リプレイ
エトルリア・メイオール
連携、アドリブは歓迎だぜ
武の求道者と聞けば好感は湧くが、他人に信仰を強いる奴らの仲間ってんならギルティだぜ
住民に被害を出さねえよう、空から陽動するぜ
特攻服に身を包み、ツノに電飾巻いて、『ディアボロス最強』のノボリを背負い、クソやかましいホーンを鳴らして当該地区の上空を飛び回るぜ
暴走ならぬ暴飛翔だぜ
天使じゃねえ奴が止めに来たら、非殺傷の強風を浴びせて威嚇だ
トドメに持ってきた花火を空に打ち上げてやりゃテンションはマックスだ!
天使連中が来たら、戦っても被害が出にくい公園や河川敷なんかの広い場所まで誘導するぜ
……べ、別に暴走行為を楽しんでなんかねえぞ?
あくまで作戦だからな。ホントウデス。
月下部・小雪
よ、陽動作戦、です!
まずは住民の皆さんに避難、してもらわなきゃですね。
モーラットのコダマと手分けして陽動、です。
コダマが【コダマ・スターマイン】で花火を打ち上げて騒ぎを起こしたら、
ボクが「ディ、ディアボロスが攻めて、きました。みなさん、あっちに逃げてください」と帝釈天とは逆方向を指し示しながら叫びますね。
て、天使はあっちの人が引き付けてくれるみたい、ですね。
ボク達もあっちに向かいましょう!
※アドリブ連携大歓迎
●復讐者襲来
ドン、ドンドン!
ドン、ドンドン!
五月晴れの葛飾柴又の空に、唐突に花火の音が鳴り響く。
「花火?」
「花火かなあ?」
公園で遊んでいた子供たちが空を見上げた。
ドン、ドンドン!
ドン、ドンドン!
どこかで音のみの花火、昼花火を打ち上げているようだ。
「今日って、どこかでお祭りや運動会があったかしら?」
「ううん、そんな話は聞いていないわ」
突然の花火に、井戸端会議中の母親たちも不思議そうな顔だ。
パパパ、パパパ、パラパパ~!
パパパ、パパパ、パラパパ~!
花火に続けて聞こえてきたのは、鼓膜に突き刺さる、耳障りで、けたたましい騒音だった。
そして公園の人々が見たものは。
真っ赤な特攻服に身を包み、ツノには輝く電飾を巻き、背中に2本のノボリを背負って上空を飛翔する何者かだった。
片方のノボリには『ディアボロス最強』、もう片方には『喧嘩上等タイマン夜露死苦』と荒々しい文字が踊り、腰に据えたホーンからは騒音同然のメロディーが流れている。
「……なにあれ?」
子供たちは唖然としていた。
「大天使さまじゃないわよね……?」
母親たちも二の句が継げない。
騒音を鳴らして飛ぶのはエトルリア・メイオール(ロストロード・g01211)。
彼女の暴走ならぬ暴飛翔、蛇行運転ならぬ蛇行飛翔だった。
「オラオラオラァ! 天下無敵のディアボロスサマのお出ましだコラァ! カチコミに来てやったぞ、葛飾柴又に度胸のある奴はいねえのか!」
ディアボロス、という言葉に地上の母親たちの顔色がさっと変わる。
「ディア、ボロス……?」
「大天使さまたちが仰っていた、あの?」
さっきも話題に出た悪い奴、ディアボロスが現実に自分たちの真上を飛んでいる。
「そ、そうです。ディ、ディアボロスが攻めて、きました」
母親たちの元へ、息を切らして駆けてきたのは月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)。
「みなさん、あっちに逃げてください」
小雪が帝釈天とは逆方向を指し示す。
その間にも新たな花火が上空でいくつも鳴り響く。小雪の相棒、モーラットのコダマが離れた場所で打ち上げたコダマ・スターマインによるものだ。
「さ、さあ、急いでください。あいつに気づかれないうちに、早く!」
小雪に急かされた母親たちは、すぐに子供たちの手を取って公園から避難していく。
「待って、あなたも逃げないと!」
まだ公園に残っていた母親が、小雪へ手を伸ばした。
しかし小雪は首を振る。
「ボク、大天使さまから、頼まれたんです。すぐに防衛部隊が出動するから、ち、近くの人たちへ声をかけてほしいって」
「大天使さまから? 偉いのね、皆に声をかけたら、あなたもすぐに逃げるのよ!」
そう言うと、彼女は子供の手を掴んで急ぎ公園から出ていった。
「えへへ、心配されるなんて、思いませんでした……ごめんなさい、ボクもディアボロス、なんです」
小雪は空を見上げ、飛翔するエトルリアに視線で合図を送る。
「避難はうまくいってるみたいだな、結構結構」
にんまりと笑い、エトルリアは盛大にホーンを鳴らしながら蛇行飛翔を続ける。
(もし天使じゃねえ奴が止めに来たら、非殺傷の強風を浴びせて威嚇。天使連中が来たら、被害が出にくい公園や河川敷なんかの広い場所へ誘導、だな)
この先のプランを考えつつ、エトルリアは持参していた花火を打ち上げる。
(これはあくまでも作戦の一環、別に暴走行為を楽しんでなんかねえぞ?)
そう自分に言い聞かせつつも、豪快に鳴り響く花火に彼女のテンションは否が応にもマックスまでブチ上がる。
「さっさとツラを見せろよ『求道の天使』サマよぉ! 武の求道者ってのは好物だが、他人に信仰を強いる奴らの仲間ってんならギルティだぜ!」
エトルリアが高らかに叫び、まだ現れぬ敵を挑発する。
その直後、彼女は視界の端に不審な機影を認めた。
「目標ヲ発見」
「コレヨリ戦闘機動ニ移ル」
不気味な電子音声を発して編隊飛行するのは、巨翼機雷『スクルド』の群れ。エトルリアへと急速に接近してくる。
プラン通り、エトルリアは蛇行飛翔を続けながらも敵編隊の誘導を開始した。
この光景を地上の小雪も見ていた。そこへモーラットのコダマが合流する。
「う、うまくエトルリアさんが引き付けてくれるみたい、ですね。ボクたちもあっちに向かいましょう!」
コダマとともに、小雪もエトルリアが飛翔する方向へと駆け出した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
エトルリア・メイオール
連携、アドリブは歓迎だぜ
へっ、出やがったな爆弾野郎!
人の街で大量破壊とはナメた真似してんじゃねーか
街への被害を最小限にするため、広い場所のド真ん中に陣取って待機
敵を射程内まで引き寄せたら冥竜の慟哭の火で攻撃開始だ
こいつは触れた者の全てを奪う
爆発される前に枯れ果てさせてやる
多少狙われようと位置取りは大きく変えねえ
火の弾幕を撃ち続けて手数で凌ぎつつ、できるだけ目立って自分が標的になり続けるぜ
そうすりゃ味方も動きやすいし、街の被害も防げる
あとはあたしが立っていられるかだが、そこは根性次第だな
これでも戦えねえ奴らの為に戦うと決めた戦士の端くれだ、簡単に負けらんねーんだよ
ユヴィ・レリオ
どんな依頼だろうと遂行するのが…掟…だったにゃ…
今は、家の亡霊に惑わされないにゃ…1人じゃなく、みんなで乗り切るディアボロスなんだからにゃ。
口調
楽しそうな猫
自分の名前、相手の名前、にゃ、にゃん、にゃあ、にょ?
武器を手にすると無感情な殺戮者
私、呼び捨て、言い捨て
感情を無くしているがそれを探すためか色々な物に興味を抱く
仲間の位置は常に把握する様に心がけ
模写を使います
自分の怪我は厭わず積極的に行動
必要に応じ飛翔使う
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
アドリブ、合わせ歓迎です。
よろしくおねがいします!
●天使型兵器との戦い
エトルリア・メイオール(ロストロード・g01211)を追尾する編隊飛行の巨翼機雷『スクルド』が、フォーメーションを変えた。
蛇行飛翔の彼女を包囲する機動へ移り、中央部のコアを赤く明滅させた。
包囲が完了次第、彼女を攻撃するつもりか。あるいは市街地に被害が出ようとも自爆する気か。
「へっ、爆弾野郎め! こんな場所で大量破壊なんてナメた真似はさせねーぞ」
眼下には葛飾柴又の市街地が広がっている。そのうえ浄水場も近い。
ここで戦闘になれば街に大きな被害が出かねない。
エトルリアは速度を上げて敵群の包囲をすり抜け、街への被害を最小限にするべく河川敷を目指す。
だが、だだっ広い河川敷といえども柴又のそこには野球場やサッカー場、公園があり、利用者がいる。
エトルリアの瞳にも、そうした人々の姿が映る。
野球場で草野球に興じている人々だ。
「あたしはディアボロスだ! 怖い怖いディアボロスだぞ! 巻き込まれたくなかったら、さっさと逃げな!」
河川敷の上空でエトルリアが叫ぶ。
ヒールを気取るわけではないが、一般人を巻き込むわけにはいかない。
「そうにゃ、ユヴィもディアボロスにゃ。がおー」
スクルドたちを追って河川敷へ現れたユヴィ・レリオ(幸せを探して・g09587)も、堤防を飛び越えて草野球チームの前に身を躍らせた。
突然現れたディアボロスと、上空を舞う大天使の防衛部隊。
草野球の試合中だった面々は驚き、両チームとも一目散に堤防の向こうを目指して逃げ出した。
(脅かしちゃってゴメンにゃだけど、どんな依頼だろうと遂行するのが……掟……だったにゃ……でも今は、家の亡霊に惑わされないにゃ……ディアボロスとして、ここにいるにゃ)
逃げていく人々に心の中で謝罪するユヴィ、その隣にエトルリアが舞い降りる。
「一般人を逃がすの手伝ってくれて、感謝だぜ」
「礼には及ばないにゃ。1人じゃなく、みんなで乗り切るのがディアボロスにゃ」
両者、野球場のド真ん中に陣取り、上空を見上げる。
スクルドの群れは真上で旋回飛行をしている。
「これで遠慮はいらねえ」
「思う存分、戦える」
エトルリアは死を司る竜の力を解放、近接戦闘用のナイフを掴んだユヴィは無感情な殺戮者の顔となる。
「危険度極大」
「即時排除セヨ」
ディアボロス側のパラドクスが来ると判断したか、スクルドの群れが攻撃に出ようとする。
「排除? やれるモンならやってみな。嘶け! 鳴り渡れ! 竜の慈悲!」
エトルリアの、冥竜の慟哭。青黒い涙滴のような火の粉が大量に散らされ、爆発するそれが上空の敵群を呑む。
「技、使わせてもらう」
数で勝る敵にはもってこいの攻撃手段、ユヴィはパラドクスでエトルリアの技を再現した。
花火どころではない、怖ろしい爆発音が河川敷に響き渡る。
スクルド側も爆炎の中から反撃に出た。光輪から防衛レーザーを放ち、それ自体が爆弾である羽根を発射した。
空と大地で無数の爆発音が轟く。
エトルリアは位置取りは大きく変えず、地上から火の弾幕を撃ち続ける。
「あとはあたしが立っていられるかだが、そこは根性次第だな」
手数で凌ぎつつ、できるだけ目立ち、標的になり続ける。
「これでも戦えねえ奴らの為に戦うと決めた戦士の端くれだ、簡単に負けらんねーんだよ」
ホーミングするレーザーを掻い潜り、エトルリアが弾幕を展開し続ける。
かたやユヴィは敵群の真上まで飛翔し、再びエトルリアのパラドクスを再現する。
「さっさと砕けてしまえ」
巨大爆弾の天使型兵器といえども、コアさえ破壊すれば自爆は防げる。
地上と上空、ディアボロス側のパラドクスに挟まれ、コアを砕かれた何体かのスクルドが野球場へと墜落していく。
しかし未だ数で勝るスクルド側も反撃を繰り出し、エトルリアとユヴィを排除せんとする。
河川敷の戦闘は苛烈さを増していく。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
長月・夜永
げっ!?
『巨翼機雷『スクルド』』コイツかぁ!?
『スクルド』に対して
建物の影から『飛翔』で肉薄『一撃離脱』『両断』『貫通撃』を載せた『建御雷』の【七影斬】
7つの残像が囲むように殺到して
スクルド『本体』と『光の輪』へ連撃を与えます。
『ダブル』も発動出来て
落とし切れればラッキーだけど、、、
コイツのヤバいのは、ほぼ無差別の範囲攻撃!!
返す刀で【防衛ライン】を形成して周囲の被害を最小限に!!
肉薄してる残像へレーザーが向くのを少し期待するけど、、、
まぁ甘くはないよね
『看破』で攻撃の予備動作を見切り『早業』と『空中戦』で身を翻してスクルドの攻撃の死角へ
肉薄して緊急回避を試みます
はぁマジいい性格してるよね
メルキディア・セデクリエル
アドリブ・連携大歓迎
風評被害をこっちに押し付けつつ物理の被害を広範囲に…えぐい事に関しては理にかなった敵ね。
だがそこは阻止させてもらうわ。
廻りの被害を最小限に抑えるため、ベイルマウアーを突き立てて相手を囲い込むようにフォートレス・パンツァーを展開。
城壁で囲い込みが終わったらそのままベイルマウアーを持ち上げてシールドバッシュを仕掛ける。
反撃の破裂翼の羽撃きはフォートレス・パンツァーの城壁で受け止めて跳ね返すわ。
爆発した場合には仲間をディフェンスする体制は維持します。
犠牲を強いる戦い方には憤慨せざるを得ないわね。
月下部・小雪
あっ、まんまるな天使達、です。
だ、大丈夫です。もふもふまんまるっぷりではコダマの圧勝、です!
むむむっ、ボ、ボクたちに被害の責任を押し付けてくるの、ですね。
そ、そうはさせません。被害なんて出さずにやっつけてしまいます!
自爆しようとしているスクルドを【毛玉巨大風船】で上空まで吹き飛ばします!
何もない上空なら被害も少ないはず、ですよね。
空中でどかんと爆発したスクルドを見て、
えと、こういう時は、汚い花火だって言えばいいんでしたっけ?
※アドリブ連携大歓迎
●五月晴れの空に爆ぜる
また1体のスクルドが野球場に墜落した。
グラウンドにめり込み、しかし生きていたコアが一際強く輝き、直後に大爆発。
爆風が河川敷を吹き荒れ、土煙が舞い、爆炎が天高く立ち昇る。
この爆発を、駆けつけた長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)も堤防の上から目撃していた。
「げっ。今のって自爆? 皆は大丈夫?」
敵トループスが巨翼機雷『スクルド』と聞いた時、夜永は内心で嫌なものを感じていた。
スクルドのヤバさは、ほぼ無差別の範囲攻撃と自爆であると彼女は認識している。
野球場には巨大なクレーターが出来ていたが、幸いにもエトルリアとユヴィは大爆発を避けることが出来たのか健在だ。
堤防の上にはメルキディア・セデクリエル(閃機術士のエンジェリアン・g03132)と月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)の姿もあった。
「物理的な被害が広範囲になったとしても、こっちに風評被害を押し付けて、大天使への信仰心を篤いものにする……えぐい事に関しては理にかなった敵ね」
「むむむっ、ボ、ボクたちに被害の責任を押し付けてくるの、ですね。そ、そうはさせません」
仮に一般市民に死傷者が出ようとも、ディアボロスはそれだけ恐ろしい存在なのだ、ディアボロスが来なければこんな被害は出なかった、被害が拡大した原因はディアボロスにある、全てはディアボロスの掃討に全力を尽くした結果、大天使は常に人々と共に在って護り続ける……そんな風に喧伝するつもりなのだろう。
大天使側のやり口にメルキディアは嫌悪感を覚え、小雪は頬を膨らませる。
「……はぁ。大天使の連中の誰が考えたのか知らないけど。マジいい性格してるよね」
「当然、阻止させてもらうわ」
「は、はいっ。被害なんて出さずにやっつけてしまいます!」
夜永、メルキディア、小雪が戦闘に加わる。
「コアの破壊された奴はもう動かない……!」
夜永は無力化されたスクルドの残骸の影へと身を潜ませ、上空の敵へ飛翔。敵の死角から建御雷の七影斬を発動させた。
殺到する7つの残像がスクルドを囲み、本体と光の輪へ連撃が浴びせられる。
彼女は返す刀で【防衛ライン】を形成し、堤防への被害を最小限にするべく試みる。
破壊されずとも堤防がダメージを負えば、万一水害が発生した時に決壊しかねない。
「犠牲を強いる戦い方には憤慨せざるを得ないわね」
夜永の意図を察したメルキディアも、ベイルマウアーを突き立ててフォートレス・パンツァーを展開する。
光輝く城壁が野球場の周辺を囲い込み、全ての敵群をその内に。
そして正面から迫るスクルドへ、メルキディアはベイルマウアーを持ち上げシールドバッシュを仕掛けた。
「ま、まんまるな天使たち、です。でも、もふもふまんまるっぷりではコダマの圧勝、です! コダマ、お願いします!」
小雪の指示に、大量の空気を吸い込んで巨大なバルーンとなったコダマがふわふわと浮かび上がる。
毛玉巨大風船、巻き起こる風のブレスがスクルドの群れをかき乱す。
味方の合流により、エトルリアとユヴィの動きもキレ味が増していく。
対するスクルド側の反撃も衰えず、地上と空で無数の爆発が起こり、レーザーが掃射される。
敵は一切の感情を持たない自律稼働型の兵器、ディアボロス側の攻撃への恐れもまた一切持たない。
自爆攻撃に出たとしても爆発まで時間が掛かるとはいえ、本体の防衛機能によってコアの破壊は相応に困難だ。
「まぁ、甘くはないよね」
己の残像へレーザーが飛ぶのを少しは期待したが、それは容赦なく本体の夜永にも飛んでくる。
看破でレーザーの予備動作を見切り、早業と空中戦で身を翻し、スクルドの反撃から夜永は緊急回避を試みる。
「当然、こっちも甘くはないんだよね」
回避と同時に肉薄した彼女は、スクルドのコアを両断と貫通撃を乗せた建御雷で貫いた。
「大地の城壁に守護天使の護りをッ!」
スクルドの羽根の爆弾をメルキディアは城壁で受け止めて跳ね返す。
「自分の爆弾で、砕けて散れっ」
跳ね返しきれなかった爆弾が爆発した場合も、彼女は仲間をディフェンスする体制は崩さない。
コアを破壊されたスクルドたちが次々と墜ちていく。
だが1体でも自爆攻撃を仕掛けてきて、それが直撃すればこちらの被害は免れない。
まさしく、その自爆攻撃を仕掛けてきたスクルドがいた。
赤いコアの明滅が速くなり、熱量が増大していく。
「さ、させません。コダマ!」
そのスクルドを、コダマのブレスが天高く吹き飛ばした。
何もない上空ならば被害も少ない。
まるで大きな花火のように、五月晴れの空でスクルドが大爆発を起こした。
これがスクルドの群れ、最後の1体だった。
「えと、こ、こういう時は、き、汚い……何でしたっけ?」
爆散した最後のスクルドを見上げていた小雪は、しかし大きく両目を見開いてしまう。
煙の向こうに、薄っすらと人影のようなものが見えたからだ。
仲間たちも、それを目撃していた。
煙が晴れた時、そこには大天使の姿があった。
アヴァタール級、『求道の天使』風音の姿があった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【セルフクラフト】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
長月・夜永
肌がひりつく強者と対峙したとき特有の危機感を感じ即行動
『!!我、一迅の風、我、今こそ雷神の一撃と成らん!!』
瞬時に全身に雷を纏い、ネメシスモードへ
【忍法・八艘跳び】VS【万一振流『浮雲渡り』】
風が抜けたと思った瞬間
響く激しい剣戟の音
神速の一撃同士で切り結びます
ッッッ先手は簡単に取らせないよ!!
(コレを反応するとか、技の練度はボクの方が上ぽいけど、威力(加速)が足んないか、、、)
空中戦と戦闘知識の応用
腹に蹴りを叩き入れて距離を取ります
脚グセ悪くて失礼
ん~~なんか気持ち悪いな、、、
キミほどの使い手が、あんな爆弾を使うなんてらしくないんじゃない?
エトルリア・メイオール
連携、アドリブは歓迎だぜ
ついに出やがったな!
本当はサシでやりてえとこだが、これも巡り合わせってやつだ
悪く思うなよ?
ボロボロになった特攻服を脱ぎ捨て、空中で正対
最初の一撃は竜巻の槍だ
それと同時に戦場に起こした暴風に乗って一気に加速、敵を撹乱しつつ戦うぜ
敵の一撃をモロに食らっちゃ分が悪い
飛び回りながら多方面から風の槍で攻め立て続け、体勢を立て直す隙を与えねえぜ
決定打は勢いを乗せた大斧の一撃だ
味方の攻撃ともタイミングを合わせ、確実に機会を狙うぜ
それでも不利ならネメシス形態で巨大な竜の姿に変身だ
より力と速さを増した暴風で吹き飛ばしてやる
しかし残念だな
違う形で会えてりゃライバルになれたかもしれねーのによ
メルキディア・セデクリエル
アドリブ・連携大歓迎
求道の天使と名乗るだけあってボス戦は気兼ねなくやれそうね
私の剣技、通用するか試させてもらうわ!
相棒のジェストと一体化して赤き鋼の竜の鎧を纏ったネメシスモードへ移行
デュアルスラッガー・コンビネーションで万一振流『雨斬舞い』に挑む
アバドリプスを逆手に持ってうまくいなし、その防御術の剣をイオスラッガーで貫いてみせる
人造天使たる天使人(エンジェリアン)をなめるなッ!
覚えてる限りの技術を活用して相手の剣技に食らいつきながら仲間と動きを合わせるわ
侮れない剛剣の技だったわ…貴女の剣、私の技に生かさせてもらうわね。
月下部・小雪
じゃ、邪魔な地雷天使はやっつけ、ました。
あとは正々堂々と勝負、です。
コダマが「コダマ・Vキャリバー」を構えて天使と対峙、します。
に、にらみ合って動かないのはお互いの実力を把握しているから、でしょうか……!
ど、どれだけにらみ合っていたでしょうか……あっ、と思った時には動きました!?
天使の【万一振流『流星斬り』】に対してコダマの【コダマ・回転斬り】、です!
二つの斬撃が飛び交いますが、コ、コダマは負けません!!
※アドリブ連携大歓迎
●そして風の音は消える
「スクルドを始末したか。柴又へバカ騒ぎに来たわけではないな、復讐者」
左手に一振りの刀を携えたアヴァタール級、『求道の天使』風音。
五月晴れの空に深い蒼の髪をたなびかせ、野球場のディアボロスたちを見下ろしていた。
「ついに出やがったな! そのツラ、拝みたかったぜ」
「じゃ、邪魔な爆弾天使はやっつけ、ました。あとは正々堂々と勝負、です」
スクルドの戦闘でボロボロになった特攻服をエトルリア・メイオール(ロストロード・g01211)は脱ぎ捨て、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)がコダマにコダマ・Vキャリバーを構えさせた。
「ほう。正々堂々と。嫌いではない」
風音が薄く笑い、全身に静かな戦意と殺意を漲らせていく。
「求道の天使と名乗るだけのことはありそうね。無差別殺戮の大量破壊兵器のスクルドと違って、貴女とは気兼ねなくやれそうね」
メルキディア・セデクリエル(閃機術士のエンジェリアン・g03132)は武装を壁閃機ベイルマウアーから刀閃機イオスラッガーと魔断刀アバドリプスの二刀流に切り替え、さらに相棒のジェストを召喚する。
対する風音は、『無差別殺戮』と『大量破壊兵器』の単語に不快感を滲ませていた。
彼女は唇をきつく結び、鋭い視線でディアボロスたちを見据える。
ディアボロスと風音、両者の間に漂う空気が、ぐつぐつぐわぐわと煮えたぎっていく。
静寂の中で激しく火花を散らす睨み合い、肌がひりつく強者と対峙したとき特有の危機感。
均衡が破られたのは、風音の左手の親指が刀の鍔を押し上げた時だった。
「……! 我、一迅の風、我、今こそ雷神の一撃と成らん!」
長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)が即座に動いた。
瞬時に全身に雷を纏うネメシスモードへ、そして電光石火の如く風音へ斬りかかる。
夜永の忍法・八艘跳びvs風音の万一振流『浮雲渡り』。
風が抜けたと思った瞬間、響く激しい剣戟の音。
神速の一撃同士の逆説連鎖戦が展開される。
「遅くはない。だが、すこぶる速いわけでもないな……!」
「……ッ! 簡単に取らせないよ!」
風音は頬に、夜永は首筋に、一筋の赤い線が走っていた。
(コレを反応するとか、技の練度はボクの方が上ぽいけど、威力が足んないか……?)
互いに薄皮一枚、紙一重。手数では上回っていたが風音の一撃は侮れない、それは武の求道者として愚直に鍛え抜かれたが故の太刀筋だった。
「その首、貰い受ける!」
更に風音は夜永へ急速接近、そこへコダマが割って入った。
「コ、コダマの回転斬り、です!」
コダマのコダマ・回転斬りと風音の万一振流『流星斬り』がぶつかり合う。
「私の剣技、通用するか試させてもらうわ!」
「本当はサシでやりてえとこだが、これも巡り合わせってやつだ。悪く思うなよ?」
ジェストと一体化したメルキディア赤き鋼の竜の鎧を纏うネメシスモードとなり、エトルリアは竜巻の槍を風音に叩きつけた。荒れ狂う暴風が風音の飛行を妨害する中、二刀のメルキディアが風音に挑む。
「二刀使いか。面白い!」
メルキディアのデュアルスラッガー・コンビネーションに、対する風音は万一振流『雨斬舞い』。
「バカ騒ぎのために柴又へ来たわけではあるまい。目的は何だ? 威力偵察か? それとも帝釈天への潜入か?」
「武の求道者であるなら、刀に聞いてみるのが筋ではないかしら」
反撃はアバドリプスを逆手に持っていなし、風音の防御術の剣をメルキディアはイオスラッガーで貫かんとする。
五月晴れの空の下、無数の剣戟が鳴り響く。
「攻めてきたのかと思えば、野球場の人間たちに『逃げろ』と声をかける。取るに足らぬか弱き命のために、復讐者というのはお優しいな!」
先程のスクルドとの戦闘直前の光景を、風音もどこかで見ていたのかもしれない。
「弱いから守る、スクルドみてーなのを配下にしてる大天使サマには、わかりゃしねーだろーがな!」
エトルリアが更なる嵐を巻き起こす。
吹き荒ぶ暴風に乗って彼女は加速、敵を撹乱しつつ戦う。
「言ってくれる!」
だが風音の刃は吹き荒ぶ暴風をも切り裂く。
流星よりもなお速き敵の斬撃、モロに食らっては分が悪い。エトルリアは回避しつつ多方面から風の槍で攻め立てた。
「体勢を立て直す暇も与えぬつもりか。そうでなくては!」
喜悦と呼ぶに相応しい笑みを、風音が浮かべた。
「これこそ私の望んでいた戦いだ!」
風音の飛翔速度と太刀筋の切れ味が増していく。
避けきれなった斬撃にエトルリアは翼を裂かれ、錐揉み落下してしまう。
間髪入れずに仲間たちがカバーに入った。
「やるね『求道の天使』サマっ。でもね」
「仲間はやらせない。人造天使たる天使人をなめるなッ!」
右から夜永、左からメルキディア。
両者が風音の注意を引きつけている隙に、小雪がコダマをエトルリアへ急行させた。
「コダマ、お願い!」
地面に激突の寸前、バルーンのように膨れたコダマがクッションとなり、エトルリアの体がぽよんと跳ねる。
「ん~。なんか気持ち悪いな……キミほどの使い手が、あんな爆弾を使うなんてらしくないんじゃない?」
切り結ぶ最中、夜永が風音に問いかける。
愚直な武の求道者であるのに、配下が無差別殺戮を専門とするスクルドというのは、やはり違和感が拭えなかった。
「貴女、本当は卑劣な行為が嫌いなのよね? 上位の大天使に命令されたから、卑怯な手段を使ってでも戦うの?」
メルキディアは先ほど風音が見せた表情を思い出していた。
風音は『無差別殺戮』と『大量破壊兵器』の単語に不快感を見せていた。
「さっきの貴様の言葉が返事だ。刀に聞いてみるのが筋!」
風音の、空気を切り裂く刃が閃く。
「私は駒だ。帝釈天を護る駒だ! 駒は何も考えぬ!」
降りしきる雨すらも両断する、舞と見紛う程に洗練された風音の剣技がメルキディアを襲う。
「だがスクルド如きに負けなかったのは嬉しく思うぞ復讐者! おかげで我が剣技を存分に試せる!」
浮雲を踏み固めんばかりに空を駆け、風音が一直線に夜永へ突撃する。
近接戦闘の肉弾戦の中、夜永は思う。
愚直に力を追い求める求道者であると同時に、上位者の命令には己を殺して従う、それが風音という大天使なのだろう。
「そーゆーの、嫌いじゃないよ」
忍たる己の技は剣技だけではない。空中戦と戦闘知識の応用、夜永は風音の腹に蹴りを叩き入れる。
「脚グセ悪くて失礼!」
鳩尾への蹴りに風音は一瞬だが呼吸ができなくなり、吹っ飛ばされた。そこへメルキディアが肉薄する。
「戦う理由は刀に聞け……じゃあ聞くわ、この光の刃と魔を断つ刃で!」
覚えている限り、使える限りの技を用いて、メルキディアは風音の剣技に食らいつき、一歩も引かない。
「だ、大丈夫ですか……?」
「いちちちち……問題ねえ、まだやれる」
小雪に支えられて立つエトルリアは空を仰いだ。そこでは仲間たちが戦っている。
「さっきは、サンキューな。ちょっとだけ、あたしに力を貸してくんねーか?」
さっきはクッションになってくれたコダマの頭を撫でると、エトルリアは自らの力を解放する。
ネメシス形態、巨大な竜の姿へ。
「エトルリアさん、コダマ、頑張って!」
小雪がエールを送る中、エトルリアは竜の腕で大斧を掴み、コダマとともに飛翔する。
敵の剣技は侮れない、決定打をキメるのなら、味方の攻撃ともタイミングを合わせたその時。
夜永とメルキディアと斬り合う風音にも疲弊が見える。
なおも風音も剛剣で2人を退けるも、直後に彼女の視界をバルーンのような姿のコダマが塞いだ。
エトルリアの起こした暴風によって急加速したコダマだった。
「面妖な!」
コダマのコダマ・Vキャリバーと風音の刀。
二つの斬撃が交差し、さらに上空からエトルリアが真一文字の急降下。
「突撃!」
コダマを隠れ蓑に、さらに太陽を背にして。
降下の勢いも乗せたエトルリアの大斧が、風音の刀ごと彼女を切り裂いた。
「……残念だな。違う形で会えてりゃライバルになれたかもしれねーのによ」
それが手向けの言葉だった。
「負けた……?」
信じられないという表情の後で、風音が笑みを見せた。
「いや、己の剣技を出し尽くした。これ以上はない……」
風音の体が散っていく。
五月晴れの空の下、一切の風の音は消える。
「やったー! エトルリアさん、お見事!」
「侮れない剛剣の技だったわ……貴女の剣、私の技に生かさせてもらうわ」
グラウンドへ降下してきたエトルリアを夜永は両手を掲げて出迎え、メルキディアは好敵手への敬意を払う。
「コダマ、お疲れさま。頑張ったね」
相棒を抱きかかえた小雪の耳には、迎えに来たパラドクストレインの走行音が聞こえていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
【避難勧告】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!