リプレイ
冰室・冷桜
こーゆーお仕事は気楽に参加できていいですわねー
ま、やるからにゃぁ本気で取り組みますか
下半身に暗めの布を巻きましてー、暗い校舎内とかでならぱっと見わからん……上半身だけ見えるみたいな姿に致しまして
これで上半身妖怪の完成ってすんぽーよ
速度の方は【飛翔】を発動してびゅーんってすれ違えば、下半身の違和感にもきづかれにくでしょ
ついでに召喚しただいふくには音楽室で適当なピアノを鳴らしておいてもらう役割を与えて、はい、ばっちこーい
がんがん脅かしていきますわよ
此処は、京都の山間にある夜の学校。
普段ならば、この時間になれば、誰もいない静寂の闇に包まれた校舎……のはずであるのだけれど。
(「こーゆーお仕事は気楽に参加できていいですわねー」)
闇に潜み、ターゲットを待つのは、そう――お化け!?
いや、ディアボロスとしてやるべき仕事の準備を進める、冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)である。
確かに、何らかの事件が起こっているわけではなく。
歴史侵略者達なども関わっていない案件で、そういった点では気が楽ではあるが。
だが、聞いた話によれば、今回の相手はなかなか手強いということであるし。
「ま、やるからにゃぁ本気で取り組みますか」
……下半身に暗めの布をぐるりと巻きましてー、上半身だけ見えるみたいな姿に致しまして。
(「これで上半身妖怪の完成ってすんぽーよ」)
夜の闇にぼうっと浮かぶ、不気味な上半身妖怪に扮し、冷桜は待ち構える。
「皆で進めば怖くない!」
「何が出て来たって平気な気がするな!」
士気高揚の効果によってとても勇敢になっている一般人達を、これでもかと脅かすために。
いや、これは決して遊びではない。地獄変へのエネルギーを溜めるための大事なお仕事なのだ。
ということで、上半身のみの姿だけでも、夜の学校の雰囲気や暗さと相まって十分に怖いのだけれど。
――びゅーんっ。
「! えっ、い、今の、ななななんだ!?」
「か、下半身がない……!? はっ、もしかして、すごいスピードで走るっていう、七不思議のお化けぇ!?」
この学校に伝わる七不思議のひとつ『廊下を歩いていたら時速100キロで迫り来る上半身の妖怪』。
発動した飛翔の速度ですれ違えば、まさに七不思議の上半身妖怪そのもの、恐怖も増し増し!
(「下半身の違和感にもきづかれにくでしょ」)
さすがの勇敢な一般人たちも、突然見舞われた七不思議の怪奇に慌てている様子。
けれどまだまだ、さらなる恐怖を味合わせるべく。
「え、ちょ、何か聞こえないか?」
「ピアノの音……って、これも七不思議のひとつの!?」
音楽室で、突如鳴り始めるピアノ。
そっと覗いたところ、人影などは見当たらず……思わず、ぎゃあっと悲鳴を上げる一般人達。
それもそのはず、適当にピアノを鳴らしておいてもらう役は、人よりも小さくて覗いただけでは姿が見えないだいふく。
ちょっぴり楽しそうに、ぽんぽーん♪ と鍵盤を叩いて貰えば――はい、ばっちこーい。
「って、ぎゃああ!」
「うわあっ!?」
音楽室から視線を移した一般人達の脇を、再び冷桜はびゅーんっ。
……がんがん脅かしていきますわよ、と。
ディアボロスの、いえ、こわーい上半身妖怪の本気を余すことなくまだまだ見せつけます!
大成功🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
レオナ・アマカワ
…一銭…あげて…ざっ…ぉがんで………
体育館の近くで脅かそう。
お堂とかあればそのあたりで。
去年用意した狐のお面に浴衣で、手毬唄を呟きながら鈴入りの鞠をぽーんぽーんとついて音を出す。
近くに寄ってきたら鞠を転がして。
用意しておいた提灯に仕掛けをして、ボッと一瞬強い光が出るようしておいて目眩まし。鞠を残してその隙に隠れて居なくなったように見せよう。
道に迷ったり、はぐれた子がいたら、お面を付けてコースに戻して姿を消す。
できるだけ喋らないようにします。
夜の校舎内に響き渡る、すごい音量の悲鳴と足音。
けれどその気配や声が急速に近づいてくるのを感じれば――出番です。
「ああ、びっくりした……」
「ここまでくれば安心だろ、気を取り直してゴールを目指……っ!?」
……一銭……あげて……ざっ……ぉがんで………。
そこは、校舎から少し離れた体育館の近くにある、京都の学校らしいお堂のような建物の傍。
そんな、いかにもな場所で。
――ぽーんぽーん、りーんりーん。
「え、な、なんだ!?」
ふいに聞こえてくるのは、不気味な手毬唄と鈴入りの鞠をつく音……?
そしてよく目を凝らし、おそるおそる音のする方へと一般人達が目を向ければ。
そこには――浴衣を着た、狐面の幽霊の姿が!?
とはいえ勇敢になっている人々は、おそるおそるながらも、幽霊の正体を暴かんと近寄ってきて。
そんな鞠つき幽霊ことレオナ・アマカワ(雪景色・g02085)は、寄ってくる人達へとすかさず、ころころー。
ついていた鞠を転がし、そちらに視線を向けさせた刹那。
「……!?」
「えっ! ききき、消えたァ!?」
ボッと一瞬発生したのは、謎の強い光。
そんな提灯の輝きに堪らず目を細めた後、人々はさらに驚愕する。
先程までいたはずの幽霊が、忽然とその場からいなくなっていたのだから。
そして、何かの見間違いだろうと、そう一般人達が気を紛らわせようとしたその時……ころりと。
「びえっ、え、現実!?」
確かに残されているのは、幽霊がついていた手毬。
いえ、用意しておいた提灯に仕掛けをして目眩まししたその隙に、レオナは素早く隠れて居なくなったように見せたのだ。
暗闇の中、そんな自分を見つけることは一般人にはできないだろうし。
恐怖に震えながらも去っていく背中を見送れば、次のターゲット……へと目を向けたレオナだけれど。
ふと見つけたのは、きょろりと視線を巡らせている小さい男の子。
やはり士気高揚の効果によって、とても勇敢になってはいるのだけれど。
「ここ、どこだろ、みんなは……? でもっ、ひ、ひとりでもこわくないもんっ」
どうやら、同行者とはぐれて、道に迷っている様子だから。
レオナは改めて、すちゃりと狐のお面を付けてから。
「って、わあぁぁ!?」
「…………」
できるだけ喋らずにふらりと追いかけては、刹那フッとその姿を消す。
きちんとコースに戻してあげつつ、ばっちり驚いて貰いながらも。
大成功🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
薬袋・透
ネメシスが使えたら、あの下半身蛇の姿を応用して姦姦蛇螺、とか出来たんだけど…残念だわ
パラドクスで召喚した軍曹に協力をお願いしましょ
廊下で【光学迷彩】を使い静かに背後から近づいて貰うわ
かさ、かさと時折聞こえる蜘蛛の足音、誰もいない背後で恐怖を煽りましょう
追い付いたら【光学迷彩】を解除
肩を叩いて振り向かせ、思い切り脚を掲げて威嚇、鬼ごっこの始まりよ!
いくら【士気高揚】してると言っても、捕食者の本気の殺気を浴びた経験はそうないはずだわ!
おまけに軍曹は巨大蜘蛛だからそういう点でも恐怖を与えられる!
僕は気絶しちゃった人達の回収でもしてるわね。
あ、軍曹拗ねてる……ごめんね軍曹……
アドリブ絡み歓迎
吉音・宮美
アドリブ連携歓迎
どうもトイレの宮美さんです……いやたまたま名前が同じなだけですけどね
ですがこれも何かの縁、楽しむとしましょう
七不思議としては「元々この土地の湖に住んでいた水神が住処をトイレの下水に繋げられて汚れた姿」…みたいな感じで
まずは魔楽器の演奏によって参加者の方がトイレに向かってくるように誘惑
私が隠れている個室の前までやってきたら演奏をやめて「もっと聴きたい?」と問いかけます
聴きたいと答えられたら「ありがとう」、そうでなければ「なんだと」とパラドクスを混じえた渾身の叫びを上げながら憑神戦衣装を纏いパッと見半人半獣の獣に変身して氷の鎖で手近な小物をトイレの中に引きずり込んで脅かしましょう
夜の学校というだけでもお化け屋敷には最適な舞台、さらに場所が京都となれば雰囲気も言う事なし。
……とはいえ。
「何が出てきても、進む覚悟はできてるぞ!」
「この程度で恐がるような俺たちじゃないからな!」
士気高揚でかなり勇敢になっている一般人は、それだけでは全く怯んでいない様子だ。
ということで……ディアボロスの皆さんの出番です!
そもそも、これは遊びではない。大きな戦いに向けて、地獄変の力を蓄えるというれっきとした任務である。
それに無差別に脅すのではなく、夏の風物詩の肝試しを楽しむべくやってきた一般人達がターゲットなのだから。
心置きなく今回作り上げるのはそう、最恐のお化け屋敷!
けれど、どうやってかなり勇敢になっている彼らを、これでもかと脅かすか。
(「ネメシスが使えたら、あの下半身蛇の姿を応用して姦姦蛇螺、とか出来たんだけど……残念だわ」)
薬袋・透(無彩の魔女の系譜・g02087)のネメシス形態は確かに、この京都の学校の雰囲気にも合っているし。
一般人を脅すには有効な姿であっただろうが……今回はその手段は使えない。
となればと、考え直した別の手は。
――かさ、かさ、かさかさ……。
「……何か、音がしないか?」
「な、何だろう、どこからするんだ?」
校舎の廊下に差し掛かった一般人達は、ふと耳に微か聞こえる声に顔を見合わせて。
下手に勇敢になっているので、周囲を見回してみるけれど……音の発生源を見つけることはできない。
それもそのはず、光学迷彩を使って静かに背後から近づいて貰っているから。
パラドクスで召喚した、人の身程もある巨大なアシダカグモの怪物・軍曹を。
聞こえる蜘蛛の足音と、でも誰もいないという不安で散々恐怖を煽って。
すぐ傍まで追いついた頃合いを見計らえば、いざ!
(「――お願いします! 軍曹さん!」)
光学迷彩を解除して――肩をちょんちょん。
「……え? うわあぁぁっ!?」
「何!? って、ぎゃああっ、食われるぅ!!」
一般人が振り返った瞬間、思い切り脚を掲げて、ふしゃああっと威嚇!!
思わず駆け出す彼らを追い掛ければ、鬼ごっこの始まりです!
いや、今まで姿が見えなかったのに急に現れれば、勇敢な人だって普通にとてもびっくりするし。
(「いくら士気高揚してると言っても、捕食者の本気の殺気を浴びた経験はそうないはずだわ!」)
……おまけに軍曹は巨大蜘蛛だからそういう点でも恐怖を与えられる!
そう透が確信している通り、眼前の追いかけっこの様子を見れば、めっちゃ怖がっている。
勇敢なので気絶こそしないが顔面蒼白、すごい勢いと形相で悲鳴を上げながら駆けて行った一般人達。
かなりの恐怖を与えることに、大成功! ……なのだけれど。
かさかさ、と戻って来た軍曹の様子を見た透は、瞳をぱちりと瞬かせてから。
「あ、軍曹拗ねてる……ごめんね軍曹……」
何だかしょぼんと拗ねている姿に、そう声を掛けるのだった。
何せ「彼」は人類には人見知りだが、友好的な蜘蛛さんであるから。
そして、そんな軍曹の気持ちも知らず、巨大蜘蛛の捕食から免れたとホッとしている一般人達であったが。
「ん? トイレか、何か七不思議があったな」
「『トイレのミヤビさん』、だっけ……あ、何か説明書きが」
「なになに……『元々この土地の湖に住んでいた水神が住処をトイレの下水に繋げられて汚れてしまった』だと」
「ミヤビさん、不憫だな……」
怪談のど定番である夜の学校や、普通の状態であればその設定にも恐いと思ったかもしれないが。
勇敢になっている今の彼らは、そう『トイレのミヤビさん』に謎に同情している様子。
ということで。
――どうもトイレの宮美さんです……。
(「……いやたまたま名前が同じなだけですけどね」)
本当に奇跡的な偶然で、七不思議と名前が同じである吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)は、タイミングを見図りながらもお耳をぴこり。
……ですがこれも何かの縁、楽しむとしましょう、と。
まだ余裕がある様子の一般人を徹底的に驚かすべく――今宵は『トイレの宮美さん』になります!
そして、まずは手始めに。
「……何か聴こえないか?」
「え、楽器の演奏?」
トイレの個室に隠れたまま、より一般人が近寄ってくるように誘惑するべく、魔楽器を奏でて。
まんまと個室の前までやってくれば、ピタリと。演奏を止め、そして問いかける。
「――もっと聴きたい?」
「ぎゃあっ! え、ええ!? け、けっこうです!」
「……なんだと」
「ひえっ!! じゃ、じゃあ聞かせてくださいいいい」
「ありがとう」
そしてちょっとびびっている一般人へとダメ押しを!
そう、一気に掻き鳴らすのは、感情をかき乱す激しくエッジの効いた演奏と地を這うような低音のスクリームを合わせたデスメタル!?
さらに渾身の叫びを上げながら憑神戦衣装を纏い、パッと見半人半獣の獣に変身して。
「あっ、ひやぁっ!!」
「びえええっ!!」
氷の鎖で飾ってある花瓶をトイレの中にずるずると引きずり込む。
そんな『トイレの宮美さん』がこれでもかと与える恐怖に、さすがの勇敢な一般人も完全にびびって。
「やべぇ、は、早くトイレから出ないと!!」
「ミヤビさんにトイレに引きずり込まれちまうっ!!」
へっぴり腰で悲鳴を上げながら、トイレから慌てて逃げ出していくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV2が発生!
獅子城・羽鳥
【モフ部】
アドリブ歓迎
色々考えて依頼は控えてる最中だがジョルジョさんの初仕事と俺の息抜きも兼ねてだな
音楽室に飾られてる音楽家の肖像画風な血糊付きの正装を着用
青白いメイク、髪と顔に血糊付き
あくまで喋らずに幽霊を演じる
暗い音楽室で穏やかなクラシックの小品を《演奏》しながら客を待つ
※嵐の前の静けさ的な
客が音楽室に入って来たら鍵盤を激しく鳴らして中断、くるりと血塗れの顔を向ける
【浮遊】してピアノの音色に調整したショルダーキーボードで曲の続きを弾きつつ、追いかける
【冷気の支配者】のオンオフでもメリハリ付け
仲間とも連携して追い回す
※ゴール後、お客の歓迎に呼んだモフモフ愛犬と仔山羊が血糊にちょっとビビってる
レイ・ディース
【モフ部】
アドリブ歓迎
依頼はお休み中だけどジョルジョさんのディアボロスとしての初仕事だし私の息抜きも兼ねて参加です
可愛いサーヴァント達はゴール後に召喚
「一緒に行きませんか?一人は怖くて…」
翼をマントで隠し一般人の振りしてお客に同行
獅子城さんやジョルジョさんの所へ誘導
「ピアニスト志望の学生が事故死して以来、聴衆を求めては音楽室に引き摺り込んでるって…」
「血塗れの武者を見たって人が何人も…」
※自分も死んでるのに気付いてないという設定
頃合いを見て姿を消し、物陰で顔や髪、服にも血糊を付ける
「ひぃ!お願い助けて!」
【冷気の支配者】で急に温度下げたり
自分の手を冷やし【浮遊】でお客さん達の手を引いて宙に浮く
ジョルジョ・ストレッポーニ
【モフ部】
アドリブ歓迎
これが初めての依頼だが芸能関係以外にもこうした娯楽を担当するのもディアボロスの仕事か
面白そうだし喜んで手伝うよ
終わったら可愛らしいサーヴァント達が労ってくれるしね
舞台用のボロボロの甲冑に血糊を付けて落武者の亡霊役
日本人の役は駆け出しの頃『蝶々夫人』の脇役以来だが私は舞台人
メイクも演技もお手の物だよ
暗がりの物陰で静かに待機し客の後ろから追う
最初は甲冑の音を控え目に立て
頃合いを見て【プラチケ・浮遊・冷気の支配者】で存在感を強調
「奴の子孫だな…無念であった」
血糊の滴る刀を構え、低く静かに、だがよく通る声で恨み言
音楽室の亡霊役の獅子城君やその犠牲者役のレイ君と交代しながら追い回す
やって来たのは、最終人類史・京都の山間に佇む学校。
そんな夜の古都の校舎は雰囲気もシチュエーションもばっちり、今宵の舞台に最適である。
そして整ったこの舞台で一役買って出る演者は、ジョルジョ・ストレッポーニ(Il Voce Grande・g10013)。
「これが初めての依頼だが芸能関係以外にもこうした娯楽を担当するのもディアボロスの仕事か」
そう、今宵がジョルジョにとって、ディアボロスとしての初陣。
そして芝居好きであり、その歌声で新宿島民の慰撫と娯楽や激励に努めていた彼には、今回の仕事はうってつけ。
まさに手掛けるのは、夏のエンターテインメント。
肝試しを楽しむべくこの場へやってくる人々を、これでもかと恐がらせる役目であるのだから。
……面白そうだし喜んで手伝うよ、と。
士気高揚で勇敢になっているという一般人達を、持ち前の演技で脅かすべく、無論全力で化け物になりきるつもりだ。
そして、そんなジョルジョと共にやって来たのは、獅子城・羽鳥(メタリックトルバドゥール・g02965)とレイ・ディース(光翼のダークハンター・g09698)。
(「色々考えて依頼は控えてる最中だがジョルジョさんの初仕事と俺の息抜きも兼ねてだな」)
(「依頼はお休み中だけどジョルジョさんのディアボロスとしての初仕事だし私の息抜きも兼ねて……」)
現在は音楽の仕事にシフト中だという羽鳥も、ジョルジョの初仕事を完遂させるべく共に訪れて。
レイも同じく、一緒にとびきり恐いお化け屋敷にするために尽力しつつ、ふたりとともに楽しく息抜きもできればと思っているし。
「終わったら可愛らしいサーヴァント達が労ってくれるしね」
ジョルジョの言う通り、今はまだ出番ではないけれど。
キュートな仔山羊のエインも、羽鳥のモフモフ愛犬と共に、ゴール後の労い役として一仕事の予定だから。
そして3人は事前に打合せしている通りに、一般人が来るまでそれぞれの待機場所へと足を向けて。
「確かに雰囲気はあるけど、不思議と恐いと思う気がしないな!」
「ああ、何が出てきても平気だ」
意気揚々と勇敢になっている一般人達がやって来たことを確認すれば、最初に動くのはレイ。
「一緒に行きませんか? 一人は怖くて……」
「ん? ああ、一緒に行こう。俺達は何ともないからな!」
「何が出てくるか、楽しみなくらいだ」
そう……翼をマントで隠して一般人の振りをして、彼らに同行することに。
それから、恐がるような様子を見せつつ、こうレイは告げる。
「ピアニスト志望の学生が事故死して以来、聴衆を求めては音楽室に引き摺り込んでるって……」
勿論、これも作戦のひとつ。
一般人を誘導するためのものであるが。
「何か七不思議でそういうのあったような」
「折角だから、覗いてみるか!」
下手に勇敢になっている彼らは、まんまとレイの言葉に誘われて……勇ましく向かうは、音楽室。
だがまさか、彼らは思っていないだろう。
「……ん? 何か聴こえないか?」
「えっ、ピアノの音……?」
刹那、暗い音楽室から聞こえ始める旋律。
そう……いまはまだ、いわゆる嵐の前の静けさ。
まずは穏やかなクラシックの小品を演奏しながら、自分達を音楽家の肖像画風な血塗れ幽霊こと羽鳥が待ち構えているだなんて。
そして、カラリと音楽室の扉が開いた瞬間。
「……!? ひいっ」
「うわっ!」
激しく鍵盤が鳴らされたかと思えば、ぴたりと演奏が中断して。
少しびびりはじめた一般人を本格的に脅すべく、くるりと羽鳥は彼らへと顔を向ける。
その装いはまさに、音楽室に飾られている肖像画の音楽家を思わせる正装で……さらに、青白いメイクに、髪と顔にはべっとり血糊付き。
「ぎゃあっ、お、お化け!?」
「ちょ、え、うわああ!」
そんなどこからどうみても恐い幽霊に、一般人は思わず悲鳴を上げるけれど。
何せ彼らは勇敢、すぐに気を取り直さんと試みようとしているが……勿論、そんなことはさせない。
ゆうらり浮遊して、ピアノの音色に調整したショルダーキーボードで曲の続きを弾きつつも。
「うぎゃっ、こっちに来る!?」
「ひえっ、に、逃げろ!」
慌てて音楽室から飛び出す彼らを無言で追いかける羽鳥。確かにこれは恐い……!
さらに、冷気の支配者も使用して、オンオフを駆使しメリハリ付けた演出にも抜かりない。
そして次の目的の場所へと誘導するように追い立てれば、バトンタッチ。
「ふぅ……も、もう血塗れ音楽家の幽霊は追いかけてこないだろ……」
「き、気を取り直して先に進もうか」
目に見えてびびりつつもそう口にする一般人達に、レイはすかさず続ける。
「血塗れの武者を見たって人が何人も……」
「え、それも七不思議にあった気が……」
「で、でも、そんな立て続けに亡霊が出るなんて……ないない」
なまじ勇敢になっているので、おそるおそるながらも先へと進む一般人達だが。
「や、やっぱり何も出ない……って!?」
「あっ、後ろォ!?」
再びひやりと背中に感じて振り返れば、また声を思わず上げてしまう。
だって、暗がりの中から――カチャ、カチャリ、と。
甲冑のような音が背後から聞こえたと思った瞬間。
「奴の子孫だな……無念であった」
「!!?」
「ち、血塗れ武者っっ!?」
血糊の滴る刀を構え、低く静かに、だがよく通る声で恨み言を告げるのはそう――世にも恐ろしい血塗れ武者!?
それは、音楽室の亡霊役の羽鳥や同行者役のレイと交代して姿を現したジョルジョである。
頃合いを見て浮遊や冷気の支配者を利用し、存在感を強調しつつも急に出て行けば、さすがの勇敢な一般人達もびっくり。
でも、それもそのはず。
(「日本人の役は駆け出しの頃『蝶々夫人』の脇役以来だが私は舞台人、メイクも演技もお手の物だよ」)
舞台用のボロボロの甲冑に血糊を付けたジョルジョの落武者亡霊は、見目は勿論のこと、その動きや紡ぐ台詞も非常に巧みなのだから。
そして、ぐわっと大きく鮮血に染まる刃を迫力満点、振り上げてみせて。
「奴の子孫は……許さない……この恨み、今こそ晴らす時……!」
「ぎゃあっ! ち、ちがいます、奴の子孫なんかじゃ……!!」
「こ、殺される! 逃げるぞ!!」
またもや悲鳴を上げて、駆け出す一般人達。
さすがに迫力抜群の落ち武者が刀を振り回せば命の危険を感じて、恐怖も増し増し!
そして散々追い掛け回して脅しまくった後、スッと闇の中に姿を消す。
そう……仕上げをする彼女の準備が出来たようだから。
「あ、あれ、いなくなった?」
「って、さっきまで一緒だった女の子は!?」
その瞬間、絶妙のタイミングで。
「ひぃ! お願い助けて!」
校舎に響き渡るのは、悲鳴!?
「ま、まさかあの子、捕まったのか!?」
「う……助けにいかないと、だよな……」
勇敢な一般人達は、今まで一緒にいたレイを探して周囲を見回すけれど。
急に気温が下がったような気がしたその時――ガシイッと。
彼らの手を掴んだのは、凍えるほど冷たい手。
そしてその手の主を見た一般人達は。
「え、ひいっ!!?」
「うわああ!!」
「……待って、また置いて行かないで……」
腰を抜かすほど驚いて、恐怖に青褪める。
だって、手を引くレイはふわり宙に浮いていて、顔や髪や服はべとりと血に塗れていたのだから。
そんな彼女の姿に、一般人の恐怖も限界を突破した模様で。
「びえっ、もう君は死んでいるんだ、だからぁぁ!!」
「うぎゃああっ、成仏してくれェ!!」
勇敢はどこへやら、レイの手を振り払うと同時に、逃げるように闇雲に走り去っていったのだった。
ということで、徹底的に一般人を恐がらせることができて、作戦大成功! なのだけれど。
仕事をこなし、合流して満足気に頷き合う今の3人を見れば。
きっと、ゴール後に呼んだモフモフ愛犬と仔山羊も……血糊で真っ赤なそのおどろおどろしい姿に、ちょっとびっくりしちゃいそう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【浮遊】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】がLV2になった!
リリーベル・カンパネラ
好きな植物さんと絡めて盛り上げちゃお!
理科室で狂った理科教諭に扮するわ
白衣を着て【エイティーン】で大人の姿に
人が来たら休憩所と偽って無害な普通の軽食を出して
夏休みも近いからって言う体で危険な有毒植物のお話を
校庭に植えてあるキョウチクトウさんはね、強力な毒があるから近づいちゃダメよ?
山菜採りや家庭菜園の時にね、チョウセンアサガオさんをね、野菜と間違えないでね
公園のシキミの実も劇物だから絶対に食べちゃダメ
一通り話した所で
あなたたち、植物は好き?
私もね、好きよ
肝試しも好きなの
だって……植物の毒を試せる、可愛いモルモットさん達が沢山来てくださるんだもの!
そうね、そのお料理の中には……って怖がらせるわ!
アンナ・ラークリーズ
肝試しねえ。まあ、怖がらせる事は魔女の本領だ。外見も活用して頑張ろうかね。
外見は真っ白のドレスにする。竪琴剣をかき鳴らしながら登場。【光使い】【炎使い】で人魂を作り出して驚かせる。外見が真っ白で狐だし、不気味な音楽なってるし人魂漂ってるし相当恐怖だろうねえ。
更にリアライズペイントで怖い顔をした鬼や雪女を描いて更に驚かせる。ついでに場違いな西洋甲冑をダメ押しで描いて驚かせるか。
まあ、驚かせるだけだからねえ。やりすぎは注意する。一通り驚かせたらにこやかに笑って手を振って帰る所を見守るよ。
一面漆黒に覆われた、真っ暗闇の校舎の中。
ぼうとふいに浮かび上がるのは、白いドレスを纏う女性の姿。
(「肝試しねえ。まあ、怖がらせる事は魔女の本領だ。外見も活用して頑張ろうかね」)
それは、士気高揚の効果でかなり勇敢になっているという一般人達を待つ、アンナ・ラークリーズ(清光のフィエリテ・g09972)であった。
そしてふと、狐耳をぴこり。
「全然恐くないよ!」
「ゴールまで楽勝だな!」
やって来た、カップルらしき一般人達の声を察知して。
ということで、まずは手始めに。
「早く先に行こう……えっ!」
「どうした? って、な、何だ!?」
この京都の校舎の雰囲気にぴったりな、竪琴剣をかき鳴らしながら登場!
そして急に現れたそのインパクトに思わず驚きの声を上げたカップルは、さらに息を飲む。
子供だましの作り物……そうは到底思えなかったから。
旋律を掻き鳴らす幽霊の周囲に、ぼっ、ぼうっと……ゆうらり、人魂が揺れているのを見れば。
そう、光使いと炎使いの技能を有効に組み合わせた人魂もどきは、真っ白な女幽霊の傍に漂わせれば、効果も抜群!
(「外見が真っ白で狐だし、不気味な音楽なってるし人魂漂ってるし相当恐怖だろうねえ」)
激しくも恐ろしさを与えるような旋律を奏でながら、アンナはそう思うけれど。
これも、地獄変に力を蓄えるための、れっきとした復讐者の仕事だから。
「ひえっ、あ、あそこ……!?」
「って、ぎゃあっ!!!!」
さらに一般人達へと迫るのは……怖い顔をした鬼や雪女!?
そう、それらはリアライズペイントでより脅かすべくアンナが描いたもので。
堪らず駆け出したカップルは瞬間、大きな悲鳴を上げてしまう。
(「ついでに場違いな西洋甲冑をダメ押しで描いて驚かせるか」)
恐怖の大サービス?? ついでに西洋甲冑も描いてさしむければ……完全にダメ押し!
そして、脅されてあわあわしている一般人を見遣り、思う。
(「まあ、驚かせるだけだからねえ」)
やりすぎには注意しつつも、一般人も士気高揚で勇敢になっているから、驚いてもらうくらいには手を抜かず取り組んで。
「きゃあっ!! は、早くどこかに逃げよう!」
「びええっ、く、くるなァ! って、こっちだっ」
一通り散々恐がらせた後、脱兎のごとく逃げ去っていくカップルの姿を見遣りながら。
帰るところを見守ることにするアンナ。
校舎は暗いから気付かれなさそうだけれど、今は真っ白い魔女だから。
にこやかに笑って手を振って、一般人達を見送るのだった。
そんな一般人のカップルたちが、駆け込むようにやって来たのは――理科室。
そこにも女性の人影があって、思わずびくっとしてしまったけれど。
「いらっしゃい、ここは休憩所よ」
そう声を掛けて来たのは、ひとりの理科教諭であった。
いや、そんな一見ふわりと笑みを向ける彼女も勿論。
(「好きな植物さんと絡めて盛り上げちゃお!」)
白衣を着て、エイティーンで大人の姿になって待ち構えていたリリーベル・カンパネラ(Carillon of Aurōra・g09480)である。
けれどすぐには脅かさず、まずは、休憩所と偽って無害な普通の軽食を出して。
ほっと安心した様子をみれば、こう話を切り出すリリーベル。
「夏休みも近いけれど、知ってる? 危険な有毒植物のこと」
「……有毒植物?」
「校庭に植えてあるキョウチクトウさんはね、強力な毒があるから近づいちゃダメよ?」
「えっ、この校舎に有毒植物が……!?」
瞳を瞬かせつつも自分の話を聞くカップル達に、リリーベルは微笑んで頷いてみせて。
「山菜採りや家庭菜園の時にね、チョウセンアサガオさんをね、野菜と間違えないでね。公園のシキミの実も劇物だから絶対に食べちゃダメ」
一通り話した後――ふいに、完全に油断している彼らにこう訊ねるのだった。
「あなたたち、植物は好き? 私もね、好きよ」
「植物……有毒のは論外だけど、お花とか好きです」
「そう。あとはね、肝試しも好きなの」
「えっ?」
ここでやっと、違和感に気が付いた様子のカップル。
そして自分を見つめる一般人達に、リリーベルは満を持して言い放つ。
「だって……植物の毒を試せる、可愛いモルモットさん達が沢山来てくださるんだもの!」
「え、何!?」
「か、可愛いモルモット、って……!?」
そう……リリーベルが扮しているのは、ただの理科教諭ではないのだ。
狂った恐怖の理科教諭なのである……!
だから敢えて笑顔を絶やさずに、リリーベルはダメ押しする。
「そうね、そのお料理の中には……」
瞬間、ガタガタッと思わず立ち上がるカップル達。
「ええっ!? た、食べてしまったんだけど!?」
「ぎゃあっ、実験台にされる前に、に、逃げようッ」
そして、びびって慌てふためき逃げんとする姿を見遣りつつ……リリーベルはその恐怖をさらに煽るように、ふふっと。
意味深に、そして楽し気に、笑ってみせるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【液体錬成】がLV2になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
レナ・レッドフィールド
◆【ARC】
◆アドリブ・連携歓迎!
肝試しは驚かされるのは嫌だけど驚かすのは楽しいね!
ふっふっふー!張り切って一般人の皆を驚かしちゃうぞー!
レナはねー!八つ墓村スタイルでいくよ!
ボロボロの着物を着て、頭に蝋燭を二本立てて
鉈を両手に持って髪を振り乱して追いかけるぞー!わははー!
樹さんが面白い事をするっていうからレナがお手伝いするよ!
一般人の皆が見てる前で樹さんの首を…えい!って切っちゃう振りをするの
実際は切ってないけど!でもそんなことしたら皆びっくりするだろうな~!
皆がキャーキャーするの楽しい!にひひ
てんちょー(調月さん)のドクロのマスクはシンプルに怖い!
こんにゃくはあとで味噌田楽にして食べよ~!
御守・樹
【ARC】
アドリブ歓迎
ホラゲ好きとしてはじわじわ来る怖さを味わってほしいな(超いい笑顔)
白い着物に顔部分には黒の目出し帽(目の部分も黒のメッシュで肌が出ないように)でぱっと見首無し風。
わらびは狐の面を付けて俺の顔の部分に引っ付いて。暗い場所で遠目には狐面の人物に見えるはず。
客から離れた位置に静かに立ち、鉈で自分で首切って血糊だばぁ。のつもりだったがレナがやってくれるなら任せるか。あとは首(わらび)を客に向かって投擲。
途中でわらびの召喚を解除、血まみれの面だけが客の元に行くわけだ。
一連の行動はゆっくりと行って恐怖を演出したい。
恐怖は緩急が大事。レナや野映のびっくりと組み合わせればいい感じじゃね?
調月・野映
【ARC】
アドリブ・連携等歓迎
サーヴァントのことはマリンと呼ぶ
驚かされるのは怖いが、驚かす側は初めてだ
(ひょいと自分の尻尾を見やり)
この悪魔みたいな見た目も役に立ちそうではある
俺はドクロのマスクをかぶろう
マリンにも同じマスクをかぶっててもらおう、お揃いだ
驚かす時は曲がり角の影で待って、お客さんの死角を突くといいとか聞いたことがある
突然の大きな音を鳴らすだとか
あと肝試しの定番だとこんにゃくだろうか
冷やしたほうが肝が冷えるだろうか、
それとも常温の方が生暖かくて不気味だろうか
(めちゃくちゃ真面目に考える)
レナくん樹くんは怖がらせ方が本格的だな?
肝試しといえば、夏の風物詩のひとつ。
とはいえ、今年のディアボロスの肝試しは、普通とは少し違った楽しみ方。
「肝試しは驚かされるのは嫌だけど驚かすのは楽しいね!」
そう、普段通りの大きな声でレナ・レッドフィールド(赤き小悪魔・g09160)が言うように、復讐者達は脅かす側。
士気高揚の効果で勇敢になっているという、肝試しを楽しみにやって来る一般人達を、これでもかと脅かしまくること。
これが、今回の依頼内容である。
楽しみではあるものの、でもこれは遊びではない。
地獄変の力をより高めるためのれっきとした仕事なのだ。
「驚かされるのは怖いが、驚かす側は初めてだ」
調月・野映(ホリゾンブルー・g00586)も、やはり脅かす側はやったことはないというが。
ひょいと自分の尻尾を見遣っては、翼を小さくばさり。
……この悪魔みたいな見た目も役に立ちそうではある、なんて。
自前のものがちゃんとあるから、ある意味装飾いらずです。
そんな尻尾をひょこりとさせる野映と、揺れる尾が何気に気になる様子のマリンと共に。
「ふっふっふー! 張り切って一般人の皆を驚かしちゃうぞー!」
レナは気合十分、わくわくと言い放てば。
自分の感情を顔に出すイメージが余りない御守・樹(諦念の珪化木・g05753)も。
「ホラゲ好きとしてはじわじわ来る怖さを味わってほしいな」
そう紡ぎながら、超いい笑顔。
ということで!
早速それぞれ張り切って、最恐のお化けに変身。
野映がすぽっとかぶるのはドクロのマスク。定番だけれど、だからこそわかりやすく恐い。
いや、ドクロマスクを装着するのは野映だけでなく。
「マリンにも同じマスクをかぶっててもらおう」
……お揃いだ、って。
ぽふっとマリンにもかぶせてあげれば、羽をぱたぱた。
こわーいドクロペンギンになったマリンは、お揃いという言葉に何だかちょっと嬉しそう……?
そして樹も、ぽよんと喚んだアクアスライムのわらびに狐の面をちょこりと付けてから、自分の顔の部分に引っ付いて貰う。
樹自身も白い着物を纏い、顔部分には黒の目出し帽をかぶって。
目の部分も、黒のメッシュで肌が出ないようにすれば……ぱっと見、首無し風。
(「暗い場所で遠目には狐面の人物に見えるはず」)
そして、大きな声で元気な様子を見れば、一見恐い要素とは縁遠いように思うけれど。
「レナはねー! 八つ墓村スタイルでいくよ!」
ボロボロの着物を着て、頭に蝋燭を二本立てて、仕上げにと両手に持つのは鉈。
その見た目だけでも十分に恐いのだけれど。
「何が出てきても、恐れなんてしないぜ!」
「暗いだけとかそんなちょろいお化け屋敷はやめてくれよ?」
意気揚々と勇敢になっている一般人がやってくる気配を感じれば……いざ、全力で作戦開始!
「……!!」
「急に出てたくらいじゃ驚かない……って、うわっ!?」
鉈を両手に持って髪を振り乱して、わははー! とめっちゃ追いかけます!!
そして思わず駆け出した一般人の視界の端に現れたのは、白い衣装を纏った樹。
「ひえっ、あ、あそこにもお化けが……く、でも、こ、こわくなんか……!」
一般人はちょっぴりびびりながらも、なんとか士気高揚の効果で勇敢さを取り戻そうとするが。
すごい勢いで追いかけてきた八つ墓村系お化けが、大きく鉈を振り上げた瞬間……えい!
――すぱーんっ、ぶしゃあっ! ころころ……。
「って、えっ!!? うわああっ!!」
「びえっ!! く、首がぁぁぁ!?」
レナの鉈が、樹の首を刎ねちゃいました!?
さらに、ころりと転がってきたはずの首が、狐面だけを残して忽然と消えている。
そんな眼前で繰り広げられたホラー展開に、たまらず悲鳴を上げる一般人。
いや勿論、本当に首をすぱーんっとしたわけではなく。
(「樹さんが面白い事をするっていうからレナがお手伝いするよ!」)
(「レナがやってくれるなら任せるか」)
という、打合せ済の鮮やかな連携である。
そして……実際は切ってないけど! でもそんなことしたら皆びっくりするだろうな~! なんて思っていたレナだが。
「ちょ、く、首がないのに、う、動いてる!?」
「ひいっ! 俺達の首は、切らないでくれぇぇ!」
(「皆がキャーキャーするの楽しい!」)
その上々な反応に、にひひ、と思わず楽しくなって笑んじゃうし。
――恐怖は緩急が大事。
激しく血飛沫がぶしゃあっとなった後は、ゆっくりと行動して恐怖を演出する樹。
(「レナくん樹くんは怖がらせ方が本格的だな?」)
野映はそんな様子をそっと伺いつつ、完全にびびっている一般人達を見遣ってから。
「ふぅ、もう八つ墓村状態からは逃げられたか……ぎゃあっ!?」
「な、どうした……びぎゃあ!!」
(「驚かす時は曲がり角の影で待って、お客さんの死角を突くといいとか聞いたことがある」)
曲がり角の影で待って、ぬうっと登場!
さらに。
(「突然の大きな音を鳴らすだとか」)
タブレット端末型のガジェットを使って、ぐわぁんっと不気味で大きな鐘の音を鳴らして。
「うわ! な、なんの音……びえっ、なんか、生暖かい!?」
「ぎゃああっ、い、今っ、何か冷たいものがッ」
(「あと肝試しの定番だとこんにゃくだろうか。冷やしたほうが肝が冷えるだろうか、それとも常温の方が生暖かくて不気味だろうか」)
めちゃくちゃそう色々と真面目に考えた結果、こんにゃくは両方用意しました!
そう真剣に考えては、考えた通りに一般人を脅かしていく今の野映はそう。
(「てんちょーのドクロのマスクはシンプルに怖い!」)
そう、ドクロマスクである。尚恐いやつ。
さらに、よちよちぺたぺた歩くマリンもドクロペンギン。可愛いけれど、でも今の状況で見るのは多分めちゃこわい。
それに……忘れた頃に。
「って、え!? さっきの首無しお化けと八つ墓村系おばけが、また!!?」
「うわあぁぁ! た、助けてくれぇぇ!!」
(「レナや野映のびっくりと組み合わせればいい感じじゃね?」)
樹やレナも合流した畳みかけるような連携で、これでもかと一般人を脅かしまくります!
そして、冷やしたこんにゃくと生暖かいこんにゃくがぷらぷらぺたり、一般人達を脅かしている様子を眺めつつ。
レナはうきうき思うのだった。
(「こんにゃくはあとで味噌田楽にして食べよ~!」)
ええ、後でスタッフが全て美味しくいただきます!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【冷気の支配者】がLV2になった!
【光学迷彩】LV1が発生!
【液体錬成】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【アヴォイド】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
ラウム・マルファス
銅像を動かしたいから校庭に行くヨ
トラップ生成で作った銅像に静音モーターとかセンサーとか組み合わせよウ
人が通ると、ゴリゴリ音を立てながら後ろをついていくヨ
振り返ると止まって、調べようとして触ると悲鳴を上げて血の涙を流ス
無視したら、刀(血糊付き模造刀)を振りかぶってちょっとずつ距離が近づくようになるヨ
あとは通り道に茎状態の彼岸花を用意して、逃げてる時に植物活性しよウ
元々成長が早いみたいだから、上手く用意しておけば目に見える勢いで咲き乱れてくれるハズ
指定した植物だけ成長するから、上手く入れ替えれば複数回でも演出できるサ
校舎の中から沢山聞こえる悲鳴。
そして仲間達に散々脅かされた一般人が慌てて出て来たのは、そう、学校の校庭。
ここまで逃げればひとまず安心だろう……なんて、再び士気高揚の効果で勇敢な心を立て直そうとする客たちであるが。
――ゴリゴリ、ゴリッ。
「……? な、なんの音だ?」
「後ろから何かの音が……、ッ!?」
奇妙な音が背後からすることに気付いて、振り返ったが。
特に何も……なくはなかった。
「え、なんで銅像がこんな近くに?」
先程までの音は止んでいるが……そこにはいつの間にか、銅像の姿が。
そしてなまじ一般人達は勇敢になっているから。
何か仕掛けとかあるのかと、銅像を調べようと触れてみた、瞬間だった。
――……ギャアアアアッ!!
「!! うわっ!?」
悲鳴を上げて血の涙を流し始める銅像。
そう……この銅像は、静音モーターとかセンサーとかを組み合わせて。
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)がトラップ生成で作った銅像ものである。
けれど一般人も勇敢になっているから。銅像が止まっているのをいいことに、そそくさとスルーしようとするも。
「って!? えっ、つ、ついてきてるぅ!??」
(「無視したら、刀を振りかぶってちょっとずつ距離が近づくようになるヨ」)
そんな行動も想定内、勿論血塗れな刀は血糊付きの模造刀だけど……怖がらせるには充分すぎます!
そしてあわてて逃げる一般人達が通りかかったのは、学校の花壇。
その花壇にふと目を遣ったその時、大きく瞳を見開いてしまう一般人達。
(「元々成長が早いみたいだから、上手く用意しておけば目に見える勢いで咲き乱れてくれるハズ」)
闇の中で不気味に揺れる彼岸花が、すごい勢いで一気に咲いたのだから。
指定した植物だけ成長するから、上手く入れ替えれば複数回でも演出できるという優れものである。
そんな彼岸花がぶわっと咲いては揺れる中。
「ぎえっ!!? 銅像がまだついてくる!!」
ゴリゴリ音を立てながら、まだじわじわ近づいてくる銅像。
勢いよく追いかけられるのもびっくりするけれど、ちょっとずつ距離を詰められるのも相当恐い。
そんなラウムが次々と演出していく這い寄るような恐怖に、ついに耐え切れず。
「あ、あの刀で俺達を斬る気では!? に、にげるぞ!!」
びびりまくった一般人は悲鳴を上げながら、慌てて校庭から逃げ去っていくのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
ライラ・ロスクヴァ
ふふふ、人を驚かせても良いだなんて、なかなか無い体験ですね?
この際です、わたくしも大いに楽しんでみましょう
わたくしが向かうのは『放送室』です
この身ひとつなれど、広域に恐怖を広げることが可能でございましょう
すまほ、から、ザーザーとノイズを出して
放送開始のチャイムをとてもゆっくりと鳴らします
途中途中にノイズを乗せ、異界からの案内のように演出致します
「下校時刻となりました。校内に残っている人は、早くお家に帰りましょう」
「下校…刻……早……逃げ……駄目、捕ま……ッ!」
ぷつん、ザーーー
そして、またゆっくりと放送終了のチャイムを鳴らします
ふふ、迫真の演技、出来たでしょうか?
暗闇に覆われた校舎内はシンと静まり返っていて、とても不気味であるはずなのだけれど。
そんな古びた校舎内をそっと歩くライラ・ロスクヴァ(セレーネ・g00843)は、何だかとても楽しそう。
いや、実際に楽しみなのだ。
(「ふふふ、人を驚かせても良いだなんて、なかなか無い体験ですね?」)
……この際です、わたくしも大いに楽しんでみましょう、と。
ライラが足を向けるのは、脅かす対象の一般人達が通るような順路からは何故か外れた方向。
だって今回の作戦は、直接ターゲット達と顔を合わせなくても、充分に脅かすことができるものなのだから。
ということで、ライラがやってきたのは――『放送室』。
(「この身ひとつなれど、広域に恐怖を広げることが可能でございましょう」)
一般人達と顔を合わせずとも脅かすことが出来、むしろ効率も抜群である!
そしてライラは、スマ―トフォンを取り出し操作して。
――ザーザーザー……。
ノイズ音を出せば、マイクのスイッチをオンにして。
――キィィーンコォォーン、カァァーンコォォーン……。
ゆっくりと鳴らすのはそう、放送開始のチャイム。
『下校時刻となりました。校内に残っている人は、早くお家に帰りましょう』
それからマイクに乗せるのは、ごく普通の校内放送……?
「? 何で下校時刻のおしらせが?」
「はは、学校の雰囲気出ていいんじゃないか?」
士気高揚で勇敢になっている一般人は放送を聞きつつ、まだ余裕を見せるけれど。
でも、最初は何の変哲もない放送であったのだが――。
――ザザッ、ザァー……!!
ノイズ音が急に激しくなったかと思った瞬間。
『下校……刻……早……逃げ……駄目、捕ま……ッ!』
「!? え、ガチ!?」
「ちょ、捕まるって!?」
途端に声色が変わり、響くのは、切羽詰まった恐怖に染まる声。
そして、ついに。
――ぷつん、ザー……――。
放送が強制的に切られたかと思ったのと同時に。
「びえっ!? つ、捕まった!?」
――キィィーンコォォーン、カァァーンコォォーン……。
「え、じゃあ、この放送終了のチャイム……誰が鳴らしてるんだ……?」
そう校内に不気味に響き渡るチャイムを聞きながら、一般人達は顔を主w図見合わせて。
(「ふふ、迫真の演技、出来たでしょうか?」)
楽しそうに笑むライラの恐怖演出に完全にびびり、ぶるりと震えながらも。
不気味な校内放送の余韻が残る校舎から一刻も早く逃げ出すべく、慌てふためきつつ猛ダッシュするのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【腐食】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
大崎・朔太郎
【安らぎの館】
アドリブ連携可
折角なので旅団の皆でリレーして合わせ技で行きますか、
最後の方で【壁歩き】で廊下の天井に逆さ状態で立って待ち構えて「こんばんは」とにっこり挨拶。
「皆さんは走れる」といきなり断言すると【泥濘の地】を発動して走りにくくし、「でも動ける」と言って【罪縛りの鎖】発動して動きを封じる。
そして壁に降りて横から生えるように立った状態で囁くように「あぎょうさんあぎょうさん、さぎょうごなぁに?」と聞いていく。
正解(うそ)を当てれたら何事も無かったかのように全部解除して、答えられなかったら高笑いしてしばらくそのままにして窓から外へ歩いて去りますね。
流石にあぎょうさんはマイナーですかね?
遠原・いぶき
【安らぎの館】
アドリブ◎
俺は音楽室に飾ってあるだろう肖像画の姿そっくりに着替え
絵から抜け出したかのように演出だ
京都で木造校舎なら和装の方が映えるだろうか
みゆが脅かし終わった後が俺の出番
【トラップ生成】で薄めに霧を発生させ視界と足元を攪乱
最初は【光学迷彩】【壁歩き】で闇と霧の中に紛れつつ
客が絵を見たのを確認した後早業で肖像画に背景だけのダミーの絵を被せ
あとは演技の始めるだけだ
髪は下ろして目を隠して
呻き声を上げて背後から近づき
ニィっと不気味な笑みで恐怖を煽ろう
もし客が教室から出る事になっても
ループして俺達の音楽室へと元通り
この僅かな隙で再び【光学迷彩】で隠れ
アルラトゥと朔太郎の出番を眺めるとしよう
アルラトゥ・クリム
【安らぎの館】
アドリブ&絡み連携歓迎
うーん。お化けに仮装して一般の方々を驚かすのは良いんだけど。
何だろうね…皆々様方が士気高揚で勇気凜々になってるって…
真っ白な着物を着て翼を隠し、雪女ぽい仮装をして
光学迷彩を併用して天井裏に隠れ
いぶきさんの演し物が一段楽したら
アイスクラフトで部屋中を氷の壁で覆い
更に冷気の支配者を3~4LVに調整して使用し
部屋中を寒々しい冷気で満たした後
天井裏から光学迷彩を解除しつつ
浮遊しながら、精々おどろおどろしく登場
さあ、終わりの時だよ。
身も心もこの冷気で、凍てつき果てると良いよ…!
…本当に逝かれぬ様に適当な所で冷気を止めて
氷壁の裏の準備室に忍び入り、朔太郎さんに出番交代
佐伯・みゆ
「安らぎの館」
アドリブ歓迎です。
あんまり脅かす自信はないんですけど、頑張りますね。
トップバッターを任されたので、責任重大です!
音楽室の階段の定番、ピアノ演奏ということで
静かに滑らかに「エリーゼのために」を演奏。
音に惹かれてやって来た人たちがドアを開けた瞬間に
鍵盤を大きくダン!と叩きます。
その後、再び同じ曲を弾き始め、だけどだんだんと速度を速くして
最後は体を揺らして激しく弾きます。
そして曲の途中で唐突に弾くのをやめ。
顔を上げた瞬間に「コウモリ変身」で闇夜に紛れ、
参加者さんを脅かしつつ退場。
こ、こんなので怖がってくれるかなぁ……?
夏といえば、やはり肝試し! なのですが。
今年のディアボロス達の肝試しは、遊びではなく……そう、れっきとした仕事。
地獄変の力を蓄えるための任務なのである。
それに。
「京都で木造校舎なら和装の方が映えるだろうか」
作戦を練りつつ、準備に取り掛かる遠原・いぶき(開幕ベルは鳴り響く・g01339)は、古い学校にぴったりの和装。
そう、今年の肝試しは脅かされるのではなく、脅す側。
そしてそんな今回の任務の詳細を思い返しつつ、ちょっぴり首を傾げてしまうアルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)。
今回脅かすターゲットは、肝試しを楽しみにやって来る一般人なのだが。
「うーん。お化けに仮装して一般の方々を驚かすのは良いんだけど。何だろうね……皆々様方が士気高揚で勇気凜々になってるって……」
ただの一般人ではない。士気高揚で勇敢になっている一般人なのである……!
そんなとても勇敢になっている人々から恐怖の力を集めるためには、ちょっとやそっと脅かすくらいでは駄目であろう。
けれど、ならばと大崎・朔太郎(若返りサキュバスアイドル・g04652)は提案する。
「折角なので旅団の皆でリレーして合わせ技で行きますか」
旅団の皆がこうやって集まって脅かすのなら……そう、合わせ技の恐怖のリレーです!
畳みかけるような恐怖が次々と降りかかれば、めっちゃ恐いはず。
ということで、入念に打ち合わせや準備をして。
「あんまり脅かす自信はないんですけど、頑張りますね」
……トップバッターを任されたので、責任重大です!
そうぐっと気合を入れる佐伯・みゆ(悲歌。・g08231)が、そうっとやって来たのは――。
「……ん? 音楽室から、ピアノの演奏が?」
「これは……エリーゼのために?」
そう――『音楽室』。
誰もいないはずの音楽室から、静かに滑らかに演奏されるピアノ演奏。
学校の七不思議にもある、音楽室の怪談の定番です!
勇敢になっていることもあり、美しい演奏に惹かれ誘われるように、音楽室のドアに手を掛ける一般人達。
そして、そっと入り口が開いた刹那――ダンッ!!!
「!!?」
「ふぎゃあ!」
美しい演奏から一変、鍵盤を大きく叩く音が音楽室に響き渡って。
急にした大きな音に思わずびっくりする一般人。
けれどそれだけではまだそれほど恐怖は与えられていないだろうから。
「えっ、爆速!?」
「だ、誰が弾いてるんだ!?」
先程と同じ曲なのだけれど……でも再び弾かれ始めたのは、だんだんと鍵盤を叩く速度が早くなって。
体を揺らして、より激しくピアノを弾くみゆ。
そして下手に勇敢になっている一般人は、ちょっとびびりながらも奏者の姿を確認するべく近寄って来たけれど。
瞬間、ピタリと演奏が止んで。
「……!? あれ、演奏が止まった……うわあッ!」
「ぎゃあっ、コウモリ!? って、ええええッ、だ、誰もいない!!?」
顔を上げた瞬間に「コウモリ変身」で闇夜に紛れ、一般人をびびらせながら退場!!
(「こ、こんなので怖がってくれるかなぁ……?」)
そうちらりと音楽室から姿を消しつつ見てみるけれど……トップバッターとしての掴みは上々のようです!
だが、一般人達の恐怖はまだ始まりにすぎない。
音楽室内でびびってしまった人々だが。
「うっ、な、何とかゴールまで辿り着かないと!」
「そ、そうだな、ここでリタイアするわけには……」
士気高揚で勇敢になっている分、何とか勇気を奮い立たせようとするも。
(「みゆが脅かし終わった後が俺の出番」)
「……? 何だか霧が?」
音楽室に発生したのは、薄っすらとかかる霧……?
それは、いぶきがトラップ生成で薄めに発生させた霧。
視界と足元を攪乱しながら、光学迷彩で姿をくらませ、壁歩きで見つからないよう移動し、闇と霧の中に紛れつつも。
「何か音楽室って、肖像画が不気味だよな……」
「まぁ、でも絵だし……って!?」
一般人達は瞬間、大きく瞳を見開いてしまう。
先程まで確かに描かれていたはずの人物が、忽然と絵の中から消えていることに気付いたからだ。
それもそのはず……素早い早業で、いぶきが肖像画に背景だけのダミーの絵を被せたのだから。
だが勿論、そんなことなど知らぬ一般人は、いくら勇敢になっているとはいえさすがに驚いているようであるが。
いぶきが与える恐怖は、これからが本番。
舞台が整えば、そう。
(「あとは演技の始めるだけだ」)
「な、なんか変な呻き声が……って、おい!? おまえのう、うしろっ!?」
「え、後ろ……? ぎゃああああ!!」
背後から迫るのは、肖像画から抜け出した幽霊!?
下ろした髪に隠した目、呻き声を上げながら近づいてきて……ニィっと不気味な笑み。
そう、まるで絵から抜け出したかのような迫真の演技をする、いぶきである。
そして恐怖のあまり、音楽室から慌てて飛び出す一般人だけれど。
「え!? な、なんでまた音楽室!?」
「どうなってるんだ!? びええっ」
何故か、ループして音楽室へと再び戻ってくる一般人。
そして泣きそうなくらい恐怖にひきつっている姿を確認しつつ。
(「アルラトゥと朔太郎の出番を眺めるとしよう」)
この隙に……バトンタッチ!
瞬間、急に温度がぐっと下がる音楽室。
いぶきが一般人をびびらせまくった後、アイスクラフトや冷気の支配者を駆使して。
部屋中を寒々しい冷気で満たすのは、光学迷彩を併用して天井裏に隠れていたアルラトゥ。
そして。
「何かめっちゃ寒くないか……?」
「えええ!? て、てんっ、てんじょうっ」
天井裏から満を持して、浮遊しながら……精々おどろおどろしく登場!
「さあ、終わりの時だよ。身も心もこの冷気で、凍てつき果てると良いよ……!」
震えるような寒さの中でそう言われれば、びびらないわけはなく。
「ひいっ!!?」
「い、いのちだけはお助けをォォ……!!」
恐怖なのか寒さなのか両方なのか、とにかく震えまくっている一般人を見遣りつつ。
……本当に逝かれぬ様に、と。
アルラトゥは適当な所で冷気を止めて、気付かれぬよう氷壁の裏の準備室にスッと忍び入って。
(「朔太郎さんに出番交代だね」)
次は、いよいよこの恐怖の締めを朔太郎に任せる。
すっかり現時点でもびびりまくっている一般人は、恐怖の音楽室をようやく出ることができて。
ちょっぴりホッとしているようだけれど。
「こんばんは」
そう突然降って来た声にきょろりと周囲を見回せば。
「!? て、天井に!!?」
声の主は、そう……天井に逆さ状態で立っている、朔太郎であった。
そして自分を見つけて驚いている一般人にいきなり断言する。
「皆さんは走れる」
「……!?」
瞬間、足元がずしりと重くなった感触を覚え、瞳を見開く一般人。
それからさらに、朔太郎はこう告げる。
「でも動ける」
「!!?」
これまた言葉と同時に身動きができなくなって、めちゃめちゃ焦る一般人。
泥濘の地で走りにくくし、罪縛りの鎖で動きを封じたのだ。
そして、スッと壁に降りて、横から生えるように立った状態で囁く。
「あぎょうさんあぎょうさん、さぎょうごなぁに?」
そう、朔太郎が扮する妖怪は――。
「えっ!!? なんか呪文みたいなこと言ってるんだけど!?」
「ひえええッ、よくわかんないけどォ! 悪霊退散んんんッ」
(「流石にあぎょうさんはマイナーですかね?」)
それに呪文ではなく、あぎょうさんの有名な謎かけなのであるが……。
これでは、正確の「うそ」には辿り着けそうにないから。
――アッハッハァ!!
「!! って、逃げるぞ……って、動けないっ!?」
「うわあァァ、南無阿弥陀仏ぅ!!」
答えられなかった彼らをしばらくそのままにして、窓から外へ歩いて去る朔太郎。
あぎょうさんは知らなかったようだけど……皆で繋いだ恐怖のリレーは、大成功すぎるくらいで。
これでもかと連続して恐怖体験をした一般人は、いくら勇敢になっていたとはいえ、どうやらもう限界のようだから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建物復元】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【冷気の支配者】がLV3になった!
【プラチナチケット】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【フィニッシュ】がLV3(最大)になった!
【先行率アップ】がLV2になった!
ゼキ・レヴニ
【まのもの】
アリア、血糊マシマシで頼む!
【腐食】させた武者鎧と刀装備
イカすよなァ、ポン刀
生き生きしてる落武者ケペシュに頷きつつ
ぶっ刺さった矢や刀の数も出血大サービスで
落ち武者軍団いざ出陣
工房から機械を持ち込みスモーク・音響演出
置物のフリで待ち、獲物が近づいて来たとこでいきなり動いて驚かすぜ
首ィ…首をくれえ…ヴォ〜(亡霊っぽい鳴き声)
【泥濘の地】で足が鈍る恐怖も追加、刀を掲げて追っかけ回す
戦場は甘くねえぜ、走れ…首か校庭20周するか選べェ…
あとそこのタオじい…温存とかってサボんなよォ…
真っ青だったな!流石だぜお前さん達
そこのあんたもよくやっ…アレッさっきまでそこに居た奴は…?
ねえルーシド和尚??
ルーシド・アスィーム
【まのもの】
わー血糊…血腥さっ!マジの血じゃないすよね??
戦きつつ防具を血塗れ矢塗れ武者鎧に変え、準備万端!
王道でないルシペンは封印です、わたゆきは一緒ですが(子ども武者に仕立てたダンペンを抱え)
僕らは親子の落武者に
可愛いこの子ォ…弑したは誰だァ…(ど低音声で高速追走仲間入り)
声に微量「呪詛」を乗せ、ひんやり気分追加でぇす!
阿鼻叫喚に【傀儡】で更に追い討ち
無理矢理体を動かし、こちらに近寄らせわたゆきに背中に縋り付いて貰い幼児の霊に抱き着かれる気分を
確かに何言ってるのか分からない怖いな…とタオくんの好演に納得。お客さん気絶しないっすかねコレ
えっ。落武者追加メンバーとか和尚全然知りませんけどォ!?
アリア・パーハーツ
【まのもの】
はぁい、血糊はいっぱいあるぞー!
(巨大なポリバケツにどっぷり。武器商人。本物の血は見慣れているので再現頑張りました。匂いもちょっと生臭い)
さすがに本物じゃないよ、ばっちぃ
タオさん、切ったら痛いでしょ(ずれたツッコミ)
落ち武者集団に恐れ戦け一般人!
壊れかけの武者鎧を装備
両足が千切れたように細工して、匍匐前進で縋り付くのだぜ
あし…あし、ちょうだい…ねえ、おれのあし…
声は低く擦れた感じで悲壮感漂わせて
逃げられたら【飛翔】で追跡して幽霊感マシマシ
大成功!いやぁ、良い悲鳴だったねえ
……ゼキさん誰の事言ってるの
ケペシュ君なんでそんな冷静なの
やだ、嘘でしょ!本物やだぁあ!パパンどうにかして!!
ケペシュ・ナージャ
【まのもの】
さぁアリア殿、一思いに頭から血糊をお願いします
ははは、リアルな匂いに気分が高揚してきましたよ!
ボロボロの鎧を纏い
折れた矢と刀を背中に飾ったなら
暗がりでは不気味に映るでしょう
タオ殿もなかなか似合いますね
それにしても憧れの日本刀を持てるとは…感動です
さぁ、どこからでもかかって来い
【冷気の支配者】で肌寒さを感じる程度まで周囲の気温を下げます
置いてけ…首置いてけ…
置いていかぬなら…拙者が切り落としてやろうか!
陰鬱な雰囲気で近寄るうち我慢できずに刀を抜いて、ゼキ殿と共に追いかけ回します
いやぁ、楽しかった
本物がやって来るくらいリアルだったってことでしょうか
じゃ、後のことは頼みましたよ和尚
タオタオ・ザラ
【まのもの】
髪も着物もぼさぼさぼろぼろに乱して
髪長いとこういう時便利だ
血糊ねえ、アリアは色々持ってるにゃあ
実際切ったら駄目なんか(倫理観が迷子)
【浮遊】で浮きながら、ゆぅっくり姿を現す
何か言っているように口は動かすけれど、聞き取れないくらいの声で
意思疎通出来ないって怖くないか、タオは怖い
逃げたターゲットを追いかけるのは若いのに任せた!
ほらケペ武者ノリノリだし!
体力温存とか手抜きとかサボリじゃないぞ決して!
ゼキ武者、タオのことも走らせようとしてない?
さっきまでもうひとり居たァ?
タオたちでなくてソイツにビビってただけだったりしてな、にゃはは!
いや笑えんだろソレ
ルーシド和尚後は頼んだ!タオは知らん!
今回の任務は、肝試し……しかも脅かされる方ではなく脅す方。
そしてターゲットは、士気高揚で勇敢になっているという一般人。
話に聞けば、勇敢になっている彼らは、ちょっとやそっとのことでは驚かないらしい。
ならば脅かす方も、ちょっとやそっとのことではない全力で脅かすのみ。
そのための準備だって余念なく。
「アリア、血糊マシマシで頼む!」
「はぁい、血糊はいっぱいあるぞー!」
腐食させた武者鎧と刀装備したゼキ・レヴニ(Debaser・g04279)の声に、景気良く返すアリア・パーハーツ(狂酔・g00278)。
そしてドンッと皆の前にアリアが置いたのは、巨大なポリバケツにどっぷり入った血糊。
しかも、何だかやたらリアルすぎでは、というほどのシロモノ。匂いもちゃんと、ちょっと生臭い。
いえ、本物の血は見慣れているので再現頑張りました、伊達に武器商人していません!
そんな色々な意味ですごい巨大バケツを見遣りながらも。
「わー血糊……血腥さっ! マジの血じゃないすよね??」
ルーシド・アスィーム(星轍・g01854)はそい戦きつつ、防具を血塗れ矢塗れ武者鎧に変えて……準備万端!
いや、ルーシドといえばルシペンなのだけれど。
「王道でないルシペンは封印です、わたゆきは一緒ですが」
そうひょこっと抱えるのは……子ども武者!?
いえ、今日はルーシドとお揃いの武者ペンに扮したわたゆきです!
そして再度はたから見たらホラー以外のナニモノでもないバケツをチラ見するルーシドに、アリアは言って。
「さすがに本物じゃないよ、ばっちぃ」
「血糊ねえ、アリアは色々持ってるにゃあ」
タオタオ・ザラ(大喰らい・g05073)も、そうじいとバケツを見つつも。
首をこてりと傾げ、続ける。
「実際切ったら駄目なんか」
倫理観が迷子です……!
そんなタオタオの言葉に、アリアはふるりと首を振って。
「タオさん、切ったら痛いでしょ」
倫理観がずれています……!
そして、そうツッコミをするアリアに、ケペシュ・ナージャ(砂蠍・g06831)は告げる。
「さぁアリア殿、一思いに頭から血糊をお願いします」
ということで――ザバァ!!
景気良く血糊を全員仲良くぶっかけられて。
「ははは、リアルな匂いに気分が高揚してきましたよ!」
ちょっとテンションがおかしくなっているケペシュ。
そして改めて己の姿を確認し、こくりと頷く。
「ボロボロの鎧を纏い、折れた矢と刀を背中に飾ったなら、暗がりでは不気味に映るでしょう」
それから、髪も着物もぼさぼさぼろぼろに乱して。
「髪長いとこういう時便利だ」
「タオ殿もなかなか似合いますね」
いかにもそれっぽい姿になったタオタオへと目を向けた後。
「それにしても憧れの日本刀を持てるとは……感動です」
「イカすよなァ、ポン刀」
目をキラキラさせ、生き生きしている落武者ケペシュにゼキは頷きつつも。
ぶっ刺さった矢や刀の数も出血大サービスで追加しておきます!
ということで、全員の準備が完了すれば。
「落ち武者軍団いざ出陣」
「さぁ、どこからでもかかって来い」
「落ち武者集団に恐れ戦け一般人!」
血を滴らせた落ち武者集団の出番です! もうすでに絵面がこわい。
けれど、何せ脅かす一般人は、めっちゃ勇敢な一般人。
「何だか恐いって気がしないぜ!」
「何が出てきても驚きなんてしないし!」
勇ましいことを言いながら、何も知らずに意気揚々とやって来る。
そんなターゲットを確認すれば。
――ずる……ずるっずる……ずるずるぅ……。
「え? 何かが這う音が……?」
「……って!?」
「あし……あし、ちょうだい……ねえ、おれのあし……」
両足が千切れている、壊れかけの武者鎧が匍匐前進で縋り付いてきます!?
響く声は低く、擦れた感じで悲壮感たっぷり。
そんな足に細工してずるずると這うアリアの姿に、さすがにびっくりする一般人。
けれど下手に勇敢な彼らは、叫びたいのを我慢しつつ、早足で一刻も早くこの場から離れようとするも。
今まで這っていた壊れかけの武者鎧が宙にふらりと浮かんで、ついてきます!?
そんな飛翔で追跡して幽霊感マシマシのアリアから逃げる一般人の前に。
ゆうらりふわふわ……ゆぅっくり姿を現すのは、タオタオ。
「ぎえっ! って、何!?」
その姿に思わず声を上げた後、一般人達は瞳をぱちり。
口は動いているから、何かを言っているようだが……その声は聞き取れないくらいのもの。
(「意思疎通出来ないって怖くないか、タオは怖い」)
(「確かに何言ってるのか分からない怖いな……」)
ルーシドはタオタオの好演に納得しながらも、堪らず悲鳴を上げる一般人をちらり。
……お客さん気絶しないっすかねコレ、なんて。
けれど、まだまだこれから。
「ひえっ!? なんか視界が!?」
「き、奇妙な音も……?」
何故かもくもくと立ち込めるスモークに、心霊音。
そして一般人が勇気を出しつつ、鎧武者の置物の傍を通りかかった……その時。
「首ィ……首をくれえ……ヴォ〜」
「!!? ぎゃあっ!」
いきなり置物の武者が動いて、亡霊っぽい鳴き声を出し始めました!?
いや、スモークも心霊音も、工房から持ってきた機械から出されたもので。
置物かと思った武者は、置物に扮したゼキ自身である。
そしてゼキに続いて、冷気の支配者で肌寒さを感じる程度まで周囲の気温を下げつつも。
「置いてけ……首置いてけ……ヴォ〜」
陰鬱な雰囲気で近寄って、ゼキに倣って亡霊っぽい鳴き声をしてみるケペシュも。
「置いていかぬなら……拙者が切り落としてやろうか!」
「うわあァァ! く、くるなァッ」
……ヴォ〜。
……ヴォ〜。
……ヴォ〜。
ゼキや他の皆と一緒に亡霊っぽい輪唱をしつつ、そわそわ我慢できずに刀を抜いて、逃げる一般人を追いかけまわします!
そんな皆に合わせ、ルーシドもど低音声で高速追走仲間入り。
「可愛いこの子ォ……弑したは誰だァ……」
声に微量の呪詛も乗せて、ひんやり気分も追加です!
そんなルーシド武者は、武者ペンなわたゆきと、親子の落武者に。
阿鼻叫喚に傀儡で更に追い討ちをかけながらも。
「え、えっ!? 体が……うわあぁあ!!?」
無理矢理体を動かし、こちらに近寄らせれば……ぺたりっ。
わたゆきに背中に縋り付いて貰えば、幼児の霊に抱き着かれるような気分に……!?
ゼキは逃げ出した一般人へと、泥濘の地で足が鈍る恐怖も追加しつつ。
「戦場は甘くねえぜ、走れ……首か校庭20周するか選べェ……」
「びえええっ、は、走るから首だけはァッ!」
ヴォ〜と、刀を掲げて追っかけ回します!
そして、校庭でケペシュやルーシドと共に、一般人とぐるぐる追いかけっこしつつも。
「逃げたターゲットを追いかけるのは若いのに任せた! ほらケペ武者ノリノリだし!」
……体力温存とか手抜きとかサボリじゃないぞ決して!
そう口にするタオタオを、ちらり。
「あとそこのタオじい……温存とかってサボんなよォ……」
「ゼキ武者、タオのことも走らせようとしてない?」
それから――多分20周どころではなく、これでもかと。
ギャアギャアわーわーと悲鳴を上げて走らされた一般人が、脱兎のように逃げていった後。
「大成功! いやぁ、良い悲鳴だったねえ」
「真っ青だったな! 流石だぜお前さん達」
アリアに頷きつつ、ゼキは改めて武者仲間を労う――。
「そこのあんたもよくやっ……アレッさっきまでそこに居た奴は……?」
……のだけれど。
確かに一緒に、ヴォ〜と一般人を追いかけた仲間がもうひとりいたような……??
アリアはそんなゼキの言葉に、瞳をぱちくり。
「……ゼキさん誰の事言ってるの」
「いやぁ、楽しかった。本物がやって来るくらいリアルだったってことでしょうか」
「ケペシュ君なんでそんな冷静なの」
……え、本物??
そして、なんだか不穏な空気の中。
「さっきまでもうひとり居たァ? タオたちでなくてソイツにビビってただけだったりしてな、にゃはは!」
そう笑ってみせたタオタオも。
「いや笑えんだろソレ」
思わずそう真顔に。
そしてくるりと皆が一斉に見遣るのは。
「ねえルーシド和尚??」
「じゃ、後のことは頼みましたよ和尚」
「ルーシド和尚後は頼んだ! タオは知らん!」
「えっ。落武者追加メンバーとか和尚全然知りませんけどォ!?」
「やだ、嘘でしょ! 本物やだぁあ! パパンどうにかして!!」
ルーシドパパン和尚にお任せという名の丸投げします!
そして、わーきゃー悲鳴を上げる血塗れ落ち武者軍団に、さらに恐怖に慄く一般人であった。
そう――落武者追加メンバーもきっと納得の、大成功です!?
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【冷気の支配者】がLV4になった!
【浮遊】がLV2になった!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
一角・實生
【ヴィラ】
一般人を堂々と怖がらせる機会なんて滅多にないものな
うん、俺も張り切って怖がらせる
お嬢様も頑張ろう。ね
普段の制服に似たものを調達
適度にほつれさせ、破き、血糊をべったりとそこかしこに
仕上げに顔も首も真っ黒に塗り込んで制帽を被る
これで顔なし敗残兵の幽霊の出来上がり
ライトハウスさんとは別方向から怖がらせる
機械的な細切れ映像のような動きで人々の方を振り向こう
ちょっとだけ顔を傾けて足を引きずりながら
【罪縛りの鎖】でひとりだけ動けなくさせて、他のメンバーの反応を見てもいいな
――水が欲しい
お前達の命が、欲しい
そうそう、もっと恐い教室はそっち
楽しくなってきて口元が笑ってしまうかも
アドリブ・アレンジ歓迎
ヒュー・ハルウェル
【ヴィラ】
ふふふ。見た目や種族的にも、物の怪じみた者もおりますからな。過言ではないかもしれません。
…なんですかお嬢様、その目は。
お嬢様には室外に待機していただき、エトワール様と實生様が子供達を誘導して来てくださったら鳴き声で合図をお願いしておきます。
さて、出番ですな。といっても、執事らしく裏方から盛り上げましょう。
【屋敷の不寝番】を発動。教室内を“屋敷”に定義し、ひとりでに灯りを明滅させたり、黒板に血糊で『逃がさない』などと書いたり…
子供達が戸口から逃げようとしたら、お嬢様に扉を引っ掻くなり目を光らせるなりして止めていただきましょう。
まだまだ。存分に怖がっていただきますぞ。
(アドリブ◎)
白尾・真狐
【ヴィラ】
肝試し!それに僕らが驚かす側!
悪戯マスター(自称)の僕からしたら張り切るっきゃないよねー♪
ヴィラの皆教室を一部屋借り切って、【トラップ生成】の残留効果を使って室内にいろいろ仕掛けちゃおう!
まずエトさん一角君に追い立てられて教室に入ってた時に上からジェルみたいなのをぺたっとして驚かせちゃう!
もこちゃんのすねこすりとの合わせ技だね!
そして僕自身は……!(死に装束と天冠に着替える)
美人なお化けはそれだけで怖いっていうし、僕ならこれで十分怖いよね!(根拠なき自信)
鼎ちゃんと一緒に教室で待ち構えて、
急に飛び出たり抱き着いたりしてびっくりさせちゃうよー!
ヴィラの皆との連携やアドリブも大歓迎だよ!
千葉・鼎
【ヴィラ】
アドリブ、連携歓迎
初めての肝試しが、驚かせる側なんて……興奮してきました。
沢山、怖い目に遭って貰います…勿論、これは地獄変の為…必要なことなので…楽しみです。
唐傘お化けで、教室で待ち受けます…。
唐傘は、大きくぼろぼろの物…穴を開けて、片目だけ出せるように…私の目、金ぴかなので…合うと思います…。
腕と、左足は傘の中に隠して…右足は素足に、紅漆の下駄を履きます…。
まず、教室に入って来た所で【冷気の支配者】を使い…室温を下げて、寒気を感じさせ…準備よし、です。
言葉無く【浮遊】で浮いて、ゆらゆらと…中を見せない為、目を強調する為…言葉なく傘の上側を人々へ向けて…回転してみても、良いですね…。
諷和・もこ
【ヴィラ】
うぅ…おばけこわいんだよ…
でも、がんばって皆を驚かせるんだよ!
「すねこすり」っていって、もふもふしてて人の脛をスッて擦る妖怪がいるんだって
ボクはそれになるんだよ!
(扉の入り口付近に座る)
(体を丸める)
(もふもふの髪でまんまるいふわふわの球体みたいになる)
ふっふっふ、追いかけられて慌てて部屋に入ってきた人がボクにすねをこすられてビックリって作戦なんだよ!
……え、ケセランパセラン?
ち、ちがうんだよ!ボクは妖怪さんなんだよ!
ヴィラのみんなと連携したりアドリブ入れたり大歓迎なんだよ!
エトワール・ライトハウス
【ヴィラ】計6人
なるほど、肝試しか!
我らディアボロスは倒れても新宿島に流れ着く……すなわち実質お化けと言っても過言ではない! かもしれない!!
士気高揚でテンション上がっている子羊たちに、本物という奴を教えてやるぜ……!
さて、お客様には我々が陣取る場所まで来てくれなければならないな。まずは追いかけっこだ
レオンに乗った状態でPD発動! 俺ごと全身を炎に包み、明らかにヤバそうな騎馬武者姿を演出だ!
この状態で一般人を追い掛け回す! レオン、いい感じに追いつかない速度でお願いね
皆が待ち構える場所まで来たら、炎を飛ばしてほかの道を塞ぐ! さあ、逃げ道は一つだけだぞ……その先に居るのは更なる恐怖だがなぁ!
皆で足を踏み入れたのは、京都の山間にあるという学校。
しかも時間は夜……場所や古さも相まって、雰囲気も満点。
まさに、肝試しの舞台にうってつけである。
だが、今回ディアボロス達がこの場に赴いたのは、任務のためなのである。
この学校で開催する肝試しに参加すること。
「肝試し! それに僕らが驚かす側!」
そう――やって来る一般人をこれでもかと脅かす側で!
そんな楽しそうにわくわくしている白尾・真狐(まったり狐娘・g05562)の言葉に、千葉・鼎(閃刃よ叶え・g08304)もこくり。
「初めての肝試しが、驚かせる側なんて……興奮してきました」
「一般人を堂々と怖がらせる機会なんて滅多にないものな」
これは一応仕事なのだけれど、一角・實生(深い潭・g00995)も頷きつつ、大きな翼をばさり。
それから、エトワール・ライトハウス(Le cabotin・g00223)は。
「なるほど、肝試しか!」
ひとり、こう納得する。
「我らディアボロスは倒れても新宿島に流れ着く……すなわち実質お化けと言っても過言ではない! かもしれない!!」
要するに、実質お化けなのだから、お化け役はめっちゃ最適! ……かもしれない?
そんなエトワールの言葉に、微笑まし気にヒュー・ハルウェル(猫狂いの老執事・g04975)は笑んで。
「ふふふ。見た目や種族的にも、物の怪じみた者もおりますからな。過言ではないかもしれません」
そう言えば、ゆうらり、何か言いたげにもふもふ尻尾を揺らしながらも。
じいと見つめてくるお嬢様に気が付いたヒューは続ける。
「……なんですかお嬢様、その目は」
これは遊びではなくて、一応仕事である……のだけど。
真狐と鼎は、ぐっと気合充分。
「悪戯マスターの僕からしたら張り切るっきゃないよねー♪」
「沢山、怖い目に遭って貰います……勿論、これは地獄変の為……必要なことなので……楽しみです」
そう、自称悪戯マスターとしても、地獄変の力を溜めるべく復讐者としても、楽しみだし頑張ります!
そして今回脅かす相手は、一般人は一般人でも、ただの一般人ではない。
士気高揚で勇敢になっている一般人だというが。
相手にとって不足なし? エトワールもびしいっと言い放つ。
「士気高揚でテンション上がっている子羊たちに、本物という奴を教えてやるぜ……!」
そんな子羊たちをこれでもかと脅かす気満々、張り切っている皆をちらりと見つつ。
(「うぅ……おばけこわいんだよ……」)
何気にぷるぷる震えているのは、羊さん……?
いえ、すでに涙目になっている、諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)です!
とはいえ、これはディアボロスとしての仕事。
おばけはこわいけれど、ひとりではないし。
「でも、がんばって皆を驚かせるんだよ!」
「うん、俺も張り切って怖がらせる」
思わずぎゅうとお嬢様を抱っこしつつ、それこそ士気高揚で何とか気持ちを奮い立たせるもこに、實生は頷いてみせてから。
……お嬢様も頑張ろう。ね。
そう声をかければ、応えるように尻尾がゆうらゆら。
ということで、實生も脅かすための準備は万全。
普段の制服に似たものを調達し、適度にほつれさせ、破いて。血糊をべったりとそこかしこにつけてから。
(「これで顔なし敗残兵の幽霊の出来上がり」)
仕上げに顔も首も真っ黒に塗り込んで制帽を被れば、そう――顔なし敗残兵の幽霊!
準備を終え、打ち合せ通りの場所に皆それぞれ待機して。
暫く待っていれば――。
「全然こわくないな!」
「おばけなんていないし!」
「何か出てきても、こどもだまし、でしょ?」
やって来たのは、やはり士気高揚で勇敢になっている中学生ほどの子ども達。
普通ならば、こんな暗闇の学校を歩くことさえ恐がりそうであるが……聞いていた通り、全く恐がっている気配がない。
ということで、地獄変に力が蓄えられるくらい全力で脅かす……そのために。
「さて、お客様には我々が陣取る場所まで来てくれなければならないな」
エトワールはすちゃりと無双馬レオンの上に颯爽と跨って。
肝試しの始まりを告げる――まずは追いかけっこだ、と。
皆がばっちり恐怖の舞台を整えている教室まで誘導するために。
でもその誘導の追いかけっこだって、勿論たっぷりと恐がってもらうつもりだから。
レオンに乗った状態で、葬送の送り火を発動すれば――ボボボ、ゴウゥッ!!
エトワールごとレオンの全身が炎に包まれれば、その姿はどこからどう見ても、そう!
――明らかにヤバそうな騎馬武者だ!
そんな激しい炎と明らかにヤバそうな姿に、一般人の子達は一瞬、瞳を見開くけれど。
「! わ、すご……めちゃ燃えてる!」
「本物の炎みたい! で、でもCGか何かでしょ?」
「凝ってるけど、作り物?」
さすが士気高揚で勇敢になっているつよつよ一般人、簡単に悲鳴を上げたりはしない。
ということで……ヒヒーン!!
いい感じにレオンが嘶けば。
「わっ!? えっ、こっちに来る!?」
「えっ、CGじゃない!?」
「ちょ、わ、に、逃げなきゃ!!」
ドドドッと明らかにヤバそうな騎馬武者がボウボウ燃えながら迫れば、さすがにびっくり。
わぁっ! と逃げ始める一般人の子たち。
それからエトワールは全身が炎に包まれた状態のまま。
「レオン、いい感じに追いつかない速度でお願いね」
そんな客達を、これでもかと追いかけ回します!
そして言われた通り、絶妙な距離感を保つ速度で追い掛けつつ、たまにけたたましく嘶いてみたり。
そう――レオンはとてもできる子です!
さらに、そんなエトワールとは別方向から。
「……って、あれは何!? え、こっちくる!?」
「ぎゃっ! やだ、こないでよォ!!」
タイミングをはかって現れた、顔なし敗残兵の幽霊に扮している實生は――くるり。
機械的な細切れ映像のような不気味な動きで、一般人の方を振り向いた瞬間。
「? ……どうした?」
「ちょっ、なっ!? か、身体が動かない!?」
「って、ひとりだけ、何でそんなことに……!?」
ちょっとだけ顔を傾けて足を引きずりながら、罪縛りの鎖でひとりだけ動けなくさせてみる實生。
それから……他のメンバーの反応を見てもいいな、とそっと視線を向けてみれば。
さすがに、めっちゃあわあわと恐がって焦っている様子。
だから、明らかにヤバそうな騎馬武者なエトワールとレオンと共に。
「――水が欲しい。お前達の命が、欲しい」
「や、やばッ!?」
「ひィッ、命だけは勘弁してえええ……!」
「か、からだがっ……あっ、動いた!?」
ある程度で罪縛りの鎖を解除し、一般人達を脅かしながらも、他の皆が待ち構えている場所へと不自然がないようにうまく誘導しつつ。
「さあ、逃げ道は一つだけだぞ……」
ボボッと炎を飛ばしてほかの道を塞ぎながら、エトワールは続ける。
……その先に居るのは更なる恐怖だがなぁ! なんて。
實生も、機械的な動きでじわじわ迫っては追い込んでいきつつも。
(「そうそう、もっと恐い教室はそっち」)
悲鳴を上げる人たちを見れば楽しくなってきて、つい口元が笑ってしまう。
そして――にゃあっ、と。
さり気なく響くのは、室外に待機しているお嬢様の鳴き声。
いや、お嬢様は、ただのもっふもふ可愛い猫ではない。
そのひと鳴きは、エトワールと實生が子供達を誘導して来てくれたよ、という合図なのである……!
ということで、一般人の子達がまんまと飛び込んできたのは、ヴィラの皆で借り切った教室。
そしてさすがは、自称悪戯マスターの真狐……?
(「室内にいろいろ仕掛けちゃおう!」)
トラップ生成を使って、早速悪戯して脅かしちゃいます!!
「えっ、うわァっ!!?」
「ひゃあっ!?」
「一体、な、なにが……びえっ!」
追い立てられて教室に入ってきた瞬間、上からジェルみたいなものをぺたっ。
いや、上からだけではない。
扉の入り口付近にちょこりと座って、もふもふの髪でまんまるいふわふわの球体みたいにくるっと体を丸めて。
もこが今回扮するのは……もふもふしていて、人の脛をスッと擦るという妖怪。
そう、それは!
「な、なんでこんなところに羊が!?」
「羊? 違うだろ、えっと、確かこの妖怪は……」
「そうだ、ケセランパセラン!」
「……え、羊さん? ケセランパセラン?」
羊!? いいえ、ケセランパセラン! ……でもなくて。
「ち、ちがうんだよ! ボクは「すねこすり」っていう妖怪さんなんだよ!」
「すねこ……? って、ふあっ!」
羊やケサランパサランと間違えられつつも、もこはそうアピールしつつ、一般人の脛をもふもふでススッ。
上からも引き続き、すかさず真狐がジェルみたいなものをぺたっ。
(「もこちゃんのすねこすりとの合わせ技だね!」)
そんな一般人の子たちが、真狐ともこの連携に気を取られている間に。
――さて、出番ですな。
ヒューも、もっともっと怖がらせるべく、動きをみせる。
(「といっても、執事らしく裏方から盛り上げましょう」)
瞬間、発動した『屋敷の不寝番』によって教室を《屋敷》に定義すれば。
「ひえっ! え!?」
ひとりでに灯りが明滅しはじめたかと思いきや、黒板に何やら描かれる真っ赤な文字――。
「ひ、ひぃっ! えっ……『逃がさない』!? びえっ!」
「うわぁっ!!」
そしてそんなヒューの演出に一般人達が脅されている隙に。
(「……室温を下げて、寒気を感じさせ……準備よし、です」)
(「そして僕自身は……!」)
冷気の支配者で鼎が室温をぐっと下げ、これまでジェルとかで悪戯をしていた真狐といざ登場!
そんなふたりが扮するのは、勿論お化け!
死に装束と天冠に着替えた真狐は、そう――。
(「美人なお化けはそれだけで怖いっていうし、僕ならこれで十分怖いよね!」)
美人だからこわいお化け……!?
そう根拠なき自信でえっへん、勢いよく急に飛び出せば。
同時に、大きくてぼろぼろの唐傘が、急に言葉なく浮遊してゆうらゆら。
けれど、ただの穴あきの大きな傘ではありません。
金の一つ目がぎょろっ、紅漆の下駄を履いた足も右足一本の、唐傘お化け――。
(「……私の目、金ぴかなので……合うと思います……」)
……になった鼎です!
そして、さらに。
「うわっ!? ぎゃあ!!」
「なっ、か、傘おばけがァァ!」
美人でこわいお化けに、いきなりすごい勢いで抱きつかれたり。
ぎょろりと光らせた一つ目を強調するかのように、くるくる~と言葉なく不気味に回転し始める唐傘お化けに、尚もびびる一般人の子たち。
それから必死に、恐怖の教室から逃げようとするも。
――カリカリ、ガリッ。
扉を引っ掻いたり、目をぴかっと光らせるお嬢様が許しません!
そもそも、教室の外には、先程の顔なし敗残兵の幽霊とか明らかにヤバそうな騎馬武者がまだいるかもしれないのだ。
かといって光が怪しく明滅する教室には、美人こわいおばけに、唐傘おばけ、もふもふすねこすり。
いくら勇敢でも、前も後ろも妖怪やおばけに囲まれて逃げようがなければ、平気なわけはなく。
「えっ、この状況、詰んでない!?」
「うわあぁっ、死にたくないぃぃ!」
「ぎゃあっ!! お化け達がまた、き、きたァ!!」
悲鳴を上げ、完全に恐怖に慄きまくっている。
ということで、これでもかと皆で一般人をびびらせてきたのだけれど。
ヒューは再び屋敷の不寝番を使って、黒板に再び血糊でおどろおどろしく文字を書く――『絶対逃がさない』、と。
そしてにこにこ微笑みながらも……まだまだ。存分に怖がっていただきますぞ、なんて。
皆と共に、とことん徹底的に脅しまくるつもりです!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【傀儡】がLV2になった!
【トラップ生成】がLV2になった!
【操作会得】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【ドレイン】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV8になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【グロリアス】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
鳴神・雷羅
【奴崎組】
んー、節分の時みたいな悪魔メイクは駄目かー
そーだなあ……京都といえば源氏物語。源氏物語といえば丁度おあつらえ向きに「六条御息所」ってキャラが出てくるじゃねえか。
光源氏への嫉妬に狂って、生霊になって他の女を次々呪い殺したっていう元祖ヤンデレ女ってやつ?
【書物解読】って便利だなァ!脳筋のあたいでも理解できるぜ!
血色悪い白塗りに、口角から更に赤く紅を伸ばした口裂け女メイク
ボロボロの十二単を纏い、ざんばら髪(長髪ウィッグ)を振り乱し
腹の底から響くデスボイスで不気味な唸り声をあげて
一般人(主にいちゃこらしているカップル)を執拗に追い回すぜ
さあ恐れおののけリア充ども!
リリシュ・バルビゼ
【奴崎組】
アドリブ連携◎
●心情
怖がらせればいいんだよねぇ!オレの演奏で怖がらせてあげるよぉ
●行動
着物を羽織って琵琶法師になるよぉ、あとちょっと顔にインク付けてからいくねぇ
ベン…(顔を俯け話を始める)
ベケベン…
「これは…とある嫉妬に狂った幽霊の物語…」
音が大きくなる…ベケベンベケベケベケベケベケ!
「さあ、ご覧くださいませぇ…(にたぁり)」
そうやって顔を上げると、真っ黒な目から黒い涙を流すオレが!
まぁ、目の周りに黒いインクつけて目を瞑りながら演奏してただけだけどねぇ
多分ビビってる観客の声を聞いたら
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
って叫んでから次に進むように促すよぉ
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【奴崎組】の皆と参加
皆は名前の左側で呼ぶ
【心情】
さて、どこまで怖がらせられるかな
【行動】
嫉妬に狂う幽霊の物語を琵琶で歌っていたら本物が出てきたというストーリーで進行していきたい
俺は主に裏方として行動する
ミラージュコートの力で周囲の景色に溶け込み光学迷彩とモブオーラを使って隠れて入り口付近の様子を伺い
怖がらせるターゲットが入ってくればパラドクス通信で皆に連絡
怖がらせる準備を頼む
琵琶の演奏が始まればそちらを照明で照らして視線誘導もしておこう
幽霊役が登場すれば照明を一旦消して赤黒い不吉な色の明かりをぼんやりと付ける
必要なら臨機応変に対処する
白水・蛍
【奴崎組】
アドリブ絡み○
……いつぞやを思い出しますわねえ。
また色々と楽しみながら遊びましょうか。
妖怪にという事で私は八尾比丘尼になりますか。
着物やら髪の毛纏めて被り物の中に入れてと……
目元も隠して……と。
お客様の来る入口に佇み、
「いらっしゃいませ。お客様。この先は……ああ、恐ろしくて言えませぬ……あなた方の様な勇ましい方々……そのような方々でなければ……この先には行けませぬ……どうぞ心してお進みください……」
等々背を押すような言葉を投げかけて。先に入る方々の背より光学迷彩を使用しつつ一言。
「どうぞ後ろは振り返ってくださいますな」とぽつり。
それだけでぞっとするはずですわね。きっと。
皆でやって来たのは、最終人類史の京都。
風情溢れる古都は、夜になってさらに雰囲気も抜群。
(「さて、どこまで怖がらせられるかな」)
そう……京都にある古びた山間の学校は、肝試しの舞台にはぴったり。
けれど、荒田・誠司(雑草・g00115)が思うように、今回は怖がる方ではなく。
(「怖がらせればいいんだよねぇ! オレの演奏で怖がらせてあげるよぉ」)
ええ、恐がらせる役の方です!
そんなリリシュ・バルビゼ(元フランス人・現サキュバス・g09056)が纏うのは、いつもの色っぽい際どい現代服ではなく、着物。
そしてちょっと顔にインク付けてから、琵琶をすちゃりと手にすれば。
その姿はそう、この場所の雰囲気にもぴったりな、琵琶法師。
今回、この場を訪れてやってくる人々を脅かすのは、ディアボロスとしての仕事。
地獄変の力を蓄えるべく、一般人の恐怖の感情を高めることが目的であるが。
脅かすのは、普通の一般人ではなく……士気高揚で勇敢になっているのだという、勇ましい人々。
生半可なものでは、驚かないようだ。
だが、それならば……ディアボロスの本領を発揮する時。
(「……いつぞやを思い出しますわねえ」)
白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)が地獄変のエネルギーをチャージするために一般人を脅かす役になるのは、これがはじめてではない。
節分の時は奴崎組の皆と、雪女の衣装を纏って子ども達を脅かしたのだけれど。
今回の相手は勇敢になっている大人であるというならば、遠慮はいらないし。
それに何より……また色々と楽しみながら遊びましょうか、と。
蛍自身も脅かす側で、夏の風物詩を楽しむことにする。
そして鳴神・雷羅(獄道デスペラード・g02984)も、その時はヤクザ鬼女先生として。
カチコミという名の教育的指導をお子ちゃまたちに施したのだが。
(「んー、節分の時みたいな悪魔メイクは駄目かー」)
この京都の和風全開な雰囲気に、ヘビメタ悪魔的メイクはちょっとそぐわない。
それから、京都というこの場所の雰囲気に合うものを考えてみる雷羅であるが。
(「そーだなあ……京都といえば源氏物語。源氏物語といえば丁度おあつらえ向きに「六条御息所」ってキャラが出てくるじゃねえか。光源氏への嫉妬に狂って、生霊になって他の女を次々呪い殺したっていう元祖ヤンデレ女ってやつ?」)
意外とこうみえて、実は文学少女だった……?
「書物解読って便利だなァ! 脳筋のあたいでも理解できるぜ!」
……わけではなく、書物解読の賜物である。とっても便利。
そんな雷羅が六条御息所、リリシュが琵琶法師に扮するとなれば。
(「妖怪にという事で私は八尾比丘尼になりますか」)
着物やら髪の毛纏めて被り物の中に入れてと……目元も隠して……と。
蛍が今回なりきるのは、八尾比丘尼。
そして誠司は、主に裏方を担当。
折角だから、ストーリー仕立てで進行していく予定。
そう――嫉妬に狂う幽霊の物語を琵琶で歌っていたら本物が出てきた、という恐怖を与えるために。
なので、肝試しが始まれば、ミラージュコートの力で周囲の景色に溶け込み、光学迷彩とモブオーラを使って隠れながらも。
自分達が担当する教室の入り口付近の様子を伺っていれば。
「俺がいれば、何が来たって平気だぜ、ハニー」
「さすがはダーリン! 何だか恐い気が全然しないわ」
のこのことやって来たのは、勇敢になっている一般人リア充。
これから展開するストーリーには、ある意味うってつけの客である。
そんな怖がらせるターゲットが入ってきたのを確認し、誠司はすかさずパラドクス通信で皆に連絡。
――怖がらせる準備を頼む、と。
そして連絡を受けて、まず一般人達の前へと現れるのは。
「いらっしゃいませ。お客様」
美しくもどこか意味深な空気感を醸し出す、八尾比丘尼の蛍である。
客が入って来た入口に佇み、そして雰囲気たっぷりに告げる。
「この先は……ああ、恐ろしくて言えませぬ……あなた方の様な勇ましい方々……そのような方々でなければ……この先には行けませぬ……どうぞ心してお進みください……」
「え? あ、ああ……」
急に現れた八尾比丘尼のかなり含みのある物言いに、ちょっぴり瞳を瞬かせる一般人であるが。
勇敢になっていることもあり、ハニーの手前、戻るという選択肢はないようで。
告げられた言葉は気になりつつも、先へと進んでいく。
そんなリア充達は、思わずふと同時に視線を向ける。
急に薄っすらと照った、不気味な照明に自然と誘導されるように。
そして裏方を担う誠司が照明で照らした先にいるのは。
――ベン……。
「これは……とある嫉妬に狂った幽霊の物語……」
――ベケベン……。
琵琶をかきならしながら、顔を俯け話を始める琵琶法師のリリシュの姿。
「えっ、び、琵琶法師?」
「嫉妬に狂った幽霊……?」
不気味な照明効果と琵琶の音色、それに先程の八尾比丘尼の意味深な言葉。
それが重なれば、いくら勇敢でもじわじわと感じる不安。
そんな不安を恐怖に変えるべく。
「……っ!?」
「ひゃあっ!」
――……ベケベンベケベケベケベケベケ!!
琵琶法師のかき鳴らす音色が急に大きくなって。
びくっと思わず身をふるわせた一般人に、リリシュはたたみかける。
「さあ、ご覧くださいませぇ……」
瞬間、顔を挙げて、にたぁりと笑んでみせたかと思えば。
「えっ、うわッ!」
「きゃっ! く、黒い涙!?」
琵琶法師が笑みながらも真っ黒な目から流すのは……黒い涙!?
(「まぁ、目の周りに黒いインクつけて目を瞑りながら演奏してただけだけどねぇ」)
けれど、この場所の雰囲気や照明などの演出、何より迫真の演技力に、思わず声を上げてしまう一般人達。
そんなびびっている客の声を聞けば。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
すかさず彼らを促すように叫び出すリリシュ。
「!!!?」
「……っ!!?」
そんな突然上がった声に、恐怖を感じるように瞳を見開いた人達に。
これまで、しれっと不気味に後ろにいた八尾比丘尼は、ぽつり。
「どうぞ後ろは振り返ってくださいますな」
そしてその声に何気なく振り返った一般人達は驚愕する。
確かに、声はしたのに。
(「それだけでぞっとするはずですわね。きっと」)
光学迷彩を使用している蛍のその姿が、彼らには見えにくくなっていて。
そして一刻も早く此処を出ようとしてか、かなり足早に進むリア充達であるが。
「!?」
フッと突然消える照明。
それから再びぼんやりと点いたかと思えば……今度は、赤黒い不吉な色!?
そんないかにも何か出てきそうな不穏な明かりの中。
「……っ!」
「だ、誰かが、いる?」
なまじ勇敢な一般人が目を凝らせば、そこには――口裂け女!?
血色悪い白塗りに、口角から更に赤く紅を伸ばした口。ボロボロの十二単を纏い、ざんばら髪を振りかざして。
――ヴォ”ォ”ォ”ォ”ォ”ォ”!!
腹の底から響くデスボイスで不気味な唸り声を上げる、六条御息所!??
「えっ、何!? うわぁああ、化け物ォ!!」
「きゃあっ!! って、離れないでェ!!」
そして堪らず大きな悲鳴を上げながらも、逃げ惑ういちゃこらカップルを。
――ウリィィィーー!!
やたら六条御息所こと雷羅は執拗に追い回しまくる。
……さあ恐れおののけリア充ども! と。
ある意味リア充を恐怖に陥れるのに最適すぎる怨霊ムーブで。
地獄変のエネルギーもこれで、ばっちりとチャージです……!?
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】がLV2になった!
【プラチナチケット】がLV3になった!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV9になった!
【命中アップ】がLV2になった!
【ダブル】がLV2になった!
シャルロット・アミ
椿野さん(g02761)と
椿野さんの蘊蓄を背後に聞きながら
学校の七不思議を確認するわ
うーん、これなら
【光学迷彩】を持って行って
音楽室でピアノを弾こうと思うの
やっぱり幽霊っぽくしていったほうがいいかしら
どう思う、椿野さ……
きゃああああ!(学校中に響き渡るような悲鳴)
いや、その格好で蘊蓄を語らなくてもいいですからああ!
わかりました、わかりました
椿野さんが凝り性なのも、幽霊妖怪に詳しいのも
とても楽しそうなのもわかりましたからああ!
ああ、怖かった
ね、モラさ……
きゃあああああああ!
(血まみれ風に椿野さんのまわりを浮かんでるモラさん)
「もっきゅ!」
モラさんも椿野さんと意気投合しないでえ!
椿野・燕
アミさん(g00467)と
ふふふ、肝試しですか
古今東西度胸試しとしてはポピュラーで平安時代の日記なんかにもそれらしき話は有りますね
格好は暗闇で見えにくい真っ黒い衣装
顔には軽く白粉と血涙の化粧で見えやすく
空飛ぶ生首に見間違えるでしょう?
生首と言うのは学校の怪談でもメジャーな方です
持ってるのは実は生首だった等オチを作るのに便利なんでしょうね
あ、ピアノも良いですね
姿が見えずに鍵盤だけ動いてるとか良いかもしれません
おお、モラさんも良いですね
浮いてるのが近くに居ると私もより生首に見間違え易くなりそうです
見えないアミさん、見えにくい私、見えるモラさんの組み合わせです
しかしアミさんは良い悲鳴を出しますね
此処は、夜の京都にある古めかしい学校。
そう……いかにも何か出そうな雰囲気。たとえば、幽霊とか妖怪とか。
となれば。
「ふふふ、肝試しですか」
思わず笑み零れてしまうほど活き活きしているのは、椿野・燕(詭弁家・g02761)。
そんなとても楽しそうな彼が今回、何故この場所に赴いたのかといえば。
「古今東西度胸試しとしてはポピュラーで平安時代の日記なんかにもそれらしき話は有りますね」
今回は地獄変に力を蓄えるため、肝試しにやって来たのである。
なので、脅かされる方ではなく、脅かす方としての参加になるわけであるが。
脅かすターゲットは一般人。だが、ただの一般人ではないという。
「体の中でも重要な肝は、気力や精神力が湧いてくるところとされていました。そんな肝がどれくらい強いか試すことが、肝試しの由来といわれています」
そう、そんな肝が、士気高揚の効果でとても据わっていて勇敢になっている一般人だというのだ。
そして肝試しという催しに、オカルトマニアな彼が饒舌になるのも納得である。
シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)はそんな彼の蘊蓄を背後に聞きながらも確認するのは、学園の七不思議。
トイレに廊下に、旧校舎や体育館……それは広い校内に点在しているが。
「うーん、これなら、光学迷彩を持って行って音楽室でピアノを弾こうと思うの」
シャルロットはその中のひとつ、『誰もいない音楽室から鳴り響くピアノの音』という七不思議に沿って脅かしてみようと思うも。
くるりと振り返って、燕に相談……しようと、したのだけれど。
「やっぱり幽霊っぽくしていったほうがいいかしら。どう思う、椿野さ……」
「あ、ピアノも良いですね。姿が見えずに鍵盤だけ動いてるとか良いかもしれません」
「……!」
――きゃああああ!
刹那、学校中に響き渡るように上がるのは、驚かす側で来ているはずのシャルロットの悲鳴!?
何せ振り返った視線の先には、暗闇で見えにくい真っ黒い衣装に、軽く白粉と血涙の化粧で見えやすくした燕の顔があったから。
「空飛ぶ生首に見間違えるでしょう?」
そんな彼女の反応に、燕はこくりと頷いてみせて。
「生首と言うのは学校の怪談でもメジャーな方です。持ってるのは実は生首だった等オチを作るのに便利なんでしょうね」
「いや、その格好で蘊蓄を語らなくてもいいですからああ!」
シャルロットはまだ驚いてドキドキする胸を押さえつつも。
「わかりました、わかりました。椿野さんが凝り性なのも、幽霊妖怪に詳しいのも、とても楽しそうなのもわかりましたからああ!」
涙目になりながら、首をふるふる。
真っ暗な夜の校舎に、あまりにも彼の装いがある意味マッチしすぎていて。
そして何度か深呼吸したあと、もきゅーと癒されるような鳴き声が聞こえたから。
ふと声がした方へと顔を……上げたものの。
「ああ、怖かった。ね、モラさ……」
――きゃあああああああ!!
さらに上がったのは、先程よりも大きなシャルロットの悲鳴!?
いや、だって――ゆうらり、ゆらり、と。
凝った恐怖メイクの燕のまわりを浮かんでいるモラさんも、準備ばっちり血まみれ風だったから。
「おお、モラさんも良いですね。浮いてるのが近くに居ると私もより生首に見間違え易くなりそうです」
そんなシャルロットの視線を追った燕は、血塗れモラさんを見て、再び大きく頷いて。
「見えないアミさん、見えにくい私、見えるモラさんの組み合わせです」
「もっきゅ!」
そう満足気に言えば、モラさんも同意のお返事!
そんな、楽しそうだけれどおどろおどろしいふたりに。
「モラさんも椿野さんと意気投合しないでえ!」
シャルロットはぶんぶんと首を振って訴える。
さらに涙目になりつつ、半ば悲鳴のような声で。
そして燕は一般人達がやって来るのをそわりと待ちながらも。
……しかしアミさんは良い悲鳴を出しますね、なんて。
モラさんと顔を見合わせ、ぷるぷる震えるシャルロットの様子にもう一度、首を傾けるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】がLV3になった!
【プラチナチケット】がLV4になった!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
柊・和颯
【01】
夏といえば肝試し!
と聞いたことがあるような無いような
ここはひとつ、頑張って脅かすであります!
この日の為に、古今東西様々な怪談を調べ
色々研究したであります
ちょっと、怖くて眠れなくなったり…
いえ、何も
我はおーそどっくすな幽霊の姿
原点回帰、基本に忠実だからこそより怖い!
ささらもお揃い!
レックス殿はレグルスと一緒に、井戸の怪談…
八つ目の不思議でありますか
予行練習を拝見
レグルスの声がしたということは準備OK
では…
…こわくない、こわく、ない
な、なかなかに、臨場感が
…
ぎゃーと本当の絶叫
だって完成度高すぎますもの!
分かってるけど、怖い!
一般の人集められたのは、多分結果おーらい
おばけ、こわいです、がくり
レックス・ウェリタス
【01】
肝試し
夏の風物詩なんだっけ?
驚かす側って初めて聞いたかも
和颯が色々調べてたみたいだから
僕も序に
七不思議ならぬ八不思議
猫の鳴き声が響いたのなら
校舎に有るはずのない井戸が現れる
そこから出てきた男と目が合うと…みたいな?
ハッキングで井戸が見える空間に書き換えて
僕も白の着物を
水も被って滴らせてみようか
ねえ、これ怖い?
和颯へ振り返ればすごい悲鳴
…ふは、お前さんも驚かせる側なのに
でも、これを聞いて誰か来るかな?
レグルス
怖ーい鳴き声を頼むよ
――さあ、おいで
井戸から誰でも迎えてあげよう
猫の鳴き声が手招き
遠目に見える井戸から
ひた、ひた、ぴちゃん
大きな背丈は活用できそう
緋色と目を合わせてくれる猛者はいる?
足を踏み入れたのは、京都の山間にある夜の学校。
そしてシンと静まり返り、暗闇に覆われている校内は、お誂え向きである。
「夏といえば肝試し!」
そう、肝試しです!
そして、柊・和颯(めいたんてい・g07527)の張り切ったような声に。
「肝試し、夏の風物詩なんだっけ?」
レックス・ウェリタス(Memento mori・g07184)はそう首を傾けるも。
自分へと彼の視線が向けば、和颯はぽつりとこう付け加える。
「……と聞いたことがあるような無いような」
引きこもりなので勿論、肝試しエアプです。
とはいえ、今回肝試しに来たふたりであるが……これはれっきとしたディアボロスの仕事で。
「驚かす側って初めて聞いたかも」
今日は脅かされるのはなく、脅かす役なのだ。
地獄変のエネルギーをチャージするために、一般人達をこれでもかと脅かすために。
しかも、脅かすターゲットは、士気高揚で勇敢になっている一般人だというから。
ぐっと、和颯は気合いを入れつつ紡ぐ。
「ここはひとつ、頑張って脅かすであります!」
でも和颯は、なんていったって、多分有能なめいたんていなのだから!
「この日の為に、古今東西様々な怪談を調べ、色々研究したであります」
事前に、ばっちり予習済……?
けれどふいに、ふわっと零れるのはそう、欠伸。
「ちょっと、怖くて眠れなくなったり……いえ、何も」
でも、寝不足もなんのその……?
その研究の成果を遺憾なく発揮するべく。
和颯がえっへんと扮するのは、そう。
「我はおーそどっくすな幽霊の姿」
……原点回帰、基本に忠実だからこそより怖い! って。
ど定番の、誰がどうみたって、これぞ幽霊! という姿に。
そしてちょっぴり満更でもなさそうなささらも、お揃いの幽霊に。
そんな、すちゃっと幽霊に変身する彼女達を見遣りながらも。
(「和颯が色々調べてたみたいだから、僕も序に」)
レックスが実行してみるのは。
「猫の鳴き声が響いたのなら、校舎に有るはずのない井戸が現れる。そこから出てきた男と目が合うと……みたいな?」
「レックス殿はレグルスと一緒に、井戸の怪談……八つ目の不思議でありますか」
そう――七不思議ならぬ八不思議。
夜の学校に現れた怪しい井戸、というだけでも充分に恐そうであるけれど。
何せ相手は勇敢な一般人、ちょっとやそっとで驚きはしないようだから、さらに抜かりなく。
ハッキングで井戸が見える空間に書き換え、レックスも白の着物を纏い、水も被って滴らせてみせる。
ということで念の為、レグルスと予行練習をしてみることにして。
――にゃあん。
聞こえた鳴き声に、和颯はそうっと。
(「レグルスの声がしたということは準備OK、では……」)
予行練習を拝見、と。いつの間にか現れている井戸に目を向けて。
思わず、瞳を見開いてしまう。
「な、なかなかに、臨場感が」
……こわくない、こわく、ない。
そう言い聞かせながら。
いや、だって分かっているのだから。
井戸はハッキングして書き換えたもので、井戸から出てくるのはレックスだということは。
「…………」
だからもう一度、そろりと和颯が井戸へと視線を向けた、瞬間。
出てきたレックスが、和颯へと振り返れば。
「――ねえ、これ怖い?」
「!!? ぎゃーーっ!!」
和颯の声に、レックスの方が今度は瞳をぱちり……すごい悲鳴、って。
そしてぷるぷる震えている眼前の幽霊さんの姿に、思わず笑ってしまう。
「……ふは、お前さんも驚かせる側なのに」
「だって完成度高すぎますもの!」
……分かってるけど、怖い! って。
そうめっちゃ涙目になりながら。
けれど、そんな和颯の悲鳴は、きっと校舎内にいる肝試しに来た人々には聞こえただろうから。
「でも、これを聞いて誰か来るかな?」
レックスは、こうレグルスへとお願いする。
「怖ーい鳴き声を頼むよ」
いや、めっちゃびびったし、今だって震えているけれど。
(「一般の人集められたのは、多分結果おーらい」)
和颯はかれの脅かしっぷりを暫し見守ることにしにて。
「――さあ、おいで。井戸から誰でも迎えてあげよう」
刹那、再び……にゃあん、と鳴くレグルスの声がすれば。
――ひた、ひた、ぴちゃん。
「! な、なんだ!?」
「あれは……井戸??」
一般人がやって来たのを目にして。
猫の鳴き声が手招き、遠目に見える井戸から――ずるっ、ずるずるっ、と。
(「大きな背丈は活用できそう」)
レックスは長身を活かし、一般人達へと近寄って。
「えっ!? 井戸の、中から!??」
「うわあっ! の、呪わないでくれェ!!」
そのあまりのおどろおどろさに、いくら勇敢でもびびって声を上げてしまった一般人達。
いや……一般人だけでなく。
また井戸とそこから出てきたレックスを見て震えつつも、和颯はがくり。
幽霊なささらをぎゅうと抱きしめながら――おばけ、こわいです、って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【無鍵空間】がLV2になった!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!
ディアナ・レーヴェ
【図書館】
今日に備えて、学校の怪談的シリーズは読破してきたわ!(えっへん)
服は実はいつもの軍服
でも普段使わない軍刀なんて手に、髪はボッサボサで顔の前に垂らすわ
これだけで私、よくある軍人の霊っぽいでしょう?
まずハーリスが静かに姿見せて怖がらせて
でも「動かないし怖くない!」とか相手が慢心し始めた所で私も出る
ハーリスを指さしながら参加者さんを見て、垂らした髪の隙間からニィと笑って
『あなたもあれにしてあげる』
で――急にわざと足音立てた猛ダッシュで、参加者さんに肉薄!
恐怖とは生存本能に根ざしたもの!
即ち、捕まりそうなのとか怖い筈ーっ!!
ね、ぎゃぁーって逃げてくれる?
暫くは全力で追う(っぽいフリする)わ!
ハーリス・アルアビド
【図書館】
蒸し暑い日本の夏は肝試しで涼むのですね。私は怪談に恐怖を感じなかったので上手くできるか自信はありませんが、皆さんに涼んで頂くため力を尽くします。
小道具に血糊も準備してきました。臭いも工夫してあります。
【肉体変異】で影のように黒い人型になった上でこの血糊を被ります。人が来たら一旦【光学迷彩】やり過ごし背後から【冷気の支配者】で気温を下げます。
おかしいと思い振り返るとそこには…と言った形ですね。
ディアナさんが動き回り恐怖を与えるなら私は静かな不気味さを演出します。
背後や廊下の先にただいるだけ。それもまた恐ろしいようですから。
すぐ抜けられそうな廊下が【迷宮化】していればより恐ろしいはず。
肝試し――それは、震えるような恐怖を感じながら、脅し脅され楽しむもの。
けれどそれだけではないことを、ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)は察する。
「蒸し暑い日本の夏は肝試しで涼むのですね」
暑い夏を恐い話で涼しくするためでもある……そう、いわゆる雰囲気だとか、風情とかいうようなものでもあると。
とはいえ、ふと小さく首を傾けつつもハーリスは思う。
(「私は怪談に恐怖を感じなかったので上手くできるか自信はありませんが」)
だって以前、怪談を聞いた時も、恐怖に震えるということがそもそも無くて。
きちんとこなせるかどうかは、正直あまり自信はないものの。
これは地獄変のエネルギーチャージのためのディアボロスとしての任務でもあるし。
士気高揚で勇敢になっているという、肝試しを楽しみに来た一般人太刀を、これでもかと脅かすためにも。
そっと小さくハーリスは頷く……皆さんに涼んで頂くため力を尽くします、と。
そんな彼と共にやって来た、ディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)は。
「今日に備えて、学校の怪談的シリーズは読破してきたわ!」
予習も完璧!? そう、えっへん得意顔。
とはいえ、彼女の装いは実は、いつもの軍服。
そんな格好こそ普いつもと変わらないけれど……その手には、普段は使わないはずの軍刀。
さらに、学校の怪談的シリーズで読んだような、ボッサボサの髪を顔の前にだらんと垂らせば。
「これだけで私、よくある軍人の霊っぽいでしょう?」
そう軍刀なんて握りつつ、もう一度えっへん。
でもそれだけでは、士気高揚で勇敢になっている一般人は驚かないかもしれないから。
「小道具に血糊も準備してきました。臭いも工夫してあります」
影のように黒い人型になった上で、ざぶりと。
ハーリスは本物かと思うように錆っぽい匂いの血糊をたっぷりと被ってから。
人がきた気配を感じ、一旦光学迷彩でやり過ごした後。
「全然恐くないな! ……って?」
「あれ? 何だか後ろが寒くない?」
背後からすかさず、冷気の支配者で気温を下げた瞬間。
「! うわあっ!?」
「どうした……ひやぁっ!」
くるりとふいに振り返った一般人は、思わず悲鳴を上げてしまう。
おかしいと思い振り返るとそこには……血を被った謎の黒い影みたいな存在があったのだから。
けれど、勇敢になっている一般人たちは、驚きながらもハーリスの姿をじいと見て。
「動かないし、怖くなくない?」
「さっきは急だったから少しびっくりしたけど……そうだな」
静かに佇むだけのその存在に、勇敢さを取り戻す……のだけれど。
そう一般人達が油断し慢心した一瞬が、絶好の機会。
「!!?」
「な、今度は何だ……って!?」
勢いよく彼らの前に飛び出したディアナは。
「――あなたもあれにしてあげる」
垂らした髪の隙間からニィと笑って、軍刀を片手に、ハーリスとは逆に猛ダッシュ!
そんな急に大きな足音を立てながら一瞬にしいて眼前まで迫って来た軍人の霊に、さすがに驚いた様子で。
「ぎゃああっ、つ、つかまる!」
「逃げろォ……!!」
本能的に逃げはじめる一般人達。
そう――恐怖とは生存本能に根ざしたもの!
(「即ち、捕まりそうなのとか怖い筈ーっ!!」)
追いつかれるかどうか、みたいに思われるような絶妙な速度で、これでもかとディアナは彼らを追い回しながら。
「ね、ぎゃぁーって逃げてくれる?」
「びええっ、わわわ、助けてッ!」
「うわぁぁっ!! 命だけは助けて……っ」
暫く、全力で追うっぽいフリをします!
そして涙目になりながらも、一般人達の視界にはいるのは、相変わらずじっと佇むだけのハーリス。
(「ディアナさんが動き回り恐怖を与えるなら私は静かな不気味さを演出します」)
……背後や廊下の先にただいるだけ。それもまた恐ろしいようですから、なんて。
そんな緩急のついた脅かしっぷりは、狙い通り恐怖を煽りまくって。
まっすぐに伸びる廊下へと慌てて逃げ込む一般人達だけれど。
「!!?」
それもまた、ふたりの計画通り。
だって、より恐ろしいはずだから――すぐ抜けられそうな廊下が、迷宮化していれば。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【書物解読】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
雪定・千草
百合さん(g05341)と
京都、ってだけで何だか出てきそうな気分…
この雰囲気に乗り、クオリティの高い肝試しを目指します
偽物の骸骨とか並べてみたり
血糊良いですね
「にげろ」とか書いておきます?
怖い青鬼のお面付けて百合さんとは兄妹設定
にぃに…何でしょう、この胸のときめき…
俺も、妹だから「ゆり」って呼びますね
…緊張です
【光学迷彩】で人の背後へ
先ずは隠れたまま鈴を鳴らし振り返らせ
何もないと前へ向き直った瞬間に、肩を叩きます
骸骨も転がしちゃいましょう
呼ばれたら、ひらりと通り抜けて百合さんの所へ
手合わせて
『可哀想なゆり。大丈夫、皆逃がさないからね』
一緒に壁歩きで追いかけて
『つかまったら…ずーっとお友達です』
犬神・百合
千草ちゃん(g03137)と
雅なお化けや妖怪とか想像しちゃうよね、ふふ
骸骨さんをいくつか並べたら
じゃーん、血糊~!これを使って窓にも文字を書いちゃおう
演技も任せてね
名作『ガラスのお面』を読んできました!
怖い赤鬼のお面を着けて妹役
千草ちゃんのことは「にぃに」って呼ぶわ
…いつもの感じも残してちょっと拙く幼く…
…にぃに…
えへ…どうかなぁ?
おはじき遊びしながら待ち伏せ
人が来たらお誘い
ゆり達と一緒にあそんでくれる?
暫くしたら
いかないで、ずーっと遊んで!
鈴を鳴らし泣きながら千草ちゃんを呼ぶよ
合わせた手を握りながら
にぃに、ゆりはさみしいです
もっと遊んで欲しいのに
壁歩きで追いかけて
『次は…鬼ごっこしましょ?』
夜の学校というだけでも、雰囲気抜群なのだけれど。
「京都、ってだけで何だか出てきそうな気分……」
「雅なお化けや妖怪とか想像しちゃうよね、ふふ」
くるりと周囲を見回しつつ、雪定・千草(霞籠・g03137)はぐっと気合充分。
……この雰囲気に乗り、クオリティの高い肝試しを目指します、と。
そんな彼に笑みながらも、かしゃかしゃっと。
彼と一緒に骸骨さんをいくつか並べた後、犬神・百合(ラストダンス・g05341)が満を持して取り出すのは。
「じゃーん、血糊~!」
「血糊良いですね」
めちゃ良い感じの血糊ー!
それを、ぺたぺたと。
「これを使って窓にも文字を書いちゃおう」
「「にげろ」とか書いておきます?」
おどろおどろしい字体で「にげろ」なんて窓に書き上げれば、さらにおどろおどろしい雰囲気に。
そして百合も、こくりとひとつ大きく頷いて。
「演技も任せてね。名作『ガラスのお面』を読んできました!」
怖ーい赤鬼のお面をすちゃっと着けて……名作に倣ったような妹役に!
それから、隣の彼を見つめて。
「千草ちゃんのことは「にぃに」って呼ぶわ」
だって、妹ですから。
それから……いつもの感じも残してちょっと拙く幼く……と。
「……にぃに……」
練習がてら、試しにそう呼んでみれば。
「えへ……どうかなぁ?」
「にぃに……何でしょう、この胸のときめき……」
きゅんとする感覚に、そっと天を仰ぐ千草。
でも、彼女がそれだけ妹役になりきるというのならば、やはり。
「俺も、妹だから「ゆり」って呼びますね」
これまた怖ーい青鬼のお面付けつつも、千草は小さく息を吐く。
……緊張です、なんてドキドキしつつ。
それから気を取り直し、ターゲットらしき人々の気配を感じれば。
「にげろ……? 雰囲気は出てるけど……ただの脅しじゃないの?」
「恐いって気がしないな!」
士気高揚で勇敢になっている彼らの背後へと、光学迷彩を駆使して身を隠しながらも、スッと近寄って。
――リーン、リィーン……。
「!? す、鈴……?」
「後ろから聞こえたような……」
千草が鳴らした鈴の音につられて、後ろを振り返る一般人達。
でも……それこそ、思惑通り。
何もないな、なんて再び前へと向き直った瞬間――トントン、とその肩を叩いて。
「ひゃっ!!? か、肩に今!」
「えっ、俺も……って、ひえっ!」
彼らの足元にころころ……と転がすのは、不気味な骸骨。
それから少しびびりながらも進行方向へと改めて向き直れば。
「――ゆり達と一緒にあそんでくれる?」
「!! えっ」
いつの間に現れたのか、ぱちーんとおはじき遊びをしている赤鬼の子の姿が。
そんな遊びに誘われたものの、一般人はふるふると首を横に振って。
「い、いや……俺達急ぐから……」
「あ、遊べないからっ」
そそくさとそう断りを入れて、通り過ぎんとした――瞬間。
「いかないで、ずーっと遊んで!」
鈴をリンリンと鳴らし、泣きながらそう駄々をこねて。
「……にぃに……!」
そう呼ばれれば、ひらりと通り抜けて青鬼の兄が、泣きじゃくる妹の元へ。
そして手と手を合わせて。
「にぃに、ゆりはさみしいです。もっと遊んで欲しいのに」
「可哀想なゆり。大丈夫、皆逃がさないからね」
くるりと、ふたりで一般人達へと視線を向ければ。
「えっ、うわああぁっ!!?」
「く、くるなァァ! ぎゃあっ!!」
「次は……鬼ごっこしましょ?」
逃げる一般人を、ふたり一緒に、壁歩きで追いかけます!
そして千草は彼らの耳元で、恐怖の追い打ちを。
大切な妹とぎゅっと手を繋いだまま――つかまったら……ずーっとお友達です、って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】がLV4になった!
【壁歩き】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV3になった!
【命中アップ】がLV4になった!
朔・彗藍
【雪星】
驚かせる方……は新鮮ですね!
わたしは、吸血鬼をモチーフに
真っ白な服にそれっぽく黒い外套を羽織って
あちこちに赫を滲ませて演出しましょうl
あ、口許の血塗れはお揃いですね?
ふふりと冗談めかして微笑み
雪璃はまさに和製ホラー…!
蹲って廊下で啜り泣く
声を掛けられたなら振り返って
あのね、お腹が空いたの。
だから……あなたの血を頂戴……!!
ぺたりぺたり、不気味に裸足で音を鳴らして
雪璃と息を合わせて追い掛けてみたり
彼らの反応にほんの少し高揚感
ふふ……っ、あはは、
雪璃、私こわい?
うまく怖がって貰えたでしょうか?
今日だけくっつけた牙を覗かせて
がおー、です!
たまにはこんな仕掛ける側も楽しいですねっ
茜來・雪璃
【雪星】
お化け屋敷のお化け役かあ…
あっは!楽しそう!!
ね、彗は何する?
わお!天使が吸血鬼になっちゃった!
あは、こわかわいい!
私はねえ…
着物着て、化粧で口周り血塗れっぽくして…
狐火そこら中に浮かべてソレ食べてたら
雰囲気でそうじゃない?
ふふ、ね!お揃いだ!
ん?あぁ…見られてしまったの
あっは!今日はなんて運が良いんだろう
喰んでいた狐火離し、ニンマリと笑み
活きの良い食事がこんなに沢山…!
なあんて言いながら彗と一緒に追いかけてみよ
逃げてく彼らが見えなくなるまで笑いを堪え
…ふ、あはは!!
うん、うん!すっごく雰囲気出てたよ!!
きゃー!なんて悲鳴を上げた後、ケラケラ笑う
やっぱこういう悪戯は楽しいや!
赴いた京都の夜の学校のそこかしこから聞こえるのは、人々の悲鳴。
もう結構な量の恐怖がチャージされてはいるようだけれど。
でも……溜められるだけ、目一杯溜めておくことに越したことはないから。
朔・彗藍(ベガ・g00192)と茜來・雪璃(朧夜ノ蝶華燈・g00793)も、いざディアボロスのお仕事です!
今回の任務の内容は、そう。
「お化け屋敷のお化け役かあ……」
「驚かせる方……は新鮮ですね!」
この雰囲気満点な夜の学校に肝試しに来る一般人達を、全力で脅かして、恐怖をいっぱい感じてもらうこと。
しかも今の一般人達は、士気高揚で勇敢になっているというから、少しのことでは驚かないらしいが。
雪璃は二尾の尻尾をゆらゆらさせて。
「あっは! 楽しそう!! ね、彗は何する?」
そううきうきした様子で、彗藍へと訊ねてみれば。
「わたしは、吸血鬼をモチーフに」
真っ白な服にそれっぽく黒い外套をばさりと羽織って、あちこちに赫を滲ませて演出もばっちり。
そんな吸血鬼に変身した姿に、雪璃は笑んで頷いて。
「わお! 天使が吸血鬼になっちゃった! あは、こわかわいい!」
自分も早速、お化けにチェンジ!
「私はねえ……着物着て、化粧で口周り血塗れっぽくして……狐火そこら中に浮かべてソレ食べてたら、雰囲気でそうじゃない?」
彗藍が洋風の吸血鬼ならば、雪璃はまさに和製ホラー……!
けれど、お互いの顔を見れば、思わず冗談めかして笑っちゃう。
「あ、口許の血塗れはお揃いですね?」
「ふふ、ね! お揃いだ!」
けれど、一般人が来る気配がすれば……お互い、おどろおどろしいお化けに早変わり。
「……あれ、どうしたの?」
「こわいのかな? 俺達全然恐くないから一緒行くか?」
廊下で蹲って啜り泣いている彗藍に、そう声を掛ける勇敢な一般人達。
そんな勇ましい声に、彗藍はくるりと振り返って。
こう、告げるのだった。
「あのね、お腹が空いたの」
――だから……あなたの血を頂戴……!! って。
「!? うわっ!!」
「き、吸血鬼! 本物!?」
そんな彗藍の思わぬ言動に、流石にびっくりした様子で。
慌ててその場から離れようと逃げ始める一般人だけれど。
「……ん? 火??」
「えっ、た、食べてる!?」
ふと見つけてしまうのは――狐火を喰むおどろおどろしい少女。
「ん? あぁ……見られてしまったの」
雪璃はそう一般人達へと目を向けて、喰んでいた狐火離し――ニンマリ。
「あっは! 今日はなんて運が良いんだろう」
――活きの良い食事がこんなに沢山……!
そう告げるやいなや、バッと駆け出して。
「!!? きゃああっ!! こ、こないでェ!」
「た、食べても俺達、美味しくないからァァ!!」
吸血鬼な彗藍と一緒に、ぺたりぺたり、不気味に裸足で音を鳴らしてみたりしつつ……追い掛け回します!
「こ、こっちから逃げるしかっ」
「うあぁああっ、もう勘弁して……ッ!」
そして散々追いかけた後、順路とは違う明後日の方向へと足を縺れさせながらも慌てて逃げていく姿を見れば。
「ふふ……っ、あはは、雪璃、私こわい?」
彼らの逃げ惑う反応にほんの少し高揚感しつつ、思わず笑ってしまう彗藍。
……うまく怖がって貰えたでしょうか? なんて。
「……ふ、あはは!! うん、うん! すっごく雰囲気出てたよ!!」
逃げていく彼らが見えなくなるまで笑いを堪えていた雪璃も、こくこく頷きながら耐え切れず笑っちゃって。
彗藍は、今日だけくっつけた牙をしゃきーんと覗かせて言い放つ。
――がおー、です! なんて。
そんなこわかわいい吸血鬼に、きゃー! なんて悲鳴を上げた後。
「やっぱこういう悪戯は楽しいや!」
「たまにはこんな仕掛ける側も楽しいですねっ」
ケラケラふふっと、ふたり顔を見合わせて笑い合う。
充分に脅かしまくったから、地獄変のエネルギーも貯まりまくっただろうし。
何より……全力で一般人達を恐がらせることができた夏の肝試しは、とても楽しかったから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV6になった!