リプレイ
ナイナ・ヴィラネスティズム
姉のラナに対しては礼節を貫き、相手の気持ちに寄り添う
話の際は周囲を警戒
強奪は拗れた場合の最終手段
ごきげんようラナ。私を覚えておいでかしら?
随分と慌てたご様子で何があったか教えていただいても?
・・・由々しき事態ですわね
フィナにとってはまたとない冒険でしょうけど花嫁になってしまえばそれは最後になってしまうでしょう
ラナ、貴女は自由に外の世界を謳歌する妹の姿が好きなのではなくて?
花嫁のような鳥籠の如き小さな世界の中で収まれる器でもなかったでしょう?
その上で申し上げます
フィナを取り戻したくはなくて?
なればその許可証を私達に託してみませんこと?
それともしよければ旅芸人の旅装も一部貸して頂けませんかしら?
コンスタンツ・トパロウル
竜の花嫁は卵を産む……どこから、どうやってだろ?
適当にポン!
と出てくるなら、男でも良さそうだけど
花嫁は女性ばかりみたいだし……やっぱ、そういうこと?
まずは、フィナさんの家族に会いに行こう
特に、ラナさんには会っておきたい
ラナさん達家族に会えたら、まずは【口福の伝道者】であんパンと珈琲牛乳増やして腹ごしらえして貰うか
腹が減ってると、考えが纏まらないしね
家族が落ち着いたら、フィナさんの救出のために、キャメロットの入城許可証を貸して貰うようお願い
その際に可能であれば、前回の輿入れの際のドレスも借りよう
城に入る際に、『花嫁に頼まれて衣装を持ってきた』ことにできる
フィナさんは絶対に連れ戻す
あたしらに任せて
●いざ王都へ
王都キャメロットへと続く街道の終盤、ただならぬ気を放つラナの姿はナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)たちもすぐに見つけ出すことができた。
「ごきげんようラナ。私を覚えておいでかしら?」
「なに!? 今いそが……あなたは、ヴィラネスティズム卿!?」
再会がディヴィジョンの排斥力を押しのけるまで数瞬。
殺気だった汗だくの少女は驚き、安堵に表情をほころばせた。
「その節はたいへんお世話になりました……なぜヴィラネスティズム卿がこちらに? まさか卿のご家族も!?」
「まぁ落ち着きなさいって、ほら。腹が減ってると、考えも纏まらないよ」
再び孤立無援となった旅路での出会いに声を昂らせるラナに、コンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)は『口福の伝道者』で増やしたあんパンと珈琲牛乳を差し入れる。
緯度の高いブリテン島といえ、盛夏の暑さはディアボロスにも応えるものがある。
遠慮は最初だけ。一気に飲み干した三人の顔に健康的な汗が流れ、ため息がこぼれる。
「ふぅ……うん、いい顔になった。それでラナの方は一人?」
「はい……父母はまだ竜の花嫁の話を疑っていません。むしろ喜ぶばかりで」
落ち着けば、漏れ出すのは孤独と使命感。
噂を聞いて駆け付けたと説明するコンスタンツに、ラナは諦め顔で首を振る。
最初の嫁入りの時も、疑いをもち、ディアボロスたちが接触を持ったのは彼女一人だった。彼女の信頼は勝ち取れたが、どうやら事態は変わっていないらしい。
「……由々しき事態ですわね。フィナにとってはまたとない冒険でしょうけど、花嫁になってしまえばそれは最後になってしまうでしょう」
「竜の花嫁は卵を産むって……どうやってだろ? 適当にポン! と出てくるなら誰でもよさそうだけど、そうじゃないなら……」
「そうです! フィナもきっと、ドラゴンの誘惑と戦ってるはず……早く、早く何とかしないと」
「承知しておりますわ。彼女は花嫁のような鳥籠の如き、小さな世界の中で収まれる器ではありませんもの」
どうやら最初からラナも救出、奪還を目論んでいたらしい。
コンスタンツと共に声を大きくする彼女なら焚きつけるまでもない、いやむしろこれは止めないとまずい方だとそっとナイナは話題を変える。
「それで、どういたしますの? キャメロットはドラゴンたちの王都、王城に至っては人が入る門すらないと聞いておりますわ」
「そ、それは……」
突きつけられる現実にラナは声を詰まらせた。
いてもたってもいられず飛び出したが、自分の無力さはラナ自身が一番わかっている。
それでも立ち上がらないわけにはいかなくて、ただ独りここまできた。そして今、彼女の前にはディアボロスたちがいる。
「また……フィナのため、力を貸していただけますか?」
「もちろん、そのつもりですわ。その許可証……よろしければ旅芸人の旅装も一部貸して頂けませんかしら?」
一つ頷き荷物を下ろすラナの手を、ナイナはしっかりと両手で握る。
「これで『花嫁に頼まれて衣装を持ってきた』って事にできるね……フィナさんは絶対に連れ戻す。あたしらに任せて」
「お願いします、トパロウル様」
深々と頭を下げるラナに、受け取った荷物を担いだコンスタンツはサムズアップで応えた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
相原・相真
フィナさんにはお会いしたことがないですが、
竜の花嫁には少々縁がありますからね
お手伝いさせてもらいましょうか
他の方が譲っていただいた許可証を使いキャメロットへ潜入
理由を聞かれたら「竜の花嫁様に最後にご家族からの思い出の品を届けに来た」というように説明し、
その際にフィナさんたちの住居がどこか場所を確認しておきます
街に入れたら彼らの住居にまっすぐ向かい、
街に入った時に同じ説明をして入れてもらいましょう
待たされるなど足止めを食いそうならその時点で強行突入、
フィナさんの身柄を確保します
『お前の意思は関係ない。私の好みの花嫁となって死ね』ってことですか?
そんな胸糞悪い話、きっちり邪魔させてもらいますよ!
●キャメロットの花嫁邸
「失礼します。竜の花嫁様への御使いで伺ったのですが」
「家族の者か? 許可証は……よし、通れ!」
横暴だが秩序だった竜鱗兵の衛視の検問を抜け、相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)はほっと息をつく。
家族から荷物を預かったという説明も用意していたが、どうやら王都のドラゴンたちは花嫁の家族の人相まではそう気にしていないらしい。
「(こちらとしては助かる事ですが……)」
だがそれは花嫁だけ、卵を産ませる存在以外はどうでもいいという傲慢さだ。
抑える相真の声に、荷物を担ぐ『機構腕 mode:Ⅱ』が隠した袖の下で軋みを立てる。
「フィナ……失礼、フィナ様のご主人のご邸宅はご存じでしょうか」
「ふむ、『蒼玉のカラドック』さまの花嫁だな。人間ならば通りを抜けて、こちらを……」
竜鱗兵の雑な説明をかみ砕き把握すると、相真は形ばかりの感謝を告げて歩き出す。
「『お前の意思は関係ない。私の好みの花嫁となって死ね』ってことですか? そんな胸糞悪い話……!」
きっちりと邪魔をさせてもらう。
決意を胸に、辿り着いた巨大な屋敷を相真は見上げる。
「潜入は同じ手でいけそうですけど……目をつけられると厄介そうですね」
蒼い目が睨む庭の軒先には竜鱗兵……フィナをさらったという『聖ギルダス騎士団』の一団。
雑談に興じる傭兵騎士たちに警戒している様子はなさそうだが、強行突破を図るには少々厄介だ。
「裏口の方は手薄……強行突破ならこちらでしょうか」
正面からいけるところまで案内してもらうか、あるいは最初から強行突破するか?
少々悩ましい所だと相真は預かった荷物の重さに思案した。
成功🔵🔵🔴
効果1【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ナイナ・ヴィラネスティズム
「まあまあまあ・・・貴方こちらでお仕事をなされていましたのね。再会はさておきお屋敷の方へご案内頂けますかしら?」
友達催眠を用いつつ、雑談に興じる傭兵騎士の一人に礼節を込めた挨拶を交わす
その後は家族から荷物を預かったという体裁でフィナのいるお屋敷まで案内をお願いする
屋敷内では案内役の傭兵騎士の友人のように振る舞いつつ、
・傭兵から見てキャメロットでのお仕事はどう思うか
・キャメロット内で一番権威の高い竜・・・王妃竜はご存知か
等キャメロットでの内情を聞いてみる(周辺に怪しまれないよう平穏結界も用いる)
案内してもらえたら感謝の挨拶を忘れずに、フィナのいると思しき部屋ではノックしてからお邪魔する
コンスタンツ・トパロウル
騒ぎを起こして、状況がこじれても厄介だ
ここは行商人のフリして、花嫁の家族から衣装を預かってきたことにしようか
表の竜鱗兵には、
「兵隊様、お勤めお疲れ様です
花嫁様のご家族から、お届け物をお預かり致しましたもので、お届けに参りました」
「衣装などのお品なので、傷みなど不都合があれば、すぐに花嫁様の仰せ通りに手直しせねばなりません
直接、花嫁様にご確認頂きたいのですが」
等と、花嫁に直接会えるようお願いして、穏便に済ませよう
正直、その面をハンマーでぶん殴りたいところだが……思うだけだ
屋敷に通されて、花嫁の部屋に入ったら……おいおい、昼間からお盛んじゃないか
妬けてくるね……横恋慕してやろうか?
とか横槍入れよう
エスト・リンフィールド
遅くなったけど、花嫁の無聊を慰めるためにと、家族から頼まれた吟遊詩人として仲間に合流
「『幸せだからこそ、この幸せがいつまで続くのか?』と、心配になって、気分が晴れないのは……花嫁にはよくあるらしい
だから、少しでも気分を晴らして、しっかりドラゴン様にお仕えできるようにして欲しいと、家族に頼まれた」
とか、もっともらしいことを言って、花嫁……フィナさんの居るお家に入り込もう
フィナさんの部屋に入ったら……既にドラゴンが悪さしようとしてるかも
え……えっちなのは、い……いけないんだっ!!
とか指差したら、ドラゴンが呆気にとられたりしないかな
フィナさんは、一瞬ポカーンとして、吹き出すかもしれないけど
さ、隠れて
「まあまあまあ……貴方こちらでお仕事をなされていましたのね」
「ん? これはこれは、ヴィラネスティズム卿。こちらにご用件とは露知らず、失礼いたしました」
呼び鈴を鳴らし、現れた使用人が一般人と確認したナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)は『友達催眠』ですかさず男を篭絡する。
「ん、何だ貴様ら?」
「いえ、以前にお世話になった知人です。屋敷に御用件があるそうでして」
手を取り合って再会を喜ぶ……喜ぶ風の二人の声に、雑談中の『聖ギルダス騎士団』がじろりと睨むが、どうやらバレずに済んだようだ。
仕様人から説明を受けた隊長格は面倒そうに、部下の数人を顎で示す。
「なんだ女、要件とは?」
「お勤めお疲れ様です、兵隊様。私どもは花嫁様のご家族から、お届け物をお預かり致しましたもので、ぜひ花嫁様にと」
隙あらば荷物を奪おうとする傭兵騎士の手を巧みにかわし、慇懃に挨拶するコンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)。
要件はお前らの命だとハンマーでぶん殴り倒してやりたい野卑さだが、ぐっと我慢して一礼する。
今ここで騒ぎを起こして、状況がこじれても厄介だ。
「どうした、荷物を置け」
「いえ……えー『幸せだからこそ、この幸せがいつまで続くのか?』と、心配になって、気分が晴れないのは……花嫁にはよくあるらしいから。だから少しでも気分を晴らして、しっかりドラゴン様にお仕えできるようにして欲しいと、家族に頼まれたので」
「なんだァ、ドラゴン様に見せられんというか?」
そしてここからもうひと頑張りだ。
自分たちが届けるという『聖ギルダス騎士団』の団員へ、エスト・リンフィールド(挙動不審エルフ吟遊詩人系・g05947)は直接届ける必要を熱弁する。
お題目通りならいざ知らず、最も重要なのは自分たちが入ることなのだから。
「えぇそれはもう、花嫁様といえど乙女ですもの。その肌着を殿方にさらすなど、王妃竜様もお怒りになられましょう?」
「ふん……わかったような口を」
なお食い下がる若手らしき竜鱗兵に、ナイナは人差し指を唇へとあてた。
悪態をつきつつも引き下がる姿を見るに、王妃竜の名は知られ、相応に権威らしい。
「申し訳ございません。ただ衣装などのお品は傷みなど不都合があれば、すぐに花嫁様の仰せ通りに手直しせねばなりませんので、直接、花嫁様にご確認頂きたいのです」
「わかったわかった……わかったから、その名を迂闊に口に出すなよ、人間。ゴタゴタはごめんだ」
いや、あるいは竜鱗兵程度では近づきがたい、現場と上役の関係というべきだろうか? コンスタンツの擁護に、ギルダス騎士団はふっと、溜め息めいた熱気を吐いた。
「なんだか、腫れ物扱いみたいだね」
「今回の件はグィネヴィア主導だっていうし、現場には煙たいんじゃない……と失礼」
案内する使用人が立ち止まるのにコンスタンツとエストはひとまず考察を切る。
辿り着いた屋敷の奥は、人間ならたっぷり十人は暮らせそうな家ほどもある巨大な部屋。
「失礼いたします」
「許しましょう。入りなさい」
使用人へと一礼したナイナが人間サイズのドアをノックすると、返ってきたのは涼し気な高音。
形式に乗っ取って乗り込むディアボロスたちは見た。
「ふ、ふぃ、フィナさん……?」
「あら、おぉ……エストじゃない?」
目に飛び込んできたのは美しい蒼鱗のしなやかなドラゴンと、上品な露出のドレスをこすりつけ鱗を磨くフィナの姿。
かつての舞姫の姿ほどの露出はない……ないが、なんだ。その柔軟で艶めかしい体つきの所作は裸以上に刺激的で、驚いた様子のフィナに思わずエストは叫んでいた。
「え……えっちなのは、い……いけないんだっ!!」
「わ、私だって好きでやっちゃないわーっ!?」
唐突な騒ぎと花嫁の口から飛び出す暴言。
あっけにとられた様子のドラゴンへ、コンスタンツはジロリと挑発的な睨みで見上げた
「おいおい、昼間からお盛んじゃないか? 妬けてくるねぇ」
「その下劣な振る舞い……花婿殺しのディアボロスですか」
「だとしたら、なんだ? 横恋慕してやろうか?」
静かな怒りを燃え上がらせ『蒼玉のカラドック』が身を起こす。
エストが言い争いながらフィナを庇い逃したのを確認し、コンスタンツは荷物から『聖天竜の牙』を抜き放った。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
コンスタンツ・トパロウル
やれやれ
昼間っから無理矢理とは、乙女心って奴がわかってないね
罠使い、地形の利用を活かし、敵と花嫁の間に【トラップ生成】で煙幕やワイヤーの罠を仕掛け、一瞬でもいいので目眩まし若しくは動きを止める
勿論、花嫁を巻き込まないように
その隙に、突撃、統率、一撃離脱を活かし、花嫁に安全な場所に逃げるよう伝える
逃がすのが無理なら……物語の騎士様みたいに、花嫁の前に立ち戦うだけだ
敵の周囲に罠を仕掛けながら、側面や背後から竜滅戦技を叩き込む
敵の反撃は、シャンデリアや調度品等を盾に退避したり、槍を風車のように振り回して敵の矢を打ち落としつつ、敵を撹乱し機が熟すまで凌ぐ
機が熟したら、仲間とタイミングを合わせ一斉攻撃だ
●花婿竜の迎撃、再び
「昼間っから無理矢理とは、乙女心って奴がわかってないね」
「彼女にはそれだけの価値がありますから。あなた方としても、でしょう?」
やれやれと挑発するコンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)にも動じない『蒼玉のカラドック』の咆哮が無数のはばたきを呼び起こす。
「なるほど、これなら花嫁を傷つける事もない、か!」
『蒼き竜の彗星は哭く』と同時、うず高い屋敷の天井から降り注ぐ蒼玉のワイバーンたち。
ならばとコンスタンツは物語の騎士が如く、『聖天竜の牙』風車のように振るってカラドックの懐へと切り込むが、ガラス細工めいた翼竜たちは巧みに旋回しながら主を避け、氷と水流の槍を打ち込んできた。
「そいつを待ってた! フィナ、伏せな!」
「やっぱりこうなるわけね、えぇい!」
だがもう一手、コンスタンツの先読みが勝った。
『レザープロテクター』を切り裂き接近するワイヴァーンたちを突如襲う爆発。それは周囲に『トラップ生成』したワイヤートラップの煙幕弾。
その勢いは思わずフィナが声を上げるほどだが、退避する隙を作るには十分。
「さぁ……一斉攻撃だ!」
高らかに声を上げ、コンスタンツはカラドックの精悍な太腿めがけ、『竜滅戦技』の一打を叩き込んだ。
成功🔵🔵🔴
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
ナイナ・ヴィラネスティズム
WIZ
ネメシスモード発動!
使える効果2は全て使用
同選択肢の味方との連携可
「花嫁を力づくで隷属させるような輩に花婿たる資格などなくてよ」
フィナには戦闘に巻き込まれない位置への避難を呼びかけ、敵の注意をこちらに引きつけるように魔銃六発をもって制圧射撃
敵が水流を出現させたら泥濘の地使用にて接敵してくる敵の移動速度を鈍らせて噛み砕きの回避に努める
水で捕縛しようとすればマジックグレネードによる投擲爆破で相殺を試み
こちらに反撃の機が来ればヴィラネスト・モラルブロークンバレット
上記の悪口を魔法弾として六発分生成し、魔銃から放つ呪詛の応酬として叩き込む
離婚記念としてその鱗の下に塩を塗り込んでやりましょう
「ま、待ちなさい……!」
「あら残念でした。離婚記念としてその鱗の下に塩を塗り込んでやりましょう」
存分に蔑むナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)の『魔銃【SR45型・エレンスゲ】』の弾倉が回る。
生成され、装填された魔弾は六発。
ネメシス形態の怒りと悪意をたっぷりと詰めた弾丸が未練たらたらな『蒼玉のカラドック』めがけて放たれる。
「心撃暴殺!言の葉で紡ぐ怨嗟の弾丸!」
「うぐぉ!?」
暴言、中傷、侮蔑、嘲笑、罵倒、怨嗟。
コンスタンツの穿った傷口めがけて吸い込まれていく『ヴィラネスト・モラルブロークンバレット』。
能力値アップを上乗せした『相手の戦意を根こそぎ挫く呪いの言葉』はカラドックの体内に連鎖炸裂し、その巨体をよろめかせていく。
「なんという、下劣な……!」
「花嫁を力づくで隷属させるような輩に罵る権利などなくてよ? まして花婿たる資格など……!」
呻くカラドックのへと言うが早いが、ナイナはその大口へと『マジックグレネード』を叩き込む。
爆発する冷気が端正な竜の顔に思わず吹き出しそうな雪化粧を浴びせ……今度こそ竜はキレた。
「俗人に品性を期待した私が間違いでしたか……」
「尊厳を奪われたといえ、公爵家たるヴィラネスティズムにそのような口のきき方、気を付けたほうがよろしくてよ……!」
冷たく切りさく感情が鍔迫り合うなか、襲い掛かるは膨大な水流。どこから現れたか理解できぬ激流はカラドックの蒼鱗を飲み込み、更にはナイナをも飲み込まんとする。
「食べるに堪えませんが、牙の名誉を受けなさい」
「謹んでお断りいたしましょう!」
水流が翻弄し動きを封じてくるなか、ナイナが選択したのは相殺。
『ホルスター&ベルトポーチ』ポーチから引き出した残る『マジックグレネード』を一気に叩きつける。
今度はカラドックだけではなすまない。炸裂する冷気が水流を押し止めると同時、打ち消し合ったと力が白い霧を作り、部屋を煙幕と共に染め上げていった。
成功🔵🔵🔴
効果1【友達催眠】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
相原・相真
まずはフィナさんは無事でなにより
ここからは出来ることをやっていくとしましょうか
敵と正面から相対しシールドドローンを展開
ドローンで敵の攻撃を防御しながらの射撃戦を行い、
他の方が攻撃しやすいよう注意を引きつけます
それと戦闘の合間に会話で敵から何か情報を引き出せないか試してみます
旅団で動いているわけでない以上難しいでしょうが、
今後のためにもやれるだけのことはやってみないと
まず今回は『今誰が花嫁の儀式を主導しているのか』について
ストレートに聞いても答えは返ってこないでしょうし、
「失敗続きで王妃が出てくるとは、お気の毒に氷将竜はクビってことですかね?」
など挑発っぽく聞いて何とか手がかりを引き出したいです
エスト・リンフィールド
ぇ、えっちなドラゴンには、お仕置が必要だね
それにしても……ドラゴンの卵って、どのくらいおっきいんだろう
あんまり大っきいと……産むのも大変そうだよね
っと、まずは【勝利の凱歌】でフィナさんを勇気づけて、落ち着いたら部屋の外等の安全な場所に逃げて貰おう
その後は、敵から距離を取って情報収集、看破を活かし、遠巻きに戦場の様子をチェック
仲間が、壁際なんかの不利な地形に追い込まれたりしないよう注意
敵の隙をついて、伝承知識を活かした伝承目録で敵を攻撃
お前の血塗られた伝説も、ここで終わり
悪竜は英雄に討たれる
それが、人々の願いだから
敵の反撃は、戦場の瓦礫等を盾にしたり、ダンスを活かしたステップで回避を試みる
「まずはフィナさん、無事でなにより。ここからは出来ることをやっていくとしましょうか」
「ぇ、えっちなドラゴンには、お仕置が必要だね」
「えぇっ、頼んだわ!」
相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)に庇われた花嫁は、エスト・リンフィールド(挙動不審エルフ吟遊詩人系・g05947)の『勝利の凱歌』に勇気づけられ、排斥力と洗脳の解けた様子で駆けていく。
「待ちなさい!」
「ま、待つのは、そっち……!」
水浸しの床をパシャパシャと音を立てる中、なお未練がましく食い下がる『蒼玉のカラドック』だが、そこに立ちはだかるディアボロスたちがそれを許さない。
「話は聞きましたよ。失敗続きで王妃が出てくるとは、お気の毒に氷将竜はクビってことですかね?」
「なかなか耳聡い。しかしわたくしはつまらない政治ショーに興味はないのです」
接続、起動。相真が展開するシールドドローンの『従盾戦技』に、もはや水辺と化した床を飛び出すカドラックの飛竜たち。
宝石の飛龍が彗星と哭き、『機構腕 mode:Ⅱ』が軋みをあげる。
突破した水流が、氷塊が『機装:パスファインダーコート』ごしに響かせり衝撃は相当な威力だが、だが相真にも残留する『ガードアップ』の守りと、仲間の力があった。
「そっちの事情なんか知るもんか。お前たちの血塗られた伝説は、ここで終わり……悪竜は英雄に討たれる。奇跡は今……繰り返される!」
エストの『継承者のリュート』が奏でる『伝承目録』が、『英雄の足跡』を呼び起こす。
部屋を覆う水面を飛び出したのは、屈強な湖の勇者が放つ銛。
「ぬぅっ!?」
ワイバーンたちを迎撃を向かわせるが間に合わない。予測不能な位置からの一撃は腕と翼の付け根、肩口を深々と貫いて血飛沫を上げさせた。
「ぬかりましたか……しかし、卵より加護を得られれば!」
「卵の加護? 竜鱗兵ではなく……?!」
苦悶が漏らした声を相真は見逃さなかった。
「ドラゴンの卵って、どのくらいおっきいんだろう……くらいしか考えなかったけど、大ごとに関わっちゃったみたいだね」
「ええ、王妃竜が花嫁に拘った理由も読めた気がします」
エストは以前、スカアハを通して知ったフローラリアの生態を思い出す。
「世界樹、エルフ……大きく見れば『森の恵み』を享受してフローラリアが発展したように、ドラゴンは花嫁の産む卵から加護を得て、自分を進化させていっている?」
「恐らく……そしてフィナさんや連れ去られた花嫁の方は、そういった特別な卵を産める……産む確率が高い人たちなのでは」
あくまでまだ推論のうちだ。
だがそれでも花嫁がもちうる意味の大きさに、相真は装着した機構腕を強く握りしめていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【トラップ生成】がLV2になった!
【書物解読】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【命中アップ】LV1が発生!
リューロボロス・リンドラゴ
女性を攫い、花嫁にする。
……気に食わぬがそれは確かに竜の在り方でもある。
だが。
言うに事欠いて、卵より加護を得られればだと?
ドラゴンを名乗るくせに泣き言を漏らし、己のものではない力に縋る等と!
くだらん。くだらんよ。
我こそは龍、我こそはドラゴン。
カドラックよ、貴様にドラゴンの名は荷が重いわ!
花嫁真実からして流れ弾等はないようカラドック側が気を使うであろう。
せいぜい狙いやすいように突貫よ!
降り注ぐ氷雨何するものぞ!
尾で薙ぎ払い、爪で引き裂き、耐えきってくれるわ!
この程度か。
貴様の氷はこの程度か?
ならば次は我の番だ。
凍結させるということがどういうことか、我が絶対零度のブレスで見せつけてくれるわ!
アンゼリカ・レンブラント
遅れたけど加勢するね!
そして竜の花嫁の意味か
聞き逃せないことを耳にしたね
氷のベディヴィア卿の加護は恐るべきものだった
アーサー王の加護も卵から得ていたのか
答えがあってもなくても全力で仕留めに行くよ
攻撃タイミングを仲間と合わせパラドクスの光剣で斬る!
敵からの反撃もしっかり障壁とオーラで護り耐える
鍛えた体に積み重ねたガードアップの恩恵もあれば倒れない!
竜の花嫁…女の子をそんな巨躯で何体も一緒に追い回してさ
ドラゴンってのはもうちょっと恰好いいものじゃないかな!
お前達に加護があるなら
人々から【託されし願い】はいつだって私達の力だ!
今日も心に灯る勇気と共に!
呼吸を整え全力の《光剣収束斬》で仕留めに行くよ!
「氷のベディヴィア卿の加護は恐るべきものだった……アーサー王の加護も卵から得ていたのか」
加勢に入ったアンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)の手で光の剣が収束する。
「竜の花嫁の意味、聞き逃せないことを耳にしたね」
「女性を攫い、花嫁にする……気に食わぬがそれは確かに竜の在り方でもある。だが!」
水を切り飛び出すアンゼリカと並び、語気を荒げたのは『ただ一匹の竜』たるリューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)
ただ彼女の怒りはその事だけのものではない。
「言うに事欠いて、卵より加護を得られればだと? ドラゴンを名乗るくせに泣き言を漏らし、己のものではない力に縋る等と!」
「な、何を一体……」
「くだらん。くだらんよ! カドラックよ、貴様にドラゴンの名は荷が重いわ!」
プライドに燃え上がるリューロボロスの絶対零度の闘志は、『蒼玉のカラドック』すらわからぬままひるむほど。
「世界よ、真白く染まれ。色彩喰らうは竜である!」
『孤竜きたりなば色失せし』。花嫁の真実と竜の誇りにかけて、リューロボロスは真正面から突入する。
吹きかける絶対零度のブレスが水面を白く固め、脱出するカラドックめがけ竜尾の『龍刀鉄尾』が振るわれる。
「ぬぅっ!」
「女の子をそんな巨躯で何体も一緒に追い回してさ。ドラゴンってのはもうちょっと恰好いいものじゃないかな!」
撃ち抜かれた翼に続き、カラドックは長大な尾までも絡めとられ、封じられた。
その目の前に迫るは光の剣を掲げて飛び掛かる黄金誓姫、アンゼリカの姿。
「わたくしに竜の名が重いと……その言葉、貴女方にも返してさしあげましょう!」
「またさっきの手下かっ!」
振り下ろされる『光剣収束斬』に割り込む無数のワイバーン、機動を逸らして『蒼き竜の彗星は哭く』
これぞ王者の証、竜たる証と咆哮するカラドックだが、アンゼリカはひるまない。
「貴様の氷はこの程度か? 凍結させるということがどういうことか、しかと見るがいい!」
幼くも誇り高いリューロボロスの声が、冷気のブレスを吹雪と放つ。
『戦姫の鎧』を『黄翼の闘魂』で照らし、凍り付いたカラドックの眷属を蹴り飛ばして少女は駆ける。
「お前達に加護があるなら、人々から【託されし願い】はいつだって私達の力だ!」
祈るように手を伸ばす花嫁の姉の姿を背に重ね、鍛え上げた肉体が巨大光剣の一撃を振り下ろす。
「裁きの光よ、全てを斬り裂けぇっ!」
「わ、わたくしが、消えっ……」
一刀両断。美しく輝く角を捕え、光剣はドラゴンの頭蓋を打ち砕く。
もはや言葉ないカラドックをリューロボロスは冷たく一瞥した。
「我こそは龍、我こそはドラゴン。竜ならざる身が、片腹痛いわ」
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【寒冷適応】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
相原・相真
救出完了、あとは脱出ですね
フィナさんのエスコートは他の方にお任せして、
俺は別で動くとしましょうか
皆さんがスムーズに脱出できるよう、
こちらから騎士団に攻撃を仕掛けるなどして注意を引きつけます
動くタイミングなどは通信で連絡を取りながら動き、
他の皆さんの邪魔にならないようにします
騎士団が住居での騒ぎに気付いているならこちらに騎士団を引き付け、
気付いていないようなら脱出が妨害されそうな時点で介入の予定
あとは状況に応じて臨機応変に、です
他の残留効果も適宜使っていきます
あと、どこかのタイミングでフィナさんに用意してきた装飾品を渡します
逃走用の軍資金にしてください
貴女がたのこれからに、幸運がありますように
リューロボロス・リンドラゴ
真体降臨(ネメシス)!
フィナよ、驚かせてすまぬの。
ドラゴンもどき等ではない。
ディアボロスである。
どうした、竜の花嫁はもう我のものだぞ?
この力、味わうが良い!
敵は誰よりも竜の花嫁を重視しておる。
加えて奴らにとってディアボロスは未だ謎の存在よ。
もしかしたらディアボロスの竜も花嫁から加護を得られるのでは……? と警戒させれぬかの!
無理でも否応無しにも花嫁と竜を結びつけよう!
これみよがしにフィナを掌に乗せたり、巨体で覆うように護りつつこっそり仲間に託してくれる!
竜の花嫁は竜といるもの。
奴らにとって当然の理論故に我はよい目眩ましになるであろう!
さあ、雷爪で魔法の通信などを阻害しつつ派手に暴れてくれるわ!
「真体降臨!」
ホールを飛び出すリューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)が大きく変わる。変異する。
背より飛び出す竜の顎が小さな体を飲み込むように伸長し、爆発。
「お、おぉっ!?」
聖ギルダス騎士団の驚愕を伴奏に翠の輝きを突き破り出でるはただ一匹の碧竜。
「ど、ドラゴン……様?」
「フィナよ、驚かせてすまぬの。ドラゴンもどき等ではない、ディアボロスである」
思わず跪く花嫁に首を垂れたリューロボロスは『背中へ』と鷹揚に仕草する。
「は、はいっ」
「だ、騙されるな! 突撃ぃぃぃーっ!」
隊長たちに鼓舞された聖ギルダス騎士団の『竜槍【炎】』が降り注ぐ中でもリューロボロスはひるまない。
受け止め、払い、『蒼雷竜爪』の一撃一掃。
「雷轟よ、祝いて鳴り響け。竜の花嫁はもう我のものだぞ? この力、味わうが良い!」
「花嫁はまだ身籠ってもおらん! かどわかされるな!」
「し、しかしっ、うわぁぁぁぁ!」
必死に支える隊長たちの鼓舞も、迫る力には抗えない。
荒れ狂う『ロストエナジー』を叩きつけた突進が高価な飾り細工の窓をぶち破り、騎士団は中庭へと押し出されていく。
「まさか……しまった! 花嫁はっ」
「電撃弾……当たれっ」
「うぐっ!?」
その派手な立ち回り、その真意に気付いた竜鱗兵もわずかにもいた。
だがそれも、相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)の放った『セレクトトリガー:電撃弾モード』が周囲ごと無力化していく。
「目標クリア。リューロボロス、新手がくるけど頼める?」
「ふっ、よきにはからえ!」
新手の出現に乱戦となっていく中庭は相真たちの思惑通り。『複合兵装:セレクトトリガー』をくるりと回し、迫る『竜剣【風】』を『ガードアップ』された銃身で鍔迫り合いつつ、再装填。
込められた『誓いの弾丸』は一撃に竜鱗兵を撃ち抜いた。
「だ、ダメだ下がれーっ!」
「ふはははは! 竜の花嫁の力、とくと味わうがいい!」
ネメシス形態の威力を帯びた『ドラグウイング』の暴風がリューロボロスの高笑いを風に乗せ、聖ギルダス騎士団をころころと吹っ飛ばしていく。
混乱ただなかの彼らは気付けない。二人の元より、竜の花嫁の姿がいつの間にか消えていた事に。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【グロリアス】LV1が発生!
ナイナ・ヴィラネスティズム
SPD
味方との連携意識
ネメシスモード発動!
使える効果2は全て使用
「フィナ、ここから出るためにももう少し冒険に付き合っていただきますわよ」
フィナをディフェンス対象に指定し有事の際はこの身を盾にする
私のネメシスモード「凍れる妖精賢者」の装いを今こそ披露しましょう
フィナを敵に近づけさせないようヴィラネスト・アイシクルニードルで960本もの氷柱楊枝を敵の下に降らせて差し上げましょう
あまりにも図が高ければ傍にフィナがいる事を告げつつ、万が一肌にかすり傷を付けようものなら王妃竜に聞こえるほどに大声を出すと恫喝(精神攻撃)してみましょう
出されたくない名を出す良い機会で助かりますわ♪
嫌なら道を開けなさい
騒乱ただなかの屋敷のなか、小さく響く足音は二つあった。
「荷物はちゃんと持ちましたこと?」
「えぇっ、でもいいんですか!? こんなもらっちゃって!」
「まだ旅は続くのでしょう? 迷惑料と思いなさいな」
ナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)に引かれる花嫁フィナの空いた手には、相真が別れ際に渡した装飾品。
『貴女がたのこれからに、幸運がありますように』
短い添え書きが付されたブレスレットを腕に通し、フィナは振り向かず一心に走る。
ただどうやら、このまま万事順調とはいってくれないらしい。
「あっ、貴様ら!?」
「あら、皆さま中庭でしてよ。使命怠慢は感心できませんわね」
裏門を前に右往左往する『聖ギルダス騎士団』の一人が目ざとく指差すのに、ナイナは一度だけ舌打ち。
だが即座にフィナを庇い立ち、『妖精刀【カノー】』を抜剣。
「フィナ、ここから出るためにももう少し冒険に付き合っていただきますわよ」
「望むところ!」
フィナを逆手に抱き上げ、ナイナもまた変わる。
冷たく、鋭く。髪までも蒼く、群青の鎧をまとうネメシスは『凍れる妖精賢者』の姿。
「ディ、ディアボロ……っ」
「図が高くてよ。氷針点穴! 襲い来る氷柱の応酬!」
振り上げられる細剣が氷柱の雨を呼ぶ。おののく竜鱗兵を文字通り釘付けにしていく九百を超える氷柱の雨が作った道を、一気にナイナは駆け抜けた。
「に、逃がさん……!」
「ほーほっほっ! あらよろしいのですの? 大事な花嫁の柔肌に傷を残してでもしたら、王妃竜様はどう思われますかしらねぇ!?」
何とか食らいつこうと『竜剣【風】』をつきかかる聖ギルダス騎士団だが、ナイナの挑発に刃は鈍る。
抱き上げる腕へと逸れた斬撃を手甲で受け止め、ナイナは突き飛ばした竜鱗兵を容赦なく足蹴に飛んだ。
成功🔵🔵🔴
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
エスト・リンフィールド
ドラゴンは倒せたから……次は、ここから逃げ出さないとね
【使い魔使役】で小鳥を使役して、城門に向かう道を先行させて、敵が居ないか確認してみるね
私はフィナさんと一緒に動いて、敵が待ち伏せてたりするなら、そこを避けたり、手薄な場所を探して切り抜けよう
敵と交戦になったら、一般人を巻き込まないようにしつつ、アイスエイジブリザードで敵を攻撃
その間も、周囲の様子を使い魔に確認させて、敵増援等を警戒
うまく脱出できたら、フィナさんラナさん、ご家族が潜伏する先を探そう
ラナさん達が旅芸人してたときの伝とかあるならいいけど……なさそうなら、使い魔の鳥さんに廃村とか山小屋とかを探して貰って、一時的に避難して貰おうかな
コンスタンツ・トパロウル
さて……このまますんなりと逃がしちゃくれないだろう
まずは、花嫁と一緒に城門を目指し脱出だ
追手は一般人を巻き込まないようにしつつ、【泥濘の地】で追手の足元を泥沼にし、動きを阻害してみる
それでも追って来るなら、罠使い、地形の利用、爆破を活かし、【トラップ生成】で落とし穴や括り罠、煙幕等を敵と花嫁の間に仕掛け、敵を食い止め
敵が前に立ち塞がって、倒さないと進めないなら……行くしかないよね
敵陣へ【泥濘の地】を展開し、花嫁の前に立ち、花嫁を庇うよう泥濘戦陣で応戦だ
ある程度敵を減らし、強引に行けそうなら罠で敵を足止めし強行突破
花嫁と家族には、ラナさんに潜伏先のあてがあるようなら、そこに暫く身を隠して貰おう
「鳥さん、城門に向かう道を見てもらえる?!」
裏門を飛び出すナイナとフィナに、エスト・リンフィールド(挙動不審エルフ吟遊詩人系・g05947)は『使い魔使役』した小鳥に先導を頼み、脱出への道を探して走る
「こ、これは一体……!?」
「え、えぇとドラゴン様の屋敷に物取りが入ったらしい、よ? あっちの方」
「なんだと! こうしちゃおれん」
さすがの騒ぎに竜鱗兵以外の人々も集まってくるが、幸い『友達催眠』はまだ有効だ。
一般人を巻き込まないよう、でたらめな方角を指して避難させ、自分はやってくるフィナたちと追撃の『聖ギルダス騎士団』に『翠玉の杖』を構え立つ。
「城門を突破されたら終わりだ、追え!」
「さぁて、このまますんなりと逃がしちゃくれないだろうとは思ったけど!」
「なに……ぃ!?」
コンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)がまず仕掛けるのは分断。
石畳の道に【泥濘の地】で『泥濘戦陣』を作り上げると、勢いのままはまり込んだ聖ギルダス騎士団を『風哭きの槍』で一突き。断末魔も許さぬ迅速の閃光が次々と竜鱗兵たちを沼に沈めていく。
「エスト! コンスタンツ! 悪いけどまた頼める!?」
「随分と荒事に慣れちゃったわね。頼もしい事だけど」
「あんまり喜んじゃいけない、よね……そういうのは任せて」
手慣れたステップで泥濘をかわすフィナの手を取り、二人は走る。
なおも追いすがるしぶとい聖ギルダス騎士には、エストの『アイスエイジブリザード』が固め上げた。
「城門も同じ手でいく、飛びな!」
「ははっ、そろそろ楽しくなってきたわ!」
驚愕のまま泥沼に沈む検問の竜鱗兵の頭を踏み台に、三人は一気に王都を飛び出した。
「うん……もう大丈夫だよ、いこう」
街道沿いの森に紛れた一行は、エストの使い魔が伝えた追手の退き際に逃避行を再開した。
「ありがと……また助けられたわ」
「気にしない。こっちも想定外の事態だったしね……それより大丈夫なの、これから?」
「平気平気……ごめん、ちょっと嘘」
コンスタンツの心配を笑い飛ばした後、フィナはペロリと舌を出す。目は笑ってなかった。
「本当は一緒にいて欲しいけど、みんなにも事情があるんでしょ? だから私も頑張ってみるわ」
わずかに寂しそうな顔を見せたフィナだが、一瞬のこと。エストが励ますより早く『ね?』と笑う彼女の前、森から現れたのはよく似た姉の溜め息顔。
「ほんっとうにもう……妹がいつも面倒かけてすいません」
「あ、ううん……そうだね、ラナさんもいたもんね」
フィナの後ろ頭を抑えつつ、頭を下げる彼女の姉……ラナの姿にエストはほっと笑いを漏らした。
ディヴィジョンの排斥力はディアボロスの存在をすぐ忘れさせてしまう。だがそれでもフィナにはラナという家族がいる。
「当てはある? もしないなら、使い魔の鳥さんに廃村とか山小屋とかを探して貰うけど」
「考えたのですが、しばらく旅を続けようと思います。一か所に留まらなければ、ドラゴンたちも探しづらいでしょうし」
二人ならどこまでも行ける、何でもやれる。朗らかさを取り戻した姉妹に、コンスタンツも目を細める。
この様子なら暫くは大丈夫そうだろう。
「ちょっと考えたんだけどさ、このまま海を見に行くのはどうかなって。そんでそのまま、みんなが来た海の向こうまでいっちゃうとか!」
「あぁそれ、いいんじゃないかな? 海の近くなら船で逃げる手もあるし」
いいつつコンスタンツは考える。ディアボロスでない花嫁たちはパラドクストレインに乗れないし、常にディアボロスが護衛するわけにもいかない。
開放したダンジョンなり、アイルランドなり、完全に保護するには安全な場所に逃す作戦が必要だ。
「攻略旅団に持っていってみるか」
だが事態は動いたのだ。攻略旅団の提案で対策するのも手かもしれないと、心の内にコンスタンツは書き留めた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
【泥濘の地】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV6になった!