大天使失墜作戦(作者 天野ハザマ)
#TOKYOエゼキエル戦争
#浅草寺周辺地域の解放作戦
#台東区
#浅草寺
#光の調停者イーリス
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●イーリスの焦り
「なんですって、上野の防衛に失敗してディアボロスに制圧されたというのですか?」
光の調停者イーリスは浅草寺の拠点で机をガンと叩く。
「上野防衛は順調、明日にはディアボロスがそう退却し、防衛戦を再構築できる……という報告は嘘だったのですか!」
こればかりは、イーリスの部下を責めるのは酷というものだろう。
事実、どちらに転んでもおかしくない程の接戦であったのだ。
だからこそ、イーリス側は勝利を確信してしまったのだ。
「もはや、一刻の猶予もありません」
イーリスはそう宣言すると、配下の大天使たちに命令を下していく。
「台東区全域の資材を浅草寺に運び込み、浅草寺に絶対防衛線を構築するのです。浅草寺が失陥すれば、台東区を失う事になるでしょう。何があろうとも、ここだけは守り切らねばなりません」
●夕弥からの解説
「台東区で、上野攻略作戦が無事に成功したようだ」
時任・夕弥(人間のガジェッティア・g03228)は集まった面々にそう切り出した。
「これにより、台東区の支配者である『光の調停者・イーリス』がいる、浅草寺周辺への侵攻が可能になった」
だが、そう単純な話でもない。
イーリスは、浅草寺以外の地域を捨てて、浅草寺を死守するべく防御を固めているようだ。
この強固な護りを突破して浅草寺を攻略する事は難しいかもしれない。
「更に、このイーリスの方針によって捨てられた、周囲の住民達は、食料や日用品の不足によって困窮し始めているようだ。彼らの窮状を救った上で、イーリスへの不満や不信を高める事が出来れば、イーリスの力の源である信仰心を奪う事が出来るだろう」
そう、これはチャンスでもある。
信仰心というエネルギー源が失われれば、浅草寺の拠点の護りも弱体化し、イーリスに決戦を挑む事が出来るようになるだろう。
●やるべきことは
「まずは、区民への食糧支援から行って欲しい。まだ餓死者は出ていないようだが、多くの区民がお腹を空かせているので、その胃袋を掴む事は重要だろう」
区民に食事を施して信用を得た後は、区民に対して演説を行い、イーリスへの不信感などを増大させるのがよいだろう。
食料を満足に配給できず、治安の維持も行えていない状態で、更に敗北が続いているイーリス勢力なので、事実をそのまま、或いは誇張して伝えるだけで、ガンガン信仰心が下がっていく事だろう。
「演説がうまくいき、区民の信仰が激減していくと、それを察したイーリスが、配下の部隊を繰り出してくるだろう。彼らは『背教者を弾圧』する事で信仰心を回復させようと、不満を唱える一般人を虐殺しようとしてくるだろうから、彼らを守って、イーリス配下の部隊を撃退して欲しい」
この戦闘に勝利すれば、イーリスが自分達を虐殺しようとした事実により、区民の信仰は更に減少する事だろう。
●夕弥より
「背教者を弾圧する事で得られる信仰心は、一時的なものに過ぎないだろう」
住民を恐怖で縛る統治方法は、アークデーモン的な手法なので、イーリスも手段を選ばなくなっているのだろう。
「台東区の大天使勢力は、末期的な状況に追い込まれているようだな。困窮している区民を放置する事は出来ないので、救援の手を伸ばしつつ、イーリスへの信仰を削ぐ作戦に使わせてもらおう」
台東区の奪還が成功すれば、TOKYOエゼキエル戦争の大天使勢力に大きな打撃になるはずだ。
つまり、この作戦の成否はこれからの大きな一歩になる。そういうことだ。
●浅草寺周辺にて
「今日も食料が買えなかったのかい?」
区民の、そんな不安と不満の入り混じった声が聞こえてくる。
「何処も売り切れだって、何も並んでなかった」
「イーリス様が店の品物を徴発していったって話もある」
「最近は、このあたりも物騒になったものな」
「こういう時こそ、大天使様が守ってくれる筈だったのに、その大天使様も見かけなくなった」
「隣の家の赤ん坊が高熱を出した時も、大天使様は来てくれなかったそうだよ」
「本当に、この台東区はどうなってしまったのだろう」
不安。増大する不安は、区民たちの中に広がっていく。
衣食足りて礼節を知るというが……残り少ない食料を節約して食べているような状況は、耐えがたいということだ。
「千代田区に続いて、文京区も海になったって噂は……聞いたか?」
「このままじゃ、この台東区だって海になりかねない」
「イーリス様と大天使が、上野で大敗したって噂も聞いたよ」
「このまま、イーリス様を信じていて大丈夫なのかねぇ」
リプレイ
レオアリア・フォルシオン
保存食と調理用の食材、更に医療物資に最終人類史…ドイツ周辺の帰還の際集った医師などが作成した診断マニュアルを持ち込んで浅草寺周辺の住民に食と医療を受けさせるわ
高熱を出した赤子は?
ちゃんと赤子用の解熱剤等を処方し、容態を安定させるわ
わたくしも医師ではないしずっとはいられないけど、かわりに多様かつフローチャート式で把握できる診断書とその為の薬は持ってきたわ
症状に合わせて服薬し、余った薬は他の人に使うか保管して頂戴
そう言って医療体制を整えた後、食材を使って料理を振る舞い残留効果で増やしていくわ
お肉に野菜、これら栄養素を整えて美味な料理なら…人の心を大天使からこちらに向けさせるのも難しくないわね
レイア・パーガトリー
新宿島で不足しがちな日用品を調達して持ち込むわよ
炊き出しの食材や調理器具一式、テイクアウト容器に個別袋も用意して
トレインに乗せられれてリンバスが曳ける程度の荷車で運ぶわ
先ずは人が多く住んでいるところに近くて、炊事に差し支えない場所を選びましょう
【口福の伝道者】で白飯にカレーや豚汁など、香りが良くて栄養バランスの取れた料理を配給していくわね
病気気味の人にはおかゆにしておきましょう
たくさん用意しているから、ご近所さんにも伝えてくれると嬉しいわ
ちなみに、わたし達はイーリスさんとは全く無関係なので
そこのところ、誤解のないようによろしくね?
シルヴァーナ・ガラッシア
炊き出しということは一食分を百倍にするんですよねっ
ということは作戦に乗じていっぱい食べ…ゴホン、その一食、承ります…!!
珈琲豆や紅茶葉に茶器一式、紙コップ類も準備
配布用保存食には今はやりの完全食ブレッド
あとは長持ちするパネトーネ種に、通常のおいしいパン生地と包装紙一式
アウトドア用のオーブンを持ち込んで
淹れたて焼きたてをお配りしますねっ
甘い香りで食欲を誘いつつ、お好みのパンを選んでいただきましょう!
焼きたてはもちろん美味しいですが、パネトーネはお家で保存しておくといいいですよっ♪
わたし達イーリスさんの一派ではないのですが
ここに居る皆さんのことを助けたい一心でやってまいりました!
よろしくです!
●食糧支援
レオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)、レイア・パーガトリー(毒棘の竜騎士・g01200)、シルヴァーナ・ガラッシア(スイーツハンター・g02348)。
彼女たち3人による炊き出しが今、行われていた。
荷車いっぱいの炊き出しの食材や調理器具一式、テイクアウト容器に個別袋。
保存食と調理用の食材、更に医療物資に最終人類史……ドイツ周辺の帰還の際集った医師などが作成した診断マニュアル。
どれも浅草寺近辺の住人には必要なものばかりだ。
「さあ、浅草寺周辺の住民に食と医療を受けさせるわよ!」
「此処なら人が多く住んでいるところに近くて、炊事に差し支えないわね」
レオアリアにレイアも頷き、シルヴァーナも準備を進めていく。
「炊き出しということは一食分を百倍にするんですよねっ。ということは作戦に乗じていっぱい食べ……ゴホン、その一食、承ります
……!!」
テキパキと進めていく準備は、とても手際がいい。
「珈琲豆や紅茶葉に茶器一式、紙コップ類も準備して、配布用保存食には今はやりの完全食ブレッド。あとは長持ちするパネトーネ種に、通常のおいしいパン生地と包装紙一式……アウトドア用のオーブンを持ち込んで、淹れたて焼きたてをお配りしますねっ」
「私は【口福の伝道者】で白飯にカレーや豚汁など、香りが良くて栄養バランスの取れた料理を配給していくわね。病気気味の人にはおかゆにしておきましょう」
シルヴァーナとレイアが調理を進めていく間、レオアリアも医療面からの支援を実施していく。
「高熱を出した子供? それなら、ちゃんと赤子用の解熱剤等を処方するわ、これで容態も安定するはずよ」
「ああ、有難い……」
「わたくしも医師ではないしずっとはいられないけど、かわりに多様かつフローチャート式で把握できる診断書とその為の薬は持ってきたわ。症状に合わせて服薬し、余った薬は他の人に使うか保管して頂戴」
それだけでも、大分助かる話であるのは間違いない。
完全に医療体制が回復したわけではないが、これで大分「もつ」だろうとレオアリアは思う。
(お肉に野菜、パン……これら栄養素を整えて美味な料理なら……人の心を大天使からこちらに向けさせるのも難しくないわね)
そうしてレオアリアも調理班に混ざれば、すぐに美味しそうな香りが漂っていく。
「お好みのパンを選んでくださいね! 焼きたてはもちろん美味しいですが、パネトーネはお家で保存しておくといいいですよっ♪」
暖かい焼きたてパンに、各種の料理。それらの炊き出しは、人々の心に刺さっていく。
「たくさん用意しているから、ご近所さんにも伝えてくれると嬉しいわ。ちなみに、わたし達はイーリスさんとは全く無関係なのでそこのところ、誤解のないようによろしくね?」
「わたし達イーリスさんの一派ではないのですが、ここに居る皆さんのことを助けたい一心でやってまいりました! よろしくです!」
イーリスとは無関係であることを殊更にアピールしていくことで、信仰心も削れていくだろう。
それはまさに、狙い通りの効果を生みそうであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【口福の伝道者】LV3が発生!
効果2【ガードアップ】LV2が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
キリ・ヴェルウィスト
恐怖で支配しようとした土地を見捨て、自ら籠城ときたか。
区民たちに告げよう。大敗を続けたイーリスは、お前たちを見捨てることに決めたんだ、と。
だからこそ、俺たちが来た。これだけの民たちが困窮していながらも、それを見捨て自らだけが助かる道を選んだイーリスを信じ続けることなどできはしないだろう!
区民たちよ、己の信ずる者を信じろ!この状況、己が目で見た事実こそが、お前たちが畏敬の念を捧げてきたイーリスの本性だ!
と、保身に走り、みんなを見捨てたことを誇張して演説してみよう。
……こういうのは慣れないな。注目されるのは苦手なんだが、天使共に好き勝手されるわけにはいかないしな。
キョーミ・モタンネ
(復讐者が現れた今となっては、彼らは正直どう勝ち馬に乗るか頭を悩ませてるかもしれません)
(となると、如何にこちらの水が甘いかのアピールですね…)
方針:
①演説のための簡易な土台を【拠点構築、発明】
②【号令】【統率】【観察】【看破】で聞いて下さる方々に呼びかける
③他に【演説】をする方がいらしたら前座を務めて、場を暖める所存
【情熱】【忍耐力】【激励】を込めて【演説】
・内容
"不肖の身"でありますが、頼もしい仲間たちと復讐者となって戦っております。
空から雷が降ることを恐れるなら、復讐者があなた方の避雷針になります。もちろん血の雨が降る前に解決する気概です。皆様、落ち着いて過ごしましょう
【アドリブ歓迎】
●演説、それは次の為に
炊き出しで集まった人々。ある程度満たされた彼等に、自分たちがイーリスの関係者でないことも示した。
だから、此処が演説のチャンスであると……キリ・ヴェルウィスト(小さき何でも屋・g08516)とキョーミ・モタンネ(除穢者(のけもの)・g06560)は確信していた。
集まった人々を前に、キョーミは準備をしていく。
(大天使が絶対の味方ではないと知った今となっては、彼らは正直どう生きるべきか頭を悩ませてるかもしれません。となると、如何にこちらの水が甘いかのアピールですね……)
少しでも演説の効果を高めるべく、キョーミは演説のための簡易な土台を用意し、此方に興味を持ち聞いてみようかという態度を見せている人々を統率し号令をかけるように呼びかける。
そして自分をキリの前座と定め、場を暖めるつもりで情熱、激励の意味を込めて忍耐強く演説を始めた。
「"不肖の身"でありますが、頼もしい仲間たちと大天使に反抗する者として戦っております。空から雷が降ることを恐れるなら、私たちがあなた方の避雷針になります。もちろん血の雨が降る前に解決する気概です。皆様、落ち着いて過ごしましょう」
それは随分と過激な演説だ、聴衆がざわめいているのが分かる。
しかし、食糧や医療品の恩もあり悩むような様子を見せる中で……キリが台に上がる。
(恐怖で支配しようとした土地を見捨て、自ら籠城ときたか。なら、俺が言うべきは……)
そうして、キリは呼びかける。
「区民たちに告げよう。大敗を続けたイーリスは、お前たちを見捨てることに決めたんだ、と。だからこそ、俺たちが来た。これだけの民たちが困窮していながらも、それを見捨て自らだけが助かる道を選んだイーリスを信じ続けることなどできはしないだろう! 区民たちよ、己の信ずる者を信じろ! この状況、己が目で見た事実こそが、お前たちが畏敬の念を捧げてきたイーリスの本性だ!」
キョーミの演説とキリの演説が合わさり、大天使への不信が高まっていくのが分かる。
自分達に手を差し伸べたのがどちらか。それが彼等の信仰を揺るがしているのだ。
それは……確かな、演説の成果だった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
幾ヶ谷・安里
【一人称:自分】
いいね、気に入った。大天使の権威を失墜させるってやり方そのものが気に入った。乗っかるとしよう。
とはいえ、とりあえずまずは邪魔は排除しとかないとね。こんな自分でもやれることだ、せめてそれくらいはね。
【飛翔】し相手の突撃を回避、相手の攻撃をこちらの【連撃】で押し込み妨害しつつ、一気に光輪で薙ぎ払おう。
そぉら、煉獄の皆さんには元居た場所へ帰ってもらおうか!
それともなんだったら、一気に地獄まで堕ちてみるかい?
いずれにせよ、邪魔はさせないし、逃がさないけどね!
キリ・ヴェルウィスト
信仰心が揺らいだとなれば配下に虐殺を命じてくるのが敵側の道理か。胸糞悪いな。
一般人と煉火獄下兵たちの間に割り入るように立ちはだかり、一般人を守る。
これはイーリスへの叛逆の狼煙だ……!
【殺戮圏内】を発動し、銃弾を『連射』、トループス級を薙ぎ払うぞ。
『士気高揚』で一般人たちの士気を上げて、更にイーリスへの信仰心を減らしていこう。
臆することはない! お前たちの意志を見せつけてやれ!
キョーミ・モタンネ
大天使に連なる天使全体が敵なのを嘆くのではなく、どうせ邪悪なんだから何やっても正義と考えましょうか
行動:
①攻撃は[飛翔]で回避
②パラドクスで仲間の能力を高める後方支援。
③[士気高揚]を重ねて、一般の方々の気力が萎えないように気をつけます。
アドリブ、連携歓迎
レイア・パーガトリー
手下を差し向けるならもっと早く、然るべき物資を持たせて来るべきだったわね
そういう後手後手な対応だから信仰を失うのよ
さて、突撃にはリンバスに騎乗して突撃で対抗するわ
空中から来るなら機動力で敵の槍を避けてカウンター気味にこちらからの槍をぶつけ
ひるんだ敵を盾にする形で新たな敵の間合いから逃れるわ
遠距離攻撃をする味方もいるでしょうし、そのまま敵の攻撃を引き付けるように動くわね
希望を持った台東区の人たちをがっかりさせないように
ダメージがあったって気取らせないように持ちこたえるわ
危ないから、【避難勧告】で安全なところまでは行ってもらうけどね
●弾圧の炎
「信仰への疑いは罪である」
「罪には罰を」
「報いを受けよ。我等はその為にやってきた」
離れていても響くのは、そんな厳かな……けれど理不尽極まりない言葉だ。
此方に向かって、その声の主……煉火獄下兵がやってくるのが見える。
救うためではなく、弾圧するために。アークデーモンじみた方法で信仰を回復させようとしているのだ。
それが悪手であることなどは当然承知の上で、そういう手段に出ざるを得ない程に追い詰められているともいえる。
「信仰心が揺らいだとなれば配下に虐殺を命じてくるのが敵側の道理か。胸糞悪いな」
「手下を差し向けるならもっと早く、然るべき物資を持たせて来るべきだったわね。そういう後手後手な対応だから信仰を失うのよ」
「大天使に連なる天使全体が敵なのを嘆くのではなく、どうせ邪悪なんだから何やっても正義と考えましょうか」
キリ・ヴェルウィスト(小さき何でも屋・g08516)とレイア・パーガトリー(毒棘の竜騎士・g01200)、キョーミ・モタンネ(除穢者(のけもの)・g06560)がそう言い合うが……まさにその通りではあるだろう。
だからこそイーリスは信仰を失いつつあるのであり、だからこそその信用と信仰を失墜させる隙が出来たのだ。
「いいね、気に入った。大天使の権威を失墜させるってやり方そのものが気に入った。乗っかるとしよう。とはいえ、とりあえずまずは邪魔は排除しとかないとね。こんな自分でもやれることだ、せめてそれくらいはね」
幾ヶ谷・安里(無巡・g02632)はそう言うと天切村正を引き抜き、空へと飛翔し舞い上がる。
狙うは当然、煉火獄下兵たちだ。
「そぉら、煉獄の皆さんには元居た場所へ帰ってもらおうか! それともなんだったら、一気に地獄まで堕ちてみるかい? いずれにせよ、邪魔はさせないし、逃がさないけどね!」
放つリングスラッシャーが煉火獄下兵を切り裂くべく襲い掛かれば、それが戦いの合図になった。
「信仰を穢した者に報いを」
「罪を償うがいい」
「う、うわああああ!」
煉火獄下兵たちの狙いはあくまで一般人であるようだが……そこにキリが一般人と煉火獄下兵たちの間に割り入るように立ちはだかり、一般人を守るべく動き出す。
「これはイーリスへの叛逆の狼煙だ……!」
【殺戮圏内】……虚空からレベル個の巨大ガトリング砲を召喚し、空間を埋め尽くす制圧射撃で敵陣を薙ぎ払うそのパラドクスを発動させると、キリは銃弾を連射し、煉火獄下兵を薙ぎ払うべく撃ち始める。
士気高揚させることで一般人たちの士気を上げて、更にイーリスへの信仰心を減らしていこうとするのも忘れはしない。
「臆することはない! お前たちの意志を見せつけてやれ!」
この状況であれば、更にイーリスへの信仰心は減るだろう。奴等は、打つべき手を間違えたのだ。
「どうして私たちが復讐者と呼ばれるか知っていますか⁉︎」
そのキリの手段を更に強固にするべく、キョーミがパラドクスの憤怒浸透を発動させる。
一般人の気力が萎えないように、と敵味方に問いかけるように繰り返し謳えば、一般人のざわめきも大きくなっていく。
この状況でイーリスへの疑念と、反発。そうしたものが確実に育っているのだ。
「そろそろ頃合いかしらね」
レイアは避難勧告で一般人たちを安全圏まで避難させるべく呼びかけていく。
希望を持った台東区の人たちをがっかりさせないように「それらしい」態度を崩さずにいたが、それもここまでだ。
無双馬リンバスと共にレイアは屠竜撃を放つ。
空中から来るなら機動力で敵の槍を避けてカウンター気味にこちらからの槍をぶつけ、ひるんだ敵を盾にする形で新たな敵の間合いから逃れるような、そんな動きで竜をも屠るような一撃を繰り出していく。
(遠距離攻撃をする味方もいるでしょうし、このまま敵の攻撃を引き付けるように……!)
数度の交差の後、安里の一撃が最後の煉火獄下兵を打ち倒す。
けれど……戦いは、それではまだ終わらなかったのだ。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
【温熱適応】LV1が発生!
【士気高揚】がLV2になった!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
キリ・ヴェルウィスト
今度は聖母の像が虐殺行為か?
天使だのなんだのと、救済の存在が聞いて呆れるな。
ジャスティスチェーンは『ダッシュ』や『ジャンプ』を駆使して『臨機応変』に対処してみよう。
中距離を保ちながら、敵の攻撃の隙を狙うように『突撃』し【葬刃】を使用、その身体に一撃入れてみるぞ。
天使への信仰もここまでだ。お前たちがいくら足掻こうと、もはや結末は変わらない!
キョーミ・モタンネ
捨身で押せばことが為せると思っていませんから…
行動:
①[飛翔]で回避
②【計略】【観察】【看破】【忍耐力】でパラドクスを発動させるベストタイミングを図る
③ "黄泉逆矛"を発動させて聖母像の隙を作る
④聖母像の体勢が戻る前に前衛の復讐者に攻撃してもらう
⑤倒すまで上記の行動を繰り返す
⑥ アフターケアを検討
呪詛による土地の汚染の可能性を考えて【浄化】の必要な箇所が無いか、【観察】【看破】で確認。杞憂ならば何よりです。
(アドリブ、連携歓迎)
レオアリア・フォルシオン
全く…大天使は馬鹿なのかしら?
こんなやり方で得た信仰等、いつか破綻してしまうに決まっているじゃない
敵地の砂上の楼閣に、自分の心臓をおいているようなものよ
そう言いながらかけあわせた飛翔の速度でチェーンロザリオを回避し、それでもせまってくるようならゲオルギウスとパラドクスのレーザーを使って迎撃するわ
攻撃を凌いだら反撃
未来そのものへと飛来するレーザーが、大天使の肉体を穿っていく
そのまま攻撃に移り、反撃のチェーンロザリオは上記のやり方で対処
大天使を倒した後、空中から大声で宣言
貴方達を虐殺しようとした大天使は、わたくし達が倒した!
これから先は…自らの意志で、信じるものを選びなさい!
レイア・パーガトリー
今さら福祉に強そうなビジュアルの配下を送り込んできても手遅れよ
まぁ、血で汚れてるから逆効果といったほうがいいかしら
地維の火でチェーンロザリオに対抗しましょう
制圧射撃のごとく広範囲への炎をばらまいて
攻撃より護身で手一杯になるように仕向けるわ
構わず攻撃してくるようなら、棘に当たらないように遠距離から一気に間合いを詰めて
鎖の部分をこちらの武器に絡めて攻撃を封じるわよ
この辺りは観光の名所でもあったようだし
また商売が再開できるぐらいまで継続的な支援をしたほうがいいかしらね
提案できそうな人を当たってみるのもいいかしら…?
●決戦、血塗られた聖母像
じゃらりと、鎖を鳴らして石像のような大天使が現れる。
血塗られた聖母像。そう呼ばれる大天使だ。
背教者への罰。そういったシチュエーションにピッタリな大天使ではあるが、此処に血塗られた聖母像を恐れる者はいない。
「今さら福祉に強そうなビジュアルの配下を送り込んできても手遅れよ。まぁ、血で汚れてるから逆効果といったほうがいいかしら」
「今度は聖母の像が虐殺行為か? 天使だのなんだのと、救済の存在が聞いて呆れるな」
レイア・パーガトリー(毒棘の竜騎士・g01200)とキリ・ヴェルウィスト(小さき何でも屋・g08516)がそう言えば、血塗られた聖母像は何処から響いているのかも分からない声をあげる。
「背教者に罰を。扇動者に罰を。正しき信仰へと戻るのです」
なんと勝手な言い草だろうか。まるでアークデーモンのようなやり方であり、だからこそレオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)は憤る。
「全く……大天使は馬鹿なのかしら? こんなやり方で得た信仰等、いつか破綻してしまうに決まっているじゃない。敵地の砂上の楼閣に、自分の心臓をおいているようなものよ」
「ある意味で捨て身なのかもしれません、が……捨て身で押せばことが為せると思っていませんから……」
キョーミ・モタンネ(除穢者(のけもの)・g06560)もそうレオアリアへと応える。
そう、イーリスのやっていることは短期的にはどうにかなっても中長期的な視点では全く意味がない。
しかし、しかしだ。だからこそ、こうしてイーリスの勢力を削るチャンスが訪れたのだ。
「罪には罰を」
「お断りします」
キョーミは飛翔すると計略をたて、忍耐力をもって観察し、パラドクスを発動させるベストタイミングを図り看破するべく動き出す。
血塗られた聖母像のジャスティスチェーンにカウンターのようにして放ったキョーミの黄泉逆矛が数多のエネルギーの矛を、血塗られた聖母像の足元から撃ち出し隙を作ろうとする。
「天使への信仰もここまでだ。お前たちがいくら足掻こうと、もはや結末は変わらない!」
そのジャスティスチェーンを見ながら、キリはダッシュやジャンプを駆使して中距離を保ち、臨機応変に対処しようとする。
血塗られた聖母像の攻撃の隙を狙うように……やるべきは今。
「白き死よ!」
キリは突撃しパラドクス【葬刃】を発動させる。大鎌に宿る魔性が励起し、純白に輝く巨大な光の刃が敵を斬り刻むその一撃は血塗られた聖母像に確かなダメージを与える。
「まったく……厄介な攻撃ね!」
血塗られた聖母像のジェノサイトチェーンを迎撃しようとしながら、レオアリアはパラドクス「超越にして魔槍なる宿命の白光」を放つ。
「復元せよ、我が歴史。それは未来を司る白き無機質なる光線の歴史。その復元を以て我は因果と時空を超えた聖光を解き放つ」
因果や時空を越えて対象の『未来』へと干渉する事で聖槍の如き莫大な熱量を宿した聖光(レーザー)を『対象の未来』そのものへと放つパラドクスであるというそれを撃てば、レイアも地維の火を放つ。
「夜天を染めよ、我が劫火。おそれるものは地に伏せよ」
女王たる竜の炎熱ブレスによって、広範囲に火球をばら撒いて攻撃を行う技である地維の火を制圧射撃のごとく広範囲への炎をばらまいて攻撃より護身で手一杯になるように仕向けようというのだ。
だが、血塗られた聖母像は全く気にしないかのように前進してくる。
元より後退しようという意志がないのだろう、と。レイアはそう感じていた。
「なら……前進するしかないわね!」
女王の棘を構え進むレイアにキリとレオアリアも続き、キョーミも再度の黄泉逆矛を放つ。
そうして……やがて血塗られた聖母像が崩壊するようにして消えた時、レオアリアは空中から周辺の住民に聞こえるように宣言する。
「貴方達を虐殺しようとした大天使は、わたくし達が倒した! これから先は……自らの意志で、信じるものを選びなさい!」
その宣言が、どう住民に聞こえたかは、分からない。けれど……きっと、その心に響いたと。誰もが、そう信じていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【浮遊】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【飛翔】がLV3になった!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV4になった!
【反撃アップ】LV1が発生!