リプレイ
ラウム・マルファス
「ラウムだヨ。落ち着いテ。助けに来たんダ。今から鍵を壊すけど、みんな揃って脱出したいから、治療と準備が終わるまでは牢を出ないで欲しイ。良いカナ?」
受け入れてもらえそうなら、なるべく音が立たないように鍵を壊して侵入しよウ
怖がってる人には大丈夫、って声を掛けテ、嫌な味に困ってる人にはアイテムポケットから飴を出して渡すヨ
続いて怪我人を確認
手持ちの薬品で治療するヨ
靴や防寒具もアイテムポケットに入れてあるから提供しよウ
嘘や演技は下手だから、コウモリのことを聞かれたら助けられないと伝えるヨ
「ボクに出来るのは死なせてあげることだけダ。間に合わなくて、ゴメンネ」
落ち着いたら皆を連れて脱出しよウ
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
ヴルダラク、アレクセイ・トルストイの作品に出てくる吸血鬼、か
……奴等は録でもない、な
もう少し早く見つけていればウプィリにされた人達も、或いは……いや、今は考えるべきじゃない、な
助けに来るのが遅くなってすまない
怒りを幾ら俺にぶつけても良いから、どうか逃げて欲しい!
奴等は、創造伯は俺が必ず倒すから、どうか彼等の分も生きてくれ!
血を洗い流す水と味を上書きする飴玉を事前に準備
潜入後は周囲を警戒しつつ牢に
囚われた人達には目を合わせ手を握り穏やかに話しかける
○活性治癒をし血の味を洗い流し上書きする為に水と飴玉を渡す
彼等を助けに来た事、此れから奴等と戦うので騒ぎになったら逃げて欲しいと伝える
レナータ・ペトリェンコ
【寒凪】
ここに囚われた人々がいるのですね
どうにか彼らを解放しましょう
牢は雪香が何とかしてくれます
長く囚われていれば、精神は擦り減り体力も落ちているでしょう
私は新宿島からある程度の調理器具と食材を持ち込み、パラドクスでボルシチを作ります
食事は心に良い休息を与えますし、何より貧血気味なようですからね
牛肉やじゃがいも、ビーツ他の様々な野菜を煮込み調理、私達が脱出の手助けをすることを伝えます
【口福の伝道者】で雪香に味見ついでに量産もしておきます
寒冷地ですから多いくらいで良いのです
ここはもうすぐ戦場になります
巻き込むことはしませんが、貴方達がまだ生きたいと願うのなら手助けをしますよ
まずは食事でもいかが?
佐伯・雪香
【寒凪】
実験施設攻撃……何よりまず、捕まってる人達に逃げて貰わないといけないよね
戦闘前に立ち直って、落ち着いて逃げて貰える様にしないと
牢の前に行って、まずは【天空回廊】を使うよ
「これで牢も鍵も壁も、あなた達を捕えるものは無い。
まずは美味しいもの食べて元気出してくれるかな」
一気に話すと混乱するかもしれない
食べ終えてから続きを話すね
目の前でナータ(レナータ)の料理の毒味しつつ【口福の伝道者】で増やすよ
「この空はあなた達を行きたい所……出口まで導いてくれる。
敵もボク達の相手で手一杯になるから焦らないで。
生きて、戻れない人達のことを遺された人達に伝えて欲しい。
どうかあなた達の為に、彼らの為に生きて」
●冷たい牢で人々は
薄暗い牢の中には、疲弊した一般人が囚われていた。
聞いていた通り、見張りの姿はない。牢の鍵は単純な仕掛けのものだ。
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は、まず牢の中に向かって声をかけた。
「ラウムだヨ。落ち着いテ。助けに来たんダ。今から鍵を壊すけど、みんな揃って脱出したいから、治療と準備が終わるまでは牢を出ないで欲しイ。良いカナ?」
「……」
牢の中から返事はない。
返事をする気力もない様子だと見て取れた。
できるだけ眼の前の人々が怖がらないよう配慮しながら、鍵を壊す。音にも注意を払った。すると、牢の扉が簡単に開く。
ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)は周囲を警戒するように視線を走らせた。
「周囲に敵の姿はない、な。大丈夫そうだぜ!」
「いいネ! それじゃあ、中に入ろウ」
ラウムが頷く。
どうやら、敵が集まってくることもないようだ。
ディアボロス達はラウムを追うように牢に足を踏み入れた。
(「……奴等はろくでもない、な。もう少し早く見つけていればウプィリにされた人達も、或いは……」)
牢の中の状態を見て、ルィツァーリは首を振った。
いや、今は考えるべきではないと思いなおす。
ルィツァーリは口元にベッタリと血を付けた男性に駆け寄った。
「助けに来るのが遅くなってすまない」
できるだけ目を合わせ、手を握る。穏やかな声色で話しかければ、男性が恐る恐る見返してきた。そして、震えるような声で訴えてくる。
「血が……血の味が、消えないんだ……」
「これで洗い流そう。そうだ、ゆっくりでいいから」
「は……あ、ああ……」
口元を水で洗い流してやると、男は一度大きく息を吐き出した。
「口の中が気になるなら、これを舐めてくれ」
ルィツァーリは飴玉を手のひらに乗せてやる。
男はゆっくりと飴玉を口に運んだ。
「……甘い」
そして、ポツリと呟き涙を流す。その仕草から、どれほどの苦痛を味わってきたのか察せられた。
牢に転がっている一般人は、この男性と同じような状態らしい。
ルィツァーリは他にも助けを必要としている人に手を差し伸べた。
「……助けて、くれるのか……?」
口を水で洗いながら一般人が震える声を出す。
「怒りを幾ら俺にぶつけても良いから、どうか逃げて欲しい!」
「ああ……。ありがとう……」
助けに来たことを伝えると、男は嬉しそうに目を細めた。
同じく、ラウムも飴玉を配りながら皆の様子を見ていた。
「大丈夫。ゆっくりでいいからネ。飴玉もあるヨ」
防寒具や靴など、脱出に必要なものも配っていく。
「怪我をしている人はいるカナ?」
「あ……私……」
囚われている人々が、徐々に心を開き始めているようだ。
ラウムは手を上げた女性に近づき、手当をしてやった。
●
レナータ・ペトリェンコ(“Кпык”(クルィーク)・g01229)と佐伯・雪香(天魔の翼・g01694)も牢の中に入った。
周囲を荘厳な宮殿のように変化させ、雪香が囚われている人達を見る。
「戦闘前に立ち直って、落ち着いて逃げて貰える様にしないとね」
何よりもまず、目の前で苦しむこの人々を助けることだ。
レナータは頷き、周囲を確認した。
「長く囚われていれば、精神は擦り減り体力も落ちているでしょう」
やはり、体力的にも衰弱しているのだろう、立っている者はいない。だが、ディアボロスが救助に来たことは分かっている様子だ。
それなら、と、レナータは手早く料理を行った。
牛肉やじゃがいも、ビーツなど、持ち込んだ食材を煮込んで仕上げていく。
「食事は心に良い休息を与えますし、何より貧血気味なようですからね」
鍋をかき混ぜると、ボルシチ独特の香りが辺りに漂った。
「この、匂いは……」
「あんたたち、それは……」
床に座り込んでいた人々が、レナータの鍋を注視する。
「雪香、食べて見せてくれますでしょうか?」
「そうだね。まずはボクが皆の前で食べてみるよ。それなら、皆も安心して食べることができるよね」
雪香は、できたばかりのボルシチを味わった。
野菜は程よく煮込まれており、口の中でホロホロと溶けていく。風味も良く、味わい深い。体の芯から温めてくれるような一品だ。
床に座り込んでいた人々がゴクリと喉を鳴らした。
「これで牢も鍵も壁も、あなた達を捕えるものは無い。まずは美味しいものを食べて元気出してくれるかな」
雪香が食事を摂ったことにより、ボルシチが数多く出現しズラリと並んだ。
「寒冷地ですから多いくらいで良いのです」
レナータは増えたボルシチを順番に配る。
「ありがとうございます。……あたたかい!」
「ほんとうだ! ああ、美味しい……。味がする」
温かなスープを受け取った人々は、夢中でそれを堪能した。
レナータと雪香は、皆がゆっくりと食べることができるよう、しばし黙って様子を見る。
さて。
食事が終わり、人々は温まった身体を起こした。
「ここはもうすぐ戦場になります。巻き込むことはしませんが、貴方達がまだ生きたいと願うのなら手助けをしますよ」
レナータは、順番に人々の顔を見る。
まだ怯えている者もいるけれど、ずいぶん顔色が良くなったようだ。温かいものを腹に入れ、落ち着きを取り戻しているのだと分かる。
「助かる……のか?」
「敵もボク達の相手で手一杯になるから焦らないで」
雪香が確かに頷いた。
人々は何とか立ち上がって歩き出す。
その瞳には、僅かながら生きたいという希望の光が灯っていた。
「さあ、落ち着いたカナ? ここから脱出しよウ」
ラウムが皆を先導して進み始める。
これから先は戦いになる。すでに助けられない命が待っていることもディアボロス達は知っていた。
「奴等は、創造伯は俺が必ず倒すから、どうか彼等の分も生きてくれ!」
ルィツァーリが拳を握りしめた。
「どうかあなた達の為に、彼らの為に生きて」
雪香の、祈るような言葉に、レナータが小さく頷いた。
少なくとも牢から助け出した人々は、生きていけるのだから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【迷宮化】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
廊下を進んだ先に、人面コウモリ……ウプイリ達が待ち構えていた。
「ちちち近づくな……殺す、殺せ、殺せ……」
「かみ、つく。カカカ、かみ、殺す」
「……あ、ああ、あああ。……たい。壊し、たい」
「う、うう。くる。きた。なにか、何かが」
かろうじて人間の言葉を喋っているが、その意識は朦朧としているようだ。幾度の実験を経て、精神が蒙昧しているのだろう。
ただひとつ。
分かっているのは、彼らは近づくものすべてを攻撃しようとすること。
だが言葉を投げかければ、人間としての意識を取り戻せるはずだ。
その願いが、人間らしく死にたいということだったとしても。
――せめて彼らに安らかな死を。
ディアボロス達は、ウプイリ達に近づいた。
ラウム・マルファス
一般人が近くにいるなら、後方の安全な隅の方で集まっているよう頼もウ
「ちゃんと護るからネ、安心しテ」
数機のドローンに盾を付けて、護衛させるヨ
コウモリたちも、人として扱うヨ
「遅くなってゴメンネ。助けに……ううん、殺しに、来たヨ」
嘘も演技も下手だからネ
本心で話すヨ
「悲しくて、苦しくて、辛かったよネ。もう、血を飲まなくてもいいんだヨ。怖い思いも、しなくていいんダ」
攻撃はドローンの盾で防いで、人としての意識が戻るまで話しかけるヨ
「思い出しテ。キミ達のコト。大切な人のコト」
「誰かに言伝てがあるなら聞くヨ。きっと、届けるからネ」
遺言を聞いたら、ナのマシンを鎌状にして斬り殺すヨ
……助けられなくて、ごめんね
●せめて最後は、
人面コウモリ……ウプイリ達が飛んでいる。その表情は険しく、そして苦しそうだ。
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は正面からウプイリ達に向き合った。
「遅くなってゴメンネ。助けに……ううん、殺しに、来たヨ」
ラウムは、自分が嘘も演技も下手であると思う。
だから本心で語りかけるのだ。
「悲しくて、苦しくて、辛かったよネ。もう、血を飲まなくてもいいんだヨ」
「う、あ、あ゛あ゛あ゛あ゛」
ウプイリはラウムの周囲をぐるぐると飛び回り、今にも襲いかかりそうな声を上げている。
どうやらもとは女性のようだ。
今は人の言葉を忘れたかのように、ただ咆哮して翼を広げ――。
大きく空中で旋回し、うめき声とともに飛びかかってきた。
「あ……、く、くるし、い」
「怖い思いも、しなくていいんダ」
それを盾で弾きながら、さらに声をかける。
まだだ。人間としての意識が戻るまで、諦めずに話しかけるラウム。
「あ、う……あ、誰……。あ、私は……」
その時、暴れるように飛び回っていたウプイリが首を傾げた。
「思い出しテ。キミ達のコト。大切な人のコト」
「……!」
弾かれたように顔を上げるウプイリ。そして、彼女は顔を歪めた。
「私は……もう、もどれない……」
「そうだネ」
「なら……故郷の……母には、飢えずに暮らして……ほしい。私は……このまま、このまま……死なせて」
ラウムは手元のナノマシンを鎌状に変えてウプイリの身体を斬る。
せめて最後は、人間としての言葉を残して。ほっと安心したような、穏やかな表情を残して。彼女は消えていった。
「……助けられなくて、ごめんね」
ラウムの声も静かに響いて消えていった。
成功🔵🔵🔴
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
西園寺・蘭花
連携やアドリブ歓迎します。
人前では模範的なお嬢様として振舞う、心優しい少女です。
(あの頃の、蘭花と似てる。自分の意識が自分でなくなる感覚、自分が書き換えられる痛みと苦しみ、分かるよ。蘭花は風花ちゃん達が救ってくれた。今度は蘭花の番。せめて、心だけでも助けてあげたい)
「苦しいでしょう。痛いでしょう。分かりますわ。わたくしも、そうでしたから」
「心を強く持ってくださいませ!あなた達は人間ですわ」
「意識をしっかり持つのです。あなた達を苦しめるヴァンパイア達は、わたくし達が必ず殲滅しますわ。だから、お願い」
「絶対に許せない。蘭花たちの手で、必ず止めて見せる」
●
(「あの頃の、蘭花と似てる」)
西園寺・蘭花(トライデント・g09115)はウプイリ達を見上げた。
「自分の意識が自分でなくなる感覚、自分が書き換えられる痛みと苦しみ、分かるよ」
だからこそ、決心する。
「蘭花は風花ちゃん達が救ってくれた。今度は蘭花の番。せめて、心だけでも助けてあげたい」
蘭花は咆哮して飛び回るウプイリに向かって声をかけた。
「苦しいでしょう。痛いでしょう。分かりますわ。わたくしも、そうでしたから」
「う゛、あ、あああ、殺す……殺……す」
ウプイリが空中を旋回し、ぐるぐると蘭花の周りを飛び回る。
今にも襲いかかってきそうな雰囲気だ。
だが蘭花は、まだ武器を構えず声を張り上げる。
「心を強く持ってくださいませ! あなた達は人間ですわ」
まだきっと、人間だった頃の意識を取り戻せるはずだと。
強く訴えかけた。
「意識をしっかり持つのです」
「ああ、あああああ……!」
暴れまわっているのは変わらない。
けれどウプイリが、一瞬、首を回して蘭花を凝視した。
蘭花はそれを見逃さず、一歩前に出える。
「あなた達を苦しめるヴァンパイア達は、わたくし達が必ず殲滅しますわ」
そして、ついにウプイリが人間の言葉を漏らした。
「あ……、ぼくは、痛い。じっけん……されて……」
「……!」
その苦痛はいかほどだったか。苦悶の表情が、痛みを語っているかのよう。
人間らしい一面が浮かんできたのだ。
「……だから、お願い」
祈るような気持ちで、最後の言葉をかける。
「……もう、戻れない……」
「そ……」
「なら、このまま、殺して……!」
蘭花は天鷲拳を構え、一気にウプイリを打った。
「これで、終われる……」
最後に、ありがとうと、聞こえたような気がした。
成功🔵🔵🔴
効果1【神速反応】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
レナータ・ペトリェンコ
【寒凪】
捕らえた民で実験をしてこのような存在を生み出すとは…
まったく、良い趣味をしていますね
尚更クロノヴェーダを野放しにはできません
…その前に、やらなければならないことがあるようですね
彼らも元は人間だったもの
まだ心が僅かでも残っているなら呼びかけを行います
それは雪香に任せましょうか
もし遺言を残したいのであれば聞きます
本当は人として生きてる間に伝えたかったこともあると思います
心残りがあっては満足に逝けないでしょう
決して彼らを怪物とは呼びません
彼らの前でクロノヴェーダを斃すことを誓います
そして『鋼鉄の楽団』でなるべく苦しまないように介錯し、せめて人としての最期を安らかに迎えられるようにしましょう
佐伯・雪香
【寒凪】
人間だったのがこんな姿に、更には吸血ロマノフ王朝の手駒にされる、か
こういうケースの地域は特にだけど、どこの奪還も急務だね
とはいえやれることは変わらない、奪還も敵の始末も、全ては一つずつ
【塵は塵に】を使って襲って来る彼らに元の人間の姿を取り戻させるよ
今となっては元の姿に戻す方が彼らにとって不自然で、痛め付けることにもなるのが心苦しいけれど
介錯はナータに任せて、1人でも多く人間の姿で死なせられる様積極的に呼び掛けていく
「さぁ、おいで。あなた達は本当によく頑張ったんだ。
あなた達が少しでも人間で居ようとしたから、より多くの人が帰れたんだよ。
ちゃんと元の姿に戻して上げるから、ゆっくりお休み……」
●
咆哮し、飛び回っているウプイリ達はまだ多く。
レナータ・ペトリェンコ(“Кпык”(クルィーク)・g01229)と佐伯・雪香(天魔の翼・g01694)も揃って彼らの前に立った。
「捕らえた民で実験をしてこのような存在を生み出すとは……。まったく、良い趣味をしていますね」
クロノヴェーダを野放しにはできないとレナータは言う。
「人間だったのがこんな姿に、更には吸血ロマノフ王朝の手駒にされる、か」
雪香は眉をひそめた。
「こういうケースの地域は特にだけど、どこの奪還も急務だね。とはいえやれることは変わらない。奪還も敵の始末も、全ては一つずつ」
自分たちの手は限られているのだから。
「あああ、あああああ」
「殺……ゔゔ、ゔう゛う゛う゛う゛」
二人を見たウプイリ達が激しい動きで周囲を飛び回る。それは、近づくものをすべて攻撃しようとする獣の動きだ。
同時に、一様に苦しげな表情を浮かべていることも見て取れる。
「……その前に、やらなければならないことがあるようですね」
レナータは静かに一歩前に出た。
瞬間、その場の空気が一変。
「あ、あああああ!」
ウプイリが飛びかかってくる。
「返して貰うよ。『それ』はあなた達の玩具でも、食糧でもない」
雪香は『塵は塵に』を発動させ、ウプイリに呼びかける。
「さぁ、おいで。あなた達は本当によく頑張ったんだ」
存在情報そのものを書き換え、人間の姿を取り戻させようと試みた。
「うあ、ああ!」
苦しみ、悶えるウプイリ。
それでも、ひとりでも多く人間の姿で死なせてやりたい。
雪香の呼びかけは続く。
「あなた達が少しでも人間で居ようとしたから、より多くの人が帰れたんだよ」
「……。帰る……。帰れ……た」
声をかけ続けると、やがて一体のウプイリが反応を示した。
「ちゃんと元の姿に戻してあげるから、ゆっくりお休み……」
「う、ああ、あああああ! 私は、私は……!」
表情は苦しいまま。
けれど、ほんの僅か、人間の言葉を取り戻したようだ。
呼びかけを雪香に任せていたレナータは、その個体に向かって語りかけた。
「もし遺言を残したいのであれば、聞きます。本当は人として生きてる間に伝えたかったこともあるでしょう」
彼らも元は人間だったもの。
心が少しだけでも残っているのだと感じた。
それなら、心残りがあっては満足に逝くこともできないだろうと思う。
「ああ、お姉ちゃん……! ……いつも、私に、お菓子をくれた。……でも、私、知っていたの。小さな頃からずっと、お姉ちゃんは自分のお菓子を私にくれてたってこと!」
ごめんなさい、ごめんなさいと。拙い言葉で繰り返す。
もう戻れない、何もかも。
「お姉ちゃん。これからは、私の分も、お菓子を食べてほしい」
「分かりました」
レナータは言葉を受け取り、数多の銃火器を召喚した。
「あなた達を苦しめたクロノヴェーダは、必ず斃します」
だから――。
「せめて人としての最期を安らかに迎えてください」
「……うん」
「奏でましょう。そして、眠りなさい」
レナータは、弾丸の音色を奏でる。
ウプイリだった彼女は、目を閉じて穏やかに消えていった。
雪香が呼びかけを行い、レナータが介錯し。
二人は次々にウプイリ達を終わらせた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【操作会得】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
……もう少し早く此の地を見つけられていれば彼等も……たらればを言っても仕方ないのは判ってる……判ってるが……!
彼等の攻撃は痛みと共に己に彼等の記憶を刻み込む為に敢えて受け、其の上で苦しみが少しでも和らぐ様に活性治癒をかけ、ゆっくり話しかける
遅くなって済まない
貴方達が人の儘逝けるよう苦しみから解放しに来たよ
叶うなら貴方達の名も教えてくれないだろうか
此の痛みと共に貴方達の事はずっと俺の心の内に刻んでいくから、さ
約束する
此の報い、ヴルダラク達、其の統括者……何より創造伯に受けさせてやると
騎士として絶対に!
彼等を送る時は痛みの無い様に自身の最速のパラドクス、クッノホルスで一瞬で送る
●
ディアボロス達の呼びかけにより、ウプイリは人間として最後を迎えていった。
「……もう少し早く此の地を見つけられていれば彼等も……。たらればを言っても仕方ないのは判ってる……判ってるが……!」
ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)は、苦しげな表情を浮かべる彼らを見た。
だが今は、やるべきことがあるようだ。
一体のウプイリがルィツァーリに向かって急降下してきた。
それをあえて受け止める。
体当りされた箇所に僅かな衝撃。噛みつかれたところは、なるほど痛みもある。
「遅くなって済まない」
「う゛う゛う゛、う゛あああ」
ルィツァーリはゆっくりとウプイリに話しかけた。
「貴方達が人の儘逝けるよう苦しみから解放しに来たよ」
「……あ、ああ」
「叶うなら貴方達の名も教えてくれないだろうか」
腕の中でウプイリは暴れまわる。
けれど引き剥がさない。ルィツァーリは、この痛みを心に刻んだ。
「此の痛みと共に貴方達の事はずっと俺の心の内に刻んでいくから、さ」
「……なま、え……」
何度目かの呼びかけで、ウプイリが言葉を発した。
「なまえ、は、わすれた」
「そうか」
「けど、おれは、ここにいた。それを、忘れないで……。かたきを、とってほしい」
自分の名前すらわからないほど憔悴しているのだろう。
ルィツァーリは口元を引き締め、彼に誓った。
「約束する。此の報い、ヴルダラク達、其の統括者……何より創造伯に受けさせてやると」
「たのむ……」
「騎士として絶対に!」
ウプイリだった彼は、安心したように目を閉じる。
最期を悟ったのだろう。
ルィツァーリは光の弾幕で彼の身体を貫き、痛みのないように一瞬で終わらせた。
ディアボロスの尽力により、ウプイリ達は人間として最後を迎えた。
そして、ディアボロス達は誓う。
非道な実験で悲劇を生み出すクロノヴェーダを、必ず倒すと。
成功🔵🔵🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
喪った誰かならまあこうなるよな
そんな誘惑に負けはしないさ
こんなのに屈したら何時か再び会う時に顔向けできないし……そもあいつはそんな笑みを浮かべやしない
喪う悲しみを味わう人を増やさせない為……貴様等は倒す!
喪った誰かは幼なじみのアルビノの少女ルナ
流行り病で亡くなった彼女とはうつると拙いと死に目にも会えず、物語の騎士なら彼女を病から救えたんじゃという想いがPCの騎士への憧れの切っ掛け
彼女の見た目や言動等はご自由に
誘惑は〇精神集中し幻覚を〇観察
本物との違いを〇看破し乗り越える
〇誘導弾の〇弾幕と織り交ぜ〇双翼魔弾を展開
一体一体確実に倒す
礼は言っておく……久々にあいつの顔を見れたからさ
●群れなす者『ヴルダラク』
実験室で非道な実験を繰り返していた『ヴルダラク』の群れ。
ディアボロス達はそれらを殲滅するため、敵の前に飛び出した。
「喪う悲しみを味わう人を増やさせない為……貴様等は倒す!」
ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)は悪魔の翼を広げ、魔力の弾丸を生み出し敵を見据える。
一方ヴルダラクは、くすくすと笑い声を漏らし――。
「喪った誰かの幻を見ながら、こちら側にいらっしゃい」
死者の誘惑を発動させた。
敵の声に誘導され、ルィツァーリの前に幻が現れる。それは、幼い少女の形をしていた。ルィツァーリのよく知る、形をしていた。
少女は媚びるように笑顔を浮かべ、遠慮気味に、こちらを伺うように、おずおずと腕を伸ばしてくる。
「あらあら、可愛らしい。ほら、彼女もこちらに来てほしいと言っているようですよ」
少女の背後でヴルダラクが嘲笑った。
「喪った誰かなら、まあこうなるよな」
ルィツァーリは、その風景を受け止める。
『彼女』は、幼なじみだ。流行病でなくなり、死に目にも会えなかった。
もし自分が物語の騎士だったのなら、彼女を病から救えたのではないかと想ったこともある。
目の前の幻が、一歩近づき手を伸ばした。
ルィツァーリは、けれど、その手を取らない。
「そんな誘惑に負けはしないさ」
精神を集中させ、首を横に振った。
こんなのに屈したら、何時か再び会う時に顔向けできない。そう思う。
それは、はっきりとした敵の誘惑への否定。
限界まで力を蓄えたルィツァーリの双翼魔弾が解き放たれた。
「この、魅了を……、振り切るなんて……!」
「……そも、あいつはそんな笑みを浮かべやしない」
弾丸がヴルダラクを貫く。
「なんて、こと……」
「礼は言っておく……久々にあいつの顔を見れたからさ」
敵の身体が崩れて消える。
儚い幻もまた、消えていった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
西園寺・蘭花
連携やアドリブ歓迎しますわ。
相手の幻惑に対して、冷静に返すよ。
「わたくしには効きませんわ」
アークデーモンに体を乗っ取られ、大切な家族をこの手にかける悪夢は、風花ちゃん達に救ってもらったのだから。
そして
「ここから先の未来でも、絶対に失わせない」
「蘭花は、皆を守れるように強くなるんだから!」
強い想いに呼応するようにパラドクスを発動。
ネメシス形態で15歳ほどの姿に変身。【肉体改造】で視力と脚力を強化。
「正々堂々、勝負ですわ」
強化した脚力で駆け抜けながら、愛用のトライデントによる【早業】の一撃で敵を【両断】するよ。
「ごめんなさい」
「ここで立ち止まっている暇はありませんの」
「この先の元凶を止めるために」
実験室に飛び込んだ西園寺・蘭花(トライデント・g09115)にも、敵の攻撃が向かってきた。
「大切な誰かを思い出しなさい。ほら、貴方を呼んでいるわ」
ヴルダラクが蘭花に微笑みかける。
敵が作り出したのは、大切な家族の幻影。
――その大切な家族を、蘭花は――。
記憶の中の家族が目の前で自分に手を伸ばしている。
――その大切な家族を――、蘭花は……。
蘭花は、背筋を伸ばし毅然と言い放った。
「わたくしには効きませんわ」
「強がらないで。こちらへいらっしゃい」
ヴルダラクは、蘭花の生きる活力を奪おうと魅惑の声で誘う。
敵の誘惑が蘭花の身体を蝕んでいった。けれど大切な家族をこの手にかける悪夢は、風花ちゃん達に救ってもらったのだから、と。それに負けぬよう、口元を引き締める。
そして――。
「鷹揚自若、烈風の如く」
強い思いを胸に抱き、蘭花は身体を成長させた。
「ここから先の未来でも、絶対に失わせない」
そして、敵の声を気にせず床を蹴る。
「……正々堂々、勝負ですわ」
「あはは! 貴方は失う。大切な誰かとともに!」
敵が一歩引いた。
そんなことで、逃しはしない。
蘭花は魔槍トライデントを手元で繰り、一気に距離を詰めた。
そのまま敵の懐に飛び込み、一撃で敵を両断する。
敵の身体が切断される横で、幻も消えていった。
「ごめんなさい」
敵の残骸と幻を飛び越えて蘭花は進む。
「ここで立ち止まっている暇はありませんの」
この先の元凶を止めるために、この実験室に巣食うヴルダラクは殲滅しなければならないのだから。
成功🔵🔵🔴
効果1【神速反応】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
レナータ・ペトリェンコ
【寒凪】
この地に我が物顔で居座るのに飽き足らず、人々を実験台にして強くなろうとは中々良い趣味をしていますねぇ
そんな彼女達にぴったりの実験がありますよ
手始めに、気取られないよう[忍び足]で接近しつつ物陰に【光学迷彩】で隠れます
雪香と敵を挟み込むような位置につきましょうか
雪香の先制攻撃で気を取られている間に『銃弾の大嵐』を浴びせます
[ダッシュ]で再び隠れて同じように攻撃を叩き込みましょう
何時、何処から殺されることになるか分からない恐怖を味わってもらいますね
彼女達が斃れるまで続けます
……何の実験かって?
散々人間を痛めつけて強くなったと宣う彼女達が、どれだけの苦痛に耐えられるか
そういう耐久実験ですよ
佐伯・雪香
【寒凪】
人間をあんな姿にして無理矢理従わせて、その上過程でも苦しませて力を得る
どちらも許せることじゃないよ
逃さず倒して、一本でも多くトルストイの手脚を捥いでいかないとね
実験に夢中な隙を突こう
遮蔽と【光学迷彩】を利用しながらナータと敵を挟み込む様な位置に構えるよ
まずボクから【咲き誇る蒼天】で範囲攻撃を仕掛ける
その後は目立つ様に[天環の加護]で凍結能力を付与した[静夜の羽々守]から羽を[連射]、足止めしながら[一撃離脱]して敵の注意をボクの方向に向けさせてナータの攻撃をサポート
これを繰り返し、[ソニックブーツ]の機動力を活かして囲まれない様気を付けながら、2人で交互に敵を削っていこう
「この地に我が物顔で居座るのに飽き足らず、人々を実験台にして強くなろうとは中々良い趣味をしていますねぇ」
レナータ・ペトリェンコ(“Кпык”(クルィーク)・g01229)は物陰を移動しながら呟く。
「人間をあんな姿にして無理矢理従わせて、その上過程でも苦しませて力を得る。どちらも許せることじゃないよ」
一方、佐伯・雪香(天魔の翼・g01694)は素早く実験室に飛び込み、間を置かず『咲き誇る蒼天』を発動させた。
「行くよシエル、ボク達で見せてあげよう。深く清い、澄み渡った蒼空を」
オラトリオのシエルを傍らに、雪香が無数の蒼い花弁を呼ぶ。
対するヴルダラクは、周囲の仲間に呼びかけ列を作った。
「敵襲です。さあ、皆で応戦しましょう」
「集まって、一斉に仕掛けましょう」
そのまま揃って、群がるように雪香へと襲いかかってくる。集団でこそ自分たちは真価を発揮するのだと、誇示するかのようだった。
「さて、逃さず倒して、一本でも多くトルストイの手脚を捥いでいかないとね」
雪香は慌てずに魔力を循環させ、蒼い花弁を操った。それらは一斉に舞い、鋭く敵を斬り裂く。そして、その周辺から世界が青空で満ちていった。
「あ、ああ……。あおい……こんなにも、穏やかな……」
穏やかな青に包まれながら、ヴルダラクが消える。あっという間の討伐だった。
「こ……のっ! たった一体仕留めたくらいで、いい気にならないでください!」
それを見ていた他の個体が攻撃を仕掛けてくる。
だが――。
「雨に”うたれる”のはお好きですか?」
その時、レナータが言った。いつの間にか敵集団の背後に回り込んでいた彼女は、狙いすまして大量の銃弾を敵に浴びせかけた。
「背後に回り込まれたのか?!」
雪香を攻撃しようとしていた個体が、たまらず息を呑む。
「さあ、あなた達にぴったりの実験がありますよ」
弾丸の嵐は止まらなかった。
「……実験……、あ、貴様……いつ背後に……」
「……何の実験かって? 散々人間を痛めつけて強くなったと宣うあなた達が、どれだけの苦痛に耐えられるか」
それはまさに、暴風のごとく。
容赦なく敵の身体を撃ち抜き、吹き飛ばしていく。
「そういう耐久実験ですよ」
「そ、そんな……」
砕かれ、破壊され、ヴルダラクの身体はあっという間に動かなくなった。
「どうやら耐久性能はそれほどでもないようですね」
そう言い捨てて、レナータはその場を離れる。
周囲のヴルダラクが呆然とその様子を見ていた。
その間に雪香は敵と距離を取り、再び注目を集めるように攻撃を仕掛ける。
雪香とレナータは、息の合ったコンビネーションで敵の数を減らしていった。
「そんな、いつの間に……、みんな、やられた……? 私だけが残った?」
気づけば敵は最後の一体になった。
いつ、どこから攻撃を受けるか分からない。その恐怖に怯えながらヴルダラクが周囲を見回す。
「集団こそ、私達の……強みだったはずなのに……」
ヴルダラクは呼べる仲間を求めているようだ。
しかし、その呼びかけに応える個体はない。
「最後の一体が斃れるまで、耐久の実験は終わりませんよ」
「そうだね。それじゃあ、これで終わりだね」
レナータと雪香が交互に攻撃を繰り出す。その挟撃から逃れることなどできようか。
「……あ、ああ……。実験が……続けられない……まさか……。まさか、私達が倒されるなんて……」
案の定、最後のヴルダラクが砕かれ消えていく。
実験室に静寂が訪れた。
ディアボロス達は、ヴルダラクを殲滅したのだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
●希絶望『ルーンフォース・メルトアビス』
「これは一体、どういうことですの?」
コツコツと、実験室にきれいな足音が響いた。
血に濡れたナイフを握りしめ、現れたのは希絶望『ルーンフォース・メルトアビス』だ。
「実験を邪魔するというのでしょうか」
ヴルダラクを殲滅したディアボロスをじっと見つめ、ルーンフォースはため息をつく。
「でしたら、全て殺してしまわなければなりません」
そして、一見穏やかに見える仕草で、ゆっくりとナイフの刃をディアボロス達に向けた。
「絶望が込められた刃の斬れ味を、味わっていただきますね」
――戦うしかない。
ディアボロスとクロノヴェーダ。
両者は互いを敵と認め、戦闘を開始した。
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
絶望、な
お前の様な奴の絶望なんて彼等の、貴様等外道の犠牲になった人々の絶望に比べれば軽い物さ
彼等とも約束したんでな……外道の報い、受けて貰うぞ!!
〇飛翔しての〇空中戦で距離を取りつつ自身に近付きにくい様、〇風使いで〇吹き飛ばして〇強打する性質を持たせた〇誘導弾の〇弾幕を〇高速詠唱の〇連続魔法で周囲に展開
此方に近付く敵に牽制しての〇制圧射撃で対処
又、其れでも近づかれた時に備え自身の周囲に〇オーラ操作による〇結界術で防備も固める
又〇攪乱の為、〇双翼魔弾は〇看破しにくい様に偽装した上で誘導弾の弾幕の中に織り交ぜる〇フェイントをしながら放つ
騎士としての誓い、今此処に果たさせて貰う!!
●普段遣いの狂気
「絶望、な」
ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)は颯爽と敵の前に飛び出した。
「お前の様な奴の絶望なんて、彼等の、貴様等外道の犠牲になった人々の絶望に比べれば軽いものさ」
投げかけられた言葉に対して、ルーンフォース・メルトアビスは首を少し傾けただけだった。
「何のことを言っているのか、まるで分かりませんわ」
犠牲になった人々など取るに足らないと、そう語っているかのよう。
目の前の敵には、何も響かないのだと知る。ルィツァーリはそれ以上語らず、翼を広げて駆け出した。
「彼等とも約束したんでな……外道の報い、受けて貰うぞ!!」
「戦い? それは都合が良いですね。侵入者を殺して、はやく実験を再開しなければ」
敵の表情は変わらず。けれど、不穏な言葉を静かに語る姿は、狂気じみていた。
ルィツァーリは魔力の弾丸を形成して周囲に展開する。
浮かんでくるのは牢から救い出した人々の声。あの子の姿。そして、最後は人間として消えていった人々の顔。彼らに誓った、自分の思い。
「騎士としての誓い、今此処に果たさせて貰う!!」
『双翼魔弾』が一斉に敵へと放たれた。
弾丸は実験室内の四方八方から敵を追いかける。
さて、ルーンフォースはナイフに力を宿し、床を蹴った。
「誘導弾は、なかなかの精度ですね。けれど、室内なら互いの距離はすぐに詰まります。――こんな風に」
言うが早いか、敵は一気に加速して距離を詰めてくる。連続で放たれる誘導弾などお構いなしだ。
「多少傷を負いましたが、問題ありません」
そして、ナイフが振り下ろされた。
「……それなら、防御だ!」
オーラをかき集め、ルィツァーリは守りを固める。
敵のナイフは、とっさに張った結界を貫いてルィツァーリの身体を傷つけた。
「あら、一撃で殺せなかった。素晴らしい判断です」
ルーンフォースの驚く声を聞きながら、ルィツァーリはいったん敵と距離を取った。
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
珠々院・アンジュ
※連携・アドリブ可能です。
「敵ですね。敵である以上殺しましょう。楽に死ねると思うなよ」
無表情で淡々と喋りますが無口ではありません。
他の人とも連携やコミュニケーションは取れます。
敵に対しても淡々とした口調ですが内容が過激になります。
成功のため技能は惜しみ無く使います。
表情には出しませんが、相手を呪詛で侵食することに愉悦を感じています。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。自身の怪我は疎く気にしません。
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
希絶望『ルーンフォース・メルトアビス』の姿を見て、珠々院・アンジュ(エントゾルグングフルーフ・g05860)は呟く。
「敵ですね。敵である以上殺しましょう」
取り出したのは刃こぼれしている妖刀。
その『刃こぼれなまくら』に呪いを纏わせた。
「楽に死ねると思うなよ。徐々にゆっくりと、身も心も凍てつき砕け散るがいい」
これは、冷気に変換した呪いだ。
それが刀身に宿り、苦痛で殺すにはちょうどいい武器へと仕上がっていく。
「呪いでしょうか。では、こちらは怨念を」
ルーンフォースは手元のナイフを剣に変換して、一つ空振りをした。
するとその周辺に、いかにもおどろおどろしい怨念が浮き出てくる。
「あなたを崩壊させましょう。肉体的にも、精神的にも」
敵が床を蹴り、一気に距離を詰めてきた。
「そうですか? 呪いに塗れて、苦しむのはお前です」
アンジュは呪いで凍りついた刀を振り上げ、走り出す。
両者は相手に向かって、一切の躊躇もせず加速。
一息吐き出す前に互いへの間合いに踏み込んだ。
「真正面から向かってくる。その勇気を褒めてあげますわ」
敵が剣を振るう。
「お前にそんな余裕は無いでしょうね」
アンジュは上段に構えた刀を、一気に振り下ろした。
駆け引きやフェイントなどは一切ない。
大振りで斬りつけるだけの、単純かつ明快な一撃だ。
刃がぶつかり合い、その勢いでアンジュも敵も吹き飛ばされた。
敵から受けた傷口が痛みを訴える。怨念が、落ちろと囁いてくる。
「これが、あの剣からの怨念ですか……」
それでもアンジュは仄暗い喜びを胸の奥に感じた。
なぜなら――。
「……お前もその傷口から徐々に凍結していきますよ」
己の呪詛が敵に喰らいついたから。
「この程度、振り払えばどうということはありません」
ルーンフォースは、傷口から侵食してくる呪詛を振り払った。だが、敵の身体が傷ついたことも確かだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
西園寺・蘭花
連携やアドリブ歓迎しますわ。
ネメシス形態を維持したままパラドクスを発動するよ
「あなたの過去を、わたくしは知りませんが」
【肉体改造】でパワーとタフネスを強化しつつ、厳かに言い放ちますわ。
「罪なき人々の生命と尊厳を弄ぶ理由にはなりませんわ!」
相手の動きに集中し【神速反応】を発動。
ナイフの二刀流を闘気と魔力を纏わせた両手で受け流し、反撃に【怪力無双】の剛腕による【強打】を叩き込むよ。
「絶望の刃ですって?あなた達が傷つけ、弄んだ人たちの怒りと絶望を思えば、なんてことありませんわ!」
同族を守る獣王の如く、激情を拳に乗せて叩き込み、ナイフやそれを持つ腕を【破壊】します。
「今ですわ!」
先輩方に連携を。
西園寺・蘭花(トライデント・g09115)はルーンフォース・メルトアビスの前に立って首を振った。
「あなたの過去を、わたくしは知りませんが」
自分自身の身体を強化し、戦闘に適した状態へと変えていく。
そして、蘭花は敵を見据え厳かに言い放った。
「罪なき人々の生命と尊厳を弄ぶ理由にはなりませんわ!」
「けれど、実験をして何かがわかれば、素晴らしいことでしょう?」
ルーンフォースは静かに微笑んで刃に狂気を注ぎ込む。
認識できる言葉を発しているはずなのに、どうあっても相容れないようだ。
パワーとタフネスを強化した蘭花は、勢いよく床を蹴った。
相手の動きに集中しながら一気に距離を詰める。
対するルーンフォースも狂気を孕んだナイフで攻撃を仕掛けてきた。
「絶望が込められた刃の斬れ味を、味わっていただきますね」
「絶望の刃ですって?」
闘気と魔力を纏わせた両手で、敵の攻撃を受ける。
「く……!」
蘭花が歯を食いしばった。たった数十センチのナイフだが、その一撃は重い。
流そうとするけれど、押されないように拮抗を保つだけで精一杯だ。
「ふふ。簡単に斬られないなんて、とても素晴らしいわ」
敵は口の端を持ち上げて笑い、もう一つのナイフを突き立ててきた。その動作により、拮抗していた最初のナイフが揺れる。
「……こんな刃……。あなた達が傷つけ、弄んだ人達の怒りと絶望を思えば、なんてことありませんわ!」
その瞬間を逃さず、蘭花は獅子王拳を叩き込んだ。
刺された箇所が痛むが、攻撃の手は止めない。
同族を守る獣王の如く、激情を乗せた蘭花の拳が敵の腕を砕いた。
「なんてこと。腕が……」
ルーンフォースは、砕かれた腕を眺めて驚きの声を上げる。その表情にはまだ少しの余裕が見え隠れしているようだ。
けれど、最後の仕上げを仲間に任せるためのバトンは繋いだと思う。
「今ですわ!」
蘭花は傷をかばいながら引き、後続の仲間に声をかけた。
成功🔵🔵🔴
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!
レナータ・ペトリェンコ
【寒凪】
アヴァタール級を始末しましょうか
実験はこれでおしまいですよ
続ける必要が無くなりますから
後処理はきっちりと済ませます
物陰に隠れて【光学迷彩】で潜み、雪香が陽動中に死角を縫い[忍び足]や[ダッシュ]で移動
様々な遮蔽物に”アクティブデコイ”を仕掛けます
準備完了後デコイを一つ作動させて攻撃開始です
デコイに気を取られた一瞬の隙を見逃さず《妙練一閃》で”トゥームストーン”による銃撃を加えましょう
意味はないですが言葉で煽りもします
位置を変えて死角となる場所から、またはデコイに隠れるように、疲弊が見えたら正面から……というように隙あらばパラドクスで攻撃します
モルモットは貴女の方だったようですね
佐伯・雪香
【寒凪】
実験台も配下も居なくなってから来てもちょっと遅いかな
あなたが最後の一人、手堅く手早く片付けて、憂い無く帰らせて貰うよ
適宜物陰に隠れて【光学迷彩】と遠距離攻撃なのを活かして戦おう
[静夜の羽々守]の羽の[連射]を[弾幕]にして牽制、[ソニックブーツ]の機動力で障害物の方へ下がるようにしながら回避したり、ナータの次の攻撃に対応し難くなる位置に誘導したりして立ち回ろうかな
パラドクスを使う時は、ナータへの攻撃や反撃に対して、敵を周囲の怨念毎【銀鱗波濤】で飲み込み浄化してしまうのを基本にして、こちらからは堅実に攻めて、敵からボク達への大技を決めさせない様に、最後まで油断せず連携を続けていくね
敵が傷んだ今こそ攻撃の機会だと、仲間の呼び声が聞こえた。
レナータ・ペトリェンコ(“Кпык”(クルィーク)・g01229)と佐伯・雪香(天魔の翼・g01694)はすぐに行動を開始する。
「それでは、アヴァタール級を始末しましょうか」
物陰から様子をうかがっていたレナータは、デコイを動作させて走り出した。
「ふう、まだ邪魔者がいるのね。早く始末して実験を再開しましょう」
ルーンフォース・メルトアビスは手元のナイフを剣に変え構えを取る。振り上げた剣の周りには怨念が飛び交っていた。
「実験はこれでおしまいですよ。続ける必要が無くなりますから」
「実験についてはお気遣いなく。少しばかりの遅れは、すぐに取り戻します」
レナータの言葉を否定しながら敵が一気に踏み込む。両者の距離があっという間に詰まった。
「ナータ、下がって」
その間に、羽が舞う。雪香の翼から放たれたいくつもの羽だ。
「後処理はきっちりと私達が済ませますので」
レナータはデコイの影に身を滑り込ませいったん距離を取る。
代わりに雪香が仕掛けた。
「あら、楽しそうな羽。次はあなたが相手なの?」
「実験台も配下も居なくなってから来ても、ちょっと遅いかな」
敵からレナータへの射線を切るように位置を取り、さらに重ねて羽を舞わせる。
「あなたが最後の一人。手堅く手早く片付けて、憂い無く帰らせて貰うよ」
「手堅く、ですか。それは成功すれば良い案ですね」
だが弾幕のように広がる羽を、優雅な所作でルーンフォースが払った。
敵が剣に力を込める。周囲の怨念もいよいよ膨れ上がってきた。
物陰から物陰へ移動していたレナータは、敵の背後から銃撃を浴びせる。
その動きに合わせるように雪香も牽制するような攻撃を仕掛けた。
「あなた方は息がぴったりですね。時間があればもう少しゆっくりと味わいたいのですが、残念です。そろそろ実験を再開したいので、終わりにしましょう」
敵はやすやすと二人の攻撃を躱し、的確に反撃しながら微笑む。
それから、大きく剣を振り上げて怨念で部屋を充満させた。
強制的に二人を巻き込むつもりだろう。
レナータは空気が変わったことに気づき、一点を狙って『妙練一閃』を繰り出した。
「そちらの動きが手に取るように分かります」
トゥームストーンによる銃撃で敵の身体を撃ち抜く。
「あら、私の身体が……。でも、それなら一緒に崩壊しましょうね?」
同時に、敵の剣がレナータの身体に肉薄。
けれど――。
敵の進行を阻むように水の奔流が生まれた。
「来たれ神判の大龍。穢れを滅ぼし、清らかなる恵みを齎す大海の支配者よ」
雪香が『銀鱗波濤』で敵を飲み込む。
長大な龍の姿を帯びた聖なる水は、激しく渦巻いて敵を浄化していった。
「ふ……うぅ。あ、怨念が……消えて……いく。私が、消えて……」
仲間が負わせた傷口から、敵の身体が崩壊する。レナータは、いまだ薄ら笑いを浮かべるルーンフォースを見た。
「平気そうに話しながら、ダメージは相当重なっていたようですね」
「だって……、話すときは、楽しく、話さなくちゃ……ね」
あまりに平穏な声色が、逆に敵の狂気を思わせる。
とはいえ、積み重なったダメージは相当なもの。
「最後だよ」
雪香がひときわ大きく力を込めると、水の奔流が敵の全てを討滅した。
龍はその姿を解き、残った飛沫がキラリと光った。
「……モルモットは貴女の方だったようですね」
レナータが敵の消滅を確認する。
ディアボロス達は見事ルーンフォース・メルトアビスを撃破した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!