リプレイ
一ノ瀬・綾音
いやほんと五月蠅いねここ!?
巨獣の咆哮ってゲームとかだとおおーってなるけど実際に聞いてみると確かにうるさい!
頭どうかしちゃいそうだからさっさと片づけてしまおうか!しかしこんなところで頑張らされるドラゴンもドラゴンだね?
相手の少なそうな集団を観察しながら【雷光槍・流水撃】で突き刺しに行く!強大な魔力の槍の前にはご自慢の硬さも通じるかな!?
万が一相手が反撃して来たらこの槍で致命的な個所を防御する。
もしアイアンサイド卿に会えるなら一言言ってやろうか。
そんなに穴を掘って先へ進みたいなら自分が堀りに行けばいいじゃん、他竜にやらせて自分はやらないのは横暴だって!
あ、撤退は仲間とタイミングを合わせるよ。
獣神王朝エジプトの南部。
密林たる大地に穴を穿つようにトループス級『穿孔竜ワーム』が地面を掘り進める。
しかし、その地面が崩落する。
如何なる者による所業かなど言うまでもない。巨大な巨獣の咆哮が大地を揺らしているのだ。
「いやほんと五月蝿いねここ!?」
一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)は巨獣のあまりの咆哮に耳を塞ぎたい気持ちでいっぱいだった。
もしも、これがゲームの世界であったというのならば、その迫力に感嘆したかもしれない。
けれど、実際に体験してみて初めて分かる。
「これは五月蝿い。確かに五月蝿い!」
頭がどうにかなってしまいそうなほどに響き渡る巨獣の咆哮。
よくもまあ、こんな劣悪なる状況で『穿孔竜ワーム』たちは文句の一つも言わずに頑張っているものだと綾音は感心してしまう。
けれど、そんなことを言っている状況ではない。
これは獣神王朝エジプトをめぐる戦いの前哨戦。ファーストアタックだ。この戦いでどれだけ敵戦力を削れるかが、この先の戦いにおいて重要なのだ。
「天満たす光の力よ、雷霆と共に我が槍に宿り現世に罅入れる神槍と成せ!」
大地を蠢く『穿孔竜ワーム』が咆哮にたまらず地中から飛び出した瞬間、綾音はパラドクスによる魔力で生成した宝石の様な輝きの光雷を纏う槍を手に、滑り込むように『穿孔竜ワーム』の眼前に飛び込む。
削岩機のように全身を回転させながら突っ込んでくる敵。
それは強固な鱗に覆われているがゆえの強靭在る突撃であった。
分厚い岩盤すら容易く貫くほどの威力。
綾音はしかし、強大な魔力をもって形をなした槍の一撃を叩き込む。
「母なる水よ、我が足に祝福を」
パラドクスによってなめらかに滑るように飛び込む綾音。
その手にした槍の一撃は闇と光の魔力によって威力を底上げされる。
「雷光槍・流水撃(フルグール・ハスタム・インペトゥム・アクワイ)!」
穿つ一撃は眼前に迫る『穿孔竜ワーム』の強固なる鱗を抉るようにして撃ち込まれ、その巨体に巨大な裂傷を生み出す。
痛みに叫ぶ『穿孔竜ワーム』を尻目に綾音は密林の大地を滑るように走り抜ける。
これは敵の戦力を削ぐための戦いである。
無理に追撃する必要ないのだ。
「ご自慢の硬さも、魔力の槍の前には通用しないようだね!」
綾音は水の魔力によってなめらかに大地を疾駆し、身を翻して敵戦力に打撃を与えるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
奴らの思い通りになんてさせてやるつもりは毛頭ないがな
飛んで罠にいる冬の虫ってな!
そう簡単に抜け出せると思うなよ
【行動】
地面にパラドクスで発明した罠を罠使いの知識を使い幾つか設置
それからあえて自分の居場所を晒し、成すすべなく逃げていると見せかけて計略、演技で罠のある場所へ誘導しつつ、敵の攻撃を忍耐力で耐える
罠に引っかかれば少しの間だけでも動きを制限したり出来るはず
それで出来た隙を狙って電撃使いでワイヤーに電気を流したり、斬撃で攻撃する
少しでも食い込めば電気とかも通りやすくなるだろう
大地を抉るようにトループス級『穿孔竜ワーム』が飛び出す。
その光景は密林に在りてあまりにも驚愕なる光景であったことだろう。この地において彼等の役目は排斥力の弱まった獣神王朝エジプトと他のディヴィジョンを繋ぐこと。
地を抉るようにして掘り進めているのはそのためだ。
しかし、ディアボロスがファーストアタック、前哨戦において戦力を削るように動くのは当然彼等にも理解できることであった。
「奴らの思い通りになんてさせてやるつもりは毛頭ないがな」
荒田・誠司(雑草・g00115)は己に迫る『穿孔竜ワーム』の巨体を見上げる。
しなる鞭のように叩きつけられる巨体。
その衝撃に誠司は為す術なく逃げ惑うように密林を走る。
事実彼は為す術がないわけではない。
あの鞭の如き巨体は脅威そのものであるが、しかし彼には算段があったのだ。
だからこそ、こうして彼は己の姿を晒して走っている。その彼にめがけて放たれる『穿孔竜ワーム』の一撃が衝撃波を待ち切らす。
その一撃を身に受けながら転がるようにして誠司は密林を走る。
「こっちだ! 来てみろよ!」
挑発するような言葉。
走る背に『穿孔竜ワーム』の巨体が迫る。他のディアボロスによって刻まれた傷痕故か、怒り狂うように巨体をうねらせている。
好都合だと彼はおもっただろう。
彼が誘導している場所。
それは樹々が茂る密林。ならばこそ、かの巨体を受け止めてもしなる樹々があるはずだ。痛みに耐えながらも誠司は走る。
背から咆哮が迫りくる。
その一撃の瞬間に誠司は懸けるのだ。
「飛んで罠にいる冬の虫ってな! 見えないことは何もない証明にはならないぜ!」
その言葉が放たれた瞬間彼の背後で『穿孔竜ワーム』の体が見えぬ糸に絡まるように悶える。いや、見えぬ糸はパラドクスであった。
罠設置:蜘蛛の巣(トラップインストール・ウェブ)によって樹々を支えに張り巡らされた蜘蛛の巣の如きワイヤートラッップ。
彼が此処まで誘導してきた勢いと自重によってワイヤーは巨体に絡まり、その動きを封じる。
「そう簡単に抜け出せると思うなよ」
流し込まれる電流。
そして、その糸を引き絞ればワイヤーは『穿孔竜ワーム』に絡まり、食い込み、その巨体を切断せしめるのだ。
「まずは一体だ」
バラバラに切り刻まれて密林に落ちる震動と巨獣の咆哮を背に誠司は前哨戦の役目を十二分に果たすのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
ナディア・ベズヴィルド
【ヒラール】
どさくさに紛れて盗人猛々しいな!
穴を掘る事で別ディヴィジョンと繋がれるとはまた厄介な
折角大事に育てたのに残念…駆除は問答無用ですね
地を掘り進める振動を頼りに敵との距離が近づいたらすぐに動けるように構えて
地中から出てきたら速攻を
なんだ、この見覚えのある…あの…ヨウカイ…ああ、ツチノコと言うのに似ている気がする
何であれ殺す事に変わりないがな
《高速詠唱》で間抜け面にパラドクスをお見舞いする
とっておきの雷だ、外皮を砕けなくとも中身まで痺れるだろう?
連携を取りながら一匹一匹確実に葬り去ろう
反撃には飛翔を用いて回避を
ある程度数を減らしたら仲間と撤収
残留効果は使えるものは全て使用
アドリブ・連携可
テクトラム・ギベリオ
【ヒラール】
次から次へとエジプトの地に土足で入り込む蜥蜴かミミズか。
……大事に育てていた花が虫に食い荒らされたのを思い出した。嫌な思い出だ。
あぁ、外来種は駆除する。蔓延る前に根を絶つぞ。
向こうから出てくるだろうが、先手を取って翻弄したい。
サーヴァントの毛玉と共に【飛翔】で急降下。
そのまま二手に分かれながら急上昇し、リスクを分散しながら敵を外に誘き出す。
おやツチノコだったか。案外ロマンの無い顔をしているのだな?
ナディアとタイミング合わせてパラドクスで攻撃。
毛玉遊んでこい。痺れているうちに爪で敵を抉れ。
ふむ、流石に根絶には遠いか…モグラめ。
囲まれると厄介だな。【飛翔】しながら仲間と共に撤退しよう。
テクトラム・ギベリオ(砂漠の少数民族・g01318)は嘗て大事に育てていた花が虫にく荒らされる様を脳裏に浮かべていた。
目の前の光景はまさにそれと同じであったからである。
獣神王朝エジプトの排斥力が落ちたことにより、他のディヴィジョンと繋ぐことを画策する『紅鉄のアイアンサイド卿』配下のトループス級『穿孔竜ワーム』が大地を抉るように穴を掘り進めている。
他のディアボロスのファーストアタック、前哨戦の始まりを告げるパラドクスの煌めきによって、次々と大地から湧出する巨体。
そのうねる様は大地を割るようでもあったことだろう。
「どさくさに紛れて盗人猛々しいな!」
テクトラムは、ナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)の言葉に頭を振る。
何を思い出していたのだと問うような視線に彼はいや、と苦笑いするしかなかったかもしれない。些細なことであるが、これもまた己の中にある怒りであろうと。
「何、嫌な思い出を思い出しただけだ。大事に育てた花を食い荒らす虫をな」
「折角大事に育てたのに残念……駆除は問答無用ですね」
「あぁ、外来種は駆除する。蔓延る前に根を絶つぞ」
その言葉とともにテクトラムはサーヴァントであるスフィンクス『毛玉』と共に飛翔し、大地に蠢くようにのたうつ『穿孔竜ワーム』を捉える。
だが、飛翔によって彼の姿を捉えた『穿孔竜ワーム』は巨体を回転させながら迫るのだ。
「『毛玉』!」
その言葉と共にテクトラムは二手に別れる。二手に別れることによるリスクの分散。
巨大な削岩機の如き一撃を受け止めながら、しかしテクトラムは見る。
己の背後から飛び出すナディアの姿を。
「なんだ、この見覚えのある……あの……ヨウカイ……」
迫る『穿孔竜ワーム』の姿にナディアは首をかしげる。喉から言葉が出かかっているのに、出てこない気持ち悪さ。
飲み込もうにも、もう喉元まで出かかっている。
「ああ、ツチノコと言うのに似ている気がするわね。けど……」
彼女の唇から紡がれるは歌うような詠唱。
高速で紡がれるそれは旋律のように奏でられ、暗夜の天號(バルク・ラァド)となりて彼女より放たれる。
雷。
蒼天にありてもなお、煌めく輝き。
雷光は矢となりて、大口を開けて己たちを飲み込まんとする『穿孔竜ワーム』の口腔へと叩き込まれる。
「とっておきの雷だ。外皮砕けぬとも、中身であればしびれるだろう?」
ナディアのパラドクスが走り抜けた瞬間、テクトラムのパラドクスもまた煌めく。
それは二手に別れたサーヴァント、スフィンクスである『毛玉』より放たれる光輪の一撃。
「『毛玉』、遊んでこい。その爪で敵を抉れ……ふむ、ツチノコだったか。案外ロマンの無い顔をしているのだな?」
幻爪殲輪(ゲンソウセンリン)は『毛玉』の爪が揮われた瞬間生み出され、雷によって内部から焼かれた『穿孔竜ワーム』の煙さえも切り裂いて、その巨体に痛烈なる一撃を叩き込む。
さらにテクトラムは切り裂かれた巨体を蹴って飛ぶ。
狙いは己に。
そうすれば惹きつけられた『穿孔竜ワーム』が釣れるようにおびき寄せられるだろう。
おびき寄せられるように地中から飛び出す『穿孔竜ワーム』の巨体が伸び切れば、ナディアの雷光が矢のように宙を奔って、これを大地に縫い止める。
「根絶はならずとも削ることはできる。囲まれれば厄介であるが」
「ええ、確実に一匹一匹を葬り去りましょう」
ナディアとテクトラムは互いに背を預け、時に並び立ちながら雷と『毛玉』の放つパラドクスの爪の一撃によって『穿孔竜ワーム』を翻弄しながら刎ねるよにして飛ぶ。
戦場に刻まれた残留効果は他のディアボロスたちの戦いの軌跡である。
この輝きを手繰ることによって彼等は強大な敵とも渡り合う。例え、大地蠢く巨大な竜であろうとも、恐れる理由にはならぬと彼等はパラドクスを持って敵の戦力を削るのだ。
「……モグラめ」
しかし、敵もやるようである。
根絶には遠い。けれど、消耗させきることもまたできなかった。
だが、テクトラムは知っている。これは自分たちだけの戦いではない。ナディアと共にあるように、共に戦う者達が居るからこそ成し得るものがある。
「ここは十分でしょう。敵の戦力が私達に集中してきています」
ナディアとテクトラムは潔く撤退を決める。
「……ああ」
これは前哨戦。
獣神王朝エジプトを取り戻すための戦いの布石。
ならばこそ二人は確かに奪還戦の趨勢をディアボロスに傾ける楔を此処に打ち込んだのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV3になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
御髪塚・小織
強敵との戦争ですのに、多勢力との乱戦となればどんな被害が出るか分かりません。
出来るだけ事前に地均ししておきましょう。
地中を進まれては、攻撃が難しいですね。私自身を囮に引き出すべきでしょうか。
【飛翔】し空中から接敵。密林ですから、高く飛び過ぎると木々が邪魔かもしれません。地表近くを飛んで近寄りましょう。
距離を取りつつ【飛躍護符】で攻撃します。「光使い」「誘導弾」「斬撃」で、護符を光で包み投剣の様に飛ばし攻撃。「貫通撃」で鱗の隙間を狙います。
反撃は「結界術」で軽減し「髪の盾」で受け流し。止めるのではなく相手の回転を利用し自ら撥ね飛ばされるように退避します。
適度に打撃を与えたら迅速に撤退を試みます。
獣神王朝エジプトの排斥力が落ちたことによりディアボロスたちは奪還戦を仕掛けることができる。
しかし、かのディヴィジョンにおいては他のディヴィジョンの侵略もまた同時に引き起こされることとなった。
南端の密林にて『紅鉄のアイアンサイド卿』率いるトループス級『穿孔竜ワーム』による他のディヴィジョンと獣神王朝エジプトをつなごうと画策する。
その戦力を削らんとするためにディアボロスたちは一斉にパラドクスを解き放つ。
御髪塚・小織(人間の奇蹟使い・g08859)もまた、のたうつ『穿孔竜ワーム』と戦うディアボロスの一人であった。
これは前哨戦。
この後に起こる奪還戦は強敵との戦い。
侮りもなければ、過剰な恐れも彼女にはなかった。彼女が憂うことは一つ。
強敵との戦い、それも多勢力との乱戦ともなれば獣神王朝エジプトに住まう無辜なる人々に如何なる被害が及ぶかであった。
だからこそ、クロノヴェーダの戦力のバランスを均一にしなければならないのだと彼女は密林の樹々の枝を蹴って飛ぶ。
「やはり此方の位置を悟っている。地中からの攻撃は」
地面を抉るようにして湧出する『穿孔竜ワーム』の姿は凄まじいの一言であった。
蠢くように、次々と地表近くを飛ぶ小織を狙う『穿孔竜ワーム』の顎。
それらから距離を取りながら、飛躍護符(ヒテキゴフ)を浮かべ、護符を光で包み投げ放つ。
敵が地中からの不意の一撃を放つというのであれば、小織はそれを釣り上げるための誘いである。彼女が飛翔するたびに『穿孔竜ワーム』の顎が彼女を喰らわんと迫りくる。
その顎に、その鱗の隙間に彼女の放つ護符の光が突き刺さり、貫いていく。
「この御札があれば空だって飛べますよ」
だが、これで終わりではない。
地中から湧き上がる『穿孔竜ワーム』は大戦力である。
敵を消耗させることが狙いであるのならば、適度たるラインを見極めなければならない。
次の瞬間、迫る削岩機の如き『穿孔竜ワーム』の一撃が破邪の光纏った小織を吹き飛ばす。
「まだ……遠慮なさらずに。もう一つ如何です?」
吹き飛ばされた小織は己の黒髪によって編みえ上げられた『髪の盾』でもって突撃の一撃を受け流し、敵の回転の力を利用して、派手に吹き飛ばされただけなのだ。
その一瞬の隙を突くように彼女は飛ぶ。
だが、それだけでは終わらない。
もう一撃と光の護符を放ちながら小織は、敵を消耗させ飛翔し退くのであった。
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
リディル・ヴェント
咆哮にイライラしているアイアンサイド卿はちょっと面白いわね、ずっといたら耳おかしくなっちゃうわよ。帰ったらいいのに真面目なのかしら?
この咆哮でワームたちが掘っている穴が崩れたりしているのね。
じゃあアタシもガンガン崩すわ!
ワームたちが進んでそうな辺りをカミソリドラゴンで思い切り叩きつけるわよー!地面も震わせる一撃、大震撃!驚いて出てくるかしら!
【泥濘の地】も使っちゃう!移動速度を鈍らせてみんなでボコボコにしましょ!
充分に打撃を与えたら撤退ね。
【泥濘の地】の効果で地上にいる敵からは逃げやすそうかしら?
地中にいる敵には注意ね!
十野・樞
アドリブ連携歓迎
恐竜としての竜と幻獣としてのドラゴンが揃い踏み、か
ワクワク怪獣ランドとでも言うべきかね
地中に潜む敵が俺達をどのように捕捉しているか不明だな
【忍び足】【氷雪使い】【風使い】で各々音・温度・匂いを可能な限り消し
敵に位置を悟られぬよう注意
また【砂使い】【看破】で大地の振動から敵行動を予測
敵出現地点に【不意打ち】
パラドクス展開
地面が【泥濘の地】でいきなりぬかるめば、戸惑い隙も出来るか
そこに万能溶解液を浴びせかけて昇天願おう
さあ、刻逆を超えたとっておきの酒でできた溶解液だ
思いっきり蕩けて貰うぜ?
包囲される前に撤退
敵が何を発掘したか【情報収集】
可能なら断片でも持ち帰り新宿で分析を
田淵・あゆみ
アドリブ連携歓迎
地中からこちらの位置を探ってるんだろ?
むしろ誘き出すのは簡単かもな
巨獣の咆哮で崩れてるのなら、進行方向と思われるあたりの地面に【絶望シャウト】衝撃波を放つ
周りの地面に注意して出てくるのを待つよ
飛び出した瞬間を狙って攻撃
いくら硬い鱗で守られていようと、飛び出した所を横から衝撃波で殴りつけてやりゃ回転する間もなくなるだろ
反撃は【残像】【ダンス】などで出来るだけかわすよ、受け止めるのは流石に無理
使えそうな効果は使用して重要な部位だけは攻撃くらわないようにする
動けなくなる前に撤退する、他の人にも声掛けてタイミング合わせるよ
秋風・稲穂
でかい敵…か
ほんと、引き際が大切だね
けど、デカいって事は当てやすいって事でもあるし…
ま、リスクとリターンか
余計な事はさせたくないし、此処で出来るだけ削らせてもらうよ!
Burn the darkとL・デルフェスを抜刀
地面の振動を頼りにワームの大まかな位置を把握
未来予測で1秒先の未来を見て、『臨機応変』に出現位置を補足し備えよう
ワームの姿を捉えたら、【断頭フォルテッシモ】発動
『斬撃』でワームを攻撃し、斬り裂いていこう
敵の攻撃も未来予測で察知し、直撃を喰らわないよう『ダッシュ』して回避運動
直撃さえ喰らわなければ、まだ戦える!
けど、深追いはしないよう撤退タイミングと退路は常に注意しよう
共に戦場に立つディアボロスたちは、『紅鉄のアイアンサイド卿』率いる大戦力を迎えての前哨戦を見事に戦っている。
荒れ狂うように大地を掘り進めるトループス級『穿孔竜ワーム』の体は確かに脅威だ。
削岩機のように回転し地中より迫り、土塊や岩石を飛び散らせながら巨体を鞭のように打ち付け、その長い体躯でもって敵を締め付けて殺す。
そんな彼等を前にしてよく戦っていると言えただろう。
だが、敵は大戦力。
これを削り切るためにはディアボロスたちの戦術と連携が必須であった。
「敵が俺たちをどのように補足しているか不明だな」
十野・樞(division by zero・g03155)は戦場たる密林の樹々の枝を飛びながら考える。
敵の知覚は如何なるものかを考える。音、温度、匂い。あらゆる要素が絡みつく。
地中よりの不意の一撃は確かに強力だ。
だからこそ備えなければならない。敵の一撃をいなし、己たちの一撃を確実に叩き込むために。
大地の震動。
見下ろす先にある地面。
共に樹々の上を飛ぶ秋風・稲穂(剣鬼・g05426)も同意見であった。
敵が地面より来襲するというのならば、地面を掘り進む震動をこそ注視しなければならない。
「でかい敵……か。ほんと、引き際が大切だね。けどデカいってことは当てやすいってことでもあるし……」
彼女はリスクとリターンを考える。
ジェネラル級『紅鉄のアイアンサイド卿』の目論見を考えれば、それは奪還戦において余計なことであろう。
他のディヴィジョンと繋がるための穴を穿つことは、ディアボロスにとっても、彼女の言うところの余計なこと。ならば、此処でできる限り削り取らんとするのもまた他のディアボロスと同じくする。
「ああ、ワクワク怪獣ランドとでも言うべきかね。とは言え、敵の位置を探るらなければ……」
「こっちが敵の位置を探っているのと同じように、あっちも此方の位置を探ってるんだろ? むしろ誘き出すっていうのは手だよ」
彼等の言葉に田淵・あゆみ(人間のサウンドソルジャー・g06882)は簡単だというように樹々の上から地面へと飛び込む。
巨獣の咆哮は未だ鳴り止まず。
そして大地は振動し、他のディアボロスたちの戦いによって『穿孔竜ワーム』の位置は割れている。
自分が囮になればいいとあゆみは言う。
飛び出してきた瞬間を狙えば、敵の機先を制することができる。
「それにずっと此処に居たら耳おかしくなちゃうわよ」
リディル・ヴェント(ゲットレディ・g00550)は密林を激震させる巨獣の咆哮に耳をふさぎたい気持ちであった。
敵がイライラするのも頷けるほどの巨大な咆哮が響き渡っている。
それはあの巨獣が発しているものであり、またそれによって『穿孔竜ワーム』が掘り進める穴が瓦解しているのならば。
リディルは見ただろう。
巨獣の咆哮で崩れる大地。それは『穿孔竜ワーム』が掘り進めた穴が瓦解する光景そのものであった。
それによって、その進路方向は予測できる。
樞もそれは理解できていたことだろう。だが、震動から敵の行動を予測するには、あまりにも大雑把すぎる。
けれど、それでもあゆみは己のパラドクスを解き放つ。
彼の背には仲間たちが居る。
自分一人では確かに『穿孔竜ワーム』の一撃によって吹き飛ばされてしまうだろう。
一人ではないということは、互いにカバーし、その戦術を補強しあうことができるということだ。
足りないこと、届かぬこともあるだろう。
しかし、彼等は一人ではない。此処にある四人の力が撚り合わされれば、奪われしものを奪還せしめる強靭なる一本の綱となるのだ。
息を吸い込み、その声は音として認識されない。
されど、放たれる絶望シャウト(ゼツボウシャウト)は衝撃波となって崩れ落ちる大地と未だ崩れぬ大地の境目に放たれる。
「さあ、踊ろうぜ! これなら!」
放たれた衝撃波。
それによって大地がめくれ上がるように、一気に『穿孔竜ワーム』たちが噴出するように飛び出す。
それが一秒先の未来。
「私が視る!」
秋穂が飛び出していた。
抜き払った二刀。彼女のパラドクスによって抜刀されし、二刀に音楽が宿る。
断頭フォルテッシモ。それは音を持って切り裂く剣技。打ち付けられる二刀が響かせるのは未来手繰り寄せる力。
あゆみの音成らぬシャウトと、彼女の二刀が共鳴し、残留効果が発現する。
そう、『未来予測』。
一秒先の未来を視ることのできる残留効果。
ディアボロスだけに許された戦場に刻まれし効果は、四人の視界に共有される。
あゆみが見たのは己に迫りくる巨大な顎。
そして、他の三人はその湧出する瞬間を視ていた。
一秒先の未来。
ならば、それで十分である。
「そこか! 万能溶解液で昇天願おうか!」
樞のパラドクスが一秒後に飛び出す『穿孔竜ワーム』めがけて放たれる。あらゆるものを溶かす溶液は、あゆみを襲わんとしていた顎を溶かし、その強靭なる鱗さえも溶かしていく。
そこに飛び込むのは、平バールを手にしたリディルであった。
彼女の瞳がパラドクスに輝く。
「地面も震わせる一撃よ!」
大震撃(ダイシンゲキ)たる一撃が溶解した『穿孔竜ワーム』の頭部を打ち据える。
その一撃は大地を震わせ、巨獣の咆哮と同じように彼等が掘り進めた穴に走り抜け、瓦解させていく。
埋もれ、崩れていく坑道。
「アタシもガンガン崩してあげるわ! それ! 驚いて出てくるかしら!」
さらに紡がれ、手繰り寄せられるは残留効果。
打ち砕いた大地が泥濘に変わる。
あゆみを襲わんとしていた『穿孔竜ワーム』は樞の放った万能溶解液でもって頭部の鱗を溶かされ、リディルの一撃で叩き伏せられた。
さらに湧き出る『穿孔竜ワーム』たちは、しかし、その長身を持ってディアボロスたちに進めることが叶わなかった。
ぬかるみへと変わった大地。
『穿孔竜ワーム』と言えど、紡がれたあ残留効果には抗えない。
彼等は竜という名を持ちながら飛行する術を持たぬ竜。
ゆえのその力は劣れど、この他のディヴィジョンを繋ぐ穴をうがうという天において欠かせぬ存在。
だからこそ砕くのだ。
あゆみの声成らぬ声がパラドクスとなって衝撃をはしらせ、彼に迫る一撃を遅らせる。
「受け止めるのは流石に無理! だけどさ、いくら固い鱗に守られていようと!」
衝撃波が泥濘の地より飛び出そうとする『穿孔竜ワーム』たちをまとめて吹き飛ばす。
そこに駆け込む秋穂の二刀が戦場に煌めく。
未来予測で見えている。
そこに『穿孔竜ワーム』の巨体が吹き飛ばされてくるのを。直撃を叩き込む。手にした二刀の柄を握りしめる手に力がこもる。
紡がれ、繋ぎ、そして手繰り寄せる。
これがディアボロスの戦いであると知らしめるように、秋穂の剣閃が『穿孔竜ワーム』の頭部をギロチンの一撃のように切り落とすのだ。
「まだまだ削り取れる!」
「ああ、刻逆を超えたとっておきの酒で出来た溶解液の貯蔵は十分。思いっきり蕩けて貰うぜ?」
「動きは鈍ったわ。みんなでボコボコにしましょ!」
リディルのバールの一撃が再び大地を揺らす。
彼等は戦場に集った者たち。
この前哨戦の先にある奪還戦を見据えるが故に、この戦いによって敵戦力を削らんとする者。
意志は繋がれ、戦場に刻まれたる残留効果の軌跡は必ず奪い返す未来へと繋がっていく。
「十分だろう。囲まれる前に撤退しよう!」
あゆみの言葉に他のディアボロスたちも頷く。
秋穂もまた同様に頷く。深追いしてこちらに痛手が走るのは本末転倒だ。泥濘の地によって確保された敵の進撃の遅滞。そして、ディアボロスたちの撤退の判断は正しかった。
共に戦った戦場は、必ず奪還の楔となる。
その軌跡を今は一つ一つつなげていくために、ディアボロスたちは激震走る密林を後にするのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV2が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV4になった!