筋肉VS筋肉! 夏のマッスル頂上決戦!(作者 河流まお
6


#断頭革命グランダルメ  #フォンテーヌブローの森遊撃戦  #ピウス7世  #フォンテーヌブロー宮殿 

●1
「日本の夏ってホントに暑いわね……」
 パタパタと掌を団扇代わりにしながら会議室の机でぐだった様子を見せるマリアンヌ・ピエレット(天使のレジェンドウィザード・g08832)。これが8月に入れば更に暑くなるのだというから絶望感が凄い。
「まぁ、それはさておき……みんなに今日集まってもらったのは他でもないわ」
 マリアンヌがモニターの電源をピコッとすると、そこに映し出されたのは荒鷲のような僧帽筋!!

 oh,Yes、マッスル!!

 それはグランドキャニオンを想起させる、雄々しくも雄大な筋肉大渓谷……!!
 弛まぬ研鑽の果てに造り上げられたその肉体は、一度でも筋トレを志したことがある者なら、一目で『ただ事ではない』と理解らせられる説得力ッ!!
「そう……つまり、こいつが今回の敵ってわけよ」
 夏の暑さにも負けないHOTな女神……それが筋肉の申し子『金星のマイロ』なのである!

●2
 もうちょい詳しく説明してくれと促されて、マリアンヌは頷く。
「攻略旅団の方針により『フォンテーヌブロー宮殿でピウス7世が何の研究をしているのか調査する』事になったの。
 でも、調査と言っても、フォンテーヌブロー宮殿への潜入は現状では難しいわ。
 だから、その事前準備として調査を行うための『隙』を作る必要があるの。
 まずみんなには、フォンテーヌブローの森から宮殿に接近してもらって……次に宮殿の城壁にいる護衛部隊を挑発して誘き出し……これを撃破してもらう流れになるかしら」
 つまり宮殿から敵兵を釣って、内部の兵力を減らしちゃおうという作戦である。
「ディアボロスの襲撃が続いて戦力が減少してきたら、ピウス7世も宮殿からの撤退するなり、なんらかの動きを見せるハズ」
 そうなれば、きっとフォンテーヌブロー宮殿の調査をするチャンスが巡ってくるはずよ、とマリアンヌ。

 んで、今回釣るのは『金星のマイロ』が率いる部隊。
 筋肉こそが至高の芸術であると豪語し、寝ても覚めても筋トレのことしか考えていないようなパワー系の自動人形である。
「う~ん、そんな筋肉至上主義の相手を挑発して誘き出すには……一体どうしたらいいのかしらね……」
 と、白々しくいいながら、ディアボロスたちの上腕二頭筋にチラッチラッと目配せするマリアンヌ。
 みなまで言うな……わかっているさ。
 半ば苦笑いしながら立ち上がるディアボロス達に、マリアンヌは「引き受けてくれるの? ありがとねっ!」と胸の前で手を合わせて感謝の意を表す。

「これまでの作戦で宮殿内の兵力はかなり減っているハズ……そろそろ何か動きがあるかもしれないわ。
 あとひと踏ん張りよ。みんな、頑張ってね」
 そう説明を結び、マリアンヌは深く一礼するのだった。

●3
 宮殿の外がいつになく騒がしい。
 ピウス7世が『金星のマイロ』へと視線を向けると、筋肉型の自動人形は主人の意を察してその場を後にしてゆく。
「……」
 深紅のワインを呷りながらピウス7世は思考に沈む。
 まもなく始まる《七曜の戦》……。
 そして、全ての世界を統合した後に行われるナポレオン陛下の戴冠式。
 その傍らに腹心として居るべきは……この私、ピウス7世を置いて他にない……。
 そのためには……。
「ディアボロスを敵とするもの同士、あの魔女とも融和せざるを得ないかもしれぬな」
 次なる一手を考えながら、ピウス7世はそう小さく呟くのだった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【傀儡】
1
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【狐変身】
1
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【強運の加護】
2
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【温熱適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、気温摂氏80度までの暑さなら快適に過ごせる世界に変わる。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【ハウスキーパー】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。
【猫変身】
1
周囲が、ディアボロスが猫に変身できる世界に変わる。変身した猫は最大「効果LV×10m」の高さまで跳躍できるが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【能力値アップ】LV3 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV1 / 【ガードアップ】LV1 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【先行率アップ】LV2 / 【ドレイン】LV5(最大) / 【アヴォイド】LV2 / 【ダブル】LV4 / 【ロストエナジー】LV2 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

河流まお
河流まおと申します。精一杯努めさせて頂きますので宜しくお願い致します。
39

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


赦蜘・九朗
【GとB+】
連携アドリブ歓迎

アリアさんと【猫変身】借りて潜入や
ウチは赤目のロシアンブルーやけど…目立つかは知らん

…あ"っず(夏用のスーツとは言え暑い、上着を脱げばYシャツと包帯越しでも分かる程汗でくっきりと鍛え上げられた体…特にB+のおp…胸筋が露に)
んで、挑発して森に誘導せなアカンみたいやけど…ボディービル対決やろなぁ…ウチの体見せなアカン?アカンかー、しゃーないなー(若干乗り気)

筋肉有るわ!ウチの鍛え上げた肉体(ワガママボディ)、見せたるで!!(乗り気で出る)

んん、実際言われとるとむず痒いやん…(言いながらノリノリでサイドチェストを決める)

無駄の無いピンクの筋肉こそが最強や!(超ノリノリ)


アリア・パーハーツ
【GとB+】
連携・アドリブ歓迎
くろちゃんと参加なのだぜ

【猫変身】で周囲を警戒しつつ音を立てずに森へ忍び込む
ちょっと毛色が目立つ気がする…けど、仕方ないよね!
(地毛の少し暗めの赤茶、もしくは明るめの臙脂)

敵を見つけたら人に戻って様子を伺う
なんか暑、……いや暑苦しい!

……筋肉かぁ……
がんばれ、くろちゃん、ボク様応援してる
…君って筋肉あったっけ?どうみても細マッチョじゃん

ええと、……(誉め言葉なんて知らないので、スマホで調べる)
キレテルヨーデカイヨーシアガッテルー
ムネガハリキレソウダヨー
(声は張りつつニッコリ微笑みつつ、けれどやる気はない棒読み)

もういい?いい??
よし、暴れよ(ストレス発散のお時間)


●1
 パリ郊外にあるフォンテーヌブローの森は、かつては庶民には立ち入ることすら許されない、王侯貴族の狩場であった。
 そんな自然豊かな森の中を駆け抜けてゆく二匹の猫。
 少し暗めの赤茶毛は、猫変身したアリア・パーハーツ(狂酔・g00278)である。
 彼女が周囲を警戒しつつ首を巡らすと、樹々の間に野生動物の姿を発見することができた。
(「あ、シカだ」)
 と、思わず立ち止まったアリアに、「どしたん?」と並び立ったのは赤目のロシアンブルー。便乗で猫変身させていただいている赦蜘・九朗(挿ゲ替エノ曼珠沙華・g03801)だ。
 アリアの視線の先を追って見れば、九郎もシカに気が付き、
(「なんや、めっちゃコッチ見とるやん……」)
 シカとじ~っと目が合う。
 つぶらな黒いシカの瞳が、こっちをモノ珍しそうにしながら見つめてくる……。
 偽装のために猫変身しよって言い出したのはアリアさんやったけど、これ逆に目立っとるんやない……?
 そんな視線をアリアに送ると、「ロシアンブルーのくろちゃんがそれいう?」という視線で返された。せやな。
 まあ、そんなことがありつつも、森を哨戒中の敵兵と出会うことは無く、順調に歩を進めてゆく二人。

 本格的な夏の到来を前に、森は燦々とした陽光を浴びて緑豊かに輝いている。
 こんな任務でなければ、もう少しのんびりとピクニック気分を楽しむことが出来たのかもしれない――。
 そんなことを考えているうちに、見えてきたのは森の中に佇む壮麗な宮殿。

●2
 樹々の影に身を潜めながら、人間の姿に戻る二人。
「城壁の上に自動人形の部隊がいるね。あいつが『金星のマイロ』かな?」
「……みたいやな」
 しばらく観察していると、城壁の上でポージングをしたり、スクワットしたりしているマイロの姿が確認できた。
「なんか暑、……いや暑苦しい!」
 マイロが放つ筋トレの膨大な熱気が、ここまで伝わってきそう。
「……あ"っず」
 思わずクーラーの効いたお家に帰りたくなる九郎。
 そして――。
「……筋肉かぁ……」
 アリアがスッと九郎へと視線を向ける。
「がんばれ、くろちゃん、ボク様応援してる」
 期待の眼差しで グッと拳を握るアリアさん。
「……まぁ、依頼の説明の時点で、こうなる覚悟はしとったわ」
 そう……人間、諦めが肝心というか、覚悟こそが幸福。
「んで、挑発して森に誘導せなアカンみたいやけど……やっぱ、ボディービル対決やろなぁ……。
 ウチの体見せなアカン? アカンかー、しゃーないなー」
 若干乗り気な様子で夏用スーツの上着を脱いでゆく九郎。
「……君って筋肉あったっけ? どうみても細マッチョじゃん」
 しげしげと九郎の肉体を見ながらアリアさんが一言。
 え~、この女、フツ~にガン見やん……。
 男として、ちょっとぐらいは「きゃ~!」とか言って照れる反応が欲しかったんやけど……。
「筋肉有るわ! ウチの鍛え上げた肉体(ワガママボディ)、見せたるで!!」
 ムキになってバッと上着を脱ぎ去れば、Yシャツと包帯越しでも分かる程、汗でくっきりと鍛え上げられた九郎の体つきがご開帳! 
(「さらにくらえ! 出血大サービスや!」)
 と、その下にあるおp……胸筋が、ついに露に――。

 だがしかし! 肝心のアリアさんは!?
「ええと、……」
 と、せっかくのサービスカットの最中にスマホで調べもの中。
 筋肉への誉め言葉なんて知らないので、スマホで検索検索しているようだ。
 やがて彼女は「ふむ」と頷き、開口一番。
「キレテルヨーデカイヨーシアガッテルー」
 声は張りつつ、ニッコリ微笑みつつも……何だ、このなんだ――。
「ムネガハリキレソウダヨー」
 まったくやる気の感じられない、ひっどい棒読み。
 いや、だがそれでも――。
「んん、実際言われとるとむず痒いやん……」
 まんざらでもないご様子でノリノリのサイドチェストを決める九郎。
 これまで、ブラック企業の社畜としてさんざん人間以下の扱いを受けてきたせいだろうか? こんな応援でもスッと心の中に染み渡っちゃう九郎。そのテンションはやがてMAXだ!
「無駄の無いピンクの筋肉こそが最強や!」
 渾身の力を込めて腹筋を引き絞る九郎!!
 この溢れんばかりのパワーに、城壁の上の自動人形もただならぬ筋肉の気配を感じ取ったらしく、城壁から身を乗り出すようにして九郎を見ている!
 トドメにもう一発ポージングを決めてやると、マイロも歓喜の表情を浮かべながらサイドチェストで応じる!
 なんなの、かつてない暑苦しさ!?
「あ、降りてきた、降りてきた」
 ついに我慢しきれなくなったのか、ムキムキの自動人形が城壁の上から「とうっ!」と飛び降りて、もの凄い勢いでこちらに向かってくる!
「もういい? いい?? よし、暴れよ」
 ここからはストレス発散のお時間だよ、と鎖のついた独鈷杵を構えるアリアであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【照明】LV1が発生!
【猫変身】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!

獅子堂・崇
アドリブ連携歓迎

この前来たときも相手が筋肉だったんだが、フォンテーヌブロー宮殿はジムでも併設しているのか、俺のタイミングが悪いだけなのか。

それはともかく、森の中だからな。足元の小枝や枯れ葉を踏んで余計な音を立てないように気を付けて進むとしよう。
敵の足跡を見つけることが出来たらその道は避けて歩く。

宮殿に近付いたらやれることはやってみよう。魅せる鍛え方はしてないんだけどな。
出来るだけ目立つ場所に陣取ったら、上着は脱ぎ捨ててサイドトライセップスのポーズを取る。

敵を呼び出すだけなら他に方法があると思うんだけどな。

敵に気付かれたら上着を拾って森の中まで誘い出す。


●1
 燦々と輝く太陽が、森の中を木漏れ模様に染め上げている。
 そんな森の中を進むのは獅子堂・崇(破界拳・g06749)だ。
「この前来たときも相手が筋肉だったんだが、フォンテーヌブロー宮殿はジムでも併設しているのか……それとも俺のタイミングが悪いだけなのか」
 以前に戦った自動人形ラ・ジョコンダのことを思い出しながら崇。
 もし宮殿の内部を調査して、真っ先に見つかったのが本格的なジムだったりしたら嫌すぎるな……。
 まぁ、クロノヴェーダたちがどういうトレーニングを実践しているのかは、少し気になるところではあるのだが……。いかん、雑念が入った。
「それはともかく、森の中だからな。
 足元の小枝や枯れ葉を踏んで余計な音を立てないように気を付けて進むとしよう」
 敵の足跡などが残っていないか注意しながら、崇は慎重に歩を進めてゆくのだった。

●2
 さて、一度行ったことがある場所なので再び見つけることは容易い。やがて森の先に見えてきたのは壮麗な宮殿の城壁と……その上に居座る巨躯の彫像。
「やつが金星のマイロか」
 城壁の上でポージングをしたり、スクワットしたりしている自動人形。噂通りの脳筋っぷりがここからでも見て取れる。
「さて、やれることはやってみるか」
 丁度良さそうな岩の上に乗り、上着をバッと脱ぎ捨てる崇。
「魅せる鍛え方はしてないんだけどな」
 崇の筋肉は実用性を重視した『戦う筋肉』である。
 ボディビル大会などに出場する、見た目の美しさを重視した『魅せる筋肉』とは鍛え方が異なるのだが……まぁ、そこはお披露目しないことには判らない。
 よし、まずはサイドトライセップスのポーズからだ!
「ふんっ!」
 裂帛の気合と共に、崇の筋肉が荒ぶる大地のように隆起する!
 サイドトライセップス……魅せる側の腕をピンっと張り、その上腕三頭筋を存分にアピールするポージングである!
「――!?」
 城壁の上の敵の反応は即座に表れる。
 崇の放った強大なる筋肉の波動を感じ取ったのかマイロは「ハッ!?」と振り向き、その眼を見開いてゆく!
「……!」
 思わず崇の筋肉に目を奪われるマイロ……!
 その美しさをなんと表現すれば良いのだろう……! まず一目見ただけで解るのは彼が実用性を重視したのであろうその筋肉の圧倒的な密度だ。
 野生、そう野生……! ワイルドな魅力が溢れ出すその筋肉からは、神が創りたもうた筋肉という自然美を、眩いばかりの輝きで放っている――!

「敵を呼び出すだけなら他に方法があると思うんだけどな」
 敵からガン見されて、思わず苦笑する崇。
 もういっちょポーズを決めてやると、マイロもまた微笑み、己の筋肉をアピールして応える。
 そして、マイロはここまできたら『ちからくらべ』してみないと収まりが付かぬといった様子で、城壁から飛び出して、こっちに向かって猛ダッシュしてくる。
「おっと、来た来た」
 作戦は成功だ。そのまま上着を拾って森の中に誘い出してゆく崇だった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
コミカル上等

(古代エジプト龍人(47)実用的に鍛えられた筋肉)

…さて
こちらで筋肉祭りがあると聞い…げふんげふん
いや、アレですよね、今回はピウス7世の研究を調査するのですよね、勿論解っておりますとも
無駄にキリッと表情を引き締め

先ずは潜入して宮殿まで近づくのですね
迷彩効果のあるエニグママントで身を覆い「森」に潜伏しながら慎重に宮殿へ

立地を確認し、ほど良い場所を見つけたら
召雷破で雷を呼び、派手に木を倒し
強運の加護で黄金に輝いた上ポージングを決め
敵の注意を惹きましょう

古代エジプトとて筋肉大国、負けるわけには行きません!
アクアスライム、アムリタの応援を受け
謎の対抗心を燃やしてアピールを


花塚・夜壱 (サポート)
戦闘狂と言う訳では無いが…
人々を苦しめる輩を、許す訳にはいかない
微力ながら全力を尽くそう

戦闘では、主に体術と如意棒で攻撃
如意棒空高く伸ばし、高跳び棒代わりに宙から【不意打ち】し注目を集めたり、
そのまま周囲の敵へ【衝撃波】を食らわせて敵の初手を挫いたり
向かってくる敵は【薙ぎ払い】、慢心せず【一撃離脱】を心がける

パラドクスは状況に合わせて使用


●1
 天高く燃える太陽。
 夏の日差しを燦々と受けて、フォンテーヌブロー森は溢れんばかりの生命の輝きに満ちている。
 暑いと言えば確かに暑いものの、室外機などから吐き出されてくる湿り気を帯びた熱などでは無い分、大きく深呼吸をすれば、新宿島とはやや違った清涼感のある夏の気配を感じることが出来るだろう。
「……さて、こちらで筋肉祭りがあると聞いてやってきましたよ!」
 少年時代に感じた夏のワクワク感をちょっとだけ思い出しながら、パラドクストレインから降り立ったのはプターハ・カデューシアス(招福龍・g03560)。
 続いて降り立ったのは鈍い金髪に褐色肌をした鬼人の青年、花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)である。
「……そ、そういう依頼だっただろうか?
 たしか、時先案内人の子からは『宮殿内部を調査するために、敵部隊を宮殿の外まで誘い出して撃破してほしい』と依頼されたのだが……」
 そんな夜壱のツッコミに、プターハは無駄にキリッと表情を引き締めて応える。
「……げふんげふん。
 いやいや、アレですよね、今回はピウス7世の研究を調査するのですよね、勿論解っておりますとも」
 そうか、なら安心だ、と頷く夜壱に、プターハは「ふむ」と視線を向ける。
 この鬼人の青年、花塚・夜壱。
 彼は出発直前に新宿駅の構内でたまたま通りかかり、そのまま依頼にスカウトされたサポーターである。
 鬼人らしく、大柄でがっしりとした筋肉質な体型の夜壱は、まさに今回の依頼にうってつけといった人材で、時先案内人がそのまま彼に参加を懇願した理由がよくわかる。
「プターハに作戦をお願いしていいだろうか? すまないが、乗り継ぎで参加したせいで作戦の詳細は聞いていないんだ」
 プターハは勿論です、と頷きを返す。彼がいれば心強いだろう。
「先ずは潜入して宮殿まで近づきましょう」
 迷彩効果のあるエニグママントで身を覆い、二人は『森』に潜伏しながら慎重に宮殿へと向かってゆくのだった。

●2
 やがて森の中に姿を現したのは壮麗なるフォンテーヌブロー宮殿。
 樹々に身を潜めながら観察を開始すると、城壁の上に自動人形の姿があるのを確認できる。
「ヤツが敵の指揮官『金星のマイロ』か……」
 目を細めて遠見をしながら、油断なく敵を見据える夜壱。
「……さて、これからどう奴らを誘き出す?」
 と、夜壱がプラーハへと視線を向ける。
「まずは立地を確認し、ほど良い場所を見つけましょう」
「成程、地の利を得るんだな」
 そして見つけたのは、丁度良さそうな岩である。
「ふむ……この大きさならば並び立つのに申し分ないですね」
 夜壱にちょいちょいっと手招きをして隣に立ってもらう。
「さて、この作戦は二人で息を合わせることが重要となります。
 合図をした瞬間に、私と同じポージングをしてください。いいですね?」
「……? あ、ああ」
 一体何が始まるというのだろうか、という表情のまま、とりあえず頷きを返す夜壱。
「行きますよ!!」
 その瞬間、カッした閃光が輝いた。プターハが召雷破で雷を呼び、派手に木を倒したのだ!
「今です! 敵の注意を惹きましょう!」
「こ、こうか!?」
 強運の加護で黄金に輝いた上ポージングを決めるプターハ! それに習う夜壱!
 それは、ボディビルにおけるポージングの王道オブ王道! フロントダブルバイセップス! 二人の力でさらにダブル!!
「古代エジプトとて筋肉大国、負けるわけには行きません!」
 上腕二頭筋が作り出す力の象徴! それはまさに、あまねく世界を照らす太陽の如き威光を放ち――!

「……!」
 発せられた強大な筋肉の気配を感じ取ったのか、城壁の上の自動人形が身を乗り出さんばかりにしてこちらに注目!
「……!! ……ッ!!」
 その燦然と輝く二つの筋肉を何と例えればよいのだろう……! 筋肉は競い合うほど美しく磨き上げられてゆく……! それを体現するように、ふたつの太陽が燃える!

「いいですよ! 夜壱様! 注目されています!」
 アクアスライム、アムリタの応援を受け更に輝きを増してゆくプターハ。
 それに負けないように夜壱もポージングを続けるが……何だ、この、何?
 いきなり始まったボディビル大会に、夜壱の頭の中は疑問で埋め尽くされていた。
「む……」
 金星のマイロに変化があった。
 筋肉型自動人形はフルフルと歓喜に身を震わせた後、やがて、我こそが太陽であると言わんばかりにアブドミナルアンドサイポーズ!
 そして、そのままもう我慢できないといったカンジで「とうっ!」と城壁から飛び降りて、此方に向かって猛ダッシュしてくる!
「降りて来た……! つまり、この作戦は、成功なのか……?」
 色々と急展開すぎてついていけていない夜壱に、プターハは頷き、
「ええ! ですが、ここからが本当の『力比べ』ですよ!」
 と錫杖を構えてゆくのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

九十九・静梨
※連携・アドリブ歓迎

筋肉を魅せればいいとはまさにわたくし向きの作戦ですわね!
相手の筋肉も気になることですし

まずは筋肉オフの少女形態で【光学迷彩】を使い
森の中を筋肉を研ぎ澄ましての静音歩法で進みますわ
光学迷彩があるとはいえ気づかれにくくなるだけなので慎重に
今はまだ筋肉の静かなる時ですので

十分に近づいたら
全身の筋肉を隆起させて本来の悪魔筋肉を晒した筋肉令嬢モードへ変身
魅せつけるようにマッスルポージングを決め
相手のマッスルも見ながらこちらもポージングをしていきますわ

むう、なんて美しい筋肉!
自動人形なんて関係ありません
鉄でもなんでもとにかく筋肉!
そこに偽も真もなく素晴らしい筋肉が互いに在るだけですわ!


●1
 降り注ぐような夏の日差しが、森の中を木漏れ日模様に染め上げている。
 美しい金髪を揺らしながらパラドクストレインから降り立ったのは九十九・静梨(魔闘筋嬢・g01741)である。
「筋肉を魅せればいいとは、まさにわたくし向きの作戦ですわね!」
 陽光を浴びて彼女の金髪が美しく輝く。
 一見すると、気品溢れる良いトコのお嬢様にしか見えない静梨であるが……この依頼はまさに彼女に『うってつけ』。
「……それに、相手の筋肉も気になることですし」
 クスッと小悪魔のように微笑む静梨ちゃん。

 さて、まずは宮殿へと辿り着かないと話にならない――。
 筋肉オフの少女形態のままで光学迷彩を使い、静梨はその姿を周囲の景色と同化させてゆく。
「せっかくのお披露目式が待っているのですもの、ムダな消耗は避けておくのが得策ですわ」
 というわけで、森の中を筋肉を研ぎ澄ましての静音歩法で進む。
 光学迷彩を纏っているとはいえ、気づかれにくくなるだけなのでここは慎重に……。
「今はまだ、筋肉の静かなる時ですので」
 ワクワクと湧き上がる期待を必死に胸の内に留めながら、静梨は森の中を進んでゆく。
 お城へと向かうシンデレラはこんな気持ちだったのかしら、と思いながら。

●2
 慎重に進んだおかげか、森の中では哨戒中の敵に見つかることはなかった。
 辿り着いたのは森の中に壮麗なる宮殿である。
「まずは十分に近づいて……と」
 樹々の影に隠れて様子を窺う静梨。すると、城壁の上に筋肉隆々の自動人形の姿を発見することができた。
「あれが『金星のマイロ』ですわね」
 遠目にも理解る、その見事なデカさの大胸筋。
 あれだけの筋肉を育むには、きっと眠れない夜もあっただろう。
「相手にとって、不足はありませんわッ!」
 その瞬間、フォンテーヌブローの森が筋肉で震撼した。
 鳥が飛び立ち、野生動物が逃げ惑う。
 全身の筋肉を隆起させて、本来の悪魔筋肉を晒した筋肉令嬢モードへ変身する静梨!
「……っ!」
 その解き放たれし圧倒的な筋肉の波動に気が付かぬマイロではない。
 マイロは驚愕に目を見開き、城壁から身を乗り出すようにして静梨にくぎ付けとなる!

 そのキレ、そして筋肉各部位のデカさ!!
 静梨が放つ眩いばかりの輝き……! 太陽のような美しさ……! そして、筋肉が語るストーリー性……!
 
 魅せつけるようにマッスルポージングを決める静梨に、マイロも自然とポージングで応えていた……!
「むう、なんて美しい筋肉!」
 そんなマイロに静梨もまた惜しみない賛辞を贈る。
 そこにはなんかもう……友情にも似たシンパシーがあった。
 敵同士だとか、自動人形だとか……そんなことは全て些事に過ぎなかった。
「ここには偽も真もなく……素晴らしい筋肉が互いに在るだけですわ!」
 この距離ではさすがに聞こえていないはずだが……なぜか伝わっているかのようにマイロは静梨に頷きを返す。
 そして、ついにマイロは我慢できなくなったのか、城壁から「とうっ!」と飛び降りて、此方に向かってドドドドッと猛ダッシュしてくる!
「望むところですわ!」
 全身に闘気を漲らせながら、静梨は迫り来る好敵手に笑顔で応えるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV2になった!

小松・美明
マッスル人形と聞いて、呼ばれてなくてもアタシが来たわ!
筋肉は素晴らしいモノ……でも、人を好き勝手にするために使ってはいけないわ。
さあ、ツバキちゃん。
アタシとアナタの愛の力でまずは取り巻きを蹴散らしちゃいましょう!

正面からの吶喊……すごくイイわ!
その覚悟にはアタシも吶喊でお応えしないと。
ツバキちゃん、アタシにアナタの愛(魔力バフ)をちょうだい。
どたま割り人形ちゃん、いざ勝負よ!

激突後に決着がつかなかったらきっと密着されるでしょうね。
でも、アタシのグラップル技術を甘く見ちゃイケナイわ。
レスリングのそれのようにがぶってスイープして、間合いが取れたらすぐさまPD2発目!
こんな感じで蹴散らしていくわね。


●1
 宮殿の城壁から「とうっ!」と飛び降りてきた『金星のマイロ』。
 それを追うようにして宮殿の城門から次々と『どたま割り人形』も出撃してくる。
 筋肉VS筋肉。
 暑い夏がさらに熱くなる、HOTなバトルが今、始まる――。
「マッスル人形と聞いて、呼ばれてなくてもアタシが来たわ!」
 まさに戦端が開かれんとするその時、高らかに響き渡るオネエ声あり!
 新宿2丁目にその人ありと謳われた小松・美明(剛愛天使・g05420)である!
「……ッ!」
 突如として現れた新しい筋肉にマイロが目を見開く。

 まずハッとさせられるのは燦々とした太陽をめいっぱい浴びた、健康的で美しい色黒の肌であろう!
 そして視線はそのまま、美明のパンパンに張った大胸筋の厚みに吸い込まれてゆく!
 なにこれデッカ! 巨乳が過ぎる! 黒き最高峰のモンテ・ビアンコ!
「……ビューティフル」
 思わず称賛の言葉を口にするマイロ!

 そんな敵に美明はクスッと小さく微笑む。
「筋肉は素晴らしいモノ……でも、人を好き勝手にするために使ってはいけないわ」
 ……筋肉とは誰かを傷つけるためのものなんかじゃない。愛するものを護るために使うべきものなのだ。
 だからこそ――。
「さあ、ツバキちゃん。
 アタシとアナタの愛の力でまずは取り巻きを蹴散らしちゃいましょう!」
 美明が伸ばした手をツバキが握り返して、二人は共に頷きあうのだった

●2
「どたま割りィぃィ!!」
 小細工無用とばかりに突撃してくるどたま割り人形。
「正面からの吶喊……すごくイイわ! その覚悟にはアタシも吶喊でお応えしないと」
 向こうが正面突破を仕掛けてくるのなら、こちらも真っ正面から受け止めるまで。
「ツバキちゃん、アタシにアナタの愛をちょうだい!」
 美明に応えてツバキがその魔力を練り上げてゆく。椿の花の形をした巨大なオーラが咲き、美明に活力を与えてゆく。
「どたま割り人形ちゃん、いざ勝負よ!」
 全力で、振り抜く腕はアックスボンバーッ!!
 激突と同時、美明の鍛え抜かれた上腕がどたま割り人形のどたまをブチ抜く!
「……!!」
 そのダンプカーみたいな勢いに、思わず気圧されるどたま割り人形達だったが、数的有利は自分たちにあることを思い出し、捨て身で美明に覆い被さろうと試みるが――。
「アタシのグラップル技術を甘く見ちゃイケナイわ」
 レスリングのようにがぶってスイープ! 敵に主導権を渡さないまま、再びシャイニングカメリアボンバーを撃ち降ろす美明!
「ッ!!?」
 木っ端微塵に木片を散らしながら倒れるどたま割り人形!
「さあ、バレエはこれからよ。アタシたちと一緒に踊りましょ」
 腕の調子を確かめるようにグルグルと振りながら、美明は不敵に微笑むのだった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【クリーニング】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!

九十九・静梨
※アドリブ・連携歓迎

やはり想像に違わぬ素晴らしい筋肉と筋肉を愛する方でしたわ!
この先のために戦わなくてはいけないのは悲しいですがお互いそこは割り切らねば
せめてこの筋肉の躍動を互いに全霊で尽くすまで!

まずはトループス級が相手ですわね
パラドクスの効果によりポージングしながら更に全身の筋肉をバンプアップ
更に魔力の嵐を纏い
敵の攻撃にあわせるように拳や蹴りを繰り出し
筋肉を振り絞っての強打で武器を粉砕しダメージ軽減
大型兵器も逆に突撃し返して真っ向から粉砕!

反撃として連続の拳や蹴りを筋肉の全霊を籠めてたたき込み
魔力嵐で更に周囲ごと敵を破壊
魔の筋肉による破壊の嵐!
次は貴方の筋肉を、魅せて貰いますわマイロ様!


●1
 城壁から飛び降りて、シュタッとアメコミヒーローみたいな着地をキメる『金星のマイロ』! それと同時に宮殿から『どたま割り人形』がゾロゾロと出撃してくる!
 いても立ってもいられない、とばかりに走りながらマッスルを決めるマイロの軍勢に、クスッと笑みを深めるのは筋肉の化身たるお嬢様、九十九・静梨(魔闘筋嬢・g01741)だ。
「やはり想像に違わぬ素晴らしい筋肉と筋肉を愛する方でしたわ!」
 同じものを愛する者と出会うこと、それは人生において一つの喜びといえるだろう。
 だからこそ――。
「この先のために戦わなくてはいけないのは悲しいですが……お互い、そこは割り切らねば」
 静梨が信念をもって自らの肉体を鍛え上げているように、マイロもまた譲れぬ意思を抱いて筋トレを積んでいた違いない。語らずともそれは、筋肉から伝わってくる。
「ならば、せめて! この筋肉の躍動を互いに全霊で尽くすまで!」
 静梨が拳を握ると、その筋肉が荒ぶる大地のように隆起する!
 小細工無用のパワーとパワーの激突が、今始まろうとしていた!

●2
 号令のマッスルポーズを決めるマイロ! それに「おうっ」と応えてどたま割り人形達が大型兵器の衝車で突撃してくる!
「まずはトループス級が相手ですわね!」
 純然たる力比べに静梨の血も湧き上がる。
「九十九家家訓が1つ! 『時には容赦なき破壊も必要!』 荒れ狂え我が魔の筋肉!
 全てを破壊し粉砕する嵐とならん!」
 すでにムキムキだった静梨が、更にもう一段階ギアをあげるように全身の筋肉をバンプアップ! そして、迫り来るどたま割り衝車に、自ら飛び込んでゆく!
「はぁっ!」
 尖角の先端を掴み取り、全霊の筋力を籠めて握り潰す!
「ぬ、ぬぐッ!? ひるむなぁあああ!」
 それでもどたま割りは轢き潰そうと力を込めるが、その敵の攻撃にあわせるように静梨は拳や蹴りを繰り出してゆく!
 連続する拳や蹴り! その全てに筋肉の全霊を籠めてたたき込む!
 巻き起こった魔力嵐が、更に周囲ごとなぎ倒す! それはまさに、魔の筋肉による破壊の嵐だ!
「次は貴方の筋肉を、魅せて貰いますわマイロ様!」
 どたま割り衝車を破壊し尽くし、静梨はその拳をマイロに突き出すのだった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV3になった!

獅子堂・崇
アドリブ連携歓迎

いつの間にかマイロ以外もついてきているな。まずは連中から片付けるとしょう。

服を着ている暇はなさそうだな。その辺の木にかけておこう。
遠距離から狙ってくる相手に距離をとっても仕方がない。
どたま割り人形に向かって六連撃を叩き込む。
割られる前に叩き割ってやるさ。
銃撃は念動力を通したバンデージで急所を守りながら森を盾に戦う。

さて、こいつらを片付けたら……また筋肉の時間か。
まあ、いい。やるとしよう。



さて、この敵の指揮官『金星のマイロ』。宮殿の防衛という立場を投げ出して出撃してしまったわけであり……。
「い、いかん! マイロさまに遅れを取るナァ!」
 と、慌てて宮殿の内部から『どたま割り人形』が飛び出してくる。

「ふむ、いつの間にかマイロ以外もついてきているな。まずは連中から片付けるとしょう」
 掌と拳を合わせながら獅子堂・崇(破界拳・g06749)はワイルドに微笑む。
 見れば、どたま割り人形達は大人数で隊伍を整え、マスケット銃で攻撃してくるつもりのようだ。
「のんびりと服を着ている暇はなさそうだな」
 仕方ないのでその辺りの木にかけておくことにする。
「撃て撃てェッ!! マイロさまを援護するのダ!」
 銃弾の雨が容赦なく降り注ぐ! これに対して崇が選んだのは――。
「遠距離から狙ってくる相手に、距離をとっても仕方がないな」
 ならば、前進あるのみだ。活路は時として、敵と息が掛からんばかりの場所にある。
「行くぞッ!」
 大地を蹴れば身体は前に進む! その速度が最高速に達した瞬間、崇は跳躍し――。
「これを受けてみろ!」
 身を捻り、回転力を加えて、放つは『我流破界拳・電光』!
 この技に決まった『型』は存在しない。今までの戦いの経験から、その瞬間に最適な技を連続して繰り出す高速六連撃――。
 状況に応じて毎回技の組み合わせが変化する、我流ゆえに型にとらわれない、崇らしい技だ。
「ゴハッ!?」
 暴風のような飛び廻し蹴りが炸裂し、どたま割り人形の頭部が文字通りの木っ端微塵となる!
 勢いはそれだけでは止まらない。敵の前衛を喰い破るように、逆脚の足刀で二体目の顎元を粉砕!
「――ッッ!!」
 最後は縦回転を加えてのカカト落としで三体を撃破。
「ぐぬっ! 怯むな! 撃て撃てェ!」
 着地の瞬間は狙われやすい。ゆえに崇は勢いを殺さないまま、その身を低く沈める。
 地擦るように二連の足払いをすると、自分のすぐ上を銃弾が掠めてゆく。
 そして、足を払われて浮き上がった敵に、トドメとばかりにお見舞いするのは靠法とも呼ばれる体当てだ。
 周囲が揺れるような衝撃と共に、どたま割り人形が吹き飛んでゆく――。
「――!!」
 易々と前衛を崩されて驚愕するどたま割り人形に、崇は「ふう」と今日の調子を確かめるように一息し、
「さて、こいつらを片付けたら……また筋肉の時間か。
 まあ、いい。やるとしよう」
 と、敵の軍勢に向かって「かかってこい」と手招きするのだった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【水面走行】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV4になった!

プターハ・カデューシアス
マイロを誘ったつもりが非筋肉の無粋な人形が
筋肉祭りに水を差すとは良い度胸ですね

シャムスと共に連携して蹴散らしましょう
非筋肉に見せる筋肉はないっ!

祝福の鈴の音色に合わせ
幽艶たる闇月

ツキの無い夜には充分気をつけることです
自動人形に「生命力」があるかは疑問ですが
その動力源奪ってさしあげましょう

反撃がアムリタに向ってしまったら庇います
食べてしまいたいくらい可愛いくて美味しそうな事は否定しません、が!!
手を出したらぶっ飛ばしますよ!?
噛まれた所を引かず、寧ろ拳を押し込んでいきます

シャムスは胸板を鍛え方が良いですね
マイロが来るまでプッシュアップでもして待ちましょうか!
(筋トレ仲間が出来て嬉しそうに)


シャムス・ライラ
仲間と情報共有、連携

素晴らしい筋肉の輝きに思わず駆けつけてしまいました!

そう、古代エジプトは筋肉大国
自動人形等に負けるわけにはまいりませんね

地形の利用、情報収集で
樹木等の配置も加味し、戦闘に有利な位置取り
星の銀で大量の盾を生成
可能なら仲間への攻撃も防ぎつつ
敵の銃弾をはじき返しつつシールドバッシュで攻撃を
仲間と狙いを合わせ
一体ずつ確実に倒していく

敵の攻撃は
この筋肉が支配する戦場で飛び道具に頼るなど笑止
盾で防ぎつつ間合いを取りカウンター的に盾で殴りつける
とはいえ、大型大砲は流石に盾で受け流すしかなさそうか

(まぁ、ちょっと胸板が薄いかもしれないが)
これが筋肉の力というものです

アドリブ等歓迎


ナディア・ベズヴィルド
鬱蒼と茂る森の中で筋肉を見せつけあうと言う怪しい祭りがあると聞いて!!
(何処からだと言うツッコミは以下略)
面白そうだから見に来たわよ!
誰かと思ったらプターハさんじゃないの!なんでこうなるか納得がいった!

面白愉快な頂上決戦を早く拝みたいのでさっさと邪魔くさい人形をどかしちゃいましょう

なんか筋肉筋肉言ってるけどいいのかそれで(けらけら)
邪魔しちゃだめよ!
影の鎖を伸ばして敵を縛り付け動きを阻害する
頭カチ割りたいみたいだけどお断り!

ごめっっ、流石に私は筋肉はそんなにないので受け止めきれない
反撃には魔力障壁を展開しダメージ軽減を図り
仲間と連携をとりながら一体一体確実に敵を葬り去ろう


●1
 勝手に飛び出していった指揮官を追いかけるように、宮殿から『どたま割り人形』たちが飛び出してくる。
「うおぉぉおオ!! マイロさまに後れをとるナァ!」
 衝車に大砲、マスケット銃……様々な武装を引っ提げて突撃してくる人形たち。
 この迫り来る脅威を仁王立ちにて迎え撃つのはプターハ・カデューシアス(招福龍・g03560)である。
「マイロを誘ったつもりが、非筋肉の無粋な人形が……。
 この筋肉祭りに水を差すとは良い度胸ですね」
 雪崩のように押し寄せる軍勢に、この祭りを穢す者は何人たりとも許さぬ、とプターハが錫杖を構えた瞬間――。
「ちょっと待ってぇええッ!!」
 という叫びと共にガサッと森から飛び出してきたのはナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)!!
「どうやら間に合ったようですね!!」
 続いてシャムス・ライラ(極夜・g04075)も息を切らしながらご登場。
「なっ!? お二人とも! 一体どうしてここに!?」
 突然現れた友人にプターハが驚きの声をあげる!
 
「素晴らしい筋肉の輝きに思わず駆けつけてしまいました!」
 と、サムズ・アップをしながらシャムス。答えになってねぇ。
「鬱蒼と茂る森の中で筋肉を見せつけあうと言う怪しい祭りがあると聞いて!!
 面白そうだから見に来たわよ!」
 乱れた息を整えながら顔を上げるナディア。そのままプターハと目が合うと、彼女は目をパチクリとさせて。
「って、誰かと思ったらプターハさんじゃないの! なんでこうなるか納得がいった!」
「なるほど……つまり、森の先から見えたあの眩い輝きは、プターハが放ったものだったのですね」
 そっかそっか、納得納得と、笑う二人。

 さて……この二人が一体どうやってこの筋肉祭りの情報を仕入れたのか――。
 なぜ、このクソ暑い森の中をガチの全速力で走ってきたのか――。
 色々と疑問が尽きないところではあるが……。
 きっと難しく考えずに、心強い仲間が駆けつけてくれた、という事実だけで十分なのだろう。

「さ~て、面白愉快な頂上決戦を早く拝みたいので、さっさと邪魔くさい人形をどかしちゃいましょう」
 ワクワクを抑えきれぬ様子で敵へと進み出るナディア。
 プターハが頷きを返す。
「そうですね、蹴散らしましょう。
 非筋肉に見せる筋肉はないっ!」
 パンプ・アップ! ナイス・バルク!
「そう、古代エジプトは筋肉大国……。
 自動人形等に負けるわけにはまいりませんね!」
 シャムスもまた己の肉体美を晒してスペシャルファイティングポーズ!
 こうして新たな筋肉(マッチョ)を加え、戦いの火蓋は切って落とされてゆくのだった。

●2
「ぬゥ!? あの筋肉は……!」
 鍛え抜かれし肉体が放つ圧倒的な威光に思わず気圧されそうになるどたま割り人形。
 だがしかし、彼らとて宮殿の護りを任された衛士。上官(マイロ)に匹敵する筋肉たちが突如として現れた異常事態にも狼狽えるわけにはいかない。
「隊列組め! 撃て撃てェ!!」
 と、大人数で隊伍を整え、マスケット銃で弾幕を張ってくる。
「おっと、いきなり銃ですか」
 咄嗟に樹木に身を隠すシャムス。横薙ぎに降り注ぐのは鉛弾の雨あられだ。
 木っ端が弾ける音を聞きながらも、今のうちに周囲の地形を頭に叩き込んでゆく。
 こういう場所では、まずは戦闘に有利な位置を取ることが重要だ。
(「恐らく、敵は銃弾を集中させて、私が隠れた場所を破壊しようとしているはず」)
 しびれを切らして飛び出しても、そこで震えて待っていても、どちらにせよ蜂の巣という寸法だ。敵ながら、作戦としては悪くない。
 それならば、とシャムスが発動するパラドクスは『星の銀』(ホシノシロガネ)。
 不思議な金属を生成し、イメージ通りの強度や形状に形成して自在に操る技。
 シャムスのイメージに強く影響される分、集中力を保つことが非常に重要なのであるが――。
(「銃弾でも砕けない……強く、堅牢な盾……」)
 イメージを掴み取るように手を伸ばすシャムス。出来上がったその盾の形状は!?
「……これは」
 雑念が入ってしまったのを自覚する。
 先ほどから筋肉筋肉言い過ぎたせいか、その盾は『大会前に見事に仕上げてきたボディビルダー』みたいな形状をしていた。
 明らかに見た目は失敗作なのだが、試しに使ってみると見事に飛来した銃弾を弾いてくれた。腹筋すごい。
 シャムスは「ふむ」と小さく頷き――。
「この筋肉が支配する戦場で、飛び道具に頼るなど笑止」
 そのまま星の銀でこの盾を大量生成。戦場は瞬く間に堅牢なる腹筋に支配されてゆく。
「な、なんダ? あの筋肉は……!?」
 怪しすぎる筋肉の盾に銃弾が弾かれてしまい狼狽するどたま割り人形達。
 その瞬間を逃さず、シャムスは樹木の影から飛び出し、敵の銃弾をはじき返しつつシールドバッシュを敢行。
「ぐはァ!」
 と、盛大にマッチョに吹き飛ばされるどたま割り人形。美しい放物線を描いて大地に沈んだ敵にシャムスは頷き。
「これが筋肉の力というものです」
 と、自らの筋肉もついでにアピールしておくのだった。

●3
 祝福の鈴の音色が鳴り響くと、プターハの足元から漆黒の領域が広がってゆく。
「ツキの無い夜には充分気をつけることです。
 自動人形に『生命力』があるかは疑問ですが」
 パラドクス『幽艶たる闇月』。
 闇に触れた人形達は、まるで繰り糸が切れたように力を失い、足元から崩れ落ちてゆく。
 「その動力源奪ってさしあげましょう」
  漆黒の泉の上を歩くようにして、敵陣を呑み込んでゆくプターハ。
 「ぐ……! ならバ!」
  と、どたま割り人形の一体が漆黒の領域を飛び越えて噛み付き攻撃を仕掛ける。その標的はプターハの傍らにいるアクアスライムの『アムリタ』だ。
「――!?」
 咄嗟に腕を突き出してアムリタを護り、自らが噛まれることを選択するプターハ。
「……わかります」
 灼けつくような痛みが奔るものの、歯を食いしばってこれに耐える。
「食べてしまいたいくらい可愛いくて、美味しそうな事は否定しません、が!!」
 噛み付かれた所を引き剥がそうとせず、プターハは寧ろ拳をそのまま押し込んでゆく!
「手を出したらぶっ飛ばしますよ!?」
 ベキッと木材が圧し折れる音が響いて、どたま割り人形が崩壊する。
 プターハの怪我を心配するように飛び回るアムリタに、プターハは「この程度、心配いりません」と優しく微笑むのだった。

●4
「なんか、筋肉筋肉言ってるけどいいのかそれで」
 と、けらけらと大笑いするナディア。なんかもう笑いすぎて腹筋が痛い。
「クッ……これならどうダ!!」
 と、どたま割り人形達が持ち出してきたのは立派な大砲である。
 恐らくこれは奴らにとっても『とっておき』。マスケット銃とは比較にならぬ威力を秘めていることは容易に想像がついた。
 その狙いは笑い転げるナディアへと向けられようとするが――。
「邪魔しちゃだめよ!」
 ナディアの腕から『呪縛の影戯』(アスワド・ゾッラ)が伸びる。影の鎖は大砲を準備していた人形達を捕らえ、そのまま大砲と共に縛り付けてゆく。
「ぐぬぬ……! 解けヌ!!」
 鎖の主であるナディアを睨め付けながら、どたま割り人形がガチガチと悔しそうに歯を噛む。
 その頭をナディアは「よしよし」と子供をあやす様に撫でる。
「私の頭をカチ割りたいみたいだけどお断りよ」
 漆黒の鎖は、逃れようと足掻けば足搔くほど食い込んでゆく。
「あがっ!? ぐほァあ!」
 やがて木目から裂けて崩壊するどたま割り人形にナディアはクスッと微笑みかけるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【傀儡】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV3になった!
【先行率アップ】LV1が発生!

赦蜘・九朗
【GとB+】
連携アドリブ歓迎
アリアさんと参加

ぬはは、ウチの筋肉が認められたで!

おー、ナディアさんお久しゅう

《うろ》出てきぃ、飯や
『けっ、食い甲斐ねぇな』
実質メンマやろ(暴論)
『脳筋め…』

おー、空間を制限しとんやったら…(《鳴烏》を腕に推し宛引く)…染まれ…紅に…(滴る血は大地を染め上げた)

温熱適応で暑さとおさらば…にはならん?
…て、んお!?噛るんはうろだけで十分や、ふんっ!(鮫の鼻っ面殴る)え…

ん?ウチの筋肉祭りは継続中や!
何処がて、下に居るやろ…ウチの血肉産筋肉の塊(ワーム型)がなぁ!(暴論2)

上はウチらと鮫、下はアイツら、退路は無いで
(呪毒の沼に敵沈めてなぶり殺し、攻撃は蠢く鋼でガード)


アリア・パーハーツ
【GとB+】
連携・アドリブ歓迎
くろちゃんと参加

筋肉がなんぼのもんじゃい、暑苦しい!!
…くろちゃんが楽しそうで何よりなのだぜ…
…みんなも楽しそうだ(周囲の知り合いを見やり)

なんかポンコツな人形が出て来た
機械も腹の足しになるかな

巨大な檻を召喚、自分も味方も何もかも閉じ込める
空を、地を、三匹の影が這う
可愛いボク様のホホジロザメ
さあおいで、食事の時間なのだぜ

だああああお前ぇまた人の髪を齧らないっ!
敵はあっち!

くろちゃん、鼻を叩けば逃げるのだぜ
(味方にハグの突撃、甘噛みという名の齧りつき)
(致命傷にはならないが痛いっちゃ痛い)
あ、ほんとに殴った!可哀想でしょ!

温熱適応てストレスにも効果あるの??


●1
 溢れかえる筋肉(マッチョ)たちに辛抱堪らなくなり、「とうっ」と宮殿の城壁から飛び降りた『金星のマイロ』!
「ぬはは、ウチの筋肉が認められたで!」
 どや、みてみ! とマッスルポーズを決める赦蜘・九朗(挿ゲ替エノ曼珠沙華・g03801)。
 マイロもまた、九朗に対抗するようにビシッと筋肉アピール。
「……くろちゃんが楽しそうで何よりなのだぜ……」
 なんなのこのマッチョ同士の肉体言語、以心伝心なの?
 あまりに暑苦しい展開にややゲンナリとしながらアリア・パーハーツ(狂酔・g00278)。
「って、なんかポンコツな人形が出て来た」
 見れば、宮殿から自動人形の軍勢がワラワラと出撃してくるのが確認できた。
「ウォォ! マイロさまに遅れるなァアア!!!」
 どうやら、勝手に飛び出してしまった指揮官を追いかけて来たご様子。
 クロノヴェーダの世界にも、困った上官に振り回される部下という構図があるのかな、って思うと少し興味深いけど――。
 ま、今はそんなことより。
「機械でも、腹の足しになるかな」
 と、ペロッと舌先で唇を舐めるアリアだった。

●2
「撃て撃てェ!! ディアボロスどもを討ち滅ぼすのダ!!」
 頭数を揃え、物量で押し切ろうとしてくる『どたま割り人形』の軍勢と、その各個撃破を狙ってゆくディアボロス陣営。
 森は瞬く間に銃弾とパラドクスが交差する戦場となる。
「おうおう、景気よくドンパチしよるわ」
 玉のお肌に風穴開いてはお嫁に行けぬ、と銃弾避けのために樹々の影に隠れておく九朗。

「おー、ナディアさんお久しゅう」
 飛び交う銃弾の先に見知った顔が確認できたので、テキトーに手をヒラヒラして挨拶しておくと、いいからあなたも仕事しなさいとハンドサインで返された。せやな。
(「第二の人生が始まった思うたのに、結局お仕事人生やなぁ……」)
 と、しみじみと考える九朗であったが……だがしかし、別にそれが辛いとか哀しいとか思う事は無い。
 既に社畜として泣いたり笑ったり出来なくされているので全く問題無い。
 むしろお仕事を与えられちゃうと安心するレベル。
「《うろ》出てきぃ、飯や」
 九朗の周囲がズズズと血で染め上げられてゆく。そして、その中から異形の竜が顔を覗かせた。
 《うろ》は標的であるどたま割り人形を見ると不満げに瞳を細めて、
『けっ、食い甲斐ねぇな』
 と吐き捨てる。
「実質メンマやろ」
『脳筋め……』
 無茶苦茶すぎる暴論を振りかざす九朗に《うろ》は歯を剥きながら苦笑するのだった。
 
●3
「おっ、くろちゃんがやる気出したか。それなら――」
 アリアがパチンと指を弾くと、巨大な檻が召喚される。
 逃げ場のない堅牢な檻の中に閉じ込められたのは敵とアリア自身。そして――。
「ウチもか~い」
 思わず「なんでやねん」とベタなツッコミをしてしまう九朗。
「ま、いいじゃない。うろちゃんもお腹が空いてるんでしょ?」
 だ・か・ら♪ と犬歯を剥いて微笑むアリア。
「さあおいで、可愛いボク様のホホジロザメ」
 空を、地を、三匹の影が這う。
 アリアのパラドクス『恐怖の水族館(スクアーロ・パラディーゾ)』
 まるでホラー映画から抜け出してきたかのような凶悪な牙を持つホホジロザメが、檻の中を悠然と泳いでゆく。
「食事の時間なのだぜ」
 そのアリアの言葉を合図として、殺戮の宴が開始されてゆく。

●4
 噛み砕き、喰い破る。檻の中は一瞬にして捕食者の狩場となる。
 当分の間、サメ映画は見なくてもよさそうやなと思いながらも、アリアを援護するために「ふむ」と一考する九朗。
「おー、空間を制限しとんやったら……」
 《鳴烏》を腕に推し当て引くと、九朗の紅い血が大地を染め上げてゆく。
 パラドクス『満タス紅(ザ・レッドプール)』。
「こいつの温熱適応で、この暑さとおさらば……にはならん?」
 どや、ナイスアイデアやろ? と九朗。
「ん~、よりスプラッタな雰囲気にはなったかも」
 血と檻と鮫。
 サメちゃんたちも血に酔ったご様子で元気いっぱい。
 ちょっとでも油断しようものなら背後から近づかれて――。
「だああああお前ぇまた人の髪を齧らないっ! 敵はあっち!」
 と、アリアに叱られながらも、すいすい~と檻の中を泳いでゆくサメちゃん2号。次にガブッと噛み付いたのは九朗さんである。
 「……て、んお!?」
 ワイ、喰われとるんか!?
「くろちゃん、鼻を叩けば逃げるのだぜ」
 実はサメちゃんからしたらじゃれついた甘噛みなのだけど……致命傷にはならないものの痛いっちゃ痛いかもしれない。
「ふんっ!」
 アリアさんのアドバイスに従い、サメの鼻っ面を思いっきりブン殴る九朗。
「あ、ほんとに殴った! 可哀想でしょ!」
「え……」
 え、怒られるんワイなん……?
 ワイはサメに噛み付かれてる人のほうが可哀想やと思うわ……。
 これからサメ映画を見るときに、無慈悲に喰われてゆく民衆に感情移入が出来そうな気がするのだった。

 ●5
 まあ、そんなこんなで。
 殺戮の宴が終わり、恐怖の水族館から解放されると、どたま割り人形達の殲滅は完了していた。
 ゆえに残る敵は『金星のマイロ』ただ一体。
「さ~て、筋肉祭り継続といこか」
「筋肉がなんぼのもんじゃい、暑苦しい!!」
 ダブルバイセップスをキメてこちらを威嚇するマイロに、二人は拳を突き出して応じるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【温熱適応】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!

アシュタル・アサース
アドリブ等歓迎

磨き抜かれた肉体とは彼我の立場を越えて美しいものだな
男として憧れるものだ
だが俺は部族のなかでは非力で通っていたゆえな。それにはさほど自信がないのだ
肉体で相対せぬ無粋は赦せよ

一帯の砂を手繰り寄せ砂嵐と成す
紹介しよう。俺の友だ
金星のマイロを砂嵐で包み込み
視界を遮りながら少しずつ体力を削ってゆこうか

ふむ、爆発するのはパッションとやらだろうか?
砂嵐の一部を固めることで盾と成し、ダメージの軽減を
弛まぬ研鑽の果ての技。ここではこのように称賛するようだな
ナイスバルク!と

死の定理を覆し漂流し、最初に合間見えた相手がお前のようなおとこ……女か? いや、いい。お前のような者で良かったと思うよ


●1
 敵の配下である『どたま割り人形』を打ち倒し、アシュタル・アサース(ハイサム・g10109)は筋肉の申し子『金星のマイロ』へと向き直る。
 それにしても……夏の暑い日差しを受けながら、眩いばかりに輝くマイロの筋肉ときたらどうだ。
「磨き抜かれた肉体とは彼我の立場を越えて美しいものだな。
 男として憧れるものだ」
 アシュタルの口から出たのは、そんな素直な称賛の言葉だった。
 マイロの筋肉が無言で語る、雄弁なる『説得力』。
 一朝一夕では決して到達しえない、確かな努力と鍛錬の証……それは、たとえ敵同士であろうと畏敬の念を抱かずにはいられないものがあった。
「だが、俺は部族のなかでは非力で通っていたゆえな。それにはさほど自信がないのだ。
 肉体で相対せぬ無粋は赦せよ」
 自嘲気味に苦笑するアシュタルに対し、マイロは「かまわぬさ」とばかりにスッと構える。
 アシュタルの持つ禁書と、身体に巻かれた呪装帯から判断し、魔術の心得がある者だと警戒するマイロ。
 筋肉至上主義である一方で、マイロは相対する者の実力を筋肉だけでは判断しなかった。
 筋肉も魔術も、努力して積み上げるものであることに変わりはないからだ――。

●2
 油断なく構えるマイロに対してアシュタルは小さく笑う。
 侮ってもらえた方が油断を誘えたのかもしれないが……。真っ直ぐに自身を射抜く敵の瞳は、存外と心地よさも感じられる。
「紹介しよう。俺の友だ」
 戦場に砂塵が吹き抜ける。それは、漠々たる大地を渡る荒ぶる風。
 一帯の砂を手繰り寄せ、砂嵐を成すアシュタル。
「……っ!!」
 砂嵐がマイロを包み込む。
 打ち付けるような横薙ぎの暴風が吹いたかと思えば、次の瞬間には逆向きに風が切り替わる。もはや自らの足元すら確認できないほどの視界不良。
 それは、これまで経験したことがないほどの圧倒的な自然の猛威だ。

 敵の視界を遮りながら少しずつ体力を削ってゆくアシュタル。
 だが、マイロも両腕を外し、遠隔誘導武装『ラヴ・コンカーズ・オール』を発動。
 芸術的かつ愛ある攻撃で大爆発を起こす、文字通りの奥の手だ。
「ふむ、爆発するのはパッションとやらだろうか?」
 吹き荒ぶ砂嵐が風向きを変えて、アシュタルの周囲をうず巻いてゆく。砂が一部を固めることで盾と成し、大爆発のダメージを軽減。
 なんとか敵の攻撃を凌ぎきると、マイロは爆発の中心部で何故かマッスルポーズをキメていた。
「……弛まぬ研鑽の果ての技。ここではこのように称賛するようだな。
 ナイスバルク! と」
 アシュタルの惜しみない称賛に、マイロがニコッと微笑んだように見えた。いや、まあ彫像だから気のせいかもしれないが……。
 それでも――。
「死の定理を覆し漂流し、最初に合間見えた相手がお前のようなおとこ……女か? いや、いい。
 お前のような者で良かったと思うよ」
 暴風を纏いながら、アシュタルもまた小さく笑うのだった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!

龍統・光明
『その業喰わせて貰う。さぁ、貴様の業を数えろ……』

ドラゴニアンのガジェッティア × レジェンドウィザード

特徴:基本冷静沈着。行動の際は【残像】【忍び足】を使用
普段二刀流と蹴術を織り交ぜる戦闘スタイルだが、
AS展開時は一転二丁銃と羽形ブラスターを操り戦う

基本回避優先で防御の際は左腕を盾代わりに使う

常にクールである事に努めており、他に迷惑をかけない様に心掛けている

『例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません』

よろしくおねがいします(連携大歓迎・NG:ギャグ・コミカル)



 剣閃が瞬くと『どたま割り人形』の頭部が宙を舞う。
「ぐ……、がはっ」
 くるくると廻る視界と、薄れゆく意識……その中でどたま割り人形は自らを断ち切った青年の姿を見る。
 せめて一矢報いようとガパッと大口を開き、龍統・光明(千変万化の九頭龍神・g01001)に嚙みつこうとするのだが――。
「まだ生きていたか」
 三日月のような斬撃が放たれると頭部は左右で泣き別れ、今度こそ人形はその機能を永遠に停止する。
「さて、次はお前の番だ」
 刃のように鋭利な視線で敵部隊の指揮官『金星のマイロ』を睨みつける光明。
「……」
 動く彫刻といった容貌のマイロは、その見た目通りに無口なタイプらしい。無言のままスッと構えて光明の出方を窺う。
(「後の先を狙う気か」)
 明らかにパワー型の自動人形マイロ。あの大理石のような両碗で殴られればタダでは済まないだろう。
 多少のダメージは覚悟済みで、こちらの攻撃にカウンターを狙う気なのだとすると少々厄介だ。
 とはいえ、このまま睨み合っていても埒が明かないのもまた事実。
「……それならば」
 と、あえて相手の土俵に乗ることを光明は選択。
 その踏み出しは、戦闘中とはと思えぬ自然体の一歩。
「……!」
 駆けるでもなく、翔けるでもなく……ただ二歩、三歩と歩きながら間合いを詰めてくる光明。
 何かある、と自らの危機意識が警鐘を鳴らすのを聴くマイロだったが……それでも、マイロが切れる手札はいつだってたった一つしかない。

 己の全身全霊の筋力で以て敵を叩き潰す。それだけだ。

「オォオオオ――!!」
 拳を握り込み、光明を撃ち抜かんとするマイロ!
 だがその瞬間、目の前の青年の姿が風に吹かれた柳のように揺らぎ――。
「――!?」
 振り抜いた拳は確かに光明を捉えた……はずだったのだが、何故かその手応えが全くと言っていいほど伝わってこない。
(「残像……!?」)
 と、気が付いた時には遅い。その勢いを殺しきれずに思わず体勢を崩すマイロ。
「JOKERの一枚を切ろう」
 その声はマイロの死角から……そしてぞっとするほどの至近距離から響いた。
「……っ!?」
 必死に振り向いた瞬間にマイロは見る。己の龍氣を極限迄圧縮し、双頭の龍を顕現させた光明の姿を――。
「コイツが俺の切り札だ」
 双頭の龍が内腑に喰らいつくように叩き込まれると、マイロの巨体が宙を舞うのだった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【活性治癒】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV4になった!

小松・美明
(可能であればマイロに固い握手を求めてから)
フフッ、ついにアナタとマッスルを競い合う時が訪れたわね。
アタシもツバキちゃんもこの時を楽しみにしてたのよ♪
さあ、筋肉を躍動させてぶつかり合いましょう!

ギロチンチョーク。ええ、かのルー・テーズも「自分が人を仕留めるならこの技」とまで評した恐るべき技ね。けれど、それが来るとわかっていれば何とかなるのものよ。
PDを発動させてマイロの動きに対処。一気にキメられないようにグラップル技術を総動員し、反り投げで地面に叩きつけてやるわ。
その後は……ウフフ、ツバキちゃんのセクシーな御御足がアナタを満足させてくれるわ♪
アタシとツバキちゃんの愛の連携に魅せられなさいな!


●1
 大口を開けながら噛み付いてくる『どたま割り人形』に渾身のアッパーカットを叩き込む小松・美明(剛愛天使・g05420)。
「アナタで最後よ!!」
 剛腕の一撃が自動人形の顎を容赦なく粉砕する。
「ゴハァッ!?」
木片を散らしながら吹き飛んでゆく自動人形。そのまま美しい放物線を描いたのち地面に激突。そのまま動かなくなる。
「さて、と――」
 全てのどたま割り人形を撃破したのを確認し、美明は『金星のマイロ』へと振り向く。
「お待たせしちゃったかしら?」
 ご指名を頂いた客をおもてなしするかのようなウインク。

「フシュー……」
 出発直前の暴走機関車のような蒸気がマイロから洩れ出る。
 それは、少しでもボディビルを齧ったことがあるものがあるならば一目見て分かる状態……。
 そう、完全に『仕上がっている』。
 己の筋肉は、今この時のために、磨きたのだと――。
 研鑽の果ての到達点。生命の美しさを謳歌する圧倒的なるシックスパック……。
「フフッ、ついにアナタとマッスルを競い合う時が訪れたわね」
 マイロの素晴らしい仕上がりに、美明は思わず笑みをこぼす。
「……ふっ」
 マイロもまた微笑んだ……ように見えた。
 彫像なのでその表情は解りにくいものの、その瞳は真っ直ぐに、美明の鍛え上げられた大胸筋へと注がれている。
「ビューティフル」
 ただ一言、マイロは呟いた。
 それだけしかない、と……万の言葉では言い表せないほどの称賛を込めて。
「アタシもツバキちゃんもこの時を楽しみにしてたのよ♪」
 進み出て純粋に握手を求めた美明に、マイロもまた迷うことなくそれに応じる。
 心が通じ合うかのような、固い握手。
 敵同士だということは理解っている。
 だがそれでも――。
 相手が鍛え上げた『筋肉』への敬意だけは、同じなのだった。
「さあ、筋肉を躍動させてぶつかり合いましょう!」

●2
 グッとひときわ強く手を握られて、美明はそれが開始の合図だと理解する。
 戦闘開始からすでに接近戦。油断すれば一気にキメられる危険な距離だ。
 敵の狙いはギロチンチョーク。20世紀最高のレスラーと称えられた男が「自分が人を仕留めるならこの技」とまで評した恐るべき技……。
「けれど、それが来るとわかっていれば何とかなるのものよ!」
 一瞬だけ力を逃がして相手の態勢を崩す。そして、己のグラップル技術を総動員し、反り投げで相手を地面叩きつける。
「……っ!」
 組み伏せられまいと抵抗するマイロ。重い拳が美明の腹に突き刺さるが――。
 腹筋を締めてこれに堪える美明。
「ウフフ、ツバキちゃんのセクシーな御御足がアナタを満足させてくれるわ♪」
 その言葉にマイロはハッと空を見上げる。
 ツバキは翔んでいた。その脚に全霊の魔力を込めて、流星の如く飛来してくる!
 マイロは必至に逃れようと力を籠めるものの、美明はそれを許さない。
「アタシとツバキちゃんの愛の連携に魅せられなさいな!」
 ツバキの踏みつけがマイロに突き刺さると、その逞しい彫刻のボディに亀裂が刻まれるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【狐変身】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!

プターハ・カデューシアス
いよいよ筋肉祭りも佳境に入りましたね
仲間が駆けつけた今、もはや負ける気がしません!

ナディアさんとアムリタの声援を受ければ筋肉力は100倍(当社比)
アリア様もお褒めに預かり光栄です
さぁ、シャムス我らの筋肉を魅せつけてやりましょう!

竜翼翔破で筋肉のぶつかり合い
ギロチンチョークを受けるのは想定内
締め付けられながらも

貴方の筋肉は美しい
完成された美しさです
しかし、所詮自動人形としての造形美
生の筋肉の鍛え甲斐や油断すると衰える、そんな不完全な中にこそ
究極の美があると思うのです!と
謎の筋肉談義をぶつけ合い

集った皆様の戦い振りと筋肉も素晴らしく
良い筋肉祭りでした(満足げに)

おや…本来の目的は他にあったような?


ナディア・ベズヴィルド
筋肉祭りの開催よ!
マッスルマイロに挑戦しようとエントリーした者が続々と
これは強者ばかり
こんなムキムキな思想家がいていいのか!そして脱げば凄いんです!
マッチョなお姉さまに弱い御年47歳プターハ・カデューシアス!
今回もギロチンチョークをされるのだろうか!こうご期待!

そして、シャムス・ライラ!
脱げば凄いんですがもう一人いた!引き締められた筋肉!細かい事はお嫁さんが語った方がいい気がするので省略!

おっと更に追加!
赦蜘・九朗! 社畜のガリマッチョ!以上!

アリアさん、暑苦しいのはもうしょうがないわ
…筋肉祭りだからしょうがないの

飛んでくる腕はPDの防壁で凌ぎ隙を見て攻撃を

あっ、九朗さんが空を舞った…(合掌)


アリア・パーハーツ
連携・アドリブ歓迎

さぁ残るはお前だ、マイロ、
…いやほんと暑苦しいから早く帰りたい…

ええと、ええと、暑苦しい!!(何度でも言う)
筋肉祭りはもうお腹いっぱいなのだぜ

とりあえずマイロよりプターハさんの筋肉のが素敵だと思う
(お嫁様へのプレゼントにシャムスさんを盗撮しながら掛け声に頷く)

うわ、なに、その腕分離式なの!?
飛ぶんかいっ

『悪魔』を刻んだ弾丸で撃ち落す
物理には物理を、爆破には爆破を、
味方を巻き込まない程度に周囲を爆破しまくる
敵を前に油断はしないのだぜ

おーい、くろちゃん、そっちあぶなーい
っていうか何してんの、くんずほぐれつレスリング??
(ポールダンス中の彼を誉めるでもなくついでに爆破しようと)


赦蜘・九朗
連携アドリブ歓迎
アイツで最後やで、アリアさん!

うろも頼むで!
『はぁ…アホらし、久々の獲物も不味い、帰る』(マイロを不味そうだと吐き捨て早々に帰るうろ)
帰るんかい!?鋼ぇ~(《鋼》は渋々寄主に目を細めた)

筋肉を魅せる方法はポージングだけやないで!(まるで舞う様に不規則に現れては消える有刺鉄線をダッシュとジャンプを駆使して行き来し、マイロの攻撃をアヴォイドで避けつつなるべく囮になるよう挑発。端から見ればポールダンスに見えなくもない)

(何故か途中からレスリング)そっちがギロチンなら、ウチはラリアットや!

どやっ!(期待の目でアリアさんとナディアさんを見る、鋼は引いている)
がり…ひでぶっ!?(飛ぶ社畜)


シャムス・ライラ
仲間と情報共有、連携

プッシュアップの暇もなくボスのご登場ですか
良いでしょう
(挑戦的な笑みを浮かべ)
まだまだ未熟ですが
ナディア殿やアムリタを始め仲間とともにあれば百人力
ええ、プターハ
我らの筋肉力の全力をもって立ち向かいましょう
アリア殿、写真はお嫁さん用限定でお願いします

金星よ(マイロの守護星にあらず)
敵に刃を
仲間に加護を
全身の筋肉を駆使し
金星舞唄を発動
熱く琵琶を爪弾いて烈風を発生させ攻撃
敵のさるもの
情熱的な爆発は
全方向に向けたパラドクスの烈風で相殺して見せようという心意気
味方にも加護を与えられれば幸い

その技、筋肉にかける情熱
見事なり
…ところで遠隔誘導は筋肉とは関係がないのでは?

アドリブ等歓迎


●1
どたま割り人形たちを掃討し終えると、静かに進み出てくる巨躯の彫像。筋肉の申し子『金星のマイロ』である。
 夏の日差しを燦々に浴びてピカピカと光り輝くマイロの筋肉……もはやどの世界大会にお出ししても恥ずかしくない、完璧な仕上がり具合である。
「さぁ残るはお前だ、マイロ。
……いやほんと暑苦しいから早く帰りたい……」
誰か新宿島からクーラー持ってきて……とダレた様子を見せるのはアリア・パーハーツ(狂酔・g00278)。
「アイツで最後やで、アリアさん!」
 あとちょっとやから、しっかりしいや! と必死に励ます赦蜘・九朗(挿ゲ替エノ曼珠沙華・g03801)。
「うろも頼むで!」
 と頼れる相棒のミニドラゴンに呼び掛ける九朗であったが――。
『はぁ…アホらし、久々の獲物も不味い、帰る』
マイロを不味そうだと吐き捨てて、《うろ》は早々に影の中に帰っていってしまう。やっぱり木人形をメンマと言い張ったのには無理があったのだろう。機嫌を損ねてしまったようだ。
「帰るんかい!? 鋼ぇ~」
 縋りつくように《鋼》に頼る九朗。その哀愁漂う姿に、《鋼》は渋々と寄主に目を細める。

「プッシュアップの暇もなくボスのご登場ですか」
 やるやれ、と肩をすくめるシャムス・ライラ(極夜・g04075)。
 相対するマイロ……その圧倒的な筋繊維の密度に、並のマッチョであれば竦み上がっているかもしれないが――。
「良いでしょう」
 挑戦的な笑みを浮かべて、自ら進み出てゆくシャムス。その隣に並び立つのはプターハ・カデューシアス(招福龍・g03560)だ。
「いよいよ筋肉祭りも佳境に入りましたね。
 仲間が駆けつけた今、もはや負ける気がしません!」
 吼えろ上腕二頭筋! 唸れ大胸筋! 強大なる好敵手(マッチョ)を前に、ディアボロスたちの筋肉もまた加速(パンプアップ)してゆくのだった!

●2
「さあ! 筋肉祭りの開催よ!
 マッスルマイロに挑戦しようと、エントリーした者が続々と入場してくるわ!
 お~っと、これは強者ばかり」
 ここからの実況はナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)さんでお送りします。

 まずはエントリーNo.1ッ!!
「こんなムキムキな思想家がいていいのか! そして脱げば凄いんです!
 マッチョなお姉さまに弱い御年47歳プターハ・カデューシアス!」
 もはや大胸筋が歩いていると言って差し支えない胸板の厚み……! 見るものをドキッとさせる肌の白さもプターハの魅力の一つ。
 また、47歳という年齢もイケおじ好きには堪らない要素か。
「今回もギロチンチョークをされるのだろうか! こうご期待!」
 え、期待されるのそこなんですか? とはいえ、ナディアさんとアムリタの声援を受ければ筋肉力は100倍(当社比)のプターハ。
「とりあえずマイロよりプターハさんの筋肉のが素敵だと思う」
 アリア様もお褒めに預かり光栄です。
 数々の声援を受けて更に輝きを増すプターハの大胸筋! 巨乳ッ!

 続くはエントリーN0.2!!
「そして、シャムス・ライラ!
 脱げば凄いんですがもう一人いた! 引き締められた筋肉! 細かい事はお嫁さんが語った方がいい気がするので省略!」
 その浅黒い肌に瑞々しい汗が滲み、肌を滑り落ちてゆく。実に健康的な肉体美がベリーGood。
 繊細な美しさを放ちながらも、同時にどこか黒豹のような野性味を感じさせるその筋肉。
 正統派な褐色肌のイケメン枠が満を持してご登場。ハァ~甘露甘露。
「いいわよいいわよ~、僧帽筋が叫びたがってるわ!」
「うんうん」
 と、アリアさんはお嫁様へのプレゼント用にシャムスさんを盗撮しながら掛け声にテキトーに頷いている。
「……アリア殿、写真はお嫁さん用限定でお願いします」
 と、流出とか気にして念の為に釘を刺しておくシャムスであった。

 そしてエントリーNo.3といえばあの人!
「ハイ、ズドーン!
 筋肉が生み出した至高の美術品、『金星のマイロ』が来たわね!
 敵ながら見事なその仕上がりっぷり! キレッキレに切れてるわ!
 でも、こう見えて筋トレが好きなだけのフツーの女の子なんだって。
 好きなタイプは筋肉がデカい人よ!」
 一体そんな情報をどこから仕入れたのか……なんかテキトーに言ってませんか? ナディアさん。
 まあ、そんな疑惑は残しつつも、ナディアさんは次々と入場選手の紹介をこなしてゆき――。ついにラスト。

 さ~て、どんじりに控えし漢は――!?
「おっと更に追加! 赦蜘・九朗! 社畜のガリマッチョ! 以上!」
「オイ! ウチだけやけに短かないかッ!?」
 カフェインとアルギニンが主成分のその社畜ボディ。
 一見すると不健康な印象を抱かせるものの、よく見ると腕周りとかがかなり絞られているではないか。
 恐らく生活のリズムを正せば筋肉はさらにデカくなるだろう。今後の可能性に期待大である。

 選手入場は以上である。ここまで来たら小細工は要らない。
 真っ向勝負の『力比べ』こそが双方ともに望むところなのだ――!!
「さぁ、我らの筋肉を魅せつけてやりましょう!」
「ええ、プターハ。我らの筋肉力の全力をもって立ち向かいましょう!」
「おう! やったるわ!」
「ええと、ええと、暑苦しい!! 筋肉祭りはもうお腹いっぱいなのだぜ!」
 こればっかりは何度でも言わざるを得ないアリアさん。
「アリアさん、暑苦しいのはもうしょうがないわ。
 ……筋肉祭りだからしょうがないの」
 せっかくだからこの祭りを楽しみましょ、とナディアさん。
 全身全霊の筋肉祭りが始まる!

●3
 戦闘開始と同時に「とうっ!」と天翔けるプターハ!
 仕掛けるは『竜翼翔破』! 高空から飛来した筋肉(プターハ)に、両腕を広げながら「さあ来い!」と相対する筋肉(マイロ)!
 激しく筋肉がぶつかり合うと同時! 汗が弾けて、振動で大気が揺れる!
「ぐ、ぬ……!?」
 敵も流石というべきか。この一瞬の攻防にてプターハの頭を捕らえ、腕でガッチリとロックしたマイロ。
 ギロチンチョーク。危険すぎる締め技が繰り出されてゆく――。
(「ぐっ……ですが、この技は想定内!」)
 皆の期待を裏切らない男、プターハ。
 意思を強く保ち、落とされないように努める。締め付けられながらも、決してギブアップだけはしまいと――。
「貴方の筋肉は美しい。完成された美しさです。
 しかし、所詮それは自動人形としての造形美……。
 生の筋肉の鍛え甲斐や油断すると衰える、そんな不完全な中にこそ、究極の美があると思うのです!」
 不屈の精神で己の筋肉を叫ぶプターハに、マイロは「!?」と複雑な表情を見せる。
 それは、マイロ自身も心の奥底で「そうかも」って思いつつも……見て見ぬふりをしてきた事実……。
 そう……「自動人形が筋トレする意味ってあるの?」という本質的な問いかけと……。
 人間本来の自然な筋肉の……ありのままの美しさだ。
「……!」
 一瞬だけマイロの締め付けが緩んだのをプターハは見逃さない。全身の筋肉で以てその拘束から逃れ、振り向きざまに拳をお見舞いする!
「ごふっ!?」
 衝撃に膝を折るマイロであったが、すぐに立ち上がり「やるじゃない」と言いたげな表情を浮かべるのだった。

●4
 ゆっくりと立ち上がりマッスルポーズをキメるマイロ。
 そこには生まれながらにして完璧な筋肉を授かってしまった者の矜持が感じられた。
 恐るべきのタフさ……だが、今は畳み掛けるべきだろう。
「筋肉を魅せる方法はポージングだけやないで!」
 九朗が《鋼》に合図を送ると、周囲に有刺鉄線が張り巡らされてゆく。
 その上をまるで舞う様にジャンプを駆使して行き来する九朗。
 パラドクス『犍陀多ノ獄戀華(カンダダノゴクレンカ)』。
 足場の分身もまた、不規則に現れては消えるため、敵の動きを妨げ、貫く。それはまさに、獲物を捕らえ、絡めとる蜘蛛の巣を連想させる。
「――!」
 九朗を捕まえようとして翻弄されてゆくマイロ。
「ホレホレ! そっちがギロチンなら、ウチはラリアットや!」
 連撃を重ねながら、なるべく囮になれるように挑発をしてゆく九朗。
 変幻自在のその動きは……端から見るとどこかポールダンスを踊っているように見えなくもない。
「どやっ!」
 と、期待の目でアリアさんとナディアさんを見る九朗。鋼さんはやや引き気味。

 しかしながら、マイロとてやられっぱなしではない。
 マイロがポージングを変えると、その腕がカコッと外れる。
「うわ、なに、その腕分離式なの!?」
 アリアが身構えると同時、敵の遠隔誘導武装が展開し、あらゆる射程に芸術的かつ愛ある攻撃(物理)が仕掛けられてゆく――!
「飛ぶんかいっ」
 『悪魔』を刻んだ弾丸で誘導弾を撃ち落してゆくアリア。
 物理には物理を、爆破には爆破を――。
 味方を巻き込まない程度に周囲を爆破しまくる。
「敵を前に油断はしないのだぜ」
 ふふん、と胸を張るアリアだったが……。その時、有刺鉄線を跳躍した九朗の姿が視界のスミに入る。
「おーい、くろちゃん、そっちあぶなーい」
 と、呼び掛けた時には、時すでに遅し。
「……ひでぶっ!?」
 ドカンと爆ぜた爆風。飛ぶ社畜。
「あっ、九朗さんが空を舞った……」
 と、ナディアは合掌しながらも、自らに飛来する誘導弾は祈淵の防壁(ノアー・ジタール)で防ぐことを忘れない。
 ドシャアっと墜落した九朗を「大丈夫?」と助け起こすナディアと……。
「っていうか何してんの? くんずほぐれつレスリング??」
 一生懸命戦っていたというのにこの仕打ちのアリアさん。
 むしろさっき、一緒に爆破しようとしてたようにも見えたんやけど……?
 果たして社畜が報われる日は来るのだろうか? それはまだ誰にも分からない。

●5
 次々と飛来するマイロの遠隔誘導弾『ラヴ・コンカーズ・オール』。
 その圧倒的な火力に防戦を強いられるディアボロスたちだったが……。
「金星よ、敵に刃を、仲間に加護を」
 言葉を紡いでゆくシャムス。
 全身の筋肉を駆使しつつ、パラドクス『金星舞唄(アナヒタノマイウタ)』を発動。
 爪弾く音色に合わせ、発した言葉や想いが、力に転じてゆく。あ、ちなみにこの金星はマイロの守護星にあらず、念のため。
『……斬り裂け』
 シャムスが熱く琵琶を爪弾くと、吹き荒ぶ烈風が発生。
 マイロの情熱的な爆発を、全方位に向けたシャムスの烈風が切り裂いてゆく。
「その技、筋肉にかける情熱。
 見事なり」
 爆風を吹き飛ばして晴らし、シャムスはマイロへと呼び掛ける。
「……ところで遠隔誘導弾は筋肉とは関係がないのでは?」
 その言葉と共に、烈風に切り裂かれたマイロにピシッと深い亀裂が刻まれるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【強運の加護】がLV2になった!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV2が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!

獅子堂・崇
アドリブ連携歓迎

あとはお前だけだ、マイロ。きっとこの場ではこれが礼儀なんだろう。多分。

静かな動きからのモストマスキュラーで上半身を強調する。あえて規定外のポージングで勝負だ。……いや、マイロに最終人類史の大会規定はわからないだろうが。

マイロは筋肉に詳しそうだが、筋肉の動きから攻撃が予測される可能性はあるだろうか?
だが、脱いでしまったものは仕方ない。
俺に出来る最速の一撃で、動きを見る間もなく貫けば問題ない。

マイロからの反撃のスクリューパイルドライバーは【泥濘の地】で威力を弱められないか試みよう。

金星のマイロ、恐ろしい敵だった。色々な意味で。
……あ、服を回収しないとな。


●1
 『どたま割り人形』を撃破し終え、獅子堂・崇(破界拳・g06749)は『金星のマイロ』に向き直る。
「あとはお前だけだ、マイロ」
 スッと拳を突き出す崇。マイロは無言のまま「いざ」と頷きを返す。
「……きっとこの場ではこれが礼儀なんだろう。多分」
 静かな動きからのモストマスキュラーで上半身を強調する崇。
 あえて規定外のポージングでの勝負。……いや、マイロに最終人類史の大会規定はわからないだろうが。
 だが――。
「……ビューティフル」
 と、マイロは心からの称賛を口にする。
 崇の素晴らしき筋肉を前にして、自らの筋肉も叫びたがっていると感じるマイロ。
 大会規定だとか、ポージングの名称だとか、そんなことは知らないマイロであったが……。
 自らの肉体を美しく魅せる方法を、本能のようなもので理解している。
「ふんっ!!」
 と、崇のポージングに応じるように繰り出されたのは、アブドミナル・アンド・サイ。
 まるで筋肉の女神が宿ったかのように、綺麗に割れたシックスパック。
「見事だ」
 崇もまた賛辞を惜しまない。これ程までの筋肉を維持するのにマイロがどれだけの犠牲を払ったのか、一目見て理解るからだ。
 これ以上は言葉は無粋という者だろう。
 二人は互いに頷きあって、走り出す。どちらの筋肉が強いのか、確かめ合うために――!

●2
 建築重機が迫ってくるかのようなプレッシャーを感じながら、崇は刹那の攻防の中で思考を加速させてゆく。
(「マイロは筋肉に詳しそうだが、筋肉の動きから攻撃が予測される可能性はあるだろうか?」)
 可能性としては勿論ある。だが、脱いでしまったものは仕方ない。
 それに――。
(「俺に出来る最速の一撃で、動きを見る間もなく貫けば問題ない!」)
 ゆえに踏み込め! 互いの『必殺』が交錯する死地の間合いへ――、恐れる事無く!
『最速の一撃、見切れると思うな!』
 ダンッと崇の踏み脚で地が裂ける!
 それは、全ての無駄を排除した最小限の動き。
 脚から腰へ、そして腰から腕へ――。最速で最短。ただ真っ直ぐに撃ち抜く!
 『我流破界拳・風烈(ガリュウハカイケン・フウレツ)』。空手の基本にして、格闘技最速と言われる刻み突きを自分なりにアレンジを加え続けた末に完成した一撃だ。
「ッ!?」
 間合いに入った瞬間、崇が無拍子の領域へと踏み込む。
 それはマイロから見れば一瞬にして崇が消失したかのように映った。だが、次の瞬間――。
 重拳がマイロのみぞおちに突き刺さる!
「……っっ!?」
 脚を震わせながら崩れ落ちてゆくマイロ。
「金星のマイロ、恐ろしい敵だった。色々な意味で。
 ……あ、服を回収しないとな」
 ふう、と一息つきながら崇は呟くのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【浮遊】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

九十九・静梨
※アドリブ・連携歓迎

この時を待っていましたわ、金星のマイロ!
ディアボロスとクロノヴェーダという関係でさえ無ければと思いますが
これは未来の為に大事な戦
筋肉を愛する前にわたくしは奪われた全てを取り戻さねばいけない
故に貴方を倒しますわ!

マッスルポージングで互いの筋肉をよく見るのを儀礼とし戦闘開始
素晴らしい組み付きの速さと力!
ですがグラップルでは負けませんわ
首の締め付けに腕をねじ込ませ
パラドクス発動
七曜の戦の為にも此処で勝ちたい想い
筋肉祭りへの熱い想いを我が身に集め灼熱化と筋肉強化で拘束を力尽くで解除
すかさず連撃を全霊の筋肉でたたき込みトドメの正拳!

貴方と筋肉で語り合えた(肉体言語)事、忘れませんわ


●1
 ディアボロスたちの攻撃を受けながらも、マイロは不屈の精神で立ち上がる。
 その彫刻の身体には深い亀裂が幾つも刻まれていたが……。
(「まだ、ここで倒れるわけには――」)
 主君への忠義。そして、自らの戦士としての誇り……。
(「そして、なによりも――」)
 まだ『力比べ』をしていない好敵手(マッチョ)が残っているのだから。

●2
「この時を待っていましたわ、金星のマイロ!」
 九十九・静梨(魔闘筋嬢・g01741)はマイロが再び立ち上がるのを、静かに待っていた。
 本来であれば、倒れた敵にトドメの一撃を加えるのが『正しい選択』だったのかもしれないが……。
 今の静梨にとって、大事なことは別にある気がしたのだ。
「あなたとは、ディアボロスとクロノヴェーダという関係でさえ無ければと思いますわ……」
 そう……もし、このような出会いで無ければ……わたくしたちは、互いに筋肉を高め合い、そして讃え合う親友になれたはず。
 不思議と、言葉を交わさなくとも理解るのだ。マイロも同じ気持ちであると――。
 先ほどの一撃はマイロにとって致命傷であったに違いない。
 恐らく、このまま放っておいても、マイロは時間の経過とともに崩壊することだろう。
 それでも、彼女が立ち上がったのは……静梨との『無言の中での約束』を果たすために他ならない。
「オォオオオォ!!」
 全ての筋肉を奮い立たせてマイロが立ち上がると、静梨は心から嬉しそうに笑う。
「これは未来の為に大事な戦……。
 筋肉を愛する前に、わたくしは奪われた全てを取り戻さねばいけない。
 故に、貴方を倒しますわ!」

●3
 互いに、その目に筋肉を焼き付ける……。
 マッスルポージングを儀礼として戦闘は開始される。
 それは古代オリンピックから続くレスリングのような、小細工など一切無用の真正面からの力と力のぶつけ合いである。 
「素晴らしい組み付きの速さと力! ですがグラップルでは負けませんわ」
 首の締め付けに腕をねじ込ませて、静梨は自らのパラドクス『闘筋技奥義・太陽筋灼光連拳(ファイナルアーツ・サンライトゴッドマッスル)』を発動させる!

 七曜の戦の為にも此処で勝ちたい想い。
 そして、筋肉祭りへの熱い想いを我が身に集め、灼熱化と筋肉強化を施してゆく――!

「ぐっ……ぬァアアああっ!!」
 お嬢様らしからぬ踏ん張り声をあげる静梨。
 だがしかし……マイロはそんな必死に頑張る静梨の姿にこそ、自らが焦がれ追い求めていた『究極の美』を見た。
「……ビューティフル」
 完全にキマったと思われたギロチンチョークを、静梨は筋肉(パワー)でこじ開ける!
 そしてすかさず連撃を全霊の筋肉でたたき込み、トドメの正拳!
「フッ」
 決着の瞬間、静梨は見た。
 彫刻であるはずのマイロの表情が、たしかに微笑んだのを――。

●4
 全身の筋肉を使い切り、静梨は「ふう」とその場に倒れ込む。
 夏らしい暑さを全身に感じるものの、もはや汗を拭う力さえ残ってはいなかった。
 ただ、その拳をギュッと握り――。
「貴女と筋肉で語り合えた事、忘れませんわ」
 と、小さく呟くのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【書物解読】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV5(最大)になった!

最終結果:成功

完成日2023年07月31日

フォンテーヌブローの森遊撃戦

 攻略旅団の方針によって探索した『フォンテーヌブロー宮殿』に、ジェネラル級自動人形『ピウス7世』と、その手勢である自動人形と淫魔の軍勢が発見されました。
 大陸軍の主力とは違った動きをしており、なんらかの『研究』や『実験』などを行っている事が推察されています。
 攻略旅団からは、ピウス7世が何の研究をしているかの調査方針が示されましたが、クロノヴェーダによって厳重に警戒された施設への潜入は、通常の方法では不可能です。
 まずは、フォンテーヌブローの森で宮殿の警備部隊を撃破しつつ、探索の機会をうかがってください。

ピウス7世


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#断頭革命グランダルメ
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#フォンテーヌブロー宮殿


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選択肢『フォンテーヌブローの森への侵入』のルール

 フォンテーヌブロー宮殿がある、フォンテーヌブローの森の外までは、パラドクストレインで移動する事が出来ます。
 敵に危機感を覚え支える為には、宮殿の近くまで接近した方が良いので、宮殿に近づくまでは隠密行動を心掛け、ある程度近づいた後は、わざと目立つ行動を行って、敵をおびき寄せると良いでしょう。
 移動方法は、森を抜けて移動する方法と、セーヌ川を遡る方法とがあるようです。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは他の選択肢のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『どたま割り人形』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『金星のマイロ』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「大総・統」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。