リプレイ
内方・はじめ
旅人に扮して潜入
オペラが盛んなら、服屋とかも人出が多いかも
まずは街を一通り回って、特に警戒が厳重な場所等無いか確認
厳重な場所が複数あって、それがフルーティアの館じゃないなら……何かあるかも
その後、服屋で服を物色するふりをしつつ、フルーティアの話題になったら、
「もしかして、○○辺りがフルーティア様のお屋敷なの?」
等と、土地勘に疎い旅人のふりして、フルーティアの屋敷じゃない場所の辺りのことを尋ねてみる
そこでうまく、街の人が、
『いやいや、そこはお屋敷じゃなくて、□□があるんだ』
とか教えてくれたら、
「そんなところがあるのね。どんなところかしら」
等と単純な興味で尋ねてる風を装って、更に情報収集を試みるわ
オーストリアのその街は、支配者フルーティアが住むとされる古城と、彼女の行うオペラコンテストのために改装された劇場とが際立っていた。
表向きは観光と商業で成り立っている。
ディヴィジョンである以上、どこまでが市民の信じているとおりなのかは不明だ。
着古したトレンチコートで颯爽と、内方・はじめ(望郷の反逆者・g00276)は街路を一巡した。
「……オペラが盛んなら、服屋とかも人出が多いかも」
手近な一軒に足を向けてみる。
戸口をくぐると、確かに盛況だった。
しかし、婦人服を扱った店舗を選んだつもりが、客は大人の女性だけではない。
少年少女に、若い男性までいた。
鏡の前で、ロングスカートをあてがっているのだから、あの太った中年男性も自分用を買い求めているのだろう。
さすがに、はじめも目を丸くした。
店主が気付いて、声をかけてくる。
「あんた旅人かい? あれはオペラの衣装さ。うちは普通の仕立屋だったんだけどねえ」
なんでも、舞台上での早着替え用をつくってやったら、評判をとったらしい。
「そのオペラというのは、女装がテーマなのかしら」
はじめは、すでに見知った事も含めて、土地柄に疎いふりで事情を尋ねてみる。
コンテストがあるなど、あれこれ教えられたが、こんな話も出てきた。
「召使いの半ズボンをスカートに変えちまうっていうのはさ、スペインの昔話が元になっているそうだよ」
「スペイン?」
今まで、意識していなかった国名が出て、はじめは聞き返した。
「そう、スペイン。今となっては大陸軍(グランダルメ)の最前線だなぁ」
店主は、遠い目をした。
大成功🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
辻・彩花
オペラかぁ……ミュージカルとは違うんだよね?観たことないからピンとこないけど、だからこそ情報を集めないとね。
普段からオペラを観慣れてそうな大人にかたっぱしから声をかけるよ。それなりに身なりの整った人とか。
夫人の好みについて何か知ってるといいけど。男の子に女装させる趣味があるのは確実だろうけど、もう少し細かい部分もね。
尋ねる理由を聞かれたら、アタシもコンテスト参加希望なんだって言っとくよ。
その方が話もスムーズでしょ。髪を帽子に隠したら少年役目指してますって感じしない?
ルカ・ナイアド
「館の夫人の姿が役作りになる」……ねえ?
少女が好みなようだけど、もう一捻りありそうね。
疑いを抱く要素は減らすため、服装は市民の物を参考に。
商人の館に出入りする業者にコンタクトして、賄賂を握らせて配達人の役を変わってもらうかしら。
賄賂はそうね、新宿から持ち出した装飾品でも。大量生産品でもこの時代なら価値が付くはずよ。
【アサシネイトキリング】の【モブオーラ】効果で配達人として目立たないように館に入ったら、荷物を中に運ぶ振りをしつつ噂の夫人を探すわね。
見咎められたら「新入りなもので」としおらしく謝る。
夫人の姿形、立ち振舞い、情報になりそうなものはしっかり覚えて仲間に伝えられるようにするわよ。
陣・頼人
女物の服なんてダメだって! 僕にはほら、生まれ持ったダンディズムが!
そんな訳で、まずは情報収集から。
オペラとか楽しむのって富裕層の婦人とかだよね。
そういった人からコンテストについての情報を集める。
ターゲットがどんな基準で選んでいるのか予め知っておけばリスクも軽減できるし。
例えば過去の優勝者がどんな人か、どんな演技が求められているのかとか。恥じらいとかあざとさとか。
はじめの下調べでモブオーラの効果が重なったおかげか、コンテスト調査のディアボロスたちは、裕福な商人の館に難なく潜入できた。
生垣や街路樹に引っかかっていた少年と男女の3人を横目に、である。
こちらも3人。
ルカ・ナイアド(レッドコートガール・g03745)の発案で、館への出入り業者に扮し、荷物を運んでいる。
「『館の夫人の姿が役作りになる』……ねえ? もう一捻りありそうね」
「男の子に女装させる趣味とどうつながるのかな」
髪を帽子に隠して、辻・彩花(Stray Girl・g03047)は、少年役目指してますって感じに近づけていた。
陣・頼人(武装騎士ヴィクトレオン・g00838)は、メンバー唯一のホンモノ少年だが、当人はもっと紳士的な、ダンディズムが溢れていると思っている。
「オペラとか楽しむのって富裕層の婦人とかだよね。この館の夫人が情報を持ってるといいなぁ」
「アタシは、観たことないからピンとこないけど、ミュージカルとは違うんだよね? ……って、アレ」
彩花が、柱廊から中庭を覗きこめる場所を見つけた。
館の夫人らしき姿もあるが、やはり遠くから眺めているだけでは、得るものはない。
もう一度、配達人としての身なりを確認し、ルカを先頭にして、長椅子に寝そべる女性の元まで行進してゆく。
白いゆったりとしたガウンを着て、ややふくよかな体型。当然、人間だ。
しかし、その目線は鋭く、荷物を届けにきた新入りで、などとルカが装ったのも、すぐに見抜いた。
「演じてらっしゃるのは、判っていますよ」
正体が露見したか、と3人のディアボロスたちのあいだには緊張が走ったが。
「オペラコンテストで優勝したいんでしょう? 特にそこのお嬢さん」
市民か駆け出し役者のように思われている。
「バレましたかぁ? アタシもコンテストで活躍したくって」
帽子を脱いで、彩花は頭をかいてみせる。看破した夫人も満足そうだ。
「そちらの男のコも、スカートが似合いそう。ほほほ」
「ぼ、僕にはその、女物の服なんてダメで……!」
頼人は、真っ赤になって、両手を振った。ルカは素直に、問う。
「役作りになる、という噂はいったい何なのでしょう?」
「ああ、それねぇ」
この、ブランケ夫人はオペラが好きで、劇場のボックス席にいるのを、よく見かけられていた。
淫魔のオペラコンテストの登場人物の『夫人』に雰囲気が似ていると言われ、噂がこじれて、優勝を望む者がブランケ夫人の姿にむかって女装シーンを演じると上達するなどと尾ひれがついたのである。
「最近は無茶をする人も多くて……あなた方もそうね。館に入ってきてしまうんです」
ブランケ夫人も、それを楽しんでいるらしい。
こうした倫理や感情の歪みも、淫魔の影響のひとつなのだろうか。
とはいえ、情報収集が空振りでは困る。頼人は、もう少しがんばってみた。
「オペラに詳しいブランケさんだからこそ、審査の基準や、求められる演技を知らないかな?」
「さっき、スカートが似合いそう、と教えたでしょう? 歌や演技は凡庸でいいんです」
3人に強運が働く。夫人が語りだした。
女性が少年を演じ、さらに舞台上で少女に変装するという、まさにこの捻じれこそが、審査の要点。
「彩花、意外な方向に、一捻りあったわね」
「もう少し、詳しく!」
元の役者が、どんな人物であろうと、そこから思いもよらぬ変身を遂げれば、淫魔フルーティアは評価するのだという。
仕立屋に頼んで、派手な仕掛けを使った早変わりや、むしろ全然女装が似合わない男性がむりやり高い声を出して優勝したこともあった。
かと思えば、美しさや可愛らしさで売る、正統派の女装少年もいる。
「私もね。忍んでくる人の工夫が可笑しくて、褒めてあげたら優勝されたりして……」
「あながち、噂も間違いではないのかしら」
唸る、ルカ。そして、彩花に頼人。
つまり、意外性というか、見世物的な趣向が評価基準だ。
仲間たちのもとへ、その情報が持ち帰られる。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【モブオーラ】がLV2になった!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【フィニッシュ】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!
リズ・オブザレイク
時先案内人の方の予知からの推測では、コンテストで優勝すれば市井の人々の犠牲を出さずに済むようです。
なれば騎士として参加する他ない――
のですが、何故評価する場面がこのようなシーンなんでしょう……。
いえ、慣れてはいますし常に演じているような物なんですがそれとこれとは違うというか。
こ、こうしているのも騎士らしくないですね。
劇の経験はないですが他の参加者の発声や立ち回り、視線のいい部分を
参考にして【臨機応変】に演じていきましょう。
事前にオペラに関する情報を復讐者の方が得ていればいいのですが、そうでないなら僕の参加も情報に繋がると信じて。
大丈夫、いけます!普段より短くはないから!
陣・頼人
なるほど。つまりただ女装するだけじゃなく「意外性」がキモって訳だね。
そういうのなら得意だよ。
少年役としてコンテストに参加。
例のシーンになったら、近くのテーブルクロスを思いっきり引っ張って【罠使い】で審査員や観客の視界を遮り、その僅かな時間の間に【操作会得】で早着替えを演じ(上着を脱ぎ捨てその下に予め着込んでいた女物の服を露わにし、同時にテーブル下に広げて隠していたスカートを取り出し半ズボンの上から巻きつける形で履く)、そして何事もなかったかのように夫人役の前で恥じらいを込めて演技する。
ただ恥ずかしい思いするだけじゃつまらないからね。
少しは驚いてもらわなくちゃ。
珠洲代・ユウ
「歌や演技には自信がないけど…とにかくできるだけやってみよう」
事件についてこう感じ、クロノヴェーダへの道を切り開くために、ディアボロスとして解決を目指します。
「②🔑コンテストへの参加」に挑戦します。
意外性や捻じれが大事らしいので、腰まで届く長い髪をリボンで結んで帽子に隠し、また、スカートをはいて女装している少年に見えるように変装した状態でコンテストに参加します。
演技が盛り上がってきたところで帽子を取り、リボンを解いて髪をふわりとなびかせて、女性らしさをアピールします。
歌や演技は自信がないので、コンテストの最中は恥ずかしがっています。
連携できそうなら、作戦の足りない部分を補う形で助力します。
錢鋳・虎児
「えーっと、コンテスト?だったか!よろしくなー!」
少年は元気よく他の参加者に声をかけました。
なんとなくやることは聞いていますが、イマイチ分かっていません。
…よく見れば、幻影の『カーちゃん達』が台本を読ませようとしたり
世話を焼いてくれていますが、聞いているのかいないのか。
ともあれ大体言われた通りにすればよい、と言う事だったので
少年は舞台に上がると、変装のシーンに。
「これ穿くの?いーけどよー…どうやるんだ?」
本当にスカートの穿き方すら分かっていなかったようで
その演技ではない素っぷりが評価される…と良いですね…
スカートを穿くと意外と嫌そうな顔はせず
「へへーん、似合ってるー?」
と楽しそうな少年でした。
本番前の待機場所で、リズ・オブザレイク(人間の妖精騎士・g00035)は、おどおどしていた。
硬い木の椅子に座ったまま、ほかの演者を眺めるばかり。
「み、みなさん、上手です……」
発声やステップを寸前まで確認している一般人。けれども、別の感情も湧いてきた。
「僕らの誰かが優勝すれば、あの市井の人々から犠牲を出さずに済む……」
ならば、騎士として参加するほかない。
誓いの言葉に、珠洲代・ユウ(今を映す琥珀・g03805)が応えた。
「わたしも、歌や演技には自信がないけど……とにかくできるだけやってみよう」
「えーっと、コンテスト? だったか! よろしくなー!」
錢鋳・虎児(無敵の御ガキ様・g00226)は、元気いい。
その代わり、台本も持っていないし、イマイチ分っていない感じもする。ユウは自分への不安を忘れた。
「虎児くん、舞台で衣装を変えるのよ? セリフは覚えてるの?」
「んー。カーちゃん達がうまくやってくれるよー」
幻影の裸女たちが、ふわりと浮かび上がったので、きゃーきゃー言って、かき消すユウ。
「た、たぶん、その格好で出演させちゃ怒られるよね、そうだよね」
他の仲間に確認をとれば、陣・頼人(武装騎士ヴィクトレオン・g00838)が、幻影は正体がバレるからと前置きしたうえで。
「『意外性』がキモって訳だからね。ただ女装するだけじゃなく。みんなもそういうのなら、得意なんじゃないかな」
事前調査の結果が、励ましになった。
オペラコンテストの開始を告げる序曲が、オーケストラによって演奏される。
弦楽器の細やかな調べが、心中穏やかでないリズたちの様子を現しているかのようだ。
白のゆったりとしたガウンを着た、夫人役の女優が、お決まりのセリフを歌う。
「さぁ~♪ 姿をよく見せておくれ~♪」
リズは、臨機応変さには長けている。
参加者たちを見て得たものを参考にして、舞台に立った。
(「大丈夫、いけます! 普段より短くはないから!」)
半ズボンの上から、ロングスカートをただ履いただけだ。
お客は、その可憐さに驚いた。
(「慣れてはいますし、常に演じているようなものなんですが、それとこれとは違うというか……」)
本人の戸惑いは、芝居にでていない。
妖精騎士でいるためにリズは、丈の短いスカートを履かねばならないという境遇に、みずからを置いているのだ。
「さぁ~♪ 姿をよく見せておくれ~♪」
ユウは、腰まで届く長い髪をリボンで結び、帽子に隠して舞台に出てきた。
「お、お戯れを~♪ ぼ、僕の恋を知りながら~♪」
歌は、本当に自信がない。
しゃべっているのと変りがないほど、抑揚がつけられない。
(「わああ、どーしよう、どーしよう?!」)
その恥じらいを、客は召使いの悩みの表現と捉えた。静かに、じっくり鑑賞している。
なんとか、変装の場面まで歌いきり、ユウはリボンを解いた。
髪がふわりとなびく。
女性らしさがアピールされ、客も拍手で迎えた。
(「あれ? なんか、喜んでもらえてるのかな?」)
真正面から評価されると、なお恥ずかしかった。
「さぁ~♪ 姿をよく見せておくれ~♪」
虎児は、夫人役の俳優に、素で質問した。
「これ履くの? いーけどよー……どうやるんだ?」
本当にスカートの履き方も分っていない様子。
女優が、アドリブを利かせて、虎児の腰までひょいと持ち上げる。
客席から、くすくす笑いがもれた。
女装が出来たら出来たで、嫌そうな顔をしない。
「へへーん、似合ってるー?」
と、得意げだ。
芝居がアベコベなのだが、そこが虎児の『意外』ポイントとなった。
笑いがドッと湧く。
「さぁ~♪ 姿をよく見せておくれ~♪」
頼人は、罠使いをトリックに応用した。
夫人の横のテーブルから、クロスを思いっきり引っ張る。
宙に舞った白い布が、舞台の床に落ちるまで。
観客の視線を遮る時間をつくった。
(「上着を脱ぎ捨てその下に予め着込んでいた女物の服を露わにし、同時にテーブル下に広げて隠していたスカートを取り出し半ズボンの上から巻きつける形で履く!」)
口で言ったとおりに早着替え完了。
夫人役の前で、恥じらいを込めて演技を続ける。
驚きと賞賛の声が、頼人の耳にも届く。
(「ただ恥ずかしい思いするだけじゃつまらないからね。少しは驚いてもらわなくちゃ」)
手応えがあった。
オペラコンテストに臨んだディアボロスたちは好成績を収めて、全員が淫魔の主催するパーティーに招かれる。
その中でも、優勝したのは、意外中の意外な演者であった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】がLV2になった!
【操作会得】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
霞・沙夜
劇、ですか。
それならわたしは、人形劇で表現させていただきましょう。
コンテストでは演奏に合わせて人形を操りながら劇を披露させていだきます。
【動物パペット】を使って、シーンを表現。
歌は得意、とまではいきませんが頑張ってみます。
人形劇をされる方はあまりいらっしゃらないと思いますので、
目にとまり、お屋敷……できれば私室に招かれると嬉しいのですね。
相手の居場所がわかれば【過去視の道案内】で、みなさまも詳しい場所が解るはず。
その情報が伝われば動きやすくなりますよね。
招かれたあとは、不信感をもたれないためにリクエストはなんでも受け入れます。
求められるのなら、自分の身体と人形を使った艶事なども受け入れますね。
オペラコンテストの上位者祝賀パーティーは、古城の大広間で盛大に執り行われていた。
慣例どおり、淫魔フルーティアは、会場を周って挨拶をした。
今は、彼女の私室に戻ってきている。
こっそりと、霞・沙夜(氷輪の繰り師・g04141)を招いて。
主催と優勝のふたりに抜け出された宴席で、客たちのダンスをしている舞踏曲が、部屋にもかすかに響いてくる。
淫魔はあらためて、沙夜の優勝をたたえた。
「わたしがカラクリ好きだとしても、何から何まで作り物で演じるとは思いませんでしたよ」
夫人役も含めて、動物の人形劇でシーンを表現したのだ。
それが、審査員の目に留まった。
沙夜は祝辞への礼を返すとともに、時間も稼がなくてはならないと考えていた。
(「みなさまも追ってくるはず。到着まで、不信感をもたれないために……」)
案の定、淫魔は要求してきた。
「生身のあなたのお芝居も見たいわ。できるんでしょ?」
「もちろんです」
「では、大きな人形に夫人役をやらせて、あなたが着替えなさい」
これしきの任務では、動揺しない。
女装の場面を再現すると言いながら、人形に半ズボンを脱がさせたままなら、スカートも身に着けさせず。
身ひとつになって、踊る。
フルーティアも、ドレスの胸元を緩め、ふたりの肢体が絡まろうとした、その時。
「ぬ?!」
視線を、沙夜から外した。
誰もいないはずの別室から、人の気配がする。
はたして、戸口から現れたのは、武装したディアボロスたちであった。
「これは……なにかの謀略であったのか?」
淫魔フルーティアは、沙夜の肌から飛び退り、壁を背にして身構えた。
単独でこの場を切り抜けるべく、魔のフルートを手にする。
大成功🔵🔵🔵
効果1【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
陣・頼人
【モブオーラ】でパーティを抜け出し、沙夜さんの残した【過去視の道案内】を辿ってフルーティアの私室に向かう。
お待たせ、沙夜さん……って、うわぁ!?(そういう光景が展開されていたら真っ赤になって顔を背ける)
さて、ここなら一般客を巻き込む心配はなさそうだね。
そんな訳で派手に暴れさせてもらうよ!
【念動力】で調度品を倒しながらアームドフォートの【砲撃】で【破壊】し、その騒音でフルートの音色をかき消しながら【突進】し、フルーティアに竜骸剣の【デストロイスマッシュ】を叩き込む!
彼女の攻撃を受けても【勇気】を胸に何とか快楽に耐えてみせる。
この展開は、お前にも『意外』だったみたいだね。
霞・沙夜
みなさまもいらしてくださいましたし、ここからは反撃の時間です。
服を着直している時間はさすがになさそうですが、そこはしかたありません。
繰り糸を張り巡らし相手の動きを阻害するトラップを生成。
『フルーティア』を罠に誘い込み、フルートの演奏をさせないようにしたいと思います。
罠にかけるまでは演奏を聴いてしまうことになると思います。
おそらく身体が快楽に蝕まれ、みんなの前とはいえ堪えられず達してしまったりするかもしれませんが、
それには抵抗せず、これを隙としたいと思います。
太股を濡らしたまま絶頂に崩れ落ちながら、とどめを刺しに来た『フルーティア』を罠にかけますね。
これさえ封じてしまえば、あとは倒すのみ……!
辻・彩花
あー、お取込み中のとこ申し訳ないんだけど、アタシたちアンタを倒しに来たんだよね。女の子同士とはいえ目のやり場に困るなぁ。
気を取り直して……
まずは【トラップ生成】で部屋を罠地帯にしてステップの妨害。非殺傷性とはいえ、そこら中に罠があるって思ったら迂闊には動けないでしょ。
お次は【念動力】で部屋にある物を手当たり次第フルーティアに【投擲】してぶつける。
防御するにしても音の弾丸で迎撃するにしても、一瞬でもアタシたちへの攻撃が止んだらそれで充分。
その隙を突いて【クワイタス】で急所を狙いにいくよ。喉なんかどうかな?
余裕があれば沙夜にアタシの上着着せてあげたいな。さすがにそのままはちょっとね。男子もいるし。
内方・はじめ
そろそろお別れの時間かしら?
それにしても、何で音楽の国で、かつての無敵艦隊の国の昔話になぞらえた催しがあったのかしらね
まあ、答える気もないでしょうし……仕事の時間よ
【モブオーラ】で潜入し、【過去視の道案内】を頼りにフルーティアの部屋へ乱入
天井が高いなら、【飛翔】でシャンデリアを盾にしたりしつつフルーティアを撹乱し、隙を衝いて砲撃、誘導弾、弾幕を活かし確実に報復の魔弾を叩き込む
さあ、惨劇の犠牲者達の無念、恐怖、怨嗟をその身で味わいなさい
魔曲で腰砕けになりそうなら、シャンデリアにぶら下がって姿勢固定し攻撃したり、拳銃のグリップで、利き腕じゃない方の手の甲を殴り付けたりして、強引にでも正気に戻す
珠洲代・ユウ
「お招きありがとうございます…なんてね。わたし達はあなたを倒しに来たの。驚いてくれたかな?」
フルーティアの「毒蜜組曲(WIZ)」に対し、パラドクス「青龍水計」を使うことで、流水の音で相手の音をかき消すようことを試みます。
また、屋敷に一般人の存在が確認できた場合、避難勧告の効果を使用して、屋敷から非難させようとします。
他のディアボロスと連携して戦える場合は、可能ならば、援護します。
勝利のため、ある程度のダメージはやむを得ないものとしますが、他のディアボロスを不利にするような行動はしません。
「ところで、どうしてスペインなのかな。あなたはそこから来たのかな? 倒される前に、教えてくれない?」
ルカ・ナイアド
ハ、本当趣味悪いわね。倒錯してるのは分かったけど、こっちまで巻き込まないでくれるかしら?
アンタの手の内は既に分かってるのよ。
パラドクス「レボルシオスラッシュ」!我が祖国の【勝利の凱歌】よ鳴り響け!
アンタの退廃した魔曲なんて掻き消してやるわ!
国王陛下のため、いざ突撃!
魔曲に乗せて注ぎ込まれる快感を、軍歌を高らかに歌って耐え、思いきり正面から斬り付ける。
英国兵士なめんじゃないわよ!
轟音鳴り響き砲弾飛び交う戦場と比べれば、こんなチンケな曲物の数でもないわ!
この世界はアンタ達のオモチャじゃないの!消えなさいッ!
リズ・オブザレイク
(服装はさきほどのままに)
よかった、ここに居るのは復讐者と淫魔だけですね。
巻き込む心配がないなら自由にパラドクスを振るえます!
文化を、意外性を楽しむ余裕があってもわかりあえない。
討つしかないんだ。
構えた【妖精の剣】を振り抜き、【高揚舞曲】に必要なステップを踏む先へ斬撃を放って淫魔の能力を発動させない立ち回りをします。
味方の連携と合わせれば淫魔にも有利をとれるはず。
僅かでも隙が見えたならこの場で札を切るしかないと、【妖精の剣】の光線を放ちます!
……今回のオペラはスペインの昔話が元でしたっけ。
オーストリアからはかなり離れてるけれど、侵略を受けたこの世界で話が伝わる程の何かがそこにあるのでしょうか?
先頭で突撃してきたのは、陣・頼人(武装騎士ヴィクトレオン・g00838)だった。
「お待たせ、沙夜さん……って、うわぁ!?」
淫魔ともども、服がない。
その光景を目の当たりにし、真っ赤になって顔を背けていた。
とはいえ、敵の私室なら、パーティーの一般客を巻き込む心配はない。
頼人は、避けた視線の先にあった、高級そうな調度品を念動力で倒し、アームドフォートの砲撃で破壊した。
マホガニー材の割れる音が、フルートの音をかき消すと、期待して。
「あとはもう、勇気を胸に、なんとか快楽に耐えるしかない!」
竜骸剣を構えて、ふたたび裸身に立ち向かう。
「この展開は、お前にも『意外』だったみたいだね!」
フルーティアの肌に、デストロイスマッシュを叩き込んだ。
一瞬、体をくの字に折った敵だったが、取り囲んだディアボロスたちの中に、霞・沙夜(氷輪の繰り師・g04141)の姿がそのまま含まれているのに気付いたようだ。
笛の音に、煽情的なステップを加えてくる。
沙夜は、狙われていると知りながら、あえて抵抗せず、罠に誘うための隙とした。
「みなさまもいらしてくださいましたし、ここからは反撃の時間です」
煽情ステップは音の弾丸となって、無防備なかっこうに浸透してくる。
「服を着ている時間はなさそうですが、そこはしかたありません」
太股に濡れた感触が伝わる。
隠せないが、しかたないのだ。
淫魔は、沙夜のそこを操作できているような、淫靡な表情をしている。
「さぁ。いっておし……」
「繰るだけと思いましたか?」
人形劇で優勝した者は、『繰り糸』を部屋中に張り巡らせていた。縛撚糸に、フルートの指遣いが阻害される。
「これさえ封じてしまえば、あとは倒すのみ……あうっ!」
「女の子同士とはいえ目のやり場に困るなぁ」
辻・彩花(Stray Girl・g03047)は、張られた糸の先にトラップを足していった。
「あー、お取込み中のとこ申し訳ないんだけど、そこら中に罠があるって思ったら迂闊には動けないでしょ?」
フルーティアの背後から声をかけて挑発する。
振り返った相手に、頼人が壊した調度品を、同じく念動力でぶつけた。
「お、おのれ……」
横笛から離れる唇。
その隙を狙い、喉元めがけてナイフが滑る。『クワイタス』をキメた彩花は、フルーティアの脇をすり抜けて、沙夜のくず折れそうなところに駆けつけた。
「さすがにそのままはちょっとね。男子もいるし」
上着を脱いで、剝き出しの肩から掛けてやる。
夜曲は、女子たちにも効いてきた。
内方・はじめ(望郷の反逆者・g00276)は、拳銃のグリップで、利き腕じゃない方の手の甲を殴り付ける。
「ちいっ! 強引にでも正気に戻して……」
両手は塞がっているが、今なら飛翔できる。
腰砕けになりながらも、シャンデリアまで跳んで、その上に立った。細やかな透かし彫りを遮蔽にとって、フルーティアを伺うと、別のものが見えてくる。
この照明器具は、部屋で行われた惨劇を、ずっと見下ろしてきたのだった。
オペラコンテストに優勝し、街の名士に個人的に誘われ、しかし要求されたのは貞操か生命。
「犠牲者達の無念、恐怖、怨嗟をその身で味わいなさい!」
はじめは、報復の魔弾を撃ち込むべく、トリガーを引き続ける。
「我らが敵から総てを奪い……喰らい……滅ぼせ!」
「ひっ、ああッ」
頭上からの銃撃と砲撃に、淫魔フルーティアは怯み、笛を持ったままの両手を額に掲げて、しゃがみ込む
豊かな胸が膝頭に挟まれて、むにゅとつぶれた。
木片が散乱し、破れた絨毯に、珠洲代・ユウ(今を映す琥珀・g03805)のセクシーな足元が踏み出される。
「お招きありがとうございます……なんてね。わたし達があなたを倒しに来て、驚いてくれたかな?」
フルーティアは顔をあげると、ユウのふわりとした、腰まである髪に気を留めたようだ。
「その髪型は……! やっぱり、コンテストに謀略が?!」
それには答えず、ユウは『青龍水計(せいりゅうすいけい)』で部屋を満たした。
突如湧いた水に絨毯は沈んで、姿勢を低くしていた淫魔の口元まで溢れてくる。
逃れようと立ち上がった裸女に、ユウは問うた。
「ところで、どうしてスペインなのかな。倒される前に、教えてくれない?」
「ゴフッ、元の筋書きでは……」
咳き込んだあと、主催者は観念したように語り出す。
「召使いの少年は、兵士として最前線に送られる運命なの。夫人は、たわむれつつも助けてやるつもりで女装を試す、けれどもわたしは……」
毒の籠った瞳を燃やした。
「そんな話じゃ退屈だからね。場面だけ趣味に合うように切り取ってやったのさ!」
降参する気は毛頭ない。
ユウはいったん退き、シャンデリア上のはじめも、水のひいた床に降りる。
「私が会った服屋も、スペインが大陸軍(グランダルメ)の最前線だと言っていたわ。兵役に反対するような表現は、相応しくなかったのね」
「ハ、本当趣味悪いわね」
ルカ・ナイアド(レッドコートガール・g03745)は、榴弾砲を構えなおす。
「倒錯してるのは分かったけど、こっちまで巻き込まないでくれるかしら?」
仲間へと、決着の呼びかけをする。
ディアボロスたちは、室内に散開した。
アヴァタール級淫魔も、淫蕩夜曲を頂点へと盛り上げていく。
「退廃した魔曲なんて掻き消してやるわ!」
レボルシオスラッシュで軍歌を高らかに響かせた。
世界の変革を望む意志は、榴弾砲に宿る。
「英国兵士なめんじゃないわよ! 国王陛下のため、いざ突撃!」
まぶたに浮かぶ、轟音鳴り響き、砲弾飛び交う戦場と比べれば、物の数でもない。
想いがルカを、魔曲に乗って注ぎ込まれる快感に耐えさせる。
であるから、バレない程度の影響はあったけど、諜報活動上の秘密だ。
「この世界はアンタ達のオモチャじゃないの! 消えなさいッ!」
窓枠が外壁ごと吹き飛び、大穴となる砲撃が加えられた。
髪のあちこちを焦がし、それをなびかせながら、淫魔フルーティアは演奏を続けていた。
背後には、まさにオモチャにしてきた街の光景が広がっている。
古城の一室へと吹き込む風は、リズ・オブザレイク(人間の妖精騎士・g00035)のロングスカートもまくっている。
彼女だけ着換える余裕がなかった。
フルーティアも認識している様子だ。
審査員長として上位者に推したリズが、刃を向けてきていると。
「文化を、意外性を楽しむ余裕があっても、クロノヴェーダとはわかりあえない。討つしかないんだ」
妖精の剣を突きだす。
淫魔は、大穴の縁でかわしつつ、高揚舞曲のステップを踏もうとする。
立ち回るリズ。
「妖精よ、力を!」
相手の足運びの、先を読んで斬撃を放った。
弾んだ淫魔のふくらみに、薄く赤い線が描かれた。
また、かわされたか。いや、ここまでに、ダメージを増加させる残留効果が積み上がっている。
「ぐっ、はあ、あああ」
胸から血が溢れ、あえぐ、美貌。
舞台でみせた臨機応変さが、ここでもリズを支えた。
フルートが、やぶれかぶれに打ち下ろされてきたが、妖精の剣は枝を折るかのように易く、金属を断つ。
斬れた楽器の端を持ったまま、淫魔フルーティアは、ついに倒れた。
身なりを直した沙夜が、人形にシーツを持ってこさせ、彩花と協力して遺骸に被せる。
男子が2人いるし。
パーティー会場からの喧騒は、まだかすかに聞こえている。
支配者が討たれたいま、配下のクロノヴェーダらは、時を待たずに街から逃げ出すであろう。
ディアボロスたちにも、列車の時刻が迫っている。
市民に気取られぬうちに、古城をあとにした。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【トラップ生成】LV2が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【ドレイン】LV2が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!
【ラストリベンジ】LV1が発生!