リプレイ
薬袋・透
アドリブ絡み歓迎
淫魔は相変わらずだし父親も屑ね、己の甲斐性の無さを娘のせいにしてんじゃないわよ
ケツ蹴りあげて根性叩き直してやりたいわ
足音と気配を消し隠れて小屋まで尾行
淫魔がことに及ぼうとしたところを見計らいドアを蹴破り介入
女の子に手当てをしてから逃がすわね
「ここはもうすぐ危険になるから早く離れてね」
「ああいうのって大体最初少し優しくしたら後は絞り尽くしてぽい、なのよね」
わざと挑発するような言葉をかけ本性を引きずり出してやる
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
淫魔にあの約定を守るのは無理だろうと思っていましたので
特に驚きはありません
それが何より、淫魔と復讐者が最終的には相容れぬ存在である事の証明
仕方ないですね
光学迷彩を使用し、酒場の外に潜伏
女性を買い取って淫魔達が出てくるのを待ち
現れたらそのまま廃屋まで尾行します
廃屋の中を窓の外から伺い、手を出そうとしたら窓を蹴破って突入
女性に金品の入った袋を握らせて、窓から逃げるように
そして、その後は貴方の自由にして良いと言い
淫魔達には追わせぬよう、前に立ちます
約束反故の現場、抑えさせて頂きましたよ
同盟はこれにてご破算
パリの人々に仇なす淫魔は、成敗させて頂きます
●
白昼にもかかわらず、酒場には人のざわめきの気配が立ち込める。
その、外。やや離れた位置、人の出入りが確認出来る地点。予め光学迷彩を用いつつ、足音と気配を消して、薬袋・透(無彩の魔女の系譜・g02087)とソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)が、淫魔の一団と娘たちが出てくるのを待ち構えていた。
「淫魔にあの約定を守るのは無理だろうと思っていましたので、特に驚きはありませんが」
「ええ。淫魔は相変わらずだし父親も屑ね、己の甲斐性の無さを娘のせいにしてんじゃないわよ」
声を潜めて言葉を交わす。
そう、今まさにディアボロスたちがこうして、素行調査に駆り出されているという事実。そして現実、その約体が破られようとしている事実。到底、目を瞑れるものではない。
しかし透の言う通り、今回に関してはそれに乗せられた父親側にも非はあると言えよう。あくまで淫魔の犯行の現場を抑えることが目的であるため、直接父親に対して何か出来ることはないのだが、それでも。
(「叶うんだったらケツ蹴りあげて根性叩き直してやりたいわ」)
そう、透が思うのも無理はない。
せめて、娘たちは。父親に付け込みその身を売らせた淫魔の束縛から救わなければ。
(「そう……これが淫魔と復讐者が最終的には相容れぬ存在である事の証明。仕方ないですね」)
いずれ訪れる決戦の時。
その時に、言い逃れを許さず突きつけることの出来る、確固たる証拠を。
決意を新たにソレイユが顔を上げた、まさにその瞬間。
「! ……現れましたね」
酒場から、娘たちを伴い見目麗しい男たちが姿を現す。
だが、騙されてはいけない。奴らこそ人々を堕落させ、快楽を貪り、破滅へと導く侵略者。
「見失う前に行きましょう」
そっと、その背を追って歩き出す。
●
案外、その時はすぐに訪れた。
かつて寝室であったと思しきその部屋で、淫魔は事に及ぼうとしていた。表面上は涼しい顔をしているが、やはり我慢の限界が近かったのだろうか。
娘たちも、主犯格の男の幻術と誘惑に絡め取られているのか、抵抗する様子はない。
ならば、救えるのは。
「もう怖がらなくていいんだよ」
「はい……」
ディアボロスしか、いない!
「全部、忘れ――……」
「そこまでよ!!」
窓の外から様子を窺っていた透とソレイユは、娘たちが堕とされる寸前、動かぬ証拠を得た瞬間、その機を逃さず窓を蹴破り寝室へと飛び込んだ!
「うわっ」
これには流石に驚いた様子の淫魔の一団が我に返る前に、急ぎ娘たちを保護する。
娘たちへと取り急ぎではあるが、透が目に見える比較的新しい痣へと手当を施し、ソレイユはその手に金品の入った袋を握らせた。
「ここはもうすぐ危険になるから早く離れてね」
「そこの窓から逃げられます。その後は貴方がたの自由です、どうかご無事で」
「はっ、はい……」
幻術が解けたらしい娘たちは、まだ幾分か夢見心地で状況を正しく理解出来ているかは怪しかったが、淫魔に対する期待は薄れて消えたようだった。
「ああいうのって大体最初少し優しくしたら後は絞り尽くしてぽい、なのよね」
透のその言葉は、淫魔にも聞こえるように。
夢は一夜で覚めるのみ。耳障りのよい言葉も、甘く柔らかな振る舞いも、所詮は己の欲を満たすためでしかないと、知っているのだと。
「だから、もう悪い男に捕まっちゃ駄目よ」
淫魔だけでなく、父親にもその言葉を重ねたのだろうか。娘たちはこくこく頷くと、言われた通りいそいそと廃屋を出ていく。
その前に、ソレイユが立ち塞がった。ディアボロスたちを倒さずして、淫魔が娘を追えぬように。
尤も、敗れ道を明け渡すつもりなど、更々ないが!
「約束反故の現場、抑えさせて頂きましたよ。同盟はこれにてご破算となるでしょう」
「参ったな……」
ソレイユの言葉に、主犯格の淫魔が飄々と項の辺りを押さえて立ち上がる。
「同志に迷惑をかけたいわけじゃないし、僕は君たちのことも嫌いじゃないし……一度の過ちってことで見逃して貰えたら嬉しいんだけど。駄目?」
「当然です」
「淫魔に好かれても、全っ然嬉しくないしね」
ばっさりと、拒絶を。
淫魔は――グウェナエルは苦笑し、その艷やかな黒目に、剣呑な光を宿してディアボロスたちを捉えた。
「じゃあ、残念だけれど。僕らで口を塞いでしまうしかないか。永遠に……ね」
その言葉に呼応するようにして、バイオリニストたちも立ち上がり、ディアボロスたちへと敵意を向ける。
交渉決裂。さぁ、最後の仕上げだ。
「本性表したわね。……行くわよ!」
「パリの人々に仇なす淫魔は、成敗させて頂きます」
狡猾なる革命淫魔を、倒すのだ!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
シルヴィオ・リュデケ
取り巻きに集まられても面倒だ、先にこちらを片付けよう
忍び足を用いてある程度まで侵入したら暗殺を発動させる
目の前の食事に気を取られているだろうからな
影を利用して背後から不意討ちをさせてもらおう
音楽を攻撃手段として使うようだが生憎、ダンスは得意な方でな
こちらとしては逆に戦闘のリズムが取りやすいというもの
アンネリースを起動してパラドクスで対抗する
その音楽、むしろ有効利用させてもらおうか
それはそれとして…腕前は見事だが、花の都で培った音楽を悪用するな
ジョン・エルバ
(サポート)
連携、アドリブ歓迎
鬼人のサウンドソルジャー×デストロイヤーだ!
●戦闘時
敵や攻撃なんか怖くねえし、オレが多少怪我をしても相棒のギター[Endorphin]を振り回して特攻!ぶっ壊した時の音は最高にロックだぜ!
状況によっちゃ味方の死角をギターでワイルドに守ったり、後方から演奏系パラドクスで攻撃もできるぞ
【Thunder Bolt】で敵を痺れさせて支援もアリかもだ
●空中戦
【Make Happy】でギターぶん投げて落ちたところを追撃するか、【R.I.P】で[飛翔]の残留効果で空中に特攻だな!
●調査等
話聞くのも喋るのも動くのも好きだから何でもできるぜ
楽しいのが一番だ!
仲間に迷惑はかけないさ
よろしくな!
●
「………………」
現場を押さえるべく動いていたディアボロスたちが、淫魔に動かぬ証拠を突きつけていた頃。
シルヴィオ・リュデケ(ナイトウォーカー・g08427)は敵の注意が逸れているであろう玄関から家屋へと侵入を果たしていた。
(「取り巻きが本格的に動き出すと面倒だ、先にこちらを片付けよう」)
足音忍ばせ、床の軋む音にも注意を払いながら。
そして寝室の前、出入り口の影へと身を隠し、動向を窺う。淫魔はこちらに気づいていないようだ。
仕掛けるタイミングを計る。慎重に行かねばならないが、時間をかけすぎても仲間たちとの戦闘が始まってしまう。
そこまで考えた、まさにその時。
「AーHAHAHA!」
(「……!?」)
場違いなほど底抜けに明るい笑い声。
そして、雨もないのに唸る雷鳴。
「Voltage MAX!!」
キィン、と。
声の主が、助っ人として駆けつけたジョン・エルバ(ロックスター・g03373)がひとつ弦を鳴らせば。
次の瞬間、天を指したその指先へと雷が落ちる!
「な
……!?」
呆気に取られる淫魔一同。
だが、ジョンはニヤリとひとつ不敵な笑みを浮かべると、宛ら雷の如く奔り一息に接敵する!
「最ッ高にロックだぜ!!」
「ッ」
肉薄すれば息を詰まらせたバイオリニストへと真っ向から、相棒たるロックギター『Endorphin』でのフルスイングッ!
咄嗟に奏でたセレナーデがジョンの脳を揺さぶったのもほんの一瞬。ブチかました瞬間にキラリお星様の仲間入り☆
まさに暴雷の如く荒々しい特攻を前に、シルヴィオすらも思考停止しかけたが、生まれた好機を察知しはっと我に返った。この巡り合わせ、逃しはしない。
「……踊れ」
「は、」
影より出でて、名を呼ばれた自動人形が、背後より優雅に、しかし的確にバイオリニストへと襲いかかる!
「くっ……」
「生憎、」
不測の事態にも咄嗟に奏でて抵抗を試みる辺りは流石に音楽での戦いに長ける者と言うべきか。だが。
「ダンスは得意な方でな」
敢えて阻まず、音楽に合わせてリズムを取る。
その動きに合わせ、アンネリースも踊る。
踊りながら、敵を刻む糸も舞う!
「それはそれとして……腕前は見事だが」
技巧も情感も、一流と呼んで差し支えない領域だろう。シルヴィオは嘘偽りなく、そう感じた。
だが、だとしても……いや。
だからこそ、許せないのは。
「花の都で培った音楽を悪用するな」
音楽を、芸術を汚し、貶めるが如き所業!
平素は滅多に動くことのないシルヴィオの眉が、今は嫌悪に顰められ。
呼応するように、最後の一糸が、悪しき音色を断ち切った。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【壁歩き】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【アヴォイド】がLV2になった!
吉音・久美
アドリブ連携歓迎
(口調は常時変わるためプレイングと違っていても問題ありません)
待たせたなぁ……人の孤独につけ込む淫魔野郎を殴りに来たで候
なるほど触れた相手の温もりを奪う技とは、これは迂闊に手を出せません……なんて言うと思ったか!私は知ってるぜえ世界法則を変えるパラドクスを使う戦いにノーダメージはあっても回避はないってことを!
つまり大切なのは傷付くことを恐れず勇気を持って前へと踏み出すことよ、くらえ必殺魔骸連刃!!(ラリアット)
あ、すっごい寒い天使に身体好きにされてた頃の孤独を思い出す
これ耐えてるディアボロスの皆さん凄いなぁ…
シルヴィオ・リュデケ
※アドリブ、連携歓迎
同意を得ているように見せかけるのが上手いことだな
だが、美しい言葉で飾ったところで、相手を食い物にしている時点で娘の父親とお前は同類だ
幸い、他のディアボロスも多く集まっているな
光学迷彩を利用して身を隠し、戦闘開始と同時にパラドクスを発動させる
味方には害の無い光だが、敵が触れれば地獄の業火だ
お前の指先の冷気で賄いきれる熱であるかどうか、試してみろ
私よりよほど強い者達が集まっているからな
あくまでもパラドクスによるサポートに努めよう
あとは、買われた娘の視界でも塞いでおこうか
必要な戦闘とはいえ所詮は暴力だ、見ていて気分の良いものではないだろう
●
「待たせたなぁ……人の孤独につけ込む淫魔野郎を殴りに来たで候!」
満を持して! と言わんばかりに寝室へと乗り込んだ、吉音・久美(未来はここから始まる・g09562)が淫魔の、グウェナエルの前へと進み出て、相対する。
「その悪行たとえお天道様が許しても、ディアボロスの皆さんが、そしてこの久美ちゃんが許しゃあしないよっ!」
「アハハ、愉快なお嬢さんだなぁ」
あくまで人当たりのよさそうな顔でころころと笑うグウェナエル。だが、その本性は何処までも淫魔のそれだ。そうでなければ、このような後ろ暗いことなど初めからしていないだろう。
それを、シルヴィオ・リュデケ(ナイトウォーカー・g08427)を始めとする、ここに集ったディアボロスたちは知っていた。
「成程、同意を得ているように見せかけるのが上手いことだな」
「実際、僕らのお陰で彼女は父親の暴力から逃げられたと思うんだけどな。僕ら別に痛いことするわけじゃないし」
「だが、美しい言葉で飾ったところで、相手を食い物にしている時点で娘の父親とお前は同類だ」
痛みがなければいいとか、手加減すればいいとか、そういった次元の話ではないのだ。危害を加えることそのものを、ディアボロスは禁じていたのだから。
その境界線を侵した時点で、弁解の余地などありはしない。最初から、解り切っていたことの筈だ。
「ってなーワケで一発ブン殴らせて貰うぜ!」
血気盛んに両腕をぐるぐると回す久美の様子に、グウェナエルは再び笑って。
「ま、仕方がないか」
グウェナエルの黒手袋、その内側、恐らくはその指先に、力が集まるのを久美は感じた。
そこで彼女は、咄嗟に先程まで敵と言葉を交わしていたシルヴィオの気配を追った。しかし、背後にあった筈のそれが感じられない。どうやら、自分に注目が集まっている間に身を隠したらしい。
で、あれば尚更、自分が動かねばならない局面だ。だが、敵のあのパラドクスは……。
「なるほど触れた相手の温もりを奪う技とは、これは迂闊に手を出せません……」
ぐぬぬ、と口惜しげにじりり後退する久美。その分、距離を詰めるグウェナエル。
正面から当たれば、どうしたってその脅威に曝される。さて、どうしたものか……。
「なんて言うと思ったか!」
「えっ」
思考ターン終了、突撃開始!
と言うより元々どう対処しようとか、一切考えてませんでした! 正確に言うなら、考える必要がない、と久美は早々に見切りをつけていたのである。
「私は知ってるぜえ、世界法則を変えるパラドクスを使う戦いにノーダメージはあっても回避はないってことを!」
そう。
どう工夫を凝らしたところで、パラドクスを回避することは不可能。ならば最初から、受け切る以外の選択肢はないのだ。
考えるとすれば、その際のダメージを極力減らす工夫をすること。だが、もっと重要なことがあると久美は言う。それは。
「つまり大切なのは傷付くことを恐れず勇気を持って前へと踏み出すことよ、くらえ必殺魔骸連刃!!」
「うわっとと……!」
ラリアットの構えで真っ向から急襲ッ!
惜しくも直撃寸前に腕を差し込まれて防がれるも、その周囲に生成した刃がその腕を切り刻む。
それでも無傷の片腕が伸びる。その指先が、久美の額をちょんと突いた。
「あ、すっごい寒い」
思わず口に出すほど。
ガタガタと身体が震える。青褪めるその姿は寒さゆえ、だけではなかった。
(「天使に身体好きにされてた頃の孤独を思い出すなぁ……」)
虚無と寂しさを思い起こさせられた。
どこか他人事のようにすら感じて、囚われかけた、その瞬間。
「あッ、つ……!」
はたと。
我に返った久美の眼前には、眉を顰めたグウェナエル。だがその距離は、先程より開いていた。
青白い光が、両者の間を隔てている。
「味方には害の無い光だが、敵が触れれば地獄の業火だ。お前の指先の冷気で賄いきれる熱であるかどうか、試してみろ」
「いやぁ……それはちょっとキツイかな……」
光の熱に灼いたらしい手の甲を擦りながら、グウェナエルが苦く笑う。
声のした方を久美は見たが、そこに既にシルヴィオの姿はなかった。別の物陰に姿を隠したのだろう。
(「あざっした」)
胸中でお礼を告げるに留めつつ。
「しかし、これ耐えてるディアボロスの皆さん凄いなぁ……」
久美が感心する一方、シルヴィオは窓近くのベッドの影に潜んでいた。
(「……逃げ遅れた娘は……いないようだな」)
健康状態がよさそうとは言えなかったから、万一のことがあれば娘たちのフォローも必要かと思ったが。
幸い、全員逃げ切れているようだ。ならば心置きなく討伐に集中出来ると。シルヴィオは再び、敵だけをその赤い双眸の世界に捉え直した。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【活性治癒】LV2が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
リディル・ヴェント
もう、やっぱり淫魔は意志が弱いわね~!アタシも『肉と砂糖を使った食事の禁止』とか言われたら、大好きなカツ丼食べられないって事だから、そりゃあもう頭の中カツ丼でいっぱいに……ってイイのよ、そんなことは!アタシはカツ丼禁止されてないんだから!
現場を押さえてくれたみんなはありがと!アタシも加勢するわよー!
そっちは精神攻撃が得意そうだから、アタシは物理で攻撃よ!
女の子をたぶらかすこういう男は、もう頭をガツンと殴るのが一番よ!
バールで後頭部をガツーンよ!シンプルだけどこれが一番目が覚めるわよ!
約束を破った淫魔はボコボコにするわよー!
ジョン・エルバ
連携アドリブ歓迎!
わはは、よく飛んだぜ!
イケメン淫魔くんの仲間がロックへと昇華した姿は最高だったな!
相棒のギターを握り軽やかに鳴らす
今日の気分は極悪人を処刑する断罪のサウンドだ
挑発する視線を送り、派手に音を刻んでオレに注意が向けば僥倖!
味方への攻撃をやめさせ、こちらに来た時に檻の柱を天井に生み出す
そのまま串刺しになってくれりゃいいんだけどな!
グウェナエルへと真下へ幾つも墜とし、攻撃と捕縛を試みるぜ
反撃に氷の魔力を流されれば、負けじと演奏を続けて檻の柱を首を狙って撃ち、一瞬の隙をついて距離を取る
約束を破るヤツはオレがブタ箱にぶち込んでやるか、ここでぶちのめされるか!どっち選んでも良いぞ!
●
「わはは、よく飛んだぜ!」
バイオリニストの一人をお星様へと変えたジョン・エルバ(ロックスター・g03373)が痛快といった様子でからから笑う。
「イケメン淫魔くんの仲間がロックへと昇華した姿は最高だったな!」
ロックに顔の良し悪しなど関係ないのだ。そう、ロックは平等。美形だからと特別扱いはいたしません。寧ろ綺麗なお星様になってくれたんじゃない?
さぁ主犯よお前もロックにしてやろうか。なんて。
ピックをグウェナエルへと突きつける、その傍ら。
「もう、やっぱり淫魔は意志が弱いわね~!」
全く仕方のない連中だ、と言わんばかりのリディル・ヴェント(ゲットレディ・g00550)の姿。
「アタシも『肉と砂糖を使った食事の禁止』とか言われたら、大好きなカツ丼食べられないって事だから、そりゃあもう頭の中カツ丼でいっぱいに……ってイイのよ、そんなことは! アタシはカツ丼禁止されてないんだから!」
語る内にカツ丼愛がダダ漏れてしまいました。不覚。
だが、そう。こちらは禁止されていないので。この任務が終わったら、自分へのご褒美にカツ丼を食べたって許されるのです。自由って素晴らしい。
そう考えれば不憫と思わないでもないけれど、やはり他者を食い物にするような行いを捨て置くわけにはいかないので。きっちり制裁させていただきます、というわけで!
「現場を押さえてくれたみんなはありがと! アタシも加勢するわよー!」
気合は充分!
竜の名を持つ殴打武器――愛用のバールも絶好調です!
いや、武器は他にも斧や剣などあるのだが。これを選定したのには理由がある。
精神攻撃を得意とする相手に、精神攻撃でぶつかるよりも、相手がそこまで得手としてはいないであろう物理攻撃が効果的だろうと。そして何より。
「女の子をたぶらかすこういう男は、もう頭をガツンと殴るのが一番よ!」
鉄拳制裁ならぬ鉄剣制裁!
いや、ところによってはバールのことを聖剣と呼ぶ向きもあるらしいですし。
「それは……痛そうだから嫌だなぁ」
しかしやはり、黙ってやられてくれる筈もない。
だからこそ、ディアボロスは仲間たちと連携し、勝利を手繰り寄せるのだ!
「さぁ、ライブはこっからが本番だ!」
ジョンは相棒のギターを握る。
軽やかに鳴らせばその名の通りに昂ぶる高揚感。
「今日の気分は極悪人を処刑する断罪のサウンドだ、最高のナンバーをプレゼントしてやるよ!」
挑むような視線と共に、視線は独り占めにして。
音楽が、ロックがあればそこが廃屋だって、ジョンにとってはステージなのだ!
「うーん、僕はもう少し、ゆったりした方が好きかなぁ」
その言葉の通りに緩慢な動きで、しかし確実にグウェナエルが歩み寄ってくるのが解る。
目論見通り。注意は引きつけた。
勿論、それだけで終わりではない!
「約束を破るヤツは――」
ギラリ、輝くのはお星様ではなく。
鋭利な杭の如く煌めく黒鉄の檻!
「オレがブタ箱にぶち込んでやるぜ!」
「う……っ!?」
その首を一突き、いや全身串刺しになれと幾つも降り注ぐ!
グウェナエルは防御へと専念した。だが全てを防ぎ切るには至らず。左肩と右の脇腹に風穴、ひとつずつ。
「勿論、ここでぶちのめされるか! どっち選んでも良いぞ!」
「……っ、」
答えるには、痛みが強すぎたか。
余裕の微笑みも今は消え、柳眉を顰めて苦痛に耐えている。汗がその額や首に滲んでいた。
だが、これで終わりと思うなら。
見通しが甘いというもの!
「約束を破った淫魔はボコボコにするわよー!」
「あ、」
忘れてはならない。
リディルのバールは、まだ火を吹いていないということを!
「シンプルだけどこれが一番目が覚めるわよ!」
背後に回って後頭部をガツーンと強打ッ!
「ッ、ぐぅ……」
今度こそ、グウェナエルがよろめき膝を着く。
決着の時は、近い!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
薬袋・透
悪事もここまでよ、無駄な抵抗はやめて観念しなさい!
パラドクスにてケルベロスを召喚、衝撃波を放つレベルの咆哮で威嚇し噛みついて攻撃
自分自身もケルベロスとの連携攻撃、火炎使いの魔法弾で追い詰めていく
基本は撹乱と挑発、ケルベロスの攻撃が当たりやすくなるように動くわ
反撃で見せられる恋人の幻覚にも
僕は知っている、彼の肌の熱も僕を抱き締める腕の力強さも傷だらけの大きな背中も
だからこんな幻覚じゃ、満足できないのよ
と落ち着いて対処、肉体強化の全力魔法をかけ尻尾と足の二連続回し蹴りで強打し粉砕
ほら、この程度の攻撃も受け止め切れない、やっぱり偽物だわ
帰ったら本物にいっぱい甘えに行こうっと
アドリブ絡み歓迎
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
弟分が頑張っている世界
俺もソレイユの一助になりたいからな
助太刀させてもらう
黒龍偃月刀に朱殷の闘気で刃を龍頭を模した形に〈武器改造〉
仲間が繋いだ攻撃の隙を埋めるように畳みかける
血が滾る戦場にいれば
託された思いが心にあれば
この身体が止まることはない
思い切り咆哮を轟かせ、その強烈な音と<衝撃波>で
幻覚に捕らわれそうな仲間の意識も取り戻す
確かに己の力の源である欲望を無理やり抑えつければ
こうなることは道理だろう
貴殿らの頭領は、それを見越せぬほど浅慮だったようだな
<挑発>を交えつつ、遠慮なく打ち倒す
もう貴殿らとの利害関係は破綻した
この地を奪還する礎となってもらうぞ
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
さて、残るは貴方のみ
せめて花と散って頂きましょうか
兄貴分の錬晏の加勢も頼もしく
人に仇なす淫魔を仕置してやります
宙に展開した鍵盤で「凱歌」を演奏
馬上槍を構えた白馬の騎士を喚び
正面からすれ違いざまに刺突攻撃を繰り出すよう指揮します
反撃の精神攻撃には演奏に集中して耐えます
大切な人……、故郷の家族の幻覚が見えたとしても
本当は今ここに居ないという事をよくよく理解しているから
残念ながら、幻覚に酔ってやれはしませんよ
仲間と違う方向から攻撃をする事で、敵の注意を散らし
連携して畳み掛けていきます
W技は入れそうならディフェンスを
逃しはしません
いい加減、観念しなさい
●
頼もしい仲間たちの加勢のお陰で、ここまでグウェナエルを追い詰めることが出来た。
「さて、残るは貴方のみ。せめて花と散って頂きましょうか」
「悪事もここまでよ、無駄な抵抗はやめて観念しなさい!」
今こそ決着を。
ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)の触れる虚空に光の鍵盤が輝き、薬袋・透(無彩の魔女の系譜・g02087)は一族に伝わる魔導書の表紙に決意込めるように撫でた。
「はぁ……実際キツいんだよなぁ……でも、僕もまだ死にたくはないからね」
その微笑みは最早弱々しいが、最後まで抗うつもりであるらしい。
だが、負ける気はしない。特にソレイユは、心強さを感じていた。その理由は、進み出た『彼』の存在。
「義によって、そして弟分のため。助太刀させてもらう」
ソレイユが頑張っているからと。
兄貴分たる夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)が、ここにいる。その加勢のなんと頼もしいことか。
(「俺も、ソレイユの一助になりたいからな」)
今までも、助け合ってきたから。
そして、今も。これからも。
「……共に歩めるひとが居るっていうのは、いいね」
グウェナエルの眼差しは、どこか羨望が混じっているように感じ取れたけれど。
満たしてやるわけには、いかないものだ。
「どこまで行こうと、互いに相容れない存在。人に仇なす淫魔はここで、仕置してやります」
「それは……嫌かな」
「問答無用!」
話はここまでだ、と。
断ち切る如く放たれた言葉は透の。次いで怒れる番犬を喚ぶ声を。
「汝が敵は目の前にあり。顕現せよ、ケルベロス!」
集うその怨嗟は幾重にも。夥しい残滓の集合体。
三つ首の番犬が纏うのは、地獄の炎。
「行くよ!」
「合わせます」
牽制の魔弾への伴奏に。
ソレイユは光へ指を滑らせる。触れた鍵盤が歌うは勝利の凱歌だ。早馬駆ける如く、音楽が世界を走ってゆく。
否、それだけではなく。
蹄の音まで聴こえるように。それは騎士の突撃だった。白き馬上、構えた槍がすれ違いざま、敵の身を貫いていった。
「いたた……」
ディアボロスたちの猛攻に曝され、グウェナエルは満身創痍の筈だ。
だが、火事場の馬鹿力というものが、淫魔にも存在するのだろうか。
どれほど絶望的でも生存の道をと。
「! 来るぞ!」
錬晏が声を上げる、しかし。
「僕も、君たちの愛が欲しいな……君たちをそこまで突き動かす、源になり得るほどの……」
全てを暴こうとするかのように。
幻影が、ソレイユと透を包み込む。
●
(「……ああ、呼ぶ声が聞こえる」)
ソレイユは知っていた。
酷く懐かしい輪郭が、ぼんやりと浮かぶ。
鍵盤から手を離し、その姿に伸ばしたくなる。その衝動を。
(「けれど、」)
己を叱咤し、抑え込む。
目の前の光を軽やかに、しかし確かに叩いていく。音で掻き消すように。己の指先に集中するように。
あれを、鮮明にしてはいけない。その一心で。
あれは、故郷の家族、などでは、ない。
(「本当は今、家族はここに居ない」)
よくよく、理解している。
嫌でも、理解していた。
それでも。
(「ああ、僕の大切な、」)
透にも、その姿は見えてしまっていた。
愛する人。
不変の愛を、不朽の誓いをくれた人。
恋して愛して、やまないその人。
駆け出して、その愛に包まれたいと思える唯一の相手が、そこにいた。
(「……ほんとうに?」)
いや。
ふと、透は笑った。
(「ううん、最初から解ってた」)
だって。
目の前の彼……のかたちをした、紛い物には。
体温も、気配も感じられなかったのだから。
(「僕は知っている、彼の肌の熱も僕を抱き締める腕の力強さも傷だらけの大きな背中も。だから……」)
二人の向こう、グウェナエル。
その間に割って入るように、錬晏が跳んだ。
今、二人は抗っている。その邪魔を、させはしない!
「この身、異国の地に在れど。血が滾る戦場にいれば
託された思いが心にあれば、」
そうだ、ここは絆結んだ仲間たちの、弟分の故郷。
戦が、そこで起きていると言うのなら。
「この身体が止まることは、ない!」
目を覚ませ、目を覚ませ!
差し伸べる手の代わりに、この声を、この音を聞くがいい。
導にして、二人が戻ってこられるように。
そしてそのための道を、切り開く!
「……ッ!!」
「咆えろ、黒龍!!」
龍の雄叫びが、戦場揺るがす。
圧力に押し潰されそうになりながら、グウェナエルは踏み留まるのが精一杯だ。
そしてそれで、充分だった。
「ほら、やっぱり偽物だわ」
「残念ながら、」
音楽が家族の肖像を貫き、竜の尾と脚が愛する者の虚像を打ち砕く。
ソレイユと、透の目は今や、一点の曇りも揺らぎもなく。
倒すべき敵を、しっかりと見据えている!
「幻覚に酔ってやれはしませんよ」
「そう、こんな幻覚じゃ、満足できないのよ」
主の帰還に、ケルベロスが吠えた。
「く……!」
悪足掻きの一矢は錬晏が受け止める。
芯から凍らせる筈の指先も、その熱き血潮には届かない。
「確かに己の力の源である欲望を無理やり抑えつければ
こうなることは道理だろう。貴殿らの頭領は、それを見越せぬほど浅慮だったようだな」
「同志……」
義理立てするつもりはあるのかと、錬晏は少し意外に思った。だが、そういうものなのだろうと納得して終わらせる。
そう、もう、終わりなのだから!
「今です!」
いつでも透を庇いに入れるよう構えて、ソレイユは声を上げた。だから透は、心置きなく前に出る。
大丈夫、落ち着いている。一度だけ、左手薬指に光る緋緋色金の指輪へと触れてから。
「ケルベロス、とどめを!」
主の愛する者を騙り、主を傷つけようとした。その狼藉、許してはおけぬ。
怒れる牙が、悪しき欲望ごと、噛み砕く!
●
「こうなることは解っていた筈。逃しはしません、いい加減、観念しなさい」
「もう貴殿らとの利害関係は破綻した。この地を奪還する礎となってもらうぞ」
傷だらけで倒れ込んだ、そのどこか存在感のない男を、ソレイユと錬晏が見下ろす。
動く気配は、なかった。抵抗する力はもうないだろう。
「……馬鹿だな、僕は」
己の欲に負けたことかと、ソレイユたちは思った。
だが、それは少し違った。
「こんな目に遭わされても僕は、君たちを憎み切れない……」
グウェナエルにしてみれば、人は弱く愚かで。
けれどその愚かな生き物が、どうしたって愛おしい。
最期の時すら、その考えを変えることは、出来なかったのだ。
それでも。
「愛で許されないことも、世界にはあるのです」
それがこの、結末だ。
哀れとは思わなかった。一線を越えた以上は。
かくして約定違反はここに罰され、主犯の淫魔も討ち果たした。
調査は完了。透は達成感に、んーっとひとつ伸びをして。
(「帰ったら本物にいっぱい甘えに行こうっと」)
その愛しい腕の温もりを、逞しく頼れる背中を、確かなものと実感するために。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!