オレ達に休みはない(作者 凪未宇
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#蹂躙戦記イスカンダル  #死海の大灯台攻略作戦(準備)  #死海の大灯台  #カナンの地  #銀将軍テウタモス 

「潜入されただけでも恥辱だというのに、逃すとはなんという事だ!
 ディアボロスを逃した配下に怒鳴り散らしながら、『銀将軍テウタモス』は鼻息荒く大灯台を震わせる。
「警戒を最大級に引き上げろ! ウェアキャット共も立ち入らせるな!!」
 床を踏み鳴らし、胸を叩き、テウタモスは声を荒げる。
「承知しました」
 どことなく硬い口調で『再興を願う者『クレオメネス二世』』が返答した。
「警戒を最大に引き上げた大灯台は難攻不落。何物も潜入など出来ぬ、仮に潜入したとしても、入口付近にはトループスの待機場所にしたのだ、あの数を突破することなどできはせぬ」
「左様でございます」
「そうだろう。ガーハッハッハ! この俺が護る大灯台を落とせるものなど居るわけがないのだ!!」
 そう自画自賛しテウタモスは高笑いをあげるのであった。

 死海の大灯台に潜入していたディアボロス達が、無事に帰還した者たちの報告結果を受け、現在大灯台を攻略すべく強行突入するための準備を行う作戦が実行されている。
「大灯台が、蹂躙戦記イスカンダルで重要な役割を果たしている事は間違いないでしょう。その実態を解明する事は、とても意味が大きいと思います」
 ルゥルゥラナ・レイラ(宵闇の刃・g08924)は、説明する。
「この死海の大灯台を制圧する事ができれば、カナンの地を、完全にディアボロスの影響下に置くことが出来るでしょう」
 そうすれば、今後の蹂躙戦記イスカンダルの策源地とする事ができるはずだ。
「今回の作戦では、大灯台の防衛の要になっています、トループス級の数を減らし、強行突入する準備を整えるものとなります」

 大灯台には、内部から外の敵を攻撃するための、狭間の窓が多数用意されていたが、持ち帰った情報を新宿島のコンピューターで解析した結果、大灯台からの攻撃が不可能な進入路が幾つか判明した。
「死海の水中をルートにそって移動し、大灯台へと潜入してください。するのと入口の側を待機所とされた、大群の『ドルフィンマン』がいますので、彼らを撃破して数を削ってください」
 警戒の為に無理やり配置されたようで、彼らの士気は低いようだ。
 初めはトループス級だけしかいないが、戦闘が発生すればすぐに騒ぎを聞きつけ、指揮官となるクレオメネス二世が駆けつけ指揮を執り始めるので、その指揮官も撃破して欲しい。

「今回の作戦は、死海の大灯台に空から強行突入出来るようにする為の準備作戦となります」
 大灯台の迎撃システムを低下させる為、砲台の役割を果たすトループス級の数を減らすことが目的となる。
「トループス級を多く倒すのが目的ですが、ディアボロスが正面突破を狙ってるように見せかけるのも、相手の油断を誘えるのではないでしょうか」
 派手に暴れて多くの敵を倒してくださいと、ルゥルゥラナは告げて案内を終えるのであった。

 ザッパーン!
 軽快な水音を立てながら、次々とドルフィンマンが陸に上がってくる。
「こんなに塩分が高いと肌が荒れちまう」
「警戒任務の当番が増えるばっかで、こんな場所で休憩とれって酷いよな」
 泳げるけどと、身体についた死海の水をキュイキュイ鳴きながら拭い落す。
「いくら俺たちが泳ぐのが好きだからって、休みぐらい休息室を使わせろってんだ」
「酒が飲みてーなー。女が欲しいなー」
「スレンダーな若い女がいいね」
 キュキュキュ。
「いや、そこは逞しい女がいいだろ。いっぱい孕ませられるやつがいいぜ」
「銀盾隊ならまだしも、俺たち下っ端は、簡単に殺されちまうからなぁ」
「あー、やってらんねー。少し泳いでくるな」
 こんなの、休みがないのと同じだと文句を言いながら好き勝手に過ごすのであった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
3
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【現の夢】
1
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
2
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
4
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【植物活性】
1
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【温熱適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、気温摂氏80度までの暑さなら快適に過ごせる世界に変わる。
【建物復元】
1
周囲が破壊を拒む世界となり、ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の建造物が破壊されにくくなり、「効果LV日」以内に破壊された建物は家財なども含め破壊される前の状態に戻る。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【水中適応】
3
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV4 / 【ガードアップ】LV2 / 【ドレイン】LV4 / 【アヴォイド】LV3 / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV1 / 【グロリアス】LV2

●マスターより

凪未宇
皆さま、こんにちは。凪です。
蹂躙戦記イスカンダルにて、死海の大灯台を攻略するため、地上から潜入しトループス級の数を減らしてください。

①>②③で執筆いたします。

①は定番の水中移動ですが、警戒されてはいませんが、時折敵が泳いでる場所での上陸となります。ご注意ください。

※技能だけでは、パラドクスや残留効果のような効果は得られず使えません。
※どんな台詞や心情で参加しているのか、キャラらしさを多く書いてあると嬉しいです。

作業日や状況等は、マスターページにてご確認くださいませ。
それでは、皆様のプレイングお待ちしております。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


エイレーネ・エピケフィシア
スパルタ王の名を持つ亜人といい、とぼけた面構えのイルカといい、今回は敵の顔ぶれが濃厚ですね……
とはいえ、わたし達の仕事が変わるわけではございません
大灯台の戦力を削るため専心しましょう

新宿島から持ち込んだフルフェイス型の水中眼鏡を着用
眼と口を濃い塩水から護ります
【水中適応】状態で死海に入り、切り離しが容易な重りを身に着けることで沈みます

敵の士気が低いからこそ、警備を勝手に抜けて泳ぐ個体との接触が懸念されますね
塩水を嫌う敵はあまり深くは潜らないと予想して、極力水底を移動
移動中に万が一敵に発見されたら、パラドクスで倒し口封じを
岸に着いて浮上する際も、地上と水中の両方で敵の視線がないか気を配りましょう


アルメア・グラウプナー
「確かに船の行き先を左右する灯台を取る事が出来れば、その影響は計り知れん。だからこそ敵の指揮官も躍起になっているのだろうが…」
「上の必死さが末端に伝わらんのはどこも同じだな、ははは」

・行動
【水中適応】を発動し、深く潜った上でシュトイアーを吹かし、【ダッシュ】【突撃】を応用して敵の目が届きにくい様海底近くに沿って迅速に進んでいくとしよう。
とはいえ闇雲に進むだけではなく、定期的に周囲を【観察】して見える範囲での敵の動きを把握しながらになるな。
目的地へ着いて浮上し、上陸する前後の際もその様に気を配ろう。
上陸後は遠目から彼らを【偵察】して動きや位置を把握し、攻撃時に有利を取れる様準備しておくとするか。


瀬鍔・頼門
守るということは多くの気を遣わねばならぬ。思わぬところに穴はあるものだ。警備を強化したと高笑いが出る将に教えてやらねばな。
トループス級の数を減らすためにもまずはその懐へ飛び込もう。
仲間との連携は積極的に。

【水中適応】と【完全視界】で灯台までの水中での動きと視界を確保しよう
中途半端な場所で敵に発見されないよう、確保した視界を駆使して水中の物陰などに隠れながら移動したい
しかしなんという浮力だ。自分の太刀や鎖帷子等の装備の重みを活かして潜行する
この地が解放されればよき景勝の地にもなろう

仲間の侵入上陸の際も周囲を見つからぬよう警戒しておく。万一の際は矢を別方向へ射て敵の注意を逸らした隙に隠れ進む


ハーリス・アルアビド
こちらの進入路には敵が泳いでいる事があるのだとか。警戒をしている訳ではないようですが、見付かる可能性はあるでしょう。注意しなければなりません。

死海は魚が住まう場所ではありませんが、水流はあります。なるべく違和感がない程度に水底の砂を操り、光学迷彩で姿を隠せるようにします。
そのことは皆さんにも事前に話し相談しておきましょう。

私が身に付けている金の装飾は充分重りになってくれます。水中戦の心得もありますので、水中適応も利用すれば進入も容易いでしょう。


キリ・ヴェルウィスト
死海、というと浮力が強くて勝手に体が浮いてしまうんだったか。
難攻不落、などと言っているようだが……ジェネラル級もツメが甘いようだな。
周りの部下も海岸からの危険性について提起しないところを見ると、亜人たちの知力はそこまで高くない……のか?
まあ、こちらにとっては有り難いんだが。

【水中適応】を使用して海底を進んでいこう。浮きそうになるなら自分の装備の重さでどうにか耐えてみるが……物音や波は立てないように慎重に進むぞ。

……流石にイルカでもこの塩分濃度は地獄じゃないか?


神那岐・修
湖底と湖水を足と肩で「掴み」揚力に抗し湖底を進む
味方に合わせ歩き、または走って移動

呼吸と水圧へは水中適応があれば借りて対応
無くば己を書き換え呼吸と行動の自由を確保

上陸予定地点から多少離れた位置で一度様子を窺い監視があれば石を投げるなどで別の場へ誘引してから上陸を提案
数が少ないなら始末してそのまま行けばより安全か

いずれにせよ状況開始は合わせて実行

※アドリブ・連携歓迎


フィリス・ローラシア
※アドリブ、絡みok

死海ですか。
聞いた話だと殆ど生物が居ないそうですが、どんな所でしょうね。
まぁ、今回は観光ではないですし、速やかに目的地を目指すとしましょうか。

大灯台までは、水中適応をお借りして、死海の底を潜行して行きましょうか。
水面に近いと気付かれるかも知れませんし。
聞いた所、死海では身体が浮き易いそうですが、錘か何かで浮かないようにした方が良いですかね?

道中では、皆さんと逸れないように、また、泳いでいるらしいトループス級に見つからないように注意しながら動きます。
湖底の地形がどうか分かりませんが、隠れられそうなら隠れつつ、ですね。

灯台近くに来たら、敵に気付かれない内に上陸し、中に侵入です。


●休みが欲しい
「死海ですか。聞いた話だと殆ど生物が居ないそうですが」
 周囲の塩のついた岩を眺め、フィリス・ローラシア(夢現の竜使い・g04475)は辺りを見渡した。
 エメラルドに輝く死海は美しく、塩分濃度が濃くなければ色んなことを楽しめたのではないだろうか。
 今回の行軍が観光できるような状況であれば、もっとゆっくりとこの景色を楽しめたかもしれない。
 だが蹂躙戦記イスカンダルの攻略はまだ始まったばかり、安全地帯の確保もこれからだ。
「確かに船の行き先を左右する灯台を取る事が出来れば、その影響は計り知れん。だからこそ、敵の指揮官も躍起になっているのだろうが……」
 嘆かわしいと、アルメア・グラウプナー(フロイライン=ズィーリオス・g00637)は嘆息する。元軍人だったからこそわかる。末端の者まで意図が伝わらないということは、良くあることだ。
「上の必死さが末端に伝わらんのはどこも同じだな、ははは」
 だが下も大概だが、上にも問題はある。
「難攻不落、などと言っているようだが……ツメが甘いようだな」
「守るということは多くの気を遣わねばならぬ。思わぬところに穴はあるものだ」
「周りの部下も海岸からの危険性について提起しないところを見ると、亜人たちの知力はそこまで高くない……のか?」
「警備を強化したと、高笑いが出る将に教えてやらねばな」
 キリ・ヴェルウィスト(小さき何でも屋・g08516)と瀬鍔・頼門(あかときの影ぼうし・g07120)は、何故大丈夫だと亜人が思っているのか理解できないと首を傾げた。
 鉄壁を誇るというのならば、全てに対して防衛し備えていなければ適わないだろう。
 彼らが何故、この開けた海は安全だと考えたのか。死海は生物が生きれないだけで、泳げないわけではないと気が付かなかったのか不思議である。
 少なくとも部下のドルフィンマンは泳げるのだから。
「まあ、こちらにとっては有り難いんだが」
 油断していてくれれば、それだけ付け入る隙があるというものだ。
「こちらの進入路には敵が泳いでいる事があるのだとか。警戒をしている訳ではないようですが、見付かる可能性はあるでしょう。注意しなければなりません」
 気晴らしとはいえ、死海に飛び込んだりしているということは油断ならないだろうとハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)が付け加えた。
「敵の士気が低いからこそ、警備を勝手に抜けて泳ぐ個体との接触が懸念されますね」
「……流石にイルカでもこの塩分濃度は地獄じゃないか?」
「きっと、長時間潜っているということはないだろうな。それともクロノヴェーダだから平気なのだろうか」
 神那岐・修(紫天修羅・g08671)は思案するように、顎に手をかけた。
「どちらにせよ、速やかに目的地を目指すとしましょうか」
「塩水を嫌う敵はあまり深くは潜らないと予想して、極力水底を移動しましょう」
「そうですね、水面に近いと気付かれるかも知れませんし」
 フィリスとエイレーネの言葉に、アルメアは頷いた。
「うむ。敵の目が届きにくいよう海底近くに沿って、迅速に進んでいくとしよう」
「死海、というと浮力が強くて勝手に体が浮いてしまうんだったか」
「聞いた所、そのようですが、錘か何かで浮かないようにした方が良いですかね?」
 全く潜れないというわけではないが、浮力が強い以上、ずっと潜り続けないといけなくなる。
 慣れた様子で、切り離しが容易な重りを身に付けるエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)や、金の装飾品の重みを借りようとしているハーリスなどを見ていると、その方が楽で安全に移動できるようだ。
「スパルタ王の名を持つ亜人といい、とぼけた面構えのイルカといい、今回は敵の顔ぶれが濃厚ですね……とはいえ、わたし達の仕事が変わるわけではございません」
 最後にフルフェイス型の水中眼鏡を着用しエイレーネの準備は万端だ。
「トループス級の数を減らすためにも、まずはその懐へ飛び込もう」
「死海は魚が住まう場所ではありませんが、水流はあります。なるべく違和感がない程度に水底の砂を操り姿を隠しましょう」
 光学迷彩を用いて、更に砂煙に身を隠せばうっかり遭遇する可能性は減るはずだ。
 後は完全視界で、視界を確保して、ディアボロス達は死海の潜行を開始した。 

 水中へと潜り真っ先に驚くのは、やはりその浮力だ。
 頼門の身に付ける太刀や、鎖帷子等の装備はかなりの重量があるものだ。
 浮かぼうとする身体に、なんという浮力だと驚愕するしかない。
 目の前に広がるのは、深い静寂に包まれた死の海。
 湖底と湖水を足と肩で「掴み」ながら揚力に抗し湖底を進む修は、一苦労だ。
 浮かばないよう努力し進むことは出来るが、止まることは出来ない。
 結果、 水中戦用補助機関『シュトイアー』を起動し高速で突き進むアルメアと潜行する形となった。
 定期的に周囲を警戒し、一足先に入り口を遠目に確認できるあたりへと二人は一端上陸した。
 幸い気晴らしに飛び込んだドルフィンマンの水音と気泡に一早く気付けたからこその対応。まだドルフィンマンらは、近付くディアボロス達には気付いておらず入り口近辺でやる気なく過ごし、ある者は飛び込んでひと泳ぎして戻って来ては、塩の濃い水を振るい落している。
「あー、やってらんねー。こんな塩水じゃ、まともに楽しめねーよ」
「それでも、何もないよりましだろ?」
「そうかもしれないけどさ。殆ど浮いているだけなんて生殺しに近いぜ」
 休みが欲しい、休みにならないと、ドルフィンマンらからとめどなく文句が溢れてくる。
 この様子であれば、タイミングを見てもう一度潜り、もう少し距離を詰めることは可能そうだ。
 水中では砂煙に包まれながら、何とか装備品の重みで堪え進む感じは歩いたことは無いが、月面をあるくようなものかもしれない。
 キリは一歩進むたびに、フワリと浮き上がる不思議な感覚を感じながら歩を進めた。
 ドルフィンマンは、余程間が抜けているのだろう。
 砂煙の向こう、ディアボロス達の遥か頭上の水面に近いところをキラキラと光を反射させながら通り過ぎていく。
 やはり泳ぐとはいっても、あまり潜らずなるべく顔の出しやすい水面に限るらしい。もしくは極力顔を付けたくないのかもしれない。
 咄嗟に物陰に身を隠したりし、発見された際には即座に迎撃できるよう身構えたが気付く気配もない。
 彼らに用心深さが備わっていれば、水底に出来た砂煙を怪しむ程度の脳はあったかもしれない。
 後はこの油断しきった敵を倒すだけ。
 このまま一気に水上へと飛び出し奇襲を仕掛けることも、陸に密かに上陸し攻撃することも出来るだろう。
 ただし相手はドルフィンマン。その姿はともかく水中戦が得意な敵であることは明らかだ。
 ディアボロス達はそれぞれ判断し、陸と水中と自由に分かれるのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】LV3が発生!
【完全視界】LV2が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【アヴォイド】LV2が発生!
【ドレイン】LV1が発生!

キリ・ヴェルウィスト
……イルカという生物は可愛らしいが流石に脚が生えているのはまあ……ノーコメントで。
わざわざ敵の有利地形で戦う道理もないな。
【光学迷彩】でドルフィンマンたちに見つからないように陸に上がり、死海の塩分濃度に耐えられずに陸へ上がってくるタイミングを見計らって奇襲するぞ。

死海の水泳は満足できたか? 喜べ、バカンスは終わりだ。
【殺戮圏内】によるガトリング砲の制圧射撃でドルフィンマンたちを薙ぎ払う。
難攻不落、潜入不能……そんな言葉に過信し、周囲警戒を怠った職務怠慢。同情はしない。自らの不幸を呪え。


神那岐・修
戦なれば働こうか

確認次第正面から
奇襲する者たちを隠す意識誘引を兼ねる

己の五体は万物を掴む
なれば風も水面も、望めば踏みしめる大地と同じ
天地全て利した疾駆で狙いを外し、一足の間に踏み入ったら“瞬”にて侵略
幻陽にて撃つ

向けられる攻撃を打ち払いつつ最速で近接
魂まで染み付いた動きに停滞はない
迫る水流もパラドクスなれば砕き得る

近接後は敵勢から離れず戦闘
手脚が届かねば己は役立たずと自覚する
手傷は動ける程度に己を書き換え戦闘継続

魂の奥底まで刻み込んだ武は己が意志の外ですら応える
幻影が万物を撃つが如く。故に“幻”
数が如何程であれ一切問題はない
“真”の眼で捉え“瞬”で追い詰め討つ

※アドリブ・連携歓迎


アルメア・グラウプナー
「まったく嘆かわしい…どいつもこいつもなんだね、あの士気の緩み様は。あれが正規の訓練を受けた兵士とは思えないな」
「仕方ないな。敵とは言え同業の好だ、彼らに喝を入れてやろうじゃないか。ま、背筋を正すかそのまま斃れるかまでは考慮せんがね、はっはっは!」

・行動
では、私は陸上から向かい彼らの横っ腹を突いてやるとしよう。
味方とタイミングを示し合わせて攻撃開始だ、開幕は大砲火で始めて前言通り喝を入れてやろうか。
後は火砲による【砲撃】、ガトリングによる【制圧射撃】【弾幕】、ミサイルによる【爆破】【誘導弾】で中距離より圧迫していくとしよう。
大砲火も射線が開いていれば積極的に使用し、敵の数を一気に減らしていく。


エイレーネ・エピケフィシア
故郷ギリシアではイルカは人気の生き物でした
それに、アポローン様やアプロディーテー様の聖獣でもあります
とはいえ……あの怪物を討ち取るのに憚る必要はないでしょうね

静かに上陸し、陸上に布陣している敵に対して先制攻撃を仕掛けます

岩や建物の影に身を隠して≪神護の輝盾≫と≪神護の長槍≫を手に取り
敵陣目掛けて飛び出すと同時に≪天翼のサンダル≫の力でダッシュ
急激に加速をつけて『恐れなき急襲の槍』を放ち、出会い頭の攻撃で敵の陣形に穴を開けてやります
攻撃後は反撃を盾で凌いでから、速やかに一撃離脱を

間近で見てみるとヒレがないですし、筋肉をつけすぎると身体は浮きづらくなります
……彼らは本当に泳ぎが得意なのでしょうか?


フィリス・ローラシア
※アドリブ、連携ok

水中戦も出来なくはないですが、派手に暴れる必要があるなら、地上で戦った方が良さそうですね。
敵に気付かれぬよう注意して陸地に上がり、頃合いを見てリュカに呼び掛け、二人で敵に襲いかかります。その際は、ちゃんと仲間と足並みを揃えます。

戦闘ではリュカと力を合わせて攻撃です。
魔力を集中して『重唱』の術式で砲撃し、敵集団を吹き飛ばします。
敵が守りを固めるというのなら、此方は集中攻撃で陣形の穴を作るまでです。弱った敵から順番に狙います。もし逃げようとしても、逃がすつもりはありません。

後は自分や味方が突出しないよう、位置取りに注意しながら味方への援護攻撃を行い、敵の連携攻撃を防ぎましょう。


瀬鍔・頼門
さて守備の任に飽きた者達に新たな刺激を馳走してやろう
ここぞと奮い立つか、恐慌するか、兵の心胆の覚悟見せてもらうぞ
仲間との連携は積極的に。
【光学迷彩】を用いて陸上より奇襲の機会を仲間と合わせる

無双馬を駆り、【春日ノ御太刀】で敵へ切り込む
敵は長柄の武器ゆえに騎馬の迎撃態勢を整えられては敵わないが、態勢を整える前の奇襲であるなら隊列を荒らすこともできよう
特に仲間の攻撃で怯んだ敵や隙を見せた敵へ仕掛け、数を減らそう
反撃の槍には太刀や鎧大袖を活かしてできるだけ受け流していきたい

敵隊列を崩しては離れの一撃離脱も心がけ、敵に陣形を整えさせないように機動する
乱戦中の味方が囲まれないよう注視しつつ援護も心掛ける


ハーリス・アルアビド
度々思うのですが、亜人の怠慢は敵などいないと思い込むほど長くこの地を支配してきた故の油断でしょうか?
ならばその油断を突いて防衛体制を整えられる前に片付けねばなりませんね。

私は水中戦に挑みます。砂漠の神にして嵐の神セトよ、お力添えを。
嵐を司るセトは海の民にとっては海の神でもあらせられます。
水底の砂を操り砂嵐と変え、巻き起こる水流に飲み込みます。死海を文字通りあなた方の死をもたらすものへと変えましょう。

砂嵐によって敵の視界は悪くなりますが、味方は完全視界の効果で問題なく見通せるでしょう。
砂嵐で起こる砂の帳と水流に加え、残像で敵を撹乱し引き裂きます。


●休みという名の仕事
 キュイキュイキュイキュイ!
 キュキュキュキュキュキュキュキュイ!!
 騒がしい鳴き声と共に、曲芸のような見事な大ジャンプと宙返りを披露しながら、キラキラと水滴を散らし、その鍛えたボディと手足を煌めかせドルフィンマンは陸へと着地した。
「……イルカという生物は可愛らしいが流石に脚が生えているのは、まあ……」
 陸へと上がり、物陰から様子を窺っていたキリ・ヴェルウィスト(小さき何でも屋・g08516)は、名状しがたい存在の登場に口をつぐんだ。
「故郷ギリシアではイルカは人気の生き物でした。それに、アポローン様やアプロディーテー様の聖獣でもあります」
 無駄に全身についた塩と水の煌めきが、彼らの筋肉を強調しひと泳ぎした開放感で無駄に爽やか風な表情を浮かべている。
「とはいえ……あの怪物を討ち取るのに憚る必要はないでしょうね」
 何を盛り上がっているのか、ドルフィンマンらはキュイキュイと笑い声をあげており、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)の耳には煩く響いた。
「まったく嘆かわしい……どいつもこいつもなんだね、あの士気の緩み様は。あれが正規の訓練を受けた兵士とは思えないな」
 ディアドコイの訓練が生温いというより、きっと亜人の本能や性質の問題かもしれない。どこかにアルメア・グラウプナー(フロイライン=ズィーリオス・g00637)が認めるに足る兵士が居るかもしれないが、ここの護りには皆無だ。
「度々思うのですが、亜人の怠慢は敵などいないと思い込むほど長くこの地を支配してきた故の油断でしょうか?」
 ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)が疑問を抱くほどに、彼らの知性が低いとはいえあまりにも脳筋過ぎるというか、考えが無さ過ぎる。
 だが断片の王に近いものはそうでもないのだろう。もっと上の位のものなのか、なんなのか。そういったものが、前に出て来れば、こういった作戦も通らなくなることだろう。
「ならばその油断を突いて防衛体制を整えられる前に片付けねばなりませんね」
 私は水中の方からと潜っていく彼の姿を見送り、アルメアは装備を展開させ構える。
 上陸しながらハイタッチをかわしている暢気な横っ腹に。
「仕方ないな。敵とは言え同業の好だ、彼らに喝を入れてやろうじゃないか。――――Feuerッッ!!!!」
 開戦の狼煙の如く、アルメアの装備している全ての火器群が火を噴く。それは、まさに大砲火『エクスターゼ』、砲弾の弾幕がたるみきったドルフィンマンに喝を入れる。
「ま、背筋を正すかそのまま斃れるかまでは考慮せんがね、はっはっは!」
 突然の砲撃に吹っ飛びながら、驚いたドルフィンマンらは『キュイィィィィィィィィィ』と甲高く声をあげた。
「何だ? 敵か!?」
「嘘だろ、この間侵入されたばかりだってのに!」
「俺達の休憩時間が……」
 大騒ぎをしながらドルフィンマンらは手にしたマッスルランスの石突を殴り刃を射出させてきた。
「飽きた者達に新たな刺激を馳走してやろう」
 無双馬『綾目草』を駆り飛び出した瀬鍔・頼門(あかときの影ぼうし・g07120)は、馬上で〈太刀【鞍馬安綱】〉を抜いた。
「ここぞと奮い立つか、恐慌するか、兵の心胆の覚悟見せてもらうぞ」
 そのまま攻撃を跳び越え、『春日ノ御太刀(カスガノオンタチ)』をふるい斬りこみ。
 エイレーネの足元でオーラの翼が生じ〈天翼のサンダル〉は軽やかに、そのまま超加速しながら『恐れなき急襲の槍(アローギスティ・エピドローミー)』を。
 突き出した〈神護の長槍〉は光の尾を引きながら、彼らの刃を擦り抜け到達する。
 元々彼らの布陣などあってないようなもの。
 慌てて槍を拾うもの、休んでいたところ跳び起き何が起きたか把握しようとするもの。連携も何もあったものではない。
「戦なれば働こうか。己の五体は万物を掴む。なれば風も水面も、望めば踏みしめる大地と同じ」
 騒ぐドルフィンマンらの注意をひき狙いやすいと思えるよう、神那岐・修(紫天修羅・g08671)は自然な態勢に構え、『キュイキュイ』と向かってくる水流を体技〈“瞬”〉で疾駆しさばきつつ『幻陽(ゲンヨウ)』を繰り出し白打する。
「墜ちな」
 その動きは静かで、魂まで染み付いた動きに停滞はない。
(「“真”の眼で捉え“瞬”で追い詰め討つ」)
 彼らが態勢を陣形を組む暇を与えないよう、修は再び踏み込み。
 フィリス・ローラシア(夢現の竜使い・g04475)の『術式『神竜と精霊に依る息吹の重唱』(アンサンブルブレス・ブレイカー)』は整う。
 フィリスは氷の精霊魔術を、ミニドラゴン『リュカ』は光の神竜の息吹を。共に放つ合体魔法がドルフィンマンらに放たれた。
「護りを固めろ! ディーフェンス、ディーフェンス!」
 ドルフィンマンらは『キュキュキュキュキュ』と号令をかけ、マッスルファランクスを何とか組みあげ攻撃を受ける。
 だが急ごしらえの護りは弱く、たちまち崩されバラバラにマッスルランスを繰り出した。
 何体かが死海に逃れるように飛び込んだが、逃しはしない。
「逃がすつもりはありません」
 どうせ長く潜ることは出来ないのだ。フィリスは顔を出すのを待ち構えながら、リュカとのシンクロ率を上げていく。
 繰り出された長槍から逃れるよう、あっさり死海に飛び込んでいったドルフィンマンを見送り、エイレーネは首を傾げた。
「間近で見てみるとヒレがないですし、筋肉をつけすぎると身体は浮きづらくなります
……彼らは本当に泳ぎが得意なのでしょうか?」
「どうでしょう。亜人のことは分かりませんが」
 戦場を綾目草で駆けまわりながら、頼門が馬上から答えた。
 さすがに身体に太刀を受けたドルフィンマンは、死海に飛び込む無謀はせず陸で奮闘し続け、水中に逃れた仲間の援護が来ると信じて。
 だが、水中ではハーリスが待ち構えていた。
(「砂漠の神にして嵐の神セトよ、お力添えを。死海を文字通りあなた方の死をもたらすものへと変えましょう」)
 嵐の神セトへ祈りを捧げ、水底の砂を巻き上げ『セトへの嘆願』は、死海に荒れ狂う水流を巻き起こす。
 まさか水中で襲撃されるなどと思いもしなかったドルフィンマンは、突然の流れにのみこまれ、砂に視界を奪われ身体の自由を失う。
(「嵐を司るセトは海の民にとっては海の神でもあらせられます」)
 上へ下へ。どこに流されているのか、どっちが水面か分からない程に、揉みくちゃにされ、引き裂かれていく。
 溺れかけながら、大量の海水を飲み咳き込みながら何とか這い上がるも、そこに待ち構えているのは『殺戮圏内(キルゾーン)』、無数の巨大ガトリングの砲口が虚ろに見つめ返してきた。
「死海の水泳は満足できたか? 喜べ、バカンスは終わりだ」
 息も絶えだえであったドルフィンマンらに、抵抗する気力はもう残ってない。
「難攻不落、潜入不能……そんな言葉に過信し、周囲警戒を怠った職務怠慢。同情はしない。自らの不幸を呪え」
 終わりを告げるように、一斉にガトリング砲は放たれドルフィンマンらは、次々と倒れていった。
「騒がしいと思ったら、やはり侵入者か。それにしても、何と不甲斐ない」
 打ちあがった魚のように転がるドルフィンマンの屍を眺め、クレオメネス二世は嘆息し、スッと槍を構えた。
「始めから、私が出れば良かったようですね。これ以上、あなた方の好きにはさせません」
 その姿は油断なく、戦士の佇まいであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【温熱適応】LV1が発生!
【飛翔】LV2が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【活性治癒】がLV2になった!
【通信障害】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV2が発生!
【ダブル】LV1が発生!

アルメア・グラウプナー
「ああ、まったくその通りだ。この様な腑抜け者達を相手にした所で、私としても仕事に対してのやり甲斐など感じられんよ」
「だが大将、貴殿が来たのならば話は別だ。貴殿なら本物の兵士としての、指揮官としての闘争を見せてくれる…そうだろう?」

・行動
さて、ここからは趣向を変えて近接戦を楽しむとしようじゃないか。
爆裂鉄球とソードオフに装備を切り替え、真っ向から大将の槍と正面から打ち合っていこう。
ファランクスを組まれた際は無理攻めせずに押込められない様に努め、反撃の機会を伺う。
大打撃を与える好機は大将が負傷や継戦による疲労で隙を見せた時だ。
【飛翔】を用いて一気に接近し、【捨て身の一撃】で大喝砕を叩き込んでやる。


キリ・ヴェルウィスト
ああ、海水浴に勤しんでいた奴らとは違って相当な手練れのようだな。
さっさと始めようか。大灯台を突破し、貴様らの地の更に奥へと歩を進めるためにな。

スパルタのファランクス……最強の攻防陣形、突破不可能の槍の壁か。……だが。
【昏き塵灰】を発動、対物ライフルによる絶え間ない連続射撃を敢行する。
近代兵器はその陣形をいともたやすく突き崩す。鋼鉄さえも貫くライフル弾の威力を味わってもらおう。
とはいえ、パラドクス故に必中……対物ライフルで槍の攻撃を武器受けしてみようか。


エイレーネ・エピケフィシア
クレオメネス2世……長寿に恵まれながらも事績に乏しいスパルタ王ですね
目立つ活動を抑え内政に集中したのか、或いは単に暗愚だったのか
真実はどうあれ、亜人に名前を奪われるのは不本意でしょう

敵が振るう槍を≪神護の輝盾≫で受け止めます
パラドクスによる攻撃に完全な防御は出来ないでしょうが
苦痛に勇気で抗い、姿勢を保って耐え
盾に刻まれたゴルゴンの髪の凹凸(武器改造)に敵の槍を引っかけることで、隙を作ります

そこに≪神護の長槍≫にて放つ『奮い立つ正義の一閃』
女神への祈りを込めた光の斬撃で打倒しましょう

スパルタはアテナイと対立していますが、それでも同じヘラスの民
あなた達が彼らを愚弄することは赦しません――お覚悟を!


神那岐・修
名乗りはせぬ
何者か、などとも問わぬ
武は業を以て証すのみ

真正面より挑む
小細工を弄する器用さは持ち合わせぬ
地を蹴り風を駆け砂塵を掴んで肉薄
雷轟にて撃つ

以降離れず交戦
無形より放つ一撃は即ち型を要せず、汎ゆる状況からも放ち得る
“瞬”“圓”を重ねた“幻”を合わせ、己へ振るわれる武器も迎え撃つ
相殺など成らずとも致命を避け得るならば良し
如何な手練であれ攻撃している瞬間は攻めに偏っていよう
その間隙に此方の拳を叩き込むのみだ
手傷は動ける程度に己を書き換えて尚攻める

出し惜しんでいては未練も募ろう
その武錬、残らず吐き出すが良い

※アドリブ・連携歓迎


フィリス・ローラシア
※アドリブ、連携ok

さて、残すは指揮官のみですね。
貴方を倒してこの先に進むため、気を抜かずに行きましょう。

まぁ、本当は今回はここまでなのですが、変に勘ぐられて後に響くのも困るので、そう思わせておく必要はありますしね。

まずは『生命』の術式で触手を召喚。持久戦に備えて守りを固めます。
隙あらば触手の一部を利用し、敵の足止めまたは拘束を試み味方を援護、序でに生命力も奪って敵の勢いを殺ぎましょう。

咆哮で気合いを入れる、其方の意地は見せて貰いましたが、私達も取り戻すべきもののために戦っているのです。
意地の張り合いなら負けません。気持ちの上でだって負けてはあげませんよ。

後は孤立せぬよう注意して立ち回ります。


ハーリス・アルアビド
振舞いからして見張り役の亜人とは違うようですが、大灯台の内部にはこれ以上の敵がいるはず。この程度で苦戦はできません。

豊穣の神にして戦の神セベクよ、お力添えを。屈強なるスパルタの話は最終人類史の資料で目にしましたが、いかに強靭な肉体と戦術を誇ろうともこの牙が貫きます。
味方の攻撃に合わせて私もダッシュと一撃離脱を繰り返し、決定打を狙えないよう攪乱しながら連撃を叩き込み、防御の癖などを観察しましょう。

動きをある程度把握できたら背後に回り込み不意打ちを仕掛けます。優れた戦士であればこれにも反応するかもしれません。
ならば飛翔の力を借り、残像を残す速度で防御の裏からパラドクスの一撃を叩き込みます。


瀬鍔・頼門
配下の士気は保てなかったようだが、あの佇まいからして油断も臆してもいないようだ。
覚悟定まっているならばこれ以上侮りも嘲りもすまい。つはもの同士、打ち合おうではないか。

かねてよりの正面突破を臨む作戦と見せていくために堂々と立ち回る。仲間との連携も積極的に。
無双馬を駆り、【岩清水ノ託閃】で攻撃を仕掛ける
だが相手は油断のならぬ長柄の武器と盾。騎馬の迎撃の腕も先ほどのイルカ亜人とは違うであろう
だが臆すわけにはいかん。時に重藤の弓で、時に太刀で、攻撃の機会には馬を返して突撃をかけ、パラドクスを放つ。

私の攻撃がその防御を崩せずとも、仲間との波状攻撃がその盾と槍を崩し勝機は見えてくるはずだ


●長い休みへ
 先に動き出したのは、どちらだっただろうか。
 クレオメネス二世と神那岐・修(紫天修羅・g08671)が、飛び出しほぼ同時にぶつかり合った。
 他とは違い、おしゃべりをする気も無いといったクレオメネス二世の振る舞いは『スパルタの意地』そのままに。
 地を蹴り体技〈“瞬”〉と〈“圓”〉を重ねた無想拳〈“幻”〉を合わせ、修の白打『雷轟』が打ち込まれた。
(「小細工を弄する器用さは持ち合わせぬ」)
 その無形より放たれた一撃と、クロスするよう突き出された槍は修の脇腹を突き。
「ああ、海水浴に勤しんでいた奴らとは違って相当な手練れのようだな」
 キリ・ヴェルウィスト(小さき何でも屋・g08516)は一瞬の攻防を見つめ、魔改造対物ライフル〈DoDアッシュタナトス〉を手に、狙いをつけた。
「さっさと始めようか。大灯台を突破し、貴様らの地の更に奥へと歩を進めるためにな」
 放たれた
「ああ、まったくその通りだ。この様な腑抜け者達を相手にした所で、私としても仕事に対してのやり甲斐など感じられんよ」
 装備を破壊槌〈爆裂鉄球『ファイアヴェルク』〉とショットガン〈ソードオフ『アルプトラオム』〉に切り替えながら、アルメア・グラウプナー(フロイライン=ズィーリオス・g00637)は間合いに飛び込み修と入れ替わるように大きく踏み込んだ。
 先程までの敵とは違い、存分に戦えそうな相手に彼女は笑みを浮かべ、『大喝砕『エアフォルク』』を叩き込む。
「だが大将、貴殿が来たのならば話は別だ。貴殿なら本物の兵士としての、指揮官としての闘争を見せてくれる……そうだろう?」
 目いっぱい振り込まれたファイアヴェルクを、円盾で受け止めるもクレオメネス二世の身体は大きく後方へと吹っ飛ばされた。
「配下の士気は保てなかったようだが、あの佇まいからして油断も臆してもいないようだ」
「クレオメネス2世……長寿に恵まれながらも事績に乏しいスパルタ王ですね。目立つ活動を抑え内政に集中したのか、或いは単に暗愚だったのか」
 瀬鍔・頼門(あかときの影ぼうし・g07120)に答えるように、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は史実での逸話を語る。
 何か繋がるものもあるかもしれないが、ここに居るのはあくまでも名を冠しただけの存在、別ものだ。
「真実はどうあれ、亜人に名前を奪われるのは不本意でしょう」
「覚悟定まっているならばこれ以上侮りも嘲りもすまい。つはもの同士、打ち合おうではないか」
 頼門は迎え撃つように〈太刀【鞍馬安綱】〉を構え、無双馬『綾目草』を駆り斬りこめば、槍の長い柄で馬の脚を捉えるよう薙ぎ払ってきた。
 身体能力は獣のものか、身体を宙で捻らせ着地したクレオメネス二世は、真っ直ぐに槍を構え突撃してくる。
 切り替えもはやい。いや、戦闘に集中しているのか。
 そのクレオメネス二世の一突きを、エイレーネは〈神護の輝盾〉で受け耐えながら、高めた魔力で巨大な光の刃を形作りクレオメネス二世に刃を届かせ『奮い立つ正義の一閃(アペルギア・ディケオシニス)』を放った。
 至近で突如現れた刃から逃れることは出来ず、大きく腹部を切り裂き新たな傷をつけた。
「貴方を倒してこの先に進むため、気を抜かずに行きますよ」
 そう言いながらフィリス・ローラシア(夢現の竜使い・g04475)が発動するのは、『術式『生命の収奪と発現』(ライフスティール・ブレイク)』。
「生命の輝き、我が元に集い、弾けよ……!」
「豊穣の神にして戦の神セベクよ、お力添えを」
 その手に召喚されし光の触手を鞭のように振るい、クレオメネス二世が態勢を整えられないよう腕に絡めつけ突き刺し、生命力を奪い。
 ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)が、獣爪籠手〈アヌビスの爪〉を煌めかせ、『セベクへの嘆願』を捧げその爪を振るう。
 斬り刻まれながら、クレオメネス二世は大きく息を吸い『勇士の雄たけび』の咆哮をフィリスに浴びせ、緩んだ光の触手から逃れた。
 ここを突破されまいと、クレオメネス二世も必死なのだろう。
 そのまま再び槍を構えなおし、直ぐに踏み込んでくる。
(「まぁ、本当は今回はここまでなのですが、変に勘ぐられて後に響くのも困るので、そう思わせておく必要はありますしね」)
 このまま、ここからの攻略に本気であると注意を向ける為にも戦力を出し惜しみするつもりはない。
(「振舞いからして見張り役の亜人とは違うようですが、大灯台の内部にはこれ以上の敵がいるはず」)
 ハーリスが身体を引いたところに、髪を掠めるよう突き出された槍が空を切った。
「中々手ごわいですね、あなた方」
「この程度で苦戦はできません。屈強なるスパルタの話は最終人類史の資料で目にしましたが、いかに強靭な肉体と戦術を誇ろうともこの牙が貫きます」
 距離を取ろうとするクレオメネス二世を逃さず、ハーリスは連撃を叩き込み。
 素早く彼が離脱したところに、綾目草を駆り流鏑馬のように今度は〈重藤の弓〉を構え、頼門は手元に光を集束させた。
 槍の間合いに入らないよう駆け抜けながら、『岩清水ノ託閃(イワシミズノタクセン)』を射ち。
 その矢は一条の光となり、クレオメネス二世の肩を貫いた。
「私の攻撃がその防御を崩せずとも、仲間との波状攻撃がその盾と槍を崩し勝機は見えてくるはずだ」
 次なる矢を番える先では、既に修が己の間合いに引き込み、拳を叩き込んでいる。
「如何な手練であれ、攻撃している瞬間は攻めに偏っていよう。出し惜しんでいては未練も募ろう。その武錬、残らず吐き出すが良い」
 その瞬間、クレオメネス二世の目に鋭さが増したようであった。
 独自のファランクスを組み上げ、静かに『スパルタ式ファランクス』の槍の冴えを輝かす。
「スパルタのファランクス……最強の攻防陣形、突破不可能の槍の壁か。……だが」
 キリは照準を合わせ、DoDアッシュタナトスの魔術式解放コードを起動する。
「コード『Deep of the Dead』起動。死の灰を撒け、アッシュタナトス」
 無尽蔵に連続発射する『昏き塵灰(ディープ・アッシュ)』は、彼の陣形を崩す。
「近代兵器はその陣形をいともたやすく突き崩す。鋼鉄さえも貫くライフル弾の威力の味はどうだ」
 強力な一撃に盾を取り落としそうになりながらも、クレオメネス二世は、まだ膝をつかない。
 正面から後を考えない勢いで飛び込んできたアルメアの重い一撃に、遂にクレオメネス二世の盾をアルプトラオムで弾き、開いたところにファイアヴェルクが直接叩き込まれ。
 背後に回り込んだハーリスの一撃が、深く胸に喰らいついた。
 彼が回り込む姿は充分に視界にとらえていたクレオメネス二世だが、それに反応するのを他が許さなかった。
「が、あぁぁぁ! 我がスパルタの意地を……っ!」
 血を吐きながら、響く声は咆哮に。
「咆哮で気合いを入れる、其方の意地は見せて貰いましたが、私達も取り戻すべきもののために戦っているのです」
 光の触手は弱ったクレオメネス二世をしっかりと捕え、フィリスは残る生命力を奪ってく。
「意地の張り合いなら負けません。気持ちの上でだって負けてはあげませんよ」
 生命力が失われ、ぼやける視界の中で太陽が輝き光が降ってくる。
「スパルタはアテナイと対立していますが、それでも同じヘラスの民」
 光刃を輝かす〈神護の長槍〉は真っ直ぐに。
「あなた達が彼らを愚弄することは赦しません――お覚悟を!」
 ここまでかとクレオメネス二世は、静かに目を閉じ。その喉元から背に向けて光が貫き、彼は倒れ長い休みへと旅立っていった。
 敵の数は、かなり減っただろうか。後少し……。
 ディアボロス達は大灯台をしばし見上げ、騒ぎに敵が集まる気配から逃れるようにその場を後にするのであった――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【活性治癒】がLV4になった!
【飛翔】がLV3になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【能力値アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2023年02月27日

死海の大灯台攻略作戦(準備)

『銀将軍テウタモス』が座す亜人の重要拠点『死海の大灯台』の探索に向かったディアボロスは、その奮闘により、多くの情報を得ました。
 中枢と思われる灯台頭頂部には到達できませんでしたが、塔の防衛能力などを把握できたのは大きいでしょう。

 大灯台は堅固なクロノ・オブジェクトであり、水中や飛行して近づいてくる敵を、塔に用意された狭間の窓からトループス級が集中攻撃して撃墜するという、堅実な防衛策をとっています。
 しかし、大灯台内部を探索したディアボロスがもたらした情報により、この防衛網の弱点が判明しました。

 死海側の水中の一部は死角であり、そこからならば、攻撃を受けることなく大灯台に接近できます。
 接近さえしてしまえば、敵も部隊を繰り出して防衛せざるを得なくなるのです。

 塔の防衛能力は、砲台の役割を果たすトループス級の数に依存しています。
 上陸戦で多くのトループス級を撃破できれば、塔の防空体制に穴をあけ、一気に頭頂部に突入する隙を作ることもできるでしょう。
 多くの敵を撃破し、大灯台を攻略するチャンスを作り出して下さい。

銀将軍テウタモス


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#蹂躙戦記イスカンダル
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#死海の大灯台攻略作戦(準備)
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#死海の大灯台
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#カナンの地
🔒
#銀将軍テウタモス


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選択肢『水中からの侵入』のルール

 目的地まで、水中を移動して接近します。
 敵に発見されない事が最重要となるので、慎重な行動が必要でしょう。
 敵に発見されない範囲であれば、水中の移動を楽しむ事もできるかもしれません。
 水中適応があれば、より自由に水中の行動を楽しむ事が出来ます。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは他の選択肢のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾大群のトループス級『ドルフィンマン』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)配下のトループス級クロノヴェーダ(👾)の大群と戦闘を行います。
 敵の数が多いので、撃退するには時間が掛かるかもしれません。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える行う必要があるでしょう  詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『再興を願う者『クレオメネス二世』』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「雅諒院・基経」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。