第二次東京奪還戦(前編)

 豊島区のイマジネイラを討った事で、アークデーモン大同盟は盟主を失い崩壊しました。
 さらに、あまりにも鮮やかな決着により、豊島区に派遣されていたジェネラル級アークデーモンも軍勢と共に奪還に巻き込まれ、自区へ帰還出来なかったようです(いずれどこかに漂着すると思われます)。

 これにより《七曜の戦》の前に、アークデーモン大同盟に所属していた区を強襲し、区の支配者を滅ぼす絶好の機会が訪れました!
 攻略旅団が4月に提唱していた一斉奪還、『第二次東京奪還戦』が現実のものとなろうとしています。
 なお、新宿島は転移の兆しを見せていません。「今のディアボロスであれば、新宿島の人々を危険に晒したり、《七曜の戦》直前に新宿島大結界のエネルギーを消耗する必要は無い」ということなのでしょう。

 現在決戦中の『世田谷区』、潜入調査を行っている『目黒区』を除く、アークデーモン大同盟の支配区域である『足立区』『板橋区』『北区』『練馬区』『中野区』の5区に対して、一気呵成に襲撃を仕掛けます。
 大同盟の崩壊で混乱している各区で、区の支配者に決戦を挑む隙を作りましょう。
 5区全ての奪還は難しいかもしれませんが、可能な限り多くの区の奪還を行えるように、強襲作戦を実行してください。

※特別ルール
 それぞれのシナリオで5区のどれを襲撃するかは、各シナリオに参加するディアボロスの選択で決まります。
 期間内に『成功数4以上』となった区のみ「後編」として支配者との決戦が発生します。
(成功数が4を超えた区は、超過分だけ状況が有利になります)

攻めるなら今! 五区撹乱戦!(作者 秋津透
4


#TOKYOエゼキエル戦争  #第二次東京奪還戦(前編)  #アークデーモン大同盟  #第二次東京奪還戦 


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「腹が減っては戦はできぬ。食いながら話を聞いてくれ」
 時先案内人の陳・修賢(人間の特級厨師・g03221)が、いつものように手製の饅頭を配りながら告げる。
「TOKYOエゼキエル戦争ディヴィジョンで、豊島区のサンシャインシティ決戦により、豊島区の支配者でアークデーモン大同盟の盟主『『複素冥界』イマジネイラ』の撃破に成功し、豊島区を奪還することができた。この電撃的大勝利により、豊島区に援軍に来ていたジェネラル級アークデーモン達は、自区への帰還も出来なかったようだ」
 まあ、消滅したわけじゃなく、そのうちどこかに漂着するだろうとは思うが、それをのんびり待っている手はない、と、修賢は告げる。
「この機を逃さず、アークデーモン大同盟に所属する区のうち、既に反攻が始まっている「世田谷区」と潜入状況調査中の「目黒区」を除く、「足立区」「板橋区」「北区」「練馬区」「中野区」の五区への大反攻作戦を実行することになった。まあ、アークデーモンの支配区がなくなると、大天使側…墨田区の『ミカエル』が断片の王になってしまう危険性が高まるのは確かだが、それでもできるだけ多くの区を奪還した状態で《七曜の戦》に臨みたいところだ」

 そして修賢は、メモを見ながら言葉を続ける。
「まず最初に、パラドクストレインの中で、五区のどこに攻撃を仕掛けるか決めて欲しい。それが決まれば、目的の区の近くの境界海上にパラドクストレインが到着する。そこから海を移動して目的の区に移動し、海岸から上陸後、アークデーモン大同盟の崩壊によって混乱する敵部隊に攻撃を仕掛け、撃破して欲しい。今回の攻撃は示威撹乱が目的なので、住民を集めてアークデーモン部隊の撃破を見せつけ、畏怖を弱めるように仕向けることができれば好都合だ」
 もっとも、集まった住民が巻き添えになるようなことになったら元も子もないので、そこはよく考えて戦ってくれ、と、修賢は真顔で注意する。
「予見によれば、どの区に攻撃を仕掛けた場合にも、遭遇する部隊の指揮官はアヴァタール級アークデーモン『羅刹天インドラジット』で、配下のトループス級アークデーモンは『ヒンズースクワッシュ』だ。必ずしも与し易いとは言えないが、まあ、あまり知恵が回るタイプではないので、ストレートに撃破すればいいだろう」

 そして修賢は、一同を見回して続ける。
「《七曜の戦》がどんなシロモノになるか、今のところはまだわからない。最低限、新宿に直接隣接する区域は奪回しておきたいということで、豊島区攻略を急いだわけだが、予想以上の戦果が得られそうな状況になってきた。大天使勢力の動向とか、懸念がないわけじゃないが、やはりここは、絶対的に攻め時だと思う。どうか、よろしく頼むぜ」


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【悲劇感知】
1
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【水中適応】
4
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。
【防衛ライン】
2
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV4 / 【反撃アップ】LV1 / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV2 / 【ロストエナジー】LV1 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

秋津透
 どうも、秋津透です。
 TOKYOエゼキエル戦争ディヴィジョンで、豊島区奪還、アークデーモン大同盟崩壊の戦果に乗じ、アークデーモン支配区五区の一つを選んで示威撹乱戦を仕掛けるシナリオです。

 選択肢1:アークデーモン大同盟の支配区への突入
 最初の選択肢となり、この選択肢が解決しないと他の選択肢へは進めません。プレイングで必要になるのは「どの区へ示威撹乱戦を仕掛けるか」で、採用可能なプレイングの中から「攻撃を仕掛ける区」が選ばれます。事前に相談して攻撃する区を統一しておく行為は(不採用になるプレイングをなくすという意味で)推奨されますが、必須ではありません。

 選択肢2:民衆を鼓舞する為の戦い『ヒンズースクワッシュ』
 示威撹乱戦の主部となります。トループス級『ヒンズースクワッシュ』は基本的に配置場所で混乱状態になっているので、攻撃を仕掛ける区の状況に合わせ、畏怖下にある住民を集めて、アークデーモンの撃破を見せつけるよう、工夫してプレイングを提示してください。住民を集められない、あるいは戦闘の際に巻き添えにしてしまう危険性が高いと判定されたプレイングは、採用されなかったり、内容を改変される可能性があるので、改変を拒否する(改変されるよりは不採用の方がいいという)方は、その旨明記してください。なお、この選択肢を解決せずに選択肢3に進むことはできません。

 選択肢3:アヴァタール級との決戦『羅刹天インドラジット』
 警備部隊の指揮官、アヴァタール級アークデーモン『羅刹天インドラジット』と交戦する選択肢です。トループス級が撃破されると慌てて登場してくるので、トループス級撃破を見せつけた住民に巻き添えの被害が及ばないよう、工夫して撃破してください。巻き添えにしてしまう危険性が高いと判定されたプレイングは、採用されなかったり、内容を改変される可能性があるので、改変を拒否する(改変されるよりは不採用の方がいいという)方は、その旨明記してください。撃破できればシナリオは解決で、同時に発生する排斥力により、作戦に参加したディアボロスは全員パラドクストレインに強制移送されます。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


ネリリ・ラヴラン
『練馬区』を目指すよ

大同盟に参加していた中でほとんど情報が無いのがここと板橋区
どちらかと思ったけれどとりあえずこっちで!

電車が到着したら【水中適応】を使って海底付近を進むよ

混乱してるからこそ区外への警戒はしていそうだし
一度だけ遠くから海面からお顔を出して沿岸部を見まわすね
一般人、クロノヴェーダ問わず人影がありそうな場所は
極力避けて上陸できそうな場所を探すよ

目標地点を決めたら再び潜航して
近づいていく間もまた深い場所からだね
方角は水中コンパスを持ち込んで
一度観測に上がった時に確認しておけばよいかしら

予見の通りの敵さん達がいるなら
海岸線にいたら熱気で解りそうな気もしてくるね
もわっとしてそう

冗談だよ


無堂・理央
『練馬区』突入


ミカエルが断片の王になるリスクはあるけど、それよりも区の大量奪還はリターンが大きいはず!


無双馬『クロフサ』に騎乗していざTOKYOの海へ!
手持ち型の潜望鏡片手に海中を進んで沿岸近くまで行くよ。
で、陸地の様子は潜望鏡をちょこっと海面から出して警備状況を探るね。
上陸に適した警備が薄いところはないかなー?

上陸地点を定めたら手早く近くまで移動して、機をうかがって一気に上陸しちゃおう!
機をうかがう時も潜望鏡の出番だけど、陸に近い分だけ潜望鏡も発見され易い点には注意しないとね。


シル・ウィンディア
【練馬区】へ突入するよっ!

水中ってことだから、水中適応は大切っ!
そのまま、水面や水中を警戒しつつ迅速に移動を開始。
水中に物影があるのなら、逐次身を隠しつつ移動していくよ。

スピードは欲しいけど、でもばれないようにするのが一番だから、隠密行動を心掛けるよ。
まぁ、でも気を張り詰め過ぎても仕方ないし、力を抜けるところは抜いてリラックスしないとね。大丈夫、絶対になんとかなるなるっ!!

上陸できそうな地点まで来たら、水面へ移動して一気に上陸するよ
デーモンさん達、ここはしっかり取り戻させてもらうからね。
…さ、それじゃ行きましょうかっ!!


「練馬区へ」
 ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)の三人が声を揃える。
 アークデーモン大同盟参加区のうち「板橋区」と並んでほとんど情報のない「練馬区」が選択され、パラドクストレインが動き出す。
 ディヴィジョンを越えたトレインは、やがて海の上に停止するが。
「……ん? ここは、江戸川区に相当する場所かな?」
 方角と地形を窺って、理央が小首を傾げる。
「てっきり、奪回した豊島区に出ると思ったんだけど。ここからだと、ずーっと北を回って練馬区へ出なきゃいけないのかな?」
「……そりゃまあ、アークデーモンの身になってみれば、取られたばかりの豊島区側からディアボロスが来るんじゃないかって、がっちがちに警戒してそうだもんね」
 豊島区側からしか上陸できない地勢ならともかく、回り込めるようならそっちの方がいいっしょ、とネリリが応じ、三人はそれぞれ【水中適応】を発動させて海に入る。
「…だけど、これ、上陸地点しっかり見極めないといけないよね。「葛飾区」「足立区」「北区」「板橋区」って、ずーっと通り過ぎていって、いちばん最後というか、いちばん西側が「練馬区」だから」
 シルが告げ、陸地が目視できるぐらいの沿岸を、深く潜って進む。つまり、しばらくの間は、上陸できそうな場所があっても上陸しちゃいけないわけか、と、理央は無双馬『クロフサ』に騎乗し、海底を駆けていく。手には潜望鏡を持っているが、当分、使う機会はなさそうだ。
「…ええっと、あんまり沖に出ちゃうと、北方境界の守護者とかいうのがいるんだっけ? 海中を警備してる気配はないみたいだし、このまま沿岸を慎重に進むのが安全かなあ?」
「多分、そうだと思う。気を張り詰め過ぎても仕方ないし、力を抜けるところは抜いてリラックスしないとね」
 シルとネリリは言葉を交わし、水中騎乗の理央に遅れないよう先へ進む。そして、西側の陸地が途切れたので、陸地を南側に見て西へと進み、更に相当に長い距離を進んでいくと、やがて南側の陸地が途切れる。
「…これは?」
「多分、ディヴィジョンの西端だろうね。こっち側にも別の境界守護者がいるんじゃないかって推定されてるけど、ホントに未知の領域だよ」
 訊ねるネリリにシルが応じ、理央は無双馬の足を停めて陸地側へと進む。
「つまり、このへんが練馬区ってわけね。さぁて、地上の様子はどうかな?」
 潜望鏡を使って様子を窺い、理央は他の二人に告げる。
「まったく何の気配もないよ。もーいーかげん行くところまで来ちゃったし、このへんでさっさと上陸しない?」
「…それがいいね」
 シルが同意し、三人は警備らしきものもいなければ人の気配もない、荒涼とした海岸に上陸する。
「…ここが、練馬区かぁ…」
 崖状の海岸を登り、人の気配の薄い荒れ果てた住宅地らしき地域を見渡し、シルが呟く。
 北区のように洗脳音楽が流れているわけでもなく、足立区のように支配者と富裕層の居住地をスラムと区切る城壁が聳え立っているわけでもない。遠目に競技場のような大きな建物が見えるのは、もともとあったランドマークが廃墟になっているのか、それとも世田谷区の残虐ショー会場のように、区を支配するアークデーモンが何らかの意図で作ったのか。
 とにもかくにも、彼らは無事に(ディアボロスにとって)未踏の地「練馬区」に到達した。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】LV3が発生!
効果2【ダブル】LV2が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

嵐柴・暁翔
一応刻逆前の練馬区の地図を持ち込んで現状と照らし合わせてみます
アークデーモンから盛大なお出迎えをされるのも困るけど、今回の目的を考えると人気が無いというのも問題だな…

近くに人がいるなら接触して暮らしぶりや近況、手近なアークデーモンの拠点の場所を聞いてみます
ついでに【口福の伝道者】で増やした食べ物を提供して人を集めてみます
通報されたり監視がつくならそれはそれで
筋肉南瓜が出てくる気配がなければ聞けていれば拠点へ、当てがなければ競技場のような大きな建物を目指して移動します

拠点には派手に突入して衆目を集めます
筋肉南瓜に《魂の咆哮》を叩き込みます
筋肉南瓜に遠距離攻撃はないから流れ弾を気にする必要はないな


天ヶ瀬・月兎
【悲劇感知】を活用
聞こえる悲しみの歌を頼りに悲劇が発生する場所近くに潜伏します。

『男なら背中と拳で語れ!!』

悲劇が発生する前に割って入ります。

「グラップル」メイン
「捨て身の一撃」で懐に潜り込み
拳を固め「強打」「衝撃波」を載せた【羅生門】を叩き込みます

『お前にこの声が聞こえるか?好きにはさせへんぞ!!』

「呼吸法」で息を吸い込み「オーラ操作」で防御力を上げて
「忍耐力」気合一発!!スクワットぐらい余裕で熟したるわ!!

ただ暑苦しいので、途中で切れて
オーラを込めた肘打ちを、全力でかぼちゃ頭に叩き込みます。


バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。
仲間の指示を仰ぎ、敵に突撃します。
見ている人達を鼓舞出来る様に、いつもより勇敢な戦いを目指すであります。
無双馬に騎乗して、槍を構えて突進します。
大声で気合いを入れながら、スピアウォールで呼び出した槍襖と一緒に突入です。
周囲の敵を槍襖で突き刺しながら、目標と決めた敵に騎馬の突進力と質量を集中させた穂先を叩き込みます。
念のため、群衆の前に防衛ラインを作っておきます。
戦場を駆け回って敵を引き付けて、群衆に被害が出ないようにするであります。


ネリリ・ラヴラン
さて、ここからだね

西側から解りそうな競技場なら板橋との境か石神井公園の向こうなのかな
でも廃墟になってるのなら攻められている可能性もありそうね

当てもそんなに無いし、【飛翔】で競技場の方に向けて移動しつつ
敵さんを見つけたら戦うってしてみるけど
【悲劇感知】を使って貰えるのならそれも頼りにするわ

南瓜達を見つけたらPDを【高速詠唱】
住民さんが近くに居ない敵に狙いを定めて蝙蝠爆弾を発射ね
その際は高度を高く取って遠くからでも姿を見つけやすくしたいわ

こんな偽物南瓜、もう怖がる必要なんて無いんだよ
同盟でまとまっても、わたし達ディアボロスには勝てなかったんだからね!

アドリブや連携は歓迎だよ


「……あ、あれ? 【悲劇感知】の反応、全然なしかい?」
 今までほとんど情報のない、アークデーモンの支配地「練馬区」北方。天ヶ瀬・月兎(鬼狩兎・g09722)が残留効果【悲劇感知】を発動させたが、悲劇を示唆する歌はまったくどこからも聞こえてこない。
 そして、上陸地点から遠目に見えていた競技場のような施設に近づいていくと、そこから妙に陽気なパリピダンスミュージック(?)のようなものが聞こえてくる。
「パリピー! パリパリ、パリピー! イエー!」
「…なんなの、これ?」
 目を点にして唸るネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)に、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が冷静な口調で告げる。
「なんだか知らんが、練馬区のアークデーモンは住民を積極的に迫害はしてないみたいだな。もしかしたら中野区のように、ノリの軽い住民を下っ端アークデーモンに変化させてるのかもしれないが」
 それとも単に、このあたりを担当するアヴァタール級『羅刹天インドラジット』の趣味かもしれないな、と、暁翔は言葉には出さずに続ける。何しろ、区の支配者のジェネラル級アークデーモンがどんな個性の持ち主で、どんな支配方針を敷いているのか、まったくわからないのだから推定のしようがない。
「どうする? さっさとパリピな競技場へ飛ぶ?」
「……いや、それじゃ民衆を鼓舞する戦いにならないんじゃないか? とりあえず、人を探そうぜ」
 急ぐ必要は全くなさそうだからな、と応じ、暁翔は飛翔しようとするネリリを制し、徒歩で競技場のような施設に近づく。丘のような場所に登ると、人家や畑、そこで作業をする人々が見えてくる。
「意外にのどかな感じだが…さて、食糧は足りてるのかな?」
 呟いて、暁翔は火を焚き、持ってきた干し肉を焼いて美味そうな匂いを広げる。匂いに気づいた人々が恐る恐る近づいてきたところで、焼き干し肉を食べ、【口福の伝道者】で百倍に増やす。
「な、なんだ!? 肉が湧いて出た!?」
「ああ、そういうわけでたっぷりあるから、遠慮なく取ってくれ」
 驚愕する人々に、暁翔は軽い口調で告げる。
「言っておくが、俺たちはアークデーモンの手先でもないし、天使が差し向けた工作員でもない。少々不思議な力はあるが、あんたたちと同じ人間だ」
「…そ、そうなのか?」
 不安げに顔を見合わせる人々の間から、逞しい壮年の男が出てきて、増えた焼き干し肉にかぶりつく。
「美味いな。肉は久しぶりだ。皆も食え、食え」
 肉を噛みながら壮年の男が告げ、人々はわっとばかりに百人前の肉に手を出す。これは、もっと増やしたほうが良さそうだと見て、ネリリと月兎、更にバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)も、【口福の伝道者】を共有、焼き干し肉を食べて量を増やす。
 一方、どうやら人々のリーダー格らしい壮年の男は、暁翔に訊ねかける。
「いったい、あんたたちは、ここに何しに来たんだ? 俺たちに肉を奢りに来たわけじゃないんだろ?」
「俺たちは、アークデーモンをぶちのめしに来た」
 相手の反応を注意深く見ながら、暁翔は応じる。
「あの、妙に賑やかな場所に、アークデーモンがいるのか?」
「ああ…支配者様は、あそこでダンスパーティーをやっている。会場の真ん中には缶詰が山と積まれていてな。支配者様のお気に召した奴は、缶詰をたっぷり下賜される」
 肉を噛みながら、壮年の男は応じる。
「しかし、支配者様は気まぐれでな。ダンスがうまけりゃお気に召すと決まったものでもないし、へとへとになるまで踊っても、全然下賜がないこともしょっちゅうある。それでも、畑を耕すより踊ってる方がいい奴らは、支配者様の気まぐれを期待して踊りに行くのさ」
 そう言って、壮年の男は肩をすくめる。
「パーティが始まった頃は、隙を見て缶詰をかっぱらおうとする馬鹿も時々出たが、カボチャの悪魔が警備をしていて、たちまちぶち殺された。だが、馬鹿な真似さえしなけりゃ、踊りがドヘタだろうが、全然踊らないでいようが、咎められることはない」
「…なるほどな」
 悲劇感知が働かないわけだ、と、暁翔は内心呟いたが、どんなにユルい支配をしていようが、アークデーモンはアークデーモン、ぶち殺す対象に変わりはない。
「俺たちは、これからそのパーティ会場に乗り込んで、支配者と手下の悪魔をやっつける。加勢をしろとは言わないが、うまくその場に居合わせれば、会場に積んであるという缶詰は取り放題になる。このチャンスに乗るか?」
「ああ、乗るさ」
 暁翔の提案に、壮年の男はあっさり応じる。
「あんたたちが負けるようなら、支配者様に逆らうとは馬鹿な奴らだと笑ってりゃいいんだろ? どっちに転んでも損はないぜ」
「ああ、巻き添えにならないように注意してくれさえすればいい」
 言い放って、暁翔は仲間たちに告げる。
「話はついた。アークデーモンのパリピダンス会場に殴り込むぞ」
「おう、待ちかねたぜ」
 月兎が応じ、ネリリとバトラもうなずく。一方、壮年の男は人々に告げる。
「このあんちゃんたちは、豪気なことに支配者様に喧嘩を売るんだそうだ。俺は見届けに行って、あわよくば缶詰をいただいてくる。乗るか?」
「おーっ!」
 集まっていた人々の半分ほどが拳を突き上げ、男はうなずいて、残り半分の心配そうな様子をした人々へ告げる。
「大丈夫だ。ドジは踏まねえ。あんたたちは、この肉を、皆で公平にわけておいてくれ」
「わかった。気をつけてな」
 年配の女性が応じ、人々はそれぞれ作業にかかる。
「よし、俺たちも行くぞ」
 アークデーモンの統治がヌルいせいもあるんだろうが、練馬区の一般人、なかなか逞しいぜ、と、内心呟きながら、暁翔は敢えて【飛翔】を使ってパリピダンスミュージックを流す施設へと向かい、他の三人も飛んでいく。
 問題の施設は屋根のない競技場のような構造で、おおむね聞いた通りの状況だったが、支配者とおぼしきアヴァタール級は巨大なスクリーンに映っているだけで、その場にはいなかった。中央に、なぜかサバの水煮缶が山のように積まれ、その周囲でトループス級『ヒンズースクワッシュ』がヒンズースクワットに励み、そのまた周囲で、あまり多数でない一般人が狂ったように踊っている。
「人間はさがれ! 悪魔をぶち殺す!」
「な、なんだ、なんだ、てめぇらは!?」
 暁翔が叫び、スクリーンに映っているアヴァタール級『羅刹天インドラジット』が仰天した声を出すが、当然、完全に無視してディアボロスたちは『ヒンズースクワッシュ』に急降下強襲を仕掛ける。
「おらぁ! ぶち殺す!」
 悲劇の声は聞こえていないけど、きっと以前に缶詰を盗もうとして殺された奴は怨嗟してるに違いないぜ、と、月兎はパラドクス「羅生門(ラショウモン)」を発動。怨嗟を籠めた強烈な一撃でとる

 
 

 
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!

怨嗟を籠めた強烈な一撃でトループス級のカボチャ頭を打ち砕く。しかし、頭を砕かれながらも『ヒンズースクワッシュ』は残った身体で反撃のパラドクスを発動。ディアボロスにダメージを与える。
 他のディアボロスたちも、それぞれトループス級に壊滅的な打撃を与え、反撃を受けた者も受けなかった者もいたが、あっという間に『ヒンズースクワッシュ』を全滅させる。
 そして、もともと会場にいた一般人たちは、呆然と立ちすくむか、あるいは何も見えていないのかそのまま踊りを続けていたが、すぐに大勢の住民たちが外から突入し、手早くサバの水煮缶を運び出しながら、ディアボロスたちへと大歓声を送る。
「な…な…な…」
 スクリーンに映ったアヴァタール級『羅刹天インドラジット』は、しばしの間、声も出ない様子でその光景を眺めていたが、やがて、当然ながら大激怒の声を発する。
「コンチクショウどもめ、舐めくさった真似しやがって! 今すぐ行って全員ぶち殺すから、そこ動くんじゃねーぞ!」
嵐柴・暁翔
待てと言われて待つ方はまずいないと思うぞ
今のうちに【避難勧告】を発動して練馬区の方々の避難誘導をしておきます
余裕があれば後で調べたいのでサバの水煮缶を一つ【アイテムポケット】に入れておきます

競技場みたいな構造ならインドラジットがいそうな場所はどうせ高い所だろうけど凡そ見当は付くだろう
姿を現したなら此方から【飛翔】で突っ込んで更に【防衛ライン】を発動してその場に足止めして住民達の方へは近付かせないようにしておきます
流石に目の前の復讐者を無視はしないとは思うけど、備えておくに越した事はないからな
さあ、稲妻の太刀での華麗な剣戟、この際だから雷舞(らいぶ)とでもしておくか
とくとご覧あれ…なんてな


シル・ウィンディア
まだかなー、まだかなー、悪魔さん。
あ、やっと来た。
女の子を待たせるなんてひどい悪魔さんだね。
そんな悪魔さんには…
お仕置きが必要だよねっ!
それじゃ、始めましょうかっ!!

世界樹の翼type.Aを構えつつ敵の動きを観察していくよ。
死角から攻めてくるのなら…。
敢えて、突き刺しやすいように防御の甘いところを作るよ。
突き刺されたら反撃を行いつつ、高速詠唱。
突き刺してきた腕をしっかり握ってから、全力魔法の七芒星精霊収束砲!
にっこり笑顔でこう言いながら撃ってあげるよ。

楽しい時間はもう終わり。
ここは、わたし達ディアボロスが奪還させてもらうからねっ!
それじゃ…。
わたしの魔砲、遠慮せずに持っていけーっ!


バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。
引き続き無双馬に騎乗して、サリッサを斧槍に持ち替えて突撃します。
仲間とタイミングを合わせます。
見ている人達に反撃の余波が及ばない様に、暗殺技で反撃されそうなWIZ属性のクレセントスラッシュで攻撃するであります。
喉が潰れる程の絶叫を上げて気合を入れながら、頭上で斧槍を旋回させて突進します。
遠心力に無双馬の突進力を加えて、すれ違いざまに斧の刃を全力で叩き付けて切り裂いて、勢いのまま駆け抜けるであります。


旗楽・清政
インドラジットは、帝釈天インドラに勝利したが故にその名を得たと聞く。
もちろん、本人ではなくその名を騙るクロノヴェーダとわかってはおるが、
相応の実力は持っていよう。
それが如何程か気になる故、確かめると致そう。名前負けでなければ良いがな。

さて、姿もパラドクスも随分と傾(かぶ)いておるようでござるが、
此度はエメラルド・ストーム・シージで攻撃するでござる。
消えられる前に、ダメージを与えておくと致そう。

彼奴は姿は消すとは言え、足音や気配までは消せまい。
【精神集中】して聴覚や気配を探り、彼奴の位置を【看破】し、
そちらにビームシールドを向けて爪を防ぐと致そう。
仮に防ぎきれずとも、具足や闘気で耐えるでござる。


天ヶ瀬・月兎
アドリブ・連携歓迎

馬鹿騒ぎは終いや!!

【飛翔】の応用
地面スレスレを駆けるように飛び
速度に緩急をつけながら、一気に懐に飛び込んだり、緊急回避に使用します。

基本攻撃時にはオーラ操作で、全身にオーラを纏い
呼吸法・グラップルでの白兵戦
拳に赤黒いオーラを集中させ、強打・粉砕を載せた【悪鬼粉砕撃】をボディ叩き込みます。

派手さは無いけど、、、こう距離詰められたらウザいやろ

他の仲間と積極的に連携を取ります。
【パラドクス通信】も活用して邪魔にならないように気を配ります。


蝉丸・玄
救援機動力で戦場に駆け付ける。
状況は認識した。戦闘行動を開始する。

周囲の一般人の位置を確認。
反撃されても彼等に被害の出ない位置から攻撃する。
【穿孔螺旋襲】で、ドリル型のスクリューアタッチメントを右腕に装着し、高速回転させ無言の気合いと共に突撃し突き刺す。

反撃は、ドリルの回転で生じさせた気流の壁によるガードアップで耐える。余波が一般人に及びそうなら、全て己の身で受け止める。


伊藤・真九郎
アドリブ、連携歓迎致す。

攻勢に打って出るこの戦、必ずや勝利すべし。
一矢助力つかまつる。

民への被害は防がねばならん。
強化された【防衛ライン】を用いて、敵と民の間に防線を引く。
反撃を受けても人々に被害及ばぬ位置より【鋼弝剛弓】にて攻撃致す。
「南無八幡大菩薩!」
鏑矢つがえ、よっぴいてひゃうど放つ。人々よ見よ、これぞ解放の一矢也。

隠身の反撃は「精神集中」し物音や殺気を「看破」、かわせずとも急所を外し耐える。


「そこ動くなと言われて素直に動かずにいる方は、まあ、なかなかいないと思うぜ」
 アヴァタール級アークデーモン『羅刹天インドラジット』の姿が消えた巨大スクリーンを見やって、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が呟く。屋外競技場…というか『インドラジット』が設定したダンスパーティー会場では、いまだパリピダンスミュージックが派手に鳴り響いており、【避難勧告】を発動して赤色光を明滅させてサイレンを鳴らしても、紛れてしまってあまり効果がない。
 とはいえ「練馬区北西部住民有志」の皆さんは、少々呆れるほど手際よく、山と積まれていたサバの水煮缶をリヤカー等に積んで全量回収。何が起こったかわからず呆然としていたり、我関せずと踊り続けるもともとの「ダンスパーティー参加者」を、有無を言わさず引きずり出して会場から撤収していく。
(「…これは、ヘタに会場外に流れ弾が飛ぶ方が危ないかもしれないな」)
 アヴァタール級がどこからどう出てくるかにもよるが、空中で戦うか、それとも会場内に引きずり込むか、悩ましいところだ、と、暁翔は言葉には出さずに唸る。ちなみに、従来は「道を塞ぐ」使い方しかできなかった【防衛ライン】は、改良されて「(道ではなくても)地面や床に、突破や飛び越しに手間暇かかる線を引く」ことができるようになったが、空中に線を引くことはできない。
 しかし、あれこれ迷っていられる時間はごく短く、やがて憤慨激怒した『インドラジット』が、会場上空、かなり高い位置の空中に出現する。予想通りだ、と呟き、暁翔は【飛翔】で迎撃。パラドクス「天元突破冒険者(ランディ)」を発動させ、先手必勝で斬りかかる。
「……俺の太刀に、斬れぬもの無し。……全てを斬れ……雷光烈斬牙…!」
「ぐわあっ! て、てめぇ、どこまで舐めた真似をっ…!」
 雷電を帯びた剣撃で袈裟がけにばっさり両断されながらも、そこはどんなにチャラくてもアヴァタール級。傷口から妖しい靄を発して身体を繋ぎ、反撃のパラドクス「サタデーナイトフィーバー」を発動する。
「これでも、くらいやがれっ!」
「…どわっ!」
 パリピとクラブハウスを魔術でその場に即座に召喚し、その場のノリと勢いをぶつけてよくわからないダメージを与えるという恐るべき(?)秘術をまともに食らってしまい、暁翔は戦闘不能こそ免れたものの、よくわからない大ダメージを受けて懸命に後退する。追い討ちを受けたら危ないところだったが、そこへ無双馬『青縞』に騎乗したバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)が、長槍(サリッサ)ではなく斧槍(ハルバート)を振り回して飛翔突撃してくる。
「うわああああああああああっ!」
「こ、このヤロウ!」
 喉が潰れる程の絶叫を上げて気合を入れ、バトラはパラドクス「クレセントスラッシュ」を発動。斧槍の斧部を三日月の如き軌跡で叩きつけ『インドラジット』の太い首を見事に切断する。しかし、アヴァタール級は強引に頭を押さえて靄を発し、首が胴から離れるのを防ぐと、反撃のパラドクス「アドリッシャ・パンジェ」を発動。一瞬姿を消したかと思うと、走り抜けようとする『青縞』の横へ瞬間移動さながらの動きで出現し、ずぶりと爪を無双馬の首へと突き刺す。
「…くっ!」
 万が一にも他者に巻き添えを出さないように、近接の暗殺系反撃を誘ったのは狙い通りだったが、ここまで鮮やかに決められるとは思わなかった。『青縞』が倒れないよう即座にダメージを肩代わりし傷を塞いだが、引き受けたバトラのダメージは大きく、無双馬にしがみつくだけで精一杯の状態になる。
「させんわ!」
 その刹那、低空から急上昇してきた天ヶ瀬・月兎(鬼狩兎・g09722)が『インドラジット』を急襲。間合いを詰めて懐に飛び込み、パラドクス「悪鬼粉砕撃」を発動。ぶち抜けとばかりに腹部を強打する。
「ぐふっ、こ、コンチクショウ!」
 痛烈な一打を受けて血とも反吐ともつかない赤黒い液体を口から噴いた『インドラジット』は、しかし同時に反撃のパラドクス「ティイ・バーリッシュ」を発動。瞬間移動じみた動きで強引に間合いを開き、無数の透明の矢を月兎の頭上から降らせる。
「うわあああっ!」
 ぶすぶすと頭や肩に矢を射込まれ、月兎は必死になって離脱する。ダメージは凄まじいものがあったが、幸いというか何というか、透明な魔術の矢は刺さった後そのまま消え、傷を生じさせることはない。更に、自分から間合いを開いたため、アヴァタール級が追撃してくることもなかった。
 しかし、ディアボロス側は攻撃の手を緩めない。瞬間移動で苦戦を救援に来た蝉丸・玄(零式英霊機のボトムマリナー・g09881)旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)伊藤・真九郎(人間の戦国武将・g08505)の三人が、アヴァタール級に息つく暇も与えずに連続攻撃を仕掛ける。
「……!!」
 玄がパラドクス「穿孔螺旋襲(センコウラセンシュウ)」を発動。左腕に巨大なドリル状のスクリューアタッチメントを装着し、高速回転させ無言の気合いと共に突撃し突き刺す。そして『インドラジット』が突き刺されたドリルを懸命に引き抜いて間合いを取った瞬間、清政がパラドクス「エメラルド・ストーム・シージ」を発動。多数のエメラルド・ビーム・ガトリングとエメラルド・ビーム・カノンが一斉に火を噴き、エメラルド色のビーム弾と極太の光条がアヴァタール級を襲う。
「ぎゃあああああああああっ!」
「…やったか? …ぐむっ!」
 十字砲火を浴びた『インドラジット』が、絶叫しながらずたずたになって消える。一瞬、潰れたようにしか見えなかったが、次の瞬間、パラドクス「アドリッシャ・パンジェ」を発動して清政の傍らに出現して爪を叩き込む。寸毫も油断していなかった清政はビームシールドで防ぐが、アヴァタール級は執念でシールドと具足を爪で貫き、さほど深刻ではないもののダメージを及ぼす。
 しかし、『インドラジット』が清政に攻撃を仕掛けるため姿を現したところを狙いすまし、真九郎が
パラドクス「鋼弝剛弓(コウハゴウキュウ)」を発動する。
「南無八幡大菩薩!」
 軍神への祈りとともに和弓から放たれた鏑矢は、破邪の音と共に『インドラジット』に突き刺さり、悪心を縫い止め動きを封じる。
「ぐわああああ、…な、なんの、これしき…俺の動きを止めようなど…」
 アヴァタール級は呻き、身悶え、身体を貫く矢を必死になって抜き取ろうとするが、その動きは徐々に緩慢になっていく。
(「…あ、あれ? これ、このまま、こっちに攻撃こないで終わる?」)
 練馬区に上陸してからずっと、何も手出しすることなく状況を観察していたシル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)が、声には出さずに唸る。シルはアークデーモンが攻撃してきたら、反撃のパラドクスを撃ち込もうとしていたのだが、よほど特殊な状況でない限り、ディアボロスとクロノヴェーダのパラドクス攻撃戦は、ディアボロスが仕掛けてクロノヴェーダが反撃する形になる。つまり、単に攻撃を待っていたのでは、存在そのものに気づかれない可能性が非常に高い。
(「仕方ないなぁ…」)
 声には出さずに呟くと、シルは瀕死の『インドラジット』に対し、パラドクス「七芒星精霊収束砲(ヘプタクロノス・エレメンタル・ブラスト)」を発動する。
「女の子を待たせるなんてひどい悪魔さんだね。そんな悪魔さんには…お仕置きが必要だよねっ! 六芒星に集いし世界を司る6人の精霊達よ、過去と未来を繋ぎし時よ…。七芒星に集いて虹の輝きとなり、すべてを撃ち抜きし光となれっ!!」
 わたしの魔砲、遠慮せずに持っていけーっ! と、シルは強力無比な超高出力型複合魔力砲撃を撃ち放つ。瀕死の『インドラジット』はビームを受けてなすすべもなく蒸発した…かと思いきや。
「舐めんじゃねえっ!」
 怒りに満ちた声…おそらく残留思念が響き、存在を失ったアヴァタール級の憤怒と執念によって「アドリッシャ・パンジェ」が発動。不可視の爪…おそらく思念の爪がシルの胸元を深く抉る。
「くっ…」
 危うく戦闘不能になりかねない深手ではあったが、さしものアヴァタール級アークデーモン『羅刹天インドラジット』も、この執念の一撃を放って消滅したらしい。次の瞬間、強大な排斥力が発動し、作戦に参加したディアボロス全員が、離れた海上に待機するパラドクストレインへ強制移送される。
「インドラジットは、帝釈天インドラに勝利したが故にその名を得たと聞く。もちろん、本人ではなくその名を騙るクロノヴェーダとわかってはおるが、
まあ、相応の実力は持っておったようだな」
 貫かれて破れたビームシールドと具足を見やって、
清政が厳粛な表情で呟いた。 
 
 
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
【水中適応】がLV4になった!
【防衛ライン】がLV2になった!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【ガードアップ】がLV4になった!
【アヴォイド】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2023年06月14日