リプレイ
秋風・稲穂
『北区』
それじゃあ北区へ上陸といこうかな
戦果はなるべく大きい方が良いしね
水中適応を使用
ダイブスーツを着て泳ごうか
北区だから豊島か文京区辺りからかな
今回は豊島区辺りの海から上陸を狙っていこう
豊島区の東方面の海から北上していって、区の境界を目指そう
水中コンパスで方位を確認
…流石にもう泳ぐには不便ない水温かな
陸地が近付いて来たら一度浮上して、双眼鏡で上陸地点を探るよ
別に完全なスニークミッションって訳じゃあ無いけど、待ち伏せされても困るしね
警備の薄い所を狙って上陸といこう
目星を付けた上陸地点までは潜って移動
後は一気に、勢いで上陸していこうか
まあ上陸の邪魔さえされなければ、後はどうとでもなるよね
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
【北区】
まだ、北区の侵入が足りてないと聞いて
どうやらエゼキエルでは大規模な大根狩が奨励されているとか
のらない手はないですね
活きの良い大根を、一狩りしに行くとしますか
それには、まず目的地までの道を開く作業ですね
さぁ、参りましょう
「数の暴力・青」でスライム達を召喚し残存効果【水中適応】を発動
スライム達と水中散歩としゃれ込みましょうか
先頭は勿論、サーヴァントのアムリタです
自身はアイテムのハイダーを利用し水中の推進力を得ます
方位磁針で大まかな進路を決め直進
海岸が見えたら偵察でスライムを派遣
周辺を探索して貰い一番目立たぬ所で上陸
仲間が合流するまでは派手な行動は取らず
この区の状況を観察を
●北区への潜入
以前の陽動作戦の時は、文京区側の海から上陸したが、今回は攻略が済んだばかりの豊島区の方から。
既に複数の区で攻略が始まっているが……。
「戦果はなるべく大きい方が良いしね」
「まだ、北区の侵入が足りてないそうですね」
ダイバースーツを身に付けた秋風・稲穂(剣鬼・g05426)と、プターハ・カデューシアス(招福龍・g03560)は「さぁ、参りましょう」と水中適応を使った。
プターハが『数の暴力・青』で呼び出したスライム達に、時折周囲を警戒させ。
その少し先を、ふよふよとアクアスライム『アムリタ』に先導させながら水中散歩を。
他の場所に間違って辿り着かないよう、稲穂が水中コンパスを確認する。
豊島区東方面の海から北上していく。
(「……流石にもう泳ぐには不便ない水温かな」)
区境の陸地が近付けば、一度浮上して双眼鏡で稲穂は上陸地点を確認する。
王子駅の南に広がる西ヶ原の端の方に。
(「別に完全なスニークミッションって訳じゃあ無いけど、待ち伏せされても困るしね」)
豊島区からの混乱は伝わっているだろうし、上手く警備が機能していないなら、その隙に。
偵察も兼ねアムリタを先行させ、安全を確認したところで直ぐに上陸を。
「どうやらエゼキエルでは大規模な大根狩が奨励されているとか。活きの良い大根を、一狩りしに行くとしますか」
北区の状況はと、上陸すれば相変わらず至る所から歌が聞こえてくる。
これが、北とぴあで『不滅侯フェネクス』が催しているというコンサートで披露している歌なのだろうか。
稲穂が周囲を見渡せば点々と見られる住人の瞳は虚ろで、心ここにあらずといった様子だ。
歌による一般人の精神支配は変わらず続き、同盟崩壊で混乱が伝わり始めているといったとこだろうか。
もう少し慎重に様子をみようかと思ったその時だ。
大根の群れが光の羽を広げ、大慌てで畑に向かって横切っていった。
アークデーモン大同盟が崩壊した今、北区のような狭い領区は襲撃の格好の的に違いないと、彼らは区の境界近くにある彼らのオアシス大根畑へと集まっていた。
光の羽を広げ宙を飛び集まるその姿は、まさに大根の妖精(?)
だが集まり過ぎて大根同士で互いの大根の領地について揉めながら、どの大根が大根畑を護らねばと騒いでいる。
それを見かねた美しい美脚の大根が、しゃなりと間に入り大混乱中の大根と大根を仲裁するという。
それはもうおかしな大根芝居を繰り広げており、しばしディアボロスは何を見せられているのだろうと立ち尽くした。
さて、混乱しているのなら好都合。盛大な大根狩りを始めようか。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV2が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
桜之宮・春風
大反攻作戦って聞いて来ましたけど何でダイコンが争ってるんですかね?
え、あれ天使なんです? うっそだー
まーまー、敵が何であれ派手に戦えばいいならお任せあれ
住民が歌で虚ろなら派手に音を鳴らして意識も戻してもらいましょー
新調した二丁拳銃でバンバン八方撃ちして戦っていきますよ
場所が畑なんで跳弾はし辛いんですけども
数少ない石を狙うもよし、銃弾同士をぶつけるもよし
無いなら無いでどうにかできるのも私のすごいところなんですねー
それと普通のダイコンに紛れて不意打ちとか狙ってくるみたいですけど
所詮はダイコンですからね
わざと隙作って攻撃ルートを誘導しつつ
いいタイミングでそこを銃弾が通るようにして撃ち抜いてやりますよ
カルメン・リコリスラディアタ
アドリブOK、老若男女問わず呼称:(名前)ちゃん
んな?空飛ぶ大根…?!
二度見三度見したけどマジで大根だぜ!
…あんな見た目で天使?大根天使??
マジで天使なのかあの大根ども!
しかも足元が大根畑になってるし!!
大根なら食材らしく大人しく料理されてろよ!
『冥土ノ料理宴術』を見栄えも増し増しで
まずは血の魔力の包丁でバッサリ食べやすそーな大きさに切ってからド派手にフランベして焼いて大根ステーキにしてやんよ!
サプライズにはサプライズを、油断してるフリしてそれを利用しフライパンに誘導して大根の丸焼きにもしてやろうかな?
戦った後は使えそうな残った普通の大根と『冥土ノ料理宴術』で大根料理振る舞おうかな?
月鏡・サヨコ
これは……空飛ぶ、大根……?
植物性のクロノヴェーダは、オーストラリアに居ると聞くけど……東京……だよね?
(頬をぱちん、と叩いて気合を入れ直す)
……ひとまず、考えるのはよそうか
何が相手でも戦い抜く姿勢を見せる、好機だと思うしかない
人々に呼びかけよう
怯える必要はない
私たちが、すぐにこの異常な光景を終わらせる
宣言と共に『水偵連携砲撃』を発動
≪巡洋戦艦海戦装『黒姫』≫から放った子機の機銃で敵群を追い立て
敵を密集させた所で、海戦装の砲塔が火を吐く
砲撃で一網打尽にし跡形もなく消し去ろう
敵の攻撃には【フライトドローン】を呼び出し、ドローンに根を突き刺させて威力を減衰
その上で【海戦装用増設防盾】で直撃を防ぐ
ジョン・エルバ
連携、アドリブ歓迎!
すっげえ!マジで大根じゃん
天使でいいのか?悪魔なのか?
何にせよこんだけでけえ大根ならしばらく食料には困らねえな
民衆にはこんな奴らを怖がらないよう安心させるとすっか!
ギターを担ぎ、混乱している畑に背後を取られないように突入
あの体でどうやって攻撃するんだか
ってマジかよ大根のくせに連携とってきやがった!
驚きつつ囲まれないようバックステップを混ぜながらギターで防御
隙を見せたら一気に中央に躍り出てパラドクスを奏でる
聴けよ!最高の野外ロック!デカい大根なんか相手じゃねえ
波状の熱波で焼き尽くし、畑を【強運の加護】で金色に輝かせる
ほらな大丈夫だ、オレらがいる限り絶対に守ってやる!安心しな!
ジズ・ユルドゥルム
なるほどな。人々を鼓舞しながら大根を倒すということか。完璧に理解した。
ならば……こちらにも頼もしい大根がついているところを見せるしかあるまい!!!
起動せよ、「暴虐の樹」!!
巨大な大根……に見える大根にそっくりな樹を生やす!!
ゆけ、巨大大根よ!!
格の違い…いや、種?産地?…とにかく大根のデキが違うところを見せてやれ!!
根の先端を足のように分けて巨大大根を歩かせ、
根を分岐させて作った腕と、生い茂る大根の葉を振り回させて、
敵の大根兵を吹き飛ばし撹乱してやろう。
ふっ…貴様らの大根力では私のパラドクスの大根力に勝てまい。
さっさと解散してしまうがいい!!
……一生分大根って言った気がするな。
色葉・しゃら
連携アドリブ歓迎
憧れの先達、ソレイユさま(g06482)と
天使とは、天の原に住まう天人のごとき姿を想像しておりましたが
…些か…知識不足でございました…
いや!このようなことで動揺するなど未熟の証!(頭ぶんぶん)
ですよね、ソレイユさま!
ソレイユさま!?遠い目をしておられませんか!?
大筆を持って、戦場(畑?)を駆け
ソレイユさまと初めてご一緒した折に食した
氷菓の物語を元に、筆で氷を生み出しましょう
大地の精霊には霜衣の守りを
だい…相手には氷の眠りを、です!
ソレイユさま、お風邪を召されましたか!?
庇われれば感激で一層奮い立ち
攻撃決まればキラキラ目で振り向いて
我々の大根…でぃあぼろ性は合ってますでしょうか!
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
友人のしゃら(g07788)と
私もエゼキエルには疎い身ではありますが
この地では大根でも天使になれるのですね…
大根の妖精とは一体…
あまり深く考えてはいけない気が…
そ、そうですね
私も多少の(ネタ系の)戦いは潜り抜けた身
大根程度では動じません、たぶん
宙に展開した鍵盤で「精霊の円舞曲」を演奏
土の精霊を喚び、大根の妖精(?)と妖精対決
土と大根、どちらに勝利の大根女神が微笑むのか…
いけません、少し頭痛が
反撃の波状攻撃は魔力障壁で軽減
しゃらへの攻撃はディフェンスに入ります
初実戦ですから、無理はしないでくださいね
嬉しそうに振り向く様を見て微笑み
ええ、私達の連携で大根を沢山収穫してしまいましょう
●大混乱大根バトル
なぜこんなことになった……。
練馬じゃないのかという静かな突っ込みはさておき、北区の一角に見事な大根畑が広がっていた。
音響栽培なんていって、野菜に音楽を聴かせる事で彼らは活き活きと良く育つらしい。
きっと、彼らはここの音楽で、立派に育ったのだろう。たぶん。
「これは……」
「んな?」
空飛ぶ大根……と、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)とカルメン・リコリスラディアタ(彼岸花の女・g08648)の声が重なった。
カルメンが何度見直しても、彼らはまごうことなき立派な大根。
「二度見三度見したけど、マジで大根だぜ!」
「大反攻作戦って聞いて来ましたけど、何でダイコンが争ってるんですかね?」
おかしい。大反攻ではなく大根作戦だっただろうかと、桜之宮・春風(明日も春の風が吹く・g00839)が見つめていると、子供ほどの『天使大根兵『清白隊』』の大根が、こら畑に土足で入るなと春風を追い払おうとする。
「ここは我ら大根天使の聖なる畑だ。今、その領地について大事な話し合いを行っているのだよ」
しゃべった。
いや、揉めてるからしゃべるか。
「……あんな見た目で天使? 大根天使??」
「え、あれ天使なんです? うっそだー」
「マジで天使なのかあの大根ども! しかも足元が大根畑になってるし!!」
あまりの見た目のインパクトに気を取られている隙に、彼らの侵略は始まっている。
そこが鋼鉄の地面であったとしても、『サプライズ・ダイコン』は大根の為に大根による大根畑を広げていく。
「植物性のクロノヴェーダは、オーストラリアに居ると聞くけど……東京……だよね?」
一体何があったのか。軽い頭痛を感じながら、サヨコは頬をパチンと叩いた。
「……ひとまず、考えるのはよそうか」
今は住民達の為にも、何が相手であっても大根であっても引かない、戦い抜く姿勢を見せる時。
「好機だと思うしかない」
「まーまー、敵が何であれ派手に戦えばいいならお任せあれ。住民が歌で虚ろなら、派手に音を鳴らして意識も戻してもらいましょー」
新調した二挺拳銃を両手に、『万一身流 砲術『八方撃ち』(ヨロズイッシンリュウホウジュツ・ハッポウウチ)』を。
相手が広げてくる畑に、跳弾の威力が抑えられやすいが、銃弾同士を曲撃ち気味にぶつけながら囲むように撃ち抜く。
真っ白い大根のボディに見事な風穴が開いた。
「無いなら無いでどうにかできるのも私のすごいところなんですねー」
大根が既に植わっている畑へと足元が変わったかと思えば、土中から羽を広げ清白隊が飛び掛かる。
入れ替わるといっても、抜いてしまえば同じだろう。
勢いよくカルメンが掴んで引き抜いた大根は、残念ながら普通の一般大根。
その隣の土中でワサワサ葉っぱをゆらし、清白隊が身構える。
「大根なら食材らしく大人しく料理されてろよ!」
突っ込みをいれながら、血の魔力を包丁のように鋭く使い、バッサリと。
輪切りにしフライパンへと、そのままダイブさせる。
「ド派手にフランベして、焼いて大根ステーキにしてやんよ!」
フライパンから燃え上がる『冥土ノ料理宴術(スルジャーンカクーフニァ)』による炎に、さすがの大根もおののいた。大根だけど。
この騒ぎに、さすがに歌声に囚われていた人の目も覚め、パチリと丸くした。
気が付けば、畑の前に立っていて大根が料理されているのだ。
なにより大根畑が道路にまで広がっているのだから、驚きだ。
「怯える必要はない。私たちが、すぐにこの異常な光景を終わらせる」
そこに陸も畑も海も関係なかった。
サヨコは〈巡洋戦艦海戦装『黒姫』〉より水上偵察機のミニチュアを射出し『水偵連携砲撃』を。
海戦装ではあるが、砲塔の威力は確か。「ってー!」の声に合わせ火を吐き畑の一部を火の海へと化し、元の大地へと戻していく。
「よくも、俺達の畑を! 畑を返せー!!」
大根が涙ながらにその身を犠牲にし槍のように『ダイコン・バンカー』を放った。
天から降り注ぐ大根らの槍雨はディアボロス達を襲うが、同時に肥沃な土へと突き刺さった清白隊は嬉しそうに葉っぱを揺らした。
いや、戦えよと思わずには居られないが土に収まっているならその間に。
ディアボロス達は清白隊を倒し、大根をしこたま収穫していくのであった。
隣の陣地となっていた畑が賑わっている頃、道路を挟んだこちらでも大根な戦いが繰り広げられていた。
「すっげえ! マジで大根じゃん。天使でいいのか? 悪魔なのか?」
どうやら大根は天使らしいが、アークデーモンの上司がついてしまったようで北区の大根は悪魔傘下の大根天使らしい。
ジョン・エルバ(ロックスター・g03373)は畑を広げようとする清白隊を眺めながら、こんだけでけえ大根ならしばらく食料には困らねえななんて考えていたら、大根と目が合った気がした。
きっと、ただの食料として見られた視線を敏感に感じ取ったのだろう、大根なのに。
「天使とは、天の原に住まう天人のごとき姿を想像しておりましたが……些か……知識不足でございました……」
「私もエゼキエルには疎い身ではありますが、この地では大根でも天使になれるのですね……」
天使とは一体。
色葉・しゃら(言の葉あつめ・g07788)にソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は答えながら、目の前の光景を眺めた。
大根が大根同士で領地争いをしながら、互いの畑を広げている。
正直どちらも大根畑なので、傍から見ればただ大根畑が広がっていくようにしか見えない。
「大根の妖精とは一体……あまり深く考えてはいけない気が……」
「いや! このようなことで動揺するなど未熟の証! ですよね、ソレイユさま!」
何かを振り払うように頭をぶんぶんとさせ、しゃらが期待するようにソレイユを見上げる。
「そ、そうですね。私も多少の戦いは潜り抜けた身、大根程度では動じません」
グランダルメに向かえば性格に一癖もある淫魔やら、筋肉のついた絵画の美女などネタには事欠かないだろう。だが安心して欲しい、エゼキエルにはもっといるはず。
「たぶん……?」
「ソレイユさま!? 遠い目をしておられませんか!?」
ソレイユさまーと可愛らしく後輩が呼びかける横では、本気の大根バトルがはじまる(?)かもしれない気配が沸き起こっていた。
「なるほどな。人々を鼓舞しながら大根を倒すということか」
深く頷き、ジズ・ユルドゥルム(砂上の轍・g02140)は「完璧に理解した」と種を手にし大根に宣言する。
「ならば……こちらにも頼もしい大根がついているところを見せるしかあるまい!!!
起動せよ、『暴虐の樹(スゴイヤバイキ)』!!」
普段であれば立派な大樹を生やすパラドクスであるが、これはその失敗版。この場合は、敢えて選んだその力。
うねり生えるのは、巨大な泥大根!
……にも見える大樹とその根。
「ゆけ、巨大大根よ!! 格の違い……いや、種? 産地?」
「土でいいんじゃねーか」
「美味しい土は清らかな大根を育む」
「……とにかく大根のデキが違うところを見せてやれ!!」
間に勝手に大根が割り込んだが気にせず、攻撃を。
だが大根だって黙ってはいない。
清白隊は一時休戦団結し、『ダイコン・プラトゥーン』を発動し、大量の大根兵を呼び出し大根連携しながら一斉に羽を広げ飛び掛かって来た。
「……ってマジかよ。大根のくせに連携とってきやがった!」
驚きながらもジョンは、バックステップを混ぜながらギターで防衛しながら混乱している畑に背後を取られないように突入していく。
「あの体でどうやって攻撃するんだと思ったが、体一つってか!」
だんだん騒ぎに気が付いた人々に、大根なんかに遅れをとっているとは思われないようジョンはギターをかき鳴らす。
「こんな奴らに怖がらないですむよう、安心させるとすっか!」
大混乱中の大根を掻き分け、畑の中心に躍り出て奏でるは『Immortal Rock Fes(イモータルロックフェス)』!
「聴けよ! 最高の野外ロック! デカい大根なんか相手じゃねえ」
不滅の意志を歌声と演奏に乗せ、超高温の熱波を音の波状に乗せて焼き尽くす勢いで熱波を広げ。強運の加護に包まれた畑一体が黄金に輝きだす。
何故か大根がその畑の眩さに、頭をひれ伏し動きを止める程だ。
熱い演奏の後は、ワルツを。
「おいで精霊達」
宙に展開させた鍵盤を叩き、ソレイユが『ピアノソナタ「精霊の円舞曲」』を演奏する。
呼び出すのは土の精霊、大根の妖精(?)だというのならここは妖精対決に。
「大地と大根、どちらに勝利の大根女神が微笑むのか……」
キリッと演奏するも、目の前に並ぶのは見事な白い艶肌の大量の大根、大根兵。
「我々は決して屈しないぞ! この畑は大根のものだ!」
「大地の精霊には霜衣の守りを。だい……相手には氷の眠りを、です!」
大筆を持って戦場となる畑を駆けながら、しゃらは『レジェンダリースマイト』で、氷菓の物語を元に筆を振るい氷を生み出す。
「これはソレイユさまと初めてご一緒した折に食した氷菓です」
大根には勿体ないとだが、氷漬けにするように大根を襲い。
寒さで引き締まった大根は艶やかに輝き、動ける大根兵が凍った大根兵を抱え、大根を振り回しながら連携してくる。
これは一体何の戦いなのだろうか。考えてはいけないと思いながらも、大根という事実から目が背けられない。
「いけません、少し頭痛が……」
「ソレイユさま、お風邪を召されましたか!?」
気遣うしゃらに大丈夫と答えソレイユが演奏を続ければ、軽快なリズムに飛び出していく精霊と、遂に重い腰を上げ根を足のようにして歩き大根に向かっていく大樹……大根が後を追う。
演奏にダメージを受けながらも、清白隊の大根は心なしか音楽で活き活きとしているように見えるのだから質が悪い。
巨大大根と見間違う暴虐の樹は、そのお生い茂る派を振り回し生っ白い大根を蹴散らしていく。
盛大にダメージを受ければ、即席の連携は脆い。
互いに大根の大根問題に大根を申し立て、大根的に大混乱の内に大根解散が行われる。
「ふっ……貴様らの大根力では私のパラドクスの大根力に勝てまい。さっさと解散してしまうがいい!!」
揉めてる大根をしゃらは狙い撃ちし、見事に攻撃を当てればキラキラと目を輝かせ確認するようにソレイユを振り返り。
無理はしないでくださいねと微笑み返せば、益々しゃらは笑顔に。
「我々の大根……でぃあぼろ性は合ってますでしょうか!」
何故言い換えたのだろうと思わなくもないが、心意気は充分。
「ええ、私達の連携で大根を沢山収穫してしまいましょう」
何だか目的が違っている気もするが、結果撃破出来れば問題ない。
襲撃しようとする清白隊も大根兵も構わず、根こそぎ引っこ抜いていく。
大根を圧倒する巨大大根が、その猛威を振るい最終的には畑を制覇する。
大根と化した大根兵を掲げ、やりきった感満載の歓喜の声が巨大大根から獲ったどーと声があがったような気がした。
「……一生分大根って言った気がするな」
どこか満足そうに、ジズは役目を終えた大樹を見上げ。
ディアボロスの活躍に、意識を取り戻した人々はどよめいた。
「おおっ、何だか分からないが畑になっていた道が元に戻っていくぞ」
「そういえば、ずっと何か歌が聞こえていたような気がしたが、一体何が……」
事態を理解しきれず戸惑う人々に、ジョンは笑顔を向ける。
「ほらな大丈夫だ、オレらがいる限り絶対に守ってやる! 安心しな!」
ここは猛一波乱、大根が飛ぶ。住民達が巻き込まれないようにと、畑からそっと遠ざけ。
無事(?)に大根との熾烈な戦いの一幕は閉じたのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV2が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
カルメン・リコリスラディアタ
アドリブOK、老若男女問わず呼称:(名前)ちゃん
大根軍団がこの世から去ってまた大根人間ー?!
いいや、あの見た目でも一応天使だったな?!しかも無駄に美脚だし!
これってもしかしなくてもこの見た目ってたまーに手足がついたように育った変わった形の大根だよな?
『獺祭雷舞劇団』で使い魔カワウソ達を召喚!
大まかでも【未来予測】で反撃の飛び蹴りの軌道を推測して直撃による大痛手にならないようにし
カワウソ音楽隊の演奏と俺の歌唱での攻撃をしながらも
謎の決めポーズ中にカワウソ達に襲撃させて楽器でフルボッコにしてやるぜ!
何故に蹴り技後に決めポーズすんの?ここも一応戦場だぜ、戦場?!!
神田川・憐音
※連携・アドリブ歓迎
いやなんで大根……ってツッコミしても仕方ないけど
大根が飛んだり跳ねたりしても全然気にならない位には
フェネクスってヤツの歌でみんな精神が虚ろになってるってコトかな。知らんけど
気を取り直して大根狩りね。って増えてるし!?
とりあえずパラドクスの炎で焼き払っておくわ
煮ても焼いても食えなさそう、って言うかめっちゃしつこいなコイツら?
いやそんな事でめげたりはしないけど
あたしも料理人だし。片っ端から調理してやるし。の気持ちで
本体はともかく、大根兵士は倒すとマジの大根になるんだ?
料理して【おいしくなあれ】したら食べたい人は食べられるかな
いや大根はこりごり? それもそっかー
月鏡・サヨコ
指揮官型の大根まで存在するとは……驚いた
でも、相手が何であれ、為すべきことに違いはない
人類史を不法占拠する歴史侵略者を、徹底的に撃滅する
それが……私の背負った、任務だから
敵を討つ兵器としての己が役割を深く心に刻み、精神集中で勧誘を退ける
私はヤ・ウマトで死ぬべくして育てられ、今は死を齎すために戦い続ける者
……命を育むようになる未来なんて、あるはずもない
命を奪うために研ぎ澄まされた虚ろな心が、今は役に立つ
誘う声にも耳を傾けぬ、無我の境地に至り
敵に向けて踏み込みながら、淀みなく抜刀する
──『月鏡流抜刀術・迅雷風烈』
居合一閃で胴体を薙ぎ払い、両断を狙う
……はぁ。暫くは、大根飯もおでんも妙な味がしそうだ
●満天青空大根食堂-一幕-
一大根片付き、ホッとしたのも束の間。
シャナリと美しい白い足をモデルウォークさせながら、『裏切りの大根天使ラディシェル』がディアボロス達の前に進み出て来た。
「いやなんで大根……ってツッコミしても仕方ないけど。大根が飛んだり跳ねたりしても全然気にならない位には、フェネクスってヤツの歌でみんな精神が虚ろになってるってコトかな」
それとも天使や悪魔であれば気にならないのだろうかと、神田川・憐音(天地を揺さぶる情動・g02680)は、知らんけどとラディシェルを見た。
「大根軍団がこの世から去って、また大根人間ー?!」
もうお腹いっぱいだと、カルメン・リコリスラディアタ(彼岸花の女・g08648)はラディシェルを見つめた。シャナリシャナリと軽快なウォーキングで近付いてくる。
「指揮官型の大根まで存在するとは……驚いた。でも、相手が何であれ、為すべきことに違いはない」
月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は、浮かび上がるさまざまな突っ込みを振り払った。
「人類史を不法占拠する歴史侵略者を、徹底的に撃滅する。それが……私の背負った、任務だから」
「いいや、あの見た目でも一応天使だったな?! しかも無駄に美脚だし!」
無駄に姿勢もいいような。
気になることはやっぱり多いが、素早く『獺祭雷舞劇団(ヴィードラプラーズドニクライブショー)』で、使い魔の楽器を持ったカワウソ達を召喚した。
「賑やか愉快なヴィードラ達よ、ショータイムだッ!!」
カワウソたちが奏でる音楽に合わせて、何だかノリノリのラディシェル。しかも種を撒く。
そして生える大根。突撃してくる大根兵。
「気を取り直して大根狩りね。って増えてるし!?」
再生の炎を駆使した調理術『鳳凰炎舞食譜大全(フェネクス・キュイジーヌ)』でこんがりと、飛んできた大根を焼き払う。
「煮ても焼いても食えなさそう……って言うか、めっちゃしつこいなコイツら?」
焼けば焼いただけ、せっせっと種を撒くラディシェル。
その美しいシルエットは、絵画のように決まっているが、大事なのはそこではない。
「いやそんな事でめげたりはしないけど。あたしも料理人だし。片っ端から調理してやるし」
憐音は絶え間ない大根を料理すべく、迎え撃ち。
大量に種を撒いたラディシェルは、ふぅ~と一息。いい汗を流したような雰囲気で、サヨコに『素晴らしい提案』と共に大根農家として働くよう持ちかけて来た。
心の中に一方的に広がる大根への情熱。
だが、サヨコは無我の境地へと己の役割を思う。
(「私はヤ・ウマトで死ぬべくして育てられ、今は死を齎すために戦い続ける者
……命を育むようになる未来なんて、あるはずもない」)
それが例え、植物であっても。
いや寧ろ、自ら歩いて飛ぶ植物など育てなくていいのではないだろうか。
勝手に浸食してくる大根への情熱を振り払うように、踏み込み一閃――『月鏡流抜刀術・鎌鼬(ツキカガミリュウバットウジュツ・カマイタチ)』を。
居合の一閃は、複数の大根を輪切りにしたが、ラディシエルは皮を捲れさせたに留まった。
まだまだ、大根性を見せつけてくる。
ふざけた容姿ではあるが、これでもアヴァタール級の敵ということだ。
(「これってもしかしなくても、この見た目ってたまーに手足がついたように育った変わった形の大根だよな?」)
何故かセクシーな奇形大根が良く生まれるのだが、まさか付喪神的に進化して天使になったのだろうか。
炎に包み倒した大根兵は、ステキな新鮮野菜に。
「本体はともかく、大根兵士は倒すとマジの大根になるんだ? 料理して、おいしくなあれしたら食べたい人は食べられるかな」
いやこれだけ立派な大根。少し前に動いていたことさえ思い出さなければ、いい食材なのは間違いない。
大根兵に囲まれたラディシエルが、なんだか美味しそうだろうとドヤ顔を浮かべてるような気がした。
カワウソ達の演奏でダメージを受けたラディシェルが動く未来が垣間見える。
光の翼を大きく広げ、宙に舞い上がる姿はまるで鳥か何かを模したかのようのに片足をあげ両手を広げており。
「くらえ、『飛天大根脚』!」
と、とてもいい低音ボイスでラディシェルは叫びながら蹴り技を繰り出した。
「ん? 男!?」
性別が大根にあるのか謎だが、カルメンに攻撃をして着地したラディシェルは満足そうに美しい決めポーズをとった。
「裏切りってそっちかよ! フルボッコにしてやるぜ! 何故に蹴り技後に決めポーズすんの? ここも一応戦場だぜ、戦場?!!」
「……はぁ。暫くは、大根飯もおでんも妙な味がしそうだ」
「いや大根はこりごり? それもそっかー」
突っ込みが追い付かなくなりそうであったが、ラディシェルが本格的に調理される時間が来たようであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【未来予測】LV1が発生!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【リザレクション】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
プターハ・カデューシアス
【賽】連携
見事な大根畑、狩り甲斐があります
それでは、新鮮な大根を新宿島に届けるため
大収穫祭といきましょう!
ナディアさんの罵りが絶好調…あの美脚に対する嫉妬でしょうか?
大丈夫、ナディアさんも充分美脚ですよ(にこやかに余計な一言)
無限大根とは夢の食材ですよね
エジプトにも是非欲しい、と百の台詞に頷き
収穫後の洗浄もしないといけませんね
数には数で対抗
スライムを大量に呼び出し大根兵に対応させつつ洗浄し
百とシャムスへパス
シャムスのスライスは見事ですね、良いサラダになりそうです
百の乱切りは煮物向きでしょうか?
大根の中から本体を見つけたらスライムに覆わせて目立たせたうえで
仲間と集中調理(攻撃)を致しましょう
ナディア・ベズヴィルド
【賽】
エゼキエルって全然きた事がなかったけど大根王国だったの?
初めて知ったわ(エゼキエル風評被害)
でもこの大根は駄目ね、美味しく食べられないから間引きしないと
って、でかっ!しかも足も生えているし!
透き通るような真っ白い肌、細い足!セクシィ大根とでもいうつもりか
素直に大根足と言え!
とにかくこのままじゃ大根に埋もれてしまいそうな予感しかしない
皆と協力してさっさと倒そう
こんがり白い肌を褐色に変えて上げるわ!
え
なに
何撒いてんの?
わわわ!大根が襲って来た!!
ちょっ!(一匹(?)大根の葉を掴み)これ(もう一匹の青首を掴み)
大根を抜く手間が省けたわね(撲殺大根ソード装備。殴るぞ、一言余計なプターハさんを)
一・百
【賽】
※アドリブ連携歓迎
大根…凄いな…こんな瑞々しい野菜とかエジプトで見たことないぞ…
果物じゃないんだよな…
これは…食べ、調理(攻撃)しなければ…!
紅玉姫を抜き花弁の刃で、まずは四方八方から斬り刻む
美脚?何を…あ…(プターハの未来に合掌)
大根って撲殺にもむいているんだな…
ん?増えた!?
大根って増えるの。無限大根?これ、砂漠に植えないと…
更に斬って更に増やす
洗い流されてきた大根兵を
これこそ収穫祭と、無心で大根兵を斬り次の調理工程へとシャムスにパス…
焼き大根…サラダにしてもおいしい…?
大根料理何品できるかな…
何本か持ち帰って料理を習うのもありか…
生野菜…この大根いけるかな…?
狐変身しいただきまーす
シャムス・ライラ
【賽】
仲間と情報共有、連携
大根狩り会場はここですか?
たくさん収穫しましょうね
大根兵
野菜は自然と戦うものだとばかり思っていたら
物理的にも戦闘できるとは
何ていきが良い
ならば此方も応えよう
百の斬った大根を
金星舞唄で烈風を発生させて
さらにスライス
何なら皮もむく勢いだ
おや、増えた
しかしこちらも負けずに斬りまくる
そして次の工程へパス
ナディア殿、こんがりお願いします
大根兵の攻撃はジャンプ等で間合いを取り
可能な限り損害を減らす
これだけ元気な大根なら砂漠でも逞しく育つだろう
この歌を聞いてさらに美味しい大根になってしまうがいい
プターハ…
口は禍の元ですよ(同じく合掌)
その他有効な残留効果は使用
アドリブ等歓迎
●満天青空大根食堂-二幕-
「大根狩り会場はここですか?」
「大根……凄いな……こんな瑞々しい野菜とかエジプトで見たことないぞ……果物じゃないんだよな……」
落ち着いた口調でシャムス・ライラ(極夜・g04075)が確認する後ろから、ヒョコッと顔を覗かせ一・百(気まぐれな狐・g04201)が目を輝かせた。
「たくさん収穫しましょうね」
「これは……食べ、調理(攻撃)しなければ……!」
何だか物騒なルビが見えた気がするが、ラディシェルは部下のおかげでふかふかになった畑に上機嫌だ。
「ええ、見事な大根畑、狩り甲斐があります。それでは、新鮮な大根を新宿島に届けるため、大収穫祭といきましょう!」
「エゼキエルって全然来た事がなかったけど、大根王国だったの? 初めて知ったわ」
新宿島での海水浴に続いて、何だか斜めな風評被害がエジプト出身の一部の方に浸透してしまったようだ。
プターハ・カデューシアス(招福龍・g03560)とナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)の言葉を、賛辞ととったのかラディシェルは無駄にセクシーなポーズをとって出迎えた。
「でもこの大根は駄目ね、美味しく食べられないから間引きしないと
って、でかっ! しかも足も生えているし!」
ノリノリな大根に、ナディアの冷たい視線が一瞬突き刺さる。
「とにかく、このままじゃ大根に埋もれてしまいそうな予感しかしない。こんがり白い肌を褐色に変えて上げるわ!」
皆と協力してさっさと倒そうと『屠殺者の守り星(サール・ダベ)』の炎がラディシェルを襲う。
大根は美白が命と、簡単にはこんがり色にはならないのだが……。
シャナリシャナリと、モデル歩きで畑を闊歩しながらラディシェルは種を撒き、立派な大根兵を育て上げた。
このために、部下は畑を広げていたのだろうか。
「ん? 増えた!?」
「え、なに!? 何撒いてんの? わわわ! 大根が襲って来た!!」
活きのいい新鮮野菜な大根兵は、よいしょと土から足を引き抜き、一斉にディアボロスへと飛び掛かり、ラディシェルはいい仕事をしたと額(?)の汗を拭い、足をセクシーに組んで事態を眺めている。
「透き通るような真っ白い肌、細い足! セクシィ大根とでもいうつもりか。素直に大根足と言え!」
「ナディアさんの罵りが絶好調……あの美脚に対する嫉妬でしょうか?」
にこやかなプターハの言葉に、無言で大根が吹っ飛んできて軽くめり込んだ。
尚、この大根はラディシェルの攻撃ではなく。ナディアが手にした大根で大根を吹っ飛ばしたものである。
「ちょっ! これ……」
勢いよく襲い掛かって来た大根を防ごうと、伸ばしたナディアの手は右手は大根の葉を掴み、左手は別の大根の青首を掴み活きのいい大根を捕まえていた。
「……大根を抜く手間が省けたわね」
二つの大根ソードを装備してしまったナディアの華麗な動きに、更に一言にこやかにプターハが微笑む。
「お美しいですね大丈夫、ナディアさんも充分美脚ですよ」
余計な一言に、百とシャムスが彼の未来に合掌した。
「美脚? 何を……あ……」
百の視線の先には、撲殺大根ソードへと昇格した大根を装備したナディアがゆらりとプターハに近付く姿が。
「プターハ……口は禍の元ですよ」
言わなければいいのにと、しみじみとシャムスが呟いたところで、真っ白いフルスイングがプターハを襲う。
何だか「殴るぞ」という言葉と共に、振るわれた大根がプターハの後頭部をどつき、見事に二つに折れた。
「あら、きれいな断面」
その瑞々しさに、思わずあげた一言にラディシェルがドヤ顔を浮かべる。真っ白でどこが顔か分からないが。
「大根って撲殺にもむいているんだな……」
尚、百が呟いたこれは間違いなので良い子はやってはいけない。ちょっとディアボロスが物理的に振るったので、少々力加減が強く受けた方もディアボロスだったので結果的に、少々もんどりうつぐらい痛いだけで済んだというものだ。
決して、ディアボロス以外にはやってはいけない。
大根撲殺未遂事件の現場はさておき、このままラディシェルに仲間を増やし続けさせるわけにはいかない、はずだ。
百が妖刀〈紅玉姫〉を抜き、『飛桜舞姫』の花弁の刃で、大根兵とラディシェルを斬り刻めば、対抗するように種が撒かれ大根が増え。
シャムスが〈五弦琵琶【シストルム】〉を爪弾き『金星舞唄(アナヒタノマイウタ)』で、烈風を巻き起こし斬りつければ、やはり種が撒かれ大根が増えていく。
「大根って増えるんだ。無限大根? これ、砂漠に植えないと……」
「おや、増えた。野菜は自然と戦うものだとばかり思っていたら、物理的にも戦闘できるとは、何ていきが良い」
自ら土から出てきて飛んでくる大根兵を、極力交わしながらかなり収穫できたのではと屍……もとい大根の山をチラリとシャムスは眺めた。
「無限大根とは夢の食材ですよね。エジプトにも是非欲しい」
百の言葉に頷くように、何らかの攻撃から復活したプターハが頷き返す。
ディアボロスは、とても丈夫だ。
「いくら倒しても無駄だ。私の大根は、その程度で尽きることはない。『植えよ、増えよ、地に満ちよ』。さあ、行け私の可愛い大根よ!」
とってもいい低音ボイスでラディシェルは、答えた。
「数には数で対抗します。というか、あなた男性(?)だったのですか」
自動収穫とはいえ、泥を落としたり洗浄は大事。『数の暴力・青』で呼び出したスライムで囲み大根の汚れを落とし。
「収穫後の洗浄もしないといけませんね」
と、シャムスと百へパス。
「これだけ元気な大根なら、砂漠でも逞しく育つだろう。この歌を聞いてさらに美味しい大根になってしまうがいい」
シャムスの奏でる美しい音色から繰る烈風が大根兵の皮をむき、百が刀を振るい豪快に大根を斬っていく。
とにかく斬ればいいと無心で流れてくる大根と、ラディシェルを斬って。
「これこそ収穫祭……」
「ならば此方も応えよう……斬り裂け」
増えるなら、その手数を上回る攻撃で。
百の斬った大根を更に烈風でスライスにし仕上げながら、ラディシェルをも斬りつけ、シャムスはナディアへと大根をパス。
「ナディア殿、こんがりお願いします」
「……捧げたもう捧げたもう 血の盟約により我が声に応えよ」
「ふっ、お嬢さんあなたの日に焼けた美脚も美しいですよ」
シャナリと脚をクロスさせ種を撒くラディシェルに、返すのは物理の炎。
お前に言われたくないと低音ボイスなラディシェルに、下ごしらえの済んだ大根兵を巻き込みながら炎が包む。
ラディシェルは炎に包まれながらも、果敢に種を撒き続け大根兵を増やし続け、ディアボロス達は調理という名の攻撃を続けた。
「シャムスのスライスは見事ですね、良いサラダになりそうです。百の乱切りは煮物向きでしょうか?」
「焼き大根……サラダにしてもおいしい……? 大根料理何品できるかな……」
「焼き大根が、多くなりそうだね」
「何本か持ち帰って、料理を習うのもありか……」
大根一つでも、沢山の料理が出来る事だろう。ラディシェルは食べるのはどうかと思うが、力尽きた大根兵は新鮮な大根だ。
大根兵に囲まれ護られていたラディシェルだが、遂に種を撒く勢いも衰え。
プターハが送り出したスライムに囲まれ、大根兵をはぎとられれば、恥ずかしそうにモジモジと身体を隠すようなセクシーポーズをラディシェルはとった。
「よくも、このような辱めを……!」
「貴様は大根だろうが……!」
ナディアの放った特大の灼熱が、ラディシェルを焦がす。
「あぁ……せめて、煮物がよかっ……た」
最後の言葉を零し、ラディシェルは消し炭となり、力尽き。
ラディシェルの力が失われ、普通の大根へとなった大根兵がそこら中に転がっていた。
「生野菜……この大根いけるかな……?」
仲間達が大根を拾い集め、収穫している最中、味が気になったのかこっそり狐変身した百は、生の大根に齧りついた。
いただきまーすと、そのお味は耳と尻尾がふりふりぱたぱた揺れているので、とてもおいしいのは間違いなさそうだ。
これで、北区を大根畑で浸食しようとしていた敵は退けた。
大根が大混乱しているとこへの大根勢……大反攻作戦は無事(?)に、美味しく終了したのであった。
大量の大根を手土産として。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】がLV3になった!
【セルフクラフト】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
【口福の伝道者】がLV2になった!
効果2【ダブル】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!