リプレイ
八雲・譲二
※アドリブ連携歓迎
なんかヴィハニール氏がチョコの話してるとめっちゃサマになってんだけど
時先案内人と兼業でチョコレート工場とか経営してない?
してないかー。
でも会場用意できるのは流石だな。
というわけでカフェで出す新メニュー考える目的で参加するぜ、折角の機会だから女性ウケしそうなメニュー増やしたいのよ
コレお手本か?ほーん…デコレーション多いとやっぱ映えるな…持ち帰りメニューにも良さそうだ
基本は苺とかバナナとか、チョコフォンデュにしても美味しい系の果物を詰めるか
外側に粉砂糖とか掛けても良さげだな
あとお約束で一個だけカラシでも詰めるか。度胸試しのロシアンメニューもよくあるだろ
折角だし楽しくやっちゃうぜ。
●新たなる甘い風を吹かせに
「……なんだろうな」
「はい?」
「いや、なんかヴィハニール氏がチョコの話しているとめっちゃサマになってんだけど、時先案内人と兼業でチョコレート工場とか経営してない?」
八雲・譲二(武闘派カフェマスター・g08603)の言葉に瞳を瞬かせたヴィハニールが不思議そうな顔をしたのも一瞬。すぐに微笑むと“後の人生そういうのもいいかもしれません”と口にしながらパラドクストレインの扉を開いた。
「(しっかし――)」
会場の広さ、移動式キッチン諸々の揃った食材。
気が付けば当たり前になりつつある光景だが、その大変さを察す譲二は内心舌を巻く。だが手を動かさねば完成しない全てに素材の一つも無題にはすまいと一つのキッチンへと向かって行った。
「さて、せっかく作るなら新メニューにもなる、もの――……」
サンプルだと言われていたチョコポップは所謂“映え”で華やかな少女的なデザインとシンプルなものの二種。
なるほどと顎を撫で擦った譲二はチョコレートと言えばすぐに浮かんだのは果物だ。
今の時期なら苺。年中あるのはバナナと……ナッツ類も良い。食感を楽しむならライスパフも勝手が良い。
「――何事も旬と年中物が一番仕入れ易いし、王道のチョコフォンデュイメージでいくか」
決めてしまえば早いもの。
チョコレートカプセルは無難な卵型にし、刻んだ果物はジャムに合え艶を出し宝石のように。刻んだナッツ類は僅かに塩を塗されたものを選び全ての甘さの後押しになるようにしながら、淡く蜂蜜纏わせ軽く焼き固めたライスパフを割り閉じる。
「ま、こういう悪戯心は“お約束”だろうよ」
提供するのは挑戦者にだけだが、たった一つカラシを混ぜた代物には分かりやすい黄色いリボンを結び付ければ、度胸試しのロシアンメニューとバレンタイン期間の特別メニューの完成だ。
「さて仕上げ、と」
サッと振った粉糖は春待ちの雪。
春花色のスティックとリボンが会場のライトに煌めいた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
グレイ・ナイトジャー
アドリブ連携◎
わ…!
チョコだけじゃなくていろんなお菓子もあってまるで童話の中みたいなんだよ!
【砲弾チョコ作るよ!】
はじめてだし、器にするチョコはカッチカチに固い方がきっと作りやすいよね!
型も色々あって迷ってしまうけど…あっ、これ大きいし砲弾みたい!これにするんだよ!
▼中身
ナッツはやっぱり外せないんだよね
アーモンド、カシューナッツ、胡桃も!
このカラフルなのもチョコレート?入れたら花火みたいになるかな?(マーブルチョコ)
わ、このお星さま可愛い!キャンディかな?これも入れるんだよ~(金平糖&パチキャン)
▼パチキャン味見
!?!?口の中が銃撃戦だよ!?
▼ラッピング?
とりあえずハンマーを添えておくんだよ!
●堅牢な裡に秘めるは――
「わ……!」
扉が開いた瞬間、広がる甘い香りとキッチンや食材置き場の彩り華やかな光景にグレイ・ナイトジャー(名もなき砲兵・g00981)は瞳を輝かせた。
「すっごい!チョコだけじゃなくていろんなお菓子も……!」
きらきらキャンディは宝石、綿菓子の山は雲のよう。
新鮮な果物も蜂蜜も香ばしい香りのナッツも、どれをこれも――!
「童話みたいなんだよ!」
夢のような光景からグレイが選んだのは球形のチョコの器。
それを手に鼻歌交じりにやってきたキッチンでグレイは胸を張り、一言。
「はじめてだし、器にするチョコはカッチカチに固い方がきっとつくりやすいよね!」
“砲弾チョコ”をつくるぞー!と瞳輝かせたグレイの口から出たのは、思いの外ゴツめの言葉だった。
グレイを良く知る者は総じて“知ってた”と頷いたことだろう。
「んむむ……ナッツはやっぱり外せないんだよね」
行軍には小粒で持ち歩きやすく、栄養価の高いナッツ類は必需品。
「アーモンド、カシューナッツと……胡桃も!」
次の食材を探そうとして、目についたのはカラフルな粒。
「これも……?」
一粒、恐る恐る一口。
「! チョコレート!入れたら花火みたいになるかな?」
ありふれた、でも日常にも戦場にも無い特別な時間を食んだような心地で視線滑らせた先に、星。
「わ、このお星様可愛い……!キャンディ、かな?よし、これも入れるんだよ~」
手に取った星屑の様な金平糖と並んでいたパチパチキャンディを掬いキッチンへ。
悩みながら選んだ食材の内、気になっていたもう一つをグレイはそうっと味見して跳び上がる。
「!?!?くっ、くひのなか、ほうげきせんだよ!?」
パチパチ弾けルキャンディに慌てて口を押えたグレイはそれが収まってから丁寧に詰め、零さぬように閉じきって――……。
「ふぅ、完成!あとは……とりあえずハンマーを添えておくんだよ!」
砲弾(チョコレート)に添えられた木槌には可愛いリボンを結んで。
大成功🔵🔵🔵
効果1【動物の友】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
リオーネ・クア
◎
サーヴァントのロッソにあげるチョコレートを作りにきたんだ
「めー」
んー、ロッソも作りたいの?
中身を詰めるだけならロッソでもできるかもしれないね、一緒にやろう
「めー!」
チョコの器はどんな形にしようかな
丸いの、円柱、三角柱
いくつか選んで、1個ずつテーマを決めて詰めていく
ロッソが好きな綿あめと一緒に可愛らしい形のキャンディを入れたもの、弾けるキャンディ入りのもの、鮮やかなグミ入りのもの…とかね
ロッソの作業は順調かな?
「めー、めー」
尻尾を振ってご機嫌だね
俺が選んだ大きい丸いチョコに一生懸命詰めてる
法則性はよくわからないから、ロッソが気に入ったものをどんどん入れてるのかも
あっ、つまみ食いしてる
可愛いなぁ
●君と一緒に
小さな蹄を鳴らして前行く君に、今日の特別を贈ろうか。
丸っこい小さな背を見ながらつい笑みを溢したリオーネ・クア(ひつじの悪魔・g01176)にメーラーデーモン ロッソが振り返り小首を傾げると一声鳴いた。
「めー?」
“どうしたの・”と言いたげな様子に“何でもないよ”と返せば一つ頷いてロッソはキッチンを見上げてると、また一鳴き。
よく見ればつぶらな瞳は好奇心に煌めいていた。
「んー、ロッソも作りたいの?」
「めー」
チョコレート作りなんて上手にできない人間さえいるのに、メーラーデーモンに出来るだろうか?と、考えリオーネは配られたレシピを見る。
1:チョコの器を選びます
2:素材を選びましょう(入れすぎは溢れるので注意!)
3:接着用のチョコを溶かします(湯銭は大人のみ!小さな子はレンジを使いましょう)
4:器に好きな素材を詰めます
5:対の器か専用の蓋をし接着用チョコで合わせ目を塗り固まるのを待ちます
6:固まったら完成!
「……うん、これならロッソと俺もできそう。一緒にやろう」
「めー!」
“やったー!”とぴょこぴょこ跳ねるロッソを抱え共に選んだのは丸、円柱、三角柱の三種類。
「ねぇロッソ、これ一個ずつ別の“テーマ”……んー感じにしてみない?」
「めー!」
あれ?これ?とリオーネが尋ねる度めーめーお喋りなロッソと笑いあって、ロッソの好きな綿あめ、星やハート、ミニミニサーヴァントキャンディ、弾けるパチキャンディ。
「あ、グミも楽しそう」
「め!」
“それも!”とご機嫌なロッソは台に乗り無意識に揺らす尻尾はご機嫌の証。
「ロッソ、どう?」
「めー!……めー?めっ」
ああでもないこうでもないと悩む様は幼子のようで愛らしい――けれど。
「あ、摘まみ食いー」
「め!」
“いいの!”とぶんぶん振った蹄の先で不思議な法則で器用に器を満たして、蓋をするのはリオーネの役目。
“かんせーい!”とハイタッチして味わう時は一人と一デーモンのお楽しみ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
砂子・深彰
花塚さん(g00016)とご一緒に。
やぎは、チラシ…
食べない?ん、良かった。
花塚さんに…皆さんに、ご迷惑掛けちゃダメだものね。
ぅ…びっくり、ですか?
何が出てきても驚いちゃいそうですけど…
はい。美味しく、は…信じてます、ので。
私、は。
中に入れるなら…食感の違う物。
チョコより溶け難くて、けれど味を損なわない…
花の砂糖漬け、とか?
薄紅葵、金木犀、クローバー…
チョコが、もっと、優しい物になればいい、な。
う、さぎ…(はわわ)
うう…可愛いのです。食べるのに罪悪感が…!
…苺も、花も…綺麗。宝箱みたい、で。
見ているだけで胸いっぱいで…他、なんて…
…じゃあ。花塚さんが、これだ!と思うお味を…食べてみたい、です。
花塚・夜壱
深彰(g00137)と
やぎはお利口さんだな
あとでチョコ、食べてみるか?
ギミックチョコレート…食べてびっくり!と言う奴か
じゃあ俺も、深彰がびっくりするものを作ろう
はは、頑張って美味しいのを作るな
深彰のは、全部愛らしい
ついつい見惚れてしまう…食べるのが勿体ない!
俺はこっそり、マシュマロにチョコをコーティング
チョコを纏えばほら、他のと見分けがつかない
食感の違いに驚いて貰えるだろうか
折角だから普通のも
ミルクチョコに耳と顔を描いてウサギにしたり
イチゴチョコに花のチョコをくっつけたり
深彰が喜んでくれます様に、気持ちを込めて
他にも作ろう!
深彰はどんなのを食べたい?
じゃあ…イチゴ味のウサギをもっと増やそうかな
●ぬくもりの中で
「やぎは、チラシ……」
そろりと砂子・深彰(烏有・g00137)が相棒 メーラーデーモンのやぎへ視線滑らせればやぎはふるふると首を振る。
答えは“No”。
「食べない?ん、良かった」
「やぎはお利口さんだな。あとでチョコ、食べてみるか?」
背の高い花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)からするとかなり下方から“めぇ”と小さな声。
“花塚さんや皆さんにご迷惑を掛けちゃダメだものね”と微笑む深彰に頷くやぎ。これには分かっていても深彰も夜壱もつい顔が緩んでしまう。
さて、と二人で振り返るのはそんなチラシの内容。
「ギミックチョコレート……食べてびっくり!というやつか」
「ぅ……びっくり、ですか?」
小首を傾げる深彰のポニーテールが揺れる傍ら、頷きながら食材を選び始め、器選びの場で別れた二人は再びキッチンで再会する。
先に戻っていた夜壱はチョコレートを刻み溶かし作業へと取り掛かっていた。
「すまない、コンロが少ないから少し先に始めていた。俺も深彰がびっくりする美味しいものを作ろうと思ってな」
「はい……何が出てきても驚いちゃいそうですけど……美味しく、は……信じていますので」
夜壱の気遣いに“ありがとうございます”と囁き深彰も作業へと入る。
「(私は……中に入れるなら、食感の違う物。チョコより溶け難くて――)」
深彰の指先が最初に選んだのは花の砂糖漬け。
チョコレートの器に散るピンクとマゼンタ混じり。
「薄紅葵――」
次に深彰の指先が選んだのは金色の星屑……にも似た、
「……金木犀」
次に一つだけ、幸運の証明と、魔法の言葉を籠める。
「クローバー……このチョコレートが、もっと、優しい物になるといい、な」
その光景を横目で見ていた夜壱は気付けば器に魔法が籠められ行く様を見ていた。
美しくも繊細で愛らしい光景。とても柔らかで淡く優しい、一つの祈りの形に零れたのは微笑みだった。
「花塚、さん?」
「ふふ。深彰のは、全部愛らしい。つつい見惚れてしまった」
“そう、ですか……?”と不思議そうに首を傾げた深彰だが、ハッとすると夜壱の手許を指差しあわあわ。
「は、花塚さん、チョコが……!」
「ん?わっ」
円形に垂らしたチョコがちょっと歪んでしまったけれど、まだ修正の利く範囲だったことに夜壱はほっと息を吐く。
「ありがとう深彰。食べるのが勿体ないと思っていたらつい目を離して……」
「そ、それは……?」
面目ないと言いながらも手は止めずに耳を描き、コルネに手早く注いだホワイトチョコで“それ”に顔を描く夜壱。徐々に全貌が明らかになれば、深彰は口元を抑え震え囁く。
「う、」
「ん?」
「うさぎ……!」
はわ、と声にならない深彰の小さな悲鳴にきょとんとした夜壱が深彰の喜びを感じ取れば、ご機嫌な顔で“当たりだ”と瞳を細めた。次は丸く作った苺チョコレートに花のチョコレートを咲かせ、ナッツの蕾や葉を添え花畑の様なマンディアン。合わせ旬の苺にチョコレートを纏わせて花を咲かせる二種の苺のチョコレート。
屈強な夜壱と正反対な繊細で愛らしい作品が次々生み出される中、深彰は戦慄した。
「う。うう……可愛いのです」
「そうか?ありがとう」
違う、そうだけどそうじゃない。
とても繊細で乙女心擽るその造形の良さは深彰に十分突き刺さり、逆にどうぞと供され食べられるのでしょうか……!と震わせているのだから。
その姿に気分を良くした夜壱は告げた。
「他にも作ろう!」
「ほ、他にも……!苺も、花も……綺麗、ですし。宝箱みたいで、」
“見ているだけで胸いっぱいで……”と零した深彰の瞳がふと、瞬く。
「……じゃあ」
「深彰はどんなのを食べたい?」
“花塚さんがこれだ!と思うお味を”
あまりに優しい答えは、夜壱の眦を柔らかくするには十分過ぎた。
「じゃあ……イチゴ味のウサギをもっと増やそうかな」
“表情を増やそう”
ちなみにあとで“めえ!”と主張したやぎの一声でヤギの顔が一枚増えたのはキッチンだけの思い出。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
ノスリ・アスターゼイン
g00584/八千代
交換するなら
サプライズを楽しもう
覗き見厳禁!と不敵に笑みつつ
互いに見えぬよう
背中合わせ
器は星型
中身は――弾けるキャンディー、一択!
つい先日
初めて味わった甘露
元気よくぱちぱち跳ねる様には
眼をぱちぱち瞬くくらいに吃驚したけれど
予想外さが楽しくて、面白くて
驚きの後に笑いが込み上げて来たものだから
八千代も驚かせてやろうという魂胆
痛いくらいに弾けてしまうかもだけど
それが醍醐味だよね、と
罪悪感も無くしれっと
ぎっしり詰め詰め
外側のデコレーションには
青のチョコペンで五線譜を描き
線上で踊るかのように猫型のホワイトチョコを置けば完成
踊り弾ける楽しい時間になりますように、との
ひみつの暗号めかして
四十万・八千代
ノスリ(g01118)と
秘密のポップチョコ……か。
別にノスリに恋してるわけではないが
折角一緒に来たのだからノスリに作ってやろうじゃないか。
ノスリも詰めるだけならできるだろ、作って俺にくれ。
後で交換して食べよう。
いつも揶揄われたりしているからな。
少し意地悪をしてみようかとチョコの器の中にこそっと
色とりどりの星屑のようなはじけるキャンディーをぎっしり詰め込む。
きっとパチパチする飴は食べた事がないだろうから
食べて驚く姿が見られるかもしれない……
少し罪悪感を感じるな。
残りの作業は隠すことなく堂々と
小さな翼や星のチョコで外側をデコレーション。
星の良く見える夜空と鳥は何となくノスリのイメージがあるよな。
●シューズの紐はもう結んだかい?
「秘密のポップチョコ……か」
しかもギミック、と呟いた四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)はちらりと隣のノスリ・アスターゼイン(共喰い・g01118)を見てから、八千代はもう一度チラシに視線を落とし思う。
「(別にノスリに恋してるわけでは無い)」
が、せっかく一緒に来たのだから。
ちら理と横目でノスリを見る。目が合って――……。
「ノスリも詰めるだけならできるだろ、作って俺にくれ。後で交換して食べよう」
「交換するならサプライズを楽しもう――だから、覗き見厳禁!」
悪戯っぽく笑うノスリに“はいはい”と返した八千代は“背中合わせのキッチンにしよう”とのノスリの提案に乗って振り返った先でざっくりと選んだ素材は正解だったと内心微笑んだ。いつも揶揄われたりしているのだ。
「(少しの意地悪くらいは……まぁ、許されるだろう)」
姿形はいっそオーソドックスにシンプルに。“そんなはずがない見た目”こそサプライズの最高のスパイスになる。
選んだ丸の器のなか、ぎっし詰めたはじけるキャンディーは星屑や鉱石結晶にも似ていて、この無害そうな煌めきが実は口の中で溶けきるまで弾け続ける、恐ろしい品などと誰が思おうか――……。
「(……きっとパチパチする飴は食べた事ないだろうから、驚く姿が見られるかもしれない、ってことかもしれない……)」
胸の躍るような、少しの罪悪感が芽生えるような……そんな思いを抱きつつ蓋をした八千代は続けてをの外殻へデコレーションを施してゆく。
翼と――、
「星も……あぁ。こう、して……っと」
様々な角度から見て調整し、柔らかめに作った最後のチョコレートの翼を整えれば完成し、一息。
「(星の良く見える夜空と鳥は、何となくノスリのイメージがあるよな)」
なんて堂々と作業をする背を――ノスリは伺っていなかった。
逆によく信頼していたとも言えよう。
「(さて。んー……星、だな)」
何せノスリももう入れる物は決めていたからこその、星。
あの弾ける感覚も、見えないけれどいっそ口の中で弾けるほど“輝いているのでは”と感じるあの刺激には星型こそがぴったりだった。
「いや、ついこの間味わった甲斐があるよ」
独り言はこっそりと。
ノスリの言葉通り、八千代には秘密だがノスリはあの弾けるキャンディーをつい先日味わう機会に恵まれたというのか、遇ってしまったと言うべきか。経験済だったのだ。
「(まぁ、あの時は瞬いちゃうくらい吃驚したけど、)」
自分自身、鏡は見ていなかったけれど目を白黒させていたかもしれない。
それくらい酷く刺激的で、強烈で――でも不思議と癖になる面白さがあったのだ。それを、それこそ罪悪感より食べた八千代が驚くだろうか?いっそ痛がってしまうだろうかなんてワクワクするほどぎっしり詰めて蓋をする。
“八千代を驚かせてやろう”なんて純粋ないたずら心を詰めたのだ、楽しくないはずがない。
そしてここからがノスリの想定としてはちょっと厄介な所。
「……こう、」
温めたブルーのチョコペンのじんわりとした熱さに耐えながら、震えずブラさず一定の力を込め“線”を五つ引けば、そう――できたのは青の五線譜。
丁度良い大きさの猫型のホワイトチョコレートを、線の上で踊る音符に見立てれば完成!
ふう、と一息。
想像よりも固まる速度の速いチョコペンには内心少し焦ったが案外とどうにかなるもので、一度で成功した喜びにノスリは無意識にも詰めていた息を吐き出した。
「――踊り弾ける楽しい時間になりますように。ね、八千代」
「そうだな、楽しい時間になったら良い」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【浮遊】LV1が発生!
【迷宮化】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV2が発生!
ノスリ・アスターゼイン
g00584/八千代
ブランデー漬けのオレンジを浮かべた紅茶
チョコと一緒に味わったなら
芳醇なマリアージュを楽しめるだろう
乾杯代わりに茶器を軽く掲げる様は
後に待つ悪戯を露とも感じさせずの澄まし顔
えーと
何て言うんだっけ?
義理!
…じゃなかった、友チョコ?
日頃の感謝を籠めて!
贈り合いの楽しさには自然と笑みが咲くというもので
ドウゾ!と交換
自由の象徴たる翼を持てど
星には手が届かないから
いっそう空への憧れが募るのだと
彼に伝えたことは無かった気がする
感慨深い想いで頬張れば、
……?!
咄嗟に口元を押さえて
瞬く双眸
爆竹が跳ねているみたいに炸裂する飴の音
似た者同士の悪童っぷりに
堪え切れぬ可笑しさで肩と肩をぶつけ合ったり
四十万・八千代
ノスリ(g01118)と
さて、作ったチョコを交換して
ティータイムと行こうか。
折角だ、酒を飲んだ気にもなるし俺は紅茶に
ブランデー混ぜてティーロワイヤルを作ろう。
貰ったチョコを見れば俺の好きな星に青色に猫。
此方の好きな物で纏めてくれていて
此方の事考えてくれてるのを感じる。
やっぱり此方の作ったチョコは悪い事したかなと
思いながら貰ったチョコに齧り付き……
……?!
器から零れるキャンディが口で一斉に弾けて
思わず口を押えて目を瞬かせ
なんだよ、同じ悪戯仕掛けてるじゃないか。
「気が合いすぎだろ!」なんて思ったら笑いがこみ上げてきた。
笑いを堪えて口を押えたまま肩を震わせるよ。
●さて踊ろうか
キッチンで作る最中に味見したチョコレートの具合から一つ思いついたノスリ・アスターゼイン(共喰い・g01118)は紅茶を注文の際に、一言。
「ブランデー漬けのオレンジを」
そう求める傍ら、四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)が希望したものも少し似ていて。
「ブランデーを」
本当はお互い視線をぶつけ“やっぱり”と笑い合う。
ティースプーンに乗せた角砂糖はブランデーに浸されたもの。小さな炎を燈せば青く燃え砂糖が崩れれば紅茶へと落とされる。
その幻想的な光景に微笑みながら、ノスリも優雅にカップへ浮かべたオレンジより立つ鮮やかな馨りが気分を良くし、視線落とす先にチョコレート。
“乾杯”と言わずにカップを掲げ躱した微笑み煮は隠し事が一つ。それでも素知らぬ顔をし先に口を開いたのはノスリだった。
「えーと何て言うんだっけ?……義理!」
「いや、義理ではないだろ」
すかさず入る八千代のツッコミに“ええ細かいなぁ”とノスリが瞳を伏せ一唸り。
「じゃないなら……友チョコ?」
「その辺りが打倒だな」
“だね”と微笑み“いつもありがとう”と日頃の感謝を交わし、手にした互いの作品をじっくり見る眦はどこか緩んでいた。
戦いの合間の日常を妙に穏かに感じるのは、言葉にし難い不思議さがあるもの。しかしこの一時こそ“守った、守っている”ものの先にある一つなのだ。
交換したチョコレートは明らかに八千代はノスリを、ノスリは八千代を思い描いたと一目で分かるデザイン。
八千代からノスリへ贈られたのは羽根纏う卵型に覗く愛らしくも綺麗な星々覗くデザイン。
自由なる翼を背に携えながら、星には届かない――とどこか諦めていたノスリの翼と心。
それは別の視点から見れば何ら問題無いことなのかもしれない。でも何故かノスリは“諦め”と“羨望”を抱えていた。
「(彼には――言ってなかったはず、なんだけどな)」
募り続ける星への憧れも。
より高き空へのこころも。
気付かれぬよう伺った八千代も自身が作ったチョコレートをしげしげと眺めている……気づかれちゃったのかな?いや――でも……胸に渦巻いた言葉にも文字にもし難い、いっそ感慨深い心地を噛みしめながら、ふっと漏れたのは微笑み。
「(それじゃ、いただきま――
……?!)」
一方、八千代もノスリの作ったチョコレートのデザインに詰められたそれらに舌を巻いていた。
「(青……猫、星も……俺の好きな物ばっかりだ)」
五線譜は恐らく手描き。青いチョコレートのペンもあったのかなどと思いながら、改めて正面から見た、そのチョコレート。
猫のチョコレートの愛らしさに、つい八千代は笑みが零れてしまう。
ホワイトチョコの白猫。ホワイトチョコにイチゴ縞の猫。
ミルクチョコの茶猫に、ビターチョコの黒猫。イチゴ、ミルク、ビターの錆柄猫と多岐にわたる愛らしさなのだ。
その繊細さから分かるのは、ノスリが自身を思って作ったのだという事実。
――だからこそ、八千代は思う。
「(見た目――いや、中に“アレ”ぎっちぎちにしたのは悪かったか?)」
だが今更種を明かししたところで、どうにも――……本当はならないわけでは無かったが、まぁ――……そう思い、ラッピングを解いてどこから口をつけようかと迷う。
「(まぁ、後で謝る―――か?!)」
お洒落で穏やかだったのはそこまで。
「「っ、~~~~
?!、!!っ
、!!」」
互いを見て文句を言おうにも、口の中で暴れるパチパチキャンディーの“群れ”に、ノスリも八千代も口を手で抑え身振り手振り。当然笑おうにも口の中が痛くて収まらなくて出来る筈も無い。
ノスリも八千代も他に表現のしようがなく互いの体をぶつけあい笑っていた。
なんてことだろう、互いに仕掛けていたなんて!
しかもちょっとやそっとじゃ爆発が収まらないほどの量を!!
なんておかしいんだろう、爆裂し続けるキャンディーのせいで声にもならぬ笑いを堪えられず生理的な涙さえ零れてきた。
澄ましてなどいられない友情に、よろこびを。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】がLV2になった!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
グレイ・ナイトジャー
アドリブ連携◎
バレンタインってお世話になった人に渡してもいいって聞いたんだよ!
【お世話になった人たちへ】
最初はリューくん
いつも一緒にいてくれてありがとう!
これからもよろしくね!
(リューくんは嬉しそうだ
それからバー・ビーンズの皆と、会う度に良くしてくれる人たち!
久しぶりに顔を出しても快く受け入れてくれるのはとてもありがたいんだよ
箱に入れてハンマーとメッセージカードを添えて…
これで渡しに行けばいいよね!
▼
それとこれはムッシュ・ヴィハニールへ!
本当はトレインの運行に関わる人たち皆に配れたらいいけどそれは難しいから素敵な機会をくれたムッシュへ感謝の気持ち!
ハッピーバレンタイン!今日はどうもありがとう!
●甘い日の感謝に
グレイ・ナイトジャー(名もなき砲兵・g00981)が一番初めに呼んだのは。
「リューくん、こっちにおいで!」
「……?」
グレイに呼ばれるまで興味津々に綿あめの山を見つめていた相棒のミニドラゴン リューくんはグレイの声に近付くと、こてんと首を傾げて見せた。
吹過ぎそうなリューくんへグレイが砲弾チョコを差し出せば、リューくんは二度三度瞬きをして。
「いつも一緒にいてくれてありがとう!これからもよろしくね!」
最初は首を傾げ不思議そうにしていたリューくんだが、鼻を動かし気付いた甘い香りにパァ!と瞳を輝かせるとチョコを抱きしめ空へ舞い上がる。
不思議な声で鳴きグレイの上を旋回したのち、再びグレイの前へ降り立つとキュイキュイと甲高い声で“嬉しい”と一生懸命にグレイへ伝えるとまた嬉しそうに羽搏いた。
「よし!それとこれは……バービーンズの皆と、会う度に良くしてくれる人たち!」
日頃の感謝を伝えることも大切!と丁寧に箱に入れ、添えるのは木槌と。
「カードも」
宛名を書くだけで浮かぶ相手との思い出に時折笑みを溢しながら整えれば完成!
「それとこれは、」
見つけたヴィハニール・アリャン(綴り手・g03389)を直ぐに呼び止めて。
「ムッシュ・ヴィハニール!」
「おや、グレイさん」
“どうかなさいましたか?”と微笑むヴィハニールへ“大丈夫です!”と応え差し出すのは砲弾チョコ。
「素敵な機会をくれたムッシュへ感謝の気持ちを!」
「おや……ありがとうございますグレイさん、拝領いたします」
その言葉に“拝領”の言葉に少し驚いたグレイへ首を振るヴィハニールが恭しく礼をして。
「案内は私の役目であり唯一。寧ろ日々のグレイさんの御助力に感謝を」
そして、と前置いたヴィハニールがロッドペンで描いたハートマークより毀れたのは小粒の同形のチョコ。
「私からの感謝も」
「わ、わ……!ありがとうございます!」
穏かな日常にハッピーバレンタイン!と笑い合う喜びを。
大成功🔵🔵🔵
効果1【動物の友】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
カルメン・リコリスラディアタ
【彼岸花】
アドリブOK
伴侶のダルクエス(g07049)と一緒
呼称:ダルク
「ポップチョコ作り?楽しそー!」
ダルクエスな色(白、黒、濃紅)のポップチョコ
彼岸花みたいな赤い花のチョコ細工付き
ドリップケーキみたいに赤いチョコをかけ吸血鬼風
中に林檎ジャムで林檎飴風と
製菓技術を活かし見た目も味も素敵なポップチョコを作る
手作りポップチョコは真紅色の箱にラッピングして
カフェスペースでダルクエスにプレゼント!
プレゼント交換からの贈り物を開封して嬉しくて花が綻ぶように笑み、チョコを美味しく頂きます
「小さいハートの飴が散りばめられたチョコ可愛い…とても美味しい、ありがとうダルク。
ダルクと添い遂げられて幸せだぜ」
ダルクエス・ネクスト
【彼岸花】
アドリブ歓迎
伴侶のカルメン(g08648)と一緒
呼称:カルメン
「愛という名の魔法を込めようじゃないか。」
製菓技術に自信のない俺は、魔法を込めるように愛を注いで作ろうと思う。
2人を思わせる赤・白・黒のポップチョコを作り、
煌びやかで小さいハート型の飴をたくさん振りかける。
作ったポップチョコを自身を象徴する、赤と黒のシックな箱に包装。
プレゼントを交換しカルメンの開封後に反応を見届けてから、自身も開封。
「ありがとうカルメン。美味しいよ。」
微笑み喜びながらいただこうかな。
「幸せなカルメンを誰よりも近くで見守れることに幸せを感じているよ。
これからも俺と添い遂げておくれ。」
●ネリネの君へ蝶結びの愛を
それはキッチンでの一幕。
「ポップチョコ作り?楽しそー!」
勝気な瞳を瞬かせたカルメン・リコリスラディアタ(彼岸花の女・g08648)は慣れた手つきでチョコを仕上げてゆく。
カルメンが選んだのはダルクエス・ネクスト(蒐集家・g07049)の纏う色味。
仕上げに色味を整えた赤を掛け、カルメン特製の“吸血鬼風”に繊細な彼岸花のチョコレート細工を飾れば、大切な人への贈り物が完成だ。
「(どうしよう……そのまま渡すのも、それはそれで恥ずかしいし
……!)」
チョコの甘味を生かすため林檎らしい酸味のジャムを詰めた林檎飴風の品も艶やかなコーティングが美しい。
折角なら驚いてほしい。喜んでほしい。だからカルメンは目についた箱へ丁寧に作品を収めていた。
「――これなら、きっと」
深紅の箱に銀のリボンを蝶結び。
一方、ダルクエスはカルメンと正反対で菓子を作る、という行為に自信は無い。
「なら、愛という名の魔法を込めようじゃないか」
愛しい君へ贈るのならば技術より勝れるのは純粋な愛ただ一つ。
簡単なレシピをベースに作り進めた3色は菓子作りに不慣れなダルクエスなりの努力と愛情だ。
仕上げに素材の中で目についた、爪先程のハートのキャンディを纏わせればどこか宝石の様な赤、白、黒3色が出来上がる。
「これは君と俺の色」
あえて黒い箱に詰め、真っ赤なリボンを愛と結んで。
さぁ、手を取り合ってティーテーブルへ。
向かい合うだけで、緊張する。
「ダルク!これ、」
「カルメン、俺からはこれを」
カルメンから差し出された深紅の箱に笑みを深くしながら自身のも差し出したダルクエスはが丁寧に受け取れば、緊張していた表情を柔らかく綻ばせたカルメンは白い頬を花のように甘く染め、そっとリボンを解く。
「(カルメンみたいな色)」
でもどこか自分も持っている銀を解き黒の蓋を開ければ、きらきらと細かなハートのキャンディで包まれたポップが顔を覗かせた。
「綺麗だし、可愛い」
「カルメン程上手には出来ないが、俺なりに努力してみたんだ」
カルメンが自分のために作ってくれただけで嬉しいのに。
口をつけるのが勿体ないと言えば残念がられるだろうか?そんな思いを思考の片隅に、カルメンがそろりと口を開いて食めばカリリと音立てた飴に、柔らかなチョコレートの甘味。
「……とても美味しい、ありがとうダルク」
「どういたしまして。さて、と」
やはりどこかダルクエス自身、自分も緊張していたんだと思いながら解いた銀のリボン。深紅の蓋を開けば待っていた繊細なチョコレートに瞳を瞬かせていた。カルメンは菓子作りが上手なことを知ってはいたが、これ程とは。
繊細な彼岸花の作品は二人だけの時にしよう。そう思いながら食んだのは禁断の果実。
「――ありがとうカルメン、美味しいよ」
チョコレートシェルを割れば広がった林檎の甘みと酸味はチョコレートによく合っていた。
会場の騒めきの中、ダルクエスはそっとカルメンの手を取り、指を絡める。
「カルメン」
「ダ、ダルク?」
びくりと震えたカルメンの手を握り、どこか祈るように告げるのは大切な言葉。
「俺は、幸せなカルメンを誰よりも近くで見守れることに幸せを感じている」
深く赤いダルクエスの瞳から、カルメンは視線が逸らせない。
頬を赤く上気させ、わなないた唇隠すように手で押えたカルメンに、告げる。
「これからも俺と、添い遂げておくれ」
「……ダルクとなら、喜んで。添い遂げられるなら幸せだぜ」
交わった旅路とこれから“二人で”になる歴史の始まりに煌めく星の様な輝きが降りますように。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【寒冷適応】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV3になった!