孤児院の子供たちは頑張りたい(作者 陵かなめ)
#断頭革命グランダルメ
#パルマ公国継続支援計画
#パルマ公国
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●依頼
新宿駅グランドターミナルに立った虹色・クリア(デーモンのワールドハッカー・g03195)が説明を始めた。
「攻略旅団から来ている、断頭革命グランダルメのパルマ公国支援を継続する提案については、もう知ってる?」
パルマ公国は、交易が主たる産業となる自治都市国家である。そのため、周囲から孤立した状態では立ち行かないようだ。
「そんな状態だからこそ、私たちディアボロスが支援していこうというわけ。支援が必要なくなるまでは、かなり長い道のりになると思うんだけど、できることからコツコツとやっていこうよ!」
また、パルマ公国をディアボロスの影響下に置く事で、北イタリアでのクロノヴェーダの軍事行動を察知しやすくなるようだともクリアは語った。
「支援といっても難しく考えないで、目の前の問題を一つ一つ解決していけたら良いね! と、いうことで、今回は、孤児院の子供たちについてなんだよね」
パルマ公国のとある孤児院では、先生と呼ばれる大人が二人と十数人の子供たちが身を寄せ合って生活をしているという。
支援が必要な場所であることに変わりはなく、裕福な生活とは言い難い。けれど、皆、仲良く暮らしているようだ。
「でね、最近子供たちが『先生のために、なにかしてあげたい』って考えているみたいなんだよ」
大人二人だけで十数人の子供の面倒をみるということは、本当に大変なのだろう。それを子供たちも薄々感じている。そこで、何か自分たちでもできることがあれば……と考えたようだが……。
「家事のお手伝いは、今でもみんなで分担しているようなのよ。それ以上に、何かできることがあればって話なんだ。うーん、私たちが物資を支援することは簡単なんだろうけど、今回は子供たち自身が何かをすることに意味があると思うんだよね」
とはいえ、やりたいことがあっても、どのようにして良いのか分からないこともあるのだという。
「皆には、先生のために何かをしてあげたい子供たちに手を貸してあげてほしいんだよね。そんなに沢山じゃなくてもいいの。子供たちのやってみたいことをひとつかふたつ、手伝ってあげてね」
最後にクリアはこう締めくくった。
「ディアボロスの支援でパルマ公国が運営されると、クロノヴェーダの影響を受けない地域を維持する事ができるよね。敵のディヴィジョンの中に安全地帯があるのは、重要な意味があると思うよ」
そのためにも、目の前の問題をひとつずつ解決していくことが大切になってくるだろう。
今回は孤児院の子供たちの手助けを、ということのようだ。
●子供たち
孤児院の裏手に子供たちが集まっていた。
「それじゃあ、先生を助けるために、何ができるか相談するぞ!」
「あー、それなんだけど。今日のスープ、草だけだったよな」
「具があるだけマシだろ」
「ま、まあそうなんだけど。うちの畑って小さいだろ? だから食べ物が足りない。だったら畑を増やすってのはどうだ? 先生も助かるだろ!」
「えー! どうやって畑って増やすの? そりゃあ、畑が増えたらいいと思うけど」
「う―ん。それは分かんないけどさ。耕すのはオレたちだってできるだろ」
孤児院には小さな畑がある。だが、大人二人と子供十数人の腹を満たすには足りていない様子だ。畑になりそうな土地はあるのだが、現在は手入れが行き届かず放置されているという。
「それよりも、お洋服だよ!」
「あのなあ、先生たちだって袖に穴が開いてるだろ。新しい服なんて無いよ」
「だから、服って作れないの?」
「ばっかだなあ! 服なんて、布がいっぱいいるんだぞ!」
「でも、古いカーテンの布ならいっぱいあるよ! それに裁縫箱だってあるんだし!」
「どうやって作るんだよ? いくら裁縫箱があったって、難しいのは無理だぞ」
「じゃあ、ショールとかマフラーは?」
「作り方、分かるか?」
「……わかんないけど。布を切ればいいんじゃない?」
「いや、どうだろうな?」
子供たちはうつむき、ため息を漏らす。
「でもさあ。オレたちも先生のことを助けたい。どうしたらいいんだろう」
「わかんないよ……。はぁ、とりあえず、今日の家事を頑張るか」
「だね」
そうして、何も具体案が出ないまま、子供たちの集会は解散になった。
リプレイ
一騎塚・喜一
私も孤児でしたから自分を育ててくれた方々へ恩返しをしたい気持ちはよく分かります
恩を返しきれぬまま別れてしまう辛さをこの子達には感じて欲しくないのです
良かったらお手伝いさせてください
やっぱり食事は基本ですよね
畑の方を一緒に頑張ってみましょう
子どもたちと目線を合わせながら怪我をしないように農具の使い方を教えて
安全確認も兼ねて作業の都度お声掛けしつつ一緒に耕していきます
彼らが怪我をしたら先生たちも悲しみますからね
そうそう、お上手です
頼もしいですね
【土壌改良】を用いて土の状態も良くしておきましょう
植えるものはビエトラ、ニンジン、フィノッキオあたりなら大丈夫でしょうか
先生たちに喜んで貰えると良いですね
●食事は基本
一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)が小さく古びた建物を見上げた。
洒落た雰囲気はないけれど、雨風は十分しのげるような頑丈な作りという印象を受ける。それに、壁はきちんと拭き掃除がされており、危ないものを放置していることもない。大人が気を配っているのだろう。
(「私も孤児でしたから、自分を育ててくれた方々へ恩返しをしたい気持ちはよく分かります」)
喜一は、さっそく子供たちに声をかけ、手伝いを申し出た。
「周りに誰も居ないことをまず確認してください。小さな道具で少しずつ土を掘り起こしましょう」
「こ、こうかな?! ん、かたーい!」
「ゆっくりでいいのです。無理をしないでくださいね」
まずは先の尖ったスコップのようなもので土を掘り起こしていく。鍬で一気に耕すようにはいかないけれど、子供たちは文句も言わずに黙々と作業を続けた。
喜一は子供たちに寄り添い、彼らが怪我をしないように目を配る。
恩を返しきれぬまま別れてしまう辛さを、この子達には感じて欲しくないと思うのだ。
さて開墾をしていると、小さな女の子が近づいてきた。農具を持たせるには少し幼い印象だ。けれど少女は決意を込めた瞳を喜一に向ける。
「ねえ、わたしもお手伝いしたい、です。どうしたらいい?」
その言葉を聞き、喜一はこう提案した。
「そうですね。それでは、出てきた石を集めましょう」
「はーい! それなら、わたしもできるよ!」
すぐに少女は石を拾い始める。他の子供と同様に、表情は真剣そのものだ。
「そうそう、お上手です。頼もしいですね」
「えへへ! おにいちゃん、ありがとう!」
「先生たちに喜んで貰えると良いですね」
「「「うん!」」」
子供たちが笑う。それは、先生を思う彼らの気持ちが表れているかのような笑顔だった。
少しでも畑が広がれば、収穫物も増え食事も安定する。彼らなら、きっと畑を維持していけるはずだと感じた。先生たちも喜ぶだろう。
子供たちが掘り起こした畑の土壌を植物が育ちやすいものに変え、喜一は手伝いを終えた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【土壌改良】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
月城・木綿紀
「服の作り方を教えてあげよう」
『月城嬢の分野じゃないか』
裁縫の魔術師だし。
服を作る上で採寸がいるし……強度的にも色々ハードルが高いから巾着袋を薦めてみる。自分は服の修理するけど。
巾着袋を作る上で柄をつけるのを提案してみる。草木染めでオリジナリティとかを勧めてみる。
カルメン・リコリスラディアタ
アドリブOK
へぇいつも世話になってる孤児院の先生の大人達を手助けしたいのか?いい子達じゃん!俺もサポートするぜ
まずは子ども達からこの地域の服を教えてもらってから糸と洗いたての布を使い
『冥土ノ裁縫縛術』で召喚した蜘蛛女達と共に大人達用の洋服を何着か作るぜ
洋服量産後は子ども達にお裁縫を教えなきゃな!
普段使い出来るトートバッグなど簡単で作りやすいリュックやバッグの作り方を教えちゃおっと
慣れてきたり裁縫が得意な子にはより丈夫にする作り方や
ポケットが多いバッグの作り方も教えるぜ!
ついでに真っ直ぐ切って真っ直ぐ縫うだけで比較的簡単に作れるスクエアワンピースっぽい洋服の作り方も伝授しておこうかな?
ヴィオレット・ノール
やあ、こんにちは。ここに恩返しをしたい健気な子供達がいると聞いてね。お手伝いのお手伝いができないかと思ってやってきた、お手伝いのお兄さんだよ。
縫い物かい? 簡単な繕い物くらいなら心得があるよ。……多分ね。ものは試しだ、針箱と、穴を塞ぎたい服を貸してくれるかな。
針に糸を通すときは、糸先をすこし濡らしてほつれにくくすると良い。糸通しの道具があれば使い方を教えてあげよう。
針は鋭いから取り扱いには注意すること。糸の端にこうして結び目をつけておけば、縫った糸が抜けなくなる。
縫い方は……そうだな。まずは基本の並縫いから見せてあげよう。返し縫い、クロスステッチ……試している間に穴を塞ぎ終わってしまったかな。
薬袋・透
【奴崎組】
先生のために……なんて良い子達なの、これは是非ともお手伝いさせて貰いたいわ
とはいえ子供だけじゃ行き詰まってるようね
僕はお裁縫を教えるわね
針は危ないし、教えるのはできれば大きいこの方が良いかも
幸い布と裁縫道具はあるしそれを使って服を縫いつつ、端を縫うだけの簡単なショールの作り方を伝授
運針の仕方から、丁寧に教えていくわ
上手な子にはもう少し難しいズボンやシャツの作り方、穴を当て布でふさぐ方法も教えるわね
アドリブ絡み歓迎
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【奴崎組】
基本的に名前の左側呼び
知り合いに同じ苗字の人がいるから透(g02087)は透呼び
【心情】
先生のためにってのは良い心がけだ
技術は身を助けるからしっかり教えよう
【行動】
俺は針が扱えない小さい子用に編み物を教える
縫い物の先生は多そうだしな
大丈夫だ、道具がなくても編める
手法としてはメリヤス編みとか指リリアン編みっていう指にかけた糸をひたすら後ろに持っていく編み方で子供でも簡単だ
毛糸はある時代だが用意できないなら太めの糸で代用
子供の手だから細くなってしまうが3本程集めて三つ編みみたいに合わせればマフラーにもなるぞ
怖がられないように子供と目線をあわせて優しく対応しよう
●裁縫をしましょう
「やあ、こんにちは。ここに恩返しをしたい健気な子供達がいると聞いてね。お手伝いのお手伝いができないかと思ってやってきた、お手伝いのお兄さんだよ」
ヴィオレット・ノール(北の菫・g09347)は子供たちを集め、裁縫箱と穴開きの服を持ってこさせた。
「ものは試しだ、貸してくれるかな」
「おにいさんは、お洋服作れるの?」
「簡単な繕い物くらいなら心得があるよ。……多分ね」
子供の疑問にやや曖昧な答えを返し、穴の空いたズボンを広げる。それほど大きくない穴であれば、あて布をせずに塞ぐこともできるはずだ。
「まずは針に糸を通すところからかな。糸を通すときは、糸先をすこし濡らしてほつれにくくすると良いよ」
ヴィオレットは子供たちに手元を見せながら説明をする。
「う……ん。うー、……あ! 通ったよ!」
子供たちはそれを見たり聞いたりしながら必死に針穴に糸を通した。動きは拙いが、一生懸命取り組んでいる様子だ。
「糸の端にこうして結び目をつけておけば、縫った糸が抜けなくなる」
「へー!」
ヴィオレットはズボンの小さな穴あきを見つけて針をさした。子供たちに最初に見せるのはやはり並縫いだろう。チクチクと上下順番に針を通して最後に糸を引く。
「先生が縫い物をしているときとおんなじだ!」
子供たちは、ヴィオレットの動きを見て瞳を輝かせる。
ある程度のところで、返し縫いやクロスステッチも縫ってみた。もちろん、衣類の穴を塞ぐだけであれば、もっと違った方法もある。けれど、子供たちに見せる手本としては、縫い方の違いも必要なのだ。
「……試している間に穴を塞ぎ終わってしまったかな」
「すごい! オレもやってみたい!」
「わたしも! わたしも縫いたい!」
塞がった部分を見せてやると、子供たちがわっと歓声を上げた。
「それじゃあ、順番に縫ってみようか。他のお兄さんお姉さんも教えてくれるはずだよ」
ヴィオレットが振り向くと、ディアボロスたちが待っていましたとばかりに近づいてきた。
●お裁縫と編み物と
「先生のために……なんて良い子達なの、これは是非ともお手伝いさせて貰いたいわ」
薬袋・透(無彩の魔女の系譜・g02087)は、裁縫に勤しむ子供たちを見て微笑んだ。
荒田・誠司(雑草・g00115)も頷く。
先生のためにというのが良い心がけだと思う。それに、今後のことを思えば、技術は身を助けるはずだ。
「しっかり教えよう」
「そうね。僕はお裁縫を教えるわね」
「なら、俺は針が扱えない小さい子用に編み物を教えよう」
透は裁縫をしている子供たちのもとへ、誠司は裁縫箱を眺めている小さな子供たちのもとへと向かう。
簡単なといっても、針は危ないものだ。そのため、透は針やハサミをきちんと扱えるような子供たちを集めた。
「いきなり洋服を縫うのは大変なのよね。だから、ショールを作ってみない?」
「ショールって、大人の人が羽織るもの?」
「先生、喜んでくれるかも!」
子供たちは透の言葉に瞳を輝かせる。
「針に糸を通すのは習ったとおりよ。布はこれね。横に長い四角に切って、準備ができたら縫っていくわ」
「いきなり縫うの?」
「そうよ。布の端を折り曲げて、ほつれないように縫うの」
試しに、端を折り、縫い付けて見せた。
これなら、四角い布を真っ直ぐ縫うだけ。子供たちでも仕上げることができるはずだ。
「わたし、やってみる!」
自分でもできそうだということが分かったのか、子供たちはさっそく見よう見まねで布を広げた。
「布を切るときは気をつけてね」
古いカーテンの布だということだが、綺麗に整えれば十分ショールとして活躍することだろう。
布を整えた子供から、針を準備して縫い始める。
「上と下と、順番に針を通すの?」
「そう、最初はゆっくりでいいわ。針を指に刺さないように気をつけてね」
恐る恐る、しかし丁寧に、子供たちはショールを仕上げていった。きっと、ショールを先生に贈りたいという目標に向かってだったのだろう。
子供たちの真剣な瞳を、透は見守った。
一方、誠司は裁縫箱を羨ましそうに眺めている小さな子供たちに声をかけた。
「縫い物をやってみたいんだよな?」
「うん。でも、ボクはまだ針はだめだって先生言ってた」
少年は口元を固く結びうつむく。
たしかに、針やハサミを持つにはまだ危なっかしい年齢のようだ。他にも、針仕事をしてはいけないと言われている子供たちが、それでも何かをしたくてウロウロと辺りを歩いている。
「それなら俺が編み物を教えてやろう」
「あみもの?」
「針をつかうの?」
「大丈夫だ、道具がなくても編める」
編み物といっても、指にかけた紐を通していくだけの簡単なものがある。それなら、この小さな子供たちもきっとできるだろう。
「毛糸は……ないか。なら、太めの糸を束ねよう」
誠司は裁縫箱の中から太い糸を取り出して、子供の指に合う輪っかを作った。
「まずこれを親指に通して、つぎに中指の後ろ、薬指の前、小指の後ろと紐を通すんだ」
「くすぐったい!」
「なにこれ、おもしろいね!」
子供たちは、指に通る紐を見て笑顔をうかべる。
「こうして、互い違いに通して人差し指まで返して持ってくる。さて、これからだ」
「どうするの?」
「紐を少し持ち上げて、そう、紐が抜けないようにそっとだぜ。そうして、紐に指をくぐらせるんだ」
最初は紐を一緒に持ち上げてサポートしてやる。紐をくぐらせる要領を覚えたら、あとは彼ら自身が順番に紐と指を動かして編んでいくだけだ。
子供たちは、手の甲側にできていく細長い編み物に夢中になった。
小さな手で紡ぎ出されるそれは、やや細い。だが、これを三本作って三つ編みの要領で編めば、マフラーの代わりにもなるだろう。
「これ、たのしい!」
「先生にプレゼントしよう!」
「よろこんでくれるかな」
子供たちは、瞳をキラキラと輝かせて希望を語った。
●出来上がりは個性豊かで
「へぇ、いつも世話になってる孤児院の先生達を手助けしたいのか? いい子達じゃん! 俺もサポートするぜ」
カルメン・リコリスラディアタ(彼岸花の女・g08648)は、子供たちの様子を見ながら、簡単で作りやすいリュックサックを提案することにした。
「普段使いできるリュックの作り方を教えるぜ! やってみたい子達はこっちだ」
「かばんってこと?」
「わたし、つくってみたい!」
特にうまく手縫いができる子供たちがカルメンの周りに集まってくる。練習して自信がつき、穴を塞ぐよりも複雑なことをしてみたいのだろう。
「最初はポケット無しのシンプルなやつにしよう! 慣れてきたら、ポケットが多いやつを作ったらいいと思うぜ!」
本格的なバッグを教えるには、まだまだ子供たちには難しいことも多いだろう。そこで、四角い布を真っ直ぐ縫うような巾着型のリュックを想定する。
「かばんがあれば、お片付けもできるね!」
「おでかけにも使えるのよ!」
子供たちはカルメンの説明を聞きながら、それぞれ布を切っていく。四角に切るだけなので、特に難しいことはない。やや切り口がガタガタとしているのはご愛嬌だろう。
「紐通しを布に挟んで縫うところだけは気をつけて、あとはここからここまで真っ直ぐ縫うんだぜ!」
カルメンが手本になるようにゆっくりと布を縫い合わせていく。
「こうしてひっくり返すと、袋になるんだ。最後に上の部分を折り返して紐が通る場所を作る……と、こうしてこうだ!」
「おねえちゃん、すごいね!」
「見て! 見て! わたし、袋にできたよ!」
「お、そこまで来たら、あとは紐を通して完成だぜ!」
紐を通す場所を教えてやると、勘の良い子供は巾着型のリュックを完成させた。
「わあ! すごいよ! 紐をぎゅってできる! ここに紐を通したら、背負えるのね!」
特に少女たちは新しい小物に夢中になった。
一方、うまくできない子供たちもいる。
「あーん! どうして紐を通す場所がないの?」
「糸がからまっちゃった!」
困っている子供たちに救いの手を差し伸べたのは月城・木綿紀(月城家三女の【裁縫】の魔術師・g00281)だ。
「なら、そこは教えてあげよう」
裁縫は木綿紀の得意分野なのだ。
「紐を通す場所まで縫ってしまったな。これくらいなら、ここだけ解いて縫い直そう」
「それでできるの? せっかく縫ったけど……しかたないなー」
紐を通す部分まで縫い合わせてしまった少女は、しぶしぶ糸を切り布を整える。とはいえ、まだ集中は途切れていない様子だ。もう一度正しい縫い方を教えると、少女は作業を再開した。
「糸がからまるのは、長すぎるからかな。糸を短くして、少しずつ縫えばいい」
「そっかー! ちょっとずつならできるかも!」
木綿紀は完成した子供たちのリュックを眺める。
真っ直ぐ縫うだけとはいえ、縫い目が揃っていないものも多い。縫い目の大きさも、それぞれ縫った子供によって違いがある。だが、これも手縫いの良さだろう。
「オリジナリティを出すなら、柄をつけたり染めたりしてもいいかも」
まだ縫い方の覚束ない子供を助けながら、木綿紀が呟く。
「柄ってどうやったらいいの?」
「わたし、もっとオシャレなのがいい! 先生にあげたい!」
木綿紀の言葉を、子供たちは聞き逃さなかった。
「簡単なのは、布を四角に切って互い違いに乗せて縫い付けることかな」
四角い布は真っ直ぐに縫い付けるだけなので、根気さえあればなんとかなるだろう。
「少し踏み込むのなら、草木染もいいかもしれない」
「へー! いろいろあるんだー!」
「おねえちゃん、ありがとう!」
子供たちは、ディアボロスに助けられながら、思い思いの縫い物を頑張った。
「かばんに、ショール。それに小さなマフラー!」
子供たちは、自分達が作り出した成果を満足気に眺めた。
「いっぱいできた! やったぜ!」
「うれしいね!」
ディアボロスたちが作った洋服もそこに加える。穴あきだった先生たちの服は、きちんと繕われていた。
「お兄さん、お姉さん、本当にありがとう!」
「私、もっとショール作ってみるね!」
「教えてもらったお洋服の作り方も、絶対試してみるんだ!」
今日彼らが練習した裁縫は、きっと今後の生活に役立つだろう。
笑顔の子供たちに別れを告げ、ディアボロスは帰路についた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【修復加速】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!