第一次ディアボロス撃滅作戦

 アークデーモン大同盟が、遂に本格的に動き出しました。
 同盟から派遣されたジェネラル級アークデーモン達『黒翼令嬢ネビロス』『復讐の魔弾ザミエル』『堕とす者アシュタロス』が、豊島区内でディアボロスを罠に嵌めて撃滅するための作戦を実行に移したのです。

 豊島区のジェネラル級『集合嘸』メンゲが立てた作戦は、ディアボロスが残した『重要物資(儀式用らしき宝飾品)』を囮に、ディアボロスを誘き寄せて撃滅するというものです。
 この作戦は読めていますが、伏兵として待ち受けているクロノヴェーダを返り討ちにし、大同盟の戦力を削ぎましょう。

 なお、敵が囮とする『重要物資』は、攻略旅団の作戦で準備し、敵に奪わせておいた発信機入りの偽物です。
 これが重要であるという敵の誤認を強めれば、敵拠点を突き止められる可能性が上がります。
 敵は『重要物資』をジェネラル級に守らせている為、ジェネラル級達との接触も可能でしょう。
(ジェネラル級には、あえて『重要物資』を保持させて撤退させるため、今回の戦いでは撃破しません)

『集合嘸』メンゲ

黒翼令嬢ネビロス

復讐の魔弾ザミエル

堕とす者アシュタロス

デパートメントデーモン(作者 大丁
2


#TOKYOエゼキエル戦争  #第一次ディアボロス撃滅作戦  #アークデーモン大同盟 


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「ディアボロスがこれを利用して怪しい儀式を行おうとしていた……というか?」
 ジェネラル級『集合嘸』メンゲは、『媒介者』によって届けられた物品をみた。
 そのなかのひとつ、金の鎖のネックレスを、自分の手に取る。
「確かに魔力は感じるが、使用目的も方法も全くの不明。解析は難しいだろう」
 子細にみれば、鎖のひとつずつに数字のようなものが彫ってあり、なにかの集合を表しているようで興味をひかれたが、解こうとしてもただの羅列としか思えない。
「これが本当に重要な品ならば、ディアボロスを誘き出せる、か」
 暗算が通じなくて、悔しかったわけではない。
 作戦を思いついたのだ。
「取り返そうと襲ってくるならば、やつら自身で価値の高さを証明するようなもの。その場合は改めて本格的な解析のための施設を用意しよう」
 豊島区のオフィスビルの一室から、大同盟の援軍に連絡をとった。

 『TOKYOエゼキエル戦争』行きの車内で、ファビエヌ・ラボー(サキュバスの人形遣い・g03369)は案内を始めた。
「アークデーモン大同盟に関する依頼です。『集合嘸』メンゲが、豊島区で罠を仕掛けています。わたくしたちディアボロスから奪った『重要物資』を囮とし、包囲殲滅のための戦力を配置して待ち構えておりますわ」
 ファビエヌの話では、この重要物資こそが、攻略旅団が用意した発信機つきのニセモノだ。
「『媒介者』に奪わせるために、微量のエネルギーを宿らせてありました。最終人類史に近い年代ですから、発信機のようなテクノロジーも排斥されません」
 信号を追うことで、重要拠点の判明や、ジェネラル級の撃破につながる。
「皆様は、いったん敵の期待通りに、物資を奪い返そうとするそぶりを見せてください。敵の囮役は、大同盟により他区から援軍にきているジェネラル級です。彼は物資を持ったまま撤退するでしょう。それを見届けてから、包囲戦力を突破して帰還する。そこまでが、今回の依頼内容ですわ」

 魔力の充填された宝飾品のサンプルを、ファビエヌは広げて見せた。
 金の鎖のネックレスだ。
「ジェネラル級アークデーモン『復讐の魔弾ザミエル』は、コレが本物であるか、試してくるかもしれません。皆様は、ディアボロスにとっての重要物資という印象を与えるようなお芝居をお願いします。具体的な使い方を聞いてきた場合は、なにか話を逸らすような工夫をお願いいたします」
 ある程度のやりとりが済むと、ジェネラル級は撤退する。罠が張られているのは、深夜のデパートで、いわゆる婦人服売り場になる。
「脱出経路は、このフロアへ上ってくるエスカレーター。乗り場のホールを守っているアークデーモンが、ほかよりも手薄です。このトループス級とアヴァタール級を撃破したあと、停止したエスカレーターを逆走し、地上階まで駆け下りてください。それで、撃滅作戦の包囲を突破できますわ」

 パラドクストレインの発車時間がせまった。
 ファビエヌはプラットホームから、これはチャンスがあれば、と注釈つきで申し添える。
「敵のジェネラル級は、同種の作戦においても協力していないようです。それぞれの背景を調べるのは、決戦に持ち込むための切っ掛けになるかもしれません。もちろん、発信機を持たせて撤退させるだけでも、十分にイイコトですのよ」

 緑の非常灯が、群衆の影を映し出していた。
 めいめいにポーズをとったまま、微動だにしない影たち。
 深夜のデパートは、マネキン人形に支配されたかのようである。
 豪華なイブニングドレスと、落ち着いたフォーマルスーツ。
 2体のあいだに挟まって、ボロボロのロングコートが立っていた。
 『復讐の魔弾ザミエル』だ。
 右足の機械化された爪で、床をカリカリと引っ掻いたあと、出し抜けにライフル銃を発砲した。
 着物姿の頭が、粉々に吹き飛ぶ。
「ザミエル様ァ。あんまり散らかさないでくださいよぉ」
 奇抜なファッションを纏ったアヴァタール級、『悪魔道化師』が頭だけめぐらせて乞う。
「それに、『腐敗する再生者』が化けてるマネキン人形もあるんですから、当たったら痛いでしょ」
「痛いもんか。なぁ、この作戦、昼間に人間が歩いてる真ん中でやったほうが良かっただろ。ショーみたいに楽しかったと思うぜ」
 ザミエルが、銃口をあちこちに向けるので、道化師はため息をついた。
「メンゲ様の作戦なんだから、勝手はいけません。支配者様にも、豊島の『集合嘸』に従っておけって指示されたじゃないですかぁ」
「大同盟の、約定ってか? つくづく面倒なことだ。あーあ、我が主君は、いまごろ陣地で人間相手にお楽しみなのかな」
 つまらなそうに、ライフルを肩に担いだので、ジェネラルに仕える者は、口角をあげた。
「誘いにのったディアボロスが、本物の宝飾品を言い当てたら、この作戦のあとで存分に戦えますよ。弱っちい標的よりも、ザミエル様のお好みなのでは?」
「好きなんじゃねえよ。あの決戦でのお返しがしたいだけだ。ところで、このキンキラとボンヤリ、ディアボロスの落とし物はどっちだ?」
 ドレスには金の鎖。スーツには真珠。
 2体の首には、ともにネックレスが掛けられている。


→クリア済み選択肢の詳細を見る



 他の区から派遣された、アークデーモン大同盟のジェネラル級アークデーモンとの戦闘を行います。
 ジェネラル級アークデーモンは、攻略旅団の提案で用意された『発信機を仕込んだ偽の重要物資(魔力を帯びた宝飾品)』を持っており、ディアボロスがそれを奪い返しにきたものと考えて対応します。
 なんらかの理由で、彼らが本気で戦う事は無く、一定の時間を稼いだ後は撤退してしまう為、撃破する事は出来ません。
 しかし、この戦いで、屈辱的な打撃を与えるといった事があれば、敵のディアボロスへの敵愾心を高め、決戦を仕掛けてくるように仕向けられるかもしれません。

 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

!補足!
 この選択肢と、ジェネラル級との会話選択肢の、どちらかがクリアされた場合、ジェネラル級は撤退し、包囲を完了したアヴァタール級とトループス級が攻撃を開始します。



特殊ルール 🔵が👑に達すると、選択肢の説明で指定された特別な効果が発生する。
👑10

→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【傀儡】
1
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【未来予測】
2
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【過去視の道案内】
1
移動時、目的地へ向かう影が出現しディアボロスを案内してくれる世界となる。「効果LV×1日以内」に、現在地から目的に移動した人がいなければ影は発生しない。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV5 / 【ガードアップ】LV1 / 【先行率アップ】LV2 / 【ドレイン】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

大丁
 オープニングをお読みいただきありがとうございます。
 マスターの大丁です。

 今回は、『TOKYOエゼキエル戦争』にて、『アークデーモン大同盟』による『第一次ディアボロス撃滅作戦』を逆に利用して、敵を罠にかけるシナリオとなっております。

 『復讐の魔弾ザミエル』は、どこか落ち着かない様子。
 エレベーターホールのそばの、トループス級『腐敗する再生者』の持ち場が手薄です。
 ザミエルのそばにいた、アヴァタール級『悪魔道化師』が追いついてきますが、これを撃破できれば、ほぼ自動的に脱出となります。

 戦いに、冒険に。そして、ドキドキを。
 みなさまの素晴らしいプレイングをお待ちしております。
60

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


虚ヶ谷・ワチカ
念の為痛覚を鈍くさせる薬を服用しておく
相手は武器を持ってるしね

「こンにちは」

最初から【誘惑】全開でいこう
まさか引っ掛かるような奴とは思えないけど
少しくらいは油断してくれるかも知れない

「ねえ、そこのさ。キラキラしたネックレス、返してくれないかな?」
「とっても大事なものなンだ」

冷静そうに見せて、でもちょっとだけ焦ってみせる
この駆け引きに勝つンだって雰囲気を出して

「どうしてって?」
「それは…その」
「…っ、…仕方ないか。新宿島の人が安全に過ごすために必要なンだよ」

拠点の安全は戦闘の基本
それを左右するアイテムだと錯覚すれば
恐らく相手は持って帰ってくれるだろう
わっちたちが必死になる理由としても妥当だしね


 デパートの地上階は、装身具と化粧品、それらのハイブランド店の売り場だった。ショーケースには保護用の布が掛けられ、一部には立ち入りを禁ずる衝立がなされている。
 時先案内人の指示通りにルートをとれば、ジェネラル級の前までは進めるはずだ。
 香水のディスプレイに、虚ヶ谷・ワチカ(Cantarella・g00384)が気付いた。
「念の為、痛覚を鈍くさせる薬を服用しておこう。相手は武器を持ってるしね」
 聖水瓶に入った、『✕‬‪✕の花蜜』。
 かわいい贈り物だ。薬だけでなく、誘惑する力もつく。
「まさか引っ掛かるような奴とは思えないけど、誘惑全開でいけば、少しくらいは油断してくれるかも知れない」
 ワチカのその期待は、婦人服売り場まで上がってきて、骨の眼窩からのぞく赤い光を見たとき、しぼんだ。
「こンにちは」
「よお、ディアボロス。嗅ぎつけてきやがったな」
 ジェネラル級アークデーモン『復讐の魔弾ザミエル』は、マネキン人形の並びに加わり、悠然と構えていた。
 冷静なようでいて、右足のかぎ爪が床を引っかき続けている。
「『アレ』のためにか。何に使うつもりなんだ?」
「それは……その」
 逡巡してみせて、ワチカは打ち明けるフリをした。
「……っ、……仕方ないか。新宿島の人が安全に過ごすために必要なンだよ」
「へぇ……」
 アークデーモンは、姿勢を変えない。
 拠点の守りは戦争の基本だ。戦闘狂っぽい見てくれのザミエルなら、ディアボロスが宝飾品の奪還に必死になる理由として妥当、と考えてくれてもよさそうなのに。
「とっても大事なものなンだ」
 ワチカは、イブニングドレスのほうを指差す。
「だからねえ、そこのさ。キラキラしたネックレス、返してくれないかな?」
「……!!」
 かぎ爪の動きが止まる。
「まんまと当てたな? ホンモノの呪具で確定だッ!」
 ザミエルは、うっかり視線を外さないよう、ディアボロスたちを睨みながら人形に手をやり、頭部を砕いてネックレスを抜き取った。
「となれば、おまえがさっき言った、新宿島を安全にする儀式とやらも本当……」
 徐々に高揚してくるアヴァタール級の様子を、ワチカは慎重に伺う。
 相手がペラペラしゃべっているのは、包囲殲滅の布陣が整うまでの時間稼ぎだ。そして、ザミエルが『安全に』逃げてもらうまでの時間稼ぎが必要なのは、ディアボロス側も同じ。
「メンゲの解析に任せよう。我が主君もお喜びになる!」
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【傀儡】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

呉守・晶
これで二度目ましてだな、ザミエル
さて、その金のネックレスを返して貰おうか
いい加減、お前らが持ち去った物が多すぎて、こっちの予定が狂うんだよ!
アレもコレも、計画に狂いが生じて!
クソッ、すべての作戦が順調に進んでいたら、もうすぐ堕ちる中央区より先にこの豊島区を攻略できてただろうに!
それにそれはよりにもよって新宿島に関する物で、それを盗られたら二度目の奪還戦が出来ねぇじゃねぇか!
と、苛立ちから思わず口に出たという風を装って言うぜ

チッ!口が過ぎたか
まぁいい、お前を此処で倒して取り返せば、情報が漏れることもない!
それとも新宿決戦で死にかけた癖に……こんな自分に不利そうな閉所で勝てる気なのか、負け犬くん?


 ジェネラル級はもう、手加減どころか戦闘に応じてくれない。
 ワチカたちの、宝飾品奪還への本気度は測り終えたのだから。呉守・晶(TSデーモン・g04119)は、のらりくらりとかわされて、苛立ってくる。
 ……ように見せかけた。
「クソッ、すべての作戦が順調に進んでいたら、もうすぐ堕ちる中央区より先にこの豊島区を攻略できてただろうに!」
「豊島区を攻略、だと?」
 『復讐の魔弾ザミエル』の足が止まった。晶は、舌打ちをする。
「チッ! 口が過ぎたか……まあいい、お前を此処で倒して取り返せば、情報が漏れることもない! その金のネックレスがあれば、新宿島の防御を固めて、二度目の奪還戦だってできるんだからな!」
 こちらが喋る番とばかりに、晶の挑発が続く。
「それとも新宿決戦で死にかけた癖に……こんな自分に不利そうな閉所で勝てる気なのか、負け犬くん?」
「……ッ!」
 アークデーモンの人工のかぎ爪が、床の装飾を深々と傷つけた。
 なにもかも無為にして、飛び掛かってきそうな殺気をみなぎらせたが、道化師のささやきが、それらを満足げな雰囲気に昇華させる。
「実を言うとな。俺は豊島区の支配には興味がないのだ」
 骨の顔に表情はないが、なぜか笑っているとわかる。
「我が主君、世田谷区の支配者様が言うから大同盟の援軍をしているが、おまえたちディアボロスと戦えるなら何でも良かったのだよ」
「何を、言ってやがる……?!」
 この問いかけは、晶の口からも自然に出た。
「豊島区の攻略か。大歓迎だ。ディアボロスが来てくれるなら、このトシマを戦場にして、いつでも好きなときに戦えるというもの。だから、『集合嘸』メンゲが賢かろうと、狼魔侯・マルコシアス様が強かろうと、大同盟に向かってこいよ」
 どうやら、時間がきたらしい。
「もっとも、おまえたちがこの話を、新宿島に持ち帰れはしないのだがな。……かかれッ!」
 婦人服を破り捨て、マネキン人形に偽装していたトループスたちが、いっせいに動き出した。
 夜のデパートの住人。
 晶たち、この場にいるディアボロスの撃滅には、十分すぎる数である。そして、『復讐の魔弾ザミエル』は群衆のかなたに去った。
 まんまと、発信機つきの宝飾品を持たされて。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【未来予測】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!

呉守・晶
ザミエルはマルコシアスの配下だったのか
さて、後はこの包囲を突破するだけだな
手薄なエスカレーターに向かって急ぐぞ!

ったく!マネキンに偽装してた気味の悪い奴らだな
夜のデパートでマネキンゾンビもどきとか、ホラー映画じゃねぇんだぞ!
魔晶剣アークイーターの鞘でもあるシースバスターライフルから魔力誘導弾を放って攻撃するぞ
出来れば近づいて斬った張ったはしたくない相手だしな
エスカレーターのとこに行くまでに障害になる奴だけ撃ち抜いて駆け抜けるぞ
とてもじゃないが全滅させるまで戦うなんて不可能だからな!
【未来予測】と【飛翔】を活かして敵の攻撃を可能な限り避けて、障害だけ排除して指揮を執ってる悪魔道化師のとこに急ぐぞ


桐生・巧 (サポート)
サイボーグのリア充スレイヤー×デストロイヤー
「リア充(とついでにクロノヴェータ)の撲滅」を使命に掲げ全力を尽くす、37歳ミリオタ男性です。
普段はの口調は軍人っぽい(自分、~殿、~であります、です、でしょう、~でありますか?)です。
異性(非リアに限る)の前では挙動不審(ワタシ、アナタ、デス、マス、デショウ、デスカ?)になります。

戦闘時は敵陣に突っ込み「リア充は死ねぇぇぇぇぇい!!!!!」などと叫びながら全力で暴れます。

リア充撲滅のためなら、残留効果の利用や他ディアボロスとの協力を惜しみません。
例え相手がリア充であっても、他ディアボロスに迷惑をかける行為や、公序良俗に反する行いはしません。


榊・紫苑 (サポート)
口調 穏やか(僕、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)
敵には:敵意(僕、呼び捨て、だ、だね、だろう、だよね?)

戦闘には積極的に参加します
使用パラドクスは、単体敵の場合は威力の高いもの、複数敵の場合は対象が2体以上のものを優先します

他のディアボロスとの協力や、彼らの支援行動は積極的に行います

有用な作戦でも犠牲が大きいものは実行しません
公序良俗に反する行動はとりません

物腰柔らか、礼儀正しく戦闘時も大きく豹変したりはしませんが、敵に対する砕けた口調は敵意の表れです
親友を失っているため、特定の人物が家族、友人、恋人等大切な人物を失うような事件であれば特に人命救助に必死になります


リリア・ヘイセイル (サポート)
私にできることがあって、誰かが助かるなら、気の進まないことにでも真摯に取り組みます。

(物静かで穏やかな性格で、基本的には丁寧な口調で話します。)

戦闘よりは工作や避難誘導など、裏方の作業が好きです。
戦いになれば、からめ手……ですとか、撹乱して手数で勝負する、ことが多いです。

パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせいたします。どうぞよろしくおねがいします!


「ザミエルはマルコシアスの配下だったのか」
 挑発の土産に、呉守・晶(TSデーモン・g04119)が得た情報だ。
「さて、後はこの包囲を突破するだけだな」
 大同盟についての検証は、あとでいいだろう。ざっと、眺めたところ、非常灯のほかには、部分的なライトが光源だ。
「手薄なエスカレーターに向かって急ぐぞ!」
 ディアボロスたちの次の行動は、作戦で決まっている。知らないのは、アークデーモンのほうだけ。ただ肉の壁のように『腐敗する再生者』はすべての進路を塞いでいた。
 榊・紫苑(死がすべてを奪うまで・g06397)が、『クイックアサルト』で異空間に繋がる穴から武器を取りだす。
 オートマチックとリボルバー。二丁の拳銃を手にして素早い射撃をした。
「先手を取り続けていきたいものです」
 優雅さすら感じる動作に、空気の流れが生まれて、脱出路へといざなう。
 それは、照明のない売り場では、黒光りするかたまりに見える。ディスプレイ用のグランドピアノだった。紫苑は、その上に乗ると『再生者』を撃ち続ける。
「いまのうちに。お先にどうぞ」
 援護射撃に守られながら、ディアボロスたちは次々とピアノを乗り越えていった。
 事前の予知どおり、フロア中央のエスカレーターまで、包囲は空白だ。桐生・巧(リア充スレイヤー・g04803)は、敵のいない売り場通路に着地すると、振り返って紫苑の戦いぶりを見上げた。
 彼はたしか、この『TOKYOエゼキエル戦争』の出身だ。
 ストリートスタイルが似合う青年。そのラフでおしゃれな服を着た射撃手に、エレガントなよそおいの人影が腕を何本も伸ばしていた。
「リアじゅ……!」
 ふつふつと沸き上がってくる感情。しかし、それが表に出るよりも先に、晶が怒鳴る。
「ったく! マネキンに偽装してた気味の悪い奴らだな?」
 『魔晶剣アークイーター』を抜かずに構えだす。
「夜のデパートでマネキンゾンビもどきとか、ホラー映画じゃねぇんだぞ!」
 愚痴りながらも、彼女もピアノのそばに居残り、紫苑の加勢をしている。胸囲のせいで、締まり切らないスカジャンが、それはそれでカッコいい。
 巧は、婦人服売り場などという、お高い場所に来たことを後悔しはじめていた。
 このサイボーグのファッションは、通販で買ったミリタリー服であり、武器は魔改造したもののエアガンだ。
 エレベーター側に先行した仲間たちが、アヴァタール級に追い付かれた。直属のトループスに、リリア・ヘイセイル(インソムニア・g02288)が手こずっているとわかる。
 暗がりではあるが、『再生者』たちが身につけているのは、ウェディングドレスのようだ。
 悪魔道化師は、何人もの純白に囲まれて、ケラケラと笑っている、と巧には見えた。
「リア充は死ねぇぇぇぇぇい!!!!!」
 叫び声をあげ、魔改造エアガンを乱射しながら、走る。
 妬もうが、悔やもうが、ましてや怒り出そうが悪いことじゃない。パラドクスは、負の感情を爆発させて、ダメージアップした。
「同志よ立ち上がれ! 『非リアへの激励(ヒリアヘノゲキレイ)』!!」
 弾の威力は、実銃をはるかに凌ぐ。
 白いドレスに収まっていたヤツらをバラバラにすると、リリアたちに追い付いた。
「巧さん……! ありがとうございます。障害になるトループスは、あと僅かなのですが」
 ディアボロスの攻撃で、よりグロテスクな容姿を露わにした『再生者』は、ちぎれた自分の肉片を、爆発物に変化させて反撃してくる。
 トドメを刺すのにも、慎重さが必要だ。
「私に考えがあります。敵に対してまず……あぁっ!」
 丁寧な口調で、策を説明しようとしたところに割り込んで、ブーケを握ったままの腕部が、投げ込まれる。
 あがった炎で、売り場の天井が、赤々と照らされた。
「ダ、ダイジョブデスカー?!」
 急にカタコトになった巧が、敵の真ん中で伏せるリリアへ悲鳴に似た声をかける。
 けれども、爆発に倒れたのは、似た格好をした本物のマネキン人形であった。ドレスの一団は、離れた位置から浴びせられた闘気にその場で自爆させられる。
「非力な私の一撃でも、それなりに痛いと思いますよ」
 さらなるダメージアップがのっていた。
「オドロキマシタ……」
 まだ、キョドっている巧に、リリアは頭を下げる。
「ごめんなさい。追い込まれたふりをする技だったんです」
 何かと、偽装をする夜だ。
「出来れば近づいて斬った張ったはしたくない相手だしな」
 晶たちも追いついてくる。
 『魔晶剣』の鞘は、シースバスターライフルとして使え、魔力誘導弾を放つことができる。
「障害になる奴だけ撃ち抜いて駆け抜けるぞ」
 すっかり散らかった床に、肉片がいくつか転がっていた。まだ、アヴァタールからの命令に反応する危険がある。晶は、それらすべてを狙撃した。
 魔力誘導弾にも、怒りのダメージアップが積まれる。
 もっとも晶は、ずっと愚痴っているが。
「とてもじゃないが全滅させるまで戦うなんて不可能だからな!」
 実際、後ろからはグランドピアノを越えようとする集団が来ている。
 捉まる前に、悪魔道化師を片付けねばならない。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV3が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!

呉守・晶
よし、見つけたぞ悪魔道化師!
お前を倒してさっさと此処から撤退させてもらうぜ!

チッ!急いでるって時に、こんな露骨な足止めパラドクスを!
足下にばら撒かれた罠には【飛翔】して踏まないようにするがパラドクスだからな、それだけで対処できるとは限らないか
ふん!なら、悪趣味なもんには悪趣味なもので対抗してやる!
異空間に収納した無数の空飛ぶ丸鋸バグ・ソーを解き放つぞ
これなら俺が動かなくても攻撃できるぜ
それに四方八方から敵を翻弄して切り刻む回転鋸だ、お前の趣味にも合うんじゃないか?
ふふん、怖かろう?クロノヴェーダだけを殺す魔導機械だぜ!

倒したら【飛翔】したままエスカレーターを飛び降りるように逆走して逃げんぞ!


秋風・稲穂
さて、それじゃあ皆が無事に脱出出来るよう君には退場してもらおうか
全く、厄介な罠を仕掛けてくれて
大同盟にも困ったものだよ
…だけど私としては思いっきり暴れられるから、それはありがたいけどね

Burn the darkとL・デルフェスを抜刀
さあ、道化師
楽しい楽しい死合いの時間だよ
蒼雷連撃を発動し剣に雷の力を宿す
私は【電撃使い】、この雷で君を断つ!
相手の爪と【斬撃】で斬りあいながら攻撃を凌ぎ、こちらの攻めるタイミングを探る
そしてタイミングを見計らい、全力の雷を込めたパラドクスで【薙ぎ払い】攻撃する!
このまま戦うのもそれはそれで良いけど
私だって死ぬのは嫌だからね
君を倒して脱出させて貰う!

アドリブ連携等歓迎


ラキア・ムーン
ふん、随分と仲間を呼んだもんだ
流石にこれ程の敵とまともにやり合おうとは思わん
悪魔道化師…お前を倒して道を作らせて貰おうか!

《RE》Incarnationを構えて戦闘態勢に
飛翔、とはいえ高度を上げる訳でなく相手を翻弄する程度に飛び回り三次元起動に『臨機応変』に飛ぶ
敵の爪による攻撃は厄介だ
未来予測で2秒先の攻撃を読み、槍で受けてダメージを抑える
【Call:Strike_Slash】起動
槍に魔力を込めて此方も攻撃準備
未来予測で見た相手の隙に合わせて、『薙ぎ払い』、全力の『斬撃』をおみまいしよう

悪いがこのまま包囲殲滅されるわけにはいかん
のこのこ出てきた貴様を倒して、ここから脱出させてもらうぞ!


フィーア・オルリア
むう、敵がわんさか
脱出シチュエーションだね
ゲームであったよね、一人の鬼と逃亡者数人のやつ
まあ、ギャラリーが多すぎるから違うか

ノーパソくん、敵の煩い歌を『情報収集』
そして分析して
歌を再現しようとするなら、行動の予測はつく
更に未来予測での動きも加味して悪魔道化師との距離を取るよ
残念、私は後衛型
だって、近くに居たら大事な大事なノーパソくんが壊れちゃうかもしれないからね
さて、ノーパソくん戦術術式03起動
風を圧縮
歌を再現するのなら動きも予測が付くよね
風の塊を敵の移動方向へ射出
『誘導弾』で、敵の動きを先読みした軌道を取って攻撃するよ

悪趣味なのは嫌
早く君を倒して、皆で帰ろ

アドリブ連携等歓迎


虚ヶ谷・ワチカ
アドリブ、連携歓迎

ザミエルには挑発の類いは通じンかったか
純粋にディアボロスとの戦いを求める…
一番嫌な手合いだけど、何とか騙されてくれて良かった
あとはわっちたちが無事に帰るだけ!なので!
そこをどいてよ道化師さン!

アルフ・ライラ・ワ・ライラ…
君が持ってる時間の分だけ、君への毒性が強くなる
アンプル装填、毒充填

「ねえ、君、何年くらい生きてるの?」

戯れに問いながら毒矢を放つ
刺さったらとても痛いよ
だってわっち、毒蜂だもの!


「お前を倒してさっさと此処から撤退させてもらうぜ!」
 呉守・晶(TSデーモン・g04119)は、相手を見つけた。肉の破片よりもいくぶん後ろに構えている。上りエスカレーターの降り口はそのすぐ隣だ。
 ディアボロスたちは、脱出経路に集中する。
「全く、厄介な罠を仕掛けてくれて、大同盟にも困ったものだよ」
 光の力を込められた剣『L・デルフェス』と、漆黒の刀身『Burn the dark』。秋風・稲穂(剣鬼・g05426)は二刀を抜きながら、アヴァタール級アークデーモンを煽る。
「……だけど私としては思いっきり暴れられるから、それはありがたいけどね」
「お褒めに預かり、恐悦至極ぅ」
 『悪魔道化師』は、右手の鋭利な爪を左胸にあてて、丁寧なお辞儀をした。
 ここより上階の、子供フロアからかき集めてきたようなオモチャをばらまき、口笛をヒュッと鳴らす。
「まだまだ、楽しんでもらいますよぉ。メンゲ様から仰せつかった罠は、何が大変って『復讐の魔弾ザミエル』様に、復讐を我慢してもらう事でしたからぁ」
 ようやく計画どおりにいった、と満足げな笑い。
 しかし、虚ヶ谷・ワチカ(Cantarella・g00384)にとっても、ホッとするところではある。
(「ザミエルに挑発の類いが通じンかったのは、そういうワケだったか」)
 床を引っかいていた鉤爪を思い出した。
(「純粋にディアボロスとの戦いを求める……。一番嫌な手合いだけど、何とか騙されてくれて良かった」)
 ワチカは、毒の調合をはじめる。
「そこをどいてよ道化師さン! アルフ・ライラ・ワ・ライラ……」
「……お前を倒して道を作らせて貰おうか」
 ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は『《RE》Incarnation』、再誕の名を冠した突撃槍を構えた。風と炎の魔力が、穂先に渦巻いている。さらに、電磁槍でもあるのだ。
「流石にこれ程の敵とまともにやり合おうとは思わんからな。随分と仲間を呼んだもんだ」
「むう、敵がわんさか」
 改造ノートパソコン『ノーパソくん』のキーをたたきながら、フィーア・オルリア(大流行・g05428)が、ふと口にした。
「脱出シチュエーションだね。……ゲームであったよね、一人の鬼と逃亡者数人のやつ」
「私、それ知らない。機械音痴でゲームは……」
 二刀に雷のオーラを貯めていた稲穂が返事した。
「まあ、ギャラリーが多すぎるから違うか」
 フィーアは顔をあげ、話を合わせようとしてくれた稲穂にかるく頷く。
 ばら撒かれたオモチャは、それぞれが罠に変化した。機械的、というよりも奇術の印象だ。
「チッ!急いでるって時に、こんな露骨な足止めパラドクスを!」
 晶は最初、飛翔でそれらを踏まないようにした。住居と違って天井は高いが、機動には制限がかかる。 
「ふん! なら、悪趣味なもんには悪趣味なもので対抗してやる。行けっ!バグ・ソー!」
 異空間に収納していた無数の空飛ぶ丸鋸を解き放つ。制作者自身は飛び回っているだけで、四方八方から敵を翻弄して切り刻んでくれるのだ。
「ふふん、怖かろう? クロノヴェーダだけを殺す魔導機械だぜ!」
「……悔しいですけど、似てますねぇ」
 道化師は、左手に掴んでいたジャグリングクラブを切断されて、歯噛みする。奇術の罠にはめた相手に、接近攻撃するための武器だ。
 『バグ・ソー』に惑う相手のもとへ、同じように近接攻撃に来たのが、稲穂である。
「さあ、楽しい楽しい死合いの時間だよ」
「ほんとぉ、似てる。いやだ、いやだ」
 右手の爪で、『L・デルフェス』と『Burn the dark』の斬撃を受けた。
「私は電撃使い、この雷で君を断つ!」
 稲穂は、二刀で爪を跳ね上げると全力の雷を込め、薙ぎ払いにいく。道化の衣装は、『蒼雷連撃(ソウライレンゲキ)』をくらってズタボロになった。
「このまま戦うのもそれはそれで良いけど、私たちだって死ぬのは嫌だからね」
「のこのこ出てきた貴様を倒して、ここから脱出させてもらうぞ!」
 ラキアの飛翔は高度を上げず、三次元的な動きを担保するためのものだ。加えて、『2秒』の未来予測を可能にしている。
「ファ、『ファニー・スクラップショウ』……!」
 悪魔道化師は、つきまとうラキアを爪で払いのけるようにした。ちっとも、楽しげではなく。
「『Call:Strike_Slash(コール・ストライクスラッシュ)』、起動」
 槍の魔力が風を呼び、2秒後の位置を当て込んで予備動作に入る。
 先に打ち込んだ稲穂の電撃と、ラキアの風速が合わさり、ダメージアップとドレインを与え合う。三重写しの太刀筋がひとつに重なると、同じ個所を薙ぎ払った。
 再誕の槍からは、まだ風が渦巻いている。フィーアが、さらに送り込んでくるのだ。
「ノーパソくん、敵の煩い歌を『情報収集』、分析して」
 このデーモンイーターは、もっぱら後衛だった。
「だって、近くに居たら大事な大事なノーパソくんが壊れちゃうかもしれないからね」
 歌とは『ナイトメア・パレード』。
 口笛から始まって、不吉な歌詞へと転じている。悪魔道化師は、歌詞の内容に沿って残酷な奇術を披露するつもりだ。
「さて、歌を再現するのなら動きも予測が付くよね。ノーパソくん、『戦術術式03』起動」
 風が圧縮された。
 パレードの進行方向へと、先読みした軌道をとって風の塊が誘導されていく。
 命中したアークデーモンはステップを踏みそこなってふらつき、春物コーデのマネキン人形を将棋倒しにしてその上に覆いかぶさる。
「グ、グフゥ……。ふ、不吉なぁ」
「むかぁしむかし、或いは今……」
 童謡めかして、ワチカが歌を引き継ぐ。手にしたアンプルを『ヴェローナ』、毒針専用クロスボウに装填する。
「ねえ、君、何年くらい生きてるの?」
 戯れの質問に、饒舌だったはずの悪魔道化師は無言。
 人形の手足を散乱させながら、立ち上がる。その胸をめがけて、ワチカは毒矢を放った。
「『【遅毒性-1002_Night】(アルフ・ライラ・ワ・ライラ)』はね、君が持ってる時間の分だけ、君への毒性が強くなる」
「毒……なんねん? 知りませんよぉ。ザミエル様ぁ、マルコシアス様ぁ。『集合嘸』メンゲの奴が考える作戦はいただけません。イタい。痛いなぁ」
 演技ではなくフラフラとして、また倒れてからは、動かなくなった。
「はい。刺さったらとても痛かったでしょ? だってわっち、毒蜂だもの!」
 ワチカの声にも反応しない。
 エスカレーター前で邪魔だったので、稲穂とラキアがアヴァタール級の遺骸をずらす。
「長居は無用」
 フィーアは、ノーパソくんを畳んで、すぐに移動を開始した。最後尾にいたので、追っ手のトループスに一番近い。
「あれ、エスカレーター止まってるよ? どうやったら動くの?」
 まごついている稲穂の背中を、ラキアがつつく。
「動いていなくていいのよ、あちこちいじらないで。機械音痴なんでしょ?」
「えい、もう、飛び降りる。逆走して逃げんぞ!」
 晶は、飛翔を維持したまま、ジグザグに降下していった。
 本来は上りなので、矢印などの案内が反対方向だ。加えて、停止したままのエスカレーターの段差は、徐々にズレていくので転倒しやすい。
 いろいろな手段で下っていくディアボロスたちだが、ワチカは一階ずつ、足元に注意しながらにした。
 ほかのフロアにもトループスがわんさかいて、ルートを外れていたら、けっこう大変だったと判る。地上階にあった香水のディスプレイも、アークデーモンが隠れていたらしくて、今さらやっと動きだしている。
 だが、撃滅作戦の包囲が閉じることはなく、エスカレーターを降りた正面のシャッターが、簡単に破れた。
 冷たい夜風にあたり、池袋の街路をディアボロスたちが去っていく。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【未来予測】がLV2になった!
【フライトドローン】LV1が発生!
【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【ドレイン】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2023年02月26日