リプレイ
館花・雪緒
2023年…新宿島になったのが21年ですから、時は早いものですね
1月の寒さにそんなことを思いながら、家から新宿駅までの道すがらにある小さな名もない稲荷神社に参るとしましょう
体力作りのランニング時にも通りかかりますし、季節ごとに掃除にも寄っている行きつけですから
それに…大きな神社の人ごみは寂しさを覚えますしね
…家族の帰らぬ家を守り続けて1年半
次の区画を奪還すれば、と思い続けて既に9区画
なかなか疲れるものですね、信じ続けるのも
今回こそは、次こそは…今年こそは
家族が家に帰ってきますように
…せめて、家族が無事でありますように
どうか、お願いします、かみさま
細部アドリブ歓迎
「2023年……新宿島になったのが21年ですから、時は早いものですね」
冴え冴えと、肌を刺すような寒さを感じる、1月の風。
巡り変わってゆく年の新たな最初の一日に、館花・雪緒(ヒガンバナ・g04596)はふと考えながら、家から新宿駅まで向かう道程の途中……名も無き小さな稲荷神社に足を運んだ。
普段から体力作りのランニング時にも通りかかり、季節が廻る毎に掃除を行う為に寄っている、雪緒にとって日々の生活の上で馴染みの深い神社である。
「それに……大きな神社の人ごみは、寂しさを覚えますしね」
本来であれば、雑多な人で賑わう初詣の活気は、日常を取り戻した証であって喜ばしい筈。
しかし雪緒の心は迷いに囚われ、想いは真冬の冷たい空を虚しく彷徨う。
……家族の帰らぬ家を守り続けて、1年半。
次の区画を奪還すれば、と思い続けて、既に9区画。
「なかなか疲れるものですね、信じ続けるのも」
消えた家族を追い求め、取り戻す為に戦い続け、勝利を得ても望みは未だに叶う事無く。
今回こそは、次こそは……今年こそは、家族が家に帰ってきますように。
人気のない、小さな神社の前で手を合わせ、瞑目し、祈り願うは、ほんのささやかな幸せの日々。
どうか想いが届くようにと、雪緒は記憶の中にある、嘗ての暮らしを、家族の笑顔を瞼に思い浮かべていた。
「……せめて、家族が無事でありますように。どうか、お願いします、かみさま」
ただただ、愛する夫と子供達に逢いたい、と。
胸を締め付けるような辛い苦痛から解放される日が、一刻も早く訪れる事を――。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
フリーダ・レッチェ
Japan(ヤーパン)って宗教国家じゃないのに、
新年は神社や寺院に挨拶に行くのね。
皮肉じゃないわ。独特とは思うけど、文化も歴史も大事だものね。
しかし、まるでお祭りね。
人が多く、活気があって、そしてみんな楽しそう。
この焼きそばもおいしいしね。
お金をお賽銭箱に入れて手を合わせる
お願い事?特に考えていなかったわ。
(絡み、アドリブ歓迎です。)
「Japan(ヤーパン)って宗教国家じゃないのに、新年は神社や寺院に挨拶に行くのね」
外国で生まれ育ったフリーダ・レッチェ(サイボーグの殲滅機兵・g01237)にとって、日本古来の風習は実に不思議で、ある種の特別な印象を抱かずにはいられなかった。
「皮肉じゃないわ。独特とは思うけど、文化も歴史も大事だものね」
異なる世界観ではあるものの、育まれた文化は国を形成していく上で大事だと、フリーダは初詣の習慣に理解を示した。
日付が変わり、新たな年が始まるその瞬間から、多くの人が神社に集って祝うのだ。
賑わいと活気を見せる人々の群れ。境内には屋台がずらりと並び、まるでお祭りみたいとただ感嘆する。
楽しそうな声が聞こえる度、こっちも自然と心が弾んで、気持ちが一段と昂揚する。
参道を歩けば、美味しそうな香ばしい匂いが鼻を擽る。
思わず食欲をそそられるような香りに誘われ、フリーダの足は屋台の方へと向いていく。
そして手に取ったのは、フードパックいっぱいに盛られた焼きそばだ。
お祭りムードも相俟って、食べる焼きそばの味は素朴ながらも格別で、これが日常の味なのだろうとフリーダはしみじみと頬張るのだった。
美味しく焼きそばを食べ尽くし、満足感に満たされた後は、お参りへ。
社の前の賽銭箱に、お金を投げ込み、手を合わせる。
「お願い事? 特に考えていなかったわ」
興味本位で初詣に来てみたものの、神様に何を願うか結局思いつかず。
とりあえず、この雰囲気を楽しめた事に感謝を込めるフリーダだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
田淵・あゆみ
京都市右京区の車折神社に向かうよ
(夜明け前の空を見上げて)
こんだけ寒いと、星が良く見える気がするな
境内に並ぶ奉納された朱色の玉垣を眺める
あん時はメンバー皆で来たなー、ここに名前を刻めるように、ってさ。
(喉元に触れて呟く)
……こんな風になるなんて思ってもなかったもんなぁ
僅かに俯きながら本殿前へ進む
ポケットから小銭を取り出して賽銭箱に投げ入れ、作法通りに柏手を打ち
目を閉じて手を合わせる
去年は色々あったけど、俺のやれることはやってきたつもり
今年は俺らの居場所である、池袋を取り戻せますように…いや。
取り戻すから、見てて下さい。
目を開き、真っ直ぐ前を見つめて笑う
アレンジ歓迎
まだ薄暗さが残る夜明け前。見上げる冬の夜空は美しいまでの瑠璃色で、一面に鏤められた綺羅星の群れが瞬いている。
田淵・あゆみ(人間のサウンドソルジャー・g06882)は冷える両手に息を吹きかけ、神社に向かう途すがら、頭上に煌めく満天の星を仰ぎ見ながら想いを馳せる。
辿り着いたのは、京都市右京区にある車折神社。
境内に入るとまず目に付くのは、奉納された鮮やかな朱塗りの玉垣だ。
あゆみは並ぶそれらを眺めつつ、以前にこの神社を訪れた時の事を思い出す。
「あん時はメンバー皆で来たなー、ここに名前を刻めるように、ってさ」
インディーズバンドで活動していた当時、玉垣に記されている一流芸能人と並べられるようになりたいと、志を抱いていたものの。しかし、同じ夢を語れる仲間は、もう一人もいない。
自分もあの頃のような歌声は出せなくなり、傷跡の残る喉元にそっと手を触れ、嗄れた声でぽつりと呟く。
「……こんな風になるなんて思ってもなかったもんなぁ」
仲間も音楽も、全てを奪われてしまった過去に俯きながら、本殿前まで足を進めて、立ち止まる。
ポケットの中を弄って、小銭を取り出し、賽銭箱に投げ入れる。
カランと音が鳴り響き、作法通りに柏手を打って、静かに目を閉じながら手を合わせて祈る。
「去年は色々あったけど、俺のやれることはやってきたつもり。今年は俺らの居場所である、池袋を取り戻せますように」
いつの日か、前と同じ面子で演奏が出来たらいいと、願掛けをするあゆみだったが――。
「……いや。取り戻すから、見てて下さい」
願いを実現するには、自分の手で掴み取るまで。
決意を示すと、あゆみは薄っすら目を開き、真っ直ぐ前を見つめながら僅かに口元を緩めるのであった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【未来予測】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
フリーダ・レッチェ
「あなたはお宝持っているのかしら。」
アークデーモンにたいして素手とパラドクスで応戦します。
パラドクスが有効な接近状態を維持しつつも回避と防御を主体に探るように戦います
「本当なら色々武器もって来たんだけど、オーダーだからね。」
「武器を持っていない私でなんとかなるなら、東京のアークデーモンも存外大したこと無いかもね。」
●宝の使い方について
「……さぁ。私は知らないわ。」
「ただオーダーは『決して傷つけること無く奪還すること』だから、誰かにとってそれだけ重要なものなんじゃない?」
(奪還は本当だし、これくらいの嘘ならバレないでしょ)
豊島区の中心街で、佇む少女の影が一つ。
ジェネラル級アークデーモン『黒翼令嬢ネビロス』は、ディアボロスを嵌める為の任務でこの地に赴いたのだが。
しかしあまりに退屈極まりなく、漠然と待っているのも飽き始めた時――彼女の前に、一人の女性が姿を見せる。
「お宝を持っていったのは貴女かしら」
声を掛けたのは、フリーダ・レッチェ(サイボーグの殲滅機兵・g01237)。
少し話をしたいから、と距離を詰めながら歩み寄ろうとするフリーダだが。ネビロスは警戒しながら間合いを計り、装飾品について知っている事を言いなさいと、逆に問う。
「……さぁ。私は知らないわ。ただオーダーは『決して傷つけること無く奪還すること』だから、誰かにとってそれだけ重要なものなんじゃない?」
とぼけた振りをして答えるフリーダに、だったらどう奪還するのかしらと、ネビロスは試すような口振りで出方を窺う。
緊迫した空気に包まれる中、会話の必要はもうないと、フリーダが動いて攻撃を仕掛ける。
「やはり、これはディアボロスにとって重要な物。そう易々と奪われるわけには参りませんわ」
果敢に攻めてくるフリーダを、獲物が飛び込んできたとネビロスは愉しげに嗤う。
唱える召喚術により、ネビロス配下の魔犬の群れが顕れ、フリーダの周りを取り囲む。
血肉の飢えを満たさんと、魔犬の群れが一斉にフリーダ目掛けて襲い掛かる、が――。
魔犬の猛攻を駆け抜けながら耐え凌ぎ、地面を蹴ってネビロスの目の前まで急接近。
「撃ち貫く
……!!」
右腕に内蔵したブースターが勢いよく駆動。拳を握り、加速しながら衝撃力を増幅させた右ストレートを、ネビロスの腹に捻じ込んだ。
「素手の私でなんとかなるなら、東京のアークデーモンも存外大したこと無いかもね」
打撃を食らって蹌踉めく令嬢に、フリーダは身構えながら得意げな笑みを浮かべるのであった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
薄雪・灯子
う、嘘とか騙したりってすごく苦手ですけどがんばらないと……っ!
看破22、情報収集21、観察21で相手の精神状態に注目して
『重要物資』を重要と思わせたり
後に入れるあからさまな嘘を、嘘と見抜かせるよう意識します。
あ、あの、すいません、仲間が落とした大事なもの、いえ大事じゃないんですけど
もしお持ちでしたら返していただけませんか……っ!
使い方って、えっと、アクセサリーだから身につけるだけで……
……いいわ、面倒だから普通に話す。
それを身につけてると、接触面から少しずつ情報を吸収してコピーを作るの。つまり一回死んでも生き返れるの。
でも長時間身につけてると、コピーがあなたと入れ替わる。
だから早く返して?
「う、嘘とか騙したりってすごく苦手ですけど、がんばらないと……っ!」
たどたどしい口調で話す控え目な少女、薄雪・灯子(赤い欺瞞の根・g00882)は悪魔の令嬢との会話を試みようと、勇気を振り絞って話し掛ける。
「あ、あの、すいません、そこの黒い翼のお嬢さん。仲間が落とした大事なもの、いえ大事じゃないんですけど。もしお持ちでしたら、返していただけませんか……っ!」
呼ばれた『黒翼令嬢ネビロス』は、くるりと振り向き、興味深そうに灯子の顔を凝視する。
「今、大事なものって言いましたかしら? 丁度良かったわ、貴女、この扱い方を教えて下さらない?」
灯子の反応からして、この装飾品は何かしらの価値がありそうだと、手放そうとせず逆に質問をする。
「使い方って、えっと、アクセサリーだから身につけるだけで……」
はっきりしない様子で説明する灯子だが、ネビロスは納得せず顔を顰めて、呆れたように溜め息を吐く。
どうやら相手は焦らされて、どんな情報であっても引き出したいのが見て取れる。
令嬢の精神状態を観察しつつ、灯子は更なる手段に打って出る。
「……いいわ、面倒だから普通に話す」
先程までの弱気な態度を一変させて、本性を現し、よどみない滑らかな口調で語り出す。
「それを身につけてると、接触面から少しずつ情報を吸収してコピーを作るの。つまり一回死んでも生き返れるの」
表情までも凛然として、矢継ぎ早に情報を伝えるが、内容は全てがあからさまな嘘である。
ネビロスはその一言一句に耳を傾けるものの、如何にも怪しい内容に怪訝な表情を浮かべていた。
「でも長時間身につけてると、コピーが本人と入れ替わってしまう仕組みなの。だから……早く返して?」
眼鏡の奥の瞳を鋭く光らせ、灯子は服の下から小型の拳銃を抜いて黒翼令嬢に突き付ける。
「……やはり、信用なりませんわね。だったら尚更、返すわけには参りませんわ」
この女は重要な事を隠しているに違いない。そう疑うネビロスだったが、灯子にとっては計算通り。
嘘を見抜かせ、装飾品に重要な秘密があると思わせる。顔付きは真剣なれど、心の中で灯子はほくそ笑んでいた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
月下部・鐶
妹の小雪ちゃん(g00930)と一緒に
敵の姿を確認したら、手にしたスケッチブックにその姿を描くよ
鉛筆を握る手に力がこもる
アークデーモン……あたしの家族の、みんなのカタキ
胸の奥でちりちりとわく怒り、今は抑えなくてもいいんだよね?
だってあいつは、二つとない大事なものを奪って持ち帰ろうとしてるんだから、取り返すためにやっつけるだけ!
塗りつぶされた敵の影絵がスケッチブックから溢れると、地面を滑って敵の影に潜り込む
あたしの怒りでつぶれちゃえ!
そう願っても、あたし一人じゃ逃げられちゃう
逃げられる前にだれかお願い、そう思ったところで小雪ちゃんがいつもみたいに連携してくれた
ごめん、お姉ちゃん頭に血が上ってた!
月下部・小雪
お姉ちゃん(g00960:義姉)と一緒にネビロスに戦いを挑み、ます!
そ、それは大事なもの、です!
ううん、そ、それだけじゃありません。アクマはボク達から大事なものを奪い続けて、ます。
こ、今度は実力行使で奪い返し、ます!
お姉ちゃんとモーラットのコダマと連携しての攻撃、です。
お姉ちゃんの攻撃に合わせて【魔刃《見えざる殺戮者》】で、バ、バラバラになっちゃってください。
こ、この隙にコダマが飛び込んで装飾品を奪い返そうと、しますね。
ど、どうですか。これがボク達の連携、です。
ひとりぼっちのアクマになんてできない芸当、です!
※アドリブ連携大歓迎
黒い翼を生やした悪魔の令嬢、それは彼女達にとって不倶戴天の敵である。
「アークデーモン……あたしの家族の、みんなのカタキ」
月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)はその姿を一目見るなり、黒く澱んだ感情が、心の中でじわり広がっていくのを感じていた。
大切な家族を奪われた記憶――当時の悲惨な光景は、今も脳裏に焼き付いている。
掛け替えのない日常を奪った敵が憎い。鐶は眼前の悪魔を眼光鋭く睨め付けながら、武器のスケッチブックを手に取った。
「そ、それは大事なもの、です!」
鐶を姉と慕う義理の妹、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は『重要物質』を取り戻そうとする演技をしながら、ネビロスの意識を自分の方へと向けさせる。
二人の姉妹に興味が湧いたか、ネビロスは大事なものならどうする心算か、二人を揶揄うように装飾品をちらつかせる。
「ううん、そ、それだけじゃありません。アクマはボク達から大事なものを奪い続けて、ます。こ、今度は実力行使で奪い返し、ます!」
たどたどしくも、強い口調で宣戦布告する小雪。
その想いに迷いはなく、覚悟を抱いて忌むべき悪魔と対峙する。
「丁度退屈していましたの。少しは暇潰しにでもなるかしら」
黒翼令嬢は不敵な笑みを携えながら、周囲に死霊の群れを召喚し、ディアボロスの少女達を迎え撃つ。
「胸の奥でちりちりとわく怒り、今は抑えなくてもいいんだよね?」
鐶の鉛筆を握り締める手に力が篭る。込み上げてくる衝動を筆に注いで、スケッチブックに描写する。
「だってあいつは、二つとない大事なものを奪って持ち帰ろうとしてるんだから、取り返すためにやっつけるだけ!」
ネビロスに召喚された死霊の群れが、鐶に襲い掛かろうとした瞬間――敵の姿を描いた影絵がスケッチブックの中から溢れ出し、地面を滑るように移動しながらネビロスの影に潜り込む。
「あたしの怒りで……つぶれちゃえ!」
同化した影はネビロスに重く圧し掛かり、肉体を大地に縫い止める強力な楔と化す。
重力によってネビロスの身体がグラリと傾ぐ。しかし楔を振り解かんと抵抗し、黒い翼を大きく広げ、空に飛翔して術から逃れようとする。
「いけない……だれか、お願い……!」
流石に相手はジェネラル級、自分の力だけでは抑えられそうもない。
せめてもう一人、力を貸してほしいと願う鐶の声を聞いたのか――モーラットのコダマがネビロス目掛けて飛び掛かる。
コダマはネビロスの持つ重要物質を奪おうとする。対するネビロスは、サーベルを抜いて近付くコダマを斬ろうと――。
その時、小雪が己に憑依している大悪魔から魔力を引き出し、モーラットに気を取られているネビロスに照準を合わせる。
「バ、バラバラになっちゃってください!」
背中の翼が赤黒い輝きを帯びて、放つ力は不可視の刃となって、悪魔の令嬢を狙い撃つ。
ネビロスは咄嗟にサーベルを構えて、迫る斬撃を払おうとする、が――それよりも先に視えざる刃が肩を裂き、ネビロスはまるで腕ごと殺ぎ落とされたような痛みに襲われ、険しく歪んだ表情を浮かべる。
「ど、どうですか。これがボク達の連携、です。ひとりぼっちのアクマになんてできない芸当、です!」
攻撃が決まって、誇らしげに語る小雪に、鐶は申し訳なさそうに両手を合わせて頭を下げる。
「ごめん、お姉ちゃん頭に血が上ってた!」
怒りで周りが見えなくなった事を自省しつつ、改めて二人で一緒に戦うと、互いに顔を合わせて誓いを立てる。
目の前にいる仇の悪魔。全てを奪った元凶を倒し、亡くした過去を取り戻す為――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
田淵・あゆみ
アドリブ連携歓迎
交渉というか、あちらさんに勘違いさせりゃ目的は達成なわけだ
いい気分で帰ってもらおう
「俺はそいつを取り返せ、としか聞いてないもんでね」
【狂騒ダイバー】でコネクタを複数生やしてシールドを延ばし、拘束しようとする
【飛翔】【壁歩き】で立体的に動き回り、隙あらば手足や羽根を絡め取って奪い取ろうと
「あんたが強いのは判るさ、だから正面から行こうなんて思っちゃいねーよ」
攻撃喰らったらヤバいので回避重視、大事な部位は腕や脚でガードする
あんた程の奴にわざわざ持たせるだけなんて上の天使は何を企んでる?
途中でシールドを死角から伸ばし、そちらに気が取られた所で奪おうとする
外したら悔しい素振りで距離を取る
館花・雪緒
アドリブ連携◎
偽計…騙すというのもなかなかに難しいものですね
あまり多く喋るとボロが出そうです
最低限のやりとりで最大限の効果を得られるよう、行動で語ることにしましょう
一撃離脱を繰り返すヒット&アウェイで会話の回数も最小限に
前もって用意しておいた【飛翔】効果で空中から急襲
装飾品を持っているのは手
でしたら手首ごと返していただきましょう
「そちらにジェネラル級といった指令を下す面々が居るように、こちらにも『作戦を立てる者』が居ます。その方々の要望で、その品は奪還させていただきます」
不自然でないタイミングでぽろりとこぼすことにしましょう
撤退前なら適当な捨て台詞も付け加えて、相手の戦意を煽っておきましょう
「偽計……騙すというのもなかなかに難しいものですね。あまり多く喋るとボロが出そうです」
敢えて奪わせた装飾品を重要物質と錯覚させる為の嘘を吐く。
館花・雪緒(ヒガンバナ・g04596)は少々匙加減が大変だと、思考を巡らせながら顔を顰める。
「交渉というか、あちらさんに勘違いさせりゃ目的は達成なわけだ。いい気分で帰ってもらおう」
手段はどうあれ、相手に思い込ませる事が大切と、田淵・あゆみ(人間のサウンドソルジャー・g06882)は愛用のマイクを握り締めながら、敵が待ち受ける舞台へ向かう。
「最低限のやりとりで最大限の効果を得られるよう、行動で語ることにしましょう」
悩んでいても仕方がない。今の自分が出来る方法で納得してもらうまで、と雪緒は白銀拵えの打刀を腰に携え、あゆみの後に続いて敵との対話に臨むのだった。
「貴方達もこの装飾品を奪いに来たのかしら。一体どれほどの価値があるのか、教えて下さらない?」
語る口調は穏やかなれど、明確な殺意を孕んだ令嬢の台詞。
これが重要物質であれば、ディアボロスは必死に取り戻そうとする。黒翼令嬢ネビロスは警戒しながら、交渉相手に決して隙を見せようとしない。
「俺はそいつを取り返せ、としか聞いてないもんでね」
大人しく話を聞いてもらおうと、あゆみは生成したコネクタを周囲のビルや床に打ち込み、指をパチンと鳴らせばそこからマイクシールドが発生し、ネビロスを拘束しようと延びて襲う。
「あらあら、私を捕まえる気でして? 素直に話す心算はなさそうですわね」
身体に巻き付こうとしてくるシールドケーブルをサーベルで斬りつつ、ネビロスは漆黒の翼を羽搏かせて空を舞う。
「あんたが強いのは判るさ、だから正面から行こうなんて思っちゃいねーよ」
あゆみはビルから延びるケーブルを掴み、壁を足場代わりに飛び上がり、ネビロスの後を追いかける。
とは言え、相手はジェネラル級。まともに攻撃を食らえば危険な事は承知の上。
ネビロスが上空で止まって向きを変え、あゆみ目掛けて急降下しながら、サーベルの高速連撃を繰り出してくる。
迫り来る刃の雨を、あゆみは鉄板を仕込んだブーツで受け止め、宙でくるりと回転し、落下しながら着地を決める。
「いい退屈凌ぎになりそうですわね。もっと愉しませてもらいましょうか」
手を緩める事なく、ネビロスが更に追撃しようと襲い掛かるが――空中に飛翔し、機を窺っていた雪緒が刃を抜いて、眼下の黒翼令嬢を狙って急襲。
「手首ごと返していただきましょう」
装飾品を持つ手を視線で捉え、振り抜く刃は風を裂き、敵の手首を掠めた瞬間――ネビロスはサーベルで咄嗟に刀を弾き、この攻撃は未遂に終わる。
奪還を逃した事で、雪緒とあゆみは悔しがる素振りを見せつつ、再び構えて黒翼令嬢と対峙する。
そうした彼らの姿に、ネビロスは装飾品の重要度を確信。必死の演技によってディアボロス達の本気度が伝わったのだ。
「あんた程の奴にわざわざ持たせるだけなんて、上の天使は何を企んでる?」
問い掛けながらも、あゆみは相手により強く印象付けようと、重要物質奪還の姿勢を崩さない。
「そちらにジェネラル級といった指令を下す面々が居るように、こちらにも『作戦を立てる者』が居ます。その方々の要望で、その品は奪還させていただきます」
物質の正体自体は語れずとも、重要性を強調するような口振りで目的を話す雪緒。
「そう……でも残念ですわね。少しは愉しめましたけど、貴方達の相手もそろそろ飽きてきましたわ」
もうこれ以上は十分と、ネビロスは肩を竦めて翼を広げ、空に舞い上がってこの地を離れ去っていく。
ともあれ、ディアボロス達の目的の一つは無事に果たした。後は彼らを取り囲む、敵集団の包囲網を突破するだけだ――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【壁歩き】LV1が発生!
【一刀両断】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
フリーダ・レッチェ
【SPD】
「お宝は持っていかれてしまった?」
「まぁ、作戦通りかしら(小声)」
狂い仕掛けのパンドラ・ボックスに対して火砲で攻撃を仕掛けるも敵パラドクスに防がれる
「液体が手の形をして防御。ダイラタンシー現象みたいなものかしら」
「掻き分けて進むには、二重の意味で抵抗があるわね。」
「液体の効果を考えれば三重かしら」
こちらもパラドクス「ダイブアンドズーム」で飛翔し三次元的に攻撃を仕掛ける
液体とそれから生み出される手に触れぬように回避を強く意識する
「液体の広がり方から察するに、直上が弱いかもね。」
(絡み、アドリブ歓迎です)
「お宝は持っていかれてしまった?」
空を飛び、この場を離脱していくネビロスを見上げながら、フリーダ・レッチェ(サイボーグの殲滅機兵・g01237)は作戦通りかしらと小声で呟き、ひと息吐いて周囲を見回す。
そこには隠れて待機していた敵の部隊が、ディアボロスをここから逃すまいと取り囲んでいた。
この包囲網を突破するには、比較的戦力が薄いところを狙って進めばいい。時先案内人からの事前情報で、フリーダがまず目指して向かっていくのは、トループス級『狂い仕掛けのパンドラ・ボックス』の集団だ。
頭に四角い箱のような装置を被った、異形の存在。彼の者達はフリーダの進路を阻もうと、漆黒の翼を羽搏かせながら接近してくる。
「道を開けてもらえないかしら」
携行用の火砲を構えて照準を定め、敵集団の群れへと砲撃を放つ。だがパンドラ・ボックスは祈りを捧げるように手を組むと、手の隙間から不気味な赤黒い液体が溢れ出し、血溜まりのような液体が人の手の形を成して、フリーダの砲撃を押し返すようにして防いだのだった。
「液体が手の形をして防御するなんて。ダイラタンシー現象みたいなものかしら」
あの悍ましい形状の手を掻き分けながら進むのは、二重の意味で抵抗があると、露骨に顔を顰めるフリーダ。
出来れば液体の手には触れる事なく回避したい。そう強く願い、魔力で身体を宙に浮かせて、空中からの突破を試みる。
「液体の広がり方から察するに、直上が弱いかもね」
広がる範囲が敵の足元付近であるならば――閃いたフリーダは、ハンマーを握り締め、急降下しながら突撃し、勢いを乗せてハンマーを豪快に振り下ろす。
この攻撃を防ごうと、拒絶する手が押そうとするが――先端部に仕込んだ火薬が派手に爆ぜ、パンドラ・ボックスの祈りは届かず衝撃と共に吹き飛ばされてしまうのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV4になった!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
館花・雪緒
…何やら喚いているようですが
意味がわかりませんね、確かに音圧として圧迫感すら感じる叫びは脅威ではありますが
叫びに眉を顰めつつも「精神を狂わせる」という効果については効き目が薄い様子で切り込み
家族の生存を根拠なく盲信している、というある種の狂人的な部分があるため
全く、まるで水中を泳ぐような不便さを地上で味合わされるとは
【飛翔】で一度上空に飛び上がり、落下の勢いを利用して押し潰すように攻撃しましょう
刀はこういう雑な攻撃に向きませんので…仕方ありません、蹴り潰すつもりで参ります
いかに叫びが圧を持っていようとも、重力の力を借りた格闘に敵いますか?
アドリブ連携◎
禍々しい匣を頭に装着された、悪魔の尖兵。
語る言葉を持ち合わせず、敵と戦う為だけに生み出された自我なき人形。
『狂い仕掛けのパンドラ・ボックス』は突然頭を両手で抱え、苦しむような小さな呻き声が匣の中から漏れ聞こえる。
この異様な悪魔と対峙するのは、館花・雪緒(ヒガンバナ・g04596)。
怪しげな薄気味悪い挙動にも動じる事なく、鋭い真剣な眼差しで相手を見据える。
パンドラ・ボックスが雪緒の気配に気が付くと、声が一層大きくなり、周囲に響き渡る位の叫びにも似た悲鳴を上げる。
大気を震わせ、伝わる激しい振動は、耳を塞いでも脳に直接届く程。
哀しみと嘆きを縫い混ぜた、絶望を謳う悲鳴は人の心を掻き乱し、五感も精神も狂わせる。
「……何やら喚いているようですが。意味が解りませんね、確かに音圧として圧迫感すら感じる叫びは脅威ではありますが」
雪緒は叫びに眉を顰めながらも、正気を保ったまま、冷静に敵の攻撃を分析しながら歩みを進める。
精神を狂わせるのは無駄な事。何故なら自分は、家族の生存を根拠なく盲信しているものだから。
とは言え、それはある種の狂人じみた思考だと、自身もまた狂っているのだと自嘲する。
だが敵の攻撃の効果はもう一つ、生じる波動によって相手を近付けさせず、あたかも水流で押し戻されるような感覚だ。
「全く、まるで水中を泳ぐような不便さを地上で味合わされるとは」
思うように足が進まず、雪緒は仕方がないと翼を広げ、地上を離れて空を翔ぶ。
上空から狙いを定め、悲鳴の圧に対抗するには、落下の加速を利用しようと一考する。
「刀はこういう雑な攻撃に向きませんので……仕方ありません、蹴り潰すつもりで参ります」
虚空から六尺余りの大太刀を抜き、更に重さを加え、パンドラの匣目掛けて落下する。
一直線に突撃し、速度を増して、勢いを乗せた強烈な蹴りを叩き込む。
「いかに叫びが圧を持っていようとも、重力の力を借りた格闘に敵いますか?」
力と力が衝突し合う――雪緒はそこへ大太刀を振り上げ、全身の膂力を籠めた渾身の一撃を敵に放つ。
その一閃は、斬るというより、圧し潰す――破壊的なまでの超打撃にパンドラ・ボックスは影も形も残らず、木っ端微塵に消し飛んだのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【隔離眼】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
月下部・鐶
妹の小雪ちゃん(g00930)と一緒に敵をやっつけるよ
ブキミで、気持ち悪くて、怖がらせようとしてくるデーモン
だけど頭にきてるあたしには、そんなの通じないんだから!
小雪ちゃんとコダマちゃんが戦ってくれてる後ろで、指で手カメラを作って[観察、情報収集]でしっかり動きを観察
すかさずスケッチブックに敵の姿を描いたらパラドクス発動!
悲鳴を上げようとしたら頭にキズを、手の隙間から毒を出そうとしたら手を、羽を飛ばそうとしたら翼を
キャンパスに描いた敵をフデで傷つけたら敵も同じ箇所にダメージ!
出鼻をくじいて反撃させないよ!
怖がったりせずに両目を開いて、敵を次々スケッチブックに描いていくね
アドリブ、連携、大歓迎!
月下部・小雪
あぅあぅ、ネ、ネビロスに逃げられてしまい、ました。
……そ、そろそろお芝居は大丈夫でしょうか。
あ、あとはお姉ちゃん(g00960:義姉)と一緒に脱出するだけ、です。
【光剣二刀流型モーラット・コミュ】で呼び出したコダマを先頭に包囲網を抜け出し、ます。
うぅぅ、き、気持ち悪い敵ですが、コダマがどんどんやっつけてくれるはずです。
お姉ちゃんの援護に、ボクも「魔力障壁」を張って反撃は防御、です。
※アドリブ連携大歓迎
「あぅあぅ、ネ、ネビロスに逃げられてしまい、ました。……そ、そろそろお芝居は大丈夫でしょうか」
装飾品を持ってこの地を去った黒翼令嬢を、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は不安そうに目で追いながら、戻ってこない事を確認すると息を吐く。
ともあれ、装飾品を重要物質と思い込ませる事には成功した。もう演技しなくていいと安堵しつつも、ここから先は更なる戦いが彼女達を待つ。
後は脱出するだけと、小雪が見つめる視線の先には、姿を現したアークデーモンの群れがディボロス達を取り囲んでいた。
――それらは、不気味で、気持ち悪くて、悍ましい。頭に血塗れの匣を装着された、悪魔の使徒。
――言葉を発せず、意思も無く。操り人形のように命じられるまま、ただ戦うだけの哀れな存在。
「でも、そんな風に怖がらせようとしたって、通じないよ。あたしは頭に来てるんだから!」
月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)は彼女にとっての元凶であるネビロスに対し、怒りを抱き続けたまま、抑え切れない衝動をぶつけるように眼前の敵と対峙する。
片や、一切の感情を持たず、無言で行く手を阻む異形の悪魔。
「うぅぅ、き、気持ち悪い敵ですが、ま、負けません!」
目を潤ませながら、不気味な敵の姿に怯える小雪だが。誰よりも慕う鐶が一緒にいるのが心強くて、勇気を奮わせながら、悪魔の尖兵『狂い仕掛けのパンドラ・ボックス』に立ち向かう。
――大丈夫、小雪ちゃんにはあたしが付いてるから。
大切な義妹を援護すべく、鐶が小雪の後方に位置を取り、指で手カメラを作って敵の動きを観察する。
「コダマ、やっつけちゃいましょう」
小雪はモーラット・コミュのコダマに命じ、敵集団の群れに向かって突撃させる。
対するパンドラ・ボックスは、祈りを捧げる手から赤黒く澱む液体を生み出し、足元に広がる血溜まりが無数の手となり、ディアボロス達を迎え撃つ。
「――毛玉二刀流免許皆伝の実力、見せつけちゃって、ください!」
指示に応えるように、コダマは2本の光剣を振り回し、拒絶する手を軽やかに舞い踊るが如く斬り裂いていく。
一方、小雪達が奮闘している後ろでは、鐶が敵の行動を観察し終え、すかさずスケッチブックに筆を走らせる。
キャンバスに敵の姿を描き出し、パラドクスを発動。
絵の力によって敵を攻撃する、鐶の能力。彼女が描いた瞬間から、相手は既に絵の世界に閉じ込められてしまうのだ。
そんな事は微塵も知らず、パンドラ・ボックスは背中の翼を大きく広げ、漆黒の羽根を矢のように飛ばす。
羽根には今まで人類が邂逅してきた病や毒が含まれている。食らえばそれらに侵されて、苦しみもがき続けるだろう。
「そ、そうは……させません!」
咄嗟に割り込むように、小雪が鐶の前に立ちはだかって、魔力障壁を展開――降り注がれる毒羽根の雨を、身を挺して受け止めるのだった。
「ありがとう、小雪ちゃん! あいつはお姉ちゃんがやっつけてあげる!」
小さな妹が頑張っている、だから自分も負けてなんかいられない。
恐れる事なく両目を開き、鐶が筆に力を込めて、キャンバスに描いた敵の翼に、キズを重ねて書き足していく。
すると、パンドラ・ボックスの黒い翼がいきなり斬られ、切断された翼の一部が地に落ちる。
激しい痛みが駆け巡り、悪魔の匣は言葉にならない悲鳴を上げる。
――己の自我すら奪われた、所詮は使い捨てに過ぎない悪魔達。せめて最後くらいは、楽に逝かせてあげようか。
鐶が絵の中の敵の頭に、キズを書く。と同時に、悪魔に装着された匣が割れ、束縛から解放された彼の者は――祈るように手を組んだまま、空を仰ぎ見ながら崩れ落ち、最期は深い眠りに就くかのように、息絶えた――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【過去視の道案内】LV1が発生!
【壁歩き】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【命中アップ】がLV4になった!
フリーダ・レッチェ
【POW】
『未来に叶えたい願い等を嗤う精神攻撃』ね
あなたはずいぶん幸せな人なのね。
戦火に追われ、軍人に追われ、国を追われ
新宿に流れ着いた今も戦いに追われる日々
私には現在(いま)しかないの。
あなたのような敵を倒して現在を生きているの
そんな私に未来に叶えたい願いなんてものがあるならば
『あなたみたいな敵を滅ぼすこと』かしら。
こんなものは未来への希望じゃないわ。
私の前から敵がいなくならない限り続く現在(いま)よ
(絡み、アドリブ歓迎です。)
敵の包囲網を突破するまで、もう少し。だがディアボロス達の前に立ちはだかるのは、アヴァタール級『『堕落への誘い』メフィストフェレス』だ。
「後はあなたを倒せばいいだけね」
ここまで来たら、相手が何であろうと蹴散らすのみ。フリーダ・レッチェ(サイボーグの殲滅機兵・g01237)は滾る闘志を昂らせ、真っ正面から戦いを挑む。
――お前は、未来に何を望む?
突進してくるフリーダに、メフィストフェレスが語り掛ける。
その声は、静かで低くて、頭に直接響いてくる感覚を受ける。
それは魔力を宿した呪いの言霊。同時に悪魔の額の眼が光り、眩い輝きが周囲を包み、フリーダを夢の世界へと誘う。
景色が一変し、幻覚に囚われたフリーダが視ている世界は、戦火に呑まれる故郷の記憶。
軍人に追われ、国を追われ、その果てに、命からがら新宿島へ流れ着く。
そこから先の生活は、彼女にとって楽しい思い出に満ちていた。
もうこれ以上、戦う必要なんてどこにもない。武器を捨て、今の世界で平穏に暮らしていれば、十分ではないか。
一体何を求めて抗うのか、希望を抱き続けても、どうせまた裏切られるに違いない。
未来を嘲り、愉しい堕落の世界に誘惑する、メフィストフェレスの嗤い声。
戦意を奪う悪魔の甘言――だがフリーダは、精神攻撃に惑わされる事なく、青い双眸で前を見据える。
「こんなものは未来への希望じゃないわ。私の前から敵がいなくならない限り続く現在(いま)よ」
所詮は悪魔が視せるまやかしだと、幸せな夢の世界を強い口調で否定する。
全てのクロノヴェーダを打ち倒すまで、未来は切り拓けないと解っているから――揺るがぬ信念を胸に刻んで、フリーダは右手を強く握り締め、その一点に力を込める。
「そんな私に未来に叶えたい願いなんてものがあるならば、『あなたみたいな敵を滅ぼすこと』かしら」
腕に内蔵しているブースターが威力を増幅。溢れる怒りと想いを拳に込めて、フリーダの会心の右ストレートがメフィストフェレスの臍部に炸裂。
まともに攻撃を受け、呻き声を上げて体勢を崩すメフィストフェレス。
そんな悪魔の姿を一瞥しながら、フリーダは敵に説くかのように、己に課した決意を口にする。
「私には現在(いま)しかないの。あなたのような敵を倒して、これからも現在を生きていくの」
大成功🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
田淵・あゆみ
アドリブ連携歓迎
気づけば観客が待つ大きなステージの袖にメンバーと立っている
出番前のいつもの円陣を組み、声を出そうとして
嗄れ声しか出ない事に気づく
焦燥と苛立ちに手を振り解き、喉に手をあてて立ちすくむ
「どうしてあの時飛び出した」
「お前だけ何故」
「その声で歌うつもりか」
仲間の責める声が頭に響く
「ふざけんなっ!!」
自分の頬を力いっぱい叩く
俺がやった事も、その結果も、俺が一番分かってる。お前じゃない
あの日から何度悔やんできたか
それでも、この自分を握りしめて歩いてくしか無いんだ
それに……この声も悪かねーしなぁ!
全力でシャウトを叩き込む
ニヤリと笑って「さぁ、踊ろうぜ」
――俺は今、クロノヴェーダと戦っていたはず。
敵の包囲網を突破するべく、田淵・あゆみ(人間のサウンドソルジャー・g06882)はアヴァタール級アークデーモンと遭遇し、攻撃を仕掛けようと愛用のマイクを手に握り締めた――その瞬間、周りの景色が一変した。
気が付けば、そこは観客が待つ大きなステージで、自分は出番に備えて舞台の袖に立っていた。そう、バンドのメンバー達と一緒に――。
出番の前に必ず行う、いつもの円陣を組んで、気合を入れようと声を出す――が、口から出るのは、枯れたような嗄れ声。
嘗ての声が全く出せず、焦燥し、苛立つあゆみは咄嗟に喉に手を当て、こんなはずではないと立ち竦む。
呆然自失としているあゆみの背後では、メンバー達が虚ろな表情で、恨み妬みを孕んだ視線で彼を睨む。
――どうして、あの時飛び出した。
――お前だけが何故、俺達と一緒じゃないんだ。
――そんな醜い声で、まだ歌うつもりなのか。
自分を非難し、責め立ててくる罵詈雑言。記憶の中にある仲間の声が、頭に直接響いて聴こえる。
「……ふざけんなっ!!」
怒号と共に、自分の頬を力いっぱい叩いて、目を見開く。
「俺がやった事も、その結果も、俺が一番分かってる。お前じゃない」
あの日の惨劇から、一体どれほど当時の事を悔やんできたか。
大切な仲間も、音楽も、この歌声も、生きる糧の全てを奪われてしまった。
だが声が変わっても、音楽で通じ合った仲間がいなくても――今の自分を握り締め、未来を歩いていくしかないんだ。
あゆみの眼差しの中に映し捉えた、悪魔の姿。
他者を惑わし、嘲笑い、希望を絶望へと変える『『堕落への誘い』メフィストフェレス』――その術中にあゆみは囚われていたが、もう迷いはない。
「それに……この声も悪かねーしなぁ!」
罪の意識を増幅させる悪魔の術に対抗すべく、あゆみはすぅっと息を吸い込み、溜めた力を放出せんと握ったマイクに声を張り上げ、吼え叫ぶ。
発した声は耳には聴こえず、音と認識される事はない。しかし、それは衝撃波となって相手を攻撃、凄まじい威力の波動によってメフィストフェレスの身体が吹き飛び、ビルの壁に激しく叩きつけられる。
メンバーを侮辱するような真似は、赦さない。あゆみが怒りの一撃を決めた後、メフィストフェレスを一瞥しながらニヤリと笑い、指をパチンと鳴らして小気味好い音を響かせた。
「――さぁ、踊ろうぜ」
大成功🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
月下部・鐶
妹の小雪ちゃん(g00930)とデーモンを倒すよ
嘲笑の声が囁くのは失くしてしまった家族のこと
孤児院を開いていた本当の両親はもういなくて、ただ一人残った小雪ちゃんは血のつながった妹じゃない
だからあたしのことを本当のお姉ちゃんって思ってないかも
家族が欲しくてお姉ちゃんぶってるあたしのことがニガテなのかも、なんて
あたしはお姉ちゃんをするのが悪いだなんて思わない!あたしは小雪ちゃんのただ一人のお姉ちゃんなのだから!
それにおかげで思い出したよ
ぜんぶあんたたちのせいだってこと!
悪さをするそのいらない口をカチカチに凍らせてやる!
それからいつも通りに言うね
小雪ちゃん、今がチャンスだよ!
アドリブ、連携、大歓迎!
月下部・小雪
包囲網もあと少し。お姉ちゃん(g00960:義姉)と一緒に脱出、です。
でも、うぅぅ、あと少しなのに……
敵はお姉ちゃんの姿でボクを惑わせて、きます。
みんなに、家族に取り返しのできないことをしたボクのことを本当は妹だなんて思ってないんじゃないか……
そんな不安に駆られましたが本当のお姉ちゃんの声で正気を取り戻し、ます。
ボクのお姉ちゃんはこんな酷いことはいい、ません。
偽物なんてコダマ、やっつけちゃってください!
メフィストフェレスよりさらに高く飛び上がったコダマが落下してきながらの【毛玉電気抜刀術】で真っ二つに、しちゃいます!
※アドリブ連携大歓迎
クロノヴェーダの包囲網を突破するまで、あと少し。
しかし最後に立ちはだかる悪魔『『堕落への誘い』メフィストフェレス』の幻惑魔法が、二人の少女に襲いかかる。
高く上空に羽搏くメフィストフェレス。敵の後を追おうと月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)が悪魔の翼を広げた時――彼女の耳元で、不意に囁く声がした。
「あいつを追い掛けるより、一緒にさっさとここを抜けようよ。今がチャンスだよ」
振り向くと、そこには小雪が姉と慕う月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)の姿が。
敵を前にして、倒す事より脱出を提案する鐶に、小雪は戸惑いを隠せない。
「で、でも……うぅぅ、ど、どうしたら……」
逡巡する小雪に、鐶が微笑みながら手を差し伸べる。小雪は彼女を疑わず、逃げようと差し出すその手を掴む。
だが直後、鐶の表情が一変し、掴んだ小雪の手を離そうとせず、一歩も逃げ出さないで動きを止める。
「あんたは本当に、お姉ちゃんがいないと何にもできない屑なんだから」
先程までの笑みはなく、鐶は見下すような冷たい目つきで小雪を罵る。
余りに思いがけない豹変ぶりに、小雪は驚き、呆然として言葉を失う。
――確かにボクは、お姉ちゃんの家族に取り返しのつかない事をした。
家族を殺してしまったのは、悪魔に取り憑かれたボクなんだから――。
お姉ちゃんは、本当は妹だなんて思ってないのかな。
もしもさっきの言葉が本心だったら……自分自身を責めるように、小雪は大きな不安に駆られてしまう。
――だがそれは、メフィストフェレスが視せる幻影で、本物の鐶も同様に、悪魔の幻惑に囚われていた。
脳内に直接響く、不気味な嘲笑。
囁く声が鐶の記憶を呼び醒まし、逆回転するかのように、景色が過去に巻き戻る。
孤児院を営んでいた両親を亡くし、唯一残されたのは、たった一人の血の繋がりのない妹だ。
だから本当のお姉ちゃんと思ってくれていないかもだけれど。でも、失くした家族の代わりというのは、あたし自身の我侭で。お姉ちゃんぶってるあたしの事が、小雪ちゃんは苦手なのかも……なんて。
家族ごっこを押し付けるのは、自分勝手で傲慢で。もしその事が、逆に小雪ちゃんを苦しめるなら――。
『――そうだ。お前に希望を抱く資格はない。汚れた願望こそが、お前自身の罪なのだ』
罪の意識を植え付けて、心の仮面を剥がそうと囁きかける、悪魔の妄言。
希望を絶望に塗り替え、心折られた者を貶して、蔑み、愉悦する。
そんな非道な敵の思惑に、鐶は強固な意思で抵抗し、己の罪を否定する。
「あたしはお姉ちゃんをするのが悪いだなんて思わない! あたしは小雪ちゃんのただ一人のお姉ちゃんなのだから!」
悪魔の呪詛に負けまいと、大きな声で叫んで自我を保ち、眼光鋭く睨めつける。
「それにおかげで思い出したよ。ぜんぶあんたたちのせいだってこと!」
歴史の裏で暗躍している悪魔共、連中こそが元凶なのだと。
想いの篭った彼女の声は、小雪の耳にも届いて聴こえ、伝わる本当の気持ちに小雪も正気を取り戻す。
「ボクのお姉ちゃんはこんな酷いことはいい、ません」
今まで一緒に過ごしてきたから分かる。血の繋がりはなくたって、それ以上のお姉ちゃんという事を。
二人に術が破られて、メフィストフェレスは再度攻撃を仕掛けようと空に向かって上昇する。
「小雪ちゃん、今がチャンスだよ!」
いつも通りに伝える鐶の言葉に、小雪は頷き返して、空にいる悪魔の影を真っ直ぐ見据える。
「もう……騙され、ません。偽物なんてコダマ、やっつけちゃってください!」
命じる小雪に反応し、モーラット・コミュのコダマが後を追いかけるように飛び上がる。
加速しながら疾く翔び、遂に追いつき、追い越し――遥か上空から風を突き抜け、一気に落下。
二本の太刀に毛玉で発生させた電流を纏わせ、急降下から繰り出す超神速の抜刀術が、悪魔の翼を真っ二つに斬り裂いた。
この一撃で翼を殺がれたメフィストフェレスが、地上に落ちて叩きつけられ、地面に蹲る。
「悪さをするそのいらない口を、カチカチに凍らせてやる!」
白いキャンバスに、鐶が筆に魔力を注いで走らせる。そこに描かれるのは、冷たい冬の世界と、輪郭だけの鳥の群れ。
鳥達はキャンバスから溢れ出るように一斉に飛んで、生じる冷気が吹雪を呼び込み、舞うかの如く冬の嵐が悪魔を包み――冷気に浸食された全身は、まるで氷の彫像のように凍てついていた。
――これで偽りの世界は、もうお終い。
振り下ろされるコダマの刃が、氷像と化した悪魔を粉砕。散った氷の結晶が、風に運ばれ虚空に舞って、溶けて消ゆ。
「……嘘か本当か、それはあたし達が決めること。これからも、ずっと大切な家族なんだから」
消滅していく悪魔の最期を見届けながら、鐶が強い口調で断言し、小雪も大好きな姉を見つめて思わず顔が綻んだ――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【寒冷適応】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!