リプレイ
十野・樞
アドリブ連携歓迎
何かするにも、まずはある程度信頼感をもって貰わねえとアレかね
【プラチナチケット】使用
村の関係者……ちょい遠くの村に住む、この村の村長やらまとめ役の遠縁的な感じを装う
この時代、自分の住む場所から外に出る人間は少ないだろうから、
『外の出来事』を知りたがるだろうな
マンチェスター全体では小麦がだぶついていること、
だが腐らせることなく転用している村もあるらしいことも知らせる
ついでに姿を見せなくなったドラゴンが増えてきたことも
さりげなく話題に混ぜ込み、
ドラゴン支配が確固たるものではないこともちらつかせる
その上で何か変わったことや困ったことはねえか聞き出し食い込もうか
何か手伝える事はねえか?
●潜入
――この村だな。
十野・樞(division by zero・g03155)は、作戦成功のため、自分なりの腹案を抱いて情報収集にやってきた。
雨の中、複数の村人達が農作業をしている。
(「何かするにも、まずはある程度信頼感をもって貰わねえとアレかね
……。」)
樞はプラチナチケットを発動し、折をみて人々に近付いていった。
(「……ちょい遠くの村に住む、この村の村長やらの遠縁的な感じに思ってくれれば」)
樞が声をかけると人々は三々五々集まってくる。皆不審な顔はしていないから、うまく適当な関係者だと思ってくれたのだろう。
挨拶をかわし、樞は話を続ける。
「マンチェスター全体で、だいぶ、小麦がだぶついているらしいな。」
「そうか……。実はこの村でも同じでね。」
村人達は顔を見合わせ、小麦の話に乗ってきた。
「だが腐らせることなく転用している村もあるらしい。」
「ほう?」
また彼は姿をみせなくなったドラゴンがいる事もさりげなく話題にまぜ、これには村人達は不安そうな様子をしたが、樞はうまく言葉を継いだ。
「それはともかく、変わったことや困ったことはねえか?」
「……あの。」
そう尋ねると、夫婦者がおそるおそる、彼等の娘が病気であること、余剰小麦で病室までいっぱいであることを訴えてきた。
「そりゃ大変だな。何か手伝える事はねえか?」
「有難うございます! ぜひ家に寄って下さい。」
快諾した樞は、二人に案内されて問題の家へと向かうのだった。
(「まずは潜入成功……だな。」)
大成功🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ミシェル・ラークリーズ
僕の故郷も大分状況が分かってきたね。マンチェスターか。重要な土地だね。故郷の人達が困っているなら何とかしないと。
僕は旅の吟遊詩人として各地でリュートを奏でながら旅をしている、という感じで街へ入ろう・・・まあ、本業だし。
吟遊詩人として【勝利の凱歌】をリュートで【演奏】して見せる。
僕はドラゴンと戦う人達の詩を作りながら各地を回ってたんだけど、ここは
酷い匂いがするね・・小麦が多すぎて腐ってる!?それは大変だ。
小麦は命の元とも言われる大事な作物だ。僕に手伝える事は無い?うん、大分世界を回って来たから力になれると思う。
小麦以外にも困った事があったらなんでも言って。ぜひ手伝わせて。
ラウム・マルファス
「ヤッホー、お薬屋さんのラウムだヨ。怪しーケド敵じゃないヨ」
嘘は下手だからホントのこと言うヨ。外から来たなら薬の行商だって勝手に勘違いしてくれるカナ
「最近はドラゴンと戦ってる人たち(復讐者)がいるらしくてさ、色々出歩くのも(トレインが出るから)楽になったんダ。この辺はドラゴンは良く来るのカナ?」
お近づきのしるしに、って新宿島から持ち込んだドライフルーツを渡そウ
「雨が多くて参るよネ、小麦も余ってるみたいだけどサ、良ければ処分か引き取りを手伝おうカ?薬の対価ってことにしてもイイ。腐敗しかかってるなら食料にも使えないカラ、どのみちドラゴンも引き取ってくれないデショ?」
この村に潜入するために二人のディアボロスが相次いでやってきた。
この土地を前にリュートを携えたミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)は思う。
(「僕の故郷も大分状況が分かってきたね。マンチェスターか。重要な土地だね。故郷の人達が困っているなら何とかしないと。」)
荷物を手にしたラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)がふと声をかけた。
「このマンチェスターだけどネ、人々の間ではドラゴン信仰が根強いんだよネ?」
「今、ドラゴンの恵の雨で豊作は続いているけど、問題も起こってるから、それを僕たちが解決して、なんとかドラゴン達の印象を変えたい……つまり今は皆、ドラゴンを信じているってことだよね?」
「その辺りをうまくやらないとナ……。」
そぼ降る雨の中、二人は村人に声をかけた。
「ヤッホー、お薬屋さんのラウムだヨ。怪しーケド敵じゃないヨ。あ、これはお近づきのしるしだヨ。」
ラウムは新宿島から持ち込んだドライフルーツを希望者に渡そうとした。
「なんか面白い人だな? 薬の行商人とは初めてきくがそんな商売もあるんだな。」
(「嘘は下手だからホントのこと言ったけど、思ったとおり、この時代なら行商人だよネ」)
「ところであんたは……」
男は村の病気の娘の話しを持ちかける。
一方、ミシェルも自然に話の輪にはいる。
「僕は、旅の吟遊詩人で、各地でリュートを奏でながら旅をしているんだよ。」
ミシェルのこのセリフも嘘ではない、彼の本業は吟遊詩人なのだから。
ミシェルが軽くリュートの演奏をしてみせる。その音色に、周囲の人々が集まってきた。
「僕は……詩を作りながら各地を回ってたんだけど、ここは何か臭うね?」
「そうか? 実は小麦がちょっと多すぎてな、腐りかけているものもあるが……。」
「小麦が多すぎて腐ってる!? それは大変だ。小麦は命の元とも言われる大事な作物だ。僕に手伝える事は無い?」
村人達は顔を見合わせる。
「うん、大分世界を回って来たから力になれると思う。小麦以外にも困った事があったらなんでも言って。ぜひ手伝わせて。」
ラウムも言った。
「雨が多くて参るよネ、小麦だけどサ、良ければ処分か引き取りを手伝おうカ? なんなら薬の対価ってことにしてもイイ。」
するとさっきの男が言った。
「あんた、医術者なんだろ? 薬売ってるってことはさ? それならアリスをみてやってくれねえかな? そっちの人も、手伝ってくれよ。あの子は音楽も大好きでな。」
この時代、医術者などが地方の村で病人を癒した後、必要な薬を売るのが自然なのかもしれない、村人はすっかりそう思い込んでいるようだ。新宿島から薬を持ち込めば、ディアボロスが滞在している間なら病人に効果があるだろうが……。
ともあれ、ミシェルとラウムは村人に案内されてアリスの家に行くことになった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
紅染・てふてふ
唄の御用と話を聞いた。
であれば、紅染太夫も一肌脱ぐとしようかの。
先人たちの得た信頼がウチにも効くもんなんかの。
三味線を片手に弟妹を最初は訪ねる。
陰気を払う唄を唄いにきたと伝える。
姉上を心配しとるなら、任せてみんか、と何節か唄ってやるかの。
許可を得られればアリス様の床へ。
花魁姿に装いを変え、三つ指つけて挨拶から。
優しき姉様の御心のお慰めに。
あちきの唄を送りんす。
三味線を弾きつつ、陽気な節の唄を。
一頻り唄を聞かせ、室内の悪い環境を指摘。
居は気を写すと申しんす。
こなたのような場所では治る病も治りんせん。
弟妹様へのご心配は承知の上、アリス様自身のお身体の為、居を移す事を提案しんす。
ラウム・マルファス
アリスの病状を見てみよウ
お医者じゃないケド出来ることはしたいからネ
まずは濡れタオルで頭を冷やして、出来れば栄養のあるおかゆを用意してもらおウ
小麦ばっかりじゃ栄養も偏るよネ
食材は新宿島から持ち込める範囲で提供するヨ
全知の魔法書で病状を調べるヨ
小麦のカビ毒で免疫が低下したりするのカ
原因かはわからないケド、腐ったりカビた小麦は周辺のも含め避けておくコト、手洗いうがいすることを伝えておこウ
殺菌は……薬剤は多分無理だから、なるべく布を煮沸消毒くらいカナ
「じゃあ対価にこの辺の小麦貰うネ」
って断って、スマホの収納魔法(アイテムポケット)にミッシリ収納
なるべく腐ったのとカビたのを貰っておこウ
ミシェル・ラークリーズ
うん、僕は医学的な事は貢献出来なそうだから、アリスさんが好きな音楽の方で頑張ろう。
凄く弱ってるから余り賑やかな曲は逆効果かな。静かな和やかな曲を【演奏】して静かに心安らぐ歌を【歌唱】しよう。皆で手を繋いで歌ってる曲っとか、おひさまとか心地よい風が吹いているとか。
病は気からってのが多い。僕とそう変わらないアリスさんだから、繊細な部分もあるようね。守る出来弟妹さんがいるから尚更だ。大好きな音楽で、少しでも心が休まる事を願うよ。
十野・樞
アドリブ連携歓迎
仲間と情報共有
仲間も言ってるが、アリス嬢のいる離れ、かなり環境がよろしくねえなあ
まあ、5世紀の農村ならそれでもきれいな方とは思うがね
アリス嬢をひとまず外に連れ出したら、
小麦を運び出し、離れを【クリーニング】
これで戻っても、病状を悪化する事はねえだろうさ
此方に小麦を運び込まねえよう注意もする
余剰小麦だが……5世紀といや、もう村や家単位でエール醸造をしていたと思う
エールといえば大麦だが、小麦を混ぜての白ビールもエールと同じ製法で作れるはずだ
【伝承知識】で製法確認、
風味は通常の白ビールより落ちるだろうが、なるべく簡略化して伝える
●集落の困りごと
ディアボロス達は揃って問題のアリスの家にやってきた。
紅染・てふてふ(天使な小生意気・g08600)は集落の困りごとを知って駆けつけてきた。
(「唄の御用と話を聞いた。であれば、紅染太夫も一肌脱ぐとしようかの。」)
しかし、先人たちの得た信頼がウチにも効くもんなんかの。……そこは少し不安だったが、来てみれば一行の仲間ということで納得されたのか、特に問題もないようだ。
そこでてふてふは三味線を片手に、まずは母屋で弟妹の姿を探した。
家の隅でおとなしく遊んでいたのに、声をかける。
「陰気を払う唄を唄いにきた」、と話しかけると、音楽好きの二人は珍しそうに寄ってきた。
「その楽器、何?」
「これは三味線というのじゃよ。聞きたいなら、少し、唄ってみせようかの。」
小さな手が拍手する。なんとなく暗くかった子ども達の顔がパッと明るくなった。
十野・樞(division by zero・g03155)は事態を把握すべく、周囲の検分を始めていたし、ミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)はひと足先に離れのアリスの元を訪ねていた。
ラウムは正直医者ではないが、両親は……この村の人はディアボロス達について勝手に勘違いをしているところもある。ともあれラウムはアリスの病状を見てみることにした。
(「お医者じゃないケド出来ることはしたいからネ。」)
まずは濡らした布を絞って、熱がありそうなアリスのおでこに載せる。
「あ、気持ちいい……。」
「そうか、よかっタ。」
「どうですか?」、とアリスの親が心配そうに離れをのぞき込んでくる。ラウムは病人の枕もとを離れ、親と話す為に一旦建物の外に出た。
「まず、出来れば栄養のある食べ物をあげたほうがいいと思ウ。よければこれも使って何か作ってくれるかナ」
ラウムは、新宿島から持ち込んだ滋養のありそうな食材を親に手渡し、そう頼んだ。
「有難うございます!」
両親は大喜びである。
「それから……。」
ラウムは思案深げに言葉を繋いでゆく。
その間、アリスを見舞ったのは弟妹に連れられたてふてふだった。
「すごーく綺麗な人連れてきたよ。お唄を歌ってくれるの。」
紹介を受け、豪華に装いを変えたてふてふが三つ指つけて挨拶する。
「優しき姉様の御心のお慰めに。あちきの唄を送りんす。」
三味線の独特の音色が、この時代のイギリス、マンチェスターに響く。
てふてふは心をこめて陽気な節の唄の調べをおくった。
「いい声だね……。」
「初めて聞くけど素敵なおうただね。」
弟妹と一緒に、アリスも静かに耳を傾けていた。
やがて、アリスの親が湯気の立つ椀をもって入ってきた。
食事の間、再びディアボロス達は両親と話をした。
「居は気を写すと申しんす。こなたのような場所では治る病も治りんせん。弟妹様へのご心配は承知の上、アリス様自身のお身体の為、居を移されては」
唄を終えたてふてふがそう提案してみる。
「それは……場所が……。」
顔を見合わせる家族に、樞が意見を出す。
「仲間も言ってるが、アリス嬢のいる離れ、かなり環境がよろしくねえなあ。まあ、この辺りの農村ならきれいな方とは思うがね。」
「特に腐ったりカビた小麦は周辺のも含め避けておいたほうがいいからネ。」
ラウムも離れを見回して付け加える。
「アリス嬢をどこかに一旦移せるか? もしよければ俺たちに任せてくれ。」
樞の言葉に、家の者は頷き、「宜しくお願いします。」と頭を下げた。
「それかラ、ついでにシーツや布類は一度煮沸消毒してしまおうカ。」
早速ラウムの指導で、家族は大鍋を火にかけ、作業が始まった。
ミシェルはこの間、母屋に移動することになった、アリスと共にいた。
(「うん、僕は医学的な事は貢献出来なそうだから、アリスさんが好きな音楽の方で頑張ろう。」)
「心配しなくて大丈夫だからね。仲間が頑張ってくれてるし、きっと病気はよくなるから。」
ミシェルとアリスは年が近い。だから、何となくその気苦労もわかる気がする。
(「病は気からってのが多い。僕たちの年頃は繊細な部分だってあるよね。守るべき弟妹さんがいるから、尚更だ。」)
「アリスさんは音楽が大好きだってきいたよ。何か演奏するから、ゆっくり聞いててね。」
「はい。」
アリスが頷くのを見て、ミシェルはリュートを奏ではじめた。
選曲にあたっては、ミシェルは細心の注意を払った。
(「凄く弱ってるから余り賑やかな曲は逆効果かな。静かな和やかな曲を演奏して、心安らぐ歌を歌唱しよう。」)
吟遊詩人であるミシェルの楽曲は、アリスの心を癒して余りあるものがあった。
リュートは陽の光や心地よい風を歌い、皆で手を繋いで歌うような曲もあった。
(「大好きな音楽で、少しでも心が休まれば
……。」)
そんな願いを込めて、ミシェルは優しい歌を紡ぐ。
アリスは聞き入り、やがて音楽にゆすられるように目を閉じた。ミシェルが演奏を終える頃には穏やかな寝息が聞こえていた。
この間、樞らは忙しく働いていた。
まずは小麦の片付けである。
「じゃあ対価にこの辺の小麦貰うネ」
「はい。これはドラゴン様の小麦だということはわかっていますが、娘のためなので……。ドラゴン様は何もしてくださらなかったんだ。」
「それじゃ遠慮なく……。」
ラウムはそう断ってから、スマートフォンを取り出し収納魔法もとい、アイテムポケットを発動した。可能な限りみっしりと小麦を詰め込む。
「腐ったのとカビたのを優先的にもらっておいたヨ。」
「これで結構片付いたな。それじゃ離れの残りの小麦は、別の場所に移すか。」
樞が仕切り、皆は離れから小麦を片付けた。
「よし。ここでクリーニングを発動しておくぜ。」
終わってみると、離れは見違えるようにきれいになっていた。
樞はさらに、家族に話す。
「これで戻っても、病状を悪化する事はねえだろうさ。けど、病人が寝ている間は、ここに小麦を運び込まねえようにな。」
「はい、わかりました。」
「それからな……。」
樞は新宿島で得たエール製造の知識を村人に伝えようか迷った。
(「村人が小麦をドラゴン様のものだと思っているなら、事がこじれるかもしれねえな……。それに俺たちが帰った後は、醸造もやめちまう可能性も高いしな。」)
とりあえず、アリスのための環境は整えた。困りごとを解決し、依頼は果たしたといえるだろう。
「いや。娘さん、大事にしてやってくれ。」
ありがとうございます、とアリスの両親が何度も感謝の言葉をのべる。
きれいになった離れにアリスは再び移され、ディボロス達は村の皆に見送られて、集落をあとにする。
アリスに付き添っていたミシェルとてふてふが口々に話した。
「栄養のあるものを食べて、ぐっすり眠ったからかな。顔色も少しよくなったみたいだよ。」
「あちきの唄もお役に立ったようで、よかったでありんす。」
樞とラウムもそれぞれに、成果を確認した。
「シーツや布類もきれいになったしネ。」
「部屋もクリーニングで清潔にしたから、心配はねえさ。」
やがて集落の境を越えると、ディアボロス達の表情は引き締まった。
「さて。俺たちはもうひと働きしねえとな……。」
樞の紫の瞳が煌めいた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【現の夢】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ドレイン】LV2が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
集落の外には野が広がっていた。
その中を道が一本貫いているが、今、この道の向こうからクロノヴェーダが近づいていた。
聖ティラミサ騎士団が、規律正しく隊列を組んで近づいてくる。
彼等はディアボロスを警戒し、巡回しているのだ。
ミシェル・ラークリーズ
アリスさんの病気が解放に向かうように。何よりアリスさんの家族の人達が住む村が少しでもいい方向に状況が改善される為には監視の巡回の集団が邪魔だね。
ふむ、村に迷惑かけないように偶然クロノヴェーダの巡回するルートに偶然侵入した感じでさり気なく【飛翔】で集団の頭上へ。【観察】【地形の利用】で敵の集団の動きを見て、連携を分断するべく【高速詠唱】で【電撃使い】で雷を纏わせて【切断】で鋭くした光の輪を【吹き飛ばし】で投擲。
僕は一番槍だからね。敵の騎士団の陣形に楔を少しでも打ち込めれば。
あ、敵の攻撃は上空まで飛んでくる可能性あるから【残像】で回避の準備もしといて、【ガードアップ】も活用するね。
●願いを胸に
(「ふむ、村に迷惑かけないように敵巡回するルートに偶然侵入した感じで、さり気なく攻撃をかけたいな。」)
ミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)は相変わらずのそぼ降る雨の向こうから、聖ティラミサ騎士団が近付いてくるのを察知した。
ミシェルは、迫る戦闘の刻を前に、今回の一件を振り返る。
(「アリスさんの病気が解放に向かうように。何よりアリスさんの家族の人達が住む村が少しでもいい方向に状況が改善される様に、今は力をつくそう。」)
ミシェルは上手く地形を利用して潜み、攻撃のタイミングを計っていた。
(「僕は一番槍だからね。敵の騎士団の陣形に楔を少しでも打ち込めれば。」)
くせのある銀髪をゆるりと銀の雨粒が滑る。敵の近付く足音を聞きながら、ミシェルは詠唱した。
『僕は出来る限りの事をやりたいんだ!!』
彩光の輪舞が発動する。
ミシェルの背に銀色の翼が広がり、光の輪が放たれた。術者の思いと願いをのせて、雷光の如き光の尾を曳いて、輝くパラドクスが敵の一団へと飛ぶ。
敵は反応した。薄桃色の竜翼が翻り、反撃がミシェルを襲う。
「ディアボロスか! どこから現れた!」
「……。」
無論反撃は、ミシェルには想定済みだ。逆説連鎖戦では攻撃すれば距離に関係なく反撃を受けるが、敵の攻撃の一部は空を切った。そしてガードアップの効果が多少なりともダメージを軽減した。
一方でミシェルの放った光の輪は大きく敵の一団を薙いだのだ。
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
ラウム・マルファス
彼らが集落によって、治療したり小麦を回収してくれれば良いんだケド
まぁ少しでもそのつもりがあるなら、集落がああなってはいないカ
嘘や演技は下手だから、会話とかはみんなに任せるヨ
カラス型ドローンに爆薬を搭載
上空にフライトドローンを展開して紛れ込ませるヨ
敵が上空を警戒したらイバラの冠を投げて牽制しつつ、ナノマシンを剣の形にして構えよウ
上空のドローンがコケ脅しだと思ってくれると良いんだケド
敵がドローンから注意を外したら、紛れていたカラスで急襲し爆破攻撃
反撃はフライトドローンに乗って空中に逃げつつ、ナノマシンを盾状に変えて可能な限り防御しよウ
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)はフライト・ドローンを発動した。その中の一機は、ラウムの命により、敵に向かっていくが、早々に撃ち落されてしまった。
(「うーん、まあそれは囮だからネ。」)
向かってくる敵には不満もある。
(「彼らが集落に寄って、治療したり小麦を回収してくれれば良いんだケド。まぁ少しでもそのつもりがあるなら、集落がああなってはいないカ。」)
所詮クロノヴェーダには人心の機微はわからないのだろうが。
嘘や演技は下手なのを自覚しているラウムだから、言いたい事はパラドクスでぶつける事にする……もはや、会話のできる状況でもなかった。
ラウムは武器を構えて敵をけん制した。そしてタイミングを逃さず、パラドクスのカラス型ドローンに攻撃させる。
「さァ、行っておいデ。」
耳をつんざく音が戦場を揺るがす。ラウムのパラドクスが敵中で激しく爆発する。
同時に敵の反応する。
「ディアボロス、覚悟!」
「いや、覚悟はまだしたくないからネ。」
ラウムの銀髪をクロノヴェーダの剣が掠めて、風を斬った。
「おのれ!」
「ごめんネ、嘘はつけないんダ。」
敵の反撃に対し、ラウムは武器を手に、身軽にドローンを足場に空中に逃げ、翻弄する。完全に防げはしないまでも、ダメージは軽い。
彼は敵陣を観察しつつ、次の行動にうつる。
(「見たところ敵のダメージは大きいナ。どんどん押していこうカ。」)
成功🔵🔵🔴
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
ナイナ・ヴィラネスティズム
POW重視
同選択肢の味方との連携可
使える効果2は全て使用
「この程度の不意打ちを用心できないとは騎士もどきの巡回警備も底が知れておりますの。あの世で反省を促してもらいますわ」
復讐者の襲撃で気が立っている敵群を見やりながら、光学迷彩を用いて姿を消してはヴィラネスト・アイスブランドで生成した氷剣で切り込みをかけるように突撃
敵同士の連携を取らせないように一匹を確実に仕留めていく
敵が空襲をかけてきたらフライトドローンに敵の目を惹きつける命令を出し、敵の目がドローンに向けられた隙を狙って飛翔からの氷剣による斬撃一閃で翼ごと切り裂く
最後に残った敵竜の遺言ぐらいは聞いてあげましょう
もちろん命は頂きますが
(「この程度の不意打ちを用心できないとは騎士もどきの巡回警備も底が知れておりますの。あの世で反省を促してもらいますわ。」)
ナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)は、光学迷彩を纏い、攻撃のタイミングを計った。敵はディアボロスの襲撃に気が立っている様子、それを見やりながらナイナは詠唱する。
『氷蒼霊剣! 渦巻く殺気溢るる凍れる刃!』
ヴィラネスト・アイスブランドが発動し、ナイナの白い手に薄蒼い氷の剣が出現する。
味方の攻撃に連携するように、ナイナは敵前に躍り出た。
「……貴様!」
「この程度の不意打ちでもたつくとはそれでも騎士ですの!」
言うなり、手負いの敵を斬りとばす。クロノヴェーダは断末魔の反撃を放ち、蒼く凍って倒れる。ブレスの火球をいなして、ナイナは次の敵に向かった。
(「さあ、確実に一匹ずつ仕留めますわよ。」)
ディアボロス達は終始優勢に敵を追い詰めていった。
ナイナは、敵の動きを察知し、次の策としてフライトドローンの一機に前進を命令する。
空中を迫ろうとした敵は一瞬視界を遮られ、フライトドローンを攻撃した。フライトドローンは直ちに四散したが、その陰から現れたのは、氷剣をかざしたナイナだった。
風が巻く。
先手はナイナだった。煌めく氷の剣を手に、ナイナは翼ごと敵を切り裂く。
「最後に何か言う事はあるかしら?」
「……。テリブル・コルス様っ……。」
「そう。それがあなたの遺言ということですわね。」
ナイナは新たな敵を見定めるべく空を見上げた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
「配下を屠った侵入者はお前達か。」
歌うような声が辺りに響く。
声架竜テリブル・コルスが灰色の空からディアボロスをめがけて舞い降りてくる。
ナイナ・ヴィラネスティズム
WIZ
使える効果2は全て使用
同選択肢の味方との連携可
「このような曇天の空で響かせるには不釣り合いな程に素敵な歌声ですこと。しかしとて上には上がおりますのよ?」
飛翔を用いて敵竜と同じ高さより空中戦を展開
魔散弾銃による制圧射撃とマジックグレネードの投擲爆破で牽制をかける
敵竜が歌声を響かせてきたらこちらも対抗して歌唱(すごく音痴)を披露
共鳴のブレスよりもこちらの歌声の方が勝るという事を思い知らせて差し上げましょう
敵竜の歌声を凌げばヴィラネスト・ボイスファンタジア
私の圧倒的歌唱力(音響兵器)で相手の心に強く響かせ(貫通撃、精神攻撃)、夢と希望に満ちたこちらの勝利の凱歌として響かせましょう
「このような曇天の空で響かせるには不釣り合いな程に素敵な歌声ですこと。しかしとて上には上がおりますのよ?」
ナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)はアヴァタール級のドラゴン、声架竜テリブル・コルスを迎え撃った。
大きな敵竜の翼が風を斬り、ナイナの、それに比べれば小さな姿が対峙する。ナイナは敵を煽りながらも、片手に魔散弾銃を携えマジックグレネードに魔力を注ぎ込んだ。
金髪が風に流れて薄い陽光に鈍く光る。
瞬間、激しい爆発がテリブル・コルスを眩ませた。ナイナはけん制に続いてパラドクスを発動する。
『歌唱断罪! 尊厳奪われし者の聖なる音色!』
対するクロノヴェーダも反撃の歌唱を行う。
「こちらの歌声の方が勝るということを思い知らせてさしあげましょう。私の圧倒的歌唱力、ご堪能いただきますわ!」
「歌では負けぬ! ……?! ……っ!」
ナイナの歌は……自身も認めるところの、凄まじい音痴であった。パラドクスの歌声は音響兵器、相手の精神を引き裂いてダメージを与える。
このパラドクス勝負はナイナの勝ちだった。敵竜は何かに貫かれた様に、激しく呻き、忽ち傷を負って呻いた。
「おのれ、何という歌だ。私としたことが……!」
クロノヴェーダは巨体をくねらせ、何とか態勢を立て直した。
「この勝負、いただきますわよ。」
同時に味方へ向けては、ナイナが発動した勝利の凱歌が響き渡り……そこにはマジカルで味のある歌声もまじっていたようである。
大成功🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
ミシェル・ラークリーズ
歌を武器にする竜か。僕もこの世界の吟遊詩人としてこの悪意ある音楽を扱う竜に負ける訳にはいかないね。証明してみせるよ、真に心震わせる歌ってものを!!
音っていうのは広範囲に響き渡るものだし、これだけの多さの部位の攻撃を回避し切るのは難しいと判断し、【情熱】【忍耐力】【勇気】【ガードアップ】で意地でも耐えきって踏みとどまる。
僕は断じて認めない。人々を害する音楽を!!【高速詠唱】で【祈り】を込めて【勝利の凱歌】を歌いながらニブルヘイムの一撃を叩きつける!!
「歌を武器にする竜か。僕もこの世界の吟遊詩人としてこの悪意ある音楽を扱う竜に負ける訳にはいかないね。」
次に声架竜テリブル・コルスの前にに立ちふさがったのは、ミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)である。その言葉は歌うように活き活きと、士気高く。
「ディアボロスめ、私の歌は至上である!」
「証明してみせるよ、真に心震わせる歌ってものを!!」
ミシェルの唇が言葉を紡ぐ――それは魔法の呪、ミシェルの心をのせてパラドクスが発動する。奏でるのは冷気の渦、全てを凍てつかせる様な。
テリブル・コルスも反撃した。その歌に操られるように、竜の爪が、牙が、向かってくる。
(「これだけのたくさんの部位の攻撃を回避し切るのは難しい……それでも僕は踏みとどまる!」)
パラドクスがぶつかる。反撃の幻影はミシェルの魔力に絡めとられ、冷たく凍り付いて威力を減ずるがそれでもミシェルを狙って届いた。だが細く赤い血の筋を残した爪跡を、その瞬間彼は庇おうともしなかった。ミシェルの普段は穏やかな藍色の瞳が強い芯を現すように輝く。
「僕は断じて認めない。人々を害する音楽を!! 」
ミシェルの祈りと魔力を孕み、ニブルヘイムの一撃が敵に到達する。
「グオオオオ!」
敵竜の絢爛たるボディは瞬時真っ白に凍てつく。
そして戦場には再び、勝利の凱歌が響き渡ったのだ。
やがて竜の翼が喘ぐように空を斬り、氷を振り払う。
「まだまだ私は倒れぬぞ……!」
成功🔵🔵🔴
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
ソラス・マルファス
(サポート)
「おぅ、任せとけ」「やられてたまるかよ!」「てめぇ、ふざけるなよ!!」
よぉ、困ってんのかい?俺で良ければ手伝うぜ
力仕事なら任せてくんな
こう見えて手先も器用でね
一般的な料理もできるぜ、復興や救出でも役立てることはあるだろうさ
痛ましい事件が続くからよ、被害者には可能な限り寄り添ってやりてぇ
そういうときは士気高揚も役立つかもな
微力だが、背中を押してやることくらいはできるさ
戦闘は呪詛を纏った大剣での薙ぎ払いがメインだ
搦め手はどうも苦手だがね
空中の敵を仕込みワイヤーで引きずり落とすぐれぇのことはできるぜ
あぁ、色恋沙汰は勘弁だ
エゼキエルで亡くしてるとはいえ、妻子が居るんでね
あとは任せた
よろしく頼むぜ!
「応援に来たぜ、前は任せとけ!」
ソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)は声架竜テリブル・コルスの前に堂々と立ちはだかった。その手にはひと振りの大剣がある……ソラスはこれを呪詛の大剣と呼ぶ。
「新手か。我が前に立ちはだかる者、覚悟せよ!」
言い放つ竜の身体の金が鈍く光る。その尊大な物言い、美しい声、仰々しい態度で一般人を従わせてきたのだろう。
(「事件が続きだからよ。ここで少しでも人助けになるなら……な。」)
ソラスはクロノヴェーダの尊大なイキりなど意に介さず、大剣を握りなおすとニヤリと言った。
「てめぇなんかに、やられてたまるかよ!」
言葉を返すや、パラドクスを発動する。
『刺突一閃、瓢風!』
(「搦め手はどうも苦手だからよ……正面からいくぜ!」)
ソラスの大剣が風を孕む。曇天に俄かに風が巻き、立ち昇る。疾風のごとき高速の突きがクロノヴェーダを襲った。
ほぼ同時に、テリブル・コルスは自賛の歌とともに幻影を放っていた。
パラドクスがぶつかる。敵竜の翼や爪の反撃の一部は、ソラスの剣技で弾かれた。多少の傷はこらえ、ソラスはどっかりとクロノヴェーダを見据え、煽った。
「どうした、大分ふらついているようだな!」
「これしきのこと……!」
言葉とは裏腹に声架竜の動きをみれば明らかにダメージがかさんでいる。
「次、頼んだぜ!」
ソラスは後方を振り返り、声をかける。
時機を逃さぬディアボロスの攻撃は続いた。
成功🔵🔵🔴
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
ラウム・マルファス
歌での攻撃か、厄介だネ。村までは届かなさそうなのが幸いカナ。
自分の周囲にナノマシンを飛ばしておくヨ。歌は音、空気の振動だからネ。歌に合わせて細かく震えさせて、共鳴や歌の威力を少しでも弱めよウ。
敵の動きを観察しながら、体内の構造を解析。喉から声帯、ブレスを発生する器官をRewriterで空気に変換するヨ。歌の妨害狙いだケド、首回りは神経や血管も集中してるらしいからそれなりにダメージも見込めるハズ。
反撃はナノマシンで防ぎながら、フライトドローンを盾代わりに展開してブレスとしての威力減衰も狙おウ。ボクはなるべく後ろに下がって身を護るヨ。
(「歌での攻撃か、厄介だネ。村までは届かなさそうなのが幸いカナ。」)
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)がソラスの攻撃に連携するように動く。
「次手は任せテ。動きは十分観察させてもらったヨ。」
ラウムの背で、デーモンの黒い翼が空を斬る。
その周囲に自ら操るナノマシンを従えて、ラウムはフライトドローンの一機にも命令を下しておいた。
反撃を想定し、ラウムは万物解析を発動した。
『視えてるヨ』
ラウムのかけている一見普通の眼鏡――実はクロノ・オブジェクトであるRewriterが起動するとともに、パラドクスの力が放たれる。
曇天を貫いて、稲妻のようにパラドクスの力が走った。
敵竜も同時に反撃した。声架竜テリブル・コルスは自分を讃える歌のブレスを高らかに放ち、フライトドローンが一気に四散する。そしてパラドクスの共鳴がラウムを襲った。
しかし……ラウムの攻撃も敵に届いていた。歌声は中途半端に枯れて威力を減じる。
彼は敵竜の喉を狙ってパラドクスを放っていたのだ。
(「首回りは神経や血管も集中してるらしいから、それなりにダメージも見込めるハズ
……。」)
果たしてテリブル・コルスは、瞬間、喘ぐような苦悩を見せた。
「お、ぉぁ
……!!」
「万物解析は弱点を他の物質に変換して攻撃するパラドクス。喉から声帯、ブレスを発生する器官を狙わせてもらったヨ。」
「……わ、私の声を……ディアボロスっっ!」
成功🔵🔵🔴
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
十野・樞
アドリブ連携歓迎
作品が素晴らしくとも、その作り手はとんでもなくアレというのはよくある話ではあるが……
しかし己への讚美をこう朗々と歌い上げるって言うのは
傍から見ていても恥ずかしいもんだな
……特に、その讚美に値しねえ時は、な
風使い・結界術で空気の振動妨害し歌声弱体化につとめる
ブレスなら大きく口を開けてるだろうな
その口めがけパラドクス展開
あらゆるものを【彼方】に押し流す聖なる大河を顕現
水中では共鳴も著しく効果を落とすさ
――その趣味が悪ぃ歌声共々、てめえ本体も綺麗に洗い流し、彼岸迄押し流させてもらうぜ
俺は、酒が不味くなる話は大嫌いなんでね
ドラゴンへの信仰を強いられ搾取される世界なんざ、御免だ
(「作品が素晴らしくとも、その作り手はとんでもなくアレというのはよくある話ではあるが
……。」)
先刻から敵を見るにつけ、十野・樞(division by zero・g03155)は何やら呆れの混じった感慨を持っていたが。
この声架竜テリブル・コルスに引導を渡すべく、樞は詠唱する。
『Mors certa, hora incerta――』
風が舞う。
轟轟たる水の音が湧き上がる。
樞の元に魔力が集い、パラドクスの力が渦を巻く。それは滔々たる大河を集めたようだった。
「己への讚美をこう朗々と歌い上げるって言うのは、傍から見ていても恥ずかしいもんだな……特に、その讚美に値しねえ時は、な。」
「ディアボロス、どこまでも憎らしいやつらよ!」
竜も歌唱し、パラドクスがぶつかる。
(「せいぜい大きく口を開けてくれよ
……!」)
樞は敵の反撃を読んでいた。その口をめがけ、術を放っていたのだ。聖なる大河の奔流が敵に押し寄せる。
――その趣味が悪ぃ歌声共々、てめえ本体も綺麗に洗い流し、彼岸迄押し流させてもらうぜ!
敵竜は反撃の歌の残滓を残して、ガボガボと溺れるようにパラドクスの水流にのまれて斃れた。最後まで歌おうとしたのか、それはわからない。地に伏したクロノヴェーダを細い雨が静かに濡らした。
樞の灰色の髪からもひと筋雨雫が滑る。
(「俺は、酒が不味くなる話は大嫌いなんでね。ドラゴンへの信仰を強いられ搾取される世界なんざ、御免だ。」)
大成功🔵🔵🔵
効果1【水源】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!