リプレイ
月城・木綿紀
「死海……気をつけないと浸透圧で水分持ってかれるし、第一浮く……」
水着姿になった上で水中ゴーグルをきちんとつけ、自分の体重と同じくらいの錘をつけて泳ぐ。
【水中適応】で水中での呼吸を確保しつつ死海の水を飲まないよう気をつけて潜水し、水中でパラドクスを発動して空間に倒して縫った糸を掴んでそれに沿って移動する
エイレーネ・エピケフィシア
大灯台に来るのも、最初の潜入調査を含めてこれで4回目……
「慣れた」と思ってしまいそうになるのは危ない兆候ですね
足下を掬われないよう、気を引き締めて参りましょう
新宿島で用意したフルフェイス型の水中眼鏡を着用
後で容易に切り離すことが可能なタイプの錘を身に着け、死海の水底に沈みます
仲間から【水中適応】を借りることで呼吸を確保しましょう
わたしは【完全視界】を使用し、光の届かない深部であっても視界を保てるようにして進みますね
上陸前に水中から地上の様子を伺い、亜人の監視が本当にないことを確認
亜人が見ているようなら水中に留まりながら奇襲の算段を立て
気付かれず上陸できるなら岩陰や窪地に身を隠して時を待ちます
イロハ・アプリルシェルツ
【連携&アドリブ歓迎】
死海は淡水の湖とは異なり塩分濃度が高く浮力があるから要注意だね。
目立ち難い色かつ金属部分が反射しない様に偽装したダイビングスーツ
濃い塩水から目を保護するゴーグルを装着し【水中適応】を発動して死海に潜ろうか。
浮かび上がらない様に腰に重しを装着した上で湖底を歩いていく感じかな。
士気が低いとはいえ見張りも居るから出来るだけ静かに波を立てない様にだね。
上陸する際にはハンドサインを活用し一斉に強襲しよう。
此方が戦力を削りに来ていると言う意図が読まれない様に
あくまで本格的な攻勢だと思われるように派手に行きたいしね。
獅子堂・崇
アドリブ連携歓迎
まさか死海の底を歩く日が来るとはな。
仲間の【水中適応】を借りれば大丈夫なんだろうが、念のためにスウェットスーツに着替えてゴーグルも着けておくか。体が浮かないよう重しをくくりつけて潜る。
この時代にいるかわからないが、藻の一種が死海で生息してるって話だったか。どこかにいたりするのか?
辺りを警戒するついでに少し探してみるか。
上陸が近づいたら真剣に、敵に見つからなさそうな場所を水中から探して、上陸に備える。
●準備は怠りなく
死海。
文字通り殆どの生命の繁栄を許さない過酷にして風光明媚なその地は、しかし厳密に言えば海ではない。
地殻変動を始めとした土地の諸条件によって、塩分を豊富に含んだ水を湛えるようになった『塩湖』である。
水辺を縁取っているのは白い波紋や多種多様な形をしたミネラルの結晶だ。
空気は乾燥していて、それもまた死海の塩分濃度を上昇させるのに一役買っているという。
「大灯台に向かうのも、最初の潜入調査を含めてこれで4回目……」
何度も突破してきた広大な湖水を前にして、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)が深呼吸する。
「『慣れた』と思ってしまいそうになるのは、危ない兆候ですね」
もしこれが平和な観光の一幕であったとしても、知識や備えがなければ、危険と言って差し支えない場所なのだ。亜人たちに見つからぬよう近付くとなれば尚更、容易くはいかない。
急いては事を仕損じる――足元を掬われないようにと、エイレーネは持ち込んだゴーグルなどのチェックを進めていく。
「死海……気をつけないと浸透圧で水分持ってかれるし、第一浮く……」
月城・木綿紀(月城家三女の【裁縫】の魔術師・g00281)の言う通り、死海は通常の湖とはわけが違う。装備もなく長時間浸かっていれば体に負担をかけることになり、湖水を多量に飲み込んでしまえば、それだけでも大変である。
「死海の水は塩分濃度が高いから要注意だね。独特な浮力もあるし」
木綿紀の言葉に、イロハ・アプリルシェルツ(神聖ならざる銀・g05555)が首肯した。彼女が身につけているのはダイビングスーツだ。それも、水中で目立ちにくく、金属部分を反射しないよう工夫を凝らした逸品である。
そう、当然ながらこれは観光ではなく――敵地潜入なのだ。
「ゴーグルは人数分ありそうだね」
自身が用意してきたものを着けて、イロハが周囲を見回した。
「まさか死海の底を歩く日が来るとはな」
同様に潜水用のゴーグルを装着しながら、獅子堂・崇(破界拳・g06749)がこれから踏み入れる未知の領域に思いを馳せていた。死海となれば、通常の潜水とは準備の段階からして異なる。ウェットスーツを着てきたのも理にかなっていると言えるだろう。
「ゴーグルは必須……そのまま入ると目が大変なことに……」
木綿紀もまた、死海に潜る為の種々の用意をしっかりと整えてから、水中ゴーグルを取り付けた。
「目に塩とか、考えるだけでキツいからなぁ……」
聞こえてきた言葉に崇が苦笑いをする。
「ええ、備えは万全に、ですね」
目を湖水に晒せば、酷いことになるのは分かりきっている。エイレーネが新宿島から持ってきたのはフルフェイス型の水中眼鏡であった。一口に大灯台に接近すると言っても、方法は幾つかある。敵の目を掻い潜るという点を考慮すれば、水面を泳いでいくより、湖底を辿った方が良いのだろうが――問題は、やはり塩分を含んだ湖水の浮力だ。
「錘も用意してきましたので、宜しければどうぞ。ここで切り離しができます」
エイレーネが同時に持ち込んだのは、取り外し可能で、且つ適切な重量の錘であった。
「途中で浮いたら大変だからな」
崇もまた、潜水をするための錘を取り付け始めていた。
死海と言えば、独特な浮遊体験が出来る場所である。それもまた亜人たちから見れば外敵の発見に好都合なのだろう。
「あとは水中適応を使わせてもらえば何とかなるか」
準備を終えて崇がよしと気合いを入れた。
「気を引き締めて参りましょう」
水中適応は、同行するイロハや木綿紀の恩恵を受けることにして……エイレーネは完全視界の効果を発揮しつつ、死海に体を沈め、歩くように進んでいく。
「用意できたね。それじゃ行こうか」
イロハもまた崇や木綿紀と共に、不思議なとろみのある死海の水に足を浸し、体を潜り込ませた。
●厳しくも美しい湖
(「こうやって水の中を歩いて行けば何とかなりそうだね」)
水底を軽く蹴って進むイロハが目にしているのは、死海の底に広がる幻想的な光景だ。
ミネラルの結晶が自然のオブジェを作り上げており、湖底に足をつけると、ふわりと堆積物が舞う。でこぼこしている地点もあるため、間違っても躓いたりしないように、慎重かつ着実に歩を進める。
堆積物の作り出すごつごつした湖底と、高い塩分濃度がもたらす独特な浮力は、なにやら月面めいている。
見上げれば湖面が光を浴びて、きらきらと輝いていた。
(「水を飲んだら大変……気を付けないと……」)
死海の底を、木綿紀もゆっくりと歩いていた。
(「この糸を辿れば迷わない……はず……」)
――世界は布、私は糸、表裏を伝い万物を繋ぐ。
硬そうな結晶を見つけて弥針杭打(ミシンバンカー)も発動しつつ、慎重に、最善を尽くして目的地を目指す。
ミネラル分が堆積した死海の湖底は、通常の湖とは明らかに様相を異にしている。数多の結晶が織りなす光景は、まるで天然のアートそのものである。
死の海という名が付けられている通り、生命が存在しにくい過酷な環境ではあるが――死海は実のところ、癒やしの地とも言われている。塩以外にも多くのミネラルを含んだ湖水は、美容にも良いのだとか……。
(「見惚れてもいられません。気を引き締めなければ」)
完全視界の効果も活かして、エイレーネが水中眼鏡越しに周囲を確認する。
危険があれば、すぐ皆に知らせるつもりだった。
琥珀色の瞳に、湖底の景色が美しく映り込んでいる。
(「流石に生き物の姿はないな」)
崇もまた足元に気を付けながら、時折、周りを見回していた。
見たところ魚一匹泳いでいない死海は、それだけに非日常的な光景を辺り一面に描き出している。
(「この時代にいるかわからないが、藻の一種が死海で生息してるって話だったか」)
場所によっては魚もおり、一部の菌類や藻類は、死海の過酷な環境化でも生き延びることが出来る――崇がそのことを思い出しながら進んでいく。死海の底を歩くという体験を、崇は少しばかり楽しんでいた。
●上陸
(「このあたりかな?」)
暫く歩いたのちに、イロハが後ろを振り向いて、同行するディアボロスたちにハンドサインで合図をした。
(「到着しましたね。浮上しましょう」)
何度も大灯台を目指したエイレーネが、イロハに頷いて、浮上を示すハンドサインをしてみせる。
(「着いた……?」)
首を傾げてみせた木綿紀が、二人の手の動きを見て、今度は首を縦に振った。
事前準備を万端にしてきた甲斐もあり、ここまでは極めて順調だ。
(「よし、浮上するか。見つからないようにしないとな」)
錘を外して、崇が浮上していく。
水から顔を出してみれば、果たして――大灯台の入り口付近にたむろする氷槌の岩トロウルたちが遠目に確認できた。
「やはり、こちらに気付いた様子はありませんね」
エイレーネもまた、錘を切り離して、湖面へと浮上していた。敵の様子は、想定していた通りだ。
ここから仕掛ければ、如何に敵集団が多勢とは言っても、相当な動揺を与えることができるだろう。
共に無事上陸を果たし、攻撃の準備を整えながら、イロハが真剣な表情を浮かべて、
「一斉に強襲しよう。あくまで本格的な攻勢だと思われるようにね」
「ええ、一気に仕掛けるべきですね」
凛と敵集団を見据えて、エイレーネが頷いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV2が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
一・百
【百夜】
水中移動からか…
死海だから、浮力はあるよな…
途中で油断して浮かないよう取り外し簡単なウエイトを。シャムスの分も用意して
後はゴーグル。
…岩場の塩を指にとって触ってみたり嗅いでみたり
よし、いざ水中へ…
そーっと静かに潜る
あ、ウエイトのおかげで楽かも(泳げない)
これなら安心して歩いていけるな…
他の水中と何が違うんだろうと興味津々だけど警戒は忘れず
シャムスにつかまりすすむ
本当に何も生き物がいないんだな…
と身振り手振りで話しかける
直前に耳飾りよりジンのキューコンを呼び出し目立たないよう小さくエネルギー体状態で密かに敵の様子を確認してもらい
上陸は浮遊で静かに行い
奇襲を仕掛けられる距離の岩場などに
シャムス・ライラ
【百夜】
仲間と情報共有、連携
細心の注意を払い、悟られぬよう侵入を
地形の利用、情報収集
潜る前に現場の地図等を確認
人目に付かず潜水できる場所と上陸できる場所の目星をつけ
相談しルート設定
水中に溶け込むような色合いのウェットスーツとゴーグル着用
肌の露出は控え、視界の確保と目の保護を
死海は塩分濃度が高いと聞く
塩水が目にしみたら大変では?
百からウエイトを借りつつ
うっかり浮き上がらぬよう注意を
水中適応を使用し
音や波をなるべくたてぬよう水中移動
水中が苦手な百に気を配り
フォローを
つかまる姿が微笑ましく
彼の身振り手振りに頷き返して
上陸は敵の気配を伺い慎重に
その他有効な残留効果は使用
アドリブ等歓迎
●死の海と呼ばれる地で
透き通るような青空から降り注ぐ日差しが、死海をきらきらと輝かせていた。
水際に描き出されているのは、塩分を始めとしたミネラルが固まって出来た乳白色の紋様だ。死海という名とは裏腹に、地殻変動で出来たというここは、いわゆる塩湖なのである。自然の織りなす絶景を前に、二人は並んで立っていた。
「死海の大灯台か……細心の注意を払うべきだな」
地図を広げ、シャムス・ライラ(極夜・g04075)は改めて彼我の位置関係を確認していた。予示されていた潜入ルートから考えれば、この辺りが最適なポイントなのは間違いない。
白い結晶に縁取られたかのような広大な塩湖は、外敵の侵入を阻む役割を果たしてもいるのだろう。
「水中移動からか……」
飛翔でもして一気に攻めかかることが出来たらどんなに楽だろう。今回はそれをするための準備とあって、飛ばずにこの湖を越える必要があった。泳げない一・百(気まぐれな狐・g04201)からすれば、全く、嫌がらせかと思えるような大灯台の立地である。
「備えはしてあるから、ゆっくり行こう」
シャムスが微笑する。と、百が手にしているものに、目を瞬かせた。
「塩の岩場って感じなのかな」
百が言いながら掌の上で転がしていたのは、ころころした塩の結晶である。浅瀬は真っ白に縁取られているようで、あちこちに見て取れるのは宝石のように美しいミネラルの塊だ。拾った結晶を百はためつすがめつ。
「ただの塩じゃないみたいだよ、シャムス」
指で触ってみたり、臭いを嗅いでみたりする百。
「死海は塩分濃度が高いから、そういうものも出来るんだろう。塩水が目にしみたら大変だ」
シャムスが思案しつつ言った。その水質から粘膜へのダメージも大きく、何の備えもなしに潜りでもしたら、けっこう大変なことになる。
「浮力も凄いんだよね……」
地球でも有数な塩分濃度を誇る塩湖だけに、簡単に体が浮いてしまう。それも亜人たちが外敵を発見するのに一役買っているのかも知れない。
「これはシャムスの分。途中で浮き上がったら大変だから」
「ああ、ありがとう」
そこで百が用意したのは、取り外しが簡単なウエイトであった。
シャムスはウェットスーツやゴーグルなど死海を潜って渡るのに必要な一式を揃えている。ウェットスーツは水に溶け込むような色合いを選んでいて、二人の事前準備は、優れたものだったと言える。
「よし、行こう……行くしかない」
意を決してそう言った百に笑みを見せて、シャムスが手を差し伸べた。
●死海の底を、共に
(「ここまでは順調か。何とかなりそうだ」)
シャムスがその瞳に映していたのは、湖底に広がる幻想的とも呼べる光景だ。
ミネラルの結晶が、そこかしこに不思議なオブジェを作り出していた。ごつごつしていたり、丸かったりと、死海ならではのそれは、まさに自然の作り出した芸術だ。
腕にしっかりとしがみついてくる百を見て、微笑ましいとシャムスは思う。
(「歩くなら楽かも……」)
もし泳いで渡らなければならないのであったら、大変――というか多分無理だったが、水底を歩いて行くなら話は別。百はシャムスの腕を離さないようにぎゅっと掴まりつつ、周りの景色を楽しんでいた。
(「本当に生き物がいないんだな……」)
藻類や菌類が生存しているとも言われているようだが、やはり多くの生き物にとっては、過酷な環境だ。
不思議な形をした結晶を見つけると、百は手振りでそれを示す。同じものを見て、シャムスが楽しげに頷きを返した。
ミネラルが堆積して固まった湖底は、でこぼこしていて、まるで別の星のよう。足を取られて転んでしまわないように、百もまた慎重に歩みを進める。
(「近いな。この辺りで浮上すべきか」)
暫く歩いたところで、シャムスが百に合図して足を止めた。続いて上を指し示す。
そのハンドサインを見た百が、頷きを返して、シャムスと共にウエイトを外して浮上していく。
「見つかってないね。よし……」
水面から顔を出すと、蒼石の耳飾りに手で触れて、目の前に現れたジンのキューコンに百は何やら指示をした。
偵察すると、ぴょんとキューコンが跳ねて、敵の方向を示す。
亜人どもは相変わらず、入り口付近で駄弁っているようだ。
浮遊の効果を利用して、ゆっくりと陸に上がる――このあたりの百の配慮も、敵地においては重要と言えるだろう。
「本当に油断してるというか……」
シャムスと共に陸に上がり、百は手近な岩陰に身を潜めた。ふるふると水気を弾いて、呆れたように吐息する。
この状況で攻撃を仕掛ければ、敵は大慌てするに違いない。
百と共に敵地への潜入に成功したシャムスが、気を引き締めつつ言った。
「こちらは油断せずに仕掛けよう。この機を逃すわけにはいかない」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【浮遊】LV1が発生!
【水中適応】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダブル】がLV2になった!
●氷槌の岩トロウル、未だ気付かず
「はあ、全くやってられねえよなぁ兄弟」
「ああ、本当にな。略奪に行った奴らはいいなぁ……留守番よりずっとよぉ」
ディアボロスが死海を潜水してやってくるなどとは、氷槌の岩トロウルたちは思いもしなかったようだ。
既に上陸されているというのに、大灯台の入り口で、まだ不平不満を口にして無聊を慰め合っている。
士気は低く、油断もしているが、しかしその数はかなりのもの。
ディアボロスたちは果たして、この有利な状況をどう活かすだろうか。
イロハ・アプリルシェルツ
【アドリブ&連携歓迎】
準備は整ったね。
今回も出来るだけトループス級を倒して大灯台の護りを削るとしようか。
物陰に隠れて待機し、皆とタイミングを合わせて強襲だね。
警戒態勢はお粗末だけど頭数だけは中々のものだと思うよ。
頑丈そうだし準備万端で迎え討たれてたら別の結果になっていたかもね。
ほら伝承でもトロウルって中々倒せないものだし。
足元を狙って崩してくる相手だけどイロハは罠を使うような相手には慣れているんだ。
此方は巧みにフットワークを駆使して勇敢に敵陣に突撃し
イロハの間合いに持ち込んだら【ゲオルギウスの聖槍】で岩の様な外皮ごと貫こうか。
倒した後も突撃を止める事なく突き進めば敵に囲まれずに済みそうだね。
エイレーネ・エピケフィシア
どうすれば正面突破狙いと思わせられるか……そう難しい話ではございません
今この瞬間は、本当に敵を全滅させる気概で戦えばそれでよいのです
姿を現すや否や『恐れなき急襲の槍』で不意打ち
≪神護の長槍≫を突き出し、≪神護の輝盾≫で身を護り、ダッシュによる突撃を!
接触時に生じる爆破によって敵を吹き飛ばし、陣形を乱すことで連携を絶ちましょう
陣形の穴を埋めようと大灯台から後詰が出てくるなら好都合。更に戦力を減らせるでしょう
攻撃後は一撃離脱を心がけ、囲まれるように一度後退できるように
反撃による足元の崩壊より早く≪天翼のサンダル≫で駆け
穴に落ちそうになれば≪静羽の腕輪≫から召喚したジンに梟の脚で掴んでもらいましょう
ユエト・ミナヅキ
アドリブ連携歓迎
この距離まで来て気付かないとは随分と間抜けな奴らだな
数は多いがこっちの火力は十分ある
奇襲からの一撃で可能な限り数を減らすぞ
ツッコんだ後は囮役でも引き受けるかな
周囲の仲間と突撃のタイミングを合わせて閃光弾代わりにカートリッジ『雷光』を投擲
炸裂する光に紛れて突貫する
得物はカートリッジ『獄炎』を装填した[雪牙花]
≪白兎星連舞≫を放ち周囲を火の海へと変える
先制後は炎を壁にしつつ敵の注意を引きつけ仲間をサポートする
そんなとろい槌じゃ、もっと頑張らないと当たりゃしないぞ
獅子堂・崇
アドリブ連携歓迎
この世界のクロノヴェーダは油断が多い気がするな。今までまともな外敵に遭遇していないからか?
正面突破に拘っていると思わせる方法、簡単だな。俺はそれが一番得意なんだからいつも通り戦えばいい。
トロウルがこっちを向いていない隙に【突撃】して奇襲を仕掛ける。
敵の戦力を削ることを優先して立ち回って、氷槌の一撃は【念動力】で強化したバンデージで受けて凌ぐ。
隙が多いぞ。そんなもので俺達を止められると思うな。
月城・木綿紀
「どう戦おう……」
引き続き水着姿で戦う
間合いをとりながら敵の動きを見つつ、敵が氷槌を振り翳してきたら、対抗してパイルバンカーを打ち付けてパラドクスを発動、氷槌を空間に縫い付けて使えなくし、そのまま敵の足と両腕を空間に縫い付けることで動きを封じ込め後は急所をパイルバンカーで打ち砕く。
●突撃
「警戒態勢はお粗末だけど、頭数だけは中々のものかな」
岩陰に身を隠して、イロハ・アプリルシェルツ(神聖ならざる銀・g05555)は大柄な亜人の群れの様子を窺っていた。その金色の瞳に映る氷槌の岩トロウルたちは、やはり士気が低く、侵入者を待ち受けているようにさえ見えない。
「もし統率が取れていたら厄介な守備隊になってたんじゃないかな。ほら伝承でもトロウルって中々倒せないものだし」
「何処からどう見ても硬そうだしな」
やたら気を抜いている敵を同じく岩陰から窺って、獅子堂・崇(破界拳・g06749)が苦笑した。
脳筋に率いられる脳筋とあって、亜人たちはどうにもまともな福利厚生(あつかい)を受けていなさそうである。
「どう戦おう……」
水着姿の月城・木綿紀(月城家三女の【裁縫】の魔術師・g00281)も、ひょこりと岩陰から顔を出して、敵の動きを観察していた。
「確か正面突破と思わせるんだったか?」
最重要なのは、群がる敵を片付けることだが――崇が思い出して言う。
「ええ。どうすれば『そう』思わせられるか……難しい話ではございません」
気品溢れる立ち居の中に燃え立つような闘志を秘めて、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)が槍と盾を持つ手に力を込めた。
「今この瞬間は、本当に敵を全滅させる気概で戦えばそれでよいのです」
「違いないな」
どうやら同じことを考えていたようだと、崇は愉快そうに両の拳を打ち合わせる。
そうだ――いつも通り戦えばいい。俺はそれが一番得意なんだから。
「準備は整ったみたいだね。それじゃ大灯台の護り、削るとしようか」
別方向から仕掛けようとしているディアボロスが動くのを見てイロハが言い、そして岩陰から飛び出した。
●大灯台無双
「この距離まで近付いても気付かないとは。随分と間抜けな奴らだな」
小声で言いながらユエト・ミナヅキ(weißer Hase・g05751)が六六式強襲魔導刀[雪牙花]を構えて地を蹴る。
敵は士気が低いのに加え、やはり大灯台が誇る鉄壁の迎撃システムを過信していたものと見える。
岩陰から飛び出したディアボロスたちに合わせて、ユエトは氷槌の岩トロウルたちの死角を狙い、駆けた。跳ぶように走りながら手にしたカートリッジ『雷光』を投擲。閃光が敵集団の只中で炸裂し、完全に不意を突かれた亜人どもが顔を手で押さえながら呻きを発する。
「なんだ……!?」
「グゥッ……敵、だと……!?」
「上手く行ったか。後は存分に掻き乱してやるだけだ」
六六式強襲魔導刀を手に、トロウルたちに迫る。
走りながら、ユエトは視界の隅で、敵が怯んだ一瞬に突撃していくディアボロスたちを捉えていた。
「身構える間もなく粉砕しましょう!」
天翼のサンダルで地を蹴るエイレーネの身軽さと疾さは、まるで天を翔けるかの如し。一直線に走り込んでくるエイレーネに、氷槌の岩トロウルたちは驚きに目を見張るばかりで、満足な構えを取ることさえできない。
神護の長槍を構えて。
神護の輝盾で身を守り。
――勇者たちが進む道、その先陣を切ります!
恐れなき急襲の槍(アローギスティ・エピドローミー)が大柄な敵集団に迫る!
信仰の齎す加護がエイレーネに力を与え、夜空を裂く箒星もさながらに光の尾を引いて敵陣を貫く――!
突き出された神護の長槍。それが先頭に立つ氷槌の岩トロウルを貫くや否や、凄まじい光と爆発的な衝撃波が広がった。その威力たるや、岩に覆われたトロウルたちの体を盛大に砕きながら左右に吹き飛ばした程である。
この状況で初撃を担うのに、まさにうってつけのパラドクスであったと言えよう。
「やってくれたな……!」
「叩き潰してくれる!」
ボロボロになりながらも、氷槌を滅多矢鱈に振り下ろす大柄な亜人ども。直撃させる必要はない。大地を揺さぶり砕くことそのものが、エイレーネに対する攻撃になるのだ。
「当たりはしませんよ!」
氷槌の振り下ろしをジグザグに跳んで避けたエイレーネは、天翼のサンダルで地を蹴って高らかに後方宙返りを打ち、地割れから逃れる。勢いよく吹き飛んできた岩をも盾で防ぎ、ダメージを最小限に留めてみせた。
一撃離脱を念頭に置きつつ、エイレーネは神護の長槍と神護の輝盾を手に、尚も敵陣に攻撃を仕掛ける。
「ジンを出すまでもなさそうですね」
陽を浴びて、静羽の腕輪がきらりと光った。
「て、敵襲だと!」
「おのれ、何処から!?」
「大灯台の守りを突破しようというのか……!」
「ようやく敵も反撃に出始めたか。何もかもが遅いな」
ユエトが六六式強襲魔導刀にカートリッジ『獄炎』を装填。
見上げるほどの亜人を翻弄するように駆け回りながら、目にも留まらぬ疾さで雪牙花を振るう!
狼狽しながらも、何とかユエトを捕捉しようと周囲を見回す氷槌の岩トロウルたち。無様なダンスを踊っているかのような岩の亜人どもを翻弄しつつ、雪牙花に炎を纏わせたユエトが岩で覆われた敵の脚を狙って立て続けの斬撃を見舞う――!
「おのれ、ちょこまかと動き回りおって……!」
引きつけようとするユエトに釣り込まれて、脚を削られつつも氷槌の岩トロウルはその場で大跳躍。
回転する大岩の如くにローリングして地面に氷槌を叩きつける!
冷気と衝撃波が迸るが、ゴウ! と炎纏いし雪牙花を振るって大気を灼いたユエトは次の瞬間、後方へ跳躍していた。
「遅いな」
くるりと回転し、片手を突いて着地。
「そんなとろい槌じゃ、もっと頑張らないと当たりゃしないぞ」
「いつのまに現れやがった、こいつら!」
「叩き潰せ! とにかく一人ずつ潰していけ!」
巨人が滅多矢鱈に岩を叩く轟音が戦場に響き渡る。
肉薄してきた敵を纏めて吹き飛ばそうとするかのように、大地そのものを崩すほどの勢いで氷槌を振り落とすのだ。
瞬く間に激戦が繰り広げられることとなった戦場を、イロハが絹織物のように美しい銀髪を翻しながら颯爽と駆ける。
「イロハは罠を使うような相手には慣れているんだ」
大地を揺らされようが、地割れが生じて足場が崩されようが、その足は決して止まることはない。舞い上がる岩石をものともせずに疾走、跳躍し、大きく罅割れた大地をも跳び越えて――。
「こ、こいつ止まらんぞ兄者……!」
「なんだと言うんだ畜生……!」
「それじゃ当たらない。もうイロハの間合いだよ!」
果敢に危地へと踏み込む。
ゲオルギウスの聖槍――その名が示す通り、悪竜の鱗さえ貫き通すという拳は、さながら聖槍による烈しき刺突だ。
阿吽のように左右から氷槌を振おうとした亜人のその胴を、イロハが鍛え抜かれた拳で撃ち抜いていく!
左。地を蹴って右。
両の拳が二体のトロウルを続けざまに穿つ。
巧みなフットワークでくるりと舞い、割れた地面を蹴って、イロハは更に駆け出した。
トロウルたちがゆらりとスローモーションのように倒れた時、既にイロハは乱れに乱れた敵陣を駆け抜けている。
「力自慢ってだけあって随分と派手だが」
一方、崇が振り下ろされる氷槌を紙一重で避けつつ、着実に間合いを詰めていく。一撃一撃は確かに重そうではあるが――崇は敵の動きを見切り、余裕の面持ちで告げた。
「隙が多いぞ。そんなもので俺達を止められると思うな」
「ほざけぇッ!」
ひときわ大きく氷槌を振り被った二体の氷槌の岩トロウル――その腕が、空中でぴたりと静止していた。まるで見えざる糸で雁字搦めにでもされているかのように。
――世界は布、私は糸、表裏を伝い万物を繋ぐ。
氷槌の岩トロウルたちは、ミシン風パイルバンカーを手にした木綿紀の姿を、嵌め込まれたような青い目に映していた。
どう戦うかを思案した末に、木綿紀は敵の動きを見極めつつ、ここぞと攻撃に打って出たのだ。
「これでもう、動けない……」
「抜かせ! お前など腕が動かなくとも」
「氷漬けにしてくれるわ!」
二体が同時に氷槌から冷気を放とうとしたが――次の瞬間、その胴体に穴が穿たれていた。
「なん……」
「……だと」
同時に倒れる氷槌の岩トロウルたち。
ミシン風パイルバンカーを手に、ふわりと髪を揺らした木綿紀がそこに立っていた。
「おいおい、余所見してる暇があるのか?」
バンデージを巻いた拳を構えつつ崇が笑って見せる。
「おれたちを甘く見るな! 行くぞ兄弟!」
「応!」
二体の氷槌の岩トロウルが高らかに跳躍。空中で氷槌を振りかぶり、崇めがけて勢いよく振り下ろす!
「悪くはないが……それじゃ、これはどうだ!」
対する崇は迎え撃つように地を蹴り、パラドクスの力を解放しながら高らかに跳躍していた。
放たれるは、我流破界拳・驚天。
天を裂かんとばかりに放たれた上段回し蹴りの痛烈な一撃が、一方のトロウルの顔を粉砕しながら吹き飛ばす!
「グガアッ!?」
顔を砕け散らせて一体が吹き飛んだ。そして蹴撃により巻き起こった旋風が、もう一体の亜人の岩石に覆われた体を砕いて地に転がした。たった一撃の回し蹴りが、二体の亜人を同時に屠ったのである。
着地し、拳を構え直して崇は残りの敵を見据える。
「これで随分減ったな!」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【水中適応】がLV4になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV2が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【ダブル】がLV3になった!
シャムス・ライラ
【百夜】
敵に気付かれてはいない
ならば速やかに奇襲を
地形の利用、情報収集で
敵の目につかぬ場所に上陸
物陰に潜み
密かに敵を包囲
完全視界で視界も確保
全体の動きを見
仲間の隙を補うよう行動
仲間とタイミングを合わせ
永遠と刹那の四行詩
耳に認識されない超低周波音で奏で、援護を
精神を刻む旋律で敵の動きが鈍れば味方の奇襲の効果も上がるだろう
狙いを合わせ
一体ずつ確実に倒す
隠密裏に行うつもりだが
敵に発見され攻撃された場合
敵の動きを良く見て攻撃の瞬間を測り
ジャンプ等で間合いを取り
可能な限り損害を減らす
旋律で百や皆を鼓舞できれば幸い
「復讐者の本命は正面突破」を印象付けられたかな?
その他有効な残留効果は使用
アドリブ等歓迎
一・百
【百夜】
アドリブ連携歓迎
やる気も無さそうだな…
ならば動く前に仕留めればいい…
正面からの攻撃で態勢が整ってない所を
密かに襲撃し数を減らしてく
九尾の銀狐姿のキュー(ジン)を纏い
その妖力を紅玉姫の刃にまで這わす
その切っ先を地面に突き刺し地を凍らせながら敵からも熱を奪っていく
氷も凍る零の世界はどうだ…?
もう聞こえないかもしれないが…
仲間と狙いを合わせ一体ずつ静かに葬ってく
敵の凍てつく冷気は宙を斬り氷塊で防ぎ、直接浴びないように注意
こちらも刀を振るい宙に円を描き息をも凍れる雪を吹雪かせお返しを
シャムスへの攻撃に間に合わせれるなら氷塊の壁を。少しでも勢いや向きが変えらせるだけでもダメージは減るんじゃないか
●白夜、強襲
「不意打ちには成功したか」
岩陰を背にして敵の様子を窺っていたシャムス・ライラ(極夜・g04075)も、この地に集ったディアボロスたちが攻撃を開始するのに合わせて動き出していた。完全視界も活かして戦場を見渡し、敵陣の弱みを把握してのことだ。
蒼玉めいて透き通るその瞳には、数の優位を活かせずに撃破されていく岩の亜人どもが映っている。
「大慌てだね。一気に倒しきれそう、かな……」
私は援護を――そう告げたシャムスに背中を任せて、一・百(気まぐれな狐・g04201)はすっかり混乱に陥った氷槌の岩トロウルたちに気配を殺しつつ迫った。九尾の銀狐を象ったジンのキューを纏い、慌てふためく巨人どもの背後を狙って。
紅玉もさながらの刀身を持つ赫灼たる紅玉姫に、妖力が這うように立ち昇る。
「おいおい、どうなってんだ兄弟!?」
「わからねえ……! 何が何だかさっぱりだ!」
集団の端にいた亜人たちが、猛攻するディアボロスたちから逃れるように距離を取り始めていた。一先ず態勢を立て直して反撃を加ようとしている――のではなく、ただ余りの攻勢に恐れをなして後ずさっているようだと、百は見る。
「やる気も無かったみたいだな……。ならば態勢を整える前に仕留めればいい」
浮足立った敵。それもこちらに気付いていないとなれば、不意を突いて更に掻き乱すのもさして難しいことではない。
疾風のように駆けて死角から迫り、紅玉姫を振り下ろせば、凍気が瞬く間に広がって氷槌の岩トロウルの足元からその巨体を責め苛み始めた。
「しまった、後ろにも……!」
「何人いるんだ一体……!?」
足から凍りつきながらも、トロウルたちが振り返って氷槌を掲げた。氷の塊を思わせる槌の先端から冷気が迸るも、卓越した氷雪使いの技能も駆使して紅き妖刀を振るう百に、その凍てつく冷気が届くことはない。
「氷も凍る零の世界はどうだ……?」
悲鳴を上げることさえ許されず。
トロウルたちが熱を奪われ、瞬く間に物言わぬ石像と化してしまう。
「もう聞こえないかもしれないが……」
払うように紅玉姫を振り、立ったまま息絶えた敵を背にして百は次なる敵に狙いを定める。
「侵入者め! 叩き潰してやる!」
「こっちにもいるぞ! こいつら何処から……!?」
走ってきたトロウルたちが、破れかぶれに氷槌を振りかぶり、振り下ろしてきた。
その名が示す通りの氷槌で大地を激震させようとしたのだ。
「狼狽えているな。そんな攻撃、許すと思うか?」
狙い澄ましていたシャムスが此処ぞと永遠と刹那の四行詩を奏でる。
氷槌を振り下ろそうとしたトロウルたちが、にわかに頭を押さえて悶え苦しみ始めた。
「ガ、アッ……!?」
「あ、頭が……!」
刹那に奏でられた旋律が、敵に意識させぬままその精神を切り刻み、千々に乱れさせているのだ。
百だけではなく共に戦うディアボロスをも援護しようとするシャムスの試みは、確かに功を奏していた。
残る岩の亜人たちは武器こそ落とさないものの、ずしりずしりと地を踏みしめて無様に舞うようによろめく。
「グ、アァァァ……! 侵入者どもめ、潰れろ!」
「潰れてしまえ……!」
暴れるように跳躍して氷槌を叩きつけるが、その衝撃波は、シャムスの銀色の髪をさらりと揺らしただけだ。
「狙いが定まらないな」
「傷つけさせはしない……」
更に暴れようとしたトロウルたちめがけ、庇うように割って入った百が妖気を帯びた紅玉姫を舞うように振るって。
ジンと一体となって戦う百と旋律奏でる夜(ライラ)の攻撃によって、残る敵が尽く物言わぬ石像に変わった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】がLV2になった!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV2が発生!
●リュカーオーン、吼える
「なんだ、なんだこの体たらくはッ!!」
あれだけいた氷槌の岩トロウルが軒並み倒されてしまった直後。
リュカーオーンが大灯台の入り口から勢いよく飛び出してきた。
戦略や戦術など難しいことは余り理解していないようだが、その身体能力は決して侮れるものではない。
「上手くやったつもりだろうがな! この大灯台に入り込ませはせんぞッ!」
リュカーオーンが咆哮し、ディアボロスたちに牙を剥く。
一・百
【百夜】
※アドリブ連携歓迎
騒がしい奴が出て来たな…
ならばお前を倒し入ればいい…それだけだ…
正面突破狙い思わせれるよう仲間と協力し戦力集中感を意識し動く
紅玉姫を抜きパラドクスを発動
不可視の氷刃を舞わせ攻撃しながら
シャムスの光の乱反射に怯んだとこで完全視界を使いつつ懐に飛び込む
舞う刃を無数の目に突き刺し氷華を咲す
攪乱したとしても全方位の攻撃からは逃れられまい
食らいつかれそうになったら間に
ジンのキューコンを飛び込ませ直撃をくらわないようにする
ダメージには耐えそのまま肉薄し妖気を纏わせた刀を低い位置より
心臓目掛け突き立てる
無茶はしないよ…俺はシャムスの…ですから
シャムスへの攻撃はキューを漂わせ広く警戒
シャムス・ライラ
【百夜】
仲間と情報共有、連携
さて、後一人…一匹?
油断なく速やかに敵にあたろう
地形の利用、情報収集で戦闘に有利な位置取り
飛翔、エアライドを使用し
素早く動いて攪乱し接敵
目が多いが、いっぺんに全方向に気を配るのは難しいのでは
常に仲間と反対方向に位置取りし
敵に隙が生まれるよう心掛ける
仲間とタイミングを合わせ
日の隼を呼び寄せ貫通撃
百の氷片に光を乱反射させ敵の目をくらませ
仲間の攻撃に繋げられれば幸い
自らは完全視界を使用
敵攻撃は間合いを取り防御姿勢で可能な限り損害を減らす
百が無茶をしそうならフォロー
その他有効な残留効果は使用
敵討伐後は即時撤収
復讐者は「地上戦で正面勝負」を印象付けられただろうか
アドリブ等歓迎
●氷光
「さて、後一人……一匹?」
大灯台から勢いよく飛び出してきた亜人を見て、シャムス・ライラ(極夜・g04075)が軽く首を傾げた。
リュカーオーンの名が示す通りに狼人間めいた外見を持つ敵の頭目は、怒りに体毛を逆立てて咆哮する。その大声たるや、ビリビリと空気が振動するのを肌で感じられる程だ。
「何というか、騒がしい奴だな……」
鮮やかな紅に彩られた紅玉姫を抜き払って、呆れ混じりに一・百(気まぐれな狐・g04201)が言った。溜め息をつく彼の前で、亜人は苛立ちをぶちまけるように尚も気炎をあげている。
「大灯台の入り口はこのオレが守っているのだ! 一匹たりとも入れさせはせんッ!」
「ならばお前を倒し入ればいい……それだけだ……」
「絶対にさせんぞ! ここで全員噛み殺してくれるわッ!」
(「無駄に声が大きい……」)
思わず両耳を塞ぎたくなりつつも、百は紅玉姫の切っ先を亜人に向けて、いつ仕掛けられても良いように構えていた。共に戦うシャムスの他に、何人ものディアボロスがこの戦場に集結している。守り手であるリュカーオーンとしては、極めて由々しき事態だろう。
(「早くも勘違いしたようだな」)
シャムスが亜人の言葉からそう判断する。百のブラフもあり、敵はディアボロスが大灯台を正面突破しようとしていると早合点したらしい。それを大灯台の中にまで聞こえそうな声で叫んでいる辺り、やはり物事を深く考えない亜人なのだろう。
「油断しないようにしよう、百」
「そうだね。身体能力は高いみたいだし……」
注意を促すシャムスに、百がこくりと頷く。
部下が脳筋なら指揮する者も脳筋だったということだろうか……何だか妙に緊張感を削がれる相手ではあるが、百は眼前の敵を討つために集中していた。
縦に構えた紅き刀身が凍えるような冷気を纏い始める。それはリュカーオーンを身構えさせる程の妖気であり、
「舐めるなッ!」
目にも留まらぬとはまさにこのこと、リュカーオーンがその逞しい脚で地を蹴れば、残像を生じさせてその体が『掻き消え』た――少なくとも凡庸な遣い手であればそう見えたに違いない。
「流石に疾いな」
前後左右から襲い来る爪の連撃を紅玉姫で弾き、舞うようにその全てに対処する百。本命が爪撃などではないことは分かっていた。尋常ならざるフットワークで翻弄し、体勢を崩したところへ牙の一撃を見舞おうというのだ。
流石に戦闘に長けたアヴァタール級。互いの攻防が拮抗し合うと見えたが、百は決して一人で戦っているのではない。
「目が多いようだが、全方位に気を配ることはできないだろう」
百との挟撃を意識していたシャムスが、低空を飛翔しつつリュカーオーンの背後を取る。
「残念だったな! 近付かれていることなど見なくとも分かるわッ!」
だがリュカーオーンはシャムスを振り返りもせずに大きく胸を膨らませ、大咆哮を放ってきた。僅かな空気の振動や気配さえも感じ取ったというのか――衝撃波となった咆哮が、一陣の風のように飛ぶシャムスを吹き飛ばす!
「ふははは、近づくこともできまい!」
「視覚だけに頼らないのは大したものだが」
「なに!?」
声に、リュカーオーンは驚愕して思わず振り向いていた。
上昇したシャムスがパラドクスを発動していたのだ。
「来たれ、日の隼」
闇を払う暁の白光が隼を形取り、光の猛禽がリュカーオーンを翻弄しながらその強靭な体を貫いていく!
「グオォウルルルルルルル――!」
振り払おうとしつつも、悍ましい唸り声をあげてリュカーオーンが暴れ、そして百に襲いかかろうとした。
牙を剥く亜人めがけて虚空を駆けたのはジンのキューコンだ。
跳ね除けられてしまうが――時は満ちた。
「舞え、紅玉姫……」
紅き刀身から迸ったのは、虚空を彩る氷の刃である。光使いの技能も駆使したシャムスの日の隼が無数の氷刃を輝かせ、ダイアモンドダストのような超常の絶景を描き出す。刹那、光と氷の刃が、全方位からリュカーオーンを切り裂いた!
亜人の傷口に突き刺さる形で咲き乱れた氷の花は、不気味な目の幾つかにも花開き、完全ではないにしろ視力を奪う。
「ガアァァァァァッ!」
紅玉姫による刺突を見舞おうとする百に対し、苦しみながらも後ろへ跳ぶリュカーオーン。
「流石にそう容易くは仕留められないか……」
「無茶は禁物だ、百」
隣に降り立ったシャムスの気遣いに、百はふるふると首を横に振ってみせた。
「しないよ……。俺はシャムスの……ですから」
紅玉姫を構え直して、百が傷ついた敵を見据える。
口元に笑みを湛えたシャムスが、一転、射抜くような眼差しを亜人に向けて次なる攻撃に出るべく飛んだ。
二人の連携が、リュカーオーンを徐々に追い詰めていく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】がLV2になった!
【活性治癒】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【ドレイン】LV1が発生!
獅子堂・崇
アドリブ連携歓迎
骨のあるやつが出てきたな。
お前を倒せば大灯台に乗り込む足掛かりになる。討たせてもらうぞ。
こう言っておけば正面から乗り込もうとしていると思わせられるか?いや、こいつはここで倒すんだからあまり関係ないか。
とはいえ相手はアヴァタール級、油断は禁物だな。
警戒すべきは奴のスピード。動きを見極め、攻撃を受けるのは承知の上でリュカーオーンの必殺の一撃に合わせて【捨て身の一撃】でカウンターを喰らわせる。
獲物を狩る瞬間、それが狩る側の最大の隙だ。
イロハ・アプリルシェルツ
【アドリブ&連携歓迎】
取り巻き達は片付いたよ、狼王、次は君の番。
キミが自負するその爪牙を叩き折ってあげるよ。
配下を従え、大灯台を守護するだけあって中々の素早さと鋭さだと思うよ。
きっと生半可なディアボロスやクロノヴェーダだと無事では済まないだろうね。
でもね、自慢の足で攪乱しようとしても死海から上がってきた皆のせいで水に濡れた床で全力を出せるのかな?
ほら真偽も定かでない戯れ言なんかに気を取られてるから、あんよがお留守だよ。
それに噛まれはしても、きちんと急所を外しているから致命傷には程遠いよ。
そう、今こそ勇気を出して一歩踏み込めば其処はイロハの間合い。
零距離から【ペトロの殉教】を鳩尾に叩き込むよ。
ユエト・ミナヅキ
アドリブ連携◎
アヴァタール級も姿を見せたところで仕上げと行こう
灯台攻略のためにも橋頭堡を築くぞ!
見たところ狼の亜人か、スピードは申し分なさそうだな
真っ先に突撃したところを見ると絡め手の可能性も低そうだ
とは言え、無警戒は素人のやること
周囲を警戒し仲間の援護徹しよう
幸い前衛は十分にいるようだしな
アイツの対応速度とこちらの弾速、速さ比べと行こうじゃないか
仲間の背後に位置する場所に陣取り完全視界で周囲を警戒
位置に着いたらカートリッジ『雷光』を[黒揚羽]に装填
前衛の攻撃で体勢を崩したところを狙って≪徹甲砲閃華≫を放つ
分厚そうな毛皮と筋肉の鎧を貫いてやる
エイレーネ・エピケフィシア
ああ……確かに、何故なのでしょうね。この体たらくは
それらしい理由は幾つか考え付きますが、確実に言えるものが一つあります
あなたの監督不行き届きですよ
≪神護の長槍≫を突き出し、≪神護の輝盾≫を構えて敵の急襲を警戒します
攪乱する立ち回りに対して、カウンターを意識して敢えて大きく動かず
精神集中して敵を見据えることで、不意打ちの牙が来る瞬間を看破
盾で噛みつきを受け止め、ダメージを抑えましょう
噛むために近づいてくれましたね
すかさず『悪鬼制する戒めの鎖』を発動、敵の逞しい脚を捕縛します
機動性を封じた上で、槍での突きを見舞います
狙いは心臓を穿つ貫通撃です
アテーナー様、どうかこの手に、悪しき王の似姿を討つ力を!
●壮烈なる狼王
「取り巻き達はこの通りだよ。狼王、次は君の番」
怒髪天を衝く勢いで体毛を逆立てたリュカーオーンに、冷静な口振りでイロハ・アプリルシェルツ(神聖ならざる銀・g05555)が告げた。敵が如何に吼えたところで、揺るがぬ信仰に立脚する彼女を動揺させることなどできはしない。拳を突きつけ、息を整え――聖なる気を纏ってイロハは戦闘に入る。
(「かなり手負ってるね。畳み掛けようか」)
先行して仕掛けたシャムスと百の連携により、亜人の全身に裂傷が刻まれ、複数ある目らしき器官も幾つか潰れていた。
「キミが自負するその爪牙を叩き折ってあげるよ」
「小細工を弄する虫けらどもめ! オレの手下を倒したところでいい気になるなよ!」
「ああ……分からないのでしょうね。あなたには」
エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)の華やかな声には、憫笑が混ざっていた。周囲に転がる氷槌の岩トロウルたちの亡骸を目の端で捉えて、
「それらしい理由は幾つか考え付きますが、確実に言えるものが一つあります」
手にした長槍のように鋭い言葉を、エイレーネは突きつける。
「あなたの監督不行き届きですよ」
「おのれ、オレを愚弄するかッ!」
エイレーネが知恵と軍略の女神アテーナーを奉じるのであれば、眼前の亜人は力をこそ信奉するのかも知れない。
「骨のありそうなやつが出てきたもんだな」
怒りの咆哮が大気をビリビリと震わせる。通常の生物であればそれだけで竦んで戦意を喪失してしまうであろう亜人の大絶叫にも、獅子堂・崇(破界拳・g06749)は動じることなく拳を構えた。
「お前を倒せば大灯台に乗り込む足掛かりになる。討たせてもらうぞ」
「やはり正面突破を狙っているのだな! そうはさせんぞ!」
正面から乗り込もうとしている――そう思わせようとしていた崇であったが、どうやらリュカーオーンはあっさり信じてしまったようだ。それも大声で叫んだものだから、たぶん大灯台の中にまで響いている。
(「頭はあまり良くなさそうだな……とは言え相手はアヴァタール級、油断は禁物だ」)
闘気を燃え上がらせ、崇がじりじりと間合いを詰める。
亜人を挟撃するような位置で、ユエト・ミナヅキ(兎印の何でも屋・g05751)も七八式汎用魔導ガントレット[黒揚羽]に覆われた拳を構えていた。六六式強襲魔導刀[雪牙花]はひとまず背に負って、武装を変えた形だ。
(「見たところ狼の亜人か、スピードは申し分なさそうだな」)
頭の切れるタイプではなさそうだが、先程のトロウルと違い、疾さを誇るタイプのようでもある。素早い凶獣を包み込むように追い詰めるのは狩りの基本と言えるだろう。
(「幸い前衛は十分にいるようだしな」)
味方に視線を流したユエトは拳を構えたまま敵を見据えて、言った。
「仕上げと行こう。灯台攻略のためにも橋頭堡を築くぞ!」
●天秤が傾く時
「グオルゥゥゥゥゥゥッ!!」
リュカーオーンの名を戴くだけあり、狼の王を僭称する亜人は粗暴であるとともに凄まじい生命力を誇っていた。残像を生じさせるほどの疾さで駆け回り、その爪を縦横無尽に振るってディアボロスを圧倒する。
「させるか!」
崇は全身に闘気を纏いながら、間断なく襲いかかる爪の連撃を拳で払い除けるように弾いていく。
それもまだ互いの手の内を見せぬ駆け引きに過ぎない。亜人の本命はその脚力を活かした接近と、牙による一撃なのだ。
「なるほど。中々の素早さと鋭さだね」
イロハが冷静に敵の動きを見定める。
大灯台の守護を任されている部隊指揮官だけあり、リュカーオーンの俊敏さはディアボロスでも翻弄されかねないレベルだ。大灯台入口の護りに理知は必要なく、ただ侵入者を切り裂き、喰らい尽くせば良い――そう言いたげな亜人の戦闘能力である。
「これで一匹ッ!」
タッと後ろへ体を流した崇めがけ、牙を剥き出しにしてリュカーオーンが飛びかかる。
恐るべき狼王の牙が、崇の肩に食らいつかんと迫る!
「――ッ」
闘気を貫いて牙が肉に食い込み、鮮血が飛沫く。
だが、同時に。
崇がその顔に浮かべたのは、してやったりの笑みだ。
「なに――!?」
「捉えたぞ。獲物を狩る瞬間、それが狩る側の最大の隙だ」
放つは我流破界拳が一、その名も風烈――!
至近距離からの一撃が、リュカーオーンの臓腑を抉るように放たれる!
「ガ、アッ……!?」
派手に吹き飛ばされたリュカーオーンが後方宙返りを打ちつつ、大灯台の外壁を蹴って弾丸のように飛んできた。
「瞬足が自慢のようだね。でも、死海から上がってきた皆のせいで水に濡れた床で全力を出せるのかな?」
崇と入れ替わりに前に出る形で攻撃を引き受けたイロハが、振るわれる両の爪を紙一重で回避しながら問いかけた。もちろん敵を惑わすための虚言に過ぎないが、それもまた一つの牽制と言えよう。
「何を言っているのだ貴様ァッ!」
流石にリュカーオーンも信じなかったものの、苛立たせる効果だけはあったようである。
「叫んでいてもイロハは倒せないよ。こうして引き付けてるうちに、みんな大灯台に入り込めそうだね」
「なにっ!?」
「ほら真偽も定かでない戯れ言なんかに気を取られてるから、あんよがお留守だよ」
イロハの足払いを、バックステップしてかわすリュカーオーン。驚くべき身体能力を発揮して弾かれるように地を蹴ると、牙を剥き出しにして突っ込んできた。
イロハの肉体に牙を突き立てる。
強化された修道服さえも突き破る程だが、鋼の信仰を護りとした少女に深手を負わせることはできない。
「わざわざイロハの間合いに飛び込んできてくれるなんてね」
信仰によって強化された拳が、零距離でリュカーオーンの鳩尾に叩き込まれる!
「グガアァァァァッ――!?」
崇に続いて放たれた余りに重い拳打に、たたらを踏むリュカーオーン。
残心し、息を吐いたイロハが手応えから亜人のダメージを推し量る。
「まだ動けるのか――流石だね」
「舐めるな! 貴様らなど纏めて喰らいつくしてやる!」
包囲するディアボロスたちを、右へ左へ蹴散らしながら、リュカーオーンは暴れまわる。
「流石に動きも素早いですが――」
ひとたびは弾き飛ばされつつも、エイレーネは神護の輝盾で身を守り、神護の長槍を突き出した重装歩兵を彷彿とさせる構えを取る。そして精神集中し、再び心気を研ぎ澄ませた。
(「あの疾さ。そう易々と隙は見せないでしょう」)
戦場での立ち回りは一つではなく、エイレーネの採る戦法も様々だ。
トロウルの大集団にしたように、全力で突撃しゆくこともあれば――。
「棒立ちか! 喰らってくれと言っているようなものだぞ!」
周囲を駆け回り、そして背後から牙を剥き出しにして襲いかかってくるリュカーオーン。
「確かに疾いが」
攻撃のタイミングを見計らっていたユエトが、ここぞと打って出た。
(「アイツの対応速度とこちらの弾速、速さ比べと行こうじゃないか」)
「食い殺してやる!」
流石に容易く背後を取られるようなリュカーオーンではなく、両腕の爪を交互に振るいながら飛びかかり、ユエトを牽制する。攻防を繰り広げる『狼』と『兎』――これが自然界であれば、兎は逃げおおせるか喰われるかしかないはずだが、
「遅い」
ユエトはリュカーオーンが爪を振り抜いた瞬間を狙って、背後に回り込む。素早く動きながら、その手は既にカートリッジ『雷光』を黒揚羽に装填していた。リュカーオーンも即座にパラドクスを発動して喰らいつこうと飛びかかる。
だが、ユエトはそれより早く掌をかざして射撃体勢を取っていたのだ。
「貫き、弾けろ――!」
圧縮・加速された魔力弾が、バチバチと紫電を纏い、リュカーオーンに直撃する!
分厚い筋肉の鎧を、正面から派手に吹き飛ばされる狼の亜人。
「ガアァァァァッ……!?」
よろめいた亜人のその狂的な瞳がエイレーネを映した。もはや纏めて喰らい尽くすことなどできはしない。であるならば――血にその体毛を汚しながら、リュカーオーンがエイレーネに牙を剥く。
対して、白磁の相貌に兆したのは凛とした決意であった。
必ず討ち果たす――瞳に決然たる光を湛え、襲い来る敵にエイレーネがパラドクスを発動する。
「懲りませんね。近付かなければ放てない攻撃ならば、対処法はあります」
光り輝く黄金の鎖が、光輝を放ちながら亜人の足下から飛び出して、その巨体を縛り上げる!
「ガアァァァァァァァッ――!」
手負いの獣そのものとなった狼の亜人がもがき、怒りと憎しみと、そして恐れを綯い交ぜにした凄まじい叫びを放った。鎖は擦れ合う音を奏でながら決して引き千切られることはなく、
「アテーナー様、どうかこの手に、悪しき王の似姿を討つ力を!」
地を蹴って突き出した神護の長槍が、リュカーオーンの血に塗れた胸を刺し貫く!
「ア、ガハッ……お、のれ……このオレが……こんな……」
鎖が消えると共にリュカーオーンがどさりと落ちて、血溜まりに沈んだ。
狼の王を名乗る亜人はここに討ち果たされ、大灯台の護りがまた一つ崩された。
これ以上の深入りは禁物と、ディアボロスたちは確たる戦果を手に、新宿島へと帰還する。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【浮遊】がLV2になった!
【託されし願い】LV1が発生!
【完全視界】がLV3になった!
【傀儡】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【反撃アップ】がLV2になった!