リプレイ
峰谷・恵
「すいませーん、理由あってお願いがあるんですけど。あ、お話聞いてくれるならこれあげるね」(持参したスポーツバッグいっぱいの缶詰やチョコレートなどのお菓子類、シュトーレンのような日持ちするパンを見せる)
持ち込めるだけの食料を提供し倉庫近辺に悪魔とその配下が居るから今外に出るのは危険、自分たちは悪魔も天使も倒そうとしていることを話し、悪魔迎撃に近くの廃ビルを使いたい、使用許可と交換に倉庫の補修作業をすると頼み込む。
承諾されたら出来る限り倉庫の修理を行う(外装が変わると怪しまれるので内側から補強)。ついでに土壌改良で拠点内菜園が出来るようにする
「ボク達?強いて名乗るなら、復讐者(ディアボロス)」
古田土・ひわ
芸術家で戦闘工兵だから物作りは得意
空間デザインお任せあれ
住民と協力して倉庫の修復をしたいけど
無表情だからなかなか話が弾まない
不審者じゃない証明難しい
居合わせた峰谷さんに視線で助けを求める
まずはスケッチしながら倉庫の構造や要注意部分を把握する
耐久性補強を最優先に大掛かりな部分は私がやる
材料は調達するから住民にも穴ふさぎとか出来る事をやってほしい
峰谷さんの菜園の場所も計画しつつ
使いやすい間取りを考えたり
簡単な家具を作って贈る
しばらく待てば残留効果で飲み物を10倍にできるはず
だから今は耐えてほしい
子どもがいるなら明るい気持ちになれるよう
綺麗な樹木とかわいい小鳥の絵を小さく壁に描く
きっと心の支えになる
●希望の種
「すいませーん、理由あってお願いがあるんですけど」
「こんにちは……」
気さくに挨拶をする峰谷・恵(フェロモン強化実験体サキュバス・g01103)と、ぼそりと無表情に呟く古田土・ひわ(雑食アーティスト・g03675)が共に薄暗い倉庫に入ると、暗い表情の人々の視線が何者かと集まった。何か言わなくてはと思いながらも感情表現の苦手なひわは恵に視線で助けを求め、任せてとばかりに恵が笑顔で話しかける。
「あ、お話聞いてくれるならこれあげるね」
恵が膨らんで重そうなスポーツバッグの中からいっぱいの缶詰やチョコレートなどのお菓子。それにシュトーレンのような日持ちしてカロリーの高いパンを見せた。
「わー! 食べ物だ!」
「お菓子がある!」
「こんなに食料を……いいのかい?」
お腹を空かせた子供達が駆け寄り、大人達は少女である恵たちの事を心配する。
「いっぱい持ってるんでお裾分けですよ。それよりここに来る途中で悪魔の集団を見たんです!」
「そりゃ本当かい!?」
今まさに食糧確保に出かけようとリュックを担いでいた男達が動きを止める。
「実はボクたちは悪魔と天使両方と戦う組織なんだよ。今からくる悪魔も倒すつもり!」
自信満々に告げる恵と、それに同意して頷くひわに、人々はそんな事が組織があったのかと驚きの声を上げた。
「悪魔の迎撃に近くの廃ビルを使いたいんだよね。それで使用許可を貰いに来たんだ。OKしてくれるならお礼にこの倉庫の補修をしちゃう!」
「補修といっても、資材も足りないし簡単にはできないぞ?」
そんなことができるのかという疑問の声が上がる。すると恵がひわに視線を向けた。
「任せて」
ひわが言葉少なに頷いてスケッチブックを広げ、鉛筆で倉庫内のスケッチを始めた。そうして倉庫の構造や壊れそうな要注意部分を把握していく。
「お姉ちゃん! それ何してるの!」
ひわが何を描いているのと興味津々に子供達が集まって来る。
「えっと……これは建物を調べるために、スケッチしてる」
背伸びする子供達に見せるように、ひわは屈んで倉庫の特徴を捉えた絵を描き続ける。
「すっげー! ぱぱって書いてる!」
「お家の絵!」
あっという間に描き上がっていくラフスケッチに子供達は喜び、それを見たひわも表情には出ていないが嬉しそうに鉛筆を動かすスピードが上がる。そうして修繕すべき場所をチェックした図が完成した。
「最優先の補強は私がやる。材料は調達するから、小さな穴ふさぎとか出来る事をやってほしい」
「もちろんだ!」
ひわと恵が材料になりそうなものを廃ビルから確保してくると、人々は指示に従い一斉に倉庫の補修を始めた。
他にもひわはパラドクスの効果である【液体錬成】を使い、飲み水の容器に少しずつ水を入れて10倍にする準備をしておく。
「しばらく待てば残留効果で飲み物を10倍にできるはず。だから今は耐えてほしい」
「水が増える?!」
半信半疑ながらも人々は頷き、手品でも見るようにペットボトルを見つめた。
「こっちは土壌改良で拠点内菜園を作るよ!」
倉庫内の端っこの使われてない場所に恵がパラドクスを使い、【土壌改良】によって地面を植物が育ちやすい土壌に変える。
「本当に!? それなら野菜が育てられるわ!」
それを見て保存食ばかりに飽きていた女性たちが喜びの声を上げた。
作業をする片手間に、ひわは子供たちの為に壁に小さく綺麗な樹木とかわいい小鳥を描く。それを見た子供たちがはしゃぎ、大人達もそんな子供の様子に口元に笑みを浮かべた。
「補強作業はこれで終わり」
「こっちも拠点内菜園が完成したよ!」
作業を終えたひわが額の汗を拭い、恵は野菜を育てる菜園を紹介した。種がまかれたばかりで芽も出ていない土。だがそこには力強い植物の息吹が宿っていた。
「凄い、もう修繕が終わっちまった……」
「この子たちなら、本当に悪魔も天使も倒してしまうかもしれない」
「だったら俺達も手伝おう! 隠れてるだけじゃダメだ。俺達も戦わなきゃいけない!」
二人の行動に希望を見出した人々は、自分達も悪魔と戦おうと決意する。
「それにしても、君達はいったい……」
「ボク達? 強いて名乗るなら、復讐者(ディアボロス)」
恵がディアボロスを名乗るとひわも頷く。その言葉に人々は記憶にはないが懐かしい響きを感じた。
そうして笑顔になった人々と協力し合い交流を深めたところで、他のディアボロスから通信が入った――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
赤上・イズル
まずは一般人達が隠れ住んでいる場所から敵を遠ざけるのが先でしょうか
こんな状況…感情を失くした俺にだって良くない事だって分かります
記憶すらない俺が、皆を助けたいという湧き上がってくる気持ちは何なのでしょうか
でも…この気持ちに従う事は悪い事ではないと…俺は信じます!
モーラットのマリコさんにお願いして【パラドクス通信】を発動
「マリコさんお願いします!」
そうしてこの作戦に参加している仲間達と通信しつつ敵の誘導の状況を伝えます
俺はわざと目立ちやすい場所に立ち敵を引き寄せましょう
そして逃げる振りをして仲間が待ち伏せする廃ビルにおびき寄せます
【パラドクス通信】でそのことを伝え攻撃して貰います
アドリブ歓迎
甲斐田・レイコ
「マジ悪魔が出ちゃう世界かー。ヤバみが深いなー」
【行動】
悪魔を廃ビルまで誘導だったよね?ここは伝統の釣り&タンク戦法っしょ!
【アート】【早業】の技能を使っちゃってパラドクスでキャラクターを描いて実体化だ!
今回実体化させるのは……冒険者パーティー!剣と盾を持った戦士がタンク役として攻撃を止める!弓を持ったアーチャーが遠距離攻撃でヘイトを稼いで誘導!杖を持ったヒーラーがタンク役を回復!廃ビルまで誘いこんだら……ダガーを持った盗賊が物陰から不意打ち!
これでいってみよーう!
「いやー我ながら王道コンボだねこりゃ。あーしの描いた冒険者パーティー、輝いてるぜ……!」
【アドリブ歓迎】
緋月・リィンシュタート
連携やアドリブ大歓迎
・心情
彼らの暮らしを困窮に追い込み、更なる追い討ちをかけるなど言語道断!
許し難い……が、今は確実に討つために作戦に従事だ、焦ってはならん
・行動
なるほど、すでに誘き寄せる他参加者がいるみたいだな。
ならば私はその援護に回ろう。
行うことは自身のパラドクス、紅雷・閃華による拡散雷撃、それを用いて敵の攻撃を阻止。
そして味方の離脱や不意打ちする際の目眩しといったところか。
ダッシュの技能があるのでな、位置取りは他参加者よりも容易だろう。
パラドクス通信で状況を伝え合い、被害を少なくしつつしっかりと誘導せねばな。
さぁ、まずは第一手だ、しっかりとこの作戦を成功させなくてはな!
秋元・恭一
「お前らの相手は俺だ」
牽制の「鬼道拳」を放って注意を引き、デーモン達を廃ビルに誘導したい
後は廃ビルエリア内で立ち塞がり、【九戦立ち】で一歩も下がらない構えを取って連中を引き付ける
飛び道具は廻し受け、白兵攻撃は「グラップル」で受け止め一歩も下がらずに奴等を引きつけ、動きを止める目的だ
狙いは、待機する区民達によるボウガン攻撃だ
ダメージよりも反撃の手応えで得る自身こそが肝心である
「お前らの相手は俺だと言っただろ?」
区民に意識を向けたデーモンは、【怪力無双】の掴み技でこちらに釘づけにしてくれよう
●廃ビルへの誘導作戦
「まずは一般人達が隠れ住んでいる場所から敵を遠ざけるのが先でしょうか」
赤上・イズル(無銘の刃・g04960)は最優先でやるべきは、敵を倉庫に近付かせないことだと考える。
「こんな状況……感情を失くした俺にだって良くない事だって分かります」
感情を失った為に心の機微に疎いが、それでも今のこの状況が良くないのはすぐに理解できた。
「記憶すらない俺が、皆を助けたいという湧き上がってくる気持ちは何なのでしょうか。でも……この気持ちに従う事は悪い事ではないと……俺は信じます!」
胸に手を当て、その衝動に従ってみようと勇気を持って行動を起こす。
「マリコさんお願いします!」
隣にいるモーラット・コミュ『マリコさん』にお願いすると、任せておいてとばかりに一つ鳴いてパラドクスによる【パラドクス通信】の効果を発動した。
「これでみんなが連絡を取り合えます。協力して敵を誘導しましょう」
仲間と連絡を取りながら誘導作戦を開始した。
「マジ悪魔が出ちゃう世界かー。ヤバみが深いなー」
人間を探して展開する悪魔の姿をちらりとみた甲斐田・レイコ(ドリームスケッチ・g02127)は、漫画のような世界だと創作意欲を刺激されながらその造形をしっかりと目に焼き付ける。
「悪魔を廃ビルまで誘導だったよね? ここは伝統の釣り&タンク戦法っしょ!」
ゲームで定番の方法を実践しようと、身を隠して愛用のスケッチブックを開いた。
「今回実体化させるのは……冒険者パーティー!」
パラドクス『瞬間描画・勇兵顕現(クイックドロウ・ヒーローズレギオン)』を発動し、スケッチブックにすらすらとイラストを描き込む。すると描かれたキャラクターが実体化していく。
「剣と盾を持った戦士がタンク役として攻撃を止める! 弓を持ったアーチャーが遠距離攻撃でヘイトを稼いで誘導! 杖を持ったヒーラーがタンク役を回復! 廃ビルまで誘いこんだら……ダガーを持った盗賊が物陰から不意打ち!」
思いのままに描かれたキャラクターが次々と実体化され、目の前にファンタジーなパーティーが現れた。
「これでいってみよーう!」
冒険者達は指示した通りに行動を開始する。まずは悪魔の前に戦士が姿を見せた。
「何だ? その素っ頓狂な格好は」
現代に似合わぬ姿の戦士を馬鹿にしながらガーゴイルガンナーが銃を発砲する。それを戦士は盾で受け止め、隠れていたアーチャーが離れた位置から射抜く。
「射手が居るぞ! 追え!」
攻撃を受けたガーゴイルガンナーがアーチャーを探して動き出す。その間に戦士をヒーラーがフォローし、どんどんと後退して廃ビルへと誘導していった。
「彼らの暮らしを困窮に追い込み、更なる追い討ちをかけるなど言語道断!」
緋月・リィンシュタート(紅蓮迅雷・g01772)は善良な人々を苦しめる悪魔に怒りを覚え僅かにビリっと放電した。
「許し難い……が、今は確実に討つために作戦に従事だ、焦ってはならん」
だがその怒りのままに動いては救える者も救えなくなると、頭を冷やして冷静に動き出す。
「なるほど、すでに誘き寄せる他参加者がいるみたいだな」
悪魔に近付くと騒がしい音が聴こえ、よくよく見てみれば他のディアボロスが悪魔に追われるように誘導していた。
「ならば私はその援護に回ろう」
仲間達と協力して悪魔を誘導しようと、リィンシュタートは動き出して介入するタイミングを見計らう。
「む、あそこにも人間がいるぞ!」
「人間は一匹いれば何十匹もいるものだ。捕まえて巣の場所を吐かせろ!」
人を探そうと展開していたガーゴイルガンナーがイズルを見つけると、悠々と歩く剛体の悪魔が命令を飛ばし一斉に配下が動き出す。それを確認しイズルは悪魔に気付いたという振りをして逃げ出した。
「敵が引っ掛かったようです。このまま廃ビルにおびき寄せます」
仲間に状況を伝えながら、イズルは敵との距離を保ちながら廃ビルに向かって駆け続ける。
「追え追え! 我らアークデーモンに逆らう人間は一匹も逃すな!」
ガーゴイルガンナーが執拗に追い駆け囲むように動き出すと、先頭をゆく悪魔が横からいきなり衝撃を受けて吹き飛んだ
「何だ!?」
振り向けば離れた位置に一人の男が立っていた。
「お前らの相手は俺だ」
秋元・恭一(人間の破軍拳士・g01440)が堂々と言い放ち、練り上げた闘気を掌に集めて〈鬼道拳〉を放った。それがガーゴイルガンナーを吹き飛ばす。そして素早く踵を返して駆け出した。
「逃げるつもりか!」
「口だけ野郎め!!」
悪魔達は激昂してその後を追い始めて包囲は崩れ、間延びした隊列となっていく。
「逃がさん!」
「撃て撃て! 足を潰して捕まえろ!」
「少々殺してしまっても構わん! 一匹生きていればそれでいい!」
ガーゴイルガンナーが銃撃によって逃げるディアボロス達の足を止めようとする。
「そうはさせん」
ここだと敵の意識が仲間に向けられている隙に、リィンシュタートがパラドクス『紅雷・閃華』を発動し、拡散する雷撃を放って目を眩ませた。
「ぐあっ」
眩い雷光に目を閉じたガーゴイルガンナーの撃ち放つ銃弾は外れて地面に穴を穿った。
「伏兵がいるぞ!」
その攻撃からリィンシュタートの存在を察知したガーゴイルガンナーが探し出そうと空に飛び上がる。だが既にリィンシュタートは駆け出して離れた位置に居た。
「あそこだ!」
ガーゴイルガンナーが追い駆けるが、リィンシュタートは建物の死角に入ってその姿を追い続けられない。
「さぁ、まずは第一手だ、しっかりとこの作戦を成功させなくてはな!」
ちらちらと己が姿を見せて敵を誘導しながら、リィンシュタートは仲間と共に廃ビルに向かった。
「そろそろ到着します」
イズルが目的の戦場となる廃ビルを見ながら通信で連絡を入れ、崩れた壁から中に飛び込んだ。それに続いて仲間達も続々と廃ビルへと敵を誘導しながら集まってくる。
「どこまで逃げるつもりだ!」
恭一が廃ビルへと飛び込むと、迫るガーゴイルガンナー達も中へとなだれ込む。
「間抜けめ! 袋小路に逃げ込んだな!」
「ここが貴様の墓場だ!!」
追い回している間に苛立ちが積もり、捕えずにぶち殺してやると銃を構えてぶっ放した。
「いいや、ここはお前らの墓場だ」
その正面には逃げるのを止め、パラドクス『九戦立ち』による構えを取った恭一が待ち構え、弾丸を廻し受け、さらに突っ込んで来た蹴りを腕で受け止め一歩も下がらぬ態勢で敵の注意を引きつけた。
「殺せ殺せ!! 隠れてる人間どもを炙り出せ!」
廃ビルに入ったガーゴイルガンナー達は逃げ込んだ人間を探そうと荒々しく銃を放つ。そんな悪魔の背後に忍び寄る影、隠れていた盗賊がダガーを背中に突き立てる。
「あ?」
何が起きたか分からずにガーゴイルガンナーの胸が貫かれた。
「いやー我ながら王道コンボだねこりゃ。あーしの描いた冒険者パーティー、輝いてるぜ……!」 思い描いた通りに作戦が上手くいったと、レイコは自画自賛して笑みを浮かべた。
「配下のアークデーモンが全てビル内に入ったようだな」
機動力を活かしてビルを上って様子を見ていたリィンシュタートが仲間に連絡を入れる。ガーゴイルガンナーは人間を廃ビルから逃さぬように出入り口から内に銃口を向け、内部を隅々まで調べ上げようとしていた。
「アークデーモンのボスは歩いてこちらに向かっているようです。到着するまでに配下の悪魔を全滅させてしまいましょう」
誘導時の剛体の悪魔の様子をイズルが伝えると仲間達が返事を返し、悪魔を死地へと誘い込んだディアボロスの反撃が始まる――。
廃ビルの外にはディアボロスに希望を見出し、自分達も戦おうとする区民の男達が恵とひわに守られながら到着する。その手には遠距離から攻撃できるようにボウガンが握られていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV2が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
秋元・恭一
反撃の準備は整ったな
ここからはこちらの手番だ
と言っても、行動は区民による攻撃の支援だ
連中のど真ん中に踏み込み、闘気を纏った突きと蹴りで攻勢をかける
奴等を防御にも意識を向けさせれば、区民達への反撃の妨害にもなるだろう
隙を見せた奴がいれば、素早くその手足を掴んで『活殺人手裏剣』の弾として、ガーゴイルダイブを仕掛けるデーモンへのカウンターの飛び道具としたい
「面倒がないな。手裏剣の残弾には困らないようだ」
●反撃
「反撃の準備は整ったな。ここからはこちらの手番だ」
仲間から敵が集まったと連絡を受けた秋元・恭一(人間の破軍拳士・g01440)が敵陣のど真ん中に踏み込み、闘気を纏た突きと蹴りを叩き込んで吹き飛ばす。
(と言っても、行動は区民による攻撃の支援だ。敵の意識をこちら向けさせよう)
「この野郎!!」
激高したガーゴイルガンナー達が銃弾を撃ちまくる。その銃撃の射線から逃れるように恭一が近くの敵の腕を掴み、引き寄せて銃弾からの盾にする。
「やめっ――」
穴を穿たれた敵の身体をパラドクス『活殺人手裏剣』を使用し、手裏剣として投げつけガーゴイルガンナー達に突っ込ませた。直撃したガーゴイルガンナーの体がバラバラに砕け散り壁にへばりつく。
「な、投げやがった!!」
「こいつ本当に人間か!?」
混乱するガーゴイルガンナー達が立ち直らぬうちに、恭一は避ける為に身を伏せていた敵の足を掴む。
「げぇ! 待て!!」
「戦場で待てと言われて待つやつがいるか」
聞く耳を持たず、恭一はまた悪魔の体を手裏剣のように回転させながら投げ飛ばした。それに巻き込まれて悪魔達に悲鳴が上がる。
「面倒がないな。手裏剣の残弾には困らないようだ」
攻撃する程に敵陣が乱れ、新しい残弾が手に入ると恭一は笑いながら新たな弾(悪魔)を掴んだ。
「構うな! 味方ごと撃ち殺せ!!」
それに対してガーゴイルガンナーは構わず銃撃を浴びせる。
「待て! オレがここに!」
捕まえられた仲間が投げられる前に、穴だらけにして恭一ともども殺そうとする。
「仲間ごとか」
恭一は悪魔を盾にして弾丸を受け止める。
「やめろぉおおおお!!!」
悪魔の絶叫を覆い尽くすような銃声が廃ビルに響き渡った。
「どうだ!」
室内に溜まっていた埃が舞い視界が塞がれる。そしてどさりと倒れる人影。
「やったぞ!!」
ガーゴイルガンナーが喜び、煙の中を進んでうつ伏せの死体を蹴って転がし顔を確認する。
「違う! 奴じゃない!」
それは仲間のガーゴイルガンナーの死体だった。
「残念だが俺には届かなかったな」
ぬうっと靄の中から腕が伸び、闘気で身を守っていた恭一の姿が現れた。
「ば、化物め!」
「俺はただの空手家だ」
ガーゴイルガンナーがぶん投げられ、埃を吹き飛ばし仲間達を巻き込んで壁に叩きつけられた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【操作会得】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
レオネオレ・カルメラルメルカ
『イヒヒヒ。あっしはしがないウィザードでさぁ…。』
ドラゴニアンのレジェンドウィザード×人形遣い、25歳の男。
口調は「三下(あっし、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、独り言は「本性(オレ、お前、呼び捨て、か、だろ、かよ、~か?)」
二人称は年上・同年代「(名前)のダンナ(姐サン)」。年下「(名前)の坊っちゃん(お嬢ちゃん)」
他者との連携はOKです。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「襲撃を受けている! 人間のクセに強いぞ!」
悪魔を振り回す恭一が暴れ、その攻勢から逃れるようにガーゴイルガンナーが廃ビル内を移動する。
「態勢を立て直し、ここで迎撃するぞ!」
ガーゴイルガンナー達が隊列を組み、部屋の出入り口に向けて銃を構えた。
「イヒヒヒ。どこを向いてやがるんですかねぇ」
「な!?」
背後からの笑い声に驚いてガーゴイルガンナー達が振り返る。そこには物陰に身を隠していたレオネオレ・カルメラルメルカ(路地裏に潜む陰竜・g03846)の姿があった。
「アークデーモンか? いや違う! 何者かは知らんが仲間ではないのなら死んでもらう!!」
ドラゴニアンの姿を見て何者かと疑問に思いながらも、この場に居るのならば敵だと銃口を向けた。
「イヒヒヒ。あっしはしがないウィザードでさぁ……」
銃を撃たれるよりも速く、レオネオレはパラドクス『アイスニードルガトリング』を発動し、周囲の気温が急激に下がり息が白くなったとかと思うと、無数の凍てつく氷の針が生み出される。
「フローズン!」
それが一斉に撃ち出され、悪魔達を貫くと凍結させていった。
「こいつ魔法使いだと?!」
仲間がやられて驚きながらも、ガーゴイルガンナー達が反撃に移る。銃を撃ちまくり、レオネオレを穴だらけにしようとする。
「こいつぁ危ねぇ」
レオネオレが身を翻し、部屋の奥にあった入って来た穴から隣の部屋へと逃げる。
「逃がすか! 追え!!」
「我々アークデーモンを倒すなど、決してあってはならないことだ! ヤツを殺してなかったことにするぞ!!」
それを追ってガーゴイルガンナーが穴を潜る。するとそこへ横から飛んできた氷の針が顔面を貫いた。
「こっちでさぁ」
誘うようにレオネオレはビルの上階へと逃げる。その途中で飛び交う弾丸に多少の被弾をしながらも、逃げ撃ちで攻撃を続ける。
レオネオレと恭一の攻撃で廃ビルに入り込んだ悪魔の数が減っていった。
成功🔵🔵🔴
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
峰谷・恵
「さて、ちょっとは痛がってもらおうかな」
他のディアボロスと可能な限り連携を取る。
廃ビル周辺の敵トループスへ物陰伝いに近寄りパラドクスを敢えて胴体には当てず翼を撃ち抜くように攻撃。地形認識を乱した敵が倉庫から狙いやすいところへ反撃で急降下するよう誘導し回避。敵の最後の一体の反撃はLUSTオーラシールドで受け止め捕まえ廃ビルの壁向けて突撃、敵の急所を外して竜骸剣を突き刺しビルの壁面に縫い止め、倉庫から攻撃しやすいよう跳び離れながら倉庫へ合図して攻撃してもらう。
倉庫からの攻撃を受けた敵がまだ生きているなら倉庫へ反撃する前にLUSTクンフーブーツで蹴ってトドメ
「ほら、ただの人からの攻撃も当たれば痛い」
●反抗の灯
「じゃあここに隠れていて、まずはボク達が攻撃するから」
仲間達が廃ビルないで暴れ回っているのを確認し、峰谷・恵(フェロモン強化実験体サキュバス・g01103)は連れて来た一般人をひわがディガーパックを使って動かした瓦礫で作った簡易拠点に隠れさせ、自らは廃ビルの出入り口を塞ぐガーゴイルガンナーに接近する。
「まだ始末できないのか?」
「畏怖を広めるためにいたぶってるんだろう」
ガーゴイルガンナー達は、中の人間が逃げないように廃ビル内へと意識を向けていた。
「さて、ちょっとは痛がってもらおうかな」
恵はパラドクス『幻惑のスコール』を使い、ガーゴイルガンナー達の頭上から光弾の雨を降らせ、敢えて胴体には当てずに翼や手足に穴を穿った。
「外からだと!?」
「敵だ! ぶっ殺せ!!」
反撃にガーゴイルガンナー達が銃を撃つと、恵は動き回って回避する。
「ちょこまかと、それならこれでどうだ!」
弾を躱されたガーゴイルガンナーが直接蹴りを叩き込もうと突っ込んで来る。
「誘いに乗ってきたね」
その攻撃を待っていた恵はピンク色の闘気の盾[LUSTオーラシールド]を展開して受け止め、[竜骸剣]を敵の腹に突き立てた。
「ぐぁっ!」
口から血を吐く敵を刺したまま駆け、その体を廃ビルの外壁に縫い留める。
「今だよ!」
「やるぞ!」
「おう!!」
恵が呼びかけると、隠れていた区民の男達がボウガンを構え矢を放つ。その内の数本が動けないガーゴイルガンナーに突き刺さった。その傷口から血が溢れ出て服を赤く染めた。
「やった!」
「俺たちの攻撃が効いたぞ!」
初めて悪魔へ攻撃が通じたことに、男達が喜びの声を上げる。
「ほら、ただの人からの攻撃も当たれば痛い」
恵が刺していた剣を抜くと、ガーゴイルガンナーが大量の血を吐いた。
「この程度で、オレを殺せると思うな!」
ダメージを受けてふらつきながらも、ガーゴイルガンナーが空によろよろと飛び上がる。
「ただの人でもダメージを与えられる。ならディアボロスなら倒すのも簡単だよ」
恵は光弾の雨を再び降らせ、今度は全身を穴だらけにしてトドメを刺した。
大成功🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
レオ・レーラー
連携やアドリブ歓迎。
【心情】
動きを止めるにしても、一般の人の
攻撃でダメージを与えるにしても、死なない程度にダメージは与えておいた方が良いよね?
「八割・・・いや、五割殺しくらいか?」
【行動】
ガーゴイル達がボウガンの攻撃が届きそうな位置に来たなら、「ダッシュ」で距離を詰めて【炎舞】での「不意打ち」を仕掛ける。
狙いはガーゴイル達の手足に翼、「破壊」するくらいの気持ちで一撃を叩き込む。
あとは弱ったガーゴイルがいたなら、義手に内蔵されたワイヤーを「早技」で射出して、「捕縛」してそいつをボウガンで狙ってもらおう。
一応【パラドクス通信】で合図も出しておく。
「外にも敵が居るぞ! 探し出して殺せ!!」
出入り口を守っていたガーゴイルガンナー達が恵の攻撃を受けて動き出す。
「悪魔がこっちにくるぞっ」
「早く次の矢を装填しろ!」
区民の男達がボウガンに新たな矢の装填を始める。だが焦ってしまって普段よりも時間がかかっていた。
(動きを止めるにしても、一般の人の攻撃でダメージを与えるにしても、死なない程度にダメージは与えておいた方が良いよね?)
そんな様子を見ながら、レオ・レーラー(サイボーグのデストロイヤー・g04422)はまずは敵を弱らせようと考える。
「八割……いや、五割殺しくらいか?」
やり過ぎると殺してしまう危険がある。程よく叩きのめしておこうと作戦を決めた。
「落ち着いて、準備が終わるまで僕が相手をするから、焦らなくても大丈夫だよ」
レオが落ち着かせるように声をかけて、焦る人々のプレッシャーを抑えた。
「攻撃するタイミングは合図するから、じゃあ行ってくる」
軽い調子でそう告げると、ダッシュで飛び出して一気に索敵するガーゴイルガンナー達へと接近した。
「出てきたな!!」
「死ねぇ!!!」
ガーゴイルガンナー達が一斉に銃を向ける。だがレオがパラドクス『炎舞』を発動し、胸部動力炉『獅子心王』から生み出した炎を全身に纏うと加速し、引金が引かれる前に接近して炎の拳で殴りつけた。
「あぎゃ!!」
右肩が粉砕されたガーゴイルガンナーが吹き飛ぶ。さらに殴った勢いのまま回転し、後ろ回し蹴りで隣のガーゴイルガンナーの銃を構えていた両腕をへし折った。
「クソが!!」
飛び上がって空に逃げようとするガーゴイルガンナーが翼を広げる。
「逃げられると面倒だ、翼はもぎ取っておくとしよう」
高度を上げられる前にレオは跳躍し、炎を纏う手刀で翼を切り落とした。
「なんだとぉ!!」
落下する敵の身体に義手に内蔵されたワイヤーを射出して巻き付け、捕縛すると踏みつけて着地する。
「ぎゃ!!」
「こっちの準備は完了したよ!」
悲鳴を上げる敵から離れると、レオの指示に従い準備の出来た男達がボウガンを構えた。
「撃て!」
一斉に放たれる矢は敵の身体に突き刺さり血が溢れ出す。
「やった! 今度はオレの矢も当たった!」
「上手くいったな!」
「これで少しは希望を得てもらえたかな」
喜ぶ一般人の姿を見て微笑み、レオは炎纏う足で悪魔を踏み潰し止めを刺した。
大成功🔵🔵🔵
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
古田土・ひわ
区民達が戦う意味はわかる
でも無理はしないでほしいとも思う
子供達かわいかった、お父さんは怪我をしないで戻るべき
ディガーパックで周囲の瓦礫等をうまく動かし
環境に馴染んだ目立たない簡易拠点を作る
戦闘に巻き込む前に私は離れるから
危ないと思ったら隠れていてほしい
廃ビルに入ったらまずは仲間との合流をめざす
無理そうなら見通しの悪い通路の角か階段下に隠れる
トカゲは低温で冬眠するけど…
(観察し)爬虫類ではなさそう
でも動きを鈍らせたり体表を凍らせる位はできるはず
不透明水性サインペンの青と白でひたすら点を打つ
無になり単純作業をしていると頭が整理される
港区の人々を虐げる悪魔への冷えた怒りを再確認
まとわりついて凍らせろ
(「区民達が戦う意味はわかる。でも無理はしないでほしいとも思う」)
古田土・ひわ(雑食アーティスト・g03675)は人々に希望の明かりを灯す為に必要だとはわかっているが、危険なことをして欲しくないとも思う。
「子供達かわいかった、お父さんは怪我をしないで戻るべき」
触れ合った子供達が別れ際に父親や自分達に心配そうな顔を向けて見送っていたのを思い出し、全員を無事に帰す為に頑張ろうと気合を入れる。
「外の敵の掃討は終わった。私は廃ビルの中に向かうから、合図するまで隠れていてほしい」
「わかりました!」
「気をつけて!」
恵とレオが外の敵を片付けると、ひわはボウガンの準備をする男達に見送られ、廃ビルの中へと入っていく。内部ではあちこちで戦闘音が響き、今も激しく仲間が悪魔と戦っているのが伝わる。
(「仲間は今も戦闘中。階段から足音が聞こえる。こっちに近付いている?」)
ひわは上からドタバタと降りて来る足音に気付き、敵か味方か判別がつかぬため階段の脇に身を潜めた。
「人間め! 何故あれほどの力を持っている!!」
「包囲するためにばらけたのが仇となった。人数を集めて弾幕を張らなければ勝てん!」
ディアボロスの攻撃を受け、傷付いたガーゴイルガンナー達が一時撤退をしているところだった。
(「トカゲは低温で冬眠するけど……爬虫類ではなさそう」)
その様子を観察していたひわはスケッチしたい気持ちを抑え、不透明水性サインペンの青と白でひたすら空中に点を打つ。無になり単純作業をしていると頭が整理され、港区の人々を虐げる悪魔への冷えた怒りを再確認した。
「まとわりついて凍らせろ」
パラドクス『青と白の点描』が発動し、冷えきった感情が現実に描かれたように、吹雪の雪原が現れて敵を包み込んだ。
「何だ!」
「吹雪だとぉ!?」
慌ててガーゴイルガンナー達が逃げようとするが、吹雪に視界を塞がれ壁にぶつかる。ならばと壁に銃弾を浴びせて破壊し外に出ようとした。
「外に逃げ――」
「全てを雪で塗りつぶす」
ひわは容赦なくその背中に吹雪を浴びせ、全員を凍結させていった。そして【パラドクス通信】で仲間に連絡を入れ、恵とレオに護衛して区民達を連れて来てもらう。
「氷像?」
「あ、悪魔だ! 中に悪魔がいる!」
それが悪魔だと気付き男達が驚きの声を上げた。
「氷像になら攻撃しても安全」
ガーゴイルガンナー達の氷像ならば安全だと、過保護なひわはほぼ死体に近い悪魔をボウガンの的にさせた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
甲斐田・レイコ
「なんでトループス級の方は服着てんの?オシャレさんなの?いやでもセンスも着こなしもあったもんじゃねーなー。あーしからはマイナス30点!」
【行動】
石化の魔弾ってさ……元から石のゴーレムとかなら当たっても意味ないんじゃね?
というわけで【アート】【早業】を使って今回実体化させるキャラクターはストーンゴーレム!こういうゴーレムが人と接して心を芽生えさせていくの、エモいよね……
石化の魔弾が効かなかったら突っ込んでくる……はず!多分!
突っ込んできた所をゴーレム君がガッチリキャッチして別の奴に投げつける!掴む!投げる!時々パンチ!
「いいぞー!かっこいいぞー!パワー殺法だゴーレム君!」
【アドリブ歓迎】
●掃討
「なんでトループス級の方は服着てんの? オシャレさんなの? いやでもセンスも着こなしもあったもんじゃねーなー。あーしからはマイナス30点!」
ツッコミどころ満載の敵の姿にツッコまずにはいられずに、甲斐田・レイコ(ドリームスケッチ・g02127)は早口で捲し立てる。
「なんだこいつは?」
「恐怖で頭がイカレちまったんだろう。楽にしてやろうぜ」
ガーゴイルガンナーが達がレイコに無造作に銃口を向ける。
「石化の魔弾ってさ……元から石のゴーレムとかなら当たっても意味ないんじゃね?」
ピコンッとアイデアを思い付いたレイコは一瞬にしてスケッチブックにゴーレムの姿を描き、パラドクス『瞬間描画・英雄顕現(クイックドロウ・ヒーローズライジング)』によって実体化させる。
「なんだ!?」
「構うな! 撃て撃ち殺せ!!」
慌ててガーゴイルガンナーが発砲して石化の魔弾を放つ。それが突然現れたゴーレムに命中するが、元より石の身体が石と化しても平然としている。
「こういうゴーレムが人と接して心を芽生えさせていくの、エモいよね……」
レイコが妄想にふけっていると、銃が効かないと感じたガーゴイルガンナーが突撃してくる。
「銃弾が効かないのなら、直接粉砕してやる!」
銃身で殴ったり蹴り飛ばそうと、狭い室内を自らを弾丸としたように飛翔する。
「行けストーンゴーレム!」
今だとレイコが命じるとゴーレムが動き出し、突撃してくる悪魔をガッチリキャッチして別の悪魔に投げつける。
「ぎゃっ!!」
「ぐあぁああ!!!」
叩きつけられた両者がひしゃげて吹き飛んで行った。
「こいつ! デカブツが! すぐにスクラップにしてやる!」
ガーゴイルガンナーが蹴りを叩きつける。だが多少石が崩れるだけで粉砕するには至らない。
「やっちゃえゴーレム! ゴーゴー!」
レイコが応戦すると、ゴーレムは悪魔を掴んで投げ、パンチを叩き込み、あっという間に蹴散らしていく。
「こいつが使役してるんだな!」
「そいつを先に――」
レイコを狙おうとした悪魔達ががっしりとゴーレムに左右の手に捕まれた。そして両手を目の前で合わせるように衝突させられてぐちゃりと潰れた。
「ふんふん、もう一般人の人のフォローも終わったみたいだから、この調子で片付けてこー!」
通信で報告を受けたレイコは残った悪魔を掃討しようと、ゴーレムを存分に暴れさせた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
ロス・ヴェルト
ふむ、お前達が悪魔というやつか。……悪魔とどんなものかと思っていたが、成る程、……ただの小物、竜と同じか。
ならば、小物の末路らしい末路を辿らせてやろう。大きな存在に淘汰される。そんな結末をなーー!
敵の攻撃を神砂時計【改】を盾にして、向かってくる敵を人形のマドンナと一緒に拳銃で迎撃する。【貫通撃】
そして戦いながら敵を【挑発】して、攻撃の注意を引き付ける。そして敵がある程度、こちらへと来たら、マドンナに時計を敵へと投げつけさせ、その間に槍を構えて、パラドクスを発動する。【早業】
教えてやろう、これが人間の輝き、力だ。貴様達はこの輝きを目に焼き付けて、滅べーー!
「どうなってる! 残った仲間は!?」
「連絡が無い! もうここに残ってる以外は全滅した可能性もあるぞ!」
未知の敵に出会い数を減らしたガーゴイルガンナー達は警戒して空き室へと集まる。だがその背後の暗がりから声が聴こえた。
「ふむ、お前達が悪魔というやつか。……悪魔とどんなものかと思っていたが、成る程、……ただの小物、竜と同じか」
「誰だ!?」
悪魔が振り向いて銃を向けると、そこには阿呆でも見るような視線を向けるロス・ヴェルト(針を動かす者・g00100)の姿があった。
「ならば、小物の末路らしい末路を辿らせてやろう。大きな存在に淘汰される。そんな結末をなーー!」
銃弾は発射される前にロスは鎖を巻き付け背負っていたホールクロック[神砂時計【改】]を前に回して、撃ち出された銃弾を防ぐ。
「銃撃を防ぐとは生意気な!」
ならばとガーゴイルガンナーが飛翔して突進してくる。そして蹴り飛ばそうと足を振り上げる。「仕掛けるぞマドンナ」
大型回転式拳銃[タイムギアストッパー]を構えながらロスが呼びかけると、すぅっと背後から現れた女性型自立人形[マドンナ]が動き出し、手にした拳銃を同時に発砲する。
「なにぃ!?」
不意打ちを受けたガーゴイルガンナーがバランスを崩し、攻撃を外して床に転がった。
「馬鹿な、オレが人間相手に怪我をしただと?!」
あっさりと殺せると思っていたのに、抵抗されてガーゴイルガンナーが驚きの声を上げる。
「今まで弱い者としか戦ってこなかったのだな。井の中の蛙大海を知らず。まさにお前達のことだ」
挑発するようにロスが口元に笑みを浮かべた。
「人間が我々に抵抗するだけの力があるというのか!!」
「人間如きが! 必ずここで殺して希望を奪うぞ!!」
ガーゴイルガンナー達が集まりロスを狙って発砲する。
「挑発に容易く乗るとはな、やはり人間を侮っている」
ロスは神砂時計を盾にして銃弾に耐えて機を窺う。そして敵の足が止まっているのを確認してマドンナに視線を向ける。するとマドンナは盾にしていた神砂時計を持ち上げて投げつけた。
「な!?」
銃弾を弾きながら飛んだ神砂時計が悪魔達にぶつかって隊列を崩す。
「この程度で!」
ガーゴイルガンナーが態勢を立て直し視線を戻すと、時計を追い駆けるように駆け出していたロスの姿がすぐ目の前にあった。
「教えてやろう、これが人間の輝き、力だ。貴様達はこの輝きを目に焼き付けて、滅べーー!」
ロスは手にした[滅竜魔槍【PenetrateHeart】]を構え、パラドクス『生命の一撃』を発動する。身体中のエネルギーを闘気へと変え、魔槍の穂先に集中して突き出す。槍はガーゴイルガンナーを貫き、それでも勢いが止まらずに残った悪魔を纏めて串刺しにした。
大成功🔵🔵🔵
効果1【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
●剛体の悪魔
ディアボロスたちがガーゴイルガンナーの部隊を殲滅する。だがそれと同時に廃ビルが大きく揺れた。壁が爆発したように粉砕し、一体の強大な悪魔が姿を見せた。
「役立たずどもめ。まさか返り討ちに遭うとはな」
悠々と歩いてきた剛体の悪魔が辺りを見回して、配下の死体を見て呆れた声を漏らす。
「何者かは知らんが、俺に逆らうのならば死あるのみ! 人間どもへの見せしめに、ミンチにして晒してくれる!」
強烈な魔力の輝きを放ち、剛体の悪魔は廃ビルへと足を踏み入れた。
赤上・イズル
マリコさん、どうやらあれが「剛体の悪魔」のようですね
…行きましょう、港区の皆さんを脅かすものを倒しに!
初めて目にする悪魔に心がざわつく
記憶も感情も失った自身だが、デーモンイーターの本質が騒ぐのだろうか
何故か沸き起こる食したい衝動を抑えつつ悪魔を見据える
「おい、剛体の悪魔!こっちだ!」
【挑発】を使い無意識に働く【戦闘知識】によって悪魔との間合いを図る
間合いに入ったらパラドクス【抜刀術・日輪】を放つ
ここにいる人達の希望の芽は摘ませない…!そして必ず取り戻す…!
アドリブ・絡み歓迎です
甲斐田・レイコ
「悪魔のくせに接近戦タイプか……いいじゃんいいじゃん、絵になりそう!」
【行動】
格闘家ってさ……やっぱ主人公の王道だよね。格闘漫画とか。
というわけで【アート】【早業】【情熱】の技能を使って格闘家の少年をパラドクスで実体化だ!
打・投・極をマスターした総合格闘者(トータルファイター)さ!相手がその場で格闘技を組み立ててくるなら、こっちもその場で対応しちゃうぜ!
打撃を仕掛けてきたら腕や足を取って投げる!投げるために掴みかかってきたら関節を取って極める!関節を取ろうと近寄ってくるならアウトレンジから打撃!
「設定盛りすぎじゃねーかって?これでも格闘漫画じゃ控えめな方なんだなー。謎の古武術とかじゃないし」
緋月・リィンシュタート
アドリブ、連携など歓迎
・心情
貴様を倒せば一旦は終わる。
彼らの安寧を取り戻すためにも、貴様らの野望は私が両断してみせる!
・行動
基本的な行動は格闘戦と見た。
ならば射程外から一瞬で距離を詰める一撃離脱といこうか。
まずは距離を取って隙を窺うが、何もしないのは怠慢だろう。
仲間と歩調を合わせ、味方に突っ込もうものなら私の赤い電撃で牽制だ。
ダメージにならずとも、気が少しでも逸らせれば良い。
一瞬でも隙を見せようものなら、身体強化を組み合わせた縮地にて距離を瞬く間に詰め紅雷・一閃。
ここまで味方に負担をかけてしまうかもしれぬが、この一太刀にてお返ししよう。
いざ、決戦! あの世で思う存分悔いるがいい!
峰谷・恵
「残るはお前一人…ああ、自分ひとりで十分とかそういうのは聞き飽きた」
他のディアボロスと可能な限り連携を取る。
気配を殺して敵が開けた穴から隙を伺い、敵が攻撃するかパラドクスを受けてこちらに対応する余裕がない瞬間に竜骸剣によるLUSTSLASH!で奇襲をかける。
敵の反撃は後ろに跳びながらLUSTオーラシールドで受け止めて衝撃を逃しつつ防ぐ。
その後は敵と距離を保ちながらLUSTオーラシールドの逆側の腕につけたLUSTビームマシンガンを撃ち込んで他のディアボロスが仕掛けやすい隙を作り、敵が体勢を崩したら竜骸剣の飛びかかり斬りを受け止めさせて闘気を集中させたLUSTクンフーブーツの蹴りを叩き込む。
ロス・ヴェルト
この現場を見てそう言えるとは
成る程、お前達は悪魔ではなく猿だったか。ならば、そうだな、俺は……臼役でもやらせて貰うか。
ーーさあ、来い。お前の全てを叩き斬ってやろう。
と、【挑発】して奴を怒らせて平常心を乱してみる。猿とは言ったが、奴は悪魔。油断は出来ん。
その後は奴に真っ向から挑む。竜骸剣を構えて、パラドクスを発動
ーー勝負だ。俺のこの一撃、貴様に防げるか?……まさか、避けたり逃げたりはせんよな?貴様は強いのだろう
そう言ってから【突撃】する。
そして、奴がカウンターの一撃を仕掛けようとした際に俺の後ろに隠れて着いてきたマドンナに拳銃で奴の目を撃たせる。【連撃、戦闘知識】
そして生まれた隙に剣を振り下ろす
秋元・恭一
アドリブ、連携など歓迎
お前で終いだ
傲慢の対価、その身で支払ってもらおう
力ずくでの勝負はこっちも望む所だ
剛体の威光に対し、震脚で床を踏みつけ破壊し、【建造物分解、操作会得】の残留効果を活かして「念動力」で瓦礫を固めた壁を作って光を遮る
畳返しの要領だ
後は肉薄しての接近戦
デカブツ相手の空手のセオリー通り、防御重点で相手の攻撃をいなしながら、その足首や手首等の末端に交差法で打撃して削る持久戦を挑む
相手が体勢を崩せば、そこに大技の【正中線十五段突き】を叩きこむプランだ
「人間は強い。此処にいる者は皆強い。これがその証明だ」
●悪魔を打ち破る力
「残るはお前一人……ああ、自分ひとりで十分とかそういうのは聞き飽きた」
敵の言葉を遮るように、峰谷・恵(フェロモン強化実験体サキュバス・g01103)は竜骸剣を構える。
「フンッ、下等な人間が吠えるものだ。ならばこの拳で教えてやろう!」
剛体の悪魔が堂々と脚を踏み出す。人間如きが自分に敵うはずがないと慢心していた。
「この現場を見てそう言えるとは」
ロス・ヴェルト(針を動かす者・g00100)が配下が倒れていようとも平然としている剛体の悪魔に憐れむような視線を向けた。
「成る程、お前達は悪魔ではなく猿だったか。ならば、そうだな、俺は……臼役でもやらせて貰うか」
「猿だと、猿は貴様等だ人間!」
挑発に乗って剛体の悪魔の殺気がロスへと叩きつけられる。
「――さあ、来い。お前の全てを叩き斬ってやろう」
口では猿扱いしつつも、油断なくロスは[竜骸剣【Anti-tusks】]を手にする。
「――勝負だ。俺のこの一撃、貴様に防げるか? ……まさか、避けたり逃げたりはせんよな? 貴様は強いのだろう」
さらに挑発を重ねてロスは竜骸剣を上段に構える。
「来い! 俺の剛体にそんな刃なぞ通用するか!!」
怒りに闘気を燃え上がらせた剛体の悪魔が筋肉を膨張させた太い腕で受け止めようとする。
「ならば受けてみろ! 雷よ!」
パラドクス『轟雷撃剣(サイキョウノイチゲキ)』を発動し、電撃魔術で剣に雷撃を落とし刃に纏わせる。
「行くぞ、轟雷撃剣ーー!!」
そして突撃して間合いに入ると紫電一閃。刃を振り下ろすと落雷の如き剣閃が襲い掛かり、剛体の悪魔の鋼のような左腕に食い込み、押し切って切断した。
「な、なんだと!?」
剛体の悪魔が驚愕し、数歩後退して己の腕を呆けた顔で見た。
「視えた……隙をつくっ!!」
駆け出した恵がパラドクス『LUSTSLASH!』を発動し、闘気を集中させ速さに特化して一気に間合いを詰める。
「ぬ、拳を叩き込んでやる!」
対して剛体の悪魔がカウンターを仕掛けるが、サキュバスのフェロモンが恵から放たれて魅了され、集中力が削がれた。その為に拳を放つのが一種の遅れ、その隙に恵の竜骸剣が先んじて振り下ろされ、袈裟斬りに左肩から右腰へと刃を走らせた。
「ぐぉお!! おのれ人間如きがぁ!」
分厚い鎧のような肉が裂けて血が噴き出る。だが怒りによって痛みを堪え反撃に闇を纏う蹴りを放つ。
「人間と侮るからそうなる」
恵はピンク色の闘気の盾[LUSTオーラシールド]を展開して蹴りを受け止め、その衝撃で後ろに下がりながら、逆側の腕につけた[LUSTビームマシンガン]を連射して追い打ちを防いだ。
「お前で終いだ。傲慢の対価、その身で支払ってもらおう」
秋元・恭一(人間の破軍拳士・g01440)が敵の正面に姿を見せる。
「俺に掠り傷をつけたからといって調子に乗るなよ人間風情が!」
片腕を失おうとも人間を下に見下し、剛体の悪魔は引かずに前に踏み出す。
対して力ずくでの勝負はこっちも望む所だと、恭一も脚を踏み出した。
「アークデーモンである我が力の前にひれ伏せ!」
剛体の悪魔が全身から魔力の輝きを放ち、威圧して精神へと影響を与える。
「光が危険なら見えなくすればいい」
恭一は思い切り床を踏み付け、震脚によってコンクリを破壊し【建造物分解、操作会得】の残留効果を活かして、畳返しの要領で盛り上がらせ、念動力で瓦礫を固めて壁を作る。
「そんなもので俺の威光が止められるものか!」
遮蔽物が出来て光が遮ぎられるが、パラドクスの効果はその守りを上回り隙間を通って恭一に届く。
「減衰していれば問題はない」
恭一は威圧に耐え光が消えると、自ら作った壁を肩からぶつかって粉砕し、不意を突いて拳の間合いに入った。
「威光に耐えたか、だがこれはどうだ!」
剛体の悪魔が拳を振り下ろす。それを恭一は空手のセオリー通り、守りを固めて攻撃をいなし、敵の手首や足首に拳や蹴りを打ち込んで削っていく。
「そんな小手先の技では俺は倒せん! 一撃で仕留めるパワーを見ろ!」
大振りの攻撃を剛体の悪魔が繰り出すが、それを全て恭一は受け流し回避して凌いだ。
「修練の足らぬ拳など怖くはない。練磨された拳の力を見せてやろう」
攻撃で体勢が崩れた隙に、恭一はパラドクス『正中線十五段突き』を使い、一刹那に十五の正拳突きを放った。一撃必殺の闘気を籠めた拳は時空すら捻じ曲げ、全く同時に拳が叩き込まれた。
「グギャァッ!!」
十五の拳打の痕が体中にめり込み、剛体の悪魔の身体が吹き飛んだ。
「マリコさん、どうやらあれが「剛体の悪魔」のようですね」
赤上・イズル(無銘の刃・g04960)が廃ビル内で仲間と戦う敵の姿を見つける。するとモーラット・コミュ『マリコさん』が相槌を打った。
「……行きましょう、港区の皆さんを脅かすものを倒しに!」
悪魔を倒しこの港区に住む人々に平和をもたらそうと足を踏み入れる。
「俺がこんな無様な姿を晒すことになるとは……許さんぞ人間め!」
地面を転がった剛体の悪魔が起き上がり、その顔を怒りに歪めてイズルの姿を視界に収めた。
(あれが、悪魔……)
初めて目にする悪魔にイズルの心がざわつく。
(これはデーモンイーターの?)
記憶も感情も失っているがデーモンイーターの本質が騒ぐのだろうか、何故か沸き起こる悪魔を食したいという衝動を抑えつつ悪魔を見据えた。
「おい、剛体の悪魔! こっちだ!」
挑発しながら無意識に働く戦闘知識に従い、腰に差した刀[無銘一鉄]に手を置き悪魔との間合いをじりじりと図る。
「粋がるな人間が!!」
咆える剛体の悪魔が一気に間合いを詰め、勢いに乗って蹴り飛ばそうとする。
「臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前! ……日輪!!」
だが同時にイズルもパラドクス『抜刀術・日輪』を放ち、素早く九字を切ると刀を抜き打ち、日の光のように輝きながら刃を胴に走らせた。
「ぐぅっガハッ!」
目を細めていた剛体の悪魔の腹の辺りが切り裂かれ血が噴き出す。
「仕留めるには浅かったか」
引き締めた鎧のような筋肉に寄って胴を断ち切るには至らなかったと、イズルはすぐに間合いを離す。すると悪魔の蹴りが飛んで先ほどまで頭があった場所を風を切って通り過ぎた。
「悪魔のくせに接近戦タイプか……いいじゃんいいじゃん、絵になりそう!」
敵の肉弾戦を見た甲斐田・レイコ(ドリームスケッチ・g02127)は格闘漫画のキャラクターを思い浮かべる。
「格闘家ってさ……やっぱ主人公の王道だよね。格闘漫画とか。というわけで格闘家の少年をパラドクスで実体化だ!」
アート・早業・情熱の技能を用いパラドクス『瞬間描画・英雄顕現(クイックドロウ・ヒーローズライジング)』を発動して、スケッチブックにさらさらっと躍動感溢れる格闘少年のキャラクターを描き込んだ。するとそれが具現化して現実に現れる。その格闘少年がシュッシュッとシャドーをして体を温めた。
「何だ小僧。まさかその小さな体で俺と戦うつもりか?」
馬鹿にしたように剛体の悪魔が嗤う。並べばその体格差は歴然。悪魔の体は圧倒的に分厚く強固だった。
「死んでその無謀さを後悔しろ」
重々しい拳が放たれる。当たれは容易く骨を打ち砕くだろう。だが格闘少年は腕を取って一本背負いで投げつけた。ドシンッと重々しい音を立てて剛体の悪魔が背中から叩きつけられる。
「ぐはっ! 貴様!」
剛体の悪魔が掴もうとすると、素早く格闘少年が腕を取って腕挫十字固を極めた。
「打・投・極をマスターした総合格闘者(トータルファイター)さ! 相手がその場で格闘技を組み立ててくるなら、こっちもその場で対応しちゃうぜ!」
レイコが自信満々にキャラクターの能力を語る。
「設定盛りすぎじゃねーかって? これでも格闘漫画じゃ控えめな方なんだなー。謎の古武術とかじゃないし」
全て現実の格闘技の範疇で収めていると、レイコはあれこれと無茶苦茶な格闘漫画を思い出して一人納得していた。
「ぐぅ……舐めるな!!」
剛体の悪魔は腕の筋肉を膨張させると格闘少年を持ち上げ、そのまま立ち上がると床に叩きつける。だが格闘少年は咄嗟に手を放して地面を転がった。
「人間がこれほどの力を持っているだと……?」
剛体の悪魔は己が負傷した体を見下ろし、信じられないといった顔をした。
「だが一撃の力はこちらが勝っている。一匹ずつ仕留めれば俺が勝つ!」
人間相手に弱気など在り得ぬと、剛体の悪魔は己に喝を入れて体中に力を漲らせ格闘少年に襲い掛かる。
「貴様を倒せば一旦は終わる。彼らの安寧を取り戻すためにも、貴様らの野望は私が両断してみせる!」
そこへ緋月・リィンシュタート(紅蓮迅雷・g01772)が赤い電撃を顔目掛けて放って怯ませる。すると格闘少年が腹にパンチを打ち込んだ。
「くっ、どこだ!」
格闘少年に意識が向いているのを好機と、リィンシュタートが一気に駆け出す。
「いざ、決戦! あの世で思う存分悔いるがいい!」
そしてパラドクス『紅雷・一閃』によって自身に紅雷を纏い、身体能力を高めて縮地によって瞬く間に間合いを詰め、[高周波振動機構刀『八咫烏』]を振り抜き敵の胸を深々と斬りつけた。
「おのれぇ! 」
大量の血を垂れ流しながらも、反撃に剛体の悪魔が蹴りを放つ。だがリィンシュタートは攻撃した速度のまま駆け抜け、既に間合いを離れていた。
「待て! ……なんだ?」
悪魔が追いかけようとするが、体がびりびりと痺れて一歩が重い。
「この紅雷を浴びればそうもなろう。もう我々の攻撃を避けられるとは思わないことだ!」
反転したリィンシュタートがまたも駆け抜け、敵が痺れた体で反応するより速く、一刀を首に叩き込んだ。刃が肉を抉り骨に達する。だが金属のように硬い骨が刃のそれ以上の侵入を阻止した。
「それなら避けずに正面から粉砕してやる! 死ね!!」
憎悪を滾らせた剛体の悪魔が闇の魔力を纏い無数の蹴りを放った。リィンシュタートはブレードで受け止め、その衝撃を利用して後退した。
●希望の光
「有り得ん……この俺が! 負けるというのか? そんなことがあって堪るか!」
ディアボロス達に押され、傷だらけとなった剛体の悪魔が拳で壁を粉砕し苛立ちを露わにする。「お前の力はその程度だということだ」
「抜かせ!!」
恵が竜骸剣で斬り掛かると、それを剛体の悪魔は腕で受け止める。だがすぐに恵は闘気を脚に集中させ、[LUSTクンフーブーツ]で腹に蹴りを叩き込んだ。
「人間如きに俺が負けるはずがない!」
剛体の悪魔が眼に魔力を込めて睨みつける。そしてディアボロスの動きを見抜き、踏み込んで格闘を仕掛けた。
「こっちの動きを見切ったつもりなのだろうが、お前の仲間がどうやって倒れたのか知っておくべきだったな」
ロスが横に跳び退くと、後ろに隠れて待機していた人形の[マドンナ]が拳銃を発砲する。
「伏兵だと!」
弾丸が剛体の悪魔の左目を狙い、それを手で防いでいる隙にロスが剣を横薙ぎにして胴を斬った。
「死ねぇ!!」
もはや敵を倒すことだけしか考えられなくなった剛体の悪魔が反撃に鋭い蹴りを放つ。
「人間は強い。此処にいる者は皆強い。これがその証明だ」
恭一が正面から正拳突きを放ち、真っ向から蹴りにぶつけて押し勝つ。剛体の悪魔の右脛が砕けて骨が飛び出した。
「ここにいる人達の希望の芽は摘ませない……! そして必ず取り戻す……!」
記憶には無いが何かを取り戻さなくてはならないという衝動に突き動かされ、イズルが駆け抜けながら刀を振り抜き敵に左脚を斬り裂いた。両脚を傷つけられ悪魔がよろめく。
「そろそろこのバトルも終わりだよ。もちろん悪者をやっつけてハッピーエンドだね!」
レイコが終わらせようと格闘少年を走り込ませ、拳や蹴りのコンビネーションを脚に打ち込んで態勢を崩した。
「これで終わりとしよう! この世界は貴様達のものではない!」
リィンシュタートが赤い雷のように駆け抜け、刃を一閃して剛体の悪魔の先に当てた首にもう一度刃を走らせて首を刎ねた。
「がっ……おのれおのれぇ! せめて一匹は道連れに!」
剛体の悪魔が風前の灯火でありながら頭の無くなった体が拳を放つ。
「道連れなら、既にお前の仲間が地獄で待っている」
恵が剣を振り抜き、剛体の悪魔の体を両断した。
「終いだ」
同時に悪魔の頭が床に落ち、恭一が踏み砕いた。
「あ! 出てきたぞ!」
「悪魔に勝ったんだな!?」
身を潜めていた区民の男達が廃ビルから出て来るディアボロス達の姿を見て姿を現わす。それに対してディアボロスは手を振り、悪魔に勝利したのだと知らしめると歓声が上がる。
空からは暗闇を祓うような光が差し、悪魔を倒したディアボロスを目にした人々の胸に強い希望が宿った……。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建物復元】LV1が発生!
【液体錬成】がLV3になった!
【一刀両断】LV2が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV2が発生!
【反撃アップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!