リプレイ
イオナ・ガルバローゼ
そうです、施設も研究方針も違えども、私も嘗てはこういう場所に居て、そこから助けられたのでした。
今度は私が助ける番、そう言う事ですね。
masterpieceでスレッジハンマーを作ります
牢番はコレで無力化しましょう錠前も鍵が見つからなければコレで
囚われていた人達の健康状態も心配です
【活性治癒】で身体を癒しつつ
魔法瓶で準備したスープと柔らかく消化しやすいチューブ食を準備し提供して行きましょう
「この後すぐ実験室の方で騒ぎを起こします。その機に乗じて此処から逃げてください。わたくし達は同行できませんが、どうか自分の足で此処を出られるよう身体を温めていてください」
括毘・漸
人の吸血鬼化…下手したらヴァンパイアノーブルに化すると。
敵を増やしたくないですが、何よりも身体を変貌させるのは許せませんね。
あれは心までも変わってしまいます。
まずは、潜入っと。
大体こんな警備もザルな場所では、物も管理も雑です。
牢屋が見やすくかつ人が通りやすい場所で鍵を探してみますか。
牢番がいれば背後から近寄り、気道を塞ぐように優しく絞めて声を抑えて無力化させます。
気絶したら懐を探り鍵を探します。
囚われた人と対面したら【士気高揚】を使います。
「もう少しで帰れます。上の方で騒ぎがあれば逃げる合図です。ここいる奴らはボクらが対処します。怖がらなくていいですよ、少しの勇気が道を切り開いてくれます。」
アレクサンドラ・リーヴェン
アドリブ・連携歓迎
ここも吸血実験室。平民をヴァンパイアノーブルにしようなどという悪辣な実験。貴重な領地を栄えさせるための民を消費して、愚かなことを。
ロマノフの領土を預かる貴族の1人として、愚策は潰さねば。
牢番の無力化は他の復讐者に任せて大丈夫そうね。
ならば私は平民に活力を与えましょう。
そう、人は体温が下がれば動きが縮こまるもの。逆に温もりが与えられれば心にも余裕が出るでしょう。
【熱波の支配者】で周囲の温度を適温に上昇させ、暖を取らせるとともに私たちの力を知らしめる。
何も憂うことはないわ。後はすべて私たちに任せなさい。
キーラ・パーヴェルファング
また別の実験施設
か弱い血では強い眷属にはならないでしょうに、憐れだわ
私は牢番の無力化を、まあ、殺すのだけれど、そちらを重点に動くわ
地形の利用と闇使いで牢を壁から天井まで影に紛れて動きましょう
牢番を見つけたら早業で暗殺
私の有刺鉄線で斬糸結界を展開し、それを引き絞って切り裂きましょう
死骸も漁ってみるわ。実験に連れ出すために鍵を所持している者もいるかも知れないし
それに展開したトラップ生成は、追手への足止めにもなるはず。脱出経路を確保するように配置するわ
(独房へ鉄格子越しに)
ごきげんよう、人間
ディアボロスだから、あなた達を助けるわ
●地下牢獄
研究施設内に潜入した復讐者達は地下へと続く長い階段を降りていき、唐突に開けた空間に出て立ち止まる。
中央に立方体の小屋。正面に入口のドアがあり、小屋の側面と背面の窓からは明かりが煌々と漏れていた。さらに目を凝らすと、ホールの奥と左右に金属製の扉がいくつか見える。おそらく独房への通路に続く扉なのだろう。
「あれは牢番の詰所でしょうね。大体、こんな警備もザルな場所では牢の管理も雑なので、詰所にいる少人数の牢番だけで管理しているのでしょう。おそらく牢の鍵もあの中にあるかと……」
牢番の詰所を凝視しながら、括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)は同僚達に私見を述べる。
幸いまだこちらには気づいていないようだが、牢番は窓から監視の目を光らせているに違いない。独房に続く扉に近づけば詰所から出てくるだろう。ならば、ここで先手を打って詰所の牢番を一掃しておけば後はやりたい放題というわけである。
「それなら、牢番達はコレで無力化しましょう。たとえ鍵が見つからなくてもコレで破壊できます」
コレとは詰所ごと破壊できそうなスレッジハンマー。イオナ・ガルバローゼ(空染めの一輪・g07485)は『masterpiece』を発動してコレを作り、早くも臨戦態勢を整えていた。
「それも悪くはないとは思うけど、ここは私が適任ね。ひきこもりの牢番は私が一網打尽にしてあげるわ」
自信満々に言い、一歩前に出たのはキーラ・パーヴェルファング(大公の牙・g08440)だった。この先、まだ実験室にいるヴァンパイアノーブル達との戦いが控えている。力を温存しておくに越したことはない。
話がまとまると、キーラは気配を消して闇に紛れ、建物の窓から監視する牢番の視線をかいくぐるように、地を蹴り、天井を蹴り、壁を蹴って俊敏に動きながら、詰所の周囲に「有刺鉄線『糸斬歯』」を張り巡らせていく。
「……終わったわ。あとは私達が動いて敵を詰所からおびき出せば……」
仕込みを終えたキーラが促すと、復讐者たちが動く。すると……。
「曲者でございますわ! 排除いたしますわよ!」
案の定、ノーブルメイドの牢番達が続々と飛び出してくるも、既に『斬糸結界』のど真ん中。牢番達はそんなことはつゆ知らず、キーラが張り巡らせた斬糸の網の中に飛び込でいき……。
「ギャ……!!」
短く響く断末魔。噴出する鮮血。キーラが操る極細の糸に首を切断され、驚愕の表情を浮かべたままの頭部が冷たい石床にゴロンと転がり落ち、さらに残った体がバタリと倒れる。
血の海に横たわる牢番の死骸。キーラはそれに近づこうとするも、ふと足を止める。部屋の奥の扉から、物音が聞こえた気がしたからだ。
「ここはお任せください!」
その音に即座に反応したのはイオナだった。扉を開けてホールに顔をのぞかせた牢番の頭部に有無を言わさず、スレッジハンマーを振り下ろす。
「ギャッ!!」
一撃必殺。頭部に強烈な打撃を受けた牢番は、そのまま倒れて動かなくなった。
「巡回中だったのね。念のため、懐を探っておこうかしら……」
キーラは今しがた倒れた牢番の死骸を調べ、木製プレートがついた鍵を発見する。プレートには『3』の数字が刻まれていた。おそらく出てきた扉の鍵なのだろう。
「一つだけですね……ではボクが詰所の中を見てきましょう」
他の鍵は中にある。そう考えた漸は斬首された死骸を飛び越えて詰所に入っていく。椅子と机、ベッドが置かれた無人の詰所。漸は室内をざっと見回し、すぐさま壁のフックに無造作にかけられた鍵を発見する。漸は鍵を取って外に出ると、待っていた同僚たちに掲げて見せる。
「まずはそこの扉からにしましょうか」
さっそく漸は金属扉の一つを開け、復讐者達は独房への通路に足を踏み入れるのだった。
●独房の囚人達
血と腐臭が混ざる冷たく淀んだ空気。弱々しい灯火が等間隔に設えられた薄暗い通路。囚人たちのうめき声や荒い息遣いがかすかに耳に届く。この先に独房が続いているのは間違いないだろう。すると、入り口付近を調べていた漸が壁に設置された木箱を発見する。
「……牢の鍵はここですね」
木箱の中にはフックがついており、鍵束がかけられていた。
「急ぎましょう。囚われている人達の健康状態が心配です」
被検体の過酷さをよく知るイオナは焦燥感に突き動かされるように率先して奥へと進む。だが、復讐者達がやってきても独房の囚人達は全く反応を示さず、ただ視線をそらすだけだった。ここにいるのは過酷な実験を必死で耐えてきた囚人達。心身ともに疲弊した様子だ。
「ごきげんよう、人間、私はディアボロス。だから、あなた達を助けにきたわ」
「う、うぅ……」
キーラは独房へ鉄格子越しに一人の男に声をかけてみるが、男はぼんやりと虚空を見つめたまま小さくうめき声をあげただけだった。
「あら、反応が薄いわね……」
不思議そうに首をかしげるキーラ。
「こんな寒い場所に、こんな粗末な服装で閉じ込められれば無理もないわね。人は体温が下がれば動きが縮こまるもの。心も体と同じようにこわばってしまうわ……」
ボロ布同然の服を身につけ、小刻みに体を震わせる囚人達を見遣り、アレクサンドラ・リーヴェン(吸血姫・g09048)は眉根を寄せる。
「でも、逆に温もりが与えられれば心にも余裕が出るでしょう」
まずは疲弊した平民達に活力を与えなければならない。そう判断したアレクサンドラはすぐさまパラドクスを発動すると、【熱波の支配者】を駆使して熱波を操り、牢獄内の温暖化を試みる。
「なんだ……もう、迎えが来たのか……」
それはまるで極寒の大地にそよぐ春風。熱波の到来とともに、気温がぐんぐん上昇し、穏やかな陽気が牢獄内に満たされると、囚人たちの表情は自然と緩み、その視線が復讐者達に注がれる。
「あ、あんたら、新しい看守じゃないないのか……」
「どうせ、これも実験だろ……こいつら、新任の研究者だぜ!」
「くそっ! 俺たちに近づくんじゃねぇよ!」
諦めと疑心、怒り。囚人達の心に渦巻く負の感情は根深く、話を聞いてもらえるような状況ではなかった。
「……この状況では平民達が悲観的になるのも無理もないわね」
「そうですね。怪我をされている方も多いようですし、信じていただけるように行動で示しましょう」
まずは怪我人の治療。独房の鍵開けを漸とキーラに託し、イオナは即座に【活性治癒】の残留効果を使用し、牢獄内に治癒の力を満たしていく。
すると、囚人たちの軽度な傷は瞬時に治癒し、ひどい怪我を負った者も少しずつ痛みが和らぐも、まだ具合が悪そうにしている者も多いようだった。
「顔色が悪いですね……大丈夫ですか?」
「一応な……ここに来てからろくなもん食ってないからな……」
「それならこれをどうぞ」
そう言ってイオナが渡したのはサーモボトルに入れてきた温かいスープ。その匂いに釣られるよう器を受け取り、一口だけ喉に流し込んだ男の顔がほころぶ。
「こりゃうまいな……」
「喜んでいただけてよかったです。ではこちらもどうぞ」
「これは食いもんか? ありがてぇ……」
イオナから受け取った携行食を口に入れ、目に涙を浮かべる男。すると、ここに食べ物があることを知った囚人達が続々と集まってくる。温かなスープと柔らかくて消化がよい携行食。それはみんなで分ければささやかな量の食事だったが、家畜の餌同然の食事しか与えられていなかった囚人達にとって、この上ないご馳走だった。
そして、イオナは活力を取り戻した人々に脱出作戦について告げる。
「この後すぐ実験室の方で騒ぎを起こします。その機に乗じて此処から逃げてください。わたくし達は同行できませんが、どうか自分の足で此処を出られるようにここで少しでも体を癒やしておいてください」
だが、その申し出に異を唱える者も少なくはなかった。
「あんたらの凄さはわかったが、奴らをどうにかできるとは思えんな」
「無理だな。奴らは本物のバケモンだぞ……」
「ここから脱走しても、俺達は絶対に捕まって殺されるぜ……」
彼らによると、被験者の中には抵抗を試みた者もいたが、そのたびに驚異的な力で鎮圧されたという。要するに、ヴァンパイアノーブルの恐ろしさを身を以て知り、萎縮してしまっているのである。
そんな彼らの心を動かすために漸は【士気高揚】を使い、囚人達に語りかける。
「この施設にいる奴らはボクらが対処しますから、怖がらなくていいですよ。大丈夫、皆さんはもう少しで自分の家に帰れます。勇気を出してここから脱出しましょう。少しの勇気が道を切り開いてくれますから……」
イオナも自らの思いを言葉にする。
「わたくしも嘗てはこういう場所に居て、助けられました。今度はわたくしが皆さんを助ける番だと思っています。だから……わたくし達を信じて待っていてください」
「そうよ。何も憂うことはないわ。後はすべて私たちに任せなさい」
アレクサンドラも語気を強め、平民達に言い聞かせる。
「追手は私がトラップで足止めするから、あなた達は安心して逃げなさい」
キーラも言い添える。
「……わかった。俺、あんた達を信じて動いてみるよ」
一人の囚人の言葉に賛同の声が次々にあがる。
復讐者達がそれぞれの思いを込めた言葉は、囚人達を奮い立たせ、一致団結して脱出することを決意させるのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
地下牢獄の隔離区画。そこは一つの広い部屋となっており、人面コウモリ『ウプイリ』の巣窟と化していた。独房ではなく、ウプイリ達を大部屋に詰め込んでいるのは、小競り合いを誘発させ、闘争本能や残虐性を高めるためだろうか。
そんな劣悪な環境に身を置く人々に『救済』を与えるべく、脱獄の援助を担当する復讐者達と並行して、別働隊の復讐者達が動いていた。
ルィツァーリ・ペルーンスィン
こうして彼等を黄泉地に送る事しか出来ない自分の不甲斐なさは本当に嫌になるな……
だけど、其れも後僅かだ!
必ず創造伯を見つけ出して倒してやる!
遅くなって済まない……
貴方方を開放しに来たよ
痛かったよな……辛かったよな……
其の痛みも怒りも俺にぶつけると良い
けど人の心を喪ったまま逝っては駄目だ!
此れは俺の我儘かもしれないが……貴方達は人なんだから!!
せめて痛みは一瞬で……!
先ず少しでも残ってるだろう痛みを和らげる為に〇活性治癒を犠牲者(彼等の事をウプイリと呼びたくないので)に
其の上で彼等の攻撃は甘んじて受けながらゆっくりと彼等に話しかける
彼等を送る時は痛み無く一瞬で送る為に〇高速詠唱でパラドクス発動
「遅くなって済まない……貴方方を解放しに来たよ」
ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)が牢獄の中を見回しながらつぶやくと、他のウプイリ達を押しのけるようにして大柄な人面コウモリが突進してくる。
顔は髭面の中年男。悪鬼の如き形相だが、目元には笑いジワが刻まれている。血に飢えた獣と化した彼にはもはや人間に戻る術はない。それでも目の前にいるのは一人の人間。決して『ウプイリ』と呼称される怪物ではないのだ。
ルィツァーリはこの男と正面から向き合うことを決意し、男の傷を癒やすために残留効果の【活性治癒】を使用。男を癒やしの力で包む。
その直後、男が翼と化した両手を振り回し、連撃を放ってくる。
「アソンデヤルゾ! アソンデヤルゥウウウウ!!」
(「……遊んでやる?」)
それは彼に残る人間の記憶から発せられたものだった。
「いいよ。おじさん、俺と遊ぼうよ」
ルィツァーリはあえて親しげに応じると、「おじさん」が放った打撃を正面から受ける。
「くっ!」
そのダメージは決して小さくはなかったが、反撃せずにただ攻撃に耐えながら、ルィツァーリはゆっくりと話しかける。
「痛かったよな……辛かったよな……其の痛みも、怒りも、全部俺にぶつけるといい!」
すると、その想いが伝わったのか、異変が起こる。
「……ウグァアアア!!!」
突然、苦しげに叫び、動きを止める男。畳み掛けるようにルィツァーリは声をあげた。
「そうだ。おじさんはウプイリなんかじゃない! だから人の心を喪ったまま逝っては駄目だ! 此れは俺の我儘かもしれないが……貴方は人なんだから!!」
「オレはヒト……お、俺は……」
人間の顔から滂沱の涙がこぼれ落ち、彼は一時的に自我を取り戻す。
「ありがとう……だが、俺にはもう時間がない……だから、最後にキミに頼みがある……」
俺を今すぐ殺してくれ。その言葉がルィツァーリの耳に重々しく突き刺さる。
「もう、最愛の息子の名前すら思い出せないんだ……俺はもう誰も傷つけたくはない。頼む、俺が完全にバケモンになっちまう前に……」
「わかりました……」
神妙な顔でうなずくと、ルィツァーリは『ペルーン神の雷斧』を発動し、雷の刃を振り下ろす。
「さようなら……おじさん」
雷光が弾け、瞬時に黄泉地へと旅立った男に別れを告げた少年の瞳は、創造伯アレクセイへの怒りが燃えているのであった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
シエルシーシャ・クリスタ
アドリブ・連携歓迎
……本当に、タチが悪いね。こんなやり方で無理矢理変えて。
生きてるのに、何重にも呪いに塗れたみたい。
聴こえる?自分の名前は思い出せる?
ゴメン、助けることまでは出来ない。私は終わらせに来た。
他に出来ることは、受け止めるだけ。
遺言でも、恨みつらみの言葉でも。吐き出したいことがあれば、全部吐き出してくれて構わない。
そういうのを背負うのは、慣れてるんだ。
約束する。君たちをそうした奴らには、報いを受けさせるって。
全部終わったら、最期は、一瞬で生気を奪い尽くそう。
斬ったり叩き潰したり、病毒で苦しめるのよりは、ほんの少しはマシだと思うから。
「……本当に、タチが悪いね。こんなやり方で無理矢理変えて。生きてるのに、何重にも呪いに塗れたみたい」
シエルシーシャ・クリスタ(水妖の巫・g01847)は牢獄の中の人面コウモリの群れを目の当たりにし、嘆息する。
「あれは……」
ふと視界に入ってきたのは部屋の隅にうずくまる小柄なウプイリ。よく見ると少女の顔をしていた。
近づくと顔を上げ、涙に濡れた顔でシエルシーシャを見上げる。
「近づかないで! わたしの姿を見ないで! 嫌、嫌、嫌!」
人外へと成り果てた自分を嫌悪し、心を閉ざしているようだが、自我はかろうじて保っていた。
シエルシーシャは少女の言葉をただ受け止め、静かに寄り添う。すると……
「……お姉さん、わたしのこと、怖くないの?」
微笑してうなずくシエルシーシャを、少女は懇願するような目で見つめた。
「お姉さん……助けて……わたしを元の体に戻して……」
「ゴメン、助けることまでは出来ない。でもその苦しみを終わらせることはできる。私はそのために来た……」
「そっか……わたし、たぶんもうすぐ本当のバケモノになっちゃう……だから狩人のお姉さんが来たんだね」
悪い子はバケモノになって、狩人に殺される。彼女の村ではそんな伝承があったという。
「わたし、ずっといい子にしてたのに、家の手伝いも、弟と妹のお世話も頑張ってたのに、あの日も森で薪拾いをしてて……なのにどうして……どうして!」
今度は語気を強め、憤りを露わにする少女。
「君は家族思いのいい子だ……君は何も悪くない。悪いのは奴らだ……」
シエルシーシャは淡々と言葉を紡ぎ、少女の頭をなでてやる。
「今の私には君の話を聞いてやることしかできない。どんなことでもいい、話してごらん」
「お姉さん、わたしね……」
少女の口から発せられたのは、仲睦まじい家族の話。
彼女は3人姉弟の長女。両親と二人の弟の5人家族だった。
「……でね、もしお姉さんが弟たちに会えたら、お父さんとお母さんを大事にしてねって伝えて……」
少女は最後に礼を言うと穏やかな表情で目を閉じる。
「約束する。君たちをそうした奴らには、報いを受けさせるって……」
「うん……ありがとう、お姉さん……」
そして、シエルシーシャは『水底の招き手』を発動。生気を一瞬で奪い尽くされ、眠るように息を引き取った少女を横たわらせ、シエルシーシャは立ち上がる。次なる犠牲者の心に寄り添い、救済を与えるために。
大成功🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV3になった!
シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎
人助けなんてのは性に合わねぇし、こっちの始末をつけるとするか。
同情してやるつもりはねぇが、運がなかったな。
お前達に意識があろうがなかろうがどっちでもいい。
向かってくるやつもそうでないやつも関係なく、額と心臓に銃弾を撃ち込んで確実に、一息で仕留める。
慰めにもならねぇだろうが、ここにいるクロノヴェーダ共と主導したアレクセイは俺達が始末してやるよ。
*敵を貶すような発言はしません。
大部屋にいたウプイリ達は復讐者達の活躍で続々と『救済』されてはいたが、自我をほとんど失い、話に応じない者も少なからずいた。
「来い! お前達は俺が全員まとめて片付けてやるよ!」
シューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)が牢獄の奥で唸り声を上げるウプイリ達に挑発の言葉を投げかけると、その声に反応し、部屋の隅の暗がりで幾つもの目がギラギラと輝く。
「キキキキキキキキッ!!」
威嚇の声。その殺意を肌で感じ取ったシューニャは『Around Kill』を発動。ホルスターからベレッタ92FS-Cを引き抜き、トリガーを引く。
マズルフラッシュの閃光が前方を照らし、低空飛行で突進してくるウプイリを露わにした直後、フルオートで連射された弾丸がその額を居抜く。ギャッと悲鳴を漏らし、絶命する人面コウモリ。
あっさりと一体目を屠った直後、シューニャはもう一丁のベレッタを抜き、股の間から背後に向けてトリガーを引く。
不安定な体勢から連射された弾丸は、背後から迫るウプイリの体を蜂の巣にし、絶命させた。
「同情してやるつもりはねぇが、お前達はただ運がなかっただけだ……」
表情を変えずにつぶやき、2丁拳銃で天井を乱射するシューニャ。
絶妙な角度で放たれた弾丸は天井、さらに壁を跳ね返り、壁際にいたウプイリ二体の急所に雨の如く降り注ぎ、致命傷を与えた。
(「お前達に人の意識があろうがなかろうがどっちでもいい……」)
その急所に確実に弾丸を打ち込み、一息で仕留めるだけだ。
正面から命のやり取りをし、最小限の苦痛であの世に送る。それがお前達に与えられる救済だ。そんなシューニャの意図を知ってか知らずか、闘争本能をむき出しにしたウプイリ達が続々と集まってくる。
「しね! シね! 死ね!!!」
「オマエの血を飲ませろおぉおおお!」
「コロシテッ! ワタシをコロシテェエエエ!!」
殺意を向けてくる者、飢えを訴える者、死を望む者。どれも切実な叫びだが、彼女が等しく与えることができるのは、死という安息だけだ。シューニャは眼前のウプイリ達にひたすら弾丸を浴びせていく。
「……慰めにもならねぇだろうが、ここにいるクロノヴェーダどもと実験を主導したアレクセイは俺達が始末してやるよ」
シューニャは牢獄内に倒れ伏すウプイリ達に言い残すと、ウプイリの救済作戦に参加した同僚達ともに地下牢獄を後にするのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【未来予測】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
●実験室へ
地下牢獄での脱出支援と、ウプイリの救済作戦を完了させたディアボロス達。あとは実験室に殴り込み、アヴァタール級を倒すだけである。
だが、実験室では大勢の『ノーブルメイド』が人体実験を行っている。まずは実験に従事するノーブルメイド達を殲滅し、壁に磔にされている人々の安全確保を優先すべきだろう。アヴァタール級に挑むのは、そのあとだ。
復讐者たちはそのことを改めて確認し、実験室に踏み込むのだった。
白水・蛍
アドリブ・連携歓迎
人々の想いを、人々の怒りをそれらを束ねて、この先へ進みます。
あなた方を倒させていただきますわ。
≪コンダクタースピア≫を手にパラドクスを発動します。
雷をまとったこの槍で彼らを<薙ぎ払い>ます。
お覚悟を!
相手の反撃は<残像・精神集中・ダッシュ>で致命傷を回避するように動き、武器にて<薙ぎ払い>して受け流してダメージを減らしましょう。
多少ダメージを受けたとて、受けたダメージを【グロリアス・ドレイン】で回復出来れば問題はないでしょう。
イオナ・ガルバローゼ
実験から解放した人達が少しでも逃げやすいよう【活性治癒】と【士気高揚】で意識と身体を回復を試みます
そしてあれが吸血貴族のメイド。
怒りから感情的に振舞ってしまいそうですが、わたくしには今仕える主が居ます。
主の事を考え冷静に判断して敵の攻撃を処理し、始末します。
【masterpiece】を使用
あの血の鞭こそ敵の武器に見えますが
あの空いた手こそ魔力を感じます
狙うのは恐らく心臓――ならば
ブラフとして手に武器を創り出し。相手の爪が胸を貫こうという時
その傷の血を刃に変換し逆にその手を切り落としてみせましょう
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
貴様らの行い、報いをつけさせにきたぞ!
我が子を残して逝く事がどれだけ辛かったか!
己が変貌していく事がどれだけ恐ろしかったか!
騎士として以前に人として絶対に許さん!
彼等の、おじさんの苦しみ存分に思い知って貰うぞ外道!
突入直後に仕掛けて来るなら○高速詠唱の○連続魔法で○誘導弾の○弾幕を突入と同時にぶちかます!
時に○風使いで敵を○吹き飛ばし○強打する性質を付与した○双翼魔弾を弾幕の中に○看破しにくい様に偽装して織り混ぜ放つ○フェイント攻撃で○撹乱、牽制しつつ戦う
又、最初の攻撃以降は敵が懐に潜り込み攻撃しにくい様に○飛翔
己の周囲にも弾幕による○制圧射撃を常時展開しつつ攻撃していく
括毘・漸
やっほー、実験は順調ですかぁ?
まぁ、お前らの実験をぶっ壊すんですけど…ねぇ!
扉を蹴破ったら、中にいる敵目掛けて『救済者の灯火』を顔面狙いでぶっ放す!
破壊と混乱に炎はつきものでしょうに。
狼狽えている隙にどんどん火を放ちます。相手を炎上させます。
勿論、磔にされている人に当てないように注意は払いますよぉ。
血の鞭ですかぁ、射程が長くて厄介ですね〜………まぁ握っていることには変わりありません。
ソレごと燃やす!
伸ばされた鞭を導火線かわりに相手を焼き付くします。
そんなに鞭を伸ばしていいんですかぁ?
導火線が増えますよぉ〜っと!
自身の周りに炎を浮かべながら相手の注意を引くように言葉を投げ掛けます。
アレクサンドラ・リーヴェン
連携・アドリブ歓迎
平民に後は任せろと言ったのよ。務めを果たさねば治世など到底かなわぬもの。
クロノヴェーダの歪な実験、とことん潰させてもらうわ!
実験室の壁を蛇腹剣の【斬撃】でばらばらに【解体】して突撃。奇襲?いいえ。私の道を私が切り開いただけよ。
ふうん。アンタ達も鞭を使うの。けど、全然鞭使いがなってないわね。
相手の鞭を冷静に蛇腹剣でさばきつつ隙を伺って。
『刻命魔術【氷精の吐息】』
待機させていた氷の矢で壁に磔にしてやりましょう。
これで平民の気持ちが多少理解できたかしら?えぇ、結構。では死になさい。
シエルシーシャ・クリスタ
アドリブ・連携歓迎
……本当に、本当にタチが悪い。
こいつらとは言葉を交わすのも嫌だ。
報いの時だと告げたからって理解することもない。
あの口から出るのはどうせ不快な言葉でしかない。
なら、何も言う必要はない。無駄な言葉を吐かれる前に仕留めよう。
これ以上あの子たちを嘲らせない。
この場は、暴れ回るより確実に一体ずつ仕留めていくべきだね。
呪詛の『手』をその口に押し込み、舌を引き裂こうか。
それともその鞭を、その腕を掴み動きを奪おうか。
縛り上げるつもりなら、『手』との力比べかな?
まあ縛られたところで『手』の動きに関係はないんだけど。
シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎
別に俺はてめぇらがやったことにどうこう言うつもりはねぇ。
ただ次はてめぇらの番ってだけだ。
武器ならそこら中に置いてあるんだ。使わせてもらうぜ。
落ちていた注射器でメイド共の目の目に突き刺し、ワイヤーで動きを封じて首をへし折る。
心臓を狙う手は【未来予測】で先読みして急所を外す。狙う場所がわかってりゃ避けるのは簡単なんだよ。
どうした、もう終わりか?
*敵を貶すような発言はしません。
●突入
「ではお次は顔をコウモリに変える実験ですわよ! 皆さん、被験者に鼻にフックをつけてください」
実験室ではトループス級『ノーブルメイド』の研究員達が、罪なき一般人に拷問の如き実験を行っていた。今日も実験の進捗は上々。ご主人様もお喜びになるだろう。メイド達は嬉々とした様子で作業を続けていたのだが……。
ドガッシャーン。唐突に豪快な衝突音が響き渡り、出入り口の扉が吹っ飛ぶ。
その直後、ぽっかりと空いた入り口から先陣を切って突入したのは、渾身のフロントキックで扉を蹴破った括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)だった。
「やっほー、実験は順調ですかぁ?」
まずはにこやかに挨拶しながら、抜け目なく状況確認。
コンサートホールのように広い実験室には数え切れないほどのノーブルメイドの研究員。室内には机や棚などの家具が設えられ、用途不明の実験器具がそこかしこに置かれている。被検体の一般人は部屋の奥の壁に磔にされていた。部屋の中央で戦えば巻き込まずに済むだろう。
「あ、あなた、なんなんですか! 実験の邪魔は許しませんわよ!」
突然の襲撃に驚愕した様子のメイド達。それでも、即座に迎撃態勢を取れるのは、よく訓練されたトループス級だからなのだろう。とはいえ、向こうが焦っているのは手に取るようにわかる。
「……まぁ、実験が順調でも、これからボク達がお前らの実験をぶっ壊すんですけど……ねぇ!」
不敵な笑みを浮かべ、漸はパラドクスを発動。天井付近に出現した漆黒の炎がいち早く動いた四体のメイドに降り注ぎ、それぞれの顔面に直撃。瞬時に発火したメイド達は反撃する暇もなく燃え上がり、人型の消し炭と化した。
「まぁ、破壊と混乱に炎はつきものですからね。このまま皆さんには踊っていただきまましょうか!」
楽しげに微笑みながら、漸は漆黒の炎を乱れ撃つと、その一部がノーブルメイドから大きく逸れて後方の木製机に命中し、炎上した。
「やめなさぁああい!!」
「おや、血の鞭ですかぁ、射程が長くて厄介ですね〜」
ヒステリックに叫ぶメイドから反撃の鞭を食らっても、涼しい顔の漸。鞭で自分を拘束すれば、当然、鞭を持っている相手の動きも止まる。その瞬間を狙い澄まし、漆黒の炎を落して鞭ごと燃やし尽くしてしまう。
「そんなに鞭を伸ばしていいんですかぁ? 導火線が増えますよぉ〜っと!」
続けざまに鞭が飛んできても即座に反撃し、鞭ごと炎上させる漸。だが、実験室のメイド達の数は想像以上に多かった。
「皆さん、ご主人様の実験室をなんとしても守るのです」
ビンチになればなるほど団結するもの。メイド達は人海戦術で消火作業をしながら、放火魔を排除すべく迎撃態勢を整え、どっと押し寄せてくる。多勢に無勢なのは明らかな状況だが……そのとき、一つの飛翔体が敵陣へと猛然と突っ込んでいく。
「貴様らの行い、報いをつけさせにきたぞ!」
それは『双翼魔弾』を発動し、悪魔の翼を羽ばたかせて飛翔するルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)だった。
貴様らは決して容赦しない。小柄な体に義憤をたぎらせ、非道な研究者どもに報いを受けさせるべく、飛んできたのである。
「こちらの敵は我輩が引き受けましょう!」
漸に一声かけ、ルィツァーリは前方で密集するメイド達に魔力の弾丸を連射して牽制すると、メイド達は目を白黒させながら散開する。
「今度は空から爆撃!? どうなっていますの!」
それでも、メイド達は頭上の敵に対処すべく一斉に鞭を握った。
「迎撃しますわよ!」
だが、ルィツァーリは迎撃に動くメイド達に的を絞らせぬように急加速。フェイントをかけるようなトリッキーな軌道で飛びながら、先手を打って魔力の弾丸を発射する。
「「ギャッ!」」
二体のメイドに直撃し、魔力の弾丸が炸裂。その余波で暴風の如き爆風が発生し、吹き飛ばされた二体は壁に激突。周囲のメイド達が怯んだ隙を突いて、ルィツァーリは急旋回して距離を取ると、敵勢を睨めつける。
「この程度ではまだまだ足りない! 彼等の、おじさんの苦しみ存分に思い知って貰うぞ外道!」
少年騎士の脳裏をよぎるのは、地下牢獄で出会った『おじさん』の姿。
己の肉体を変貌していくことへの恐怖。最愛の息子を残して逝くことへの辛苦。
絶望に苛まれ、正気を失いかけながらも、彼は最後まで善良な人間であろうとした。
そんなおじさんの無念を背負い、俺は戦い抜いてみせる。
「うるさい蝿ですわね。皆さん、撃ち落としましょう!」
だが、メイド達も血の魔力を宿した鞭を振るって応戦する。
それでも、ルィツァーリは宙空に向けて容赦なく振るわれる鞭をかいくぐりながら、飛翔するも、無傷では済まなかった。
「くっ!」
鞭に体を何度も強打され、激痛が走るも、ルィツァーリはなんとか拘束を免れて果敢に飛び続け、風の魔力を宿した誘導弾で制圧射撃を放ち、敵陣を引っ掻き回していった。
そして、熱風が渦巻く大乱戦の戦場に嬉々として飛び込んでいく復讐者もいた。
「別に俺はてめぇらがやったことにどうこう言うつもりはねぇ。ただ次はてめぇらの番ってだけだ」
宣戦布告の言葉を投げかけ、ノーブルメイド達を睨みつけるのは、シューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)である。全力疾走で戦域のど真ん中に飛び込んだシューニャは、即座に『ストリートストライク』を発動して周囲を見回すと、武器になりそうな物品が大量に散乱していることに気づき、ニヤリと笑う。
「これでも喰らいな!」
そう言ってシューニャが拾ってダーツのように乱れ撃ったのは注射器。おそらく血液採取用のものだろうが、その針は太くて硬い。当たれば無傷では済まないだろう。
「「ギャッ!!」」
そして、注射器のダーツがメイド二体の両眼に見事に命中。メイド達は両目を押さえて悲鳴を上げた。当然、反撃どころではない。
シューニャはその機を逃さず、今度は『指伸ばし実験』に使われていたワイヤーを拾って一気に距離を詰め、二体のメイドをワイヤーでグルグル巻きにして自由を奪うと、左右の手で挟んだ頭部を捻り上げ……ゴギッ。瞬時に首をへし折り、続けざまに二体目の首をへし折ったシューニャは、即座に近くにいたメイドに注射器を投擲するも、その狙いはわずかに逸れて肩に刺さった。直後、左手に殺意を宿したメイドが突進してくる。
「これでおしまいですわよ!」
シューニャは全く動じることなく、【未来予測】を用いて心臓狙いの攻撃を看破し、寸前のところで直撃を避けると、すかさずワイヤーで拘束して、絶命させる。
だが、ダガーナイフの如き手刀が肩口を切り裂き、鮮血が滴り落ちていた。
多少の手傷を負うのは覚悟の上。シューニャはこの程度で怯むことはない。
「どうした、もう終わりか?」
挑発の言葉に応じて自らを取り囲むメイド達に、俄然シューニャは闘志を燃やすのだった。
漆黒の炎と、暴風の如き魔力弾が降り注ぎ、注射器が乱舞する大混乱の実験室で、ノーブルメイド達は散り散りになっていた。図らずも三人の戦いは『陽動』となり、その隙を突いて、復讐者達は続々と実験室に突入していく。
実験室の中には、まだ救出すべき人々が数多く残っていた。復讐者たちは手分けして人々を救出しながら、残存するノーブルメイドを各個撃破していく戦略を取ることとなった。
●救出
「手枷と足枷は革製のようですね。これならなんとかなりそうです。少し待っててくださいね……」
三人の活躍で混沌の戦場と化した実験室。その隙を突いて部屋の奥まで難なくたどり着いたイオナ・ガルバローゼ(空染めの一輪・g07485)は、壁に磔にされた人々の枷を外して次々に解放していくも、彼らはぐったりとしていた。過酷な実験で怪我もしている者も少なくない。
「これもあの吸血貴族のメイド達にやられたんですね……」
虐げられた人々を目の当たりにし、メイド達への怒りがこみ上げる。
しかし、感情的になっている場合ではない。今は怪我人の救助が最優先。イオナは残留効果の【活性治癒】を使用して人々を治療し、さらに【士気高揚】を使用して声をかけ、隙を見て逃げるようにと伝える。
人々は一様に不安げな顔だが、メイド達を力づくで黙らせる復讐者達を見て納得してくれたようだった。
ところが、救助が一段落したのも束の間、一体のメイドがこちらに気づく。
「あのメイドはわたくしが足止めしましょう!」
そう言い残し、イオナは敵に向かっていく。
「ご主人様の所有物をかっさらう泥棒ネコは、冥土に送ってさしあげますわよ!」
人間をモノ扱いする物言いに怒りが再燃するも、イオナはメイドとして仕える今の主のことを考えて気持ちを落ち着かせ、敵を凝視する。
(「あの鞭こそ敵の武器に見えますが、あの空いた手こそ魔力を感じます。狙うのは恐らく心臓……ならば!」)
そして、イオナは血液を代償にして長剣をつくり、大きく振り上げる。
「上半身がガラ空きですわよ!」
メイドはほくそ笑み、即座に魔力で赤く染まった左手を心臓めがけて突き出す。だが、次の瞬間、鮮血が飛び散り、赤く染まった左手の五指が宙を舞った。
「なんですって!!」
驚愕するのも無理はない。左手の爪が皮膚を切り裂き、心臓に達するまでの数瞬。刹那のタイミングでイオナは胸から流れた鮮血を刃に変えたのだ。まさに肉を斬らせて骨を断つ。思わぬ攻撃に怯んで硬直するメイドに、イオナは長剣を振り下ろすのであった。
一方、解放された人々は、各々が出口を目指して動き出していた。だが、体が弱った彼らの歩みは遅かった。そうこうしているうちに、ノーブルメイド達が逃亡に気づき始め……。
「ご主人様の所有物が逃げ出しましたわよ! 早く捕まえましょう!」
「こいつら、本当に、本当にタチが悪い……こいつらとは言葉を交わすのも嫌だ……」
メイドの声を聞いたシエルシーシャ・クリスタ(水妖の巫・g01847)は不快感を示す。こいつらは『ご主人様』に盲従し、実験と称して無自覚に人間を虐げているに過ぎない。こいつらにとって人間など塵芥同然。報いを受けろと告げても、どうせ返ってくるのは実験の犠牲になったあの子たちへの嘲りの言葉だろう。ならば、一体、一体、確実に仕留め、物言わぬ屍にしてしまえばいい。
「これ以上、あの子たちを嘲らせない……」
その双眸に行き場のない怒りを宿した鬼人は、逃亡者達を追いかけるメイドの前に立ち塞がる。
「なんですの!? じゃま……あがっ!」
(「何も言うな。耳が穢れる……」)
眉一つ動かさずに、シエルシーシャは呪具に封じられた水妖の呪詛を用いて『呪詛の手』を具現化。矢の如く伸びる呪詛の手がメイドの口腔にドッと侵入し、その指先が舌先を掴み、引きちぎる。
噴水の如き鮮血とともに宙を舞う肉片。さらに無数の呪詛の手が襲いかかり、有無を言わさず、その体に病毒の呪詛を浸潤させていった。
全身から出血し倒れ伏したメイドに背を向け、シエルシーシャは次の獲物に狙いを定めるも、今度は相手が先に動いた。
「これでも喰らいなさいませ!」
給仕の声を発しながらメイドが振るった鞭は、シエルシーシャに瞬時に絡みついて上半身を拘束。雄ゴリラに抱きしめられたかような怪力で締め付けられ、ミシミシと肋骨がきしみ、両腕に鋭い痛みが走るも……。
(「縛っても無駄だ……」)
シエルシーシャは微動だにせずに呪詛の手を伸ばし、鞭を持つ右手首を握りつぶす。
「ギャァアアア!」
驚異的な力で骨が粉砕され、耳障りな叫声を上げたメイドも数秒後には病毒の呪詛に侵され、静かになる。
拘束から解放されたシエルシーシャは軽く伸びをすると、次の獲物へと殺意を向けるのだった。
「待ちなさい! これ以上、逃げても無駄ですわよ!」
一難去ってまた一難。目立たないように壁沿いを歩いて出口を目指す逃走者達の前に立ち塞がる四体のノーブルメイド。
「もう、おしまいだぁああ!」
絶望した一人の男が声を上げたそのとき、唐突に近くの壁が崩れ、アレクサンドラ・リーヴェン(吸血姫・g09048)が現れる。外から壁を調べ、薄くて脆そうな箇所を発見した彼女は、蛇腹剣の斬撃を何度も打ち込んで壁を崩し、強引に穴を空けたのである。
「のわっ! き、奇襲ですわよ!!」
「奇襲? いいえ。私の道を私が切り開いただけよ」
騒然とするメイド達に平然と言ってのけるアレクサンドラ。
逃走中の人々に出くわしたのは偶然だが、平民達からは安堵のため息が漏れる。
「アンタたちの歪な実験、とことん潰させてもらうわ! ついでに平民達、ここから外に逃げなさい」
口々に礼を言い、実験室から出ていく平民達を背にし、蛇腹剣を構えて敵勢を睥睨するアレクサンドラ。当然、メイド達も黙ってはおらず……。
「ご主人様の実験室を壊した罪、命で償いなさい!」
赤い血の如き魔力を宿した鞭を一斉に振るい、波状攻撃をしかけてくる。
それでも、アレクサンドラは平然としていた。
「ふうん、アンタ達も鞭を使うの。けど、全然鞭使いがなってないわね」
アレクサンドラは余裕たっぷりに微笑みながら、蛇腹剣を冷静に振るって鞭の軌道をずらし、怒涛の攻撃をなんとか凌ぐと、攻撃が途切れた一瞬の隙を見逃さず、『刻命魔術【氷精の吐息】』で生成した無数の氷の矢を一斉に放つ。
「撃ち落としてさしあげますわ!!」
鞭を振るって迎撃しようとするメイド達。だが、鞭はことごとく空を切り、氷の矢の群れが襲いかかる。
「これで平民達の気持ちを多少は理解できたかしら?」
氷の矢の一斉掃射を浴びて、壁に磔にされたメイド達は無言で睨み、反発の意思を示す。
「アンタ達に理解できるワケないわよね……えぇ、それで結構。では死になさい」
冷ややかに言うと、アレクサンドラはトドメの氷の矢を放つのだった。
三人の活躍で実験室にいた人々の避難は無事に完了し、後は残存するノーブルメイドを殲滅するだけとなった。しかし、アヴァタール級もこの実験室にいるはずなのだが、未だに姿を見せてはいない。
「あっ、逃げられましたわよ!」
「今はそれどころではありませんわよ! 人間はまた攫ってくればよいのです」
「そうですね。ご主人様を守ることが私達の使命なのですから!」
部屋の隅の本棚を守るように立っているノーブルメイド達の話し声が聴こえてきて、白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)は足を止めた。
ここには何かがある。直感的にそのことに気づいた蛍は、コンダクタースピアを構えると、メイド達を見据える。
「ここには何もありませんわよ!」
蛍を視認するやいなやそう言うと、一斉に敵意を見せるメイド達。
この先に何があるのかは、目の前の敵を排除してから確かめればいい。
「人々の想い、人々の怒り……それらを束ねて、この先へ進みます。あなた方を倒させていただきますわ」
実験台にされた人々の怒りと想いは復讐者達に託された。この施設を取り仕切るアヴァタール級を撃破し、さらにすべての元凶である創造伯アレクセイを討ち滅ぼすことが、想いを託された者としての責務といえるだろう。
この先に進むべく、蛍は心を研ぎ澄ませ、力を解放する。直後、コンダクタースピアの持ち手に稲妻の如き閃光が奔り、穂先がまばゆい雷光を放つ。パチパチと音を立てて荷電粒子が周囲に飛散し、高密度に収束されゆく光。
「来ますわよ! ここは死守するのです!」
メイド達も即座に反応し、左手に血の如き魔力を宿すも、既に充填は完了していた。
「お覚悟を!!」
凛とした声とともに、煌々と輝く槍を渾身の力を込めて振るう蛍。弧を描く雷光。雷轟を奏でながら放たれるプラズマスラッシュ。
「ギャァアアアア!!」
直撃。邪悪を討滅する雷の刃がメイド達を斬り裂き、悲鳴が上がる。蛍は反撃に備えてその場から飛び退くも、雷撃を浴びたメイド達は膝を折り、動きを止めた。
大電流による感電。筋肉が痙攣し、反撃不能な状態となったメイド達は悔しげな視線を蛍に向けることしかできなかった。
「……他愛もないですわね」
なんの感慨もなくつぶやく蛍。そう、この戦いはただの通過点に過ぎないのだ。
戦場には既に【ドレイン】と【グロリアス】の残留効果が発生していた。これを利用すれば、負傷を癒やし、万全な状態で戦えるだろう。決戦はもうすぐだ。
そして、蛍が雷撃の槍でメイド達にトドメを刺すと、唐突に前方の本棚がスライドし、この実験室の統括責任者である「『ズィーベンリッター』ティルピッツ』」が姿を現した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
【活性治癒】がLV3になった!
【飛翔】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ドレイン】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【先行率アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
●遅れてきた女
「予定より少し遅れてしまったが、実験の進捗状況はどうだ……ん?」
諸々の事務作業で忙しかったのだろうか。なんとなく疲れた様子の「ズィーベンリッター』ティルピッツ」は、実験室の惨状を目の当たりにし、顔色が蒼白になった。
「こ、これはどうなっておるのだ! そもそも、女中どもはこうなる前になぜ我輩に知らせんのだ。ホウレンソウも知らんのかあいつら……それにしても報告書をまとめている間にこのような失態を招くとは………うぬぬ、これをどう報告すべきか……そうだ、奴らを『標本』にして贈呈すればこの失態は帳消しになるに違いない。うんうん、その手で行こう。我輩ってやっぱ頭いいな~♪」
動揺のせいか、思考がダダ漏れ。しかもめっちゃ早口である。
そして、ティルピッツはディアボロス達の冷ややかな視線に気づくと、わざとらしく咳払いをして真剣な表情になる。
「と、とにかく、貴様らはここで終わりだ。我輩の名誉挽回のために『標本』になってもらうぞ!」
中間管理職が板につき、いろいろと残念な感じになってはいるが、その本質は冷酷で残忍。強さはノーブルメイドの比ではないだろう。
「最初から本気でいかせてもらうぞ! ディアボロスの諸君!」
戦闘モードに切り替えたティルピッツは景気づけにライフル銃をぶっ放すと、素早くディアボロス達と距離を取り、決戦の火蓋が切られるであった。
ロート・レッター
アドリブと連携歓迎
駆け付けた時には、敵の親玉との対決が始まるところだったか…なら『忍び足』と『闇使い』で陰に潜んで、敵が戦闘態勢取ったところを赤の一撃『緋』で奇襲する
反撃される時、奇襲で振り抜いた剣先を『オーラ操作』で『薙ぎ払い』のように強引に動かして、高速回転する刃の横っ腹に当てて直撃を避ける
奇襲自体は成功するとは思ってねぇよ?
だが、真正面のディアボロス達とは別方向から『殺気』を向けられれば、少しは気を逸らせるんじゃねぇかな、と思うしそれで充分だ
そんな感じで『一撃離脱』を意識するぜ
全部把握した訳じゃないけど、相当残酷な事やってたんだろう…そんな奴が後の事を考えられるだなんて、贅沢だと思うんだ
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
ふん、貴様の名誉回復の時なんぞ来はしない
そもそも……本気を出すなんて戦う以上当たり前の事だろうが!
彼等の無念、苦しみ……其れでも尚人であろうとした誇り高さ……!
其れを貴様等は……!
覚悟しろ、外道がっ!!
貴様等の罪の報い、受けるが良い!!
〇飛翔して距離を取りながらの〇空中戦
自身に近付けない様に敵を〇吹き飛ばし〇強打する性質を〇風使いで付与した〇誘導弾の〇弾幕を周囲に展開し牽制
其のまま距離を取りつつ〇看破しにくい様に誘導弾に偽装した〇双翼魔弾を誘導弾の弾幕に織り交ぜて敵に放つ〇フェイント攻撃で〇攪乱
敵が味方の攻撃を回避する際に其の回避方向に弾幕を展開する等し牽制等味方の援護等も実行
名誉挽回のために復讐者達を人体標本にして創造伯アレクセイに献上すると宣言する『ズィーベンリッター』ティルピッツ。露骨な保身に走るアヴァタール級に面食らいながらも、復讐者達は相手が発する凍てつくような殺意に警戒心を強める。
「あれが敵の親玉か……一筋縄ではいきそうもねぇな」
救援に駆けつけたロート・レッター(ちょーつよい男(自称)・g01665)は、実験室の入り口の前で立ち止まり、息を呑んだ。
「だが、ここで引くわけにはいかねぇ……」
散々残酷な実験で罪なき一般人を虐げてきたクロノヴェーダに未来などない。
俺は俺のやり方で一撃を食らわせてやる。そう決意したロートは忍び足で実験室に入り、物陰に隠れながら移動し、攻撃の機会を伺う。
そして、戦端が開き、先陣を切って動いたのは一人の少年。
「ふん、貴様の名誉回復の時なんぞ来はしない。そもそも……本気を出すなんて戦う以上、当たり前の事だろうが!」
ティルピッツの戯言を聞いたルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)は怒りを燃やして悪魔の翼を広げると、力強く床を蹴って飛翔。そのまま急加速し、ティルピッツの頭上を飛び回りながら、魔力の誘導弾を牽制で放った。
床に着弾した弾丸がドンと弾けて爆風をもたらし、床に散乱した物品を派手に巻き上げるも、ティルピッツは全く動じることなく、多少のダメージなどものともせずに大剣を振り回して飛来する誘導弾をやり過ごすと……。
「こんな場所で飛び回るとは、いい度胸だな!」
残忍な光を宿した双眸で標的を見据え、大剣を振り上げた。
「ぐぁあああ!」
想像以上に速い斬撃。ルィツァーリは咄嗟に空中で体をひねり、直撃をギリギリで避けるも、高速回転する刃が右肩を掠め、鮮血が飛び散った。
斬られた。痛い。痛い。痛い。自然と視界が涙でぼやける。
だが、それでも騎士道を志す少年の瞳からは戦意が消えてはいなかった。
ここで墜落すれば騎士として何も成し遂げられず、無様な死骸を晒すだけだ。
ダメだ。それだけは絶対に。歯を食いしばり、懸命に痛みを堪え、集中を保つ。
そのとき、彼の脳裏を走馬灯のように駆け抜けたのは、地下牢で出会ったおじさんたち――ウプイリにされて無念を死を選ぶしかなかった人々の顔だった。
「彼等の無念、苦しみ……其れでも尚、人であろうとした誇り高さ……! 其れを貴様等は……!」
幸い傷は浅く、致命傷ではない。まだ飛べる。諦めてなるものか。絶対に鉄槌を下してやる。
だが、仕切り直そうと敵と距離を取るルィツァーリに、無情にも追撃の刃が迫ろうとしていた。
そのとき、ティルピッツの背後から迫る人影。
「空ばかり見てると足を掬われるぜ!」
背後の殺気に気づき、振り返ったティルピッツの視線の先には、『アンファングセイバー』に剣の術式が刻まれたカートリッジ『MDL-Z』を装填するロート。その瞬間、MDL-Zに内包された『断ち切る力』が励起され、牙なき剣の持ち手から放出された高密度のエネルギーが光り輝く刃と化す。
「この剣で、お前を斬る!!」
鬼気迫る表情。気迫あふれる声。渾身の力を込めて水平に振り抜かれるのは、「赤の一撃『緋』」による必殺の斬撃。空に気を取られていたティルピッツに、迎撃の余裕などない。それでも直撃を避けるべく飛び退くも、もちろん、無傷とはいかない。
「ぐぁっ!」
弧を描く光の刃が脇腹を切り裂き、鮮血が滴り落ちた。
「……この程度の傷など!!」
痛くも痒くもない。ティルピッツは間髪入れずに大剣を振り下ろして反撃。
「よっと!!」
この反撃はロートも想定済み。ビームの剣先を器用にコントロールし、大剣の横っ腹にぶつけて頭部への斬撃を逸らしたが、回転する刃が肩先を掠め、激痛が走る。
「……まぁ、無傷とはいかねぇよな。だが、お前、こっちに気を取られていてもいいのか?」
ロートは不敵な笑みを浮かべ、頭上に視線を向ける。視線の先には、手のひらに魔力を集中させるルィツァーリの姿があった。
「何ぃ!!」
そう、彼は頭上から二人の戦いを見下ろしながら攻撃のタイミングを計っていたのである。
こうなれば、最早、ティルピッツに直撃を避ける術はない。
一人で成し遂げられないことも、仲間と力を合わせれば成し遂げられる。
ルィツァーリの突撃が陽動となってロートの奇襲を導き、起死回生の一撃へとつながったのだ。
「覚悟しろ、外道がっ!! 貴様等の罪の報い、受けるが良い!!」
実験の犠牲となった大勢の人々の無念を背負い、ルィツァーリは魔力の誘導弾を放つのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【エイティーン】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV5になった!
シエルシーシャ・クリスタ
アドリブ・連携歓迎
お前が責任者なんだね。
……一つだけ教えてあげると、お前に知らせるだけの余裕も与えなかったんだよ、私達は。
随分気合いを入れてたみたいだけど、お前のキャリアもここでお終い。
ああ喜んで?上司の叱責だけは受けずに済むよ。
やってる事の割りに随分呑気だ。イライラする。
鬼神変で巨大化した拳に拳甲を纏わせて。思い切り、真正面から。
イライラごと拳を叩き込もう。
私のは流動する呪詛と無数の破片で構築した拳甲だ。
削られる傍から再構築して、完全に削り切られる前に、叩き潰す!
戦闘後に余裕があれば、報告書とやらを含めて文書類を持ち帰りたいな。
もしくは焼き捨てるか。ここに残しておくのだけは避けたいんだよね。
シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎
なんだ、そんなところにいたのか。邪魔してるぜ。
随分変わったやつみたいだが、やることは変わらねぇ。叩き潰してやるよ。
両手にククリを構えてティルピッツの剣を受け止める。
両手に構えた武器に警戒するだろうが、本命はそっちじゃねぇ。
【不意打ち】で膝蹴りを顔面に叩き込んで爆弾を起爆させる。
書類仕事で勘が鈍ってんじゃねぇか?休ませてやるよ。
*敵を貶すような発言はしません。
括毘・漸
予定に遅れてやってきたお前が悪い!
部下の失敗は上司の失敗って教わらなかったんですかぁ?
そんなんだから、警備もザル!物の管理も雑!そんでもって勤務態度もダメダメです!
こりゃ、責任とって辞任してもらわなきゃね。安心してください、実験の引継ぎは簡単です………お前を倒せばお・わ・りってね。
銀色のサーベルを咥え、四肢を獣の如く地に着け、手足を折り曲げ力を溜める。
前脚と後脚に溜めた力を解放させるタイミングをずらし地を二度蹴り、二度の加速を得て、すれ違う瞬間に加速の勢いを咥えたサーベルに伝え、白銀の一閃を首目掛けて刻み込む。
文字通りのクビですよ。
ライフル?
狙いを定めてみろ。その時が、クビになる時です。
キーラ・パーヴェルファング
見つけた。貴女がここの管理者ね
私は貴女を侮らないから、安心して頂戴
確実に、死なせにいくわ
けれど、こちらからは攻めずに防御重視の動きで一歩ずつ距離を詰めていく
双尾兎螺刺はティルピッツが回転刃の剣を振るうのに合わせて放つ
そして彼女の攻撃は、あえてそのまま左腕を盾にするようにして受ける
直撃して嬉しい?でも私の狙いは別にあるわ
気づかなかったかしら、その刃の威力が殺されていたことに
双尾兎螺刺で伸ばした鋼線を剣へと侵入させ、回転刃に噛ませたのよ
そして、もう片方の腕から鋼線を伸ばしティルピッツの耳から侵入させる
他のディアボロスがトドメを刺すなら蝸牛を、私が刺すならもっと奥の頭の中を、掻き回すわ
イオナ・ガルバローゼ
ふざけているのですか……?
そんな、杜撰でいい加減な仕事で人の命を弄んで居たのだと知ったら
死んで行った人達も浮かばれないでしょう
見苦しいモノは掃除です
【Seiryu】を使用
回転する刃は脅威です、大剣は振り回す事で威力を増しますが
回転刃はただ触れるだけでダメージになるので隙がない
しかし相手が自信持って振り回せる武器を使う時こそ好機はある
【トラップ生成】、この部屋にワイヤーを巡らせ
相手の足元を掬い攻撃の機会を作り出します
戦いが終わり弔いが済めば
蝙蝠にされた人を救う手段やこれからの実験で止める手がかりが無いか
創造伯の研究資料が残って居ないか調べておきましょう
●猛攻
「……先程は不覚を取ったが、まだ我輩の優勢は揺るがぬ。我輩はなんとしても貴様らを標本にして、創造伯様の信頼を取り戻さねばならぬのだ!!」
先陣を切った2人の復讐者の攻撃でかなりのダメージを受けたものの、まだ気合は十分。『ズィーベンリッター』ティルピッツ』は自らを取り囲む敵勢に殺気を向ける。
「……ふざけているのですか? あなたのような者にあの方達は……」
この期に及んで保身にまみれた発言を続けるクロノヴェーダに、イオナ・ガルバローゼ(空染めの一輪・g07485)は憤懣やるかたないといった様子。
「……やってる事の割りに随分呑気な奴だ。イライラする……」
シエルシーシャ・クリスタ(水妖の巫・g01847)も苛立ちを隠さない。
二人は地下牢獄の惨状を見てきた。実験で身も心も疲弊し、生気を失った人々。ウプイリにされ、死を受け入れるしかなかった人々。実験中の命を落とした人々……そんな罪なき人々の生命がこのような俗物に踏みにじられていたとは、信じたくはない現実だった。
とはいえ、実験室の一つを任されているだけに過ぎないアヴァタール級に、威厳ある言動を期待するだけ無駄だろう。ならば、その報いを命を以て受けさせるのみだ。
「……見苦しいモノはお掃除しましょう」
お掃除はメイドの務め。ゆっくりと息を吐いて怒りを鎮めたイオナは『Seiryu』を発動し、精密な歯車の如く組み立てられた戦闘術式を展開。その瞬間、天啓の如く導き出された、この状況における『最適解』の構築を目指し、いち早く行動を開始する。
「……随分と気合い入れてるみたいだけど、お前のキャリアもここでお終い……喜ぶといいよ。もう上司の叱責を受けずに済むのだから……」
ここで死ねば、将来のことなど考えずに済むだろう。シンプルな解決策を提示し、シエルシーシャは地を蹴って右拳を握りしめ、腕を振り上げる。
その瞬間、異形化した右腕がみるみるうちに巨大化。その腕に拳甲『棄拳エスタスク』を纏わせると、巨大な拳を放つ。だが、それを迎撃すべくティルピッツも大剣を振り下ろした。
「こんなもの切り裂いてくれるわ!」
大剣と拳甲が激突し火花が散る中、大剣に仕込まれた回転刃が唸りを上げ、異形化した拳がガリガリと削られていく。
それでも、シエルシーシャは拳をさらに強く握りしめる。すると、その意思に呼応するかのように拳甲から呪詛がどっと噴き出す。
「無駄だ……この拳はお前なんかに壊せない……」
人を実験動物として侮蔑し、残虐非道な実験を指示した責任者。こいつは直接殴らねばならない。クールな表情で煮えたぎる憤怒を隠し、シエルシーシャは渾身の力を込めて右腕を振り抜く。
「ぐぬぁああ!!」
顔面を殴打され、後方に弾き飛ばされるティルピッツ。だが、その口元には笑みが浮かんでいた。
(「馬鹿め! そのまま束の間の勝利を噛みしめるがいい!」)
攻撃が命中して油断したときが、反撃の好機。痛烈な打撃を受けながらも、ティルピッツは素早く受け身を取って大剣で反撃する算段だったが、その目論見が成功することはなかった。
「やはりこれが最適解でしたね……」
床に散乱していたワイヤーや刃物を駆使し、一仕事を終えたイオナはひとりごちる。
「なんだこれは!!」
ティルピッツが飛ばされた先には、イオナが仕掛けたワイヤー・トラップ。着地の瞬間、トラップが作動。足首に巻き付いたワイヤーに動きを封じられたティルピッツはそのまま天井付近まで引っ張られ、逆さ吊りになる。その周囲には蜘蛛の巣の如くワイヤーが張り巡らされていた。
「これで我輩を捕らえたつもりか!!」
まんまと罠にかかったティルピッツは、腹立ち紛れに大剣を縦横斜めに振り回し、周囲のワイヤーを切断。自分で足首の拘束も解き、即座にイオナに大剣を振るおうとした。だが、切断したワイヤーは、さらなるトラップのトリガー。
「戦闘術式に狂いはありません……」
敵に視線を向けて微笑するイオナ。次の瞬間、ワイヤーの切断に連動させたメスのような刃物が矢の如く飛来し、ティルピッツに襲いかかる。
「うぬっ!!」
咄嗟に身を捩って急所への直撃を避けるも、二本の刃物が肩と太ももに命中。
「……小癪な真似ぉおおお!!」
ティルピッツは突き刺さった刃物を抜いて怒声をあげる。まだ余力はあるようだが、すっかり余裕が消えていた。トラップに翻弄され、冷静さを失いつつある敵を見遣り、背後に視線を走らせると、すぐに後退するイオナ。視線の先には「今度は俺の番だ」と言わんばかりに動いた復讐者の姿があった。
「随分変わった奴みたいだが、どんな奴が相手でもやることは変わらねぇ。俺が叩き潰してやるよ」
同僚達の戦いを見ながら機をうかがっていたシューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)は両手に携えたククリナイフを振り回しながら突撃していく。
その両眼は獲物を追う虎の如くギラギラと輝き、二本の『牙』で獲物の肉を噛みちぎるべく闘志を燃え上がらせる。当然、ティルピッツもその殺気に気づかないはずもなく……。
「なんだ貴様は! 邪魔をするなぁああ!!」
殺意の矛先をシューニャへと向けた。
奇襲は失敗。否、奇襲するつもりなど最初からない。俺はただお前をブッ潰したいだけだ。
その意志を体現するかのように、シューニャは一直線に走って間合いを詰めると、左右のククリナイフを振りかぶり、両脚にグッと力を込める。
「猪突猛進など、愚か者のやることだ!」
獣でももっと頭を使うぞと嘲笑し、ティルピッツは巨大な剣を振り下ろす。
(「そうくると思ったぜ!」)
ニヤリと笑い、左右のククリナイフを交差させて大剣を受け止めるシューニャ。
ガキンと金属同士の衝突音が鳴り響き、高速回転する刃がククリナイフを削り、火花が散った。
「くっ!」
なかなかやるなと、再び大剣を振り上げるティルピッツ。
だが、次の瞬間、シューニャは左右のククリナイフを投げ捨て、相手の懐へと飛び込んだ。
「ななっ!?」
虚を突かれ、一瞬怯むティルピッツ。シューニャはその隙を見逃さなかった。
「てめぇはこれでも喰らってろ!!」
床を踏み抜かんばかりに強く蹴って弾丸の如く飛び上がり、相手の顔面に右膝を叩き込む寸前。
「なんの!」
ティルピッツは顔の前で大剣を構えてガード。それでもシューニャは止まらない。
ガードの上から強引に膝蹴りを食らわせると、膝当てに仕込んだ爆弾を起爆させた。
「ぬぁああ!!」
驚き混じりの悲鳴とともに、耳を劈く爆発音。指向性のある爆風を伴った膝蹴りの衝撃を受けたティルピッツは当然、無傷では済まない。そのまま爆炎に包まれて後方に吹き飛ばされ、自らの爆風を浴びたシューニャも反動で弾かれ、追撃の手が止まる。
そのとき、ティルピッツに追撃を加えるべく、即座に動いた復讐者がいた。
●決着
ディアボロス達の猛攻を受け、満身創痍。それでもなお、ティルピッツは立ち上がる。
「我輩は軍人……死線は何度も越えてきた……この程度で負けたりはせん!」
苦悶の表情を浮かべているが、最後まで戦意を失わず、ティルピッツは眼前の敵を見据える。
「あら、随分、みすぼらしい姿ね……でも、私は貴女を侮らないから、安心して頂戴……」
漆黒のドレスを身にまとい、赤い瞳をティルピッツにまっすぐに向ける少女。無表情で淡々と言葉を紡いだのは、キーラ・パーヴェルファング(大公の牙・g08440)だった。
戦いでは一瞬の気の緩みが命取りになる。たとえどんな相手でも、どんな状態でも、私は決して油断しない。
今は眼前の吸血貴族を、確実に死なせにいく。自分の流儀を体現するかのように、キーラは防御重視の動きで敵との距離を一歩ずつ詰めていった。
「なんだ、貴様はぁあああ!!」
もう、なりふり構ってはいられない。まずは一人を確実に葬り、流れを変えるのだ。追い詰められたティルピッツは力を振り絞り、巨大な剣を振り上げる。
「死ねぇぇええ!!」
殺意を剥き出しにして振り下された刃を、キーラは静かに見据え、有刺鉄線を巻き付けた左腕を差し出し、手を開いた。
次の瞬間、迸る鮮血。回転する刃が細腕に接触し肉を斬り裂くも、骨を断つことはなかった。
「なんだと!?」
異音を奏でながら、動きを止める回転刃。
「気づかなかったのかしら。その刃の威力が殺されていたことに……」
今度は右手を前に差し出しながら、キーラは種明かしをした。
左手を差し出したあのとき、キーラは『双尾兎螺刺』を発動させ、極細の鋼線を回転刃に絡ませたのである。
だが、ティルピッツはそのことを聞く前に大剣を振りかぶり、憤怒の形相でキーラを見た。
「ならば、力づくで貴様の首を刎ねるだけだ!!」
だが、そのとき、唐突にティルピッツの視界が回転。強烈なめまいが生じ、よろける。キーラが右手から放った鋼線がティルピッツの耳に侵入し、その奥の蝸牛をかき回したのである。
「貴様ぁああああ!」
まんまと策にはまったティルピッツは怒声とともに大剣を激しく振り回して鋼線を切り払うも、壊れた三半規管がすぐに回復するわけもない。攻撃はことごとく空を切り、とうとう剣を取り落としてしまう。
「剣が駄目なら、我輩には銃がある! 銃だ、銃だ、銃だ! 銃があれば、皆殺しだぁあああああ!」
完全にやけくそである。そして、ティルピッツがライフル銃を取り出したとき、虎視眈々と機をうかがっていたもう一人の復讐者が動いた。
「あぁ、見苦しいねぇ……ダメな上司は責任とって辞任したほうがいいんじゃないかな?」
括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)は地下牢獄を探索していたときからこの施設の管理の杜撰さに気づいていた。その管理責任者がこのダメ上司だったわけだが、無能な奴ほど他人を犠牲にしてでも地位にしがみつこうとするものだ。ならば、強引にでも「クビ」にしてやるのが世のためになるだろう。
これで陰惨な実験室に終止符を打つ。漸は銀のサーベルを咥え、『四肢』で地面を踏みしめると、後肢を曲げて力を溜める。獲物を狙う鋭い眼光はさながら猛獣のようだった。
そして、漸は標的に狙いを定めると、後肢で地面を蹴り、自らを射出。そのまま四足歩行で走り、チーターの如き加速で標的との距離を縮めていくも、その直後、ティルピッツの目が見開かれ、狂気的な叫び声が上がった。
「殺気でわかるぞ! 貴様はこれで死ねぇええ!!」
平衡感覚が失われても、殺気は察知できる。ティルピッツは猛烈な殺気を纏うディアボロスのいる方向に反射的に銃口を向け……。
「遅いっ!!」
その刹那、前肢で地面を叩いて跳躍。二段目のブーストに点火した漸は急加速して接近し、ティルピッツが引き金を引く直前、白く輝く銀の刃がティルピッツの頸部を捉えた。
「ギャッ!!」
断末魔が短く響き、ライフル銃の銃声が響き渡る。
天井を虚しく穿つ銃弾。神速の斬撃で切り落とされたティルピッツの頭部が転がり落ち、残された胴体がライフル銃の引き金を引いたのである。
切断面から噴水のように迸る鮮血が、実験室の床を生々しく穢してゆく。
「……文字通りのクビですよ」
崩れるように倒れ伏したティルピッツの胴体に背を向けたまま、漸は銀のサーベルを納刀し、返り血を拭うのであった。
●帰還
復讐者達の活躍により、実験室の管理責任者『ズィーベンリッター』ティルピッツ』は撃破され、囚われていた人々はそれぞれ、自分の村へと帰っていった。
だが、犠牲になった数多くの人々はもう帰還することはできない……。
この任務を経て、復讐者達が共有したのは、非道な実験を命じた創造伯アレクセイへの怒りだろう。大領地『吸血実験室』に点在する研究施設は続々と陥落し、今頃アレクセイも業を煮やしているに違いない。直接対決の日は近い。復讐者達は決戦に備え、新宿島に帰還するのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV2が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!