リプレイ
秋風・稲穂
まずは中野を確定させておきたいかな
新宿島の隣だし、もう既に潜入もしてるしね
という訳で中野区へゴー!
水中適応で潜って行こう
陸地からの監視の目を逃れるために、深く潜って進むよ
目立たないよう暗い色のダイブスーツを着ておこうかな
渋谷区側から、北に行く感じで中野区の境界へと向かおう
水中コンパスで方位を確認し、ある程度進んだら一端浮上
慎重に陸地の方を確認して、警備の具合をチェックしよう
一気に駆け抜けられるなら駆け抜けるけど…厳しい様ならまた少し陸地から距離を置いて様子見し時間をズラしたりしよう
敵の動きには十分注意、空から見られる可能性もあるから水中に落ちる影にも注意しておこうか
後はタイミングを計って突入!
第二次東京奪還戦。
それはディアボロス達のアークデーモン大同盟への電撃的な勝利の結果敢行された戦いである。
この機会を逃さず一気呵成に電撃戦を行うことは、来る《七曜の戦》を考えれば当然のことであっただろう。
「まずは中野は確実に獲らないと」
秋風・稲穂(剣鬼・g05426)は新宿に隣接する区である中野区は確実に奪還せねばと考えていた。
既に潜入も行っているが、今回の機会は奪還に向けてさらなる躍進を生むであろう。
「まずは陸地からの監視を逃れないとね」
彼女はダイバースーツを着込み、残留効果を手繰り寄せる。
強化された水中適応の残留効果は、彼女に水の冷たさを感じさせない。それどころか、水圧すら影響を及ぼさず、ディアボロス同士であれば会話すら可能になる。
この残留効果を持って彼女は海中の中へと深く潜り込み、渋谷区方面から北へ中野区の境界へと迫ろうとしていた。。
手にした水中コンパスで包囲を確認し、一度海面へと顔を出す。
陸地の状況を確認するためだ。
「……警らのトループス級がいるね」
秋穂は海面から再び海中へと潜る。
空を飛ぶトループス級の存在を彼女は感知していた。幸いに警らのトループス級に気取られることはなかったが、慎重に慎重を重ねるのは悪いことではないだろう。
「空を飛んでいるってことは、海面に影が映るからわかりやすいね」
確かに空からの警らは厄介だ。
けれど、それだけ敵はこちらから丸見えであるとも言える。
「よし……ここなら」
秋穂は海中から上がり、あとに続くディアボロス達に合図を送る。
既に此処は中野区。
区の支配者たちが混乱している今であるからこそ、配下のアヴァタール級たちは人々を『畏怖』でもって締め上げようとするだろう。
「そこに私達が飛び込んで人々を鼓舞する。やりがいのある戦いだ」
秋穂は街中の様子を見やる。
人々は空を飛ぶトループス級『フェザートルーパー』に追い立てられ、アヴァタール級『悪魔老師アガレス』の不気味な演説の場へと強制的に誘導されている。
その様子を秋穂は見やる。
彼等の演説に横槍を入れることができたのならば、人々の心から『畏怖』を払拭することができるだろう。
とはいえ、人々を巻き込めない。如何にしてか『フェザートルーパー』をこの場から引き剥がし、『悪魔老師アガレス』の演説を止めなければならない。
成すべきことは多い。
けれど、それでもディアボロスたちはやらねばならないのだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
月下部・小雪
あ、あの、よ、よろしくお願いします。
おどおど怖がりのモーラット使いの幼女。
クロノヴェーダ(特に悪魔)と戦うのは怖いけど、贖罪のため頑張って戦います。
パラドクスはモーラットによる攻撃技をメインに行います。
悪魔の力は使い続けるのが怖いのでなるべく使いませんが、周りを助けるために必要なら躊躇はしません。
パラドクスを使わない攻撃は「念動力」で周りの瓦礫等を投げつけます。
反撃に対する防御は憑依した悪魔から吸い上げた魔力による魔力障壁で行います。
その他、残響効果を使って隠れたり、走り回って逃げ回ったりもします。
戦闘より、どちらかというと避難活動なんかを優先して行います。
確かに戦うことは怖い。
恐ろしいことだと思う。月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)にとって、戦いとはそういうものだ。誰だってそう思うだろう。
戦いに際して恐れを抱かぬという者がいるのならば、それは勇気あるものではなく、蛮勇とを履き違えたものである。
けれど、それでも小雪は恐れをいだきながらも、前に踏み出す。
一歩を踏み出す勇気があるのならば、それは蛮勇ではない。
誰かのためにと思って踏み出した一歩を誰が咎められるだろうか。
「こ、これは贖罪のためだから……ボクが戦わなきゃ……!」
トルーパー級『フェザートルーパー』たちは、民衆をアヴァタール級『悪魔老師アガレス』の不気味な演説へと追い立てるようにして人々を襲っている。
これが彼等のやり方だ。
アークデーモンが『畏怖』という感情を持ってエネルギーとしているがために、非道な行いを人々に強いている。
赦してはおけないという想いが、小雪の中の怒りに薪をくべるようでもあった。
踏み出し、煌めくパラドクスが彼女の瞳に宿る。
「『コダマ』、お、お願いします!」
瞬間、彼女のサーヴァント、モーラット・コミュの『コダマ』が飛び出す。
「何者……いや、ディアボロスか!」
飛び出した『コダマ』の毛玉のような姿に一瞬『フェザートルーパー』たちは面食らう。
何せ、民衆と『フェザートルーパー』の間に割り入った『コダマ』は毛玉音頭(モーラット・オンド)を踊っているのだ。それを見た民衆は今まで己たちが追い立てられていたことを忘れる。
一瞬であっても『畏怖』を忘れたのだ。
「み、皆さんは避難を! 此処はボク、たちが!」
小雪が叫ぶ。
民衆から『畏怖』を払拭せねばならない。
ならばこそ、小雪は戦いを怖れる己の心をこそ奮い立たせる。
この想いを誰かにさせないためにこそ彼女は戦う。それを受けて『コダマ』から電撃が迸り『フェザートルーパー』たちを打ち据える。
「このっ……毛玉風情が!」
羽撃く翼から嵐のような突風が小雪に迫る。
だが、それを真っ向から小雪は受け止める。眼前に張り巡らされた魔力障壁。
それは彼女の忌むべき悪魔から吸い上げた魔力であり、また同時に『フェザートルーパー』たちにとっては小雪が小さな体でありながら民衆の盾となったようにも映ったことだろう。
「ぜ、絶対にボクたちが、み、みなさんを守りますから! だから!」
だから安心してくれというように小雪の瞳は前を見据えるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
シル・ウィンディア
一般人を襲っているなら、世界樹の翼type.Bから誘導弾を敵の足元めがけて撃っていくよ。
もちろん、声をかけつつだね
ちょーーーっと、待ったーーっ!
あなた達の悪行もここまでっ!
ディアボロスが、悪魔達の悪意を消し飛ばして見せるよっ!!
そういいつつ、敵に向って駆けだしていくよ
敵パラドクスを喰らったら、あえて飛ばされてみるよ。
吹き飛ばされつつ、高速詠唱開始。
視界にとらえたら、一気に時空精霊収束砲を撃つね。
…油断大敵だよ?
そんな、これだけで勝っただなんて思うのは慢心じゃないかな?
笑顔で敵へ言い放ってあげるよ
まぁ、あなた達の指揮官もすぐに送ってあげるから、一足早く倒れておきなさいな。
アンゼリカ・レンブラント
ただ倒すだけではなく、
ディアボロスは強いと示す、やって見せるともさ
仕掛ける機を合わせパラドクスの格闘攻撃で攻撃っ
私も攻撃は1体攻撃、確実に倒す勢いで攻撃するよ!
(弱っている個体を優先にだ)
「一撃必殺。悪魔などこの程度だよ!」
攻撃を叩き込んだら一撃離脱して、囲まれないようには前提で、
より見栄えよく敵を打倒せる位置取りで攻撃していこう
敵からの攻撃・反撃も
見切った上で障壁とオーラを全開にさせ受ける
「お前達の攻撃くらいっ!この鍛え上げた体に効くもんか!」
鍛えた腹筋を誇示するように誇ろう
そして、これは心にいつも思うこと
人々から託された願いある限り、復讐者は負けないさ
全力の《光獅子闘拳》で粉砕していくよ!
中野区には悲鳴が溢れていた。
人々はトループス級『フェザートルーパー』たちによって追い立てられ、不気味な演説が響き渡る。
『畏怖』を駆り立てるために『フェザートルーパー』たちは民衆を敢えて殺さずにいたぶるように風の弾丸をばらまく。
だが、そこにディアボロスたちは介入する。
いや、立ちふさがるといった方がいいだろう。
「ちょ――っと、待った――っ!」
声を上げながら、シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)は民衆たちの間に飛び込み、風の弾丸を受け止める。
痛みが走る。
けれど、それでも彼女は前を見ていた。
煌めく瞳には意志。
「あなた達の悪行もここまでっ!」
「そうだ。お前たちがこれまで人々にしてきたことを!」
アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)はシルと共に『フェーザートルーパー』たちの放つ風の弾丸を受け止めきる。
「ディアボロス、貴様たちを葬れば、さらに人間どもの『畏怖』は高まるであろうよ! のこのこと敵地にやってきたことを後悔するがいい!」
トループス級である『フェザートルーパー』たちの数は多い。
吹き荒れるように風の弾丸と羽根が嵐のようにシルとアンゼリカへと迫る。
だが、二人の瞳はパラドクスに煌めく。
シルの吹き飛ぶ。だが、それでよかった。
自分たちは負けない。決して負けてはならない。
そして、示さなければならない。
「アークデーモンを恐れなくていいと!」
漲る力。
アンゼリカは踏み出す。
「馬鹿なっ、パラドクスを受けて尚踏み込むだと!?」
「お前たちの攻撃くらいっ! この鍛え上げられた体に効くもんか!」
アンゼリカは己の鍛え上げられた肉体を誇るように前進する。
どれだけ羽根が身を打つのだとしても構わなかった。前に、前に、前に進む! ただそれだけいい。人々に戦う姿を見せる。アークデーモンなど恐れなくて良いのだと。
それを示すようにアンゼリカの心にパラドクスの輝きが灯る。
「さぁ受けてみろ、黄金獅子の一撃をっ!」
アンゼリカの手甲が輝く。
オーラを全開にした輝きを人々は見ただろう。恐れなく。怯むことなく敵の攻撃に身を晒してもでも己たちを守り戦う姿を。
「そうだよ!」
アンゼリカの背後でシルの瞳がパラドクスの輝きを増幅させていく。
詠唱に寄って得られた力。
彼女の魔力が束ねられたパラドクス、時空精霊収束砲(クロノ・エレメンタル・ブラスト)の一撃がほとばしるように『フェザートルーパー』を飲み込み、吹き飛ばす。
「ぐあっ!? 馬鹿なっ、貴様は……!」
「……油断大敵だよ? たったあれだけでわたしを倒したと思っちゃうだなんて、慢心じゃないかな?」
シルの笑顔は『フェザートルーパー』たちにとって、恐ろしいものであったことだろう。
吹き荒れる膨大な魔力の一撃。
それによって『フェザートルーパー』たちはたやすく吹き飛ばされてしまう。
そこにアンゼリカの放った黄金獅子を思わせるオーラが飛ぶ。
「受けろっ、光獅子闘拳(ライジングレオ)を!」
放たれた一撃が『フェザートルーパー』を空より大地に叩き落とす。
シルとアンゼリカは敢えて敵の攻撃を受け止めてみせた。それは『フェザートルーパー』、アークデーモンたちの攻撃がディアボロスにとって恐れるに値しないものであることを民衆に見せるためであった。
戦いは痛みを伴う。
民衆にとっては尚のことであろう。
だからこそ、彼等の心を奮わせるために彼女たちは敢えて敵の攻撃を受けて見せたのだ。
「誰だって痛みは怖い。けれど、人々に託された願いがある限り、復讐者は負けないさ」
「うん! まあ、あなた達の指揮官もすぐに送ってあげるから、一足早く斃れておきなさいな」
そう告げ、アンゼリカとシルはさらに『フェザートルーパー』たちを退けるために戦いへと飛び込んでいく。
誰もが戦えるわけではない。
だからこそ、自分たちが戦わなければならないのだと示すように二人は、吹き荒れる魔力の砲撃と黄金のオーラを持って、人々の瞳に己達の活躍を刻み込むのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【書物解読】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
ネリリ・ラヴラン
さあここからが本番ねっ
怖いだけの演説なんかに耳を傾ける必要はもう無いんだよ!
その場にいる皆に見えるよう上空に高くへ展開する魔法陣スピーカー
不気味な演説なんて大音量のBGMでかき消して
住民さん達へ届ける【勝利の凱歌】と【士気高揚】
中野区の今年度イベント予定は全部白紙にして
ディアボロスと皆による、戦勝イベントに決まりだよっ
信じられないって皆とクロノヴェーダさんの為に
本日は、実況ネリリちゃんによるディアボロス圧勝劇をお伝えするわ!
実際、このPDだと倒すまでは行かないからね
動きを鈍らせて皆をサポートしながら盛り上げて行くよ!
狙われても笑顔と声は忘れずにねっ
アドリブや連携は歓迎だよ
月鏡・サヨコ
冥海機ヤ・ウマトに、東京を──「史実の首都」を渡すのは危険すぎる
彼らの侵攻が進む前に、復讐者の手で可能な限り掌握しておくべき
……目標の撃滅を開始する
≪巡洋戦艦海戦装『黒姫』≫に備わった多数の砲門や機銃で上空の敵を狙い
『絶海砲戦』で、機銃弾と砲弾の雨あられを浴びせかける
本来は海戦用の装備だけど、陸上においても弾幕の密度と破壊力が落ちるわけじゃない
空を覆うような制圧射撃によって、民衆に「こんな攻撃があるならアークデーモンも軽いものだ」と思ってもらおう
反撃の矢の雨は海戦装に備わった機銃の連射で相殺を狙い
対処しきれない分は≪海戦装用増設防盾≫でガード
その場から動かず、不退転の意志を示し安心感を与えたい
ユーフェミア・フロンティア
私も、皆さんに助けてもらえてなければ、デーモンと同じように畏怖を集めることになってたのですよね。
でも、今の私はディアボロスになれたから。
だから、救えるものは救ってみせますっ!
勝利の凱歌で一般の人達を鼓舞します。
みなさん、私達が悪魔を倒します。
だから、落ち着いて、怖れずに避難を行ってくださいね。
大丈夫です。
私達はそんなに弱くないし、この悪魔達に負けることはないので安心してくださいっ!
いいつつ、約束の比翼を歌い上げます。
そう、絶望を振り切って、あの空へはばたくために…。
貴方達になんか負けてられませんからっ!
後ろに行きたいなら、私達を越えてから行ってくださいねっ!
絶対に通しませんけどっ!!
天ヶ瀬・月兎
◇ヒーローは狙ったようにやって来る
使える残留効果は全て使用します。
アドリブ&連携は大歓迎です。
【悲劇感知】の声に導かれ、民衆がピンチの時に颯爽と現れ
敵の攻撃から身を挺して庇います。
ダメージは「オーラ操作」と「忍耐力」で軽減(瘦せ我慢)
「大丈夫か?オレはこの程度大丈夫や、ココは危ないから早よ逃げ」
さてと対空技はそんなに無いんやけどな…
『獲物を選ばず』その場に在るものに、PD【羅生門】で怨嗟を込め
攻撃のタイミングを「観察」
「衝撃波」が発生するほどのスピードでぶん投げて攻撃を行います。
「悪いけど負けるわけには行かんねん。狩らせて貰う」
敵の攻撃は周囲の物を盾に使用
オーラを防御に全振りして弾きます。
戦場に砲火と羽根の乱舞が刻まれる。
その轟音に人々は身をすくませるだろう。恐ろしい戦いの音。鮮烈なる爆発と、それによる熱波は人々の肌にジリジリと戦いの気配を実感させるものであった。
だが、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は己の海戦兵装でもって、上空より迫るトループス級『フェザートルーパー』へと機銃弾と砲弾を雨のように浴びせかける。
「不退転の決意とはこういう事を言うのだ」
サヨコの瞳にはパラドクスの輝きが満ちている。
ディアボロスとして戦うこと。
それは確かにクロノヴェーダを滅ぼすことと同義であったかもしれない。けれど、今の彼女は、人々に己達の戦いを見せつける。
己の戦いは己だけのものだ。
胸に宿る復讐の炎。
奪われたという怒り。
それだけが彼女を突き動かしている。
「ただ只管に砲火を放つばかりで!」
『フェザートルーパー』より放たれる羽根がサヨコを撃つ。それよりも多くサヨコは砲撃を叩き込む。一進一退。れど、退くつもりなど一切ない。
「だが、退かぬ。それが民衆の心にいかなるものを齎すかを私は知っている。だからこそ、アークデーモン、お前たちを殲滅する!」
その砲火の中に歌が響く。
それは勝利の凱歌。
「みなさん、私達が悪魔を倒します。だから、落ち着いて、恐れずに避難を行って下さいね」
「で、でも……!」
ユーフェミア・フロンティア(光彩聖姫・g09068)とネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)はサヨコの放つ砲火を背に人々を避難させようとする。
彼等は己たちが逃げることでアークデーモン達の怒りを買い、さらにひどい目に合うのではないかと心配しているのだ。
けれど、ユーフェミアは頭を振る。
「大丈夫です。私達はそんなに弱くないし、この悪魔たちに負けることはないので、安心して下さい」
力強い言葉。
残留効果を手繰り寄せ、ユーフェミアの言葉は彼等に勇気と希望を溢れさせる。
ディアボロスだけが紡ぐことのできる力。
それによって民衆の心に勇気という楔を打ち込む。確かに『畏怖』を齎すアークデーモンは恐ろしい。ユーフェミアは自身も助けてもらえなければ、アークデーモンのように人々に『畏怖』を撒き散らしていたのだろう。
だからこそ、と彼女は思うのだ。
己の言葉で。
己の想いを伝える。
それができるのが人間であると知っているからこそ、彼女は真摯に伝えるのだ。
「交わした約束 貴方の笑顔忘れない 2人なら絶望を振り切ってあの空へ」
歌うは、約束の比翼(ヤクソクノヒヨク)。
約束は一人ではできない。比翼連理のように誰かがいないとできなもの。だからこそ、ユーフェミアは約束を人々と躱す。
「だから、あなた達なんかに負けてられませんからっ!」
彼女の一撃は、パラドクスと共に『フェザートルーパー』たちを打ちのめす。
「そうよ、ここからが本番ねっ! 怖いだけの演説なんかに耳を傾ける必要はもうないんだよ!」
ユーフェミアの歌声に乗せてネリリの言葉が響き渡る。
アークデーモンのアヴァタール級の放つ不気味な演説。
あれが人々の『畏怖』を掻き立てていることをネリリは知る。
「中野区の今年度イベント予定は全部白紙にして、ディアボロスと皆による、戦勝イベントに決まりだよ!」
「抜かせ! 我等が中野区を奪うことなどさえはしない!」
放たれる『フェザートルーパー』のパラドクスの一撃。
人々を巻き込まんとした風の弾丸は、しかし民衆の誰一人にも届くことはなかった。
「悲劇の声に導かれて、ってな。大丈夫か?」
風の弾丸に巻き込まれそうになった人々は顔を上げる。
そこにあったのは影。
いや、違う。
天ヶ瀬・月兎(鬼狩兎・g09722)の笑顔であった。
背に走る痛みがあるはずだ。彼は人々に迫った風の弾丸を背に受けてでも人々を護らんとしていたのだ。今も痛みは走っている。
だが、月兎は笑ってみせた。
「あ、ああ……あなたは」
「オレはこの程度大丈夫や、ココは危ないから早よ逃げ」
月兎は人々を立たせると、ニッカリ笑って送り出す。やせ我慢でもなんでもいい。人々の心から『畏怖』を払拭することができたのならば、それでいい。
「ほらね! みんな見て! アークデーモンの攻撃なんてディアボロスには、わたしたちには通用しないのよ!」
ネリリの言葉を受けて、人々は見るだろう。
風の弾丸を身に受けても、気にした様子もなく立ち上がる月兎。
彼が守った人々はディアボロスを見る。
瞳にあるのは『畏怖』ではなく希望であったかもしれない。今は僅かな光。恐怖が拭ってきたであろう希望の光。
それが徐々に人々に伝播していく。
「だいじょうぶや。だから、オレたちが此処にいる。アークデーモンだろうがなんだろうが!」
周囲に満ちる嘆きや怨嗟を大棍棒に込め、迫る『フェザートルーパー』へと叩きつける。
苛烈な一撃に『フェザートルーパー』の体が大地にめり込むように叩きつけられ、その羽根が舞う。
「見て、みんな! これがディアボロスの圧勝劇よ!」
彼女の言葉はそのままパラドクスとなって『フェザートルーパー』たちを打ち据える。
「馬鹿な、まさか本当に此方の力が落ちているのか!?」
そんなはずはないと再び『フェザートルーパー』たちが風の弾丸を吹き荒らす様に放つ。けれど、それでもディアボロスたちは構わず突っ込んでいく。
果敢なる突撃であるように思えたことだろう。
確かに彼等の身を撃つパラドクスは、まだ弱体化していない。
月兎がしたようにただのやせ我慢であったかもしれない。けれど、それでも、その戦いが人々の瞳に希望を宿すのならば。
「やってやれないことはない。人々に私達の不退転の意志を示すこと。それが安心につながるのなら」
サヨコの砲火が戦場を埋め尽くすようにして、空飛ぶ『フェザートルーパー』を撃ち落とす。
月兎が駆け抜け、振るう大棍棒の一撃が失墜した敵を叩き潰す。
「私達を越えなければ、此れより先には一歩も行かせませんからっ」
ユーフェミアは歌声と共に『フェザートルーパー』たちに立ちふさがる。
背には民衆。
絶対に護らねばならない人々がいるという意識がユーフェミアの背中を押す。
「絶対に通しませんけどっ!!」
痛みが走っても、打ち据えられても、何度でもユーフェミアたちは前に踏み出す。その気迫に『フェザートルーパー』たちはたじろぎ、空中で戸惑う。
本当に?
まさか本当に自分たちの得てきた『畏怖』が払拭されようとしているのかと動揺が走る。
「ほら~動揺しているでしょ~! 信じられないって顔をしているけど、これが真実よ!」
ネリリが告げる。
彼女の言葉は、人々にとってはこれまで半信半疑のものでしかなかった。
けれど、サヨコが、ユーフェミアが、月兎が戦ってみせた。どれだけ攻撃を受けても、まるで効いていないというように踏み出し続け、残留効果を手繰り寄せた。
撚り合わさされた小さな光であっても、こんなにも強固な鎖へと変わることをディアボロスたちは人々に示してみせたのだ。
「馬鹿な! 馬鹿な! 馬鹿な! 我々が、我々の蒔いた『畏怖』がこんなことで!」
逆転されるわけがないと喚く『フェザートルーパー』に月兎が踏み込む。
「悪いけど負けるわけには行かんねん。狩らせて貰う」
「その『畏怖』撒き散らす翼ごとね!」
ネリリの言葉ともに振るわれる月兎のパラドクスが、『フェザートルーパー』の最後の一体を叩き潰し、サヨコの砲火が空へと打ち上げられる。
空に敵はなく。
そして、ユーフェミアの瞳が見据える。
それは敵のアヴァタール級。
人々を『畏怖』に沈める不気味なる演説をうつ敵。
「残すは貴様だけだ」
「ええ、絶対に逃しませんっ!」
ディアボロスたちは中野区を取り戻すために、残るアヴァタール級を打倒せんと、その背中を民衆に向け、駆け出すのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV2が発生!
【水面走行】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV2が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!
エレナ・バークリー
さあ、区民の皆さん。現場指揮官のクロノヴェーダも私たちが討滅しますよ。見ていてください!
【士気高揚】で、観衆の心を「情熱」的に奮い立たせていきます。
「全力魔法」「氷雪使い」で氷葬手向ける冷然の牙を行使。
氷槍でまずは空飛ぶ鰐を串刺しにします。これで地に墜ちればよし。
「連続魔法」でアガレスにも氷槍を叩き込みましょう。
反撃はバックラーを付けた左手全体で裏拳を放つようにして、カウンターをかけましょう。
区民の皆さんが見てるんです。無様な戦いは出来ません。
傷ついても「勇気」を胸に、何度でも立ち上がりましょう。
不撓不屈。この街をクロノヴェーダの圧政から解放してみせます。皆さん、私たち復讐者を信じてください!
秋風・稲穂
さあて、それじゃあ後はこっちが戦うのを皆に見せるだけだね
どれだけ邪悪な演説をしようとも、此方の抗う意思を甘く見て貰ったら困るね
そんな小細工、真正面から打ち砕く!
Burn the darkとL・デルフェスを抜刀
【ダッシュ】して【突撃】
一気に距離を詰める!
真っ向勝負、正面からやり合う!
蒼雷連撃を発動
剣に雷を宿し、【斬撃】を何度も叩き込む!
【連撃】で息つく間も無く攻め立てて、こっちのペースに巻き込もう
アガレスが演説を始めたら【風使い】の技で風の層を作り、敵の演説が少しでも途切れるように仕向けてダメージを抑えよう
それにその程度の演説で精神崩壊する程、軟な鍛え方はしていないよ
アドリブ連携等歓迎
アヴァタール級『悪魔老師アガレス』は空中に浮かびながら、座した鰐と共にディアボロスたちを睥睨する。
「愚かなり。絶望の未来はすでに訪れようとしている。それに抗うことは、激流の中を歩むことと同義。それができるものなど存在しないのだ。人間は弱く愚かしい。身の保身ために親しきものすら裏切る。止めることなどできない。『畏怖』こそが最も人の感情で強烈なものであるからだ」
その言葉は不気味に響く。
ディアボロスたちが戦う姿でもって人々に見せた希望をさらに泥濘へと叩き込むような演説であった。
民衆たちは思い出しただろう。
これまでアークデーモンたちに強いられてきたことを。
『畏怖』。
それが彼等の心にこびりついている。
あの演説を聞けば、嫌でも思い出されてしまうのだ。
生きるために仕方のないことだと言われても、それでも人に良心があるからこそ、その演説は心をいたぶるものであった。
「いいえ、違います。皆さん見ていて下さい!」
エレナ・バークリー(アブソリュートウィッシュ/エレメンタルキャヴァリエ・g00090)は、そんな言葉を斬り捨てるように戦場へと飛び込む。
パラドクスに煌めく瞳。
氷葬手向ける冷然の牙(ヒョウソウタムケルレイゼンノキバ)たる一撃が『悪魔老師アガレス』の駆る鰐へと叩き込まれ。だが、同時にエレナへと襲いかかるのは、その鰐の突進であった。
バックラーでもって受け止めた衝撃が体に突き抜ける。
手にした氷槍は『悪魔老師アガレス』の駆る鰐の強靭な皮膚に阻まれ、けれど、傷を全く与えていないわけではないことをエレナは知る。
吹き飛ばされながらも、即座にエレナは立ち上がる。
「愚か。勇猛と無謀を履き違えたか」
「いいえ、これこそが私達の戦い。あなたは私達が討滅します!」
エレナの言葉に秋風・稲穂(剣鬼・g05426)が飛び込む。
煌めく二刀の剣閃。
その一撃と『悪魔老師アガレス』の言葉がパラドクスの煌めきと共に激突する。
「人の心には『畏怖』がある。恐れることが生物の本能であるからだ。恐れ、遠ざけることでしか生命を存続させられないとしっているからこそ、忘れられないのだ。恐れを」
「だからどうした。どれだけ邪悪な演説をしようとも!」
秋穂の瞳が煌めく。
一気に距離を詰めた斬撃。
真っ向勝負だった。敵を翻弄することも、駆け引きをするでもなく。
ただ只管に秋穂は、愚直とも言える直線的な動きで持って『悪魔老師アガレス』へと迫る。
刃に宿した蒼雷。
それは打ち据える度に苛烈さを増していく。
「私たちの抗う意志を! 復讐の炎を! 甘く見てもらったら困るね」
「何が抗う意志だ。生物としての本能に勝る意志などない」
響く演説。
それは民衆たちの心に影を落とす。再び、いや、何度でも絶望に彼等を叩き込もうとするだろう。わかっていたことだ。けれど、ディアボロスの胸には影が落ちない。
何故なら。
「私達の胸には奪われた怒りが満たされている。復讐の炎が!」
エレナは無様な戦いはできないと思っていた。
傷ついたとしても。
幾度吹き飛ばされようとも。
それでも胸には復讐の炎にくべる勇気がある。これを蛮勇と呼ばれるのだとしても構わなかった。
「不撓不屈。この街をクロノヴェーダの圧政から解放してみせます。だから!」
エレナは人々に告げる。
見ていてくれと。
信じてくれと。
その言葉にならぬ叫びは、彼女の戦う姿でもって人々の瞳に刻まれるだろう。
「無駄なことを。連中には我等が恐怖が染み付いているのだ。今更」
「いいや、無駄ではない。アナタがどれだけこちらの精神を削ろうとしても、軟な鍛え方してないよ」
エレナのはなった氷槍が弾かれる。
だが、その一撃は『悪魔老師アガレス』の体にぶつかり、その身を崩させる。
その一瞬を秋穂は見逃さなかった。
「今です!」
エレナの言葉に秋穂は駆け出す。
今しかない。例え、己を襲うパラドクスがあるのだとしても、それでもためらわなかった。
エレナを打ち据える鰐の突進。だが、それをエレナはバックラーで受け止め、踏ん張る。
言葉ではなく戦う姿でもって人々の心に『畏怖』を拭う心を見せる。
そのために彼女は敢えて攻撃を受け、氷槍を叩き込む。
「蒼雷連撃(ソウライレンゲキ)……アナタがどれだけ人の心を煽るのだとしても。それでもアナタ自身を切り裂けぬ理由にはなってない」
踏み込む。
秋穂の瞳がパラドクスに煌めき、その手にした蒼雷宿す二刀の斬撃が『悪魔老師アガレス』へと叩き込まれる。
「おおおおっ
……!?」
「雷の力を剣に集めて……斬る!」
振り抜いた斬撃は、十字の閃光。
それは戦場に煌々と立ち上り、ディアボロスの戦いを示す。
どんなに『畏怖』にまみれようとも、己たちが灯す希望こそが拭うのだと示すように二人のパラドクスは『悪魔老師アガレス』を打ち据えるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】がLV2になった!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
ユーフェミア・フロンティア
皆さん、悪魔の声に耳を傾けないでください。
あなた達の恐怖を喰らって、悪魔達は強化されちゃいますから。
大丈夫です。
あなた達は、私達が守って見せます。
さぁ、悪魔さん。
恐怖を与えるなら、まずは私達をどうにかしてからにしてくださいね。
でも、ここにいる誰もが恐怖することはないですけどっ!
祈るように杖をもって精神集中
敵の鰐の突撃は、杖で鰐を殴って軌道を逸らせたらいいんですが、まぁ、ダメ元ですね。
噛り付かれても、弱音は出さないですよ。
そのまま精神集中して、舞うように神火奉演舞を使用します。
パラドクスの使用と同時に、勝利の凱歌を合わせて…。
神に捧げる舞、それがあなた達の勇気にならんことを…
ディアボロスのパラドクスの煌めきがアヴァタール級『悪魔老師アガレス』の体へと傷を刻み込む。
血潮が飛ぶ。
だが、『悪魔老師アガレス』は不気味な演説を告げる。
「我等の恐怖を思い出せ。我等からの仕打ちを。己が同胞がいかなる苦境に立たされたか、それを思い出せ」
彼の言葉は人々の心に染み込んだ『畏怖』を引きずり出すようだった。
どれだけディアボロスが彼等の『畏怖』を拭うのだとしても、傷跡から血がにじむようにして溢れ出してくるのだ。
それをユーフェミア・フロンティア(光彩聖姫・g09068)は許すことはできないと思っただろう。
だからこそ、『悪魔老師アガレス』と民衆の間に割って入って告げる。
「皆さん、悪魔の声に耳を傾けないで下さい」
彼女はまっすぐに『悪魔老師アガレス』を見据える。
その瞳に恐怖はなかった。
「大丈夫です」
はっきりと通る声でユーフェミアは告げる。
だが、そこに飛びかかるは『悪魔老師アガレス』の駆る鰐の突撃だった。
巨大な顎。振るわれる尾。
その全てが防御など無意味だというようにユーフェミアの体を打ち据える。
振るった杖が受け止めるも、彼女の体が軋む。
痛みが走っても尚、彼女は言う。大丈夫だと。
「あなた達は、私達が守って見せます」
「どれだけ言葉で繕おうとも、我等が恐怖は容易には消えぬのだ」
「いいえ、悪魔さん。恐怖を与えようとするのならば、まずは私達をどうにかすべきです。私達はあなた達を恐れない」
ユーフェミアの瞳がパラドクスに輝く。
「弱音なんて抱かない。誰かを縛る恐怖なんて、他の誰にも晒させはしないです、だから! 神に捧げる舞をここに。炎よ、悪意あるものを浄化する力を」
ユーフェミアのパラドクスが聖なる炎を発露さえる。
奉納の舞い。
それは彼女の舞う姿に合わせ、炎が『悪魔老師アガレス』へと迫り、その体を覆っていく。
「この炎が、この神に捧げる舞いが」
この戦いを見ている人々の勇気になって欲しいと残留効果を手繰り寄せる。
勝利の凱歌は響く。
人の心に湧き上がる勇気こそが、『畏怖』を振り払うものであると示すように。
大成功🔵🔵🔵
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
ネリリ・ラヴラン
皆の注目が集まっているんだから
最後の最後までわたし達の強さを伝えなくちゃね
次に【士気高揚】と【勝利の凱歌】の力を借りるのはわたし達
これまでに重ねてきたたくさんの勝利を胸に
自分達を信じることで、気持ちの沈んじゃう声に抗うよ
貴方達のイベントのせいで中野区のみんなはずっと
季節が巡るたびに、新しい恐怖を植え付けられてきたわ
歴史も大事だけれど、わたしはね。それを許さないよ!
【高速詠唱】で紡ぐは”終わらない祝祭”
飛ぶ者すら落とす地震も相手にする気はないよ
最初から落とすつもりだからね
アドリブや連携は歓迎だよ
シル・ウィンディア
絶望ねぇ…。
そんな未来なんてノーサンキューだよっ!
それに、悪魔や天使に決められる未来なんて一つもないのっ!
未来は…。そこに生きる一人一人が決めるものだからっ!!
勝利の凱歌で、一般の人達の心に勇気と希望をともすよ
わたし達ディアボロスは、あなた達の剣となって未来を切り開くからっ!
呼びかけながら、高速詠唱を開始するね。
高速詠唱を行いつつ、敵に向って走っていくよ。
敵パラドクスはバランスを崩しちゃうかもしれないけど、そのまま敵の方へ進んでいくよ。
どんな困難も、躓くことがあっても前に進めるって意味も込めてっ!
味方の攻撃に合わせて
全力魔法の七芒星精霊収束砲を撃つよ!
これがわたしの全力…
遠慮せずもってけーっ!
月鏡・サヨコ
畏怖とは、力によって生み出される感情
その力が拍子抜けだと示されれば、失われるのも道理だろう
……真に恐るべき支配者とは、人々が望んで従うように心を操る存在
貴様の単純なやり口は、支配の手法として稚拙だ
【勝利の凱歌】と【託されし願い】を背負って敵と対峙する
私抜きでも、励ましの言葉は足りてる……なら引き続き、戦い方を見せよう
背負った海戦装を身を守るように駆動させ、鰐による噛み付きを≪海戦装用増設防盾≫で真っ向から受け止める
攻撃を押しとどめていられる時間は、恐らく一瞬
──それだけの猶予があれば十二分だ
『月鏡流抜刀術・迅雷風烈』を決行
電磁加速によって神速に達した居合斬撃を首に叩き込み、決着をつけてやる!
アンゼリカ・レンブラント
作戦は上手くいきつつある
そしてあとはお前だけだね
ネメシス!戦乙女風姿になり挑むよ
共に戦う仲間と仕掛ける機を合わせ
低空で飛翔してアヴァタール級と距離を詰め、
パラドクスの光剣で斬るっ
反撃も堪え一撃離脱、再度仲間と挟みこむようにして攻撃だ!
復讐者の強さは仲間との連携、絆の力
人々からの想いを繋ぎ、私達はどこまでも強くなってみせる
POWでディフェンスし反撃も斬りこみ
アガレスを消耗させていくよ
長く23区では戦ってきたね
今こそ悪魔の支配を全て終わらせる機が巡ってきたんだ
だからこんなところで止まれないよ!
相手の消耗が分かれば呼吸を整え全力の
《飛翔光剣斬》で両断を狙うよ
私の光よ、今こそ畏怖を凌駕する光となれっ!
ディアボロスのパラドクスに寄って炎に包まれるアヴァタール級『悪魔老師アガレス』。
だが、彼は未だ健在であった。
滅びるにはまだ早いというように彼の不気味な演説が炎を吹き飛ばす。振り払ったとも言えるだろう。確実に消耗しているとディアボロスたちは気がつく。
「恐怖こそが人間どもの本質的な感情なのだ。それを照らすことは、新たな恐怖を生み出すことに違いないのだ。ディアボロス。お前たちがしていることは希望を見せているのではない。新たな絶望に叩き落とすお膳立てでしかないのだ」
何故、それに気が付かぬ、と響く言葉は束ねられた鎖のごとき残留効果を手繰り寄せるディアボロスの歌声にかき消された。
湧き上がる勇気とともにシル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)とネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は歌う。
ディアボロスだけが手繰り寄せることのできる残留効果は重ねられていく。
ともに戦うこと。
その熱き思いは、さらにネリリが手繰り寄せた残留効果によって人々に伝播していくだろう。
もう誰も『悪魔老師アガレス』の不気味な演説に心とらわれることはなかった。
「貴方達のイベントのせいで中野区のみんはずっと季節が巡る度に、新しい恐怖を植え付けられてきたわ」
「それがどうした。人間は感情を抽出するためだけに存在している。根底に恐怖という感情を抱く限り『畏怖』は拭うことなどできはしないのだ」
その言葉とともに空を飛ぶ者すら落とす激震が走る。
パラドクス、とネリリが理解した瞬間、勝利の凱歌と託されし願いを背に走る影があった。
「『畏怖』とは、力によって生み出される感情。だが、見るがいい、クロノヴェーダ」
月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)とアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)が一気に『悪魔老師アガレス』との距離を詰める。
「今の貴様の言葉は誰にも届かない。その力が拍子抜けだと示されれば、喪われるが道理だろう」
サヨコの言葉に『悪魔老師アガレス』は表情を怒りに歪める。
「絶望は、畏怖は拭われた! 後はお前だけだ!」
吹き荒れる風。
ネメシスモードへと至ったアンゼリカの振るう光の大剣が放つ飛翔光剣斬(フライハイセイバー)が『悪魔老師アガレス』の駆る大鰐の首を一撃のもとに両断する。
「ば、馬鹿な……!」
「これが人々から繋いだ思いだ。絆の力だ。だから、私達はどこまでも強くなって見せる」
手繰り寄せる残留効果はもう、か細い光ではない。
鎖のように撚り合わされている。
多くのディアボロスが集った。
人々に『畏怖』を強いる者に怒りを燃やす者。奪われた悲しみに怒りをもって肯定する者たち。
それがディアボロスであるというのならば、アンゼリカは己の怒りこそが、己の力へとなることを知る。振るう一撃でもって『悪魔老師アガレス』を吹き飛ばしながら迫る。
「絶望こそが、人の本質だと何故わからない!」
「絶望ねぇ……そんな未来なんてノーサンキューだよっ!」
響く声にシルが否定する。
そう、絶望しか無い未来などいらない。今がどれだけつらく険しい道程続くものであったとしても、それでも人は今生きているのだ。
ならばこそ、シルの瞳がパラドクスに輝く。
「未来は……」
吹き荒れるように詠唱が紡がれていく。
人々の心に灯火が点っている。己達のように怒りを灯すのではなく。勇気を灯している。自分たちが戦った姿を見て、彼等は心を燃やしているのだ。
今は少ない人々だったとしても。
徐々に広がっていく。
一気呵成にではなくてもいい。
じわりと広がっていく心にこそ、自らの力が宿ることをシルからこそ、シルはパラドクスの輝きを解き放つ。
「そこに生きる一人ひとりが決めるものだからっ!! 七芒星精霊収束砲(ヘプタクロノス・エレメンタル・ブラスト)!」
放たれるパラドクスの光条が『悪魔老師アガレス』の身を穿つ。
吹き荒れる魔力。
その最中にネリリは天に手をかざす。
「歴史も大事だけれど、わたしはね。誰かの心に絶望を、恐怖を植え付ける行為、それ自体を許さないよ!」
これまでどれだけの行事がアークデーモンたちによって歪められてきただろうか。
本来ならば、行事は、イベントは人の心を豊かにするものだ。だからこそ、ネリリのパラドクスは、終わらない祝祭(マッド・ハロウィン)を示すように煌めく。
巨大なハロウィンかぼちゃを『悪魔老師アガレス』の頭上から振り落とす。
その一撃が彼の体を押しつぶさんと迫り、きしませる。
「ぐ、おおおおっ!!!」
老体のような体であっても侮ることはできない。
ネリリのパラドクスの一撃を受けて尚、彼は立っている。
シルの全力の一撃を受けて尚、それでも立っていたのだ。これで終わるわけがなかった。
だからこそ、サヨコは駆け抜ける。
背に託された願いがある。自分ができることはなんだと問いかける声がある。
「我等を恐れよ! 我等はアークデーモン。貴様たちに恐怖を植え付けきた者だ! 姿を見よ! 我が声に慄け!」
その言葉にサヨコは告げる。
「……真に恐るべき支配者とは、人々が望んで従うように心を操る存在」
「ああ、そのとおりだ! これまでだって人々の心を痛めつけてきた!」
アンゼリカの光の大剣が『悪魔老師アガレス』に受け止められる。
吹き荒れるように地震の振動がディアボロスたちを打ち据える。けれど、ネリリは止まらなかった。天より飛来したかぼちゃを押し込むように叩きつける。
「どんな行事だって、人が紡いできた時間があるの。それを捻じ曲げたのは、許せない!」
「どんな困難も、つまづくことがあっても前に進めるのが人間なんだよっ! だから! 遠慮せずもってけーっ!」
吹き荒れる光条の一撃。
シルが叩き込んだ一撃が『悪魔老師アガレス』の体を吹き飛ばす。
もうもうと上がる爆炎の中、しかし、彼は逃れることができると確信した。
迫る攻勢は確かに凄まじい。
けれど、この混乱に乗じて逃げればいいとさえ思っていたのだ。
だが、それを切り裂くパラドクスの煌めきが在った。
「貴様の単純なやり口は、支配の手法としては稚拙だ」
その言葉は冷ややかに。
されど、疾走る剣閃は熱く。
ほとばしるは電磁加速の煌めき。
神速の抜刀。
月鏡流抜刀術・迅雷風烈(ツキカガミリュウバットウジュツ・ジンライフウレツ)。
『悪魔老師アガレス』の動きをディアボロス達の攻勢で止められるのは一瞬。
だが、それで充分だった。
紡がれた残留効果の軌跡が己のが振るう剣閃の道行を示している。
加速された斬撃の一撃が、雷鳴のように響き渡る。
「この場をしのげば……!」
生き延びることができる。
そう確信していた。だが、『悪魔老師アガレス』は己の体が前に進まぬことを知った。
何故、と理解することもできなかった。
何故なら、彼の体はすでに胴を境に両断されていたからだ。
「この光が、今こそ『畏怖』を凌駕したんだよ」
アンゼリカは己が斬撃に斃れたことすら認識できなかった『悪魔老師アガレス』が滅びる姿を見下ろす。
ネリリとシルは歌う。
勝利の凱歌を。人々の心に刻まれた『畏怖』を優しく拭うように。
「はっぴー・はろうぃんって今年は言えるようにね。だから」
「うん、一緒に前に進んでいこう。どれだけ怖いと思っても、隣にはいつだって私達がいるって!」
「……ああ。取り戻す。必ず」
サヨコは響く歌声を背に、託された願いを受け止めディアボロス達の勝利の歌声を聞くのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!