リプレイ
赤上・イズル
■アドリブ歓迎
バベルの塔…正史では旧約聖書の中の伝説上の塔…
実在にないものを目にできるのはある意味貴重な体験というか…
いやしかしこれはクロノヴェーダのクロノ・オブジェクト
防衛機構と遠距離攻撃を備えた厄介な代物。必ず攻略し破壊せねばですね
などと一人でぶつぶつ呟いていると夕日が落ちる頃合いに
攻略すべき世界の中でもこれほど素晴らしい景色に出会えるとは…
ほら、マリコさんも見てください。綺麗ですね
と、モーラットのマリコさんを胸に抱っこしてしばし一緒に景観を堪能
しかしこの美しい景色のように…とは、いかないのがクロノヴェーダ
分かってます、しっかりと任務を全うして来て参りましょう
と、傍らマリコさんに決意を語る
今見上げているこの空に、伝説上の世界の人々も思い焦がれたのだろうか。
それは、天にも届くものをと人が建てんとした塔であり、その高慢さに怒った神に完成を妨げられたと謂われたもの。
いや、でもそれはあくまでも。
「バベルの塔……正史では旧約聖書の中の伝説上の塔……」
赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)が呟きを落とした通り、本来の歴史上の伝説の話で。
「実在にないものを目にできるのはある意味貴重な体験というか……」
まだ遥か遠くではあるが、眼前に聳える巨塔を見れば、そうも思ってしまうのだけれど。
でも本来ならば存在しないものであり、これも刻逆が生み出した歪められた歴史のひとつで。
それに……何よりも。
「いやしかしこれはクロノヴェーダのクロノ・オブジェクト。防衛機構と遠距離攻撃を備えた厄介な代物」
あれを作ったのは、空に思いを馳せた人達ではない。クロノヴェーダなのだ。
だからイズルは、遠くに見える怪しい光を放つ塔――バベルの塔を見遣りながらも、こくりとひとつ頷く。
……必ず攻略し破壊せねばですね、と。
そして、そうこう岩石に覆われた砂漠を歩きながらもひとり、ぶつぶつ呟いていたイズルであるが。
いつの間にか、青かった空に赤が滲み始めたかと思えば、瞬く間に焼けるような夕日が世界を染め上げて。
悠然と流れる大河へと陽が落ちる頃合いに。
今在るこの場所はは、蹂躙と暴力が蔓延る惨たらしい世界。
イズルが赴いたのも、ディアボロスとしての任務のためではあるのだけれど。
でも――眼前の光景を見れば、思うのだ。
「攻略すべき世界の中でもこれほど素晴らしい景色に出会えるとは……」
間違いなく目の前の赤き大河の風景は絶景で、美しいと。
そしてそれを独り占めするのも贅沢で良いのだけれど。
「ほら、マリコさんも見てください。綺麗ですね」
真っ赤な世界の中を、もきゅっと跳ねていたモーラットのマリコさんのことを呼んで。
ぴょこんと胸に飛び込んできた相棒をむぎゅっと抱っこして、暫し一緒にひたすら真っ赤に焼けた世界を堪能する。
けれどそんな大自然が織り成す息を飲むような景観に、ひときわ異彩を放つもの。
目指す巨塔が目に入れば、改めてイズルは紡ぐ。
「しかしこの美しい景色のように……とは、いかないのがクロノヴェーダ」
……分かってます、しっかりと任務を全うして来て参りましょう、と。
もきゅっと聞こえたひと鳴きに、そうもう一度イズルは頷いて。
傍らのマリコさんに決意を語りつつ、赤く燃ゆるような大河に沿って、バビロンを目指し歩み出すのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
湯上・雪華
漸(g07394)と一緒に
ユーフラテス川、かなり大きな運河ですね
落ち着いて夕陽を見るのっていつぶりだろう
漸と一緒に夕陽を眺めるのは2回目、かな
手を繋いでゆっくりと河沿いに歩いていく
一緒にお出かけをしてのんびりするのもいいものなのですよ
夕焼けは漸にとっても特別、なんですよね
特別を分かち合えるのって嬉しいなって
ん……ボクもだよ、漸と一緒だから今があるのです
夕陽が沈む大河のほとりで足を大河に浸らせて沈む夕陽を見つめる
隣にいる漸の手に自分の手を重ねて
この後もこれからもずっと、一緒にいて欲しい、のですよ
離れていても残る、ふふふ、そうですね
忘れられない景色が増えてくのもまた幸せですね
括毘・漸
雪華(g02423)とともに
綺麗な夕陽が見れると聞いて来てみましたが…これは中々。
新宿島の夕陽も綺麗でしたがここの夕陽も綺麗ですね。
雪華とともに河沿いをゆっくりと歩いていく。
こうして、二人で歩くのもいいものです。
闇の訪れを知らせる夕暮れではなく、帰路を照らす眩き夕陽。
焦がれた光はなんとも心地よいモノです。
こうして隣に雪華がいるおかげでボクもこうして立っていられます。
夕陽が沈む大河のほとりで足を大河に浸らせて河面を眺める。
隣にいる雪華の手に自身の手を重ねる。
ええ、一緒にいますよ。ボクはどんな時でも雪華の隣にいます。
離れていてもこの温もりは、残り続けますから。
もう陽の光に背を向ける必要はない。
ごつごつとした岩肌が剥き出しになった殺風景な砂漠の風景を、僅かな時間だけ支配する赤。
そしてそのいろは、見え始めた豊かな恵みを齎す大河をも真っ赤に染め上げて。
世界が焼けるかように一気に変貌した彩りは、思わず圧倒されてしまいそうなほどの絶景を作り上げる。
そう、話では聞いていたのだけれど。
「綺麗な夕陽が見れると聞いて来てみましたが……これは中々」
「ユーフラテス川、かなり大きな運河ですね」
実際に目にしてみれば、思っていた以上に雄大で鮮烈で。
ふたり並んでそれを眺めて歩けばまた、心に満ちる感慨もひとしお。
「落ち着いて夕陽を見るのっていつぶりだろう」
……漸と一緒に夕陽を眺めるのは2回目、かな。
そう続けた湯上・雪華(悪食も美食への道・g02423)の言葉に、括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)も頷いて返す。
「新宿島の夕陽も綺麗でしたがここの夕陽も綺麗ですね」
ふたりで眺める夕陽は、新宿島で見たあの時と同じように美しくて。
そしてまた、あの時とは全く異なる風景に落ちるそのいろは新鮮でもあって。
悠然と流れる赤き大河に沿ってゆっくりと歩いていきながら、雪華は今だけの彩りを漸とふたり占めする。
「こうして、二人で歩くのもいいものです」
……一緒にお出かけをしてのんびりするのもいいものなのですよ、と。
互いの手と手を、きゅっと今日も繋いで。
そして、夕陽の赤に仄か染まった隣の彼の横顔を見つめて。
「闇の訪れを知らせる夕暮れではなく、帰路を照らす眩き夕陽。焦がれた光はなんとも心地よいモノです」
「夕焼けは漸にとっても特別、なんですよね」
紡がれた言葉にそう笑めば、雪華は向けた金の瞳を細める。
――特別を分かち合えるのって嬉しいな、って。
そしてそう聞こえた彼の声に、漸も赤を帯びた夕陽のような瞳を向けて。
雪華の姿を真っ直ぐに見つめ、紡ぐ。
「こうして隣に雪華がいるおかげでボクもこうして立っていられます」
いや、そんな想いは、雪華だって彼とお揃い。
「ん……ボクもだよ、漸と一緒だから今があるのです」
そして――ふたり並んで、ちゃぷり、と。
夕陽が沈む大河のほとりで赤き水面に足を浸らせ、沈みゆく夕陽を改めて共に眺めながらも。
隣にいる彼の手に己の手をそっと重ねて、その心に抱く想いを綴り合う。
「この後もこれからもずっと、一緒にいて欲しい、のですよ」
「ええ、一緒にいますよ。ボクはどんな時でも雪華の隣にいます」
こうやって隣にいてくれたから、過去を経て今があって。
こうやって隣にいてくれる未来を願い、約束し合う。
だって、じわりと伝わるこの熱は、確かに混ざり合ってひとつになって。
「離れていてもこの温もりは、残り続けますから」
「離れていても残る、ふふふ、そうですね」
離れていてもきっとこの手に、ずっと彼を感じることができるだろうから。
そしてふたり休憩を取りつつも、眼前の夕陽が落ちてゆく光景を暫しゆっくりと眺めて。
「忘れられない景色が増えてくのもまた幸せですね」
聞こえた彼の声に、漸は繋いだその手をぎゅっと優しく握りしめながらも見届ける。
雪華と共に、大河の向こうに沈みゆく輝きを。
――もう陽の光に背を向ける必要はない。
そう世界も自分達も染め上げる眼前の鮮烈な赤から、目を逸らさずに。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【壁歩き】LV2が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
花喰・小鳥
琉叶(g06372)と参加
「一度はこの目で見たいと思っていました」
大河を赤く染める絶景ではなく、私が見つめるのは巨大建造物『バベルの塔』
モチーフにした絵画の、まさか実物(本物ではないにせよ)を見る機会が訪れるなんて
「不謹慎かもしれませんね」
でも、それだけじゃない
琉叶は記憶がなく、名前も日本語に合わせたものだという
面立ちや美しいアメシスト色の瞳は異国を彷彿とさせる
いい機会と思い、何か手掛かりがあればと声をかけました
「何か感じたりはしませんか?」
とはいえ期待というほどの気持ちはない
現実的には戦いも控えている
でも、
「もう少し、塔を眺めていても良いですか?」
圧倒的な存在感を今は見ていたいと思った
巳継・琉叶
小鳥(g01304)と。
巨大な建造物って風景もだけど、作る労力も想像すると凄いよね。
バベルの塔は俺には馴染みは無いけれど小鳥には何かあったみたいだ。
「不謹慎ではないんじゃないかな。」
この景色はこれからの状況を考えても綺麗で凄いと思えるし。
小鳥に何か感じるかと聞かれて考えてみるけれど、
「何か思い出したり見たことがあるような感じは無いかな。」
特徴的な風景だから見たことがあれば何か感じたりするのかもしれない。
ここの空も塔もすごく綺麗な景色だと思うから、戦いの前に見ていくのはいいと思う。
「勿論。綺麗な景色だしもう少し見ていこう。」
まるで眼前の夕陽のような魅力的な赤の瞳が見つめる先。
「一度はこの目で見たいと思っていました」
花喰・小鳥(空虚のルサールカ・g01304)が紡いで眺めるのは、様々な豊かさを齎す悠然たる大河と、その水面染める夕陽の絶景――ではなく。
……モチーフにした絵画の、まさか実物を見る機会が訪れるなんて、と。
彼女が見つめるのはそう、赤き河の風景の向こうに聳え立つ巨大建造物『バベルの塔』。
厳密にいえば、今見ているバベルの塔はクロノ・オブジェクトであり、伝説にあるような本物ではないにせよ。
「巨大な建造物って風景もだけど、作る労力も想像すると凄いよね」
巳継・琉叶(幻鏡・g06372)はそう頷いて返しんがらも、遠くに見える巨塔をじいと見つめる彼女へと目を向けつつ思う。
(「バベルの塔は俺には馴染みは無いけれど小鳥には何かあったみたいだ」)
けれどそれが何なのか、彼女が語らない限り無理に聞きだすつもりなど勿論ないし。
「不謹慎かもしれませんね」
そう聞こえた言葉に、琉叶は素直に思っていることを返す。
「不謹慎ではないんじゃないかな」
……この景色はこれからの状況を考えても綺麗で凄いと思えるし、って。
改めて彼女の視線を追って、まだ遠くであるにも関わらず異様な存在感を放つバベルの塔を琉叶も眺めてみる。
そしてそんな彼の夕陽に照る横顔を、今度は小鳥がふっと見上げれば。
その心に思う――でも、それだけじゃない、と。
歪んだ歴史の世界でとはいえ、バベルの塔を実際に見ることができたことも、勿論心に思うことはあるのだけれど。
すぐ隣にいる琉叶は記憶がなく、その名も日本語に合わせたものだという。
それに、見つめるその面立ちや美しいアメシスト色の瞳は異国を彷彿とさせると、小鳥は思うから。
いい機会と思い、こう訊ねてみる。
「何か感じたりはしませんか?」
もしかして、何か手掛かりがあれば……と。
そしてそう問われれば、琉叶は赤い大河やバベルの塔を改めて見遣りつつも考えてみて。
もしもこの光景を見たことがあるとすれば、これだけ特徴的な風景だから何か感じたりするのかもしれない、とも思ったのだけれど。
「何か思い出したり見たことがあるような感じは無いかな」
なくしているとはいえ、琉叶の記憶に引っかかるようなことは特にない。
けれど返って来た言葉に、各段小鳥が肩を落とすなんてことなども全くなく。
期待というほどの気持ちは元からさほどなかったし、現実的には戦いも控えているということも分かっているから。
……でも。
小鳥の心に仄かに灯るのは、こんな感情。
「もう少し、塔を眺めていても良いですか?」
だって、思ったから――圧倒的な存在感を今は見ていたい、と。
本来の歴史では見ることができない、天へと伸びる巨大な伝説の塔のことを。
自分達が此処に赴いた目的は、あの塔を攻略すること。
当然それはわかっているし、決して忘れはしないけれど。
でも、そんな彼女が紡ぎ落した声に、琉叶もこくりと頷いて。
「勿論。綺麗な景色だしもう少し見ていこう」
遥か彼方まで広がる殺風景な岩石の砂漠と緩やかに流れる悠久の大河、遠くに見えるバベルの塔……そして、それら全て染める真っ赤な夕陽。
その風景を並んで一緒に眺め、歩きながらも……戦いの前に見ていくのはいいと思う、と。そう琉叶は紡いで返す。
――ここの空も塔もすごく綺麗な景色だと思うから、って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
リリーベル・カンパネラ
とってもキレイ!
御本によくね、燃えるような夕陽っていう表現が出てくるけどね、実在したのね
岸辺に座ってゆっくり夕陽を眺めるわ
真っ赤な夕焼け空の色って、少しだけリリィの瞳の色に似てるかも!
あれれ、でもちょっと違うかも?
リリィの右目はね、朝焼け空みたいな淡いブルーで
左目はね、バラさんみたいなピンク色だもん
リリィって、誰に似たのかなぁ?
小さい頃からずっと考えてるの
瞳や髪の色は、誰から繋いでもらった色なのかなぁって
お祖父様とリリィはあんまり似てないから
やっぱり、うんと小さい頃に亡くなっちゃったパパとママかなぁ?
それとも、ずっと昔に亡くなられて逢った事もないお祖母様?
皆から少しずつもらった色だと良いなぁ!
ただ見渡す限り一面広がっているこの風景は、きっと。
よく御本を読んでいる時に出てきていたあの表現にぴったりだと、すぐに思ったし。
そんな物語のような目の前の景色を見れば……とってもキレイ! って。
リリーベル・カンパネラ(Carillon of Aurōra・g09480)は思わずそう、ちょっぴり心躍ってしまう。
だって、ひたすら真っ赤な眼前の世界を歩いていれば。
「御本によくね、燃えるような夕陽っていう表現が出てくるけどね、実在したのね」
何だかまるで、御本の中にいるみたいで。
此処に赴いた目的は、ディアボロスとしてのお仕事で、なのだけれど。
でもまだまだ時間もあるし、向かうバビロンの町との距離もあるから。
ゆったりと流れる大河の岸辺に座って、ゆっくり夕陽を眺めてみることにするリリーベル。
そしてふと夕焼けいろに染まった空を見上げれば。
「真っ赤な夕焼け空の色って、少しだけリリィの瞳の色に似てるかも!」
こう声を上げるけれど……でもすぐに、こてりと首を傾ける。
確かにちょっぴり似ているような気が、一瞬したのだけれど。
改めてじいと見つめてみれば……あれれ、でもちょっと違うかも? なんて、思いなおす。
だって、真っ赤な世界を見つめるそのキラキラした双眸が湛える彩りは。
「リリィの右目はね、朝焼け空みたいな淡いブルーで。左目はね、バラさんみたいなピンク色だもん」
朝焼けの空のいろと、淡く綺麗に咲くバラさんとお揃いのいろなのだから。
けれど、夕焼けのいろとはちょっぴり違ってはいるのだけれど。
見つめる赤をそれぞれの瞳の彩りに重ねながらも、リリーベルはふと思う。
「リリィって、誰に似たのかなぁ?」
いや、それは今に限ったことではなく、小さい頃からずっと考えてること。
右目の朝焼け空のブルーに、左目のバラのようなピンク、そして柔らかなミルクティー色の髪。
(「瞳や髪の色は、誰から繋いでもらった色なのかなぁって」)
そしてまずはお祖父様のことを思い返してみるけれど……自分とは似ていないって思うから。
――やっぱり、うんと小さい頃に亡くなっちゃったパパとママかなぁ?
――それとも、ずっと昔に亡くなられて逢った事もないお祖母様?
一緒にはいられなかったけれど、大好きな家族のことを心に思い描いてみて。
そしてリリーベルは、乾いた風にふわりと柔いブラウンの色を揺らしながらも。
色の違うキラキラした両の瞳で、燃えるような夕陽と眼前の赤の景色を暫し眺めつつも思う。
……皆から少しずつもらった色だと良いなぁ! って。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
九条・朔夜
相棒のシエル(g09156)と参加
砂漠のある世界は訪れる機会がなかったからな。シエルと砂漠の命の源と言われる悠久の大河を見にきた!!
おお、流石歴史に名高い大河だ!!とても大きい!!水面に映る夕陽が赤く大河を照らしてるんだな。世界がどんな状況になってもこの風景は変わらない。まあ、色々逸話のあるバベルの塔が建っているのは違和感あるんだが。
シエル、砂漠は足場が悪いから気をつけてな。まあ転びかけたらバッチリ支えるが。え?俺の眼の色が夕陽の色に見えるか。ちょっと照れるな。
俺の眼の色は母さん譲りだからな。自慢でもある。もちろん、シエルの綺麗な蒼い目が曇らないように護るぜ!!約束する。
シエル・ヴィオレ
相棒の朔夜(g09155)と参加
そうですね、私と朔夜は砂漠の世界に行く機会がなかったですね。砂漠の生命の源である悠久の大河。一度見てみたいと。
色々語り継がれてきた大河だけあって実際に見ると圧倒されますね。やはり書物で知るより実際に見た方がいい。ああ、夕陽の色が大河を赤く染めて見事ですね。
まあ、その風景にバベルの塔が建っているんですが。不謹慎ながら技術者として興味があるんですよね。
流石にいつものブーツでは砂漠は歩きづらい。ふと足を砂に取られて朔夜に支えられて朔夜の眼の色がちょうど夕陽の色に重なって目を見張ります。綺麗な色ですね。
ええ、私も朔夜の目の陽の光が消えないように全力で支えますよ。
どこまでも続くような広大な荒野と、ゆったりと流れる雄大な川。
出発する前に話に聞いた、そんな何もかもスケールが大きいという光景は。
豪快で豪胆な九条・朔夜(赫灼のスフィーダ・g09155)の好奇心を大いに擽って。
「砂漠のある世界は訪れる機会がなかったからな」
やはり今日も勢いに満ちた大きな声で、ぐっと気合も十分、朔夜はこう続ける。
……シエルと砂漠の命の源と言われる悠久の大河を見にきた!! って。
そんないつも通りの相棒の様子に、シエル・ヴィオレ(神籟のプリエール・g09156)も頷いて。
「そうですね、私と朔夜は砂漠の世界に行く機会がなかったですね」
朔夜と同じように、これから望めるという景色に心躍らせる。
「砂漠の生命の源である悠久の大河。一度見てみたいと」
それは新しい知識を得られる、またとない機会であるだろうから。
そして、吹き抜ける乾いた風にさらされた岩石が剥き出しの砂漠を、暫くふたりで共に歩いていれば。
丁度、陽が傾きかけた頃――不意に視界に飛び込んできたのは。
「おお、流石歴史に名高い大河だ!! とても大きい!!」
「色々語り継がれてきた大河だけあって実際に見ると圧倒されますね。やはり書物で知るより実際に見た方がいい」
古代より様々な恵みを齎す悠然たる大河、ユーフラテス川。
話に聞いて想像していたよりもさらに広大で、そして歴史ある悠久の流れに浪漫を感じるし。
「水面に映る夕陽が赤く大河を照らしてるんだな」
「ああ、夕陽の色が大河を赤く染めて見事ですね」
沈みゆく夕陽が反射して煌めき、焼けるような赤のいろで大河を染め上げる。
いや、真っ赤なのは大河だけではない。
見上げる空も、果てしなく続く砂漠も、その景色を歩むふたりも……このひとときだけは、鮮烈な赤に染まって。
世界がどんな状況になってもこの風景は変わらない、そう朔夜は思うけれど。
でも、ただひとつ――眼前に見える光景で異彩を放っているもの。
「まあ、色々逸話のあるバベルの塔が建っているのは違和感あるんだが」
そう――それは、ふたりが目指している目的地でもある『バベルの塔』。
本来の歴史では、実在しない伝説上の巨大建造物であるのだけれど。
この歪な歴史において、クロノ・オブジェクトとしてその巨塔はバビロンの地に聳え立っていて。
怪しい光を放つ圧倒的な存在感は、遠目から見ても、朔夜の言う様に違和感しかない。
けれど、シエルは真っ赤に染まる景色の中、遠目に見える塔へと目を遣って。
「まあ、その風景にバベルの塔が建っているんですが。不謹慎ながら技術者として興味があるんですよね」
勿論、クロノヴェーダの非人道的な所業は許してはおけないけれど。
伝説の塔がどのような造りになっているのか等々、シエルの知識欲や興味をそそる存在なのことは確かだ。
そんなバベルの塔へと目を向ける彼女に、朔夜はふと声を掛けるけれど。
「シエル、砂漠は足場が悪いから気をつけてな……、っと!」
「……!」
……流石にいつものブーツでは砂漠は歩きづらい、なんて思った瞬間、砂に足を取られてしまうシエル。
けれど、すてんと尻もちをつく――その前に。
……まあ転びかけたらバッチリ支えるが、なんて。
咄嗟に腕を伸ばした朔夜が、転びかけたその体を確りと支えて。
シエルは刹那、思わず目をみはってしまう。
だって――目の前のそのいろを見て、思ったから。
「綺麗な色ですね」
支えられすぐ近くで見た朔夜の眼の色が、ちょうど夕陽の色に重なって、とても綺麗で。
そんな相棒の言葉に、朔夜はぱちりとそんな赤のいろを瞬かせるけれど。
「え? 俺の眼の色が夕陽の色に見えるか。ちょっと照れるな」
でもすぐに笑顔を返して。
「俺の眼の色は母さん譲りだからな。自慢でもある」
そして相棒に、こう約束する――もちろん、シエルの綺麗な蒼い目が曇らないように護るぜ!! って。
けれどそれは、シエルだって同じ気持ちだから。
「ええ、私も朔夜の目の陽の光が消えないように全力で支えますよ」
真っ赤に染まる世界で、同じようにそう、共に在る相棒へと約束を。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
アンダルシア・ノォヴェント
【魔歌拳】
この三人で歩くのもやや久し振りかしら?
良い風景ですね、少々歩き難くは思いますが・・・まあ、これも趣きと言うものでしょうか?
最近はどうです、何か楽しいことはありました?
私は相変わらずの日々ではありますけれどもね?
憐音さんはお料理でしょうか?
様々な経験や目に見た風景がお料理に活かされることもあるものですか?
巽さんはどうでしょう?
やはり毎日しっかり鍛えておられるようで?
前よりも少しがっしりしている、気がしますよ?
(と、言いつつ腕や肩に指を這わせようとして。)
・・・あら?
思っていたものと違う反応?
あらあら、まあまあ、そうなのですか?
それはそれは、ふふ・・・では悪戯も程々にしておきませんとね?
志波・巽
【魔歌拳】
この面子で出立するのは、ルビー達を助けてサグラモールとやり合った時以来か
ついこの間の気もするし、随分昔の気もするな
と、少し懐かしみながらも砂漠を歩く
女性には少々大変な道のりだと思うが……大丈夫か?
おぶったりはしないが、辛そうなら手を差し出そう
む、俺か? そうだな、鍛錬は欠かしていない……っ!?
……と、今までならここで石化していたが、今回はアンダルシアさんの手を掴んで阻止する
すまないが、今の俺にはその……恋人ができたのでな
彼女に対してあまり不誠実な真似はしたくない……って、矢鱈恥ずかしいな
こほん
ほら、そんな事よりも丁度日が沈む。絶景を見逃してしまうぞ
と言って赤く染まる河を指差そう
神田川・憐音
【魔歌拳】
まあ確かにこの三人で出かけるの久しぶりかも
言うても一緒の旅団で駄弁ったりしてる訳だし
TOKYOの北区を解放して無くしていた記憶をほとんど取り戻した
ってのがあたし的なトピックスかな?
だからってあたしがあたしであることに変わりはないけどね
みたいなお互い知らんところで動いてる事ももちろんあるけど
巽は相変わらずのリアクション……じゃない……だと……?
驚愕の表情で見遣りそして彼女というワードに眼鏡くいっとする勢いで
「詳しく聞こうか?」
ツフっていう古代バビロンのビーツ(火焔菜)を使ったスープでも作ろう
ボルシチのルーツだとも言われる、この大河みたいな赤いスープね
食事しながら時間は十分あるでしょ
眼前に広がるのは、殺風景な岩石の砂漠。
強い風に吹かれ岩盤が剥き出しになった大小の岩が一面を覆う荒涼たる地。
そんな風景を歩きながら、アンダルシア・ノォヴェント(アンダルシアの魔女・g05231)は改めて口にする。
「この三人で歩くのもやや久し振りかしら?」
「この面子で出立するのは、ルビー達を助けてサグラモールとやり合った時以来か」
……ついこの間の気もするし、随分昔の気もするな、と。
志波・巽(雑流・g00268)もアンダルシアの言葉に頷けば。
「まあ確かにこの三人で出かけるの久しぶりかも」
神田川・憐音(天地を揺さぶる情動・g02680)も同じ気持ちではあるものの、こうも続ける。
「言うても一緒の旅団で駄弁ったりしてる訳だし」
顔は合わせていたけれど、いつも会っている新宿島とはまた別の時代や世界をこうやって共に征くのは、氷将竜を討つ大一番以来で。
その時は一面海が広がっていたけれど、今は乾いた岩石の砂漠が広がっている。
いや、砂漠だけではない。殺風景であった景色の向こうに見え始めたのは、沈み始めた陽に照る大河。
「良い風景ですね、少々歩き難くは思いますが……」
「女性には少々大変な道のりだと思うが……大丈夫か?」
遠目に見え始めた悠然と流れるユーフラテス川へと目を向けた後、決して良いとは言えない足元へと再び視線を戻したアンダルシアの声に。
少し懐かしみながらも砂漠を歩いていた巽はそう声を掛けつつ、辛そうならば手を差し出そうかとも思ったけれど。
「……まあ、これも趣きと言うものでしょうか?」
アンダルシアや憐音も復讐者、手を貸すまでは今のところないようである。
何せ、薄っすらと先に見える巨大な塔……天に聳えるバベルの塔の攻略に臨むために赴いているのだ。
とはいえ、目指すバビロンまでの道のりは、少々歩き辛い以外は幸い平穏でまだもう少し続くから。
アンダルシアは、またひとつ岩場を超え、乾いた土壌の上を歩きながらも。
「最近はどうです、何か楽しいことはありました? 私は相変わらずの日々ではありますけれどもね?」
ふたりへとそう訊いてみる。
そしてまずは憐音へと、帽子で隠れて見えない瞳を向けてみれば。
「憐音さんはお料理でしょうか?」
「TOKYOの北区を解放して無くしていた記憶をほとんど取り戻した、ってのがあたし的なトピックスかな?」
3人で向かった氷将竜との決戦以降、憐音の状況は目まぐるしく動いていて、大きな転機も迎えていたけれど。
でも、それでも。
「だからってあたしがあたしであることに変わりはないけどね」
今こうやってふたりと歩く憐音はやはり、相変わらずないつもの憐音である。
そんな彼女の近状を聞いた後、アンダルシアは今度は巽へと声を向けて。
「巽さんはどうでしょう? やはり毎日しっかり鍛えておられるようで?」
「む、俺か? そうだな、鍛錬は欠かしていない……っ!?」
巽は思わず瞳を大きく見開く。
「前よりも少しがっしりしている、気がしますよ?」
そう言いつつ、自分の腕や肩に指を這わせようとする彼女の指先に気付いて。
そして触られて石化……と、今までならしていたところであるが。
「みたいなお互い知らんところで動いてる事ももちろんあるけど……ん?」
「……あら?」
憐音とアンダルシアは、思わず同時に彼を見遣ってしまう。
いつもならば、その指先に固まって弄ばれていただろう巽が。
「……思っていたものと違う反応?」
「巽は相変わらずのリアクション……じゃない……だと……?」
アンダルシアの手を掴んで、それを阻止したのだから。
そして自分へと視線を向けるふたりに、巽はこう続ける。
「すまないが、今の俺にはその……恋人ができたのでな」
瞬間、憐音に宿るのは驚愕の表情。
そして彼女というこれまたびっくりワードに。
「詳しく聞こうか?」
眼鏡をくいっとする勢いで、そう食いつけば。
「あらあら、まあまあ、そうなのですか?」
「彼女に対してあまり不誠実な真似はしたくない……って、矢鱈恥ずかしいな」
「それはそれは、ふふ……では悪戯も程々にしておきませんとね?」
アンダルシアは這わせようとした指を引きつつも、巽らしい言葉に微笑んで。
驚きだったり微笑ましげだったりしながらも、じいと自分をそれぞれ見つめるふたりから思わず目を逸らして……こほんと。
恥ずかしさを誤魔化すように、指差す。
「ほら、そんな事よりも丁度日が沈む。絶景を見逃してしまうぞ」
真っ赤に染まり始めた眼前の大河を。
それはまさに絶景で、これまで見たことがない光景。
この数か月間で、基本的には変わらないけれど、でもそれぞれ色々なことがあって。
そしてまたこうやって、3人で同じ新しい風景の中を歩いている。
アンダルシアはそんな赤い河を見つめながらも。
「様々な経験や目に見た風景がお料理に活かされることもあるものですか?」
憐音へと、ふとこう訊いてみれば。
この辺でひとまず、これからに備えて腹拵えをすることに。
そして憐音が作るのは、メソポタミア料理のツフ――古代バビロンのビーツ、火焔菜を使ったスープ。
「ボルシチのルーツだとも言われる、この大河みたいな赤いスープね」
まさに今この瞬間に相応しい、遥か昔からこの地で作られていたと記されていた煮込み料理。
それから憐音は手際良く調理しながらも続ける。
――食事しながら時間は十分あるでしょ、って。
先程は驚愕したけれど、食事を確り摂りながら、巽に色々とあれこれ聞きたい事も沢山あるから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
【未来予測】LV1が発生!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【リザレクション】LV1が発生!
シャムス・ライラ
【百夜】
沈みゆく夕日に染まる大河を眺め
雄大だね
まさに文明を生む河だ
百と手を繋ぎ
川面に揺れる光に思い出を重ねて
一年前の今はまだ今みたいな仲ではなくて
言葉を貰った時はとにかく吃驚して
挙動不審になったりして(笑)
百が見せてくれる色々な表情に
どんどん想いが積もって
いつの間にか手放せない人になってしまった
プロポーズ、そんなに吃驚したんだ
そうか…(嬉しそう)
百は自由な狐
どこにでも行けるし、何にでも挑戦できる
その冒険心を削ぐようなことはしないって決めた
でも心配だし、妬くこともある
だからついて行くことは許して
心が狭くてごめん、だけど
これからも傍らにいてほしい
思いを込め
笛の音に琵琶を合わせよう
アドリブ等歓迎
一・百
【百夜】
シャムスと並んで歩き
今はこんなに近くにいる
嬉しそうに手を繋ぎ
最初は手を繋ぐのすら照れくさかったな
景色を眺め
夕陽にそまる彼を見てやっぱりきれいだと見惚れ
はじめは側にいられるだけでいいやって思ってたけどな…
俺には勿体無いし、でも気持ちだけは分かってて貰いたかったからな…
挙動不審だったかな?
俺も突然だったけど
プロポーズには驚いたよ?
お家の中じゃなかったら何でーってお外走ってた
そのくらい動揺してたから
今は全部シャムスの俺ですから…
…気になったら駆け込んでしまう
でもお出掛けが増えた分無理は減った?
俺だって妬きますよ
ついて来るのも嬉しいし
こちらこそずっと側にいさせてな
暮れる大地に
斜め笛で優しい音を
豊かなる流れを湛え、様々なものを人々に齎してきた悠久の大河・ユーフラテス川。
そしてただ眼前に広がるのは、気が遠くなるように長い時が作り出した大自然の絶景。
その煌めく水面に、真っ赤な夕陽が沈む。
そんな焼けるような鮮烈ないろに染まる大河を眺め、シャムス・ライラ(極夜・g04075)は言の葉を紡ぎ落とす。
「雄大だね。まさに文明を生む河だ」
古代からこの時代に至るまで、一体この大河はどれほどの時を見守ってきたのだろうか。
自分達だって――今こうやって、手と手を繋いで共に歩んでいるだなんて。
一年前はまだ今みたいな仲ではなかったし、現在のような関係になるなど思いもしていなかった。
でも……この一年で、沢山の想いが芽生え、様々な場所に共に赴き、同じ時や気持ちを共有して。
そして今、すぐ傍に……いつだってこうやって、共に在るのだ。
そんなこれまでの時間を思い返しながら、シャムスが川面に揺れる光に思い出を重ねていれば。
きゅっと確りとその手を繋いで歩く一・百(気まぐれな狐・g04201)は、ぱたりと尻尾が揺れてしまうほど嬉しくなる。
だって――今はこんなに近くにいる。
(「最初は手を繋ぐのすら照れくさかったな」)
でも、すぐ隣にシャムスがいて。繋いだ手から伝わる熱が、ひとつに混ざり合うのを感じるから。
それにふと景色を眺めれば、つい見惚れてしまう。
夕陽にそまる彼を見て――やっぱりきれいだと。
「はじめは側にいられるだけでいいやって思ってたけどな……」
そう思い返して紡ぎ落せば、向けられた青が夕焼けの色を帯びた空のようで。
懐かしむように、百は銀の彩りで見つめ返しながらも続ける。
「俺には勿体無いし、でも気持ちだけは分かってて貰いたかったからな……」
その時のことはよく覚えている……なんて、思っていたりしたのだけれど。
「言葉を貰った時はとにかく吃驚して、挙動不審になったりして」
「挙動不審だったかな?」
でも必死だったり驚いたりして、実はもしかしてよくは覚えてないかも……? なんて。
そう顔を見合わせれば、ふたりちょっぴりおかしくなって、思わず笑い合って。
シャムスは隣で幸せそうに笑むその顔を見て、瞳を細める。
(「百が見せてくれる色々な表情に、どんどん想いが積もって」)
――いつの間にか手放せない人になってしまった、って。
それから、ぴこりと狐耳を揺らしながらも。
「俺も突然だったけど、プロポーズには驚いたよ? お家の中じゃなかったら何でーってお外走ってた」
……そのくらい動揺してたから、なんて。
口にする百の言葉や姿を見ればまた、想いが積もってしまう。
何でーってお外を走る姿を想像してみれば可愛らしいし、今のちょっぴり照れたような顔だってとても愛しいから。
それに何より、百の当時の気持ちを改めて聞いたシャムスも、思わず笑みと言の葉を零してしまう。
「プロポーズ、そんなに吃驚したんだ」
そうか……なんて、嬉しそうに。
でもだからこそ、こう彼へと紡ぐ。
「百は自由な狐。どこにでも行けるし、何にでも挑戦できる」
……その冒険心を削ぐようなことはしないって決めた、と。
そして百も、己のことは分かっている……気になったら駆け込んでしまう、と。
……けれど。
「でもお出掛けが増えた分無理は減った?」
最近はこうやって、ふたり一緒にお出掛けすることも多いから。
無理は減ったのではないかと、そうシャムスを見る百だけれど。
お出掛けが増えたのは、そう。
「でも心配だし、妬くこともある。だからついて行くことは許して」
いつだって自分が隣に在りたいと、シャムスは強く思ってしまうから。
だから――心が狭くてごめん、と告げるけれど。
「だけど、これからも傍らにいてほしい」
抑えきれないほどの一番の思いを彼へと伝える。
そんな言葉に、嬉しそうに尻尾を揺らしながら百も返す。
「俺だって妬きますよ。ついて来るのも嬉しいし」
それはシャムスだけでなくて、百だって同じで。
だからやっぱり、一番の気持ちを伝えて返す。
「こちらこそずっと側にいさせてな」
それからふたり、告げ合った言の葉通り、すぐ傍で。赤に染まる空の下、重ね合う。
眼前の赤き大河のように、いつまでもいつまでも、ゆるやかなる悠久の流れを共に、と。
そして暮れゆく大地に、斜め笛の優しい音を百が響かせれば。
誓いの星が共に煌めくその指で、シャムスも琵琶を爪弾き始める。
愛しいその音色に寄り添うように合わせながら、思いを込めて。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【未来予測】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
イツカ・ユメ
古安くん(g02347)と
新宿島だと、夕日がビルの間を沈んでいく様はちょっと窮屈そうに見えるけれど。
ここだと広々としていて、ゆったり眺められるね。
空も真っ赤で、河も真っ赤で。
ふふ、古安くんの白い髪もお肌も赤く染まってるね。
この後にお仕事が無かったら、キャンプや川遊びも出来そうな良い場所なのになぁ……残念。
昼と夜の間の、魔法みたいな静かな時間は。
ちょっとだけ、寂しくなったりもするけれど。
今はなんでもないお喋りと、河の流れる音が心地良いから、全然寂しくないや。
……ぁ、お腹が空くかと思っておにぎり作ってきたけど、食べる?
夕日が綺麗って聞いてたから、まんまる真っ赤な梅干しおにぎりだよ!
九重・古安
イツカ(g02834)と参加だ。
新宿島のビル群を思い起こさせる高さの塔だが、周りの景色は全くの別物だな。塔の影を除けば一面の赤、か。そういうイツカの顔も真っ赤だぞ。
確かに今回のところは仕事だが、また機会があれば今度は仕事抜きで遊びに来ることもきっとできるだろう。
誰そ彼時という呼び方もあるが、こうして並んで話していれば相手が誰か分からなくなることもないな。特別なことをするでもなく、気心の知れた相手とただ並んで過ごす時間はかけがえのないものだ。
仕事前の腹ごしらえは大事だからな。イツカが用意してくれたおにぎり、ありがたく頂こう。中身は……なるほど、梅か。なら沈む夕日と一緒にお腹に収めるとしよう。
真っ赤に焼けた陽が地平線の向こうに沈んでゆく。
それは、毎日のように繰り返される光景のはずなのだけれど。
でも、今見つめている夕焼けは、いつも見ているものとはまた、全然違うように見えて。
「新宿島だと、夕日がビルの間を沈んでいく様はちょっと窮屈そうに見えるけれど。ここだと広々としていて、ゆったり眺められるね」
そう砂漠と大河の景色を真っ赤に染める夕焼け空を仰ぎ、言ったイツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)に。
見た目とは違ったどこか老成した印象を受ける言動で返すのは、九重・古安(失くしたものと手にしたものと・g02347)。
「新宿島のビル群を思い起こさせる高さの塔だが、周りの景色は全くの別物だな」
……塔の影を除けば一面の赤、か。
ふと遠くを見遣り、そう紡ぎ落とす。
彼の視線の先に聳え立つのは、この真っ赤な世界でひときわ異彩を放つ巨大な塔。
その巨塔こそ、今回の目的地である『バベルの塔』なのだけれど。
まだそこに至るまでには距離があるから。
緩やかに流れる大河に沿って、荒涼たる岩石の砂漠を歩いていく。
そしてその風景はそう、古安の言う通り。
「空も真っ赤で、河も真っ赤で。ふふ、古安くんの白い髪もお肌も赤く染まってるね」
塔の影を除けば、彼自身も含めて、一面の赤。
いや、それは何も、古安だけではない。
「そういうイツカの顔も真っ赤だぞ」
空も河も、そして古安もイツカも、みんなお揃いの真っ赤ないろに。
それからイツカは赤の世界を歩みながら、ちょっぴりだけ残念そうに紡ぐ。
「この後にお仕事が無かったら、キャンプや川遊びも出来そうな良い場所なのになぁ……残念」
「確かに今回のところは仕事だが、また機会があれば今度は仕事抜きで遊びに来ることもきっとできるだろう」
眼前の大河はゆったりと穏やかに流れていて、広々とした大地は確かにキャンプもできるかもしれないけれど。
此処に赴いた目的はそう、バベルの塔を攻略するというディアボロスとしての任務のため。
とはいえ、真っ赤に染まった空や大河を眺めながら歩くくらいは、楽しんだっていいだろうから。
ただひたすら赤に焼けた眩い世界をふたり、眺めて歩けば。
とても綺麗で幻想的な光景なのだけれど……だからこそ、イツカはちょっぴり思ってしまう。
(「昼と夜の間の、魔法みたいな静かな時間は。ちょっとだけ、寂しくなったりもするけれど」)
でも、ひとりならばこのまま、切ない気持ちになっていたかもしれないが。
「誰そ彼時という呼び方もあるが、こうして並んで話していれば相手が誰か分からなくなることもないな」
そう紡ぐ古安の声がすぐ隣で聞こえれば。
(「今はなんでもないお喋りと、河の流れる音が心地良いから、全然寂しくないや」)
少しだけ感じた寂しさも、すぐに楽しさへと早変わりするし。
ただ、ふたり他愛のない会話を交わしながら歩いているだけなのだけれど。
古安も束の間のこんなひとときに思うのだった。
……特別なことをするでもなく、気心の知れた相手とただ並んで過ごす時間はかけがえのないものだ、と。
でも、夕焼けの空の下を暫く歩いていれば。
「……ぁ、お腹が空くかと思っておにぎり作ってきたけど、食べる?」
「仕事前の腹ごしらえは大事だからな」
そう――休憩も必要だから。
ふたり一旦腰を落ち着けて、景色を眺めながらひと休みを。
そしてイツカが用意してくれたおにぎりを、ありがたく頂こう、と受け取ってから。
「中身は……」
「夕日が綺麗って聞いてたから、まんまる真っ赤な梅干しおにぎりだよ!」
「……なるほど、梅か」
彼女の言葉に、古安はこくりとひとつ頷いた後。
ふともう一度、眼前の風景へと目を向けながらもこう紡いで返す。
……なら沈む夕日と一緒にお腹に収めるとしよう、と。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防空体制】LV1が発生!
【エアライド】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
捌碁・秋果
【秋逸】
話には聞いていたけど…
なんて力強い夕日…!
絵も良いけど写真も素晴らしい
一瞬で景色を留めてくれます(伏見さんと夕日を携帯端末でぱちり)
見返せばどこで誰と何をしてたか思い出せる
…伏見さん
感情や感動はどうすれば残せますか?
例えば一年後、この景色を語るとき「綺麗だったよね」で済ましたくないんです
この感動をどうしたらそのままに出来るでしょう…
伏見さんだって、忘れたくない思い出や想いがあるでしょ?
…怖いですよ
皆と過ごしたり、伏見さんとのお出かけを忘れるなんて
綺麗なものは残る。それで私も絵のことを思い出せたのかな?
ありがとう伏見さん
綺麗なものを心に…そして端末にも残そうと思います!(伏見さんを連写)
伏見・逸
【秋逸】
力強い夕日、か。うまいこと言いやがる
(捌碁を真似て携帯端末で夕日を撮影してみるが下手)
随分難しい事を
…同じもんをもう一度見ても、同じ気持ちになるとは限らねえし
今、夕日を見て俺とお前が考えてる事は、全く同じじゃねえだろう
何かに書き留めておくとかはできても…そのままとっておく、なんてのは無理があらあな
忘れちまうのが怖いのか?
(忘れたくない思い出、と聞き、少し目を逸らす
捌碁の様子を見ると「忘れてしまった方が楽だと思った事はある」とは言えない)
…心配しなくても、綺麗なもんは残るし、残るもんは大体綺麗だ
思い出ってのはそういうもんだろう
…って、なんでそこで俺を撮るんだ(仕返しとばかりに捌碁を撮る)
どこまでも広がる殺風景な砂漠に、遥か昔からこの地に流れている悠然なる大河。
敢えてそれ以外のものがあると言うのならば、遠くに見える怪しい光を放つ巨塔。
そう……今眼前に広がるのは、遮るものが何もない、ただひたすら燃ゆるような夕焼けの風景。
そんな真っ赤に染まった世界に、起動したカメラのシャッターを切りながら。
「話には聞いていたけど……なんて力強い夕日……!」
捌碁・秋果(見果てぬ秋・g06403)が思わず上げた感嘆の声を聞いた、伏見・逸(死にぞこないの禍竜・g00248)も。
「力強い夕日、か。うまいこと言いやがる」
構えた携帯端末を夕日に向けて、ぱしゃり。
彼女を真似て撮影してみるも。
「…………」
撮れたのは、ぶれていて何だかよくわからない画像。
そんな逸の下手写真を覗き込んだ秋果は、うんうんと頷いて。
「伏見さんの夕日の写真も、なんて力強い……!」
「……いや、それ……本気で言っているのか……?」
ただぶれているだけでは……と思いつつも、とりあえずそっと携帯端末をしまってみる逸。
それから秋果は、そんな彼へとカメラを向けて。
「絵も良いけど写真も素晴らしい。一瞬で景色を留めてくれます」
もう1枚、今度は逸と夕日を携帯端末でぱちり。
なかなか良く撮れた写真に満足気な表情を宿しながら、秋果は紡ぎ落とす。
……見返せばどこで誰と何をしてたか思い出せる、と。
それからふと、視線を逸へと向けて。
「……伏見さん。感情や感動はどうすれば残せますか?」
彼へと、そう訊ねてみる。
眼前のこの景色は、今だけのもの。
それを、写真や動画で撮れば、いつだって見返せるし残せるのだけれど。
でも、秋果はふるりと小さく首を振ってから、改めて自分の言葉に耳を傾けている彼へと続ける。
「例えば一年後、この景色を語るとき「綺麗だったよね」で済ましたくないんです」
――この感動をどうしたらそのままに出来るでしょう……と。
そう考えこむ彼女に、随分難しい事を、と口を開いてから。
逸は自分を見つめる秋果へとこう返す。
「……同じもんをもう一度見ても、同じ気持ちになるとは限らねえし。今、夕日を見て俺とお前が考えてる事は、全く同じじゃねえだろう。何かに書き留めておくとかはできても……そのままとっておく、なんてのは無理があらあな」
……そして。
「伏見さんだって、忘れたくない思い出や想いがあるでしょ?」
「忘れちまうのが怖いのか?」
さらに訊かれた言葉に、逆にそう問い返すけれど。
思わず逸はそっと目を逸らしてしまう……忘れたくない思い出、と聞いて。
いや、秋果の様子を見れば、到底言えないから。
――忘れてしまった方が楽だと思った事はある、なんてことは。
そんな内心は知らぬまま、秋果は向けられた逸の問いに答える。
「……怖いですよ」
それから改めて彼を見て、続けるのだった。
……皆と過ごしたり、伏見さんとのお出かけを忘れるなんて、と。
そんな彼女は自分と違って、忘れるのが怖いのだと言う。忘れたくない、のだと。
だから逸はちょっぴり不安気な秋果へと、こう紡いで返してやる。
「……心配しなくても、綺麗なもんは残るし、残るもんは大体綺麗だ。思い出ってのはそういうもんだろう」
「綺麗なものは残る……」
そしてその言葉を聞いて、ふと秋果は思い返す。
(「それで私も絵のことを思い出せたのかな?」)
そう思えば、ぱっと上げたその表情も明るくなる。
だって、綺麗なものは残る、のならば……これまで撮った沢山の思い出も、そして今一緒に見ている真っ赤な景色も、きっと残るだろうし。
……だから。
「ありがとう伏見さん」
秋果はそう彼へと礼を告げつつも、すちゃっと。
「綺麗なものを心に……そして端末にも残そうと思います!」
――ぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃ……!
構えた携帯端末ですかさず、逸の姿を連写で激写します!
でも、そんな彼女へと仕返しとばかりに。
「……って、なんでそこで俺を撮るんだ」
そう言いつつも、ぱしゃり!
逸も、秋果へと向けたカメラのシャッターを切る――のだけれど。
「伏見さんの写真は、力強くて躍動感がすごいですね……!」
「……いや、これ……ぶれてるだけじゃ……」
安定の下手写真なのは、ご愛敬、なのです……?
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
シャナオウ・ナラシャ
◆暁降
そうだな、と返しながら
まぁ、彼是1年…いや俺等が出遭ったのが9月だから約2年近くか
とふいに視界の端に差し込むを光に眩しいなぁ…なんて思って顔を向けたら―…!
真っ赤な太陽が地平線の彼方にゆっくりとその身をまるで横たえるように沈む姿は、一瞬としてこの世の終わりかのように鮮麗でいて、どこか物悲しいと感じる己に…無意識にだろうか要の手を強く握って
それでいて
夕日で赤く染まる大河は懐かしい(失われた故郷の)光景にも似ている
そして、要…お前の目の色にも似ているな…と呟くように
徐に要の頬に触れその前髪を払い、この真っ赤な夕日と似た色を湛える深紅の双眸に映し出される目の前の美しい景色を…己の眸に収めて
瀬良・要
◆暁降
これから敵地に向かうってのに、気ィ抜いちまうよなァ
こうやって一緒に戦いに向かうのも、慣れてきたもんだけど
そっか、俺らってもう出逢って2年になるのか
しかし空中庭園ってのどういうトコなんだろうな?
なんて話しつつ休憩がてら足を止めて
……あァ……綺麗だな、夕日
紗那からすれば俺の眼の色に映るのか? 俺からすれば、紗那そのものさ
穏やかで優しい時間を、照らしながら魅せる……なァ、太陽王サマ?
言いながら安心させるようにぎゅっと手を握り返す。
紗那とふたりで夕日に染まる美しい光景に目を細め
真っ赤に染まる大河と、その陽に照らされて輝く紗那の姿を瞳に映す
暫くお互い視線合わせたら、隣に並んでその肩に頭を寄せて……
ただ岩石しかない広大な砂漠に、緩やかな流れを湛える大河。
それらを眺めながら並んで歩いていれば、つい瀬良・要(死は我が踊り手・g00797)は思ってしまう。
「これから敵地に向かうってのに、気ィ抜いちまうよなァ」
とはいえ、本来の目的も忘れてはいないから。
……こうやって一緒に戦いに向かうのも、慣れてきたもんだけど、と付け加えて。
シャナオウ・ナラシャ(『-紗那皇-』・g02191)も、そうだな、と返しつつもふと思う。
「まぁ、彼是1年……いや俺等が出遭ったのが9月だから約2年近くか」
「そっか、俺らってもう出逢って2年になるのか」
どうりで慣れてきたと思ったら、なんて思うと同時に。
共に過ごしてきた時間は、ぎゅっと色々な想いや出来事でいっぱいで。
そして今日もふたりで、任務とはいえ、またこうやってひとつ同じ時間を共有する。
「しかし空中庭園ってのどういうトコなんだろうな?」
「此処とは違い、緑が覆い茂る密林のようだと聞いた気が……」
いつも通り、他愛のない会話を交わし合いながら。
それからシャナオウはふいに、視界の端に差し込んできた光に、眩しいなぁ……なんて。
思って顔を向けたら――そこには。
「……あァ……綺麗だな、夕日」
シャナオウの視線を追った要も一緒に見つけたのは、燃ゆるように赤い夕日であった。
真っ赤な太陽が地平線の彼方にゆっくりと、その身をまるで横たえるように沈む姿は勿論、神秘的で美しくもあるのだけれど。
同時にそれは、一瞬としてこの世の終わりかのように鮮麗でいて、どこか物悲しい――そう、シャナオウは感じてしまって。
無意識的に、要の手をきゅっと強く握り締める。
それでいて……夕日で赤く染まる大河を見れば。
「……懐かしい光景にも似ている」
そう……それは、失われた故郷の風景。
でもやはり、眼前の赤を見れば、思うから。
「そして、要……お前の目の色にも似ているな……」
呟くように、すぐ傍にある愛しき彩りを見つめて。
「紗那からすれば俺の眼の色に映るのか?」
そんなシャナオウの声に、要はそう一瞬首を傾けるも。
夕焼けのように燃ゆる鮮麗な赤を向け、囁くように紡ぐ。
――俺からすれば、紗那そのものさ、って。
だって、まさに要からしたら。
「穏やかで優しい時間を、照らしながら魅せる……なァ、太陽王サマ?」
シャナオウはそう、太陽なのだから。
そして言いながら、ぎゅっとその手を握り返す。彼を安心させるように。
それからふたりで夕日に染まる美しい光景に目を細め、要は夕陽のような色の瞳に映す。
真っ赤に染まる大河と、その陽に照らされて輝く彼の姿を。
シャナオウもおもむろにふと、その手を伸ばして。
要の頬にそっと触れ、その前髪を払ってから、彼と同じように――己の眸に収めるべく、見つめる。
真っ赤な夕日と似た色を湛える深紅の双眸、そしてそのいろに映し出される、目の前の美しい景色を。
そんな互いの色をただ見つめ、暫く互いに視線合わせた後。
隣に並んで、その肩にそっと頭を寄せて……美しい赤の絶景をもう少しだけ、ふたり占め。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【傀儡】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV4になった!
百鬼・運命
【ヨアケ】の仲間で参加
アドリブ絡み歓迎
さてとそういえばイスカンダルの任務はろくに参加したことがなかったな
最初が観光というのもあれだけど、せっかくだ。絶景とやらを楽しむとしよう
しかし…ほう、これは見事なものだなあ。大河に夕日で赤く染まった風景が美しいな。そして…『バベルの塔』が実に絵になる。
こうして見ているだけならば、あの巨大な『バベルの塔』も見事なものだ。
改竄世界史はどうにかしなければならないのだが、困った事に刻逆も悪い事ばかりではないのだよなあ…
最終人類史に取り戻したら見れなくなってしまうだけにしっかりと目に焼き付けておくとしよう
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
【ヨアケ】
大河観光か……
七曜の戦も近いしこうやってのんびりと観光とかしてられるのもあと少しかしらね?
おぉー、この絶景は本当に素敵ね。
バベルの塔もいい風情を演出しているわね。
こういう素晴らしいのを取り戻したら見れなくなると思うともったいなく感じてしまうけど仕方ないのかしらね?
それにしても本当にキレイね
夕日見てるとあの夕日に向かって走るんだー的な青春ドラマの1幕思い浮かぶけど流石にやるわけにはいかないから誰かそういうことしてる人いたりしないかしら?
降り立ったその地は、砂漠は砂漠でも、砂原やオアシスなどは一切見当たらない、岩石に覆われた不毛の地。
そんな荒涼たる大地――亜人が好き放題人々を蹂躙しているという世界を歩みながらも。
「さてとそういえばイスカンダルの任務はろくに参加したことがなかったな」
百鬼・運命(ヨアケの魔法使い・g03078)は、そうこれまでのディヴィジョンとはまた違った風景を目にしながらも。
「最初が観光というのもあれだけど、せっかくだ。絶景とやらを楽しむとしよう」
エジプトのものとはまた違った砂漠を進んでいく。
観光とはいえど、バビロンへと向かうことが目的であり、折角征くのならば道中も楽しんでもいいだろうというわけであるが。
砂漠を進み歩んでいれば、見えて来たのはそう。
「大河観光か……」
桜・姫恋(苺姫・g03043)の瞳に映るのは、悠然と流れる大河・ユーフラテス川。
その豊かな流れは遥か昔から、人々に様々なものを齎してきたという。
そんな有名な大河を見る機会もそうそうないことであるし。
それにもう、こうやって束の間の時間すら堪能できるような機会は暫くないかもしれない。
「七曜の戦も近いしこうやってのんびりと観光とかしてられるのもあと少しかしらね?」
大きな戦いが近いことは分かっているし、その戦いを有利にする作戦を決行するべく、姫恋は今この地に在るのだから。
とはいえ、まだ敵と対峙するまで時間も距離もあるから。
陽が傾き始めた空に、徐々に赤の彩りが滲み始めたかと思えば、あっという間に焼けるような色に侵食されて。
「しかし……ほう、これは見事なものだなあ。大河に夕日で赤く染まった風景が美しいな」
「おぉー、この絶景は本当に素敵ね」
見上げる空だけでなく、進む広大な砂漠も、そして悠然たる大河も――見渡す限り一面、真っ赤に染まっている。
けれど、そんな美しい夕焼けの風景の中、運命が視線を向けるのは。
「そして……『バベルの塔』が実に絵になる」
まだ遠くだけれど、それでも異彩を放つ圧倒的な存在――『バベルの塔』。
それは今回の攻略目標であり、正しい歴史には存在しない伝説上の巨塔。
このディヴィジョンのバビロンに実在する塔は、クロノ・オブジェクトであるとは聞いているが。
「バベルの塔もいい風情を演出しているわね」
何も遮るもののない真っ赤な世界に、怪しい光を放つ天まで伸びる巨大な塔。
ある意味それは眼前の絶景の神秘的な印象に一役買っているようで。
「こうして見ているだけならば、あの巨大な『バベルの塔』も見事なものだ」
遠くからこうやって眺めているだけであれば、その巨大建築物は見応えもあるというもの。
そんな本来ならば見ることが出来ない伝説の塔を目にしながらも、運命はそっと苦笑する。
「改竄世界史はどうにかしなければならないのだが、困った事に刻逆も悪い事ばかりではないのだよなあ……」
「こういう素晴らしいのを取り戻したら見れなくなると思うともったいなく感じてしまうけど仕方ないのかしらね?」
姫恋も、なくなることが惜しいなんて、ほんのちょっぴりだけ思うけれど。
でも勿論、自分達がやるべきことは分かっているから。
「最終人類史に取り戻したら見れなくなってしまうだけにしっかりと目に焼き付けておくとしよう」
この歪な歴史の産物を今の間だけ、確りと見ておくことにする。
姫恋もそんなバベルの塔を暫し眺めていたけれど、ふとくるりと視線を巡らせてみて。
「それにしても本当にキレイね」
夕日見ていると、どうしても思い浮かんでしまうワンシーン。
そう――あの夕日に向かって走るんだー的な、青春ドラマの一幕。
でも流石にやるわけにはいかないから……誰かそういうことしてる人いたりしないかしら? なんて。
熟れた苺のような真っ赤な世界の中、大河に沿ってバビロンへと至る道を辿りながらも。
きょろりと試しに、歩きながら青春している人がいないか、探してみることに……?
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
神刀・総二
莉緒(g04388)と同伴
莉緒と二人で手を繋ぎ
ユーフラテスのほとりをバビロンへと向かって歩き
漫画やゲームか、バベルの塔にギルガメッシュに
題材にぴったりそうだな
見渡す限り砂漠と荒れ地というか
ここで迷子にはなりたくないな
夕日に赤く染まる河を見て
明るいうちに休憩にするか
こちらは【アイテムポケット】から飲み物を取り出し
岩場に莉緒と並んで座り
食事が終われば膝の上に莉緒を座らせて
地平線に沈んでいく夕日を時間が許す限り二人で眺めて
どの世界でも時代でも夕焼けや星空は変わらず綺麗だなと
刻逆がなければ世界中回る事もなかっただろうしな
莉緒を抱き上げ立ち上がり
今回は星空を眺める暇がないのは残念だが
次の楽しみにするか
如月・莉緒
総二さん(g06384)と
イスカンダル、ユーフラテス、バビロン…
単語のイメージとしては漫画とかゲームで見聞きしたけど実際はこんな感じなんだね
砂漠も荒地も遠くまで広がっていて
迷ったら死にそう…と呟く
それでも夕陽に染まっていく大河に禍々しさはなく、見惚れるほどの絶景で
休憩のため【アイテムポケット】から
チキンと野菜のオープンサンドを取り出し、総二さんにもお裾分け
飲み物もありがとーと受け取る
食後はお膝に座って
刻逆がなかったらこんなに色んな景色を一緒に見られなかったね
と
何処も変わらず綺麗だと思える反面、そう思えたのは刻逆のおかげで
そうだね、次はゆっくり過ごしたいな
抱き上げられ、すりっと少し甘えながら言う
いつものように、仲良く一緒に確りと手を繋いで。
ふたり並んで歩くのは、悠然と流れる大河沿いの広大な岩石の砂漠。
ユーフラテス川のほとりをバビロンへと向かって歩いている道中であるが。
「イスカンダル、ユーフラテス、バビロン……単語のイメージとしては漫画とかゲームで見聞きしたけど実際はこんな感じなんだね」
「漫画やゲームか、バベルの塔にギルガメッシュに……題材にぴったりそうだな」
如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)の言葉に、こくりと頷く神刀・総二(闘神・g06384)。
これまで持っていたイメージは、漫画やゲームの中で出てきたファンタジーな独特な異国感。
実際、目の前に広がる風景は新宿島とは勿論全く違っていて、最終人類史を見慣れていれば非日常感たっぷりではあるのだが。
莉緒はそっと周囲を見回して、彼の手をきゅっと握り締める。
だって、砂漠も荒地も遠くまでどこまでも広がっていて。
「迷ったら死にそう……」
思わずそうぽつりと呟きを落としてしまうほど。
砂漠といえど、今進む砂漠は、これまた漫画などで見るような砂とオアシスの風景ではない。
「見渡す限り砂漠と荒れ地というか、ここで迷子にはなりたくないな」
岩肌が剥き出しになっている岩石に覆われた、草木の1本すらも生えていない不毛の地。
けれど殺風景なこの地が、短い間だけ、絶景に変わるのだという。
じわりと青かった空に、夕焼けの赤が滲み始めれば。
あっという間に、世界が一面、真っ赤に染め上げられる。
そんなまさに燃ゆるような夕陽のいろは、世界を焼くかのように眩く鮮烈ではあるのだけれど。
莉緒は向ける青にも夕焼けのいろを滲ませながら眼前の景色を彼と一緒に眺める。
燃ゆるような赤――でもそれでも、夕陽に染まっていく大河に禍々しさはなくて。
むしろ真っ赤ないろの只中から見る世界は、見惚れるほどの絶景で。
傾いていく夕日に赤く染まる河を見ながら、総二はこう提案を。
「明るいうちに休憩にするか」
完全に日が暮れれば、夜がやって来るから。
バビロンまでまだもう少し距離もあるようだし、暗くなるその前に、ひと休みしておくことに。
そしてやはり休憩と言えば、腹拵え。
はい、総二さんの分……と、莉緒がお裾分けするのは、アイテムポケットから取り出したチキンと野菜のオープンサンド。
総二も同じくアイテムポケットから、用意してきた飲み物を取り出して。
「オープンサンド、美味そうだ」
「飲み物もありがとー」
岩場にふたり並んで座って、仲良く食事タイム。
そしておなかも喉も満たされれば、総二は己の膝の上に莉緒を招いて座らせて。
ふたりで一緒に眺めてみる。地平線に沈んでいく夕日を、時間が許す限り。
「どの世界でも時代でも夕焼けや星空は変わらず綺麗だな」
「刻逆がなかったらこんなに色んな景色を一緒に見られなかったね」
「刻逆がなければ世界中回る事もなかっただろうしな」
刻逆が起こったあの日、沢山のものが奪われ、世界が大きく変わったけれど。
でも……今、こうやって見つめる絶景は、刻逆がなければ見ることができなかったもの。
様々な時代や場所を駆けまわることも、きっとなくて。
そう――何処も変わらず綺麗だと思える反面、そう思えたのは刻逆のおかげ。
けれど、それでも……自分達がやるべきことは、分かっているし。
「今回は星空を眺める暇がないのは残念だが、次の楽しみにするか」
今この時を、そしてこれからも、ふたり一緒に……もっと沢山のことを共有して楽しみたいって思うから。
ひょいと刹那、逞しいその腕に抱き上げられた莉緒は、立ち上がった総二に頷いて返す。
「そうだね、次はゆっくり過ごしたいな」
真っ赤に染まったふたりだけの美しき世界で、すりっとそう少し甘えながら。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV2が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【先行率アップ】がLV2になった!
ナディア・ベズヴィルド
【ヒラール】
どちらかと言えばこちらは岩場も多い感じだわ。
――…そうね…(場所も時代も違うが、同じ名のはただ一つ。暮れる太陽の色)
もう半年過ぎてしまったわね…この調子だとあっという間に一年たったってなりそう
ふふ、私の愛しい人は心配性ね
毎日が楽しくて、幸せで…私の事を常に想っていてくれる貴方に直してほしい所なんてないわ
寧ろ…私の方が直すとこ沢山ある気がするんですけど
(あれやこれ、思い当たる事を指折り数えて)
あながち間違いじゃないかも、可愛くて手が出せない!って
(頬を突いた指を手に取って、自分の唇に運びキスを)
沈みゆく太陽を眺め、彼に寄り添おう。
見つめ合い交わる視線、言葉はなくとも幸せな時
テクトラム・ギベリオ
【ヒラール】
エジプトを思い出したいが、ここの砂は一緒ではないな…
失礼、せっかく君と夕日が見れるのだ。感傷はやめておこうか
手を繋いでゆっくり歩きだす
君と恋人同士になって半年は経つか
その、不便をかけたり、直して欲しい所があれば教えてほしい
感傷はやめようと言ったばかりなのに、つい気弱なことを…
雄大な自然の前でもっと気の利いた事を言いたいのに
心配性なのだろうか。初めて言われた気がする
もし己がそうであるなら彼女にだけだ
ふむ。確かに。
モフモフでつぶらな瞳の敵が来たらちょっと心配になるな?
雰囲気を和ませようと、ちょんと彼女の頬をつつく
幸せと言ってくれた言葉をかみしめて、夕日に照らされた黄金の瞳を見つめよう
降り立ったその地は、砂漠――ではあるものの。
吹き抜ける風に砂は吹き飛ばされ、岩肌がそこかしこで剥き出しになっている岩石の砂漠。
その風景は、テクトラム・ギベリオ(砂漠の少数民族・g01318)にとって、思い描いていたものとは全く違っていて。
「エジプトを思い出したいが、ここの砂は一緒ではないな……」
「どちらかと言えばこちらは岩場も多い感じだわ」
けれど、くるりとそう周囲を見回すナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)へと視線を向ければ、気を取り直す。
「失礼、せっかく君と夕日が見れるのだ。感傷はやめておこうか」
エジプトを思い出せるようなものとは違っていたけれど、でも、此処では美しい夕日が見られると聞いたから。
ふたり並んで歩きながら、ナディアはふと天を仰ぎつつも返す。
「――……そうね……」
じわり青かった空に滲み始めた、赤の彩りを見つけて。
確かに眼前の砂漠の景色はエジプトのものとは全く違っていたし、そもそも場所も時代も違うのだけれど。
でも、同じなのはただひとつ――そう、暮れる太陽の色。
そんな赤に染まりゆく世界を、手と手を繋いでゆっくりと歩き出して。
「君と恋人同士になって半年は経つか」
「もう半年過ぎてしまったわね……この調子だとあっという間に一年たったってなりそう」
そうしみじみと紡ぐ彼女へと、改めてそっと視線を向けてから。
ナディアへと、テクトラムはこう紡ぐ。
「その、不便をかけたり、直して欲しい所があれば教えてほしい」
いや、感傷はやめようと言ったばかりなのに。
(「つい気弱なことを……」)
テクトラムは小さく息を吐いてしまう。
……雄大な自然の前でもっと気の利いた事を言いたいのに、と。
けれど、ナディアはそんな彼を微笑まし気に見つめて。
「ふふ、私の愛しい人は心配性ね」
「心配性なのだろうか。初めて言われた気がする」
そうこてりと小さく首を傾けるテクトラムへと告げる。
「毎日が楽しくて、幸せで……私の事を常に想っていてくれる貴方に直してほしい所なんてないわ」
寧ろ……私の方が直すとこ沢山ある気がするんですけど、なんて。
あれやこれ、はたまたそれも……と、思い当たる事を指折り数えてみせれば。
そんな彼女へと、テクトラムも笑みを向ける。
「ふむ。確かに。モフモフでつぶらな瞳の敵が来たらちょっと心配になるな?」
雰囲気を和ませようと、ちょんと彼女の頬をつついて。
そして彼の言葉に、ナディアもつい笑ってしまって。
「あながち間違いじゃないかも、可愛くて手が出せない! って」
そう言いながらも手に取るのは、頬を突いた愛しい人の指。
刹那、その指をナディアは自分の唇へと運んで。そっと落とすのは、柔らかなキス。
そんな与えられた柔らかな口付けに、テクトラムは瞳を細めながらも。
先程彼女に言われたことを思い返す。自分は心配性である、と。
でもそれも、納得できるような気がする。
(「もし己がそうであるなら彼女にだけだ」)
だって、愛しいほどに彼女のことが心配で、甘やかしたくて仕方がないから。
そしてナディアも沈みゆく太陽を眺め、彼に身を預けるようにそうっと寄り添う。
見つめ合い交わる視線、それに言葉はなくとも、幸せな時。
そう、幸せだと――そう彼女はいつも言ってくれるから。
その言葉をかみしめつつ、テクトラムは己のいろと重ね、愛でるように見つめる。
真っ赤な夕日に照らされてより美しく煌めく、愛しき黄金の瞳を。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【コウモリ変身】LV1が発生!
【飛翔】がLV4になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【ガードアップ】がLV4になった!
ニーニ・ニニ
【砂】
砂の匂いと、河が流れる音
新宿島も賑やかで大好きですが、
イスカンダルの空気が一番落ち着くのです
お喋りしながら、塔に向けて出発です!
疲れたら、モロクが持ってきたコーヒーセットと、ハーリスの甘いもので一休みするのです
コーヒー、セリュに貰ったタンブラーに入れて下さいね
ミルクとお砂糖たっぷりで!
……真っ赤な空
真っ赤な河と大地
ぼくも、みんなも、真っ赤
赤、
アカ、
いちめんの、あか
…新宿島に来る直前のことを思い出して、
ちょっとだけ心がきゅぅっと苦しくなってしまいますが
みんながいるから、ぼくは大丈夫ですよ
だから
ぼくも、みんなを支えられるように頑張りますので
ぼくをいっぱい頼って、甘えてくれても良いのですよ!
モロク・アルデバラン
【砂】
日も傾いてきたな
腹が減っては何とやらであるしここらで一休みはどうであろう
秘術『インベントリ』で懐からコーヒーセットを取り出す
少し穴を掘ったところに乾いた枝を並べ、指輪「バイフー」で着火
既に敵地であるから灯りが周囲に見えるのを避けたい
吾輩は砂糖2つである。無論、ミルクもあるのだ
戦いの前の甘味にホッとしたのだ。ありがとうハーリスよ
正直なところ、弟弟子ナザルとの因縁を思うと少々気が立っておった
だが、気を改めねばならぬな
ニーニや無数の生命を育んできたこの力強い大河と美しい夕日からすれば何と吾輩如きの小さきことか
イスカンダルの大地を取り戻すため、あの忌々しい塔へ向かおう
ハーリス・アルアビド
【砂】
空中庭園やバビロンを知る度にかつての記憶が引きずり出されるような心地です。このような有り様ではモロクさんの手助けどころか思わぬ失態をしかねません。
心を落ち着けるためにも一息入れるとしましょう。
私も【アイテムポケット】にマアムールを入れて来ました。生前食べた物に似ていたので懐かしくなって作ったのです。コーヒーにも合うので是非食べてください。
この砂を含む風は彼の地を思わせます。太陽に赤く照らされる大河がナイルの夕暮れに似ているからかもしれません。
ニーニさんにとってはただ美しいだけのものではないようですが…。大いなるラーよ、砂漠の神セトよ、どうかお二人の憂いを払えるようお力を…。
色々なことがあったし、色々なことがある世界だけれど。
でもやはり、ニーニ・ニニ(雪陽の子猫・g08923)は思うのだ。
乾いた大地に舞う砂の匂いと、沢山のものを育む悠然たる河が流れる音。
(「新宿島も賑やかで大好きですが、イスカンダルの空気が一番落ち着くのです」)
そんな馴染み深い風景を、ふたりとお喋りしながら共に歩く。
これは依頼ではあるのだけれど、ニーニにとってはそれが嬉しくもあって。
――塔に向けて出発です!
目指すはそう、バビロンの地。遠くに見える巨大な塔……バベルの塔である。
とはいえ、岩石の砂漠は果てしなく広く、バベルの塔まではまだ距離があるから。
「日も傾いてきたな」
モロク・アルデバラン(誇り高き砂暮らし・g01160)は、赤く焼け始めた空を仰いだ後、こう提案する。
「腹が減っては何とやらであるしここらで一休みはどうであろう」
少し頑張って歩いたから、ニーニもちょっぴり疲れてきたところだったし。
ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)にとっても、それは有難い一息であった。
ふと遠くに見える塔を見れば、心に渦巻くのは複雑な思い。
(「空中庭園やバビロンを知る度にかつての記憶が引きずり出されるような心地です」)
しかも、モロクの因縁の相手の分体の一つが動きをみせるのだと予知されたから。
今回は、その助太刀にと赴いたのだけれど。
(「このような有り様ではモロクさんの手助けどころか思わぬ失態をしかねません」)
だからハーリスも、今はあの塔からは一旦意識を逸らすことにして。
……心を落ち着けるためにも一息入れるとしましょう、と。
ふたりと共に、暫し足を止めて休憩を入れることにする。
そしてモロクが刹那展開するのは、秘術『インベントリ』。
それは菓子箱であり、今回懐から取り出されたのはコーヒーセット。
さらに、少し穴を掘ったところに乾いた枝を並べてから。
(「既に敵地であるから灯りが周囲に見えるのを避けたい」)
シグネットリング――『怒れるバイフー』に魔力を込めれば、赤熱する虎の紋章が刻まれ、枝に着火する。
そして、ちょこんと座ってニーニはモロクへと差し出す。
「コーヒー、セリュに貰ったタンブラーに入れて下さいね」
猫の絵が描かれた大切な蓋付きタンブラーを。
「ミルクとお砂糖たっぷりで!」
「吾輩は砂糖2つである。無論、ミルクもあるのだ」
モロクはリクエスト通り、甘くてミルキーなコーヒーをニーニのタンブラーに淹れてあげてから。
自分のコーヒーにも甘い砂糖を、ぽちゃりと二粒。
そしてハーリスが持参したのは、そんな甘いものが好きなふたりにぴったりのもの。
「私もアイテムポケットにマアムールを入れて来ました。生前食べた物に似ていたので懐かしくなって作ったのです」
……コーヒーにも合うので是非食べてください、と。
ふたりに差し出すのはマアムール――中にフィリングが入っているバタークッキー。
そんな甘いお菓子をモロクはコーヒーとともにいただきながらも、彼に礼を告げる。
「戦いの前の甘味にホッとしたのだ。ありがとうハーリスよ」
――正直なところ、弟弟子ナザルとの因縁を思うと少々気が立っておった、と。
どうしても張り詰めてしまっていた気持ち。そのような心境になってしまうのは当然といえばそうなのだけれど。
「だが、気を改めねばならぬな」
モロクは改めて顔を上げ、いつの間にか悠然たる大河を染め上げるその色を眺める。
それは、燃えるように水面に煌めく赤。
「ニーニや無数の生命を育んできたこの力強い大河と美しい夕日からすれば何と吾輩如きの小さきことか」
「この砂を含む風は彼の地を思わせます。太陽に赤く照らされる大河がナイルの夕暮れに似ているからかもしれません」
ハーリスもそう、どこか懐かしさを覚えるような色を見つめるけれど。
「……真っ赤な空、真っ赤な河と大地」
ぼくも、みんなも、真っ赤――そう隣からぽつりと聞こえた声に、そっと思う。
(「ニーニさんにとってはただ美しいだけのものではないようですが……」)
じっと世界を染め上げる赤へと視線を向ける、小さな彼女を見守るように見つめて。
自分もそうであるように、モロクもニーニも、色々な経緯を経て今に至るのだ。
(「赤、アカ、いちめんの、あか」)
その色を見れば……北風と共に新宿島に来る、直前のことを思い出してしまって。
ニーニの心は、ちょっとだけきゅぅっと苦しくなってしまうけれど。
……でも。
「みんながいるから、ぼくは大丈夫ですよ」
ニーニはそっと猫のタンブラーを大事に改めて握りながら、小さな胸をいっぱいに張って紡ぐ。
そう、それぞれ色々なことがあって、そして今――こうやって、一緒にいる。
ひとりじゃない、みんながいるから。
にぱっと笑顔でニーニはこう言えるのだ。
「だから、ぼくも、みんなを支えられるように頑張りますので。ぼくをいっぱい頼って、甘えてくれても良いのですよ!」
そんな彼女に、ハーリスは柔く笑んで返しつつも。
ニーニとモロクのふたりを見つめ、そしてその心に願うのだった。
――大いなるラーよ、砂漠の神セトよ、どうかお二人の憂いを払えるようお力を……、と。
そう、立ち向かうのは自分ひとりではないから。
モロクは改めて真っ赤な世界に聳え立つ塔を見遣り、共に在るふたりへと紡ぐ。
乾いた風を感じながら、燃ゆる赤に誓うように。
――イスカンダルの大地を取り戻すため、あの忌々しい塔へ向かおう、と。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV3になった!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV4になった!
●突入、バベルの塔
夕陽が完全に大河へと沈んでしまえば、あれほど真っ赤であった世界が漆黒へと塗り替えられて。
遠くに見えていた『バベルの塔』が、すぐ目の前に聳え立つ。
ディアボロス達がバビロンの町に到着したのは、夜も更けた頃であった。
けれど、それは丁度良い頃合い。
『せっかくバビロンに来たんだ、バベルの塔を拝んで来ようぜ』
町の酒場でべろべろに酔っぱらった亜人の集団が、バベルの塔へと向かっているのが見えるから。
そしてさり気なくその一団に加わって――潜入した復讐者全員が無事に辿り着いたのは、バベルの塔の真下。
今回制圧を目指す空中庭園は、この党の中層に位置するという。
とはいえ……この塔は1kmほどもあり、中層といえど500mもの上空にあるのだというし。
この円柱状の巨大建造物の下層には、扉も窓も無いのだ。
さらに、バベルの塔には、防衛用の射撃設備などが多数設置されているという。
侵入しようと空を飛ぶ者があれば、たちどころに滅多撃ちにされ、撃ち落とされてしまうだろう。
だが幸い、空中庭園は植物によって覆われた区域のようで。
植物が必要とする日光や空気を取り入れる為か、上層階を支える骨組の柱以外は解放されている為、容易に内部に潜入することが出来る。
つまり――バベルの塔に侵入するためには、この円柱を登る必要があるのだ。
それに上層多数設置された射撃設備は、塔に近づく敵を撃破するためのもの。
なので、塔に張り付いてよじ登れば死角となり、撃ち落とされることはないという。
だが、塔を登るために技能などを駆使することで多少に楽になるかもしれない反面。
安易に飛翔などを考えなく使用し、少しでも壁から離れてしまえば、射程圏内に入って即撃ち落とされてしまう。
なので工夫しつつも壁から離れぬよう、上を目指す必要があるし。
それに勿論――塔を登る復讐者達を撃ち落とさんと、やってくるアバタール級の存在が。
『我は失伝された災いの小神「ナザル」、嵐と雷を操る魔術をもって侵入者を撃墜するのである』
いや、侵入者を撃ち落とす雷だけではない。ばさりと羽搏かせる翼を駆使した高速移動からの接近戦も得意だという。
だが、そんな派遣された「ナザル」の分体であるアヴァタール級の熾烈な攻撃をかいくぐりながらも。
ディアボロス達は天高く聳える塔を登り、進まねばならない。
壁から離れず塔を登りながら、やって来るナザルを倒す必要があるのだ。
制圧目標である空中庭園へと至るために。
赤上・イズル
■アドリブ・連携歓迎
亜人でもバベルの塔は見てみたいものなのですね
それよりも塔を登らねばですね
マリコさん、俺の背中に張り付いててくださいね。離れては駄目ですよ
モーラットのマリコさんにそう言いっつ空中庭園を目指す
【完全視界】を使い視覚を確保しつつ【壁歩き】にて壁面に張り付きつつ上へと進む
敵が現れたら【パラドクス通信】で仲間達に伝えつつ戦闘開始
塔から離れないようにしつつ戦うが落とされそうになったら
【飛翔】や【フライドドローン】などを使って足場を確保しさらに壁面から離れないようにする
敵も自分の攻撃でむざむざ塔を壊すわけにはいかないでしょうが…
こちらも直撃は避けるようにしパラドクスで攻撃いたします
漆黒の闇の中、圧倒的な存在感と怪しい光を放つ巨大建造物。
バベルの塔の見物にと向かう亜人の一団は幸い、町の酒場で十分に出来上がっており……全く気付いていないようだ。
いつの間にか、野次馬の頭数が増えているということに。
(「亜人でもバベルの塔は見てみたいものなのですね」)
そんな酔っ払いの亜人達からさり気なく離れつつ、赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)は思うも。
真下まで赴いた巨塔――『バベルの塔』は、高い建物など他にない風景の中で一際異彩を放っていて。
亜人たちが興味を抱くのも無理はないかもしれない。
そしてふと天へとそそり立つ塔を見上げれば、イズルは気を取り直すように呟きを落とす。
……それよりも塔を登らねばですね、と。
遥か上空――塔の中層に位置する、空中庭園を目指すべく。
そこへと至る手段はただひとつだけ、この塔の壁面を登っていくしかないというのだから。
「マリコさん、俺の背中に張り付いててくださいね。離れては駄目ですよ」
そう声を掛け、もきゅっと背中にマリコさんがぴょこりとくっつけば。
深い夜の闇でも視界を確保するべく完全視界を用い、壁歩きの技能を確り駆使して。
いざ、壁面に沿って上へ上へと進み始める。
予知された通り、壁に張り付いている限りは、バベルの塔に近づく者を撃つための射撃設備の射程に入ることはない。
けれど……そう簡単に、バベルの塔への侵入を敵だって許しはしないから。
いち早くイズルは現れた存在に気付き、後続の仲間へとパラドクス通信で伝えてから。
――九字切流・白夜!
刹那繰り出すのは、深い夜の闇をも物ともせぬ薄明の一閃。
九字の印に込められた御仏の力を乗せた一太刀を見舞うは、そう。
『! ディアボロスめ……!』
自分達を撃ち落とさんとやってきた敵――4本の足と翼を持つアヴァタール級エンネアド。
そんな先制の斬撃に顔を顰めながらも。
『我は「雷霆」ナザルである。不届きな侵入者は全て我の雷に撃ち落とされるがいい!』
失伝された災いの小神の名を名乗るクロノヴェーダ、「雷霆」ナザルは反撃に転じ巻き起こす。
「……!」
周囲のものを根こそぎ吸い込むかの如き、巨大な砂の竜巻と大量の雷を。
そして強烈な雷嵐の秘術が、イズルとマリコさんを撃ち落とさんとするけれど。
咄嗟に天へと飛び、使うのはフライドドローン。
確りとフライドドローンで足場を確保しつつ、さらに壁面から離れないように持ち堪えながら。
(「敵も自分の攻撃でむざむざ塔を壊すわけにはいかないでしょうが……」)
再び容赦なく放たれ生じる竜巻と大量の雷の直撃は、できるだけ避けるべく動きつつも。
暗闇だけでなく雷嵐にも決して邪魔されぬ、御仏の加護を受けし目をもって。
『……ッ!』
陽炎の如き仄か赤味がかった刃を閃かせ、ナザルの身へと浴びせ返す。
摩利支天の加護が込められし刀から再度繰り出した反撃の一太刀を。
大成功🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
九重・古安
イツカ(g02834)と参加だ。
防空のための射撃設備なのだから当然と言えば当然だが、灯台下暗しというやつだな。
とはいえ両手両足でよじ登っていては戦いにならん。ここは塔の壁すれすれを【飛翔】で駆け上がるぞ。
もちろん相手もそれは承知の上で壁から引きはがしにかかるはず。なら塔からの射撃を覚悟で壁から離れて回避……と見せかけて、【エアライド】で宙を蹴って壁側に戻るフェイントで切り抜ける。
【未来予測】と【パラドクス通信】を併用してイツカと互いにカバーし合いより確実に回避できるようにしよう。
後はフェイントと回避の勢いを生かして敵の頭上に回り込み、全力の一撃を振り下ろす。そのまま地面まで叩き落してやろう!
イツカ・ユメ
古安くん(g02347)と
大きな塔に空中庭園!
油断は禁物なのは判ってるけど、浪漫と冒険の香りがする雰囲気にわくわくしちゃう
さぁ、まずは塔を登らないとね
【防空体制】を整えて頭上も警戒しつつ、
【飛翔】で壁面ギリギリを飛んでいくよ
【風使い】の感覚を研ぎ澄ませて、風の流れや音からも異変を察知出来るように
何か気付いたらすぐに古安くんにも伝えるよ
【パラドクス通信】で連携を取り合い、攻撃や回避のタイミングを合わせたり
射撃の射程に入らないように警戒を呼びかけて
ピンチの時には【フライトドローン】を盾にして凌ぐね
目には目を、電撃には電撃を!
キット、ビリビリやっちゃえ!
なんとか隙を作って古安くんの一撃に繋げるよ!
遠くから見ても、その存在感は圧倒的であったけれど。
上層の見張りに気付かれることなく塔の真下へと辿り着き、改めて天へと聳える眼前の建造物を見上げてみれば。
「大きな塔に空中庭園!」
イツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)の心はわくわくしてしまう。
油断は禁物なのは勿論判っているけれど……浪漫と冒険の香りがする雰囲気に。
けれど、この『バベルの塔』はクロノ・オブジェクト。
上層には見張り台と射撃設備がそなわっているというが。
これは『バベルの塔に近づく敵を撃つ』為のもの。
そしてそのことは、事前に聞いて把握しているから。
「防空のための射撃設備なのだから当然と言えば当然だが、灯台下暗しというやつだな」
九重・古安(失くしたものと手にしたものと・g02347)の言うように、壁に沿った塔の真下は射撃設備の死角となるというから。
当然、それを利用しない手はないし。
そもそも、扉も窓もない塔の下層から空中庭園がある中層まで至るためには。
「さぁ、まずは塔を登らないとね」
そう、塔の壁面を登るしかないのだ。
いや……ただ壁を登っていくだけならば、ディアボロスにとっては難しいことではないのであるが。
古安はイツカと共に空中庭園を目指すべく、こう手段を講じる。
「とはいえ両手両足でよじ登っていては戦いにならん。ここは塔の壁すれすれを飛翔で駆け上がるぞ」
バベルの塔の壁面を登るだけでなく、戦闘も強いられるというのだ。
イツカはそんな彼の声に頷き、防空体制を整えて頭上も確りと警戒しつつ、上層から射撃されぬよう壁面ギリギリを飛翔する。
何か気付いたらすぐに古安に伝えられるように、風使いの感覚も研ぎ澄ませて。
風の流れや音からも異変を察知出来るようにしておく。
そして……ふと風が激しく吹くような音を耳にすれば、同時に他の仲間のパラドクス通信からの情報も入って。
『新手か! だが何人来ようと、我の稲妻に撃たれ墜ちる運命である』
「古安くん、こっちに気付いたみたい。射撃の射程に入らないように気を付けよう!」
イツカは古安と通信で連携を取り合いつつ警戒を呼びかけて。
(「もちろん相手も、塔の壁すれすれを移動してくるだろうことは承知の上で壁から引きはがしにかかるはず」)
『我の雷の魔力で叩き落としてやろう!』
高速で飛び出すやいなや、握る杖先一点。
雷の魔力を収束させ、速度に乗せて叩きつけんと稲妻を迸らせる。
そして迫る攻撃に対し、古安は壁を蹴るべく、ぐっと足に力を入れて。
「なら塔からの射撃を覚悟で壁から離れて回避……」
『ふ、愚かな。壁を離れた瞬間、上から狙い撃たれるだけである!』
勢いよく雷撃纏う杖をナザルが振り下ろし、激しい稲妻の放電が周囲に奔った刹那。
古安はそれを、壁から離れて避ける……かと、見せかけて。
『……!? なっ』
壁から離れるのではなく、エアライドで咄嗟に宙を蹴った瞬間。
壁側へと戻るフェイントで雷撃の直撃を躱し、敵の意表を突けば。
「キット、ビリビリやっちゃえ!」
――目には目を、電撃には電撃を!
未来予測とパラドクス通信を併用し互いにカバーし合いながらもふたり、反撃に転じる。
そしてイツカの声に合わせ、もきゅうっ! と。
勇ましくひと鳴きしたキットが火花散らす強烈な電撃をお返しに放てば。
『くっ、この毛玉……、ッ!』
ナザルの意識が己から逸れた、その一瞬の隙を逃さずに。
古安はフェイントと回避の勢いを乗せ、壁を利用し敵の頭上へと回り込んで。
「――落ちろ。そしてそのまま這いつくばれ!」
逆に、空中から雷霆を叩き落とさんと振り下ろす。
『ぐッ!!』
……そのまま地面まで叩き落してやろう!
そうイツカとキットが作った隙から繋げた、全力でぶち込む逆落としの跳撃を。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】がLV3になった!
【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV5になった!
【命中アップ】がLV3になった!
湯上・雪華
漸(g07394)と一緒に
アドリブ、連携歓迎
壁歩きで登りながらお相手を
塔から離れすぎないようにエアライドを使ったり、フライトドローンを足場にしたり、ですね
雷は苦手ですが……漸もいてくれるし、断ち切っていきましょう
ん、ふふ。手を繋いでるとお散歩の延長みたいですね
漸と手を繋いだまま登りましょうか
手を繋いだまま戦うの新鮮ですね
お互いに庇ったり立ち位置を気をつけたり、陽動にも使えていい感じです
ふふ、任せてください
漸に投げてもらって、敵の懐に飛び込みましょう
飛来する三首を追いかけるように追撃を
この刃を届けるだけですから
その首、貰い受けましょう
括毘・漸
雪華(g02423)とともに
さて、夕陽も充分に堪能しましたし、塔に陣取る輩を叩きましょうか。
塔には、【壁歩き】を使い、登ります。
塔すれすれを飛んでもいいですが、どうにも足がついていないと落ち着かんのです。
せっかくですし雪華、手を。
雪華と手を繋ぎながら登っていきます。
敵を前にしても手はそのまま、見せつけている訳ではありませんよ?
手を繋いでいれば攻撃も合わせやすいですし、互いに手を引いて敵の攻撃に対応もできます。
そんじゃ、畳みますか…三首招来!
影から、血・炎・影で模られた犬の首を放ち、襲わせる。
敵が犬の首に気を取られいる間に、雪華頼みましたよ!
手を繋いだ雪華を敵目掛けてぶん投げて急接近させます。
見物目当ての亜人一行に紛れ、辿り着いたのはそう――『バベルの塔』の真下。
これで壁から離れない限りは上層の射撃設備から狙い撃たれることもないだろう。
目指すは、この天に聳え立つ巨塔の中層にある空中庭園。
けれど、それまでの下層には、扉も窓も何もない。
つまり――空中庭園に行きたければ、塔の壁面を登るしかないのだ。
そして、他にも壁から離れぬよう移動する手段も考えはしたが。
括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)は湯上・雪華(悪食も美食への道・g02423)と共に、壁歩きを使って巨塔を登り始める。
「塔すれすれを飛んでもいいですが、どうにも足がついていないと落ち着かんのです」
「塔から離れすぎないようにエアライドを使ったり、フライトドローンを足場にしたり、ですね」
雪華はそんな彼の意向を汲んで、共に飛翔は用いずにエアライドで最適な移動経路を見出しながら
壁に沿わせたフライトドローンを踏みしめ、登っていくことに。
だが、登るだけならば、中層まで至るのは復讐者にとってはそう難しくはないかと思われるが。
雪華は漆黒に覆われた上空を見上げつつも心に思う。
(「雷は苦手ですが……漸もいてくれるし、断ち切っていきましょう」)
中層へ向かう途中、行く手を阻んでくると聞いている雷。
それは、やって来た敵「雷霆」ナザルが、自分達を撃ち落とさんと放ってくるものだという。
そんな、上へと登りながらの戦闘は避けられないというし、敵は雷の使い手であるというが。
「せっかくですし雪華、手を」
そう漸が手を差し出せば、雪華は向ける金の色を細め、己の手を重ねて。
「ん、ふふ。手を繋いでるとお散歩の延長みたいですね」
きゅっと握り締めると、天へと伸びる巨塔を一緒に登り始める。
……その時だった。
『く、復讐者め、実に目障りな存在である!』
翼を羽搏かせ予知通りに現れた「雷霆」ナザルへと漸は目を向ける。
その動きを注視しながらも……ふたり、手と手を繋いだまま。
いや、それは何も。
(「見せつけている訳ではありませんよ?」)
そう、仲の良さを敵へと見せつけるだけではないのです、ええ。
「手を繋いだまま戦うの新鮮ですね」
それは、戦闘のこともきちんと意図してのこと。
『ならば我の雷撃で、ふたり諸共落ちるがいい!』
瞬間、高速で飛び出したナザルの握る杖先一点に収束する雷の魔力。
それを勢いとスピードに乗せて振り下ろし、瞬間、轟音と共に周囲を奔る稲光。
そんな激しい打撃や雷撃は強力で、ビリビリと空が振動するに痺れがはしるも。
だが、見舞われる雷撃が、ふたりをもろに直撃することはない。
繋いだ手を引いて立ち位置に気を向けながら、互いに庇い合い、相手を陽動するように壁を伝っていって。
ナザルが再びぐんっと向かってきたのを見れば、漸は満を持して解き放つ。
――灼やせ、衝動。狩れ、殺意。彷徨え、野良犬。牙を打ち鳴らし、顎を開け、獲物は目の前、血肉を喰らいその身を満たせ。
「そんじゃ、畳みますか」
……三首招来! と。
自身の影から呼び出した、橙色の炎の犬の首、どす黒い血の犬の首、影の犬の首を。
そして耳を、口を、目を塞がれた己が罪の戒めを体現した三首が、炎で、牙で、顎で、雷霆へと執拗に襲い掛かって。
『くっ、犬風情が、この我を喰らえるとでも?』
ふたりへと接近しつつも、迫る犬の首たちを振り払わんとナザルが気を向ければ……一瞬生じる隙。
刹那、ぐっと一度己の方へと引き寄せ、射撃の射程に入らぬ程度の距離まで近づいてきた敵へと、漸は勢いをつけてぶん投げる。
「雪華頼みましたよ!」
「ふふ、任せてください」
雷霆へと急接近させるべく、手を繋いだ彼を。
そして飛来する三首を追いかけるように敵の懐に飛び込み、雪華は呪詛を解放して繰り出す。
「この刃を届けるだけですから」
――貪り喰らえ。
『……!!』
ただ眼前の敵を討ち倒すべく蝕み、空から叩き落とすべく、空虚の衝撃を……その首、貰い受けましょう、と。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【腐食】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
花喰・小鳥
琉叶(g06372)と参加
琉叶を【ディフェンスする】
「敵に近づいて戦うのは難しいです」
敵には地の利があり、また空中を自在に動く優位がある
空を飛ぶだけなら容易いけど、上層からの設備で狙い撃ちにされる
射撃戦に徹しよう
【防空体制】で素早く敵を見つけれ5.56ミリオートの【制圧射撃】で惹きつけます
【エアライド】と【壁歩き】を駆使して戦う
敵の攻撃を受け止めつつ【殺戮】で反撃
確実に一体ずつ倒していきます
「私から離れないで」
幸い電撃には耐性がある
少しは持ち堪えられるだろう
「琉叶は攻撃に専念してください」
いつものセリフ、顔色ひとつ変わらないことも同じ
【時間稼ぎ】さえできれば問題ない
琉叶が敵を倒してくれます
巳継・琉叶
小鳥(g01304)と。
射撃で飛んでくる攻撃の多さによるけれど、
壁からあまり離れるのは難しそうだね。
【壁歩き】で登りながら【防空体制】で敵の接近を気にしつつ、
【三辰】で小鳥の周りの敵を優先して倒していくよ。
「小鳥も気を付けて」
【未来予測】で小鳥の死角から敵や攻撃が来そうなら声を掛けつつ敵を打ち落とすね。
攻撃に専念はするけれど
「小鳥が危なかったら手助けするからね。」
小鳥の怪我が酷くなりそうで、
今後の戦いに影響が出そうなら
【エアライド】や【飛翔】を使って小鳥を壁際に連れて行く。
小鳥にあまり怪我はさせたくないからね。
見上げる先に聳え立つ巨塔はその天辺どころか、目指す中層の空中庭園までも遥か上空にあるが。
バビロンの天に聳え立つクロノ・オブジェクト『バベルの塔』のすぐ真下から、くるりと周囲を見回して。
「敵に近づいて戦うのは難しいです」
花喰・小鳥(空虚のルサールカ・g01304)は聞いた予知の内容も思い返しながら、そう口にする。
塔の上層に備え付けてあるという見晴台は使用する者に遠くまで見渡せる高い視力を与え、射撃設備は優位に敵を攻撃できる精度を誇るという。
勿論反撃は可能だが、倒してもすぐに別の射撃手が補充され、そのうち此方が撃ち抜かれてしまうだろうという。
けれど、あくまで上層の射撃設備は、塔に近づく者を撃つもの。
なので今いる塔の真下や壁沿いは死角となり、射程外なのだという。
それに中層の空中庭園へと向かう手段はひとつ、壁面を登る事のみである。
そして上層から射撃こそ飛んでは来ないが、差し向けられた敵が壁を登らんとする者を叩き落としにやって来るのだという。
なので、塔の壁から離れぬよう移動しながらの戦闘を強いられるというが。
「敵に近づいて戦うのは難しいです」
花喰・小鳥(空虚のルサールカ・g01304)の言葉に、巳継・琉叶(幻鏡・g06372)も頷いて返す。
「射撃で飛んでくる攻撃の多さによるけれど、壁からあまり離れるのは難しそうだね」
上層からの射撃の射程に入れば高確率で撃ち落とされるし、射撃と眼前の敵の攻撃両方に晒される。
となればやはり、壁に沿って自分達は移動しなければならないが。
(「敵には地の利があり、また空中を自在に動く優位がある。空を飛ぶだけなら容易いけど、上層からの設備で狙い撃ちにされる」)
そうどうしても不利な状況の中、少しでもそういった懸念を少なくする戦い方、それは。
――射撃戦に徹しよう。
壁面をふたりで共に登り始めつつ、翼を羽搏かせ自在に空を飛ぶ敵……「雷霆」ナザルの姿を防空体制を取り、素早く見つければ。
エアライドと壁歩きを駆使し構えるは、片手で持てる小型軽量の機関銃。
そして小鳥は制圧射撃で敵をひきつけるべく、5.56ミリオートの銃撃を構えればぶっ放して。
『! またそっちにもディアボロスか……!』
敵の接近を気にしつつも、小鳥の射撃で此方に気付いたナザルの姿を見れば、琉叶が撃ち放つは、流星の如く飛翔し貫く三振りの剣。
彼女へと雷霆を近寄らせぬように。
けれど相手はアヴァタール級の強敵、反撃の巨大な砂の竜巻と大量の雷が刹那巻き起こって。
高速で飛び出してきたかと思えば、雷の魔力を収束した杖を叩きつけ、大量の稲妻を放電するナザル。
まさにその様は雷霆、熾烈な雷撃で壁面から地へと落とさんとしてくるけれど。
小鳥はそんな奔る雷をその身で受け止めつつも。
――貴方が息絶えるまで。
纏うのは有形無形の『畏れ』、消費するのは理性……その代償と対価を伴う回避困難な『殺戮』の一撃を返す。
だが雷撃を受けた身は当然、無傷などでは有り得ないのだけれど。
「私から離れないで」
……幸い電撃には耐性がある。少しは持ち堪えられるだろう。
小鳥は迸る稲妻を引き受けるべく紡げば。
「小鳥も気を付けて」
琉叶も未来予測を駆使し、小鳥の死角から敵や攻撃が来ないかしつつも、敵を打ち落とすべく立ち回る。
どうすることを彼女が望み、どう動くことが一番彼女が怪我を多く負わずに済むか。
それは、自分が攻撃に専念すること。それは分かっているし、そうするべく動くのだけれど。
でも、琉叶はこうも彼女へと告げる。
「小鳥が危なかったら手助けするからね」
いや、こう返ってくることは知っているけれど。
「琉叶は攻撃に専念してください」
それはいつものセリフ、顔色ひとつ変わらないことも同じ。
時間稼ぎさえできれば問題ない、そう思っていることも分かっている。
けれど彼女が一番どう思っているのかも、琉叶は知っているのだ。
――琉叶が敵を倒してくれます、と。
だから、小鳥の怪我が酷くなりそうで今後の戦いに影響が出そうなら壁際に連れて行く、とは思いつつも。
……でも。
(「小鳥にあまり怪我はさせたくないからね」)
だからこそ、琉叶は再び三振りの剣を具現化させて。
――貫け。
『我の雷の前に落ちろ……、なっ、ぐっ!?』
迸る雷の感激を縫うように、流星の如き三辰を敵へと目掛け飛翔させる。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】がLV2になった!
【平穏結界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV8になった!
【能力値アップ】がLV5になった!
アンダルシア・ノォヴェント
【魔歌拳】
一息に飛んでいければ楽なのですが、そうもいかないようですね?
私の箒による飛翔はこういった状況ではあまり・・・ですので、試しにこれを使ってみましょうか?
【フライトドローン】・・・はてさて、これを壁際ぎりぎりに設置しまして、上に腰かけて、そのまま真上に上昇・・・出来ます?
これでしたら、敵を撃ちながらも上がれますしね?
ただ、問題は私が不慣れなため、回避行動に影響が出ることでしょうか?
壁から離れないことを念頭に置きますと、どうしても回避が二次元的なものになりますしね?
ですので、回避ではなく撃たれる前に撃ちましょうか?
巽さん、憐音さん、ドローンはいくつか出しましたので、足場にしてくださいな?
志波・巽
【魔歌拳】
壁を登って潜入だけならともあれ、飛ぶ敵の相手までしなければならんとは面倒だな
まぁ、俺達の戦いはいつもそうか
片手で掴める凹凸、もしくは鋼糸を巻き付けられるような箇所があればあればなんとかなるか
移動にも攻撃にも【鉄戒】を活用するし、アンダルシアさんのドローンが有効ならば遠慮なく使わせてもらおう
『地形の利用』で【鉄戒】の鋼糸を外壁に張り、ロープアクションの要領で身軽に立ち回る
ドローンを足場に跳躍すれば更に動きに幅を持たせられるだろうか
無論、射撃設備の射線に入らない程度にな
そうして敵を翻弄した所に、紫電を纏った鋼糸の斬撃を繰り出す
――竜巻だろうが雷だろうが、この【鉄戒】はそれ共々貴様らを断つ
神田川・憐音
【魔歌拳】
いやー改めて見るとバベルの塔デカすぎね?
普通に中から登るのも大変そうなのに壁伝いに登れって
けどコッチもフツーじゃないディアボロスだし
残留効果を駆使して登ってく
【壁歩き】してくけどただ歩いてて狙い撃ちされても何だし
【エアライド】壁面から離れすぎない程度に跳躍
アンダルシアの新技?【フライトドローン】の足場にして利用したら
複雑な軌道を描いて移動して敵の狙いを絞らせない感じで
巽のワイヤーアクションっぽい動きと合わせて翻弄するわ
アンダルシアは適宜【ディフェンス】しとく
ドローンをステージ代わりに転々としながら演奏するわ
砂嵐にも雷にも負けない激しいビートを刻むわ
距離を問わないのは音楽も同じだし?
大河沿いに砂漠を歩いていた時から、その存在感は遠目でも圧倒的ではあったが。
「いやー改めて見るとバベルの塔デカすぎね?」
すぐ真下から見上げれば、デカすぎにも程がある。
いや、ただデカいすぎるだけではないのだ。
「普通に中から登るのも大変そうなのに壁伝いに登れって」
「一息に飛んでいければ楽なのですが、そうもいかないようですね?」
神田川・憐音(天地を揺さぶる情動・g02680)の言葉に、小さく首を傾けるアンダルシア・ノォヴェント(アンダルシアの魔女・g05231)。
ただでさえ、扉も窓もない巨大建造物の中層へと辿り着かなければならないというのに。
「壁を登って潜入だけならともあれ、飛ぶ敵の相手までしなければならんとは面倒だな」
志波・巽(雑流・g00268)の言う様に、壁を登りながら尚且つ、自由に空を飛ぶことができる相手との戦闘を強いられるというのだ。
とはいえ、目指す空中庭園へ侵入するには、壁面を登っていくしかないし。
「まぁ、俺達の戦いはいつもそうか」
「けどコッチもフツーじゃないディアボロスだし」
通常とは違った肉体や運動能力を誇るディアボロス。
このバビロンの町に至るまで養った英気で、使える残留効果も豊富だから。
「片手で掴める凹凸、もしくは鋼糸を巻き付けられるような箇所があればあればなんとかなるか」
壁歩きを駆使しつつ、上層に設置されているという射撃設備に狙い撃ちされぬよう、壁面に沿って死角になる位置取りをしながら。
エアライドで最適な移動経路を見出し、壁面から離れすぎない程度に跳躍して登っていくことに。
けれど、そう己の手足を使って地道に登っていくのも手ではあるけれど。
アンダルシアがふと使用を試みるのは、これ。
「私の箒による飛翔はこういった状況ではあまり……ですので、試しにこれを使ってみましょうか?」
箒だと壁から離れすぎて射撃の圏内に入りそうで、撃ち落とされてしまいそうだから。
壁へと極力寄せて呼ぶのは、そう。
「フライトドローン……はてさて、これを壁際ぎりぎりに設置しまして、上に腰かけて、そのまま真上に上昇……出来ます?」
試しに出したドローンに座ってみれば、いけそう……?
そして移動もだけれど、足場にも使えそうだから。
「アンダルシアさんのドローンも遠慮なく使わせてもらおう」
巽も有効とあれば、使わせてもらわない手はないから。
鋼糸で編まれた鉄戒も活用しつつ、中層へ向けて登っていく……けれど。
『う、ぐっ! ディアボロスめ、一体どれだけ湧いて出てくるんだっ。全員、我が雷を受けて落ちるのである!』
そうは簡単にさせないと、姿をみせるのは「雷霆」ナザル。
当然その目的は、自分達ディアボロスを壁面から引きはがして撃ち落とすこと。
けれど、アンダルシアはフライトドローンに腰かけたまま、敵の動向に注視しつつも紡ぐ。
「これでしたら、敵を撃ちながらも上がれますしね?」
とはいえ、懸念事項もあるのだ。
「ただ、問題は私が不慣れなため、回避行動に影響が出ることでしょうか?」
乗せて上昇することはできても細やかな支持通りに動かすことはできなさそうであるから。
(「壁から離れないことを念頭に置きますと、どうしても回避が二次元的なものになりますしね?」)
だが、そんな不利な影響が及ぶ前に、アンダルシアはこう動くことにするのだった。
「ですので、回避ではなく撃たれる前に撃ちましょうか?」
攻撃は最大の防御とはよく言ったもので。
相手に攻撃される前に撃ち落とせば、撃たれることもなく万事解決だ。
ということで。
――炎よ炎よ、回り回って爆ぜなさい。
魔術により生み出すのは、燃え盛る炎の塊。
そして拳の炎を戦場へと解き放てば、ナザルの周りを子犬のようにぐるぐると回った後。
『! くぅ……っ!』
刹那、複数回の小さな爆発を起こす。
そしてさらに出したのはフライトドローン。
「巽さん、憐音さん、ドローンはいくつか出しましたので、足場にしてくださいな?」
そう太陽光を魔術で練り上げ、作り出した鋭利な回転する光の刃が閃いたり。
周囲のものを根こそぎ吸い込むような巨大な砂の竜巻と大量の雷を同時に起こすナザルに対抗するべく。
巽と憐音は、アンダルシアの新技……かもしれないフライトドローンを足場に利用しながらも、敵を翻弄するように動く。
地形の利用を巧みに使い、鉄戒の鋼糸を外壁に張りつつも。
(「ドローンを足場に跳躍すれば更に動きに幅を持たせられるだろうか」)
ロープアクションの要領で身軽に立ち回り、フライトドローンの足場も使ってみる巽。
憐音も巽のワイヤーアクションっぽい動きと合わせ、敵の狙いを絞らせない感じを意識して立ち回ってみる。
『く、ちょこまかと……!』
複雑な軌道を描いて移動しつつも、無論、射撃設備の射線に入らない程度に。
そして巽は砂の竜巻や大量の雷の熾烈な攻撃のお返しにと。
――俺と鉄戒を見縊るなよ。
瞬間、鉄戒から伸ばす鋼糸に奔らせるのは、自ら発する紫電。
そしてこの紫閃の斬撃は、魔術をも切り裂く閃きと成って。
『ディアボロスは、我の竜巻と雷で落ちるのである!』
「――竜巻だろうが雷だろうが、この鉄戒はそれ共々貴様らを断つ」
「お行儀良く微笑んでみたって、勝利を掴むとか出来ないでしょ? 距離を問わないのは音楽も同じだし?」
巽の奔る紫電に合わせて、アンダルシアが設えたドローンをステージ代わりに転々としながらも。
憐音が激しく刻み掻き鳴らすのは、やはり砂嵐にも雷にも負けない激しいビート。
『がっ!? ぐう……ッ!!』
そのたたみかけるような連携に、思わず大きく揺らぐナザル。
こうやって一緒に戦場を駆けるのも、少し久しぶりになるけれど。
でもなんだかんだ……色々個人的な出来事がそれぞれあっても、互いの呼吸は自然と合う3人である。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】がLV2になった!
【一刀両断】がLV2になった!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
【ガードアップ】がLV6になった!
セリュカド・ネア
▼アドリブ歓迎
一人称セリュ、二人称~くん
▼大きい塔だねぇ…
昇ればかなりの高さだし、撃ち落されないようにしないとぉ
▼翼を広げ尾を伸ばし、体をうねらせて【飛翔】するよぉ
翼は羽ばたく為じゃなくて、風を受けて壁面に吸い付く為…「空中戦」も出来るけど、「水中戦」の方が得意だから…その要領で頑張るよぉ
必要な時は、「風使い」も併用しつつ…尾を軽く壁面に掠らせようかなぁ、これで壁から離れてもすぐ気付くよねぇ
▼ナザルくんには積極的に、接近して…良く引き付けた所で『波は打つ』、突っ込むよぉ
雷殴武術、可能な限りは避けるけどぉ…でも、銛は良く引き付けてから…放つから
それに…ここにいるのはセリュだけじゃ、無いんだよぉ?
ハーリス・アルアビド
【砂】
皆さんも無事辿り着けたようですね。塔に登りながらの戦いは連携が欠かせないでしょう。私自身も力を尽くします。
砂漠の神セトよ、お力添えを。友を守るため、苦しむ民を解放するために敵を薙ぎ払う嵐のごとき力をお授け下さい。
【肉体変異】で足を鋭い爪を持つ獣の物に変え【壁歩き】で壁面を足で捕らえて登攀。壁面に張り付くように【飛翔】し仕掛けます。
高速で襲い来るナザルと魔法にはこちらも【残像】を生み出す飛行速度と【エアライド】による【一撃離脱】で目測を【撹乱】、味方と攻撃のタイミングを合わせて一気に距離を詰めセト神の一撃を放ちます。
モロク・アルデバラン
【砂】
何事もなく潜入できたか?点呼である
【パラドクス通信】で皆と連携できる距離を常に意識
吾輩が怒りと迷いに身を任せぬよう、仲間の声が聞こえていた方がいいのだ
射撃を避けるため壁面ぎりぎりを【飛翔】しつつ戦闘
加えて【肉体改造】で腕力と爪を強化。落下しそうなときは壁をつかみ制動を掛ける
壁面から離れられぬ以上、接近してもらう方が話が早い。一定距離を保ちつつ魔力で弾幕を張ることで、吾輩が接近戦を嫌がっておるように立ち振る舞う
ナザルが打撃を仕掛けてくれば好機。壁面を掴み急旋回、背面を取り『ライディーン』を放つ。
懐かしい顔をしおって。だが迷わぬ。
吾輩の雷が効かぬとも、刹那の動揺が誘えればそれでいい
任せた!
ニーニ・ニニ
【砂】
塔に到着、ですね!
【パラドクス通信】の点呼には元気いっぱいに「に!」と答えます
大丈夫です、皆の声も心もちゃんと届いていますよ!
射撃設備の射程に入らないように気をつけて【飛翔】で壁面すれすれを飛行し交戦
壁の隙間に杖を突き立てて掴まり身体を支えつつ、
皆の動きも確認し、射程に入りそうなら注意を呼びかけます
『任せた!』と声が聞こえたら【神速反応】で一気に飛び出します
砂の竜巻も雷も怖いけど、この一瞬の隙は絶対に逃しません!
【結界術】で身を守り、皆とタイミングを合わせて【魔力付与】した氷爪の一撃をお見舞いしますよ!
…ここで刻んだ傷が絆となって、いつか、ナザルの本体に繋がりますように
背中に翼はあるから、空の上みたいな高いところには慣れてはいるのだけれど。
(「昇ればかなりの高さだし、撃ち落されないようにしないとぉ」)
今回は、ちょっぴりだけ勝手が違う。
普通に竜の翼で空を飛んで上まで行こうとすれば、たちどころにこの『バベルの塔』の上層にある射撃設備に撃ち落とされてしまうだろう。
だからセリュカド・ネア(睡の錬金術師・g08767)はそうっと翼を広げ、ぴんと尾を伸ばしてから。
やはり見た目は眠たげそうに、体をうねらせて塔の壁に沿って飛翔する。
けれど翼を広げても、ぱたぱたばさりとはさせずに。
(「翼は羽ばたく為じゃなくて、風を受けて壁面に吸い付く為……」)
あくまで、射撃設備の死角になる壁面から離れぬように中層の空中庭園へと向かう。
いや、ただ塔の上を射撃されず気を付けながら移動すればいいわけでは、今回はないから。
(「「空中戦」も出来るけど、「水中戦」の方が得意だから……その要領で頑張るよぉ」)
漆黒の空をゆうらり、泳ぐことを好む海竜は天を目指して。
吹く風も捕まえつつ、ぺちり――確認するように、揺らめかせる尾を軽く壁面に掠らせながら進む。
(「これで壁から離れてもすぐ気付くよねぇ」)
うっかり壁から離れすぎないように。
そう、扉も窓もない巨塔の中層へと壁に沿って登るだけではないのだ。
自分達の侵入を阻まんと現れるという、獣神王朝から漂着したアヴァタール級エンネアド。
此処へとセリュカドが赴いたのは、現れるという敵を聞いて、力になりたいという気持ちがあって。
けれど「彼ら」と合流せずにひとりで塔の上へと今向かっているのは、その方が心置きなく頑張れると思ったから。
そう――今回ディアボロス達の行く手を阻む敵は、「雷霆」ナザル。
「何事もなく潜入できたか? 点呼である」
モロク・アルデバラン(誇り高き砂暮らし・g01160)は、パラドクス通信でそう皆との距離を確認しながらも。
連携できる距離を常に意識しつつ、バベルの塔を登っていた。
そんな点呼の言葉に――「に!」と。
元気いっぱい答えるのは、ニーニ・ニニ(雪陽の子猫・g08923)
「塔に到着、ですね!」
「皆さんも無事辿り着けたようですね」
ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)も壁面に沿って登っていきながら、ふたりの声に応えて。
(「塔に登りながらの戦いは連携が欠かせないでしょう」)
皆と距離が離れ過ぎぬように気に掛けておく。
きっともうすぐ自分達の目の前に現れる、ナザルとの戦いに備えて。
そんなナザルのことを思うと、どうしても複雑な思いを抱いてしまうモロクであるが。
「大丈夫です、皆の声も心もちゃんと届いていますよ!」
「私自身も力を尽くします」
ふと通信し届く声に、その顔を改めて上げる。
――吾輩が怒りと迷いに身を任せぬよう、仲間の声が聞こえていた方がいいのだ、と。
そして、そんな皆と別に動いていたセリュカドは見つける。
先行している仲間の攻撃に大きく揺らぎ、自分の近くまで退いてきたナザルを。
『! ぐっ、ここにもまたディアボロスであるか……!』
これまでの戦闘でダメージは蓄積しているようであるが、高速で飛び出し、雷の魔力を一点に収束した杖を振りかざすナザル。
けれどセリュカドはそんな迫るナザルを、ギリギリまで自分の近くまで引きつけてから。
十分に距離が縮まったところを見計らい、突っ込む。
勿論、ナザルが放つ雷殴武術の一撃をまともにくらえば、叩き落とされてしまうだろうから。
可能な限りは避ける気持ちではあるけれど、それ以上にセリュカドは積極的に接近する。
だって――我は銛、我は鏃。
「……銛は良く引き付けてから……放つから」
そしてこの天も海も竜の領域。
――ルド・ノーク。
刹那、ゆるりと天を泳いでいた海竜が身体に魔力を纏って。
『……何ッ、がっ!!』
展開するのは『波は打つ』……眼前の雷霆へと突進し、頑丈な角と翼で強烈な一撃をお見舞いする。
その衝撃で、溜まらずに落下するナザル。
だがまだ仕留められてはないと分かっていながらも、セリュカドは深追いはしない。
だって、銛として得物を確りと貫けた手ごたえはあったし。
「それに……ここにいるのはセリュだけじゃ、無いんだよぉ?」
先行して戦っていた仲間も、そして――きっと分体とはいえ、ナザルとのこの戦いに幕を引いてくれる仲間がいることを知っているから。
「! ……いました!」
そんなナザルの姿を確認し、壁の隙間に杖を突き立てて掴まり身体を支えつつも、皆と通信して共有するニーニ。
そして上層の射撃設備の射程に入らないように気をつけながらも、飛翔して壁面すれすれを飛んで移動して。
「砂漠の神セトよ、お力添えを」
――友を守るため、苦しむ民を解放するために敵を薙ぎ払う嵐のごとき力をお授け下さい。
ハーリスはそう祈りを捧げ、踏みしめる足を、鋭い爪を持つ獣の物へと変えて。
壁面を足で捕らえて引き続き登攀しつつ、壁面に張り付くように飛翔し仕掛けるべく動きをみせれば。
モロクも射撃を避け壁面ぎりぎりを翔けつつ、腕力と爪を強化して挑む。
(「壁面から離れられぬ以上、接近してもらう方が話が早い」)
自分達の存在に気付き、迫るナザルから目を逸らさぬにしながらも。
まるで接近戦を避けるかのように、一定距離を保ちつつ魔力で弾幕を張るモロク。
それの立ち振る舞い見て、一層距離を詰めんとばさりと翼を羽搏かせ、雷殴武術を仕掛けてくるナザルであるが。
それこそ――モロクの狙い。
『! 何……っ』
好機とばかりに壁面を掴み急旋回、至近まで迫っているその背面をすかさず取って。
――天空より迸る閃煌の瀑布。溢出する神秘の力。勇ましき者の名の下、さぁ甦れ――。
その背へと見舞うのは、圧縮した電撃を解き放つ秘術『ライディーン』。
『がは……ッ! ぐうっ!!』
モロク雷撃系究極秘術の一つであり、瞬間火力に特化した雷撃の一撃が轟けば。
思わず大きくのけぞって声を上げるも、持ち堪えるナザル。
『くっ、雷を操る魔術に長ける我を雷撃でなど、倒せはしないのである……!』
そう自分へと視線を投げる姿を見て、モロクはふっと瞳を細めてから。
(「懐かしい顔をしおって。だが迷わぬ」)
……吾輩の雷が効かぬとも、刹那の動揺が誘えればそれでいい。
ナザルであるがでもナザルではない、眼前の敵を仕留めるべく声を掛ける。
「任せた!」
その声と同時に、残像を生み出すほどの飛行速度と、最適な移動経路を見出すエアライドによる一撃離脱で、相手の目測を撹乱しつつも。
一気に距離を詰めるのは、ハーリス。
いや、彼だけではない。モロクの声が聞こえれば、ニーニもぐっと神速反応を研ぎ澄まし一気に飛び出す。
(「砂の竜巻も雷も怖いけど、この一瞬の隙は絶対に逃しません!」)
みんなで作って来た勝機、そしてこれからのためにも。
――砂漠の神セトに請い願う。
――ぼくだって、やればできるんですよ! にゃーっ!
攻撃のタイミングを合わせて放たれるのは、セトへの請願によって風の力宿した、ハーリス拳撃と強大な暴風のごとき衝撃波と。
勇気を振り絞ってニーニが力いっぱいふるう、氷爪の一撃。
『なっ!? この災いの神の名を持つ、我が……がはぁっ!!』
そして今度こそ地へと落ちてゆくまた1体倒した分体のその姿を、モロクはしかと目を背けずに見届けて。
ニーニはその様子を見つめ思う……ここで刻んだ傷が絆となって、いつか、ナザルの本体に繋がりますように、って。
バベルの塔の中層へと、皆と共に再び登っていきながら。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】がLV2になった!
【エアライド】がLV4になった!
【パラドクス通信】がLV3になった!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV8になった!
【ダブル】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV6になった!
●天空の中層
そこは、見下ろす景色とは全く異なった、密林の如き風景。
視界を覆うほどの木々が茂り、いくつかの洞窟が見られる。
そこに――彼らは連れ込むのだ。強引に拉致した人達を。
その姿はまさに蛮族。
けれど彼らは実は、元は一般人なのだという。
この空中庭園には亜人やウェアキャット、そして何故か一般人でも女性の姿もない。
そして、バベルの塔自体が巨大なクロノ・オブジェクト。
どうやら、集められた一般人の男達の欲望的なエネルギーを搾り取っているようだ。
なので、そんな欲望的になっている人々の目を覚まさせて従わせれば。
クロノヴェーダがいないこの空中庭園を制圧できるだろう。
この場所を制圧できれば、間近に迫った大きな戦いをきっと有利にできると思うから。
当の壁面から空中庭園へと降り立ったディアボロスは、密林の如き風景を進み行く。
赤上・イズル
■アドリブ・連携歓迎
緑豊か…、というよりジャングルでしょうか
何故バベルの塔の中の庭園に男性達が集められ…
(亜人並みの性欲を植え付けられていることに気付き)
このような事にさせられているのか…
(まさかこの男性達の性欲エネルギーこそがバベルの塔のエネルギー源?
その為に亜人並みの性欲を植え付けられていると…)
まさに飼育、ですね…一刻も早くこの方達を助け出さねばですが…
え、えっと、あの…落ち着いてください?
あーもう…ちょっと痛い思いをして貰うしかありませんね
彼らをかわしつつ手刀で軽く打撃を与え動きを鈍らせた後に
ジャングル内で見つけた蔦をロープ代わりに【捕縛】
【現の夢】で眠りを誘い落ち着いて貰いましょう
辿り着いたバベルの塔の中層――空中庭園へと足を踏み入れて。
「緑豊か……、というよりジャングルでしょうか」
ぴょこりと背中から地に降りたマリコさんと共に、赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)は密林の如き緑が覆い茂る風景を歩いて。
事前に聞いた予知を思い返しながらも、改めて周囲を見回してみれば。
「何故バベルの塔の中の庭園に男性達が集められ……」
そこまで言った後、思わずイズルはぴたりとその足を一瞬止める。
この空中庭園には、集められた一般人の男性しかいない。
そして……この場所で彼らが今、どのような状態であるのか。
それにイズルは気づいたのだ。
目にしたのは、まだ比較的正気を保っている男性を、蛮族の如き正気を失った男どもが連れ込んで――。
「このような事にさせられているのか……」
そう、ここにいる男たちには植え付けられているのだ。亜人並みの性欲を。
それはまさに飼育、そして襲われている方も襲っている方も、一刻も早く助け出したいところであるが。
ふと……蛮族の男どもが、イズルの存在に気付いて。
ふーふーと息を乱しながらも、猛ダッシュしてくるのが見えれば。
「え、えっと、あの……落ち着いてください?」
そう一応声を掛けてはみるけれど……完全に理性を失っているようだから。
「あーもう……ちょっと痛い思いをして貰うしかありませんね」
性別だの何だの関係なく、見境なく飛び掛かってきた男どもを。
ひらりと身を翻して躱した、刹那。
「! うがっ!?」
「はぁはぁっ……ふぎゃッ!」
手刀で軽くビシッと打撃を与えて動きを鈍らせた後、ぎゅうっと。
ジャングル内で見つけた蔦をロープ代わりにして、素早く捕縛!
そして縛られても尚、じたばた暴れている彼らを正気に戻す為に。
「!? ……っ」
まずは落ち着いて貰うべく、イズルは彼等を誘う。現の夢で、健やかな眠りへと。
大成功🔵🔵🔵
効果1【現の夢】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
イツカ・ユメ
古安くん(g02347)と
ついに到着だね!
うわぁ、めっちゃジャングル!
これじゃあ、何処に何が潜んでいるか判らないよ……
こういう時は、思い切って誘き出しちゃおう!
弱めのサキュバスミストで【誘惑】オーラを振り撒いて、
出てきたところを、スマホの角で殴って【気絶攻撃】だよ!
…そーゆーことは、いつか本当に好きな人としたいもん。
古安くんは大丈夫そうかな?
もし古安くんが狙われてたら、強めにガッ!と殴っとくね!
それにしても、どうしてここに人を集めているんだろう?
何かの実験とか、戦の準備でもしているのかな?
…念の為、周囲を【観察】してみて。
怪しい物や人影等を見つけたら、調べたりこっそり【追跡】したりしてみるよ。
九重・古安
イツカ(g02834)と参加だ。
上層には射撃設備があるとして、庭園と呼ぶには随分な景色のここは拠点として立てこもるための生産施設か何かか? まぁ、それを探るのはここの連中をどうにかしてからにするか。
どういう理屈かは分からんが見境なしか。狙いがイツカに集中しないよう上手く割って入るよう立ち回ろう。……狙いが俺に向いたらそれはそれで見境が無いにも程があるが。
ともあれ相手は一般人、程々に痛めつけて大人しくさせるか。直接の打撃ではなく、激昂の震撃による衝撃で相手の足や手に持っている武器を狙い制圧していこう。
……イツカを変な目で見る不届き者がいたら少々力がこもりすぎるかもしれんが、そこは止む無しだ。
赤く染まる砂漠と大河の道のりを征き、敵の迎撃を振り切ってバベルの塔を登って。
「ついに到着だね!」
イツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)が到着したのは、そう、巨塔の中層にある空中庭園。
いや、庭園というよりも、その風景はまるで――。
「うわぁ、めっちゃジャングル! これじゃあ、何処に何が潜んでいるか判らないよ……」
何が潜んでいるのかわからないくらい、緑に覆われた密林のような場所であった。
そんな緑に覆われた空間を、イツカと共に歩みながら。
九重・古安(失くしたものと手にしたものと・g02347)はふと思案する。
(「上層には射撃設備があるとして、庭園と呼ぶには随分な景色のここは拠点として立てこもるための生産施設か何かか?」)
砂漠の荒野に佇む巨塔の内部にしては、ここだけ他の景色との違和感が大きいし。
このバベルの塔は、巨大なクロノ・オブジェクト。
何らかの良からぬ施設であることは、容易に想像こそつくけれど。
具体的にどういう目的でこのような場所があるのかは、調べてみないことにはわからない。
けれど……その前に。
古安は注意深く再び周囲に意識を戻しつつも、思うのだった。
……まぁ、それを探るのはここの連中をどうにかしてからにするか、と。
この空中庭園は何故か、人間の男性だけが集められていて。
クロノヴェーダはおろか、ウェアキャットなどもいないという。
そして――そんな彼らは、この空中庭園の何らかの効果か、それともまた別の要因か。
正気を失って、蛮族のようになっているのだというから。
イツカはふるりとサキュバスの翼や尻尾を揺らして。
……こういう時は、思い切って誘き出しちゃおう!
そう弱めのサキュバスミストで、誘惑オーラを振り撒いてみれば。
「!! お、おんなァァ!」
早速バッと姿を現したのは、妙に息が荒い男。
いや、ひとりではないようで、何人かの気配を感じれば。
イツカは手にしたスマートフォンを大きく振り上げて。
「……!? ぎゃあっ!?」
その角で思い切り――ガツッ!!
「……そーゆーことは、いつか本当に好きな人としたいもん」
気絶するほどの勢いで殴れば、まずはひとり完了!
そして古安は、すかさず狙いがイツカに集中しないようにと、上手く割って入れば。
思わず刹那、ちょっぴりだけ目をみはってしまう。
「はァッ、ハァッ、うおおおォォッ!」
「……見境が無いにも程がないか?」
狙いが何だか、自分にも向けられていることに。
だが、まぁそれはそれで、イツカだけに狙いが集中しすぎることがないので良いのであるが。
引き続き、彼女と男どもの間で立ち回ることを心掛けつつ。
「うぎゃあっ!?」
直接の打撃ではなく、激昂の震撃による衝撃で相手の足や手に持っている武器を狙い、制圧していく。
そしてイツカはふと、自分だけでなく彼へも何故か視線を向ける蛮族どもに気付いて。
……古安くんは大丈夫そうかな?
そう彼の方を見遣れば、再びぐぐっとスマートフォンを握り締めて。
――ガッッッ!!
「なっ、ふぎゃあッ!?」
古安を狙う輩を発見すればすかさず、さっきよりも強めにぶん殴ります!
そして古安にも多少向けられてはいるが、やはり男たちの目は主にイツカへと向けられるから。
「ぬおおォォッ、うがああっ!?」
バッと欲情のまま、男が勢いよく彼女へと飛び掛かった瞬間――ドゴオッ!! と。
古安が繰り出した、ちょっと力が入った衝撃に、豪快にぶっ飛ばされる男。
でも、それも止む無し。
(「……イツカを変な目で見る不届き者がいたら少々力がこもりすぎるかもしれんが」)
まぁ直接ぶん殴ってはいないから、きっと吹っ飛んだ先で伸びて転がっていることだろう。
そして誘惑オーラに誘われて出てきた輩を全員、ぶん殴って無力化させた後。
「それにしても、どうしてここに人を集めているんだろう? 何かの実験とか、戦の準備でもしているのかな?」
イツカは改めて、空中庭園内を見回してみて。
念の為、周囲を観察してみつつ、怪しい物や人影等がないか調べたりしてみながらも。
古安とともに、空中庭園に集められた男達を、物理で大人しくさせていくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【現の夢】がLV2になった!
【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV4になった!
リュウ・ターレン
アドリブ・連携歓迎
なんや空中庭園あったよな。不可思議建物って奴。
……ただ、これはなあ。何をしてんねやってやつ。
バベルの塔謎すぎるわあ……ただ、それも今日で終わりやねえ。
人々を開放して、この塔の意味をなくしてこか。
プラチナチケット・友達催眠でちょーっとお話してこかで、大人しゅうしてもらうよう説得。
言葉やのーて手が出るヤンチャな人たちには昔取った杵柄という事でこっちも手を出すで。
素手でぶん殴る強打。ぶん投げて吹き飛ばし。
そうしたらちょーっと落ち着いたってにっこり笑ってやろうか。
落ち着いたんやったらええんやで。
バビロンの町に聳え立つ、巨大建造物『バベルの塔』。
そして、その中層に位置するのが、今回の目的地である場所。
(「なんや空中庭園あったよな。不可思議建物って奴」)
そうくるりと辿り着いた空中庭園を見回してみるのは、リュウ・ターレン(奪われた者。奪い返す者。・g07612)。
とはいえ、此処はクロノヴェーダに歪められた歴史であり。
この今いるバベルの塔は、クロノ・オブジェクトである。
……それに。
暫く歩いていれば、複数人の気配を感じて。
気取られぬよう、そっとその方向へと目を遣れば……思わず呟きが零れてしまう。
「……ただ、これはなあ。何をしてんねやってやつ」
そして、改めてリュウは思うのだった。
バベルの塔謎すぎるわあ……なんて。
けれど色々と、何をしているのかと、いちいち言いたくなるような光景であるものの。
「……ただ、それも今日で終わりやねえ」
人々を開放して、この塔の意味をなくしてこか、と。
リュウは取り込み中の彼等へと声を掛ける。
プラチナチケットや友達催眠を使って見つつも――ちょーっとお話してこか、なんて。
大人しくしてもらうよう説得を試みるけれど。
「ハァッ、ハァッ……なんだお前は! ガッ!!」
「お前も仲間に入れてやろォかァ? ……って、フガァッ!?」
妙に息の荒い連中が、言葉だけでなくいきなり飛びついてこようものなら。
――ドゴオッ! ドスンッ!!
殴りかかってきた拳を躱し、逆に拳をぶちかましてやって。
また別の輩が飛びかかってくれば、腕をすかさず掴みぶん投げて吹き飛ばしてやる。
手が出るヤンチャな輩には、そんな昔取った杵柄で大人しくさせつつ。
「ちょーっと落ち着いた?」
そう地に転がっているに、にっこり笑ってやれば。
「ひ、ひいっ!」
どうやら、ぶん殴られたりぶん投げられて正気に戻ったらしい男たちに。
リュウはもう一度目を向けて、笑んでみせつつも続ける。
……落ち着いたんやったらええんやで、って。
大成功🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】がLV2になった!
括毘・漸
湯上・雪華(g02423)と一緒に
木々が生い茂る密林ですか。
隠れられる場所もあり見通しが悪そうです。
雪華、いくら一般人と言えども狼藉を働く奴らです、油断せずに行きましょうか。
【狼変身】でその身を金色の毛皮を纏った狼に変じて、嗅覚や聴覚で周囲を警戒しながら雪華に付き添いながら密林を進みます。
襲ってくるなら、狼の咆哮で威嚇し怯えさせて動きを止めます。
雪華が縛りあげている間、周囲の警戒は続けます。まだ隠れ潜んでいる奴もいるかもしれませんからね。
まだ、抵抗するようであれば乱暴ですが唸り声をあげながら牙を剥き、鋭い爪を以て引き倒し黙ってもらいます。
手は出させませんよ、ボクがいる限りね。
湯上・雪華
括毘・漸(g07394)と一緒に
空中庭園まで来ましたが……ジャングルですね!
まだ食べたことのない果物があれば食べたい所……じゃなかった
ここを制圧するのが目的でした
油断はしませんよ、たぶん
襲ってくるのなら返り討ちですよ
狼の漸もいいですね、怯んだ隙に捕らえましょうか
赤いロープ持ってきてるんですよね
縛り上げて転がしてしまえば充分
まだ暴れるなら、手加減しつつ意識を刈り取れば静かになりますよね
そんなに私が欲しいんですか?といってもあげませんよ
大切な番にしかあげませんもん
バベルの塔の中層――手と手を繋いで壁面を登り、辿り着いたそこは。
今回の任務の目的地である、空中庭園と呼ばれる空間。
とはいえ、庭園という名が付いているものの。
「木々が生い茂る密林ですか。隠れられる場所もあり見通しが悪そうです」
庭園内に足を踏み入れた括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)の眼前に広がるのは、そう――樹木などの植物が隙間なく茂る密林。
そして、隠れられる場所もあり見通しが悪そうです、なんて注意深く見回す漸の隣を征きながら。
「空中庭園まで来ましたが……ジャングルですね!」
湯上・雪華(悪食も美食への道・g02423)はそう言った後、きょろり。
「まだ食べたことのない果物があれば食べたい所……じゃなかった」
そうふと気を取り直した後、此処へやって来た任務を思い返し紡ぐ。
――ここを制圧するのが目的でした、と。
それから、そう勿論目的は分かってはいるものの。
やっぱりそっと、珍しい果物などないだろうかと視線を巡らせる彼へと、漸は視線を移して。
「雪華、いくら一般人と言えども狼藉を働く奴らです、油断せずに行きましょうか」
そう告げられれば、こくりと頷いて返す雪華。
「油断はしませんよ、たぶん」
ええ、果物をたとえ食べてみたい見つけたって油断はしません、多分。
そして漸は、ぽふんと己の身を刹那、変じさせる。
金色の毛皮を纏った、狼の姿に。
それから研ぎ澄まされた嗅覚や聴覚で周囲を警戒しながらも、雪華に付き添いつつ密林を進んでいけば。
ふと――何者かの視線を感じて。
「ふぬぅぅっ、獲物ォォ!」
急に飛び出して来たのは、異様に息が荒い男達。
そんな、急に襲ってきた蛮族風の男どもへとすかさず漸が見舞うのは。
「……ッ!?」
びくっと身体を震わせ、威嚇し怯えさせるような、狼の咆哮。
そんな猛々しく空中庭園に響く声を聴きながら、雪華は瞳を細めて。
「狼の漸もいいですね、怯んだ隙に捕らえましょうか」
……襲ってくるのなら返り討ちですよ、って。
「赤いロープ持ってきてるんですよね」
「えっ……ふぎゃっ!?」
動きを止めた男を手慣れたようにギチィッと、鮮やかに縛り上げる。
何だかちょっぴり、相手によってはご褒美な気もしないでもない……かも、しれないけれど。
縛られて身動きができなくなった男をごろり、無造作に地に転がしてしまえば、それで充分。
同じように飛び掛かって来た輩も、ぎゅうっとまた違う風に確りと縛り上げて。
「はぁっ、ハアッ、ウォォッ!」
暴れるのならば――手加減しつつも、トンッと。
「! ……ッ」
「意識を刈り取れば静かになりますよね」
またひとり、大人しくなった男を、地に転がしてごろり。
そんな、雪華が男達を縛り上げている間に。
(「まだ隠れ潜んでいる奴もいるかもしれませんからね」)
漸は引き続き、周囲の警戒を続けていたけれど。
瞬間、ふと牙を剥いて、グルルルッと今まで以上の迫力で呻ってから。
「フーッフーッ……ハッハアッ、!? うわあっ!!」
バッと大きく地を蹴り、その鋭い爪を以て、新たに現れた男を引き倒して押さえつけ、圧倒する。
だって……その男が雪華に向けている視線が、許せなくて。
それから、ぐっと漸にきつく押さえつけられ黙らせられたその男も、確りと赤いロープでぎちぎちに縛り上げつつ。
「そんなに私が欲しいんですか? といってもあげませんよ」
雪華は瞳を細め、続ける――大切な番にしかあげませんもん、って。
そして漸も再び威嚇するように吼えつつ、彼を守るように位置を取って立ち回る。
――手は出させませんよ、ボクがいる限りね、と。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【狼変身】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV9になった!
【ロストエナジー】がLV5になった!
モロク・アルデバラン
【砂】
なんと惨い
このような洗脳が許されて良いはずがあるまい
森では見通しがあまりよくない。宙に浮けば安全であろうが、鍵杖を使うにあたって地上に降りる必要がある
後方や側面からの襲撃に備え、【神速反応】と【未来予測】で彼らの行動を常に警戒したい。
仲間が襲撃などされれば非常に腹立たしい。それだけは断じて避けねば
鍵杖タルタロスの魔力を解放し、秘術『シンヴォレオ・タルタロス』の【罪縛りの鎖】で彼らを【捕縛】
【結界術】の檻の中にでも入っていてもらおう
手荒な真似は吾輩の主義に反するのだが、檻の外に出ようとするものは少し強めに縛らねばならぬ
こちらにはジェントルウルフがおるのでな。足掻かぬ方が汝らの為であるぞ。
ニーニ・ニニ
【砂】
こんなところに人を集めて、何を企んでいるのかは判りませんが…
おとこはおおかみ!ってママも言ってましたから、油断は禁物なのです!
【ダンジョン探索】で培った知識と経験を活かして、足跡等の人の痕跡や物音に注意して、
迷子にならないように行動しますね。
セリュ、セリュ、おてて繋いでても良いですか?
セリュが傍にいてくれると、安心するのです。
襲いかかられそうになったら、【アイスクラフト】で氷の壁を出して接近を防ぎます。
氷の花弁も飛ばして頭を冷やしてもらえたら、落ち着いてくれるでしょうか?
必要ならばモロクの【結界術】の檻の補強をお手伝いしたり、
ハーリスの見様見真似で、杖でお殴りして【気絶攻撃】を試みます。
セリュカド・ネア
【砂】
▼アドリブ歓迎
一人称セリュ、二人称~くん
▼話には聞いていたけど、本当にこういう感じになっちゃってるんだねぇ。
もし記憶が残るなら、正気に戻すのも酷な話だけどぉ…放置も出来ないしねぇ。
▼密林部の間は視界が悪いし、はぐれる人がいないよう気を付けるよぉ。
問題なければ【腐食】で怪しい植物を枯らせたりも良いかなぁ。
人々に遭遇したら【泥濘の地】で動きを鈍らせて、翼や尾で薙ぎ払ってぇ…勿論、加減はするけどぉ。
▼後、出来るだけニーニくんの傍にいようと思うよぉ。
あっちの気を少しでもセリュに向けたいからねぇ。
きっとまだ、この人達の視線の意味は分からないと思うけどぉ…でも、出来るだけ視線から護ってあげたいなぁ。
ハーリス・アルアビド
【砂】
悍ましい…。何よりその悍ましい行いがかつて味わったものと変わりがないことが悍ましい。皆さんと連携し手早く済ませましょう。
襲う対象が人間であれば動物は優先順位が低いでしょう。前もって【狼変身】をしておき、突入時に【不意打ち】で咆哮を放ちます。僅かな時間でも動きが鈍れば十分、【罪縛りの鎖】で捕縛します。
その後も咆哮で怯ませたり足元を走り回って【攪乱】しながら捕えて行きます。狼のまま残留効果が使えないのであれば変身を解きます。
捕縛しても暴れるなら顎や鳩尾など急所を狙い【気絶攻撃】を。これは変身を解いてからですね。狼のままでは噛み千切る事になりますからと少々【殺気】も浴びせておきましょう。
事前に話には、聞いていたのだけれど。
皆の力で分体のアヴァタール級ではあるが、「雷霆」ナザルを無事に討ち倒して。
バベルの塔の壁面を登って辿り着いた、目的の中層部。
木々が覆い茂っている密林のような場所――空中庭園。
そこにあるのは、砂漠と大河の広がる外の風景とは全く異なる、緑に覆われた風景なのだけれど。
でも……それらが隠すのは、目に触れるのも憚れるような行為に及ぶ者達の姿。
その光景を思えば、ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)はふるりと小さく首を振って、言の葉を思わず零す。
「悍ましい……」
いつも穏やかなはずの口調に滲むのは、複雑で様々な思い。
そして蛮族どもの姿を見つければ、密かに思い出してしまう。
(「何よりその悍ましい行いがかつて味わったものと変わりがないことが悍ましい」)
そんなハーリスと共に在る、モロク・アルデバラン(誇り高き砂暮らし・g01160)とセリュカド・ネア(睡の錬金術師・g08767)も。
「なんと惨い。このような洗脳が許されて良いはずがあるまい」
「話には聞いていたけど、本当にこういう感じになっちゃってるんだねぇ」
そう彼らがこの場所で繰り広げていることを思えば、野放しになどできないのは勿論だけれど。
蛮族の如き彼らは、この場所へと集められた人間の男性。
この場所に連れて来られたばかりに、欲情に溺れる野蛮な性質へと変わっているようだから。
勿論、襲われる側も襲う側も助けたいと思うし助けるのだけれど、一方でこうも思ったりするセリュカド。
「もし記憶が残るなら、正気に戻すのも酷な話だけどぉ……放置も出来ないしねぇ」
もしかして自分が及んだ行動がその人の記憶に残っているのだったら……なんて。
けれど、このままでいいわけは決してないから、出来得る限り最善を尽くして対応するしかない。
そんな複雑な気持ちを抱く面々と共に、ニーニ・ニニ(雪陽の子猫・g08923)も密林の如き庭園を歩きながらも。
ふと、こてりと首を傾けるけれど。
「こんなところに人を集めて、何を企んでいるのかは判りませんが……おとこはおおかみ! ってママも言ってましたから、油断は禁物なのです!」
よくはわからないけれど、ここには凶暴になっているっぽい男の人が沢山いるらしいってことはわかるから。
そうぐっと、気合をいれて皆と進んで。
そんなニーニや皆を見つめつつも、ハーリスは心に強く思う。
……皆さんと連携し手早く済ませましょう、と。
けれどそれが目的なのか、また別の意図があるのかは定かではないが。
「森では見通しがあまりよくない」
モロクは目の前の葉を掻き分けつつも、再び視界を覆う緑からふと天を仰ぐが。
(「宙に浮けば安全であろうが、鍵杖を使うにあたって地上に降りる必要がある」)
それに空へと浮けば、この緑の中に潜んでいるかもしれない相手に一方的に目立ってしまう可能性もある。
なのでこのまま、後方や側面からの襲撃に備え、神速反応や未来予測を駆使し、彼らの行動を常に警戒する方針を取ることにしながらも。
モロクは、ぐっとその心に思う。
(「仲間が襲撃などされれば非常に腹立たしい」)
……それだけは断じて避けねば、と。
そんな皆と歩んでいたハーリスであるが――刹那、その姿を人型から変じさせる。
(「襲う対象が人間であれば動物は優先順位が低いでしょう」)
狼変身を使い、前もって、襲われる可能性が低くなるのではないかと思う狼のものに。
そしてやはり、庭園とは名ばかりの密林状態の風景は視界が悪いから。
セリュカドははぐれる人がいないよう気を付けつつも。
ダンジョン探索で培った知識と経験を活かしながら、足跡等の人の痕跡や物音に注意して。
迷子にならないように行動しているニーニへとふと目を向けてみれば。
ふたり、ぱちりと視線が合って。
ニーニはこう、セリュカドにこんなお願いを。
「セリュ、セリュ、おてて繋いでても良いですか?」
……セリュが傍にいてくれると、安心するのです、と。
そして手と手を繋げば、迷子になる心配はぐっと減って、伝わる感触に安心するけれど。
でも――その時だった。
突如響くのは、ハーリスの放った咆哮。
庭園にいる他の男達では飽き足らず、見つけた自分達の元へとやってきたのだ。
けれど、ふいに響いた獣の方向に、びくりと反射的に身をふるわせ、動きが止まれば。
僅かな時間でも動きが鈍ればそれで十分、と。
「! なっ!?」
ハーリスは狼変身を解き、罪縛りの鎖ですかさず蛮族を捕縛すれば。
攪乱し、再び狼へと姿を変え、咆哮で怯ませたり足元を走り回りつつも男たちを捕まえるべく立ち回って。
セリュカドも泥濘の地で相手の足元を悪く変化させながらも。
「……ふぎゃっ!!」
動きを鈍らせた相手を、翼や尾でびしっと薙ぎ払い!
(「……勿論、加減はするけどぉ」)
正気は失ってはいるけれど一般人だから、きちんと加減はして。
それから、翼や尻尾でびしびしと男たちをはたきながらも、セリュカドは密かに意識する。
出来るだけ、ニーニの傍にいようと。
(「きっとまだ、この人達の視線の意味は分からないと思うけどぉ……」)
……でも、出来るだけ視線から護ってあげたいなぁ、って。
そんな彼女が思っていることには気付かないけれど、傍にいてくれるのは嬉しく思うから。
ニーニも迫る男達の接近を防ぐべく、アイスクラフトで氷の壁を出して。
「えっ、ぎゃっ! 冷た……!」
ぽんっと相手の頭へと氷の花弁も飛ばしながらも思うのだった。
……頭を冷やしてもらえたら、落ち着いてくれるでしょうか? なんて。
けれど中には、正気を失って暴れる輩も少なからずいるから。
モロクが解放するのは、鍵杖タルタロスの魔力。
そして、暴れる彼等を閉じ込める。
「……な、何だこれは!?」
「ぐおおっ! 動きが……!」
秘術『シンヴォレオ・タルタロス』の罪縛りの鎖の力で、結界術の檻の中にでも入っていてもらうべく。
それでもまだ懲りずに暴れる蛮族もいるけれど、そうはさせない。
(「手荒な真似は吾輩の主義に反するのだが、檻の外に出ようとするものは少し強めに縛らねばならぬ」)
このような悍ましいことをやめさせるべく、そして襲われている人々は勿論のこと。
大切な人達を守るためにも、彼らを確りと逃がさず捕縛して。
ふっと瞳を細め、暴れまくる男へと紡ぐ。
「こちらにはジェントルウルフがおるのでな。足掻かぬ方が汝らの為であるぞ」
「何だと!! くっ、離せェッ! ……ぐふっ、がはッ!?」
刹那、再び変身を解いたハーリスが、暴れる男の鳩尾に一発。
さらに仕上げにと、顎を突き上げ撃ち抜いて、意識を刈り取って大人しくさせてから。
「狼のままでは噛み千切る事になりますから」
「……! ヒッ」
そう少々殺気も浴びせつつ、伸した男以外の蛮族も纏めて黙らせる。
そして、セリュカドと共に在るニーニはふと、木の陰に隠れている男を発見して。
ハーリスの見様見真似で――えいっ!!
杖で思い切り殴って気絶させれば……この周辺にいる正気を失っていた男達の無効化の、完了です!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】がLV3になった!
【アイスクラフト】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【狼変身】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ダブル】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
巳継・琉叶
小鳥(g01304)と。
「そうだね、正気には見えないかな。」
こうはなりたくないかな、とは少し思う。
今ここにいる人たちも、こんな風になりたかった訳では無いと思うけど。
「そう?俺には小鳥が気になってるように見えるけど。」
流石に俺は男だしね、女性には流石に敵わない。
それよりも、あの視線が小鳥に向いてるのが心配。
「小鳥は魅力的だから出来ればあの視線には晒したくないかな。」
小鳥の手をしっかり握って歌の邪魔はしないようにするね。
向かってくる敵がいたら妖精に手伝って貰って気絶させていこうか。
妖精には殺さないようにしっかり言っておかないとね。
間近まで来られたら鞘にしまったままの妖剣で殴っていこう。
花喰・小鳥
琉叶(g06372)と
「完全に理性を失っていますね」
捕らえられた人たちの様子に淡々と告げる
「彼らは琉叶が気になっているようです」
彼を見つめる瞳にある種の熱を感じるし、昂る気持ちに理解が及ばないわけじゃない
「琉叶は美しいですから。無理もありません」
襲って来たら【罪縛りの鎖】で拘束します
見向きもされないヨキは不機嫌そう
少し和んで、私はそっと琉叶の手を取る
「握っていてください」
告げると私は静かに【勝利の凱歌】を歌い始める
悪夢は終わり、目覚めの朝が来る
立ち上がるのは今、勇気を奮い起こして
諦めないで、明けない夜はないから
彼らに希望を届けたい
繋いだ琉叶のぬくもりに私も勇気を貰ってる
歓喜の歌を心に響かせて
バベルの塔の壁面を、中層まで無事に登り終えて。
足を踏み入れた空中庭園で目にした光景に、いつも通り表情こそ変わらないけれど。
「完全に理性を失っていますね」
此処に集められ捕えられた男達の現状の様子に、そう花喰・小鳥(空虚のルサールカ・g01304)が淡々と告げれば。
巳継・琉叶(幻鏡・g06372)も彼女の言葉に頷きながらも、少し思う。
「そうだね、正気には見えないかな」
……こうはなりたくないかな、とは。
そして同時に、琉叶はこう続ける。
――今ここにいる人たちも、こんな風になりたかった訳では無いと思うけど、と。
元は、この蛮族の如き男達も、普通の正常な人間であって。
此処に連れて来られたことにより、こんな風に変わってしまっているのだ。
そして小鳥は、自分達に気が付いてやって来る男たちを見遣ってから。
「彼らは琉叶が気になっているようです」
男達の視線が、琉叶へと向いている気がして。
けれど、小鳥はわかる気はするのだ。
彼を見つめる瞳にある種の熱を感じるし……彼等が昂るその気持ちに理解が及ばないわけじゃない、と。
だって、小鳥は思うから。
「琉叶は美しいですから。無理もありません」
でもそんな彼女の言葉に、琉叶は首を傾けて。
「そう? 俺には小鳥が気になってるように見えるけど。流石に俺は男だしね、女性には流石に敵わない」
そして――熱っぽく小鳥を見ているように感じる彼らへと瞳を映せば、何よりも琉叶は思ってしまう。
「小鳥は魅力的だから出来ればあの視線には晒したくないかな」
……それよりも、あの視線が小鳥に向いてるのが心配、と。
だから、なるべくそれに小鳥が晒されないようにと。
「ぐおおおっ! うぐっ!?」
向かってくる敵へと妖精を差し向け、手伝ってもらって気絶させていく。
勿論、妖精には殺さないようにしっかり言っておいたから、手加減はしているようであるし。
間近まで来た男の動きをすかさず無効化する。鞘にしまったままの妖剣で殴って気絶させて。
そして襲ってきた輩を、小鳥は罪縛りの鎖で拘束して縛り上げれば。
「ぐおっ!? ハッ、ハァッ!」
まだ息が荒い男の目の前に、ぴょこんとヨキが飛び出すけれど。
全く見向きもされなくて、もきゅう、と不機嫌そう。
そしてそんなすねるようなヨキの姿に少し和んでから。
「握っていてください」
そっと琉叶の手を取ってそう告げれば、静かに小鳥は歌い始める。
空中庭園に響く――勝利の凱歌を。
そして琉叶は、歌の邪魔はしないようにと思いつつも、そんな小鳥の手をしっかりと握って。
響く美しい歌声に、耳を傾ける。
――悪夢は終わり、目覚めの朝が来る
――立ち上がるのは今、勇気を奮い起こして
――諦めないで、明けない夜はないから……。
小鳥は届けたいのだ。彼らに、希望を。
だって、小鳥自身も勇気を貰っているのだから……繋いだ琉叶のぬくもりに。
そして暫く抵抗していた男達も、次第にその歌に聞き惚れるかのように大人しくなって。
彼らが正気に戻るまで、小鳥は歌い続ける。歓喜の歌を、心に響かせて。
それから、全ての男たちが正気に戻れば……バベルの塔の空中庭園は、ディアボロス達によって制圧されたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】がLV5になった!
【建造物分解】LV1が発生!