不思議の森とエルフの郷(作者 佐和
11


#幻想竜域キングアーサー  #妖精郷を焼くドラゴン  #妖精郷 

「おかーさん、変な鳥がいるよ」
 そういって空を指差した子供が、最初の異変だった。
 すぐにそれが鳥などではなく、空を飛んでこちらへ近づいてくるドラゴンだと分かり、森の中の集落は大騒ぎとなった。
 女子供は逃げ隠れ、戦える者は剣を手に魔法を放ち抵抗する。
 だが、上空のドラゴンが放った配下の竜鱗兵は、それを難なく蹴散らして。
 建物を破壊したり、住人を襲っていった。
 虐殺とまではいかなくとも充分に乱暴で、成す術もない一方的な襲撃。
「おかーさん……」
「静かに」
 身を潜めた子供は、僅かな隙間から、壊されていく集落を見続け。
 ついに、巨木のような竜鱗兵に発見され、庇った母が目の前で殴り倒される。
 そして、ハンドル自体が鈍器であるかのように太くなったつるはしのような武器が、振り上げられるのをじっと目で追って……。
 地に伏した小さな姿には、尖った耳が――異種族『エルフ』の特徴があった。

 新宿駅グランドターミナルにパラドクストレインが次々と姿を現す。
 そのうちの1つの前で、ヴィクター・リントヴルム(ドラゴニアンのレジェンドウィザード・g01290)は、ディアボロス達に向けて手を挙げた。
「やあ、よく来てくれた。これは『幻想竜域キングアーサー』へ向かうトレインだよ」
 このディヴィジョンを知っているかい? とヴィクターは笑う。
 そこはクロノヴェーダ『ドラゴン』に統治され、魔法や妖精、異種族の実在する、幻想に満ちたディヴィジョンだ。確認するように説明するヴィクターは、その途中で、ローブを着た二足歩行のドラゴンである自身の銀色の姿を指し示す。彼こそが異種族『ドラゴニアン』であり、幻想竜域キングアーサーを今実感できる存在だった。
 そんな幻想竜域キングアーサーの領域には、イギリスとアイルランド、『飛び地』として世界各地の秘境、そして妖精郷と呼ばれる広大な森林地帯がある。
「今回パラドクストレインが向かうのは、その妖精郷だ。
 森の迷宮と結界に守られて長らく平和だった妖精郷だが、飛行できるドラゴンが、配下ごと空から突入するという作戦でその守りを無効化してきた」
 妖精郷の結界を破壊するために、ドラゴンは一時的に弱体化しているようだが、それでも戦闘力は圧倒的。配下の竜鱗兵もいるとなれば、侵攻された妖精郷の集落壊滅は間違いないと言える。
「集落が焼き払われてしまうと分かって、放っておけるはずもないだろう?」
 助けられるのはディアボロスだけなのだから。

 パラドクストレインは、クロノヴェーダに襲われている集落のある妖精の森の、外側に到着する。直接集落へ行きたいところだが、パラドクストレインは妖精の森に入ることが出来ないらしい。ゆえに、自分達の足で森を抜け、集落へ向かうしかない。
 だが、妖精の森は、知恵のある植物が侵入者を惑わせる迷宮となっている。そこを何とか突破して欲しい、とヴィクターは告げた。
 既に集落が『樹霊竜鱗兵』に襲われているところに駆けつけることとなるため、可能な限り早く到着できるよう、森の迷宮を攻略する必要があるだろう。
 集落に着いたら、村の住人に事情を説明したり、指示に従って避難してもらいながら、樹霊竜鱗兵と戦うことになる。
 そして、配下の全滅、もしくは劣勢を見た『棘鞭飛竜エリギュラス』が、待機していた上空から戦闘に加わってくるのを撃破できれば、集落を守ることができるのだ。

「上空のドラゴンは、空から救援にやってくる何者かを警戒しているようだ」
 一通りの説明を終えたヴィクターは、ふと考え込むように呟く。
「空から近づくものがあれば、ドラゴンは集落を一気に壊滅させた上で迎撃に向かうと思われる。だからこそ、君達には森を抜けてもらう必要があるのだが……」
 フードの下で、赤い瞳を思案気に揺らして。
「……集落の襲撃も、この何者かを誘き寄せる為なのかもしれない」
 しばし考え込んでいたけれども。
 怪訝なディアボロス達の視線に、はっと気付いてヴィクターは顔を上げ。
「何にしろ、クロノヴェーダが支配するディヴィジョンでの戦いは、初めての者も多いだろう。無理せず、確実に、自分が出来る事を行ってきてほしい」
 その先に勝利があるのだ、と力強く頷いて見せた。

「ねえねえ、さっきから集落の方が騒がしくない?」
「でも、誰も森を通ってないよ。気のせいだよ」
「僕らが通せんぼしてるから、エルフの集落は平和なんだもん」
「そっか、気のせいか」
 森の中に、姿の見えない呑気な声が響く。
 いや、姿がないわけではない。
 声の主はこの森を作り上げている植物たちなのだから。
 植物が喋ることを知らなければ、見えていても気付かなければ、見えないのと同じ。
 だからこそ。
「誰かが来たら、急に話しかけて驚かせてやるんだ」
 木の幹に巻き付いた蔓が、悪戯っぽく笑えば。
「嘘を教えてやるのもいいよね」
「おしえるー」
「うそー」
「ほんとー」
 大きな八重の花の周囲で、幾つも並んだ小さな木の実が陽気に応え。
「そろそろそっちに動いておこうかの」
「森の道は常に変えておかないとね」
 太い樹々は枝を揺らし、ざわざわと葉擦れの音を響かせる。
 妖精の森はドラゴンの襲撃を知らぬまま、集落を守るための迷宮を維持し続けていた。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【水源】
2
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【現の夢】
1
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV3 / 【ラストリベンジ】LV2 / 【ドレイン】LV2 / 【ロストエナジー】LV3

●マスターより

佐和
 こんにちは。サワです。
 エルフの住む妖精郷を守りに行きましょう。

 まずは森の迷宮を抜けて集落へと向かうことになります。
 ドラゴンと同様に飛行して森を無効化することはできません。
 森の植物たちは意志を持ち、森へ入ってきた者を惑わすように行動します。
 喋ったり嘘をついたり動いたり。
 ただし、直接危害を加えてくることはありません。

 迷宮を抜けてからは、集落にいるエルフたちとの接触、集落を襲っているクロノヴェータトループス『樹霊竜鱗兵』との集団戦、そしてクロノヴェーダアヴァタール『棘鞭飛竜エリギュラス』とのボス戦が行えます。
 棘鞭飛竜エリギュラスの撃破が当シナリオの完結条件となります。

 それでは、幻想世界の不思議な森を、どうぞ。
60

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


竜城・陸
出来る限り急ぎたいけれど、森を荒らしたくもないからね
まずは、植物たちと対話を試みるよ
友好的に接して、警戒をさせないように気を遣う
……植物だったら水は好きかな
パラドクスで【水源】を生み出せるから、交渉に使えそうなら使用する

迫っている危機については、しっかりと伝えよう
ドラゴンたちの軍勢が空から集落に迫っていること
今にも彼らの守る里が蹂躙されようとしていること
それを止めるために、自分をはじめ、この森を訪れる者たちがいること
礼を尽くして言葉を重ね、森を通らせてもらえないかと丁寧に依頼するよ

……言葉を重ねるしかできないけれど
もうあいつらに何かを奪われる人は増やしたくない
信じて、もらえないかな


 森に足を踏み入れた竜城・陸(蒼海番長・g01002)に、ひそひそと話す声が聞こえてきた。
「誰か来たよ」
「きたー」
「嘘の道を教えようよ」
「おしえるー」
「みぎー」
「ひだりー」
 それはこの森の植物達。意志を持ち、集落への道を阻もうと惑わしてくる守り手だと、陸は聞いていたから。
 声が聞こえたと思う方向を向いて、そこに咲いていた大きな八重の花に、ふっと微笑んだ。
(「出来る限り急ぎたいけれど、森を荒らしたくもないからね」)
 ゆえに陸が選んだのは、植物達との対話。
「こんにちは」
 柔らかな物腰で挨拶すると、ざわり、と花が葉が、周囲の小さな実が揺れる。
 戸惑うような気配に、警戒してほしくないと気を遣い。
「水は好きかな?」
 植物ならば、と思い、パラドクスで清らかな川の流れを出現させてみせた。
 再び走った動揺は、先ほどより穏やかに感じられたから。
 陸はゆっくりと、言葉を紡ぎ始める。
「ドラゴンたちの軍勢が、空から集落に迫っている。
 今にも、君たちが守る里が蹂躙されようとしているんだよ」
 迫っている危機をしっかり伝えて。
「それを止めるために、俺はこの森を訪れている。
 他にも、俺のような者たちが訪れ、そして集落へ向かおうとしている」
 ディアボロスがその危機を防ぐために集っていることを告げて。
「どうか、俺たちに森を通らせてもらえないだろうか」
 礼を尽くし、丁寧な物腰で。
 陸は真摯に八重の花を見つめる。
「集落が危ないの?」
「ざわざわー」
「ちゃんと通せんぼしてたのに?」
「おそらー」
「とんできたー」
「……言葉を重ねるしかできないけれど、もうあいつらに何かを奪われる人は増やしたくない。
 信じて、もらえないかな」
 真っ直ぐな思いに、しばし声は沈黙し。
 ざわざわと、葉擦れの音だけが響いてから。
「真実の道を教えてあげる」
「おしえるー」
「こっちー」
 花の声に、小さな木の実もどこか嬉しそうに、陸に行き先を示し。
 笑顔で頷いた陸は、集落へ繋がった道に足を踏み出して。
「おみずー」
「ありがとー」
 案内の中に混じった声に、笑みを深くした。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【水源】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!

イーディス・レヴェリー
既に皆のお家が襲われているなら、早く森を抜けないと……!
かといって賢い植物達を攻撃したり燃やしたりするのはイヤだし……どうにか説得してみるわ

まずは迷宮を普通に進んでみて妨害を受けるのを待ちましょう
そして驚かせてきたり嘘を付くために接触されたら応じつつ、なるべくお話が通じそうで出来れば頭が良さそうな植物さんを探してから集落が騒がしいのは襲われているからだと説明するわ
誰も通していない事にはパラドクスによって森の木々を飛び越えない程度の高さで【飛翔】をして見せることで、こうして森を通らずに空から集落に向かった敵がいる事と……わたしがこの方法で悪いことをするつもりじゃない事を示して理解と案内を求めるわ


(「既に皆のお家が襲われているなら、早く森を抜けないと……!」)
 赤い薔薇の花の刺繍が施された、暗めで落ち着いた色合いのエプロンドレスを翻して、イーディス・レヴェリー(色褪せた翼・g00391)は森の中の道を急ぐ。
 今この時にも竜鱗兵による被害が出ていると思えば気も急くというもの。
(「かといって、賢い植物達を攻撃したり燃やしたりするのはイヤだし……」)
 でも、それを知らずに集落を守っている森を傷つけることはしたくないから。
 イーディスは、説明をしないとと考えながら、少しでも集落に近付こうと足を進め。
「勝手に森に入ったな!」
「ひゃっ!?」
 唐突な怒鳴り声に、びくっと身体を震わせ、反射的に足を止めた。
「あはは。驚いた驚いた」
「びっくりしてるね。大成功!」
 続けて聞こえてきたのは楽し気なひそひそ声。
 驚きに跳ね上がった心を落ち着かせて、イーディスは深呼吸を1つしてから挨拶する。
「ごきげんよう! エルフさんのお家が襲われているのを知っているかしら?」
「わっ! 話しかけられたっ!?」
「それに、襲われてるって……」
 今度は植物達が驚く番。
「集落の方が騒がしいのってそれで?」
「でも、僕らが通せんぼしてるんだよ?」
 葉擦れ以上にざわざわと揺れ戸惑う声に、イーディスは蔓が巻き付いた木を見上げ。森の中で引っかからないように畳んでいた天使の翼を広げた。
 背中に広がる白と共に、ふわりとイーディスの姿が浮かび。長い金髪の下で小さく羽ばたくと周囲を飛翔して見せる。
「こうして森を通らずに空から集落に向かった敵がいるのよ」
 言いながら、でもイーディスは、森の木々より低い位置に留まって。
「わたしはあなたたちにちゃんと通して欲しくて、飛ばずに集落に向かってるの。
 だって、こっそり悪い事をしに行くのではないのだもの」
 小さな胸に小さな手を当て、蔓の巻き付いた木に向かい、精一杯の言葉を紡いだ。
「だからお願いなの。わたしたちをエルフさんのお家まで通して。
 エルフさんたちを助けるために!」
 宙に浮いた、でも自分達を飛び越すことなく留まる天使に。青空のように澄んだ瞳に。
 ざわざわと、葉擦れの音が響いて。
「……このままこの道を進むといいよ」
「大丈夫。集落まで繋げてあげるから」
 木が草葉が、イーディスの目の前に小さな小路を作り上げた。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

火撫・穂垂
ふしぎ。
この森、生きてるんだ。ふふ、面白い。
まっすぐまっすぐ切り開けばたどり着けるのかもしれないけれど。
でも、鎌は持ってても刈るのは可哀そうだからダメ。
ちゃんと、道を守って、行かなきゃね。

近づけさせないための嘘は、ホントの裏返し。
けど、ホントを混ぜられたらわかんなくなっちゃう。
だから、言ってることは素直に聞いて、皆の言うこと信じてあげる。
何度も何度も間違えられて、それでも信じて間違えて。
最後の最後に、ひっくり返せば、はいホント。

ほんとはもっと遊んでたいけど、急いでいるからまた今度。


 森に穏やかな風が吹き、さわさわと葉擦れの音が聞こえる。
 でもその自然な音の中に、風以外が枝葉を動かしている音が混じっているのに気が付いて。
 火撫・穂垂(奉火・g00006)は、どこかぼんやりした無表情で辺りを見回した。
「ふしぎ。この森、生きてるんだ」
 零れた言葉も淡々としていて、本当に不思議だと感じているのかすら分かり辛い。
「ここは行き止まりじゃよ」
 大木に目の前の道を急に塞がれても。
「こっちじゃないよー」
「あっちー」
 キノコに間違った道を示されても。
 穂垂は無表情のまま、言われるがままに進む。
 その様子は、自分では何も考えず、ただただ場に流されているだけにも見えたけれども。
(「嘘はホントの裏返し」)
 穂垂の中にはちゃんと思いがあった。
(「けど、ホントを混ぜられたら、嘘もホントもわかんなくなっちゃう。
 だから、言ってることは素直に聞いて、皆の言うこと信じてあげる」)
 疑わないと決めたから。
 まっすぐまっすぐ切り開けば、目指す集落に楽にたどり着けるのかもしれないけれど。
 鎌を持っていても刈るのは可哀そうだから。
 ちゃんと道を守って。言われたことを守って。
「ふふ、面白い」
 穂垂は、傍から見ても気付かないほど微かな笑みを浮かべ、間違えさせられながらも信じていく。
「何でも信じてくれるのね」
「動いても怒られないぞい」
 その姿は、植物達を騒めかせ。
「ねえ、他の侵入者から聞いたんだけど……」
「集落が……本当なんだ……」
「エルフたちを助けにきたって……」
「それじゃ、この子もそうなのかな?」
「だから僕らが通すと信じてくれてるのかな?」
 葉擦れの音に、好意的なこそこそ声が重なって。
 いつの間にか。
 穂垂の前に、集落への道が開かれていた。
「ほらね」
 最後の最後に、ひっくり返せば、はいホント。
 出口を悟った穂垂は、でもやはりほとんど無表情なまま、こくんと1つ頷いて、少しだけ進む足を速くする。
 森が穂垂たちを信じてくれたからこその道。
 きっと、他のディアボロスたちにも開かれたであろう、信頼の証を感じ取って。
 森を抜ける直前でくるっと振り返った穂垂は。
「ほんとはもっと遊んでたいけど、急いでいるからまた今度」
 漆黒の髪を揺らしながら告げると。
 すぐにまたくるっと背を向け、集落へ向かった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【水源】がLV2になった!
効果2【ラストリベンジ】がLV2になった!

ラーニャ・フォルストロメリア
命も、誰かの故郷も
これ以上奴らに奪わせるものなんて何一つない
絶対に守って、絶対に狩り尽くしてやる!

集落までは無双馬に乗って急行し、敵が見えれば雄叫びをあげて気を惹く
敵がこちらに反応すればすぐさまパラドクスを発動し、飛翔
敵の頭上をとり、敵が木々等で隠れても風の刃でもって敵の生み出した木々ごと切り裂いたり、木々の合間を縫って風の刃を届けてみせる
なるべく集落や元から存在する木々を傷つけぬように風を操ろう

空から眼下の敵の動きが見えれば、仲間に大声または近くに飛んで注意を促したり、エルフが残っていれば直接救助や支援を行い、とにかく死傷者を減らすようにも立ち回ろう

目の前でこれ以上、何も奪わせたりしない!


 植物達がディアボロスを信じ、開けてくれた道を誇り高き軍馬が駆け抜ける。
 サーヴァントである無双馬『フェザリー』は難なく集落へと辿り着き。
 その背の上から、ラーニャ・フォルストロメリア(万折不撓・g00060)は、トループス級クロノヴェーダ『樹霊竜鱗兵』が暴れているのを見た。
「命も、誰かの故郷も……これ以上奴らに奪わせるものなんて何一つない」
 青く輝く金属鎧『Hydrangea』に覆われた胸中に燃え上がるのは純粋な怒り。
 そして、輝きに込められた災いを祓うという願いに応える誓いを強く抱いて。
「絶対に守って、絶対に狩り尽くしてやる!」
 敵の意識を引きつけるように、叫ぶように告げながら、フェザリーと共に飛び込んでいく。
 枝のように髪を広げ、大木の幹のように太い脚で大地を踏みしめ、樹木を思わせる竜鱗兵がゆっくりと振り向き、その緑色の顔がラーニャに向くと。次の瞬間、フェザリーの背から飛び上がったラーニャは、ドラゴニアンである自身の竜の翼を広げ、竜鱗兵の頭上をとるように飛翔した。
 そこから風の妖精が宿ったサーベル『Anemone』を振り抜けば、生み出されるのは風の刃。
 不可視の刃は竜鱗兵の枝を折り、太い腕を切り裂いて。さらに、応戦すべく竜鱗兵の足元から伸びてきた木々をも、身を隠すことすら許さないと言わんばかりに攻防の中で断っていく。
 森の上に出ないように高度に気を付けつつも、残留効果も得てスピードを上げながら、ラーニャは、後ろで1つに纏めたオレンジ色の髪を竜の尾と共に揺らして空を舞い。相対する竜鱗兵だけでなく他の者の動きも、そしてエルフ達の退避の動きも確認しつつ、次々と姿を現すディアボロス達の姿を見て、集落全体の様子を把握し続けた。
 とにかく、死傷者は減らしたい。できることなら出したくない。
 だからこそ。
「目の前でこれ以上、何も奪わせたりしない!」
 ラーニャはサーベルをまた強く握り、空を舞い続けた。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

久那戸・詠
森を抜けて集落に到達したら、とにかく真摯に話しかけることを心掛けるよ

【平穏結界】を張って。外から集落が動揺している様子を見せないように。
……それから。戦いの準備をしていることを悟らせないようにしながら……

突然のことでごめん
敵の親玉はドラゴンだ。きっと、この森の迷宮のことを知っていたんだと思う。だから、空から直接部下を引き連れて乗り込んで来たんだ。だから、迷わず一直線に此処に来てる。(「伝承知識」)

でも大丈夫、慌てず、落ち着いて。
こっちには、退避の足止めにも、逆に各個撃破に適した【水源】だってあるんだから。

浮足立たないように説得して。
上手く通じ合えたら、後は状況を見ながら相手の裏をかいていくよ


狗ヶ原・詩稲
何で世界がこんな風に変わっちゃったかなぁ。……嘆いても仕方ないし、やれる事だけはやろっか。

襲撃されたって事は、怪我人がいるよね?話をする前にまずはその傷、無くそっか?パラドクスで怪我を浮かせて潰す。これで少しは信用してくれるかもしれないし、怪我人で避難が遅れる事もないでしょ。
信用されなくても、避難や戦闘には勝手についていくし勝手に守らせてもらうよっと。こういう事態の時には腕が立つって事を見せるのが一番。私のデッキブラシは特別性だから痛いぞー。

うん?なんで魔法の杖で殴るのかって?……ああ、あれはさっきのは魔法じゃないし、これはデッキブラシっていう掃除の道具なのさ。


奉利・聖
事態は一刻を争いますからね!
到着次第危機を伝えねばなりません!パラドクスを持つ我々が最前線を保たせなければなりませんので、とにかく非戦闘員の方々を逃がさなくては

皆さん!突然ですがお聞きください!空からドラゴンの軍勢が来ます!
あまり時間はありませんので!戦える人は戦えない人を守りながら非難をお願いします!僕が敵を食い止めますので急いで!

突然のことで、もしかしたら恐怖に呑まれてしまっているかもしれません
ならば、【勝利の凱歌】を利用して心を奮い立たせてあげましょう
戦えない人はまずは身の安全を確保し、無事を祈る勇気を
戦える人はそうでない人を導き、守る勇気を
大丈夫です、必ず死なせません…絶対、必ず!


 通り抜けたのは知性を持つ植物の森。
 見えたのは樹霊竜鱗兵に襲われるエルフの集落、その襲撃を止めようと空を舞うドラゴニアン。
 でも、目の前の光景よりも何よりも、デーモンとなってしまった自分自身を改めて認識して。
 狗ヶ原・詩稲(小学生女子は何でも屋・g00603)は呆然と呟く。
「何で世界がこんな風に変わっちゃったかなぁ」
 突如背中に生えた翼を動かして、自分が動かせることにため息をついて。
「……嘆いても仕方ないし、やれる事だけはやろっか」
 どこか気怠げな様子ながらも、自身を含めたすべての変化を赦せないと静かな怒りを抱き、詩稲はエルフ達の元へ向かう。
「皆さん! 戦える人は戦えない人を守りながら避難をお願いします!
 僕達が敵を食い止めますので急いで!」
 そこに奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)の張り上げた声が響いた。
 派手な金髪にピアス、両腕と首元に彫ったタトゥーと粗暴なヤンキーを思わせる特徴通りに力強い大きな声で、しかしそれでも尚優し気な見た目通りの礼儀正しい口調で、聖はエルフ達に危機的な今の状況を伝えていく。
 急な襲撃に混乱していた集落は、その説明で理解を広め、落ち着きを取り戻し始めると、聖の言葉に従うように避難の動きを見せていった。
 けれども、全てのエルフがすぐに動けるわけではなく。恐怖に呑まれてかその場に留まってしまっている姿も見えたから。
 聖はパラドクスの効果を使い、周囲に勇気を奮い起こす歌声を響かせる。
 恐怖に竦んだ心を鼓舞するように。
 戦えない人には、まずは身の安全を確保し、無事を祈る勇気を。
 戦える人には、戦えない人を導き、守る勇気を。
 それぞれ与えられるようにと。
 それでも戸惑う者には、久那戸・詠(アマチュア・g00377)がそっと話しかけた。
「突然のことでごめん」
 見知らぬ人間に驚かせないようにと気を付けながら、とにかく真摯にと心がけて。
「敵の親玉はドラゴンだ。この森の迷宮のことを知っていて、だから空から直接乗り込んで来たんだ」
 落ち着いた穏やかな口調で、焦らせないようにと説明を繰り返す。
 詠を見て揺れていた瞳が、すっと流れた先に見えるのは、暴れる樹霊竜鱗兵。
「そう。配下の竜鱗兵だけじゃない。ドラゴンも迷わず一直線に此処に向かって来てる」
 こくりと頷いて、しっかりと事実を伝え。
 怯える瞳に詠はふっと優しく微笑んで見せた。
「でも大丈夫。慌てず、落ち着いて」
 そして示した先に、残留効果を利用して清らかな川の流れを生み出す。
 その川は、竜鱗兵がこちらに来ないように、道を隔てるように流れていたから。
 ほらね、と笑う詠に、強張っていたエルフの表情が少し緩んだ。
「ああ、やっぱり。怪我人がいるよね? まずはその傷、無くそっか?」
 詩稲も、逃げる動きを見せないエルフの親子に近付き、パラドクスで母親の傷を癒していく。
 避難したくても出来なかった者を助けながら。
 未だ訝し気な視線に、変わらぬ気楽な笑みを浮かべて。
「いきなり信用してって言っても無理でしょ。
 でも、信用されなくても、勝手に守らせてもらうよ、っと」
 言葉よりも態度で示そうと、詩稲はその手にカリバーブラシを構えてエルフ達を庇うように立ちはだかった。
 小さくも堂々と立つその姿をぽかんと見上げた幼子が、不思議そうに視線を向け。
「それなーに?」
「うん? ああ、これはデッキブラシっていう掃除の道具。
 魔法の杖じゃないから、殴ってもおっけー」
 見せるように掲げたのは、大層な名前を付けたら折れなくなった拾い物。 
「特別性だから痛いぞー」
 自信満々に笑って見せるけれども。
 やっぱり見た目は掃除用具だから、幼子はきょとんとして。
「ええ、最高ですよね」
 しかし、何か聖が同意の頷きを見せてきた。
「清掃人としての聖剣ですよこれは。もちろんモップもいいです」
 小さな女の子を長身の男性が羨むデコボコな構図に、そして何より褒め称え憧れているのが掃除用具だという不思議な状況に、目を瞬かせていたエルフの幼子は、次第にくすくすと笑い始めて。
「おもしろいね、おかーさん」
 その笑顔が周囲のエルフ達の緊張や恐怖を程よく解してくれたから。
「さあ、避難して」
 詠は焦らせないように気を付けながら促して。
 そんなエルフ達の様子が、集落の状況が、外から把握されにくくなるようにと、平穏結界の効果を使っていく。
 樹霊竜鱗兵を集落へ向かわせたドラゴンは、未だ森の上にいる。
 黒幕とも言えるその存在に、集落の動揺も退避の動きも、そして戦況も、できるだけ悟らせたくないと考えての動きだ。
 全てを遮断することはできないけれど、幾らかでも妨害になればと考え。
(「上空で何を狙っているのか知らないけれど」)
 何かの襲来を警戒しているようだとも聞いた、まだ詠からは見えない姿を思い、木の葉の向こうを強く見据えて。
 でも今は、とエルフ達の退避を優先して動く。
 詩稲も、カリバーブラシをぶんぶんさせながら、小さな体でちょこまかと、エルフ達の間を走り回っては声をかけ。
「大丈夫です、必ず死なせません」
 聖の力強く頼もしい宣言が、エルフ達の信頼を得て、また強く響いていった。
「……絶対、必ず!」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【ドレイン】LV1が発生!

火撫・穂垂
陸(g01002)と

陸、いたんだ。
ん、だいじょうぶ。ボクも、戦うよ。
森の命も、信じてくれてるから。
戦うことは痛いことだけど、やられたりはしない。

大樹みたいに、強い火。だけど、それは触れるものを焼く、危ない火。
だから、そんな火は、ここで消さないと。

擲火、使うよ。
毒の低木だって、あいつらだって、これで燃やす。
この火は、ボクの命。焼くのは、ボクが、敵と定めたものだけ。
森は傷つけない。森を傷つける、あいつらを焼く。
陸の氷と合わせれば、温度差で、もっと効く。
とどめは、させる側でさせばいいよね。

昔から、火は毒を焼いて浄化するのに使われてきた。ボクも、そうするだけ。
ボクらは、黙って飲み込まれたりはしない。


竜城・陸
◆穂垂(g00006)と

やあ、穂垂
君もいたんだね
……ああ、頼りにしているよ
けれど、無理はしないようにね

氷雪を操って、敵の動きを制限していこう
周囲の樹木には影響を与えぬよう、細心の注意を払って力を行使する
並べて生物というのは、極端な高温や低温に弱い
樹霊――樹木の特性を帯びているというのなら尚更だろう
穂垂の扱う炎と合わせれば、急加熱と急冷で相手の防御も脆く出来るだろうか
弱った相手から、氷雪で象った槍で貫いていくよ

もしも集落の方々が戦うことを希望するのなら
木陰や草薮の中など、敵の死角からの援護射撃を依頼するよ
姿を見せぬようにだけ留意していただくほか
そちらに狙いが向かぬように気を遣うね


 信じた森に導かれて、エルフの集落へ足を踏み入れた火撫・穂垂(奉火・g00006)が見たのは。
 逃げるエルフ達と襲う『樹霊竜鱗兵』、そして。
「やあ、穂垂」
 透き通るような長い青髪と共に穏やかな笑顔を揺らす竜城・陸(蒼海番長・g01002)の姿だった。
「陸。いたんだ」
 思わぬ知人との遭遇。しかし穂垂は、それを嬉しく思いながらも、相変わらずの無表情。
 それでも真っ直ぐに朝焼け色の瞳を見上げて。
「ん、だいじょうぶ。ボクも、戦うよ」
 唐突に、訥々と、思いを告げる。
「戦うことは痛いことだけど、やられたりはしない」
 そんな穂垂に、どこか不器用な気持ちの表現に、陸はまた柔和に微笑む。
「ああ、頼りにしているよ。
 けれど、無理はしないようにね」
 穂垂が頷いた気配を感じながら、陸は既に周囲へとその視線を向けていた。
 既に樹霊竜鱗兵との戦いを始めている、自身と同じドラゴニアンと。ディアボロス達の声かけで、避難を進めるエルフ達。
 その避難の時間を稼ごうとしてか、それとも一矢報いようとしてか、木陰や草藪から戦いの様子を伺うエルフもいたけれども、クロノヴェーダはパラドクスでしか倒せない。戦いたいという気持ちは尊重したいと思う一方で、死角をついても有効な攻撃ができないどころか、反撃で容易く返り討ちになってしまうと分かっているから。
(「そちらに狙いが向かないようにしないとね」)
 自分達が竜鱗兵を引きつけていれば、その間に他のディアボロスが退避させてくれるだろうとそちらは任せて。
 陸は、さらに前へ出て、ふっと吐息を零した。
 何気ないその動きが、魔力に形をもたらし、氷雪の洗礼となって降り注ぐ。
「並べて生物というのは、極端な高温や低温に弱いものだ。
 樹霊――樹木の特性を帯びているというのなら、尚更だろう?」
 その言葉通り、全てを凍てつかせ静寂もたらすパラドクス『Winter(ウィンテル)』によって、樹霊竜鱗兵達はその腕に枝に雪を積もらせ、樹氷のように固まって立ち尽くしていった。
 動きの全てを凍らせる、氷雪の魔法。
「それに……」
「擲火、使うよ」
 そしてそこに、火球を手にした穂垂が飛び込んでいく。
「……穂垂の扱う炎と合わせれば、急冷と急加熱、だよ」
 樹氷から溶ける間もなく炭と化していく樹霊竜鱗兵を、陸は穏やかに微笑んで示した。
 燃え行く中で、そして凍える中で、毒の低木が出現し、穂垂を、陸を、狙って噛みつこうとするけれども。
「昔から、火は毒を焼いて浄化するのに使われてきた。ボクも、そうするだけ」
 それすらも燃やして、穂垂は次の樹霊竜鱗兵へと向かっていく。
(「この火は、ボクの命。焼くのは、ボクが、敵と定めたものだけ」)
 魂を種火に、血肉を薪に、燃える命の火を操る火撫の呪術。
 術士として祭司として、穂垂は、自負と誇りを胸に炎を燃え上がらせ。
(「森は傷つけない。森を傷つける、あいつらを焼く」)
 集落へと通してくれた植物達を想い。
 無表情の下に、熱い思いを抱いたまま。
 その気持ちを取り出したかのような火球を、また手に生み出す。
 向かうは凍れる樹霊竜鱗兵。
 頼もしい陸の氷雪で動きを鈍らされた相手。
 さらにその向こうで、同じように凍り立ち尽くす樹霊竜鱗兵が、氷雪で形作られた槍に貫かれ、倒れていくのも見ながら。
 穂垂は、改めて樹霊竜鱗兵を見据えた。
(「大樹みたいに、強い火。だけど、それは触れるものを焼く、危ない火」)
 太い四肢や身体が大樹のような相手の、生み出す怪力による暴力や、生い茂る枝のような髪を、燃え盛る火に見立て。
(「だから、そんな火は、ここで消さないと」)
 そんな火に負けはしないと、穂垂は『擲火』を燃え上がらせる。
「ボクらは、黙って飲み込まれたりはしない」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【書物解読】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

イーディス・レヴェリー
道を開いてくれた植物達にお礼を言いつつ、集落へと辿り着いたらまず……わたしが妖精郷の味方の証明として何よりも先に辺りを襲う敵へ踊りかかるわ

多い相手に対して今のわたしが火を使うと森も焼いてしまいそうだから、糸を手繰り寄せるように虚空から召喚する人形は【睡る鉄屑】
錆び付いていても獣の姿のこの子の俊敏さは相応だし、しっかりわたしを守ってくれる筈
雑多な敵はドルミールの爪牙やわたしの【色褪せた風切羽】で切り捨てて【樹竜の砦】に対しては【縋り崩す咆哮】で対抗しましょう

この咆哮は直接の威力だけじゃなく、物や建物もよーく砕くの。そしてその破片は牙にもなるわ
そんな風に身を隠してたら、一番多く降り注ぐんじゃない?


「ありがとう、植物さんたち。エルフさんたちはちゃんと助けてみせるわ」
 開かれた正しい道を駆け抜けたイーディス・レヴェリー(色褪せた翼・g00391)は、お礼と誓いの言葉を置いて、何よりも先に『樹霊竜鱗兵』へと踊りかかった。
 突撃してくる小さな天使の姿に、大樹を思わせる巨体がゆっくりと振り向く。
 その大きさも、そしてその数も、イーディスを圧倒するものだったけれども。
 森の植物達との約束を守るために。妖精郷の味方であることを証明するために。
 イーディスは怯まず立ち向かう。
 対抗策は幾つかある。
 真っ先に思い浮かんだのは、相手が樹木のような竜鱗兵なら燃やしてしまえば、というもの。でも、火のフランベルジュでは森を焼いてしまうかもしれないという不安も同時にあったから。
 イーディスが糸を手繰り寄せて虚空から召喚したのは四足獣型の人形『睡る鉄屑』――ドルミール。
 錆びた獣は、樹霊竜鱗兵へ爪で牙で襲い掛かって態勢を崩すと、大きく開かれた顎から哀れな慟哭のような咆哮を放った。
 それは破壊の力を伴う叫び。
 竜鱗兵達を打ち据え、大鉈のような武器や太い四肢に罅割れを生み出し、巨大な身体を吹き飛ばす。
 だが、大樹が何本も倒れたような地面から、次々と木々が伸びて竜鱗兵を守り隠していき。その守りを盾として、体勢を整えた竜鱗兵が、隙を窺い反撃とばかりに襲い掛かって来た。
 しかしドルミールは、ところどころ錆びついて軋みすらも上げている状態にもかかわらず、俊敏な動きを見せる。
 その外見から、本来の性能は発揮できていないだろうと誰もが分かる。それでも尚、竜鱗兵を上回る速さを見せ、攻撃を躱すと、イーディスの色褪せた風切羽と共に再び咆哮を響かせた。
 樹竜の砦をも巻き込んだ衝撃波は、砕いた木々の破片を更なる牙として、執念深く竜鱗兵を傷つけ、吹き飛ばす。
 イーディスは、足元に倒れ消えゆく竜鱗兵達を、そして周囲で戦う他のディアボロス達の戦果を見渡してから。
「あなたの配下は失われたわ」
 青い瞳を空へと上げる。
 その視線に応えるかのように、ドルミールのものとは違う咆哮が森の上に響き渡った。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!

イーディス・レヴェリー
ご本で読んだドラゴンさんは悪者でも堂々としてて、いい子なら頼りになって……格好よかったのに──あなたはずっとお空から見下してるだけなのね
凄いわ。すごーく、かっこ悪いわ

竜退治と行きたいけどまず空の竜に近づかないとね
体や触手の形からして、より上空の相手には棘を放ち難そうだし、そこを狙うわ

……森に再び入って、竜の居場所の近くへ。天使の翼には残留した【飛翔】の力を
今の力で竜の上まで辿り着けるならすぐ、無理なら高度を下げるのを待ってから一直線に空へ、同時に召喚するのは朽ちた騎士鎧の人形

彼の両腕に造られた火花の剣の片方で棘を切り払いながら、もう一方で思い切り斬りつけるわ

竜退治に、騎士様はつきものでしょう?


 空を見上げていたイーディス・レヴェリー(色褪せた翼・g00391)は、聞こえてきた咆哮に青い瞳を細める。
 覆い茂る森の枝葉の上に見えたのは、緑色の鱗を持ち、幾本もの棘付き鞭を身体に纏った『棘鞭飛竜エリギュラス』。
 ギラリと光る金色の瞳が、樹霊竜鱗兵が倒れ消えた地上を睥睨すると。
 さらに不満そうに、顎が開かれた。
「ご本で読んだドラゴンさんは、悪者でも堂々としてて、いい子なら頼りになって……格好よかったのに。
 あなたはずっとお空から見下してるだけなのね」
 ようやく姿を見せた襲撃の主犯へ、どこか語りかけるようにイーディスは呟いて。
「凄いわ」
 ふっと微笑んでみせると。
「すごーく、かっこ悪いわ」
 ぐっと表情に力を込め、愛らしさの中に怒りを表しながら、ふわりと飛び上がる。
 背中で広がる白い天使の翼に残留した飛翔の力を受け、一直線に空へ舞うと。
 地上へ向けて高度を下げていたエリギュラスの上を取った。
 同時に召喚するのは、朽ちた騎士鎧の人形。
 激しい怒りを示すかのように重鎧の内から火花が溢れ出し、その双腕に纏わりつくと。膨大な熱は、刀身が波打つような剣を形作る。
「竜退治に、騎士様はつきものでしょう?」
 そして、飛び降りるようにエリギュラスへ襲い掛かり。棘付き鞭を躱して、長い首元に炎の剣を斬りつけた。
 瞬間、焔が爆ぜ、火花が跳ね。猛烈な勢いでエリギュラスの周囲に飛散すると、辺りの温度が一気に上がる。
 その熱さの中で、エリギュラスは苦悶の声を上げながらも、背の翼を羽ばたかせ。飛ぶためではないその動きと共に、鞭のような触手から無数の棘を撃ち出した。
 しかし熱波の支配者となった騎士の火花はそれすらも爆ぜ飛ばし。背にした小さな主を、イーディスを、姫君に傅く騎士のごとく守り抜く。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!

凪沙・悠璃
ドラゴンという優れた存在であっても、単騎で覆せるほど戦場は甘くない。
別に侮っている訳じゃないよ。連携を前に個が劣るのは単なる事実だ。

目で見て、鼻で嗅ぎ、肌で感じる。
骨格と筋肉と神経伝達で肉体は動く。
足で大地を踏み、翼をもって飛翔する。

その理の範疇において、敵の行動は先見を超えられない。
使用するパラドクスまで把握しているとなれば尚のこと。

――蒼穹の凪。

フェイントを仕掛けつつ、手数を重視したヒット&アウェイ。
妖刀・拳銃・洋弓を距離や状況で使い分けて攻撃。

機を見て“飛翔”を使用。二次元軌道から三次元軌道に切り替え翻弄を狙う。
“完全視界”によって常に視界は確保。


 肉体は、骨格と筋肉と神経伝達で動く。
 足は大地を踏みしめ、広げた翼で飛翔する。
 例えドラゴンであってもその理は変わらない。
 そして、見知った理の範疇にあるならば。
「君の行動は手に取るように読める」
 空から捕えられぬよう地上を動き回っていた凪沙・悠璃(束の間の運命・g00522)は、『棘鞭飛竜エリギュラス』の周囲で火花が跳ねるのを好機と捉え、飛翔の残留効果で飛び上がった。
 前後左右に上下を銜えた三次元軌道。
 空に移っても撹乱する動きは変わらず。また、熱波の中でも棘付き鞭のような触手を振るい、背の翼を羽ばたかせるエリギュラスに凛と澄んだ落陽と黄昏の瞳を向け続け。
 目で見て。
 鼻で嗅ぎ。
 肌で感じる。
 そうして得られた感覚全てに、総じて観察眼と表せる情報源に、天凛の直観を合わせることで、先見と成す。
 ――蒼穹の凪。
「君では先見を超えられない」
 悠璃は、爆ぜる焔の間を縫うように狙いを定め、流麗で美しい機械式のコンパウンドボウ『幻影ノ燕』を引き絞った。
 放たれた矢は、熱波の中でもがくように動き続けるエリギュラスの傷ついた首元に、狙い違わず突き刺さる。
 さらに深くなった傷に、大きく顎が開かれ、悲鳴のような咆哮が響いた。
「ドラゴンという優れた存在であっても、単騎で覆せるほど戦場は甘くない」
 見た目だけでも充分強大な敵に、臆することなく向き合い。
 示し合せたわけではないが、同じ怒りを持ち、同じ戦場に集い、同じ敵に挑むディアボロス……仲間の存在を示し。
 飛び来る棘も読み切って躱しながら、揺らめく蒼を帯びた銀髪をふわりと揺らして悠璃は告げる。
「別に侮っている訳じゃないよ。連携を前に個が劣るのは単なる事実だ」
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!

火撫・穂垂
陸(g01002)と

あれが、どらごん?
村を呑む、悪い火の、親玉。
だったら、倒さないとね。悪い火は、元から断たないと。

それじゃあ……やろっか、陸。

飛翔があるから、相手に空の優位はない。あとは、戦い方だけ。
行って、惑火。
小さな火を、いくつも飛ばして、攪乱する。
これは、本能的に『注意を惹かせる』火。
相手が、いくら速くても、いくら賢くても、集中力は乱せる。そうすれば、精度だって落ちる。
そして、それに紛れて、ボクも鎌で攻めかかる。
もちろん、敵だって強い。ボクの刃もまだ届かないかもしれない。

でも、それでいい。ボクまで含めて、誘い出す『灯』だから。

今だよ、陸。
やれるだけ、隙は作った。
思いっきり、やっちゃえ。


竜城・陸
◆穂垂(g00006)と

そう、あれがドラゴン
この幻想竜域の支配者だ
……今のところはね
その支配を揺らがせるのが俺たちの仕事だ
ああ、行こうか穂垂

飛翔しての戦闘に臨むよ
空に標的が在れば、集落よりこちらを優先してくれるだろう
撹乱を行う穂垂の攻撃を、光で創り出した矢を投擲して援護しながら
手元に生み出した光の槍へ、魔力を集中させていく

身を張ってまで生み出してくれる好機を、無駄にするわけにはいかないからね
頭部か、あるいは心臓部にあたる部位を探り出せれば、そこでもいい
しっかりと相手の動きを観察して、捉えてみせる
確実に射抜いてみせよう
――信頼に応えられないようでは、番長として失格だからね


「あれが、どらごん?」
「そう、この幻想竜域の支配者だ。
 ……今のところはね」
 樹霊竜鱗兵を燃やし、凍らせ。周囲で動くものが風に揺れる木々だけとなったところで、火撫・穂垂(奉火・g00006)と竜城・陸(蒼海番長・g01002)は空を見上げる。
 そこには、棘のついた茨を身に巻き付けたかのような『棘鞭飛竜エリギュラス』の姿があった。
 森の上空にいるとは言われていたが、さっきまでは姿を見せなかったドラゴン。
 それが見えるということは、集落への襲撃をディアボロス達がある程度阻止できて、文字通り高みの見物をしていたエリギュラスの思惑から外れた展開になっている、ということだと陸は判断し。
「その支配を揺らがせるのが俺たちの仕事だ」
 こんな風にね、と小さくもしっかり手ごたえが感じられた成果を示し、穂垂に微笑んで見せた。
 なるほどと言うように頷いた穂垂は、高度を下げたエリギュラスを改めて見上げ。
(「村を呑む、悪い火の、親玉」)
 無表情ながら、その茶色の双眸に力を込める。
 小さな種火がゆっくりと、でも力強く燃え上がっていくかのように。
(「悪い火は、元から断たないと」)
「それじゃあ……やろっか、陸」
「ああ、行こうか穂垂」
 穂垂の声に頷いた陸は、残留効果を使って空へと飛翔した。
(「空に標的が在れば、集落よりこちらを優先してくれるだろう」)
 ふわりと揺れる青髪の間から紫瞳が見下ろす集落には、もうエルフの姿は見えない。
 誘導に従い、また、戦うディアボロスの姿に戦場を託して、退避してくれたのだろうと思う。
 だが、万が一にも犠牲を出さないためにも、そして、できれば集落そのものも守るためにも。
 気を惹くように陸は空へと飛ぶ。
「行って、惑火」
 そこに穂垂の声が響いた。
 同時に、大声で叫ぶでもないその声に似た、ささやかで小さな火が生まれる。
 それはふわりと空へ舞い。
 いくつも、いくつも飛んでいく。
 それは本能的に『注意を惹かせる』火。
 見た者の心を強く惹き付ける儚くも妖しい灯は、エリギュラスにとっても例外ではなく。火花と撃ち合う無数の棘が、矢を打ち落とそうとする鞭のような触手の動きが、集中力を乱されたかのように、幾分か鈍くなったように感じられる。
 さらにそこに、陸が光で作り出した矢を投擲し。
 穂垂自身も空へ上がり、身の丈程の大鎌『火舞』で攻めかかった。
 祭具も兼ねる美しい鎌は、その名の如く舞うように刃の軌跡を刻んでいくけれども。
 エリギュラスはドラゴン。すなわち、クロノヴェーダアヴァタール。
 数多の撹乱に惑わされながらも、その格付けに違わぬ強さを見せるように、残像を伴う程の速度で振るわれた棘付きの触手で矢を打ち落とし、そして火舞の刃を躱していく。
(「それでいい」)
 だが穂垂は、躱されても焦ることなくまた火舞を振るい。再びエリギュラスを攻め立てて。
(「ボクまで含めて、誘い出す『灯』だから」)
「今だよ、陸」
 その刃を躱したエリギュラスの動きを見て、呟くように告げる。
 隙は作った、と。
「思いっきり、やっちゃえ」
 それは、1人で戦っているのではないからこその動き。
 陸が、生み出した光を牽制の矢として投擲するだけでなく、手元に止め集め槍としているのに気付いていたからこその、囮としての側面。
 だから陸は、穏やかないつもの笑みを、どこか嬉しそうにほころばせて。
「身を張ってまで生み出してくれた好機を、無駄にするわけにはいかないね」
 さらに魔力を集中させながら、しっかりとエリギュラスの動きを観察して、捉える。
 援護の攻撃で幾つもの細かい傷を負い、そして他のディアボロスの攻撃で首の付け根に深い傷を刻まれた姿。
 その傷の近くに心臓があるはずと狙いを定めて。
「閃け」
 放たれた光の槍は、振るわれた触手の合間に針を通すかのように真っ直ぐに、寸分違わず、エリギュラスを貫いた。
 天を仰ぐように傷だらけの首を擡げたエリギュラスは、苦し気な声を大きく響かせる。
 まるで断末魔の悲鳴のように。
 そして声が途絶えるのに合わせたように、ぐらりと巨体が傾いで。
 墜落していくエリギュラスの姿は、地面に辿り着く前に霧散した。
 それを追いかけるように降下した陸は、消えた姿を確かめるようにしばし周囲を警戒し。
 戦いの終わりを悟ると、とんっと地上に降り立って。
 無傷とはいかなかったけれども守りきれた集落を見渡してから、隣に倣うように着地した穂垂へと振り返る。
「信頼に応えられないようでは、番長として失格だからね」
 微笑む陸に、穂垂はいつもの無表情で、でもしっかりとその双眸に信頼の色を見せて、頷いた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【現の夢】LV1が発生!
【活性治癒】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
【ドレイン】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2021年09月11日

妖精郷を焼くドラゴン

 幻想竜域キングアーサーの妖精郷を、ドラゴンが襲撃。妖精郷の村々が、ドラゴンと配下の竜鱗兵によって焼き払われる事件が発生しています。
 妖精郷の村は、妖精の森に守られており、近づくものを迷わせるのですが、空を飛ぶドラゴンには効果が無く、なすすべもなく蹂躙されてしまうようです。
 パラドクストレインで妖精の森の外側まで移動し、妖精の森を突破して妖精の村に向かい、ドラゴンに襲われている妖精郷の住人を救援してください。
 妖精郷の住人は、人間とエルフ(耳の長い人間)がいるようです。

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#幻想竜域キングアーサー
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#妖精郷を焼くドラゴン
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#妖精郷


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選択肢『妖精郷の森の迷宮』のルール

 妖精郷の森の中を進み、妖精郷の村を目指します。
 妖精郷の森の植物たちは、意志を持ち、簡単な会話さえ可能なものもいます(戦闘力は持ちません)。
 植物たちは、自分達の場所や形を変えるなどして、妖精郷の村を目指す者達を迷わせようとしています。
 この森の迷宮を突破して、妖精郷の村に向かいましょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは他の選択肢のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『妖精郷の住人との接触』のルール

 幻想竜域キングアーサーの妖精郷に住む住人と接触を試みます。
 妖精郷の住人には、普通の人間と、耳が長い種族(身長などは人間とほぼ同じです)がいるようです。
 彼らは、魔法の杖を使って、レジェンドウィザードのような魔法を使ったり、妖精騎士のような剣技で戦う事が出来ますが、パラドクスを使用する事が出来ない為、クロノヴェーダと戦っても、万に一つしか勝ち目はありません。
 戦闘中の彼らと会話し、うまく共闘する事が出来れば、彼らを生き延びさせることが出来るでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『登場人物(NPC)との会話に専念する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾一般人を襲うトループス級『樹霊竜鱗兵』のルール

 周囲の一般人を襲撃するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 放置すると村や町を破壊したり一般人を虐殺してしまうので、被害が拡大する恐れがあるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『棘鞭飛竜エリギュラス』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「シメオン・グランツ」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。