鬼胎と期待(作者 若林貴生
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#TOKYOエゼキエル戦争  #港区救援作戦  #港区 

●港区・芝浦ふ頭付近
「まったく……こんな穴蔵にコソコソ隠れて、何がしたいんだか」
 そうぼやきながら、角の悪魔は地下の駐車場に向かう。緩やかなスロープを下っていくと、そこには2匹のマルコスが立ち番をしていた。
「終わった?」
「ええ、まあ。とりあえずは」
「どれどれ……」
 角の悪魔が駐車場の奥を覗き込むと、そこは血塗れになった人間で埋め尽くされ、むせ返るような血の臭いが充満している。
「うん、ご苦労様」
 角の悪魔は満足げに頷いたが、マルコスは気まずそうに頭を掻いた。
「ただ、その……何人か殺しちまったんですが」
「いいよいいよ、死んじゃったものは仕方ない」
 角の悪魔はパタパタと手を振って笑みを浮かべる。が、すぐに小首を傾げて考え込んだ。
「あー……でもこれ、ちょっと地味かなぁ」
 その言葉と共に彼女の角がするすると伸び始め、床に転がっていた男の遺体を絡み取る。そして大蛇のように巻き付いた角が、ぎりぎりと遺体を締め上げて一気に圧し潰した。
「せっかくだし、これくらいしておかないとね。見せしめって感じでさ、この方が怖がってもらえるでしょ?」
 大量に流れ出した血が、床を赤く染める。角の悪魔は血だまりの中に遺体を放り捨て、にっこりと微笑んだ。
 

●新宿グランドターミナル
「あなたたちには今から『TOKYOエゼキエル戦争』の港区へ向かってもらうつもりよ」
 東城・リリカ(デーモンのレジェンドウィザード・g01222)は、真剣な顔付きで話し始める。
「知ってる人もいると思うけど、港区は現在アークデーモンが支配している区域なの。廃墟になっている施設も多くって、かなり荒れた印象だけど……過去の歴史では長い間ディアボロスたちの拠点だったのよ」
 その影響を強く受けているのか、港区ではクロノヴェーダに従わない区民が多く、アークデーモンの支配に抵抗し続けているのだとリリカは言った。
「ただし、彼らはクロノヴェーダと戦う術を持っているわけじゃないわ。だから抵抗活動といっても大したことは出来ないし、アークデーモンに襲われたらひとたまりもないのよ」
 アークデーモンたちは抵抗する区民に対し、常日頃から苛烈な処置を取っている。多くの街並みが破壊されたまま放置されているのもその一つだ。人々の生活を脅かし、時には命を奪い、自分たちに畏怖の念を抱くまで追い詰める。それがアークデーモンたちのやり口だった。
「当然この状況を見過ごすわけにはいかないわ。アークデーモンを撃退するため、そして港区の人たちを助けるために、みんなの力を貸してほしいの」
 そう言って、リリカはディアボロスたちの顔を見回した。

「さっき今回の目的地は港区だって言ったけど、具体的な行き先は芝浦ふ頭よ」
 芝浦ふ頭があるのは港区の東側。アークデーモンたちは現在そこに集まっており、付近にある一般人の拠点を狙っているらしい。
「敵は角の悪魔と呼ばれる強力なアークデーモンが1体、そして彼女に付き従っているマルコスというアークデーモンが十数体。まずは拠点の安全を確保するために、この集団を芝浦ふ頭から引き離してほしいの」
 リリカは少し考える素振りを見せた後、ややあって口を開いた。
「お台場に誘い込むのが良さそうね。江東区の動向を窺おうっていう話もあったことだし、ちょうどいいわ」
 お台場は港区・江東区・品川区が隣接するエリアだ。江東区側がどう受け取るかは不明だが、区の境目周辺で激しく戦えば何かしら反応があるだろう、とリリカは頷いてみせた。
「それと敵が狙っている拠点は、芝浦の地下駐車場にあるみたい。生活面で色々と困っているみたいだから協力してあげてね」
 アークデーモンの襲撃を回避出来たとしても、彼らの暮らしが好転するわけではない。港区を真の意味で解放するには、クロノヴェーダに抵抗する人々の生活を支える必要があるのだ。

「港区の今後がどうなっていくかは分からないけれど、私たちは今出来ることを一つ一つ片付けていくのみよ。より良い未来を切り開くことが出来ると信じて、ね」
 説明を終えたリリカは自信に満ちた笑みを浮かべ、ディアボロスたちを送り出した。
 

●港区・芝浦ふ頭付近・地下駐車場
「あと……3日分てとこか」
 青年は寝転がったまま、隅に積まれたダンボール箱を一瞥した。
 箱の中には缶詰やレトルト食品など、日持ちのする食料が詰まっている。一見するとたっぷり残っているように思えるが、ここを拠点に生活している人間は子供も含めて40人弱。それだけの人数で分けるとなれば、備蓄している食料はあっという間に消えてしまうだろう。
「また探しに行かないとな」
 長い溜め息を吐いた後、青年はゆっくりと寝床から身を起こす。
 彼が横になっていたのは、硬いコンクリートの床にダンボールを敷いただけの粗末なベッドだ。最初のうちは寝付けない者も多かったが、もう全員が慣れてしまった。

 それほど悪くない場所だ、と青年は思う。
 駐車場なだけあって広さは十分だし、何よりも地下にあるおかげで風雨に曝される心配が無い。その代わりに空気がこもる点は、気になるといえば気になるところだが、あまり贅沢も言っていられないだろう。

 ただ一つ、明確な問題があるとすれば。
 それは今自分たちが続けている、先の見えない生活そのものだった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【強運の加護】
2
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【エアライド】
2
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【壁歩き】
1
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【活性治癒】
4
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV3 / 【命中アップ】LV2 / 【ガードアップ】LV5 / 【反撃アップ】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【ドレイン】LV4 / 【アヴォイド】LV2 / 【ロストエナジー】LV2

●マスターより

若林貴生
 こんにちは。若林貴生です。
 
 皆さんが現地に到着するのは、アークデーモンが一般人の拠点を襲撃する少し前になります。
 襲撃中のアークデーモンたちを拠点から引き剥がす、一般人を守りながら復興支援を行う、といったような状況は基本的に発生しませんので、選択肢の順番について難しく考える必要はありません。お好きなところにどうぞ。
 
 それでは皆様のプレイングをお待ちしております。
11

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


塞河・みやび
誘い込みは【計略】のキホンなのじゃー!
特にイラっとくる感じがキモなのじゃ~。
みやびちゃんとは縁のない要素だけど頑張るのじゃ!

集まっている場所はわかるし【情報収集】の必要はなさそうだけど、近づくルートは下調べした方がいいかもなのじゃ?

・敵を【不意打ち】
・かなわんのじゃー、尻尾を巻いて逃げる【演技】
・【飛翔】で退路には困らない
・【光使い】で目立ちつつ逃げて惹きつけ
・バレても「罠なんかが恐いか」と【挑発】

一言でいうと、逃げる&挑発なのじゃ。
畏怖が糧ならば、侮られるのは看過できないと思うのじゃ!
群れないと何もできない弱虫とか、弱い者いじめしか能のない小心者とか、【臨機応変】な悪口を叩き付けるのじゃ~。


天咲・ケイ
現在の港区はこのような状況になっているのですね……。
色々と思う所はありますが、この場所を
敵の思い通りにさせるわけにはいきません。

【SPD】で行動。

あえて正面から戦いを挑み、威力を抑えた【破軍衝】で攻撃。
「アークデーモンの力がこれ程とは……。
所詮ディアボロスなど塵芥に過ぎないという事ですか……」
と防戦に回り劣勢を装う事で敵を引き付けて誘導していきましょう。
障害物を盾にしながら【エアライド】を活用して最適な
経路を移動していきます。
可能であれば事前に周辺の地図も用意しておきます。


翡宮・夜
地形の利用で上手くことが運ばないだろうか。
東京生まれだから土地勘はあるものの、相違点やミスがあったらいけないからな。地図を手に入れて頭に叩き込んでおく。
アークデーモンを発見したら挑発して誘導するんだ。
俺はまだ大人に比べたら小さいからな、何処でも隠れられる。
ちょこまかとされたら苛立って襲ってくるかもしれない。
それを狙って誘導してみよう。
時々なぎ払い攻撃をして威嚇してみようか。
根気強く忍耐力で攻撃や口撃を仕掛けてみる。
俺は小さく見えるかもしれないけどお前たちなんか怖くないんだ、残念だったな。


朧絵・ぬる
☆他人との連携は歓迎です

●心境
布石とか誘導とか、望むことばかりとは言えないけど…
まあ、それでも悪くないじゃないか!一丁暴れて、歴史侵略者の連中をビビらせてやる!
さて出撃だ!キミの力を借りるぞ、パラダイムホルダー!

●行動
一定な距離を保ってフリージングミサイルをばらまく
敵を一般人の拠点から遠ざけてお台場へ誘導する同時、味方に有利な効果を残そうとする

※世界定礎の規(パラダイムホルダー)とは巨大な円規に見える可変武器です。この行動ではランチャーモードに変形させて使います。



 TOKYOエゼキエル戦争、港区。
 芝浦ふ頭駅の付近に集まったディアボロスたちは、高層ビルの上からアークデーモンたちを見下ろしていた。
 敵の位置は埠頭の南側。コンテナが沢山並んでいる辺りのようだ。
「現在の港区は、このような状況になっているのですね……」
 天咲・ケイ(人間の破軍拳士・g01192)は周辺を見回した後、持っている地図に目を落とす。
 港区全体がそうというわけではないが、現実と地図との差異はそれなりにあるようだ。やはり倒壊して瓦礫となったままの建物や、まるで人気の無いマンションの存在など、荒れ果てた箇所が目立つ。これも全てアークデーモンたちの仕業なのだろう。
「……この場所を敵の思い通りにさせるわけにはいきません」
「同感だ。一丁暴れて、歴史侵略者の連中をビビらせてやる!」
 そう言うと、朧絵・ぬる(ザ・ブリーチド・g00222)は遠目に見えるアークデーモンたちを一瞥し、そしてお台場に視線を移した。
「さて、あの連中をどうやって連れて行こうか」
「……やっぱり、あそこを通るしかないでしょうね」
 翡宮・夜(大食サイボーグ・g00351)が指し示したのは、東京港連絡橋。いわゆるレインボーブリッジだ。
「どれ、見せてみるのじゃ」
 皆の後ろから、塞河・みやび(さいかわみやびちゃん・g04329)が地図を覗き込む。
「ふむ、そうなると……ここからこう進んで……ここで敵の鼻先を掠めて行くことになるじゃろうな」
 みやびの指が地図上を滑り、現在地からアークデーモンがたむろしている場所までをなぞった。続いて彼女の指は、そこからレインボーブリッジへと近付いていく。
「その後は敵を引き付けながら、橋の方角へ逃げるフリをするのじゃ!」
「そうですね」
 ケイは頤に手を当てて思案する。
「まずは正面から当たって、その後で防戦一方の劣勢に見せ掛ければ……」
「恐らく嵩にかかって攻めて来るだろうな」
 ぬるが言うと、みやびはさもありなんと頷いた。
「退路を断たれ、追い込まれて仕方なく橋を渡る。そういう風に出来れば申し分ないのじゃ」
「もし敵が付いて来ない場合は、上手く挑発して誘い出しましょう」
 作戦がまとまると、夜をはじめとしたディアボロスたちは、実際の光景と地図とを照らし合わせつつ周辺の地形を頭に叩き込んでいく。


 夜はレインボーブリッジの下層にある道路を駆け抜けていく。そして乗り捨てられている車を見付けると、慌ててその陰に飛び込んだ。
「ちょっと挑発が効きすぎたかな」
 夜は後方を気にしつつ息を整える。
 そこへ間を置かずに2匹のマルコスが追い掛けてきた。
「待てコラぁ!」
「逃げてんじゃねぇぞ、ドチビが!」
 マルコスたちは怒鳴り声を上げ、両手の爪を振りかざして襲い掛かる。その鋭い爪は、遮蔽物である車を物ともせず、ざっくりと切り裂いた。
 それとほぼ同時、夜は細切れになった車の陰から飛び出すと、再び勢い良く走り出す。
「すばしっこい奴だ」
「逃がさねぇって言ってんだろうが!」
 マルコスたちも再び夜を追い始めたが、ケイの放った衝撃波を浴びてたたらを踏んだ。
 その隙に反転した夜は、瞬く間にマルコスとの間合いを詰め、ヴォールクを一閃する。
「やってくれるじゃねぇか、ドチビ!」
 マルコスは痛みに顔を歪め、傷を押さえて舌打ちした。それに対し、夜は射抜くような視線を向ける。
「俺は小さく見えるかもしれないけどお前たちなんか怖くないんだ、残念だったな」
「そうかよ……だが、あれを見ても同じことが言えるかな?」
 マルコスは肩越しに振り向いてニヤリと笑った。敵の後方から新たなマルコスが何匹もやってきたのだ。
「はっ!」
 ケイは横合いからマルコスの群れに衝撃波を放つ。だがそれは、いともあっさり弾かれた。
「アークデーモンの力がこれ程とは……。所詮ディアボロスなど塵芥に過ぎないという事ですか……」
 ケイは声を震わせて、如何にも恐れおののいたといった態度で後退る。全ては劣勢を装い、マルコスを油断させるためだ。
 実際はパラドクスも手加減し、わざと防がれてみせたのだが、マルコスたちはケイの思惑に気付くことなく彼をせせら笑った。
「分かってんなら諦めな、坊主」
 調子に乗ったマルコスたちが飛び掛かろうとした矢先、ケイはエアライドで宙を駆け上がり、上層の首都高速に移動する。
「あの野郎、逃げやがった」
「とんだ根性無しだぜ!」
 マルコスたちはゲラゲラと笑い、夜の追跡を再開した。しかしケイは再び下層に降りてマルコスたちを攻撃する。そして自分に注意が向く度にエアライドを駆使し、上層と下層の移動を繰り返して敵を撹乱し始めた。
「このガキが!」
「弱いくせして、しつこいんだよ!」
 マルコスたちは苛立ち、激怒して声を張り上げる。それは彼らが完全に理性を失った証拠であり、誘導作戦がほぼ成功したことを意味していた。


 みやびは羽衣を風になびかせつつ、レインボーブリッジに沿って飛翔していた。その両脚には光り輝くオーラを纏わせ、流れ星のように尾を引いて光の帯を描いている。
 明らかに目立つ彼女の姿は、誘導作戦の囮として有効に働いていた。当然みやびを追う敵の数も多く、彼女の後方には6匹のマルコスが姿を見せている。
「よしよし、上手くいっているのじゃ」
 みやびは時々後方を振り返り、マルコスの他に角の悪魔がいることを確認していた。マルコスたちと違い、直接手を出しては来ないが、きちんと付いて来ているようだ。
 だが念のため、みやびはわざと速度を遅らせて、蛇行しながらマルコスたちを振り返る。
「所詮おぬしらは群れないと何もできない、どうしようもない弱虫ー、なのじゃ! 群れたところでみやびちゃん1人を捕まえることもできない無能なのじゃー!」
 みやびが意地の悪そうな笑みを浮かべて挑発すると、マルコスたちは激昂して速度を上げた。
「いい加減にしろよ、てめぇ!」
「そこ動くんじゃねぇぞ!」
 だが彼らの爪がみやびに届こうかというタイミングで、レインボーブリッジの上から、ぬるがフリージングミサイルをばらまく。
「ぬおっ!」
「クソが! 何処からだ?」
 不意に冷気を浴びせられ、数匹のマルコスが、みやびから目を離した。彼らの注意が逸れたその隙に、みやびは再び速度を上げてマルコスたちを突き放す。
「ちくしょう、追え! 捕まえろ!」
「あっちもだ! 逃がすな!」
 マルコスたちは口々に叫び、二手に分かれてみやびとぬるを追い始めた。

「おっと、こっちにも来たか」
 ぬるは一度だけフリージングミサイルで牽制すると、敵に背中を向けて走り出す。マルコスたちは猛然と追い掛けてくるが、逃げに徹したぬるに追い付くことは出来なかった。マルコスたちを引き連れる形のまま、ぬるはレインボーブリッジを渡り切る。
「ここが、お台場……」
 ぬるは走りながら周囲に視線を巡らせた。
 ざっと見ただけでも遮蔽物の無い広い場所や、隠れながら戦える大きな建物がある。あとは各々が得意な場所を選んで戦うだけだ。
「ここまで来たら、もう逃げる必要はないな」
 ぬるはパラダイムホルダーを構え、追い縋るマルコスたちに再度フリージングミサイルを撃ち込む。そして彼らの足が止まった隙を狙い、一旦物陰に身を隠して体勢を整えたのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV2が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

●港区・お台場
「やれやれ、こんなとこまで来ちゃったけど何があるのかな?」
 角の悪魔はきょろきょろと辺りを見回した。お台場は区の境目であり、彼女としても理由が無ければあまり立ち寄らない場所だ。
「大勢で待ち伏せてる感じでもないし、何がしたいんだろ」
 彼女がここまで付いてきたのは、挑発に引っ掛かったというよりも、それを繰り返しながら逃げていくディアボロスたちへの興味だった。勝手に動き始めたマルコスたちを放っておけなかった、という理由もある。
「うーん……ひょっとして、本当にただ逃げていたのかな?」
 何にせよここまで来てディアボロスたちを放置するわけにもいかない。彼女は頭部の角を長く伸ばし、触角のように動かして周囲の気配を探り始めた。
エトワール・ローデット
先が見えないのは不安だよね。だからって私が明るい未来に導いてあげるなんて出来ないから、出来そうなことをやらせて。
食べ物が足りないみたいだね。
もしよかったら、私が探してくるよ。
ショッピングモールがいいかな?もしかしたら心当たりがある人がいるかもしれないしリーダーっぽい人に聞いてみよう。そうだ、【使い魔使役】で犬さんにも手伝ってもらおう。犬ってば鼻がいいもんね?勇敢だし……私みたいなのに従ってくれるかは分かんないけど……
あっ、それと布団だったね。見つけたら一緒に持って帰るよ。
私が運びきれなかった品はノートに場所をメモって渡しておこう。


九重・百
心情
「食糧支援ならお任せください!」

行動
持ち込んだ[穀物類][野菜・果物][うみたて卵]などを「料理」して食べることで【口福の伝道者】の効果で増やして振る舞います。
日持ちはしないが豪華な料理、シュトーレンなどの日持ちするパン・料理など様々な料理を作ります。
「今どきの保存食はかなり美味しくできていますが、ずっとそればっかりもつらいですから。」
 また、持ち込んだ[非常食セット]も食べて増やし、備蓄してもらいます。
「長期保存用ようかんなども、しょっぱい物の後に嬉しいですね。」

 食事量がどう見ても過剰ですが、ディアボロスなので生命に別状はありません。(カロリーは蓄積されます)


三鈴山・白雪
中身は分かるものの、開ける方法が見つからない。といったコンテナやガレージなどはありませぬか。
わたくしならば、こう、えいやっ!…と開けてしまえまする。
《菫鬼》でちょっとだけ力持ちになりましょう。

力仕事は得意ですよ!
例えば獲得したものの荷運び。
建材・家具・大きなビン類・大量の食糧などなんでもおまかせあれ。
拠点をより強くするのであればそちらのお手伝いもできます。
いまのハクは【怪力無双】にございますれば。

…いつも戦争が起きているディヴィジョンなのですよね。
化生同士の争いに巻き込まれるなんて恐ろしゅうございましょう。
こんな世相でも生き長らえる気力が少しでも湧くのなら、お仕事も戦いもお安いご用です。



 エトワール・ローデット(デーモンのデーモンイーター・g02251)は地下駐車場に続くスロープをゆっくりと下っていた。彼女の背中には山のような荷物が背負われている。
 本来なら少女が1人で運べる量ではないが、ディアボロスの身体能力を以ってすれば不思議はない。
 更にその足元には一匹の白い犬が、彼女と歩調を合わせて歩いていた。

 駐車場に入っていくと、恰幅の良い中年男性がエトワールを出迎えた。拠点のリーダー役を務めている男性だ。
「大丈夫だったかい?」
「うん、大丈夫」
 エトワールがそう答えると、彼は安堵と驚きが混じり合ったような顔で大きく息を吐いた。
「色々持ってきたから、確認してみて」
 エトワールは荷物を足元に下ろす。その中身はクラッカーやビスケット、レトルトなどの食料品。あとはタオルなどの日用品が少し。それらが大きめのリュックにこれでもかと詰め込まれていた。
「ありがとう、本当に助かるよ」
 リーダーの男性が労いの言葉を掛けるが、エトワールは首を小さく横に振って足元の犬を指した。
「ほとんど、この子のおかげだから」
 エトワールは廃墟となったショッピングモールを探索したのだが、皆考えることは同じらしく、あらかた他の区民たちが持ち去った後だったのだ。その中で残り少ないであろう食料品を見付け出したのは、彼女が使い魔として選んだ犬の嗅覚だった。
「あと……これでいいのかな」
 そう言いながら、エトワールは身体に縛り付けていた大きな風呂敷包みを解いて広げる。中から出てきたのは、3枚の敷布団だ。
「とりあえずこれだけだけど、まだ沢山あったから持ってくるね」
「すごいな……」
 男性が感嘆の声を洩らす。ここの住民も当然モールの存在を知ってはいたが、嵩張るものは大量に持ち運べない。のろのろと運んでいるところをアークデーモンに見付かったらと思うと、実行する気持ちにはなれないからだ。
「あとは、これも……」
 エトワールはノートを取り出すと、ページを1枚破ってリーダーに手渡した。そこには犬が嗅ぎ当てた食料の分布などをメモしてある。
「何から何まで……すまないね」
「気にしないで。それより、良い匂いがしてるけど……」
 エトワールがそう言うと、リーダーの男性は駐車場の奥を指し示した
「ああ、奥で料理をしてくれてる子がいるんだ」

 エトワールが探索に出ている間に、駐車場の一角には即席の調理場が完成していた。用意された道具や材料は、ほぼ全て九重・百(サキュバスのフードファイター・g00025)が持ち込んだ物だ。
 彼女はそれらをフルに活用し、手際良く動き回っている。
「すごいねぇ」
「美味そう……」
 調理場の周囲には人だかりが出来ており、料理中の百を感心した様子で見守っていた。まだ幼い子供であるにもかかわらず、見事な包丁捌きを見せる百の姿は、一種の娯楽にもなっているのだろう。
「はい、出来ましたよ!」
 そうしている間にも百の手が止まることはなく、多種多様な料理が次々と出来上がっていく。
「こういう料理は久し振りだなぁ」
 そう言って嬉しそうに微笑む男性を見て、百も笑顔を向ける。
「今どきの保存食はかなり美味しくできていますが、ずっとそればっかりもつらいですから。今日は沢山食べてくださいね!」
 見物していた者たちも配膳を手伝い始め、簡易テーブルに皿を並べていった。

「ねえ、お姉ちゃん」
 不意に呼び掛けられて振り向くと、そこには百よりも幼い子供が3人ほど、こちらを見詰めている。
「お菓子はないの?」
「お菓子ですか? じゃあシュトーレンを作ってあげましょう」
 百は快く引き受けたが、子供たちはきょとんとして百を見上げている。どうやらシュトーレンを知らないようだ。
「シュトーレンというのは……いえ、そうですね。何か食べたいお菓子はありますか?」
 そう訊ねてみた途端、子供たちは目を輝かせる。そして百の袖を掴み、食べたい物を次々にリクエストし始めた。

 外が騒がしくなったのは、ちょうどその時だった。といっても剣呑な雰囲気ではなく、あくまでざわついているといった程度だ。
「どうしたのかな……」
 エトワールが煎餅を齧りながら様子を見に行くと、数人の住民が駐車場の入り口に集まっている。彼らの視線は、ちょうど拠点に帰ってきた三鈴山・白雪(童子・g02924)に注がれていた。
 その理由は1つ。彼女が小型のコンテナを抱えていたからだ。小型とはいえ、恐らく1トンは超えているだろう。中身次第では、もっと重いはずだ。
 それを見た住民たちは驚き、感心という域を超えて呆然となっている。
「……おや、何かございましたか?」
 皆の視線が集まる中、白雪は駐車場の外でコンテナを静かに下ろした。白雪とコンテナを見比べながら、エトワールがコンテナに歩み寄る。
「お疲れ様」
「いえいえ、この程度は平気にございます」
 白雪は笑顔で応じ、コンテナの扉を開けた。中を覗き込むと、そこには大量の飲料水が入っている。
「沢山あるね……」
「ええ。これならばそのまま飲むほかにも、色々と使い道がありましょう」
 白雪とエトワールは協力して飲料水のボトルを拠点の中へ運び込んでいく。
 住民たちも加わって作業はあっという間に終わったが、白雪たちが空っぽになったコンテナのところに戻ると、その前でリーダーの男性が何事かを考えていた。
「お邪魔であれば、元あった場所に戻してきますが……」
 白雪がそう声を掛けると、彼は笑顔で首を振る。
「いや、これを使えばバリケードになるかなと思ってね」
「なるほど、そういうことでございましたか」
 白雪は合点がいったと頷いた。
「拠点をより強くするのであれば、そちらのお手伝いもできます。いまのハクは怪力無双にございますれば」
 ぐっと腕に力を込め、白雪は力こぶを作ってみせる。
 実のところコンテナを盾にしたところで、クロノヴェーダ相手にどこまで役立つかは分からない。それでもいざという時、時間稼ぎにはなるかもしれなかった。
「でも、そうなるとコンテナが足りないかも……」
 そう言いながらエトワールは駐車場の出入り口を振り返った。
 出入り口はそれなりに広いため、白雪が運んできた小型コンテナ1つではバリケードとして頼りない。あと何往復かしてコンテナを追加する必要があるだろう。
「同じ型の物でしたら、まだ幾らか残っておりました。それほど遠い場所ではありませぬゆえ、すぐにでも運べるかと」
「そうだね……私が手伝えば、もう少し早く終わるかな?」
 そうやって2人が相談していると、そこに百がやってきた。
「食事の時間ですよ。もう準備は出来ていますから、お二人も是非」
「私も食べていいのかな?」
「もちろんです!」
 エトワールの問いに、百は大きく頷いた。
 パラドクスの力があれば、百が作った数々の料理を山のように増やすことが出来る。しかしその効果を発揮するためにはディアボロスが料理を口にする必要があるのだ。そういう意味では3人で食べるのが一番効率的だった。
「こちらも食べてくださいね」
 百は2人に非常食セットを手渡す。自分たちが去った後でも、長期保存できる食料を備蓄できるようにするためだ。
「ではハクもご相伴に預かるといたしましょう」
「そういうことなら沢山食べないとね。楽しみだな……」
 エトワールは非常食の乾パンに手を伸ばしながら早足で歩き出す。百と白雪はゆっくりとした歩調で、その後に付いていった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV3になった!

四五六・ナナコ
ルクスメイト(g00609)呼び名:メイちゃんと一緒に参加
アタイの秘書でありいつも一緒の頼れるパートナー、戦闘の時も安心して背中を預けれる大切な存在

「悪魔なんだけど色々混ざってミックスジュースみてぇだな。」
アタイは普通のデーモンで良かったぜ。バナナのデーモンだったら、ちょっと考えるかな!

アタイは黄金灼滅者の一撃を発動!異世界のバナナ好き戦士の幻影を召喚!
「サイキックなバナナパワーが迸るぜ!」
バナティック・シリンダーで敵に向けて一直線のバナナイエローでラインを引く!そのラインに沿って幻影が突進攻撃!
「バナナ一本あれば何でもやってみせるぜ! うーん、いい言葉だぜ…!」


ルクスメイト・ケーニッシュ
アドリブ・絡み歓迎です
四五六・ナナコ(g00005)と行動
ナナコと呼ぶ
戦闘面では共に戦うパートナー
私生活では秘書とか家事手伝いみたいなことをしている

復興支援や避難誘導の邪魔をできないよう、戦って引きつけます
「狼か山羊か鳥か、はっきりして欲しい見た目ですね」
と、思ったら手はヒトっぽくて気持ち悪いです
まあ、容赦なく攻撃できるということですね
魔骸連刃と爪牙の切れ味勝負といきましょう



「おや、囲まれてしまったなぁ」
 やや楽しげにそう言うと、四五六・ナナコ(ドクトル・バナナユーザー・g00005)は眼前に立つ2匹のマルコスを見やる。その表情は自信に溢れ、窮地であることなど微塵も感じさせない。
 そのナナコと背中合わせに立っているのはルクスメイト・ケーニッシュ(銀の湖面・g00609)。彼女の前にもまた2匹、マルコスが立ち塞がっていた。
「どうしますか、ナナコ」
 そう訊ねるルクスメイトの声や所作に乱れはなく、その姿はまさに冷静沈着を絵に描いたようだった。
 そんな2人が何故このような状況に追い込まれたかというと、ナナコがバナナの素晴らしさについて思索に耽っていたら、何時の間にか敵に囲まれていたのだ。
「この程度は問題ないよ、メイちゃん。慌てることはないさ」
「その根拠について説明してくれますか?」
「アタイにはバナナがある! 人類の英知が詰まった奇跡の果実を手にしてるんだぜ? なんとでもなるはずだ!」
「……なるほど」
 納得したのか呆れたのか、あるいは気にしても仕方ないと考えているのか。ルクスメイトはそれ以上訊ねない。
「何をゴチャゴチャ言ってやがる!」
「逃げられると思うなよ……」
 マルコスたちは牙を剥き出し、爪を振りかざして威嚇する。
 その様子をじっと見据えていたルクスメイトは、ややあって口を開いた。
「狼か山羊か鳥か、はっきりしてほしい見た目ですね」
 不快の念か、あるいは純粋な疑問から出た言葉なのか、その表情からは窺えない。
 それを聞いたナナコは敵から目を逸らさずにニヤリと笑った。
「いやー、確かにメイちゃんの言う通りだ。悪魔なんだけど色々混ざってミックスジュースみてぇだな」
「手はヒトっぽくて気持ち悪いです」
「アタイは普通のデーモンで良かったぜ。でもまぁ、バナナのデーモンだったら、ちょっと考えるかな!」
 そう言ってケラケラと笑いだしたナナコを前に、マルコスたちは烈火の如く怒りだす。
「ぶち殺してやる……!」
「死ねっ!!」
 マルコスたちは弾かれたように飛び掛かる。
 だがその爪が届く寸前、ナナコとルクスメイトは全く同じタイミングで左右に大きく跳んだ。
「なにっ!?」
「くっ!」
 マルコスたちからは、一瞬2人が視界から消えたように見えたのだろう。同士討ちになりかけた彼らは動きを乱し、たたらを踏んだ。
 その隙を逃さず、ルクスメイトは魔晶剣を構えて斬り掛かる。
「魔骸連刃と爪牙の切れ味勝負といきましょう」
 そう言うと彼女が握った剣の刀身から、鋭利な刃が幾つも生成された。乱杭歯のように不規則な刃は、マルコスの毛皮と肉をズタズタに切り刻む。
「ぐうぉっ!」
 腹部を切り裂かれたマルコスは苦悶の表情を浮かべた。彼は残る力を振り絞って反撃の爪を振るったが、それはルクスメイトの肩口を浅く切り裂いただけ。
「さっすがメイちゃん!」
 パートナーの戦いぶりを横目で見つつ、ナナコは異世界からバナナ好き戦士の幻影を召喚する。
「サイキックなバナナパワーが迸るぜ!」
 その言葉と共にバナティック・シリンダーを一振りするとペイント塗料が迸り、バナナイエローの奔流となってラインを引いた。
 自分と敵を結ぶかのように引いたこのラインは、言わば導火線だ。戦士の幻影はラインを辿って燃え進む炎のようにマルコスへと突進し、敵の身体を深々と穿ち貫く。
「がはっ!」
 巨大なバナナの直撃を受けたマルコスは、力尽きて仰向けに倒れ込んだ。そして戦士の幻影が消え去ると、濃厚で芳醇なバナナの香りが余韻として辺りに残る。
「バナナ一本あれば何でもやってみせるぜ! うーん、いい言葉だぜ……!」
 辺りに立ち込める甘いバナナの香りを胸一杯に吸い込み、ナナコはその芳しさに恍惚とした表情を浮かべた。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!

リオーネ・クア
ディアボロスが居ないことにされた後でもアークデーモンに抵抗している人達
力を持たないのに抵抗し続けるってとても怖いと思う
俺には戦えるだけの力があるけどいつまでも恐怖が付きまとってるのに…
だからなんとしても助ける

他のディアボロスによっておびき出されたマルコス達に対してパラドクス「狙舞の槍」を発動
ロッソを召喚しマルコス達に突っ込ませて攻撃
飛び回らせて攪乱しながらも狙う敵は同じ敵、確実に数を減らすよ
戦闘知識にて敵の行動を予測して攻撃はできる限り回避するんだ

ロッソが攻撃されても俺が攻撃されてもダメージが体を焼く
痛みは恐怖を呼ぶけれど怯んだりはしない
港区の人達の苦難に比べたらこんなの大したことじゃないから



 港区、お台場。
 リオーネ・クア(ひつじの悪魔・g01176)は、崩れかかったショッピングモールの中に身を潜めていた。
 息を殺して聞き耳を立てていると、マルコスたちの足音――カチャカチャという爪の音――が近付いてくる。その音からして敵は2匹のようだ。
「ここに何人か逃げ込んだらしいぜ」
「どっかに隠れてやがるな? 見付け出して引き裂いてやる!」
 リオーネの存在に気付いていないのか、マルコスたちは気を吐きながら無警戒に近付いてくる。
 敵が歩いている通路の曲がり角。その角縁に隠れたまま、リオーネは仕掛けるタイミングを窺っていた。
(「やっぱり、まだ少し怖いかな」)
 不安と緊張で呼吸が乱れる。それを鎮めようと、リオーネは大きく深呼吸をした。その際、舌先が鋭い犬歯に触れる。それは彼がディアボロスとしての力を手に入れた証だった。
(「……力が無くても抵抗を続けている人たちだっているのに」)
 リオーネは自分自身を奮い立たせて恐怖心を振り払うと、メーラーデーモンのロッソを召喚する。
「頼んだよ」
 そう声を掛けると、ロッソは槍を手にしてマルコスたちへと突っ込んでいく。
 敵もすぐさまロッソに気付き、爪を振るって応戦し始めた。
「なんだ、こいつは?」
「叩き落とせ!」
 ロッソは通路のただ中を縦横無尽に飛び回り、マルコスたちを注意深く観察する。そしてマルコスの一方に、刃物で斬り付けられたような傷を見付け出した。
 恐らくお台場に誘導した際、他のディアボロスが付けたものだろう。槍を構えたロッソはマルコスたちの爪を掻い潜り、その傷口を狙って何度も突き刺した。
「このやろぉっ!」
 その執拗さと痛みに耐えながら、マルコスの方も幾度となくロッソを引き裂く。
 だがロッソは怯むことなく、その相手だけを狙い撃ちにしていった。

「くっ、この程度……」
 リオーネは歯を食いしばり、ロッソから自分へと伝わってくる痛みを堪えていた。
 この港区で今なお理不尽と戦い続けている人たちのことを思えば、これくらい大したことはない。一時の痛みよりも、不安や恐怖に支配された生活を続ける方がずっと辛いはずなのだ。
(「……それなのに、俺が『俺にしか出来ない事』から逃げるわけにはいかない」)
 ややあってロッソの槍がマルコスを討ち取ると、リオーネは残ったもう1匹を倒すために気合いを入れ直すのだった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【平穏結界】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!

ベアトリス・リュウフワ
獣臭い上に内外ともに醜悪――存在自体が理解不能ですわね。
汚物は一刻も早く消し去りましょう。目に映るだけで不快ですわ。

畜生ごときにわたくしの舞踊を披露するなんて誠に遺憾ですわね。感謝しながら死になさい。

本能のままに動く相手は動きが直線的。【戦闘知識】で動作を読み、【ダンス】で培った、緩急のついた動きで受け流しましょう。
舞踊というものは全身運動の極致であり、不規則的な回避動作をも可能にします。
一瞬でも惑えば肉片となって地面に散らばるでしょう。
翼を断ち、手足を刻み、喉を潰し、首をはねる。一切の容赦なく、驕りなく、【蹂躙】いたしますわ。
ああ、我ながらなんと慈悲深い――。



「どうした、お嬢ちゃん。遊んでほしいのか?」
「無理言うんじゃねぇよ。さっきの連中と同じで、逃げることしか出来ねぇさ」
 マルコスたちは牙を剥き出して、下卑た笑い声を上げる。それを見たベアトリス・リュウフワ(強欲と傲慢のミルフィーユ・g04591)は、僅かに眉根を寄せた。
「獣臭い上に内外ともに醜悪――存在自体が理解不能ですわね」
 ベアトリスは片手で口元を押さえつつ、彼らに冷ややかな視線を向ける。もう一方の手には、一振りの直剣が握られていた。
「お、やる気かよ」
「いい度胸だ」
 マルコスたちの眼光が鋭さを増し、ベアトリスに突き刺さる。しかし彼女は平然とそれを受け流した。
「畜生ごときにわたくしの舞踊を披露するなんて、誠に遺憾ですわね。感謝しながら死になさい」
 そう冷たく言い放つと、ベアトリスは瞬時に敵との間合いを詰める。
「食らえっ!」
 マルコスは彼女の頭を狙って爪を振り下ろす。身を捻ってそれを躱したベアトリスは、その勢いを利用して敵を斬り付けた。
 そのまま流れるような動きで相手を翻弄し、その中に鋭い斬撃を幾つも忍ばせる。それは文字通りの舞踊であり、死を招く剣撃の嵐だった。

 幾度か攻防を繰り返した末、マルコスたちの姿勢に変化が現れる。極端な前傾姿勢から更に低く構えを取るようになり、完全な四足獣となったのだ。
 知性も理性もかなぐり捨てて、獣の本能に身を任せた彼らは、ぎらつく視線をベアトリスに向ける。そして低い唸り声を上げ、四方八方から彼女に襲い掛かった。
 しかしベアトリスは猛獣の爪や牙をひらりと躱し、あるいは直剣で受け流す。
 それを繰り返しているうち、一方的にマルコスたちの傷が増えていく。その様子は、まるで刃に切り刻まれるため、自ら嵐へ飛び込んでいるかのようだ。

 ――そして、舞踊の終わりは唐突に訪れた。
 脚を切り裂かれたマルコスが体勢を崩した刹那、ベアトリスは返す刀でその首を刎ねる。胴体のみとなった獣が路上に沈んだと同時、もう1匹が大きく跳躍し、頭上から襲い掛かってきた。
 だがそれを予期していたかのようにベアトリスの腕が跳ね上がり、銀光が一閃する。結果、喉笛を切り裂かれたマルコスは、どさりと倒れ込んだまま動かなくなった。
「ふぅ……」
 ベアトリスは小さく溜め息を吐き、己の髪やドレスに返り血が付いていないことを確認する。そしてマルコスたちの躯は一顧だにせず、その場から歩み去った。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【壁歩き】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

三鈴山・白雪
先鋒のみなさまがた、お見事にございまする。
おなかも膨れて元気いっぱい。ゆきましょう!

ここは、ええと確か…ショッピングモール。というのでしたね。
いまや崩れて、宛ら奇岩の城です。
あちこち抜けたり、突き出ていたり、縦横無尽の障害物。

ここならきっと目一杯戦えまする!
難所を警戒して降りてこないのならコンクリートを投げつけます。えいや。

《地形の利用》はハクのもっとも得意とするところ。
跳び、踏みつけ、掴み、殴ります。
「何を」というと、なんでも。
廃墟であれ、けものの体であれ、ハクにとっては踏み台です。

まごう事無き化生のたぐい。
わたくしども三鈴山鬼人衆にとって狩るべきもの。
飛ぼうが駆けようが逃がしませぬ。



「ここは、ええと確か……ショッピングモール、というのでしたね」
 そう独りごちながら、三鈴山・白雪(童子・g02924)は大きな建物を見上げていた。本来ならば多くの人々が訪れる賑やかな場所なのだが、今は人影も無く閑散としている。
 その理由は、建物の裏手に回るとすぐに分かった。
 立派な外観は正面側だけであり、裏側は大きく崩れたまま、見るも無残な姿を晒していたのだ。散乱した瓦礫が山となっている上に、残っている柱や外壁にも大きく亀裂が走っている。多少危険な場所ではあるが、瓦礫などの障害物は逆に利用し易いかもしれない。
「ええ、ここならきっと目一杯戦えまする!」
 白雪は鈴の音を響かせながら、軽やかに瓦礫の山を越えていく。屋上は駐車場になっていて、車両が何台か放置されていた。
「おい」
 不意に頭上から声が降ってきた。
 空を見上げると、そこには2匹のマルコスが白雪を見下ろしている。
「こんな所にガキ1人とは、ちょいと不用心じゃねぇか?」
「そのような心配は無用にございます」
 白雪が構えを取ると、マルコスたちが二方向から突っ込んできた。その攻撃を躱しつつ、白雪は小さな瓦礫を幾つか拾い上げる。そして間髪入れずに投げ付けるが、コンクリートの礫は、鋭い爪によって切り裂かれた。
「その程度は食らわねぇよ」
「ならば……」
 白雪はマルコスたちから視線を外し、壁が崩れ落ちた箇所からショッピングモールの中へ飛び込んだ。
「……何か使える物があればよいのですが」
 四方に視線を巡らせながら、白雪は崩れかかった通路を駆け抜ける。そして見付けたのは、崩れた壁から露出して脆くなった鉄骨だった。
 それを素早くもぎ取ると、白雪は投げ槍のように構え、追い掛けてきたマルコスを狙って投擲する。鉄骨は弾丸のような速度で敵を捉え、そのまま壁に打ち付けた。その衝撃で壁と天井が崩れ落ち、大小様々な瓦礫がマルコスに降り注ぐ。
「ちぃっ!」
 もう1匹のマルコスは、崩落に巻き込まれまいと逃げ出した。その様子を尻目に、白雪は屋上へと駆け上がる。そして1台の自動車に歩み寄ると、それを両手で抱え上げた。
「はて、何処へ逃げたのでしょうか……」
 自動車を持ち上げたまま、白雪は敵が逃げた先に視線を巡らせる。すると瓦礫の陰からこちらを窺っていた相手と目が合った。その途端にマルコスが身を翻す。
「逃がしませぬ!」
 敵の背中に狙いを定め、白雪は渾身の力で自動車を投げ付けた。その直撃を受けたマルコスは、自動車もろとも瓦礫の山に叩き付けられる。そして土煙が舞い上がる中、ガラガラと崩れ落ちる瓦礫の波に飲み込まれていった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!

藺草・風水
即興連携、アドリブ歓迎
「大天使も嫌いだけど、アークデーモン共も気にくわないの」
畏怖の感情以外興味を持たないアークデーモンへの否定の意志を籠めて戦う

「おまけのついでに此処で死んでもらうの!」
【天来受砲】で砲撃
反撃には【エアライド】と【飛翔】の機動力で対応
可能な限り、おまけ(江東区のクロノヴェーダへの挑発)を兼ねて大声や派手な吹き飛ばしで“そこで”戦いが起きてると遠くからでも解るようにしながら戦う


天咲・ケイ
余興は終わりですね。ここからが本番です。
随分残忍な事をしてきたようですが、そろそろ
代償を支払って頂く事になりそうですよ。

まずは牽制の【衝撃波】を放ちながら、闘気で防御しつつ
敵の角の動きをよく【観察】していきます。
そして【グラップル】による接近戦を仕掛け、
角の攻撃は【飛翔】を駆使して【攪乱】する事で回避。
【エアライド】により最適経路で敵の死角に回りこみ、
【呼吸法】で高めた【破軍衝】を放ちましょう。
猛毒を受けた場合も呼吸法で凌ぎます。

戦闘中は周囲の障害物等を【吹き飛ばし】ながら
派手に立ち回り、可能であれば味方と連携して攻めます。



「うーん……こういう時のために連れ回してたんだけどなぁ」
 角の悪魔は気だるげな口調でそう言った。十数匹もいたマルコスは最早1匹も傍におらず、残っているのは彼女1人だけだ。
「余興は終わりですね。ここからが本番です。随分残忍な事をしてきたようですが、そろそろ代償を支払って頂く事になりそうですよ」
 悪魔との間合いをはかりつつ、天咲・ケイ(人間の破軍拳士・g01192)は、彼女に射るような視線を向ける。
「余興かぁ……」
 角の悪魔はいまいちやる気が無さそうに頭を掻いた。
「残忍って言われてもねぇ……仕方ないよ、怖がってもらうためなんだからさ」
「では、力づくで止めるしかありませんね」
 ケイは素早く距離を詰め、衝撃波を繰り出して牽制する。
 それを難なく躱し、角の悪魔は口元に笑みを浮かべた。逆に頭部の角を伸ばして、ケイを突き刺そうとする。その刺突を闘気で受け止め、ケイは再び距離を取った。
 そして2人の距離が離れた瞬間を狙い、藺草・風水(天使喰らいの重ガンナー・g00346)が重弾幕乱射機で角の悪魔を狙う。
「大天使も嫌いだけど、アークデーモン共も気にくわないの」
 飛翔して逃げる悪魔を追うように、風水はガトリング銃を掃射して辺り一帯を薙ぎ払った。
 ビルの外壁や窓ガラスを故意に破壊し、彼女はひたすらに撃ちまくる。銃声やガラスの砕ける音が辺りに響き渡り、現場は戦争映画さながらの状況になっていた。
 その狙いは目と鼻の先にある江東区。そこに居るであろうクロノヴェーダへの挑発だった。
 風水は掃射を続けながら、横目で江東区方面をちらりと見やる。すると複数の人影が視界に入った。しかし、すぐに隠れてしまったために、普通の人間かクロノヴェーダかまでは判別できそうにない。ただ少なくとも今すぐ襲ってくるようなことは無さそうだった。

 角の悪魔は風水の掃射を躱しながら飛び回っている。それを追って、ケイは空へと舞い上がった。
 放たれた矢のような勢いで一直線に飛翔したケイは、角の悪魔に激突する寸前で宙を蹴り、彼女の頭上を飛び越えて背後に回り込んだ。
 だが角の悪魔は振り向きもせず、背中の角を槍のように伸ばしてケイを狙う。
「くっ!」
 ケイは咄嗟に身を捻り、その一撃を回避した。
 しかし躱したはずの角は蛇のようにうねりながらケイを追跡する。どうやら彼女の角は、昆虫の触角と同様に優れた感覚器官としても使えるらしい。
「……死角は無い、ということですか」
 ケイはビルの壁面や街灯、信号機など、様々な物を蹴り付けて派手に打ち壊しながら方向転換を繰り返す。縦横無尽に動き回って追尾してくる角を振り切ると、ケイは再び角の悪魔と向き直った。そして今度は襲い来る角を掻い潜り、正面から突っ込んでいく。
 幾本かの角が身体を掠めるが、ケイはそれに構わず相手の脇腹に拳を叩き込んだ。それと共に凄まじい衝撃が悪魔の全身を突き抜ける。
「あうっ!」
 衝撃波に吹き飛ばされた角の悪魔は、そのままアスファルトの路面に叩き付けられた。
 しかし同時にケイの呼吸が乱れ、その身体から力が抜け始める。
「これは……毒?」
 先程手足を掠めた角から毒を流し込まれていたのだろう。それを見た角の悪魔が、嘲るようにニヤリと笑った。
「けど、今のは痛かったなぁ。ちょっと油断したか」
 そう言いながら立ち上がった彼女は、ケイに追い討ちを掛けようと翼を広げる。

「そうはさせないの!」
 角の悪魔をケイに近付けまいとして、風水はガトリング銃による掃射を再開した。それを一旦撃ち尽くすと、今度はアームキャノンを構え、その砲口をアークデーモンに向ける。
「おまけのついでに此処で死んでもらうの!」
 砲口が火を吹き、砲弾が真っ直ぐに角の悪魔を襲った。彼女は飛翔して逃げ出したが、天使の力を込めた砲弾は、悪魔の背後に食らい付き、どこまでも追い掛けていく。
「しつっこいなぁ、もう!」
 避け切れないと判断した悪魔は、伸ばした角を折り重ねて盾にした。だが砲弾は角の盾を突き破って、彼女の身体に突き刺さる。
「……やってくれるじゃない」
 角の悪魔は全身の角を棘のように鋭く固め、風水を狙って突撃した。風水はガトリング銃を連射して敵の角を折り砕く。けれど砕けた角は即座に再生し、再び鋭い棘を作り出した。
「甘いよ!」
 風水は大きく後ろに跳んで、敵の突進を避ける。しかし2本の角が後を追うように長く伸び、槍となって風水の右足を貫いた。
「痛っ!」
 風水は痛みに耐えながら天晶付剣を振るい、突き刺さった角を素早く切り落とす。
「これでおあいこね」
 ゆっくりと立ち上がる風水を眺め、角の悪魔は薄笑いを浮かべた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【動物の友】LV1が発生!
【エアライド】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV5になった!

四五六・ナナコ
引き続きルクスメイト(g00609)呼び名:メイちゃんと一緒に参加

「あっ、アイツなんか角とか持ってやがる。おんなじ悪魔っ子なのに!羨ましいぜ!」
嫉妬のパワーからなのかネメシスモードを発動して身体にパワーが漲ってくる感覚が!
「アタイの方が可愛いってそりゃ~~そうっしょ~~~!!!かぁ~!負けてらんねぇな!」
自信満々に返答するがデレッデレである


「顕現せよ、黄金果実の極彩世界」で攻撃
バナティック・シリンダーはカラフルな黄色を三本セレクトしてセット!
メイちゃんが前衛で攻撃を受けているところにアタイが後ろから優雅に攻撃を叩き込んでやるぜ!
「これがアタイ色の世界。その世界の頂点はクイーンただ一人だけさ!」


ルクスメイト・ケーニッシュ
アドリブ・絡み歓迎です

四五六・ナナコ(g00005)と行動
ナナコと呼ぶ
戦闘面では共に戦うパートナー
私生活では秘書とか家事手伝いみたいなことをしている

「羨ましいですか?比べようがないくらいナナコの方が可愛いですよ」
事実ですので特に強調する必要もないことですが、気にしているようですので。

「魔骸連刃……貴女が相手をするのはヒトの歴史の積み重ねです。貴女が生み出す角如きに負けるわけがありません」
次々と別の武器を生み出して角とかち合わせていきます
しかし、私は露払い。本命はナナコにお任せします



 ケイが後ろに引けば風水が援護射撃を始め、風水の射撃が止めばケイが距離を詰めて格闘戦に持ち込む。即席ではあるが、近距離と遠距離で戦う2人の連携は上手く噛み合っていた。
 しかし、その2人と互角以上に戦い続けている角の悪魔には、まだまだ余裕があるようだ。
「あっ、アイツなんか角とか持ってやがる。おんなじ悪魔っ子なのに! 羨ましいぜ!」
 全身から角を生やして戦う敵の姿を見て、四五六・ナナコ(ドクトル・バナナユーザー・g00005)は軽く嫉妬の炎を燃やす。さらにネメシス形態を発動した彼女の身体には、嫉妬の熱とパワーが満ちていた。
 そんな様子のナナコをちらりと眺め、ルクスメイト・ケーニッシュ(銀の湖面・g00609)が口を開く。
「羨ましいですか? 比べようがないくらいナナコの方が可愛いですよ」
 さらりと言ったその一言に相好を崩し、ナナコは照れた様子で頭を掻いた。
「アタイの方が可愛いってそりゃ~~そうっしょ~~~!!! かぁ~! 負けてらんねぇな!」
 先程までの様子はどこへやら。満面の笑みを浮かべたナナコは、びしっと角の悪魔を指し示す。
「いくぜメイちゃん、2人であいつを倒すんだぜ!」
「了解です」
 ルクスメイトは魔晶剣を構えて前に出ると、そのまま角の悪魔に向かって駆け出した。
 こちらの思惑に気付いたか、角の悪魔はルクスメイトの動きに合わせて突撃してくる。彼我の距離が一瞬で埋まり、剣と角がぶつかり合って火花を散らした。
「魔骸連刃……貴女が相手をするのはヒトの歴史の積み重ねです。貴女が生み出す角如きに負けるわけがありません」
「あっそ、じゃあ試してみよっか」
 その言葉と共に、悪魔の全身から伸びた角がルクスメイトに襲い掛かる。それに対し、ルクスメイトは次々と鋭利な刃を生み出して、角の悪魔を斬り付けた。お互いに相手の攻撃を防ぎ、あるいは掻い潜ろうとして、無数の角と刃が交錯し、凄まじい速度で攻撃を繰り返す。
 だが優勢なのは角の悪魔だった。間断なく突き出される角の手数に、ルクスメイトは少しずつ押されていく。自身の有利を確信したか、悪魔の顔に残酷な笑みが浮かんだ。
「あたしの勝ちってことでいいかな?」
「……私はあくまで露払いですから」
 劣勢にも拘らずルクスメイトの表情には変化が無い。それはひとえにナナコへの信頼から来るものだ。
 そしてそのパートナーの声が、背後から響き渡る。
「あとはアタイに任せな! こいつを叩き込んでやるぜ!」
 ナナコが選んだのはカラフルな黄色。それを3本セットしたバナティック・シリンダーから描き出されるのは、もちろん黄金の果実だ。ルクスメイトを飛び越えたペイントアート群は、馥郁としたバナナの香りを纏わせながら角の悪魔を攻撃する。
「これがアタイ色の世界。その世界の頂点はクイーンただ一人だけさ!」
 ナナコは勝ち誇ったように宣言すると、角の悪魔に得意げな視線を投げる。が、当の悪魔自身は煙のように姿を消していた。
 どこへ行ったのか。そう思った瞬間、ナナコの背中に激痛が走る。
「くぅっ!」
 何時の間にか背後に回り込んでいた角の悪魔が、鋭く変化させた角をナナコの背中に突き立てていたのだ。悪魔の角はナナコの防御フィールドを突き抜けて、彼女の白衣をも切り裂いている。
「それ以上は許しません」
 急ぎ駆け付けたルクスメイトが、角の悪魔に斬撃を見舞う。それをふわりと跳んで躱し、角の悪魔は2人から距離を取った。
「ナナコ、大丈夫ですか?」
 ルクスメイトは角の悪魔に刃を向けつつ、ナナコに問い掛ける。
「多少は痛むが、これくらいは何ともないぜ!」
 そう答えたナナコは、いつも通りの自信に満ちた表情を浮かべた。そして懐からおもむろにバナナを取り出し、丁寧に皮を剥いて一口齧る。
「この味が! この香りが! アタイを難度でも甦らせるんだぜ!!」
 そう言って胸を張るナナコの瞳は、戦いの前よりも活力に満ち溢れていたのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【活性治癒】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!

翡宮・夜
さあ、もうお前しか居ないよ。
身内が悪魔なんだけどお前よりよっぽど綺麗だ。お前はここでお終いなんだ。はいそうですかとはいかないだろうが倒れてもらう。

怪力無双で斬り掛かるか。これは愛用のナタだ。切れ味鋭いんだ。
斬撃と薙ぎ払い攻撃を仕掛ける。部位破壊を狙っていこう。
追い詰めたらメタリックプロミネンスを心臓の動力炉から繰り出す。
近距離の熱からは逃げられないからな。

回避は飛翔とエアライドを使って忍耐力で耐えよう。



 鞭のようにしなる角が、上下左右からルクスメイトを攻め立てる。その猛攻をどうにか受け止め、あるいは躱しながらルクスメイトは少しずつ後退した。
 複数のディアボロスと戦い続け、傷付いているにも拘らず、その動きは未だ個々のディアボロスたちよりも上のようだ。
「交代だ」
 翡宮・夜(大食サイボーグ・g00351)は、後ろに退いたルクスメイトと入れ替わるようにして前に出た。
 アスファルトの路面を強く蹴り付け、敵の真正面に大きく飛び込むと、その高さと勢いを利用して敵の頭上にナタを振り下ろす。
「新手? ……しつこい!」
 角の悪魔は一瞬で数本の角を束ね、それを頭上にかざして受け止めた。夜はすぐさま彼女の肩口を蹴って後ろに跳ぶと、着地した瞬間、跳ね返るようにして再び距離を詰める。
 しかし角の悪魔もそれを予想していたのか、夜の突進に合わせてカウンター気味に角を突き出した。それをナタで払い除けた夜は、続けざまに突き出された角を再びナタで受け止める。
「さあ、もうお前しか居ないよ」
 夜は角を押し返そうとして、ナタを握る手に力を込めた。力試しをするかのように押し合いながら、角の悪魔は口の端を持ち上げて笑う。
「あたし1人いれば十分でしょ?」
 そう言いうと、角の悪魔は盛んに攻め掛かった。夜も懸命に応戦するが、やはり手数で追い付かない。このまま続けて相手の疲労を誘う手もあるが、恐らく自分がもたないだろう。
「……仕切り直すか」
 夜は飛翔して上空に舞い上がった。そのままビルの陰に入っていくが、角の悪魔はここぞとばかりに追ってくる。
「何処に行くつもり?」
 彼女は夜に追い縋り、槍のように長く伸ばした角を突き出した。
 宙を蹴ってそれを躱した夜は、すかさず心臓の動力炉から高熱の火炎を噴出する。猛火が角の悪魔を包み込み、その肌と角を焼き焦がした。
「あうっ……このっ!」
「お前はここでお終いなんだ。はいそうですかとはいかないだろうが倒れてもらう」
 夜は渾身の力でナタを一閃し、角の悪魔をビルの外壁に叩き付ける。彼女はそのまま壁に沿って真っ逆さまに落ちていった。
 だがそれでもすぐに立ち上がると、燃え盛る角を自分で切り落とし、全身に纏っている炎を振り払う。
「まだまだ……この程度じゃ終われないなぁ」
 憎悪のこもった嘲笑を夜に向けると、角の悪魔は切り落とした角を再生し始めた。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!

エトワール・ローデット
しまった。お台場を探してたら出遅れた。……あわ、も、もうリーダー格しかいないの?
こーなったらやるしかない。

敵の攻撃には飛翔やエアライド、壁歩きで回避しながら、魔骸連刃で攻撃。
一閃ごと真っ二つにする気持ちで。伸びてきた角は踏みつけて動きを封じ、そのまま懐を狙うよ。
そこのおっかないデーモン。角か飾りかなんだか知らないけどそのご自慢の武器へし折ってやるんだから…ぁ、ごめんなさい…調子に乗りました。まぁそれはそれとして手加減はしないからね。



 お台場にやってきたエトワール・ローデット(デーモンのデーモンイーター・g02251)は、きょろきょろと辺りを見回した。
 周辺にアークデーモンの姿は見えず、また一般人の気配も感じられない。その代わり、つい今しがた行われたばかりであろう戦闘の痕跡が、そこかしこに残されていた。
「……出遅れたかな」
 気分が凹むとお腹も減るが、今はそうも言っていられない。かろうじて聞こえる銃撃や剣戟の音を頼りに、エトワールは戦場へ向かって走り出した。

 そうしてエトワールが辿り着いたのは、江東区にほど近い交差点。そこでは既に数人のディアボロスが、敵の首魁である角の悪魔と戦っていた。
(「……あわ、も、もうリーダー格しかいないの?」)
 エトワールはやや困惑した様子で周囲を見やる。だがマルコスたちの姿はどこにも見えず、視線の先では夜と角の悪魔が、斬撃と刺突の応酬を繰り広げていた。
(「こーなったらやるしかない」)
 覚悟を決めて飛び出すと、エトワールは敵との距離を一気に詰める。夜に向けられた角を狙い、渾身の力で魔晶剣を振り下ろした。すると悪魔の角は、いともあっさり折れ砕ける。
 だが叩き斬ったはずの角は、エトワールの目の前で瞬時に再生していった。
「また? どんどん増えてくるじゃない……」
 角の悪魔は苛立った様子で振り向いた。全身から伸びた幾本もの角は、ゆらゆらと揺れ動き、その尖端が揃ってエトワールに向けられる。敵の全身には多くの傷が刻まれており、これまでの戦闘で相当なダメージを負っているのが見て取れた。
 しかし戦意は衰えてないようで、その表情にはまだ余裕が残っている。
「そこのおっかないデーモン」
 エトワールは剣の切っ先を角の悪魔に向けた。
「角か飾りかなんだか知らないけど、そのご自慢の武器へし折って――」
 威勢よく啖呵を切り始めたエトワールだが、全てを言い終える前に角の悪魔が襲い掛かる。彼女はドリルのような角を伸ばし、一直線にエトワールへと突っ込んだ。
 エトワールはビルの外壁を走って距離を取る。ビルの中ほどまで登ると外壁を蹴って空に舞い上がり、再び別の外壁へと飛び移った。だが角の悪魔は諦めずに追い掛けてくる。
「手加減はしないからね」
 エトワールは空中を蹴って敵の突進を躱した。再びエアライドで反転すると、長く伸びきった角を踏み付けるようにして外壁に叩き付ける。そして敵の動きを封じたその瞬間、無数の刃を生成して角の悪魔を切り刻んだ。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【活性治癒】がLV3になった!
効果2【ドレイン】がLV3になった!

リオーネ・クア
ネメシスモード発動
腕と腰から下が悪魔のものになる
がっしりとした体躯、赤く厚い岩のような皮膚
これは憑依合体したアークデーモンの特徴
使いすぎれば悪魔が力を取り戻すかもしれない危険な代物
だけど今は使うときだ
全力であの悪魔を倒す

魔骸連刃により変異した肉体全てから刃を生やし、飛翔して高速接近
腕を、脚を、ネメシスモードにより生えた尾を振るう
悪魔本体を捉えられなくてもその身を削り取るんだ
攻撃が外れても大きな衝撃を起こして江東区に影響を及ぼせるだろうし

空中戦にはある程度自信があるから、悪魔の飛翔突撃だって恐れない
正確には悪魔を恐れていられない
大切な日常を取り戻すため俺は出来ることをすると自分に課したから


三鈴山・白雪
まあ。細工物のような角。
しかし人の血を吸い磨き上げたこれは、見目美しくともおぞましいもの。
――ゆえ、折ります。

【壁歩き】ができますね。
[地形の利用]と併せて、より幅広い行動が叶いまする。
いまなら空飛ぶ者にも手が届きましょう。

取り出したるは『大棘丸』。
素早い敵に対応するのであれば此れ。
徒手でもよいのですが、やや考えがございます。

[肉体改造]でより強化した片手にて、角を掴みたいのですね。
真正面からでも、真上からでも。やりようは沢山ございます。
そうして捕らえましたら、こう、

とげバットで総身を打ち据えまする。

三鈴山の鬼は約定を違えませぬ。
「折る」と申し上げましたらば、折るのですよ。



 リオーネ・クア(ひつじの悪魔・g01176)はビルの屋上に立ち、エトワールと角の悪魔との闘いを見下ろしていた。
 ネメシス形態に変異したその身体は、既に人ならぬ異形の存在と化している。赤くゴツゴツとした岩のような皮膚に覆われた両腕。腰から下の部位も同様に硬質化しており、更には長い尾まで備えていた。全体的にがっしりとしたシルエットを持つ風貌は、まるで血を塗り固めて作り上げた鎧のようだ。
 これらは全て、リオーネと憑依合体したアークデーモンが持つ特徴だった。

 恐怖は、まだある。消し去ることなど出来るはずもない。
 大事なのは、それらをコントロールすることだった。それとて一朝一夕には行えないが、何処かで踏み出さなければ何も始まらない。
「……悪魔を恐れてはいられない」
 己の意思を固めようと、リオーネは敢えて言葉にする。
「大切な日常を取り戻すため、俺は……出来ることをする」
 そして全身の赤い岩肌から無数の刃を生成した後、リオーネは空中へと身を躍らせた。

 リオーネは角の悪魔に向かって急降下する。
 角の悪魔も、いち早くそれに気付いた。彼女はエトワールに角の一撃を見舞うと、それきり彼女には頓着せずに飛翔して距離を取る。どうやらこのままリオーネからも逃げきろうということらしい。
 リオーネは彼女の背後にぴったりと張り付いて追い掛けた。
「……仕方ないな」
 逃げきれないと悟ったか、角の悪魔はビルの壁面を背にして動きを止めた。ビルに衝突することを恐れたリオーネが、速度を落とすと計算しての行動だろう。数本の角を正面に向けて伸ばし、槍衾のようにしてリオーネを待ち構える。
 リオーネは仕方なく減速した。しかしコースは変えず、真正面から彼女に立ち向かう。長槍と化した角が突き出されると、リオーネは身を捻って躱した。だが、それで終わりではない。
 後ろを振り返るほどに身体を捻り、その反動で鞭のようにしならせた尾を叩き付けたのだ。当然、その尾にも無数の刃が生えている。
「ぐあっ!」
 減速したとはいえ、突撃の勢いを乗せた一撃は、角の悪魔を真横に撥ね飛ばした。同時にビルの外壁をも削り取って、コンクリートに大きな一文字を刻み込む。
 ふらついている角の悪魔に、リオーネは追い討ちの蹴りを放った。彼女の身体が横に流れたところを、更に岩の拳で殴り付ける。
 強烈な殴打によって上下左右に揺さぶられ、角の悪魔は力尽きたかのように落下していった。

 リオーネとの空中戦に敗れ、角の悪魔が落下していく。
 三鈴山・白雪(童子・g02924)は、地上からその様子を見上げていた。が、微かな違和感を覚えて目を凝らす。
 ただ墜落するかに見えた角の悪魔が、もがくように四肢を動かしたのだ。更には翼を羽ばたかせ、高度を保とうとする。
 戦うつもりか逃げるつもりかは分からないが、まだ終わりではないらしい。
「あと一押し、といったところでしょうか」
 白雪は敵の位置を捕捉しつつ、ビルの外壁を斜めに駆け上がった。そして彼我の距離が最も縮まった瞬間、壁面を蹴り付けて大きく跳躍し、相手の角を掴み取る。蛇腹状の角をしっかと握り締め、そのまま飛翔して姿勢を制御すると、敵の身体をハンマー投げのように振り回し、ビルの外壁に思い切り叩き付けた。
 コンクリートの壁面に亀裂が走り、振動で窓ガラスがビリビリと震える。続けて2回、3回と叩き付けるうちに、ビルの外壁は崩れ落ち、割れた窓ガラスの破片が宙を舞って眼下に降り注いだ。
「その手を放せっ!」
 そう叫びつつ、角の悪魔が暴れ出す。残っている他の角が蛇のようにうねり、その鋭い尖端を白雪の腕に向けた。
 しかし腕が串刺しにされるまで待っているほど白雪もお人好しではない。即座にもう一方の手で大棘丸を振るい、伸びてくる角を片っ端から薙ぎ払った。
「人の血を吸い磨き上げたこれは、見目美しくともおぞましいもの。――ゆえ、折ります」
 白雪は相手の角を掴んだまま、地上に向かって急降下する。
「がああああっ!」
 何をされるか察した角の悪魔は、絶叫と共にもがき始めた。
 白雪は大棘丸の先端を彼女の腹部に押し当て、その動きを制しつつ更に加速していく。そして、そのまま押し込むように路上へと叩き付けた。アスファルトの路面が大きく窪み、その周囲にひび割れが生じる。
「がはっ……ぐ、う……」
 角の悪魔は苦悶の表情で咳き込み、声にならない声を上げた。
「三鈴山の鬼は約定を違えませぬ」
 白雪は身悶えている悪魔をじっと見下ろし、ゆっくりと大棘丸を振り上げる。
「『折る』と申し上げましたらば、折るのですよ」
 冷徹とも取れる言葉を告げると、白雪は容赦なく大棘丸を振り下ろした。


 戦いは終わった。
 辺りは何事も無かったかのように静穏を取り戻している。しかし損壊した建物や、路上に散乱した瓦礫の数々は、大きな戦闘の痕跡として残されていた。その派手な立ち回りは、江東区からもはっきりと確認出来たはずだ。
 今回の行為が吉と出るか凶と出るか、それはまだ分からない。これが港区の人々にとって良い未来に結びつくことを祈りつつ、ディアボロスたちは帰路に就いたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】がLV4になった!
【強運の加護】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV4になった!
【アヴォイド】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2021年09月25日

港区救援作戦

 TOKYOエゼキエル戦争で、過去の歴史のディアボロス達の拠点となったのが『港区』でした。
 過去の歴史のディアボロスが敗北した事で、ディアボロスは「存在しなかった」ものとして歴史から抹消されています。
 しかし、港区の住人達は、クロノヴェーダを撃退して港区を拠点としたディアボロス達の記憶が薄っすらと残っているのか、クロノヴェーダに反抗的な住民が多くいるようです。
 港区を支配する『アークデーモン』は、この住民の反抗心を折る為に、見せしめのように残虐な襲撃を繰り返しています。
 残虐な襲撃を行うアークデーモンを撃破し、人々を救出してください。

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#TOKYOエゼキエル戦争
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#港区


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選択肢『【攻略旅団】お台場への誘導』のルール

 この選択肢は、ディヴィジョン攻略旅団からの依頼によって発生した、【調査・探索】選択肢です。
 敵クロノヴェーダを、江東区(国際展示場方面)に隣接するお台場方面に誘導し、江東区のクロノヴェーダを挑発・牽制します。
 この選択肢を多く成功させると TOKYOエゼキエル戦争の事件が進展した時に、江東区方面の事件に関わることが出来るようになります。
 誘導するべき敵、誘導する場所、誘導する目的などは、オープニングやリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは👿のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『復興支援』のルール

 クロノヴェーダの襲撃などで困窮している人々を救う、復興支援を行います。
 事件で破壊された直後の建物の修復はパラドクスで行う事ができるので、事件以前から壊れていた建物の修復、食料の支援、農地の開墾などの支援を行ってください。  どのような支援が必要であるかは、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『狼の悪魔・マルコス』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『角の悪魔』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「シメオン・グランツ」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。