リプレイ
アルラトゥ・クリム
懲りないと言うか、諦めが悪いと言うか。
まだ同じ事繰り返すとは、困ったもんだ…
予知で掠われると分かってる人が一人
以前同様の案件で関わった人は、もっと上手くやったけど
私子供だから、説得力がなあ…
せめて一緒に捕まれば、助ける機会もあるかな
当時のパリの貧しい子供が精一杯着飾っている、という服装で
酒場の客引きか街娼だとでも思われる様に
友達催眠を使いつつ泥酔青年に腕を組み
「全くねー。変な機械が増えたお陰で、空気も悪くなるし。
お客同士の喧嘩も増えて、迷惑しきりだよ。お兄さん分かってるねー」
等と青年に同調しつつ同道して、一緒に捕まれる様振る舞う
捕縛時は抵抗できぬ風を装い、大人しく捕まる
アドリブ&絡み連携歓迎
リディル・ヴェント
ドラウ(g07947)と参加。(ドラウの事は呼び捨て)
服装はこの時代の人達が着ている物になるべく合わせるようにするわ。
やっぱ、こういう時は酒場で愚痴るに限るんじゃない?
酒場にGOよ!
ドラウと酒場でお酒を飲…じゃなくて、誘拐されるように、わざとらしくないぐらいの、それでいてちょっと大きいくらいの声で会話するわ。【託されし願い】で上手く行きますように。
「機械化なんて何がいいのかしらね~、みんな自分に自信がないのかしら?アタシはほら!可愛いし!今のままが一番よ!」
「えー口から煙~?あ!あれじゃない?時間が来たら鳩が目から飛び出すのよ!もう~やだー!」
挑発はバッチリでしょ!さあさあ、誘拐しにきなさい!
ドラウ・スオーロ
リディル(g00550)と参加。(リディルの事は呼び捨て)
ふむ…初依頼が「誘拐される事」とは。
初めての経験だ。
む…この鎧姿では目立つか。ぐらんだるめの市民に合わせた服装をしていこう
…リディルは酒が飲みたいだけではなかろうか…。
私は水でも飲みながらリディルと誘拐されるような会話を試みよう。
「私はあまり『人間のきかい化』というものが理解できていないのだが、つまりどう便利になるのだ?あの時計の様にカチコチ時を刻むのか?「くるま(蒸気自動車)」の様に口から煙がでるのか?」「目から鳩…それは便利なのか?」
実際に誘拐されそうな時は若干抵抗する素振りを見せながら誘拐されよう。
麻袋に入れられるのも初めてだ…
御守・樹
拉致して改造…仮面r…いや何でもないや。
ともかく急激な変化にすべての人が対応できるわけでないし、同じぐらい対応しきれない人がいるのも世の常だよな。
普通に酒呑んで待ってるかな。
機械化に関しては悪くはないとは思ってるが、でも蒸気機関のロマンを語ってみる。機械をけなしはしないがでもそれ以上に蒸気機関の良さを語ってみる。
特に蒸気機関車の力強さを感じる車輪まわりの動きは最高だろ。たまんねぇな…。
グランダルメで進んでる機械化が電気機械なのかちょっといまいちわかんねぇけど、ドイツの戦争で見た感じ電気機械っぽい感じだったし、それより昔の機関を誉めときゃ癇に障るだろ。
冰室・冷桜
誘拐かぁ、フリとは分かっていてもまあ、あんま気分いいもんではないわね……
ま、直接ドンパチするよかマシですけど
さーてお仕事、お仕事
まずは奴さんらにこっちを見つけてもらわなきゃなんですから、人が多そうな場所……私の年齢的にはカフェっぽいとことか食堂かしら
他の人らを巻き込まんように一人で席についてかるーく食べ物を注文したら準備は完了、と
周りに聞こえるくらいの大きさの声でテキトーに愚痴ったりしてきましょ
はーーーーー、まったく機械だ機械だってーやんなっちゃうわ
花の都が台無しだってーの、パリの美しさが損なわれるったら!
油臭さでその内、ここの美味しい料理だって口に合わなくなっちゃいそうだわ!
月下部・小雪
き、機械にして自由を奪うだなんて、ゆ、許せません。
ボクも囮作戦で、ひ、一人でも犠牲者を助けにいきます!
モーラットのコダマにリードを持ってもらって、お散歩をしているフリをしましょう。
街中をお散歩しながら、機械の悪口を言って回ります。
き、機械化とかよく、分かりません。あんなかちんこちんなものの何がいいの、でしょう。
コダマみたいにふわふわもこもこが至高、です!
そんな風にお散歩を続けていたら、知らないおじさんに話しかけられるかも、しれません。
お姉ちゃんには知らない人についていっちゃダメと教わっていますが、
こ、ここは敢えてついていって誘拐されて、しまいましょう!
※アドリブ連携大歓迎
エレオノーラ・アーベントロート
機械化に反対する反社会勢力の真似……つまり、普段通りにしていればよいのですわね。うふふ、それでは愉しくやりましょうか。
誘拐となると目立つところではできないでしょうけれど、目立たないことには誘拐もされませんし、何軒か回ってみましょうか。
酒場で飲みながら機械化について悪口を言っては裏路地などの人目の少ないところを通って別の店へ。誘拐されるのを待ちますわ。
機械化? あんなまるでクラウツの作った物みたいな華も美的センスの欠片もない物を受け入れるなんて正気ではありませんわ。
推し進めている方も同様ですわね。パリ市民としての誇りが感じられませんわ。オイルの臭気で頭がやられているのではありませんこと?
●攫われたいディアボロス
「懲りないと言うか、諦めが悪いと言うか。まだ同じ事繰り返すとは、困ったもんだ……」
そう告げるのは、アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)。
「以前同様の案件で関わった人は、もっと上手くやったけど、私子供だから、説得力がなあ……せめて一緒に捕まれば、助ける機会もあるかな?」
そういって、アルラトゥが用意したのは、当時のパリの貧しい子供が精一杯着飾っている、という服装だ。酒場の客引きか街娼だとでも思われる様に。さっそく、泥酔している青年に近づき、その腕を抱き寄せる。
「全くねー。変な機械が増えたお陰で、空気も悪くなるし。お客同士の喧嘩も増えて、迷惑しきりだよ。お兄さん分かってるねー」
「だろう? ホント困ったもんだよ……」
ふらふらと人気のない路地に入れば、背後から何者かが忍び寄り、二人はそのまま麻袋の中に入れられてしまったのだった。
「ふむ……初依頼が『誘拐される事』とは。初めての経験だ」
そう、少し楽しげなのは、ドラウ・スオーロ(攻防一体・g07947)だ。
「む……この鎧姿では目立つか。ぐらんだるめの市民に合わせた服装をしていこう」
「うんうん、その方がいいわよ。私もこの時代の人達が着ている物に、なるべく合わせるようにするわ」
とドラウと一緒に行動するのは、リディル・ヴェント(ゲットレディ・g00550)。
「で、この後はどうするんだ?」
着替えを終えた二人が向かうのは。
「やっぱ、こういう時は酒場で愚痴るに限るんじゃない? 酒場にGOよ!」
「……リディルは、酒が飲みたいだけではなかろうか……」
「なんか言った?」
振り返るリディルに、ドラウはふるふると首を横に振ったのだった。
「機械化なんて何がいいのかしらね~、みんな自分に自信がないのかしら? アタシはほら! 可愛いし! 今のままが一番よ!」
「私はあまり『人間のきかい化』というものが理解できていないのだが、つまりどう便利になるのだ? あの時計の様にカチコチ時を刻むのか?それとも、あの蒸気で動く『くるま』の様に口から煙がでるのか?」
「えー口から煙~? あ! あれじゃない? 時間が来たら、鳩が目から飛び出すのよ!」
「目から鳩……それは便利なのか?」
「もう~やだー!」
何とも言えない話をしながら、ゆっくりと外を出て、人気のない路地へと向かう。
見事、リディルとドラウもまた、麻袋の中に入れられ、攫われたのであった。
「拉致して改造……いや何でもないや」
思わず、見た事のある子供に人気な特撮番組を思い浮かべたが……それ以上はいけない。御守・樹(諦念の珪化木・g05753)は、首を横に振り、任務遂行に集中する。
「ともかく、急激な変化にすべての人が対応できるわけでないし、同じぐらい対応しきれない人がいるのも世の常だよな」
酒場で酒を飲みながら、樹の目の色が変わった。
「機械化に関しては悪くはないが……やはり、今の時代は……『蒸気機関』だろう!」
キラキラとその瞳を輝かせ、樹はいつになく熱く語る。
「あの噴き出す蒸気がいいんだよ……特に蒸気機関車の力強さを感じる車輪まわりの動きは最高だろ! たまんねぇな……」
と、ダメ押しと言わんばかりに。
「けど、あの機械化ってのは、いけ好かないんだよな。蒸気使わないし。なら機械化しなくったっていいだろう? 昔はよかったなあ。蒸気機関を使っていたあの時代に戻りたいよ……」
そう言いながら、側にあった酒を煽る。
それがよかったのか、人気のない路地に向かったところ、無事、麻袋の中に入れられ、攫われることに成功したのだった。
「誘拐かぁ、フリとは分かっていてもまあ、あんま気分いいもんではないわね……ま、直接ドンパチするよかマシですけど。さーてお仕事、お仕事」
冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)もまた、囮となるディアボロスの一人。
「まずは、奴さんらにこっちを見つけてもらわなきゃなんですから、人が多そうな場所……私の年齢的にはカフェっぽいとことか食堂かしら」
と、すぐに見かけた食堂に早速入り、注文。後は……と、冷桜の眼鏡がきらーんと光る。
「はーーーーー、まったく機械だ機械だってーやんなっちゃうわ! 花の都が台無しだってーの、パリの美しさが損なわれるったら! 油臭さでその内、ここの美味しい料理だって、口に合わなくなっちゃいそうだわ!」
そう大きな声で、盛大に愚痴ったお陰で……冷桜もまた、麻袋の中に入れられ運ばれていったのだった。
「き、機械にして自由を奪うだなんて、ゆ、許せません。ボクも囮作戦で、ひ、一人でも犠牲者を助けにいきます!」
そう、強く意気込むのは、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)。モーラット・コミュのコダマにリードを付けてもらって、街中をお散歩しながら。
「き、機械化とかよく、分かりません。あんなかちんこちんなものの何がいいの、でしょう。コダマみたいに、ふわふわもこもこが至高、です!」
きっとそれに同意する者は多いはずだ。と、そのときだった。
「ちょっとお嬢ちゃん。おじさんと一緒にいいところに行かないかい?」
「い、いいところ……ですか?」
首を傾げて見せるが、にこっと笑みを浮かべて。
「楽しそう……い、一緒に、行っても、いいですか?」
「ああ、ああ……いいともいいとも」
おじさんに手を引かれながら、小雪もまた、馬車に乗せられ攫われていったのだった。
「機械化に反対する反社会勢力の真似……つまり、普段通りにしていればよいのですわね。うふふ、それでは愉しくやりましょうか」
いつになく楽しそうに笑うのは、エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)。
さっそく、何件かの店を転々としながら、悪口を零していく。
「機械化? あんなまるでクラウツの作った物みたいな、華も美的センスの欠片もない物を受け入れるなんて、正気ではありませんわ。推し進めている方も同様ですわね。パリ市民としての誇りが感じられませんわ。オイルの臭気で頭がやられているのではありませんこと?」
それが良かったのか、数軒回った後に向かった路地裏で、エレオノーラも無事、狙い通りに麻袋の中の住人となる。
「……さて、どんなところに連れて行ってくれるのかしらね……?」
小さく呟きながら、これからのことを思案していくのであった。
「ところで、なんか……たくさん攫って来れたけどよかったんか?」
「いいんじゃね? その分、褒美をくれるかもしれないしさ」
攫って行った者達はそんなことを言いながら、麻袋に入った者達を運んでいくのであった。
……それがディアボロスだということも知らずに。
攫われたディアボロス達は、無事、秘密工場へとたどり着くことが出来た。
「どうやら、ここには少年少女だけ、入れられているみたいだね」
「人数は、両手で数えられるくらいみたいよ」
アルラトゥと冷桜が入れられた檻の中には、血気盛んな少年少女達が数人、囚われているようだ。
「なるほど、ここは成人組、か」
「そのようだな」
ドラウの言葉に、側にいた樹が頷く。こちらは大人が十数人入れられた檻のようだ。こちらは、少年少女達よりも人数が少し多く感じられる。
ほとんどのディアボロス達が檻の中に入れられる中……一人だけ、足に大きな鉄球を付けられた者がいる。
「あ、あの……どうして、ボクだけ……?」
なぜか、小雪とコダマが檻の外にいる。
「君には専用の部屋を用意するから、もう少しそこで待ってておいで」
どうやら、可愛らしい容姿がよかったのか、特別室が用意されるようだ。
この状況をどのように有効活用するか……それはディアボロス達のこれからの行動にかかっている。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV2が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV3が発生!
【能力値アップ】LV2が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
エレオノーラ・アーベントロート
ふぅん……?
なるほど、小児性愛者というやつですわね?
まだ年少の子を捕らえて改造するのが忍びなかったというのであれば分からなくもありませんけれど、それなら初めから連れて来なければいいだけのお話。有罪ですわね。
さて、まずはここから出ましょうか。
檻の鍵はクロノ・オブジェクトではないでしょうし、錠前を【隔離眼】で消して堂々と檻から出ますわ。もし【隔離眼】が無理そうなら【怪力無双】での力づくで。
一緒に捕まっている方々にはしばらくお待ちいただけるよう言い含めておきますわ。
この辺りを警備のガラクタがうろついていることくらいはご存じですわね?
スクラップにしてきますから、それまでお待ちくださいませ。
冰室・冷桜
なんか一人だけ度し難ぇ趣味が垣間見える扱いを受けてる気がすっけど……ま、あっちはあっちに任せますか
一緒に掴まってる面子は血気盛ん気味っぽいですから、【友達催眠】を発動してまずはどうどうと落ち着いてもらいますか
無駄に叫んで見張りとかやってきたら面倒ですし
はいはーい、檻から離れてくださいねー……かもーん、だいふく
召喚しただいふくの一撃で檻をどかんと破壊、ついでに【通信障害】も念のために
んでっと、もう少ししたらアタシの仲間が派手に暴れ出す手筈だからそのタイミングで脱出しましょうか、と指示を出しつつ
アタシは脱出路とか少し周りを見て確認してくっから、もうちょい大人しくしといてねー
月下部・小雪
あわわっ、一緒に連れてこられたみなさんと別の場所に!?
と、特別室とかいう場所に捕まっている人もいるかも、です。
しょうにせい?
よくわかりませんが、こ、ここはおとなしくついていきましょう。
連れていかれてる途中も、大人の人が捕まっている場所までの道はきちんと覚えて、おきます。
特別室についたらこっそり消えていたコダマが【サドンモーラット】で体当たりして気絶させちゃいます!
み、みなさん、大丈夫ですか!
も、もし誰か捕まっていたら大人のいるところまで連れて行って、逃げる時に一緒に連れていってくれるようにお願いしておきます。
※アドリブ連携大歓迎
御守・樹
あー、まぁ…うん突っ込まないでおこう。そう言う人はどこにでもいるもんだし、NOタッチのままでいれば(多分)問題ない。子供は愛らしい(守るべき存在)だからな。……あの鉄球は生理的に嫌な感じがするけど、ディアボロスだからまぁ大丈夫だろ。多分。
同じ檻に入れられてる人たちには友達催眠で落ち着いてもらって、脱出の手立てを示そう。
ゲームとかで開錠の知識はもってるけどさ、実戦はしないよなぁ。銃で錠前破壊できるか、かな?ホラゲだとナイフとか銃撃で南京錠ぐらいなら破壊できてたし試してみるか。できなきゃ怪力無双で檻を破壊する。
あとはその辺うろちょろしてるクロノヴェーダを倒して脱出しやすいようにするだけだな。
アルラトゥ・クリム
んー皆、トループスは道々片付ける方針らしいから
私もそっちで行くかな。
(元幼年娼婦は童女倒錯に今更思う所無し)
まず血気盛んな同室者を宥める為
友達催眠を使いつつ、大きくない声で一曲本気で歌唱
(IS:荒廃地(GOD EATER))
虚を突いた所でニッコリ笑い
「気合や勢いだけでは状況は覆せない。
こんな時は落ちついて状況確認が肝要だよ」
偵察は冷桜さんが出てくれる様なので
自身は護衛に残りつつ、パラドクス通信で別室の仲間と連絡を取り
脱出の機会とタイミングを計る
監禁場所の錠前は無錠空間でクリア
「錠前?私は魔法使いだよ。こんなの無いも同然だよ」
言いつつ左手甲に表出したDEを顔の高さに掲げる
アドリブ&絡み連携歓迎
●特別なヒトと脱出するために必要なコト
(「あわわっ、一緒に連れてこられたみなさんと別の場所に!? と、特別室とかいう場所に捕まっている人もいるかも、です。しょうにせい? よくわかりませんが、こ、ここはおとなしくついていきましょう」)
なぜか一人だけ、外で待つように言われた月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は、ようやく、特別室とやらに連れていかれることになった。てこてこと小雪は案内されるがままに向かう。小雪は連れていかれながらも、そこまでの道筋はしっかりと記憶しておくことも忘れない。……おや、先ほどまでいたコダマの姿が見えないのは気のせいだろうか?
「さあ、ここだよ。ここで大人しく……ぐおっ!?」
連れてくれた人にサドンモーラットで、姿を消していたコダマが体当たりして、気絶させてやる。そっと、通路の端に寄せて横たえさせておく。と、小雪は急いで特別室の中に潜入した。
「み、みなさん、大丈夫ですか! ……あ、あれ?」
しかし、そこは牢屋よりも整えられた小さな部屋。中には誰もいなかった。どうやら、特別室に入れられるのは、小雪だけだったようだ。
誰かが囚われていたのならと考えていたのだが……その必要はなかったらしく。
「えっ……えっ……!?」
困惑しながらも、小雪は、そのことをパラドクス通信で仲間達に伝える。ついでに足についていた鉄球は、外しておいたことも記しておく。
「なんか一人だけ、度し難ぇ趣味が垣間見える扱いを受けてる気がすっけど……ま、あっちはあっちに任せますか」
こちらは血気盛んな少年少女が閉じ込められた牢屋。冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)は、額に汗を浮かべながらも、やるべきことを遂行するために準備を始める。
側にいたアルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)は、元幼年娼婦だったこともあり、気にする素振りはない様子。それよりも気になるのは……。
「何をするんだ? 俺達の力が必要なら手伝うぜ!」
「けど、ここから出られる保証なんてないじゃないか」
「でも、このままずっといたって、ゾルダートに改造されちゃうだけだよ……」
今にも騒ぎ出しそうな少年少女達だ。宥めようと冷桜が動く前に、アルラトゥが手で制して、歌を歌い始めた。
辛い今を耐えて、未来に託そうとする、静かな歌。それを本気の歌唱で少年少女達の心をつかみ、熱い心持を静かに抑えることに成功する。
「気合や勢いだけでは状況は覆せない。こんな時は落ちついて状況確認が肝要だよ」
歌い終わったアルラトゥが、笑顔でそういうと、少年少女達は顔を見合わせ、ディアボロス達に従うようになった。
「はいはーい、檻から離れてくださいねー……かもーん、だいふく」
それを見て、冷桜はメーラーデーモンの『だいふく』を召喚し、檻の一部をどっかーんと破壊して外へと向かう。
「もう少ししたら、アタシの仲間が派手に暴れ出す手筈だから、そのタイミングで脱出しましょうか」
冷桜は中にいる少年少女と仲間に告げると。
「アタシは脱出路とか少し周りを見て確認してくっから、もうちょい大人しくしといてねー」
といって、さっそくあたりの偵察に向かっていった。
残ったアルラトゥも。
「錠前? 私は魔法使いだよ。こんなの無いも同然だよ」
いとも簡単に錠前を外して見せて、仲間からの連絡を待つのであった。
こちらは、大人達が囚われている檻の中。
「ふぅん……? なるほど、小児性愛者というやつですわね? まだ年少の子を捕らえて、改造するのが忍びなかったというのであれば、分からなくもありませんけれど、それなら初めから連れて来なければいいだけのお話。有罪ですわね」
そう告げるのはエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)だ。
「あー、まぁ…うん突っ込まないでおこう。そう言う人はどこにでもいるもんだし、NOタッチのままでいれば(多分)問題ない。子供は愛らしい(守るべき存在)だからな。……あの鉄球は生理的に嫌な感じがするけど、ディアボロスだからまぁ大丈夫だろ。多分」
思わずそう呟くのは、御守・樹(諦念の珪化木・g05753)。
目の前にある錠前のついた扉は二つ。
「じゃあ、わたくしから……」
エレオノーラは、隔離眼で錠前を隔離し、綺麗に外すことが出来た。
「確かこうすれば……」
樹の方は、持っていた銃で錠前を壊して開くことが出来た。
後は、彼らを脱出させるだけだが……その前にもやることは残っている。
「あとは、その辺うろちょろしてるクロノヴェーダを倒して、脱出しやすいようにするだけだな」
その樹の言葉にエレオノーラも頷く。牢の中にいる大人達へとエレオノーラは近づき。
「この辺りを警備のガラクタがうろついていることくらいはご存じですわね? わたくし達がスクラップにしてきますから、それまでお待ちくださいませ」
そうにこりとほほ笑むと、大人達も頷き、そのときを待ってくれるのであった。
さあ、準備は整った。後はこの工場にいるクロノヴェーダ達を倒すのみ。
ディアボロス達は、通信を取り合いながら、敵が潜んでいる通路へと向かうのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【完全視界】がLV2になった!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV3になった!
奴崎・娑婆蔵
●SPD
おう、喧嘩だ喧嘩だ
グランダルメでのゾルダートを斬るのもいっぺんやってみてえ所だったんでさァ
鉄に身を包み砲火を背負ったくらいで、この剣から逃れられると思いなさんなよ、エエ?
・敵勢に真っ向臨み【精神集中】、観察を
・どの個体が突出して来るか常に留意
・また、複数体に一挙に囲まれぬようにも気を払う
・敵は走って突っ込んで来るもの
・であれば、轢かれる直前で横合いに居所を移し、キャタピラ目掛けて妖刀を捻じ込み【黒死斬】!
・剣を強く支持し、敵の走行の勢いを利用する形でキャタピラを一挙に断割せん
手前、姓は奴崎名は娑婆蔵――人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』
敵の足腱やら機動の要を刈る手際にゃァ、ちと心得がござんす
御守・樹
キャタピラって結構うるさいと思うんだけど、でもまぁ巡回してるパトカーの音楽とか音自体が牽制になる事もあるから、捕まえた人たちに緊張感を強いる事にはなるのかな?
完全視界で視界を確保し、光学迷彩を纏って物陰に一旦潜む。正面切ってドンパチは性に合わないし、それで変に施設にダメージ入って崩壊されても困るし。
一人で行動してるやつに忍び足で近づいてパラドクスで不意打ち攻撃を仕掛ける。ぱっと見で装甲弱そうな腰部分狙いで。それにここが安定しなくなったら背中の砲撃も両腕もうまくは使えないだろ?
無効には出来なくともその状態でのコツをつかむまでに時間はかかるだろうから、その間に倒し切ってしまえばいい。
エレオノーラ・アーベントロート
それでは、わたくしは正面から参りますわ。
全員潰すのでしょう? 堂々としていればあちらから出てきてくれるなんて、楽でよろしいですわ。
堂々と施設の通路を歩き、警備を行うゾルダートを探しますわ。
うぅん、こうして見ると……どう見てもゾルダートですわね。
ご心配なく。わたくし、こんなカスどもを鉄屑に変えるのは得意ですのよ。
電磁レールガン「フェアレーター」を構え、「第六十八の魔弾【轢過】」を投射しますわ。
巨大化した【轢過】の魔弾であちらが放つ砲弾ごとシュプールフート・クリーガーを押し潰しましょう。
まったく。こんな屋内で炸裂弾を撃つなんて……野蛮で嫌になりますわね。
アルラトゥ・クリム
ちょいちょい騒がしくなって来たね。
皆が始めたみたいだ。私達も脱出に掛かろうか。
仲間達とのパラドクス通信の内容を総合しで、施設の概ねの構造を把握し
脱出ルートを割り出して
無錠空間で開けた牢から子供達を連れて脱獄
ルート上の施錠された扉などは無錠空間で解錠して前進
曲り角等は自身が最初に飛び出して安否確認し
子供達を危険に晒さぬ様留意しつつ施設から脱出
敵と遭遇したら、あえて真正面から突っ込みつつ
全力魔法で強化したPDの魔力弾群を一気に叩き付け速攻で潰す
敵の突撃は速度と方向を確と観察して看破し
闘牛士宜しくギリギリまで引き付けてヒラリと躱し
ガラ空きの背中に魔力弾を全弾叩き込んで仕留める
アドリブ&絡み連携歓迎
●邪魔なゾルダートを破壊せよ!
「おう、喧嘩だ喧嘩だ! グランダルメでのゾルダートを斬るのもいっぺんやってみてえ所だったんでさァ」
と、堂々とこの工場内部に入ってきたのは、奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)だ。
すぐさま警備のシュプールフート・クリーガーが、キャタピラの音を響かせながら、やってくる。
「貴様、どこから入って来た!?」
そんな敵の声に意に関せず。
「鉄に身を包み砲火を背負ったくらいで、この剣から逃れられると思いなさんなよ、エエ?」
肩に担ぐ妖刀、トンカラ刀を引き抜き、構えた。
「それはこっちの台詞だっ!!」
向かってくる一体のシュプールフート・クリーガーを、ギリギリまで引き付けたと思った瞬間。
「な、に……!?」
娑婆蔵は、その横にいた。それだけではない。キャタピラ目掛けて妖刀を捻じ込み。
「餓鬼道〝刀途〟」
黒死斬(コクシザン)だ。剣を強く支持し、敵の走行の勢いを利用する形でキャタピラを一挙に断割してみせたのだ。
「手前、姓は奴崎名は娑婆蔵――人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』。敵の足腱やら機動の要を刈る手際にゃァ、ちと心得がござんす」
にっと笑みを浮かべる娑婆蔵に、囲むシュプールフート・クリーガー達がたじろいだのは言うまでもない。
「キャタピラって結構うるさいと思うんだけど……でもまぁ、巡回してるパトカーの音楽とか音自体が牽制になる事もあるから、捕まえた人たちに緊張感を強いる事にはなるのかな?」
そう分析するのは、御守・樹(諦念の珪化木・g05753)。それよりも外が騒がしいのは、恐らく別の仲間が来たのだろうと予測される。
「それでは、わたくしは正面から参りますわ。全員潰すのでしょう? 堂々としていれば、あちらから出てきてくれるなんて、楽でよろしいですわ」
樹の横でそう述べるのは、エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)だ。
二人もまた、牢を抜けて、護衛するシュプールフート・クリーガーらを殲滅するために出てきたのだ。
「じゃあ、俺は向こうに行く。そっちは任せた」
樹はそう言い残し、光学迷彩を纏って物陰に一旦潜み、何処かへと向かっていった。
「わかりましたわ。そちらはお任せしますわね」
そういって、エレオノーラは、やって来たシュプールフート・クリーガーを睨みつけた。
「うぅん、こうして見ると……どう見てもゾルダートですわね」
「うるさい、黙れ!! 貴様を倒してやる!!」
血気盛んなゾルダート達にエレオノーラは余裕の様子で。
「まあ、ご心配なく。わたくし、こんなカスどもを鉄屑に変えるのは得意ですのよ」
「なんだとっ!?」
シュプールフート・クリーガー達がすぐさま、炸裂弾を発射してくるが、その前に、エレオノーラが、がしゃんと電磁レールガンのフェアレーターを構える。
「【轢過】解放――」
エレオノーラの第六十八の魔弾【轢過】(アハトウントゼヒツィヒステ・フライクーゲル)だ。巨大化した魔弾が眼前の敵を擦り潰すかのように投射される。
「まったく。こんな屋内で炸裂弾を撃つなんて……野蛮で嫌になりますわね」
敵の炸裂弾が炸裂する前に、しっかり始末して見せるのであった。
一方、陰に潜んだ樹はと言うと。
「……また、1体のようだな」
単独行動しているシュプールフート・クリーガーを見つけ。
「…………」
旋風のごとく戦場を駆け抜け、敵の思いも寄らぬ位置からの攻撃――今回はぱっと見で装甲弱そうな腰部分狙いで――を繰り出し、アラートを出す前に殲滅させて見せる。それが、樹の無影(ムエイ)だ。
今のようにできるようになるのは、少々時間がかかっていた。
「……うん、慣れてきたかな」
先ほどまで何体か倒して来て、そのコツが掴んできたようだ。
「さてと……牢の人達が全員逃げ出せるように、他の敵も倒さないとだな」
また樹は、陰に潜み、敵が来るのを待ち受けるのであった。
「ちょいちょい騒がしくなって来たね。皆が始めたみたいだ。私達も脱出に掛かろうか」
そう牢にいる少年少女達に声をかけるのは、アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)だ。
無錠空間でかちゃりと鍵を難なく開けて見せると、そのまま、後ろにいる少年少女達を連れて、安全な場所まで連れていく。
「ちょっと、ここで待ってて」
曲り角等に来た時には、アルラトゥ自身が最初に飛び出して様子を伺い、なるべく危険を避けながら、出口へと向かっていく。
『……そうそう、そこを曲がった所がゴールでさァ』
「ありがとう。じゃあ、そこに連れていくね」
出口を知る娑婆蔵にパラドクス通信で道を確認しながら、アルラトゥは、その近くまで少年少女達を誘導していく。
「……きゃっ!!」
思わず少女が声を上げた。目の前に立ちはだかるようにシュプールフート・クリーガーらがいたのだ。
「ここは通行止めだ。他を当たれ」
「残念だけど……こっちだって、そうはいかないんだよ!」
アルラトゥは、あえて真正面から飛び込み、闘牛士宜しくギリギリまで敵の攻撃を引き付けヒラリと躱すと。
「全弾、纏めて持ってけーっ!」
敵の背後から、Multiple Launch(マルチプルローンチ)でもって、魔力弾群を一気に叩き付け、速攻で殲滅していく。
「さあ、今のうちに!」
工場の外に出ていく少年少女達を見送りながら、アルラトゥは、いよいよ奥にいるだろうアヴァタール級の気配を感じるのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV2になった!
【動物の友】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【アヴォイド】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【能力値アップ】がLV4になった!
さて、おさらいをしておこう。
現時点、少年少女たちはアルラトゥの誘導のお陰で、工場の外へと逃げ切ることが出来た。
残りは大人達だが、ディアボロス達がトループス級を倒してくれたお陰で、すぐに脱出することが出来るだろう。
後は、アヴァタール級のルイーズを、いかにその場に釘づけにしておくというのが、重要となるだろう。
そうすることによって、牢にいた人々を安全に脱出させることができるはず。
ディアボロス達は、最後の戦いの総仕上げに取り掛かるのであった。
奴崎・娑婆蔵
●POW
やっこさんを釘付けにすべし。よござんす
では残留効果の力にも頼むと致しやしょうか
【防衛ライン】をここに
ここを通りたけりゃァあっしらを超えて行きなせえ
但し一ツ言っておきやしょう
――寄らば斬る
・『トンカラ刀』を抜き、真っ向臨む
・剣の使い手と見せ掛けて【超重回旋撃】の力を込めて『グラサイ』を指弾よろしく発射、ルイーズの「ライフルの引鉄を引く指」を【強打】し【粉砕】せんと狙う
至近の爆風でも自爆しねえ
撃てばうまいこと狙いが付く
再装填を必要としねえ
その銃、なかなか尋常の理にゃ縛られねえ代物らしいじゃァありやせんか
が、縛りを一ツ見付けたやもしれやせん
銃を撃つにゃァ引鉄を引かねばならじ
弱点は、その指か?
エレオノーラ・アーベントロート
あらあら、重役出勤ですわね。
もうほとんど脱出は終わっていますけれど……下っ端の替わりに使い走りをしにきましたの? お優しいのですわね、うふふ。
組長さん(g01933)に前を張って頂いていますし、わたくしは後ろから援護を行いますわ。
ふぅん、そういうことでしたらわたくしもその指を頂きましょうか――指だけで済むといいですわね。
電磁レールガン「フェアレーター」で「第十二の魔弾【狂愛】」を投射。ライフルを持つ手の指を狙う――と見せかけて、「誘導弾」で弾丸の軌道をねじ曲げ、胴体をブチ抜いて差し上げますわ。
ご存じありませんの? 撃つ前に狙いを教えるバカはいませんのよ。
月下部・小雪
特別室が気になってたら、で、出遅れました。
で、でも、ようやくみなさんに追いつけました!
あ、あとはあのアヴァタール級をこの場に釘付けにして、やっつけるだけですね。
相手の榴弾に対抗して、コダマも【取説付ロケット発射筒装備型モーラット・コミュ】になって攻撃、です。
コダマと一緒に説明書は読んだので、使い方はばっちり、です……よね?
ロケットランチャーを構えたコダマが突撃して至近距離からロケットを発射です。
爆発に巻き込まれる前に手元に再召喚して難を逃れますね。
は、反撃には「魔力障壁」を張って防御、です!
※アドリブ連携大歓迎
アルラトゥ・クリム
後は、此奴を釘付けにしたまま倒す…のだけど
できれば大人達の脱出時間捻出の為
少しだけ時間稼ぎもしたいかな
PDを用いて戦場内の情報の流れを把握し
敵の銃口の向きと角度を常に観察して情報収集し、看破
銃口の情報を元に連射される銃弾を回避しつつ
剣形態のブレードガンで白兵戦を挑む
「理に適い基本に則った、良い射撃だね。だからこそ…読み易い!」
白兵戦を挑みつつ、この場にいない仲間から
大人組の避難完了のパラドクス通信を待ち
完了報告を受け次第『無念無想』の境地に突入
把握した情報の流れを立ち回りと体捌き、太刀筋に反映させ
一気に仕留めにかかる
「私達は最後の希望。もう同じ悲劇は繰り返させない!」
アドリブ&絡み連携歓迎
御守・樹
いい感じに足止めしてくれてると思うし、牢で待っててくれてる人たちにすぐ逃げるように伝えるか。
なるべく時間は稼ぐけど限度があるだろうから脱出自体を急いでもらって。
それが終わったらすぐさま戦場に戻ろう。
完全視界で視界を確保。一応効果あるかわからんけどモブオーラに忍び足で近づいて、不意打ちでパラドクスを叩き込む。
俺は派手な動きは苦手なんでね。めっちゃ動いてくれる人がいるのは本当に助かる。
あのライフルよりうちに入れば狙撃の心配はない…はずだけど相手は人間じゃねぇしなぁ。まさか弾がUターンして戻っては来ないよな?
油断せず相手の行動の観察とかで警戒は怠らない。
●そして、最後の仕上げに
「さあ、今のうちに逃げてくれ。ただ……なるべく時間は稼ぐけど、限度があるだろうから、脱出は急いでくれ」
一人、牢の側で待機していた御守・樹(諦念の珪化木・g05753)は、仲間達からの通信を元に、残っていた大人達に脱出を呼びかける。
これならば、たとえ敵が自爆しても、彼らも安全に逃げられるだろう。
彼らを見送って、樹もまた、仲間達がいる場所へと急いで向かうのであった。
樹が大人達の避難を促している間、他のディアボロス達は、ルイーズを足止めすべく、彼女を追っていた。
「特別室が気になってたら、で、出遅れました。で、でも、ようやくみなさんに追いつけました! あ、あとは、あのアヴァタール級をこの場に釘付けにして、やっつけるだけですね」
その間に、一人だけ別行動していた月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)も無事、仲間達と合流し、後はと思っていたその時だった。
「随分、騒がしいと思ったら……貴様らか。同志達を蹴散らしたのは」
やっと現れたルイーズにディアボロス達は足を止める。
「あらあら、重役出勤ですわね。もう、ほとんど脱出は終わっていますけれど……下っ端の替わりに使い走りをしにきましたの? お優しいのですわね、うふふ」
そう嫌味を言うようにルイーズに語るのは、エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)だ。
「うるさい黙れ、反逆者共めが!!」
小銃乱射してきたルイーズの攻撃を、ディアボロス達は、咄嗟に避けて、なんとかやり過ごすことができた。恐らく威嚇の意味も持っていたのだろう。
「やっこさんを釘付けにすべし。よござんす。では、残留効果の力にも頼むと致しやしょうか」
奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)は、すぐさま防衛ラインを築き、敵の行く手を阻む。
「ここを通りたけりゃァ、あっしらを超えて行きなせえ。但し、一ツ言っておきやしょう。――寄らば斬る」
と、トンカラ刀を抜き、ルイーズとの真っ向勝負を仕掛けていく。
「それがどうしたっ!!」
ルイーズもライフルから榴弾を撃ち出し、その爆破ダメージごと敵へと攻撃を仕掛けてきた。
「組長さんに前を張って頂いていますし、わたくしは、後ろから援護を行いますわね」
エレオノーラが電磁レールガン「フェアレーター」を構え、軽く援護を加える。
「その銃、なかなか尋常の理にゃ縛られねえ代物らしいじゃァありやせんか。が、縛りを一ツ見付けたやもしれやせん。銃を撃つにゃァ引鉄を引かねばならじ。弱点は、その指か?」
そう見切って、娑婆蔵はその指に向かって、超重回旋撃を放った。
「くっ!! まさかそこを狙われるとは、なっ!!」
ルイーズは、何とか直撃を躱したが、その手は真っ赤に染まっていた。
「ふぅん、そういうことでしたら、わたくしもその指を頂きましょうか――指だけで済むといいですわね」
がちゃりと弾を装填し直すと、エレオノーラも。
「【狂愛】解放――」
第十二の魔弾【狂愛】(ツヴェルフテ・フライクーゲル)の魔弾がルイーズの指を……いや、違う。
「なんどもその手に……ぐああっ!!?」
誘導弾で弾丸の軌道をねじ曲げ、ルイーズの胴体をブチ抜いて見せたのだ。
「ご存じありませんの? 撃つ前に狙いを教えるバカはいませんのよ」
そういって、エレオノーラは満足げな笑みを見せるのであった。
「後は、此奴を釘付けにしたまま倒す……のだけど。できれば大人達の脱出時間捻出の為、少しだけ時間稼ぎもしたいかな」
そう告げるのは、アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)だ。敵の攻撃を躱しながらも、アルラトゥも、娑婆蔵と同様に剣形態のブレードガンで白兵戦を仕掛けていた。
「理に適い基本に則った、良い射撃だね。だからこそ……読み易い!」
「だまれだまれ!! 貴様らなんかに負けてたまるか!!」
ルイーズは、尽きない小銃を乱射しながら、アルラトゥへと浴びせていく。
「コダマと一緒に説明書は読んだので、使い方はばっちり、です……よね?」
準備が整った小雪が、大型の4連装ロケットランチャーを装備したコダマを呼び寄せた。こくこくと頷くものの、ちょっとふらふらしているコダマに若干の不安が残るものの。
「コダマ、いきますよ……!!」
「きゅぴっ!!」
発射されたロケットランチャーは、しっかりとルイーズを捉え。
「ぐああああああああ!!!」
激しい爆破に巻き込むことが出来た。
(「俺は派手な動きは苦手なんでね。めっちゃ動いてくれる人がいるのは本当に助かる」)
仲間達が戦っている隙に、この場所にたどり着いた樹もまた。
「相手は人間じゃねぇしなぁ。まさか弾がUターンして、戻っては来ないよな?」
気配を消した後、敵に密かに近付いて致命的な一撃を繰り出す、アサシネイトキリングで、ルイーズの背後を襲う。
「あぐっ!! そこにもいたのか!?」
驚愕するルイーズを余所に、樹は叫ぶ。
「残ってた者達も、無事に脱出していったぞ! 後はお前だけだ!!」
その言葉を待っていたと言わんばかりに、今度はアルラトゥがルイーズの懐に飛び込んでいった。
「私達は最後の希望。もう同じ悲劇は繰り返させない!」
アルラトゥの無念無想(ムネンムソウ)だ。既に無念無想の境地に突入していたアルラトゥの華麗でつかみどころのない、鋭い一撃がルイーズを両断していく。
「ぐふっ……まだ、終わって……ない、のに……」
そう言い残し、ルイーズはそのまま、ゆっくりと背中から地に沈んだのだった。
こうして、ディアボロス達の活躍により、工場に囚われた人々を脱出させ、中にいたクロノヴェーダ達を全て倒すことに成功した。
敵の自爆によって、煙を吐き出す工場を見下ろしながら、ディアボロス達は、新たな爆破に巻き込まれないよう、直ちにその場を立ち去るのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【動物の友】がLV3になった!
【書物解読】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!