リプレイ
ベアトリス・リュウフワ
品性の欠片もない、低俗な輩どもめ――。
目にするのもおぞましい。我が剣の錆にしてくれよう。
向かってくる針に臆することなく、格の違いを見せつけるかのように堂々と立ち振る舞いますわ。
剣を用いた受け流しと必要最低限の回避動作を合わせ、針の群れをいなしながら接近。
頃合いを見計らって勢いよく地面を蹴り出し、接近と共にパラドクスを発動。
その勢いのままに剣を振るい、叩き斬って差し上げますわ。
――と、このような流れになってくれれば良いのですが、派手なパラドクスである以上、農奴たちを巻き込んではいけません。
当然ですが、攻撃の際にはクロノヴェーダのみが命中するように立ち位置や状況はしっかりと把握、観察しておきます。
●
「品性の欠片もない、低俗な輩どもめ――」
ベアトリス・リュウフワ(高慢たる剣・g04591)はゴミを見るような目でブラッドメイガス達を見た。
彼女らは、畑の至る所で農奴を監視し、好き勝手に鞭を振るっている。
それはベアトリスの神経を逆撫でした。冷たい風が頬を打つ。だが、そんなことは、今はどうでも良い。
ベアトリスはすぐに畑に飛び込み、ブラッドメイガスの真正面に躍り出た。
「あら、お客様でして? 本日、パーティーの予定はありませんのよ」
1体のブラッドメイガスがベアトリスを見た。
互いに今から何が始まるのか、すでに理解している。
敵の戯言に付き合う必要はなかった。
ベアトリスが剣を手に取る。
「目にするのもおぞましい。我が剣の錆にしてくれよう」
「まあ?! 野蛮な戦いにいらしたの?」
わざとらしく驚きながら、敵が闇の魔力を放出した。その他の敵個体がクスクスと笑う。テリトリー内、そして数の有利が敵を余裕ぶらせているのだろう。
「ひ、ひぃ……」
周囲にいた農奴が、腰を抜かしながらズルズルと後退した。
だがブラッドメイガスは気にしない。敵の興味は全てベアトリスに向けられている。
それを承知でベアトリスは大きく一歩前に出た。
「――黙れ」
そして地面を蹴る。
一気に黒の瘴気を解き放ち、あっという間に敵の懐へ。そのまま、剣を横薙ぎに振るった。
「あらあら、挨拶も満足になさらないなど、無作法極まりないですわ」
ブラッドメイガスが無数の針を操る。
しかしベアトリスは恐れない。
「その減らず口ごと叩き斬って差し上げますわ」
敵の魔力に臆することなく、続けて剣撃を繰り出した。平時の精彩さには欠けるが、単純でただただ相手を撃つだけの攻撃の威力は絶大だ。
一撃二撃と攻撃が入り、何撃目かで敵の身体を大きく穿った。
「そ……」
ブラッドメイガスは吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。
弱々しく放たれた反撃のブラッディニードルは、ベアトリスの身体を傷つけるところまで飛ばなかった。
そして、そのまま敵が崩れて消える。
「……皆様を巻き込んではいませんわね」
ベアトリスは、農奴たちに被害が及ばなかったことに安堵した。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
火撫・穂垂
ここの火は、どれも弱ってる。
悪意の風にさらされて、今にも吹き消されそう。
……うん、うん。
そんな風は、元から断つ。
戦いとは、痛いもの。
ボクは、あまり顔には出ないし、少しくらい、食らったって、へーき。
致命傷さえ、食らわなければ、わざわざよけなくても、いいかもね。
それに、食らって流れたボクの血は、ボクの意志で、炎となる。
喰火。
キミ達が振りまいた悪意が育てた、憎悪の火。
ボクが血を流せば流すほど、キミ達に食らいついていくよ。
キミ達は、ボクを傷つければ傷つけるほど、不利になっていくんだ。
ついでに、熱波の支配者で、周囲を暖めておく。
多少は、周りのみんなも、楽になるはず。
ディアボロスとクロノヴェーダの戦いが始まった。農奴達は、遠巻きにそれを眺めている。
そんな彼らを見て火撫・穂垂(奉火・g00006)は静かに頷いた。
「ここの火は、どれも弱ってる。悪意の風にさらされて、今にも吹き消されそう」
農奴達の瞳は、いまだ虚ろ。それならば――。
「……うん、うん。そんな風は、元から断つ」
穂垂はすぐに敵の前に飛び込んだ。
「またしても、無作法者ですか。仕方がありませんね」
ブラッドメイガスはこれ見よがしに無数の針を周囲に飛ばした。その他の個体も、余裕の笑みを浮かべて穂垂を見ている。
そんな中、穂垂は真っ直ぐ敵に向かって歩いた。
「少しくらい、食らったって、へーき」
戦いとは、そもそも痛いもの。致命傷さえなければ、わざわざ避ける必要はないのだと。
「この針をくらって、同じことが言えるでしょうか!」
敵が無数の針を放出する。
対する穂垂は、左腕の傷から出た血を媒介にして黒炎を生み出した。
「火撫の名の下に赦す。喰らえ」
これは『悪意』を種火とした黒炎だ。ブラッドメイガスが振りまいた悪意が育てた、まさに憎悪の火。
喰火は勢いを増して膨れ上がり、そのまま敵の身体に食らいついた。
火に焼かれながら、敵も反撃に出る。
「……くっ。あなたはブラッディニードルの餌食になりなさい……!」
針の雨が穂垂に降り注いだ。戦いを見ていた農奴が「ひっ」と悲鳴をあげる。針の雨は、見るからに恐ろしい攻撃だ。
だが、穂垂はその場を退かなかった。
敵の思惑通り、傷口から血が垂れる。
ブラッドメイガスが笑った。しかし――。
穂垂の血はそのまま喰火となって標的に襲いかかった。
「ボクが血を流せば流すほど、キミ達に食らいついていくよ」
「な……に?」
気づけばブラッドメイガスの身体は崩れかけている。
「私の……からだが……?」
ただ奪うだけの黒い炎は、飲み込むようにして敵を喰らいつくした。
1体のブラッドメイガスが完全に消滅した。それを見た農奴達がほうと息を吐き出す。
穂垂は火炎を利用して周囲を温めながら、農奴達の緊張が少し解けた様子を見た。
成功🔵🔵🔴
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
アルラトゥ・クリム
分かっちゃいたけど…『最低』って言葉も勿体ない連中だね。
せめてその卑俗な性根、希望の種に変えさせて貰うよ!
鞭打とうとする敵に向け、剣形態のブレードガンに纏わせた魔力刃を放ち
ぶった斬られてこちらを振り向いた連中に向け
左手甲のDEを顔の高さに掲げ、思い切り見栄を切って敵の気を引く
「さあ、最後の希望のご登場だよ。ショータイムだ!」
ブレードガンに魔力刃を再度纏わせ、一切臆する事無く敵中に突入
殺陣が如き立ち回りと、XMA宜しき体捌きにて華麗に切り結び
舞うが如く、多数の敵を同時に相手取り悉く斬り倒す!
敵の蝙蝠も対処は同様
魔力刃を纏わせたブレードガンを華麗に舞わせ、群がる先から斬り払う
アドリブ&絡み連携歓迎
伊狩・真琴
……随分と分かりやすく悪党してくれてるじゃねえか。
気兼ねなくブッ飛ばせそうだな。
元より小細工は得意でもねえしな。
こっちが上だって見せつけるんなら、攻撃を避けないくらいしか無えか。
痛えのなんか我慢すりゃいい。
せいぜい獰猛に笑って、余裕そうに見栄を張るとするか。
真っ直ぐ堂々と攻撃を受けながら近づいて、
【鬼神変・霹靂】で捕まえた相手を思い切り地面に叩きつける。
地面に平伏させるってのは分かりやすくこっちが上だって示せるしな。
こんな蚊が刺したような真似でアタシが倒せるかよ!
テメエら全員芋の代わりに埋めてやるから覚悟しやがれ!
農奴を物のように扱い、非道の限りを尽くすブラッドメイガス達。そんな敵の様子と農奴達の惨状を見て、伊狩・真琴(成鬼・g02897)は奥歯をギリと噛んだ。
「……随分と分かりやすく悪党してくれてるじゃねえか」
だが、敵があの様子であれば気兼ねなくブッ飛ばすことができると思う。
「今日は本当に侵入者が多いですね。早く片付けて、収穫を終わらせなければなりませんのに」
ブラッドメイガスは無数の針を空中に展開して真琴を見た。
闇の魔力を固めたそれらは、肉体を貫く強力な攻撃になるだろう。おそらく激痛が走るとも見て取れる。
だが真琴は、堂々と真正面から敵に向かっていった。
戦いの様子を見ている農奴達に、ディアボロスが格上だということを印象付けたい。ならば、あえて敵の攻撃を避けることなく。
(「痛えのなんか我慢すりゃいい」)
せいぜい獰猛に笑って余裕そうに見栄を張る、というのが真琴の結論だった。
「ご覧なさい。この針は、刺さるととても痛いのよ」
嘲るような敵の言葉を聞き流し、真琴は己の腕を異形巨大化させる。
「テメエら全員、芋の代わりに埋めてやるから覚悟しやがれ!」
そして、そのまま敵の首根っこを掴み、勢いよく地面に叩きつけた。その勢いは凄まじく、衝撃音が戦場に響く。地面から雪と粉塵が舞った。
「……あ、がっ……あ゛?!」
ブラッドメイガスが拘束から逃れようと真琴の手の下で藻掻く。
敵の魔力が赤く周囲に飛び散り、針が真琴の頬を傷つけた。
「こんな蚊が刺したような真似でアタシが倒せるかよ!」
敵の反撃にも怯まない。真琴は、ますます敵を押さえつける腕に力を込めた。
「こ……の……!」
魔力で作った針を放出し、敵が抵抗を続ける。
とはいえ、あのクロノヴェーダを地面に平伏させているという状況は、かなりのインパクトがある。
戦場の外で成り行きを見ている農奴達は、地に伏しているブラッドメイガスを呆然と眺めていた。
少しずつだが、ディアボロス達の活躍が農奴達の心を溶かしていっているようだ。
「さあ、ブッ潰れろ!」
最後にありったけの力を込めて敵の身体を粉砕する。
「……ぁ……」
ブラッドメイガスは、抵抗する力も全て失い消えていった。
さて、ブラッドメイガス達の所業に眉をひそめたのは、アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)も同じだ。
「分かっちゃいたけど……『最低』って言葉も勿体ない連中だね」
農奴達の虚ろな瞳が、その全てを物語っている。
けれどディアボロス達が戦うことで、彼らの瞳に少しずつ感情が戻ってきているようだ。
「お客様? 野蛮な行動はご遠慮いただきたいですわ」
ブラッドメイガスが鞭をしならせ地面を打った。その動作に慣れていることが分かる。今までどれだけの農奴を鞭打ってきたのだろうか。想像するだけで嫌な気持ちになった。
アルラトゥは真っ直ぐ敵を見据える。そして、左手甲の『Dimension Eater』を掲げて宣言した。
「さあ、最後の希望のご登場だよ。ショータイムだ!」
せめてその卑俗な性根を希望の種に変えさせて貰うだけだ。
「野蛮な戦いを好まれますか。作業の手を止めたこと、その血と生命で贖っていただきます」
一方のブラッドメイガスは、それを聞いてせせら笑う。そして、血の色をしたオーラを無数のコウモリに変え、それを広く周囲に飛ばした。
白い雪の景色の中、オーラの赤がよく目立っている。
「行くよ!」
魔力の刃をブレードガンの刀身に纏わせ、アルラトゥは一気に跳躍した。
「く……!」
慌ててブラッドメイガスがコウモリを飛ばす。
時間稼ぎか牽制のつもりか。
アルラトゥの目の前を埋め尽くすように、コウモリと化したオーラが群がってくる。
「それも含めて、悉く斬り倒す!」
まずはひと薙ぎ、コウモリを斬りつけてジャンプ。
アクロバティックな動きで位置を変え、アルラトゥは敵の懐に飛び込んだ。
「な……速い……っ」
「これからが本番だよ!」
言ったそばからブレードガンを華麗に舞わせる。
最初は正面から斬り、敵の対応を見て右に移動。次の呼吸で刃を振り下ろすと、ステップして背後へと回り込む。
息をもつかせぬ立ち回りで、アルラトゥはブラッドメイガスの身体を容赦無く斬り刻んだ。
「そ、んな……」
刃に斬られ、くるくると踊らされながら、敵は身体を失っていく。
その回転が止んだとき、敵はバタリと崩れ落ちた。
「まさか……、監視者が倒された……?」
気がつけば、農奴達はディアボロスの戦いを食い入る様に見ていた。
――もしかしたら助かるかもしれない。
淡いながらも、希望の灯火が彼らの瞳に灯っていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【浮遊】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
●自己愛の化身アルカード
「ちょっと! 一体何の騒ぎ? アタシの邪魔をしようっていうの?」
自己愛の化身アルカードがようやく前に出てきた。
「ふん! 役に立たない下僕どもね!」
言いながら、倒れたブラッドメイガスを蹴りつける。それからアルカードはジロリとディアボロスへ視線を向けた。
「アタシへのお目通りは許していませんの」
敵の力が膨れ上がっていく。
それは自在に変化する闇の力だ。
闇の槍や大量のコウモリを作り上げることも可能。あの闇に囲まれたなら、逃れることは困難だろう。
「まあ、そこのクズどもに混じって収穫作業をするなら、使ってやってもいいけれど?」
両腕を組んで立つアルカードは、ディアボロスを敵と認識したようだ。
「もし戦うというのなら、アタシに直接殺されることを光栄に思いなさい」
農場主である彼女を倒せば、農奴を開放することも出来るだろう。
ディアボロス達はアヴァタール級クロノヴェーダとの戦いを始めた。
伊狩・真琴
殺されることに価値も名誉もあるわけねえだろ。
それと、死ぬのはテメエの方だ。
はん、コウモリの群れか。
こんだけ居れば避けるのは無理だろうがな、
こっちを舐めて甚振るような戦い方してっから、
致命傷を負うまでに時間がかかりすぎんだよ。
広がって飛び回ってる分だけ群れの厚みが薄くなってるからな、
チマチマ群がってくるのなんざ無視して、
【鬼神変・羅刹脚】で真っ直ぐ一点突破すりゃ群れを突き破れる。
一々やることが悠長なんだよテメエは!
今度はテメエが蹴っ飛ばされる番だ!
「殺されることに価値も名誉もあるわけねえだろ」
アルカードの言葉を聞いて、伊狩・真琴(成鬼・g02897)が表情を険しくした。
「それと、死ぬのはテメエの方だ」
と、敵の真正面に立つ。
アルカードは真琴を見てせせら笑った。
「本当に分からないのかしら? 『アタシに』殺されるから価値があるのよ」
そして闇に浸した髪から大量のコウモリを作り上げる。
「そうね、だから、アタシ以外がすることについては無価値ね。ええ、分かります」
噛み合わない会話を聞き流し、真琴は空を埋めるコウモリの大群を見た。
あれだけの数をすべて避けるのは無理だろう。
だが個々の攻撃を考慮すれば、こちらが致命傷を負うまでには時間がかかるのでは、と思う。
「とにかく、ブッ飛ばす!」
ともあれ、敵を倒す。
真琴は己の脚を異形巨大化させ、地面を思い切り蹴った。
「そう、アタシに倒される名誉を選ぶのね」
アルカードがコウモリに指示を出す。コウモリの群れは、真琴めがけて一斉に飛びかかってきた。
それらは、あるいは光線を出し、あるいは直接噛みついて真琴を苛む。
「っ……! こっちを舐めて甚振るような戦い方してっから、致命傷を負うまでに時間がかかりすぎんだよ」
傷が増えていくのもお構いなしに、真琴は敵の懐に飛び込んだ。
「あらあら、そんなに傷だらけで大丈夫かしら。アタシに跪く力は残っていて?」
「言ってろ! 今度はテメエが蹴っ飛ばされる番だ!」
真琴は凄まじい脚力を使い、跳躍。勢いをつけて飛び蹴りを繰り出した。確かに敵の身体を蹴った感触が脚に伝わってくる。
「ふふっ。アタシに届いたのね。それだけは褒めてあげてもよろしくてよ」
アルカードは吹き飛ばされないようその場で踏ん張り、コウモリたちを呼んだ。
コウモリの群れは主の命令に従い真琴を襲う。
「一々やることが悠長なんだよテメエは!」
「あら、けれど見ているアタシは楽しみを感じるわ」
コウモリたちが群がる様子を見てアルカードが笑う。
敵の言葉は鬱陶しい。だが、一撃食らわせることには成功したのだ。真琴はそれを確認し、傷を負いながら一旦その場を退いた。
成功🔵🔵🔴
効果1【落下耐性】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
久那戸・詠
吸血鬼……実際に武器を手にして戦うのは初めてだ
上手にやれるかなんてわからない
でも。僕はここにいる。戦うために居る
やれることをするんだ
とはいえ、速いな……!
それにこのコウモリの物量が厄介
吸血鬼の操るコウモリに血を吸われるなんてゾッとしない(伝承知識)
動きを【観察】しながら回避に徹して、簡易な【召喚】で形にならない小妖怪を呼び出してコウモリを凌がせながら
──僕の武器は銃。ただの、拳銃
この状況じゃ狙いなんてつけられないし、距離を取れば吸血鬼には致命打なんてなりえないだろう。向こうもそう思ってるはず
その油断を突く(不意打ち)
この弾丸が通る路は、邪魔できない
だから《比良坂》っていうんだ
「吸血鬼……実際に武器を手にして戦うのは初めてだ」
久那戸・詠(アマチュア・g00377)は仲間と戦うアルカードの姿を見た。
うまく出来るかは分からないけれど、自分がこの場所に立っていることは確かだ。
戦うために、ここに居る。
(「やれることをするんだ」)
心の中で呟き、武器を手に取った。
「あら? お前もアタシに殺される栄誉が欲しいの?」
その動きを見て、アルカードが笑う。
「だったら、無様なダンスでも披露してくださる? アタシを楽しませてね?」
そして大量のコウモリを作り出し、空に飛ばした。
コウモリたちが寒空を埋め尽くす。
「このコウモリの物量が厄介だな」
吸血鬼の操るコウモリに血を吸われるなんてゾッとしないと思う。幾重にも聞こえる羽音は、聞いているだけで不快になるような気がした。
コウモリの動きを見ながら、詠は銃口をアルカードに向ける。
「ふふっ。しっかり狙うのよ? アタシはここ! その攻撃、届くといいわね?」
周囲に舞うコウモリに合わせるように、敵はくるくるとその場で周りステップを踏んだ。
格闘術ほど近くはない距離。
だが、詠の【見鬼】比良坂ならば――。
「……見えてるよ。だから、この弾は外れない」
弾丸は必ず敵に届くはずだ。
詠はしっかりとアルカードを視認し「路」を創った。
射程も遮蔽も関係ない。
しっかりと『狙って』引き金を引く。
戦場に乾いた音が響いた。
銃口から飛び出す弾丸。弾丸は一直線に敵に向かう。
「ふん、そんな攻撃……」
アルカードはコウモリを呼び、軌道を塞いだ。
けれど。
「この弾丸が通る路は、邪魔できない。だから《比良坂》っていうんだ」
詠の言葉通りだ。弾丸はコウモリの群れをすり抜けるようにして進み、敵の身体を貫いた。
「へえ、素敵ね? それじゃあ、お返しよ」
「そ……」
あっと思ったときには、詠にコウモリの大群が群がってきた。
反撃に移る敵の判断は速い。
コウモリに噛みつかれた箇所をかばいながら詠は撤退した。
成功🔵🔵🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
穂村・夏輝
「獣が生きていくのに他の命を奪わなければいけないように、吸血鬼が人々の苦しみから力を得なければいけないの仕方ないのは、こちらも承知している。だから、害獣駆除をしなければいけないこちらの気持ちも汲んで欲しいかな」
相手の闇の槍の攻撃を『天晶剣』で受けたり捌いたりして向こうのダンスに付き合っておくよ。その間にアンジェローザに【雪花繚乱】を使用してもらい、周囲や敵自身に氷の花を咲かせて、【ロストエナジー】も併用でダメージを与えてゆく
「氷の花は動けば動くほど、相手の生命力を奪うよ。観念するんだね」
ついでに【寒冷適応】で農奴達を寒さから守るよ
穂村・夏輝(天使喰らいの復讐者・g02109)は、オラトリオのアンジェローザを伴いアルカードの前に立った。
「獣が生きていくのに他の命を奪わなければいけないように、吸血鬼が人々の苦しみから力を得なければいけないのは、こちらも承知している」
その手には、天晶剣がしっかりと握られている。
「だから、害獣駆除をしなければいけないこちらの気持ちも汲んで欲しいかな」
「何故アタシが虫けらの気持ちを汲む必要があるの?」
アンジェローザは、本気で理解できないというふうに首を傾げた。
とはいえ夏輝も、話し合いをしたいということではない。
「アンジェ」
だからアンジェローザを呼び、こう告げた。
「咲かせるんだ。雪中にも咲く花々を!」
周囲に氷の花が咲き始める。
元々雪が舞う畑だったけれど。アンジェローザが咲かせた花は、寒々しい景色の中でもひときわ目立った。
「アタシへの貢物? 困ったわね。センスのないものは、そばに置きませんのよ」
アルカードは闇の力を凝縮した禍々しい闇の槍を手にする。それを軽々と回してステップを踏んだ。
一瞬で間合いが詰まる。
槍の切っ先が夏輝の髪を掠めた。
「ダンスに付き合えばいいのかな?」
夏輝は天晶剣で槍を弾き、敵との間を測る。
更に一撃、続けてもう一撃。
敵の舞に付き合いながら、夏輝はアンジェローザが咲かせた氷の花を見た。それらは、少しずつ数を増やして敵の身体へと伸びている。この花たちが徐々に敵の体力を奪っているのだ。
「氷の花は動けば動くほど、相手の生命力を奪うよ。観念するんだね」
「ふふ、観念するのはどちらかしら?」
氷に苛まれながらも、敵の微笑みは崩れない。
「踊りましょう。アタシが飽きるまで、ね」
確かに敵のエネルギーを奪っているはずなのに。
アルカードは一気にステップを加速させた。槍を繰る速度も今までの比ではない。敵の反撃により、夏輝の身体が斬られていく。
だがよく見ると、敵の身体にはいくつかの傷がある。少しずつではあるけれど、確実に敵の体力を奪っているようだ。ディアボロスたちの攻撃の積み重ねの結果だろう。
夏輝はそれを確認し、その場から引いた。
成功🔵🔵🔴
効果1【寒冷適応】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
アルラトゥ・クリム
世界の最後の希望の一員として。
貴女が侮り弄んだ人々の、虚空に満ちる想いの欠片…
此処に集い集めて、満ちる闇を切り拓く!
自身の魔力を触媒に、遍く世界から『生命の力』を僅かずつ分けて貰い
それを集約して『生命の賛歌』を紡ぎ出し
そこから無限に生み出される『希望の力』で
闇から生み出された子供達を『眠り』に就かせ、闇を切り拓き
『希望の力』によって紡がれた『創世の光』を以て
アルカードを虚無へ帰さしめんと欲する
「感じる?これが、貴女が侮ってきた人々の
『生命の力』を集約した光だよ」
クロノヴェーダを攻撃すると同時に、紡がれた生命の賛歌を
勝利の凱歌として響かせ、農奴達に希望と勇気を芽生えさせる
アドリブ&絡み連携歓迎
風早・覧導
アドリブ・連携◎
敵が闇を操ると聞き、先行の方々の一助になればと参上しました。どうかよろしくお願いします。
作物を収穫するのに、なぜそこまで労働者を痛めつける必要があるのか、理解できませんね。弱者に対する非道の行い見過ごしにするわけにはいきません。そちらが闇だというならばこちらは光を以て闇を晴らします!(って、実のところ悪魔なのですが・・・)
闇で覆われれば光子力で闇を退けます。味方に闇がふりかかるようならば、そちらも光子力で浄化を
残像によるフェイントから『光子磔刑』
暫しフルボッコにされながら、虐げられる者の気持ちを味わってみられてはいかがでしょう、まあ、この程度では全然足りていないと思いますが。
「作物を収穫するのに、なぜそこまで労働者を痛めつける必要があるのか理解できませんね」
風早・覧導(ブライトネス・デーモン・g04361)は穏やかな表情で肩をすくめた。
「まだアタシに歯向かう者がいるのね。うんざりだわ。さっさと片付けて、収穫を終わらせましょう」
アルカードが眉をひそめる。
今までの戦いでそれなりに傷を負い体力を消耗しているようだ。
だがその口ぶりから、己の所業を改める様子は微塵も感じられない。
「弱者に対する非道の行いを見過ごすわけにはいきません」
覧導は言う。
「そちらが闇だというならば、こちらは光を以て闇を晴らします!」
と。
その実、覧導は悪魔なのだけれども、そこはそれだ。
アルカードは不愉快さを隠そうともせず覧導、そして隣に立つアルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)を見た。
「そう。どうあってもアタシの邪魔をするというの? この尊いアタシの?」
当然だがアルラトゥの答えは決まっている。
「貴女が侮り弄んだ人々の、虚空に満ちる想いの欠片……、此処に集い集めて、満ちる闇を切り拓く!」
世界の最後の希望の一員として。
真っ直ぐに、敵を見据えた。
「本当に不愉快ですわ。ただでさえクズどもの補充がなくて迷惑を被っているのに。この上、アタシと戦わせろだなんて、不敬ね。許せません……」
それは一瞬のことだった。
アルカードが手をかざすと、闇の力が周囲に広がり雪景色を染めていく。
闇は覧導とアルラトゥを取り囲んで徐々にその範囲を狭めていった。
ディアボロス達は一瞬顔を見合わせ、すぐに動き出した。
アルラトゥは心得ていたように手を空に向かって掲げる。
「因果律演算、共振開始……聞こえる? 世界に満ちる生命の賛歌」
様々な世界から『生命の力』を僅かずつ分けてもらい『生命の賛歌』を紡ぎ出そうとしているのだ。
一方、アルカードは広がった闇から血で赤く染まった子供達を呼び出した。
「さあ、闇の中からモブとして頑張りなさい。アタシの可愛かった子達」
子供達は槍を手に持ち、震えながらアルラトゥに近づいてくる。
よくよく耳をすませば「たすけて」「ここから、でたい」「もういやだ」といった、嘆きの声を発しているようだ。そして子供達を見下ろすアルカードだけが笑っている。
『生命の力』を集めるアルラトゥを庇うように覧導が前に出た。
「まずは闇を退けましょう」
全てが闇に覆われるその前に、と光子エネルギーの十字槍を構えた。
「任せたよ!」
たしかに、このままでは二人とも闇に囲まれてしまうかもしれない。
アルラトゥは覧導に最初の一撃を任せ『生命の賛歌』を紡ぐことに集中する。
「暫し、静寂と懺悔の刻を」
光子と電気を帯びた電磁光子槍が一層輝きを増した。狙うはただ一点、闇の力を行使しながら笑うアルカードだ。切っ先を敵に向け、覧導は腰を落とした。
一つ目の踏み込みで地面をしっかりと踏みつける。
次に体を反らして勢いをつけ、一気に槍を投擲した。
「暫しフルボッコにされながら、虐げられる者の気持ちを味わってみられてはいかがでしょう」
鋭く、勢いよく、槍が飛ぶ。
槍は闇を突破し、アルカードの身体を貫いた。それから、敵を磔にする。
「は、こんなモノ……、どうにでも……」
アルカードは動く半身を捩って強引に槍を引き抜こうとした。
その目の前でアルラトゥの『生命の賛歌』が完成する。
「希望の声に導かれ、虚無へ帰しなさい。この無限光に抱かれて……!」
さて無限に溢れ出てくる希望の光は、助けを求める血濡れの子供達に降り注いだ。
「そ……」
アルカードが何かを命じようとしている。
それを許さないとばかりに、アルラトゥが『創世の光』を敵に向けた。
「感じる? これが、貴女が侮ってきた人々の『生命の力』を集約した光だよ」
「な……あ、あぁ、眩し……」
欲したのは、アルカードを虚無へと帰さしめるということ。
アルラトゥが紡いだ光が敵を包み込んだ。
農奴達を手酷く扱った傲慢なクロノヴェーダが消えていく。
身体が崩れ、存在が薄まり、やがて欠片となって砕けた。
「まさか……農場主さまに……勝った……?」
固唾を飲んで見守っていた農奴の一人がポツリと呟いた。
紡がれた生命の賛歌が勝利の凱歌として彼らの耳にも響いていることだろう。
農奴達は信じられないといった表情で、ディアボロス達に駆け寄ってきた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
●じゃがいも収穫について
農奴は、もう自分達を傷つける者がいないということをようやく理解した。
「帰れるの?」
少女が声を震わせる。
ディアボロス達は蒸気機関車を利用して帰還できることを伝えた。
「本当に……本当に……ああ、こんな日が来るなんて……!」
畑の中、農奴達が抱き合って喜ぶ。
さて、蒸気機関車の到着までしばし時間がある。
どうせなら残った収穫作業をしてしまうのはどうだろうか。
ここで収穫したじゃがいもは、当座の食料にもなる。
勿論だが、この収穫作業に挑む農奴達に辛さはない。
皆が笑顔で土を掘り起こしていた。
ディアボロス達は、そんな彼らを手伝うこともできるはずだ。
風早・覧導
道具をお借りしても良いですか、僕が代わりますから暫く休んでいてください。大丈夫、こう見えても結構力持ちなんです。
泥だらけになりながら、じゃがいもを傷つけないよう掘り起こし【怪力無双】を借りてどんどん運ぼう。ついでに【おいしくなあれ】もかけておこう、効果時間はないみたいだしじゃがいもが美味しくなるといいな。
それにしても、こんな過酷な労働を小さなに子までさせて。改めて酷いな。
そうだ、みんなお腹が空いてるだろうし、休んでる間に移動に備えて腹ごしらえしておいてもらおう。
普通に焚き火して芋を丸焼きに・・・ふふ、待ちきれなさそうですね。やっぱり、子ども達の分だけはパラドクスを使って時短で焼こうかな?
アルラトゥ・クリム
出来れば皆さんには休んでて貰いたいけど…時間制限あるからなあ。
皆さんが故郷で食い繫ぐ為の食料だから、収穫の人手は極力欲しい…
元農奴達に友達催眠を使いつつ
これからの収穫の意味と理由を手早く説明して
なるべく多くの人達の協力を仰ぐ
怪我や衰弱等で作業が辛い人は休んで貰い、可能なら活性治癒で癒す
寒村出身で農作業経験もある為、自身も収穫作業を手際よく行いつつ
作業の隙間を見て、馬鈴薯を詰める木箱や麻袋を探し集め
同時に皆さんの故郷で使う為の農耕具も極力収集し
破損があれば、早業の応急修理で使える様にしておく
「皆さん、ゴメン!列車が来たら積込作業に専念しなきゃだから、
もう少しだけ頑張って!」
アドリブ&絡み連携歓迎
蒸気機関車が到着するまでの間に、少しでも多くのじゃがいもを収穫できれば良い。
アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)は畑にいる農奴達に大まかな事情を説明した。
「怪我をしている人、それから作業が辛い人は休んでいてね。動ける人は一緒に作業をしよう!」
収穫物は故郷で食いつなぐための食料になる。収穫の手が多いに越したことはない。
「ありがとうございます。さっそく取り掛かりましょう」
「わたしも、収穫する」
鞭で打たれていた農奴も、震えていた少女も、ハッキリと意志を示し作業に取り掛かった。
他にも動ける農奴達がじゃがいもの収穫に乗り出す。
地面を掘り起こす農奴たちの表情は、これから自分達の食料を手に入れるという、当たり前の希望に満ちているようだった。
一方、風早・覧導(ブライトネス・デーモン・g04361)は動けない農奴を休ませるよう誘導していた。
「道具をお借りしても良いですか、僕が代わりますから暫く休んでいてください」
「助かります」
「よければ、このスコップを使ってください」
差し出された道具を受け取り、覧導はさっそく畑に入る。
「大丈夫、こう見えても結構力持ちなんです」
株を傷つけないようにスコップを土に入れ、慎重に全体を掘り起こした。土の中からごっそりとじゃがいもが姿を表す。
その後、土の中に手を這わせて取り残しがないか確認した。
一株ごとに地道な作業だ。しかも、ここは雪がちらついている。寒い中の作業は、さぞ辛かっただろう思った。
「それにしても、こんな過酷な労働を小さな子にまでさせて。改めて酷いな」
顔についた土を拭いながら周囲を見る。重労働を強制されていたかと思うと、改めてクロノヴェーダの非道さが感じられた。
とはいえ、クロノヴェーダの恐怖から開放された農奴達は、今は、いそいそと収穫作業を行っている。
それは彼らがそうすると決めたからこそ。
どうやら彼らの瞳には、希望の光が蘇ってきているようだ。
いくつか株を掘り起こした覧導に向かって、アルラトゥが声をかけた。
「まだ皮が軟らかいから、しばらく乾かしておいたほうがいいかな」
収穫物を詰める木箱を運んできたようだ。
「このままですか?」
「そうだね。土をつけたまま乾かして、その後詰めていこう」
「なるほど」
覧導は言われた通りに収穫したばかりのじゃがいもを並べる。
そこに農奴たちの収穫物も加わると、なかなかの量になった。
アルラトゥは他にも使えそうな農耕具を選んで木箱のそばに並べておく。持ち帰ることができれば、今後も彼らの助けになるだろう。
さて、蒸気機関車が到着するまで、まだ少し時間があるようだ。
「皆さん、ゴメン! 列車が来たら積込作業に専念しなきゃだから、もう少しだけ頑張って!」
いくつか木箱を並べた後は、アルラトゥも収穫作業の手伝いに入る。
「ああ、頑張るさ。手伝ってくれてありがとうな!」
「これが食べられるんだな。どんな料理にしようか」
農奴達は収穫したじゃがいもを嬉しそうに眺めていた。
彼らの表情は明るい。辛い環境で酷使されていた労働とは違う。自分達のための収穫作業だ。
「そうだね。時間になるまで、たくさん掘り起こそう!」
せっかく育てたのだから、できるだけ沢山のじゃがいもを持ち帰らせてやりたいと思う。
手慣れた様子で株を掘り起こし、アルラトゥはじゃがいもを並べた。
「さて、それじゃあ収穫物を詰めようか!」
そろそろ蒸気機関車が来る頃だろう。
アルラトゥが声掛けをする。
「もうひと働きですね」
覧導が怪力無双を活かして次々とじゃがいもを木箱に詰めた。
「ああ、俺たちも続こう」
農奴たちもそれに続く。
遠くから蒸気機関車が走る音が近づいてきた。
じゃがいもの収穫量は十分だ。
ディアボロス達は、表情の明るくなった農奴たちと共に蒸気機関車を見た。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【おいしくなあれ】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
●凍てつく地からの脱出
収穫作業も終わり、農奴と農作物をシベリアに運ぶときがやってきた。
農奴達と、しばし交流するのもいいだろう。
蒸気機関車の運転をしたり見張りをしたりすることもできる。
シベリア到着後に、農奴達と別れの挨拶を交わすのも良いかもしれない。
蒸気機関車には農作物を運ぶための無蓋の貨車が連結されているようだ。
ディアボロス達は到着した蒸気機関車を見上げた。
伊狩・真琴
ふむ、この状況なら私に出来るのは荷物の積み込みと見張りくらいですかね。
【怪力無双】で手早く積み込みを終わらせて、
あとは【完全視界】で見張りをしてましょうか。
【寒冷適応】があれば機関車の屋根の上でも無蓋の貨車でも苦にはなりませんし。
農奴の方々との交流は……まあ私からはしなくていいでしょう。
私は私の怒りに任せて暴れただけで、
救ったなどと偉そうに言える立場でもないですし。
……ディアボロスとして戦う事はそこに住む全ての一般人を廃棄するのを認めたという事、ですか。
それでも、いま人々が笑顔になったことは無意味ではないと信じたいですね。
アルラトゥ・クリム
さて…折角ここまでやったんだから。
助かった人達を無事に、故郷に送ってあげたいよね。
機関車が到着したら、まず機関室へ行って
運転士達に友達催眠とプラチナチケットを使いつつ
元農奴達の故郷の付近へ行って貰う様頼む
万一頑と譲ってくれぬ時は運転士達を怪我させぬ様に機関室を制圧し
彼らを暫く拘束して
自身で元農奴達の故郷まで列車を運転していく(但しこれは最後の手段)
行き先の目処が付いたら、怪力無双を併用し
荷造りした馬鈴薯や農耕具を荷物車に積込むのを手伝う
作業は皆が手早く出立できる様、なるべく迅速に済ませる
「さて…私達が出来るのは、此処までかな。
故郷の復興は大変だと思うけど…皆、頑張ってね」
アドリブ&絡み連携歓迎
風早・覧導
積み込みが終われば出発ですね。暖房があったとしても車内は寒いでしょうから【熱波の支配者】をお借りして少し気温を上げておきましょう。
ゴトーさんと一緒にオーラの翼で飛翔して機関車の行先を偵察し、危険がないか確認。クロノヴェーダがいなくても野生動物などがいるかもしれませんしね。
前へ後ろへと随行すれば、なんとなく楽しい気持ちになって来ました。
汽車は進むよ みんなを乗せて
じゃがいもごろごろ
石炭ざっくざく
それから希望も盛りだくさん
楽しい明日が待っている〜♪
と、テキトーなオリジナルソングを(勝利の凱歌で)歌いながら、目的地へと送り届けましょう。
あ、ゴトーさんは子どもたちと遊んであげたらどう?
いよいよ蒸気機関車が到着する。
ディアボロス、そして農奴達は、吹き上がる蒸気を眺め汽笛の音を聞いた。
「これでシベリアに帰れる」
「良かった」
「本当に」
晴れやかな笑顔の農奴達。
アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)は彼らに先立って運転士と話をつけた。
話はスムーズにまとまり、農奴達を故郷まで運ぶことができそうだ。
「それじゃあ、積み荷を積み込もう。持っていけるものは多いよね」
アルラトゥが声をかけると、皆が一斉に作業に取り掛かった。
「折角ここまでやったんだから。助かった人達を無事に、故郷に送ってあげたいよね」
農奴達の姿を眺めて思う。
虚ろな瞳で鞭打たれていた彼ら。
最初に見た時には、希望の灯も、生きる意味を考えることさえも無かったのだろうと察せられた。
けれど、今。貨車に積み荷を運び込む彼らの表情は明るい。それが、彼らを助けることができたという何よりの証だ。そんな彼らは故郷に帰ることを切実に願っている。それならば、叶えてやりたいと思うのだ。
「あ、これは私が運ぶね。手早く出立できるよう、手分けしよう」
アルラトゥは率先して積み荷を運び、農奴達を手伝った。
「ありがとうございます、助かります」
「お姉ちゃん、ありがとう。私はこれを運ぶね!」
農奴達もせっせと積み荷を持ち上げる。震えていた女農奴も、少女も、顔を上げ行く先を見つめているようだ。
「ふむ、この状況なら私に出来るのは荷物の積み込みと見張りくらいですかね」
伊狩・真琴(成鬼・g02897)は、じゃがいもの詰まった木箱を抱え上げた。
怪力無双を活用すれば、同時にいくつもの木箱を持ち上げることもできる。積み込みは手早く終えたほうが良いだろう。
まずはできることから。
何度か往復し、貨車に木箱を積み上げる。
荷物の積み込み作業は順調だ。この分だと、もうすぐ出立できるだろう。
「あんた、ありがとうな! 助かったよ」
木箱を下ろした真琴に、近くの農奴が声をかけてきた。
彼もまたせっせと荷運びをしていたようだ。
「荷物運びくらいは、お手伝いします」
自分から積極的に交流をする必要はないと思っていた。
真琴としては、自分の怒りに任せて暴れただけ。彼らを救ったなどと偉そうに言える立場ではないと考えているのだが……。
「それだけじゃないさ! 戦う姿、格好良かったよ」
農奴はそれだけ言うと、次の積荷へと向かっていった。
畑で虐げられていたときの悲壮感は感じられない。彼が笑顔になったことを実感する。
風早・覧導(ブライトネス・デーモン・g04361)は積み込み作業の様子を見た。ディアボロス、そして農奴達の作業にも不足はない様子だ。あっという間に貨車の中に木箱が積み上がっていく。
それなら、と。メーラーデーモン『ゴトーさん』と共に飛翔した。
「積み荷の運び込みは手が足りているようですね。では僕は機関車の行先を偵察してきましょう」
クロノヴェーダの危険がなくなったとしても、野生生物やその他の障害があるかもしれない。
せっかくの故郷への帰還だ。
それが安全な道のりであって欲しい。
「この周辺に、異常はないようですね」
いったんの安全を確認し貨車に着地する。ひやりとした空気を感じた。無蓋の貨車のため、どうしても寒さがあるようだ。走り始めたら、冷たい風で体が冷えてしまうかもしれない。
覧導は熱波で車内を暖め、農奴達を迎えた。
「それじゃあ、出発だね!」
皆で積荷を確認した。
農奴達も全て乗車済だ。
アルラトゥは皆に聞こえるように宣言し、蒸気機関車の発車を指示する。
農奴達は一斉に歓声を上げた。
ガタゴトと振動が伝わってくる。
汽笛が鳴った。
故郷に向け、しばしの小旅行だ。
真琴は機関車の屋根の上から見張りをしていた。
今のところ問題はなさそうだ。農奴達は温まった車内であれこれと今後のことを話し合っている。
そんな様子を眺めながら、ディアボロスとして戦うことがどういうことなのか考える。
それでも。
「いま人々が笑顔になったことは、無意味ではないと信じたいですね」
自分に礼を言った男の晴れやかな笑顔を思い出す。
雪がチラチラと舞っているけれど、農奴達は、もう苦しい表情は浮かべていなかった。
走る蒸気機関車の周囲を警戒しながらも、覧導の心は弾んでいた。
前へ後ろへ飛んでいるうちに楽しくなってきたのだ。
「汽車は進むよ、みんなを乗せて♪」
自然に、歌が溢れる。
じゃがいもごろごろ♪
石炭ざっくざく♪
それから希望も盛りだくさん♪
思いつくまま、歌ってみた。
ふと、足下から手拍子が聞こえてくる。
「いい歌だ!」
「お兄さん、ありがとう!」
「ありがとう、じゃがいもは、ごろごろ! いいな!」
車内には、ゴトーさんを追いかける少女の姿もあった。
じゃがいもごろごろ♪
石炭ざっくざく♪
それから希望も盛りだくさん♪
楽しい明日が待っている〜♪
歌に合わせて汽笛が響いた。
「さて……私達が出来るのは、此処までかな。故郷の復興は大変だと思うけど……皆、頑張ってね」
アルラトゥが窓から顔を出す。
彼らの故郷の空が見えてきた。
車内からますます歓声が上がる。
ディアボロス達は、当座を凌ぐ食料と笑顔と共に、農奴達を故郷へと送り届けた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!