希望の灯火を繋ぐために(作者 陵かなめ)
#吸血ロマノフ王朝
#地方都市救援作戦
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虹色・クリア(デーモンのワールドハッカー・g03195)がパラドクストレインの前で説明を始めた。
「みんな! 聞いて! 吸血ロマノフ王朝で、食料不足に陥るかもしれない地域の救援をすることになったよ!」
これは、攻略旅団の提案によるものだ。
大農場の農奴を解放したことで、食料不足に陥るかもしれない地域があるという。
「今回の救援は、もちろん人道支援だよ。それから苦しんでいる人達を助けることで、吸血ロマノフ王朝の力を弱めることにも繋がると思うの」
食糧支援や復興支援など、できる限り手を伸ばしてあげたいとクリアは語った。
「敵クロノヴェーダが現れることはないから、安心して支援活動をしてきてね!」
今回向かうのは、モスクワなどの大都市から遠い地方の中小都市だ。
大都市の食料は、農奴達が働く大農場が支えていたという。なお農奴達は、かなり酷い扱いをされていた。
「ディアボロスが農奴を開放したよね。そしたら大農場から大都市への食料は途絶える。で、それを知ったクロノヴェーダは、地方の中小都市から食料を徹底的に徴発したんだって」
ディアボロスが農奴を開放したことにより、大農場で生産される食料は失われた。それを強引に補填したようだ。
「結果として、大都市の人々が飢えることはなかったんだけどね。食料をむしり取られた地方の中小都市は、飢餓の危機に瀕しているというわけなのよ」
このまま放置すれば、多くの住民が飢え死にしてしまうだろう。
吸血ロマノフ王朝の徴税部隊は、畑に植える為の種芋さえも奪っていこうとするという。
「地方都市の人達も反抗したんだよね。でも……クロノヴェーダが率いる部隊に適うはずもなくて、鎮圧されちゃったようなの」
抵抗虚しく、畑や建物に被害を出しただけだとクリアは言った。
「今回向かうのは、建物を破壊されてしまった地方の小都市なの。抵抗時に立て籠もったのかな。住む場所にも困っているよ。寒空の下で寝起きするのは本当に厳しいよね。もちろん、食料も十分にないよ」
建物を破壊され、食べるものも十分になく、住民たちは身を寄せ合って細々と生きながらえている。
「みんなにお願いしたいことは2つ。ひとつは、食料支援だよ。生き延びるためにも、とても重要だよね。いろいろ支援をお願いします。長期を見据えての支援も大切だし、今食べるものも重要だと思うの」
クリアは指を折って、もう一つ、と続ける。
「次に、復興支援。今回は、自立への第一歩に、住む家を何とかしてあげられないかな。もちろん、支援内容はお任せするから、寒い冬を生き抜けるように支援をお願いするよ。今後のことを考えて、自立できるように畑を拡張したりするのも良いかもね」
クリアは、最後にこう締めくくった。
「住民のみなさんが自立したら、吸血ロマノフ王朝に従属する事も無くなるよね。そうすることでクロノヴェーダの力を削ぐ事に繋がると思う。みんな、よろしくね!」
●地方都市
見渡す限り、瓦礫の山だ。
畑は建物の残骸で埋もれている。
人々は瓦礫の中に身を潜め、冷たい風を避けていた。
「は……ぁ。は……。手が……」
「もう少しこちらへ。さあ、擦ってあげるから」
親子は身を寄せ合い。
「埋もれていた服を見つけた。これを……羽織れば……」
「こっちだ……。この瓦礫の下は、少しは雪を凌げるぞ」
「寒い。寒いよ……」
老人はボロを重ね着て。
若者は風を凌げる場所を探している。
「……おなか、すいたな……」
そして、人口数百名。この都市の皆は、とても飢えていた。
リプレイ
ファギー・ルヴァン
どうして、いつの時代も…苦しめられる人たちが、いるのでしょうか…とても悔しい、です…
でも、私たちの支援で少しでも前を向けるのなら…今できることを、やらないといけないですね
元農家なので、畑を耕そう、かな
【芽吹く蔓草はしなやかなり】を唱えて、瓦礫をどかしつつ、耕しましょう
土がふかふかになれば、野菜も育ちやすい、ですから…
蔓草から食べられる物を入手できると、いいのですが
あとは…調理場の確保も難しそうですから、焚き火を起こしてみなさんの暖をとりましょう
…大丈夫。私たちが来たから…大丈夫…安心、してくださいね…
あの…もし、よかったら…コロロを抱っこしますか?ふわふわで…とっても、あたたかいです、よ…
穂村・夏輝
「俺たちにも協力できることがあれば、手を貸すよ」
まずは【寒冷適応】で一時的に寒さの影響を受けなくする。凍えなくなっただけでも作業の効率はぐんと上がるはず
まずは復讐者の膂力で瓦礫撤去を手伝おうか。瓦礫で使えそうなものは建材にするし、そうでないものはさらに薪に出来そうなものを選別。余ったものも積んでおけば風よけにはなるかな?
畑が使えるようになれば新宿等から持ってきた寒さに強い作物の苗、もしくは自分の持っている『芋』を種芋にして住民に渡すよ
●復興への足がかりを
数百人が暮らす都市にたどり着いたディアボロス達は、寒さで身を震わせている住民を見た。
彼らの表情は暗い。
「どうして、いつの時代も……苦しめられる人たちが、いるのでしょうか……」
ファギー・ルヴァン(明けぬ夜森の魔法つかい・g00880)は表情を曇らせてそっと拳を握りしめた。
とても悔しいと思う。この寒空の下、震える住民の姿が痛々しい。
追い打ちをかけるように、ひゅうと、冷たい風が吹いた。
ファギーは首を振る。
「でも、私たちの支援で少しでも前を向けるのなら……今できることを、やらないといけないですね」
「そうだね」
穂村・夏輝(天使喰らいの復讐者・g02109)も同意するように進み出た。
寒さへの対応をしつつ、ざっと周辺を見回す。
建物は破壊しつくされていた。道端にも畑にもその残骸や瓦礫が積み上がっている。
「俺たちにも協力できることがあれば、手を貸すよ」
夏輝は住民に声をかけ、早速作業を開始した。
最初に行ったのは瓦礫の撤去だ。
畑に入り、目立ったものから順に仕分けていく。
「これはまだ建材に使えそうだね。これは、薪になりそうかな?」
特に大きな板や煉瓦など、再利用可能なものもいくつかはありそうだ。まずは、それらを抱えて運ぶ。建材に利用できないものは、大きさを揃えて割った。これは、薪の代わりになるはずだ。皆が利用できるように、場所を決めて積み上げた。
「……ありがとう。そんなに抱えて大丈夫かい?」
住民に声をかけられ、夏輝は穏やかに微笑んだ。
「俺は大丈夫だよ。そうだ、余った瓦礫を積んでおこうか。少しでも風よけになるかな?」
「ああ、良かったらここにお願いする。一箇所にしか壁がなくてな……。もう一つ風よけがあれば、少しは寒さも凌げるはずだ」
「すぐに取り掛かるよ」
その言葉通り、夏輝は瓦礫を積み上げて風よけを作る。
きちんとした建物ではないが、今まさに困っている住民にとってはありがたいものだった。
「ありがとう。風が来ないだけでずいぶん違うよ」
ほっと息を吐き出す住民の姿を見ながら、夏輝は作業を続けた。
しばらく作業をすると、畑の土が見え始めた。
瓦礫の撤去作業をしていたファギーは、いよいよ畑の改善に乗り出す。
「大地の加護を借り……蔓草よ、我が身に仇なす全てを止めよ」
『芽吹く蔓草はしなやかなり』を唱えると、足元からツル植物が生えてくる。ツルは土を掘り起こした。
次にファギーは、積み上がった薪に目を向ける。
「あとは……調理場の確保も難しそうですね。それでは……みなさんの暖を取りましょう」
これだけの量があれば、しばらくは火を焚いていることができるはずだ。
焚き火を起こすと、住民からわっと声が上がった。
「火だ……!」
「ああ、ああ、ありがとう……。焚き火すら、私たちは……できなかった」
住民達の顔があかあかと照らされる。この炎があれば、きっと少しでも暖かくなると思った。
「……大丈夫。私たちが来たから……大丈夫……安心、してくださいね……」
ファギーはモーラット・コミュの『コロロ』を呼んだ。
目の前に、子供がうずくまっている。
「あの……もし、よかったら……コロロを抱っこしますか?」
「だっこ、して、いいの?」
弱々しい声。
けれど、子供は手を伸ばした。
「ふわふわで……とっても、あたたかいです、よ……」
「……うん」
ほんの僅か、子供に笑顔が戻った。
「芋も持ってきたよ。少しずつでも畑を耕して、これからの生活の支えになると良いね」
夏輝が整った畑の脇に芋を置く。
「本当にありがとう」
住民達の表情が綻んだ。その瞳には、少しずつ光が戻り始めたようだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【寒冷適応】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
イオナ・ガルバローゼ
復興支援も始まっていますね。
それではわたくしはご飯から。
身体の温まる鍋料理を作って提供していきましょう。
ボルシチを作りましょう。
本格的に作ると骨から出汁を取るのに時間がかかりますが
最終人類史には缶に詰めた出汁があります、材料を炒め煮込めば完成は直ぐですよ。
一回目はスープとして供して。
二回目は耐熱器に入れパイシートで包みペチカで焼いて見ましょうか。
包み焼きです。
【口福の伝道者】を使用してみんなに配りましょう
リオーネ・クア
とても大きなリュックを背負い大きなドラムバッグをかけている
まずはスープで体を温めてもらうのがいいかなと思ったけど、料理するよって人がいたから俺はピロシキを持ってきた
日本風じゃなくて、ロシアの伝統料理に近いものを新宿島で探したよ
それを温め【口福の伝道者】で増やす
他の荷物は、まず保存食用の干し肉
これも【口福の伝道者】で増やす
俺は結構大食いなので、ちょっと無理して頑張ればそこそこまとまった量が用意できると思う
それから寒さに強いという作物の苗を複数
これが荷物の大半だね
カブ、大根、人参、ほうれん草、芋あれこれ…
どれがこの地でも育つかわからないからできるだけたくさんの種類を持ってきた
是非畑で育ててみて
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
おさんどん担当ロキシアくん!
食糧支援とあらばお手伝いするよ!
支援物資も使いペミカンを主として【料理】の時間だ!
出来る限り種類は出そっか。食傷も大敵だからね
僕からは【おいしくなあれ】を!
他ディアボロスから【口福の伝道者】を拝借!
ペミカンが気になるかい?油を沢山使うんだ。
それがながーく保つ料理になる。
名前や形は違えど、色んな地域で料理されてきたものでね。
うんうん、作り方は教えるよ。ペミカンにしたいやつがあるなら、
気軽に持って来てくだされば!
それじゃあご飯にしましょーか!
今は辛いことばかりだろうけれど、
ご飯を食べて明日への熱にしていきましょう!
後は……【ダンス】でも披露してく?
風よけの場所ができた。
相変わらず寒さに震えながらも、整えられた畑を見学に来る住民もいる。
ディアボロス達は腹をすかせた彼らのために食事の提供も始めた。
イオナ・ガルバローゼ(空染めの一輪・g07485)が作るのはボルシチだ。
「本格的に作ると骨から出汁を取るのに時間がかかりますが、最終人類史には缶に詰めた出汁があります」
缶詰を利用して材料を煮込めば、すぐに完成するだろう。
事実、焚き火にかけた鍋から野菜を煮た良い匂いが漂い始めた。
「何だろう……いい匂いだ……」
住民がイオナの鍋に引き寄せられるように集まってくる。
畑の近くに積み上げられた瓦礫の山。ディアボロスが焚いた焚き火。
そして、鍋からは温かな食事を連想させる良い匂い。住民達の表情に、またひとつ温かな希望の灯火が灯ったようだ。
この場所は、ひとまずの食事場所になりそうだ。
イオナは住民達の様子を見ながら、鍋の中身をスープ皿に注ぐ。
ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)も隣で料理を始めた。
「おさんどん担当ロキシアくん! 食糧支援とあらばお手伝いするよ!」
使うのはペミカンだ。
ペミカンを火にかけると、溶けて固めてあった食材が広がる。そこにミルクを加え、調味料で味を整えると、美味しいシチューが出来上がるというわけ。
「これなあに? どうしてスープになったの?」
「ペミカンが気になるかい? 油を沢山使うんだ」
ロキシアは鍋を覗き込む少女に説明をした。材料を炒め、たっぷりのバターやラードでコーティングする。それを密封して固めることにより、長く持つ料理になるのだ。料理方法は様々だが、この地では凍らせるのが良いだろうか。
「凍らせるの? 炒める材料は?」
「名前や形は違えど、色んな地域で料理されてきたものでね。うんうん、作り方は教えるよ」
そうしているうちに、鍋の中が温まったようだ。
もともと火が通っているため、温めるだけですぐに食べることができる。まさに、今震えている住民達に振る舞うにはピッタリの料理だといえるだろう。
さて、大荷物を抱えてやってきたのはリオーネ・クア(ひつじの悪魔・g01176)だ。リュックから次々に持ち込んだ荷物を取り出していく。
「俺はピロシキを持ってきたよ。これは温めて食べたら良いよね。他には保存食用の干し肉もあるよ」
言いながら食べ物を並べた。住民達は身を乗り出して、それらを眺める。期待に満ちた表情だ。
「俺の一食分だとこれくらいかな。ちょっと無理して頑張れば、そこそこまとまった量が用意できると思う」
リオーネは自分が食べる量を取り分け焚き火の前に座る。住民達は、それに倣って焚き火を囲むように座った。
「それじゃあご飯にしましょーか!」
ともあれ、食事の始まりだ。
「今は辛いことばかりだろうけれど、ご飯を食べて明日への熱にしていきましょう!」
ロキシアが声をかけると、住民達は一斉に手渡された食料を食べ始める。
イオナはボルシチをまずスープとして提供した。程良く煮込んだ野菜は、酸味が感じられる。温かく、心に染み込んでいくようだ。身体も十分温まるだろう。
リオーネのピロシキは、焼いて温めた。一口かじると、カーシャと茸がたっぷりと詰まっていることが分かる。食べごたえもあり、スープと共に味わえば格別心が満たされるかのよう。
「日本風じゃなくて、ロシアの伝統料理に近いものを探したよ」
たしかにそれは揚げて作ったものではなく、焼いて作ったピロシキのようだ。
ロキシアはシチューの他にも、味を変え多くのペミカンを提供した。どの料理も美味しくなれと心を込めて作ったものだ。
もちろん、ディアボロス達もしっかりと食事を摂った。
すると【口福の伝道者】の効果により、彼らが食べた食事と同じものが、食器とともに大量に出現したのだ。
温かな料理の香りが広がっていく。
噂を聞きつけて、さらに多くの住民達が食事場所に集まってきた。
「こんなにたくさんの料理が……!」
「まだ食事会をしていますか? この子にも分けていただけませんか?!」
「すごいよ! スープがたくさんあるよ!」
食事を終えたイオナは、さっそく住民達に料理を配る。
「もちろんですよ。沢山ありますから、順番に受け取ってください」
スープの次は、ボルシチをパイシートで包んで焼くのも良いだろうと思った。
「ありがとう!」
皿を受け取った子供が笑顔で見上げてくる。
「あつぅーい! でも、おいしいね!」
「ああ、本当に、ありがたい。親しんだ味がする」
住民達の頬に赤みがさした。温かな食事が、彼らに希望を与えているのだ。
食料を増やすため、目一杯食事をしたリオーネ。リオーネは一度落ち着かせるように腹を擦り、残りの荷物を畑に置いた。
「どれがこの地でも育つかわからないから、できるだけたくさんの種類を持ってきたんだ」
それは作物の苗だった。寒さに強いと思われる苗を数種類揃えてきたのだ。
食事を終えた住民達がリオーネを囲む。
「是非畑で育ててみて」
これからどうなるかは分からない。
だが、住民達の瞳には、しっかりと光が蘇っている。リオーネはそれを確認して頷いた。
食糧支援は十分に行われたのだ。
「本当にありがとう」
「俺たちは、頑張って自立を目指すよ!」
住民達は明るい表情でディアボロスに礼を述べた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV2が発生!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!