リプレイ
アッシュ・シレスティアル
潜入調査
旅をしている楽士として物資の補給のために来たと言って入ろう。求められれば演奏する。
街に入ったら人通りの多い場所を歩き住人の雰囲気をうかがい、酒場で飲むタイミングで会話する。
内容は演舞について
「ところでみんなどこか血気が盛んだな。」
「ここではそんなコンテストがあるのか、それは一目見ていきたいな。ズバリ優勝候補みたいなのはいるのか?」
「毎回優勝者は違うってことは連覇してる参加者はいないのか…歴代の優勝者はどんな演舞をしてたんだ?」
「教えてくれてありがとうな、礼と言っては何だが一曲奏でさせてくれ。」
勇奏剣を取り出し【果敢なる兵士】を奏でて【プラチナチケット】を発動する。
※アドリブ歓迎
葛葉・穣
連携・アドリブ歓迎
別の街の領主「フルーティア」とは対面で話したことがありますが、この街の領主たる「フルーティア」にも、その記憶はあるのでしょうか?
妖怪博士としては興味が尽きませんが、まずはコンテストを勝ち抜かないと始まりませんね
「演武ということは、対人戦ではなく、あくまで個人の技を披露する形式なのでしょうか?」
街の酒場など、腕自慢が集まりそうな場所で、過去の受賞者やその共通点(使用武器や外見、技の特徴)、コンテストの採点基準などについて話を聞く
自分や同行の仲間が怪しまれたり、敵意を持たれそうなら【友達催眠】使用
後に続く仲間がうまく立ち回れるよう、役立つ手がかりと残留効果を残したいですね
イクサ・スメラギ
町行く人に聞いてみんよ
【情報収集】も活用しながら
ねえ、コンテストってやつに出てみたいんだけど、どんな感じなの?
俺でも出られそうな内容?
フルーティア様、って、どんなのが好みなのか、みんな知ってる?
演武ってなに?武器は何がいいの?
これまでにコンテスト、何回も開かれてたりすんの?
もし路地裏で、報告書の3人に会ったなら
その3人にも聞いてみたいな
ねえねえ、俺みたいな子供でも参加できんの?
話を聞いたら、ふうん、そっか、なんて言いつつ
刺客とやらがいる方へ駆けて行って
先に、エアライドからの飛び蹴りで、
そいつらを気絶させておきたいキモチ
フルーティアとかいう奴のために、誰かが
罪を犯すのなんて、見過ごせねぇもんな
マリアラーラ・シルヴァ
自分と一緒に参加してくれそうな街の人を勧誘してみる。
演舞って、ピシッしてバシバシってやるのだよね?
マリアみたいな子どもだとバタバタしてるだけでイマイチな気がするの。
だからコンテストに興味ある人に一緒に参加しようって声かけてみるよ!
もし優勝できたらパーティーでその人を隠れ蓑にして色々動けるかもだし…。
あ、もちろん危なくないようにはするよ?
優しそうでマリアのお話もちゃんと聞いてくれそうな人を狙うよ。
剣とか持ってえいえいってしてくれたらマリアがそれに合わせて踊ったり吹き飛ばされたりするから剣の腕前が無くても大丈夫って
【夢魔の抱擁】と<誘惑>も使って一緒にコンテスト出ようってお願いしてみるよー。
●街の声
「ねえ、コンテストってやつに出てみたいんだけど、どんな感じなの?」
イクサ・スメラギ(かっとび特攻・g00251)は、路地裏を歩き、人を呼び止めて聞いてみる。
「ん? なんだコンテストに興味があるのかボク」
足を止めたのは、中肉中背の男だった。
「俺でも出られそうな内容?」
「はァ? お前が出んのか!」
「うん、気になってるんだよね」
すると、ひょろっとした男がキザったらしく答えた。
「フルーティア様がおこちゃまを相手にするかな?」
「じゃあ、フルーティア様、って、どんなのが好みなのか、知ってる?」
イクサは問う。
「さ、さぁ? 俺は会ったことがないからわからないけど……」
なぁんだ、とイクサは眉を八の字にして、それから気を取り直して続ける。
「じゃあさ、演武ってなに? 武器は何がいいの?」
畳みかけるような問いに、筋肉質な男が答えた。
「そりゃ~、この鍛え上げた筋肉だろうよ!」
「それはお前の希望的観測だろうが」
「ぬぁに~!」
今にも取っ組み合いを始めそうな二人に、イクサは、やべ、と質問の方向を変える。
「あー、これまでにコンテスト、何回も開かれてたりすんの?」
「そうだな、回数は詳しくはわからんが、何度かあるぞ。優勝者はフルーティア様のお屋敷に招かれるって話だ!」
ふうん、そっか、とイクサは頷く。俺みたいな子供でもいいのかな、と首をかしげて見せる。
「どうだろうなぁ? 年齢制限や男女の別は聞いたことないから、参加資格はあるんだろ」
なるほど~、と頷き、ありがとね、なんて言いながらイクサは駆けていく。そして、曲がり角の先に木の棒を持った明らかに怪しい男がいるのを見つけた。
「よっと!」
おもいっきり、飛び蹴りをかましてやる。
「へぶっ!」
刺客と思しきその男は、その場にどてんと転げた。
「こ、小僧!」
もう一人、ナイフをもって潜んでいた男も、思いっきりみぞおちを蹴り上げてやる。
「ぶべっ」
「危ないから寝てろよな!」
フルーティアとかいう奴のために、誰かが罪を犯すのを見過ごしてはいられない。危険分子をとりあえずおねんねさせるのであった。
「演舞って、ピシッしてバシバシってやるのだよね?」
街の広場で、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は見目の良い青年に声をかけた。
「え? 演武? ああ、コンテストのことか」
「そう~、バシバシッてやればいいの?」
青年は笑う。
「バシバシかあ、そうだね、バシバシだね」
「あのね、マリアと一緒に参加しよう!」
「え……?」
「お兄ちゃんはスラってしててかっこいいから、何かぶげい? やってると思ったの!」
たったの1メートルちょっとしかない身長で自分を見上げてくる少女に、青年は目を瞬かせる。
「お嬢ちゃ……マリアちゃん? が、出るのかい?」
「うん! でも、マリアみたいな子どもだとバタバタしてるだけでイマイチな気がするの。お兄ちゃんが剣とかもって、えいえいってしてくれたら、マリアがそれに合わせて踊ったり吹き飛ばされたりするから」
きゅるっとした青い瞳で、青年の顔を覗き込む。ねえ、いいでしょ? と、幼い小悪魔は囁く。
「僕、あまり腕に自信はないけど」
「演武だもん! だいじょーぶ!」
ちゃーんと、マリアが舞ってあげる! と甘く誘惑すれば、簡単に青年は頷いた。
「うん、そうか。そうだね、じゃあ、出てみようかな。僕はヨハン。マリアちゃん、よろしくね」
「うんっ!」
――【たぶらかす】できた! マリアラーラは、達成感に満面の笑みを浮かべるのだった。
情報収集といえばやはり宿屋や酒場。というわけで、アッシュ・シレスティアル(蒼き疾風の復讐者・g01219)は街の宿を訪れていた。
「ここいらじゃ見ない顔だな、あんた、どこから?」
気難しそうな宿屋の主人が、アッシュに問う。
「どこというか、旅をしている楽士なんだ。あちこち回っているんだが、物資の補給のためこの街に立ち寄ったんだよ」
「ほう」
「ところで、みんなどこか血気が盛んだな」
先刻、人通りの多い場所を歩いてコンテストの話をする者がいないか探ったところ、コンテストに出る予定の者は皆『自分が勝つ』と譲らない語り口で相手を罵倒したり、煽ったり。
「血気……ああ、コンテストの話で持ち切りだな。うちの宿も最近その話をする奴が多いね」
ほれ、あっちの席に座っている男もつぎのコンテストに出るって張り切ってるよ、と主人は親指で指す。
「筋骨隆々ですね」
葛葉・穣(まだ見ぬ母の子守唄・g02274)は、はぁ~、と感嘆の声を漏らす。戦いでもするんですか、とわざと問うと、主人は首を横に振った。
「フルーティア様は演武を望んでらっしゃるからな、血なまぐさい戦いは求めてないのさ」
ふむふむ、と頷き、穣は続ける。
「演武ということは、対人戦ではなく、あくまで個人の技を披露する形式なのでしょうか?」
「そういうこった。まあ、個人でやってもいいし相方決めて組手するやつもいるな」
「ここではそんなコンテストがあるのか、それは一目見ていきたいな。ズバリ優勝候補みたいなのはいるのか?」
アッシュは身を乗り出す。
「ああ、それなら向こうのテーブルの優男だな」
視線を向けた先にいたのは、すらりとした背格好の青年。女性と見まごう美しい長い髪に、伏せられた瞳を縁取る長いまつげが印象的だ。
「随分と線の細い方ですね……過去の受賞者もあんな感じですか?」
穣の問いに、主人は答える。
「いや、前はしとやかな女だった。その前は精悍な顔つきの筋肉質な男。その前は俺と同じくらいのオッサンだったな」
武器は、と問うと、主人は首をかしげる。
「噂だが、女はこぶしひとつ。男は槍、オッサンは弓だってよ」
……共通点が見当たらない。
「毎回優勝者は違うってことは連覇してる参加者はいないのか……」
主人は頷く。
「そういや、そいつら最近とんと見ないなあ」
うーん、と穣は頭を抱える。
「……採点基準は?」
「フルーティア様がなにやら『胸キュン』したやつらしいぞ」
どんなやつに胸キュンすんだよ……といいたくなるのをぐっとこらえるアッシュ。
「ああ、一つだけ共通点、あるな」
「!?」
アッシュと穣は身を乗り出す。
「ギャップだ。全員、意外性があったって話だ」
なるほど! と二人は顔を見合わせる。
「教えてくれてありがとうな、礼と言っては何だが一曲奏でさせてくれ」
アッシュは、勇奏剣を取り出すと、店のBGM代わりに伝承のメロディをひとつ、披露する。
「へえ、見事なもんだ。あんたも良い線いきそうじゃねえか」
主人は、感心したように、そう呟いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
風間・響
お、今回のコンテストは演武を魅せりゃいいのか?そりゃ俺の得意分野ってもんだ。なんてたって、今まで見た動画の真似をすりゃいいんだからよ。
へへ、この力が存分に役立つ時が来るとわな。
≪Jack-in-the-box≫
動画で見てきた色んな武術の演武を混ぜ込んでみるぜ。空手、テコンドー、合気道に意表をつくカポエラとかもな。1つの流派にこだわらねぇ演武なんてのは、なかなか見れねぇんじゃねぇか?きっと気に入ると思うぜ!
蓑李・揺籃
■アドリブ絡み可
淫魔でちか……。
あちしの一族とは無関係の筈でちが、どうも身構えてしまうでちね
……ごほん、まずはフルーティアに近づく為にコンテストに参加である
諸事情により2m超えな絡繰り鎧に立て篭もる我ではあるが演舞では糸を使った技を披露するである
武器は今から作るである!
まずは予め持ち込んでおいた色々な物の残骸を金剛生糸で組み合わせて即興の武器を作りあげて演舞を行うである
相手の戦法や武器に応じて残骸を組み替える事により対応、演舞の最中に壊れる武器があればその残骸を拝借して追加の武器を作るである
そして、演舞の終わりが近づいてきたら鎧の隙間から伸ばした金剛生糸で追加の武器も振るわせて貰うである
●ショータイム
コンテストは、フルーティアの屋敷の庭で行われる。演武のために、わざわざ開けた場所をこしらえているのだ。フルーティアは、屋敷のバルコニーからその様子を見物するというわけだ。コンテスト開幕の宣言がなされ、挑戦者たちが並ぶ。
「お、今回のコンテストは演武を魅せりゃいいのか? そりゃ俺の得意分野ってもんだ」
風間・響(一から万屋・g00059)は、にかっと笑って歩み出た。
(「なんてたって、今まで見た動画の真似をすりゃいいんだからよ」)
フルーティアは響の姿を見て、ふ~んと鼻を鳴らす。
「なぁんだ……こども? 随分と自信があるみたいだけど」
何を見せてくれるのかしら。
「へへ、この力が存分に役立つ時が来るとわ、なっ」
スッとまずは空手の形から。
(「体裁き初段……こんなだったか」)
機敏に動き、止める。以前動画で見たものを真似して、響は流れを再現する。
「へえ、変わった動きね」
(「からの、次はテコンドー」)
チョンジって大体こんな感じだったか? と響は拳を握りこみ、舞うように形を繰り出す。パッと見ただけでは区別はつかないが、フルーティアは感心したように頷いた。
「さっきとは違う武術なのかしら? すごいすごーい!」
「1つの流派にこだわらねぇ演武なんてのは、なかなか見れねぇんじゃねぇか? きっと気に入ると思うぜ!」
くるん、と側転。カポエラ技のアウ―を決める。そして、そのままバルコニーにたたずむ影を指さす。
「!」
続けて、ジンガでステップを踏み、メイア・ルーア・ジ・フレンチ。外側から半円をかくように蹴りを披露する。最後はパラフーゾ。飛び回し蹴りだ。
「すごいすご~いっ!」
フルーティアはぱちぱちと手をたたく。
「まるでビックリ箱ね!」
(「淫魔でちか……」)
やたらとデカい鎧をまとった蓑李・揺籃(宿命に抗う建築家・g01890)は、がしゃごがしゃご、と演武場へ進み出た。ずりずりと引きずってきたのは、路地裏から拾ってきたごみ……ガラクタの山。
(「なにあれ
……?」)
フルーティアは首をかしげる。バルコニーにフルーティアの姿を認めた揺籃は少しだけ身構えた。一族とは無関係のはずではあるが、なんとなく。
「武器はないのかしら」
「武器は今から作るである!」
「?」
彼女が繰り出すのは、残骸武装。がしゃんがしゃん、とガラクタを組み合わせて、あっという間にハンマーのようなものを組み上げた。そして、それを地にたたきつける。
「ほ~!」
驚いたようにフルーティアは立ち上がり、目を見開く。衝撃で壊れたハンマーを。さらにまた組み替えて揺籃は次に斧のようなものを作った。また、それをぶんぶんと振り回して見せる。
「へー、面白い! でも中身はいったいどんな子なのかしら」
ん~~~、とフルーティアは頭が肩につくほど首をかしげ、そして演武の終わりに拍手を送るのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【神速反応】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
葛葉・穣
連携・アドリブ歓迎
領主様はギャップがお好き、と……ああ、茶化している場合ではありませんね
仲間の【プラチナチケット】があるとはいえ、淫魔と対峙して話すからには、やはり己の力で受賞して近づきたいものです
日頃は交渉と妖力頼みのぼくがギャップを狙うなら、やはり力強さを示すのが有効でしょうか
得意分野とはいえませんが、技能「貫通撃」を使って、素手格闘の演武を披露します
可能ならコンテスト前に【書物解読】で力強い動きの流派を予習し、技能「計略」で、少しでも苛烈に、強そうに見せかけたいところです
もちろん、この一撃をフルーティアに届かせてみせる、その闘志と気迫も見せつけていきましょう
お覚悟を、領主様
アッシュ・シレスティアル
心情
主人に煽てられて俺もついつい出たくなっちまったってわけだ。
意外性ときたか…まぁなんとかなるだろ。
コンテスト
「演武の前に一曲失礼させてもらうぜ。」
入場後最初に勇奏剣を横笛のように構えて短く一曲奏でて、幻影騎士を呼び出す。
「さぁ準備は整った、それでは始めさせてもらうぜ。」
そしたら勇奏剣を持ち直し、幻影とともに片手剣による剣舞を披露する。さっきまでの静けさとは逆に力強く相手に打ち込む様をアピールし、さらに踊るかのような足捌きや受け流しでスマートな動きをアピールしただ力任せなだけではない様を見せつける。
選ばれれば万々歳だが、ダメなら大人しく待機させてもらうぜ。
※アドリブ歓迎
マリアラーラ・シルヴァ
ヨハンお兄ちゃん(以下、お兄)と演劇的演舞する
単純な武術しても勝ち目ないので
華やかさで勝負だよ!
お兄に[夢の剣]を貸して離さないよう手と縛って
マリアは黒マント姿で登場するよ
英雄詩唄いつつファイアポイという炎を振り回す踊りしながら
炎部分をお兄が構えてる剣に当てるの
衝撃で剣が泳いじゃうけど
みんな炎と剣に目が行くから
跳弾で逆から[ちょうど良い石]を剣にぶつけて軌道修正なの
炎を凌がれた黒マントはお兄に飛びかかるけど
熟達した切り上げ一閃
【プリンセスワルツ】でマントだけ切らせ飛び込めば
黒マントからマリアを救い出した勇者お兄の誕生なの!
一点集中練習してきた切り上げが
お芝居にしては…ってギャップに映ればいいな
イクサ・スメラギ
ギャップ…ギャップもえ、ってやつかあ
俺は「チビがデカい武器を振り回す」位しか思い浮かばないんだけど
優勝候補のあの人とか、ヨハンって人とか
一般人が優勝してパーティーに招かれた時の事を考えて
残留効果を残すためにも、参加してみんよ
俺の竜骸剣、実はデカくてゴツい
これをぐるぐる振り回したり
空中に投げつつバク転して受け取めたり
グラップルの動きも取り入れながら、曲芸みたいなコトしたりして
たまに振った勢いに衝撃波も加えて
ぶん!ぶぉん!って振り切ってみせたりすんよ
ジャンプから地面に叩きつけたりもして
やるからには全力!だれど
つっても俺ガキんちょだし、まさかなあ
ま、これが他の仲間を目立たせる事に繋がればいっかなって
(「領主様はギャップがお好き、と……ああ、茶化している場合ではありませんね」)
葛葉・穣(まだ見ぬ母の子守唄・g02274)は、いつも通りの穏やかな空気感を纏い、静かに歩み出る。真っ白な肌が、日差しに照らされて月光のように淡く輝いていた。
「ふわ~、これはまた美形が来たものね」
フルーティアは小さく舌なめずりをして、おっと、と唇を手で隠す。その間に、穣は予習しておいた力強い動きの格闘技の動きを思い出す。
(「……よし」)
すぅ、と小さく息を吐き、そして吸った。日頃は交渉と妖力頼みの穣。見た目通り、と言っては失礼だが、武術はさほど得意分野とは言えない。けれど……。
(「見せる、のであれば!」)
相手のいない演武だからできることでもある。力強く動き、止めとのメリハリをつければ力強さは演出できる。そして。
(「もちろん、この一撃をフルーティアに届かせて見せる
……!」)
その赤い瞳を、バルコニーにいるフルーティアへ向ける。
「んっ?」
穏やかな瞳に灯った確かな闘志、そして纏う気迫。フルーティアの背をぞくりと快感が走り抜ける。
お覚悟を、領主様。
唇だけが、そう動いた。演武を終えて、穣はふわりとほほ笑み、先刻までの苛烈さがなかったかのように優雅に一礼をする。
「何……これ……」
フルーティアは高鳴る胸を抑え、ほうっとため息をついた。
宿屋の主人に煽てられて、ついつい出たくなってしまったアッシュ・シレスティアル(蒼き疾風の復讐者・g01219)だったが、意外性を出すことなら何とかなりそうだ。彼には、勇奏剣がある。
「演武の前に一曲失礼させてもらうぜ」
名を呼ばれて歩み出たアッシュは、勇奏剣を横笛のように構え、そっと唇を添える。
「あら」
彼の出で立ちから、すぐに演武に入ると思っていたフルーティアは、開幕で涼やかなメロディを奏でるアッシュに目を見張る。短く一曲奏でれば、幻影騎士がアッシュの対面に現れた。
「さぁ準備は整った、それでは始めさせてもらうぜ」
勇奏剣を剣として持ち直すと、幻影とともに片手剣による剣舞を披露する。
「あら、あら!」
笛を奏でていた静けさとは逆に、力強く相手に打ち込む様が雄々しい。フルーティアは思わずバルコニーの手すりから身を乗り出した。さらに、踊るかのような足捌きや受け流しを見せ、力任せの演武ではないことをアピールする。
「いいわね、……こっちも、おいしそう……」
フルーティアはほくそ笑み、演武を終えたアッシュの全身を嘗め回すように見た。
(「ギャップ……ギャップもえ、ってやつかあ」)
うーん、うーん、とぎりぎりまで頭を抱えていたイクサ・スメラギ(かっとび特攻・g00251)だが、意を決して出場することにした。一般人がもしパーティーに招かれたら、自分の残す残留効果が何か役に立つかもしれないと考えたのだ。
(「まあ、俺は「チビがデカい武器を振り回す」位しか思い浮かばないんだけど……」)
とことこ、とその場に出てきたイクサは、ひとつぺこりとお辞儀をした。
「まあ! ちっちゃい。かわいい~!」
フルーティアはイクサの姿を見てキャッキャと燥ぐ。
「いっくぜぇ!」
デカくてゴツい竜骸剣を、ぐるぐると振り回す。
「あらあら! 小さいのにとってもパワフルね」
「よ、っと!」
竜骸剣を空中に投げ、そして宙返り。降ってきた剣を受け止める。
「いやん! 危ないわよおチビちゃん大丈夫~!?」
フルーティアは手に汗握り、イクサの動きを見つめる。
「まだまだ!」
剣を振る勢いに、衝撃波を加えて派手に見せる。ぶん! ぶぉん! と風を切る音とともに、豪快に剣が振られる。
「これ、で! フィニッシュ!」
跳躍し、地面に勢いよくたたきつける。その小さな体から放たれたとは思えぬほど、重たい音とともに演武が終わった。
「やるわね、おチビちゃん……」
フルーティアは手を叩きながら、小さくつぶやいた。
「行くよ、ヨハンお兄ちゃん!」
マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は、ヨハンの手を引いて進み出る。
「う、うん……!」
単純な武術をしても、ヨハンの技量では勝ち目がない。なので、取った作戦は華やかさの追求だ。
ヨハンに、夢の剣を持たせる。取り落とすと困るので、手に縛って固定して、だ。黒いマントを纏ったマリアラーラは、それじゃ始めるよ、とヨハンに宣言した。ヨハンが、頷く。
「ペアの演武なのね、随分と気弱そうな男の子ねぇ」
フルーティアは、その言葉の後に、でもおいしそう。と付け足す。マリアラーラは英雄詩を唄いながらファイアポイを始める。
「あらまあ、小さいのに見事ね」
それだけじゃないよ、とばかりに、マリアラーラは炎をヨハンが構えている剣に当てる。その衝撃で、剣が泳ぐ。軌道修正のために、マリアラーラはちょうど良い石を剣にぶつけて、炎をもう一度当てた。次に、マリアラーラは炎を捨てると勢いよくヨハンに飛び掛かっていく。
(「今だよ!」)
小さな声で合図をしてやると、ヨハンは剣を懸命に振った。切り上げ一閃。ヨハンは正直怖かった。中にいるマリアラーラも一緒に斬ってしまったら……? しかし、マリアラーラは練習中からずっと笑って励ましていた。――大丈夫! マリアはぜったい避けるもん!
約束通り、プリンセスワルツの見事な身の返しで、マリアラーラはマントだけ切らせてヨハンの腕の中に飛び込む。剣を持つのとは逆の手で、しっかりとマリアラーラを抱きとめるとヨハンはほっと息を吐いた。
「ありがとー! 勇者様!」
勇者ヨハンの誕生なの! と拍手を煽る。
「キャーッ! ヨハンちゃん! すてき!」
フルーティアは、ヨハンが見せた大胆な切り上げにすっかり夢中で大きく手を叩いている。ヨハンとマリアラーラは顔を見合わせ、笑った。
「ん~、今日はみんな素敵だったわね……んん……」
フルーティアは悩みながら、さらさらと招待状を書く。
4通の招待状には、それぞれ『穣様』『アッシュ様』『イクサ様』『ヨハン様』と、名前で宛名が綴られていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【書物解読】LV1が発生!
【プラチナチケット】がLV2になった!
【士気高揚】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
葛葉・穣
ようやく対面できますね、領主様……いえ、淫魔フルーティア
以前に対面で話した『彼女』は、快楽を求める一方、戦いや責任を好まなかった
そして、ぼくらディアボロスが一般人とは異なることを見抜いていた
今回会う『彼女』も、そうなのでしょうか?
興味があります
賓客に相応しい服装で参加
「お久しゅうございます、フルーティア様」
『再会した』ていで挨拶し、反応を伺う
「貴女の美と魅力は、オーストリア全土に轟いておりますよ」
彼女が『同名で各地の人間を食べている』ことを知っている旨、暗にほのめかす
同名で各地に現れるアヴァタール級の敵が、どの程度の記憶を共有しているのか、会話の中から引き出したい
可能なら技能の誘惑・計略を使用
マリアラーラ・シルヴァ
フルーティア(以下、黒ベー)にご挨拶して
マリアとヨハンお兄ちゃん(以下、お兄)の仲を見せつける。
この後の事を考えて
お兄は一般人だから脅威に値しない事を黒ベーに印象付けたいの。
――そうすればきっと油断してくれるよね。
勇者様なお兄には自信持ってもらうためにも[夢の剣]を預けておくね。
そして一緒に黒ベーに挨拶と招待のお礼をしに行くよ。
でも黒ベーったらお兄の事とっても気に入って誘惑しちゃうかも…
そんなのヤだからもし挨拶中にぽーっとしたら
お兄の服を引っ張って上目遣いして[誘惑]し返すよ!
[誘惑]上書きでマリアのこと警戒するかもだし
他の皆がお兄を気遣ってくれてるのもバレちゃうかもだけど
仕方ないの。
諸々歓迎
●享楽の宴
その夕べ、フルーティアの屋敷では彼女のお気に入りを招いたパーティーが開かれることになった。
(「ようやく対面できますね、領主様……いえ、淫魔フルーティア」)
葛葉・穣(まだ見ぬ母の子守唄・g02274)は、賓客に相応しい礼服をきっちりと着込み、パーティー会場に足を踏み入れる。
(「以前に対面で話した『彼女』は、快楽を求める一方、戦いや責任を好まなかった……そして、ぼくらディアボロスが一般人とは異なることを見抜いていた」)
……今回会う『彼女』も、そうなのだろうか? 穣は、興味が勝っていた。豪華な調度品で彩られたホールの奥に、彼女の姿を認める。
「お久しゅうございます、フルーティア様」
「あら、穣様。お昼のコンテストでは、とても素敵だったわよ」
振り向いたフルーティアは、にっこりと微笑み、答える。でも、久しいというほど時間は空いていないわ、と続けた。
「そんなに私に会いたかった?」
くす、といたずらっぽく笑う彼女に、穣はなるほど、と心の中で頷く。
(「……以前に戦った『私』のことは、知らない……」)
「貴女の美と魅力は、オーストリア全土に轟いておりますよ」
同名の淫魔が各地で人間を取り殺しているのを知っている、と暗に仄めかす。
「まあ! 本当? 私ってそんなに有名人なの? ……お世辞でもうれしいわ」
頬に手を当てて、照れるそぶりを見せるフルーティア。穣の発言に含みがあることに、気づいてはいない。ただ、彼が『ただの人間ではない』ということには気づき始めていた。
「あなたみたいな方と今宵を過ごせるなんて、私、とても幸運ね……」
だって、たくさんエネルギーを持っていそうだもの。
フルーティアは、妖しい笑みをさらに深めるのだった。
「あっ、あわわ! 僕なんかがお招きいただいてよかったのかなぁ」
だって、これはマリアちゃんのおかげじゃないか、とヨハンはマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)に半ば引きずられるようにして会場にやってきた。
「いーの! 二人でいただいた招待状……っていうか、ヨハンお兄ちゃんがもらった招待状じゃない!」
ほら、自信をもって! とマリアラーラは自分の夢の剣を再度ヨハンに持たせる。
「あっ、わわ、僕にはもう剣は必要ないよっ……」
だって、ろくに振るえないんだから、とヨハンはマリアラーラにつき返そうとする。
「ん~ん! コンテストのとき、これでマリアを助けてくれた勇者様なんだし、持ってた方がカッコつくもん!」
「そ、そうかな」
さあ、挨拶しにいこう、というマリアラーラに、おどおどしながらヨハンはついていった。
「ほら、お兄ちゃん!」
「あっ、の、こんばんは、フルーティア様。本日はお招きいただきありがとうございまふ」
大事なところで噛んでしまった。ぼ、とヨハンの顔が羞恥に染まる。
「んふふ、緊張しなくていいのよ、ヨハン様」
かわいらしいお姫様もようこそ、とフルーティアはマリアラーラに視線を向ける。
「えへへ、ありがとーございます!」
フルーティアはそっとヨハンの手を取る。
「……この後は、小さなお姫様抜きで逢瀬いたしません事?」
「はわ……」
真っ赤になって目を泳がせるヨハンを見て、マリアラーラは、むむっ! と眉間にしわを寄せる。
(「く、黒ベーめえぇぇぇ」)
負けてはおれぬ! とばかりに、マリアラーラはヨハンの服の裾をくいくい、と引っ張った。
「ん?」
「ヨハンお兄ちゃん、マリアのこと……おいてかないよね?」
愛らしくうるんだ瞳は小動物よろしく庇護欲を掻き立てる。
「もちろん。マリアちゃんは僕から離れないでね。迷子になっちゃわないようにね」
ここでは僕が保護者みたいなものだものね、とヨハンはマリアラーラの頭をぽんぽん、と撫でる。
フルーティアの頬が、わずかに引き攣った。
「こぉんなに小さいのに、大した魔性のお姫様ですわね、ふふ……」
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
アッシュ・シレスティアル
心情
「相手はクロノヴェーダといえど美人さんに誘われるのは男として嬉しい限りだな。」
目的は忘れてないが、初めての淫魔との遭遇で好奇心の方が勝っている
対話
「お招きいただきありがとうございます、フルーティア様」
「演武を披露するのは初めてでしたが、フルーティア様のお目にかなったのなら頑張って考えた甲斐があるってものです。」
奴が俺らの正体に気づいて誘ってることは予習済みだがそれに気づいてないふりをする
由緒ある家庭の出なので礼儀作法は踏まえてる。
しかし女性耐性は思春期男子そのものなので過激な容姿を前に色んな所に目線が逸れては顔に戻す。
し会場の雰囲気が変わったら気を取り直して剣をとり戦闘態勢へ
※アドリブ歓迎
イクサ・スメラギ
とりあえず、きょろきょろしながら
開戦時にヨハンがうまく避難できるように
出口、もしくは家具の影とかの安全地帯までの
移動経路を確認しておくよ
えっ、あっ、ごめんなさい!
こんなパーティーに参加するの、初めてだもんで、つい…
ヨハンがフルーティアに近づきすぎないように
万一の時は間に割り込んで
フルーティア様って、きれいだしかわいーね!
フルーティア様の笛って、なんていうの?
俺楽器のコト、あんまり知らなくて…
俺にも吹けたりする?むずかしい?
フルーティア様のお友達は?みんなで一緒に演奏したりすんの?
なんて、敵側の情報も聞けたらいいんだけど
相手が俺らのコト知ってるんだったら
なーんだ、ちぇっ、つって戦闘モードに入るね
「相手はクロノヴェーダといえど美人さんに誘われるのは男として嬉しい限りだな」
アッシュ・シレスティアル(蒼き疾風の復讐者・g01219)は、素直に招かれたことへの嬉しさをあらわにする。もちろん目的は忘れていないが、彼の心中は初めての淫魔との遭遇で好奇心の方が高まっていた。
「まあ、パーティーってだけでちょっと心躍っちゃうよね」
イクサ・スメラギ(かっとび特攻・g00251)も、まさか俺も招かれるなんてな~、と笑う。珍しいものがいっぱいだ、なんて言いながらきょろきょろと視線を巡らせているが、それは物珍しさへの興味だけではない。いざという時にヨハンがうまく非難できるよう、出口や安全地帯までの移動経路を確認していたのだ。
「まあ、そんなにそわそわして……イクサ様、私はこちらよ?」
フルーティアがつかつかと歩み寄ってくる。
「えっ、あっ、ごめんなさい! こんなパーティーに参加するの、初めてだもんで、つい……」
ふわん、と甘い香りが鼻を掠める。フルーティアはイクサに視線を合わせるように少しかがみ、囁くように諭した。
「ふふ、紳士はまっすぐにレディの元に向かうべきだわ。練習しておきましょうね」
そちらは、アッシュ様ね? とフルーティアが身を起こす。その時に、ばいん、と豊満な胸が揺れた。
「お招きいただきありがとうございま……す、フルーティア様」
由緒ある家柄の出身ゆえ、礼儀作法は弁えている。美しい所作で腰を折り、礼をして顔を上げたところで、目の前にばるんばるん揺れるお胸がログインしてきたものだから、女性耐性については大変に思春期男性なアッシュは慌てて視線を逸らした。
「んふ、初心なのね、可愛い。でも、演武では優雅かつ勇ましくて素敵だったわね」
カッコいいのに、可愛いのね? と揶揄うようにフルーティアはアッシュに顔を近づける。
「はは、お戯れを……。演武を披露するのは初めてでしたが、フルーティア様のお目にかなったのなら頑張って考えた甲斐があるってものです」
「一生懸命な子って、好きよ」
すり、とフルーティアが身体を寄せてくる。待てそれ以上近づかないでくれ。そう思った時だ。
「フルーティア様って、きれいだしかわいーね!」
屈託のない笑顔でイクサがいう。
「まあ、素直な子」
「フルーティア様の笛って、なんていうの? 俺楽器のコト、あんまり知らなくて……」
これ? とフルーティアは横笛を手に取る。
「これはフルートよ。とても甘い音色を奏でるの……」
「俺にも吹けたりする? むずかしい? フルーティア様のお友達は? みんなで一緒に演奏したりすんの?」
矢継ぎ早に質問を重ねるイクサの唇に、フルーティアは己の人差し指を軽く押し当てる。
「駄目よ。レディの秘密をあまり探らないで……」
「えっ」
にたり、とフルーティアは笑む。
「ましてや、無理に暴くなんて……いけないわ」
フルーティアは横笛をとり、唇へとゆっくり近づける。
「来るぞ!」
会場の空気が、一変した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
アッシュ・シレスティアル
心情
イクサがいなかったら危なかったかもしれない…サンキューな。
それはそうといよいよ決戦だ、しっかり仕事させてもらうぜ。
戦闘
「まずはその演奏を止める!」
ブーステッドフィストを装備して最速で【ブーストスマッシュ】を打ち込む。
「散々可愛がられちまった分、お返しをさせてもらうぜ!」
「ちとばかしやりづらいが…打ち込む!」
戦闘はほぼ零距離でのインファイトを維持。
演奏の邪魔をして一般人が脱出できる時間を作る。
戦闘中は先ほどまでのような露骨な反応はしない…はず?
終了後
「何とか無事終わったな…それにしても色々すごかったな。」
頭の中で色々思い返し、これはしばらくは夢に見そうだと一人感慨に耽る。
※アドリブ歓迎
●戦闘、魔性の微笑み
横笛を唇に当てたフルーティアめがけ、アッシュ・シレスティアル(蒼き疾風の復讐者・g01219)は、ひらりと飛び上がり、その拳を思い切りフルーティアめがけて叩き込む。外からも内からも破壊せしめん力に、フルーティアは小さく悲鳴を上げた。
「まずはその演奏を止める!」
フルーティアは、くつくつと喉を鳴らした。
「激しいのね。嫌いじゃないわ」
気を取り直すように構えた横笛に、吐息を吹き込む。耳をふさごうとしても、遅い。それよりも早く、その甘いメロディーが、くらくらするほどの快楽の渦の中にアッシュを誘い込む。
「っ、んだ……これ」
ゆら、ゆらりと身体を揺らしながら、フルーティアはアッシュに近づく。はぁ、とアッシュは息をついて、何とかこぶしを握りなおしてフルーティアにかかっていった。
「あらあら」
「散々可愛がられちまった分、お返しをさせてもらうぜ!」
「できるものならね」
目の前で、また揺れるたわわな。とてもたわわな。直視するには刺激が強すぎるが、戦闘中にそうもいっていられない。アッシュは、フルーティアから離れまいと距離を詰めた。
「ちとばかしやりづらいが……打ち込む!」
大成功🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
マリアラーラ・シルヴァ
略称継続
お兄防衛
実は切り上げ演舞の時のマリアは
他の黒ベーを参考に勢いを再現して飛びかかってたの
だから【士気高揚】して合図すれば
黒ベーが一般人のお兄を人質にしようと
殺意無く飛びかかった所に見惚れた切り上げが閃くよ
きっと怯ませられるの
もし避けられても
演舞を思い出した黒ベーは
お兄の腕の中に飛び込むよね
でもそこにはマリアが先にいるから
お兄の代わりに抱き止めてあげるね☆
心配事があるの
全て終わった後にマリア達が顧みられない時の事
マリア達の怒が一般人に向いちゃう事
その時一般人が
守られるだけの「下」の存在ならきっと怒は止まらない
でも協力すれば肩を並べれる「対等な仲間」なら…
お兄なら見せてくれるの
人類の可能性を
蓑李・揺籃
フルーティアは鎧の中にいる我に興味深々のようであるが一般人がいる状況では鎧から出れないである
故にまずは【光学迷彩】で隠れつつ鎧を少し開き我が身から漏れるフェロモンをばら撒いて下準備するである
望み通り見せてやるでち!
ヨハンが避難を開始したら大声で呼びかけて注意を引き、フルーティアがあちしの方を向いた瞬間に明細を解き鎧から出るである
色んな意味でなかせたくなるらしいあちしの身体、性欲を刺激された状態で無視できるものならしてみるでち!
この鎧は一人用でち!
襲ってきたら鎧に立て篭もり、以降はフルーティアが演奏を試みる度に姿を見せて妨害でち
※出来ればダイス判定で立て篭もり失敗からフルーティアに頂かれる展開を
「ヨハンお兄ちゃんっ」
マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は、あの気弱な青年の名を呼ぶ。目の前でいきなり始まった戦闘に驚いて固まっていたヨハンは、マリアラーラを振り返った。
「なぁに、まだいたの?」
他の招待客はいつの間にか逃げ出していたのに。ちょうど良いわ、食べてしまいましょうか。そう言いながら地を蹴ったフルーティア。マリアラーラは必死に叫ぶ。
「ヨハンお兄ちゃん、剣を!」
さっきみたいに! と合図をする。舞い降りてくるフルーティア目掛け、剣を振るえと懇願する。マリアラーラには気になっていることがあった。すべてが終わった後、自分たちが顧みられないときのことだ。その時、自分は一般人を許せるだろうか。怒りを向けてしまうことは、ないだろうか。無償の愛だけで人を救えるほどではなかった。一般人が守られるだけの存在ならば、怒りを止めることができないかもしれない。もし、彼らが対等な仲間だったなら。
「今だよ!」
ヨハンなら、あるいは。
「う、うわあああ!」
タイミングは合っていた。ヨハンの振り上げた腕が、コンテストの時と同じく盾に一文字、閃く。しかし、フルーティアはそれを軽々と避けて見せた。
「おっと」
前髪の先端が切れて、はらりと舞う。ヨハンは振り上げた勢いのまま、後ろに尻もちをついてしまった。はぁ、はぁ、と肩で息をするヨハン。フルーティアは、下品な舌なめずりをしてにじり寄る。
「情熱的なのね。大丈夫、気持ちよく……殺してあげるわ」
駄目だ。ヨハンにはクロノヴェーダを打ち滅ぼす力はない。その命を奪うことはおろか、非力な青年にはこの淫魔にかすり傷さえつけられなかった。長く、整えられた爪が迫る。
「残念でした! 抱きとめてあげるのはマリアだよ☆」
滑り込むように、ヨハンとの間にマリアラーラが割って入る。チッ、と口惜し気にフルーティアは舌打ちをして、
「生意気な子猫ちゃんね」
と唇を歪めた。
「ヨハンお兄ちゃんっ! 逃げて!」
背後で腰を抜かしている青年に、叫ぶ。そして、歌いながら一撃、叩き込む。
「アハッ、セッション? 良いわよ、楽しみましょ」
フルーティアは手にした笛をまた奏でる。毒蜜の演奏が、マリアラーラを苛んだ。
「う、う……!」
苦し気に眉根を寄せるマリアラーラの背後から、がしゃご! と大きな音が響いた。蓑李・揺籃(宿命に抗う建築家・g01890)だ。【光学迷彩】で隠れながら、鎧を少しずつ、すこしずつ開き、フェロモンをばら撒く。ヨハンがなんとか立ち上がって背後に駆けていったのを確認してのことだ。なんでも、揺籃のフェロモンは色んな意味で一般人にはすごく大変とてもマズイものらしい(本人談)。
「我の鎧の中身、気になっていたのであろう!?」
「!?」
思わず、フルーティアはマリアラーラの後ろのその怪しげな鎧を見た。
「その声は……」
「望み通り見せてやるでち!」
フルーティアがこちらをしっかり見ていることを確認すると、揺籃は光学迷彩を解いて鎧から出る。
「あ、あぁっ!?」
――蠱惑振舞。揺籃の一族が背負うおぞましい宿命。性欲を刺激するフェロモンがぶわりとフルーティアを包む。
「な、な、なにこの子ッ」
「色んな意味でなかせたくなるらしいあちしの身体、性欲を刺激された状態で無視できるものならしてみるでち!」
フルーティアは背筋を駆ける何かにビクビクと身を震わせ、息を荒くする。
「このっ……私が小娘に興奮する……なんてっ」
悔しい、でも欲情しちゃう。
フルーティアはがくんと膝をつきながら、その唇を薄く開く。そして、甘い歌声で揺籃を誘った。
「この鎧は一人用でち!」
わるいなフルーティア! この鎧は一人乗りなんだ!
揺籃はそうして鎧に再び立て籠もろうとする、が。
「ふふ、させないわ」
とろりとした瞳で見つめてくるフルーティアが、鎧の隙間にその手を差し入れた。
「んぎゃ!」
「もっと見せて……そして私の歌で酔って……乱れるといいわ」
「うわああああやめるでちー!!」
無理矢理こじ開けられる鎧。さて、逃げ場がないぞ。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【現の夢】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
葛葉・穣
連携・アドリブ歓迎
ようやくお相手いただけますね、フルーティア様
ぼくの技、しかと届かせてみせますよ
貴女の心にも、命にも
演武で見せた、技能「貫通撃」の動きを応用しての【奪魂尾獣穿】
「今まで食べてきた人より、こちらでしょう? 貴女のご所望は」
『たくさんエネルギーを持っていそう』という発言をもとに『一般人よりディアボロスのほうが、獲物に向いているはず』と話を振り、反応を探る
なぜ、どの『フルーティア』もコンテストで見いだした一般人を最後に殺すのかも疑問ですね、聞けたら聞きたいところ
ヨハンさんに危険が迫ったら、ディフェンスと同時に【活性治癒】と【避難勧告】
【エアライド】で見出した、最適な避難経路を伝えます
イクサ・スメラギ
開戦と同時に避難勧告発動
ヨハンには戦闘範囲外、できれば外まで避難して貰う
それまでに攻撃がヨハンに行くようならディフェンスに向かうよ
万一怪我したら活性治癒を施しつつ
相手の攻撃を破軍衝の衝撃波で弾くようにして
ごめんねフルーティアサマ!
「まっすぐにレディの元に向かう」事ができなくて!
ヨハンの安全が確保されたなら
浮遊からのエアライドで弾けるように素早く動いて
調度品等の影に隠れて光学迷彩で近づいて接近戦を試みるよ
相手の攻撃は神速反応も用いつつ回避
音は調度品を壊す音で相殺できないかな?
撃破できたなら速やかに退避
ヨハンが領主殺しの犯人にされそうだったら現の夢の使用は止めて
俺らが泥を被った方がいいんじゃない?
「こちらもお相手していただかねば、ねえ」
葛葉・穣(まだ見ぬ母の子守唄・g02274)は、軽やかに舞うようにフルーティアに迫る。
「ようやくお相手いただけますね、フルーティア様」
「は……、本当にさみしがり屋さんなのね? 慌てなくても、ちゃんと遊んであげるわ」
揺籃の鎧の中身に夢中になっているフルーティアが、ようやく振り返る。
遊ぶですって? と笑顔のまま穣は眉を顰めた。
「ぼくの技、しかと届かせてみせますよ。貴女の心にも、命にも」
瞬間、穣の真白な狐の尾が貫いた。
「キャアアッ!」
悲鳴を上げて、揺籃から飛び退くフルーティアに、穣はにっこりと微笑みかける。
「今まで食べてきた人より、こちらでしょう? 貴女のご所望は」
「……ぐ、生意気なことをいうのね。でも……確かにそうだわ!」
フルーティアは横笛で精神を甘くしびれさせるようなメロディを奏でる。
「っ……」
強烈な力に耐えながら、穣はそれでも僅かに唇の端を吊り上げた。
「随分と余裕ね?」
「……あなたにとっては、良い獲物でしょう?」
「ふふ、そうね。苦痛にゆがむ貴方の顔、最高よ」
それにしても、と穣は息を切らしながら続ける。
「なぜ……最後はお気に入りを殺してしまうんです?」
まあ、と大げさに驚くふりをするフルーティア。
「人聞きが悪いわ。……完食してしまっただけよ」
美味しかったものだから。と、艶っぽく笑んで、フルーティアは桃色の唇をぺろり、と舐めた。そう言ったフルーティアの表情も、ここまでに蓄積したダメージで痛みにゆがんでいる。その間に、己に近づく影があるのにフルーティアは気付いていなかった。あまりにもこちらの獲物に夢中になりすぎたからか。背後には、もうイクサ・スメラギ(かっとび特攻・g00251)が迫っていた。まっすぐに向かってきていたのではなく、他の仲間がフルーティアと対峙している間、調度品の間を縫うように移動してきたのだ。不意に姿を現した小さな蛮族の姿に、フルーティアは弾かれるように顔を上げる。
「ごめんねフルーティアサマ!」
ひゅ、とイクサの身体が舞い上がる。
「……『まっすぐにレディの元に向かう』事ができなくて!」
言葉尻に合わせ、イクサの握りしめられた拳が勢いよくフルーティア目掛けて振り下ろされる。それと同時に、強大な衝撃波が弾けた。
「あぁぁっ!!」
激しい打音、何かが折れ砕ける音と共に、フルーティアはその場に崩れ落ちる。
「く、……こんな……醜い終わり……」
美しかった顔面を両手で覆うようにしてフルーティアは倒れ、そのまま動かなくなった。
「もうここに用はないよな? ……行こう」
ディアボロスたちは急ぎ、屋敷を後にする。一般人たちは無事に逃げおおせたらしい。
「ヨハンお兄ちゃん、大丈夫かな……」
「屋敷を見た感じ、みんな逃げきれたみたいだし大丈夫だろ」
「はい、一般人の方はぼくたちのことは忘れてしまいますから」
一般人たち……ヨハンも、ディアボロスたちがトレインに乗ってここを去ればやがてこのことは忘れる。誰かに屋敷の主殺しの嫌疑かかけられることも無いだろう。
「何とか無事終わったな……それにしても色々すごかったな」
ぽつり。アッシュが呟いた。揺籃も、鎧の中からか細い声で答える。
「大変な目に……あったでち……」
イクサや穣はフルーティアのボディにそこまでのダメージを受けてはいなかったが、フルーティア曰く初心でピュアなアッシュには少々刺激が強かったようで……。
(「しばらくは夢に見そうだ……」)
吉夢か? 悪夢か? アッシュは一人、感慨に耽るのであった……。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【狐変身】LV1が発生!
【エアライド】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
【ガードアップ】がLV3になった!