リプレイ
マガミ・ゾーリンゲン
本来新宿がある場所がこんなことになっているのも変な感じ
……それは新宿島も一緒ですが
ともあれ泳ぐならこちらの方がいくらか興が乗ります
あんな海は好きじゃない
私は、海賊だから。元の七つの海が好き
競泳用の飾り気のない、シンプルな水着姿
……は、すこしきつい。来年は新調しないと。
何かが見つかるかは期待薄だっていうけれど……
泳げばわかることもあるもの
水温、水質、生態系……地形を調べておくことだって。
いつ後で何の役に立つかわからない。そんな風にただ泳いで、潜ってを繰り返すのを楽しんでいるのも事実だけれど
一応、そんな風に気になるものに目を配りながら、ゆったりと
……兄さんもこればよかったのに、とか思いながら。
「ここは新宿なんですよね」
パラドクストレインから降りた先で、ぷかりと水に浮いたマガミ・ゾーリンゲン(レタルセタカムイ・g00048)は、確かめるように呟いた。
新宿区は本来、川が通ってはいるものの海には面してすらいないはずの内陸地。そこが一面の海になっているのは変な感じだが、それを言ってしまえば周囲が全て海の新宿島も同じこと。
ディヴィジョンが違うけれども似たような違和感に、マガミは苦笑して。
「泳ぐならこちらの方がいくらか興が乗ります」
少し潜ると新宿区の海を堪能していく。
海賊としては元の七つの海が好きだから。新宿島の、全てが繋がってしまった海は好きじゃない。
だったらまだ、巨大プールのようなこの海の方がいい。
飾り気のない競泳用の水着に、少しきつさをかんじれば、己の成長と、来年への思いも湧き出て。
光がよく通る、海にしては綺麗すぎる水に、紫色の瞳を凝らす。
ビルが沈んでいるとか、新しい碑文があるとか、そんな目立った障害物は特に見えない。まあ、海の底が見えているわけではないから、この浅さでは、という注釈がつくけれども。
魚すら見えないのは、いないのか数が極端に少ないのか、と考察しながら。
一房黒色が入った長い銀色の髪を煌めかせて、のんびりと泳いでいった。
この経験が、いつ後で何の役に立つかは分からない。新宿島も、この海も、すぐに元に戻るようなものじゃないから。
泳いで、潜って、今はただそれを楽しんでいるだけというのも事実だけれど。
いつか訪れるかもしれないその時を思いながら、この景色を目に焼き付けて。
「……兄さんも来ればよかったのに」
水面から顔を出したマガミは、ふう、と息を吐いた。
成功🔵🔵🔴
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
霧雨・龍雅
海に潜って調査だね
今回は何か面白そうな物が見つかるといいんだけど
…っと、忘れずに準備運動をしないとね
龍気を体内に巡らせて、肺活量も含めた身体能力を強化してから海へと潜るよ
どれくらいの深さか分からないけど、とりあえず息が続くまで水底を目指していこう
潜る時も浮上するときも、海中を蹴って出した【衝撃波】の反動で進めば高速で移動できるから、その分長時間海中に留まって効率良く調査するよ
新宿断層碑文みたいなものが見つかればいいけど、そうじゃなくても気になる物は【怪力無双】も使ってしっかり回収していこう
パラドクストレイン内で準備運動を済ませた霧雨・龍雅(千篇挽歌の紫霧・g01645)は、さて、と新宿区のあった場所に広がる海を見渡した。
「今回は何か面白そうな物が見つかるといいんだけど」
呟いてから、龍気を体内に巡らせて。準備万端、と潜っていく。
龍雅がこの海に潜るのは2回目。前回の経験も活かしつつしっかりと水を蹴り、ドラゴニアンとしての翼や尾も上手く制御して。深く深く進んで目指すは水底。
気になるものが途中にあれば回収していこうと思いながらも、今回は真っ直ぐに底を目指して沈んでいった。
新宿島で見つかった、新宿断層碑文みたいなものが、ここにもあったりするのだろうかと思いを馳せながら。
出来る限りの長時間、海中に留まっていられるようにと、効率よく動いていく。
綺麗な水のおかげで、潜っても意外に光が届いてくれるのはありがたかった。
様々な成分が混じり合った海水よりも、真水に近いような透明さ。
そういえば、海といいながらもしょっぱくなく、淡水のようだとその味も感じながら。
10m、20m。深く、もっと深く、と潜って。
肺活量も鍛えてきたけど、それでもやはり底には届かずに。
ここらが限界か、と龍雅は苦々しく決断すると、進む向きを180度変えた。
浮力も加わり、ぐんっとスピードを上げて水面へと向かうその視界に、下へ向いていた時以上に眩い光が差し込んで。揺らめく光の筋の中へ、自身が生み出した泡もきらきらと、一緒に上っていく。
探していたものとは違うけれども、美しく幻想的な光景に、龍雅はふっと微笑んだ。
成功🔵🔵🔴
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
藤隠・霜志
海?湖?
ほんと不思議だよな。
そりゃあ、奴らも気になっちゃうんだろうな。
目的地まで距離があるみたいだし、
まずは、海中調査に集中しよっかな。
ボンベとか水着とかゴーグルとか、ライトも必要かな。
あっ、ミントタブレットは必須!これで集中できる!
僕は、海底が見えるくらいの深さで、
なるべく広範囲が見えるように調査。
碑文や何か珍しいものがないか注意して探そう。
碑文の断片とか何か持ち帰れそうな物があればとりあえず持って帰ろう。
僕は専門家じゃなし、よくわかんないからな。
「これが、海? ……湖?」
目つきの悪い、不機嫌そうな……実際は、寝不足のために必死に目を開けているだけで、怒っているというよりはぼーっとしている藤隠・霜志(鬼人のカースブレイド・g01231)が、それを証明するようにゆったりと呟く。
「ほんと不思議だよ。そりゃあ、奴らも気になっちゃうんだろうな」
言いながら整える身支度は、海中への潜水装備。フルスーツ型のウェットスーツのような水着に、ゴーグルを装着、ボンベを背負ってライトもつけて。
「あっ、あとこれは必須!」
そして最後に忘れちゃいけないと手にしたのはミントタブレット。パッケージに『史上最強の辛み!』『眠気スッキリ!』とうたわれたそれを口にすれば、集中できるというものだから。
準備万端整えて、霜志は新宿区だった海へと潜っていった。
海流もなく穏やかな、それこそ湖のようなそこは潜りやすく。また、思った以上に深くまで陽光が届いていて、割と視界もいい。それでもライトでさらに照らしながら、霜志は辿り着いた海底を見渡す。
200m程潜ってきただろうか。見えた底は、何かに切り取られたように平坦で。光が届くからか、短い水草や、藻のようなものがぽつぽつと生えていた。そのまばらさは、何もなかった場所に新たに芽吹き始めたかのようで。1ヶ月半前は整地でした、と言えそうな印象だった。
碑文やその断片、他にも何か珍しいものがあればと思って目を凝らすけれども。特にそういったものは見当たらず。持ち帰れそうな物も特になく。
そのうちに、口の中のミントタブレットもなくなってきて。霜志は、しばらくぼんやりと海底付近を漂っていた。
成功🔵🔵🔴
効果1【浮遊】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
呉守・晶
淡水だと海だと言えないんじゃないか?
まぁいいか、ともかく潜って調査だな
ん?……お、女物の水着は俺は着ないからな!
うぐぐ、俺は男だぞ。いや、今の身体が女なのは確かだが、それでも女物の水着は……せ、せめてダイビングスーツとかにしてくれ
さて、新宿が海になってるんだろ
新宿島もそうだが、こっちも地下設備とかどうなってんだ?
水道に下水に都市ガス、場所によっちゃ電線だの電話線だののケーブル類も埋められてるし、地下鉄だって通ってるだろう
その辺は一体、どういう途切れ方してんだ?
秘密魔導機械も駆使して、潜ってその辺りを詳しく調べてみるか
なんかの参考資料にはなるだろ
ディヴィジョン解放して東京を復帰させる時とかな
宵啼・キィ
ん、ん、んー…
残念ながら我は金槌なものでねぇ
此処は自慢の子等に手を借りるしかあるまいよ
ドローンに腰掛け、極力目立たぬよう低空飛行
ふふん、水面が足を叩く感触は心地好い
万一に備え、トランクには防水加工を盤石に
――ああ、海の調査依頼も頼まれていたのだった
ならばとトランクより取り出したるは我が発明
小鳥型調査用機を海に沈め、情報収集を開始
これならば、呼吸を気にする必要はないからね
ぽっかりと空いた、新宿区の穴
はてさて、一体何が見つかるのだろう
新宿断層碑文…
其処に何が記されているのか、大いに興味がある
断層付近を重点的に調べつつ
気になる物があれば確り記録しておこう
…他の復讐者と協力出来るならば、回収も考慮かな
海だ海だと言われてはいるけれども、綺麗な水は掬って口にすればあの独特のしょっぱさを感じられなくて。
「淡水だと海だと言えないんじゃないか?」
呉守・晶(TSデーモン・g04119)は疑問符を浮かべていた。
それでも、ツッコミながらも調査は調査と割り切って、身に纏うのはダイビングスーツ。
水中活動には便利だが、身体のラインを見事に露わにする服装に、自身の身体を見下ろした晶は、複雑な表情で少し顔を赤らめた。その赤い瞳に映っているのは、豊かな胸にスタイル良くくびれた腰、柔らかな尻から脚への曲線美。
「んー、美しいものだねぇ」
ドローンに腰掛けた宵啼・キィ(贄櫃・g05029)からの称賛の声に、晶はがばっと顔を上げると。
「……お、俺は女物の水着は着ないからな!」
「おや、それは残念だ」
少し変な怒り方にキィは首を傾げながらも、美しいモノへの純粋な評価を述べると、さして落胆した様子も見せずに、変わらぬ微笑を口元に浮かべる。
うぐぐ、と何やら葛藤を見せていた晶だけれど。
ぶんぶんと首を左右に振り、1つに纏めて結わいた長い茶色の髪を振り回すと。
「と、ともかく潜って調査だな」
そのまま水の中へと姿を隠した。
晶の姿を飲み込んだ波紋にひらりと手を振って見送ったキィは。
「ああ、海の調査依頼も頼まれていたのだったね」
思い出したかのように水面を見下ろす。
低空飛行していたドローンの高度をさらに下げ、水面が足を叩く冷ややかな感触を楽しんでから。
「ん、ん、残念ながら我は金槌なものでねぇ」
今更なことを言い出す始末。
だからといって、キィは水遊びだけをしに来たわけでもなく。
「此処は自慢の子等に手を借りるしかあるまいよ」
トランクから取り出すのは、自身の発明である小鳥型調査用機。
情報収集用に調整されたそれは、鳥の姿でありながら、水中活動もできるから。
「これならば、呼吸を気にする必要はないからね」
いっておいでと送り出し、キィは檳榔子黒の双眸をふっと細めた。
「ぽっかりと空いた、新宿区の穴……はてさて、何か見つかるのだろうか?」
そして海飛ぶ小鳥は、陽光に煌めくそこが本当は空ではないかと思わせるような動きで潜っていく。
発明主であるキィの好奇心を満たすために、記録も怠らず。先に潜った晶に追いついて。
晶と共に、水中を区界へ向けて進む。
(「新宿島もそうだが、地下設備とかどうなってんだ?」)
新宿区が突如として海になったTOKYOエゼキエル戦争ディヴィジョン。道路や鉄道路線など様々なものが、逆の状態である新宿島と同様に途切れているのは目にしたけれど。海中となってしまった地下の様子は見えなかったから。
晶は、海底よりも、側面とでも言うべき、海の端を目指していた。
(「なんかの参考資料になるかもしれないからな。ほら、ディヴィジョン解放して東京を復帰させる時とか?」)
思いながら辿り着いたそこは、海底と同じく、何かに切り取られたように平坦な壁になっていて。
こんなこともあろうかとと製作していた秘密魔導機械も使い、詳しく調べてみると。水道に下水に都市ガス、電線だの電話線だののケーブル類などの様々なものも、切断されたようになっていたけれども。そこから何かが噴出していたり、逆に新宿区の海の水が流れ出したりしているようなことはなく、特に問題はない様子。
海中も、新宿島側と同じ、切り取られた状況なのだと晶は理解し。
周囲を飛んで、自分と同じように壁を観察している小鳥を、何となく目で追いかけた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【修復加速】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【命中アップ】LV1が発生!
ロコ・カニバル
泳ぎ…ですか。私は、ガラス越しに隔てられた水中を見るのが好きなのであって、自分が入るのは…いえ、そんなこと言ってられませんよね…。
チッチもちゃんと泳いで下さいね。フラフラ餌探しとかしないで。
水着はないので、袖をまくって、スカートの裾を結んで…この服のまま泳ぎます。装飾品と眼鏡は服のポケットへ。水中探索は他の皆様にお任せして、自分は水上を警戒しておきます。念のため。
…そういえば、この水…一部が消えると聞きましたが、凍らせた状態ではどうなるのでしょう?いくつか【氷雪使い】で凍らせて…可能なら試してみたいですね。凍っていても、消えるのか…。
アドリブ、絡み歓迎です。
ブレスレットなどの装飾品と共に、眼鏡を外したロコ・カニバル(アイスイーター・g01232)は、それらを服のポケットへぐいっと押し込みながら辺りを見渡した。
「泳ぎ……ですか」
新宿区であるそこは、今は水に満たされていて。
「私は、ガラス越しに隔てられた水中を見るのが好きなのであって、自分が入るのは……いえ、そんなこと言ってられませんよね……」
ため息に近い息を吐くと、そのまま水に身体を躍らせる。
袖をまくり、スカートの裾を結んで動きやすく対応はしたものの、水着などに着替えてたりはしていないロコは、最初から水中探索は諦め……いや、他のディアボロスにお任せすると、水上の警戒に当たった。
「チッチもちゃんと泳いで下さいね。フラフラ餌探しとかしないで」
ロコと同じように水に浸かったミニドラゴンに声をかければ、周囲ですいすいと泳いでいるような動きを見せたから。
よろしい、と頷いて、ロコもぷかぷかと浮き泳いでいく。
「そういえば……」
そしてふと思い出したのは、採取したこの水の一部が消える、という話。
「凍らせた状態ではどうなるのでしょう?」
思いついたそれを検証するため、ロコは、チッチの冷気を入れた冷気瓶を、自分まで凍らないように気を付けながら投げ放ち。ぷかぷかりと、流氷のような氷を幾つか作り上げた。
「消えるのでしょうか……?」
じっと氷を見つめるロコの隣に、チッチも真似するように並んで。
観察する前で、氷は普通にじわりじわりと溶けていく。
消えなかったのは凍らせたからか、それが消える『一部』の水ではなかったのか、はたまた海に浸かったままだったからなのか。それは分からなかったけれど。
ロコはちょっと落胆して、やっぱり水族館の方が、と思いながら水上をまた眺めた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
カズネ・ヤーセル
海!海かー、久しぶりかも。
といっても新宿なんだよね。ふしぎ。
とりあえず水着に着替えたら、まずは目立たない程度に周り見ておこうかな。
「おいで、リュビ」
とジンを呼んで【浮遊】するよ。
ちょっとだけ高く浮いて、周りに異常ないの確認したらそのまま水面すれすれをぷかぷか行って、気になるとこで泳ごうかな。
そういや文京区って神田川繋がってたりするよねー。新宿からだと神田川から海になるから逆見れるの新鮮かも。余裕あったら川も見に行こうかな。
元を知らないから新宿と繋げて想像してみたり。
泳げないなー戻れないなーってくらい遠くに行ってもリュビの浮遊でぷかぷか帰るよ。
大変そうな人いたらついでに浮遊で拾ったりもするかも?
「海! 海かー、久しぶりかも。
といっても新宿なんだよね。ふしぎ」
きょろきょろ辺りを見回したカズネ・ヤーセル(宝飾ビハイル・g03152)は、呼び出したジンのリュビの上に乗ったまま、ぷかぷかと水面スレスレを進んでいく。
とりあえず、気になったところでいつでも泳げるように、水着には着替えてあるし。
目立って見つからないように、近くに船がないことを確かめ、また、高度を上げるのは極力控えながら。
カズネとリュビはのんびりと、水上散歩のように穏やかに移動していた。
「そういや、文京区って神田川繋がってたりするよねー」
ふと思い出したのは、新宿区に流れていた川。
本来の神田川は、井の頭池を水源に、幾つかの支流と合流しながら新宿区へ辿り着くと文京区へと流れ出て、墨田区に突き当たるところで隅田川に合流して海に向かって行くのだけれども。海となった新宿区では、海から神田川になる、本来とは逆の景色が遠目に見えたから。
ちゃんと川として繋がっていた時を実際には知らないけれど、新宿島の光景や地図を重ね見て、想像の中で繋げて、新鮮な光景に楽し気に笑うと。
「それじゃ、神田川近くで泳いでみようかな」
海から離れて川まで見に行く余裕はなさそうだけれど少しでも川を感じてみたいかもと思いながら。カズネはリュビの上から降りて、本来の文京区にはない、川が途中で切り取られたかのようにスパッと出来た断面である河口の近くを、すいすいと泳いでみた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【浮遊】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
そうして、思い思いに海を楽しみ、また不思議な海を調査していたディアボロス達は、目的である探査船を見つける。
水中からそっと近づき、また船上の様子を伺いながら、難なく船へと乗り込んだ彼らは、本来の役目に移った。
本来の役目……それ即ち、探査船に調査を諦めさせること。
そのためにも、調査を指揮するアヴァタール級クロノヴェータを、倒す。
マガミ・ゾーリンゲン
……意地悪な言い方をするなら天使に使役されている
けれど、するべき仕事をしている彼らを巻き添えにしてしまっては気の毒ですから。
なら、私もすべきことをしましょう
ひっそりと研究者さんたちに接触
「考えれば未知の領域を探査しているのだから、何が起きてもおかしくない」
と、いざという時の注意喚起をしながら、落ち着けるように船室を保護します。
来て。《火の老婆》
私を火種に招いたカムイを船室を照らす灯りに宿らせて
ここは、この方々の研究室
仕事場であり、憩いの場
炉を囲む、家の中
有事の際も、落ち着いて判断することができれば、機材や研究成果を守る方法は彼ら自身が一番よく知っているでしょう
私はその手助けをするだけ
「……意地悪な言い方をするなら『天使に使役されている』人達ですよね」
巨大プールのような海を楽しんでから。
そっと探査船に乗り込んだマガミ・ゾーリンゲン(レタルセタカムイ・g00048)は、船内の様子を伺いながら、そこにいるはずの一般人達について考える。
新宿区だった場所に現れた海を調査する研究者。
天使側に立っているのだから、敵対してもいいのだろうが。彼らは、与えられてしまった仕事を――しなければならない状況にさせられてしまった仕事をしているだけだろう。
そんな、ある意味巻き込まれてしまった研究者達を、巻き添えにしてしまうのは気の毒に思うから。
「なら、私もすべきことをしましょう」
マガミは移動しながら気配を探り。ここかと辿り着いた船室のドアが、いきなり開いた。
「おや? 誰っすか?」
ひょろりとした長身の男性が、マガミを見てきょとんとした顔を見せる。
白衣姿からも研究者であると認識したマガミは、辺りに天使がいないことを改めて確認してから、友好的に挨拶して。するりと船室に入り込むと。
「未知の領域を探査しているのですから、何が起きてもおかしくないのではないですか?」
いざという時の注意喚起をしつつ、パラドクスを発動させる。
「来て。火の老婆(アペフチカムイ)」
自身の体内に灯した炎を火種に、顕現させるはカムイの炎。
「ここは、この方々の仕事場であり、憩いの場。炉を囲む、家の中。
偉大なる火のカムイよ。しばし、邪悪を遠ざけたまえ……」
それを船室を照らす灯りに宿らせて。
「これは守りの火。探査の邪魔はしません」
微笑むマガミに、大きな丸眼鏡をかけた小柄な女性が、へぇ、と興味深く灯りを見上げた。
不愛想なもう1人の男も、受け入れるように頷いてくれたから。
「有事の際は、落ち着いて。
機材や研究成果を守る方法は、貴方達自身が一番よく知っているでしょう?」
マガミはそう告げて、天使に気付かれる前にと船室を後にした。
大成功🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
藤宮・瑠璃
船への被害は最小限に…できれば船外に敵を誘き寄せるように戦えるといいですね。
残留効果【飛翔】の効果を利用して相手を空から攻撃します。
また双翼魔弾の【誘導弾】の効果を利用して船には傷つけず敵のみをピンポイントで狙うように攻撃します。
相手はPOW属性の反撃は接近しなければ使えないようなのでその点を利用して敵を船外かつ空中に引き摺り出して戦うように仕向けます。
ボクを追い詰めたように思いましたか?
残念ながらボクは接近戦の方が得意なんですよ。
つまり賢くて可愛いボク様の目論見通り、というわけなのです。
研究者達の船室に守りの炎が灯されていた、その頃。
別の場所から探査船に乗り込んでいた藤宮・瑠璃(デーモンのデストロイヤー・g05126)は、船上を巡回警備していたらしいクロノヴェーダと遭遇していた。
天使だろうか。女性らしい曲線を余すことなく見せるタイトな姿の後ろには、大きな翼が広げられているが、柔らかな羽毛ではなく鋭い剣が並び生えていて。すらりと伸びた両足も、膝から下が剣になっている。
両手にそれぞれ構える武器も、もちろん剣。
頭上に輝く天使の輪すらも、円の内から外へ剣を突き刺して並べたような形をしていた。
トループス級大天使『ソードメイデン』。
目元を大きく隠したその表情には何の感情も見えないけれども。
瑠璃のことはしっかり見えているのだろう。両手の剣を握りしめ、侵入者を排除しようと急激に接近してくる。
遭遇に、そしてそのまま問答無用で襲ってくる相手に。しかし瑠璃も、焦燥も困惑も見せず、淡々と相対して。
振り向かないまま大きく後ろに下がって間を取ろうとした、その背が船縁に当たった。
もうこれ以上下がれない状況で、ソードメイデンが一気に迫る。
それでも、瑠璃は感情を出さぬまま。
「ボクを追い詰めたように思いましたか?」
静かな声で呟くと、紋様のような魔力の翼を広げて空へと飛翔した。
ソードメイデンも剣の翼を広げ、尚も追い詰めるように空を舞うけれども。
それこそが瑠璃の狙い。
船への被害を抑えるための、船外への誘き出し。
だからこそ、飛び来るソードメイデンが肉薄しても落ち着いたまま。
「残念ながらボクは接近戦の方が得意なんですよ」
光る二刀が斜め十字を描くように斬り下ろされるのを冷静に避け躱し、逆に至近距離から魔力の弾丸を撃ち込んだ。
無造作に放ったようなそれらは、瑠璃の魔力でしっかりと誘導制御されて、ソードメイデンへと集中し、また躱されてもさらに追いかけ続ける。
もちろん、船に当たるなんてことはない。
「つまり賢くて可愛いボク様の目論見通り、というわけなのです」
思惑通り双翼魔弾が剣の翼をへし折るのを見ながら、それでも瑠璃は淡々と告げた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
呉守・晶
さてと、海の調査自体は微妙だったが本命の探査船にはちゃんと侵入できたな
まぁ流石に一般人を見捨てるのは気分が悪いよな
つーわけで、この探査船が戦場になってもすぐ沈んだりしないように船底とかを秘密魔導機械を駆使して補強しとくぜ。天使共に見つからないようにこそっとな
大天使達を倒せば調査は打ち切られるだろうが、もし自主的に調査続行しそうな奴らだったなら、その時は仕方ないな
調査結果と実験具をネコババさせてもらうぜ、そうすりゃ調査なんて続けられないだろう
まっ、船の補強だけで済めばそれが一番だが、ネコババも俺ら的には悪くはないんだよな。調査結果と実験具を入手できるから
いやまぁ、そうなったら罪悪感はあるけどよ
レオネオレ・カルメラルメルカ
『イヒヒヒ。あっしはしがないウィザードでさぁ…。』
一人称は「あっし」
二人称は年上・同年代「(名前)のダンナ(姐サン)」
年下「(名前)の坊っちゃん(お嬢ちゃん)」
他者との連携やアドリブOKです。
言動は三下ですが演技であり、相手を油断させてからの攻撃が好きです。
演技が通じないとなると粗暴になり、一人称も「オレ」になります。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「さてと、侵入成功だな」
乗り込んだ探査船の上でほっと一息つきながら、でも油断なく呉守・晶(TSデーモン・g04119)は辺りを探る。
この船には、文京区の大天使の他に、海を研究するために連れてこられた一般人達がいると聞いていた。
「まぁ、流石に一般人を見捨てるのは気分が悪いよな」
積極的に巻き込む気はないけれど。大天使を倒そうとすれば、この探査船が戦場になるのは必須に思う。となると、戦闘の余波で船が傷つけられてしまうことも、下手をすれば沈んでしまう可能性も考えられるわけだから。
「補強しとけば違うだろ」
にっと笑うと、晶は自作した秘密魔導機械を出現させる。
「こんなこともあろうかと、ってなぁ!」
それは、海の中を探っていた時とは別の機械。探査用のあれとは違い、修理とか増設とかに便利そうな、センサーよりも作業アームの方が作り込まれていそうな機械を動かし始めると。
「へぇ……面白いモン出しやすね」
それをひょいと覗き込んだのはレオネオレ・カルメラルメルカ(陰竜・g03846)。
興味深そうなその視線を、レオネオレは晶当人にも向けて。
「こりゃ、晶のお嬢ちゃんが作ったんで?」
「嬢ちゃん言うな! 俺は男だからな!」
返ってきた反論に、へぇ? と首を傾げる。
そんな主張をする晶は、女顔に豊かな胸、比して見事な曲線を描く身体を持つ、どう見ても人間の女性なのだが。
不躾なほどにじろじろとその容姿を見ていたレオネオレは、納得したのか、それともどうでもいいと思ったのか、へらりとまた下っ端気質な笑みを浮かべると、晶に頷いた。
「じゃあ、晶の坊ちゃん、で?」
言い直した呼び名に、晶は満足そうに頷く。
そして改めて、自慢の秘密魔導機械を動かして、船の補強作業を始めた。
「大天使達を倒せば、調査は打ち切られるだろう? それなら、一般人が帰るにも船は要るからな」
「そうでさぁな……それでも調査を続けるってぇ、研究馬鹿みたいな連中だったらどうしやす?」
「……その時は仕方ないな」
それでも守らないと、とでも言いそうだった晶から、一般人を見捨てるような答えが返ってきて。おやおや、とレオネオレは大仰に驚いて見せる。けれども。
「調査結果と実験具をネコババさせてもらうぜ。そうすりゃ調査なんて続けられないだろう」
「イヒヒヒ。そりゃそうでさぁ」
続いた言葉にニヤリと笑えば、晶もちょっと悪ぶったような笑みを返してきて。
「俺ら的には悪くはないし」
「いただけるモンはいただいちまいやしょう」
見つからないように小声でだけど、笑い合う。
「……ま、実際、そうなったら罪悪感はあるだろうけどな」
でも、ぽつりと晶が零した言葉に、悪役などできない人柄を感じたレオネオレは。
「晶の坊ちゃんは優しいんでやすね」
イヒヒ、とどこかからかうように笑いながらも、その赤い瞳を好意的に細めて。作業を続ける晶に近付いてくる者がいないかどうか辺りを探り、守る体勢を取った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【修復加速】がLV2になった!
【壁歩き】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!
【命中アップ】がLV2になった!
霧雨・龍雅
さて、と
無事に乗り込めたし、船が沈んだりしないように他の人が手を加えてくれたみたいだし
あとは天使達を倒すだけだね
まずは警備をしている奴らを倒すよ
【地形の利用】をして素早い動きや連携を活かしにくいように、なるべく船内で戦うよ
放ってくる攻撃を【精神集中】して見極めて、【戦闘知識】を活かして回避しながら船内を駆け回ろう
なるべく一般人が少ない場所まで誘導して、本格的に反撃するのはそれから
掃除のモップとか、手ごろな棒状の物を拾ってまずは一体に狙いを定める
投げつけて、貫いて倒して
そうしたら敵が持っていた刀を拾って、他の敵に投げつけて斬り裂いて
それを繰り返して、敵の数を減らしていくよ
探査船が沈まないようにと機械を操る茶髪の少女の姿を遠目に見てから。霧雨・龍雅(千篇挽歌の紫霧・g01645)はするりと船内へ入り込んだ。
研究・調査を主とする船室の近くを通りかかれば、こちらも万が一に備えて指導しているらしい長い銀髪の姿が見えて。
これなら大丈夫か、と龍雅は小さく頷く。
「あとは天使達を倒すだけだね」
まず探すのは、探査船の警備をしているという大天使『ソードメイデン』。
船の大きさに比してそこそこ動きやすい、でも決して広いとは言えない狭さの船内を巡り、その構造を頭に入れながら探し行く。特に一般人の居場所を注視していたが、先ほどの船室に全員集まっているようで。それはそれで対処しやすいと思った頃、目の前に無数の剣が現れた。
両手の2刀だけでなく、背に広げた翼も、そしてすらりとした脚の膝から先も、鋭い剣になっている大天使。
その剣の全てが力であると示すかのように、誰何の声すらなく、ソードメイデンは龍雅に斬りかかってきた。
対して、何の武器も持たない無手の龍雅は。迎え撃つでもなくあっさりと踵を返し、船内を逃げるように走り出す。
侵入者をそのまま逃がす道理はないと、剣の翼を広げ、追いかけてくるソードメイデン。
だがそれは龍雅の思惑通りの動きで。
一般人が集まっていた船室や、機関室などの重要そうな場所からもソードメイデンは引き離され。
ようやく、龍雅は振り返ると、その動きの流れの中で手にした棒を投げ放った。
いつの間にか手にしていたそれは、船内に置いてあったモップ。
ただの掃除用具は、だがしかし、ドラゴニアンである龍雅の、龍の筋力によって武器となり。追いかけてきていたソードメイデンの肩を、ただのモップとは思えぬ威力で貫いた。
そして、入手していたモップは1本だけではないから。龍雅は次々とモップを、時にはホウキを、棒状であれば何でもいいとばかりに放っていく。
無造作な攻撃にみえるけれども、それらは決して船を傷つけることなく、しっかりとソードメイデンを捉えていたから。
振り下ろされる剣を躱し、龍雅はサングラスの下の青い瞳で狙いを定め、敵の数を減らしていった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
宵啼・キィ
さあ、此処からが本番だ
信奉するに値せぬ天使を壊していかねば、ね?
探査船での無闇な爆発は御法度だ
此処は、我が敢えて天使に発見されようか
これはいけない、一旦ずらかるとしよう…なんてね?
小鳥型機を先行させ、偵察に従いつつ人気のない場所…後は、袋小路へ誘導
さてさて、追ってきているだろうか?
我という侵入者が、哀れにも袋小路へ追い込まれる――うん、十全だ
目的地へ辿り着けば、演技の必要はない
トランクから取り出したるは、小型の小鳥
ただ愛らしいだけではないのだよ?
其所から冷気を封じた弾を放ち、凍らせてしまおう
極力天使に狙いを定め、被害は最小限に努める
ふふん、散々走った後だろうからね
これで多少は涼しくなったろう?
他のディアボロス達と同じように、宵啼・キィ(贄櫃・g05029)も船の上を逃げ回っていた。
先行する小鳥型機で偵察を行いながら、人気のない場所へと走り行き、辿り着いた先は行き止まり。
「さてさて、追ってきているだろうか?」
くるりと振り返れば、無数の鋭い剣が……トループス級クロノヴェーダ『ソードメイデン』の姿が狙い通りに迫り来る。
「哀れにも我という侵入者は袋小路へ追い込まれたのだよ」
隠れていたふりをしつつも敢えてソードメイデンに発見され、これはいけない、と一目散に逃げだしていたキィは。ここにきてようやく演技をやめて、口元にいつもの微笑を取り戻した。
「散々走った後だからね。
……ああ、君は飛んだ後、だったかね? どちらにしろ、涼しくなった方がいいだだろう?」
ふふん、と笑いかけるキィの周囲を飛び回るは、小鳥型の機械達。
それは、逃げるキィに先行して偵察をしていたもの……ではなく、新たにトランクから取り出されたもので。
少しだけ色味や形の違う、でも同じように可愛らしい姿で羽ばたくと。
「我の発明した小鳥達は、ただ愛らしいだけではないのだよ?」
キィの言葉に応えるように、凍結弾精製装置内蔵の小鳥達から冷気のミサイルが放たれた。
狙い違わずソードメイデンにのみ集中したミサイルは、その腕を、脚を、翼を撃ち抜いて。次々と凍らせていく。
「探査船での無闇な爆発は御法度だからね」
ちゃんと配慮して攻撃方法を選んだのだと主張しながら、しかしそれに驕ることなく、流れ弾が船を傷つけないようにしっかりと集中して。ソードメイデンの翼を構成していた剣が分離しかけ、攻撃へと回ろうとするそこをまた撃ち抜き、凍らせ纏め止める。
その成果を喜ぶかのように、周囲を飛ぶ小鳥達がさらに翼を羽ばたかせると。
「さあ、信奉するに値せぬ天使をどんどん壊していかねば、ね?」
此処からが本番だ、とキィは口元の微笑を深め、檳榔子黒の双眸を剣以上に鋭く光らせた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【冷気の支配者】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
カズネ・ヤーセル
んー、暴れる前に一般の人もなんとかしたいよねー。
とはいえ、ここだと下ろせないしなぁ、と言いつつ自分に何かできるか考え。
船の補強とか出来ないし、まぁ、出来るならこんな感じかな。
とりあえず救命道具とか浮輪とかを表にぽいぽい出しとくよ。
見つからないように浮遊であちこち動いたり、時には船の外を通ってみたり。
よし、こうしておけばすぐ使えるよね。
なんだっけ、日本のことわざで…転ばぬ先の杖?新宿島にきて最近教えてもらったんだー。
これで人が助かればおっけーかな!
まぁ、使わなければそれが一番だけどね!
そこここで戦いが始まった気配を感じながら、カズネ・ヤーセル(宝飾ビハイル・g03152)は探査船の中をこっそりと移動していた。
「んー、巻き込む前に一般の人をなんとかしたいよねー」
海の調査の為に探査船に乗せられた人達は、大天使でもアークデーモンでもない一般人。カズヤ達のようにディアボロスではないのだから、先に逃げていて欲しいくらいなのだけれども。
「とはいえ、ここだと下ろせないしなぁ」
困惑した金色の瞳で眺める探査船の外は、先ほどカズヤも泳いでいた、新宿区だった海。
神田川の様子を見てきた文京区との堺……すなわち岸までは大分距離があるし。他の区の岸へはもっと遠い。
そんなところで一般人を船から下ろしても、上手く探査船から離れられなければそれはそれで危ないだろうし、無事に岸に辿り着ける保証もない。だってこの船に乗っているのは、水泳選手ではなく研究者。ただの先入観で杞憂かもしれないが、泳ぎが苦手な印象がある。
「どうしようか、リュビ」
首を傾げて傍らを見るけれど、カズヤと契約しているジンのリュビが答えを持つわけもなく。宝石のジンは特に反応を見せずにいつも通りにただそこに浮いていた。
だよねぇ、と苦笑するカズヤは。
でも、ふと、リュビが佇むその場所が、緊急時用の救命器具を格納してある場所だと気付いて。
とりあえず、と中に入っていた救命道具を引っ張り出した。
普段は使わないそれらは、邪魔にならないように綺麗に仕舞われているものだから。いざという時には、そこから出して準備をする、という一動作が必要になってくるものだから。
「よし、こうしておけばすぐ使えるよね。
なんだっけ? 日本のことわざで……転ばぬ先の杖? 新宿島にきて最近教えてもらったんだー」
表に出しておくだけでも違うだろうと、浮輪やら緊急ボートやらをぽいぽい出してみる。
「ええと、杖を持ってれば転んでも安心、って意味……じゃないな、これじゃ転んじゃってるし……」
何となく呟きながら、カズヤは次々と、救命器具の場所を探り当て巡って。
「これで人が助かればおっけーかな!
まぁ、使わなければそれが一番だけどね!」
浮輪を掲げながら、海からの風に赤い髪を揺らして、苦笑した。
大成功🔵🔵🔵
効果1【浮遊】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV6になった!
奴崎・娑婆蔵
●SPD
・攻防時効果2全て使用
成る程、そちらさんが噂の『六枚羽』
手前、姓は奴崎名は娑婆蔵
人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』
万象叩き斬る作法にゃァちと心得がござんす
相手仕りやすぜ
八ツ裂きにしてやりまさァ
・身を護る呪装帯に『ダイダロスベルト』も重ねて巻く
・絶妙な硬軟を施し、剣を受けた際の耐破断性を高めん
・右手に『トンカラ刀』、左手に鈍器よろしく操る『鉄鞘』を携え、疑似二刀流で連撃に対抗
・妖刀で刃傷を一筋でも入れられたなら、即座に距離を取り【トンカラ斬り】の【呪詛】を発動
・二刀を操る腕に六枚羽の可動域、それらを出し抜けに左右非対称になるよう呪いの包帯で拘束、敵の立ち回りの阻害を計りつつ叩き斬りに行く(両断)
藺草・風水
即興連携、アドリブ歓迎
「そろそろ探査船周りも一区切り、つけさせてもらうの!」
大天使の計画を阻止しきる覚悟を決めて戦う
「それじゃ、解りやすい戦いに招待してあげるの!」
おそらく船内にいるメタトロンにダッシュで突撃し、古式万能鍵をベースにした【天骸銃刃】で攻撃
その際に研究員や調査船を巻き込まないように船外へと吹き飛ばし自分も【飛翔】で外に出る
反撃には所持する銃火器の連射砲撃で迎撃する形で対応
「あとは、少し実験だね……」
調査・探索依頼内容基づいて、戦闘中に隙をみて、または撃破後に非クロノオブジェクトのボトルメール(中のメールは名前と月日が書かれた簡単な物)を新宿海の中に落す
戦いの気配を船のあちこちで感じながら、藺草・風水(天使喰らいの重ガンナー・g00346)は船の中を走っていた。
見かけた『ソードメイデン』との戦いに加勢することもなく、ただひたすらに探す相手は、アヴァタール級クロノヴェーダ『『代行者』メタトロン』。その大天使を倒せばこの探査船は終わり。そして、文京区の大天使達による何らかの企みを阻止することがきっとできるから。
「そろそろ探査船周りも一区切り、つけさせてもらうの!」
水着に近い、露出の多い服装を気にもせず、大きく三つ編みにした長い青髪を揺らして、風水は船内を駆け抜ける。
そしてその執念から、6枚の白い翼を持ち、剣を模した光輪を頭上に輝かせる、長い髪の女性の姿を見つけ出して。
「展開、同期、ぶった斬るの!」
鈍器にも使える程の強度を誇るショットガン『古式万能鍵』をベースに天骸銃刃のパラドクスを展開すると、走るスピードそのままに一気に間合いを詰め、鋭利な水晶の刃となった銃で斬りかかった。
「一体、何が……!?」
突然の襲撃に困惑を見せるメタトロンだが、最前線での戦いを経てきた戦士はすぐに体勢を整えて、両手それぞれに握りしめた2刀の剣で、風水の銃刃を受け止める。
「この船がどうなってるのか解らない?」
だが止められて尚、風水は握る刃に力を込めて。
「それじゃ、解りやすい戦いに招待してあげるの!」
そのままメタトロンを押し出すように、船外へと吹き飛ばした。
探査船、そしてそこにいる研究員を巻き込まないように。シンプルな戦いにできるように。
外へ、空へと飛翔すれば。
メタトロンも翼を広げ、海の上から風水を睨み付ける。
「成る程、そちらさんが噂の『六枚羽』」
そこに朗々と響いた別の声に、メタトロンが訝し気な視線を向ければ。
船縁に直立するのは、全身を白い包帯でぐるぐる巻きにした真っ白い和装の男。
「手前、姓は奴崎名は娑婆蔵。人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』。
万象叩き斬る作法にゃァちと心得がござんす」
袖を通さず羽織った黒いスーツの上着を風に揺らし、黒髪の下で赤瞳を鋭く光らせて、名乗りを上げた奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)は。
「相手仕りやすぜ」
妖刀『トンカラ刀』に手を添えながら船を蹴り、空を翔るように飛び上がった。
迎えるメタトロンの翼が大きく羽ばたいたかと思うと、そこから白い羽が幾つも娑婆蔵へ向かって放たれたけれども。
風水の銃撃がそれを次々と撃ち落とし、道を切り開けば。
鞘内を走らせたその鋭さのままに、娑婆蔵の刀がメタトロンの腕を斬り付ける。
その刀傷は決して深くなかったが、解放された呪詛がじわりと侵食して。流れた血が呪いの包帯となり、娑婆蔵の姿を模すかのように、メタトロンの腕に、翼に絡みついた。
剣を振り回し、拘束を解こうとするメタトロン。
しかし、その隙を娑婆蔵が逃す訳はなく。
黒い鉄鞘を2刀目とするかのように、鈍器よろしく振り回してメタトロンの剣を阻害すると。
「八ツ裂きにしてやりまさァ」
再びの剣戟で、今度は深い傷を叩き込んだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【腐食】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【ドレイン】LV1が発生!
カズネ・ヤーセル
さてさて、船もだいぶ静かになったし、あとは親玉さんかな?
他の敵と戦いそびれたしここが見せ場だね!
てことでボスっぽいとこに向かうよ。
で、ボスを見つけたらリュビの魔力を宿して戦闘準備。
こんにちはー、良い天気だし、海気持ちいよねー。
何か見つかった?
報告書とか見せてくれないかなー、だめかなー。
ま、とりあえず調査はやめてもらわないとね!
戦闘は魔力纏わせた剣で。赤い光が剣から伸びて、大剣になってる感じ。
一気に薙ぎ払いにいくよ。連撃くるらしいけど、押し切る感じで思い切り!
だけど、船は傷つけないように慎重さも大事。
何企んでるか知らないけど、いったんここで打ち止めだよ!
アドリブ・絡み歓迎
呉守・晶
お、船の補強してるうちに取り巻きは倒し終えたみたいだな
よし、なら後はボスを仕留めるだけか
飛翔して相手と同じ舞台に上がるぜ
なにせ、こっちも飛ばないと上から完全貫通の羽根を放たれるからな
完全貫通っても一般法則破壊だろうから、俺らの装備はクロノ・オブジェクトだし問題ないだろうけどよ、船はそうはいかねぇよ
幾ら補強したとはいえ、上から撃たれて船底まで貫通されたら流石に沈むからな
というか、自分達の船沈めるような攻撃するんじゃねぇ!
チッ、いざとなりゃ俺が切り払うか盾になって船護るしかねぇか
けどな、やられるだけだと思うなよ!
隙を見て一気に接近してアークイーターの封印を一部解いて異形大剣に変異させ斬りかかるぜ!
空舞う6枚羽の天使から降り注ぐ無数の白い羽。
その多くは、狙われた着流しの男へと向かい、援護する銃撃によって落とされていたけれども。反れた幾つかが探査船へ向かってきていたから。
「自分達の船沈めるような攻撃するんじゃねぇ!」
魔晶剣『アークイーター』を振るいながら呉守・晶(TSデーモン・g04119)は叫んだ。
天使の羽は完全貫通の権能が込められたパラドクス。クロノ・オブジェクトを装備したディアボロスなら何とかなるだろうが、ただの船はそうはいかない。沈まないよう補強したばかりの探査船を早速壊されたくはないし、船底まで貫通されたらさすがに沈むから。
全ての羽を弾き落として、晶は空にいる『『代行者』メタトロン』を見上げ、睨みつけた。
そこに。
「こんにちはー」
陽気な声が響いたと思うと、メタトロンから少し離れたところで、カズネ・ヤーセル(宝飾ビハイル・g03152)がひらりと手を振り、浮いていて。
「良い天気だし、海、気持ちいよねー。何か見つかった?」
短いポニーテールにした赤い髪をぴょこんと揺らし、金色の瞳でにっこり笑って、やたらとフレンドリーに話しかける。
「報告書とか見せてくれないかなー、だめかなー。
ま、とりあえず調査はやめてもらわないとね!」
しかしそこから手にした宝刀を掲げ、鍔に飾られた宝石を煌めかせると、カズネはメタトロンへと斬りかかり。
居合いのように斬り付ける着流しの男に合わせ、ひらりと剣戟を放った。
だが、完全切断の権能が込められたメタトロンの2刀の剣が、カズネの宝刀をあっさりと打ち払い。
その隙にもう一方の斬撃が腕を捉えてはいたようだけれども、美しい切っ先は戦果を上げることなく引き戻され。
一旦、カズネは距離を取る。
そこに、狙いを船から空へと反らそうと考えた晶も、飛翔の残留効果でやってきた。
「船はだいぶ静かになったよ」
隣に並ぶ晶へ、カズネは、緊急時用の救命器具を引っ張り出しながら気にして探っていた船の状況を端的に伝える。
「取り巻きは倒し終えたみたいだな」
そこから『ソードメイデン』の制圧を知った晶は確認するように呟くと。
「よし、なら後はボスを仕留めるだけか」
「他の敵と戦いそびれたしここが見せ場だね!」
2人は改めて、それぞれの剣を握り直した。
そして発動する2つのパラドクス。
「魔剣アークイーター、第二封印解除。変異開始、コード捕食剣『貪リ喰ラウモノ』っ!」
封印を解除された晶の魔晶剣は、巨大な牙と口のような形の、生物的な異形の大剣に変異して。
「リュビ! 私たちの輝きを見せてあげよう!」
カズネの宝刀は、契約するジンのリュビがその紅の魔力を纏わせ、赤い光の大剣として。
能力値を上げた2刀が、白い包帯に動きを阻まれたメタトロンへと迫る。
「やられるだけだと思うなよ!」
先ほど見せた防御とは一転、噛みつく勢いで襲い掛かる晶の大剣と。
「何企んでるか知らないけど、いったんここで打ち止めだよ!」
ルビーのように美しく煌めくカズネの大剣が。
援護の銃声と共に、連撃となって襲い掛かり。
「わたくしが、負ける……? この、神の代行者であるわたくしが……」
呆然と剣を振るう6枚羽の大天使を斬り伏せ、消し去った。
後にはただ。
メタトロンを見送ったディアボロス達の下で、もう探査を行う必要のなくなった船が、新宿の海に浮かぶのみ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【浮遊】がLV4になった!
【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV7になった!
【ドレイン】がLV2になった!