リプレイ
キリ・ヴェルウィスト
パラドクストレインが侵入不可となれば、こちらの行動も多く制限されるな。
砦の数は相当のようだが、一つずつ攻略していくしかなさそうだ。
まずは取り巻きの蟻兵たちを叩くとしよう。
他のディアボロスたちと連携できるなら連携する。
パラドクスによる影の奔流で蟻兵たちを薙ぎ払おう。
お前たちに用はない、そこをどいてもらおうか。
エイレーネ・エピケフィシア
この砦を防衛する兵は蟲将のようですね
亜人どものように、挑発して引きずり出せるほど愚かではないと見えます
手強い敵だと心して臨みましょう
≪神護の長槍≫と≪神護の輝盾≫を手に参戦
『飛天旋舞斬』で敵軍に斬り込みましょう
槍での斬撃で首を刎ねたり、刺突で頭を貫くことで兵力を削ぎます
反撃で放つ酸は盾で受け止め、低空の【飛翔】で毒の大地の影響を抑えます
攻め込んで敵陣を攪乱したあとは一時的に後退
敵を砦から少しずつ誘き出して戦線を伸ばさせ、先頭から各個撃破できる状況を作ります
深入りしすぎて、袋叩きにされたり籠による攻撃の範囲に留まってしまわないように注意が必要ですね
焦らず着実な戦いでもって敵を減らして行きます
ハーリス・アルアビド
イスカンダルの砦を群蟲三国と獣神王朝の者が防衛するとは。他のディヴィジョンの勢力でも敵対せず合流できるならば放置できません。これ以上戦力を増強されぬよう砦と共に全て殲滅しましょう。
味方と連携できるよう状況をよく【観察】し、私自身も【残像】を生み出す速度で【攪乱】しながら戦いましょう。
大地の神ゲブよ、お力添えを。如何なる者であれ大地を行く者は全て神の掌の上。決して逃れることはできません。
神の腕を生み出すことで周囲の大地は【塹壕堀り】で抉られ進軍速度は落ちるでしょう。撒き散らされる毒も巻き起こる砂塵に触れて染み込み、神の腕でなぎ払われる【衝撃波】で散らされるでしょう。
群・家豪
※連携・アドリブOK
相手は女王を護る蟻の群れか
同系列のインセクティアとして、思う所は無いでもないが
敵は敵だ。キッチリ殲滅させてもらうぜ
とは言え、俺の実力じゃ補助に徹するのが得策だな
後の事も考えて、ここは東海を司る青龍王の力を借りてその『眼』を灼かせてもらおうか
【青光拡散】を後方から発動させてもらうぜ
……この術は詠唱の高速化が今後の課題だな
タオタオ・ザラ
三国とエジプト流れかあ
ココ何処じゃったっけって気分になるな
敵陣に突っ込み得物を振るう
あー!数が多い!鬱陶しい!
しょうがねえよな蟻だもんな!!
でもマ、馬鹿正直に殺り合う必要もねえよなァ
虚蠍陣で呼び出した蠍をけしかけ、
弱った個体が居ればそれを狙いトドメを
足場まで毒に変えてくるのがちと厄介じゃが
わざわざ避けるのも面倒くせえ
なァに、ちょっと気分が悪くなるだけだ
胸糞の悪さに比べれば大したことじゃあねえなァ!!
蠍と蟻の毒、どっちが効くか根競べだ
――マ、勝つのはタオだけどよ
ほぅら、退け退け!
タオの前に立つ奴は、片っ端からみぃんなたたっ斬るぞ!
…………あァ、すまん
タオの前に立たなくとも、見逃す気はないんだった
押し通ろうとする者とそれを阻む者の戦いは、『砦』という名の堅牢なる戦場を舞台に幕を開けた。
「――蟲だと?」
群・家豪(百歩蛇王の落胤・g00098)の瞳に映るのは無数の蟻兵。酸の唾液を吐いて敵を退けようと集まった、生きた壁である。
「なるほど女王を護る蟻の群れってわけか。しゃらくせぇ」
「蟲将が防衛に当たっているのですね」
エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は意外そうに言った。
「ええ、アヴァタール級もどうやら獣神王朝出身のようです」
ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)が頷いた。おそらくは敗戦の後、この地に流れ着いた者の一部なのだろう。いたちごっこだ。殲滅しなければこうして別の地での再会が待っている。
「三国とエジプト流れかあ、ココ何処じゃったっけ?」
タオタオ・ザラ(大喰らい・g05073)が首をひねる。大事な砦を外様に任せるとは、それほど自分の支配力に自信があるということか。
「であれば、亜人と同じ手は効かないでしょうね……」
エイレーネは唸った。愚かな亜人はこちらの挑発に乗ってのこのこと砦から姿を現したものだが、蟲将が相手ではそうもいくまい。
その証拠に蟻兵はアヴァタール級の命令を忠実に実行し、自分たちからは攻めない。さすが、乱戦状態にあったディヴィジョンの出身者。守る方が楽なのをよく知っている。
「まったく、厄介な連中だ」
キリ・ヴェルウィスト(黒き残影・g08516)は大鎌の柄で地面を突いた。足下でゆらりと蠢く影。まるで奔流のように侵食してゆく漆黒の。
「突入を援護する」
「はっはァ、思いっきり暴れちゃる!」
タオタオはキリの足下から迸る闇と共に敵群へ躍りかかった。
「あー! なんでこんなに数が多いんだ? 鬱陶しい!」
目には目を、蟲には――虫を。
「虚蠍陣」
にやりと召喚する無数の蠍は己の使命を心得ているかの如く、一糸乱れぬ動きで蟻兵を蹂躙せしめる。
「お前たちに用はない、そこをどいてもらおうか」
蠍の尾に刺され、戦列から脱落する個体を呑み込むようにキリの闇が猛威をふるった。
まるで飢えた獣だ。
「!!」
食らいつかれた蟻兵はばらばらにされ、もげた脚の一本すら残らず喰われる。
砦を陥落し、パラドクストレインの侵入が可能になればディアボロスの戦線はかなり押し上げられることになるだろう。
「目指すは、アンティオキア――」
今はまだ片鱗すらも見えない、地平の彼方に待つその街へたどり着くために、だ。勝利王セレウコスは無能ではない。ゆえにこれだけの数の砦を用意し、首都の防衛線を築き上げているのだから。
「ふッ……はァ!!」
戦場を鋭く飛翔、すれ違いざまにエイレーネが薙ぎ払った槍によって蟻兵の頭部が高らかに吹き飛んだ。
その行方を見届けることなく、次、と別の個体の額を貫き倒す。酸で爛れた大地すれすれを飛び、構える盾がじゅわりと溶解していった。直撃すればただでは済むまいが――。
「おうおう、やってくれるわな!」
タオタオは笑い飛ばした。
面倒くさがりの真髄を思い知るべきだ。わざわざ躱す手間をかけるくらいなら、歯を食いしばって暴れる方を選ぶのが本物だ。
「これが脳筋、というあれですか?」
興味深そうに呟くパディルエス。
「好きに呼びやがれ!」
剣を掲げ、大量の蠍を率いて暴れるタオを止められるものなどいなかった。
「タオの前に立ってみろ、片っ端からたたっ斬ってやるぞ! 覚悟はできてんだろうなァ!?」
注目を集めるタオタオにばかり蟻兵が群がってゆく。これを好機と家豪は判断、人知れず詠唱するのは東方を統べる青き竜へ助力を乞うた。
「その者を止めるのです!」
家豪の狙いに気づいたパディルエスが叫ぶが、遅い。
「青に灼かれちまいな――!」
ようやく、詠唱が成った。
一瞬、戦場が青一色に染まった。否、そう見えた。青くどこまでも。そういう概念に侵食されたのだ。混乱のままにエイレーネの槍やハーリスの岩腕に駆逐される姿は哀愁を誘ったが、すぐに頭を振って気持ちを切り替える。
「わたしが引き寄せます」
エイレーネが自らが囮となって、少しずつ、敵に気づかれないようにほんの僅かに後退を始めた。
(「深入りなんてして差し上げません。さあ、いらっしゃいな」)
敵が陣地に引きずり込みたいのならば、その逆をしてやるまでのこと。
頃合いを見て、ハーリスはその名を呼んだ。
「大地の神ゲブよ、お力添えを」
囁くような請願に応え、大地から生み出された巨腕が強引に蟻兵をアヴァタール級から引き剥がす。まさしく蹂躙としか言いようのない現象であった。
「まったく、使えない者ばかり……」
いまや、パディルエスの周囲はハーリスの召喚した巨腕によって塹壕のような縦穴だらけ。毒の染み込んだ砂が斃れた蟻兵の死骸の上に降り注いだ。
「……もうおわりかー? 物足りんぞー」
タオタオは死骸の山を踏み越え、きょろきょろと見回した。結局のところ、彼の前に立とうが立つまいが結果は同じであったというわけだ。それから、残る敵――パディルエスに向かって刃を向ける。
「先に言っておこう。勝つのはタオじゃ」
「砦と共に殲滅させていただきます。お覚悟を」
ハーリスが続けた。
「ふッ……」
不意にパディルエスが吹き出す。
「はは、ふふッ……あははははッ!」
左手の籠が空中で揺れた直後、ディアボロスの頭上に影が落ちかかった。あまりにも巨大な、奴隷を閉じ込めておくための籠――否、あれはもしかして、檻か。
「気を付けてください!」
嫌な予感にエイレーネは柳眉をひそめる。
パディルエスが唇を歪めた。
「愚鈍な蟲将を倒されたくらいで私の優位は揺らぎません。この檻に捕らわれた者はもはや外へは出られないのですよ。さあ、このまま全員閉じ込めて差し上げましょう――!」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【コウモリ変身】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
群・家豪
※連携・アドリブOK
だいぶ蟲将達は片付いたな
そして切り札をこれみよがしに切ってくれるとはありがてえ
さっき灼かせてもらった『視覚』の隙を突かせてもらおうか
てなわけで【光学迷彩】で姿をくらまして、智慧演舞で行動を最適化して接近だ
まさか自分を檻に閉じ込めるわけにはいかねえだろうからな
下手に距離を取るよりは近くに張り付いてた方が安全と見たぜ
あとはギリギリまで姿は隠して、クロノオブジェクトに手が届く
その一瞬だけを狙い澄まして、確実に破壊させてもらうか!
キリ・ヴェルウィスト
くだらないおもちゃに頼りながら自らの優位を語るな、見ていて滑稽だぞ。
上空から落ちる檻の影を確認しながら、『残像』を伴うような『ダッシュ』を駆使し『臨機応変』に檻による拘束を回避していくぞ。
対象の隙を見抜きパラドクス発動、スナイパーライフルによる狙撃を敢行する。
ミニチュアの籠を撃ち抜いてみよう。
随分と楽しそうにおもちゃを見せびらかすじゃないか。
……狙撃手相手に遮蔽物もない場所で粋がるとどうなるか、身を以て教えてやる。
エイレーネ・エピケフィシア
エジプトの哀れな死者よ
兵を軽んじる将に勝利は訪れないと知りなさい
この仕掛けを打ち破り、あなたを打ち負かしてみせましょう!
檻から走って逃れながら、攻撃の好機を見定めます
自分や仲間が檻に閉じ込められそうになった時は、≪神護の長槍≫をつっかえ棒のように檻と地面の間に挟み込みます
その状態で【怪力無双】を発動し、てこの原理で檻を持ち上げることで脱出できる隙間を開けましょう
或いは【コウモリ変身】で隙間から抜けることも可能でしょうか?
檻の対処もしくは回避を終えて、再度降りかかってくるまでの間に、手の中の小さな檻に攻撃です
『駆け抜ける不退の志』で一気に距離を詰め、手ごと穿つ程の勢いで槍の一突きを見舞います!
ハーリス・アルアビド
毒が塗り込まれた檻ですか。この身にどれだけ毒が効くかは不明ですが、囚われてよいことはないでしょう。
天空の神ホルスよ、お力添えを。悪しきものに囚われぬその大いなる翼の力をお貸し下さい。
【残像】を生み出す速度で【飛翔】しながら檻を【観察】します。
檻の形状ならば柵の中央、天板や土台との接着面は強力な力が加われば破損しやすくなります。
その箇所を狙った最高速度での一撃で檻を破壊しましょう。
「さあ、このまま全員閉じ込めて差し上げましょう――!」
パディルエスの手元で籠が輝いた時だった。それとまったく同じ形状の巨大籠が頭上に出現し、ディアボロスめがけて文字通りに降って来る。
「これ見よがしに切られた切り札ってか? ふん……」
群・家豪(百歩蛇王の落胤・g00098)の姿が青色に溶け込み始めた。同時に起動するのは演算装置『Lappace』。地形の状態を把握し、もっとも効率的な動作を導き出す。その結果はキリ・ヴェルウィスト(黒き残影・g08516)の判断と同じものであった。
――すなわち。
周囲に遮蔽物はなく、とてもよく開けた場所だということ。
くすっとパディルエスが挑発するように微笑んだ。
「隠れる場所がなくて残念でしたわね? 多少見えづらくなったところで無駄です。既にあなたたちは籠の射程に囚われている。蟲どもとの戦いに夢中で私を放っておいたのが仇になりましたね!」
「……遮蔽物のない場所がお前にだけ有利だとは思うなよ。くだらないおもちゃに頼りながら自らの優位を語る方がよほど滑稽だ」
キリは檻の影から範囲を推測、その支配域の外側まで逃れるために大地を蹴った。残像を伴なうほどに速く、迷いのない疾駆で。飛翔で跳び上がるハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)は檻を躱す寸前、塗り込められた毒でくすむ檻の表面に視線を走らせた。
「随分と毒に自信があるようですが……」
すぐさま仕掛ける急襲の狙い目は、部品と部品の接合部――! 最高速度に到達すると同時にこじ開けるような形で放たれた一撃が籠を粉砕し、破壊せしめる。
「無駄だと言ったでしょう!」
パディルエスの手元でミニチュアの籠が揺らめいた。
壊れかけた檻が瞬く間に修復する。
「あの小さな籠を壊さなければ解除できない、厄介な仕掛けですね。けれど――!」
エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は槍を檻と地面の間に食い込ませ、強引にそれを持ち上げる。てこの原理で持ち上がった檻と地面の間に僅かな隙間が開いた。
「なんですって?」
一瞬、パディルエスの注意が逸れた好機をキリは逃さない。
魔術式解放コードを起動、照準をあの籠に定める。
「いいことを教えてやろう。大事なおもちゃは、あまり見せびらかさない方がいいぞ」
狙い澄ました銃口から放たれるのは大威力の銃撃だ。それも連続で。甲高い音がしてパディルエスの手元にある小さな籠が大きく揺れた。
「しまった……!」
銃撃に晒された籠はその一部が欠け、対応する檻もまたまったく同じ場所が砕け散るのをハーリスは確かに観測した。天空の神ホルスの加護によってさずかった翼を羽搏かせながら。悪しきものを退け、自由を得るための翼の力はハーリスの体を上空へと押し上げ、戦場全てを見渡すことのできる視界を手に入れる。
家豪が張り付くようにパディルエスへ接近すると、彼女は露骨に嫌な顔をした。これだけ近づいたら発見されやすくもなるだろうが、背に腹は代えられない。
「そちらさんも、自分は檻の中に入りたくないだろうからな。それにしても、幻覚やら幻聴なんざ勘弁してほしいぜ……!」
パディルエスの周囲は毒の大気が蔓延しており、吸い込んだ気管が焼けつくような痛みを訴える。だが、身を蝕む毒に耐え、家豪は攻撃を振るった。
「!?」
さらに籠が砕ける。
エイレーネの槍がさらに檻を持ち上げた。
「けれど、その状態では戦えませんね?」
両手が塞がっているエイレーネをパディルエスの甘き誘惑が襲う。ずっと欲しかった言葉がエイレーネの心を強くかき乱して。
違う、と唇を噛んで首を振る。
「エジプトの……哀れな死者よ。アテナイの守護者たる私は、そのような言葉には屈しません……!」
それは不退なる志が可能にした、エイレーネ渾身の超加速。
「兵を軽んじる将に勝利は訪れないと知りなさい!」
突如、眼前に出現したエイレーネにパディルエスは反応さえできなかった。握り締めた槍で槍を突き出す。籠を持つ手ごと穿ち、完全に破壊する。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【書物解読】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
タオタオ・ザラ
あーらら、オモチャを壊されておかんむり?
そう睨むなってえ、きれいなお顔が台無しだ
ほんと、黙ってればちょいと気が強いだけの美人なのになァ
でも黙ってはくれんだろうから、黙らせよう
辺りを包む毒の気配に顔を顰めて
うっぇ。今度はどんなオモチャで創り出してんの
こんな所に"彼女"を呼ぶだなんて気が引けるけれど
マ、許してくれるだろ、――ふたりとも
呼び出した幻影の彼女とともに得物を振るう
跪いてもやらんし倒れてもやらん、蠍の毒を舐めるなよ
それに、倒れたらタオのかわい子ちゃんが泣いちゃうし
けらけら笑い、なぁサアシャ?なんて揶揄ってみたりして
……ああ、あなた様を忘れたわけじゃない
見逃さないって言ったじゃろ、死んでくれ
サアシャ・マルガリタ
ふふり、これでサアシャ達を一方的に捕らえられなくなりましたねぇ
純粋に力比べで勝負ーですよう!
タオちゃんのお月様……パラドクスで呼び出された幻影の陰に【光学迷彩】で隠れて敵に近づくです
そういや毒を撒くんでしたねこの人
極力吸い込まないように息を詰めて、お月様についていくのに集中、集中…!
敵が幻に気を取られた隙を突き、急所を狙って銃を撃つです!
うっふふ。油断しましたねぇ、おねーさん
サアシャのとっておき、ご堪能下さいー?
ええ、それはもうわんわん泣いてやりますとも
だから倒れないで下さいですようタオちゃん
……いえ、そもそもタオちゃんを倒させたりしないですけども
お月様の分までフォローはお任せあれです!
キリ・ヴェルウィスト
俺たちを捕らえる兵装は完全に沈黙、部下たちは地に伏し、後は貴様だけだ。
単身で砦を守ろうとする心意気は称賛に値するが、早々に終わらせよう。貴様の墓場はこの場所だ。
大気そのものを幻覚を引き起こす毒に変えるのか、厄介なパラドクスだ。
パラドクスによる大鎌の包囲攻撃を行おう。どちらにせよパラドクスは必中、毒による侵食が体中を回る前に、その首刈り取らせてもらうぞ。
……跪き、頭を垂れるのはどちらか、勝負といこう。
エイレーネ・エピケフィシア
最早、奇怪なる檻によって煩わされることはありません
あなたの命運もここまでです──覚悟なさい!
敵の手に突き刺した≪神護の長槍≫を素早く引き抜きます
そして続けざまに、≪神護の輝盾≫を突き出して『敢然たる正義の猛撃』を仕掛けましょう
盾を叩きつけて吹き飛ばし姿勢を崩した上で、槍で追撃の一刺しを
容赦ない連撃で敵を怯ませ、後続に繋げます
今回はあのマミーと因縁のある方が戦列に加わっているようですからね
敵の放つ反撃の言葉はわたしを戦場から遠ざけ、安らぎを許すもの
……確かに、平和を望む想いを忘れたことはありません
ですが平和とは全ての人に与えられるべきもの
無辜の民を害する暴君が滅びる日まで、わたしは戦い続けます!
群・家豪
※連携・アドリブOK
そういやお前、周囲の大気の組成を毒に変えられるんだったな
ならその空気ごと凍らせて無害化させてもらうぜ
とはいえ、近接戦闘状態で悠長に術式を展開できるなんて思ってねえ
ここは現代技術の力を存分に見せつけてやる時だな
予め圧縮ファイルしておいた魔法陣プログラムを解凍、展開
冥道へのパスをオートで接続
『高速詠唱』で、時短をかけた凍結封印式をかましてやるぜ
冥道へ流れ込む風で周囲の砂や毒を吸い上げきれれば上々だな
皆、大きいのは任せたぜ!
パディルエスが浮かべた苦悶の表情はおそらく、精神的な屈辱と肉体的な痛みがない交ぜになったものであったに違いない。殺気に満ちた視線を受け止めつつ、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は勢いよく貫いた手から槍を引き抜いた。
「あなたの命運もここまでです――覚悟なさい!」
叩きつける盾の衝撃は凄まじかった。
立て続けに振るう槍は深々とパディルエスの胴体を貫き、串刺しに。
「がッ……」
「あーらら、折角のきれいなお顔が台無しだ」
タオタオ・ザラ(大喰らい・g05073)は眉を顰め、毒気を追い払うみたいに手を振った。微かにえづくような呻き。今度はいったいどんな仕組みのオモチャなのやら。
「悪いね、こんな場所に呼び出しちまってさ。でも、許してくれるだろ――?」
愛しげな流し目の先に最愛なる恋人の幻影が現れる。彼女と戯れながらタオタオは剣を振るい、敵を切り裂いた。血しぶきが舞うたびにパディルエスの頬が血で汚されてゆくのが勿体ない。
「ほんと、黙ってればちょいと気が強いだけの美人なのにねェ……」
「おだまりなさい」
「その言葉、そっくり返して進ぜよう。なぁ、サアシャ?」
「了解なのですよう!」
不意に、それまでいなかったサアシャ・マルガリタ(えいえいお!・g05223)が出現したのでパディルエスは完全に虚を突かれる形になった。
「いったい、どこから!」
「おねーさん、さてはタオちゃんのお月様に見惚れてたんじゃないですか? うっふふ。油断しましたねぇ」
サアシャは得意そうに片目をつむってみせた。毒を吸い込まないように息を詰めているせいでちょっと息苦しいのだが、そんな風には微塵も見せない。
「まさか、あの幻影に隠れて……」
「ご名答! さぁ、サアシャのとっておきをご堪能あれ!」
激しい銃撃に晒されたパディルエスの胸元に次々と穴が空いた。流れる血が蒸発して毒を孕む大気の濃度を高める。まとめて殺してやる、とでも言いたげな密度の毒気はむせるほどであった。
「よくも……貴様等、絶対に許しません……!」
「それでもなお砦を死守するか、健気だな」
キリ・ヴェルウィスト(黒き残影・g08516)は漆黒の大鎌を構え、躊躇いなくパディルエスを斬った。既に配下も特別な兵装もなく、孤立したパディルエスを無数の斬撃が容赦なく攻め立てる。
攻撃は最大の防御だと言わんばかりの猛攻にパディルエスの足が一歩――否、二歩は下がった。
群・家豪(百歩蛇王の落胤・g00098)の眼前に極冷空間を生み出すための魔法陣プログラムが解凍、展開する。それは予め圧縮しておいた冥道氷結式。
即ち、文明の利器――だ。
「オート接続完了。皆、大きいのは任せたぜ!」
「しまッ……」
砂漠すらも一瞬で凍り付かせる家豪のパラドクスに囚われたパディルエスの指先が、両脚が、鞭までもが凍結してゆく。家豪は冷やされ、砂が吸い込んだ毒気から逃れるかのように風上へ回った。
「早々に終わらせよう。貴様の墓場はこの場所だ」
すかさず、キリの大鎌が追撃を仕掛ける。もろにくらったパディルエスは首を垂れるように四つん這いになった。その体勢から苦し紛れに囁かれる安らぎへの誘惑をエイレーネは拒絶する。
「私は戦い続けます。無辜の民を害する暴君が滅び、全ての人に平和が訪れる日まで!」
強烈な盾の一撃がパディルエスをタオタオの眼前に押しやった。
「最初に言っておく。タオはあなた様の前に跪いてもやらんし、倒れてもやらん」
まるで蠍の鋏角が獲物を裂くような、獰猛としか言いようのない斬撃であった。刃が肉を絶つ音の合間にタオタオの楽しげな笑い声が大気を震わせる。
「あはは、だってタオのかわい子ちゃんを泣かしたくはないものな? サアシャ?」
「ええ、そんなことになったらもうわんわん泣いちゃいますよぉ! だから、ね? そろそろ倒れちゃってくださいな」
優しげな囁きとは裏腹にサアシャの銃撃は鋭い。タオタオに近付けさせてなるものか、と彼のお月様の分まで守ろうとするかのように。
ドゥン、ドッ――弾丸が撃ち抜いた銃創からとめどなく流れ落ちる血液が砂漠を赤く染め上げる。
もはや形勢は決まったも同然であった。純粋な力比べにパディルエスは負けたのだ。
初手で、あの檻の中にディアボロスを捕らえきれなかった。足元に散らばった籠の破片がパディルエスの敗因を物語る。
「さ、黙って死んでくれ」
タオタオはパディルエスを見下ろして、慈悲なく告げた。答えは求めていなかった。あとは振りかざした刃をひと思いに突き刺し、終わらせるだけのことで。
「ふー……」
軽く両手を叩いて砦を見上げると何やら騒がしい。家豪は額に手をかざして逃げ出すウェアキャットたちを見つけた。おそらくは雑用のために雇われていたのだろう。
「あとはあれを壊せばおしまい、か」
「ですねぇ」
サアシャはふふり、とくえない笑顔で。
「腕が鳴るのですよう!」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV2になった!
【断末魔動画】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【アヴォイド】LV2が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
エイレーネ・エピケフィシア
さて……後は砦を打ち砕くだけですね
守護者を標榜する身なれど、今この瞬間は破壊の限りを尽くしましょう
この関門を打破した先に、アンティオキアの地が待っているのですから!
≪神護の長槍≫に光の刃を纏わせ、『奮い立つ正義の一閃』を砦へと繰り返し放ちます
長大な閃光の斬撃を何度も浴びせて、砦の構造を崩壊させていきましょう
光熱に溶けた建材が砂に混ざり、原形をとどめなくなるまで頑張ります
……ふぅ、跡形もなくなりましたね
これだけ徹底的にやれば、短期間で砦を再建することは絶対に不可能です
苦境の人々を救うため、また一歩先に進むとしましょう
キリ・ヴェルウィスト
敵影なし、残るは無人となった砦の破壊だな。
クロノ・オブジェクトというからには、相当堅牢なんだろう。
それ相応のパラドクスを以てアンティオキアへの道を切り開く。
レーザー兵器、スコル&ハティを射出。
はるか上空から放たれる極大のレーザー攻撃でこの砦を打ち崩す。
七曜の戦までもう時間はない。亜人共に好き勝手侵略される前に、こちらの選択肢は増やしておきたいな。
群・家豪
※アドリブ・連携OK
さて、長いようで短かったが守護者の討伐は無事完了したな
砦の中に誰もいないのをスキャンで精査してから、破壊開始だ
現代の魔術師の本領を見せてやるぜ
砦を粉砕するなら、破城槌は欠かせないだろ
俺と砦の間に敷けるだけ直列に暴走魔法陣を敷いて
極限まで暴れ狂う魔力条で跡形もなく消滅させてやるぜ
これでまた一歩前進だな
クロノヴェーダを斃したエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は残された砦の前に仁王立ち、槍を構え直した。
「後はこの砦を壊せば任務完了、ですね」
「……よし、中には誰も残っていないな」
群・家豪(百歩蛇王の落胤・g00098)が太鼓判を押す。
スキャンの結果、建物内に動く物は発券されなかった。砦にはクロノヴェーダ以外に雑用係としてウェアキャットたちがいたようだが、既に全員が逃げ出した後らしい。
「へえ……これがクロノ・オブジェクトの砦か。さすがに一筋縄ではいかなそうだ」
キリ・ヴェルウィスト(黒き残影・g08516)は外壁を手のひらで撫で、その堅牢な造りを改めて確かめた。
「ならば相応のパラドクスを以て打ち崩そう。その先に待つアンティオキアへの道を切り開くためにな」
スコル&ハティと複製されたガジェットが空中に展開される。大軍用殲滅兵器の呼び名は伊達ではない、というわけだ。縦からの攻撃がキリによる超極大レーザーならば、横からは現代の魔術師たる家豪の破城槌が担当する。一重、二重と次々に設置される魔法陣は増幅装置だった。相手が動かない砦の時点でこいつの弱点は消えたも同然。
「やっちまえ」
家豪は目を細め、最初から全力で破城槌を起動した。暴れ狂う条光が一直線に迸った直後に激しい破砕音が轟き渡る。キリはタイミングを合わせ追い撃ちをかけた。
まるで鏡に反射する光みたいにガジェットを順番に乗り継いだレーザーが上空より降臨。まったく耳障りな音だ。砕かれた天井から落下する破片が砂を巻き上げ、周囲に砂埃を撒き散らした。
その中をエイレーネが駆ける。守護者が破壊者としての顔を見せた時、瞬く閃光が崩壊する砦に襲いかかった。
「はッ!」
槍による斬撃は纏わせた光刃によって増大、滅茶苦茶に斬り崩していく。
「どれだけ堅牢であろうが関係ありません。正義の一閃は全てを打ち砕くのですから!」
光刃が構造物を砕くごと、突き崩した隙間から光が差し込む。
――アンティオキア、史実における首都の街。
「待っていなさい――!」
エイレーネは渾身の力で槍を振るった。
無数の粒子となって崩れ落ちた建材がはらはらと砂地に散って、埋もれ、消失する。
「やったか?」
キリはレーザーを止めて砂埃がやむのを待った。さっきまでそびえていたはずの砦は原型を留めておらず、残骸と化している。家豪はそれらの残骸すらも跡形もなく消し去った。
「これでまた一歩前進だな」
消えゆく魔法陣を背に家豪が言い、キリが頷いた。
「七曜の戦は目前だ。亜人共の侵略を挫くためにも、選択肢は多ければ多いほどいい」
「これだけ徹底的にやっておけば砦の再建も短期間ではほぼ不可能でしょうしね」
エイレーネは苦境にある人々全てに誓うべく地平線の彼方を見つめる。その先にあるはずの、まだ見ぬ都。名をアンティオキアという敵の本拠地への道は着実に縮まっていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建物復元】がLV2になった!
【フライトドローン】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!