最終人類史の節分を楽しもう

 天正大戦国攻略旅団から、『鬼が関連する』行事たる節分を祝い、『地獄変』のエネルギーをチャージするという提案がありました。
『地獄変』は『鬼や妖怪にまつわる感情』をエネルギーに変換・蓄積するクロノ・オブジェクトで、蓄えたエネルギーは歴史の奪還戦で新宿島を守るバリアをはじめ、様々な用途に利用可能です。

 この提案に従い、最終人類史で節分イベントを行います。
 イベントのターゲットは、最終人類史の幼稚園や保育園に通う園児たちです。
 最近の園児たちは知識が豊富な為「サンタクロースなんていない!」と言う子も多いのですが、何故か傾向的に節分の鬼は信じており、とてもとても怖がることが多いようです。
 この園児たちの感情を利用して、地獄変のエネルギーをチャージしましょう。

先輩! 幼稚園児をビビらせて泣かせるッスよ!(作者 唐揚げ
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「いや、違うんスよ」
  何? どうしたの? なんかヤなことあった? と聞きたくなるような爆弾発言から話を始めた七田・ナナ(エンジョイガール・g05125)。さすがにディアボロスからの胡乱な視線に耐えきれず、釈明を始めた。
「ほら、アレッス! 攻略旅団で決まった、節分を楽しんで地獄変のエネルギーを貯めようっていう話!
 あれのために、最終人類史の幼稚園や保育園に遊びにいって、鬼に扮しようって話が出てるんスよ~」
 別にウチが泣かせたいわけじゃないッス! と、なぜかぷりぷり怒るナナ。理不尽だ。

「で、まあそういうわけで、ウチは千代田区にある幼稚園にお話をさせてもらったッス。
 ……ただこう、なんつーんスかね、そこのコたちが妙に手強いというか、なんていうか……」
 ナナは腕を組み、唸った。
「令和生まれのコって怖いッスよねぇ、ちいさくてカワいいのに、「サンタはいない」とか「鬼よりも死が恐ろしい」とか「大人のくせに鬼が怖いなんてざぁこ」とか滅茶苦茶言うんスよ……」
 どうやら一度実際に足を運んだらしく、ナナはこてんぱんにされたらしい。言葉で。それにしても大人びたとかそういう話で終わらせてはいけない気がするが、まあそこはそれである。
「けど、先輩がたならきっとギャン泣きさせられるはずッス! いっぺんキャン言わせてやるッス!
 ……あっ、いや違くて! 泣かせたいわけじゃなくて! 節分! 節分を楽しむっていう話ッスからね!?」
 ナナは慌てて言い繕った。言い訳にしか聞こえないのは、気のせいではないだろう。

「と、とにかく! 必要なものがあったら新宿のいろんな企業の人たちが手を貸してくれるし、幼稚園の先生がたも手伝ってくださるッス! もちろんウチも手伝うから、どうぞお気軽にお声がけくださいッス!」
 ナナは腕まくりして、ぐっと力こぶを作ってみせた。出来てないけど。
「ま~、ただ怖がらせるのもなんッスから、終わったら豆まきしたりパーティとかも楽しいッスよね! 恵方巻食べたいッス!」
 最後の最後に、結局本音が漏れていた。

●最終人類史:千代田区立幼稚園「めめんともり」
「みんな~、絵本の時間よ~」
「今日はとっても怖い鬼の絵本だから、みんな泣いちゃうかもしれないね」
 と、幼児向け番組で歌とか歌ってそうな若い先生たちが、子供たちを呼び集める。

 しかし、ここの幼稚園児たちは一筋縄ではいかなかった!
「僕は思うんですが、今このときも宇宙が膨張を続けていることのほうが恐ろしいのでは?」
「あなたはどうして的確だけど今じゃないことを言うのよしたかくん(5歳)」
「わっ……わぁ……!」
「せんせー! かわのくん(4歳)がないちゃいました!」
「はぁ? ふぅん?」
「こらうさみくん(3歳)、かわのくんのまわりをグルグルして煽っちゃダメでしょ!」
「せんせーってば鬼がこわいの~? ざぁこ❤ざぁこ❤前髪すかすか❤」
「まだハゲてない、まだハゲてないからね! すがちゃん(4歳)!」
 と、このように、現役の先生がたでも手をこまねいているのだ。ディアボロスは、無事に子供たちをビビらせられるのか!?


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
7
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【狐変身】
1
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【怪力無双】
2
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【悲劇感知】
2
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【強運の加護】
2
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【浮遊】
2
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【迷宮化】
1
洞窟や家屋、砦などの内部を迷宮に変化させる。迷宮化により、敵は探索や突破に必要な時間が「効果LV倍」される。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【建造物分解】
2
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【ハウスキーパー】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【通信障害】
2
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV4 / 【ダメージアップ】LV5 / 【ガードアップ】LV2 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【反撃アップ】LV5(最大) / 【ドレイン】LV2 / 【アヴォイド】LV1 / 【ロストエナジー】LV2 / 【グロリアス】LV5(最大)

●マスターより

唐揚げ
 恵方巻きです。このアイディア、素晴らしいものだと個人的に思いました。なので書きます。
 が、OPを見て頂ければ分かる通り、ネタ成分が非常に濃いです。それしかないまであります。
 まともにパーティをやろうと思えば出来ないこともないので、お気軽にご参加ください。

●子供たちを怖がらせるなんてかわいそう! という方々へ
 頑張って怖がらせようとしたけど、大人びた子供たちに論破されたりしてあえなく撃沈!
 ……みたいなプレイングでも、全然問題ありません。大事なのはイベントを楽しむことです!
 もちろん、普通にガチに恐怖に陥れてもいいでしょう。そういうシナリオですからね!
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


河津・或人
*アドリブ歓迎
ブロス(g03342)と

まずは…子供向けの遠慮のないコンテンツを
フリーゲームに出て来る青鬼(一般名詞だ問題無い)とか
ガチ目のなまはげの動画を用意しよう

ただのタブレットでの再生でしょ?という子のために
パラドクスエミュレータを用いて立体映像を投影して
リアルなモーションと360度のサウンドを体験してもらおう
触るような子がいれば、立体映像の内側に仕込んでおいた【罪縛りの鎖】が捕まえて
内側に取り込んじゃうぞ
そのまま【トラップ生成】で床下への臨時落とし穴へご招待
ちょっとだけ真っ暗な時間を楽しんでもらおう

園児たちに歳の近いブロスに怖いときのケアはお任せするとして…
俺は怪我させないよう気を配ろう


ブロス・ブラッドハート
あるとにーちゃん(g00444)と一緒
こっちもなまはげ姿でがおー!
ぬいぐるみの包丁は当ててもぽよぽよ、翼も尻尾も丸見えなスタイル!

ってにーちゃんはガチガチのガチ!?おれのじゃ怖がってもらえねーし、そっちのお手伝いしちゃおかな〜
にーちゃんの立体映像が現れたら【冷気の支配者】でちょっと肌寒いくらいに気温を下げて〜♪
ふっふっふ、おれのなまはげを見てからだからな、さらに怖く見えちゃうんじゃねーかな。…てゆーかおれもこわいかも…!

落とし穴は先生にスタンバイしてもらって、怖がってる子がいれば上に連れて戻ってきてもらう
怖い思い出じゃなくて、このあとの鬼退治をすっげー楽しめるようにしたいのだ

アドリブ大歓迎だ!


●大人の技術による本気のビビらせ
「みんなー! ディアボロスさんたちが来てくれたよー」
「「「わー!」」」
 女性の先生の言葉に、ちびっこたちは大盛りあがり!
「こうして見てるとごく普通の幼稚園児にしか見えないんだが……」
 河津・或人(エンジェルナンバー・g00444)は、部屋の外ではてなと首を傾げた。
「けど、いー子たちだとそれはそれで困っちまうなー、かわいそーっつーか」
 その隣のブロス・ブラッドハート(いっしょのじかん・g03342)は、すでになまはげモードで準備万端。
 なお、翼と尻尾は丸見え。包丁は一目でわかるぐらい縫い物製で、尖ってる部分もぽよぽよのふわふわである。優しい!
「まー、まずはチャレンジしてからだな! にーちゃんはどんなふうに怖がらせるんだ?」
「俺? まあ見ればわかるよ。それじゃ行くか」
「おー!」
 ガラガラと扉を開け、ふたりは園児たちの前に姿を表した。

「がおー! わるい子はいねーがー!」
 まずはブロスが、片手を軽く曲げて顔の横に持っていき、包丁(縫い物)を掲げて威嚇!
「「「……」」」
「……あ、あれ。が、がおー! こわい鬼だぞー!」
 園児たちがきょとんとしているので、再度驚かせようとするブロスだが……。
「「「わー、かわいー!」」」
「えー!?」
 子供たちは怯えるどころか群がってきた!
「すげー! この尻尾ほんもの?」
「でっかい羽根がはえてるー!」
「わ、ちょ、だめだってあぶないぞ! お、鬼だぞー! がおー!」
「「「かわいー!」」」
「ええー!?」
 ブロス、あえなく撃沈! 子供たちに群がられ、完全に人気ゆるキャラみたいな扱いをされている!

「ははは、完全に見抜かれてるな」
「にーちゃん! た、たすけてー!」
 ブロスが本気になれば、子供たちを振り払うことはたやすい。が、彼は心優しいお兄ちゃんなので、そんな乱暴なことが出来ないのだ。あと、普段は年下扱いされてばかりなので、なんだかんだ慕われるのはちょっと心地よかった。

「君たち、そんな風に鬼のことをからかってると……こ~んなもっと恐ろしい鬼が現れちゃうかもしれないぞ」
 或人がしゃがみこみ、片膝を突いてタブレット液晶の再生ボタンを押した。
 すると、おどろおどろしいBGMとともに、暗い画面の奥にぎらりとふたつの眼光が灯る……それは徐々に徐々に、BGMの盛り上がりとともに画面に向かって近づいてくる!
「「「……」」」
「う、うわあ……にーちゃんこれガチすぎない!?」
 むしろブロスのほうが怯えている。そしてたっぷり焦らしたところで……画面に、恐ろしい鬼の顔がデン! とアップに! そして低く這うような唸り声! ジャンプスケアだ!

「……どうかな? 怖いだろう?」
 或人が言うと、いかにもませてそうな男の子がタブレットを指差した。
「でもこれ、動画でしょ?」
「急に画面にぐわっと出てこられたらそりゃビクッとするよね」
「この素材、有料アセットでみたことある~」
 なんか1名マセてるとかそういうレベルじゃねえのがいる気がするが、或人はなるほどと納得した。
「げっ!? ど、どうすんのにーちゃん!」
「……なるほど。本当にこれはただの動画かな?」
「え!?」
 ブロスが言った瞬間……なんと部屋の外から、ひた……ひた……という足音が!
「「「!?」」」
 子供たちはそちらを振り返りびくりと身を竦めた。さらに部屋の扉に、まるで廊下の向こうから何か恐ろしいものが近づいてきているような影法師が伸びる!
「えっ、ま、まさか」
「……君たちが悪い子だから、鬼が本当に来ちゃったのかもな?」
 或人はにやりと笑い、おどろおどろしい口調で言った。

「ち、ちげーし! こんなの動画だし!」
 生意気そうな子供がタブレットに触れようとすると、じゃらりと鎖が生えてくる!
「わ、うわーっ!?」
「わああ!?」
(「ってにーちゃん、残留効果まで使うのかよ!? ん、んじゃおれも!」)
 ブロスは音と影にびくびくしつつ、部屋の温度をちょっぴり下げてみた。子供たちは悲鳴を上げる!
「わああ! やだよー、怖いよー!」
「こ、こんなのウソに決まって……ひゃー!?」
 まだ生意気を言う子供は、落とし穴の下にぴゅーんだ! なお、下には先生がちゃんとスタンバイしており、問題ない。
「ほら、もうすぐ鬼が来ちゃうぞ。悪い子はみぃんな……」
「「「や、やだー!! こわいよー!!!」」」
 子供たちはブロスにひしっと抱きついた!
「わっ! っはは、だいじょーぶだぞ! おれはいい鬼だからな! よい子は守ってあげるのだー!」
 ブロスがそう言うと、近づいていた足音と影はフッと消える。
「「「あ……」」」
「な? みたろ!」
 ブロスはふんすと胸を張る。或人は彼の視線に軽くウィンクした。あの音と影は、もちろん或人が仕込んだギミックだ。
「「「わーん!」」」
 子供たちはすっかり泣きじゃくっている。怖い思いをしたぶん、安堵の気持ちも強かったのだろう。そのあと、落とし穴の下に居た先生も戻ってきて、とりあえず泣き止ませてあげるふたりだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【迷宮化】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

高遠・葉月
アレンジ歓迎

(しゃけを頭に載せつつ)
やれやれナナはダメな子ね。
こう言う場合は上から物を言うのではなく相手と同じレベルに立ってあげて一緒に遊ぶくらいの余裕がないとダメなのよ

とかくっそえらそーに言いながらも
スカート捲りとかセクハラとか髪引かれたり馬鹿にされたりしたら
「あ?(一段ひくい声)」
をあげます
更に馬鹿にされたら
「あ?(ころすって声)」
をあげます

結局子供たちを追い回し尻を叩き最終的には簀巻きで軒先に吊るす蛮行に及びます。同レベル
身に美しいって書いて躾って読むのよ。その身に刻みなさい
ぶらんぶらんしてる園児にふんすと胸張り

しゃけはふつーに仲良く馴染んで豆食べて遊んでます
ねこ用でなくても食べれます


●先輩のカリスマVS園児のパワ
「やれやれ、ナナはダメな子ね」
 ふふん、と得意げに笑う高遠・葉月(猫・g04390)。ナナは両手をぐっと握りしめ「うぐぐ!」と呻いた。
「じゃ、じゃあ葉月先輩ならどうするッスか!?」
「こういう時は、上から物を言うのはダメ。相手と同じレベルに立ってあげて、一緒に遊ぶくらいの余裕がないとね」
「な、なるほど……! さすが先輩、ハイパー大人ッス!」
 ナナはおお~! と目をキラキラさせた
「それほどでもないわね。まあ、お手本を見せてあげるわ」
「心して拝見するッス!」
 頭の上のスフィンクスは、のんびりあくびしていた。

 って感じで超ドヤ顔で園児たちの前に現れた葉月。
「さあ子供たち、今日はあなたたちを恐怖のズンドコに」
「わーきれいなおねえちゃんだー!」
「えっ? な、なかなかわかってるじゃない」
 ふふん、と得意げに髪をなびかせる葉月。すると、さらさらした金髪を、子供は突然ぐわしと鷲掴み!
「いったぁ!?」
「わーきれー! えいえい」
「ちょ、引っ張んじゃないわよ、こら!」
「あははは! ねーちゃんちょれー! 全然子供じゃーん!」
 と、別の園児がお腹に手を当ててけらけら笑う。

「あ?」
「ヒュッ」
 葉月にめちゃくちゃギロリと睨まれ、笑っていた園児は息を止めた。コワイ!
「えいえい! もっと引っ張っちゃ」
「あぁ?(さらに1オクターブ低くなる)」
「キュッ」
 調子に乗っていた園児も絶対零度の睨みを喰らい、髪を手放すと震え上がった!
「うわ、こえー!」
「おにばばだおにばば」
「あ!?」
「「「わー逃げろー!!」」」
 蜘蛛の子を散らすように走る子供たち! 葉月は髪を整えつつプルプルと震えた。

「せ、先輩、子供のやることッスから……」
「……こぉのワルガキどもー!!!」
「せんぱーい!? 余裕は!? 余裕はどうしたんスかー!?」
 ドカーン! と頭から噴火しそうな勢いでキレる葉月! 園児を追いかけ回しケツをひっぱたき、お昼寝用の布団で簀巻きにしていく! コワイ!
「うわー! ぼうりょくはんたいー!」
「身に美しいって書いて躾って読むのよ! その身に刻みなさい!」
 スパーンスパーン! いい音が響く! ギャン泣きする子供!
「……あ、しゃけは豆食べるッスか??」
 顔をくしくししていたスフィンクスは、ナナが差し出した豆をぺろりと平らげにゃあと鳴いた。
「わたしの勝ちよ! あーっはっはっは!」
 ぶらんぶらんしてる子供たちを前に勝ち誇る葉月であった。大人の余裕とは???
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【グロリアス】がLV2になった!

袁・雀蜂
・行動
虎縞ビキニ姿で(活性化中のディアボロスカードの恰好です)
【飛翔】しながら宙をゆっくり移動して子供を追い回す
「雷闘気」で雷光を出して脅かし、豆は大人気なく避けて子供たちを煽り
豆まきに熱くなるよう仕向ける
(技能「空中戦、電撃使い、挑発、激励」)

・セリフ
(ぴかぴか光りながら宙に浮き)
はーはっはっは!
ウチが鬼だよ、お前たちのご馳走はウチが貰った!
この恵方巻を食べたければ豆を当てて鬼を退治してみるんだね!

ほらほら当たらないよー、ウチを捕まえないと全部食べちゃうぞー


●恐怖! 空飛ぶ虎柄ビキニスズメバチ電気鬼!(過積載)
「えい! えい!」
「はーっはっはっは! 当たらないぞー!」
 園児の投げる豆を、空に浮かぶ袁・雀蜂(ホーネットガール・g01434)はひょいひょい躱してしまう。
 その気になればもっと速く飛べるのが【飛翔】の強み。だがあえてゆっくり移動することで、じりじりと園児たちを追い詰めているのだ。

 しかし、そう簡単には当たってやらない。
 急加速でひょいっと豆を躱し、パチパチと電気の火花を見せつけておどかす。園児たちはすでに半泣きだ!
「ほらほら、ウチが鬼だよ~。豆を当ててやっつけないと、お前たちのご馳走はウチがもらっちゃうぞー!」
「「「お、おにはそとー!」」」
 ぺいっ。子供の腕力などたかが知れたもの、距離を取れば届かせないこともできるだろうが、そこはあくまで脅かすことがメインであるから、ギリギリ届く距離を保ってあげる。
 それでいて、これまたギリギリで躱すのだ。園児は怯えてはいるが、なんとか当てようとどんどん熱中してしまう!

「ふっふっふ、これがなにかわかるかな?」
「あ! 恵方巻きだ!」
 雀蜂が腰に結んでいた袋から、タッパーに詰められた恵方巻きを取り出すと、園児は盛り上がった!
「そう! けどね、これはウチのものだよ。もうもらっちゃったからね!」
「えー! ご馳走って、恵方巻きのことだったの!?」
「この恵方巻きを食べたければ、豆を当てて鬼を退治してみせるんだね!」
「このー!」
 えいえい! とさらに白熱する豆まき。雀蜂はひょいひょいと大人気なく躱す!
「うえーん! 鬼に恵方巻食べられちゃうよー!」
「ほらほら当たらないよー、ウチを捕まえないと全部食べちゃうぞー。わっはっは!」
 もちろん雀蜂も、子供たちをいじめたいわけではない。そうして鬼が手強いことをアピールし、やっつけなければいけないという想いを刺激しているのだ。
「くっそー、絶対やっつけてやる!」
 瞳の奥に闘志を燃やす子供たちを見て、雀蜂はしてやったりの笑みを浮かべた。園児と鬼のバトルが一番アツい火花を散らす!
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!

テレジア・ローゼンタール
なるほど、なかなかに増長している
少しばかり灸を据えてやらねば

まずは鬼の仮装をして……(資料をあさる)
ツノ(ヘアバンド)をつけて、手には金棒(発泡スチロール製)、服は……赤い褌……? すみません、何か胸に巻くものを……

先生に対して調子に乗っている子供たちの前に現れる
見た目にはただのコスプレ女
イベントなどでそういうのを見たこともある子供もいるかもしれない
怖がられはしないでしょうが……

これでも生前から殺し合いを生業にしてきた騎士
小賢しい知識や理屈など超えて、その睨み付ける眼光だけで子供を震え上がらせるには充分過ぎる(殺気・精神攻撃)

これに懲りたら、もう少し身の程を弁えることです


●その資料、何かとんでもなく間違っていませんか?
「なあなあ、他の組にディアボロスがきてんだってー」
「マジかよ~、節分だからかな~?」
 幼稚園児にしてはやけにマセた男子園児たちがだらだらと会話している。
「ここにもくんじゃねー?」
「じゃあからかってあそぼーぜー!」
「そーだな! 鬼なんかぜんぜんこわくねーし!」
 けらけらと笑う男子園児たち! その時である!

「――幼い子供とはいえ、その増長は目に余ります!」
「「「!?」」」
 スパーン! と扉を開け、テレジア・ローゼンタール(魔剣の騎士・g01612)が現れたのだ!
「な、なんだよー、こわくないぞー!」
「そうだそうだ! 鬼なん、か……?」
「……」
 園児たちは多少ビビりつつ、はやしたてようとした、が……。

「「「……ち、痴女だー!!」」」
「は!?!?!」
 テレジアはあまりにも失礼な物言いに唖然とする!
「な、何を言うのです! 私は鬼です! 誰がどう見ても!!」
「だっておっぱいすげーじゃん!」
「ヘソ出しじゃん!!」
「おれこれパパが机の奥に隠してる本で見た!!」
 テレジアは発泡スチロール製の金棒をわなわなと震わせた。
 なぜだ、誰がどう見ても完璧な鬼の仮装のはず。なぜ……!?

 ほわんほわんほわんてれてれ~(回想SE)
『あのうディアボロスさん、何か用意したほうがいいものはあります?』
『そうですね、角のヘアバンドと金棒、それと……』
『……すみませんディアボロスさん、その本は……?』
『これですか? 仮装のために調達した資料なんです。で、ですが……さすがに赤いふんどしだけというのは……』
(『誰がどう見てもコスプレ写真集なのに本気なのかしらこの人』)
『すみません、何か胸に巻くものを……』
『本気なのかしらこの人……』
『えっ!? 何がですか!?』

 ……ほわんほわんほわんじあじあ~(現在に戻るSE)
「と、とにかく。もう少し身の程を弁えることです!」
 ギラリ! テレジアはレンズの奥の瞳を鋭く尖らせた! その眼光に震え上がる子供たち!
「わーん! 痴女ににらまれたー!」
「おっぱいこわいー!!」
「おまわりさーん! たすけてー!!」
「……何かあっているけど間違っている気がするのですが!?」
 テレジアはただただ困惑した。園児たちの性癖はひん曲がった可能性がある。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

錣吹・しとら
陸(g01002)と

なるほどつまり生意気なガキンチョどもをビビらせてやりゃあいいわけだな?
いいぜ教えてやらあ……本当の"恐怖”って奴をよお……

ああよくいるよな、生きてる人間の方が怖いとか幽霊より暴力団員の方が怖いってさあ。つまりよぉ……

←(生きててヤクザの娘で鬼人)

アタシがフルコンボで一番怖いって事じゃねえかああああ!!!

馬頭野郎!節分に可愛さなんて要らねえ!
鬼と真っ向からぶつかり合うのが節分だろうが!

バックアップは任せたぞお頭!
うおお悪い子はいねえがぁあああ!悪い子はモツ抜いて売り飛ばしちゃうぞおおおおおお!!!
(ナマハゲめいた服装をして鬼の形相(物理)で突っ込んで行く)


竜城・陸
◆しとら(g00929)と

ちょっと気合入りすぎじゃない?
俺あっちの味方してきたほうがいいんじゃないかな……

少しくらい生意気なくらいは可愛いものだと思うけどね
恐怖に理論や理性で対抗できるのは悪いことじゃないし
って、ちょっとしとら、自己完結でキレないで

あとほら、素でフルコンボでも一応君は女の子だし
一応顔は可愛いんだから
ちょっとお面被ったり仮装くらいしなよ
うん、だから被れって言ってるんだけどね???

じゃあ、俺は遠くから見てるから
君が暴走し始めたら止める人がいないと大変だしね

適度に光で周りを“それらしく”演出しつつ
しとらがいよいよ暴走しそうなら首根っこを掴んで止める
怖がらせるにも限度があるからね……


●番長と極道
「うおお悪い子はいねえがぁあああ!! 悪い子はモツ抜いて売り飛ばしちゃうぞおおおおお!!!」
「わー!! こわいー!!」
「おまわりさーん! こうざつくれないひとがここにいますー! たすけてー!!」
「ぼうりょくはんたい! ぼうりょくはんたい!」
 ナマハゲめいた恐ろしい格好の錣吹・しとら(鬼門の姫・g00929)のあまりの"圧"に、園児たちはギャン泣きして逃げ回っている。

 そして、それを眺める竜城・陸(蒼海番長・g01002)は、いつもの顔(具体的に言うとアイコンのやつ)でこめかみを押さえていた。
「……もう止めたほうがいいんじゃないかあれ……」
 いやでも、まだ始まったばかりだし。
 けど暴走してるかしてないかでいうと、もうしてるような……。
 陸は悩んだ。本気で悩んだ。
 なんでこんなことになってしまったかというと、それは少し前に遡る……。
 ほわんほわんほわんしとしと~(回想SE)

「お頭よぉ……聞いたことねえか?」
「藪から棒になんだい、しとら」
 しとらは幼稚園「めめんともり」の門を見上げながら、腕を組んだ。
「よくさぁ、「生きてる人間の方が怖い」とか、「幽霊より暴力団員の方が怖い」って言うだろ?」
「ああ、ちょっとひねった怪談とかにありそうだね、そういうの。怪奇現象より登場人物のほうがアレだったとか」
「そうそう、そういうのだよ。それってつまりよぉ……」

 ビシィ! しとらは自分を親指で示した!
「生きてて!」
「うん」
「ヤクザの娘で!!」
「うん(何が言いたいのかもうわかった)」
「ついでに鬼人! つまり――」
 くわっ! しとらは鬼の形相(つまりアイコンのやつ)になった!
「アタシがフルコンボで一番怖いってことだよなぁ!!??」
「自己完結でキレないで?? 俺何も言ってないけど???」
 陸がしとらのことを茶化したならともかく、自分から言い出して自分でキレているので手のつけようがない。

「ケッ! いいんだよアタシぁ、つーかキレてねえし!」
「それキレてる人が言うセリフだよね」
「うるせえなぁお頭はよぉ! とにかく生意気なガキンチョどもをビビらせる役目にぴったしってこったよ!」
 しとらはこう口を⊿って感じの形に吊り上げた(つまり拗ねている)。
「教えてやらあ……本当の"恐怖"って奴をよぉ……!!」

 陸は眉間を揉みつつ冷静に指摘した。
「……恐怖に理論や理性で対抗できるのは悪いことじゃないと思うんだけど」
「バッカお頭、ガキンチョだからってナメてたら足元掬われるぜ!」
「別に年長者ぶるわけではないけどさ……あとねしとら、一応君は女の子だし、一応顔はカワイイんだから、ちょっとお面被ったり仮装くらいしなよ」
「馬頭野郎! 節分に可愛さなんて要らねえ! 鬼と真っ向からぶつかり合うのが節分だろうが!!」
「うん、だから被れって言ってるんだけどね??」
「あと「一応」って二回もつけんのどういうことだゴラァ!!」
「……」
「目ぇそらすなお頭ぁあああ!!」

 とまあ、こういうことがあった。
 で、しとらが「バックアップは任せたぜ」とか言うもんだから、こう演出に徹してあとは暴走した時のストッパーになるつもりでいた、のだが……。
「ゴルァアアアア!! バラして海に沈めちまうぞぉおお!!」
「ぎゃー!! ころされるー!!」
「だれかー! おとこのひとよんでー!!」
「おに! あくま!! でぃあぼろす!!!」
 園児たちはガン泣きしていて、しとらは口から鬼火を吐きそうな勢いで荒れ狂っており、先生がたはハラハラしている。
「あの、大丈夫ですから。本当にそんなことしたりはしないので……」
 陸は先生の皆さんを安心させるため、ぺこぺこした。

「お、おにはそとー! おにはそとー!」
 勇敢な園児が豆を投げつける! しかし!
「あぁん!!?」
「ぴぃ!!!」
 しとらは鬼の形相で、プレイヤーの接近に気づいたホラーゲームの強モブみたいな速度で振り返ると、なぜか前傾姿勢のまま上半身を一切ブレさせずシャシャシャシャーッと接近する! コワイ!
「オラオラ排除してみろコラァアア!! 暴対法がなんぼのもんじゃぁああ!!」
「ぎゃー!! こわいー!!!」
「いやもうほんと、ほんといい子なので。根は。あれはこうディアボロスジョークというか……」
「ガキンチョには色々使い道があんだぞオラァアア!!」
「よし止めよう(使命感)」
「ぐえー!!」
 陸は秒でしとらの首根っこを掴んだ!
「あのね、怖がらせるにも限度があるからね?」
「離せお頭ぁ! 今のうちに社会の怖さってもんを覚えさせておかねえと、ガキンチョたちの未来がズンドコなんだよぉ!!」
「完全に別の使命感生えてるし……」
「「「かっけー!!」」」
 じたばたするしとらを片手で持ち上げる陸に、子供たちの憧れの眼差しが集まったという。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【飛翔】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!

本郷・夏深
私は顔が良いですが、怖がってもらえる系統の良さではないです
故にカフカは人怖系でビビらせたく
自身と同じ人間に見えて、会話も可能、なのに全く理解できない
それこそが真の恐怖であると教えてあげますよ

でも少しは迫力が欲しいので、血塗れ姿で挑みます
あと金棒も欲しい…
とりあえず包丁で

こんにちは!節分なので来ました、鬼です
今日は法が許す範囲で羽目を外して良いという許可を貰ったので、色々と外しに来ました
どうぞよろしくお願いします!

あ、この包丁は切れないやつなのでご安心を
切れない方がね、良いんですよ
具合とかがね
良いんです
よし、それでは誰でもいいので一歩前に出て下さい!
素晴らしい抵抗です!素直な子ほど可愛いですよ!


●これ本当に演技ですか?
「こんにちは!」
「「「ピッ」」」
 ニコニコ笑顔で挨拶する本郷・夏深(逢魔が夏・g00583)を目視した瞬間、園児たちは生まれたての小鳥みたいな悲鳴を上げて震え上がった。
 なんせ夏深の格好ときたら、あちこちが血まみれ(※血糊)な上に、手にはギラリと鈍く輝く包丁(※絶対に切れないし刺さらない)を握りしめているのである。
 誰がどう見ても殺人鬼だ。さもなければ、因習村から時空転移したタイプの危険人物である。どっちでも怖い!
 おまけに夏深は自称するだけあって顔がよく、めちゃくちゃハキハキ挨拶したので「初手でガン逃げする」という選択肢を奪われてしまったのだ。狡猾!

「あ……あの、どちらさまで……」
 マセた女の子が、震えながら誰何した。田舎の名家かな?
「節分なので来ました。鬼です」
「ざしきろうにとらわれてるタイプのひとだ……」
「むらのいんしゅうでいないものとしてあつかわれてるひとだ……」
「おなじかおをしたふたごがいるやつだ……」
 なぜか子供たちの理解の解像度は変な方向に高い。

「今日はですねぇ、法が許す範囲で羽目を外していいという許可をもらったので、色々と外しに来ました。どうぞよろしくお願いします!」
「いろいろ? いろいろって羽目以外のなにを??」
「どうぞよろしくお願いします!」
「かいわができない!! こわいよー!!」
 泣き始める子供たち! だが一部の勇敢な園児たちは、つーんとふんぞり返った!
「ふんだ! こんなのこわくないもんねー!」
「そーだそーだ! どーせこのほうちょうだってつくりものだぜー」
「ええそうです、この包丁は切れないやつなのでご安心を」
 夏深は指でちょんちょんと先端を押しつつ微笑んだ。
「切れないほうがね、いいんですよ」
「「「え?」」」
「具合とかがね。いいんです」
「「「え!?」」」
 なんだこの不穏な雰囲気の出し方ガチなやつじゃん!
「よし、それでは誰でもいいので一歩前に出てください!」
「「「にげろー!!」」」
「おや抵抗ですか、素晴らしいですね! 素直な子ほど可愛いですよ!」
「「「ぜったいつかまるなー!!」」」
 子供たちギャン泣き! 夏深笑顔で追う! しかも走ったりはせず早歩き(体のサイズが違うのでそれで追いつける)だ!
「いやぁ楽しいですねえ節分! 一年に一度と言わず一週間に一度ぐらいは楽しみたいですねぇ! ご馳走の代わりにね!」
「「「ぎゃー!!!」」」
 本職の方かな??
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV4になった!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!

薬袋・透
蛇の紋瞳開放、縦長の瞳孔に変化
殺気を込めた睨み付けの気絶攻撃

固まる子は捕まえて先生の所へ
他の子は追い回したり驚かせたり、怪我させないように気をつけつつ相手を

わざと逃がして遊ばせたり
一定の距離を保って追いかけたり
先回りして待ち伏せ、不意打ちしたりと全力で弄ぶ

捕まえたところで至近距離で顔を眺め回しつつ
あはは、蛇に睨まれた蛙みたいに固まってるわね?さてどの子から食べようかしら?どうせなら先生を困らせる一番悪い子からいただきたいわね!
とギャン泣きするまで脅す

先生が立ち向かって来たら程々にやり合ってから頃合いを見て退散

ピンチを救うヒーロー作戦ね

これで園児達も先生の言うこと少しは聞くようになるでしょ


●節分に魔女は哂う
「あははは!」
 気まぐれな妖精を思わせる奔放な笑い声を上げ、逃げ回る園児を追いかける薬袋・透(無彩の魔女の系譜・g02087)。
「にげろー! まじょだー!!」
 すでにギャン泣きしている子供もいれば、まだ鬼ごっこ気分できゃっきゃしている園児もいる。
「そうよ、せいぜい逃げなさい。逃げられないのろまな子は……」
 透は前のめりの姿勢になり、子供たちの注目が顔面に向かうようにする。そして、これみよがしに目を見開いた。
「美味しく食べちゃうわよ!」
「「「わああ!!」」」
 蛇めいた凝視はさすがの貫禄というべきか、園児の中には恐怖が閾値を超えてぴーんと動きが固まってしまう子も。

 透はそんな子にじわじわとにじり寄る。そして、こわごわと見守る園児たちに見せつけるように抱えあげるのだ。
「あはは、蛇に睨まれた蛙みたいに固まってるわね? この子はご馳走にとっておきましょう」
 透は演技がかったふうに言うと、踵を返して廊下の向こうに。

(「じゃ、お願いね先生」)
(「あとは流れ通りにですね。頑張ります!」)
 そこにはこっそり園の先生がいて、じわわ……と泣きそうな園児を受け取るのだ。
 これは、いいところで先生がかっこよく透をやっつけるという筋書きの布石なのである。

 透はすぐに大部屋に戻り、邪悪な笑みを浮かべた。
「……さぁ、次はどの子にしようかしら~!」
「「「わ、わあああ!」」」
 友達がさらわれたと思い込んだ園児たちは、完全に怯えて逃げ回る。
 透は先回りしたり距離を保ってじわじわ追いかけたり、恐怖を煽るだけ煽って子供たちを捕まえていくのだ。
「ほら、捕まえた。あなたは先生を困らせる悪い子みたいねぇ……? あなたから食べちゃおうかしら!」
「わー!! やだー!!!」
 抱きかかえられた子供はギャン泣きだ!
「そこまでです!」
 と、そこへ先生登場! 手には豆が入った袋を持っていて、それを透に突きつける!
「そ、それは僕がとっても苦手な……豆!?」
 透は一転して驚き恐怖の表情を浮かべると、じりじり後退った。
「さあみんな、一緒に魔女をやっつけましょう!」
「うぐぐ……お、覚えてなさい!」
 透はササッと素早く姿を消した。こういう時は残留効果も役立つ。

「せんせー、かっこいー!」
「いつも生意気言ってごめんなさい……」
 廊下にまで聞こえてくる騒がしい声を耳に、透はふっと微笑んだ。
「これで、先生も少しは言うことを聞いてもらえるでしょ」
 ヒーロー作戦、大成功だ!
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV5になった!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!

天瀬・初名
(自分のアイテム欄の虎の皮衣着て怖がらせる為わざと偉そうでいやらしい笑みを浮かべながらアイテム欄のピンクの悪魔(大金棒)構え威風堂々と
我こそは!鬼である!!
(見当外れの方向にパラドクス放ってビビらせる、遊具壊したらこっそり直そう
ふはははは!吾輩が来たからには明日から給食のプリンやゼリーは無しである!全部貰う!!
(泣いたり漏らした子はさり気なく先生に保護誘導
これかブランコというのは!どちらの方が上手く漕げるか誰か勝負を受ける勇気ある者はおるか!(適当な遊具でデザートかけて勝負を持ちかけ豆まかれて最後には負ける
ふはは、今日はこの位にしておいてやろう!(追い払われる時は泣く振りしながら
ネタ堕ち歓迎


元野・ジゾー
任せてくださいよ。
俺はクロノヴェーダは超めっちゃ怖いけど、幼稚園児は全ッ然ッ怖くない男ですよ。

むしろ幼稚園児に勝つために生まれてきた男と言っても過言じゃあないッ!

ってことで鬼の面を被りまして、その上からサングラスをかけまして。
黒いスーツに鬼面サングラスで、これがナウい鬼。
捕まった人はもれなく地獄行きです。
え?地獄ってどんなとこかって?
何を話してもスマホイジられながらの空返事しかしてくれない男女に囲まれて動けないところですよ。
君たちは幼い故にまともに取り合ってくれる大人しか知らない。
ふふ、怖いぞ……やべーっすね、すげーっすね、マジでー?しか言われない地獄は!

さあ、俺から逃げながら豆をまくんだッ!


●どんなおにでも そんなのひとのかって
「ふはははは! 我こそは!! 鬼である!!!」
「はいどーもー、ナウい鬼ですよ」
 それぞれ別の扉をスパーン! と勢いよく開けて、園児たちの待つ大部屋に現れたふたりの男女。
「「ん?」」
 ふたりはきょとんとする園児を挟み、互いの存在に気づいた。
「ジゾーさんじゃん!」
「初名ちゃんも来てたのね……」
 そして天瀬・初名(カオス処方箋・g00765)と元野・ジゾー(整髪料はワックス派・g02885)は、お互いの格好を見た。
「「なにその格好!!??」」
 まったく同時のツッコミだった。

 で、実際お互いにどういう格好してるかというと。
「初名ちゃん……それマズくない? そのどこがマズいかって俺の口から言うと、俺の手が後ろに回るから具体的には指摘できないけど……マズくない!?」
 もともと普段からへそ出しルックにミニのスカートな初名だが、今日は虎の皮衣にピンクの悪魔(金棒ということになっている釘バット)を担いだ、鬼っ子スタイルである。
「えー!? いやいや、初名ちゃ……じゃなくて、吾輩は鬼なのでこれが当たり前なのである!!」
「あ、キャラから入ってんのね……」
 どうやら子供たちをビビらせるつもりらしいが、初名の「えらそうでいやらしい笑み」は割と自称なところが大きく、ご飯をたくさん食べそうな元気のよさは隠せていなかった。

「っていうか、そういうジゾーさんこそ大概じゃん! ……である!!」
「語尾雑だな! いや俺はそんなことないけど? 誰がどう見てもナウな鬼ですけど??」
 ジゾー、チャキッとサングラスを指で押し上げる。なお、彼は黒スーツをビシッと……というほどでもないがまあ普段よりは多少きちっと着こなしていて、サングラスの下には鬼の面を着けている。なぜ?
「鬼要素、お面しかないじゃん! ……である。サングラスいらないじゃん! ……なのだ」
「無理に語尾つけてなくてよくない!? いやでもさあ、やっぱこうグラサン(ナウい言い方)あったほうが……イカちくない!?」
 クイクイッ。サングラスを指で上げたり下ろしたりしてナウな感じをアピールするジゾー。加齢臭が漂っていた。

「……いや、わかった。ここは一時休戦といこう、初名ちゃん」
 ジゾーはビシッと腕を突き出し、初名を制した。
「た、たしかに……である。吾輩たちの目的は、そう! 給食のプリンとかゼリーとかを全部もらうため!!」
「一番美味しいとこ持ってくの!? ひどくない!?」
「鬼だから当然である。ジゾーさ……サングラス鬼はどんな悪いことをするのだ?」
「俺? 俺はねぇ、子供を捕まえます。で、地獄に送ります。もれなく」
「思ったよりガチなの来た!! ……である。ちなみに地獄ってどんなとこなのであるか?」
「それはねえ……」
 ジゾーはサングラスをクイッと押し上げる。インテリ系のキャラの眼鏡みたいな使い方になってしまっていた。
「何を話しても、スマホイジられながらの空返事しかしてくれない男女に囲まれて動けないところですよ!!」
「…………それ怖い!!?」
 初名にはピンとこなかった! だってまあ空返事されたことあんまないし、されたとしたら返事してくれるまでしつこく絡むし。鋼メンタルなのだ。

「ふふ、そうだろうそうだろう。けどねぇ、怖いぞ~。園児諸君、君たちもね、幼いゆえにまともに取り合ってくれる大人しか知らないでしょ?」
 ジゾーはふふんと園児たちに言った。……そしてすっげえ味わい深い顔をした(お面で見えないけど)
「やべーっすね、すげーっすね、マジでー? しか言われない地獄は! 俺絶対やだもん!!」
「それ子供たちに伝わらない気がするんだけど……である」
「とぉにかく! 園児諸君! さあ、どっちも怖かろうッ!? 逃げながら豆をまいたりしたまえッ!」
 ビシィ! ジゾーは園児たちに言い放った!

「いや怖くないです」
「あれぇ!?」
 マセてそうな男の子がケロッとした顔で答えた!
「ほらー! やっぱり吾輩こそが鬼としてビビらせ」
「いやそっちも怖くないよね」
「うん」
「えーーー!?」
 マセてそうな女の子たちにサラッと遮られてマジで驚く初名!
「じゃ、じゃあ……あれであるなブランコというのは! どちらのほうが上手く漕げるか誰か勝負を受ける勇気ある者はおるか!」
 初名はグラウンドのほうを指差して高笑いした。
「吾輩に勝てた子には、デザートを譲ってやろう! さあどうだ!」
「あ、俺エントリーしていいやつ?」
「ジゾーさんは来たら意味ないでしょうが! である!!」
 ドカーン! 初名がピンクの悪魔を振り回すと、空に向けて雷撃が放たれた! パラドクスによるビビらせ(物理)だ!
「「「ぎゃーこわい!!」」」
「ふははは! そうであろう!」
「いや今のは普通に暴力にビビったのでは……まあいいかオラァ園児諸君逃げてみろぉ!」
「「「ぎゃー不審者だー!」」」
「ガチめに凹むやつやめてぇ!?」
 などときゃいきゃい騒ぎながら、ぐだぐだの追いかけっこになだれ込む一同だった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【通信障害】LV1が発生!
【強運の加護】がLV2になった!
効果2【グロリアス】がLV3になった!
【アヴォイド】LV1が発生!

ライカ・ネイバー
連携アドリブ大歓迎

ごめんだけど今時はもう蟹なんすわ。
蟹の齎す景色ってのを見せてあげますよ。

(虎縞模様の特殊ペイントを施した🦀カニクラブアーマー🦀を着込んで参戦。背中から伸びる10対20本の足で大地に立つその姿はまさにオニってかカニ)

カーニッ……
(離れたところからお子たちを笑顔でガン見。気づくまでガン見)

カニ・カニ・カニ・カニ……
(気づいたお子たちにかさりかさりとにじり寄る。誰かが動いたら戦闘開始)
(動いたお子様の元へ詰め寄りギャン泣きするまでぴたりと張り付く。顔を背ければ回り込み逃げ出せば同じ速さでガッツリ並走)
(ずっとカニカニ言ってるし20本の足がめっちゃわさわさしてるので多分キモい)


●2023年はカニイヤー……ってコト!?
「ねえねえ、あっちの組にもでぃあぼろすさんきたんだって!」
「すごいなー、でも節分の鬼なんかぜんぜんこわくないよなー」
 と、話している園児たち。どうディアボロスをからかうか悪巧みしているようだ。

「……ところでさ、なんかさっきからへんなかんじしない?」
「「……うん、する」」
 園児たちはぞくりと体を震わせた。どこかから謎めいた視線を感じるのだ。
「あ、あそこみて!」
 園児のひとりが廊下の曲がり角を指差す。そこには……!

「……カーニッ」
 カニが、いた。
 正確には、カニクラブアーマー(カニクラブアーマーって何??)を装備したライカ・ネイバー(エクストリームお手伝い・g06433)が、満面の笑みでこちらを見ていた。
「カニッ」
「「「ひっ」」」
 子供たちは本能的に恐怖を抱いた。生物的に、あれは"ヤバい"ということを理解したのだ。
 なお、もともと20本の足を持つので大変にキm……もとい生物的な外観を持つカニクラブアーマーは、節分ということ虎縞模様の特殊ペイントが施されており、カニというよりウミウシめいている。コワイ!

「カニ・カニ・カニ・カニ」
 ライカはかさり、かさりと曲がり角から姿を表し、じりじりと近づいた。
「か、カニだ」
「いやあれはカニじゃないよ……」
「あえていうならカニのかっこうをした不審者だよ……」
 子供たちは震えてはいるが逃げ出せなかった。動いたら殺られる。そういう確信があった。
 だが動かずにいたら、じりじり近づかれる。やっぱり殺られる!
「う、うわあああ!」
 ついに緊張に耐えきれず、園児のひとりが走り出した!

 その瞬間!
「カニィーッ!」
「ギャー!!」
 ライカは恐ろしい速度で逃亡した園児の正面に回り込んだ!
「「ギャー!!」」
 残る子供たちも散り散りに逃げようとする!
「カカニニッ!!」
「「アイエエエ!」」
 並走! 接近! 子供たちは元の位置に逃げざるを得なくなり、互いに身を抱き合い震えるのみ!
「カニカニカニカニカニカニ」
「「「ア、ア、アア……だれかたすけてー!!」」」
 園児たちの周囲を高速横移動するライカ。子供たちにガチめのトラウマが刻まれた日であった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!

備傘・鍬助
つまり、鬼ぃさんになって、怖がらせればいいのだね?
そういう事だね?
こうか(白衣を着て四つん這いになり機敏に動く鬼っぽい角をはやしたちょっと別種の名状しがたき生命体っぽい何かが爆誕)?

子どもたち目線でワキワキ追い回すととても恐怖の対象になると思うのだよ
あ、怪我しちゃいけないから、活性治癒を残しておくね?
怖がる時も安全に、お医者さんとしてのエチケットだとおもうの

…うむ、なんだか、ちょっと、鬼とは違うような気がするけど、多分、許容範囲内だと思うの
角ついてるし、子供たち、怖がってるから、主旨からは外れてないと思い込むことにしよう

なんだか、別種の恐怖を与えそうな気もするが…

アドリブ、絡み、好きにしてくれ


●鬼とは別のベクトルで怖いやつがどんどん出てくる
 鬼になって怖がらせる。そうすれば地獄変になんかエネルギーがアレしてすごいらしい。
 というぐらいの雑な理解で参加した備傘・鍬助(戦闘医・g01748)。だが、彼の仮装は理解度がどうとかのレベルの話ではなかった。
「ぎゃー!! たすけてー!!」
 ギャン泣きというか命の危険を感じてそうなレベルのガチ恐怖顔で逃げ回る園児たち。その後ろをカサカサと高速で追いかけるU.M.A(未確認生物)!

「ほーら、鬼ぃさんだよー」
 カサカサカサカサ! 四つん這いとは思えないレベルの俊敏さで動く鍬助。大の大人(しかも身長180cm近い)が四つん這いで高速移動する時点でもうだいぶ近づきたくないし近づいてほしくもないが、彼の鬼らしい仮装というとせいぜい頭にくっつけた角飾りぐらいであり、格好は白衣のままだ。
「こわいこわいこわい! これ節分とかじゃなくてふつうにこわい!!」
「鬼ぃさんだよ~(カサカサカサ)」
「キャーッ!! おまわりさーん!!」
 子供たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ回る。鍬助は死んだ目でゆるい笑みを浮かべてるもんだからなおさら怖い!

「……うむ、なんだか、ちょっと……鬼とは違う、かな?」
 あまりのギャン泣きぶりに、さすがに鍬助も違和感を覚えたらしい。遅すぎる。
「いやでもまあ、許容範囲内だよね。角ついてるし、子供たち怖がってるし、問題ないでしょ」
 けど秒で一蹴しやがった! これが許容範囲内だとしたら、許容されうる範囲が瀬戸内海並に広いことになる。どうなっているんだ。
「ほーらみんな~、豆を投げないと鬼ぃさんに捕まっちゃうよ~(ワキワキワキワキ)」
「「「アイエエエ!」」」
 前後はもちろん横移動もなんのその、しかも体幹が無駄にしっかりしてるから一切上下に体がブレない(※鍬助的には「子供と目線を合わせてあげたほうが怖がるだろうし危なくないよね」と思っている)からなおさら名状しがたい!
「みんなー、豆はここにあるわよー」
「ほらほら早く豆をゲットしないとだよぉ~(カサカサカサカサ)」
「ギャーキモい!!」
 豆を持ってきた若い先生も恐怖した。これで医者として安全対策はしっかり意識してるのがなおさら怖かった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!

舞剣・荊
日頃から「目がキマってる」「瞬きしろ」って評判のアタシの出番ね!
で、『怖い』って何だっけ

○概略
刻逆で感情を失ったアホの娘

○行動
終始笑顔
安っぽい角カチューシャ着用
後は普段着
自前の自転車を持って行く

「ハァイ!アタシ、鬼!
さっそくだけど節分クーイズ!
ココに自転車……」
(【怪力無双】で全力を使い自転車を圧壊させる)
「だったモノがありました!
キミらはどーする?」
ついでに先生方にも笑顔をつくって見せる
鬼ってこんな感じでしょ?
後は何か一緒に鬼ごっことかしてます

うまく行かなかったら大人しく園児に混ざって豆を食べてる
豆うめー
鬼むじー

アドリブ可


●恐怖すなわち暴力つまりパワー
 ざわ……ざわ……。
「ねえ、あの人ディアボロスさんなんだよね」
「た、多分……」
「そうじゃなかったらよけいこわい……」
 園内の庭に集まった園児たちは、怪訝と困惑をあらわに囁き合う。

 その視線の先には、夜道で出くわしたら大の大人の男性でも悲鳴を上げそうなぐらい目ぇかっ開いたお姉さんがいた。つまり、舞剣・荊(Thorm.・g02226)である。
 笑顔ではあるが逆に目ぇ怖いし、しかもその目かっ開いたお姉さんが軽々と自転車担いでやってきたらもっと怖い。なんかチャチい感じの角つきカチューシャをつけており、どうもあれで鬼と言い張るつもりらしいのがなおヤバげだった。

「ハァイ! アタシ、鬼!」
「「「ゴリ押ししてきた……」」」
 深夜の通販番組かな? みてえなノリで自分を鬼だと言い張るヤバいお姉さん。
「さっそくだけど節分クーイズ! ココに、自転車……」
 ガシッ! ハンドルと後輪部を両手で掴み、メキメキメキメキ……!
「「「ひいい!?」」」
「……だったモノがありました!」
 しまった状態のパイプ椅子みてえな有様になった自転車をぽいっと足元に放り捨てる、近づいてはいけないタイプのお姉さん。
 ニコッと(目はそのまんまで)満面の笑みを浮かべる。つまり、さっきより口元を吊り上げる感じだ。怖くない?
「キミらはどーする?」
「「「!?」」」
 クイズっていうかただの脅迫だこれ!

 ……しばらくあと。
「あの、そのですね」
「はい」
「鬼って多分そういうことじゃないんじゃないかと……」
「えー」
「鬼は鬼でも多分これニュースとかになるタイプの鬼かと……」
「マジかー」
 先生がたから「ちょっと待ってもらえますか」コールを受けた荊、困惑している(表情は変わらない)
 なお、子供たちは泣くとかでなく"驚"のまま停止していた。生命の危機を感じちゃったんだね!
「じゃあ……豆食べていいですか!」
「「「あ、はいどうぞ」」」
「やったー、豆うめー」
 ぽりぽり。鬼、むじー。
「「「なんだこのひと……」」」
 園児たちは安堵すればいいのか恐怖すればいいのかわからず、ひたすら硬直していた。コワイ!
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!

片瀬・斎
アレンジ歓迎。
(まだ現代に馴染んでないので黒い忍者装束)
さても元気の良いお子達でありますな
さて拙めは(自分の低身長や厳つさと縁遠い姿を考え)
…先生方のフォローに回りまするか

ふんわりやんわり。罵声も気にせず
にこにこと笑いながら泣いて走り回る子を励ましたり
木の升に豆を入れて撒くための豆を用意したり、食べる様の豆を炒ったり。

しかし
忍びゆえに師弟関係に厳しい
つまり先生にナメた口をきいた瞬間
痛くないように投げお尻叩きの姿勢でふんわりキャッチ
「駄目でしょう。先生方にそのような口をきいては」
せめてもの情け。
誰にも見えない方向にお尻をぺろんと剥いて加減して叩きます
「ごめんなさいは拙では無く先生に、でしょう?」


●一番怖いタイプの然り方
 片瀬・斎(忍者・g08456)は、小さい。ヒルコの中でもだいぶ小さい。っていうか、なんならだいたいの幼稚園児よりも小さい。
「さても元気のいいお子たちでありますな」
 忍者の黒装束でにこにこと笑いながら、縁側のご老人みたいな穏やかな雰囲気で眺めているが、見た目的には「どうしたの? 一緒に遊んでおいで?」とか優しい大人に諭されそうな感じである。

「すみません、色々と手伝っていただいて……」
 が、先生がたは当然事情を把握しているので、あれこれとフォローをしてくれる斎にはぺこぺこと低姿勢だ。
「いやいや、拙めが好きでやっていること。それにこの姿だと、やはり厳つさとは縁遠いゆえ」
 そんな先生がたにも、ふんわりとした姿勢で微笑む。こうしていると、年嵩を感じるというものだ。

「わー、ディアボロスなのにちっせーなー!」
 すると、いたずらっ子少年がからかってきた。
「こらっ、ダメよ失礼なこと言ったら」
「なんの、気になさらずとも。元気の証拠でありまする」
 当人はやんわりと受け流す。先生はそんな斎をじいっと見つめた。
「……ん? いかがなさりました、先生?」
「あっ、いえ……とても穏やかな方で、私もこうありたいなと」
「とんでもない、拙などまだま」
「なるほどこういうギャップもアリですね、いいですね」
「えっ? 先生? なにやら目が……先生???」
 なんか変なとこで変なひん曲がり方をさせた気がしないでもない。

 さておき。子供はこういう大人に対しどんどん調子に乗るもの。
「ほらー、気にしてないじゃん! せんせーは相変わらず口うるせーなー! おにばばだー!」
「――ほう」
 ぎらり。斎の表情が変わった!
「えっ」
「せいッ」
「えっ!?」
 ひらり。柔の要領であっさりと投げられた園児は、そのまま天地逆転してキャッチされる。つまり……お尻叩き姿勢でだ!
「う、うわー!? なんだおいはなせよー!」
「駄目でしょう。先生がたにそのような口をきいては」
 スパーン! いい音の平手打ちだ! なお、威力は加減されている。
「ぴぃい!?」
「さ、謝るのです」
 スパパーン!
「ちび扱いしてすいませんっしたぁ!」
「ごめんなさいは接ではなく先生に、でしょう?」
 スパパパパーン!
「せんせーごめんなさい!」
「誠意が足りません(スパーン!)」
「マジごめんなさい! いたいいたい! うわーん!!」
 小さくてもやはりおばあちゃん。堂に入った叱り方に、先生も園児たちもゴクリと畏怖した。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【浮遊】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

ジョン・エルバ
【Wertlos】
エルマーが幼児に負け…偏屈なッ…おじさん……!
(笑いながら肩を叩く。そこに居たのは般若であった)
おっやる気か〜?おじさん(笑)(煽るように背中叩き)
ブッフーー!ワハハ!

〜回想〜

よっすガキ共ー!
オレがジョン。こっちが親友のエルマー!
ガチの鬼を教えにきたぜ!よろし(罵倒を浴びる)

……ブフッ。エルマーすげえ言われてんな(笑)

〜回想終了〜

…頭にグラサンはバカっつったか?バカ?

That’s crazy!
親友の足を踏み、反撃に反撃
徐々にヒートアップし顔面殴り合い

鬼ってコイツみてえな事言うんだぜ!覚えとけガキ共!
…あっ?!オイオイ、そんなマジになるなよ
酔うって!ウエァッ!(窓外バイバイ)


エルマー・クライネルト
【Wertlos】
(怒りに震えてる、正しく鬼の形相の如し)
許せん…よくも私をここまでコケにしてくれたものだ…
●してやるぞジョンエルバ

〜回想〜

なんだか小さくて可愛いやつが沢山いるな
今日は宜しく頼(謂われ無き罵倒を浴びる)
く、口が達者だな、なあジョン、ジョ…

何故、笑っている?

〜回想終わり〜

子供達はともかく、言っていいことと悪いことも分からんとは
頭にグラサンをかけるとバカになるのだな

以降殴り合い
徐にジョンの腕を掴み子供達を巻き込まないよう振り回し窓から投げ捨てる
これが鬼は外だ、手本にしろよキッズ共!

(中略)


…いい歳した大人が子供の前で本気で喧嘩をする
こんなに駄目で恐ろしいことはない、教訓にしたまえよ


●バトル漫画に出てくる四天王とか幹部のやつ
「……許せん」
 エルマー・クライネルト(価値の残滓・g00074)は、握りしめた拳を震わせた。
 いつもなら無表情を保つ端正な顔立ちは、「えっここまでの顔出来んの? マジ?」というぐらいに皺が寄っており、まさしく鬼の形相というべき有様だ。
 今まで数々のシリアスな戦いをこなしてきたが、こんぐらいブチギレてるエルマーはいなかったかもしれない。それほどの怒りだった。
 一体なにが、エルマーをそこまで滾らせる。彼がクロノヴェーダ並に赦せないものとは……!?

「フ、フフ……ブッフーー!! ワハハハ!!」
 明らかにその原因としか思えない奴がいた。腹を抱えて笑い転げるジョン・エルバ(ロックスター・g03373)である。
「エルマー……エルマーが……幼児に負け……偏屈なッ……おじさん……!」
「…………」
 ぷるぷる震えるエルマーの肩を叩き、背中を叩き、般若みてえな面を見てブフッと噴き出しさらに爆笑する。
「よくも私をここまでコケにしてくれたものだ……(ピー)してやるぞジョン・エルバ……!」
「おっ、やる気か~? お・じ・さ・ん(笑)ブハハハハ!!」
 ブチッ。エルマーのこめかみのあたりで、なんかがキレた音がした。
 こんなことになったのには、深い理由がある……。
 ほわんほわんほわんえるえる~(回想SE)

「よっすガキどもー! オレはジョン。こっちが親友のエルマーだぜ!」
 幼稚園にやってきたジョンは、子供たちに元気に挨拶した。
「ハァ? フゥン?」
「ディアボロスさんが鬼……ってコト!?」
「津々浦々(をきっと見て回ってきたんですねという意味)」
 子供たちはご覧の通りはしゃいでいる。はしゃいでるったらはしゃいでる。
「……なんだか小さくて可愛いやつが沢山いるな。まあいい、今日はよろしく頼」
「ねえあのおじさんすごくない?」
「ね! すごいよね、あの「顔を傷つけられると激昂するタイプの四天王」っぽさ!」
「出来るだけ残酷に敵を殺すことを芸術って言うタイプのやつね」
「いやでも私はいいと思う。ていうかいい。アリ。おじさんだけど。そこがいい」
 ぴしり。口さがない女子たちの囁きを聞いたエルマーの動きが固まった。
 ……あれ? でもなんか罵倒とは違うタイプでひん曲がった子がいないか? まあ置いとこう。
「く、口が達者だな。なあジョ……」
 隣を見ると、ジョンがブフッと噴き出いていた。
「お、おじ……おじさん……!!」
「……何故、笑っている?」
 エルマーの額に青筋が浮かんだ。

 ……ほわんほわんほわんるばるば~(回想終了SE)
「……やれやれ」
 エルマーは急にスッといつもの無表情に戻ると、大げさに頭を振った。
「お、なんだよおじさん(笑)やっぱおじさんだからもう体力尽きちゃった? ブフーッ」
「これだから頭にグラサンをかけているような奴は……子供たちはともかく、言っていいことと悪いこともわからないのだな」
「あ゛?」
 おっと空気が変わったぞ! エルマーはちらりと小馬鹿にした視線で一瞥。そして口元に笑みを浮かべた。
「頭にグラサンをかけるとバカになるのだな、と思ったのだよ」
「あぁ!? 頭にグラサンはバカっつったか!? バカ!!?」
 ジョン! キレた!!

「あっ! いつもヘラヘラしてるけど、一度キレると手がつけられないタイプの人だ!」
「すごい強いんだけど主人公に挑発されてキレて、そのせいで戦いが雑になって負けちゃうやつ!」
「ヒロインに色々ひどいことしてたから、めっちゃ主人公に煽られて無様に敗北するやつね!」
「あー私そういうのアリ。最後できるだけ絶望顔してほしい。それだけでご飯食べれる」
「おいそこのガキども! うるせぇよ! っていうかなんかさっきからひとり変なマセ方してんのいない!?」
「たしかにそういうキャラはバカが多い印象だな、似合っているぞ」
「んだとコラァThat’s crazy!!」
 ジョンの ふみつけ!
 エルマーの ぐーぱん!
「やったな貴様」
「手ぇ出したのそっちだろオラァ!」
 あっという間にガチの殴り合いだ! 狙いがいちいち顔なのがすげえ怖い!

「いいか、鬼ってコイツみてえなこと言うんだぜ! 覚えとけガキども! あとオレはどっちかっつーと再登場したあと仲間になるタイプの」
「セイッ」
「オイオイそんなマジに」
「これが鬼は外だ、手本にしろとキッズども」
「ウワーッ!?」
 ジョンの腕を掴んで窓からぶん投げるエルマー! 空の彼方にぶっ飛んでいき、キランと光ったあとサムズアップしている顔が浮かび上がった。
「……いい歳した大人が子供の前で本気の喧嘩をする。こんな駄目で恐ろしいことはない、教訓にしたまえよ」
 エルマーは襟元を正しつつ滔々と語った。
「それと、私はどちらかというと、己の美学を貫いて最後ラスボスに一矢報いて倒れるタイプの幹部だ。そこも忘れずに」
 さりげなく一番美味しいポジション確保してんじゃねえよ――空に浮かんだエルマーの遺影(死んでない)がツッコミを入れた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【グロリアス】がLV4になった!

ラウム・マルファス
「うーん……よし、鬼ごっこしよウ」
って宣言して、とりあえず手近な先生にタッチ
ナノマシンで鬼の角象って、両手も怖い感じに爪とか象るヨ
事前説明してないから先生も良い感じに怯えてくれるとイイナ

傀儡で操って、手近な園児をタッチさせル
自分の身体が勝手に動くって怖いよネ
タッチされた園児も同じように鬼化して傀儡するヨ

ボクはフライトドローンに乗って上空から高みの見物
「ほらほら、逃げないと鬼になっちゃうヨ」
足の早い子は罪縛りの鎖で捕獲

豆ぶつけられた子は鬼化解除
マンネリしそうなら泥濘の地やトラップ生成の網で仕掛けを追加

必要以上に怖がってる子がいないか観察して、ダメそうなら先生に回収を依頼しよウ


●悪役がいかに悪いかアピールするときに差し込まれるやつ
「よし、鬼ごっこしよウ」
 ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は(本人的には)爽やかな笑みを浮かべ、子供たちに提案した。
「えー、おにごっこー?」
「せつぶんだからってあんちょくすぎー」
 マセた園児たちは、これみよがしに唇を尖らせる。ようは小馬鹿にしてるわけだが、ラウムは表情を変えない。
「まあまあ、ボクがやるわけじゃないヨ」
「「「え?」」」
「というわけで先生、タッチするネ」
「えっ」
 様子を見守っていた先生は、ラウムにタッチされた瞬間……突然体が硬直してしまった!

「せ、せんせい……?」
「なっ、なんですかこれ、体が!」
 先生がマジで混乱しているのを見て、どうやら仕込みじゃないらしいと気づいた園児たちはサッと青ざめた。
 ラウムはニコニコしている。そして先生は、困惑した表情のままじわじわと子供たちににじり寄り始めた!
「自分の体が勝手に動くって怖いよネ。先生にタッチされると――キミたちも、そうなっちゃうヨ」
「「「ひい!?」」」
 とんだ鬼ごっこの開始だ! 子供たちは、じりじりと近寄ってくる先生を前に、じわじわ後退させられる。そこには壁!
「み、みんな逃げて……!」
「「「ワーッ!!」」」
 蜘蛛の子を散らすように逃げ出す子供たち! 途端に駆け出す先生! ラウムはちゃっかりフライトドローンで空に退避!

「あ、あいつにげたぞー!!」
「おっと、後ろに気をつけなヨ。早く逃げないと鬼になっちゃうヨ?」
「ギャー!!」
 少年は背後に忍び寄る先生から逃れられず鬼になってしまった! 阿鼻叫喚加速! 残留効果って怖いね!
「わーん! たすけてー!」
「おれはあしがはやいからおいつかれないもんね!」
「おっと、じゃあこうしようカ」
「ギャー!?」
 鎖で雁字搦めになり動けなくなる少年! 鬼化! ラウムはにこにこと爽やかな(当社比)笑みを浮かべている!
「あ、豆ぶつけたらなんとかなるかもヨ?」
「「「ウワーッ! いそげー!!」」」
 子供たちはギャン泣きしながら豆を取りに向かった。なんだかんだ、ビビりすぎてる子供がいないかちゃんとチェックしているあたり、ラウムはしっかりした大人だった。それはそれとしてガチすぎるのでは!?
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV6になった!
効果2【グロリアス】がLV5(最大)になった!

アリア・パーハーツ
【聖域】
ボク様たちが大人の怖さを思い知らせてやるのだぜ!

生意気!
拳骨してもいい?
だめ?……だめか
いや待ってフェオ、その恰好なんか面白い、怖くないぞ


「鬼より死が恐ろしい」?
そりゃそーだ
じゃあ死を恐れてもらうのだぜ

ペストマスクに黒いローブ
手には大きな鎌(木と銀紙で自家製)
鬼っぽい角を頭に付けて完成
男装用の低めボイスでいざ尋常に

あ、これ前が見にくい誰か…ナディアさんありがとー
って、ちょ、わ、豆っ

口の減らない子ばかりだな
嗚呼お前にしよう
骨の髄まで呪ってやろう

良い子になるなら見逃してやらんでもない

うお、要ちゃんリアルにグロいね??
殿下のおかげで緩和されてるけど
……ルー君の台詞が現実味あって一番恐ろしい


ナディア・ベズヴィルド
【聖域】
子供らしからぬ子供らに困惑しつつ

節分とは追儺の儀式から来たもの
簡単に言えば病気や災害を鬼に見立てて追い払う儀式

と、そういう事だ、貴様も鬼をやれフェオ
存分に子供たちを怖がらせて、やられてくるがいい


生意気なおこちゃま共に鉄槌を
大人の本気を見せてあげる!

鬼の角が生えたアフロを被り陳腐な鬼の恰好に

アリアさんはこっち(手を引いて)フェオは此処に立っていろ
獅子身中の虫って知っているかしら?
仲間だと思っていても実はそうでもない
(ばちばちと雷電を纏う豆をフェオ鬼にぶつける)
仲間同士でも争う、それが鬼の世界!死ね!!

悪い子は鬼の世界に連れて行くわよ!

ルー君
妙に説得力がありすぎて怖い
大人もブルってしまう


瀬良・要
【聖域】

節分に関しては紗那にはさらっと説明
毎年魔除けに柊鰯……とか?ま、近年は豆撒きや恵方巻くらいだけどな。

最近は大人を舐めたガキも多いかんなァ、お仕置きだ
俺ァガキ楽しませるのも好きだが、脅かすのも得意だかンな♪

赤鬼に変装。紗那の青鬼と対に
特殊メイクして、付け角付けて、血糊身体に付けてっと
人みたいな人形の腕、血糊塗れにして咥えてみたりしてな
人喰い鬼ってなァ王道だかンなァ?

「ガキの肉は柔らかくて美味ェからなァ? 今日はひとり残らず喰ってやらァ」
なんて、声にはドス効かせて舌なめずり
ナマ言うガキにゃ、一回痛い目見せとくのが一番だ

っつか、皆もなかなかだな
正直ルウェリンのが一番ゾッとしたぜ……


ルウェリン・グウィンリウ
【聖域】
個性的な子供らが多いみたいだね。
彼らが一番怖がるのってなんだろう。

ドライで達観してて、かつ大人を茶化す余裕もある……。

なら、現実こそが一番怖いって路線が効果的かな。

目庇の付いたスパンゲンヘルムに毛皮付きの鎖帷子。
兜に穴開けて角を出して、略奪に来た蛮族鬼だ。

後は皆と園に突入。子供たちを脅しに。

ここにいる連中は奴隷として連れ去るぞ!
そして人材不足の職場に連れていく!!
薄給だし遣り甲斐は無い、上司のパワハラとダブルバインドは日常茶飯事だ!

というか皆も怖いね……あのペストマスクとか異形感すごい。
血糊に腕咥えてとか僕もちびりそう。

そしてあの二人は……相変わらず仲が良い。(豆の弾幕ごっこに震え)


シャナオウ・ナラシャ
◆聖域
節分の簡易的な説明を受けるも
鬼に扮して子供たちを泣かせて来い言われ

相方の要がリアル目で行くようなんで
少しコミカルに…
迫力満点の青鬼のお面に黒髪のかつら
青い着物を纏い鬼の扇子にラバー素材のこん棒を手に

あらあらあなた達そんなに怖らせてはいけないわ
なら私は君たちの目玉を耳を頂こうかしら?
子供の目はね柔らかくて耳はコリコリして美味しいのよ?

そうね奴隷として連れて行くのもいいわ
大人と同じようにちゃんと働いたらおこずかいもあげるわ
そのおこづかいで君たちの好きなものを買うといいわ

ほら働かざる者食うべからずと言うの
おこづかいが足りなくてよそ様を困らせるような子は
それは悪い子
連れて行かれて食べられても…ね


フェオ・アンスール
【聖域】
鬼役、務める他あるまい
全身赤タイツに虎パンツ穿き
王道の鬼面を被って努めよう

アリア、理解できるが暴力はいかんぞ
このご時世、訴訟されて賠償要求される
文字通り、鬼の目にも涙だ

何だナディア、ビビらせて楽しいのか?
全くこれだから蛮族は
そんな事では結婚は遠のくぞ
貴様が去ねい女狐!と剛速球豆散弾

ルウェ殿、そのビビらせは俺達に特効だ
取り返しがつかなくなるぞ
主に俺の心がだ


お前達、ちょっと俺の所に集まってみせよ

なあ、こうしている間にも時間とお金が掛かっている事も分かるな?
子供に許される時間は刻一刻と退屈にしてるだけで無くなっていく
しかも、取り返しがつかないと来た
恐くな…痛いぞ
聞きたくないからと顔面は止せ


●恐怖、到来!
「ウラララララ」
「こら! 走り回っちゃ駄目でしょ!」
「豆は食べたいけどチョコも食べたい、気持ちがふたつある~~~」
「どっちもまだ駄目よ!」
「やりマスかッ! あやとりッ!」
「これからディアボロスさんが来るからあとでね!」
「ざぁこ❤ざぁこ❤漢字も書けないちびっこ❤」
「それはみんなそうだからね! 君もね!」

「……こ、個性的な子供らが多いみたいだね」
 あまりにも自由すぎる園児たち(と、それに悪戦苦闘させられる先生の皆さん)を、遠くから軽く様子見したルウェリン・グウィンリウ(灯火のエクィテス・g02040)は、戸惑い半分に苦笑いした。あれほんとに園児か??
「……ところで、節分というのはどういう行事なんだ?」
「そうか、紗那はまずそこからか。そうだな、毎年魔除けに柊鰯……とか? ま、近年は豆まきと恵方巻きくらいだけどな」
 相棒のシャナオウ・ナラシャ(『-紗那皇-』・g02191)の疑問に、瀬良・要(死は我が踊り手・g00797)がかいつまんで説明をしてやる。

「さらに遡れば、節分とは追儺の儀式から来たもの。簡単に言えば、病気や災害を鬼に見立てて追い払う儀式、というところです。王よ」
 ナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)が、自らの知識で付け加える。
「しかし、ルウェ殿が困惑するのもむべなるかな。あれは、気合を入れて相手をしたほうがよいな……」
「よーし、ボク様たちが大人の怖さを思い知らせてやるのだぜ!」
 静かにやる気を高めるフェオ・アンスール(狂飆・g04703)の隣で、アリア・パーハーツ(狂酔・g00278)は不安にしかならない感じで拳を突き上げていた。不安である。

 ところで、なんで6人が集まって園児たちの様子を覗き見しているかというと、ここで作戦会議をしているからだ。
「節分についてはある程度わかった。時先案内人もああ言っていたことだし、俺も鬼役を頑張らなきゃな」
 シャナオウはさっそくやる気だ。まあ子供たちのアレさはおいといて。
「さすがは王です。しかし、あの子供らしからぬ子供らが、ただ鬼に扮するだけで恐がってくれるかどうか……」
 ナディアは顎に手を当てて考え、ふむ、と頷いた。
「よし。そういうことだ、貴様も鬼をやれフェオ」
「……それは構わないが、この流れで俺にその振りをするのは意味がわからないが……?」
「存分に子供たちを怖がらせ、盛大にやられてくるがいい、ということだ」
「やられるのは前提なのか……??」
「まあ、節分の鬼は豆で追い払われるところまでが仕事だからね。
 それにしてもどうしようかな、ドライで達観してて、かつ大人を茶化す余裕もある子供を怖がらせる、か……」
「……なんか考えたら生意気そうでムカついてきたな! 調子こいてたら拳骨していい? だめ?」
 真剣に悩むルウェリンに対し、なんかアリアはもう暗雲が立ち込めていた。どよどよと。
「まだガキと会ってもねェのに早すぎンだろ。つーか暴力は」
「そうだ。このご時世、訴訟されて賠償請求されるぞ。文字通り鬼の目にも涙だ」
「だめかー」
「説得の仕方どうなンだよそれはよ」
 合ってるけどなんか違う諭し方をするフェオに、思わずツッコミを入れてしまう要だった。


 とまあそんなこんなで、それぞれ思い思いの「鬼」に扮することになった6人。
「みんなー、今日は何の日か知ってるかなー?」
「先生、そんなこと言わなくてもわかってますよ。節分でしょ?」
 ハカセとかアダ名つけられてそうな少年が、眼鏡をクイクイしながらツッコんだ。
「もうあっちの組とかこっちの組で、ディアボロスさんに脅かされて泣いてるの見たもんね~」
 調子のよさそうな女の子が、くすくす笑う。
「今どき鬼なんか怖くねーよなー!」
「からかって遊んじゃおうぜ!」
「キシシシ、楽しみでやんすね~」
 いたずらっ子トリオの男の子たちが悪巧みをしているが、なんかテクスチャが違うのが混じってる気がしないでもない。

 先生が呆れて苦笑いしていると……突然、部屋の扉がスパーン! と勢いよく開かれた!
「「「!?」」」
 突然のエントリーに、子供たちはぎょっとしてそちらを見る。最初に姿を表したのは……目庇つきのスパンゲンヘルム(角も生えてる)を被り、毛皮つきの鎖帷子を装備した鬼だ! ……鬼か!?
「見つけたぞ! ここにいる連中は全員奴隷として連れ去るぞ! ヒャハァ!」
 いや違ぇ蛮族だこれ! しかも略奪を日常的に行うタイプのやつ!
「鬼じゃない! 鬼だとしてもこれ鬼畜外道とか罵られるタイプじゃないですか!?」
 ガリ勉少年困惑! まったく想定していないタイプの鬼(角があるから間違いなく鬼である。ルウェリンはそう言い張る気だ)を前に、ビビるというか戸惑わざるを得ない!
「鬼って言ったら鬼なんだよ! そしてお前たちを……人材不足の職場に連れて行ってやるぜ!!」
「職場!? 強制労働とかじゃなくて!?」
「そうだぞ~、薄給だしやりがいもない、上司のパワハラとダブルバインドが日常茶飯事のブラック企業だぁ~!」
「お給料出るんだ、奴隷なのに……」
 ルウェリンのコンセプトは「現実こそが一番怖い」なのだが、変に地に足ついてるせいで子供たちはツッコミを入れざるを得ず、あんまこう泣き叫んでビビるとかではなかった。

「ま、まったく……こんなものより死の方が恐ろしいですよ。あと膨張する宇宙の最果て」
 ガリ勉少年は気を取り直し、眼鏡をクイクイした。
「鬼より死が恐ろしい……? なら、死を恐れてもらおうか……」
「!?」
 ルウェリンの後ろから、低い声ぬうっと現れたのは……ペストマスクに黒いローブを羽織り、死神めいた鎌(DIYした)を持つ怪人だ!
「黒死病!? 黒死病の化身か何かですか!?」
「誰がどう見ても鬼だろうが……」
 男装用の低いボイスでイカつい感じの口調を維持しつつ、怪人……もといアリアがちょいちょいと頭を指差す。よく見ると、ちんまりと鬼っぽい角がついてる。
「角だけ!? 毛皮があるぶん蛮族のほうがまだマシですよ!?」
「ごちゃごちゃと口の減らないガキだ……嗚呼、ならお前にしよう。骨の髄まで呪ってやる……」
 コワイ! 鬼とかとは別方向で怖い!
「……てかこれ前見えづらいな、ちょ、誰か~」
 おまけに視界が悪くふらふらしていた。怪人が左に右にゾンビめいてふらつくので、これも怖い。節分無関係だけど!

「なんか……ディアボロスさんってこんなおもしろ集団なの?」
「怖いっていうか笑えちゃうよね~。ざぁこ❤ざぁこ❤」
 と、おしゃまな女子は完全にナメきっている!
「ほォ~、ずいぶんイキのいいガキだなァ……? こりゃ旨そうじゃねェかァ」
 そこへさらに現れたのは……コワイ! 誰がどう見てもマジものの腕にしか見えない肉(※人形である。血糊つき)を咥えた、恐るべき赤い人食い鬼だ! っていうかまあ要だ。
「ヒィーッ!? いきなりガチなの来た!?」
「おやァ? さっきの余裕はどうしたンだァ? けどそォいうのも悪くないぜ……ビビって泣き叫ぶガキの肉は柔らかくて美味ェからなァ?」
 要は人形の腕を吐き捨て、ぐわっ! と口を開いて脅かした。口の中も血糊でまっかっかなのでマジで怖い!
「「ヒィーッ!」」
「あらあら、そんなに怖がらせてはいけないわよ」
 その後ろから現れたのは、青鬼のお面を被り、黒いかつらを被ったシャナオウである。
 なんで急に女性口調になったかというと、青い着物に鬼の扇子(これで口元や首のラインを隠すという徹底ぶりだ)を装備し、ついでに棍棒(※安全なラバー製)を持っているからだ。つまり鬼女羅刹といったところなのだろう。

「あァん? なら奴隷として連れていくってのかァ? 絶対に食っちまったほうが旨いぜェ」
「だから、怖がらせたらせっかくのお肉がまずくなっちゃうじゃない。私はね、あのきれいなお目々がほしいの」
「「えっ!?」」
 ほっと一安心した女子たちは、扇子で指し示され震え上がった。
「耳もいいわね……子供の目はね、柔らかいのよ。それに耳はコリコリしてとても美味しいの……ウフフフ」
 コワイ! コミカルとはなんなのか! どう考えてもキレさせたらヤバいタイプの、一番こええ悪役である!
「「た、食べられる!!」」
「でもそうねぇ、奴隷として連れて行くのもいいわね……」
「そうでしょ? サービス残業でこき使ってやるんだよ。ヒャハ~!」
 ルウェリンの蛮族ロールは色々雑だった。
「食べられるかブラック企業ならどう考えも後者のほうがマシ!!」
「ふふふ、大人と同じようにちゃんと働いたらお小遣いもあげるわ。そのお小遣いで君たちの好きなものを買いなさい」
「お小遣いはくれるんだ……」
 ビビればいいのかツッコミを入れればいいのかわからず、子供たちはテンションがぐちゃぐちゃになってきた。

「あら、それとも……まさか、働かないでお小遣いをもらうつもりなのかしら?」
 シャナオウはにんまりと、お面の奥の目を綻ばせた。
「働かざるもの喰うべからず、というでしょう? お小遣いが足りなくて他所様を困らせるような子は……連れて行かれて食べられても文句の言えない悪い子、よねぇ?」
「「ヒィ~!!」」
 上手い! ルウェリンの素っ頓狂な脅し方を結びつける見事なサポートだ!
「やっぱり食っちまうかァ? ヘヘヘ……」
 ドスの効いた声で脅し、舌なめずりする要。コワイ!
 特殊メイクもばっちりキマっているので、ふたりが一番怖いまであった。
「呪ってやる……悪い子は全員呪ってやるぞ……」
 ふらふら彷徨いながらバリトンボイスで呻くアリアも大概怖かった。別の意味でだが。

 そんなアリアをぴたっと止め、がちゃりとマスクの位置を直してあげたのは、いかにも鬼! って感じのアフロを被ったナディアである。
「アリアさん、はい。これでどう?」
「呪ってやる……」
「えっ駄目だった!?」
「あ、違った。ナディアさんありがとー」
 すっかりロールプレイを忘れ、素で会話しているふたり。
「あのふたりはこわくねーぜ! 豆ぶつけちゃおうぜー!」
「待て」
 きゃっきゃとはしゃぐ子供たちの前に、ずいっとフェオが割り込んだ。
 なお、彼の格好は全身を包む赤タイツにチャチめな虎縞パンツ、そんで節分用のお面である。ここが区立「めめんともり」とかいう、名前からしてブッ狂った園でなければもうこれだけで大成功だっただろう。判定的な意味でも。
「な、なんだよおっさん、邪魔すんなよー!」
「……俺はまだ27だ。いや違う。いいか、よく聞けお前たち」
 フェオは色々いいたい気持ちをこらえ(後ろでナディアがプフーと笑っているのは見逃していない)滔々と語りかけた。
「なあ、こうしている間にも、時間とお金がかかっていることはわかるな?」
「「「え……」」」
「子供に許される時間は有限だ。刻一刻と、退屈にしているだけでなくなっていく。その大切さに気付いたときにはもう遅い。とりかえしがつかないんだ」
「「「なんか普通に重めの説教始まった……」」」
 言ってることは正しいのだが、節分の鬼役が言うことではないので(ついでにいうと幼稚園児で諭されても実感/Zeroである)子供たちはスンッと真顔になった。
「どうだ、怖くないか? うかうかしていると、気がついたらぼんやりした大人になっているんだ」
「どこかのおじさんみたいに、ということだなフェオ。反面教師を買って出るとは素晴らしい精神だな」
「なんだナディア、喧嘩売ってるのか? やるか??? ここで」
「よく見ておきなさい子供たち、こういうふうになるのよ悪い子でいると」
「やるか??? ん???」
 なんか変なとこでバチバチしてる!

「みんな恐ろしいね……色んな意味で」
「ボク的にはルー君が一番怖いんだけど、現実味あって」
「俺らがビビっててどうすンだよ。いや正直ルウェリンのが一番ゾッとしたがよ」
 なんか今日の要はツッコミ役らしい。アリアとルウェリンにズビシと人形の腕でツッコミを入れた。
「やっぱ全然怖くないぜー! 豆をくらえー!」
「たっ! いった! ほんと生意気だなこの子ら! やっぱ拳骨していい!?」
 豆をぶつけられて怒り心頭のアリア。
「ダメよ、そんなことしたら味が不味くなっちゃうわ」
「やっぱあの人だけはマジで怖い!」
「それね」
 終始笑顔を崩さないシャナオウは唯一ヒット継続していた。

「……こうなれば奥の手ね」
 ナディアがぼそりと呟いた。
「え? ナディアさん、奥の手って?」
「アリアさんはこっちね」
「???」
 ナディアに手を引かれるアリア。そしてナディアはフェオのほうに向き直る。
「突然だけど、獅子身中の虫って知っているかしら?」
「なんか急に雲行き変わったね」
「これもうビビらすとかじゃなくなってねェか??」
 いきなりすぎる発言に、嫌な予感がしたルウェリンと要は射線から退いた。
「いきなり何を言い出す、まったくこれだから蛮族は……」
「仲間だと思っていても実はそうでもない。仲間同士でも争う! これが鬼の世界ということだ誰が満足だ死ねェ!!」
 バリバリーッ! 雷撃付与豆弾幕がフェオを襲う!
「グワーッ!?」
 まさかのフレンドリーファイア! フェオはたたらを踏んだ!
「ナディア、お前……こんなことして楽しいのか? そんなことでは結婚が遠のくぞ」
「よし殺す!」
「うわーナディアさんが本気になった!」
「貴様こそ去ねい女狐!!!」
「フェオも完全にスイッチ入ったわねあれ」
 たちまちのうちに、ナディアとフェオの豆弾幕合戦が開始する!
 大人なのに子供よりも大人げない、パラドクスまで使った本気のバトルだ!

「「「うわーん、怖いよー!」」」
 それを見て泣き叫ぶ園児たち!
「お、ようやく大人の怖さがわかったかガキども。そうこなくっちゃなァ」
 力入れたかいがあるぜ、と得意げになる要。
「大人なのに子供の前で喧嘩してるよー!」
「罵倒も本気な感じがして大人げないよー!」
「男女のマジのバトルは恐怖でしかないよー!」
「怖がり方のベクトル、違くない???」
 アリアも思わずツッコミを入れた。
「……ま、まあふたりは相変わらず仲がいいってことで……子供たちも泣いてるし成功でいいんじゃないかな」
 あはは、と苦笑するルウェリン。
「なるほど。節分はこういう行事なんだな」
「紗那、その認識は次までに絶対忘れとけ、悪いこといわねェから」
 要は相棒のことが色々心配になった。ナディアとフェオは、書くも憚られる罵詈雑言と豆をぶつけあっており、それどころではなかった……。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【飛翔】がLV7になった!
【悲劇感知】LV2が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
【ロストエナジー】LV2が発生!

薬袋・透
うーん、やり過ぎたかも……園からはともかく保護者からクレーム入らないと良いけど……。お姉さんちょっと反省。

狐変身して子供達の前に再登場
(フリーハグ、と書かれたボード首から提げる)

だっていつものあの姿だと泣かれるんだもの……作戦とはいえ傷つかない訳じゃないのよ?(既に一敗)


豆や恵方巻を食べつつ子供達のお守りしてるわね

怖くて立ち向かう勇気がなくても、声を出して応援は出来る!
さあみんなも一緒に!
せーの
頑張れー!!

アドリブ連携歓迎


●脅かしたあとには
「うーん、やりすぎたかも……」
 薬袋・透(無彩の魔女の系譜・g02087)は腕を組んで反省していた。思っていたより子供がビビっていたので、不安になってしまったようだ。
 そこで透は一計を案じた。いつもの姿=悪い魔女として出てくると、怯えさせかねない。であれば変身してしまえばいいのだと。
「あ、見て! きつねさんだ!」
 こんっ、と狐変身して現れた透の首には「ふりーはぐ」と書かれたボードがさがっていた。
「あれどういう意味?」
「はぐって、抱っこしていいってことだよ!」
「そうなんだ!」
 子供たちはもふもふの狐に駆けより、我先にと抱っこしたり撫でたり尻尾を触ったりする。もみくちゃだ。

(「ってちょっと元気すぎない? ど、どうしたものかしらね」)
 変身を解くわけにもいかないので、透はじっとしつつ悩んでいた。すると……。
「こら、みんな順番を守りなさい。狐さんも困ってるでしょ?」
「「「はーい」」」
 先生の一声に素直に従い、透を解放してくれたのだ。
(「……悪役に徹した甲斐はあったかも?」)
 透はちょっとご機嫌そうに、尻尾を振った。

 そうして透は、園児たちと一緒に豆をつつくことに。
「みんな、これからはいい子にしないとダメよ。もしかしたらあの魔女がまたやってきちゃうかも」
 と先生が言うと、子供たちは不安そうな顔になる。
「こわいなー」
(「……まあそうよね。そういう趣旨だし」)
 顔には出さないが、ちょっぴりショックな透。

「けどさ、あのまじょ、すっげーきれいだったよな!」
 しかしそこで誰かが言うと、別の少年がこくんと頷いた。
「う、うん。僕、ものすごい近くでじっとみつめられたんだけど……とってもきれいな人だったから、キンチョーしちゃって」
 よく見ればそれは、凝視で硬直してしまったあの子だ。
(「あれって、そういう反応だったの?」)
 透はその子を見て目をぱちくりさせた。
「あれ? この狐さん、もしかして……」
 あ、やべ。……と思いつつ、仕方ないのでぽふんと変身解除。
「わっ、まじょだ!」
 驚く子供たちだが、悲鳴を上げはしない。なんだかんだ、ディアボロスはヒーローなのだ。

「褒めてくれてありがと。みんなの応援は僕らの力、だから僕はこれからも、みんなのために戦うよ」
 透はぱちんとウィンクした。人々の応援は、ディアボロスの力なのだから。
「そっか、じゃあ僕ら頑張っておーえんする!」
 元気を取り戻した子供たちを見て、透は嬉しそうに微笑んだ。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【狐変身】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!

ハニエル・フェニックス
うん、皆頑張ってる!
私じゃちょっとこの子達を怖がらせるには力不足かもだし……皆の為にお料理でもして、恵方巻きとか作っとこうかな。
もちろん鬼役のディアボロスの分も作るから、良かったら食べてね!
子ども達には細巻にした方が食べやすいかな?それともロールケーキがいい?
ほらほら、豆を撒けば鬼さんもいなくなっちゃうから泣かないで!
ほら、私特製の甘くてフルーツたっぷりのケーキをどうぞ!
これを食べれば、泣き顔だってすぐに笑顔になっちゃうんだから!
この幼稚園だと砂糖は健康に良くないとか毒だとか言う一筋縄では行かない子もいそうだけど……ま、たまには良くない?って甘い香りで誘惑して食べさせちゃえ!


●美味しいものは脂と糖で出来ている
「うん、みんな頑張ってる! 私ではやっぱり力不足だね、色んな意味で!」
 色んな組の色んな惨状を一通り見てきたハニエル・フェニックス(第七の天使・g00897)は、あのディアボロスたちほどには痴れ狂うのはちょっと難しいなと思った……かはともかく、とりあえず脅かし役ではなく子供たちのケアに回ろう、と思った。
 地獄変のエネルギーをチャージするのに必要なのは、子供たちを脅かす(=節分で感情を動かす)ことだ。
 だが、イベントってのはそういうものではあるまい。料理でみんなをもてなそうとする心意気は、様々な(一部狂った)鬼を怖がる子供たちにとって希望の光だった。

 それになにより。
「「「おなかすいたー!」」」
 子供というのは元気いっぱい、泣いて笑ってはしゃげば、お腹が減るものだ。
「みんなお疲れ様! 美味しいものたくさん用意してあるよ」
 エプロンを着けたハニエルは、にこりと笑顔で子供たちを出迎えた。
「えっ、美味しいもの? 何かなー!」
「おれ恵方巻きがいいなー! 伊勢海老入ってるやつ」
「実質寿司だから同じとか言って干瓢巻とか出されたら心が砕けて死ぬ」
 素直な子供、贅沢な子供、謎のこだわりを持つ子供。この園には本当に様々な園児がいる。
「細巻も太巻も、ロールケーキだって用意してあるからね」
「「「やったー!」」」
 だは、ハニエルは準備がいい。手間暇かけて用意した料理のおかげで、子供たちも大満足だ! やったぜ!

 するとそこに、わんわん泣いてる子たちがやってきた。
「鬼こわいよー!」
「鬼とは違う何かだったけどそれが逆にこわいよー!」
「大人って怖いよー!」
 一部節分が関係ない気もするが置いとこう。

「キミたちには、この私特製の甘くてフルーツたっぷりのケーキをあげちょあうかな!」
「やったー!」
「でも砂糖の摂りすぎは身体に毒ですよ?」
「白いものや精製物はなんかアレだってテレビで言ってた!」
 よくないタイプの教育を受けている子もいた。本当によくない。
「ほんとに一筋縄ではいかないなぁ……ま、たまにはよくない?」
「「「ううっ」」」
 しかし、ハニエルの笑顔と甘いケーキの香りには子供は弱い。
「みんなで一緒に食べちゃお、節分なんだし!」
 そういうことなら……とこくんと頷いた子供たち。みんなで一緒に食卓を前にしたら、やることはひとつ。
「「「いただきます!」」」
 ハニエルと園児たちは、声を合わせてデザートタイムを楽しんだ。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【浮遊】がLV2になった!

天瀬・初名
実はお姉ちゃんは鬼の弱点を探る為鬼に化けていたスパイだったんだ!
正義の鬼さんだよ!
皆に力を貸してあげる!
クリスマスのシナリオでも作ってた自分の特技バルーンアートで剣を作って皆に渡します
戦うのが苦手な子はこれをつけてみんなを応援してね!
同じくバルーンで作った花のブレスレットをつけてあげます
さぁ皆で鬼を追い払おう!
お豆も持ってね!私も手伝うよ!
風船の剣は戦ってるのが自分でもわかりやすい筈
割れたり萎んだりしたら新しいの作って渡します
やった鬼がにげていくよ!
皆が幼稚園を守ったんだ!ばんざーい!!
(分かり易く笑顔で両手を振り上げ
アドリブ歓迎
ジゾーさんハニィちゃんg00897はピン作ってる程度には面識あり


●これまでのあらすじ
「み、みんな! 実はお姉ちゃんは、鬼の弱点を探るため鬼に化けていたスパイだったんだ!」
「えっ、そうだったの!?」
「そうなんだよ! 正義の鬼さんだよ!」
「鬼を名乗る露出高めのヤバい人じゃなかったの!?」
「違うよ!?」
「っていうか、だとしたらあの鬼を名乗る不審者のおじさんは誰だったの!?」
「……悪い鬼だよ!!!」
「「「なんだ、そっかー」」」
 そういう経緯があった。某氏には犠牲になってもらった。

●カオス来たりでハッピーエンド
 尊い犠牲を払って(?)園児たちの信頼を得た天瀬・初名(カオス処方箋・g00765)は、目にも留まらぬ早業で次々に風船製の剣を作り上げ、園児たちに配ってあげた。
「うおー、剣だ! かっこいー!」
「やばいテンション上がってきた、鼻血出そう」
「チャンバラしようぜチャンバラ!」
 主に男子が大盛り上がりである。女子はそれを見てクスクス笑っており、一部の男子が陰キャフラグを立てた。
「あ、戦うのが苦手な子は、これをつけてみんなを応援してね!」
「「「わ、かわいー!」」」
 そんな女の子たちには、同じバルーン製の花のブレスレットをプレゼント。
「さあみんなで鬼を追い払おう!」
「「「はーい!」」」
 子供の好きなものと言えば風船である(諸説あり)。見事なバルーンアートのおかげもあって、子供たちはすっかり豆まきにノリノリになってくれた。

「鬼はー外ー!」
「「「おにはそとー!」」」
「福は内ー!」
「「「ふくはうちー!」」」
「不審者を見たら防犯アラームー!」
「「「ふしんしゃをみたらぼうはんあらーむー!」」」
 一部なんだか節分らしくない気もするが、モラル的にはむしろ正しい防犯意識なので先生がたもスルーした。
「みんなには見えないかもしれないけど、悪い鬼が逃げていくのが見えるよ!」
 初名は笑顔で両手を上げる。
「みんなが幼稚園を守ったんだ! ばんざーい!」
「「「やったぜ!」」」
 ハイテンションになった子供たちは、そのまま風船ソードでチャンバラを始めたり豆を食べたり節分を堪能している。
「あ、あそこでハニィちゃんがデザート食べてる! みんな、一緒に食べに行こう!」
「「「わーい!」」」
 見知った顔がご馳走を振る舞っているのが見えたので、初名は園児顔負けの元気さで押しかけることに。
 なんだかんだあったが、みんな仲良く節分を楽しめたようだ。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【通信障害】がLV2になった!

錣吹・しとら
陸(g01002)と

とりあえず鬼役やってみたわけだが、坊主共はまだまだだな。それじゃあ鬼に良い様にされちまう
そういうわけでアタシが本当に鬼を退治できる節分をレクチャーしてやろう。助手頭!例の物を!!

はいでは本当に使うべき豆は小豆です
赤色が魔除けになると信じられているからですね。何よりキエエエ!!!

(全力で小豆を投げられた鬼人形が蜂の巣になる)

はいこのように大豆より威力が高いです。青鬼も小豆で真っ赤に染め上げてあげましょう(全体的に青い陸を見ながら)

さあ皆もヤッてみよう!上手にできた子からぜんざい食べていいぞー
恵方巻もいいけど関西じゃ節分にぜんざいを食うらしいからな
(鍋一杯のぜんざいを作る)


竜城・陸
◆しとら(g00929)と

どっちかというと君が悪乗りしすぎただけのような……話聞いてないね
まあ本義としてはそちらだしいいんだけど

使うべきか……はともかくとして
赤が魔除けだとされるのは、君たちの国の古事から来てるんだ
太陽や炎、血といったものに通じることから生命を象徴とする色とされていて
破邪退魔の意味があると信じられてきたんだ

……でもあの芸当はあのお姉さんにしかできないから
余り真に受けないようにね
あとしとら、若干攻撃的な目で俺を見ない

まあともあれ、一緒にやってみようか
大丈夫だよ、鬼の反撃は俺が引き受けるから

ぜんざい?
君、意外とそういうの詳しいし
普通に料理も上手いよね
じゃあ、終わったら皆で食べようか


●鬼退治(物理)
「まだまだだ。そんなんじゃ足りねえ、足りなさすぎる!」
「「「ひいっ!」」」
 くわわっ! と、目を見開く錣吹・しとら(鬼門の姫・g00929)。圧にビビる園児たち。
「とりあえずで鬼をやってみたアタシにすら勝てないんじゃ、本物の鬼にはいいようにされちまうぜ。それでいいのか!?」
「……どっちかというと、君が悪ノリしすぎただけっていうか今もしてるっていうかな気がするんだけど」
 竜城・陸(蒼海番長・g01002)は、隣で呆れ返った。
「そもそも本物の鬼って、何? そういう目的だったっけ、これ」
「細かいことを言うんじゃない助手頭!」
「助手なのか頭なのかどっちかにしてくれないかな」
「とにかくだ! アタシが本当に鬼を退治できる節分をレクチャーしてやるぞ坊主ども!」
「話聞いてないねこれ」
 まあ多少蛇行運転したが元の目的には着地してくれるようなので、陸はそれ以上のツッコミはしないでおいた。聞いてねえし。

「さっそくだが助手頭! 例のものを!」
「だから助手なのか頭なのか……まあこれだよね、どうぞ」
 陸が差し出したのは、豆ではあるが節分用の豆ではなかった。
「はい、では本当に使うべき豆はこちら。小豆です!」
「「「小豆!?」」」
 てっきり大豆だと思っていた子供たちはびっくりしている。
「赤色が魔除けになると信じられているからですね。……いやホントだぞ? なあ助手頭!」
「使うべきか……はともかくとして、室町時代までは小豆が使われていたのは本当だね」
 陸は眼鏡の位置を直しつつ頷いた。
「はい! 賢そうなひと、それはなんでですか!」
「いい質問だな! それは」
「いまの園児明らかに俺の方見てたんだから、しとらは下がっててね」
「おかしいだろ!? 今だって賢そうな人って」
「えー、小豆が使われていたのは、赤が魔除けだとされていたからだよ。君たちの国の故事から来てるんだ」
「おい助手頭シカトすんなコラァ!!」
「太陽や炎、血といったものに通じることから、生命を象徴する色とされていて、破邪退魔の意味があると信じられてきたんだ」
「「「へー!」」」
 子供たちは感心した様子だ。
「さっすが賢そうなひとだー!」
「だからそれアタシのことだよな!?」
「……まあ俺のことはいいから、レクチャーするんでしょ? しとら」
「お、おう。いいか見てろ坊主ども、小豆を使うべき本当の理由は……キエーッ!!」
 しとらは小豆を全力投球した!

 すると、庭に飾られていた鬼の人形が蜂の巣になり、ぼてっと倒れた。
「はい、このように大豆より威力が高いからです」
「「「アイエエエ!」」」
 コワイ! 暴力になによりも恐怖する子供たち!
「……あの芸当はあのお姉さんにしか出来ないから、あまり真に受けないようにね」
「「「アッハイ」」」
「青鬼も小豆で真っ赤に染め上げてあげましょう。真っ赤にな!!」
「俺のことを若干攻撃的な目で見ながら言わない」
「というわけでみんな、やってみよう!」
 しとらが小豆を配ると、子供たちは陸としとらを見比べる。
「ん? どした? 上手に出来た子からぜんざいあげるぞ! 関西のほうはぜんざい食うらしくてな、鍋一杯に作ってき」
「「「鬼は外! 福は内! 暴力はんたい!」」」
「いってぇ!? なんで!? なんでアタシにだけ投げんの!?」
 逃げ出すしとら。追いかける子供たち。逆襲が始まっていた。
「……ああいう細かい知識とか、料理の腕とか、らしいところはあるんだけどなあ」
 明らかに同レベルの争いを見つつ、陸は呆れて苦笑いした。
 その後走り疲れた子供たち(しとら含む)は、みんなで美味しくぜんざいを堪能したそうな。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】がLV2になった!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【能力値アップ】がLV4になった!

咲樂・祇伐
🌸樂祇
アドリブ歓迎

皆で豆まきです!
怖がって居るかしら?
大丈夫と優しく宥めて励ましましょう
鬼さんには帰っていただきましょうね。私達も一緒に着いておりますから…ね、お兄様
…お兄様?

お兄様っ!!まっ……!
このままでは鬼達が血祭りにあげられてしまう
咄嗟に兄をとめて
優しく!皆で優しくぽいぽいって!とひそひそ話

話せばわかってくれるお兄様なのです

平和に豆まきを行いましょう
楽しくね!

いい子のみんなには、ご褒美があります!
お兄様、恵方巻きはなんなんとう!です
しっかり覚えてきたのです
お兄様後でそれ消してね

細めのロールケーキ恵方巻も具だくさん太恵方巻もありますよ!
口福の伝道者を使い振る舞うの
皆で楽しく食べましょう


咲樂・神樂
⚰️樂祇
アドリブ歓迎

ふぅん、なるほどね
この豆粒で鬼を殲滅するってこと!
理解したわ!楽しそうじゃない!
効率的なストレス発散、人の雛も守れ更に祇伐に…好きな子にいい所を魅せられる絶好のチャンスってわけ……

殺らない理由はない
あたしが追い払ってやるから
祇伐と雛達は下がってな!

行くわよ!

死にさらせ!!!

なんで止めるの、祇伐
あたしはやらねばならないのにっ
皆で優しく?そんな弾じゃあタマはとれないわよ

あたしの妹はいつだって女神
はっきりわかんだね

はーい!
元気に殲滅したあとはご褒美よ!
アイテムポケットから取り出すのはとりどりの恵方巻!

あ、今のなんなんとう!は録音したわ

うんうん
恵方巻も美味しいし
今日も妹はかぁいいわ


●節分は血まみれの行事……?
 ディアボロスたちの活躍(?)で、すっかり鬼に対してビビり散らした園児たち。
 とはいえ、ディアボロスを脅かした嫌われ者のままにしておくのは忍びないという先生がたの計らいにより、今度は先生がたが鬼を演じ、ディアボロスが一緒に豆まきをすることになった。
「うう……鬼、こわい……」
「みんなすっかり怖がってしまっているのね。けど、大丈夫ですよ」
 咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)はにこりと微笑み、しゃがみこんで目線を合わせてあげながら宥めた。
「私たちと一緒にこのお豆をまけば、悪い鬼も厄もみんなあっちへ行ってしまうんです」
「そうなの……?」
 怖がっていた少年はおどおどしつつ問いかけた。
「ええ、そうですよ。鬼さんには帰っていただきましょうね。それに、私たちも一緒についておりますから……ね、お兄様」
「……」
「……お兄様?」

 対する咲樂・神樂(離一匁・g03059)は、升の中の豆を一粒つまみあげてかざし、ニヤリと笑った。
「ふぅん、なるほどね……この豆粒で鬼を殲滅すればいいのね!」
「お兄様??」
「理解したわ! 節分ってなかなか楽しそうじゃない!」
 おっと、ヤバいぞ。祇伐は嫌な予感を覚えたが、残念ながら神樂はもう完璧に"スイッチ"が入っている。
「効率的なストレス発散が出来る上に、人の雛も守れる。そしてなにより……」
 ちらり。神樂は祇伐のほうを盗み見た。
(「ここで鬼を殲滅すれば、祇伐にいいところを魅せられる……まさに、絶好のチャンス!」)
 なかなか俗な狙いである。節分のことを何もかも誤解していた。

 そこへ、安っぽい仮装をした(もうすでにディアボロスに"恐怖"を教え込まれた子供たちはこれでも十分ビビる)先生の皆さんが現れる。
「がおー! 鬼だぞー!」
「「「わああ、こわいー!」」」
「あれね。あれを殺(や)ればいいのね」
「お兄様、お兄様?? やるのは豆まきですよ、大丈夫ですか??」
「わかっているわ祇伐、豆「で」殺(や)るのよね!」
「豆まき「を」やるんですよ? お兄様!?」
 ダメだ、完全に血を求めている顔だ。祇伐は汗をダラダラ流して慌てた。このままでは鬼(先生の皆さん)が血祭りにあげられてしまう! 子供たちがほんまもんのトラウマを知ってしまう!

「あ、あのお兄様!」
「大丈夫よ祇伐、雛たちも下がってな! あたしが追い払ってやるから! 死にさらせ鬼ども!!!」
「「「えっなにこわい」」」
 ヤクザのカチコミかなんか? みたいな勢いの神樂の"圧"にもビビる園児たち。前門の鬼、後門の神樂である。
「お兄様っ!!」
「……何? なんで止めるの、祇伐。あたしは殺(や)らねばならないのよ!」
 祇伐は子供たちの白い目線にごまかしの笑みを返しつつひそひそと耳打ちする。
(「優しく! みんなで優しくぽいぽいって、ね! 平和に。平和にです」)
(「そんな弾じゃ命(タマ)は取れないわよ!」)
(「お兄様何か悪いものでも食べました?? 楽しくやりましょう? 楽しく、ね」)
「……仕方ないわね」
 不服そうな顔をしていた神樂だが、近距離で祇伐のいい顔をじっと見つめたので、だんだん血の気が収まった。
 祇伐はいつだって女神。はっきりわかんだね。顔もいいしね。

 命の危険を束の間感じた先生がただが、どうやら無事に話がついたようなので、「がおー!」と子供たちを脅かす。
「わー、やっぱりこわいよー!」
「みんな! いい子に豆まきできたら、ご褒美がありますよ」
 祇伐に水を向けられた神樂は、アイテムポケットからいくつもの恵方巻きを取り出す。
「ほーら、元気に殲滅したら、この恵方巻きをみんなで食べましょ!」
「「「わー!」」」
 色とりどりの具材がもりだくさんの恵方巻きは、まさにご馳走。子供たちは目を輝かせ、豆を構えた。
「ふふ。楽しみですね、恵方巻」
「祇伐のぶんもちゃんとあるわよ」
「なら、頑張って鬼さんを追い払わないと。今年の恵方はなんなんとう! ですからね」
 きちんと下調べをしてきたらしく、祇伐はふふんとドヤ顔をした。

 ピッ。なんか電子音がした。
「……あの、お兄様? 今何を?」
 再生ボタンを押す神樂。 \なんなんとう!/の音声が再生される。
「お兄様?」
「録音は完璧ね」
「お兄様? あとでそれ消してくださいね??」
「さあ雛たち、鬼どもを殲滅よー!」
「お兄様??? お兄様!!」
 祇伐は全力ですがりついたが、いい笑顔の兄は聞いちゃくれなかった。理不尽!

 とまあ、そんな感じで一波乱(?)ありつつも。
「「「鬼は外ー!」」」
「ぐえー! やられたー」
 という具合に、先生がたは豆をまかれて退散。子供たちは一転笑顔で祇伐や神樂とハイタッチし、ご機嫌だ。
「おなかすいたー!」
「うんうん、それじゃあご褒美、食べましょうね」
「ロールケーキもありますからね。取り合いっこしちゃダメですよ?」
 食べ物の在庫はディアボロスには無縁の話。衣装を脱いだ先生がたも合流して、楽しい節分パーティの開始だ。
「みんなで楽しく食べましょうね」
「「「はーい!」」」
「今日も妹はかぁいいわ……(ピッ \なんなんとう!/)」
「お兄様、それあとで消してね」
「わかってるわ(\なんなんとう!/)」
「絶対ですからね」
 楽しく平和な節分に……なったのかな? なったはずである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2023年02月11日