リプレイ
シルヴィオ・リュデケ
なるほど、陽動のために場を盛り上げればいいのか
任せてくれ、なにせ私は仮装するまでもない天然ものの吸血鬼
ハロウィンの申し子と言っても過言ではない
【バットストーム】発動
まずは形から入って雰囲気作りをするか
適度な数のコウモリを生み出して会場中を飛び回らせよう
ああ、道行く人の血をつまみ食いしないよう言い聞かせておかなければ
……お前達、地味だな
目立つように小さめの電飾をつけてやろう(嫌がるコウモリにLEDのイルミネーションをつけてから飛ばす)
よし、あわよくばクロノヴェーダの一匹や二匹おびき寄せてくるんだぞ
そういえば空腹だな
ひと段落ついたら露店も見て回るとしよう
●吸血鬼がきたりて
ひとはほどほどにいて、しかし盛り上がりに欠ける――そんなハロウィンイベント。
シルヴィオ・リュデケ(ナイトウォーカー・g08427)はその様をわずかに瞳細めて眺めていた。
「なるほど、陽動のために場を盛り上げればいいのか」
ハロウィンという催しもの――この場において、己は適役と言えるだろう。
シルヴィオはキリッとした表情(と、思うが常とあまり変わりの無い様な気もする)で任せてくれ、と胸を張る。
「なにせ私は仮装するまでもない天然ものの吸血鬼」
ハロウィンの申し子と言っても過言ではない――シルヴィオはまずは形から入って雰囲気作りをするかと動き出す。
この会場、飾り付けはしてあるが物足りない感がひしひしと溢れている。
そこでシルヴィオはオーラでできた無数の吸血コウモリたちを生み出した。
会場中を飛び回らせれば、ハロウィン感はましまし。
「ああ、道行く人の血をつまみ食いしないよう言い聞かせておかなければ」
と、道行く人の血、つまみ食い、絶対だめと言い聞かせている最中にシルヴィオは気付いた。
「……お前達、地味だな」
これでは飛んでいても人々が気付かないのでは――そう思ったシルヴィオはこれだ、と思いつく。
目立つように小さめの電飾をつけてやろうと嫌がるコウモリにLEDのイルミネーションを付ける。
ぴかぴか。ぴかぴか。
「よし、あわよくばクロノヴェーダの一匹や二匹おびき寄せてくるんだぞ」
これでよしとシルヴィオは頷いてコウモリたちを送り出す。
すると――
「ピカピカのコウモリだ!」
「すげぇ!!」
「えっ、どこ!?」
「あっち!!」
なんて、楽しげな人々の声が聞こえてきて、良い感じに盛り上がり始める気配。
その雰囲気にシルヴィオはこれでいいだろうと頷いてそういえば、と気づく。
空腹だということに。
そしてふわりと、屋台からの良い香りが漂ってくる。
これはからあげか、たこやきか、一口カステラか――ひと段落ついたら露店も見て回るとしようと思いつつ、シルヴィオはコウモリたちにライトをつけ、第二陣をとびたたせた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【コウモリ変身】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
リドリー・バーディ
Trick or Treat!
こういうイベントは楽しまなきゃ損だよね!
シルクハットに夜会服、裏地が真っ赤なマント
目元はマスカレードマスクで隠して怪しげに
吸血鬼? いえいえ、古式ゆかしい怪盗です!
古めかしいトランクケースにはお菓子を満載!
宝石みたいなキャンディーやコインチョコ、
金塊風の焼き菓子を道行く人に振る舞うよ!
戦利品のお裾分け!内緒だよ!
お子様には宝の地図や造花のブーケもサービス!
楽しい記憶を持って帰ってね!
合間にお店にも立ち寄るね!
お宝のにおいがする!
不穏なトッピング盛り盛りのクレープやおばけデコの林檎飴
怪盗らしく獲物のリサーチを装って
次は何を狙おうかな?なんてお客さんに誘い水!
●Trick or Treat!
まだ少し賑わいが足りないだけ。
リドリー・バーディ(chitter-chatter・g08402)は裏地が真っ赤なマント翻して、ハロウィンイベントへと降り立った。
「こういうイベントは楽しまなきゃ損だよね!」
シルクハットに夜会服。目元はマスカレードマスクで隠して――吸血鬼?
いいえ、古式ゆかしい怪盗です!
吸血鬼ならこんな古めかしいトランクケースは持ってないでしょうとリドリーは軽やかに。
楽しそうに、時に周囲を伺いながら通りを進んでいけばなんだなんだと人の目を集める。
すると、仮装した子供たちがやってきた。仮装をしている、思わせぶりな存在――きっとイベントの仕掛け人だと思ったのだろう。
「Trick or Treat!」
その言葉に待ってましたとばかりにリドリーはトランクケースを開いた。
そのトランクいっぱいに詰め込まれていたのはお菓子だ。
宝石みたいなキャンディーやコインチョコ。金塊風の焼き菓子は怪盗がゲットしてきたお宝だ。
「戦利品のお裾分け! 内緒だよ!」
これもあげちゃう、とリベートドリーは子供たちに宝の地図や造花のブーケもサービス。
「楽しい記憶を持って帰ってね!」
マスカレードマスクの下、その青い瞳をきらきら輝かせて悪戯ひとつ落としていくように子供たちの心を湧き立たせる。
リベートドリーはわぁ、と子供たちが瞬いている間に姿を消して。それがまたハロウィンにとてもお似合いだ。
怪盗は何度かそのトランクケースを開いて、そしてぴぴんとその嗅覚が示す方へ。
「お宝のにおいがする!」
「ハロウィンスペシャルだよ!」
不穏なトッピング盛り盛りのクレープが、盛り上げてくれてありがとうと差し出される。
次はおばけデコレーションの林檎飴はいかがと呼ばれるように足取りは軽い。
「ふぅん、この中に情報が潜んでるんだね」
と、こそりと情報屋と取引のように、怪盗らしく獲物のリサーチを装って店から受け取る。
「次は何を狙おうかな?」
あっちのお菓子も、こっちのゲームも、いっぱいお宝が潜んでる!
そんな風にリドリーは客に誘い水。
大成功🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ベリザリオ・フラムヴィオ
【白と黒】
これはちょっと雑すぎますわね…
盛り上がらなければクロノヴェーダは別の会場に行ってしまいますし、織久もそれを追って行ってしまいますわ
わたくしも盛り上げるお手伝いをしないといけませんわね
盛り上げるならやっぱり花火ですかしら?パラドクスの威力を調整して空に火花を咲かせましょう
織久の炎は…駄目ですわね、下手をしたら見た一般の方々がSANチェックですわ。吸血鬼か悪魔のコスプレで通りませんかしら?
わたくしはお店(ネイルショップ『Couleur』)から持ってきた商品とツールボックスとメイクボックスでハロウィンモデルのネイルやメイクのサービスをしますわ
織久?あなたも当然メイクをしてから行きますわよ
西院鬼・織久
【白と黒】
呼称:兄さん(g04525)と同行
騒がしいのは好きではありませんが、怨敵を誘き寄せるためならやりましょう
化粧までする必要があるのかは甚だ疑問ですが、ここで無駄に時間を掛けていては作戦どころではありません
好きにして下さい
【行動】①
人の気分を盛り上げるような能力と知識がないため基本的に兄の手伝いとして作業をしている
普段一般的な着飾り方や化粧などを一切しないためここぞとばかりに遊ぶ兄に半ば呆れつつクロノヴェーダを誘き寄せるためと言われれば耐えてモニター代わりでもマネキン代わりでも真面目に務める
●白と黒の時間
少しばかり、人の賑わいは増えてきた。
けれどまだまだハロウィンイベントは盛況というには乏しい。
「これはちょっと雑すぎますわね……」
ベリザリオ・フラムヴィオ(紫炎の翼・g04525)はひとまず会場を歩いてみて、紫色の瞳を細めながら唸るように零していた。
「盛り上がらなければクロノヴェーダは別の会場に行ってしまいますし」
それに、とベリザリオは西院鬼・織久(西院鬼一門・g04529)へと視線向ける。
復讐者としてこの新宿島へと辿り着いた弟――本当はクロノヴェーダと関わってほしくはないのだが彼の意思を尊重したい。
(「織久もそれを追って行ってしまいますわ」)
今は一緒にこのハロウィン会場にいるものの、近くに出たと聞けばそちらに行ってしまうだろう。
織久は、騒がしいのは好きではない。しかし怨敵をおびき寄せるためなら盛り上げもやりましょうというところ。
「わたくしも盛り上げるお手伝いをしないといけませんわね」
盛り上げるなら、とベリザリオが思い浮かべたのは。
「やっぱり花火ですかしら?」
打ち上げれば人目について、何かしていることの目安にもなる。
力の調整をすればベリザリオのパラドクス、Enfer de étincelleは花火代わりにも使えそう。
きっと綺麗な紫の奔流はひとびとの興味を引くきっかけともなるだろう。
そしてベリザリオは織久も何か、花火のように――と考えた。しかし残念ながらすぐに首を横に振ることになる。
「織久の炎は……駄目ですわね、下手をしたら見た一般の方々がSANチェックですわ」
吸血鬼か悪魔のコスプレで通りませんかしら? とベリザリオは織久を見詰める。
人の気分を盛り上げる様な能力と知識はないと織久は自分のことをよく知っている。
だから今日はベリザリオの手伝いをするつもりだ。
手伝いはできることならなんでも――その言葉にベリザリオはそれならと笑み浮かべる。
それなら、これは必要なこととすちゃっと取り出したのはメイクボックス。
それはベリザリオの店、ネイルショップ『Couleur』から持ってきたもの。ほかにも商品やツールボックス。
「織久? あなたも当然メイクをしてから行きますわよ」
ベリザリオは良い笑顔で織久へ告げる。
普段一般的な着飾り方や化粧など一切しない織久。もうされるがままになるだけだ。
ハロウィンモデルのネイルやメイクのサービス。その第一号は織久だ。
なされるままに、楽しそうに施していくべリザリオの気配。織久は半ば呆れつつ、しかしこれもクロノヴェーダを誘き寄せるためと言われれば耐えるだけのこと。
ふたりともばっちりなハロウィンの装いでネイルやメイクのサービスを始めると、ベリザリオの前には列ができていく。いや、織久に施している時から、すでに何かやってると視線は集めていて、お次はだぁれ? とべリザリオが声をかければ人々がさらに集い始めたのだ。
その列を淡々と案内しながら整えていく織久。
これも誘い出すためと真面目に務めるその姿を視界に収め、ベリザリオはくすりと小さく笑み零しながら訪れた少女の爪を彩っていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
影守・玲奈
【猫龍】
仮装:黒猫
猫耳、猫尻尾、肉球グローブ装備
黒の膝丈ワンピース、黒タイツ、黒パンプス
携えた丸い毛玉だけが白い――正体はパッチだからね
いつもの白衣を脱いでの仮装
それも双子コーデ
新鮮な気分だね
しかし、喜一達は何故こんな衣装を持っ…まあいいか
ああ、百は初めてのハロウィンか
クッキーも…本当に初めてかな?
見た目も味も店売りできるレベルだよ
君もそう思うよね、パッチ?
百がお菓子なら
私とパッチは悪戯を担おう
「さあ、Trick yet Treat!」(お菓子はいいから悪戯させろ!)
実はグローブに細工していてね
パッチが電気を通せば
肉球から色とりどりのミニ花火が上がるんだ
炎色反応の応用
皆に楽しんでもらえるかな?
渦中・百
【猫龍】
仮装:白猫
猫耳、猫尻尾、肉球グローブ装備
白いひざ丈ワンピース、白タイツ、白パンプス
「Key」の団長の喜一さんやオカマさん達に衣装を頂きました
玲奈様とは色違い
何だか楽しいですねぇ
今日は「はろいん」というのでしたっけ?
この世界は面白いお祭りが沢山ですね
「とりと」用にお菓子を持って参りました
料理は多少覚えがありますが、くっきーなるものは始めて
玲奈様、パッチちゃん、味をみて頂けますか?
南瓜味にしてお顔を描いたのですよ
うふふ、喜んで頂けて嬉しいです
あら、玲奈様とパッチちゃんは悪戯担当なんですね
まあまあ!肉球から花火が!すごいです!(興奮気味に拍手)
どの色もとっても綺麗
こんな素敵な術は初めて見ます
●猫たちのハロウィン
白猫と黒猫がハロウィンの空気に満ちてきた場所へと飛び込んだ。
人々の賑わいは増えてきて、多くの者たちが仮装して楽し気に過ごしている。
黒猫は、黒の膝丈ワンピースに黒タイツ、黒パンプス。
猫耳猫尻尾、肉球グローブつけて影守・玲奈(Mechatromagus・g03719)はにゃあと笑ってみる。
携えた丸い毛玉だけは白く――それはモーラット・コミュの『パッチ』だ。
いつもの白衣を脱いでの仮装。それも双子コーデだ。
こんな服装はなかなかするものではなく。
「新鮮な気分だね」
白猫となった渦中・百(猫に九生・g08399)は、色違いの猫耳、猫尻尾に肉球グローブ。
白い膝丈ワンピース、白タイツに白パンプス。
これらは「Key」の団長やオカマさん達に頂いたものと百はくるりと回り自分の装いを見詰めて。
「しかし、喜一達は何故こんな衣装を持っ……まあいいか」
「玲奈様とは色違い、何だか楽しいですねぇ」
百は笑って、周囲を見回して。
「今日は『はろいん』というのでしたっけ?」
「ああ、百は初めてのハロウィンか」
そうですと百は頷く。
「この世界は面白いお祭りが沢山ですね」
初めて接するこのイベントに瞳は興味津々と言うように瞬き一つ。
そして、これが必要なのですよねと取り出したのは。
「『とりと』用にお菓子を持って参りました」
百は料理は多少覚えがありますが、と紡ぐ。
「くっきーなるものは始めて。玲奈様、パッチちゃん、味をみて頂けますか?」
南瓜味にしてお顔を描いたのですよ、と百は一枚ずつ渡す。
受け取ったクッキーは見た目も失敗している様子はなく。ぱくりと食べれば南瓜の味が広がっていく。
「クッキーも……本当に初めてかな?」
見た目も味も店売りできるレベルだよと玲奈は初めて作ったというクッキーを見て。
「君もそう思うよね、パッチ?」
問いかければ、パッチもぱちぱち瞬いて、きゅっと一声。
「百がお菓子なら、私とパッチは悪戯を担おう」
「あら、玲奈様とパッチちゃんは悪戯担当なんですね」
たたんと楽し気にステップ踏む様に玲奈はくるりと回って、最初に悪戯しかけるのは。
「さあ、Trick yet Treat!」
お菓子はいいから悪戯させろ! とウインクひとつ。
そして百へと向かって見せた肉球から色とりどりのミニ花火がぱしゅぱしゅとうちあがる。
「まあまあ! 肉球から花火が! すごいです!」
百は肉球グローブでぽすぽすと拍手を、興奮気味に。
「実はグローブに細工していてね」
パッチが電気を通せば――このとおり、と再びあがる小さな花火に玲奈は笑む。
「炎色反応の応用、皆に楽しんでもらえるかな?」
その言葉にうんうんと百は頷く。
だってこんなにも、自分の心は踊っているのだから。
「どの色もとっても綺麗、こんな素敵な術は初めて見ます」
多くの人に、楽しんでもらえたらいいですね、と言ってううんと百は首を横に。
「一杯楽しんでもらえます!」
「そうだね、じゃあまず……」
そこのご一考さんと、玲奈は近くの、仮装した者達へ声かけて。
Trick yet Treat!
ミニ花火の悪戯のあとには、とりと! と南瓜のクッキーもプレゼント。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
マティアス・シュトローマー
ラト(g00020)と
角も翼もいい感じ!
今日の俺は悪魔の仮装なんだ
……迫力っていうか
その、白い翼も良く似合うなって
ふふん、ラトのお菓子は世界一美味しいからね
とはいえ、ただ配るだけじゃ面白くないだろ?
今度は俺から皆にTrick or Treat!
【トラップ生成】で手型のトラップを地面から生やし、集まった人達の足をがっちりホールド
あはは!驚いた?
ハロウィンなんだから渡せるお菓子は常に持ってないと
ちぇー、大丈夫だって
指を鳴らして渋々トラップを解けば、ふと思い付いて
そういえば、ラトにはまだ言ってなかったよね?
お菓子が手元に無い事は把握済み
彼女の頬に手を伸ばせば、悪戯っぽく笑ってあの決まり文句を
ラト・ラ
マティアス(g00097)と
角と翼を白い羽飾りで覆って
……随分と仰々しい天使になってしまいました
迫力はあるかしら?
似合うの言葉に照れ隠し、
悪魔に扮した彼の翼をつんつんしながら
配り歩くのは小さなチョコレートトリュフ
おばけ南瓜の包装紙で包んだものに
小さなパラシュートを着けて
天使のラッパに見立てたおもちゃ砲で発射!
降り注ぐお菓子に集中している人々の足へ
悪戯に絡むトラップの手
ハロウィンを悪戯合法の日だと捉えていませんか?
なんて
いつも通り小言を零そうとしたのに
不意にこちらへと伸ばされる手
トリュフはすでにもう品切れで
ど、どんな悪戯をするの?
珍しく言葉を詰まらせ、目が泳ぐ
果たして悪魔の悪戯とは――
●お菓子がないから悪戯だけ
ドラゴニアンであるラト・ラ(*☽・g00020)は、今日はその角と翼を白い羽飾りで覆っていた。
すこし翼を動かせばわさっとした感覚。
「……随分と仰々しい天使になってしまいました。迫力はあるかしら?」
ラトは首傾げてマティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)にどうと尋ねる。
「……迫力っていうか、その、白い翼も良く似合うなって」
似合う――その言葉に照れ隠し、マティアスの翼をつんつんとラトはつつく。
マティアスは、今日は悪魔の仮装。
人間であるマティアスは翼があるなんてことがハロウィンだからこそ。悪魔の角も、とても立派なものを作ってつけたのだ。
そして天使と悪魔はハロウィンの街を共に。
賑わいが大きくなってきた街。そこへもう一つ楽しみをふるまおうとラトは準備する。
天使のラトの手には、小さなチョコレートトリュフがあった。
おばけ南瓜の包装紙で包んだものに小さなパラシュートを付けて、天使のラッパに見立てたおもちゃ砲にはそれがたくさん詰まっていた。
これを空に向かって解き放てば――あとは想像に容易い。
人々の流れがある場所で、ラトはそれを発射。
発射の音になんだろうと周囲の人々はイベントかなと周囲をきょろきょろ。
すると空からふわりふわり、ハロウィンのお菓子の贈り物。
「一個ゲット!」
「わ、わ、こっちこっち!」
お菓子のパラシュートだと人々は集ってきゃっきゃと楽し気だ。
その様子を見ていたマティアスは胸張って。
「ふふん、ラトのお菓子は世界一美味しいからね」
自分の事のように自慢する。その事をここに居る誰よりもマティアスは知っていた。
とはいえ――せっかくのハロウィンの日。ただ配るだけじゃ。
「面白くないだろ?」
片目つむってマティアスは紡ぐ。ラトはその表情に何をするつもりか思い至ったが止める間もなく。
「今度は俺から皆にTrick or Treat!」
マティアスが生み出すトラップは手の形をしたもの。
地面から生えたそれが、集まった人たちの足をがっちりホールド。
トリュフチョコ追いかけていた人々の動きを一瞬止める。
「うわ! え、な……手!?」
「わわ!?」
「あはは! 驚いた?」
ハロウィンなんだから渡せるお菓子は常にもってないと、とマティアスは言う。
お菓子がなければ悪戯されちゃうよ! と笑って紡ぐ。それもハロウィンの楽しみのひとつだろと。
悪戯も楽しんでいる様子のマティアスへとまた、というような視線向けるラト。
「ハロウィンを悪戯合法の日だと捉えていませんか?」
「ちぇー、大丈夫だって」
ぱちんと指慣らしてトラップ解除するマティアス。ほどほどに、誰も怪我するようなことはないちょっとびっくりするだけの悪戯だと言って。
そしてマティアスはそういえば、とふと思い至る。
まだもう少し、いつも通りお小言零そうとしたラトへとマティアスは手を伸ばす。
その表情は、意味ありげなもので。
「ラトにはまだ言ってなかったよね?」
トリュフはすでにもう品切れ。それはラトもわかっている。
もちろんマティアスもそれはわかっている。だからこそ、今なのだ。
「ど、どんな悪戯をするの?」
ラトの声は珍しくつまり、その目は泳いで定まらない。
そうっと触れられた頬から熱が伝わってしまわないかちょっと不安。
果たして悪魔の悪戯とは――ラトはきゅっと小さく息飲んだ。
それに悪戯っぽく笑ってマティアスの口は音を零す。
それはあの、決まり文句――Trick or Treat!
さぁそれは、どんないたずら?
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【命中アップ】がLV3になった!
楽しく行われているハロウィンイベント。
人々の賑わい増えれば――それはクロノヴェーダの狙いとなる。
「ウェーイ! 皆ハロウィンパリピってる?」
「いぇー!!」
肩に担いでいるコンポからハロウィンな音楽流しながら登場したのはトループス級『パリピ団』だ。
そしてそれと共にアヴァタール級である『チョコミンモドキ』も姿を現した。
「さあ、たんとお食べ。そして仲間になるのです!」
チョコミンモドキは己の身を周囲に居た者へと投げる。
そこにいた一団は、ちょうどゴミ箱にゴミを入れていた。
イベント、楽しい。でも、散らかしっぱなしよくない。ちゃんとしてこそ本当に楽しめるというもの、という心意気だったのだろう。
ゴミはゴミ箱へ――そんなところへ投げられたからか。
彼らはトループス級『クリーナーデーモン』へと姿を変えた。
「イベントは楽しく! きれいきれい!」
「きれいにおかたずけ!!」
「おそうじ!!」
しかし彼等は覚醒直後。まだその心に訴えかけつつ倒せば十分救えるのだ。
しゅばっと動き始めたクリーナーデーモンたち。
そしてパリピ団も好きに動き始める。
少なくとも、パリピ団を倒さなければ、チョコミンモドキの元へはいけなさそうだ。
一般のひとびとは、突然のことに仮装か、あれもハロウィンイベントのひとつ? なんて思っていたけれどもクリーナーデーモンへと変わる姿をみたらば慌てて逃げ始める。
此処に残っているのは、もうディアボロスたちだけだ。
狩谷・結
■SPD
※仮装は昨年のオラトリオ風衣装です
歌には歌、ですね!
自分の歌を歌えばいい、とはいいますが、不快にさせてなにをしようというのですか!
ここは(ちょっと心苦しいですが)歌バトルに持ち込ませます!
【パラドクス通信】からの仲間との連携は怠らず、【友達催眠】と【避難勧告】で一般の方には避難いただいて、パリピ団への入団を邪魔させます。
[歌唱、浄化、光使い]で強化した歌姫歌唱の出番です!
さぁ行きますよ、トリッシュ!!
「ところで。私の本職は元々、保育士でしてね。指導する方の立場ですけど合唱はよくやっていたのですよ(にっこり)」
※連携・アドリブ共歓迎
「ウェ~イ!!」
「ノリノリハロウィンだぜ!!」
そんなパリピ団の前に立つのは狩谷・結(妖精とオラトリオの守護者・g01412)。
結はオラトリオのように白い羽根を背に、そして目元隠しての仮装姿でハロウィンイベントへ来ていた。そしてその傍には、こちらは本物のオラトリオ『トリッシュ』だ。
現れたクロノヴェーダ、結はパリピ団がマイク片手にノリノリで歌い始めるのを目にする。
その歌は――上手とは言えない。とにかく音痴で不快な曲なのだ。
「歌には歌、ですね!」
自分の歌を歌えばいい。とはいいますが――と結はきゅっと眉寄せる。
「不快にさせてなにをしようというのですか!」
一般の者達は避難勧告と友達催眠と――それも聞いてこの場からはすでに離れて、パリピ団に入りたいものはいない。
「OH! 誰もいねェ、ここにいねェ、どこにいる、おいかける」
と、ラップ調で語るパリピ団。
ここは(ちょっと心苦しいですが)歌バトルに持ち込ませます! と結もまたマイクもって、パリピ団の前へ。
「YO! YO! お前も俺達とハロウィンナイッ!!」
するとパリピ団、何かを感じたか歌で語り掛けてくる。それもやはり音痴。
もう致し方ない――結の、強化した歌姫歌唱の出番だ。
「さぁ聴きなさい! 私と唄って、トリッシュ!」
オラトリノの天上の歌声。そして、結の歌声もパリピ団へも響いていく。反撃とばかりに唄おうとするパリピ団だが、その声はかき消されて届かない。
そしてこの歌を聞いた仲間たちの指揮を高揚させるのだ。
その歌声がパリピ団に響き渡り、ダメージを与えているところへ。
「ところで。私の本職は元々、保育士でしてね。指導する方の立場ですけど合唱はよくやっていたのです」
にっこり。
パリピ団はその表情に震えた。
出来るまで終わらない。歌の特訓という、新たなるターンの始まり――
大成功🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
渦中・百
【猫龍】
ぱりぴだん…ぱりぴさん方の団、でしょうか
玲奈様はぱりぴってご存知ですか?
成程、お祭りが大好きな方々なのですね
楽しそうですねぇ
うふふ、はろいんに参加している私もぱりぴっているのかもしれませんね
あら?何か光を浴びてしまいました
ちょっと楽しくなってきたような…?
うえーい!こうでしょうか?
ぱりぴ団に入るのも面白…ふぼ(顔面にもふっ)
あらあら、パッチちゃん
まあ、私としたことがうっかり
助けて下さりありがとうございます。玲奈様、パッチちゃん
ええ、皆さんが楽しめるはろいんを取り戻しましょう
私もお祭りは好きですが、術にはまる趣味はございませんから
お出でなさい【怨妖百鬼行】
お返しに痛い目を見て頂きましょう
影守・玲奈
【猫龍】
無駄に騒々しいのが来たね
相手にするのも面倒だけれど
まあ、放置するわけにもいかないか
ああ、パリピというのは…見ての通りだよ
祭りや催しに赴いて騒いだり
むしろ騒ぐ目的で催しを開いたりする集団だ
…だからこそ、好奇心旺盛な百とは相性も悪くないだろうね
この事態、予測はできても回避はできないか
(パリピ団に混ざる百に溜息)
パッチ、まず百にツッコミを入れてあげてくれ
顔面目掛けてもふっと軽く『不意打ち』のち『一撃離脱』だ
百、楽しんでるところ悪いけど
こいつらはクロノヴェーダだからね
さっさと片付けて
人間がハロウィンを楽しめるようにしよう
さて、パッチ
後は思う存分遊んでいいよ
君の放電でパリピ団を痺れさせておいで
コンポ担いでウェイウェイ! 意味があるようでない言葉を謎の連帯感で紡いで一体感たっぷり。
そんなパリピ団の姿を渦中・百(猫に九生・g08399)は見詰めぱちりと瞬く。
こんな団体と出会うのは初めて。
無駄に騒々しいのが来たね、と影守・玲奈(Mechatromagus・g03719)はため息交じり。相手にするのも面倒だけれど――と見詰める。
「まあ、放置するわけにもいかないか」
百、いくよと言おうとして――百がぱちぱち瞬いているのを見つけ玲奈は彼女の様子伺う。
「ぱりぴだん……ぱりぴさん方の団、でしょうか」
ぱりぴだん。ぱりぴさん。ぱりぴ? と百は首傾げ。
「玲奈様はぱりぴってご存知ですか?」
「ああ、パリピというのは……見ての通りだよ」
なるほど、初めての遭遇と玲奈は思う。説明すると、と玲奈はこんな感じと話す。
「祭りや催しに赴いて騒いだり、むしろ騒ぐ目的で催しを開いたりする集団だ」
「成程、お祭りが大好きな方々なのですね」
楽しそうですねぇと百はふふと笑い零す。その様子に玲奈も小さく笑って。
「……だからこそ、好奇心旺盛な百とは相性も悪くないだろうね」
「うふふ、はろいんに参加している私もぱりぴっているのかもしれませんね」
と、笑っていると。
「お前も今日からパリピだろ? イェア!!」
ぴかーっと百に向けられた光線。その真ん中に百は立っていた。
「あら? 何か光を浴びてしまいました」
すると――
「ちょっと楽しくなってきたような……? うえーい! こうでしょうか?」
「YOYO! ノリノリ! イイネ!!」
光線を浴び、パリピ団の中でうぇいうぇいしている百。玲奈はふ、とため息を零し。
「この事態、予測はできても回避はできないか」
「うぇ~い!」
楽しそうではあるが、このままにはしておけない。玲奈はパッチ、と声かける。
「パッチ、まず百にツッコミを入れてあげてくれ」
百の顔面めがけて不意打ちを。うぇいうぇいしている百はるんるん、楽しそうだ。
「ぱりぴ団に入るのも面白……ふぼ」
と、楽しく過ごしていたがパッチの不意打ちのもふっによって正気に。
「あらあら、パッチちゃん。まあ、私としたことがうっかり」
パリピ団から抜けてきた百はふわと笑む。
「助けて下さりありがとうございます。玲奈様、パッチちゃん」
「百、楽しんでるところ悪いけど、こいつらはクロノヴェーダだからね」
さっさと片付けて、人間がハロウィンを楽しめるようにしよう――玲奈の言葉に百も頷く。
「ええ、皆さんが楽しめるはろいんを取り戻しましょう」
「さて、パッチ。後は思う存分遊んでいいよ」
君の放電でパリピ団を痺れさせておいで――その言葉と共に飛び出したパッチは火花散らす強烈な電撃を放つ。
「しびれえええEEEEEEE
!!!!」
痺れつつも楽しそうな声にどこまでも賑やかだねと玲奈は肩竦める。
「私もお祭りは好きですが、術にはまる趣味はございませんから」
お出でなさい、怨妖百鬼行――凝縮した妖気で紡がれる伝承上の妖怪達の姿。
「お返しに痛い目を見て頂きましょう」
妖怪たちはパリピ団へと襲い掛かる。これがハロウィン~! とパリピ団は叫びながら押し流されていくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV4になった!
リドリー・バーディ
おばけの林檎飴を手に、変化しちゃった人のところへ!
良くない力を頂きに怪盗参上!
『饒舌多弁』な本領を発揮するよ!
わぁ、アライグマ! 可愛い!
お掃除してるの? それも自分から?
すごい!えらい! 殊勝な心掛けってやつ!
僕も街は綺麗な方が好き!
君達みたいな人がいつも頑張ってくれてるんだね!
でもさ、それって寂しくない?
お掃除してる間にお祭り終わっちゃうよ?
頑張る君達が楽しめないなんておかしい!
こんな可愛い林檎飴も食べられないなんて!
だから、一旦お掃除おしまいにしよ!
一緒にお店を回って、楽しみながら美化活動しよ!
ポイ捨て厳禁、ゴミ箱チェック!
遊びながらでも出来るよ!
まずはトランクのお菓子を大盤振舞だ!
パリピ団の姿が消えていく。
しかし覚醒したばかりのトループス級、クリーナーデーモンはお掃除お掃除! と張り切っている。
おばけの林檎飴を手に、リドリー・バーディ(chitter-chatter・g08402)はクリーナーデーモンの前へすちゃっと。
「良くない力を頂きに怪盗参上!」
言の葉紡いで取り戻す。それはリドリーの本領発揮の部隊というところ。
「わぁ、アライグマ! 可愛い!」
「かわ!?」
「お掃除してるの? それも自分から?」
すごい! えらい! 殊勝な心掛けってやつ!
リドリーは両手あげてクリーナーデーモンをほめほめ。
「僕も街は綺麗な方が好き! 君達みたいな人がいつも頑張ってくれてるんだね!」
リドリーに褒められてクリーナーデーモンはてれてれ。
モップもってふふんと尻尾も揺れていた。
「でもさ、それって寂しくない?」
けれど、リドリーの話のトーンが変わって――クリーナーデーモンはぴくっと反応する。
「お掃除してる間にお祭り終わっちゃうよ? 頑張る君達が楽しめないなんておかしい!」
それにはちょっと思う所があったらしい。クリーナーデーモンはしお……となんだかテンションを下げていた。
そこへもう一押し、リドリーは持っていた林檎飴をずずいと前に。
「こんな可愛い林檎飴も食べられないなんて!」
「り、りんごあめ……」
クリーナーデーモンに、リドリーの言葉は響いていた。にこっとリドリーは笑み浮かべる。
「だから、一旦お掃除おしまいにしよ!」
その手にあるモップを奪って、代わりに林檎飴を渡して。
「一緒にお店を回って、楽しみながら美化活動しよ!」
ポイ捨て厳禁、ゴミ箱チェック!
それは遊び流れでも出来るよ! と矢継ぎ早に紡いで、クリーナーデーモンが考える間ないように、対する余裕がないように。クリーナーデーモンの精神を削って、傾かせて――クロノヴェーダから引き離していく。
「まずはトランクのお菓子を大盤振舞だ!」
ぱっとあけたトランクにはお菓子一杯、夢いっぱい。
遊んでいいかなぁ……いいか! と思ったクリーナーデーモンは、元の姿を取り戻していくのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
マティアス・シュトローマー
ラト(g00020)と
目を閉じてもらって飴をプレゼントしただけじゃん
さっきのラトの顔は傑作だったなー
はいはい、次はちゃんと甘いやつにするから許してよ
さて。真面目で綺麗好きな悪魔なんてらしくないだろ?
早く目を覚ましてパーティーの続きを楽しもう
パラドクスを発動し、具現化した大鴉に敵を爆撃させる。ラトに目配せをして間髪をいれずに畳み掛けよう
天使様の有難いお言葉なんだ。聞く姿勢には気を付けないと
【トラップ生成】で蜘蛛の巣状のトラップを張り巡らせ、敵の動きを封じる。反撃は【フライトドローン】を展開して防ぎつつ、ラトへのディフェンスも抜かり無く
少しは機嫌直してくれた?
……どこにって
ああもう、本当にごめん!
ラト・ラ
マティアス(g00097)と
……さっきは何をするのかと思いきや
突然あんな酸っぱい飴を食べさせるなんて…
ふるふる
羞恥とささやかな恨みに静かに震える
こほん、
そんなことより今はこの場の対処です
被害を抑えるために【避難勧告】を出します
真の浄化というものを見せつけてやりましょう
やましい心は一度に燃やし、
おばけ南瓜に灯して さあ、おしまい
パラドクスで火を操りながら
傍のジャックオランタンにも灯りをつけて
元に戻った一般人たちを守るように囲います
マティアスのトラップにかかった悪魔には
共に足並み揃えて攻撃を
…どこに機嫌を直す要素があったんです?
許さない“ふり”はただの仕返し
焦った様子を確認してはくすくすと笑った
ラト・ラ(*☽・g00020)の視線はマティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)へとじっとり向けられていた。
その視線は、先ほどちょっと悪戯をしてから続いていた。
マティアスにとってはちょっとした悪戯だ。でも仕掛けられたラトは色々と、感情乱されたのだ。それを飲み込むほどにはまだ昇華しきれていない。
「目を閉じてもらって飴をプレゼントしただけじゃん」
「……さっきは何をするのかと思いきや、突然あんな酸っぱい飴を食べさせるなんて……」
プレゼントしただけ? とラトの視線はさらにじっとり。それに気づかずマティアスはけらりと笑って。
「さっきのラトの顔は傑作だったなー」
ふるふる。羞恥とささやかな恨みに、ラトは静かに震えていた。
それに気づいてマティアスは。
「はいはい、次はちゃんと甘いやつにするから許してよ」
その言葉は信じていいのか、それともとラトは思いつつこほんと咳払い一つ。
今はこの問答をしている場合ではないから。
「そんなことより今はこの場の対処です」
人々に避難勧告を出して――するとそこにはクリーナーデーモンが残るだけ。
「さて。真面目で綺麗好きな悪魔なんてらしくないだろ?」
「お掃除は! 私のサダメなのです!!」
全て綺麗に――ふんすふんすと気合の入っているクリーナーデーモン。
「早く目を覚ましてパーティーの続きを楽しもう」
マティアスは思い出す。童話に登場する七羽の鴉を。
これは君に向けられた無邪気な善意――大鴉がクリーナーデーモンへと飛び掛かる。
その間にラトに目配せひとつ。
「真の浄化というものを見せつけてやりましょう」
やましい心は一度に燃やし、おばけ南瓜に灯して さあ、おしまい。
ラトの内で燻る感情を、身体の奥で熱く燃やして――火を操り、傍のジャックオランタンにも灯りをつけて。
「天使様の有難いお言葉なんだ。聞く姿勢には気を付けないと」
その動きを封じるように蜘蛛の巣状のトラップはってクリーナーデーモンの動き封じる。
清掃中! とクリーナーデーモンは看板立ててくるがそれはフライトドローンがぺちっと倒して。
動けぬ敵を、ラトの炎が抱いて、元の姿へと戻していく。
そして、この場からクリーナーデーモンは消え、一息つくラトへとマティアスは尋ねる。
「少しは機嫌直してくれた?」
「……どこに機嫌を直す要素があったんです?」
「……どこにって」
これは、まだ怒ってる? マティアスはそうっと尋ねる。
ラトは、許さない“ふり”をしていた。それはただの仕返し。
「ああもう、本当にごめん!」
ぱんと手を合わせて頭を下げる。その焦った様子にラトはくすくすと笑い零して、マティアスがちらりと視線むければツンと。
さてこの“ふり”はいつまで続くのか。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【隔離眼】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
ベリザリオ・フラムヴィオ
【白と黒】
ああ…駄目だ織久、行かないでくれ。私の傍にいないと駄目だ…いや違う、織久は戻って来たんだ…しかし…
すまない織久…まだ私は…せめて君の援護だけでも…。足手まといにだけはならないから…
クロノヴェーダと相対すると正気を保つだけでも精一杯だなんて情けない…!けれど、織久を傷付けさせてなるものか。それだけは守ってみせる!
精密な攻撃はできない。力の調整もできない。ならパラドクスを全力で放って弾幕を張ろう。織久は敵がいる真っただ中に突撃して行くだろうから連続魔法を途切れさせず、織久の攻撃範囲の外の敵を吹き飛ばすんだ
私がまともに思考できなくても、織久ならきっとそれも利用して戦ってくれるだろうから
西院鬼・織久
【白と黒】
呼称:兄さん(g04525)と同行
やはりまだ兄さんと戦いに出るのは避けるべきだったようです
とは言え今更帰れと言っても無駄でしょう。攻撃行動をとるなら良しとします
我等は我等が為すべき事を為すのみ
【行動】②
兄がクロノヴェーダを見ると正常でいられない事は承知しているため、その上で利用して戦う
【怨嗟の炎】を広範囲に放ち炎を目晦ましに接敵
【斬撃+なぎ払い】で足元を切り払い炎から離脱し難くすると同時に混乱による【攪乱】を狙う
自身は攻撃と【一撃離脱】を繰り返しながら味方の攻撃と自身の攻撃を避けるために移動する敵が知らず一箇所に固まるように戦い、ある程度の人数が集まったら纏めて【怨嗟の炎+なぎ払い】
現れたパリピ団に、西院鬼・織久(西院鬼一門・g04529)の気配がざわめく。
一歩、ベリザリオ・フラムヴィオ(紫炎の翼・g04525)の先に進み出た時――ベリザリオはその手を伸ばし織久が歩むのを引きとめた。
「ああ……駄目だ織久、行かないでくれ。私の傍にいないと駄目だ」
しかし、はっとしてその手は解かれる。
「……いや違う、織久は戻って来たんだ……しかし……」
わかっている。理解できている。しかし、ベリザリオの内の何かが織久を引き留めようとする。
でもそれではいけないのだとベリザリオはゆるく首を振ってその手を離す。指先がわずかに震えるままに。
「すまない織久……まだ私は……せめて君の援護だけでも……」
足手まといにだけはならないから……と紡ぐベリザリオの声には切なるものが詰まっていた。
その姿を目に、織久はやはりまだ兄さんと戦いに出るのは避けるべきだったと思う。
(「とは言え今更帰れと言っても無駄でしょう」)
すでにここにはクロノヴェーダが居て、それは己にとって討つべき相手。
だから――やることはひとつ。
「我等は我等が為すべき事を為すのみ」
織久はそういって、敵の方へと動く。
パリピ団は陽気に踊って歌って。しかし、どんなに楽しそうであってもクロノヴェーダには違いない。
敵へと向かう織久の姿にベリザリオも己を奮い立たせる。
「クロノヴェーダと相対すると正気を保つだけでも精一杯だなんて情けない……!」
ベリザリオは己の状況を正しく把握していた。
精密な攻撃はできない。力の調整もできない。なら、パラドクスを全力で放って弾幕を張ろうと。
守るべきもの、守りたいものが、織久がここにいるのだから。
「けれど、織久を傷付けさせてなるものか。それだけは守ってみせる!」
織久が敵の中へと飛び込んでいく。
凍てつく呪詛を宿した怨念の炎を放って、それを目くらましにもしてパリピ団を焼き尽くす。
その炎を拡げながら一撃ずつ加えて織久はパリピ団を仕留めていた。
織久の攻撃範囲外の敵をベリザリオの放つ紫の奔流が押し流す。
それはベリザリオの絶望と憎悪によって輝きを増す爆炎でもあった。
私がまともに思考できなくても、織久ならきっとそれも利用して戦ってくれるだろうから――ベリザリオのその思いも、織久は理解していた。
正常でいられない事は承知の上。その上で、ベリザリオのパラドクスも利用して織久は戦う。
一か所に残っていたパリピ団が集っていく。囲まれて、攻撃放つもそれは十分ベリザリオと織久には届かぬままに。
最後は織久が放つ怨念の炎纏う一閃が、振るわれた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】がLV2になった!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
パリピ団はいなくなり、クリーナーデーモンも元の姿に戻って。
残るクロノヴェーダはチョコミンモドキのみ。
「ああああ、このままではっ、失敗してしまう!」
この場にいるディアボロスを倒し、新たな祭りで増やさねば……!
そういってチョコミンモドキは構えていた。
シルヴィオ・リュデケ
※連携・アドリブ歓迎
食べ歩きをしつつ会場を見て回って
美味そうなチョコミントの香りがすると思ったら
例のアヴァタール級か…そうか…(明らかに残念そう)
遭遇できたのを幸運と思うべきかもしれんな
起きろ、アンネリース
【ダンスマカブル】発動
十指で糸を繰り、人形のアンネリースと共に戦闘開始
敵が放つアイスを【ダンス】でリズミカルに回避しつつ接近
(アイスが当たればくしゃみをひとつ)
私達はどちらが本命でもなく、どちらが囮でもない
片方が人形とて侮るな
アンネリースは、お前よりはよほど意思ある動きができるぞ
アンネリースにアヴァタール級の背後を取らせる
連撃ついでに小言をひとつ
いいか、食べ物で遊ぶな
食べ歩きをしつつ会場を見て回り、そして美味そうなチョコミントの香りがすると思ったら――しかし、それを見つけた時シルヴィオ・リュデケ(ナイトウォーカー・g08427)は明らかに残念そうな面持ちで肩を落とした。
「例のアヴァタール級か……そうか……」
チョコミンモドキとの遭遇。
しかし、遭遇できたのを幸運と思うべきかもしれんなとシルヴィオはその指を滑らせる。
「起きろ、アンネリース」
瞳を伏せた女性型の操り人形が動き出す。十指で糸を繰り、アンネリースとシルヴィオは躍るように距離詰める。
そして仕掛けられる攻撃――反撃とばかりにチョコミンモドキが全方位に放つアイスクリーム。
「あなた達にもおすそ分けよ?」
それは様々な味ではあるが、総じて美味しくはなく、ただただ冷たさをもたらすもの。
シルヴィオはその一つを受け、一気に体が冷えくしゃみひとつ。
チョコミンモドキはそのままアイスに埋もれてしまいなさい! と言うけれど。
「私達はどちらが本命でもなく、どちらが囮でもない」
片方が人形とて侮るな――チョコミンモドキの見えぬ角度で動く指が、背後へとアンネリースを導く。
「アンネリースは、お前よりはよほど意思ある動きができるぞ」
そして連撃がかけられチョコミンモドキはその衝撃にうぇっと変な声を上げていた。
その連撃ついでに小言をひとつ、シルヴィオは紡ぐ。
「いいか、食べ物で遊ぶな」
アイスは美味しく食べるもの。人をクロノヴェーダにするものではない――そう、想いをこめてアンネリースを繰る指先が苛烈に動いた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【壁歩き】LV1が発生!
渦中・百
【猫龍】
ちょこみんと、は氷菓でございますね
先日初めて頂きましたが、とても美味しかったです
はて、そのモドキとは…
むぐっ、敵の放つ氷菓がちょっと口に…
…美味しくないです(渋い顔)
よぅく分かりましたよ、モドキの意味が
うう、氷菓のお味を思い出さないとやってられません
ちなみに玲奈様はどんなお味が好きですか?
ちょこ系!ええ、ちょこ系も良いものですね!
私はきなこと黒蜜をかけたアイスも好きなんです
ふふ、確かに美味しい甘いものが欲しくなって参りました
玲奈様とご一緒したいですし、ささっと退治致しましょう
玲奈様が敵の気を引いてくれている間に敵に接近します
美味しくないものを提供するなど不届き千万
斬妖閃でお仕置きです!
影守・玲奈
【猫龍】
チョコミントが気に入るだなんて
百はすっかり現代に馴染んだねえ
モドキ、か
見た目は確かにアイスに似ている
しかしながら生物のように動く
面白いね、一部位でいいからどうにか持って帰れたりは…
まあ、考えるのは倒してからだね
味だけじゃなくて香りも何か違うじゃないか、こいつ
ん、私?
私はチョコ系が特に好きでね
チョコミントもそれなりに気に入ってるんだ
百は和の味が好みか
抹茶系も口に合いそうだね
うん、甘い物が欲しくなってきた
さっさと片付けて、本物のアイスを食べに行こうか
デモニックボム発動
『爆破』の威力や音、熱で敵の注意を引こう
ほんの少し気を逸らせるだけでいいんだ
百が敵の間合いに飛び込む『時間稼ぎ』ができればね
チョコミンモドキ――その名前に思い浮かべるのは。
「ちょこみんと、は氷菓でございますね」
先日初めて頂きましたが、とても美味しかったですと渦中・百(猫に九生・g08399)はその味思い出してふにゃと表情ゆるめた。
「チョコミントが気に入るだなんて百はすっかり現代に馴染んだねえ」
その様子に影守・玲奈(Mechatromagus・g03719)は笑って――けれど、そのチョコミンモドキの姿を視界に捉えて。
「モドキ、か」
「はて、そのモドキとは……」
見た目は確かにアイスに似ている。しかしながら生物のように動く。
玲奈は面白いね、と金の瞳を細めていた。
「一部位でいいからどうにか持って帰れたりは……」
なんて、思っているとチョコミンモドキが周囲へとアイスを放ち始める。
まあ、考えるのは倒して体根と玲奈が動く。
玲奈はチョコミンモドキのアイスをよける。だがその一つは百の口に。
「むぐっ」
それはただただ冷たく――そして、味は。
「……美味しくないです」
渋い顔して百はううと唸る。この味を何と言ったらいいのか。
美味しくないしあてはまるものがない。
「よぅく分かりましたよ、モドキの意味が」
「味だけじゃなくて香りも何か違うじゃないか、こいつ」
なんだかちょっと変な、と玲奈は鼻をすんと慣らす。
甘ったるいさと爽やかさがぐちゃまぜで意識が持っていかれそうになるような。
「うう、氷菓のお味を思い出さないとやってられません」
ちなみに玲奈様はどんなお味が好きですか? と思考を美味しい味へと持っていく百。
「ん、私? 私はチョコ系が特に好きでね、チョコミントもそれなりに気に入ってるんだ」
「ちょこ系!ええ、ちょこ系も良いものですね!」
このチョコミントは偽物ですけど、と百はチョコミンモドキのアイスの美味しくなさを思い出しきゅっとなる。
「私はきなこと黒蜜をかけたアイスも好きなんです」
「百は和の味が好みか、抹茶系も口に合いそうだね」
それを想像すれば――二人はあっという間においしいアイスクリームを求める口になってしまう。
「ふふ、確かに美味しい甘いものが欲しくなって参りました」
「うん、甘い物が欲しくなってきた。さっさと片付けて、本物のアイスを食べに行こうか」
「玲奈様とご一緒したいですし、ささっと退治致しましょう」
玲奈は変に混ざった匂いを振り払いコウモリの如く敵に飛ぶ『悪魔爆弾』の群れを向かわせる。
ほんの少し、気を逸らせるだけでいい――爆破がチョコミンモドキの上で、そして近くで起こりひるんだ瞬間に。
ふ、と玲奈は口端に笑み乗せる。時間稼ぎができれば、それでよかったから。
百が間合いに飛び込むための。
「美味しくないものを提供するなど不届き千万」
チョコミンモドキの懐へ、一気に飛び込んだ百。
「斬妖閃でお仕置きです!」
そのまやかしごと斬り捨てる一閃を、百はチョコミンモドキへと繰り出した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【フライトドローン】がLV2になった!
マティアス・シュトローマー
ラト(g00020)と
これは何回かに一度ある、本気(ガチ)なヤツだ……
どうにかして許して貰わないと
もちろん、クロノヴェーダを倒してからね
ラトとタイミングを合わせてパラドクスを発動。七発の弾丸が狙うのは翼とアイスを放つ腕。こんな見た目でも相手はアヴァタール級。油断せずに機動力を削ぎ、反撃までの時間を稼ぎたい
お菓子はいいから悪戯させて、なんて冗談は通じないか
連射されたアイスは銃で迎撃しつつ、撃ち漏らしは【フライトドローン】を盾にして防ごう。ラトに向かった反撃は彼女を担いで躱す
片手が使えれば十分戦える……って
あはは!ありがとう、助かったよ
彼女を下ろして向き合えば手のひらを高く掲げてハイタッチを
ラト・ラ
マティアス(g00097)と
彼の緊張感を察する
アヴァタール級を目前に
でもそれとは少し違った――
…今はこのままでいいのかも
片付けなければならないこともありますし
パラドクスを合わせて発動
彼の弾丸を追って火のたまが飛び
弧を描きながらクロノヴェーダへ襲い掛かる
ほら、溶かしてしまいますよ
ただの甘ーい液体に成り下がりたくないでしょう?
アイス弾は【飛翔】で回避のはずが
死角より迫る一つに気付けず担がれた!
ちょっと…!
身軽さが最大の武器である彼に
こんなハンデをおわせるわけには…!
怒ったふりも思わず剥がれ
迫る攻撃を炎で相殺する
… 本当に無茶ばかりなんだから
ハイタッチの手を恨めしげに見て
控えめにそっと触れ合わせた
これは、とマティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)は思う
これは、何回かに一度ある、本気(ガチ)なヤツだ……と。
ラト・ラ(*☽・g00020)へちらり視線向ける。その緊張感をラトは感じていた。
それはアヴァタール級を目前にしているから――でもそれとは少し違った緊張感。
(「……今はこのままでいいのかも」)
片付けなければならないこともありますし、とラトの視線はチョコミンモドキへ。
そしてマティアスの視線もチョコミンモドキへと向いているが、どうにかして許してもらわないと、と内心は荒れている。
でもそれはもちろん、クロノヴェーダを倒してから。
チョコミンモドキはディアボロスからの攻撃を既に受けており、ふらりとするがまだまだ戦う気はある様子。
ちらりと一瞬だけ視線合わせて――パラドクス放つタイミングはわずかにマティアスが先に。
それは童話に登場する勇気ある仕立て屋の一撃。
七発の弾丸がその翼とアイスを放つ腕を狙って。ちょっとファンシーな姿でも相手はアヴァタール級。油断せず、マティアスの弾丸は撃ち抜いた。
そしてそのすぐ後を追う火のたまはラトの浄化の力。己の内で燻る感情を、身体の奥で熱く燃やし溜息のほんの一瞬のうちに孤を描きながら襲い掛かる。
「ほら、溶かしてしまいますよ」
ただの甘ーい液体に成り下がりたくないでしょう? とラトが紡ぐ。チョコミンモドキは撃たれはじけた所をさらに溶かされひゃあああと叫ぶ。
「溶けちゃう溶けちゃう!!」
叫びながらアイスを周囲へしゅばばと飛ばしまくるチョコミンモドキ。
「お菓子はいいから悪戯させて、なんて冗談は通じないか」
マティアスは銃で迎撃しつつ躱していく。
こっちにもくるとラトはふわと空を飛んで回避――のはずが、割と激しめに放たれたものが死角から。
それに気づいたのはマティアスのほうが一歩早く。
「ちょっと……!」
ひょいっと担いでマティアスはかわす。
ラトは身軽さが最大の武器であるマティアスにこんな食んでをおわせるわけには……! とじたばた。
怒ったふりも思わず剥がれ、おろしてというけれどマティアスはそのままだ。
「片手が使えれば十分戦える……って」
いった傍から飛んでくる攻撃を、今度はラトが炎巡らせて相殺する。
「あはは! ありがとう、助かったよ」
攻撃の波がほかの仲間へもむかい、チョコミンモドキが意識をふたりから外したところで、マティアスはラトをおろす。
そして向き合えば、手のひらを高く掲げて。
それが何を求めているかは、ラトもわかっている。
「……本当に無茶ばかりなんだから」
その手、ハイタッチ待ちのそれを恨めし気に見れば、早くというようなマティアスの表情にふと息を吐くラト。
控えめにそっと、触れ合わせて。
ラトはマティアスへと応えた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【隔離眼】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
西院鬼・織久
【白と黒】
呼称:兄さんと(g04525)同行
兄さんがそろそろ限界ですね。加減なく力を放出していればそうなるでしょう。早々に片付けます
見た目は菓子のようですが、我等が怨敵の血肉であれば問題ありません
血肉の貴賎など些細な事。悉く喰らいつくすのみよ
【行動】④
【戦闘知識】を基に敵行動や攻撃の前兆を【看破】し戦闘を有利に進められるよう立ち回りを心掛ける
兄の無差別攻撃状態を利用して全方位に発射される攻撃を減らしつつ、自身も【残像+攪乱】で敵攻撃を別方向に誘導し【早業】で接近、【氷雪使い+呪詛】の刃による【鬼刃斬】で攻撃する
ベリザリオ・フラムヴィオ
【白と黒】
あれが最後…あれを倒せば織久は戻ってくる…大丈夫、大丈夫だ。怪我はないし他にクロノヴェーダもいない…
あれさえいなくなればいいんだ…
全力魔法の爆破はまだ弱まっていない。ここまで来たら後は俺がガス欠になるまで収まらないだろうな
俺の光使いと浄化の力が入ったパラドクスの爆発だ。全力魔法の弾幕なら織久に向かってきた攻撃に対する結界代わりにはなるだろう
織久以外の呪詛も闇も氷雪も、私のパラドクスの爆破で浄化する
そしたら織久は俺の所に帰ってきてくれるんだ
残るはチョコミントモドキ。それも、他のディアボロスたちの攻撃を向け、ふらふらとしている状態のクロノヴェーダだ。
もうすでに弱っており、よほどの油断がなければ負けることはないだろう。
けれど、そんな相手であっても――その心は揺れる。
相手が、クロノヴェーダであるから。
「あれが最後……あれを倒せば織久は戻ってくる……大丈夫、大丈夫だ。怪我はないし他にクロノヴェーダもいない……」
ベリザリオ・フラムヴィオ(紫炎の翼・g04525)は深く、呼吸する。
震えぬように、もうすぐ戦いは終わるのだと――共に帰るのだと己に言い聞かせるように。
あれさえいなくなればいいんだ……とまだもう少し、しかしあと少しというようにベリザリオは切に声を零していた。
その様子を西院鬼・織久(西院鬼一門・g04529)は見詰めて。
(「兄さんがそろそろ限界ですね」)
加減なく力を放出していればそうなるでしょうとその姿を静かに織久は紡ぐ。
共に戦うのはまだ早かったかと、感じた。二人で共に帰るためにも、織久は素早く動き始める。
早々に片付けますと、ベリザリオへ紡いで駆ける織久。
見た目は菓子のよう。けれど我等が怨敵の血肉であれば問題ないと。
「血肉の貴賎など些細な事。悉く喰らいつくすのみよ」
進む織久を後ろから援護するように、べリザリオも己の力を振るい動く。
全力魔法の爆破はまだ弱まっていない。
「ここまで来たら後は俺がガス欠になるまで収まらないだろうな」
そう零しながら翼に宿る紫の炎を極省の火の粉に変えて周囲へと広げる。
チョコミンモドキの周囲に集うそれは、爆発起してチョコミンモドキの攻撃から織久を守る結界代わりに紫の奔流で放たれるアイスは散っていく。
そのアイスは織久に触れることもなく。そして香も吹き飛ぶ勢いだ。
べリザリオの攻撃を利用し、全方位への攻撃をかわしつつ早業で接近する織久。
織久はその刃に呪詛と氷雪をのせる。あらゆるものを両断する一撃がチョコミンモドキへと向かった。
織久以外の呪詛も闇も氷雪も、べリザリオの爆炎が浄化していく。
(「そしたら織久は俺の所に帰ってきてくれるんだ」)
だから、今は守る為の攻撃を。
織久が繰り出す攻撃がチョコミンモドキの身の上を斜めに走る。
その一閃を受け、チョコミンモドキの身はどろりと、溶け始めていた。
それはもう終わりが近いという印なのだろう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
【避難勧告】がLV3になった!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【アクティベイト】がLV3(最大)になった!
リドリー・バーディ
最後はカッコよくキメたいな!
【飛翔】を使って敵のもとへ!
愉快なだけの怪盗じゃないんだよ!
チョコミントは好きだけど、君はごめん被りたいかな
おいしそうなのにまずいとか、いい匂いなのに不快だとか、それって冒涜ってやつじゃない?
奇を衒い過ぎじゃない? 邪道にも程があると思うんだよね!
チョコミントに謝って!
ほら、僕の髪も怒ってる
『切裂き公の嘲笑』が聞こえる?
僕に触れる君の腕だって、目的を果たせないまま刻まれてしまうよ
折角の衣装を汚した代償は、君の命できっちり払ってもらうからね
一般人を利用しようっていう性根が気に入らないんだよね
都合のいい人形や道具じゃないんだよ
楽しいひとときに水を差すのは、僕が許さない!
チョコミンモドキはその身を崩しながら、しかしまだそこにあった。
このままでは命令がと弱りつつもまだ、目的を遂行する気があったのだ。
その前へ、上空からふわりと――マントの端を躍らせてリドリー・バーディ(chitter-chatter・g08402)が降りたつ。
最後はカッコよく、愉快なだけの怪盗じゃないんだよ! と。
「チョコミントは好きだけど、君はごめん被りたいかな」
その羽根や腕を伸ばしてくるチョコミンモドキ。
けれどリドリーは素早く動いてかわしてしまう。
「おいしそうなのにまずいとか、いい匂いなのに不快だとか、それって冒涜ってやつじゃない?」
それは奇を衒い過ぎじゃない? と問い掛ける。
けれどチョコミンモドキは。
「こ、これがおいしいの!」
そう言ってチョコミントな部分を使って攻撃してくる。
「邪道にも程があると思うんだよね! チョコミントに謝って!」
ステップ踏んで踊る様に距離詰めて、リドリーの髪が靡く。
「ほら、僕の髪も怒ってる。『切裂き公の嘲笑』が聞こえる?」
リドリーの髪が刃に変わる。伸ばされた手を、その髪が切り裂いて。
目的を果たせないまま刻まれてしまうよとリドリーは紡ぐ。
「折角の衣装を汚した代償は、君の命できっちり払ってもらうからね」
折角の怪盗衣装にアイスが飛び散ってるとリドリーは眉寄せて、そしてチョコミンモドキを真っすぐ、射抜くように見詰めた。
「一般人を利用しようっていう性根が気に入らないんだよね」
都合のいい人形や道具じゃないんだよと言って。
「楽しいひとときに水を差すのは、僕が許さない!」
最後の一撃をリドリーの刃となった悪魔の髪が切り裂いた。
チョコミンモドキはその場に崩れ落ちて、溶けて。
やがて、消えていった。
人々を脅かすクロノヴェーダはこの場より去り、ハロウィンイベントは守られる。
しばらくすればまた人が戻ってきて――賑わいは戻ってくるだろう。
大成功🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV3になった!