リプレイ
ラシュレイ・ローレン
アドリブ、連携歓迎。
さて、まずは一芝居打つとしようか。
平凡な市民の服装に着替える。貴族的な言動はなるべく抑え、平民のふりをしてみよう。
酒場へ向かい酒を頼む。
一般市民を巻き込む訳にはいかない。一人でくだを巻くか、仲間がいるなら一緒に飲んで騒ごう。
「何が機械化だ!我……俺達の仕事を奪いやがって!」
等と喚き散らし衆目を集める。迷惑をかける店主殿には申し訳ない。
適当なところで酔い潰れる真似をする等して、拐われる隙を作る。
(「連携は歓迎…するつもりだったが、考えてみると、一人で飲んでいないと、圧倒的に誘拐されにくくなってしまうのだな」)
パリの安酒場で酸味の強い安ワインをあおりながら、平凡というか質素というか、有り体に言えばみすぼらしい服装をしたラシュレイ・ローレン(人間の妖精騎士・g04074)は、言葉には出さずに呟く。
(「何人かで飲んでいて、一人が酔いつぶれたからといって、その者が怪しい男に連れて行かれるのを一緒に飲んでいた者が見過ごすとは思えない。かといって、複数人が全員酔いつぶれて全員連れて行かれるというのも、誘拐する側にとっては手間ばかりかかって面倒な、避けたい状況だろう。まして、複数人の中に女性や偽装した未成年が混ざっていたら尚更だ」)
怪しいとか面倒とか思われたら、手を出してこない可能性が高くなる。ここは、できるだけ誘拐されやすいやり方でいくべきだろう、と呟き、ラシュレイは殊更に安酒をあおって大声をあげる。
「何が機械化だ! 我……俺達の仕事を奪いやがって! くそっ! 長年一緒に働いてきた馬たちと、別れる辛さが、奴らに分かるか? 蒸気自動車なんぞ、馬に蹴られて死んじまえ!」
失業した辻馬車の御者、という趣きでラシュレイは喚き、そのままひっくり返って目を閉じ、いびきをかく。すると、案の定というか思う壺というか、かすかに機械油の臭いをさせた者たちが近づいてきて、ラシュレイを持ち上げ、運び出す。
「そんなに馬が恋しいなら、お馬さまのところへ連れてってやるぜ。ありがたく思いな」
皮肉っぽく呟く男の声を耳にして、それこそが狙いだ、ありがたく思うよ、と、ラシュレイはもちろん言葉にはせずに呟いた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
長月・夜永
鳴・蛇さんと同行
とはいえ顔見知りの仲間ばっかなので足並み合わせます。
偵察と看破はオハコ、黒社会のそれっぽい連中が居ないか、
くたびれた労働者ぽく男装、、、あっ?ダレがエグレ胸だ!!味の悪い安ワインを飲みながら、同調して騒ぎます。
(㊗20歳になりました)
(コレって鳴さん?演技だよね?てか微妙に酒乱?ウワバミって聞いてたけど、、、)
「そうだそうだ!!ボクらは機械ではないぞ!!」
多少は興味を持って貰えたかな?
(ちょっまっ、やりすぎだっての!?)
「あっ?馬鹿やろぅ、、、酔って店に迷惑かけてんじゃねーぞ!!」
ウェイターを殴ろうとする鳴さんをハリセンで張っ倒し、平謝りして修理費を渡してからその場を後にします
鳴・蛇
長月・夜永さん(g03735)と同行
「そえば最近、同じ工場で働くの仲間が皆行方不明になったのう。全く、元々人手不足なのに、まだ失踪事件なんで」そう言いながらワインを飲む
「工場長の野郎も、一日20時間の作業でなんだ?!俺は機械ではないぞ、Merde!」カウンターを叩く
「機械と言ったらあの機械化も腹たつな、元々工場で機械の声と油の匂いはもううんざりだったのにな…Merde!」もうを少し力入りってわざとカウンターに穴をあける
「酒もう一杯!早く!は?カウンターの修理料?これはここのカウンターが脆すぎるせいだろうか!?」ウェイターを殴るのふりをして、止めようとする長月の渾身の一撃を受けそのまま意識を失う
「あのさあ、酒場で同僚が行方不明とか失踪事件とか、そういう話はしない方がいいと思うんだよね。警戒されるだけだと思うよ」
パリの安酒場に入っていこうとするところで、長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)は同行する鳴・蛇(不吉な龍蛇・g05934)に囁く。
「ダメか?」
「ああ、ボクが誘拐する側だったら、絶対に警戒する。こいつら攫って、立ち行かなくなった工場主が警察に訴えたりしたらヤバいとかね。正直、工員より失業者装った方が誘拐されやすいと思うけど、まあ、今更それはいいや。俺は機械ではないぞ、というのはいいフレーズだと思うし」
夜永が口早に囁き、蛇は軽く肩をすくめる。
「まあ、そのへんは適当にやるさ…さあ、酒だ酒だ、酒もってこい! 一日20時間の作業でなんだ?! 俺は機械ではないぞ! これが飲まずにいられるか! Merde!」
安酒場のカウンターにつくなり蛇は大声で喚き散らし、持ってこられた酒をがばがばと水のようにあおる。
「どんどん持ってこい! 機械の音と油の臭いが鼻についてたまらん! 街に出てもそこらじゅうで油臭い機械がうるさい音をたてやがって…Merde!」
「わ、わ、ちょ、ちょっと…」
予想以上の蛇の荒れっぷりに、夜永は自分の前に置かれたワインを飲むのもそこそこに、蛇を制止しようとするが、その途端、蛇は力任せにカウンターに空のジョッキを叩きつけ、ばきっと双方を壊してしまう。
「ちょっと、お客さん、何するんですか。ちゃんと弁償してくださいよ」
当然ながら尖った声を出す給仕に、蛇はどう見ても酒乱そのものの態度で絡む。
「弁償だぁ? これは、ここのカウンターが脆すぎるせいだろうがぁ!? そんなことより酒だ、酒! とっとと持ってこないか、この野郎!」
「あっ? 馬鹿やろぅ、、、酔って店に迷惑かけてんじゃねーぞ!!」
やりすぎだ、と、夜永は蛇をハリセンで張っ倒し、給仕に平謝りに謝る。
「す、すんません、弁償しますから…」
「バカ抜かせ、そんな金がどこにある?」
ハリセンの一撃で気を失ったふりをするはずだった蛇が、夜永の肩をがっきと掴んで告げる。
「弁償なんかできねぇだろ? できるわけねぇだろ?」(「そ、そうだった。謝って弁償して店から逃げ出したんじゃ、いったい何しに来たんだか…」)
演技ではなく狼狽する夜永と、再び倒れて気を失った(ふりをする)蛇を見やって、給仕がさらに険悪な声で訊ねる。
「何だ、お前ら。弁償できねぇの? もしかして、飲み代もないんじゃねぇの? 警察呼ぶか? あぁん?」
「の、飲み代ぐらいは…」
何とか、誘拐される流れに持っていかなくちゃ、と気を取り直し、夜永はおどおどと気の小さい若僧らしく振る舞う。
「ご、ごめんなさい。何でもしますから、警察だけは勘弁して…」
「何でもするか。じゃあ、ちょいとこっちに来てもらおうか」
横柄な態度で、給仕は夜永を壊れたカウンターの陰へと引きずり、そこに待ち構えていた男が、いきなり鈍器で彼女の頭を殴る。
「きゅう…」
もちろん一般人の打撃などディアボロスには何のダメージにもならないが、夜永は得たりとばかりに気絶したふりをして倒れる。
「デカブツとやせっぽちの二人か。クルマに入るかな?」
「押し込みゃ何とかなるだろ。急げ」
数人の男たちが手分けをして、蛇と夜永を安酒場から運び出す。やれやれ、けっこう想定外があったが、どうにか何とかなったか、と、蛇と夜永はそれぞれに安堵の息をついた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【アクティベイト】LV1が発生!
ラシュレイ・ローレン
アドリブ、連携歓迎。
捕らえられ、牢に入れられた後、見張りに気取られぬ様に周囲の人々に声をかける。
「我等は、諸君を助ける為に敢えて捕まった者だ。安心して欲しい。」
【友達催眠】で少しでも警戒心を解く。
ディアボロスの身体能力で拘束を引きちぎって見せる。
「敵は我々が引き付け倒す。勇気を出して逃走してくれ。」
【士気高揚】を使用し鼓舞。逃走の段取りを打ち合わせる。
鍵を捻切り扉を開く。
さて、どう逃がすべきだろうか。
先行突破する仲間が敵トループスを殲滅するまで待機、その後護衛しながら誘導、脱出を試み
るか。通信出来るなら、仲間がマレンゴを抑えている間に迅速に脱出、が望ましいか。
長月・夜永
はぁ(男装)バレなかったか…
無事に潜入できたことは喜ぶべきことだよね?
んー他の一般人については、ラシュさんに任せるとして
しれっと「忍法・紫電」で拘束を焼き切って
コキコキ柔軟した後に周囲を偵察を始めます。
蒸気自動車の尾行はしてくれてると思うけど…
ボクの持ってる小型発信機で位置情報と
【パラドックス通信】で捕まっている人数など現状を伝えます。
ザルで助かるね、抵抗を想定してないんだろうけど
後は騒ぎがデカくなってから誘導かな?
えっ?どうやって牢屋から出るって?
壁に手を突いて紫電で叩き壊し
鉄格子も解体して、人数分の簡易武装、鉄の棒を準備します
ギリギリまでフォローするし
まぁ何とでもなるって
「よし、放り込め」
気を失ったふりをして蒸気自動車で運ばれた長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)は、しばらく走った後、停車した自動車から引きずり出され、急な傾斜路のようなところへ放り込まれた。
もちろん、ディアボロスの能力を使えば、こんな傾斜路を逆上りすることなど造作もないが、そんなことをしたら、ここまで大人しく連れてこられた意味がない。夜永は何も抵抗せず、放り込まれたまま、ころころと傾斜路を転がる。ずいぶん長いな、どこまで続くんだ、と思った頃に、やっと傾斜路は終わり、けっこうな勢いで平らな場所へ転がり出る。
「うーん…」
まだ気を失っているふりをして身体を動かさず、夜永は薄目を開けて周囲を見る。かなり広い部屋のようで、けっこう大勢の人の気配がする。部屋に明かりはないが、一方の壁が牢格子になっていて、そちら側の外は薄明るい。そこに、おそらく看守役なのだろう、トループス級ゾルダート『シュプールフート・クリーガー』の厳ついシルエットを見て取り、夜永は目的の場所に到着したことを確信する。
(「だけど、そこでがっつり見張られてるんじゃ、あまり派手な真似はできないな…あわっ!」)
先刻、夜永が転がり出てきた傾斜路から、一緒にさらわれた大柄なディアボロスが転がり出てきて、夜永にどすんとぶつかる。殴られて気絶しているふりをしていた
夜永と違い、このディアボロスは本当に酔って眠り込んでしまったらしく、大いびきをかいていて目を覚ます様子がない。
(「やれやれ…まあ、寝ていてくれた方が世話ないっちゃないけどさ…」)
呟いて、夜永は、今、ぶつかられて気づいたようなふりをして、ゆっくりと身を起こす。すると更に、一人のディアボロス…ラシュレイ・ローレン(人間の妖精騎士・g04074)が傾斜路から転がり出てきて、眠り込んでいるディアボロスにぶつかる。
「いててて……こ、ここは……」
演技なのかどうかよくわからないが、ラシュレイは呻きながらゆっくりと身を起こす。そこへ夜永は素早く近づき、部屋…牢の格子の向こうにいるゾルダートと手振りで示し、同時に【パラドクス通信】を活性化させる。一方、ラシュレイはゾルダートに気がつくと、【士気高揚】の活性化は控え、残留効果の【友達催眠】のみを活性化して、殊更に呻き声を出す。
「ど、どこだ、ここは…我、いや、俺は、確か、酒場で…」
「気の毒にな、お若い方。酔いつぶれたのか、薬を盛られたのか…ここは、地獄の一丁目じゃよ」
牢の暗い側に寄っていた人々の何人かが、ラシュレイと夜長の方に寄ってきて告げる。
「ここにいる奴らは、人を攫ってきて、あの見張り番のような、機械の身体の化物に変えてしまうんじゃ。儂のような年寄や病気持ちは後回しのようじゃが、若くて元気な者は、すぐに連れて行かれて戻ってこない…そちらの坊やはしばらく後かもしれんが、兄さんは、明日にでも連れて行かれるじゃろう」
「明日、ですか…」
まあ、それまでには、外の仲間が行動を起こすだろう、と、ラシュレイは内心呟く。万一間に合わなかったら、その時は力を発揮して暴れればいい。
(「…それまでには、起きるかな?」)
傍らで、がーがーと高いびきをかいている大柄なディアボロスを見やって、夜永は内心肩をすくめた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
ブレロー・ヴェール
こんな手まで使って手勢を増やしているとはね。
こうなってしまったら元には戻らないんだったか……
だったらさっぱりと壊してしまうのが良いんだろうね。
震脚の振動で足元を揺らして砲撃の照準が定まらないように妨害しつつ接近、
見た感じ腹部の結合部辺りが脆いのかな、掌底を叩き込んで出来るだけ速やかに始末するよ。
派手に暴れて警備を引き付けた方が捕まっている人を救出するにも都合が良いだろうからね、張り切っていくよ。
エレオノーラ・アーベントロート
潜入はうまくいったようですわね。それではこちらも動きましょうか。
まずは見知ったガラクタを潰しておきましょうか。わたくしが通りますのよ? 邪魔ですわ。
ふぅん、この時代にはオーパーツかもしれませんわね。わたくしにとってはよく遊んだ玩具でしかありませんけれど。
電磁レールガン「フェアレーター」から「第六十八の魔弾【轢過】」を投射。【轢過】の魔弾であちらが放つ砲弾ごとシュプールフート・クリーガーを擦り潰しますわ。
こうして一般人を浚う手口も変わりませんわね。
せっかくドイツのクソどもを綺麗にしたと思ったのにこんなところに流れ着いていたなんて……まだまだのんびりしていられませんわね、残念ですわ、うふふ。
アンネリーゼ・ゾンマーフェルト
歳で潜入に参加できないのは歯痒かったわ
ここからは気を取り直して、私ができることで戦いましょう
【パラドクス通信】で脱出組を含めた仲間と連携
敵と遭遇時は、脱出組が接敵しないよう、現在地点や安全性が高そうな脱出ルートについて共有するわ
もし脱出組の接敵が避けられないなら、敵の足止めを主として動くわね
敵を発見したら≪対ゾルダート電磁銃≫を構えパラドクスで攻撃
広域に拡散する電撃の弾幕で、複数機にダメージを与えながら注意を引きつけるわ
脳改造された彼らに対して出来ることは、苦しみを終わらせることだけ……
反撃には≪グリッツァーファルケ≫を囮にしたり
【戦闘知識≫を活かして受け身を取ることでダメージの軽減を狙うわね
嵐柴・暁翔
秘密改造工場には陽動も兼ねて派手に殴り込みます
脱出する方々と【パラドクス通信】で連絡を取り合い、警備が其方へ向かえないように【防衛ライン】を使用して援護します
戦闘では改造体だろうとクロノヴェーダ相手にそんな真似をすれば不利になるどころか洒落にならない事態になりかねないと分かってはいますが、敢えて攻撃されるまでは手を出さずに反撃で仕留めます
どこぞの変身ヒーローみたいに脳改造を後回しにしていてくれたりすれば有難かったんだけどな…
捕まっていた方々の脱出の目処が立てば奥の改造区画へ向かい機械化ドイツ帝国一般研究員を探し出し確実に仕留めておきます
マレンゴも一緒でもここで抑えられれば好都合だしそれはそれで
「誘拐されたメンバーから【パラドクス通信】が入ったわ。間違いなくクロノヴェーダの秘密改造工場で、改造素材として捕えられた人々の牢をゾルダートが監視しているそうよ」
アンネリーゼ・ゾンマーフェルト(シュタールプロフェート・g06305)が告げ、集結している嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)ブレロー・ヴェール(Misère tue à l'abattoir・g05009)エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)の三人がうなずく。
このうち、暁翔とブレローの二人は、昨夜、誘拐されようと酒場で飲んだくれて(未成年の暁翔は飲んだくれたふりをして)いたのだが、幸か不幸か黒社会の連中は引っ掛からず、捲土重来で外から突入することにした。
「秘密改造工場の入口は、パリ城壁内ぎりぎりぐらいにある廃工場のようね。周囲に人家はなく、どれだけ暴れても、後で爆発炎上しても、後腐れはないわ」
言い放つと、アンネリーゼは先頭に立って出陣する。ナポレオン軍支配下のパリで飛翔するわけにはいかないが、まだ夜明けまでには間があり、通りには人も馬車も蒸気自動車も見当たらない。とはいえ市街地近くでは、本来ならずっと後代のもののはずの街灯やガス燈が灯り、高速走行が憚られる雰囲気もあったが、城壁に近づいていくと照明は減り、周囲は闇に覆われていく。
(「…尾行なんかしなくて正解、というわけか」)
走りながら、暁翔は声には出さずに呟く。誘拐されないなら、せめて仲間を攫う蒸気自動車を尾行しようかとも思ったが、この世界の蒸気自動車は実際の歴史上に存在したものより遥かに高性能で、それを追って高速で走る人間を目撃されたら、けっこう厄介なことになりそうなので諦めた。どうやら、それで良かったらしい。
そして間もなく、一同は廃工場に到着。そのまま躊躇なく踏み込むと、棟内に入った途端にトループス級ゾルダート『シュプールフート・クリーガー』が進み出てくる。
「まずは見知ったガラクタを潰しておきましょうか。わたくしが通りますのよ? 邪魔ですわ」
傲岸な口調で言い放ち、エレオノーラが前に出る。
「ふぅん、この時代にはオーパーツかもしれませんわね。わたくしにとってはよく遊んだ玩具でしかありませんけれど。せっかくドイツのクソどもを綺麗にしたと思ったのに、こんなところに流れ着いていたなんて……まだまだのんびりしていられませんわね、残念ですわ、うふふ」
あまり残念そうではない、どちらかというと残忍そうな笑みを浮かべ、エレオノーラはパラドクス「第六十八の魔弾【轢過】(アハトウントゼヒツィヒステ・フライクーゲル)」を発動。【轢過】の魔弾で『シュプールフート・クリーガー』を反撃も許さず擦り潰す。
すると、魔弾発射の轟音と破壊音を聞きつけたか、階下に降りる階段から、トループス級ゾルダートが次々に出てくる。
(「これ、さらわれてきたパリ市民なんだよな。こうなってしまったら元には戻らないんだったか……だったらさっぱりと壊してしまうのが良いんだろうね」)
エレオノーラよりは多少なりとも相手に対する憐れみを覚えながら、ブレローがパラドクス「地襲脚(クー・ド・テール)」を発動。廃工場の床を震脚で揺らして『シュプールフート・クリーガー』をよろめかせ、すかさず接近して掌底を叩き込む。掌底を受けたトループス級ゾルダートは、全身の関節から黒煙を発し、反撃もできずに小爆発とともに崩れ倒れる。
(「脆いね…やっぱり急造品ってことかい?」)
そもそもこいつら、改造された後、まともに戦闘したことないんじゃないか、と、ブレローは面白くもなさそうに呟く。
一方、アンネリーゼと暁翔は、『シュプールフート・クリーガー』が続けて上がってくる階段はエレオノーラとブレローに任せ、別の階段から階下に降りる。
そこにいたゾルダートを、パラドクス「#電磁 #広域放電 #感電注意(シュプレンダー・ブリッツ)」で一気に無力化し、アンネリーゼは暁翔に告げる。
「牢の監視をしていたゾルダートが、持ち場を離れたそうよ。もしかしたら、今、倒した中にいたのかも知れない。脱出のチャンスだわ」
「いや、早まるな。アヴァタール級の『マレンゴ』は神出鬼没だ。俺は牢じゃなく、奥の改造施設の方へ行く」
そう言って暁翔は、更に下へ降りる階段を見やる。
「たぶん『マレンゴ』は、そっちにいるだろう。遭遇して足止めできれば、どんなに神出鬼没でも、同時に二箇所にはいられないからな。人質の皆さんは、安全に脱出できるってわけだ」
「…確かにね」
うなずいて、アンネリーゼは下へ降りる階段に向かう。
「更に後続のディアボロスも来たようよ。人質脱出は、潜入組と後続に任せて、私達は親玉を叩きましょう」
「ああ、そうしよう」
一人で行くつもりだったんだけどな、と、内心小さく苦笑して、暁翔はアンネリーゼの後に続いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【ダブル】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
アルガ・ナスガ
私、年齢的と性別に囮になれなかったし、ここから頑張らないといけないわね
救援機動力で捕まった仲間の元へ駆けつけて、他にも捕まっている人達を助けるわ
「捕まっている子達はここですか?」
救出対象はほとんど歳上だろうけど、庇護する相手なら我が子のように大事に扱うわよ
あとは脱出の為に一般の人達を誘導しつつ、通るのに邪魔そうなものなどがあれば、【怪力無双】で退かしたり【硬気重震撃】で破壊するなどして力技で突き進む
【パラドクス通信】が使用できるなら、戦闘の激しい場所などを避けるようにして進むわ
あとは何か仲間をフォローやカバーができるようであれば
「捕まっている子達はここですか?」
秘密改造工場に駆けつけてきたアルガ・ナスガ(はみんなのママになりたい・g07567)が、そこここで破壊され頓挫しているトループス級ゾルダートには目もくれず、一直線に捕らわれた人たちがいる牢へと向かう。
既に、監視役のゾルダートは迎撃に駆り出されたらしく姿がなく、わざと捕えられて潜入していた二人のディアボロスが、牢を壊して脱出しようとしているところだった。
「やあ! どう? まだ戦いは続いてる?」
「私が通ってきたところでは、おおむね終わっていたようだけど。でも、まだアヴァタール級がいるのよね」
紫電で牢格子を焼き切り、手頃な大きさにした鉄棒を人々に渡しているディアボロスから訊ねられ、アルガは首を傾げて応じる。
すると、もう一人のディアボロスが、落ち着いた声で告げる。
「その通り。慌てて出ていって、アヴァタール級『マレンゴ』に襲われたら、負けはしなくても、皆を守り切るのは難しいかも知れない。今、他の皆が奥に進んで『マレンゴ』を探しているから、そちらが接敵したら我々も動き出そうと思う」
「わかりました」
もしも裏をかかれて『マレンゴ』がここに現れたら、私達三人で阻止しなくては、と、アルガは表情を引き締めたが、その時、大いびきをかいて寝ているもう一人のディアボロスに気づく。
「……あの、この方は?」
「あー、この人、ヘタに起こすとヘタな敵よりタチ悪いんでさ。自分で起きるまでは寝かせてある」
本気とも冗談ともつかない口調で、紫電使いのディアボロスが応じ、アルガは目を丸くする。
すると、落ち着いた声のディアボロスが【パラドクス通信】に耳を傾け、そして告げた。
「奥の区域で、『マレンゴ』と接敵したそうだ。急ぎ、脱出しよう」
大成功🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
アルガ・ナスガ
寝ている子にはお腹の辺りをぽんぽんと撫でながら子守唄を歌ってあげたいわね。さあ、よーしよし
「ねんねを邪魔する悪い子にはお仕置きが必要ね」
【エアライド】で飛翔より小回りを利かせて簡易防御拠点を飛び越えて【破軍衝】。咄嗟に防がれても【貫通撃】で【衝撃波】を拠点も装甲もぶち抜く
エアライドの空を蹴る回数が足りない場合は【フライトドローン】を足場に蹴る回数を増やす
思った以上に拠点が厄介であれば、攻撃は味方に任せて【怪力無双】などで拠点をどかす
「お片付けしましょうね〜」
マレンゴちゃんも一般研究員ちゃん達も動かなくなっていたら
「お疲れ様。もうゆっくりおやすみなさい」
寝かしつけるような感じで声をかけておきます
ラシュレイ・ローレン
アドリブ、連携歓迎。
市民を連れて脱出する。迅速な逃走の為、【士気高揚】使用。
【竜騎士の鎗】発動。【防衛ライン】のレベルを上げ、マレンゴの足止めをしてくれている仲間を援護。
【パラドクス通信】で仲間同士の連携を密にする。最短の逃走経路の情報を得、迅速に非難誘導。
無事に民全員を逃がしたら、交戦している仲間に連絡。止めを刺して構わない。
救援機動力で参戦に向かう。魔力噴射による高速のランスチャージで援護しよう。
万が一マレンゴがこちらに現れた場合は即座に仲間に連絡、救援要請。ランスチャージを仕掛け足止めし民を逃がす。
嵐柴・暁翔
マレンゴと会敵したなら【防衛ライン】を発動
離れている方々にも【パラドクス通信】で状況を伝えて、最低でも誘拐された方々が脱出するまではこの場に足止めします
……そんな心配は無用だろうけど、撃破即施設爆発炎上なら瞬殺できてしまっても困るけどな…
マレンゴへの攻撃は《悪魔召喚》を使用して二人に任せて、俺自身は機械化ドイツ帝国一般研究員を探して確実に仕留めます
ここで取り逃がせば市民の犠牲者は増え続ける
それに殉国した訳でもない方々なら自分達だけは助かるような何らかの手段を隠していても不思議ではないからな
万が一程度のリスクだったとしてもその対価を払わされるのが俺ではないならそんな危険は冒すべきではないだろうさ
鳴・蛇
アドリブと連携はご自由に
「うん…鄙人の失策だ、自身が酒に弱い事を忘れたとは…」
「と、皆はどうやら脱出したようだな。なら、残した事はあの馬を倒すだけか。」
と言いながら异法器-自在逍遥を装備して(ネメシス姿参照)奥の区域へ突撃
広範囲の砲撃で地面と掩体になれる物体を壊して、回避を妨げる
そして【防衛ライン】と【泥濘の地】を合わせて発動して相手の動きを邪魔する、『マレンゴ』のスピードが遅くなった瞬間集中砲火。
『マレンゴ』が近づいてくると【怪力無双】を発動して、具現化した竜宮砲を掲げて『マレンゴ』に突撃、近接距離で発砲する。
「Bonjour, au revoir.」
エレオノーラ・アーベントロート
機械仕掛け……いえ、人形ですわね。
ここは玩具工場でしたの?
凱旋門ではなく各地に建設した秘密工場を使っている理由なんて聞いてみたかったのですけれど、畜生相手では無理ですわね。
それでは仕方ありませんわ。もう用事はありませんし、ブチ壊して帰りましょうか。
工場内を駆けまわるマレンゴに対し、こちらは【飛翔】を用いて空を駆ける空中戦で対抗しますわ。
マレンゴの後ろを追ったり、逆に追いすがるマレンゴを工場の施設などの障害物も利用して引き離したり、追いかけ合いをしながら「第十三の魔弾【愛執】」。追尾する弾丸で戦場を駆けるマレンゴを狙いましょうか。
玩具だろうと畜生だろうと、ブチ壊せば同じですわね。
アンネリーゼ・ゾンマーフェルト
マレンゴ……史実における、ナポレオンの愛馬の名を持つ自動人形
俊足を誇る相手なら、機先を制して有利な流れを作りたいわ
さあ、ここが正念場よ……!
改造施設に侵入する間、敵に先に視認されないよう壁や遮蔽物に沿って進むわ
マレンゴを捕捉したなら、【先行率アップ】と【命中アップ】の加護を受けながら≪対ゾルダート電磁銃≫の引き金を引く
今度のパラドクスは近~中距離の攻撃範囲を重視した拡散雷撃ではなく、射程・弾速・威力を追求した電磁狙撃よ
嵐柴さんや、これから駆けつけてくる仲間たちのために──初弾を当てるっ!
反撃に対しては、戦闘知識を活かして防御拠点越しの敵の動きを看破
深手を負わないよう、安全を重視して立ち回るわ
長月・夜永
自衛手段は準備したとはいえ
まだ敵対勢力は残ってるしね
ボクは誘拐された人たちがある程度、安全圏まで脱出する迄護衛に着くよ
脱出が完了したら【パラドクス通信】で仲間に知らせ
【忍法・影渡り】で合流
ぬるっと影から姿を現し
装甲の薄い場所を『看破』【吟吹雪】の氷の刃を突き立てる、『一撃離脱』の奇襲を仕掛け、即座に影を渡り距離を取ります。
おおぅ、流石機械人形、装甲硬ッ!?
(仲間の弾幕にも冷
々、、、)
鳴さんおはよー
なんか顔赤くない?
美女にぽんぽん?ナニソレ(笑)
「……発見!」
秘密改造工場の奥へと進んだアンネリーゼ・ゾンマーフェルト(シュタールプロフェート・g06305)が、通路の奥に姿を現した機械仕掛けの白馬…アヴァタール級馬型自動人形『マレンゴ』を発見。即座にパラドクス「#電磁 #放射 #狙撃姿勢(ブリッツシュラーク)」を発動して狙い撃つ。同時に『マレンゴ』の方も、アンネリーゼに気づき殺到してくる。
「ヒヒヒーン!」
「さあ、ここが正念場よ……!」
強烈な電磁パルスと高出力マイクロ波による電磁銃の狙撃が『マレンゴ』を捉える。相手がトループス級ゾルダートなら、一撃でスクラップに変えてしまう威力があるが、さすがにアヴァタール級自動人形相手にはそこまでのダメージは与えられない。もっとも、もしも初撃で『マレンゴ』を仕留めてしまったら、たちまち施設が爆発炎上してしまうので、捕えられているパリ市民の生命が危ない。
「ブヒヒヒーン!」
痛烈な攻撃を受け(たぶん)苦痛の嘶きをあげながらも、『マレンゴ』は反撃のパラドクス「其の馬は八度の負傷さえ乗り越えた」を発動。何と通路の横の壁に体当たりをして凹ませ、そこにいったん身を隠す。これを無理に攻撃しようとして近づくと、体当たりしてくる算段なのだろうが、アンネリーゼは慎重に敵の動きを見て無理はせず、捕らわれたパリ市民と一緒にいる仲間に【パラドクス通信】を送る。
「工場奥部で『マレンゴ』に接敵したわ。足止めできそうな状況よ」
「アヴァタール級の足止め連絡、感謝する。市民を連れて、早急に脱出する」
通信を受けたラシュレイ・ローレン(人間の妖精騎士・g04074)が応じ、長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)とアルガ・ナスガ(はみんなのママになりたい・g07567)に告げる。
「奥の区域で『マレンゴ』と接敵したそうだ。急ぎ、脱出しよう」
「よっしゃ!」
即座に夜永が応じ、紫電で切った牢格子を渡した市民たちを引き連れ、工場の入口側…『マレンゴ』がいるのとは反対側へ動く。ラシュレイは【士気高揚】を発動しながら、市民たちを促し最後尾につく。牢にいた市民は老人や病人が多かったが、【士気高揚】の影響もあり、全員、可能な限りきびきびと夜永に続いて動く。その中で鳴・蛇(不吉な龍蛇・g05934)一人が、相変わらずの高いびきで眠り込んでいたが、アルガが微笑しながら、お腹の辺りをぽんぽんと撫でると、なぜか目を覚ます。
「あら、お目覚めですか?」
「うん…鄙人の失策だ、自身が酒に弱い事を忘れたとは…」
いやはや、すっかり寝過ごしてしまった、と、蛇は大あくびをして身体をうにゅーっと伸ばす。まあ、あくまで本人の言うところではあるが、過去には一回寝たら半年とか一年とか目を覚まさないこともざらにあったというから、この程度は寝過ごしたうちにも入らないのかも知れない。
そしてアルガから、ラシュレイと夜永が市民を連れて(さっさと)脱出したと聞いて、蛇は悠然とうなずく。
「そうか。なら、残した事は、クロノヴェーダどもを倒すだけか」
「ええ、新造のゾルダートはもう全滅して、後は奥の区画に『マレンゴ』がいるだけだそうです」
ご一緒しますね、と、アルガが先に立ち、蛇は一見のそのそと、しかし実は「异法器-自在逍遥」を装備して アルガともども高速で奥へと進む。
一方、『マレンゴ』との戦闘には、トループス級を殲滅し終えたエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)が追いついてきて参戦していた。
「凱旋門ではなく各地に建設した秘密工場を使っている理由なんて聞いてみたかったのですけれど、機械仕掛けの畜生相手では無理ですわね。それでは仕方ありませんわ。もう用事はありませんし、ブチ壊して帰りましょうか」
あっさり言い放つエレオノーラに、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が複雑な表情で告げる。
「いや、あいつを完全にブチ壊すと、即座に、この施設が爆発炎上するそうだからな。捕えられた市民の脱出が済んだ、と連絡が来るまでは、多少なりとも手控えてくれないか」
「はぁ」
なんか、めんどーですわね、とエレオノーラは眉を寄せたが、暁翔は更に言葉を続ける。
「で、まあ、ゾンマーフェルト一人でアヴァタール級の足止めは厳しいんで、俺も今までここにいたんだが…できれば、足止めは任せて、奥に入りたい。機械化ドイツ帝国一般研究員を探して、確実に仕留めたいんだ」
「……はぁ?」
エレオノーラはますます怪訝そうな表情になるが、アンネリーゼは真面目な表情でうなずく。
「そうね…施設が爆発炎上すれば巻き添えになるとは言われているけど、万一にも生き残ったり逃げられたりしたら厄介よね」
「ああ。最悪、ナポレオン軍の手から離れて勝手に人体改造を始められた日にゃ、どれだけ犠牲が出るかわからん。確実に潰すべきだろう」
言い放つと、暁翔はアンネリーゼとエレオノーラを等分に見て告げる。
「俺はパラドクス「悪魔召喚(サモン)」で契約した大天使を置いていくから、『マレンゴ』相手の足止め戦力は減らない。俺の方はパラドクスが使えなくなるが、一般研究員は普通の爆発で死ぬ身になってるらしいから何とかできるだろう。既に逃げられてた場合には、すぐに通信する」
「わかったわ」
アンネリーゼが応じ、エレオノーラは憮然としながらもパラドクス「第十三の魔弾【愛執】(ドライツェーンテ・フライクーゲル)」を発動する。
「面倒事は任せますわ。玩具の馬畜生に誘導弾叩き込んでさしあげますから、その隙に、ゴミ掃除でもクズ始末でも何でも行ってらっしゃい」
「済まんな」
応じて、暁翔はパラドクス「悪魔召喚(サモン)」を発動。大天使姉妹を召喚する。エレオノーラは仏頂面のまま、電磁レールガン「フェアレーター」に装填された【愛執】の魔弾を投射し、壁の凹みに身を隠している『マレンゴ』に軌道を曲げて叩き込む。
「ブヒヒヒーン!」
直撃を受けた『マレンゴ』は、反撃のパラドクス「其の馬に不可能と言う言葉は無かった」を発動。凹みから飛び出して疾走しようとするが、その瞬間、待ち構えていた大天使姉妹に攻撃される。
「ブヒヒヒーン! ブヒヒヒーン!」
狂奔しながら『マレンゴ』は反対側の壁に体当りして凹ませ、身を隠す。大天使姉妹は追撃に出て、体当たりで反撃されるが、これは暁翔に通路を駆け抜けさせるための陽動なので仕方ない。もっとも、大天使姉妹が受けたダメージは暁翔に跳ね返るので、ある意味自爆なのだが、少なくとも立ち塞がられて奥に行けない、という状況にはならなかった。
「大丈夫かしら、嵐柴さん…」
「好きでやってるんだから、好きにさせておけばよろしいのですわ」
アンネリーゼとエレオノーラは対照的な反応を見せるが、そこへラシュレイから【パラドクス通信】が入った。
「市民の脱出に、無事成功した。協力に感謝する。急ぎ、そちらの応援に戻る」
そしてほとんど同時に、蛇とアルガが戦場に到着する。
「狭いところに潜り込んでおるのだな。ならばこちらも、壁を削るか」
無造作に言い放つと、蛇は砲撃で通路の壁を削り、『マレンゴ』が入り込んでいる凹みを撃てる角度を強引に作成する。そしてパラドクス「竜宮砲」を発動し、龍の頭部を模した巨砲で砲撃する。
「Bonjour, au revoir.」
「ブヒヒヒーン!」
またも直撃された『マレンゴ』は、パラドクス「其の馬に不可能と言う言葉は無かった」を発動して凹みから飛び出し、蛇に体当たりを仕掛けようとする。しかし、重なるダメージと【泥濘の地】により歩速が落ち、更に飛び込んできたアルガに阻まれる。
「ねんねを邪魔する悪い子にはお仕置きが必要ね」
いや、もはや我は寝てはいないが、と、背後で蛇が当惑した声を出すのも構わず、アルガはパラドクス「破軍衝」を発動して『マレンゴ』に叩きつける。
「ブヒヒヒーン!」
悲鳴のような嘶きとともに『マレンゴ』は完全に当たり負けして弾き飛ばされる。かろうじて「其の馬は八度の負傷さえ乗り越えた」を発動して、新たな壁の凹みを作成して身を隠すが、その足元の影から、パラドクス「忍法・影渡り(カゲワタリ)」を発動させた夜永が出現。砲撃でかなりガタが来ていたとはいえ、馬脚の一本を完全に断ち切る。
「ブヒヒヒーン!」
もはや体当たりというよりは、倒れる巻き添えにしようという感じで『マレンゴ』は「其の馬は八度の負傷さえ乗り越えた」を発動し、夜永を潰して壁を凹ませようとするが、そんな苦し紛れの攻撃を受けるほどのんびりしているはずもなく、夜永は素早く影の中へ姿を消す。
それでも何とか壁を凹ませ、『マレンゴ』は、その凹みの中へ倒れ込むが、そこへパラドクス「竜騎士の鎗(ドラゴンランス)」を発動させたラシュレイが急迫。逃げも躱しもできない速度で、『マレンゴ』の頭部から首、胸を貫く角度でランスチャージを仕掛ける。
「乗り手のいない自動人形とはいえ、騎馬を仕留めるのは我の本領だからな」
呟いて、ラシュレイが突きこんだ騎士鎗(ランス)に、馬体をまともに貫かれ、それまで負ってきたダメージともども支えきれなくなた『マレンゴ』は、ついに内部から爆発して四散。同時に、秘密改造工場は爆発炎上して崩壊。ディアボロスたちは、パラドクストレインに強制移送される。
そして、アンネリーゼに首尾を訊ねられた暁翔は、複雑な表情で答えた。
「間違いなく全員潰したか確認はできなかったが、逃しはしなかった。というか、逃げられる構造になってなかった。俺が討ち漏らしていても、爆発炎上に巻き込まれていなくても、秘密工場の崩壊からは逃げられない。あれじゃ、埋もれて死ぬしかない」
ナポレオン軍にとって機械化ドイツ帝国一般研究員は、強制労働させている捕虜にすぎないってのが、よくわかった、と、暁翔は呟いた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【エアライド】LV2が発生!
【防衛ライン】がLV2になった!
【フライトドローン】LV1が発生!
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