リプレイ
レオアリア・フォルシオン
料理して売り捌くというなら、わたくしに任せて
わたくし?通りすがりの……姫料理人よ
そう典雅におどけながら『最終人類史統括料理辞典』を取り出し、積み上げられている肉と野菜を上手く調理する方法をケバブとして編み出し、提案をする
パンなどがあればケバブサンドにして売って良し
そうでなくとも野菜と肉、そして肉を煮込んで作ったソースを絡めたケバブそのものだけでも十分美味しい主菜になって商売になるわ
後はちょっとお金のある人々に向けて野菜の水分だけを使って煮込むエチュベに仕立てたフレンチを貴族等に紹介していくわ
お礼?いらないわ
何故ならわたくしは…フォルシオン王国の後継者だもの
ノブレスオブリージュに過ぎないわ
コンスタンツ・トパロウル
旅人に扮して、市場通りに潜入してみよう
市場で、肉や野菜が売れ残って困ってるようなら……お手伝いしましょうか
こういうのは、串に刺して炭で火を起こして、道端で焼けば……匂いでお客さんから集まって来るさ
味付けは、時代と手間を考えたら……塩一択かな
肉の間にリーキを切って刺せば、新宿で食べたねぎま風にできないかな?
あたしゃ呑まないけど、こいつは麦酒も進むそうだよ(いわゆる焼き鳥風)
砂肝やレバー、モツなんかも、下処理すればいい味が出る
実は、牛の舌を薄く切って焼くのも絶品なんだよ
こいつは絶対、塩とモルトビネガーが合うと思うんだ
時代や場所を考えて、胡椒やソイソースは使わないけど、用意できるものでも何とかなるさ
●変わる街角、変えて商売
「随分といい物を残してるのね」
「へぇ。少し前まで、毎日どこかで祭りをしてるような街だったんですがね」
吊るし売りされる肉や野菜を品定めするレオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)に、市場の商人はそう言って力なく笑った。
たしかにここまで歩いてきて、前に湖水地方を訪れた時の活気は随分と失われた気がする。
レオアリア自身も竜の花嫁と接触するために闘技大会に出た事があるが、あたりを彩った出店や観客、そういった『ハレの日』の需要は花嫁と一緒に消えてしまったのだろう。
「料理人たちもみんな引っ越しちまったんでしょうね。お安くしますから持っていってくださいよ、このまま腐らせるよりは……」
「待って」
諦め気味な商人の投げやりな文句、それに鋭く割り込む声があった。
「お手伝いしましょうか」
振り向く先には同じように市場で回ってきたコンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)が、小さなリンゴをかじっている。
「売れ残ってるけど、ものはいいんだからさ。買いに来る料理人がいないなら、ここで料理して売っちゃえばどうよ?」
「同感ね、トパロウル卿。料理して売り捌くというなら、わたくしに任せて」
手にした果実で身をもって示すコンスタンツに、レオアリアも然りと頷く。
こうなると逆に商人の方が取り残されんばかりだ。
「そ、そりゃ助かるけど、あんたら一体……そんな給金はだせませんぜ?」
「通りすがりの……姫料理人よ。フォルシオン王国の後継者たるわたくしに、下々の礼など不要」
これくらいはノブレスオブリージュに過ぎないと明かすレオアリア、その威厳には思わず商人もははぁとひざまつかんばかりである。
こうなれば、話は早い。
「料理は初めてだろうし、あまり複雑なもの、珍しい調味料はダメだね。こういうのは、串に刺して、炭火を起こして道端で焼けば……」
「匂いで呼び込もうというわけね、上策よ。そこにこのパンも添えましょう、海の向こうでは『ケバブサンド』といって、焼いた肉と野菜をグレイビーソースで絡めて、パンにはさんで食べるそうなの」
「お、おぉ……!」
よどみなく想像を掻き立てるコンスタンツとレオアリアの話は、まさに『東方の主の如く美食迷宮に民を誘おう』が如し。
これならもしかしてと、市場の人々に苦境へと立ち向かう勇気を与えてくれる。
「そっちの捨ててるホルモン……と、砂肝やレバーと言った内臓も下処理すればいい味がでる。牛の舌を薄く切って焼くのも絶品で、麦酒も進むそうだよ……あたしゃ呑まないけど」
「ならこの野菜はエチュベに仕立てましょう。野菜の水分だけを使った煮込みは、貴族の食卓にも並ぶ味よ」
盛り上がりが広まれば、市場の人々も集まってくる。二人は惜しまず、持ち合わせた料理の腕前を存分に市場へと披露していった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
南雲・琴音
今度の列車は、昔のイングランド行きでしたか
市場みたいですけど……いっぱい、お肉や野菜が残ってますね
とりあえず、旅の劇団女優的な感じで、市場の人と話してみましょう
そういえば、近くに酒場や宿屋ってないんですか?
あるんなら、そういう大口で買ってくれそうなところを当たってみたり、お金持ちのお宅に売り込みに行くのもいいかも
あ、お野菜が残って大変ならば……酢や塩に漬けてピクルスみたいにするとか
お肉やお魚も、燻製にしたりすれば日持ちしますよ
とか話しつつ、【士気高揚】で困ってる人達に勇気をお裾分け
お料理は得意じゃないから、お手伝いは無理無理だけど……お客さんを呼び込む売り子のお手伝いくらいならやりますよ!
ナイナ・ヴィラネスティズム
同選択肢の味方との絡み・協力・アドリブ可
「まあ!市場というには活気がなくなってきていますわね!そんな事でお客と接するおつもりで?」
事前に木材や棒・布、筆記用具等の資材を準備
商人達に喝を入れつつまずは市場視察
お店の状況、特に屋台や店舗がどういう有様かを悉く指摘していき、
劣化が激しい屋台や店舗は修復加速で修繕
ついでに先の準備物を使って商売の品を記した看板やのぼりを作ったり(アート)、商人の発声練習を指導したり(歌唱活用)、お店側が活気付けるよう裏方に回る
人に物を売るのであればご自分をよく見せませんと
売り物が良くてもお店そのものが貧相では客足は遠のきましてよ
盛り上げるのは得意なのでしょう?
「まだいっぱいお肉屋野菜が残ってますね。野菜は酢と塩に漬けてピクルスみたいにするのはどうです? お肉やお魚も、燻製にしたりすれば日持ちしますよ」
「なるほど、そうやって持ち歩くのか」
「はいっ、日持ちするようなっていれば、今より酒場や宿屋も買いやすいと思います!」
旅の女優という触れ込みで市場を訪れた南雲・琴音(サキュバスの思想家・g07872)は、保存食の作り方を商人たちに教え、現状を打破する方法で人々を勇気づけて回る。
料理が得意ではない彼女には、なかなか大変な事だが、商人の家族や丁稚務めの少年たちの関心を寄せる視線はなかなかに役得だ。
「お手伝いは無理無理だけど……お客さんを呼び込む売り子のお手伝いくらいなら、やりますよ!」
「よろしい! では指導とまいりましょう!」
彼女自身もやる気を燃え上がらせたところ、すかさずに駆けられる声は同じくディアボロスのもの。
「市場というには活気がなくなってきていますわ! そんな事でお客と接するおつもりで?」
「しかしこう売れないと仕方なく……」
「商人たる者が情けない! 活気はやってくるものではなく、作りあげ、呼び込むものですわ!」
ナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)の一喝に、大の大人がぴしりと足を揃えて飛び上がる。
「控えめにいって、状況に甘えすぎていたのではありませんの? 琴音、この方々に演技指導をお願いできますかしら?」
「あー、はい。声出しとか、興行……じゃなくて、売り出しのノボリとか?」
「そうそう!」
痛みの激しいテンポを『修復加速』で治しながらのナイナの返事に、それならと琴音。
「声はこう、お腹から押し出すようにすると、遠くまで響くんです。看板は売り出したいもの絵におこして……そう、そんな感じで」
「人に物を売るのであればご自分をよく見せませんと、売り物が良くてもお店そのものが貧相では客足は遠のきましてよ!」
次々と檄を飛ばし、激励するナイナと琴音。
人々が集まり、動き出すころにはやがて、コンスタンツたちの初めた料理の匂いで人々が集まりだしている。
「それではさぁ、ご一緒に!」
『いらっしゃーい!』
指導を終えた琴音の号令に、市場へと景気いい呼び込みの声が響き渡った。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!
アンゼリカ・レンブラント
住民との交流は十分かな?流石だね
事前に共に作戦にあたる仲間達と打ち合わせておき
話す内容などを決めておく
【エイティーン】の効果で大人の、旅人の姿を取り
住民と仲良くなった仲間達と口を合わせ頷きあいつつ
竜の花嫁を目撃した情報を流そう
誘い出すのは、敵がどこからくるか分かりやすい、
また地面に罠を仕掛けやすい山に誘いだそうか
違う良い意見あれば其方に従う
「見た見た、あれは間違いなく
竜の花嫁の『フィナ』様だったよ!」
え、どこで見たって?
近くの山だよ。馬車に乗っているところを見た見た。
見晴らしはいいけれど高い場所だから
この季節は旅をしてきた私でもまた行くのは難しいなぁ
ドラゴン様なら飛んでいけるだろうけどなぁ……
南雲・琴音
【パラドクス通信】で、仲間と情報交換しながら噂をばら撒くお時間ですね
まずは、先ほどお手伝いしたお店で、どうして売れ残るような量の仕入れをしたのか……尋ねてみます
そうすれば、ドラゴンや竜の花嫁のことが聞けるでしょうから、花嫁の話を聞けたら、
『そういえば、この街に来る途中で、立派な馬車を見かけました!』
『もしかしたら、それが花嫁の御一行だったのかも?』
等と話しつつ、更に、
『どの辺って……確か、山の方に向かってたようですよ』
『でも、これからは雪の季節ですし、大変そうですよねえ……』
等と、仲間と口裏合わせつつ、街の人からの噂が、ドラゴンの耳に入れば……探索に向かうかも
そうなれば、やりやすそうですよね
コンスタンツ・トパロウル
さて、敵を誘い込むならば……なるべく、人里離れたところがいい
山岳地帯なら、身も隠せるから待ち伏せには良さそうだね
仲間の方針にあわせて、敵を誘う流言を流そう
引き続き、屋台で串焼きを焼きながら、客のおっちゃん等と世間話
そのなかで、花嫁の話になったら、
『そういや、ここに来る途中で立派な馬車を見たねえ』
『どっかのお金持ちかと思ったけど、それが花嫁さんだったのかな?』
『大きな街道を逸れて、山手の方に行ってたようだけど……何かあったのかな?』
等と噂を流してみる
この噂を、誰かが竜鱗兵にでも流してくれれば……連中、ホイホイ食い付いて来ないかな?
噂を聞いた竜鱗兵達が動くようなら、山岳地帯に先回りしに行こうか
●では『花嫁の話』をしよう
「わ、やってるやってる!」
「いらっしゃい! ってアンゼリカか、成り行きで店を手伝うことになっちゃってさ」
ふらりと来た天光色の瞳を輝かせる美人の姿に呼び止めたコンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)は、それがアンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)の『エイティーン』の姿と気づき、相貌をきさくに緩めた。
「ほい、あんたのぶん。ツケといてやるから、宣伝していっとくれ」
「おぉー、さすがだねっ」
信頼構築は十分と目くばせするコンスタンツに、差し出されたリーキと肉の串焼きを頬張って示すアンゼリカ。
そろそろ『罠』を仕掛ける時だ。
「この前とおった街もだけど、ここも大変そうだねぇ」
「そうなんですよ。でもその割に、どうして売れ残るような量の仕入れをしたのか」
呼び込む喉を果汁で癒す南雲・琴音(サキュバスの思想家・g07872)にそれとなく話題を振るアンゼリカ、琴音も得意の演技で応じて見せる。
「湖水地方は初めてかい? いつもならこれくらいポンポンとハケてたのさ、竜の花嫁様の最後のお食事だからなぁ。そりゃあ金に糸目もつけないわけさ」
「花嫁様だけじゃねぇ、お見送りの催しも毎日お祭り騒ぎだったんだが……どうしちまったんだろうな、急に姿が見えなくなって」
「花嫁様の神隠し、ですか……あれ、そういえば」
二人の商人がかわるがわる答える話へ相槌をうつ琴音は、そっと話を差し込んだ。
『言われてみれば』という体裁を崩さず、皆が気になる……ドラゴンたちも聞き耳を立てる情報を、ごく自然に、ふんわりと。
「この街に来る途中で、立派な馬車を見かけましたけど……もしかして?」
「はははっ。嬢ちゃん、街を行き来する馬車なんていくらでもいるもんだ、たまたま話題に出たからって……」
この段階ではまだ一笑に付される話だ。
不満にほおを膨らませる琴音だが、あくまで計画通り。
「でも本当よね? あの、何か物々しい雰囲気の馬車……」
「見た見た、あれは間違いなく竜の花嫁の『フィナ』様だったよ」
それでもと琴音は食い下がり、助けを求める視線にアンゼリカが相槌を打つ。
さりげなく、いかにもありそうな話をさらりと織り込んで。
「はははっ、じゃあありえないな! フィナ様は王都に居を移されたそうだぞ」
「なんだよそりゃ!? 俺こそ聞いてないぞ」
「俺は妖精の力で隠されたって聞いた」
効果はてきめん、真偽も定かでない噂話は更なる噂を呼び、爆発的に広場の商人たちを巻き込んでいく。
「じゃあどっかのお金持ちかと思ったけど、それが花嫁さんだったのかな? 大きな街道を逸れて、山手の方に行ってたようだけど」
「海ならともかく、この近くの山に登ってどうすんだよ! ピクニックか?」
「そう思わせるために潜んだのかもしれないぜ?」
コンスタンツの言い分に食いつく声に更に反論、なぜというまでもなく、勝手に人々が理屈を見出し、そして更に話は広まっていく。
準備は十分だ。
「ほらほら、手が止まってる! そろそろ商売に戻ろうか!」
焼けていく串焼きを手に呼びかるコンスタンツ。ここまで広がれば、後は勝手に耳に届いてくれる……どこにあるかわからない、ドラゴンの耳までも。
次々にやってくる客をさばきながら、コンスタンツは広場を去る人外の気配を明確に感じていた。
これでドラゴンたちはまんまとたくらみに乗ってくれるだろう。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【エイティーン】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
ナイナ・ヴィラネスティズム
「商いは順調のようですわね。それはそうと先ほどから面白いお話をされていまして?旅の者が花嫁をお見かけしたとか」
味方のばら撒いた噂を元に捜索隊の竜が動きを見せたのを確認しましたの
もう一押し・・・後は嘘と真実を混濁させた事実を流せば私達の望む場所へ誘導できそうですわ
例えば、花嫁は元々旅芸人で冒険と危険を好む性分だったという事を先の山の方へ向かったという嘘情報と合わせたりね
「ひょっとしたら花嫁になるには飽きたらなかったのかもしれませんわね・・・安否が心配ですの。皆様もそう思いませんこと?」
本当に心配ですわ
捜索隊の竜達が情報に踊らされて私達に討たれるのが
もちろん花嫁の現在については一切口にしませんの
「商いは順調のようですわね。それはそうと先ほどから面白いお話をされていまして?」
「先ほど……あぁ、花嫁が見つかったというあれですか?」
「ええ。山の方に向かわれるのを見たと」
ドラゴンたちが動き出す気配を感じつつ、ナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)は市場の商人たちを回りながら、聞き手として噂を広げていく。
虚言を真実にする最後の一手、それは噂に過ぎないはずの話題が真に受けられているという事。
「えぇ、件の花嫁は元々旅芸人で、冒険と危険を好む性分だったと聞きまして、もしかしたら……と思ったのですけれど」
「気になりますか、御令嬢……えぇと」
「ヴィラネスティズムと申します。えぇ、この地に名を連ねるものとして心配ですわ、本当……」
捜索隊の竜達が情報に踊らされて私達に討たれるのが。
心の中で付け足しながら、ナイナはいかにも身を案じるように身を抱きすくめてみせた。
「大丈夫ですよ、きっと。我々が知るほどとなったのなら、ドラゴン様も翼を羽ばたかせているでしょう」
「であればいいのですけれど……ひょっとしたら花嫁になるには飽きたらなかったのかもしれませんわね」
タイミングを読んだように、見上げた空を黒い影が横切る。
仕込みは十分。俯いた顔に確信の笑みを隠し、ナイナは影が飛び去る先へ……目的の山へと足を向けた。
成功🔵🔵🔴
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
南雲・琴音
じゃあ、私はこっそり街を抜け出して、山の方に向かって待ち伏せの用意を
街から離れて、敵の目を気にしないでいい状況になったら、【エアライド】で急行ですよ
【パラドクス通信】で仲間と情報交換しつつ、馬車が通れて待ち伏せに適してそうな、谷間の道や、山間部の森の中を抜ける道なんかをピックアップして、待ち伏せポイントを選定
ポイントが決まったら、仲間と一緒に敵を待ち伏せ
敵がノコノコやってきたら、私は敵の退路を塞ぎ、敵が街に戻れないよう【防衛ライン】を展開し、戦闘員突撃で敵を攻撃
ククク……掛かったな!
さあ、お前達……やっておしまい!!
戦闘員を激励しつつ、敵の反撃は、周辺の木々や岩を盾にしてやり過ごそう
●邪影の尖兵を迎撃せよ
「シューッ……結界反応なし」
「所詮は噂だったのではないか?」
「そんなはずはない。シューッ……多くの民が、この山で花嫁を見たと」
蛇のように舌を鳴らし、『竜鱗呪術兵『結界喰らい』』の一行は小高い山の林に首を傾げていた。
「もういるのよねー……花嫁じゃないけど」
つまり、完璧だ。
彼方の木陰から見下ろす南雲・琴音(サキュバスの思想家・g07872)は、竜鱗兵たちの困惑に、獲物はかかったと『パラドクス通信』に悪い笑顔で報告する。
すべて、ナイナたちの計画通り。いまだ湖水地方に潜むディアボロスを補足できないドラゴンたちは、仲間たちが街に忍ばせた噂話を真に受け、まんまと動き出してくれた。
「ノコノコと……やってきたっ!」
険しい山岳も【エアライド】を駆使する琴音なら、回り込むのは造作もない。未知が細り、一本道へと変わる瞬間、それが最大のチャンス。
「ククク……掛かったな!」
「なにっ!?」
突然に背後へ現れた声に、竜鱗呪術兵たちが振り向くも時すでに遅し。
「さあ、お前達……やっておしまい!!」
『イェーッ、サァー!』
いっとう高い岩上より琴音が掲げた腕に出現するは、怪しげな悪の秘密結社風の『戦闘員突撃』
「な、なんだこれは!?」
「シュゥゥーッ!?」
無個性ななかに閃くやたらとアクロバティックなもの、妙にガタいのいい輩。
竜鱗呪術兵たちが『結界破りの刃』を振りかざす間も与えず、翻弄する戦闘員の幻影は一気に下りの道へと『防衛ライン』を構築した。
大成功🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
アンゼリカ・レンブラント
さて十分誘えたかな
それでは山で待ち伏せの時間だね!
仲間と待ち伏せポイントを選定しておき、
現れたら【泥濘の地】を発動、敵の行軍を鈍らせるさ
さぁ後は勇気を胸に敵殲滅だよ!
気合十分に剣を一閃、パラドクスで攻撃っ!
攻撃方法は全く違うものだけど
敵の技能はすべて私が上回っている、
生かせるなら存分に生かすよ!
地の利は生かせるけれど数は相手が上、
敵を減らしていくまでは囲まれないよう立ち回るね
仲間の攻撃を合わせられるなら積極的に
攻撃対象は倒せそうな個体を混ぜて数を少しでも減らしていこう
消耗した個体に対して、呼吸を十分整えた
全力の《光剣閃波》をたたきつけ殲滅するよ
これで、どうだーっ!
さぁ、続けて大物に挑まないとね
ナイナ・ヴィラネスティズム
POW
同選択肢の味方との連携可
使える効果2は全て使用
ネメシスモード「凍れる妖精賢者」発動!
「所詮はただの噂でしたわね。情報をきちんと精査していればこのような事にはならなかったはずでしてよ」
戦場にトラップ生成で警報アラームを絶え間なく響かせる罠を張り巡らせつつ物陰より様子見
敵が罠にかかり怯んだ頃合いにてヴィラネスト・レイジモード
魔散弾銃とマジックグレネードを武器に敵へ強襲・突撃をかける
怒りを発露させながらの制圧射撃と投擲爆破
噂に踊らされてネギを背負ってきた迂闊な者達に教育的指導を行うといたしましょう
もちろん全員生かして帰すわけには参りませんわよ
敵の退路に防衛ラインを二重に引いておきましょう
コンスタンツ・トパロウル
おいおい……こうも簡単に誘いに乗るとは
まあ、こっちはやりやすくて助かるよ
敵は騙されたことに気付いて、退路を確保しようとするだろうから、罠使い、撹乱、地形の利用を活かし、【トラップ生成】で街へ向かう道に落とし穴や括り罠を仕掛け、敵群を混乱の坩堝に叩き落としてやろう
そのうえで、混乱してる奴から仕留めて、数を減らしていこう
こちらは、必要なら、足場の悪さを【浮遊】でカバー
指揮官級等、落ち着いて部隊の鎮静化を図ったり、罠に対処し立て直そうとする個体が居るならば……加密列の庭で敵の動きを妨害し、最優先で仕留めよう
折角、お膳立てしたんだ
フルコースで味わっていきなよ!
敵の反撃を受けないよう、なるべく動き回ろう
「ハメられたのか!? 回りこめ!」
「だ、ダメですっ、『防衛ライン』が……!」
ようやっと事態を把握した『竜鱗呪術兵『結界喰らい』』たちが、山道を封鎖する残留効果に結界破りをむけだす様に、コンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)は唇を歪める。
「おいおい……こうも簡単に誘いに乗るとは。まあ、こっちはやりやすくて助かるね」
「さぁ後は勇気を胸に敵殲滅だよ!」
身を隠した木々から飛び降りるアンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)が『泥濘の地』を生み出し、更にコンスタンツの『トラップ生成』が一団と大きく落とし穴を掘る。
「のわぁ!?」
狙いは引き口となる下りの道なり。防衛ラインを破り、我先にと脱出を図った竜鱗呪術兵の一団は狙いすましたように泥濘の落とし穴へと沈んでいく。
「沼地の罠だと! ならばっ」
「呪詛か、やるね……けど!」
ガボガボと助けを求める仲間の声に竜鱗呪術兵は印を結ぶ。放たれるは周辺の生命力や魔力を奪う『結界浸食呪詛』、コンスタンツは萎える四肢にその威力を感じつつも『ガードアップ』を信じて着地。
かなりの高さを飛び降りたにもかかわらず、『浮遊』するディアボロスたちの身は沼地に沈むこともない。
「折角、お膳立てしたんだ、フルコースで味わっていきなよ……心安らかに、すべて終わらせてやる」
「ぬおっ」
『加密列の庭』の香気が幻惑する優しげな声と裏腹、振り抜かれる『聖天竜の牙』の刃は鋭く、容赦なく竜鱗呪術兵の杖に食い込んで叩き折る。
恐るべきコンスタンツの膂力に身を 逃そうとする竜鱗呪術兵、だがそこに待っていたのはアンゼリカの振りかぶった『Day Braek of Leo』の黄金色の輝き。
「どんな相手でも……この光剣で叩き斬るよっ!」
「術長! うおぉぉぉぉーっ!」
分厚い大剣が咆哮する『光剣閃波』。とびかかる獅子が如き衝撃波に、動ける竜鱗呪術兵たちが『結界破りの刃』を集中して対抗する。
激突し、火花散らす斬撃の闘気。それは拮抗して見えたが、一瞬の事。
「加虐憤怒。悪女の乱暴狼藉を受けていただきましょう」
「な、なにぃ!?」
その必殺の一打は背後、もはや罠と確信して諦めた山頂方面から振り下ろされた。
「所詮はただの噂でしたわね? 情報をきちんと精査していればこのような事にはならなかったはずでしてよ」
罠と奇襲に気を取られた竜鱗呪術兵を再び襲った『ヴィラネスト・レイジモード』、ナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)は二度目の驚愕をネメシスモード『凍れる妖精賢者』の冷笑で流す。
先んじて仕掛けたコンスタンツやアンゼリカに正面を任せた彼女は、竜鱗呪術兵たちが立て直しを図るであろうタイミングを図りしかけたのだ。
「噂に踊らされてネギを背負ってきた迂闊な者達に教育的指導を行うといたしましょう」
「い、いかん!」
投げつけられた『マジックグレネード』が『魔散弾銃【BS12・ハイドラ】』の制圧射撃で炸裂、隊列が乱れる。この好機を見逃すアンゼリカではない。
「負ける、もんかーっ!」
「ひっ、おわあぁぁー!?」
拮抗した『光剣閃波』に力を込めれば動揺する竜鱗呪術兵の魔力の刃が砕けていく。
細い道に押し込まれた竜鱗呪術兵たちへと閃光が炸裂すれば、後に立っているものは何もない……いや。
「来たね。随分と遅参で……それともあたしたちが早すぎたかな?」
コンスタンツが見上げた空に大きくなる黒い影。
それこそは竜鱗呪術兵たちを送り込んだ『『邪影竜』ガウルグルス』の降り立つ姿だった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
レオアリア・フォルシオン
さぁ、これで決着よ
黒のオーラを非物質を凍結させる事に特化した冷気と氷雪で凍てつかせ、飛翔でその効果範囲内から撤退
そのまま反撃として氷雪の投槍の弾幕を張って攻撃していくわ
託されし願い…花嫁達とベルファストの住民、最終人類史の人々の願いを込めて、それをパラドクスの冷気の出力を上げるのに注いでいく!
やがて相手と同じように周囲一帯をクロノヴェーダの精神を凍結させる大寒波で覆っていく!
クリスマスの前に、親愛なるマミーとエンネアドに地獄を味わわせる事に専念したいのよ…
ああ、早く来てくれないかしら…幻想竜域キングアーサー奪還戦
わたくしの全力を込めて全てのドラゴンを阿鼻地獄に叩き落す日が今から楽しみなの…
ナイナ・ヴィラネスティズム
SPD
同選択肢の味方との連携重視
使える効果2は全て使用
ネメシスモード「凍れる妖精賢者」発動!
「目撃者は生かしてはおけませんの。あなたも含めてね」
エアライドで宙を蹴って空間内をジャンプしつつ、魔銃とマジックグレネードによる投擲爆破で牽制
敵竜の種族面で驕りに満ち溢れた敵の威圧になど私に内包する傲岸不遜の前では屈しませんし屈させませんことよ
思い上がりなさんな!
攻撃に転じる機が来ればヴィラネストアーツ
自身の傲慢たる感情の赴くまま健脚による連撃と徒手空拳の重い強打を交互に叩き込んでいく(グラップル)
逃げ込んだフィナ達に代わって一方的に殴られる痛さと怖さを思い知らせて差し上げましてよ(精神攻撃)
コンスタンツ・トパロウル
圧倒的な暴力ねえ……じゃあ、こちらも出し惜しみ無しの暴力といこうか
罠使い、撹乱、罠使い、地形の利用、爆破を活かし、【トラップ生成】で敵の進行ルート上に、爆薬やワイヤーの罠を仕掛け、一瞬でもいいので目眩まし若しくは動きを止める
敵の動きが止まったら、統率を活かし隙を逃さず、【パラドクス通信】でタイミング合わせ仲間と一斉攻撃
こちらはフルウェポンスマッシュで攻撃だ
遠慮せずに……残さず喰らえよ!
【託されし願い】を受け、勇気を胸に突撃!
お前に明日はない!!
敵の攻撃は、軌道をしっかり読み、【エアライド】を活かし左右に回避orジャンプしやり過ごす
やり過ごせたら、敵の落下点に【泥濘の地】を仕掛け動きを鈍らせよう
●邪影竜の闇をはらえ
ドラゴンが降度を下げるにつれ、空は早回しのように昼の色を失っていく。
それはドラゴンの影だけではない。『『邪影竜』ガウルグルス』を象徴する禍々しい黒のオーラ、身を覆う闇そのものが山岳を包みつつあるのだ。
「踊らされた挙句に全滅だと? 使えん奴らめ」
「身を投げ出した部下にその横柄な態度、底が知れたものね」
悠然と襲い掛かる闇を前に、レオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)は上に立つものの嫌悪感も露わに『竜殺しの権能・白き光の宿命聖槍』を一振りする。
かのような竜など敵ですらない。行く手を阻む障害、ただそれだけ。
「クリスマスの前に、親愛なるマミーとエンネアドに地獄を味わわせる事に専念したいのよ……ああ、早く来てくれないかしら…幻想竜域キングアーサー奪還戦」
「圧倒的な暴力と言ってくれたんだ。こちらも出し惜しみ無しの暴力といこうか!」
高まる殺意の冷気の中、コンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)の『トラップ生成』した煙幕弾が降下するドラゴンへと炸裂する。
直接のダメージこそないが、少しでもひるめば、視界を遮れれば十分。返す左手で『パイルハンマー』を投げ上げ、更に『風哭きの槍』を左に、『聖天竜の牙』の牙を右に、コンスタンツは飛び上がる。
「遠慮せずに……残さず喰らえよ! お前に明日はない!」
必殺の『フルウェポンスマッシュ』は、邪影竜の振り下ろす『絶対的なる暴力』の鉤爪にもひるみはしない。
力任せに叩き落されたパイルハンマーの爆発を潜り抜け、放たれた『風哭きの槍』が飛ぶ。受け止めるには間に合わず、闇のオーラを盾と凝縮するガウルグルス。
その背後を爆発が襲った。
「なんだ!? 無礼な輩が!」
「目撃者は生かしてはおけませんの。あなたも含めてね……思い上がりなさんな!」
叩きつけられたのはナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)の『マジックグレネード』と言葉の刃。
青く冷たいネメシス形態『凍れる妖精賢者』の姿が鮮やかに闇を走り、巨大な翼に『ヴィラネストアーツ』を突き立てる。
「拳に込めるは怒りの打擲! 敵竜の種族面で驕りに満ち溢れた敵の威圧など、私に内包する傲岸不遜の前では屈しませんし、屈させませんことよ」
「その言葉、後悔して息絶えるがいい!」
切り裂くように走る手刀が皮膜に線を走らせると同時、『君臨せし者の威圧』が空を揺さぶった。
上位種たらんとする自負や信念……或いは驕りを高らかに謳う咆哮はもはや物理的な圧力だ。『能力値アップ』されたナイナたちディアボロスでなければ、かかる心身の圧に押しつぶされていただろう。
「復元せよ、我が歴史。それは非物質総てを凍てつかせる氷雪の歴史――」
だが、ここにいるのはディアボロスなのだ。
『飛翔』するレオアリアの顕現させる『魔なる者の肉体に宿る森羅を凍てつかせる淡雪』が、ガウルグルスのオーラに内包される闇の概念そのものを凍結させ因果を変えていく。
「こ、これはっ、いやそんなはずはない!」
「踏みにじられ、託されし願いにかけて、今度はアナタの番よ。身も、心も、概念から『存在』を『凍結』される」
レオアリアの声は確定された宣告。
物質と化した闇と同時、それを砕いたコンスタンツの『風哭きの槍』は、鋭く風切り音を立てガウルグルスの肩口へと突き刺さった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【託されし願い】がLV2になった!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
南雲・琴音
ドラゴンが街の方向に戻って、街の人々を虐殺しようとする素振りを見せて、こちらを揺さぶろうとしたら面倒ですし、街に戻る方角の【防衛ライン】を厚くしつつ、激励を活かした戦闘員突撃でドラゴンを牽制
ドラゴンの動きを制限させて、こちらが優位に動けるようにしたいですね
ドラゴンが防衛ラインを力ずくで破ろうとするならば、それはそれでしめたもの
ドラゴンを釘付けにしてる隙に、【パラドクス通信】で仲間と交信し、ドラゴンの背面を仲間に攻めて貰うようにお願い
こうすれば、仲間も優位に立ち回れますね
敵の攻撃は、【飛翔】で敵の頭上や背後を飛び回り、危ないときは【エアライド】の空中ジャンプで回避
蝿みたいに鬱陶しく動いてみますね
リューロボロス・リンドラゴ
ふん……竜を騙るにはなんとも小物臭い奴よな。
我こそは龍、我こそはドラゴン。リューロボロス・リンドラゴ也。
ガウルグルスよ、邪影竜などと貴様には過ぎた名よ。
虚栄竜とでも改名したらどうだ?
これ見よがしに天高くに陣取ってくれてるおかげでよく見えるわ。
仲間たちが高山へと誘い出してくれたおかげでもあるの。
絶好の狙い撃ち日和よ!
黒のオーラ何するものぞ!
無差別攻撃など無駄も良いところよ。
貴様が無為に火力を分散してくれるというのなら、我は一点突破で貴様を貫くまで!
我が大衝角にて地に堕ちよ……いや。
貴様のオーラで大地を散々荒らしてくれたのだ。
これ以上地を穢すことも許さぬ。
虚空へと消え失せよ!
アンゼリカ・レンブラント
円卓の騎士を1体1体討ち、
いつか断片の王に届かせる
道のりは遠くてもみんなとなら必ずやり遂げられる
その為にサグラモール撃破を提案したんだ、
ここも勝つよ!
飛翔で移動
仲間と邪影竜を挟みこむような位置取りパラドクスの砲撃を撃つ
反撃もしっかり耐えてまた空中に舞い
ダッシュ移動とフェイント攻撃等も使いかく乱をしつつ攻撃
敵から接近されたら攻撃を耐え、
グラップルの技量を生かし突き放す
そのくらいで私達の勇気は尽きないよっ
暴力には屈しない、人々からの【託されし願い】は我にあり
連携を意識し消耗させたら
仲間の必殺の一撃に重ねるように
全力の《終光収束砲》を放ち、決着を狙う
私のめいっぱいだよ。
跡形もなく……吹きとべぇーっ!
「わ、わ、我の肩うぉぉぉぉーっ!?」
「ふん……竜を騙るにはなんとも小物臭い奴よな、ガウルグルスよ、邪影竜などと貴様には過ぎた名よ。虚栄竜とでも改名したらどうだ?」
闇のような黒い血を吹き出し悶える『『邪影竜』ガウルグルス』の姿を、竜の身で突撃するリューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)は鼻で笑う。
「何者か知らんが、不遜な小娘が!」
「ならば次の生に覚えていけ。我こそは龍、我こそはドラゴン。リューロボロス・リンドラゴ也」
羽撃きが起こす熱砂の風がレオアリアの凍りつかせた闇を蒸発させていくなか、ガウルグルスも飛び散った血を闇へと変えて応戦。再び熱と闇の戦いが始まった。
浸食する闇が木々を枯らし、熱波がそれを燃やしていく様に、南雲・琴音(サキュバスの思想家・g07872)は急いで身を退いた。
「うわっ、ととと! これは街の方に戻って揺さぶられたら面倒ですね……お前達っ」
「アイッサー!」
動員される幻影の『戦闘員突撃』は文字通りの人の盾。怪しげな悪の秘密結社風の姿はそのまま、組体操のように『防衛ライン』を構築しつつ、流れる闇と組みあった。
「有象無象が、こざかしい!」
「負けるもんですか! 意地を見せなさい!」
無論、しょせんは戦闘員。逆上したガウルグルスの『絶対的なる暴力』たる爪牙には一瞬で食い破られていく。
しかし逆に言えば、一瞬は費やされるのだ。
「裁きの光と共に輝け、六芒星に集いた精霊よ!」
「なっ!?」
再び、死角からパラドクスの閃光。
琴音の戦闘員が作った遮蔽ごしに『飛翔』したアンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)が放つ『戦姫のオーラ』の輝きが闇のオーラを飲み込んでいく。。
竜の闇を飲み込むのは竜の光。『闘竜』の技を参考に編み出した、邪悪なる者全てを吹き飛ばす『終光収束砲』に、ガウルグルスは咄嗟に両腕を交差させて受けるのが精いっぱいだった。
「円卓の騎士を一体一体討ち、いつか断片の王に届かせる……道のりは遠くてもみんなとなら必ずやり遂げられる、その為にサグラモール撃破を提案したんだ!」
「矮小なるものが大口を聞く!」
ここも勝ってみせる。宣言し、圧を高めるアンゼリカを虚空から伸びる爪が、牙が襲い掛かる。
逆説連鎖戦ならではの時空間を歪めた反撃。『ガードアップ』された装甲をも切り裂く一撃が『戦姫の鎧』に青白い火花を散らす。
不協和音と共に鮮血が柔肌を走る。それでもアンゼリカはひるまない。
「そのくらいで、私達の勇気は尽きないよ……六芒星増幅術(ヘキサドライブ・ブースト)!」
「よくぞいった!」
暴力には屈しない、人々からの【託されし願い】は我にありと叫ぶアンゼリカ。呼応して飛ぶは、闇を払い続けてきたリューロボロスの小さくも巨大な竜の衝角。
「あわせるぞ、アンゼリカ! 我こそは龍。我こそはドラゴン。我が回転は無限と知れ――」
「全力全開、終光収束砲! 吹きとべぇーっ!」
飛び上るリューロボロスの身がアンゼリカの描く増幅の六芒星へと飛び込む。光は螺旋となり、黄金の回転へと変わっていく。
「きさっ……な、これはっ、離せ!?」
「これが、意地ってヤツよ!」
口惜しいがこれまでか。もはや前後もなく離脱を図るガウルグルスだが、そこにあるのは琴音の戦闘員たちが築いた『防衛ライン』
『エアライド』で射線から離脱する琴音の笑いにドラゴンが怒りを叫ぶ。
「これ以上地を穢すことも許さぬ。虚空へと消え失せよ!」
瞬間、邪影の竜は光のらせんに引き裂かれて散っていた。
闇は晴れ、山に昼の日差しが戻ってくる。
おびき出されたドラゴンは消え去り、遠く旅立った花嫁は遥か彼方の旅の空だ。
一つ、湖水地方に逆襲は始まった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【防衛ライン】がLV2になった!
【土壌改良】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!