍵穴に戻るかも
幸い仲間が無鍵空間を使ってくれているし
そちらの効果も期待して
寒さは…着こんできました、寒冷適応じゃなくてごめん
ところでモモちゃん観察の結果はどうだったかな?
後は蝶もどきを捕まえれば良いか
お花と砂糖水
本当に蝶々みたいに寄ってくるかな?
後はトラップ生成で目のごく細かい投網トラップで逃さないよう
狙いを定めてふわりと被せるように蝶もどきを捕獲
風圧には注意
アドリブ等歓迎
●蝶舞う雪原
ヒラリヒラリ。
まるで降り積もった雪と見間違えるように。
羽を休める無数の蝶々が大地を覆う。
そこは吹雪の迷宮という呼び名を持つ一帯。
だが、吹雪に舞うのは雪だけではない。
ヒラリ、ヒラリ。
ここでは、蝶々が舞い踊る。
その1つ1つが鍵であり、その数は数え切れない程。
その中からたった1つの正解の鍵を見付け、鍵穴に通すだけという迷宮なのだが……。
真面目にやれば、それはもう夏休みの宿題の如く大変で。無鍵で挑戦し60分後間この寒さの中耐え忍び鍵を開けることも出来たが、凍えてしまっては大変だ。
ここは手早く。
「雪だー」
目の前の光景に、一・百(気まぐれな狐・g04201)は辿り着くなり狐変身し全力で駆けていく。
嬉しそうに大きな尻尾を振って、雪原をダッシュしていく姿は愛らしい。
「うちのモモちゃんが可愛い……いつも可愛いけれど、雪と戯れる狐さんも良いものです」
そんな愛らしい狐の姿を見つめ、シャムス・ライラ(極夜・g04075)は目を細めた。
突然飛び込んできた狐に、羽を休めていた蝶々はびっくり。
一斉に飛び立ち、狐に変身した百の姿が蝶々の中に隠れた。
その勢いに驚いたのか、ビクツと狐姿の百はクルリと回れ右、シャムスの方に駆け戻っていく。
「おや、どうしたのかな? 驚く姿も可愛らしい」
おいでと駆け寄る姿を微笑ましくシャムスが見つめていれば、飛び立ったのが蝶々と気付いたのか、おどかすなよと狐姿の百は立ち止まり、てしてしと手を伸ばし捕えようと夢中になり始めた。
「テシテシする姿も、可愛らしく……」
愛する人の姿であれば、狐姿も人の姿も彼にとっては特別なのだろう。
(「ん? 何だか視線を感じるような……」)
狐姿の百はシャムスを振り返り、なあにと尻尾をフリフリ。
見ててねつかまえるからねと元気に飛び跳ねアピールする姿は確かに。
「うん、可愛らし……」
以下、省略と彼らが仲良く過ごし何だか放っておかれている迷宮が、存在を思い出させるかのようにゴウッと吹雪きだした。
「……仕事で参りましたので気を引き締めましょう」
是非そうしてあげて欲しい。迷宮が何だか寂しそうだ。
「雪のように見えるものは蝶ではなく鍵、そしてどれかが本物かは謎?」
まずは鍵穴の位置を確認と、蝶々が舞う中シャムスは大地を確認する。
ほぼ中央、吹雪く風が渦巻き吸い込まれていく場所、そこに鍵穴はあった。
雪と氷で作られたそれは確かに鍵穴だが、中にひっかるようなものや凹凸が全く感じられない。
「それしかって、クロノオブジェクトなのかな……」
そんな事をシャムスが考えていると、人の姿に戻った百が満足そうに戻ってくる。
砂漠では、敵を倒しオブジェクトを壊したら砂嵐が止まった仕掛けもあったと百は思い出す。
おそらくそういった類の仕掛けなのだろう。
「え、鍵? わ、忘れてないよ。うん、探してた……たぶん……」
そう視線を泳がせる手には、捕えた数匹の蝶々がパタパタ。
どうやら存分に狩りを楽しんでいたようで、尻尾がブンブン揺れている。
試しに捕えてきた蝶々の鍵を刺したが、どれも正解ではなかったよう。鍵穴にさすと蝶々の鍵は消えて無くなった。
「それにしても不思議な迷宮だ。通常なら鍵穴の型を取って鍵を偽造とか、針金で開錠する諜報員の本領発揮と行く所だけど……」
「確かにシャムスの鍵開けするとこも見たかったな……」
「あの蝶の鍵でないと駄目ということか。しかし、そうなるとどうやって正解の鍵を手に入れるか……」
「実は無駄に蝶々を散らかしていたんじゃないよ。ほら、何か飛び立った後戻るみたいだから観察してたの……」
本当だよと、念押ししながら百は言う。
「ところでモモちゃん、観察の結果はどうだったかな?」
「動かないでいたら止まったりするかな? 元の場所に戻って来てたようだし……」
「そうだね、少しじっとしていようか。獣が入り込んだら、蝶が飛び立ったということだし。じっとしていれば鍵穴に戻るかも」
もし駄目だったら他の手段もと、長丁場になってもいいようにシャムスは着込んできており。
「寒いか、こうすればあったかい?」
そう百は、隣に寄り添った。身体を寄せ合えば、確かに少しは温かいだろう。
鍵穴の近くに向かって戻ってくる蝶々をしっかりと目で追い、用意した甘い香りの花束と砂糖水を百は設置した。
「後は蝶もどきを捕まえれば良いか、本当に蝶々みたいに寄ってくるかな?」
「蝶もどき……誘われなくても、シャムスの腕なら大丈夫……ビシッと捕まえるカッコイイとこ見たい!」
甘い香りにヒラヒラと、再び蝶々は羽を開く。
「この中に、鍵穴から飛び立った奴がいるはず……」
獲物を狙う狐のようにじっと観察し、「鍵はあれだ!」とビシリと百は指さす。
「うん、任せてね」
トラップ生成で作り上げたのは、目の細かな極細投網。
それで逃がさないよう風圧が蝶々を押さないよう気を付け、フワリと被せるようにシャムスは蝶モドキの鍵を捕える。
そして鍵穴に差し込めば、カチリと鍵の開く音を響かせて周囲に渦巻いていた吹雪はピタリと止まり舞っていた蝶々も姿を消し。
かわりに奥へとひっそりと続く、細い道が姿を現すのであった。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【狐変身】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
加奈氏・コウキ
「迷宮の謎解き系は苦手でな。突破してくれて助かった。ここからまた参戦しよう。宜しく頼む。」
「クロノヴェーダは全て殺す。」
「例外は、ない」
「その首、置いていけ。」
パラドクス【戦覇横掃】を使用し攻撃。
メイン使用する武器は【黒乃青龍偃月刀】。
敵の動きをよく【観察】し、過去の【戦闘知識】を活かして分析し、【看破】し、【呼吸法】で整え、クロノヴェーダを憎む【呪詛】の気持ちと、【勇気】を持って突貫し、敵集団を一気に【薙ぎ払い】する。
敵の攻撃は【魔犬召喚】と予測。
複数のペットの魔犬による集団戦闘を仕掛けてくるだろうが。
こちらも突撃しながら、【黒之手裏剣】を【投擲】したり、【黒之糸】で予めトラップを張ったりして牽制しつつ、【格闘用黒之手袋】や【漆黒踏破長靴】を用いた格闘戦を臨機応変に展開しながら、敵の数を減らしていこうと思う。
味方との連携重視。
迷惑行為はしない。
●メイド少女
吹雪の迷宮が解け、道は開けた。
「迷宮の謎解き系は苦手でな。突破してくれて助かった」
ここからまた宜しく頼むと、加奈氏・コウキ(妖一刀流皆伝・g04391)は、革命軍の拠点へと向かった。
潜入すると同時に、犬耳ミニスカートなメイド女子――エゼキエル戦争のディヴィジョンから流れて来たアークデーモン『ネビロスの従者』だ。
「お帰りなさいませ御主人様だわん」
「違うよ、今の御主人様はエドガロニカ様ですわ」
「どちらでももいいと思います」
ちょっとこの地には薄着な恰好をしている敵だが、エドガロニカ本体を知るカルメンが言うには「アイツらしい」という。
「えーっとぉ……御主人様じゃないならお帰り下さいなのだわん」
「何だかつまらないですわ。せめて笑ってくれないと、お出迎えのしがいがありませんわね」
「はーい、ボクらが可愛く持て成したら笑ってくれると思います」
何だか騒々しく一方的に従者はおしゃべりして、急にコウキに向かって飛び掛かって来た。
「クロノヴェーダは全て殺す。例外は、ない」
「こわーい」
新宿島に流れついた時から共にある〈黒乃青龍偃月刀〉を構えるコウキに、大袈裟に従者はリアクションしながら攻撃してくる。
奥の一人が平らな場所で器用に転び、周囲に飾られていた鎧が連鎖的に倒されたり、彼女らは型にはまらない攻撃をしてくるようだ。
もし彼が彼女らの行動に動揺する性格だったら、大きな効果があったかもしれない。
周囲で気を散らした隙に、1体が『魔犬召喚』をし、この地に似合いの三つ首のおどろおどろしい魔犬を召喚しけしかける。
トラップ生成で、密かに張り巡らせていた〈黒之糸〉が、魔犬の突撃を弱め腕に食らいつくもその牙は然程深くない。
冷静にまずは魔犬の首を落とし、次はとコウキは地を蹴る。
「その首、置いていけ」
先陣を切るように踏み込み放つ『戦覇横掃』の一薙ぎが、彼女らを一掃せんと斬り結んだ。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【士気高揚】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
カルメン・リコリスラディアタ
【彼岸花】
・呼称
旦那のダルクエス:ダルク
他の味方と一般人:(名前)ちゃん
エドガロニカ、ようやくのこのこ現れたか。
その前に部下のメイドどもを倒さなきゃな。
んー?こいつら…この前、エゼキエルから散らばったアークデーモンどもか?
よりによってメイド女を雇うとはアイツらしいぜ。あーもう、アイツを思い出すだけで超ムカつく!
だが戦いの時に頭に血が昇って感情的になるのはよくねぇな、ダルクを見て深呼吸してリラックスっと…よし。
…こうしてダルクが夫として俺を受け止めていつも側に居てくれて嬉しいぜ。
『冥土ノ裁縫縛術』で蜘蛛女メロウを召喚し魔力の糸を作り出して鞭みたいに振るいメイドどもを薙ぎ払いを切り裂いてやるぜ!
あははっこーゆーのってドジっ子かぁ…ってうわ!あっぶねぇ!
ドジから不規則に連鎖してるからどっから攻撃が飛んでくるか分からねーのが厄介だぜ。
少しでも意表突かれないように用心深く周りを観察して
【未来予測】使ってでも連鎖して起こる不幸を事前に察知して大痛手にならないように。
魔力の糸で確実に撃破するぜ!
ダルクエス・ネクスト
【彼岸花】
・呼称
妻のカルメン: カルメン
他の味方と一般人: (名前)
そうだね?部下であることを丁寧に、心を込めて後悔させてあげような
アーク…デーモン?ヤツの所有物なことに変わりないだろ?先に葬ろう
無感情や無関心に近い状態で言葉にしようかな
けれど、カルメンがヤツの事で感情的になるのは許せない気持ちはある
パラドクスのための機械の電撃ブーツを召喚、装着しながら歩みを進める
メイドどもの動きを「観察」し、不規則な連携を「看破」しつつ、直撃を避けて受けるために黒く鈍重な大盾(BlackMonument)で防御しよう
その間に泥濘の束縛罠を【トラップ生成】し、メイドどもにドジを踏ませて動きを鈍らせて、カルメンや他の者達のサポートもしよう
敵が罠に見事かかったなら…不幸な事だ、と言葉にしたいね
十分に「観察」したなら、蒼の電撃奔る『蒼く閃く蹴断』で纏めて蹴り断とう!
●メイドの主
革命軍の拠点に辿り着いたカルメン・リコリスラディアタ(彼岸花の女・g08648)は、ようやくのこのこ現れたかと視線を出迎えた『ネビロスの従者』の更に奥へと向けた。
この場所が、拠点の一角なのは間違いない。
豪華な屋敷ではないが、好き勝手をしているような気配が実にらしいと、優雅に控えるエドガロニカを思い浮かべ渋面を作る。
「その前に部下のメイドどもを倒さなきゃな」
「そうだね? 部下であることを丁寧に、心を込めて後悔させてあげような」
そう静かに召喚したブーツ型の黒鉄機械武装を装着し、ダルクエス・ネクスト(蒐集家・g07049)は、妻であるカルメンを落ち着かせるよう隣に並ぶ。
複製のアヴァタール級で本体ではないと知っていても、愛する妻のかつての主が居ると思えば面白くもないだろう。しかも、相手が好色家と聞けば。
「んー? こいつら……この前、エゼキエルから散らばったアークデーモンどもか?」
カルメンはお帰りなさいませと出迎えた、やけに俗世に染まった振る舞いの犬耳メイド娘の姿に、あからさまに嫌そうな表情を浮かべた。
「アーク……デーモン?」
「よりによってメイド女を雇うとはアイツらしいぜ。あーもう、アイツを思い出すだけで超ムカつく!」
「……ヤツの所有物なことに変わりないだろ? 先に葬ろう」
苛立ちを露わにするカルメンの姿に、どんな感情であれ彼女の心が誰かに向くのは許せないと、ダルクエスは努めて平静を装う。
カルメンを乱していいのは、自分だけでありたいのかもしれないが、それは内に秘めたまま。
「そうだな。戦いの時に、頭に血が昇って感情的になるのはよくねぇな」
コウキの動きに誘われ動き出した従者に、カルメンはダルクの存在を心強く感じながら深呼吸する。
(「……こうしてダルクが、俺を受け止めていつも側に居てくれて嬉しいぜ」)
お礼は全てが終わってから。
「リラックスっと……よし」
気持を切り合えた矢先だ。きゃーっとワザとらしい悲鳴と共に、平らな場所で従者が転倒したのをきっかけに『ドジっ娘スイッチ』が発動する。
通路に並べられていた無数の鎧や甲冑に従者がぶつかり、ドミノ倒しに。
それは些細なトラブルにも見えるが、実は恐ろしい罠。
なのかもしれない……。
「蒼き雷光の瞬く間に」
ダルクエストがトラップ生成すると同時に、カルメンが『冥土ノ裁縫縛術(スルジャーンカシチヨー)』を振るい無数の糸を張り巡らせる。
刹那とはいえ、従者が招く連鎖が蜘蛛女メロウの糸に絡め止められている隙に。
「捕縛の糸も織れば布にも服にもなるさ! あははっこーゆーのってドジっ子かぁ……ってうわ!」
鎧のドミノの先は、天井の崩落。
だがそれと共に落ちてくるのは、骨まで溶かす硫酸。
なぜそこにという疑問も沸き起こるが、ただのドジでないのは確か。
「あっぶねぇ!」
「……不幸な事だ」
ダルクエスの操るいくつもの四角いタイル〈BlackMonument〉が大盾状に展開し、降り注ぐそれらからカルメンを護り、そのまま『蒼く閃く蹴断(マトリックス)』を。
蒼い雷撃と共に放たれた鋭い蹴りが従者を吹っ飛ばし、すぐさまカルメンの手繰る糸が従者らを括る。
「不規則に連鎖してるから、どっから飛んでくるか分からねーのが厄介だぜ。でも、動けなければ何も出来ねーよな!」
斬り刻むように糸は鋭く、永久に彼女らの未来を奪った。
これで急ごしらえの従者は片付いたか。後は……。
ゆったりと拍手の音が響く。
「これは驚いた。迷宮を突破するだけでなく、新しい従者をも全て片づけてしまうとは……」
静かに靴音を鳴らし、通路の奥より長い金髪の美しい男が姿を現す。
「ああ、これは威勢のいい綺麗なお嬢さんではないか。代わりに君が新しく私に仕えてくれてもいいのだよ?」
その言葉からカルメンを護るよう、ダルクエスは前に出れば、愉快そうに『遊蕩卿エドガロニカ』が嗤うのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【未来予測】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
カルメン・リコリスラディアタ
【彼岸花】
・呼称
旦那のダルクエス:ダルク
他の味方と一般人:(名前)ちゃん
本体じゃなくてアヴァタール級と言う分身体と言えどもアイツのムカつく面を見るとはらわたが煮えくりかえるぜ…
断る、てめぇに仕えるのはマジで無理。
それに今の俺には番う最愛の夫ことダルクがいるからな!
おっといけねぇ、そうだよなダルク。
感情的になるのは戦いでは命取りだもんな。
ダルクを見てリラックス…よし落ち着いた。
何度も何度も現れるならその都度てめぇを徹底的にぶっ倒す!
『獺祭雷舞劇団』で召喚した使い魔カワウソ音楽隊の殺気がえげつないな。
可愛いコツメカワウソ型でさえもオオカワウソと錯覚するほどだぜ。
使い魔カワウソ音楽隊による演奏で拡声器杖《紅蜘蛛リリィ》で歌唱し音楽攻撃して
周囲を観察してアイツが死角へ瞬間移動するか【トラップ生成】の捕縛罠にかかったら使い魔カワウソに指示し即ボコる!
【未来予測】も使ってでもいつ接近するかを察知して
なるべく急所から逸らし大痛手にならねーように。
最後はカワウソ達の楽器でボコられて惨めにくたばれ。
ダルクエス・ネクスト
【彼岸花】
・呼称
妻のカルメン: カルメン
他の味方と一般人:(名前)
カルメン、話に聞く好色家の奴のことだ…感情的になれば思う壷。
淡々と確実に、されど苛烈に相手しようか。
そう、カルメンは俺の最愛の妻…。
俺の女(もの)だ、お前の声に響くことはないよ。
もしも俺に視線が、ヘイトが向くようなら利用してしまおうか。
『BlackBoreas』を召喚するとともに、黒く鈍重な大盾(BlackMonument)を武装として召喚し、臨戦態勢に。
消えては現れ…狡猾な行動だ。
ならば、動きを「観察」しつつ「看破」し、大盾で防御して直撃を避けたり、仲間への直撃を守ろうか。
【トラップ生成】で泥濘を作り瞬間移動を妨害しながら、『BlackBoreas』のイカリ状の弾を射出、泥濘と合わせてさらなる妨害を。
こうすれば、愛するカルメンの渾身の一撃はヘラヘラと避けられまいよ?
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
迷宮攻略とメイド討伐お疲れ様でした
敵と因縁のある方もいらっしゃるようですね
思い切り戦えるよう援護しつつ戦いましょう
ええ…なんというか
事前情報聞くところ、如何わしそうな敵ですね
(シャムスに頷き)
竜翼翔破で攻撃
味方が捕獲(?)されそうになったタイミングで【不意打ち】を仕掛けられれば幸い
反撃で拷問のオーダーメイドなど、勘弁して欲しいのですが
どんな悪趣味な見立てをしてくるのかは少々興味はあります
尤も、素直に受け続ける道理はありませんので
可能であれば早急に離脱を試みましょう
この程度で屈するつもりは毛頭無いので
仕返しは倍にして返しますよ
シャムスが「オーダーメイド拷問」に対抗して
「オーダーメイドトラップ」を仕掛けてくれましたしね
存分に活用し、連携して
私は【飛翔】で空からダメージを与えて行きましょう
シャムスと百に向うP攻撃にディフェンス
百、別に好きで拷問受けに行ってるわけでは無いですからね、
誤解しないように
本部への侵入に成功したのです
革命軍勢力を潰す好機
逃さず確実に潰しましょう
シャムス・ライラ
デジャヴを感じるこの敵は
青少年と婦女子の敵というか
如何わしさが漂ってくるというか
人目に触れる前に片づけた方が良いと
私の中のおかん心が叫んでいるんだ!
ですよね!
(プターハに頷き)
百も気を付けるんですよ!
因縁のある方もいるようですね
では連携しつつ助力を
あの雪のような蝶の迷宮の製作者なら
は綺麗なものが好きかな?
では、トラップ生成で泥土を広げ足元を不安定に
そこまで不便はなくとも
綺麗好きなら汚れるのは嫌だろうし気が散るのでは
しかし足元を気にしていると
今度は正面や空から仲間の攻撃が来る
だから顔を上げざるを得ない
ならば私は未来予測も駆使して地面から気がそれた瞬間に
虚誕金剛の強靭な蔦に地を這わせて足元から絡め取り
金剛の棘でダメージを与えながら捕縛しましょう
何なら逆さに吊り下げ泥土へ
蔦も泥付きなのは嫌がらせ
大人しく仲間の攻撃の的になって下さいね
敵攻撃は周辺をパラドクスの蔦でぐるりと取り囲んで
死角がなくなるよう警戒し防御
仕込み系の武器は私も使うので間合いは同じかと
戦闘知識で上手く急所を逸らす
アドリブ等歓迎
一・百
?いかがわしい?そうなの?
プターハとシャムスの言葉に首を傾げ考える
どうして?
おや、カルメンの知ってる…?
うん…何だか遠慮なくやっていい相手のようだ…
人妻相手に口説いてるとか
あれ、淫魔じゃないよな…
動きを観察しながら攻撃へ
ジンのキューコンを呼び出し攻撃への防御と警戒に
プターハは拷問を受けにいくのか?
鯖おられすぎたかな…?
シャムスには近づけないよ
紅玉姫を抜き天之刃衣で風に舞う鋭い葉を呼び斬りつける。
蔦に絡められたところに目を覆うように攻撃
まともに見えなければ狙いも反れるだろうし
ダメージアップで一撃を重く
斬り込んだら相手の間合いから逃れるようにひいてシャムスの背後を護るように位置どりキューとこちらへの攻撃は通させないよう動く
●贅沢な遊び
それは余裕なのか、『遊蕩卿エドガロニカ』は微笑を浮かべる。
「断る、てめぇに仕えるのはマジで無理」
思わずカルメン・リコリスラディアタ(彼岸花の女・g08648)は、苛立ち露わに声を荒げる。
「本体じゃなくてアヴァタール級と言う分身体と言えどもアイツのムカつく面を見るとはらわたが煮えくりかえるぜ……」
「カルメン、話に聞く好色家の奴のことだ……感情的になれば思う壷」
相手の調子にのまれてはいけないと、ダルクエス・ネクスト(蒐集家・g07049)が落ち着いた口調で話しかける。
「淡々と確実に、されど苛烈に相手しようか」
「おっといけねぇ、そうだよなダルク。感情的になるのは戦いでは命取りだもんな」
旦那のダルクを見てリラックスしたカルメンは、軽く一呼吸。
「……よし落ち着いた」
思うことはあるが、それは本体にとっておけばいい。今は目の前の敵を倒すだけと、気合を入れつつ切り替える。
「何だ、つまらないな。もっと惑い慌てればいいのに」
そういう相手を従わせるのが愉しいんだと、エドガロニカは微笑む。
「デジャヴを感じるこの敵は、青少年と婦女子の敵というか……如何わしさが漂ってくるというか……」
「いかがわしい? そうなの?」
過去に接敵した何者かを思い浮かべ警戒心を強めるシャムス・ライラ(極夜・g04075)に、一・百(気まぐれな狐・g04201)は首を傾げた。
「人妻相手に口説いてるとか。あれ、淫魔じゃないよな……」
「ええ……なんというか。事前情報聞くところ、如何わしそうな敵ですね」
頷き返すプターハ・カデューシアス(招福龍・g03560)に「ですよね!」と更にシャムスが応じる。
「人目に触れる前に片づけた方が良いと、私の中のおかん心が叫んでいるんだ!」
あ、そっち側と天の声が首を傾げたところ。
「百も気を付けるんですよ!」
しっかり、自分の番にも念をおしておくことは忘れない。
カルメンの知ってる相手かと、百が視線を送ったようにどうやら因縁がある様子だと彼らも気付く。
その関係性は見ての通り。
「うん……何だか遠慮なくやっていい相手のようだ……
」
「では連携しつつ助力を」
「思い切り戦えるよう援護を」
シャムスとプターハが身構えた横で、百は耳飾りより無数の尾を揺らす銀狐姿のジン『キューコン』を呼び出し、赤い刃の妖刀〈紅玉姫〉を煌めかす。
その横をさっと滑るよう飛ぶのは、竜翼を広げたプターハ。
「反撃で拷問のオーダーメイドなど、勘弁して欲しいのですが……どんな悪趣味な見立てをしてくるのかは少々興味はあります」
「プターハは拷問を受けにいくのか?」
わざわざと、百が鯖折られすぎたかなと心配そうな視線を向ければ、別に好きで拷問受けに行ってるわけでは無いですからねと、誤解しないようにと付け加え上昇した。
「本部への侵入に成功したのです。革命軍勢力を潰す好機、逃さず確実に潰しましょう」
次から次へと現れる相手に、辟易したようにエドガロニカは嘆息する。
「やれやれ、君を手に入れるには相当骨が折れるようだ」
迫るディアボロス達の姿に、『拷問に悶え狂う惨劇の鶯爪花』を考案し始める。
「女性にはやはり鉄の乙女、回転台もいいか」
今からでも私の元に来る気はないかと、エドガロニカはカルメンに微笑む。
「断るっていったはずだ。それに今の俺には番う最愛の夫ことダルクがいるからな!」
「そう、カルメンは俺の最愛の妻……俺の女(もの)だ、お前の声に響くことはないよ」
引き寄せるようにカルメンを護るようにしながら、敢えて挑発するようにダルクエスは言った。
と、エドガロニカの注意が彼に向いた瞬間、地面が泡立つ。
ダルクエスとシャムスがトラップ生成したものが、発動したのだ。
広がる深い泥にエドガロニカは何事かと、目をみはる。
あの雪のような蝶の迷宮の製作者なら綺麗なものが好きかと、シャムスは予測したようだが、その辺りの真偽関係なく不快そうにエドガロニカは眉を潜めた。
泥に足を取られることよりも、単に服が汚れることを嫌った気配がする。
「しかし足元ばかり気にしていると、他がおろそかになりますよ」
その言葉と共に泥の中より急速に伸びるのは、『虚誕金剛(ダイヤモンドデウソヲツク)』の強靭な蔦。
吸血鬼の力で浮かびかかってた、エドガロニカの足を棘を持つ蔦が捕え絡みつく。
「大人しく仲間の攻撃の的になって下さいね」
その言葉が示す通り、プターハが『竜翼翔破』で急襲する。
「尤も、素直に受け続ける道理はありませんので……」
シャムスが「オーダーメイド拷問」に対抗して「オーダーメイドトラップ」を仕掛けてくれましたしねと、直ぐに離脱するプターハだが、その身体が突然何かに拘束されたかのように動かなくなる。
良く見ればプターハの形の合わせて作られた、金属製の籠が彼を捕えていた。身体の自由を奪う拷問高速具のジベットである。
パラドクス攻撃に距離は関係ない。眼で見て捕えたものには、当てられる。
続く攻撃がプターハを襲おうとするが、それより早く黒いスノーモービル『BlackBoreas(ブラックボレアース)』を召喚したダルクエスが、大盾〈BlackMonument〉を構え泥の上を飛び越え迫る。
その背後にはカルメンを同乗させ、彼女への攻撃も防ぐつもりなのだろう。
漂う『甘美に魅せられし者を幻惑する月下香』が僅かにダルクエスの体温をあげ、惑わそうとするが、沸き起こる情熱は全て背後のカルメンへ。
「何度も何度も現れるならその都度てめぇを徹底的にぶっ倒す!」
ショータイムの幕開けと『獺祭雷舞劇団(ヴィードラプラーズドニクライブショー)』が始まる。
見た目は可愛いコツメカワウソ型だが、その気迫はオオカワウソ。
変形させマイク型となった〈拡声器杖《紅蜘蛛リリィ》〉で歌い、ライブを盛り上げる。
「まったく、美しくない。無粋だ」
捕える蔦を逃れるようマントを翻し、その身は『爛れ蕩けた膚に咲く黒薔薇』へ。
闇の魔力を散らしながら、その姿を掻き消す。
来るかとシャムスが、次なる蔦を囲うよう伸ばす前にスッと紅と夜が横切る。
「シャムスには近づけないよ」
紅玉姫を手に百が『天之刃衣(アマノハゴロモ)』を舞えば、風による鋭い刃が忍び寄るエドガロニカを捕え斬りつける。
闇使いの力が上回る百の方が、早かった。既にキューコンが彼らの周囲に戻り、死角を作らないよう警戒している。
視界を閉ざすよう、風の刃で百が斬りつけ。シャムスが再びエドガロニカを蔦に捕える。
ギリギリと締め付ける蔦の棘が鋭く、深く沈んでいく。
「この程度で屈するつもりは毛頭無いので、仕返しは倍にして返しますよ」
先に拘束を逃れたプターハの強力な一撃が、エドガロニカの身体打ち。
「消えては現れ……狡猾な行動だ」
捕えられ動けないエドガロニカに、イカリ状の弾をお見舞いし迫る。
「こうすれば、愛するカルメンの渾身の一撃はヘラヘラと避けられまいよ?」
「賑やか愉快なヴィードラ達よ、ショータイムだッ!!」
スノーモービルの上で陽気に様々な楽器を手に、ライブを繰り広げるカワウソとカルメンの音色がエドガロニカを苦しめ。
モービルが通り抜けるのに合わせ、彼らは演奏をやめ楽器を振り上げると共に飛び出す。
その楽器は鈍器であり刃である。
「ボコられて惨めにくたばれ」
優雅に戦おうとしていた彼も、この最後は予想していなかっただろう。
まさか、コツメカワウソの楽器によって無数の物理攻撃を受けるなどと。
ボロボロになったエドガロニカが、冷たい床に転がり消えていく。
これでカルメンの気も少しは済んだだろうか。いつか、その拳は本物の顔面に。
そして革命軍の残りの灯火もあと僅か。崩壊の音が、静かに雪の大地を揺らしていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【未来予測】がLV2になった!
【寒冷適応】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!