創造伯アレクセイの吸血実験室

 攻略旅団の提案により、ウクライナ地域の探索を行っていたディアボロスは、史実でロシアで吸血鬼物の小説を最初に執筆した『創造伯アレクセイ・K・トルストイ』の大領地を発見する事に成功しました。

 トルストイ伯爵が治める大領地は『吸血実験室』と呼ばれており、一般人を吸血鬼化する為の様々な実験室があるようです。
 領地は狭いですが、各地から供給される犯罪者(吸血鬼に都合の悪い一般人)を使い、様々な実験を繰り広げているようです。
『スカーレットデス』『棺輸巨狼』などの、非人間型のヴァンパイノーブルなどは、この『吸血実験室』で生まれたようです。

『吸血実験室』の領地では、配下のアヴァタール級が集められた住民を使って、非道な実験を繰り返しており、人間の意識を残したまま非人間型の『トループスもどき』にされる者も多くいるようです。
 この大領地に向かい、非道な実験の被害者となる住民を救出し、『吸血実験室』の解放を目指してください。

 創造伯アレクセイ・K・トルストイの居城である『吸血実験城館』の位置は、判っていませんが、配下のアヴァタール級を撃破していけば、場所を突き止め、城館へ通じるパラドクストレインを出現させられるでしょう。

創造伯アレクセイ・K・トルストイ

赤の大実験室(作者 大丁
6


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 天井絵画は美しく、豪華なシャンデリアがいくつも設えられていた。
 部屋の壁は白い。薄浮彫の装飾がぐるりと囲んでいる。にもかかわらず、ソファなどの調度品は血のような真っ赤だ。
 そして、赤いドレスの少女たちが、くすくす笑いながら、腰かけていた。
 見上げているのは、シャンデリア。
 から、さらに吊り下げられた、逆さの人間たち。
 茨で足首を縛られ、両手も後ろに戒められている。この状態に長時間さらされた人体は、循環器に負荷がかかって最悪、死亡する。
「ほらほら、がんばんなさいよ」
「もう、頭に血がのぼっちゃった?」
「気絶したら、許さない」
 はやしたてるなか、少女のひとりが席から立ち、床から1mくらいの高さで左右に揺れている、青年男性の頭のところまで進み出る。
「わたくしたちが時間を割いて、観察してやってるのよ?」
 今度は青年の顔を見下ろし、言葉を降らせた。
「それとも、また靴先でも舐めたくて、わざと参ったフリをしてるの……」
 バレエのように脚をピンと伸ばしたまま、前に振りだす。
「かしらねぇッ!」
「モガァっ」
 赤い靴が、青年の口にねじ込まれた。

 ディアボロスたちの身体に、寒さがこたえることはないが、ドアを開け放たれたままの車内は、いささか気温が低かった。
 新宿駅グランドターミナルのホームは、屋根だけの吹きさらしだ。
「攻略旅団の提案により、『吸血ロマノフ王朝』のウクライナ方面を探索したところ、新たな大領地『吸血実験室』の存在が判明しましたわ」
 ファビエヌ・ラボー(サキュバスの人形遣い・g03369)は、ドア横の車両中央に立ったまま、時先案内を行う。
「この大領地を支配するジェネラル級は『創造伯アレクセイ・K・トルストイ』で、一般人のヴァンパイアノーブル化を推し進めるために非道な実験を繰り返しているようです」
 実験は、アレクセイ公伯爵配下のアヴァタール級がそれぞれ管理し、ロマノフ各地から送られてきた一般人に施行しているらしい。
「皆様には、大領地に向かい、犠牲にされようとしている一般人たちの救出と、クロノヴェーダの撃破をお願いいたしますわ」

 現地の略図が示される。
「『吸血実験室』は、ウクライナ地域にあるようですが、その範囲は大領地にしては狭く、幾つかの実験施設が点在していると思われます。周囲に集落などは無く、一般人はすべて施設内の牢に囚われています。今回、向かってもらう実験室は、貴族の屋敷を改装したものとなり、牢は半地下の倉庫に鉄扉、鉄格子をはめた構造です」
 ここに入れられている人々は、まだヴァンパイアノーブル化していない。
 管理者のアヴァタール級、『少女愛卿ナボコフ』の撃破によって、施設が爆発するので、そのタイミングで脱出できるよう、鉄扉か鉄格子、あるいは鍵を無力化すればいいらしい。
「ただし、天井から逆さ吊りにされて、コウモリとの親和性をあげるという実験を何度も経験しています。その過程で、『人面コウモリ』へと変化している他の一般人の様子も目撃しているので、その恐怖からくる心の傷に、一定のケアは必要かもしれません」
 案内人は、唇を結んでから、続きを話す。
「屋敷の居間が、『赤の大実験室』と呼ばれ、トループス級『赤い靴の乙女』たちによって、逆さ吊り実験が行われている場所です。残念なことですが、皆様が突入したとき、すでに『人面コウモリ』化している一般人は、体はトループス級となってしまっており、助ける事は出来ません。呼びかけにより、意識を取り戻す可能性はあっても、本物のトループス級になる前に葬るのが、せめてもの手向けかと存じます」
 吊り革を指でつついて、ファビエヌは、段取りの確認をした。
 一番目は、半地下室で一般人脱出の手立てを整えること。二番目は、赤の大実験室に突入し、『赤い靴の乙女』を撃破すること。このトループス級は、実験に夢中でディアボロスの侵入に気がついておらず、こちらが先手をうてる。
 三番目が、『創造伯アレクセイ・K・トルストイ』がウプイリと呼んでいる実験体、『人面コウモリ』への対応だ。
「最後に、『少女愛卿ナボコフ』が、赤の実験室に乗り込んできますので撃破し、作戦を終了させてください」
 四つ目の吊り革が揺らされた。

 冷たい風の吹き抜けるプラットホームから、パラドクストレインの出発を見送るファビエヌ。
「救出した一般人は、ウクライナの人里まで逃れて、なんとか自活してくれることでしょう。既に、人面コウモリ化された一般人は、そうとはいきません。安らかな眠りを与えてあげてください。お願いいたしますわ」

 石組みの床で、与えられた毛布にくるまりながら、人々は震えていた。
「泣き叫んだとて、許されるわけもない」
「なんなんだ、あの女たちは。耐えていればいるほどちょっかいをかけてくる」
「勇敢そうだったあの若者も、ついにコウモリにされちまった!」
「ああ、何度も靴をかじらされていたっけな。目には抵抗の色があると、俺は希望をもったものだったが……」
 中年の男性が涙ぐみ、あとは言葉にならず、背を丸める。
 半地下の牢が寒いこともあるが、次にくる『実験』の順番を思ってである。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【隔離眼】
2
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【光学迷彩】
2
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【落下耐性】
1
周囲のディアボロスと、「効果LV×300m半径内」の通常の生物に、どんな高所から落下しても、落下時の衝撃を2mの高さから落下した程度に軽減する能力を与える。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【コウモリ変身】
1
周囲が、ディアボロスが小型のコウモリに変身できる世界に変わる。変身したコウモリは最高時速「効果LV×50km」で飛行できるが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【能力値アップ】LV3 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【リザレクション】LV1 / 【先行率アップ】LV2 / 【ドレイン】LV3 / 【ダブル】LV1

●マスターより

大丁
 オープニングをお読みいただきありがとうございます。
 マスターの大丁です。

 今回は、吸血ロマノフ王朝にて、『吸血実験室』を破壊するシナリオとなっております。

 半地下の牢で、一般人脱出の手伝いをしてください。
 赤の大実験室にいるトループス級、『赤い靴の乙女』には、残虐な行為への代償を払わせてやりましょう。
 つらいことかもしれませんが、『人面コウモリ』も撃破か、意識を戻してからのとどめが必要です。
 アヴァタール級『少女愛卿ナボコフ』を倒しさえすれば、屋敷は大爆発を起こします。

 戦いに、冒険に。そして、ドキドキを。
 みなさまの素晴らしいプレイングをお待ちしております。
60

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


ロザーリヤ・ユスポヴァ
まだ救える人々が残っているのは、不幸中の幸いだ
怪物へと成り果てる前に救わなければな

ぼくは【一刀両断】を持ちこみ、扉の切り離しを試みよう
もし扉を観察した結果、切断できないほど強固と見えた場合は
鉄格子の方を切断して牢の中へと入る

静かに。大きな声を出せば、奴らに気付かれる
ぼく達はあなた方を助けに来た革命家の一団だ
まずは、これを食べながら逃走経路を確認してくれ
……と、新宿島から持ち込んだ携帯食料と、一番近い集落に目印をつけた地図を渡そう

我々はこれから屋敷の管理者を殺すが、その時に屋敷の自爆装置が発動する
そうなる前に、戦いの音が聞こえたら逃げるのだ
敵は全てぼく達が引きつけておくから、安心してくれたまえ


ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎

録でもない実験をしているとは聞いていたが……まさか此処までとは……
今迄倒してきた『棺輸巨狼』達も似たような非道の犠牲者だとしたら……これ以上犠牲者は出す訳にはいかないな


俺は貴方達を助けに来た者です
此の非道を止め奴等を、そして何れは今回の首魁トルストイを討ちます
耐えてきた貴方達の頑張りに報いる為にも!

事前に飴等の小さくエネルギーになる食料準備

周囲の状況を警戒しつつ潜入
敵の巡回等の○情報収集をしつつ牢に向かう
見張りがいたら○風使いで音を小さくする○結界(術)を張り騒がれる前に○誘導弾で排除
鍵を○粉砕し疲弊しているだろう牢にいる人に○活性治癒
目を見て手を握り助けに来た事を告げ飴を渡す


四条・塵斗 (サポート)
四条塵斗です。どうぞよろしくお願いします。
他に話すことは特にないですが、訊かれれば答えますよ。

どちらかと言えば荒事は苦手ですので、情報収集や分析、
風説を流すなど裏方の方が得意でしょうか。
紛れ込むのであれば料理などは得意ですので、そのような伝手は辿れるかと。
見た目以外は特に問題ないとは思いますが。

荒事であれば最低限の運動能力はあるとはいえ、
出来るだけ接近戦は避けたい所ですね。
他の方がいらっしゃるのならできるだけ合わせて動き、
パラドクスは適宜、適切な物を使いましょう。

補足:アドリブ連携歓迎。言葉の難しさを問わず簡潔な言い回しを好む(つまり聞き手の事情は考えません)


ウツロ・ジャレット (サポート)
「やぁやぁ初めまして。俺はウツロ・ジャレット。どこにでもいるしがない復讐者さぁ。左腕はデーモンの物を取り込んでチョイと特殊だが、まぁよくある話だろ?

種族はリターナーのデーモンイーター×破軍拳士、33歳の男。只今彼女募集中…って何?そこまでは聞いてない?ちょっとしたジョークだよ。どんな時でも楽しむって大事だろ?言った事が相手にウケるかは別だがな。

パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!

…これでいいかい?」


 白壁の屋敷を発見し、ディアボロスたちは枯れた木立に身をかくした。
 見た目は裕福そうな建物に、ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)は唇を噛む。
「ろくでもない実験をしているとは聞いていたが……まさか此処までとは……」
「まだ救える人々が残っているのは、不幸中の幸いだ。怪物へと成り果てる前に救わなければな」
 ロザーリヤ・ユスポヴァ(“蒐集卿”・g07355)が、少年の背に声をかけてやる。怒りによる肩の震えはいくぶん収まり、冷静になったようだ。
「うん。今迄倒してきた『棺輸巨狼』たちも、似たような非道のせいだとしたら……これ以上犠牲者は出す訳にはいかないからな」
 落ち着いた身のこなしで仲間を先導し、ルィツァーリは貴族の館に似た実験施設と、その周辺を探る。四条・塵斗(幽・g00002)が、指差した。
「半地下の倉庫は厨房に繋がっているようです」
 建物裏手に勝手口のような構造があるのでは、と分析する。
 はたして、塵斗の言葉どおり、潜入に使えそうな扉があった。ウツロ・ジャレット(無頼の道化・g02611)は感心したふうで、彼女にむかって笑いかける。喉と頬の傷跡が目立った。
「お前さん、特級厨師なんだってな。俺は、すぐに腹がへっちまうたちなんだ。任務後に得意料理でも食わせてくれよォ」
「はい」
 了解してくれたものの、返事そのものは素っ気ない。ウツロは、余計なおしゃべりを足す。
「ついでに、只今彼女募集中だぜ……」
「いいえ。……ですが、どちらかと言えば荒事は苦手ですので、そちらを頼めましたら」
 塵斗は扉へと、忍んでいった。
「見張りが巡回している」
 内部に侵入し、通路をすすむ途中で、ルィツァーリが知らせた。壁に張り付き、装飾品の陰に身を屈めた一行に、ウツロが『光学迷彩』を施す。
 万が一の際には手早く撃破するかと構えてもいたが、クロノヴェーダはディアボロスたちに気付かなかったようだ。
「……これでいいかい? 俺は、通りすがりの切り裂き犯、なんでね」
 ウツロが笑うと、口端の裂けたような傷跡がなお目立った。
「特に問題ないと思いますが」
 塵斗もまた、真顔でこたえる。
 そのあと、口元に手を当てたので、ロザーリヤには、ひょっとしてウツロのジョークで塵斗が笑ったのかとも思えたが、本当の感情はよくわからなかった。
 それよりも、と下った階段のさきに鉄の扉を見つけて、精神を集中させる。
「旧ユスポフ家所蔵品目録:収蔵品512号……」
 曲刀を実体化させる。
 鉄扉は一刀両断、真っ二つとなった。
 音をたてないように支えながら、切れ目から入り込むと、そこは牢だ。毛布にくるまった一般人が、驚いた顔を見せている。
「静かに。大きな声を出せば、奴らに気付かれる。ぼく達はあなた方を助けに来た革命家の一団だ」
 ロザーリヤは、仲間をそう紹介した。
 中年男性が立ち上がり、他の者に対して、この人たちの話を聞こう、と身振りで伝えてくれた。ルィツァーリは、彼の目を見て、手を握ると、用意してきた小袋を持たせる。
 大きさの割に、疲弊を和らげてくれるだろう食料、飴だ。
 その一粒ずつが、一般人の手に渡るのを確かめ、同時に『活性治癒』も効かせた。
「此の非道を止め、奴等を、そして何れは今回の首魁トルストイを討ちます。耐えてきた貴方達の頑張りに報いる為にも!」
 小さくとも、糖分の多い飴のように、ルィツァーリの演説は、囚われの人々に希望を与えた。ロザーリヤからは、一番近い集落に目印をつけた地図が渡される。
「逃走経路を確認してくれ。それから……」
 新宿島から持ち込んだ携帯食料を取りだすと、塵斗に目配せし、『口福の伝道者』の発動を頼む。
「元気が出てきたなら、これを食べながらでも」
 ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に複数出てくる残留効果だ。
「なら、喰う役は俺に任せてくれよ」
「はい」
 ウツロが口を開き、塵斗は効果だけ起こした。
 説明は、こう続く。
「我々はこれから実験室の管理者を殺すが、その時に屋敷の自爆装置が発動する。そうなる前に、戦いの音が聞こえたら逃げるのだ」
 両断した扉を、見た目だけ閉じあわせる。
「敵は全てぼく達が引きつけておくから、安心してくれたまえ」
 ロザーリヤらは牢から出た。中年男性をはじめ、大きく頷く人々の表情が、印象に残った。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!

イリス・マーフィー (サポート)

「頑張ってくるわね!」
 やってやれないことはない、というチャレンジャー精神で戦いに挑んでいくわ!
 仲間と一緒に戦う時は援護メイン。
 攻撃方法はおまかせするわね。

 イベントものは楽しく過ごす。
 私、基本的に人懐っこいと思うの(ニコニコと過ごします)。

 他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。

 性格は至って普通の女の子。
 好きなことは物作りな創作活動。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


劉・月 (サポート)
 インセクティアの神算軍師×妖精騎士、20歳の男です。
 普段の口調は「女性的(アタシ、アナタ、なの、よ、なのね、なのよね?)」、戦闘時は「丁寧(アタシ、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ロザーリヤ・ユスポヴァ
外道を狩る時に正々堂々とぶつかりあう必要もない
不意打ちも厭わず、一刻も早く片をつけてやる

【コウモリ変身】を用いて、なるべく目立たぬ経路で居間に入る
蝙蝠の体躯ならば、窓や通気口などを利用して侵入したり
扉を完全に開け切らずに中に入ることも可能だろうか
間取りを観察し、よりよい方法を選ぼう

侵入後は敵の背後を取って変身を解除し
前触れもなく≪バットストーム≫を放つ
敵が状況を立て直す前に、一体でも多く吸血し尽くしてやろう
反撃の茨は愛剣<死せざる■■■■■>の斬撃で絶ち、包囲を突破する

『赤い靴』の作者アンデルセンはデンマーク人だろう
ならば、お前たちも北欧にいるべきではないかね
……いや、真にいるべき場所は地獄か


ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎

ロザーリヤさんが不意打ちするのなら囮がいればよりやりやすくなるだろう
俺は正面から行かせて貰う

其の外道の行いの報いを受けさせ彼等に約束した様に此の非道を止める!

お前達は彼等に慈悲をかけたか?
ならば俺がお前らにかける慈悲等毛頭ない事も判るだろうに!

真正面からのぶつかり合いなんぞ奴等には勿体ない!
一方的に蹂躙させて貰う!


〇飛翔しての〇空中戦で攻撃対策の為距離を取り近付いた者を〇吹き飛ばしていく〇風(使い)の〇結界(術)を展開しつつ戦闘
〇高速詠唱の〇連続魔法で周囲に〇電撃(使い)の〇誘導弾の〇弾幕を張り巡らせ其れに〇看破しにくい様に誘導弾に偽装した〇双翼魔弾を織り交ぜ〇攪乱しながら攻撃


「彼等に約束した様に、此の非道を止める!」
 半地階から戻り、ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)は、決意を新たにした。あの、赤の大実験室となっている居間が、ここより上階のどこかにあるのだ。
 一階の廊下を経て、ディアボロスたちはカーペット敷きの階段に差し掛かった。ロザーリヤ・ユスポヴァ(“蒐集卿”・g07355)は、仲間に考えを打ち明ける。
「外道を狩る時に正々堂々とぶつかりあう必要もない」
 『コウモリ変身』を用いて先行し、なるべく目立たぬ経路で居間に入るというのだ。
「アタシはイイと思うわよ」
 劉・月(ホタルノヒカリ・g06902)が、賛成した。
「アナタってば、不意打ちも厭わず、って顔してるもの。それに牢の人たちに会う前からこの館、嫌な空気に満ちてたし。さっさと片付けましょ。拙速を尊ぶ、よ」
 赤毛から飛び出した、蛍型の触覚が揺れている。
「ロザーリヤさんが奇襲を仕掛けるなら、囮がいればよりやりやすくなるだろう」
 何度か頷きながら、ルィツァーリも動きを宣言する。
「俺は正面から行かせて貰う」
「じゃあ、私も。こっちも頑張ってくわね!」
 イリス・マーフィー(人間のリアライズペインター・g03321)が元気に答え、月もこのまま足で行くこととする。
 小さな姿になったロザーリヤは、吹き抜けをパタパタと上昇し、梁に彫られた装飾の隙間に消えた。
 堂々と廊下を歩きだすと、意外に警備の巡回には出くわさない。
 そのまま、居間に通じる扉の前まで来てしまった。ディアボロスのひとりが先導になって、引っ張られる感じになったのかも、とはイリスの言。
 ルィツァーリは、金ぴかに光るドアノブを掴むと、躊躇せず開け放った。
「一方的に蹂躙させて貰う!」
 戸口が吸い込んだかのように空気の流れが起こって、デーモンの少年は居間の高い天井に翼を広げる。
 シャンデリアの下に、赤いソファがぐるりと取り巻いていて、そこにヴァンパイアノーブルの少女たちが気だるげに腰かけ、あるいは寝そべっているのが見下ろせた。
 風とともに電撃が、内に秘めた魔力から放たれて、白壁の薄浮彫を破壊する。少女たち、トループス級『赤い靴の乙女』はそれだけで、うろたえる。
 月は、インセクティアの翅で跳躍し、ふんぞりかえっていたドレスのひとつに蹴りを叩きこんだ。
 『飛天流星脚』の衝撃が、クロノヴェーダの腹から背に抜け、ソファに縫い付ける。
「ぐ、ふぇあっ」
 奇声をあげ、手で宙をかく同胞のことなど放っておいて、赤い靴の乙女たちは無事だった者だけで立ち上がり、優雅な踊りを始めた。
 この舞踏の輪は、靴と同色の茨を生み出し、月とルィツァーリを包囲するためのものだ。
 まんまと、調度品から離れて背を見せたトループス級らに、変身を解除したロザーリヤが、『バットストーム』を放つ。
 オーラでできた無数のコウモリが、赤いドレスの首もとを裂いて喰いつく。
「一体でも多く、吸血し尽くしてやろう」
 ロザーリヤは宝玉を埋めた愛剣、『死せざる■■■■■』を抜くと、乙女が赤い靴を振りだして作った茨を、切断した。
「こんなもので、血を奪うつもりだったのだろう? 吸われる側になったのは、どんな気分だ?」
 ほとんどがカーペットに転がって呻いているなか、首の皮膚ごとコウモリを引きちぎったやつがいた。
 乙女は、血染めの手を口元にあてて、笑う。
「ほほほ。人間コウモリの実験体は、もうじき完成よ。あなたこそ、出来損ないのコウモリを使って挑んでくるなんて、のろまもいいところですわ」
 部屋に侵入したときからロザーリヤにも、シャンデリアからぶら下がっているものが見えていた。
 顔だけは、若い人間の面影を保ったままの、1m大のコウモリを。
 今また数瞬だけ、ディアボロスの視線がそちらにズレた隙を狙い、赤い靴の底に仕込まれた刃が、高々とあがった足とともに襲い来る。
 ガチン、と金属同士のぶつかる音が響いた。
 靴の凶器は折れて飛んだ。
 赤い靴の乙女がもう一体、鏡合わせのように蹴りを放っていた。
「間に合ったわ、ね!」
 イリスが、ペイントツールを何本も握って笑っている。
「服のヒラヒラがたくさんあって、描くの大変だったんだから。さずが貴族さま、夜会に着ていくのは、いいお召し物ね」
 嘲りでなく、褒めそやすと、『リアライズペイント』で複製された乙女は、クロノヴェーダにむかって二段目、三段目のキックを放つ。
 刃が折れた個体も、まだ息がある者も、実験体を観察するどころではないと、ようやく悟ったようだ。
 大実験室の成果を奪われないためか、むしろ部屋の中央を護るように布陣しなおした。
「ナ、ナボコフさまーっ!」
「少女愛卿よ、襲撃です、助けてください」
「わたくし、死にたくありませんわ」
 戦うよりも、懇願に近くなってくる。
「お前達は彼等に慈悲をかけたか?」
 もちろん、ルィツァーリに付き合うつもりはない。
「ならば俺がお前らにかける慈悲等毛頭ない事も判るだろうに!」
 『双翼魔弾』が、部屋を駆け巡った。
「『赤い靴』の作者、アンデルセンはデンマーク人だろう?」
 舞踏めいた最後の抵抗を見て、ロザーリヤは語りかけた。
 誘導された魔弾は、部屋の装飾を壊した雷撃にまぎれて飛んでくる。
「ならば、お前たちも北欧にいるべきではないかね」
 乙女は一体ずつ、魔力に侵され、くずおれていった。ロザーリヤの心も、しだいに彼女たちから離れていく。
「……いや、真にいるべき場所は地獄か」
 ディアボロスたちが見上げた先に、トループスもどきが数体、吊られている。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【落下耐性】LV1が発生!
【コウモリ変身】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!

玖珂・駿斗
「人間だった…ねぇ。
こうなっちゃうとどうにもならない…ならせめて
恨む相手くらいは作ってやるか」

敵に[砲撃]を浴びせつつ声をかける
「どうした、ぼさっとしたまま終わる気か!
死にたいやつも、理不尽を八つ当たりしたいやつも掛かってこい!
お前らの敵はここにいるんだからなぁ!」

引き撃ちしつつ敵をおびき寄せ自分の周辺に停滞したところで真上にメテオダイブを放ち周辺の敵をまるごと薙ぎ払う

一瞬で苦しまないように送ってやる
最後の一人まで丁寧に、確実に
それが俺にしてやれる、ただ一つの弔いだ


ロザーリヤ・ユスポヴァ
コウモリたちの攻撃を『星界の天幕』を翻して避け、声をかけていく

ぼくは知っている。あなた方が望まずして怪物にされたことを
そして、今なお心を蝕まれ続けていることを

このままではいずれ、見知った人々にも牙を剥くようになってしまうはずだ
そのような絶望を味わう前に、安らかな終わりを欲するなら……
ぼくの手で、あなた方を葬ろう

彼らが死を望むにしろ、最後まで抵抗してくるにしろ
≪“蒐集卿”≫を発動し愛剣『死せざる■■■■■』での一閃を浴びせる
輝かしい宝物庫の景色に眼を奪われながら、一瞬にして事切れるように

──腹立たしい
この実験室の管理者、そして首魁のトルストイなる貴族もどき
全て、無惨な燃え殻に変えてやろうでないか


ルィツァーリ・ペルーンスィン
……奴等の拷問に苦しみ人でなくされた
其の絶望も悲しみも俺には慮る事しか出来ない
だから此れは残酷な事なのかもしれない
俺の我儘かもしれない
其れでも貴方達に奴等の思惑通りのウプイリではなく人として逝って欲しいんだ

幾らでも俺に其の怒りをぶつけてくれ
其の痛みと共に貴方達の存在を刻み……創造伯を倒してやる!

……我が故郷照らせし偉大なりし太陽神、病以て人を矢にて獣狩りし偉大なるホルス
彼等を苦しみから解放する為、御身が力を!


彼等の苦しみが和らぐ様に残留効果で〇活性治癒し静かに語り掛ける
彼等の攻撃は甘んじて受ける

少しでも早く彼等を開放する為、自分の用いるパラドクスで最も早いклинок Хорсを用い彼等を送る


 雷撃の当たった天井画にヒビがはいり、粉のような破片がパラパラと落ちてきている。
 その微かな音が聞こえるほど静かなのに、ディアボロスたちは刻々と近づいてくる邪悪な唸りをやかましく感じていた。
 『赤の大実験室』で、トループスたちが倒されたと、管理者が気づいたらしい。
「時間はそれほど残されていないようだな……」
 ロザーリヤ・ユスポヴァ(“蒐集卿”・g07355)は、口に出して確認した。シャンデリアから垂れた蔦も、『赤い靴の乙女』の全滅によって緩まっている。結わえ付けられた逆さの影、1m大のコウモリたちが身じろぎしていた。
「人間だった……ねぇ」
 仲間にせかされているとしても、玖珂・駿斗(人間の一般学生・g02136)の抱えた重苦しさは、携帯式大型キャノン『アグニ』の砲口を、床に向けさせていた。
 ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)も首を振る。
「……奴等の拷問に苦しみ、人でなくされたのだ。其の絶望も悲しみも俺には慮る事しか出来ない」
 皆の心は、来るときから決まっていた。
 人面コウモリ『ウプイリ』に語りかけ、意識を戻してやったうえで、すみやかに殺すと。駿斗は、カラカラの喉から言葉をしぼりだす。
「こうなっちゃうとどうにもならない……ならせめて、恨む相手くらいは作ってやるか」
 砲身を持ち上げる。
 蔦は完全に切れて、被膜の羽ばたきが一斉に起こった。ロザーリヤは吸血マント、『星界の天幕』を翻してコウモリの噛みつきを避け、声をかける。
「ぼくは知っている。あなた方が望まずして怪物にされたことを。そして、今なお心を蝕まれ続けていることを」
 白い壁が、黒い翼に埋め尽くされていく。
「このままではいずれ、見知った人々にも牙を剥くようになってしまうはずだ」
 コウモリのシルエットのいくつかが、反応した。牙付きの顔面が、より人間らしいものへと変転してくる。
「そのような絶望を味わう前に、安らかな終わりを欲するなら……」
 ロザーリヤの言葉の先を、男性の顔がうながした。
「ぼくの手で、あなた方を葬ろう」
 白壁から黒色が剥がれて、カーペット敷きの床へと降りてくる。その数体は、首を垂れるようにして、人の言葉で喋った。
「わたしたちの望みです。どうか、殺してください」
 半分以上のトループスもどきは、飛び交っている。駿斗は叫んだ。
「どうした、ぼさっとしたまま終わる気か!」
 あえて、挑発的な態度をとる。
「死にたいやつも、理不尽を八つ当たりしたいやつも掛かってこい! お前らの敵はここにいるんだからなぁ!」
 逆さ吊りで改造された人々は、ディアボロスに対し、クロノヴェーダのような反応をみせた。すなわち、駿斗たちの、顔や首筋を狙って噛みついてきたのである。
 ルィツァーリの血がひとすじ飛び、正気でない人面をべったりと濡らした。
「だから此れは残酷な事なのかもしれない。俺の我儘かもしれない」
 まだ、逡巡していた撃竜騎士の少年は、キッと顔を上げる。
「其れでも貴方達に、奴等の思惑通りのウプイリではなく、人として逝って欲しいんだ」
 天井から急降下してくる相手に、彼も言葉を尽くした。
「幾らでも俺に其の怒りをぶつけてくれ」
 額にまた、傷ができる。頬にどろりとした感触を得ながら、ルィツァーリは、駿斗の動きに合わせ始めた。
 覚醒の難しそうな者たちを、一か所に集めるように誘導する。説得をしながら、甘んじて攻撃を受けるかたちで。
 抵抗を止めた人々に、ディアボロスはとどめを刺しにいった。
 ロザーリヤが『“蒐集卿”(ロード・ロザーリヤ・ザ・コレクター)』を発動すると、赤い調度品の居間は、彼女の特別な結界に描き変わった。
「輝かしい宝物庫の景色に眼を奪われながら、一瞬にして事切れるように」
 愛剣『死せざる■■■■■』を構える。
 宝玉と刀身の美しさを目の当たりにし、覚悟を決めた男性の表情は、しかし蒼白であった。
「ありがとう、死に、たくないッ!」
 一閃で済んだ。……はずだ。
 部屋の反対側で、駿斗にもその声は聞こえた。
「俺も、苦しまないように送ってやる」
 襲ってきていた怪物の姿は、仲間たちの協力で、ある程度の範囲に収まっている。
 普通に戦闘をしていたのでは、余分に苦痛を与えてしまうかもしれないからだ。
「最後の一人まで丁寧に、確実に。それが俺にしてやれる、ただ一つの弔いだ。焼き尽くせ、『流星爆撃弾(メテオダイブ)』!」
 キャノン砲『アグニ』が、砲弾を真上へと打ちあげる。
 ふいに、ディアボロスたちの血をつけたまま、その口元、頬、顔が正気に返ったように思えた。
 直後、砲弾がさく裂し、人面コウモリたちに降り注ぎ、焼く。
 燃える被膜と、なにか言っているような輪郭。
 ルィツァーリは、すぐに自分も『клинок Хорс(クッノホルス)』の詠唱に入る。持っているパラドクスのなかでは、最も早い。
「……我が故郷照らせし偉大なりし太陽神、病以て人を矢にて獣狩りし偉大なるホルス。彼等を苦しみから解放する為、御身が力を!」
 光の弾幕が、燃える流星に続いて降る。人の表情を見せていたものたちを、消し去った。
 残されたのは、ルィツァーリの額の生々しい出血跡。
「其の痛みと共に貴方達の存在を刻み……創造伯を倒してやる!」
 頷く、駿斗。はっきりとは判別できなかったが、犠牲者たちは最期に、家族の名を呼んでいたようだ。
「──腹立たしい」
 ロザーリヤは、愛剣をむき身のままにしている。
「この実験室の管理者、そして首魁のトルストイなる貴族もどき」
 怒りが、館を震わす。
「全て、無惨な燃え殻に変えてやろうでないか」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!

マリアベル・フィレンツァ
 「我は幸福と快楽をもたらすモノである」
サキュバスのデーモンイーター×奇蹟使い、20歳の女です。
 普段の口調は「女王種(我、汝、~である、だ、~であろう、~であるか?)」、大切な人には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、依頼の成功のためなら、公序良俗に反する行動も厭いません。MS様のギリギリをせめてください。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


 ロビーの吹き抜けに出て、アヴァタール級のヴァンパイアノーブルは、中央の階段へと急いでいた。
「わたしの乙女たちに何かあったぞ。『赤の大実験室』に急がねば……。ハッ!」
 もっと近くに危険を感じて、飛びすさる。
 少女愛卿ナボコフは、玄関扉に背をつけるまで下がると、階段の踊り場を見上げた。見知らぬ貴婦人がいる。
「我は幸福と快楽をもたらすモノである」
 マリアベル・フィレンツァ(慈愛深きサキュバスの女王種・g09069)は、そう自己紹介した。
「幸福と快楽……。だと?」
 言葉を繰り返し、ナボコフは口のはしを歪める。
「いかにも、わたしは、美少女にそれらを求める。だが、おまえでは、どちらも満たすことなどできぬ。『ルージン・ディフェンス』よ、現れよ!」
 足元に血だまりができ、ロビーの大理石に広がっていった。
 赤黒い人型が十数体、液体の中から起き上がり、兵隊のように動き出す。階段を、最初だけ二段飛びしてマリアベルに掴みかかった。
 布地の裂ける音がする。
 血の兵たちが、婦人に乱暴をはたらいているように見える。
 禿頭のヴァンパイアノーブルは、満足そうに高説をたれた。
「『ニンフェット』には程遠い、大人の女ではないか。胸や腰によぶんな肉をつけおって。それに、上流階級のような服を着ていても、ロマノフの役には立つまい。いっそ剥ぎとって、無様な姿を枯れ木にでも吊るしてやる。凍えて死ね!」
 ガラス窓の外を指で示した。枝々には、雪が積もっていた。
「我は幸福と快楽をもたらすモノである」
 兵のあいだから、マリアベルの声が響く。
 手をあげていた人型が次々とくずおれていく。
 着衣に乱れはあるが、それは鋭利な刃が彼女の肉体から生えたためであった。
 切り刻まれた兵隊の身体が、1階の床まで転げ落ちてきて、血だまりに還った。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV3になった!

加奈氏・コウキ
ここにも非道を繰り返すクロノヴェーダがいるか。
人々を脅かす絶対悪。
貴様らは皆殺しだ。
その首、貰い受ける。

青龍偃月刀を武器に戦覇横掃を使用し攻撃。
立ち向かう敵のチェス駒軍団を文字通り真正面から引き受ける。
その大将首を目指し、俺は、突き進むのみ、だ。
戦闘に主に使用する技能は薙ぎ払い、勇気、呼吸法、戦闘知識、観察、看破。
残留効果として主に使用するのは飛翔、一刀両断、光学迷彩、落下耐性。
その他の装備品、技能、残留効果も臨機応変に活用。

最後は大爆発時の脱出だな。
忘れずにおこう。


ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎


……漸く此処の首魁のお出ましか
覚悟しろよ外道!
貴様は全力で叩きのめす!

もう二度と誰も貴様らに苦しめさせはしない!

騎士として絶対にだ!


○飛翔し距離を取りつつ○高速詠唱の○連続魔法により○氷雪(使い)の○誘導弾の○弾幕を展開
チェスの軍勢に向けて放ち牽制

此れには血が僅かでも固まり動きが鈍るの狙いに加えて○看破しにくい様に誘導弾に似せた○双翼魔弾を弾幕内に織り混ぜて放つ○フェイント攻撃をして○撹乱する布石の意味合いもある

チェスの軍勢が敵の盾になるなら凍らせて○粉砕するなり○貫通撃でチェスの軍勢ごとナボコフを攻撃するなりして対処

怒りを無理矢理に押さえ込み、味方と連携し確実に追い詰めていく


マリアベル・フィレンツァ
 「我は幸福と快楽をもたらすモノである」
このキャラは、「我は幸福と快楽をもたらすモノである」というセリフを繰り返し発言して、味方には怪訝がられ、時には分かってもらう。
敵からはイラつかれ、時には会話が成立しているように見えるおかしみを狙ったキャラです。
溢れ出すサキュバスの妖気。
愛用の武器は「断罪の大戦斧」。暇なときはネイルカラーを塗っています。

『祈り』を込めて、聖光で不浄なるものを焼き尽くします。
「我が肉体は豊穣を約束する母なる大地」
「我が肉体におのれの杭を撃つ甲斐性も無きものよ、せめて灰となって我が大地の潤いとなるがよい」


ロザーリヤ・ユスポヴァ
お前がこの実験室の管理人かね?
つい先ほどまで、此処を隅々まで見学していたのだが……
いやはや、滅多にお目にかかれない研究を見させてもらったよ
──心よりの返礼として、恐るべき死をくれてやろう

敵が展開する闇に【完全視界】で適応し
飛来する吸血コウモリを愛剣<死せざる■■■■■>で切り払い
或いは<星界の天幕>を翻して身を躱すなどして対処する

敵の攻撃を凌いだ後
龍と悪魔が入り混じった魔人の如きネメシス形態に肉体改造

龍頭を象った二振りの魔剣を握り、≪魔性契約『夜の来訪者』≫を発動
敵の闇より尚濃い闇を生み出し、視界を奪った後
背後から双刃でX字に斬り裂いて解体を狙う
謹んで受け取りたまえ。これがお前の弄んだ、死だ


玖珂・駿斗
「あんたが元凶か。…落とし前、付けさせてもらおうじゃないか」
[砲撃][弾幕]でけん制、血を使った攻撃に対抗
相手からみて自分がいま有利にいると思わせるように後退しながら砲撃を繰り返し部屋の隅へ移動

─そうだ、そのまま…
慢心むき出しで攻めてこい

追い詰めた所で本人が直接手を下すようなそぶりを見せてからメテオダイブを発動させ確実に仕留めにかかる
「この至近距離なら蝙蝠に化けて散開した所で間に合わねぇよ…!」
「無念とか、弔いとか、そんな大層なもんじゃない
お前が気に食わない、だから潰す。今、ここで…!」


 サキュバスの妖気が、玄関ロビーにあふれ出す。
 マリアベル・フィレンツァ(慈愛深きサキュバスの女王種・g09069)は、ドレスの破れ目から突きだした、刃のひとつを握って引き抜く。
「我が肉体は豊穣を約束する母なる大地」
 手元で愛用の武器、『断罪の大戦斧』となる。
 階段を下って近づいてくるマリアベルに、アヴァタール級『少女愛卿ナボコフ』は、憎々しげに言った。
「だから好かぬのだ。豊満すぎる体つきめ。やはり、わたし自身の手で首から切り離してくれる。……むむっ!」
 ヴァンパイアノーブルは、視線を上にむけた。
 吹き抜けを取り囲むバルコニーに、次々と見知らぬ者たちが姿を現したのだ。
 『赤の大実験室』で、犠牲者を弔ったあとのディアボロスたちである。玖珂・駿斗(人間の一般学生・g02136)は、手すりから身を乗りだした。
「あんたが元凶か。……落とし前、付けさせてもらおうじゃないか」
 いまだ排熱しきらない、携帯式大型キャノン『アグニ』を抱えている。
 ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)は、つとめて冷ややかな声をだす。
「……漸く、此処の首魁に会えたな」
 雷鳴の弓を引き絞る。
 青龍偃月刀を振りかぶるのは、加奈氏・コウキ(妖一刀流皆伝・g04391)。
「この地にも、非道を繰り返すクロノヴェーダがいるか。その首、貰い受ける」
 3人が飛翔を発動し、欄干を踏み越える。
 ナボコフは、血のしたたりを増やして、チェス駒の騎士や僧侶を放った。憎しみの眼は彼らにも向けられる。
「さては、おまえらか? わたしの乙女たちに手を掛けたな。許さんぞ」
 身振りで駒を指揮すると、それは天井まで並ぶ窓に張り付いた。飛翔するディアボロスへ、立体的な布陣で対抗してくる。
 バルコニーを踊り場まで降りてきたもうひとり。
 愛剣『死せざる■■■■■』をたずさえた、ロザーリヤ・ユスポヴァ(“蒐集卿”・g07355)だ。
「お前がこの実験室の管理人かね?」
 声をかけられ、そちらにも駒を差し向けようとして、少女愛卿の動きが止まった。
「さよう、わたしこそが当館の主であります。……美しき『ニンフェット』」
 貴族は、急に礼儀正しくなる。
 ロザーリヤの年齢を推定し、容姿も気にいったようだ。
「そうか。つい先ほどまで、此処を隅々まで見学していたのだが……いやはや、滅多にお目にかかれない研究を見させてもらったよ」
「光栄ですな。ぜひ、もっとお近くに」
 伸ばした手から『カメラ・オブスクーラ』、闇のオーラを沸き上がらせる。ロザーリヤはそれを、剣で斬りはらった。
「──心よりの返礼として、恐るべき死をくれてやろう」
「できますかな。わたしが先に、墜としてごらんにいれますよ。盤遊戯は得意なので」
 すると、両者のあいだに、まばゆい光が割って入る。
「我が肉体におのれの杭を撃つ甲斐性も無きものよ、せめて灰となって我が大地の潤いとなるがよい」
 マリアベルの『祈り』が、十字架型の聖光を発したのだ。ヴァンパイアノーブルは、袖口で顔を覆うと、彼女への態度にもどって言った。
「またお前か。さきにクイーンを墜とせというか」
 魅了の視線を、半ば仕方なく向ける。マリアベルは、十字架の光を発しながら、徐々に引き寄せられてしまう。
 その隙に、ナボコフ自身は、無数の吸血コウモリに分身し、ロザーリヤを直接ねらいにいく。
「ふははは! チェックメイトだ!」
「キングでチェックはできないだろう」
 コウキが、窓枠の駒軍団を、文字通り真正面から引き受け、『戦覇横掃』にて薙ぎ払いながら降りてくるところだった。
「人々を脅かす絶対悪。貴様らは皆殺しだ」
 青龍偃月刀が、大将首を目指して突き進む。
 この相手に、力でのぶつかり合いは避けるべきと判断したのか、駒は盤上に散った。
「覚悟しろよ外道!」
 ルィツァーリの弓から誘導弾が放たれる。
 駒が退いたあとの窓ガラスを割り、魔力によって、枯れ木に積もった雪を吹き込ませた。
「貴様は全力で叩きのめす! もう二度と誰も貴様らに苦しめさせはしない! 騎士として絶対にだ!」
 チェス駒たちは、氷雪にさらされたせいなのか、動きが鈍ってくる。元は、血だまりだ。固まってしまったのかもしれない。
 悪魔の翼で飛翔しながら、ルィツァーリは本命の『双翼魔弾』をコウモリ群に放った。
 『戦覇横掃』の刃も届きはじめ、群体はナボコフの声で恨みごとを吐く。
「『ニンフェット』への僅かな距離を、どうあっても邪魔するのだな」
「距離が近いのは、お前のほうだ」
 駿斗は、駒兵のあいだを抜けて、すぐそばまで来ていた。
「得意とか言ってたのによぉ。慢心むき出しの攻めじゃこの程度だ。蝙蝠に化けて散開した所で間に合わねぇよ……!」
 すでに発射されていた砲弾が、『流星爆撃弾(メテオダイブ)』となって降り注ぐ。
「無念とか、弔いとか、そんな大層なもんじゃない」
 分身が集合し、焼けた匂いを発しながら、アヴァタール級のすがたが現れてきた。駿斗は、それを逃さず、砲口を向ける。
「お前が気に食わない、だから潰す。今、ここで……!」
「あぅ、あぐう。……トループスは、なにをしているのだぁ。わたしを護れぇ」
 少女愛卿ナボコフは、『赤い靴の乙女』を気遣うようなそぶりをみせていたのに、所詮は配下の扱いにすぎなかった。マリアベルは、もう興味がなくなったかのように、冷めた視線を送る。
 一般人の実験体であれば、いっそう粗雑にしてきただろう。なおも抵抗を続けるクロノヴェーダに、ディアボロスたちは己の怒りを再確認させられる。
 ロザーリヤは、敵の闇より尚濃い闇を生み出し、ナボコフの視界を奪った。
「み、見えない。わたしの、愛しの、美しい……」
 『ニンフェット』とやらへの寵愛も疑わしいものだ。あるいは、見えないのは幸いなのかもしれない。龍と悪魔が入り混じった魔人の如きネメシス形態に、変じていたからだ。
 龍頭を象った二振りの魔剣を握り、魔人のロザーリヤは『魔性契約『夜の来訪者』(デモニックパクト・デッドリーヴィジット)』を発動する。
「謹んで受け取りたまえ。これがお前の弄んだ、死だ」
 背後から双刃でX字に斬り裂かれ、赤の大実験室の管理人は、バラバラになって滅びた。
 館が鳴動を始める。
 コウキが、つぶやいた。
「最後は大爆発時の脱出だな」
 窓も玄関扉も、ルィツァーリの誘導弾で粉々だ。枯れ木の茂みまで走るのは、余裕だった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【照明】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【隔離眼】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2023年01月22日