リプレイ
リズ・オブザレイク
秘境発強行偵察に参加してラキ火山山頂で迎撃されたのでドラゴン達がなにか守っているのかと思ったら、七曜の戦の後は放棄されていましたか……。
ダンジョン奪還の望みがなくなったと判断したのかもしれませんね。
けれどグリーンランドやアメリカに勢力がいると仮定したらアイスランドに見張りを立てない理由がありません。
できるだけ無双馬『ユニコーン』に乗って西を目指して、
広い範囲を妖精たちに【妖精の目】で見てきて貰おう。
グリーンランドが見える海岸線まで行けたらいいな。
あることがわかるだけでも調査としては成功だよ。いっておいで。
体力が消耗したらそうだね、帰りもあるしその場で泊まろう。
キャンプ道具はないけれど野宿には慣れているから……風が通りにくい場所を見つけたら、マントを羽織ってユニコーンに寄り添って寝ます。
この綺麗な空の下にももともと人がいたんだよね。
いつか取り戻してあげたいけれど、いつになるかな……次の大きな戦が二年後だった筈だけど、できたらその前には。
おやすみ、ユニコーン。妖精たち。なにかあったら教えて。
●西を目指して
「ここに来るのも、秘境発強行偵察以来になりますね……」
パラドクストレインはラキ火山付近に到着し、攻略旅団が提案したアイスランド調査に向かうディアボロスたちを目的地に降ろす。
リズ・オブザレイク(人間の妖精騎士・g00035)もまた、あの時ラキ火山山頂付近から偵察を行った一人。
確かにドラゴンたちがやってきては、ダンジョンが確認できないと嘆いていたのだ。
「あの時、ドラゴン達に迎撃されたので、なにか守っているのかと思ったら、七曜の戦の後は放棄されていましたか……」
時先案内人の話でも、現在この地にクロノヴェーダがいるという話ではなかった。
「ダンジョン奪還の望みがなくなったと判断したのかもしれませんね」
何かを守っているのではなく、ドラゴンもまた状況の偵察を行っていただけなのだろうか。そんな推測を立てつつも、リズにはどうしても気になることがあった。
「けれどグリーンランドやアメリカに勢力がいると仮定したらアイスランドに見張りを立てない理由がありません」
クロノヴェーダ同士、境界での熾烈な攻防はキングアーサー以外でも多くのディヴィジョンで見られることだ。
だからリズはグリーンランドの様子を窺えるかもしれないアイスランドの西端を目指すことにした。
「さあ、ユニコーン行こうか」
母から受け継いだ剣と鎧を身に着けて、リズは無双馬『ユニコーン』に跨り、ラキ火山から北西を目指してい駈けていく。
アイスランドの面積は、日本の北海道の約1.2倍。西端はここからもかなり遠いと思われるが、道中にも何か手掛かりはないかとリズは妖精たちの目も借りて、広いアイスランドの地を見て回る。
やはりクロノヴェーダの姿はなく、人はいないものの動物や植物は存在し、特にその生態に違和感は覚えない。
かなりの時間をかけてアイスランドの西端を目指したリズがようやくそれらしき場所に辿り着いたのは、日も暮れた頃だった。暗くなる前に見た海の彼方に、距離があるからかグリーンランドの海岸線を見ることは叶わなかった。だが見た限りはこの場所でドラゴンたちが警戒に当たっているという様子もないようだ。
「ユニコーンも妖精達もありがとう。お疲れ様」
協力してくれた仲間を労い、長旅の疲労もあったのでリズはこの場で一晩休むことにする。
「野宿には慣れているから……」
特にキャンプ道具を持ってきてはいないが、慣れた様子で風が通りにくい場所を見つけたリズはマントを羽織り、ユニコーンに寄り添って眠ることにする。
見上げた空には美しい星が瞬いていて。
(「この綺麗な空の下にも、もともと人がいたんだよね」)
キングアーサーの年代ではまだ人々が暮らしていないとしても、刻逆が起こった時にはアイスランドにもたくさんの人々が暮らしていたはずだ。
(「いつか取り戻してあげたいけれど、いつになるかな……」)
やるべきことはたくさんある。けれどこうして関わった場所をひとつひとつ取り戻していきたいとそう願うのだ。
(「次の大きな戦が二年後だった筈だけど、できたらその前には」)
確かな決意を込め星空を見上げる。そうして信頼すべき仲間に声をかけて。
「おやすみ、ユニコーン。妖精たち。なにかあったら教えて」
そうしてリズはアイスランドの空の下で眠りにつくのだった。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【修復加速】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
冰室・冷桜
とりあえず、秘境偵察の迎撃した後は拠点としては放置……てーことでいいのかしらね、この感じだと
七曜の戦でのキングアーサー、ドラゴンたちは本命に回ってるみたいーな話があった割に動きがあったのは湖水地方とアフリカ行きのウェールズだけ
しかも、ジェネラル級は元々その地方に居た2体のみ……攻めの姿勢に本気というには拍子抜けじゃない?
だから、別のどっかで別の戦いでもあったと思ったんだけど……少なくともここは違うのかしらね
ま、調べれるだけ調べてみますか
てーことで目指すはグリーンランド方面
【アイテムポケット】でキャンプ道具や食料を持ち込みーの、いざ行かん
とりま、海岸を目指しつつ、急ぐ旅でもなし
休憩を挟みながら進んでいきましょ
道中も双眼鏡で辺りを観察しながら進んでいきますか、今は撤退していても七曜の戦中は私らディアボロス以外と戦ってた可能性もあんからね
そーゆー痕跡がないか、確認しながら進みましょう
休憩中は温かい物でも飲みながら、空の風景を楽しみますか
こーゆーのんびりとした時間も悪かねーですわね
●痕跡を探して
パラドクストレインに乗ってやってきたのは、西暦502年のアイスランド。
秘境発強行偵察で調査した通り、この地に人が居住している形跡はなく、どこまでも続くように思える大地が広がっているだけだ。
「とりあえず、秘境偵察の迎撃した後は拠点としては放置……てーことでいいのかしらね、この感じだと」
かけている眼鏡をくいっと押し上げて、冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)はそう現状を分析する。
見た限りでは、今現在ドラゴンがここを拠点として使ってはいないようだ。
「七曜の戦でのキングアーサー、ドラゴンたちは本命に回ってるみたいーな話があった割に動きがあったのは湖水地方とアフリカ行きのウェールズだけ」
《七曜の戦》が始まると同時にベルファスト侵攻を目論んでいたミセス・モーガンは、ドラゴンは主戦場に赴くから、自分たちだけで作戦を決行すると、竜鱗兵たちに声をかけていたのだ。だからなおさら冷桜は疑念を拭えない。
「しかも、ジェネラル級は元々その地方に居た2体のみ……攻めの姿勢に本気というには拍子抜けじゃない?」
だが、もしそうしなければいけなかった理由があるのだとすれば。
「だから、別のどっかで別の戦いでもあったと思ったんだけど……少なくともここは違うのかしらね」
今現在ドラゴンがいない様子からそう推測できるが、調べれば少しは何かがわかるかもしれない。
そうして冷桜は、まだ未知の領域であるグリーンランド方面を目指すことにした。
「とりま、海岸を目指してみますか」
必要なキャンプ道具や食料は【アイテムポケット】に詰め込んで来た。ラキ火山近辺に到着したパラドクストレインから、のんびりと辺りを観察しながら目的地の方角へと進んでいく。
「人が住んでないから建物もないし、ただ広い大地が広がってるだけ……」
もちろん山や木、湖などの自然もあるのだが、歩けども代わり映えのない景色が続いていて、特におかしいと思える様子もない。
昼食に持ってきたサンドイッチを食べて休憩しながら、冷桜はこの広い大地を眺める。
「まあ、でもドラゴンが仲間にしようとしてる巨獣の大きさならこのぐらいの広さは必要かもね」
何しろ総じて20mを越える巨大な姿をしているのだから。
「だからここにゴンドワナの巨獣を大量に集めて軍勢を置くって可能性もなくはないか」
そう推測する冷桜だが、ふっと余裕の笑みをもらす。
「けど、今も海を渡ってキングアーサーに来る巨獣を撃退してるから、そんなことにはなりようがないよね」
ただ、今は撤退していたとしても、《七曜の戦》の最中はディアボロス以外の勢力と戦っていた可能性もあるだろう。
だから冷桜は、そういった痕跡がないかもしっかりと確認しながら進んでいく。
「んー、さすがに海岸までは遠かったかな?」
アイスランドは北海道の約1.2倍の大きさ。さすがに高速に移動する手段なしでは距離を稼ぐことは難しそうだ。
ただ少なくとも冷桜が見た範囲では、そういった痕跡も見つからなかった。それもまた調査したからこその収穫。
疲れたら、キャンプ道具を取り出して温かい飲み物を淹れる。新宿島より涼しいので、温かい飲み物がより美味しく感じられる。
「こーゆーのんびりとした時間も悪かねーですわね」
せっかく訪れたアイスランド。空を見上げては、冷桜はゆったりとした時間を楽しむのだった。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
リブシェ・レッドスケイル
あら、北国の散策。面白そうねえ。かつての歴史では温かな南方ばかり好んでいましたけど……涼むのもこの暑さなら、悪くないわねえ。
もちろんわたくしは錬金術師。フィールドワークは欠かさないわ。
野での散歩を楽しみながら、この地に使える資源がどれだけあるか、調査しましょう。
地質、水質、植生。動物などの分布も気をつけないとね。
毒のあるものは避けて、栽培可能な植物を採取していきましょう。そうね、薬効のあるハーブ等ならこの地でもよく育っているのではないかしら。
ああ、そういえば、このあたりテナガエビがおいしいと本で読みました。
どなたか釣りをしない? エビなんてごちそう、見逃すわけには行かないもの。
新宿島で食べた料理だと、エビのビスクがおいしいわね。クリームたっぷりの暖かなスープ。
そうねえ、フライも素敵。もちろんボイルして塩を振ってもいいわね……。
あら、当初の目的を忘れている? なんのことやら。
●錬金術師のフィールドワーク
「北国の散策というのも、面白そうねえ」
やってきたアイスランドは、9月の新宿島と比べればかなりの涼しさ。
リブシェ・レッドスケイル(愚者の緋金・g09919)は、愛用のドラゴニアンドレスの裾を翻して進みながら、自然豊かな大地を見つめて目を細める。
「かつての歴史では温かな南方ばかり好んでいましたけど……涼むのもこの暑さなら、悪くないわねえ」
最終人類史における首都レイキャビクの北緯は64度。日本の北海道よりも高いのだが、メキシコ方面から北上する暖流のおかげもあって緯度の割には比較的温暖な気候なのだ。
そんな避暑にはちょうど良い気候の土地の大自然を、リブシェは辺りを観察しながら歩いて行く。
そう、錬金術師である彼女にとってフィールドワークは欠かせない。
「散歩を楽しみながら、この地に使える資源がどれだけあるか、調査しましょう」
ラキ火山の近くに停車したパラドクストレイン。アイスランドは広いが、まずはどんな植物や動物が存在するかなどを目で見える範囲で調べていく。
「そうね、特段変わったことはないみたいだけれど……」
事前に調べてきておいたアイスランドの自然環境との大きな違いはない。恐らくドラゴンたちによってその辺りが改竄されたということではないのだろう。
そうしてリブシェは植物の中から薬効のあるハーブ等を見つけては採取していく。彼女の知識と目にかかれば、毒のあるものを避けるのは容易。
「特別おかしなことがないというのも、ひとつの情報ではあるでしょうしね」
一通り調べて歩き回ったところで、そろそろお腹も空いてくる頃合い。
「ああ、そういえば、このあたりで採れるテナガエビがおいしいと本で読みました」
アイスランドは質の高い海産物が豊富なことでも有名だ。この様子ならきっと海産物も同じように存在していそうだ。
「海までは少し距離がありそうだけど、大きな湖なら採れたりしないかしら。エビなんてごちそう、見逃すわけには行かないもの」
というわけで近くの湖で釣りをすることにしたリブシェ。
「新宿島で食べた料理だと、エビのビスクがおいしいわね。クリームたっぷりの暖かなスープ……」
獲物がかかるのを待つ間も、テナガエビをどう料理しようかと考える楽しみが尽きない。
「そうねえ、フライも素敵。もちろんボイルして塩を振ってもいいわね……」
かつては山賊の長でもあったリブシェ。そして盗賊宿の女将として料理を振舞い、多くの者たちの胃袋を満たしてきたのだろう。ここで豊富な海産物が手に入れば、リブシェの手によってさぞや美味しい料理の数々が生まれることだろう。
そうして、ついにかかった初めての獲物はテナガエビではなく、トラウトのような魚。
「まあ、お魚も。うふふ、これは海鮮バーベキューも楽しめそうかしら」
手応えを感じつつ、リブシェはこの大自然を楽しみながら釣りを続ける。
「あら、当初の目的を忘れている?」
料理のことで頭がいっぱいになりながらも、ふと我に返ってもみるけれど。
それでも、これもまた海産物の調査のひとつと考えれば、フィールドワークの一環で。
「うふふ、なんのことやら」
そう開き直っては、リブシェは楽しそうに釣りを続けるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
花塚・夜壱
●Nox4人
テントやイス、料理グッズは持ってきたぞ
折角のキャンプだ、美味しいものをいっぱい食べよう
レジーナは飲み物ありがとう
俺もお茶が欲しいな
皆、飲み物は持ったか?では…乾杯!
BBQと言えばやはり肉
お肉は多めに持ってきたんだ
勿論、野菜も持ってきている
夏深君が寄せた野菜をレジーナにシフトしつつ
俺はお肉を焼こう、いっぱい焼こう
焼けた厚めの牛肉を皆の紙皿に乗せつつ
自分の肉はじっくり育てる
カフカ君に食べられないように気をつけなければ…!
焼おにぎりもそろそろだな
チーズも乗せたら美味しそうだ、レジーナ1つ食べてみないか?
会話の合間に、ルリラの紙皿に料理を盛る
おぉ、バター醤油のホタテ…!
匂いだけで美味しいと分かるな
俺も頂こう、ありがとうルリラ!
マシュマロの串焼き…
(皆の炙る姿を見て、ソッと真似てみる)
おっと!カフカ君、火傷はないか?
もしもの時は、俺のマシュマロを上げよう(半焼け)
食材はたくさん用意したつもりだが…食べ尽くせそうだな
そう言えば、夜には星空も綺麗らしい
腹を休めたら、次は天体観測を楽しもうか
レジーナ・ネイサン
●Nox
あはは、キャンプの準備は万端だ
夜壱ありがとう
私は飲み物持ってきたよ
コーヒーとお茶とジュース、どれがいい?
アイテムポケットから飲み物を取り出して配ろう
乾杯!
わぁお凄い肉の量
いいねいいね、テンションが上がる
時間のかかる野菜は先ず焼いておかないとだよね
鉄板の一部を陣取り、夏野菜をどさっと足し
もちろんお肉も頂くけどね!
この牛肉すごいな
紙皿に乗せてもらった瞬間ズッシリ来たくらい分厚いし美味しい
夏深の言う通り、おにぎりと一緒に食べると最高
チーズ!?間違いの無い組み合わせじゃないか
是非お願いしたい
暫く瞑目しチーズ乗せせおにぎりを堪能
…幸せの味がする…
バター醤油の魚介も良い匂い!私にも頂ける?
焼けた野菜も皆のお皿に乗せていこう
マシュマロ、荷物の中で見かけたような
ルリラ、それだナイス!
私もひとつ炙ろうっと
おや、気を付けて
遠火で丁度いいんじゃないかな
最初全部は食べきれないんじゃないかって思っていたけど
意外に入っちゃうね
絶景と楽しい会話がそうさせるんだろう
天体観測も勿論行くよ
オーロラも見れたらいいよね
本郷・夏深
●Nox
流石は夜壱兄ちゃんとレジーナさん!
沢山恵んでくださる御礼に後片付けはお任せください
よし、カフカの玉座はこれに決めました
(アウトドアチェアにどっかり座り、ジュースで乾杯!)
さあ、肉を焼きましょう
野菜は一旦置いといて(すっと端に寄せ)
とりあえず肉を焼きましょう
あっクソ、肉を焼きましょうって!ちょっと野菜が多すぎますよ!
め、めっちゃ美味い…
物凄く美味い肉ですね…!このおにぎりにピッタリです
あ、おにぎりも焼きましょう
あと貝とか魚も焼きたいです
バター醤油?天才シェフがいますね(美味しく頂き)
…兄ちゃん、牛肉はレアくらいが美味いんですよ(育てられている肉を凝視)
デザートも欲しいですねえ
どこかにマシュマロなかったでしたっけ
…そ、それですルリラさん、串に刺して炙る、それです!
ありがとうございます…うわ、めっちゃワクワクしてきました(貰った串を早速火で炙り)
あ、火こわっ(我に返って飛び退くも、遠巻きで炙り続け)
いいですねえ、天体観測!
その為にも今しっかり食べて、体力つけておきましょう
肉、おかわりで
ルリラ・ラプソディア
【Nox】
夜壱さん、準備ばっちり…
レジーナさんも飲みもの…ありがとうなの
わたしは、お茶…いただこうかな?
ん、かんぱい
食べるのたくさん…
豪華なBBQ、ね
お肉もお野菜もいっぱい食べるのよ
お肉を焼く様子をわくわくしながら眺めつつ
厚めのお肉が乗せられると
いただきますと一口齧る
食べ応えのあるお肉に「おいしい…」とほくほく
こうして鉄板で焼くとひと味ちがう、よね…
…わ、…ありがとうなの、夜壱さん
いっぱい嬉しい…
お魚、貝…わたし、焼くの…
貝はホタテがあったからじっくり焼くの
おしょうゆとバターで味をつけたりして
みんな、こちらもどうぞ…?
はい、夏深さん
マシュマロ…ここに、あるの
さっと荷物から見つけて
串に刺して、火に炙る…のよね?
ささっとマシュマロを串に刺して皆に配るの
…マシュマロ、小さいさいから…ね
遠くても大丈夫…
そうして、少しこんがりしたら…食べごろ、かな
ふふ…
皆で食べればあっという間
楽しい会話をお供にいくらでも食べられそう
オーロラ…もう一度、皆でみたい
とても綺麗だったから
天体観測…行こう
瞳輝かせ深く頷く
●大自然BBQ
パラドクストレインから降り立てば、そこはもう西暦502年のアイスランド。
「これは確かに涼しいですね……!」
9月になっても暑い新宿島の気温に比べれば、気温10度前後は避暑にはぴったり。
夏が苦手で涼を取るための扇を常に持ち歩いている本郷・夏深(逢魔が夏・g00583)がその涼しさに思わず笑みを浮かべると、足元でパンツァーハウンドの『えだまめ』も嬉しそうに尻尾を振っている。
「ああ、キャンプにぴったりの気候だな」
夏深の言葉に頷いた花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)は辺りを見渡して、バーベキューをするのに良さそうな場所を探す。
「あの辺りが良さそうかな?」
地面が平らで開けている場所を見つけたレジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)がそう言ってアイスランドの大自然を見渡した後、空を見上げる。アーティストとして創作意欲を掻きたてられる美しい青空。夜にはきっと満天の星を眺めることが出来るだろう。
「よし、じゃあこの辺りで荷物を広げようか」
キャンプに必要なものは【アイテムポケット】に詰め込んで来たと夜壱が荷物を取り出せば、テントに椅子、料理グッズなどが次々と出てくる。
「夜壱さん、準備ばっちり……」
頼もし気に夜壱を見やったルリラ・ラプソディア(Ⅻの子守歌・g00784)も、一緒になってテントの設営やバーベキューの準備を始める。
「夜壱ありがとう」
ほとんどの準備を任されてくれた夜壱へと感謝を述べ、皆で手伝い、準備が調ったところでレジーナもアイテムポケットに入れて持参したクーラーボックスの中から飲み物を取り出す。
「みんな、コーヒーとお茶とジュース、どれがいい?」
「わたしは、お茶……いただこうかな?」
「レジーナは飲み物ありがとう。俺もお茶が欲しいな」
ルリラと夜壱へお茶が手渡され、座る椅子を吟味していた夏深へとモーラット・コミュの『ブラシ』が身体にかけたバッグの中に入れた飲み物を運んでいく。
「準備にぬかりがない……流石は夜壱兄ちゃんとレジーナさん!」
ブラシが運んでくれたジュースを手に取り、コップに移した夏深はそうしてアウトドアチェアにどっかりと座る。
「よし、カフカの玉座はこれに決めました」
「夏深さん、素敵な玉座、ね」
その様子にルリラが柔らかく微笑んで。折り畳みの椅子とはいえ、ドリンクホルダーもついた寛げそうな椅子に夏深もご満悦の様子。
「皆、飲み物は持ったか?」
レジーナもドリンクを手にしたのを確認した夜壱は、それではと音頭を取る。
「では……乾杯!」
四人の声が重なって、アイスランドの空の下、楽しいバーベキューが始まる。
「BBQと言えばやはり肉」
そう言い切った夜壱は、四人にしては多いのではないかと思える量の肉を準備していた。
「わぁお、凄い肉の量」
思わずテンションが上がってしまうその光景に、レジーナもうきうきとして。
「食べるのたくさん……豪華なBBQ、ね」
ルリラも嬉しそうに桃色の瞳を細める。
「沢山恵んでくださる御礼に後片付けはお任せください」
準備万端な夜壱とレジーナに感謝しながら、夏深はこの後の片づけを買って出る。
「ああ、遠慮せずたくさん食べてくれて構わない。勿論、野菜も持ってきている」
「なら、時間のかかる野菜は先ず焼いておかないとだよね」
既に温まった焼き網の上に、レジーナは玉ねぎにとうもろこしやピーマン、かぼちゃなどを乗せていく。
「夏野菜も美味しいよね」
ナスやズッキーニも追加して、バーベキューコンロの上を野菜がどっかりと陣取っていく。
「さあ、肉を焼きましょう」
美味しそうな肉を手にコンロの前にやって来た夏深は、占拠する野菜の群れに一瞬固まる。
「とりあえず肉を焼きましょう」
空いているスペースに肉をどんどん置いていくが、大きな肉はなかなかスペースに収まらない。
「野菜は一旦置いといて」
すっと端の方に寄せるが、それでも野菜軍団もなかなかに幅を取った。
「ちょっと野菜が多すぎますよ!」
そんな肉VS野菜の攻防が繰り広げられるのを、ルリラは楽しそうに見ている。
「お肉もお野菜もいっぱい食べるのよ」
「俺はお肉を焼こう、いっぱい焼こう」
夜壱は用意した厚めの牛肉を焼きにかかる。夏深が隅に寄せた野菜は焼けてそうなものを、そっとレジーナの方へシフトしつつ、しっかり肉用のスペースを確保。
そうこうしながらも肉も野菜も焼けたものから順番に食べていき、空いたスペースに次々と新しい肉を焼いていく。
「よし、焼けたな。みんなもどうぞ」
夜壱おすすめの厚めの肉が焼けたので、それぞれの紙皿に乗せていく。ただ、夜壱が食べる分はまだじっくりと焼いて育てている最中だ。
「この牛肉すごいな」
レジーナは思わず唸る。乗せてもらった途端に感じたずっしりとした重量感。分厚くて食べ応えがあるが、歯で噛み切れる柔らかさで、味もとびきり美味しい。
「わ、厚めのお肉……いただきます」
ルリラもその分厚さに目を丸くしつつ、配られた肉を一口齧ってみればその美味しさに思わず笑顔がこぼれる。
「おいしい……」
こうしてバーベキューにして焼くとまた一味違うと感じてしまう。
「……兄ちゃん、牛肉はレアくらいが美味いんですよ」
未だ大切に育てられている焼き網の上の夜壱の肉を凝視しながら、夏深がぼそりと呟く。
「好みはあるだろうが、俺はじっくり育てる派なんだ」
しかし、長い時間をかけていれば、育てている最中に、もう焼けているからと他の人に食べられてしまう危険性も高くなる。
(「カフカ君に食べられないように気をつけなければ……!」)
そう夜壱が自分の育てている肉に目をかけていれば、分厚い肉を口にした夏深から感動の声が漏れる。
「め、めっちゃ美味い……」
その様子には夜壱も思わず笑ってしまう。この焼き網の上の美味しい肉をますます死守せねばなるまい。
「物凄く美味い肉ですね……! このおにぎりにピッタリです」
やはりご飯も必要だと、食べやすいおにぎりにして持ってきてくれた夜壱に感謝しつつ、この二つのコンビは最強だと感じる夏深だった。
「ほんと、夏深の言う通り、おにぎりと一緒に食べると最高!」
レジーナもうんうんと頷き、おにぎりと肉を交互に食べては至福を味わう。
「あ、おにぎりも焼きましょう」
「なるほど焼きおにぎりね」
野菜もあらかた焼け、ようやくスペースが出来たところで、人数分のおにぎりを焼いていく。
「あと貝とか魚も焼きたいです」
「貝はホタテがあったの」
夏深のリクエストに応えて、ルリラが魚介類を焼いていく。エビやイカ、そしてホタテは殻付きで。ルリラがじっくりと焼いては、醤油とバターを投入したホタテからは良い香りが漂っている。
「みんな、こちらもどうぞ……?」
「バター醤油? 天才シェフがいますね」
その最高の組み合わせに、夏深が大きく頷き美味しくいただく。
「匂いだけで美味しいと分かるな。俺も頂こう、ありがとうルリラ!」
良い香りを漂わせているバター醤油のホタテを皿に乗せた夜壱はありがたくいただいて。
「焼きおにぎりもそろそろだな……チーズも乗せたら美味しそうだ、レジーナひとつ食べてみないか?」
「チーズ!? 間違いの無い組み合わせじゃないか」
是非お願いしたいとレジーナが瞳を輝かせれば、夜壱は頷き、会話の間にそっとルリラの皿にも肉や料理を盛っていく気遣い。
「……わ、……ありがとうなの、夜壱さん。いっぱい嬉しい……」
そうして焼けたチーズ焼きおにぎりをレジーナは目を瞑りしっかりと堪能。
「……幸せの味がする……」
「気に入ってもらえて良かったよ」
レジーナの様子に嬉しそうに夜壱が笑う。そうして自身もチーズ焼きおにぎりを食べてはその出来に納得。
「バター醤油の魚介も良い匂い! 私にも頂ける?」
そう言ってレジーナは次にホタテを確保しつつ、焼けた野菜を皆の皿に乗せていく。
「お肉もいいけど野菜もね」
肉が主役といった感じではあったが、いい焼き加減の季節の野菜もやっぱり美味しい。
そうして一通り満足いくまでバーベキューを堪能すれば、やはり甘いものが欲しくなってくる。
「やっぱりデザートも欲しいですねえ」
たくさん肉を焼き、食べて満足した夏深がぽつりと零す。そう、バーベキューのデザートと言えば。
「どこかにマシュマロなかったでしたっけ」
「マシュマロ? 荷物の中で見かけたような……」
確かどこかにはあったはずとレジーナが思い返していると、ルリラが荷物の中からそっと取り出しては差し出す。
「はい、夏深さん。マシュマロ……ここに、あるの」
「ルリラ、それだナイス!」
「そうか、キャンプには定番だと言っていたな」
レジーナがぐっと親指を立て、皆がマシュマロに沸き立つのを微笑ましく見ていた夜壱が頷く。
「確か、串に刺して、火に炙る……のよね?」
「はい、それですルリラさん。串に刺して炙る、それです!」
その言葉に頷いたルリラはマシュマロを串に刺しては皆に配っていく。
「ありがとうございます……うわ、めっちゃワクワクしてきました」
手にしたマシュマロを眺めては、夏深はすぐに火のそばに炙りにいく。
「私もひとつ炙ろうっと」
レジーナも同じように火のそばに差し出していると、風の悪戯か炎が大きく揺らいだ。
「あ、火こわっ」
はっと我に返った夏深は慌てて飛び退く。実は火が怖くて苦手なのだ。
「おや、気を付けて。遠火で丁度いいんじゃないかな」
強火で焼きすぎると、中のマシュマロがとろける前に表面だけ焼け焦げてしまう。弱火でじっくり焼いて、内側にじわじわと熱を通すことによって中がとろける美味しいマシュマロに仕上げることが出来るのだ。
「……マシュマロ、小さいさいから……ね。遠くても大丈夫……」
ルリラもそっと遠目から火に炙りながら、焼き色を確認。
「このくらいかな?」
こんがりときつね色に焼き目がついたマシュマロをちょっと冷ましてからレジーナは口に運ぶ。
「ん、中がとろっとしてて美味しいよ!」
「少しこんがりしたら……食べごろ、かな」
同じように焼き色のついたマシュマロをふうふうしながらルリラも口に運び笑顔になる。
「なるほどマシュマロの串焼き……」
皆がマシュマロを焼く様子を眺めていた夜壱も、皆の真似をして渡されたマシュマロを炙ってみる。
「カフカ君、火傷はないか?」
「兄ちゃん、大丈夫です。こうして少し離れても炙れますからね」
「そうか良かった。もしもの時は、俺のマシュマロを上げよう」
そうしてまだ半焼け状態のマシュマロを差し出されたので、夏深は丁重にお断りしつつ、自分で育てたマシュマロを口にする。
「なるほど、夜壱兄ちゃんの『育てる』気持ちが少しわかりましたよ」
「そうだろう?」
「でもやっぱり牛肉はレアぐらいが美味いと思うんです」
その言葉に皆が声を上げて笑って。
涼しい気温にバーベキューの炎の熱もちょうどいい。大自然の中、仲間と共に過ごす時間は何よりもかけがえなくて。
「それにしても食材はたくさん用意したつもりだが……食べ尽くせそうだな」
間に甘いものを挟んだが、まだバーベキューは続く。美味しいものがたくさんで、まだまだ食べられそうだ。
「ね、最初全部は食べきれないんじゃないかって思っていたけど意外に入っちゃうね」
きっとこの絶景と楽しい会話がそうさせるのだとレジーナは微笑んで。
「ふふ……皆で食べればあっという間。楽しい会話をお供にいくらでも食べられそう」
自分からは積極的に取りに行かなくても、みんなが肉や野菜を配ってくれたのでルリラもたくさん楽しく食べることができた。
「そう言えば、夜には星空も綺麗らしい。腹を休めたら、次は天体観測を楽しもうか」
「いいですねえ、天体観測! その為にも今しっかり食べて、体力つけておきましょう……肉、おかわりで」
「そうだな」
夏深の意気込みに思わず笑ってしまった夜壱が焼けた肉をサーブする。
「うん、天体観測も勿論するよ。オーロラも見れたらいいよね」
確かこの時期にはオーロラを見られるかもしれないとのことだった。
「オーロラ……もう一度、皆でみたい。とても綺麗だったから」
バレンタインの時、ロマノフの北限で見たあの光のヴェールを思い出し、ルリラは瞳を輝かせて深く頷く。
「ああ、見れるといいな」
あの時、こんな美しい景色をまた皆で見たいと願ったから。
こうしてひとつひとつ、思い出を重ねていきたいと思うのだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】がLV4になった!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV2が発生!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
カルメン・リコリスラディアタ
【彼岸花】
・呼称
旦那のダルクエス:ダルク
他:(名前)ちゃん
ディアコレ2023南極部門のロングコート衣装着用
こうして夫婦でのんびりキャンプデートもいいよにゃー。
しっかし涼しいっつーか肌寒いけどダルクと一緒なら暖かいぜ。
キャンプ用品一式、食材、非常食含むお菓子をバックパック用大型リュックと可能なら借りた【アイテムポケット】に詰め込んで持ち込み
昼間はキャンプする地を探しがてら探索デートしよっか!
荒地と言えども何もないってコトは無いはず。
そこらの岩とか石とかに何らかの痕跡とか物証とかねーのかな?
もし何らかの痕跡や現地の動植物があればカメラで撮影して記録しとこ。
何か採取出来るならしたいぜ。
夜になれば手頃な場所でキャンプだー!
持ち込んだ食材と『冥土ノ料理宴術』を使って料理するぜ。
キャンプと言えばカレーライス(牛肉たっぷり!)だよな?
夕食後に焼きマシュマロとホットのココアとルイボスティーもどうぞ♪
ダルク、夜空を見ろよ!
すっげー綺麗な星空とオーロラが見えるぜ!
ダルクエス・ネクスト
【彼岸花】
・呼称
妻のカルメン: カルメン
他: 名前
『BlackBoreas』を一時的に呼び出し、積んである黒いコートと登山用の頑丈なブーツを着用して現地に向かう
ああ、イイね…!
…俺もカルメンと一緒だから心も体も暖かいよ
重そうなキャンプ用品の詰まったリュックは俺が持つよ、カルメン
そんなやり取りもしながら、夫婦で調査とはいえデートしちゃおうか
荒地とはいえ河川…いや、雨風で一時的にできた痕跡でもいい…岩や石、砂に至るまで調査したら物証を見つけられないかな?
テントは俺に任せておくれ?
組み立てながら、楽しそうに料理する妻の姿を目に焼き付けようか
カレーライスできたなら、2人で…いただきます
具材たっぷりのカレーは大好きさ
お、このココアとティー、美味しいね…♪
カルメン、綺麗だね…!
実際に見られると、2人で来た甲斐があったと思うね
●おしどり夫婦のキャンプデート
「こうして夫婦でのんびりキャンプデートもいいよにゃー」
やってきたアイスランドの広大な大地を最愛の夫と歩きながら、カルメン・リコリスラディアタ(彼岸花の女・g08648)は弾んだ声を上げる。
「ああ、イイね……! 大きな戦いも終わってようやく一息というところかな」
毎日が戦いの日々といったディアボロスではあるけれど、こういった休息も必要だとダルクエス・ネクスト(蒐集家・g07049)も頷いては、アイスランドの大自然に心を和ませる。
「しっかし涼しいっつーか肌寒いけど……ダルクと一緒なら暖かいぜ」
この時期のアイスランドの気温は10度程度。新宿島と比べると寒く感じるだろうと、カルメンは今年のディアコレでもお披露目したファーがたっぷりついた温かなロングコートを着てきたのだ。でも何より温かく感じるのは、隣に大好きなダルクエスがいるからだ。
「……俺もカルメンと一緒だから心も体も暖かいよ」
ダルクエスもまた黒いコートに登山用の頑丈なブーツという出で立ちで、しっかり防寒対策はされているが、二人はぎゅっと寄り添ってアイスランドの大地を散策がてら歩いて行く。
「それにしても広いにゃー。キャンプ用品一式は持ってきたし、昼間はキャンプする地を探しがてら探索デートしよっか!」
「ああ、そうしよう。夫婦で調査とはいえデートしちゃおうか」
顔を見合わせて嬉しそうに笑い合うと、早速調査開始。
「キャンプ用品の詰まったリュックは俺が持つよ、カルメン」
食材や非常食を含んだお菓子にキャンプ用品一式を【アイテムポケット】とバックパック用大型リュックに分けて詰めてきたので、特に重いそれらを自分が持つとダルクエスが申し出て。
「ありがとう、ダルク!」
身軽になったカルメンは、無人の大地をしっかり調べることにする。
「荒地と言えども何もないってコトは無いはず」
確かに人が住んでいないので建物などは何もないが、植物や動物も存在している。
「そこらの岩とか石とかに何らかの痕跡とか物証とかねーのかな?」
そう言ってカルメンは岩なども丁寧に何か痕跡が残っていないかを調べる。
「そうだな、荒地とはいえ河川……いや、雨風で一時的にできた痕跡でもいい……岩や石、砂に至るまで調査したら物証を見つけられないかな?」
ダルクエスもまたそういった痕跡がないかを丁寧に探していく。
「とりあえずいくつか撮影して記録しとこ」
見かけた植物や動物、河川や湖など、こうして記録して持ち帰れば少しは何かわかるかもしれない。
見たところ、怪しいと思えるほどの痕跡があったわけではないが、この広いアイスランド全てを調べられるわけではないので、この辺りに特に何もないとわかっただけでも一つの収穫だろう。
そうして昼間はしっかりと調査に勤しんだ二人は、ちょうどいい場所を見つけては、日が暮れる前にキャンプの支度を始める。
「カルメン、テントは俺に任せておくれ?」
「よろしく、ダルク。じゃあ、夕食作りは任せてー!」
持ち込んだ料理道具と食材で、カルメンは夕食作りに取り掛かる。
「キャンプと言えばカレーライスだよな?」
それも牛肉たっぷりなのがカルメン流だ。パラドクス【冥土ノ料理宴術】を使って、手早くカレーを仕上げていく。
料理上手な妻が楽しそうに鍋をかき混ぜる様子を見ては微笑みを浮かべ、ダルクエスはテントを組み立てていく。美しい大自然の中、二人で楽しい時間を過ごせるのはやはり嬉しい。そうして愛しい妻の姿をこの目に焼き付けるのだ。
「完成♪ うん、上出来じゃないかにゃー」
炊き立ての飯盒ご飯に具材たっぷりのカレーをよそって、そうして組み立てたキャンピングテーブルに並べていく。
「さすがカルメン。素晴らしい出来だね」
二人でいただきますとカレーを口に運べば、じゃがいもやニンジンもごろごろ、牛肉たっぷりのカレーはもちろん満足の出来。
「具材たっぷりのカレーは大好きさ」
「喜んでもらえて良かったぜ。あ、夕食後には甘いものもどうぞ♪」
食後にカルメンが取り出したのはマシュマロ。串に刺したそれをダルクエスが炙っている間に、ホットココアとルイボスティーを用意する。
「お、このココアとティー、美味しいね……♪」
炙ったマシュマロを食べながら温かい飲み物を飲めば、夜を迎え気温が落ちてきた中でも、身体がぽかぽかと温まる。
「ダルク、夜空を見ろよ!」
カルメンのはしゃいだ声にダルクエスが天を仰げば、満天の星と共に光のヴェールのような輝きを纏ったオーロラが見えた。
「ああ、カルメン、綺麗だね……!」
9月のアイスランドで見れるかもしれないとは聞いていたが、こうして実際に見ることが出来たのなら、やはり二人で来た甲斐があったと思うのだ。
美しい夜空を見上げながらお互いの温もりを感じつつ寄り添う二人は、顔を見合わせると、幸せそうに微笑み合うのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】がLV2になった!
【寒冷適応】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
アオイ・ダイアログ
【博物館】でキャンプです🎵
絡み・アドリブ歓迎
探検は皆さんに任せて私はキャンプを満喫しますよ🎵
【怪力無双】でテントの設営は任せて下さい!
寝袋と折り畳み式の椅子テーブルに人数分の食器、クーラーボックスに冷えた飲み物とか用意して行きますね
皆さんもどうぞー!
双眼鏡も用意して自然の景観を堪能しますか🎵
いやーシルさんやイツカさんが料理上手でありがたいですね
私はどうも身が入らなくて
鐶さんの絵、すごい上手ですね!
情景が伝わってきます🎵
おおー、カレーとっても美味しいです🎵
外でみんなで食べるとまた格別ですね!
マシュマロ炙りとは面白いですね🎵
へー、シルさんからだったんですね
今はすごい甘々で大成功じゃないですか
受け入れてくれる方がいるっていいですよねぇ🎵
私ですか?
正直まともに恋愛はした事ないんですが
何かに一生懸命な人は応援したくなりますね🎵
デート……私のコスプレツアーとか?
でもリードしてもらうのも悪くないですねー
イツカさんはどうなんです?
都会では見れない満天の星空ですね
なんだか寝るのが惜しいです
イツカ・ユメ
【博物館】の皆とキャンプするよ!
すーずーしーい!
これは絶好のキャンプ日和だね♪
よーし、今日は目一杯楽しむぞー!
風に飛ばされそうになったりしつつも、イイカンジにテントを張れたらお料理タイム!
カレーを作るなら、ご飯も炊かなくちゃね。お米は任せろー!
シルちゃん、料理上手くなったね。花嫁修行の成果が出てるのかな。
ふふり、甘いお話は大好きなので。
お料理の合間に惚気話を聞かせてくれても良いのだよ?
ついでに皆も恋バナとか理想のタイプとか憧れのデートプランとか語ってくれても良いのだよ?
可愛い乙女達の幸せトークからしか摂取できない貴重な栄養素があるのだよぅ。
……ふぇ?わたし??
一緒にお出掛けすると楽しいなぁ、一緒にご飯を食べると美味しいなぁ、って思うひとはいる、けど(ぽそーり)
…ぁ、調査に行った人達も、そろそろ帰って来たかな?
お疲れ様!カレーできてるよー!
デザートはアレやりたーい!
マシュマロ串に刺して炙るやつ!
夜になったらオーロラとか見えたりするのかな?
皆で夜更かしして、天体観測するのも良いかもね。
シル・ウィンディア
【博物館】のみんなと一緒にキャンプっ!
涼しいー♪
七曜の戦以降もいろいろ忙しかったけど、のんびりとできるものは大切だよねー。
アイテムポケットの効果を使って、新宿島からカセットコンロ、お鍋、飯盒、ライター(着火用)を用意してくるね。
後、食材もお米、お肉、お野菜…。
そしてカレールーにコーヒー、そして、デザートにパイナップルを入れたヨーグルトっ♪
具材は食べやすいサイズに切ってから持ち込みだね
今夜はカレーですっ!
あ、イツカさん、ご飯の方をよろしくですー♪
わたしは、カレーの方を作るよっ!
お料理しながら、色々おしゃべりだね。
ふふふ、伊達に花嫁修業をやっているわけじゃないのですっ!
え、ええと、
相方さんには、わたしから告白したんだよね。
ほんと、あの時は自分でもびっくりなくらいに積極的だったなぁ…。
告白終わったら、脚ががくがくしてへたり込んじゃったから…。
お誕生日に、この指輪をプレゼントでいただいたの。
左手薬指にはめているの。
これがあるから、わたしはいつでも元気一杯に頑張れてるのっ♪
みんなのも聞かせてー♪
薬師寺・洸
【博物館】のみんなと参加。
【アイテムポケット】でキャンプ用品とかを運びます。
自分で持っていくものは、リュックサックに、スマホ、フィルムカメラ、予備のフィルム、電池、筆記用具、ノート、スケッチブック、色鉛筆、小型ライト、文庫本の詩集(暇つぶしに)、方位磁針、虫眼鏡、非常食(カロリーメイトとか)水の入った水筒、着替え(冬物。上着も)タオル、寝袋です。
調査メインに行動します。お題は「アイスランドの動植物。特に草花の確認」です。
「この荒野にも花ぐらいあるかと思ってね…」
まあ、ほとんど遊んでいるようなものですが。
アイスランドにいる動植物の資料も調べておきます。(プリントアウトしてファイルしておく)
夕ご飯とかは他の人にお任せします。
恋バナ「実はボク、結婚を前提としたどつきあい、じゃない、お付き合いがしたいんだよね」
アドリブ、共闘歓迎です。
月下部・鐶
【博物館】のみんなとキャンプに来たよ!
秘境!探索!そんなわくわくするワードを聞いたら、描かずにはいられないよね!(じゃーん)
アイテムポケットの効果をお借りして、折り畳みイーゼル、キャンバスと絵の具を持ち込むよ
空いてるスペースには、キャンプ用品、お菓子にパジャマ、もっていくのを忘れずに
折りたたみ椅子に腰かけて、しっかり辺りの絵を描くね
これがあたしの調査!
あ、薬師寺さんにもらった動植物の資料を貰って、ちゃんといるかも見ておくね。見つけたらスケッチだ!
さらに飛翔の効果で高い位置まで飛んで眺めて、スケッチブックに辺りの風景も描いちゃうぞ!
みるみるスケッチブックが秘境の風景でいっぱいになったよ!(どや)
みんなに見て見てしちゃおうかな?
ただいまーって戻ったら、お料理できてた!
やったーカレーだー!団長、イツカさん、いただきまーす!
あっ、はいはい、マシュマロもってきてまーす。あぶるやつやりたいでーす!
恋バナはドキドキしながら聞いてます
わ、わ、団長あたしと同い年なのに……おとな!
アドリブ、大歓迎だよ!
●ガールズトークは夜明けまで
「すーずーしーい!」
降り立ったアイスランドの地は、新宿島と違って涼やかな空気に満ちていた。
このひんやりとした空気を肺いっぱいに吸い込んだイツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)は元気に両手を空へと突き上げて声を上げる。その隣にいるモーラット・コミュの『キット』もご機嫌な様子だ。
「これは絶好のキャンプ日和だね♪」
「うんうん、涼しいー♪」
イツカと同じようにひんやりとした空気に笑顔を浮かべるシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術士・g01415)は、アイスランドの空を見上げた。ここはまだキングアーサーの領域ではあるけれど、クロノヴェーダが存在しない平和な場所。
「《七曜の戦》以降もいろいろ忙しかったけど、のんびりとできるものは大切だよねー」
あの大きな戦いがあり、クロノヴェーダ同士の勢力図にも変化があった。その後もまた新しい事件へと向かうパラドクストレインも多数出現し、ディアボロスたちは休む暇もなく戦い続けていたと言える。だからこそ、こうしてゆっくりする時間も時には必要なのだ。
「それじゃあ、この辺りにテントを設置しましょうか」
キャンプをするのに良い場所を見つけ、アオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)はそう提案する。現代地球出身の彼女はこういったキャンプにも慣れているのだろう。
「ここでキャンプをするんだね。じゃあ、あたしたちはちょっと探索に行ってくるね!」
「アイスランドの動植物がどうなっているか、確認してくるよ」
キャンプの場所が決まったところで、月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)と薬師寺・洸(謎の存在・g00782)の二人は調査のために出掛けてくると他の仲間に伝えては、いってきますと手を振った。
「はい、居心地のいい場所作っておきますね」
「ご飯の準備は任せてー♪」
「お腹が減ったら帰って来るんだよー」
そう言って見送れば、キャンプ地に残った三人は早速準備を始める。
「さあ、キャンプを満喫しましょう。テントの設営は任せて下さい!」
女の子だけのキャンプで力仕事は少し大変に思えるけれど、【怪力無双】で重さのあるテントのポールも軽々と持ち上げることが出来る。
「アオイさん頼もしい! あ、手が足りないところは手伝うよ」
「わ、風があるとちょっと手こずるね。えーと、こんな感じ?」
シルとイツカも手伝って、五人が入れる大きなテントがいい感じに設置された。
「よーし、じゃあ早速料理の方始めちゃうね。今夜はカレーっ!」
「カレーを作るなら、ご飯も炊かなくちゃね。お米は任せろー!」
シルが持参したカセットコンロや鍋に飯盒などをテーブルの上に並べれば、イツカがご飯を炊く役を引き受け、それぞれ分担して作業に当たる。
「いやーシルさんやイツカさんが料理上手でありがたいですね」
その様子を見ながら、アオイは食器や冷えたドリンクの入ったクーラーボックスなどを準備。テントの中には人数分の寝袋もセッティング済みだ。双眼鏡も持ってきたので、あとで大自然の景観も堪能できるだろう。
「それじゃあ、大自然の中、クッキング開始♪」
和気藹々とした雰囲気で夕食作りが始まるのだった。
その頃、調査に繰り出した鐶と洸は、植物が観察できそうな場所を見つけてはそこを拠点にいろいろ調べることにした。
「秘境! 探索! そんなわくわくするワードを聞いたら、描かずにはいられないよね!」
そう言って鐶が【アイテムポケット】から取り出したのは、折り畳み式のイーゼルに、絵を描くキャンバス、そして絵の具だった。
「これがあたしの調査!」
折り畳み椅子に腰かけて、鐶は絵筆を使ってキャンバスに辺りの風景を描いていく。
「この辺りにどんなものがあるか記録しておきたいよね」
鐶らしい調査の様子に洸が頷くと、新宿島から持参したアイスランドにいる動植物の資料を手渡す。
「資料を調べてプリントアウトして持ってきたんだ。同じなのか違うのか、分かれば教えて欲しいんだ」
「うん、わかったよ。ちゃんといるかもしっかり見ておくね」
見つけたらスケッチするよと力強く頷いて、鐶は慣れた様子で辺りの風景をキャンバスに描いていく。
「荒野と聞いていたけれど、植物は育ってるみたいだね」
洸は植物の方を重点的に調べていく。どうやら何もない荒地というわけではなさそうだ。現に植物や花の存在も確認できるし、アイスランドにいて不思議のない動物もいるようだ。
「どんな花が咲いているかな。この荒野にも花ぐらいあるかと思ってね……」
少し歩き回って調べてみたが、事前に調べてきた植物の情報から大きくずれることもなく、何か特別変わっているということはなさそうだ。
とりあえず持ってきたスマホやカメラで気になるものは撮影しておいて、咲いている花を虫眼鏡で観察したりと思いつく限りのことはしておいた。
「薬師寺さん、何か見つかった?」
「特におかしなところはないということはわかったかな」
「そっか、それじゃああたしは空からも見てみるね」
そう言ってスケッチブックを持ったまま【飛翔】の効果で空へと飛び立った鐶は高い位置からアイスランドの大地を確認する。
「ラキ火山に湖に……あ、あっちにも湖があるね」
全体図を捉え、さらさらとスケッチブックに描きとめていく。
「ふふーん、スケッチブックが秘境の風景でいっぱいになったよ!」
えっへんと満足げにたくさんの風景が描かれたスケッチブックを眺めた鐶は帰ったら皆に見てもらおうと思うのだった。
「空から見ても変わったものは見つからなかったよ。でもたくさん風景を描きとめてきたよ」
「アイスランドの動植物にも特に気になる点はなさそうだね」
何か大きな発見があったわけではないが、大自然の中、こういった時間を過ごすのも悪くはないと思える。
「じゃあそろそろ戻ろっか」
「夕ご飯出来てるかな」
たっぷり調査に時間を費やした二人はそう言ってキャンプ地へと帰るのだった。
「さあさあ、じゃあカレーを作っていくよー」
時は二人が調査に出た頃に遡る。
シルは用意したカセットコンロに鍋をセッティングし、まずは具を炒めていく。キャンプ地でも作りやすように、具材は既に食べやすい大きさに切ってから持ってきた。
ふんふんと鼻歌でも歌いながら料理するシルが手際よくカレーを仕上げていく。
「シルちゃん、料理上手くなったね。花嫁修行の成果が出てるのかな」
イツカの言葉に、シルは嬉しそうに微笑んで、それからえっへんと胸を張った。
「ふふふ、伊達に花嫁修業をやっているわけじゃないのですっ!」
その嬉しそうな幸せそうな様子に、イツカも甘い話を聞きたくなる。
「お料理の合間に惚気話を聞かせてくれても良いのだよ?」
「シルさんの話、聞きたいですね。馴れ初めとかは?」
二人にそう言われ、シルはちょっと頬を染めながらもその日のことを思い出す。
「え、ええと……相方さんには、わたしから告白したんだよね」
「へー、シルさんからだったんですね」
「ほんと、あの時は自分でもびっくりなくらいに積極的だったなぁ……」
それでも告白を終えた後は、脚ががくがくしてへたり込んでしまったほど。
「でもそれがきっかけで、今はすごい甘々で大成功じゃないですか」
「ふふり、ごちそうさま。可愛い乙女達の幸せトークからしか摂取できない貴重な栄養素があるのだよぅ」
二人の言葉に照れながらも、シルは鍋をかき混ぜていた手を止め、二人に見えるように手の甲を差し出す。
「お誕生日に、この指輪をプレゼントでいただいたの」
それは左手薬指できらりと光る美しい指輪。シルの瞳の色に似た宝石に、天使の羽のような繊細な飾りがついた世界にひとつしかないもの。
「これがあるから、わたしはいつでも元気一杯に頑張れてるのっ♪」
幸せいっぱいのシルの様子は見ているこちらも思わず微笑んでしまうほど。
「受け入れてくれる方がいるっていいですよねぇ🎵」
そんな嬉し恥ずかしガールズトークで盛り上がっていると、調査に出ていた洸と鐶が帰って来た。ちょうどカレーも煮込まれ、ご飯も炊きあがった頃合いだ。
「ただいまー」
「おかえりなさーい♪」
帰って来た二人を出迎えて労えば、鐶が調査の様子をキャンバスとスケッチブックに描いたものを見せてくれた。
「みんな見て見てー」
「鐶さんの絵、すごい上手ですね! 情景が伝わってきます🎵」
特に空からの絵はアイスランドの全体の様子がよくわかる。
「お疲れ様! カレーできてるよー!」
「飲み物、何にしますか?」
「やったーカレーだー!」
漂ういい香りにお腹をすかせた鐶は嬉しそうに席に着く。
「準備ありがとう。みんなは何の話をしてたの?」
何やら盛り上がっていた様子に洸がそう訊ねれば、シルがちょっと恥ずかしそうに恋バナだと教えてくれた。
「ねえねえ、みんなのも聞かせてー♪」
そうしてカレーをいただきながらの恋バナ大会。
もう一度シルの馴れ初めの話を二人にすれば、鐶はドキドキしながら耳を傾け、思わず呟く。
「わ、わ、団長あたしと同い年なのに……おとな!」
「えへへ、そうかな?」
「ついでに皆も恋バナとか理想のタイプとか憧れのデートプランとか語ってくれても良いのだよ?」
更なる貴重な栄養素を摂取しようとイツカが全員に目配せする。その視線がアオイのところで止まる。
「私ですか?」
四人の視線を浴び、そうですねと呟くと、ゆっくりと口を開く。
「正直まともに恋愛はした事ないんですが……何かに一生懸命な人は応援したくなりますね🎵」
「それが恋の始まりなのかも?」
シルがにこにこしてそう言うと、イツカの憧れのデートプランはどんなものかと訊ねる流れに。
「憧れのデートプラン……私のコスプレツアーとか?」
ゲームと歌が大好きなコスプレイヤーでもあるアオイらしいデートプラン。ディアボロスになった今も、コスプレしつつ装備を切り替えたりしているのだ。
「でもリードしてもらうのも悪くないですねー。そういうイツカさんどうなんです?」
「……ふぇ? わたし??」
聞くばかりでなくイツカの口からも聞かせて欲しいとアオイが言うと、ちょっと驚いたような声が漏れるが、少し考えてからイツカが口を開く。
「……一緒にお出掛けすると楽しいなぁ、一緒にご飯を食べると美味しいなぁ、って思うひとはいる、けど」
ぽそり、と呟かれた言葉に皆が注目。きゃーと一斉に盛り上がる。これぞガールズトーク。
「薬師寺さんは理想の恋愛とかあるの?」
次は洸の番と、鐶がそう問いかけると、カレーを美味しく食べていた洸がこくり、と頷いた。
「実はボク、結婚を前提としたどつきあい……じゃない、お付き合いがしたいんだよね」
「拳と拳で……じゃなくて。そっかー、将来のことしっかり考えてるんだね」
「みんな、色々理想があるんだね……!」
そんな風に大変盛り上がった恋バナ。甘い話と共に、デザートにはシルが用意したパイナップル入りヨーグルトを食べて。
「ね、キャンプのデザートと言えば、アレやりたーい!」
イツカが身振り手振りで指し示す。
「マシュマロ串に刺して炙るやつ!」
「あっ、はいはい、マシュマロもってきてまーす。あぶるやつやりたいでーす!」
そこへさっと鐶が手を挙げ、荷物からマシュマロと串を取り出す。
そうしてみんなでそれぞれ炙ってはとろとろのマシュマロに舌鼓。
「あ、見て!」
シルが空を指差せば、満天の星空とともに光のヴェールが空を覆っていた。
「オーロラだね」
洸が目を細めてその美しい光景を見上げる。
「都会では見れない満天の星空ですね。なんだか寝るのが惜しいです」
この光景を目に焼き付けようとアオイが感慨深げに呟いた。
「皆で夜更かしして、天体観測するのも良いかもね」
だったら、とイツカがそう提案すれば、皆も乗り気だ。眠くなれば、すぐテントに行って眠ることも出来るのだから。
夜はまだまだ長い。
――乙女たちが恋バナを語り尽くすには短いかもしれないけれど。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【強運の加護】がLV2になった!
【アイテムポケット】がLV6になった!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【リザレクション】がLV2になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
リリーベル・カンパネラ
初めましての植物さんも気になるけどね
オーロラさんとも出逢えるってホント??
一度ね、直接お逢いしてみたかったの!
オーロラさんとお星様の共演、見れるかなぁ? 見れないかなぁ? って楽しみだわっ
上着とね、温かい飲み物も用意して準備バッチリ!
高い所に座って星空鑑賞楽しんじゃお!
遮るものが何も無いからね、ずーっと遠くまで届いてる星空、独り占めにできちゃうわ!
新宿から星座の御本持って来たの!
お星様の並び、少しずつ変わっていってるって読んだわ!
1500年じゃあまり変わらないみたいだけどね、このディヴィジョンから見える星空と最終人類史から見える星空って、緯度や経度も違うからね、ちょっと違ったりするのかなぁ?
えへへー、手元の御本とね、実際の星空見比べてみよっと!
オーロラさんが見えたら、【飛翔】でもっと空に近づいちゃお!
静かでとってもキレイだけどね、遠くに見えてる地形も変わっちゃってるんだよねぇ
ひっそり行動するのに最適な夜だけどね、やっぱり遠くにも何もいないみたい?
いつかね、ぜんぶ取り戻せたら良いわ!
●荒野に希望の花を
「ここが1500年以上も昔のアイスランドなのね」
パラドクストレインから降り立ったリリーベル・カンパネラ(夜明けの福音・g09480)は、辺りの景色を見てオッドアイの瞳を輝かせる。
秘境発強行偵察に向かったディアボロスたちから聞いた話では、無人の荒野が広がっているとのことだった。確かに建物などはないが、全くの荒れ地というわけではなく、リリーベルが大好きな花や植物もちゃんと存在しているようだった。
「まだ出会ったことのない植物さんに会えるかしら?」
キングアーサーの世界では、まだ見ぬ植物に会えることが多く、先日もベルファストを守るため、マン島へと向かい戦ってきたリリーベルは、初めて踏み入れたアイスランドの地に胸を高鳴らせる。
(「それにね……」)
初めましての植物さんも気になるけれど、リリーベルは他にも大いに気になることがあった。
「オーロラさんとも出逢えるってホント??」
ロマノフの北限で見られたそれが、9月のアイスランドでも見られると聞いてリリーベルはとても楽しみにしているのだ。
「一度ね、直接お逢いしてみたかったの!」
今はまだ太陽が顔を出している昼間だが、待ちきれずリリーベルは空を見上げる。
昼間はまだ見ぬ植物たちとの出会いを求めて、この大自然を楽しもう。そして夜になったら……。
「オーロラさんとお星様の共演、見れるかなぁ? 見れないかなぁ?」
必ずしもいつも見れるものではないだけに、リリーベルは期待と不安のないまぜになった気持ちを抱きながら、何度となく空を見上げるのだった。
そうして大地の探索を終え、時刻は夜。
日が沈むのも遅く、待ちきれない気持ちでようやく訪れたこの時に、リリーベルはしっかり防寒対策に上着を着こみ、温かい飲み物を用意してその時を待つ。
少し小高い丘のような場所に座って、空を見上げる。満天の星空が広がっていた。
「遮るものが何も無いからね、ずーっと遠くまで届いてる星空、独り占めにできちゃうわ!」
新宿島に見られる高いビルもなく、360度広がる大パノラマが観賞できる天然のプラネタリウム。
そうして取り出したのは、新宿島から持ってきた星座の本。
「お星様の並び、少しずつ変わっていってるって読んだわ!」
星は太古からその輝きを人類に届けてくれるが、長い年月の間にその並びも変わっているのだという。
「1500年じゃあまり変わらないみたいだけどね」
長いはずのその時間も星の前ではほんの僅かな時間なのだろう。ただ、このアイスランドから見える星空と、最終人類史で見る星空は、緯度や経度も違うから見え方が異なるだろうとリリーベルは思うのだ。
「えへへー、手元の御本とね、実際の星空見比べてみよっと!」
星明かりとカンテラに照らされた本を眺めれば、確かに新宿島では見えない星も見えるようだ。
「季節によっても違うのね……あっ!」
次にリリーベルが視線を上げた時、夜空に美しい光のヴェールが現れていた。
「オーロラさんとお逢いできたわ!」
自然が作り出した神秘に胸を高鳴らせ、そうしてもっと近づきたいとリリーベルは空へと舞い上がる。
空から見たアイスランドの土地は人がいないせいかとても静かに感じる。
空中散歩を楽しみながらもリリーベルは夜の闇を味方につけて、密やかにこの辺りを見て回る。
「やっぱり遠くにも何もいないみたい?」
特に異常は感じられないと結論付けたが、最終人類史ではここアイスランドにもたくさんの人が暮らしていたのだろう。
その暮らしが戻る時はきっと遠くないから。
「いつかね、ぜんぶ取り戻せたら良いわ!」
美しいオーロラを瞳に焼き付け、決意を込めてリリーベルはそう紡ぐのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
梅指・寿
【忍庵】
名前の呼び方は名前+さん付け
アイスランドでキャンプだなんてすごいわ。
間欠泉や氷の洞窟にオーロラも探して見たいのよね。
ってはしゃいじゃいけないわね、まずは調査しなくちゃ。
・調査
そうね、海岸を調べて見たいわ、特に湾になっている所に何か漂着していないか。誰か来た痕跡が無いか調べて見たいわ。
外部から来るとなると海伝いになるでしょうし、湾なら道具や痕跡が漂着しやすいの。
調査が済んだら次は待ちに待ったキャンプよ。
・キャンプ
まずは焚火を作りましょうか、火は大事よ。
【アイテムポケット】に薪、ビーフシチューが入った鍋とコーンスープが入った鍋を入れていきたいわ。
忍庵の台所を借りて作った自信作のビーフシチューとコーンスープよ。
これなら火にかけて温めたらすぐ食べれるしゴミも早々に出さないから後から敵が来てもバレにくいわ。
鼻歌交じりに薪に火をかけて鍋を掻きまわして…
ふーんふーんふふーん…
ウィリディスさんが三味線をもってきたのね、それじゃあ即興で合わせて唄って舞いましょか…ってお鍋!焦げていないわよね…?
ウィリディス・ファラエナ
【忍庵】
アイスランドの話を聞いて蝦夷のようなもんかと思ってたが、やはり異国だな。あと寒い
寒さ対策しっかりしてきてよかった。まあこの後寒い中で水に入るんだが
・調査
俺は【水中適応】を使って湾岸部の水中を調査しよう
この辺は氷山や火山の影響を受けた地形らしいからな。海中に溶岩の侵食や氷の溶解でできた洞窟がありそうじゃないか
毒が流れ出ないようにしっかり包まないとな
・キャンプ
ひえー寒い寒い。虫が水の中に入るもんじゃないな
火を起こして暖まりながら鍋をかけて飯の準備をしよう
パン焼いてきたぞ
スープにつけてよし、何かを挟んでよし、軽く火で炙れば違う味わいも楽しめる
食器をパンで拭えば片付けも楽だ
普段は和食派だが、こう言う飯もいいもんだな
野外での野宿はよくやったが、遊ぶ目的でのキャンプ初めてで新鮮だ
仕事じゃないってだけでこんなに心持ちが違うとは、何度経験しても不思議なもんだな
ん?鼻歌か、折角なら一緒にどうだとちゃっかり持ってきた三味線を取り出す
オーロラ見ながら唄も悪くないと思うぞ
加奈氏・コウキ
【忍庵】
メンバーと共にキャンプを行う。
自らの荷物は、テントやタープ、折り畳みテーブルにキャンピングチェアなどを持ち込むとして、他にも運ぶものがあったら可能な限り、運ぶのを手伝うとしよう。
他、現地は10℃程度らしいので、夜の冷えも考えて、防寒具なども準備していく。
他、火起こしや調理など、手伝えることは率先して手伝い、皆とキャンプを楽しもうと思う。
【調査】
個人的にはアイスランドの伝説とされる蛇「ラーガンフリョゥトルム」について調べたい。
淡水湖である「ラーガルフリョゥト」での目撃事例が14世紀頃になってからなので、まだ発見はされていないだろう。
キャンプ地を拠点に、【観察】や【看破】を用いた現地調査を進めて、何かわかればいいかなと。
他のメンバーは海岸を調べるようなので、俺はあえてこちらを調べてみる。
尚、事前に新宿島などで関連の書物が残っていれば、それも調べてから向かおう。
●調査とキャンプと極光と
「アイスランドの話を聞いて蝦夷のようなもんかと思ってたが……やはり異国だな」
やってきた西暦502年のアイスランドの風景を見て、ウィリディス・ファラエナ(毒虫・g08713)は思わずそんな感想を漏らす。
忍びとして育ったウィリディスにとって、アイスランドは遥か北方の異国。新宿島よりも気温が低いということから、蝦夷地――北海道のような場所を想像していたが、それともまた違っていると感じたのだ。
「ああ、寒さは似たようなものかもしれないが……いろいろ調査のし甲斐もありそうだ」
現地の気温を考慮し、防寒具もしっかり準備してきた加奈氏・コウキ(妖一刀流皆伝・g04391)は、まずは持参した荷物を広げて、拠点となるテントを設営することにした。
「アイスランドでキャンプだなんてすごいわ」
まるで日本人形のように美しい黒髪と容貌をした梅指・寿(不沈の香・g08851)にとっても、アイスランドは珍しい場所なのだろう。
「間欠泉や氷の洞窟にオーロラも探して見たいのよね……って、はしゃいじゃいけないわね、まずは調査しなくちゃ」
最終人類史における有名な観光スポットを挙げては、漆黒の瞳を輝かせる寿だが、はっと我に返る。
「キャンプは調査の後の楽しみに取っておくとするか。それぞれ気になるところを探索しようか。俺は湾岸部の水中を調査しようと思う」
アイスランドは氷山や火山の影響を受けた地形だと聞いたウィリディスは、それならば海中に溶岩の侵食や氷の溶解でできた洞窟があるのではないかと睨んでいる。そこで何か発見があるかもしれない。
「私は海岸を調べて見たいわ」
もし外部からこの地に来るとなるとどうしても海伝いになるだろうから、そういった意味でも湾なら道具や痕跡が漂着しやすいというのが寿の見立てだ。
「俺はアイスランドの伝説とされる蛇『ラーガルフリョゥトルム』について調べてみたい」
「ラーガルフリョゥトルム?」
「ああ、アイスランドにある淡水湖『ラーガルフリョゥト』で目撃された伝説の怪物だ」
その目撃事例は14世紀頃になってからと言われているので、この年代ではまだ発見はされていないだろう。けれど歴史を改竄するクロノヴェーダのことだ。この年代に絶対にいないとは言い切れない。
「蛇とドラゴンなら何か関係があるかもしれないわね」
寿もなるほどと頷き、それぞれが向かう先が決まった。ただ、ラキ火山近くに停車したパラドクストレインからは、海岸の方に行くにも、ラーガルフリョゥト湖に行くのにもかなり距離がありそうだ。
仲間が持ち込んでくれた【飛翔】の効果を使ってもそれなりに時間がかかってしまう。現地での調査をゆっくり行う時間はないだろう。
三人は急いでテント等を立てて拠点を作ってから、それぞれの目的地に向かうのだった。
「ひえー寒い寒い。虫が水の中に入るもんじゃないな」
そう言いながらキャンプ地に戻ってきたウィリディスは、寿が準備してくれていた焚火で暖を取る。
「すぐに温かいご飯の準備をするわね」
そう言って寿は、焚火で出来た竈に【アイテムポケット】から取り出した鍋を並べていく。
「忍庵の台所を借りて作った自信作のビーフシチューとコーンスープよ」
既に完成した料理を持ち込めば、火にかけて温めればすぐに食べることが出来るし、食材を切った時のゴミも出ない。もし敵が来ても痕跡が残りにくいという寿の機転だ。
「ああ、いいな。シチューにスープは温まる」
焚火に薪をくべながら、ラーガルフリョゥト湖から帰還したコウキも鍋から漂う良い香りを楽しむ。
「それで調査の方はどうだった?」
料理が温まるのを待つ間に、それぞれの調査の首尾を報告し合うことにして。
「水の中は寒かったな……特に湾岸部を調査したが、見た感じでは自然にできたもののようで、不自然な箇所はなかったな」
海中に洞窟ができていれば、そこを利用していたりするかもしれないと考えたが、痕跡のようなものは見当たらなかった。
「私も海岸に何か漂着していないか、誰か来た痕跡がないか調べてみたけれど、特別なものは見当たらなかったわね。怪しいと思えば怪しく思えるけど、自然と言われればそう見えるというか」
広いアイスランドであるので、場所が変わればまた何かあるのかもしれないが、それらを全て探すにはやはり時間と労力が足りない。
けれど他の仲間たちも調べた限りでは特におかしな部分は見当たらなかったようなので、ドラゴンたちがここで何かを企んでいるということは今はなさそうだ。
「ラーガルフリョゥト湖も調べてみたが、特に変わったものは見当たらなかったな」
事前に新宿島でラーガルフリョゥトルムについても調べてみたコウキだったが、そこに何かを見つけるまでには至らなかった。人もいないので、目撃したかどうかを訊ねることもできないのだ。
「まあ、調べて何もなかったというのも情報のひとつだな。お、スープも温まってきたか。俺はパンを焼いてきたぞ」
ようやく自身の身体も温まってきたウィリディスが、荷物の中からパンを取り出す。
「わあ、いいわね」
鍋をかき混ぜていた寿が温まったビーフシチューとコーンスープを食器によそう。
「はい、どうぞ」
「ああ、温まるな」
「海水で冷えた身体が芯から温まるな。普段は和食派だが、こう言う飯もいいもんだな」
コウキとウィリディスが食べる様子に寿も嬉しそうに微笑み、そうしてパンにシチューをつけて食べては美味しいと瞳を輝かせる。
「こうやって炙ってもいいんだな」
「そうそう、最後に食器をパンで拭えば片付けも楽だ」
パンを火で炙ってみるコウキに、ウィリディスがアドバイスをする。
「野外での野宿はよくやったが、遊ぶ目的でのキャンプは初めてで新鮮だ」
先程の発言からも窺える通り、ウィリディスは外での食事にも慣れているのだろう。敵を警戒しての野営ではなく、純粋に自然を楽しむキャンプ。その違いに、ほうと息を吐き出して。
「夜は星空も綺麗みたいだし、たくさん楽しみましょうね」
「ああ、いつもいつも戦いばかりというのは疲れてしまうしな」
「仕事じゃないってだけでこんなに心持ちが違うとは、何度経験しても不思議なもんだな」
美味しい食事を仲間と一緒に食べて笑い合うのはとても楽しいひと時で、ご機嫌になった寿は鼻歌交じりに鍋をかき回す。
「ん? 鼻歌か……折角なら一緒にどうだ」
キャンプと言うことで楽しめるものをばっちり持ってきていたウィリディスが愛用の三味線を荷物から取り出した。
「ウィリディスさん、三味線をもってきたのね。それじゃあ即興で合わせて唄って舞いましょか……」
「焚火の前で歌と踊りか……キャンプらしいな」
そうしてウィリディスの三味線に合わせて、寿が即興で唄い舞い踊る。
「ふふ、どうかしら……ってお鍋! 焦げていないわよね……?」
「大丈夫だ。ちゃんと見ておいた」
コウキの言葉に胸を撫でおろした寿はすっかり暗くなった空を見上げる。
「オーロラ、見れるかな?」
「オーロラが出たらまた演奏しようか。オーロラを見ながらの唄も悪くないと思うぞ」
今はただ、この大自然を満喫しよう。
大きな戦いを終えた後、こういったのんびりとした時間もディアボロスには必要だから。
三人は温かい食事とパンで胃を満たし、これから現れるであろうオーロラを期待し、輝く満天の星空を見上げるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】がLV7になった!
【水中適応】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV3になった!