見つめる先の力(作者 凪未宇
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#蹂躙戦記イスカンダル  #エルサレム闘技場の試練を阻止せよ  #エルサレム 

 単眼の亜人、サイクロプスの仲間達が酒場に集まり賑わっている。
「明日の試練は、絶対成功させて見せるさ」
「兄さんなら大丈夫だよ」
 亜人だがどこか爽やかな空気を漂わせ、ハルクは細身ながらも良く鍛えた身体を見せつけ、徴発する。
 そんな賑やかさに対して、歴戦の戦士のような風体の年老いたゴブリン共は、静かにグラスを傾け、無事を祈るように食事をとるのであった。

 攻略旅団の方針により、カナンの地の北、エルサレムの街への潜入を行う事になったと、ルゥルゥラナ・レイラ(宵闇の刃・g08924)は説明を始める。
 最終人類史に存在したエルサレムは、三大宗教の聖地とされていたが、蹂躙戦記イスカンダルでは、ギリシャの神々が街のあちこちに置かれ祀られているようだ。
「エルサレムには、近隣部族の亜人がやってくるようです。ここには、いくつもの闘技場があり、試合で勝利する事が『試練』とされているようです」
 闘技場は、『ミノタウロスの狂戦士』によって厳重な警備がされている為、隠れて潜入するのは難しいようだ。
 出入り口となる狭い通路を塞ぐように、2体1組で死角を補い合いながら警備しており、侵入者を見つけると連携しながら突っ込んでくるようだ。
「闘技場に突入するためには、この警備を突破する必要があります」
 警備を撃破し、闘技場に突入すると、試練を突破してアヴァタール級に進化したばかりの『アルゲース』がいるのでそれを撃破して欲しい。
 攻略旅団で提案されていた案件を調べようというのなら、直接このアルゲースに聞いてみるといいだろう。

闘技場は、古代ギリシャ風の建築で、ギリシャの神の像なども飾られているようだ。蹂躙戦記イスカンダルにギリシャ風建築物があるのはおかしくは無いのだが、少し気になるな」
「エルサレムの闘技場は『試練』としては、少し簡単すぎるように感じるな。エルサレムの街に、亜人をアヴァタール級に進化させやすくなる仕掛けなどがあるのかもしれない」
「闘技場の試練を阻止を行なうだけでなく、次に探索すべき目標などについても考えていって欲しい」

「そんな情けない姿で生きていても良いことなんてないだろう。私が殺してやるからかかってこい」
 巨大な棍棒を振るい、今にも潰れそうな年老いたゴブリンに獣の亜人を相手取り、ハルクはほぼ一方的な戦いを繰り広げ勝ち残った。
「何も知らぬ若造がっ!」
 悔しそうに叫ぶ老ゴブリンの頭を、一撃で潰し拳を振り上げて葬るのであった。
 転がる屍に包まれながら、ハルクの姿は膨らみ巨躯へと変わっていく。
 筋肉は隆起し、肌の色も変わり、細身だったサイクロプスの青年の面影は完全に消えていた。
「わた……しは、ああっ……!」
 脳に響くような声に、塗り替えられていく何かにハルクは頭抱えた。
「わ……俺は、アルゲース」
 その身体の力を試すように、拳に雷撃を生じさせ戦斧を創り出すと、満足そうに笑うのであった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【傀儡】
1
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【強運の加護】
1
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【トラップ生成】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【寒冷適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、摂氏マイナス80度までの寒さならば快適に過ごせる世界に変わる。
【アイスクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が3mの「氷の立方体」を最大「効果LV×3個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。出現させた氷は通常の氷と同様に溶ける。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV5 / 【反撃アップ】LV2 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV1 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

凪未宇
皆さま、こんにちは。凪です。
蹂躙戦記イスカンダルにて、エルサレムの街にある闘技場の試練を阻止してください。

執筆順は、②>(①)③となります。

①:攻略しなくてもいい選択肢です。採用する場合は1名のみとなります。

※技能だけでは、パラドクスや残留効果のような効果は得られず使えません。
※どんな台詞や心情で参加しているのか、キャラらしさを多く書いてあると嬉しいです。

作業日や状況等は、マスターページにてご確認くださいませ。
それでは、皆様のプレイングお待ちしております。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


クロエ・アルニティコス
仕掛け……神像を手当たり次第に運び出せば、試練を主宰している亜人も動くかもしれませんね。
この妨害も何度も行っていますし、待たずして動く可能性もありますが。

亜人は2体1組。
防衛施設を利用しないのは力への自信の表れでしょう。こちらも可能ならば2人以上の組で庇い合い攻め込みます。
【セイレーン・マルス】を使用し、リンゴの種を急成長させ、セイレーンを象った怪物を作り出します。
斧を振り回すミノタウロスに歌のような不可思議な音を聞かせ、惚けたところを他の復讐者と共に攻撃。セイレーンに引き裂かせます。

ここがどこでお前たちが何をしていようと。
お前たち亜人は全員殺します。其処に変わりはありません。


エイレーネ・エピケフィシア
神像の持ち出しは興味深い考えですね
神々が瀆されることも防げますもの!

ミノタウロス……神話ではアテナイ人に生け贄を求め、それ故に滅ぼされた怪物です
わたしはテセウス様のような英雄ではないですが、さりとて一歩も退くつもりはございません
アテナイより来たりし復讐者として、あなた達を討ちます!

二体のうち片方を拘束しながら集中攻撃を仕掛け、連携を破綻させましょう
敵が突撃を開始して攻撃に意識が向いたところで『悪鬼制する戒めの鎖』を発動
鎖を足に絡め捕縛および勢い余っての転倒を狙います
鎖が動きを制限したら《神護の長槍》で刺突
貫通撃で体内を深々と穿ちます

反撃の斧は《神護の輝盾》で防ぎ、敵に挟まれぬよう距離を取ります


●番人
「仕掛け……神像を手当たり次第に運び出せば、試練を主宰している亜人も動くかもしれませんね」
 そんなことを考えながら、クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)を振り返った。
「神像の持ち出しは興味深い考えですね。神々が瀆されることも防げますもの!」
 嬉々として、そんなことが出来たらと答えるも。
 亜人の支配下にある領地で、神像のような目立つものを動かすことは当然できないだろうし。そもそも、試練を主催している存在などがいるかも解っていない。
「この妨害も何度も行っていますし、待たずして動く可能性もありますが……」
 亜人に異変を簡単に知られないよう、各闘技場に関わっていたものを全て倒してきたはずだが、どうだろうか。
 全ての闘技場が破壊されるような事件ならまだしも、複数ある闘技場の一つで、今回はアヴァタール級が誕生しなかった程度のことかもしれない。
 とにかく、まだディアボロスの存在が知られないよう、密かに作戦を行うことが大事だ。
「亜人は2体1組。防衛施設を利用しないのは力への自信の表れでしょう。こちらも可能ならば2人以上の組で当たりましょう」
「ミノタウロス……神話ではアテナイ人に生け贄を求め、それ故に滅ぼされた怪物です
わたしはテセウス様のような英雄ではないですが、さりとて一歩も退くつもりはございません」
 出入口の両側に、まるで門番の如く立ち塞がる『ミノタウロスの狂戦士』を前に、エイレーネは『悪鬼制する戒めの鎖(デズマ・カタストリス)』を放った。
「アテナイより来たりし復讐者として、あなた達を討ちます!」
 声をかけ注意をひきながら、影から光り輝く黄金の鎖を出現させ絡め拘束し槍を突き立て。
 クロエはリンゴの種を放った。
「種子に宿るは我が憂い、芽吹け『セイレーン・マルス』!」
 急成長するリンゴの種は、セイレーンの姿を象った怪物を作り出し歌のような不可思議な音を発した。
 鎖を引き千切り、『タウロスランブル』を繰り出すミノタウロスは両腕の斧をエイレーネに振り下ろし次々と斧による連撃を浴びせた。
 盾で防ごうとも、その一撃一撃が重く、縦に横にと叩きつけてくる衝撃が襲う。
 鉤爪で身体を引き裂かれたミノタウロスは、雄叫びをあげるよう斧を振るい『タウロスサイクロン』を巻き起こし、辺りを鮮血色の風に巻き込み斬り刻んだ。
 迷宮でなくとも、そこは番人。これ以上ない役目といったとこだろうか。
「ここがどこでお前たちが何をしていようと。お前たち亜人は全員殺します。其処に変わりはありません」
 服をビリビリに切り裂かれ辱められようも、クロエは次の種を手にミノタウロスを見上げるのであった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

黄泉王・唯妃
アドリブ&連携歓迎

ふむ、闘技場ですか。
奴崎組の地下にもありますけどやはり多くの血と怨嗟が染みついた場所は風情がありますねぇ。
折角なので中も見たいので、退いてくれません?

【早業】で斬糸と【トラップ生成】で生み出した普通の蜘蛛の糸を展開。
強靭な筋肉を持っているようですが絡み合う無数の糸にどこまで耐えられるか見物ですね。
反撃に対しても相手の攻撃によって切れる蜘蛛の糸で軌道や動き出しを読むのは容易。致命傷を避ければどのような攻撃も怖くはありません。

「喰い込んだ糸を無理に切ろうとすれば次に切れているのは貴方の四肢かもしれませんよ? さあさあどうします? このまま哀れな餌と果てますか?」


ヴィオレット・ノール
試練でアヴァタール級がいとも簡単に増産されていく体制は異常なのだろうね。
トループス級を贄としても、それらは寿命の近い老いた亜人ばかり。
放っておいても死ぬ兵が消えた程度でより強い兵を作れるなら、戦力の収支はお釣りが来るほどだ。
試練の妨害もそこそこの数経験してきたが、もっと根本的な……試練の体制そのものを崩壊させる案が必要になりそうだね。

2人1組で行動しているのなら、こちらも味方と連携して2人以上で相手をするべきだろう。
力任せの攻撃への対処は任せてほしい。
ある程度の距離を保ちつつ、『追尾する魔弾』で敵攻撃の気勢を削いで敵視をこちらへ向けさせるよ。
捨て身の一撃ならば、防御まで気が回っていないのでは?


凍雲・雪那
ん。ちっぽけなおつむで、良く考えたものだね。
うん。狭い通路に、二体で警備。単純だけど、穴が無い。
出来ればこっちも、ペアで行きたいね。

その瞳、狂ったの?あはは、面白いね、お前ら。
狂った程度で、勝てるとか、思ってるんだ。
ほんと……嗤える。

大振り、全力。
うん、まごう事無き、脅威。当たればね。
それは流石に、隙が大き過ぎ。
二人で連携しても、埋め切れてないよ?

【氷雪使い】で軽く足元を凍結させ、滑らせてみる。
当然、転びはしないだろうけど。
……綻びは出るよね。
隙を突いて、懐に潜り込んで、タッチ。
白霜凍躯。ほら、ちょっと頭、冷やしたら?
ま、冷えるのは全身。目覚めは来ない。以上。おしまい。さようなら。
砕け散れ。


●怪物
 蜘蛛の糸が通路を閉じる。
 たちまち張り巡らされた一糸が、敵の動きを阻むように。
「ふむ、闘技場ですか。奴崎組の地下にもありますけど、やはり多くの血と怨嗟が染みついた場所は風情がありますねぇ」
 亜人同士とはいえ、黄泉王・唯妃(灰色の織り手・g01618)が感じるようにこの場所は大勢の血が流れこびりついている。
 それが亜人だけなのか、それ以外の血も流れたかは、誰も知らない。神のみぞ知ること。
 中への興味は、他愛もない好奇心。
 死闘であろうが武闘であろうが、気になるのに理由はいらない。
「ん。ちっぽけなおつむで、良く考えたものだね。うん。狭い通路に、二体で警備。単純だけど、穴が無い」
 鼻息荒く凍雲・雪那(報仇雪恨の■■姫・g07783)を見下ろしてくる『ミノタウロスの狂戦士』は、出入口を塞ぐように立ちはだかっている。
 出来ればこっちもと、ヴィオレット・ノール(北の菫・g09347)に視線を送れば、力任せの攻撃への対処は任せてほしいと頼もしい。
「折角なので中も見たいので、退いてくれません?」
「何人であろうと、ここは立ち入り禁止だ」
 そう振り上げたミノタウロスの腕が、糸に振れ赤く血の筋を付けた。
 いつの間にと動揺するも遅い。『斬糸結界』の糸に囲まれた狭い通路で、どこまでまともに動ける事やら。
「強靭な筋肉を持っているようですが、絡み合う無数の糸にどこまで耐えられるか見物ですね」
 ふふっと、唯妃は笑みを零し目を細めた。
「試練でアヴァタール級が、いとも簡単に増産されていく体制は異常なのだろうね」
 そんな事を口にしたが、彼らはただの闘技場を護る役目を与えられた亜人。それ以上の、役目も事情も知らない。
 何か言っているが興味ないと一瞥し、ミノタウロスは斧を構えた。
 単に亜人同士であっても必要のない情報は何も知らされないし、ましてや量産される下級の亜人が何かを知っていることはほぼ無い。
 むしろディヴィジョンは違うが、別の歴史で行われている蠱毒や他のクロノヴェーダの生態の方が参考になるぐらいだろう。勿論、参考程度にしかならないが。
「試練の妨害もそこそこの数経験してきたが、もっと根本的な……試練の体制そのものを崩壊させる案が必要になりそうだね」
 そうかもしれないし。違うかもしれない。
 そもそも、まだディヴィジョンのことも亜人のことも知らなすぎるのだ。
 遠方の届かない場所に目を向けるより、まずは確実に目の前の手の届く範囲から何が繋げられるか考えるべきだろう。
 ディアボロスの力は万能ではなく、出来る事に限りがあるのだから。
 敵に一気に間合いを詰められないよう距離をとり、ヴィオレットは行っておいでと『追尾する魔弾(ホーミングバレット)』を放った。
 次々と襲い掛かる魔弾に、ミノタウロスは暴れ唯妃の張り巡らした斬糸で、更に傷ついていく。
 怒りにミノタウロスが、その瞳を真っ赤に染め上げるも、雪那の思い通り。
「その瞳、狂ったの? あはは、面白いね、お前ら。狂った程度で、勝てるとか、思ってるんだ。ほんと……嗤える」
 元々大振りの武器である斧から精細さが失われれば、動きを見切るのは容易い。
 ヴィオレットを狙い、『狂乱の斧』を振るうミノタウロスはたいれつを崩し突出した。
「大振り、全力。うん、まごう事無き、脅威。当たればね。それは流石に、隙が大き過ぎ」
 まさにその通り。逆説連鎖戦の縛りで攻撃は当たるとはいえ、ここまであからさまであれば、集中して意識してダメージを軽減できるように動くことぐらい出来る。
「喰い込んだ糸を無理に切ろうとすれば次に切れているのは貴方の四肢かもしれませんよ? さあさあどうします? このまま哀れな餌と果てますか?」
「埋め切れてないよ?」
 糸が伝えてくれる動きを読みながら、唯妃は斧をいなし。雪那は『白霜凍躯(ハイポサーミア)』を発動した。
「cold,frost,coma,――Hypothermia」
 糸と正面からの魔弾で、もうミノタウロスの護りはすかすかだ。
「ま……綻びは出るよね。ほら、ちょっと頭、冷やしたら?」
 斧振り上げればがら空きの腹部に潜り込むようにして、雪那は触れるだけ。
「タッチ。冷えるのは全身。目覚めは来ない」
 パキパキと大気中の水分ごと凍結し、ミノタウロスは白い霜に包まれたような姿に。
「以上。おしまい。さようなら。砕け散れ」
 凍れる骸は脆く、最後は砕け何も残さない。
 地上の番人とされたミノタウロスは、その脅威を発揮する隙もなく。ディアボロス達によって片づけられ、ゆっくり闘技場への道が開かれるのあった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【寒冷適応】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

エイレーネ・エピケフィシア
亜人の訓練校は確かに存在しましたが、魔術の専門施設はあるのでしょうか?
有無のどちらにせよ、確信できる情報は欲しいところです
亜人を褒めるのは不服ですが、煽てて情報を聞き出してみましょう

ふむ……儀式で力を示し、進化したようですね
アルゲースとは、ゼウス様の雷霆を鍛造するキュクロープスの一人が持つ名です
その名を持つあなたも、雷の魔術に長けているとお見受けします

アルゲースとしての力は今手に入れたにしても、試練を勝ち残り、その姿に至る素質は以前からあったのでしょう
……お見事です
魔力が魔術の学園で鍛えたものだとすれば、さぞや良好な成績だったに違いありませんね

……これで、自慢話の一つでもしれくれればよいですが


●噂話
 薄暗い通路を抜けると、円形状に壁と観客席に囲まれた闘技場の中央で天を扇ぐ一つ目の怪物がいた。
 足元には彼が倒したと思われる骸が、生々しく転がっている。
「ふむ……儀式で力を示し、進化したようですね」
 エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)が聞いたサイクロプスのハルクは、細身の姿の亜人だったらしい。
 だが彼女の声に振り返った亜人は、巨躯と逞しい肉体を持ち、元々の身体が着ていたと思われる服はビリビリに引き千切られていた。
「何で、こんな所に奴隷が居る?」
 これも会話をする為と、グッと感情を押し殺し亜人を褒めるのは不服ですがと、彼らに従うウエアキャットのように振る舞い。
「アルゲースとは、ゼウス様の雷霆を鍛造するキュクロープスの一人が持つ名です
その名を持つあなたも、雷の魔術に長けているとお見受けします」
「アルゲース……ああ、そうだ俺はアルゲースだ……」
 まだその呼び名に馴染んでいないのだろうか、単眼を大きく瞬かせエイレーネを見下ろした。
(「亜人の訓練校は確かに存在しましたが、魔術の専門施設はあるのでしょうか?」)
 魔術を使う亜人は居たが、今まで会った限り何かを学習したような雰囲気のものには会っていない。
「アルゲースとしての力は今手に入れたにしても、試練を勝ち残り、その姿に至る素質は以前からあったのでしょう……お見事です」
「ふん。当たり前だ、俺はアルゲースなのだからな。お前も俺の生み出す武器の、試し切りにでもなるか?」
 雷を呼ぶと共に三叉槍を創り出し、足元の骸に突き刺して彼は笑った。
「その雷。魔力が魔術の学園で鍛えたものだとすれば、さぞや良好な成績だったに違いありませんね」
 どんな反応が返ってくるだろうかとエイレーネが様子を見ていると、アルゲースは乱暴に雷の三叉槍を振り回し骸を片付けろと言わんばかりの勢いでエイレーネに投げつけた。
「何をごちゃごちゃ言っている。がくえんだぁ、何だそれは? 奴隷の仕事は何だ? さっさと片付けろ」
 冷え切った視線を向け、興味も聞いたこともないという素振りで。
 それはまるで『学園』という概念事態を知らなさそうな、少なくとも反応を見る限り彼らの済む地域にない事は明らかだ。
 もしかすると今後、他のジェネラル級が支配する地域に行けばそういった教育のような場所が存在する可能性はあるかもしれないが……。
(「やはり亜人の性格を考えれば、学ぶということ事態が無理なようですね」)
 もしそういった場があれば、もっと亜人の性質は変わっていたに違いない。
 これ以上、不快な思いを我慢する必要は無いだろう。
 エイレーネは、亜人の血の汚れを拭うと盾と槍を構えるのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

ヴィオレット・ノール
情報収集は任せるよ。亜人との戦闘は任されよう。
亜人相手に憐憫も感傷も不要。
私には……ただ挑み、必ず殺すよう努めることしかできないからね、

このアヴァタール級も力が強そうだね。
落雷の戦斧による一撃は僕が守りに回った方が良さそうだ。
おそらく膂力で劣る以上、僕では致命打を与えるのは難しいだろう。
味方をディフェンスで守りながら、味方が攻撃できる隙を作るのに専念しよう。
その間は【グロリアス】の癒やしを耐久の足しにして、手痛い一撃を喰らわないよう【強運の加護】にも祈ろうか。
雷を使う相手にはあまり効かない可能性もあるけれど……『雷の招き』で対抗するよ。
目眩ましくらいには出来るかも知れないかな。


クロエ・アルニティコス
自分という存在が上書きされる。
私にしてみれば、それは死と同義です。
一匹の亜人が死に、一匹の亜人が生まれた。
どうにもお前たちは、誰かの死を糧としなければ生まれることもできないらしいですね。

【ヒュドラ・アマランサス】を使用し、ヒュドラを象った怪物を作り出します。
予備動作は分かりやすいですが、雷霆の回避は困難。ならば斧を振りかざす動作に合わせて地面に根差すヒュドラをアースのように使い、雷による被害を軽減しましょう。
武器を持つ腕から多頭で絡め取り捕縛、ヒュドラの顎で噛み砕かせます。

亜人の命になど価値はありません。
故にお前の行いを咎めることも憐れに思うこともありません。
ただ、お前は殺します。


エイレーネ・エピケフィシア
仲間を殺し続けた果てに、自分自身の存在すらも塗り替えられる
亜人とは実に哀れな種族ですね
ですが憐れみも情けも与えません
あなた達が如何なる悲哀を背負っていようと、無辜の民の苦しみは理解しないのですから!

【トラップ生成】で、トラバサミや小さな落とし穴を幾つも作り出します
クロノヴェーダ相手に有効な捕縛は難しいでしょうが
乱戦の中で一瞬でも足を取り、隙を作ってくれれば重畳です

仲間の攻撃や罠によって敵の動きが鈍った瞬間
すかさず≪神護の長槍≫を『流星が如く燃え立つ投槍』を放ちます
狙うは単眼、脳髄を穿つ貫通撃!
反撃はダッシュで狙いを逸らして≪神護の輝盾≫で防ぎます
ゼウス様の雷霆を騙る傲慢、その報いを受けなさい!


●獣なる人
「仲間を殺し続けた果てに、自分自身の存在すらも塗り替えられる。亜人とは実に哀れな種族ですね」
「自分という存在が上書きされる。私にしてみれば、それは死と同義です。一匹の亜人が死に、一匹の亜人が生まれた」
 エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)の言葉に続くように、クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)が目を伏せた。
「どうにもお前たちは、誰かの死を糧としなければ生まれることもできないらしいですね」
 その言葉に同情も哀れみも何も無い。理解できない。ただそれだけのこと。
 そしてまた亜人も同じ。
 彼らは最初から亜人として、自分達の故郷であるイスカンダルの地に存在しているだけ。
 亜人からしてみれば同じ亜人のウェアキャットが亜人を嫌う発言は、弱者の戯言に聞こえるのだろう。悪い亜人を嫌うのであればともかく。
 だからアルゲースは笑った。猫が、奴隷が騒いでいると。
「劣等種は煩いな」
 斧を手の中に創り出し、振るうは『落雷の戦斧』。
「あなた達が如何なる悲哀を背負っていようと、無辜の民の苦しみは理解しないのですから!」
 それは敵も同じ。
「私には……ただ挑み、必ず殺すよう努めることしかできないからね、このアヴァタール級も力が強そうだね」
 振り下ろされた斧の一撃は、地面を深く抉り飛び退くようにひいたヴィオレット・ノール(北の菫・g09347)は、相手を見上げた。
 身長も体格も倍以上。優秀な亜人というのは、きっとこのように力ある者をさし。知のある者ではないのだろう。
 亜人相手に憐憫も感傷も不要と、杖〈星月〉を構え僕が守りに回ろうと声をかけた。
 技能的に受けることも庇うことも敵わないが、攻撃を引き付けることは出来る。
「おそらく膂力で劣る以上、僕では致命打を与えるのは難しいだろう。雷を使う相手にはあまり効かない可能性もあるけれど……」
 こっちだと誘うように、『雷の招き(サンダーボルト)』の雷撃をヴィオレットは放った。
 己の雷ではないので、充分にダメージは与えられているが同時に利用されてもいるようだ。
 帯電するように、身体を巡らせ斧の一振りと同時にアルゲースは放つ。
 エイレーネの仕掛けたトラバサミなどを蹴散らし向かってくるが、その間に紛れて撒かれていたアマランサスの種が芽吹く。
「種子に宿るは我が憎悪、芽吹け『ヒュドラ・アマランサス』!」
 多頭の鎌首を持ち上げヒュドラを象った植物の怪物がアルゲースに襲い掛かり噛みつく。
「亜人の命になど価値はありません。故にお前の行いを咎めることも、憐れに思うこともありません。ただ、お前は殺します」
 動きを邪魔するように、植物を絡みつかせればアルゲースはブチブチと引き千切り『ケラウノスの雷霆』を起こす。
 精神攻撃を伴う雷霆は激しく轟き、辺り一帯を青白く染めた。
「ゼウス様の雷霆を騙る傲慢、その報いを受けなさい!」
 クロエに降り注ぐ雷霆を目の端に捕らえながら、エイレーネは〈神護の長槍〉を『流星が如く燃え立つ投槍(アコンティオー・フロガス)』した。
 狙うは、その大きな単眼。
 だが、アルゲースも狙われることは承知している。
 大きな掌に穴が開くことも構わず、その手で槍を受け止めさばくと新しい斧を創り出し、振り下ろすのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
【トラップ生成】がLV2になった!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!

凍雲・雪那
ん。自我を失い、肉体も変わり果てて。
そうして得た力、振るうの楽しい?
楽しいだろうね、目が物語ってる。
……そういう目、ボクが一番嫌いなもの。思わず潰したくなる。
いや、潰す。

五節詠唱、パラドクス起動。
アイスクラフトの氷を再構築、造り出すは氷雹の大斧。
雷霆は氷斧を宙に浮かべ、受け止めて防御。
そして雷を纏ったまま、巨刃を振り翳し一閃。
頭頂から股下まで、真っ二つに叩き潰してやる。

えっと、確か……
そんな情けない姿で、生きていても良い事なんてない、だったっけ?
うん。その通りだったね。
あまりに情けなかったから、思わず叩き潰しちゃったよ。

……あ、これじゃ砕け散れって、言えないや。


ルキウス・ドゥラメンテ
リオーネ(g01176)と
敗者への哀悼も勝者の栄誉もない闘争など不毛だな
いや、最初から勝者のない闘いか?
こんな悪趣味なものに参加した己の愚かさを…と言うのは酷か

その新しい体は随分膂力も体力もありそうじゃないか
此方は手数を重ねてヒットアンドアウェイかな
あの一撃は随分と重そうなので
パラドクスで闘牛よろしく躱してやれればこの場にお似合いか?
拍手をくれる観衆もいないらしいのが残念だ

リオーネとロッソが作った隙に攻め手を重ねる
使い魔に過保護な彼が危険に身を晒すことのない様に、敵の斧の前に躍り出て捨て身の一撃を叩き込む

悼んでやるよ
眠れ


リオーネ・クア
ルキウスさん(g07728)と

亜人の文化が嫌いだ
でもこの試練はもっと嫌いだ
勝者も敗者も生贄になりアヴァタール級を生み出す…
そんなの許せるわけないじゃないか

試練に挑む亜人は勇敢な魂を持つ者も少なくないと感じる
ハルクさんもそうだと感じた
もう元に戻れないならせめて眠らせてあげたい

肉体を喰らった悪魔に変異させ魔骸連刃を発動
変異した肉体に刃を生やし敵の懐に飛び込んで斬りつける

強烈な攻撃は変じさせた悪魔の脚力を使って回避を試みる
敵背後にロッソを召喚して「めー!」と鳴かせて注意を逸らす方法も使おう
召喚はすぐ解除してロッソへの攻撃は避け…ルキウスさん!?
彼の行動に驚くも感謝しつつ共に刃を敵の体へ突き立てよう


黄泉王・唯妃
アドリブ&連携歓迎

随分と変わり果てた身体、いえそれ以前に。
目が腐り果てましたか。
そのような哀れな姿で力を奮うのは見ているのも不愉快です。
(立てた人差し指でちょいちょいと招きながら)
掛かってらっしゃいな。圧倒的な暴力というものを教育して差し上げましょう。

相手の得意分野に付き合って足を止めて【強打】で打ち合います。
ですが本命は相手の強烈な一撃による反撃。【精神集中】で相手の打ち込みを致命傷だけ避けるカタチで受け、【早業】で腕を【捕縛】、そのまま圧し折ります。

「……どうしました。貴方も私もまだ死んじゃいませんよ? 最後の最後まで抗ってごらんなさい。それが、生きた証となるのですから!!」


●獣討つ人
 闘技場内に迸る雷霆を、宙に浮かぶ無数の氷斧が迎える。
「ん。自我を失い、肉体も変わり果てて。そうして得た力、振るうの楽しい?」
 凍雲・雪那(報仇雪恨の■■姫・g07783)の声に、ギロリと瞳が動いた。
「楽しいだろうね、目が物語ってる」
 怒りでも本能でも、沸き起こる衝動に思うまま身を任せた者の瞳。
 狂気と力への快楽。アルゲースの瞳は、そんな色に染まっていた。
「随分と変わり果てた身体、いえそれ以前に。目が腐り果てましたか。そのような哀れな姿で力を奮うのは見ているのも不愉快です」
 大げさに黄泉王・唯妃(灰色の織り手・g01618)が嫌悪を露わにすると、雪那も同意するように頷く。
「……そういう目、ボクが一番嫌いなもの。思わず潰したくなる。いや、潰す」
「潰すだと? 小娘が俺に敵うと思っているのか!」
 まさに脳筋といった脊髄反射のような反応に、唯妃は掌を天に向け立てた人差し指でチョイチョイと招き笑む。
「掛かってらっしゃいな。圧倒的な暴力というものを教育して差し上げましょう」
「貴様らなど蹂躙して辱めてくれよう!!」
 馬鹿にされたのはわかったようで、顔を怒りに赤く染め、雷より創りだした戦斧を、アルゲースは振り上げた。
「女性への接し方も解っていないか」
 黒き茨纏う剣〈Toreador〉が、雷戦斧を受け止めた。
「敗者への哀悼も勝者の栄誉もない闘争など不毛だな。いや、最初から勝者のない闘いか?」
 涼し気な表情を浮かべ、ルキウス・ドゥラメンテ(荊棘卿・g07728)はアルゲースを見上げ。リオーネ・クア(ひつじの悪魔・g01176)は、静かに唇をかんだ。
「こんな悪趣味なものに参加した己の愚かさを……と言うのは酷か?」
 力任せに押し込んで来ようとする刃越しに、アルゲースの単眼にルキウスは失笑を零した。
(「亜人の文化が嫌いだ。でも、この試練はもっと嫌いだ」)
 リオーネは聞いたハルクの面影の消えた姿を、複雑な気持で見つめる。
 彼は望んで理性を手放し堕ちていった。亜人という種を歓迎するつもりも味方するつもりもないが、生き物としての在り方に怒りを感じずにはいられない。
「勝者も敗者も生贄になりアヴァタール級を生み出す……そんなの許せるわけないじゃないか……」
 喰らって力を得る。まるで悪魔にも似た、その所業を。
「もう元に戻れないなら、せめて眠らせてあげたい」
 静かにリオーネは、喰らった悪魔に肉体を変異させ『魔骸連刃』を両腕に生やし斬りかかった。
「少なくとも、試練に挑む亜人は勇敢な魂を持つ者も少なくないと感じた」
 きっとハルクさんもと、ルキウスと入れ替わるように、リオーネは刃を振り下ろした。
 この敵は、いったい誰なのか。
「その新しい体は、随分膂力も体力もありそうじゃないか」
 雷の創造と剛力を振るうアルゲースの姿は、獣そのものといった様子で『落雷の戦斧』を地に突き立て電撃を迸らせた。
 大きな身体と武器のせいか、一方を向けば反対への護りはあまい。
 唯妃の腕は蜘蛛の足へと変化し、鋭く『血裂蜘蛛(チギレグモ)』を繰り出し、強大化させた蜘蛛脚でアルゲースの腕を捕らえ圧し折った。
「ぁが……ああああ!!」
「……どうしました。貴方も私もまだ死んじゃいませんよ?」
 アルゲースとなって、これほどの痛みとダメージを受けることがあると思っていただろうか。
「最後の最後まで抗ってごらんなさい。それが、生きた証となるのですから!!」
 力任せに振るう戦斧から、リオーネと唯妃は横へと身体を転がし避けながら、死角へと逃れる。
「ice,break,hail,assemble,creation,――Crystallize」
 その間に、周囲は再び氷に。雪那の繰る『氷装顕現(クリスタライズ)』による、氷斧が、頭頂から真っ二つに叩き潰してやると振るわれる。
「えっと、確か……そんな情けない姿で、生きていても良い事なんてない、だったっけ?」
 その通りだったねと、その眼差しは更に冷めて。
 辺りは雷霆がいくつも落ちて、闘技場は冷気と水蒸気に覆わアルゲースはディアボロス達の姿を失う。
 どんなに大きな瞳を持ったとしても、その瞳は曇り何も見えていない。
「あまりに情けなかったから、思わず叩き潰しちゃったよ」
 これじゃ砕け散れって言えないやと思ったが、見た目通り
 観客席の中央で、いつの間にか召喚されていたメーラーデーモン『ロッソ』が、どこを見ていると、言いたげに「めー!」と暢気な声をあげた。
 その鳴き声に思わず突進し斧を振るおうとすれば、その先には誘い込むようにルキウスが『黒荊の死舞踏(パソドブレ・プルガトリオ)』のお相手にその身を晒す。
「……ルキウスさん!?」
 捨て身で飛び込む彼の姿に慌てたのは、リオーネの方だ。
 その間にロッソの召喚を解き遠ざけながら、リオーネもアルゲースの足を削ぐよう刃を振るう。
「闘牛よろしく躱してやれれば、この場にお似合いか?」
 倒れかけながら空を切った雷戦斧は消え、無防備なアルゲースの姿が晒される。
「拍手をくれる観衆もいないらしいのが残念だ」
「本当に……疾く四分五裂となりなさいな!」
 騎士と蜘蛛が微笑んだ。
 剣は深く胸を貫き、もう一本の腕も圧し折られ届かず。
「悼んでやるよ。眠れ」
 アルゲースは、その瞳から光を失うと大きな音をたて、己が倒した他の亜人と共に転がり。息絶えるのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイスクラフト】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【ドレイン】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2023年04月18日

エルサレム闘技場の試練を阻止せよ

 攻略旅団の方針に従い、プトレマイオスの支配地であったカナンの地を掌握したディアボロスは、攻略旅団の方針を受け、カナンの地の北、エルサレムを目指します。
 エルサレムは、史実では世界でも最も重要な聖地のひとつで、蹂躙戦記イスカンダルにおいても重要な地域なのは、間違いありません。
 エルサレムには『ギリシャの神々』を象った神像が多数祀られており、多くの亜人達がアヴァタール級へと進化するための『試練』を受けに集まっているようです。
 多くの亜人たちが集まるエルサレムの下町の酒場などで情報を集めつつ、エルサレムで行われている『試練』に潜入、新たなアヴァタール級が生まれるのを阻止しましょう。

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#蹂躙戦記イスカンダル
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#エルサレム闘技場の試練を阻止せよ
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#エルサレム


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選択肢『【攻略旅団】魔術学園の噂』のルール

 攻略旅団の方針により、蹂躙戦記イスカンダルに『ウェアキャットや亜人のための魔術学園』が存在しないかどうか調査します。
 ウェアキャットや亜人などと会話して、情報を集めましょう。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『選択肢で提示された、攻略旅団からの調査・探索依頼関連の情報を収集する。情報を得た場合、その精度が上昇しやすい。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾拠点防衛のトループス級『ミノタウロスの狂戦士』のルール

 防衛拠点でディアボロスを迎撃するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 クロノヴェーダは、砦に布陣したり、城壁やバリケードを利用する為、有利に戦いを進めていきます。
 なんの工夫も無く漠然と戦うだけでは、苦戦(🔴を得やすくなる)してしまうでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは👿のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『アルゲース』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「クロセル・ノートリア」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。