リプレイ
白石・明日香
ドラゴン達の思惑通りにはさせないんだよね~。
枝から落ちないように精神集中して残像で攪乱しながらダッシュで接近してドラゴンの群れの只中に突入!
ブレスとか爪攻撃の挙動を見切って躱しスカアハを攻撃している個体で近い奴から片端に早業呪詛、捨て身の一撃で解体してあげる!
後はスカアハを庇いながら可能な限り踏みとどまって抗戦を継続しようか!
貴方に少しでも粘ってもらわないとワタシ達も困るからね。利害の一致と言う奴だし
●世界樹第二層・外周での戦い
白石・明日香(体亡き者・g02194)は、巨きな幹の上を跳ねる様にかろく……ドラゴン達の前に推参した。残像をドラゴンの爪が砕く。明日香は手に光輝く槍を握って、スカアハに今まさに攻撃をかけようとしている、ドラゴンの眼前に割り込んだ。
「あっ!」
スカアハの声がその背を追いかける。明日香は振り向きもせずに槍を手に竜に突っ込んだ。混乱の戦場を精神集中、巧みに身をかわしながら飛ぶように駆ける。それでも反撃を全てかわすことはできぬが、あくまで明日香の意志は固く、その精神はきわめて澄明だった。
(「ドラゴン達の思惑通りにはさせないんだよね~。」)
それっ、としなやかに明日香は槍を繰り出す。
「解体してあげる!」
ドギャ、とそのドラゴンは妙な声をあげて落ちてゆく。
「お前……。」
明日香は何か言いかけたスカアハをかばう様に立ち、向かってくる一頭に槍を突き入れた。反撃にまた少し傷が増える。けれども明日香は踏みとどまった。可能な限り、ここで粘ってスカアハを休ませるつもりだった。
「貴方に少しでも粘ってもらわないと、ワタシ達も困るからね。利害の一致と言う奴だし。」
明日香はそう後ろに言葉を投げて、戦いに没頭していった。
スカアハは口をつぐむ。その槍はこの日、明日香たちに向けられることはなかった。
明日香の手の中に光の槍が顕現する。一体を相手取るうちに、別の一体が中空からスカアハめがけて飛び込んできた。
「頼んだー!」
ドラゴンとやり合いながら明日香は声をあげ、その声が終わらないうちにその一体がグラリと揺れた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
シエルシーシャ・クリスタ
取り敢えずスカアハ狙いのドラゴンを横殴りしてっと。
個人的にドラゴンは嫌いだし、ヤる気は十分なんだよね。
「蹂躙者」使用時は派手に暴れて目立つように。
合間合間は枝葉に隠れたり妖精に手伝ってもらって撹乱したり。
アヴァタール級の群相手に無茶はしない。せいぜい時間を稼がせてもらうよ。
円卓が二席。無視してフローラリアと戦うには危険すぎるんだよね。
スカアハの名を持つ戦士に興味はあるけど、円卓に美味しいとこ取りされるために戦ってるわけじゃない。
いっそ二体まとめて返り討ちにしてあげたい所だけど……
スカアハは使えそうな情報知らないかな。弱点とか。さすがに無いか。
配下をすり減らして痺れを切らせたら機会はあるかな?
シエルシーシャ・クリスタ(鬼人の妖精騎士・g01847)は明日香の声に応える間もなく、ドラゴンに一撃をいれていた。横殴りに仕掛けられて態勢を崩しながら、敵は反撃のパラドクスを発動してくる。
(「個人的にドラゴンは嫌いだし、ヤる気は十分なんだよね。」)
それでも、アヴァタール級の群れを相手にして無茶するつもりはない。
シエルシーシャは世界樹の枝を利用して、自在に戦場を動き、敵を翻弄した。
――せいぜい時間を稼がせてもらうよ……。
それでもって、暴れる時は盛大に。
大樹の枝を縫って駆け抜けながら、シエルシーシャは詠唱する。
「ナックラヴィー! 呪え、鎧え、踏み躙れ!」
途端に巨大な人馬が顕現する。ドラゴン勢に躍り込み、凄まじい威力で暴れまわると爆発四散する。手負いの一体を撃ち落し、シエルシーシャはひらりと枝に着地する。
(「円卓が二席。無視してフローラリアと戦うには危険すぎるんだよね。スカアハの名を持つ戦士に興味はあるけど、円卓に美味しいとこ取りされるために戦ってるわけじゃない。」)
ふと視線を動かせば、黒髪のフローラリアと刹那まなざしが交差する。
「スカアハ
……。」、と問いかけようとして、シエルシーシャは口をつぐむ。
(「ドラゴンの弱点とか……さすがに知らないか。」)
スカアハはするりと視線をはずし、彼女は再びドラゴンに向かった。
(「配下をすり減らして痺れを切らせたら、円卓を討つ機会があるかな? 」)
再び、巨大人馬が顕現する。シエルシーシャの攻撃と連携するように、輝く雪の結晶が舞い上がる。
中空を飛んで現れたのはエヴァだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
エヴァ・フルトクヴィスト
これはフローラリアから世界を取り戻す為の戦い。
ドラゴン勢力にフローラリアの将を討たれれば、
フローラリアという土地の奪い合いに先んじられてしまう可能性が高い。
それにここまで攻略を進めたのは私達なのですよ!
故に私達は私達の都合でこの戦いに介入させて貰いましょう!
飛翔で飛び回りながら、相手の動きを観察。
仲間と声を掛け合って連携しつつ。
スカアハが回復に専念できるように高速詠唱で出鼻を挫いたり。
ドローイングナイフを放って。
そこから氷雪混じりの暴風で吹き飛ばしたて攪乱したりと臨機応変に対応。
相手の世界樹の枝葉を上手く活用しつつ、残像やフェイントを絡めて出来うる限り回避して、長く妨害活動が出来るように留意。
「続きますよ……!」
世界樹の枝を縫って飛翔すれば、青い髪が風に流れる。戦場に到達するや、シエルシーシャの巨大人馬とタイミングを合わせて、エヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)は高速で詠唱した。
そのままスカアハを襲うドラゴン達に割り込み、吹雪を連れて襲い掛かる。
ドラゴン達の罵声と咆哮、反撃のパラドクスが入り乱れる。
エヴァは敵の動きを観察し、巨体の間を抜けて飛んだ。
(「これはフローラリアから世界を取り戻す為の戦い。――ドラゴン勢力にフローラリアの将を討たれれば、フローラリアという土地の奪い合いに先んじられてしまう可能性が高い。」)
反撃を身を捻ってかわし、世界樹の幹を利用して飛び回って敵を翻弄する。無傷ではいられなくとも、手傷は最小限にするべくエヴァは立ち回った……なるべく長く、スカアハを休ませられるように。
攻防は続く。エヴァは隙をついて冬の力をのせたドローイングナイフを放った。幾千万もの白い華が散り、味方とともに倒した一体が凍り果てる。
「おのれ、ディアボロス。邪魔だ!」
別のドラゴンが大きく口をあいて襲い掛かってくる。敵のブレスとエヴァの放つ氷雪を巻く暴風が激突した。
「ここまで攻略を進めたのは私達なのよ! 故に私達は私達の都合でこの戦いに介入させて貰うわ!」
彼我のパラドクスが輝き渡る。エヴァの体がしなり、魔力が迸る。
(「こちらにドラゴン達の注意がむけば、スカアハは休めるわね。できるだけ長くドラゴンの攻撃を妨害しなくては
……!」)
再び戦場に冬の華が煌めく。エヴァは自在に動いて敵と渡り合い、スカアハを守って戦い続ける。そこに、波那の元気な声とともに、スカアハその人……の絵が参戦した。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
風花・波那
フローラリアもドラゴンも許せない。
どちらも倒すべき敵。
でも今の戦力状況ならフローラリアに利する方が良いはず。
って理屈はもちろんあるけれど。
それ以上に……
スカアハ!妖精郷を燃やす奴らなんかに負けないでよ!
私情入りだけど力貸したげるわ。
ペンを走らせ描く風花の幻影はスカアハ。名前はスカちゃん。
スカちゃん!スカアハを攻撃するドラゴンを蹴散らせ!
やることはシンプルに。スカアハへの攻撃を一度でも多く防いで時間を稼ぐこと!
周囲の仲間とも連携してスカアハへの攻撃網をガード。
ついでに疲れてそうなので鼓舞代わりに文句言う。
スカアハ、それ本気?
私のスカちゃんの方が強いんじゃないの?
(スカちゃんにあっかんべーさせる)
「スカアハ! 妖精郷を燃やす奴らなんかに負けないでよ! 」
風花・波那(夢詠の花果・g00593)はさらさらと空中にスカアハの絵を描いて、そう声をあげる。薔薇をあしらった髪、槍を持ったスカアハの幻影が飛んで、エヴァの攻撃に連携するように続いた。
竜の巨体がまた一つ落ちてゆく。
スカアハは驚いたように身動きした。波那は、構わずスカアハの絵を描き続け、その名を「スカちゃん」と呼んだ。
「スカちゃん! スカアハを攻撃するドラゴンを蹴散らせ!」
――夢を紡ぐ幻影となれ。
詠唱とともに波那の魔法のペンがフローラリアの姿を描く。
波那は考えていた。
(「フローラリアもドラゴンもどちらも倒すべき敵。でも今の戦力状況ならフローラリアに利する方が良いはず。」)
しかし、それ以上に彼女は、妖精郷を燃やしたドラゴンが気に入らなかった。
だから今は、スカアハを助けたい。理屈よりも波那の心がそう望んでいた。
やることはシンプルに……反撃を耐え抜き、波那達は見事な連携をみせて時間を稼いだ。
戦いの合間、波那は疲れた様子のフローラリアに再び声をかげる。
「スカアハ、それ本気?」
「何?」
顔をあげる彼女に、さらに言う。
「私のスカちゃんの方が強いんじゃないの? 」
「……」
波那はさらさらと空中にスカちゃんを描く。スカアハにあっかんべーをしながら、幻影はそのままドラゴンを蹴散らした。
スカアハは槍を握りなおす。
波那にはその瞳にかすかに光が萌したように見えた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
エトルリア・メイオール
連携、アドリブは歓迎だぜ
外の作戦は上手く行ってるみてーだな
あたしらも早ェとこ道作らねえとな!
確実に手早く敵の数を減らすため、隠密して奇襲で各個撃破だ
【飛翔】で天井近くに張って敵の視界外から偵察、攻撃するぜ
一応、壁や天井を這ってる蔓にはなるべく近づかねえぜ
状況は逐一味方と【パラドクス通信】で共有するぜ
攻撃タイミングを合わせるときや、敵に見つかりそうな時の注意喚起もこいつでやるぜ
孤立し隙ができた奴から、味方と同時に攻撃だ!
この場全てを支配する雷、これならどこから狙われてるか分かんねえだろ
味方を狙ってる敵が居たらそいつを優先して攻撃するぜ
そう簡単にはやらせねーよ!
シエルシーシャ・クリスタ
アドリブや連携は歓迎だよ。
これがヴァインビースト……。
なんだか小さな動く森みたい。
クロノヴェーダだし言葉は理解できるんだろうけど、獣のイメージが強いなぁ。
牙だろうと蔦だろうと、飛び掛かってくるなり伸びてくるなりするなら対処は出来る。
……逆に、こんな風に足元から染み出し忍び寄り縋りつく『手』って厄介でしょ?
自分を囮に意識を引き付けて防御しつつ、足元から「招き手」で攻撃。
ついでに、【トラップ生成】で『手』にはトラバサミやくくり罠の役目をさせておこう。
……でも、見た目的にどこまで効いてるのか分かり辛いなぁ……
なんていうか、頭だけになっても飛び掛かって来そう。
この前やったゲームでそんなシーンあったよ。
●オイフェを守る敵
(「外の作戦は上手く行ってるみてーだな。あたしらも早ェとこ道作らねえとな!」)
エトルリア・メイオール(ロストロード・g01211)はひと足早く、世界樹第二層に潜入を開始していた。今は地に群れるヴァインビーストを攻撃するため、飛翔でなるべく高く位置をとろうとしていた。
(「しかし、世界樹迷宮たぁなんて大きいとこなんだ?」)
エトルリアはちらりと上を見上げる。今の飛翔能力をもってしても、天井は相当上にある。常識外れのデカさであった。
(「けど、アイツらに仕掛けるにはこれでも十分だぜ。」)
一応、迷宮の壁を這う蔓からは距離をおき、エトルリアは空中から戦場に侵入して、敵に狙いを定めた。
パラドクス通信を開き、エトルリアは仲間をコールする。
「こちらエトルリア。敵を発見、攻撃開始するぜ。」
「了解。」
シエルシーシャ・クリスタ(鬼人の妖精騎士・g01847)はパラドクス通信に短く返事をし、自分も動いた。敵地に躍り出たのである。ヴァインビースト達はディアボロスを発見してわらわらと集ってくる。……まぁそれが、 シエルシーシャの狙いでもあった。
そこに雷鳴が轟き、エトルリアの竜の力が放たれる。
タイミングを合わせ、自分を囮にしたシエルシーシャも詠唱とともにパラドクスを放つ。接近してきた一匹が、突然出現した水たまりに足をとられ、長い異形の手に捕らわれた。
(「これがヴァインビースト……。なんだか小さな動く森みたい。クロノヴェーダだし言葉は理解できるんだろうけど、獣のイメージが強いなぁ。」)
シエルシーシャは仲間と連携し、次々に敵を攻撃していった。反撃の鋭い樹を異形の手がとらえ、さらに敵に痛撃を与える。
「どう? こんな風に足元から染み出し忍び寄り縋りつく『手』って厄介でしょ? 」
「ウウウ……!」
蔓の獣は唸り声をあげるが、シエルシーシャは内心ちょっと首をかしげる。
(「……見た目的にどこまで効いてるのか分かり辛いなぁ
……。」)
はっきり見た目のゲージがあるわけではないが、手応えは感じられる。一体ずつ根気よく撃破していくうち、シエルシーシャは近付いてくる複数体に気が付いた。
「次は、あそこ! 突撃!」
味方に向かうヴァインビースト達にエトルリアも気づいた。風を切り、その翼を広げ、エトルリアは竜の力を開放する。
「響け! 伝われ! 竜の雷!」
詠唱に応えて雷の力が満ちる。エトルリアの竜としての力が稲妻となって敵を撃つ。それは反撃に伸びてくる敵の牙をも破壊し、辺りに轟音と閃光を満たした。
弾け飛ぶヴァインビーストを狙って、さらにシエルシーシャが畳みかける。
「ナックラヴィー、呪え、縋れ、啜れ。」
異形の手は断末魔の反撃を残して緑の獣を葬り去った。
そして連携するように辺りに降り注いだのは輝く雪だった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!
風花・波那
ヴァインビースト……ほんっとどこにでも出てくるな〜。急いでるのにもう!
やるしかないわね。
気合入れるのはいいけど先手取りたいから物陰を移動しながら敵の様子を観察し、手薄な所から出来る限り接近。
静かに不意打ちで敵を攻撃。
風花の息吹!
敵に気づかれてからは回避に専念。
動きと伸ばしてくる蔓をよく見て観察。
剣で受け流すか、バックステップで回避して障害物を利用し逃げ回り。
ヴァインビーストは何度も戦ってるからお手の物よ!
周囲の仲間とも連携し、攻撃対象も合わせる。
私の雪は避けにくいでしょー?
ゆっくりと味わうといいわよ!
せめてもう少し可愛いか綺麗な植物なら雪も映えるんだけどね。
可愛くないから手加減出来ないよ……。
少し時間は戻る。
(「ヴァインビースト……ほんっとどこにでも出てくるな〜。急いでるのにもう! やるしかないわね。」)
風花・波那(夢詠の花果・g00593)は見慣れた敵を確認して、胸の内で呟いた。最も気合は入っていても、波那は冷静だった。敵を観察し、手薄のところから不意打ちをかける作戦をとる。
味方の攻撃が炸裂する。それに合わせて同じ敵を狙って波那も動いた。
「風花の息吹!」
詠唱とともに、白い優しい光が戦場に降りてくる。それは何とも美しいパラドクスだった。
「私の雪は避けにくいでしょー? ゆっくりと味わうといいわよ!」
波那の言葉どおりに、蔓の獣の二体が、風花をあびて溶ける。
(「せめてもう少し可愛いか綺麗な植物なら、雪も映えるんだけどね
……。」)
その間にもヒュンッと反撃の蔓が伸びてくる。その一つはチラチラと華やぐ雪片に触れてさらりと零れた。
波那は風花を操り、魔法剣を手に蔓を受け流して善戦した。その軽やかな動きに連れて、剣が煌めく軌跡を描く。
(「ヴァインビーストは何度も戦ってるからお手の物よ!」)
妖精郷では本当によく見かける敵だ。次には波那は、軽いバックステップで飛んできた蔓をあしらった。
仲間とともに、波那は着実に敵を減らしていった。
「魔を蝕む輝雪となれ。」
波那は風花の舞う世界を想い、チカラによって具現化し、……そして思った。
(「可愛くないから手加減出来ないよ!」)
また、この戦いの間、波那は味方との連携も意識していた。
風花の息吹で削った敵を、続けて神速のナイフが襲った。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
エヴァ・フルトクヴィスト
続いては第二層の攻略ですね!
まずは上層へと続く建物周辺を警護する敵の排除から。
ヴァインビーストとは、こういう植物が多い場所では奇襲を警戒しないといけませんね。
という事で精神を集中させつつ、辺りを観察。
敵の攻撃には神速反応で緩急をつけたり残像を残したり、飛翔を絡めたフェイントで回避を試みますよ。
回避が難しい場合は狙いが急所なので、結界術を張って威力の軽減を。
相手の位置が分かったらそのまま神速速度ですれ違いざまの斬撃や、
魔術を込めたドローイングナイフを投擲。
刺さったら込めた魔術を発動させて相手を吹き飛ばして味方の支援をしたりと臨機応変に動きますよ!
植物故に大したダメージでないというの大間違いです!
エヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)は、スノトラの刃を回収して素早く次の敵に対峙した。緑野に緑の獣が這いまわる。
この戦場を見たとき、エヴァはまず奇襲を警戒した。ゆえに、精神集中で油断なく周囲を観察し、撃って出た。エヴァは手近な二体の間を駆け抜けると同時に、スピードを載せた鋭い斬撃をくわえる。両手の短剣が閃き、刀身の宝玉が輝いた。
また反撃の鋭樹が即座に迫ってくるが、エヴァはこれらを地を蹴ってフワリとかわした。もちろん急所を狙ってくる敵の反撃を甘く見てはいない。避けきれぬ反撃は結界で威力を弱めた。
反応速度を速め、エヴァは縦横に動いて敵を狩る。
時には味方を支援し、パラドクスを載せてナイフを投擲した。
今日のエヴァは寓話の中の幻獣のように、敵野を駆けた。反撃の樹木の刃を飛び越えて、魔術を帯びた剣で蔓で編まれた獣を斬る。
仲間とともにエヴァは、あの聳える建造物を目指す。間近に見ればそれはいよいよ大きかった。
(「とにかく、先にこの邪魔者を片付けないとですね。あと少しですね!」)
エヴァは剣を手に詠唱する。
「世界を駆けるその力、時の侵略者を退けし、時奪われし怒れる者に宿り、言の葉の如く滑らかな瞬きを!」
神速の瞬きが武器に宿る。エヴァは向かってくる敵へ跳躍し、その残像を撃ちだされた蔓が抉っていく。同時にエヴァはヴァインビーストを切り裂いていた。
今やディアボロス達はヴァインビーストの群れを追い詰めていた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【神速反応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
白石・明日香
さてと・・・ちゃっちゃとやりますか!
残留効果2はすべて使用。
残像で攪乱しながら【飛翔】で低空ダッシュし接近。相手の挙動を見切ってブレスの範囲外に逃げ躱しきれなかったら【活性治癒】で回復しながら間合いに入り込み範囲攻撃できるように武器改造し早業呪詛、捨て身の一撃で纏めて解体してあげる!
後は・・・あそこか
・・・・・
(「さてと……ちゃっちゃとやりますか!」)
白石・明日香(体亡き者・g02194)はオイフェの拠点を守る様に走り出てきたヴァインビースト達を見渡した。ここまでにディアボロス達は敵の大半を狩り、残敵は僅かである。
明日香は地を蹴って低空を滑るように飛行し始めた。緑葉が視界を流れ、髪が風に流れる。仲間のパラドクスが閃き、そこから逃れた一体が視界を迫ってくる。
「貫く、観念するんだな!」
明日香は詠唱し光の槍を構えた。逆説連鎖戦において、間合いはあって無きがごとし。時空を操り、刹那に彼我の時が交差する。迫ってくる蔦を、明日香は懸命にかわす。光の槍は相手を貫き、ヴァインビーストは息絶えた。
「次! 急いでるんだから。」
「ウウウ……!」
明日香は次のターゲットに向かう。自分の持てる力は惜しみなく発揮して、明日香は戦った。
今や残敵は一体のみ。
「これで最後ね!」
ヴァインビーストの体が解け、するすると蔓が伸びてくる。自分を絡めとろうとする蔓を縫って、明日香は突進した。
「解体してあげる!」
そして光の槍を渾身の力で振るった。
……緑野に、静けさが戻る。
動かなくなった敵を前に明日香はふと額の汗をぬぐった。
「後は……あそこか……。」
彼女は聳えるオイフェの拠点を見つめた。幾本もの支柱にまきついた薔薇の蔓は、早くも妖しい動きを見せている。
「まさに天を衝く、って感じね。」
明日香は呟き、仲間とともに次の目的地を見上げた。
攻略にどの方法をとるせよ、蔓は妨害してくるだろう。
彼等はオイフェの居所を目指すため、迷宮の罠を突破しようと試みるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【活性治癒】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV3になった!
シエルシーシャ・クリスタ
連携・アドリブは歓迎。
せっかく【飛翔】があるし、活用させてもらおうかな。
飛ぶ軌道を複雑にするのは当然として、緩急つけたりわざと飛翔を止めて【エアライド】と組み合わせたり、と単調にならないように気を付けよう。
蔦の襲撃も直に登るより反応に余裕があるだろうから避けやすいはず。
妖精さんには蔦と鬼ごっこでも……え、囮?いやいやまさか。
蔦は斬ってもいいけど【トラップ生成】で投網やトリモチみたいにした呪詛をぶつけて妨害したり、と試してみようかな。
うまく妨害できればみんなが登る援護にもなるし。
頂上にいるアヴァタール級……確かオイフェだっけ。
ドラゴン相手の事を考えると退いてほしいけど、聞いてくれるかなぁ……。
風花・波那
う〜ん……楽に登る方法ないかなぁ……。
腕を組み思案。
ロッククライマーじゃないんだし結構無理ゲーじゃない?私インドア派よ?
とはいえやるしかないよね〜。
よっこらせっと蔓に足をかけ、手近な蔓を掴み。
少し上を観察しながら早めに掴む蔓とルートを選別して急いで登るよ!
妖精12体召喚。
フルル(妖精の名前)、周り見ててね。
蔓が伸びてきたら壁を蹴り距離を確保。
空中で風波一閃。斬撃を分裂させて斬る。
て、エアライドで戻る!
あぁ怖い。なんで両手使うのよこのパラドクス……。
もっとエアライドの残留効果重ねとけば良かった私のバカバカ!
あ、最後天井這わなきゃ行けないじゃん!
無理ゲー!!
フルル、私落ちないように支えててね……。
エトルリア・メイオール
連携、アドリブは歓迎だぜ
登ること自体は空を飛びゃ楽だろうが、あの蔓が邪魔だな……よし!
登り始める前に、地竜の力を斧に込めて柱をブッ叩き、蔓にだけ衝撃を加えて破壊するぜ
もちろん柱自体を壊さないようにな
襲ってくる蔓を全て破壊したら、倒した蔓で簡素なロープを作って【飛翔】で登り、適当なとこにロープをかけて味方が登りやすくするか、直接味方を牽引するぜ
一応、潰し漏らした蔓の襲撃は警戒するぜ
天井までの距離はどのくらいだ?
もし飛びきれねえような高さなら、柱に銛をブッ刺して中継地点となる足場を作るぜ
天井まで届いたら、襲撃には注意しつつ残った蔓を手斧で切り払いながら、入り口を探して開放するぜ
●蔓薔薇の柱を登れ
「う〜ん……楽に登る方法ないかなぁ……。」
風花・波那(夢詠の花果・g00593)は、現場を間近にみた途端、腕を組んで思案にくれた。
「ロッククライマーじゃないんだし結構無理ゲーじゃない? 私インドア派よ?」
これから、眼前にそびえる巨塔(?)に挑むのだ。
シエルシーシャ・クリスタ(鬼人の妖精騎士・g01847)も蔓薔薇の蠢く支柱を眺めた。彼女がまず考えたのは、パラドクス効果の飛翔を使う手だ。これでできる限り高度を稼ぐのだ。
「せっかく、飛翔があるんだしね。蔦の襲撃も直に登るより反応に余裕があるだろうから避けやすいはず。」
蔓は今、侵入者を感知したのか無駄に元気がいいところを見せて、うにょうにょしていた。
「そうだな。登ること自体は空を飛びゃ楽だろうが、あの蔓が邪魔だな……よし!」
エトルリア・メイオール(ロストロード・g01211)は何を思ったか斧をブンと振った。
「登り始める前に、蔓にだけ衝撃を加えて破壊してみるぜ。」
小柄なエトルリアだが、力には自信があった。成功すればなかなかに良い思いつきだろう。
「けど……柱自体を壊さないようにしねえとな。」
問題は柱の強度を試すわけにはいかないことだ。そこでエトルリアは蔓薔薇だけを狙って手の届く範囲を切り払っていった……しばらく後。
「どうだ、これで少しはやりやすくなったか?」
エトルリアはひと息をついて支柱を眺めた。下部で断ち切られると、ゴッソリ落ちてくるモノもあり、これでかなり邪魔は減らせただろう。
シエルシーシャも手伝って千切れた蔓を捨て、改めて上を見る。
「ありがとう。だいぶ減ったね。それじゃ、行ってみようかな。」
減ったといっても蔓がなくなったわけではない。シエルシーシャは蔓の妨害を想定して、まずは柱の間を縫うように複雑な軌道を描いて飛び始めた。トップスピードで蔦の動きをかわすように素早く上昇したかと思えば、スピードを緩めて鞭のように振り下ろされる蔓をやり過ごす。足を捕らえようとした蔓を空中で蹴り返し、滑るように上へと逃れる。
上昇するにつれ、シエルシーシャとそれを追跡する蔓はめまぐるしい動きを見せた。
そのうち、妖精たちが周囲をとびかうと、蔓の中には惑うようにその動きを追うモノがある。
シエルシーシャは足に巻き付いてきた蔓を得物で払いながら、密かに妖精達に感謝した。
「妖精さんには蔦と鬼ごっこでも……え、囮? いやいやまさか。」
こうして、シエルシーシャは邪魔をされながらも、さほどの難なく、蔓をさばいて相当な高さまで登ってきた。
すぐにエトルリアがロープを持って追いついてくる。
「すでに相当高いからな。ここからは、念をいれて……。」
柱に銛をぶっさし、後続の仲間のためにロープをかける。そして銛を足場に、最後の距離をかせごうというのだ。
「あそこが、上への入り口ね。」
シエルシーシャが蔓薔薇の絡まる扉を見上げ、エトルリアは下を見た。
「で、波那は大丈夫か……ってスゲェ!」
一方、波那は。
「とはいえ、やるしかないよね~。」
というわけで、よっこらせっと蔓に足をかけて、手近な蔓を掴んだ。殺人蔓ではあるが……まあ足場にもなるはず。
波那は素早く上を観察し、掴む蔓とルートを計算する。12の妖精たちを召喚し、囁いた。
「フルル、周り見ててね。」
それからダッシュ(?)で波那は登り始める。インドア派でもディアボロスだし、その気になれば頑張れるはず。
(「うわっ、来た!」)
足元に伸びた蔓に、波那は敏速に反応した。柱を蹴って空中で、
「風波一閃!」
妖精の数と同じだけ、十二閃の斬撃波が花びらのように散った。周囲の蔓が途端に静かになった。パラドクスを放つと、波那はスイっと風にのって柱にとりつき、また凄い勢いで登り始めた。
(「あぁ怖い。なんで両手使うのよこのパラドクス
……。」)
飛翔はあるけど、もっとエアライド重ねとけば良かったと波那は思うのである。
とにかく波那も、エトルリアのロープに励まされたり、ディアボロスの力をフルに発揮して上り詰めた。そして上を見上げて思わず言った。
「あ、最後天井這わなきゃ行けないじゃん! 無理ゲー!!」
波那はごっくん息をのみ、妖精さんに呟く。
「フルル、私落ちないように支えててね……。」
これには、妖精達は困った顔をしたかもしれない。
最後の行程を踏破するために、エトルリアは奮闘した。天井に繰りぬかれた扉に辿り着くと、手斧をふるって邪魔な蔓を切り裂き、しなやかに反動をつけて上に扉を蹴り開ける。
「いたな……。」
続いてシエルシーシャが、妖精の姿に励まされつつ波那が、上がってくる。
あらぬ方を眺めていたフローラリアは、はっとこちらを振り向いた。
「……確かオイフェだっけ。ドラゴン相手の事を考えると退いてほしいけど、聞いてくれるかなぁ……。」
シエルシーシャが呟いた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【エアライド】LV2が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!
白石・明日香
残留効果2はすべて使用。
・・さて、ケリをつけましょうか!
【飛翔】で低空飛行しながら残像で攪乱しダッシュで接近。【神速反応】で敵の毒リンゴ瘴気の範囲外へと躱し、躱しきれない場合【活性治癒】で回復しながら強引に間合いに入り込み早業呪詛、捨て身の一撃で纏めて解体してあげる!
こちらの実力は分かったでしょ?で、此処からは相談なんだけどこの場は引いてくれない?スカアハはワタシ達が手伝ってあげたからしばらくは持ちこたえるでしょう。けど単独の貴方はこのままでは無駄死にしてしまう。それならいっそ上層まで引いて生き延びた貴方の主と共に私達とドラゴンを纏めて迎え撃った方が勝ち目が上がると思うのだけどどう?
風花・波那
私はオイフェを説得して撤退させたい。
フローラリアはずっと防戦一方だからね……。もっと均衡してくれないとドラゴンにダメージ与えられないし。
相談があるのだけど、とオイフェへ声かけ。
警戒を解くために情報提供。
スカアハの状況知りたいでしょ?
しばらく大丈夫だから安心して。ドラゴン少し減らしておいたから!
見返りってわけじゃないけど、貴方は第三層まで撤退して、ここは譲ってくれない?
貴方達からしたらこの提案は不思議かもしれないけど。
妖精郷燃やされるのは困るし、ドラゴン戦力減らしたい点で利害一致でしょ?
円卓の騎士が2人来てる。炎のベディヴィア卿と究竟竜ラモラック。
疑うなら描いて見せる。
迷ってる暇は無いと思うよ。
シエルシーシャ・クリスタ
連携・アドリブ歓迎
取り敢えず会話かな。戦わずに済めばいいけど……
私たちも複数で掛かれば君を倒せる力はある。君がここを守る気でも、それは叶わない。
退いて第三層の防衛に回ってくれないかな?
勿論好意じゃないよ。ドラゴンに対抗する戦力は多い方がいい。互いに利用し合おうってだけ。
円卓は、アヴァタール級の群でスカアハを削り殺すつもりだよ。
私たちも何度か乱入してスカアハが回復する時間は稼いでるけど、いつまでもは続かない。円卓が痺れを切らせたら終わり。
第二層が私たちの手に落ちたとなれば、スカアハも第三層に退くかもね?
出来れば君たちとの戦いは外のドラゴンを撃退してからにしたいところだけど。どうかな。
エトルリア・メイオール
連携、アドリブは歓迎だぜ
こいつとは戦わねェんだな?
分かった、付き合うぜ!
持ってきた剣、斧、槍を床に落として対話する態勢へ
説得中に攻撃されても反撃しねえ
一応いつでも味方を庇えるようにはしておくぜ
おい、お前あのスカアハって奴の仲間だよな?
スカアハならあたしらが手ェ貸して無事だ!
が、長くは持たねェ
炎のペディヴィア卿と究竟竜ラモラックって奴が来てる
そこでだ、お前とスカアハは一旦第三層に退いて態勢を立て直してくれねえか?
とりあえずお互い直近の敵はドラゴンのはずだ。ここでやりあってる場合じゃねえ、そうだろ?
どうしても説得できねえなら、ネメシス形態で応戦するぜ
エヴァ・フルトクヴィスト
敵の戦力のは定石ですが。
あまり減らし過ぎてもドラゴンとの三つ巴が崩れる恐れも。
ドラゴンとの戦いもありそうですが、態勢を整える時間を相手に。
もし、階層を守る矜持があるのなら、この先は言葉でなく力で、という事になりますが……。
ドラゴンと私達、二面作戦になっているのなら。
各個撃破の状況を生み出すのも、配下として選択肢としてあるのでは?
私達は階層を突破してこの先に進んだとして、
このままいけばドラゴンとも当たるのは必定。
まずは私達とドラゴンを当てて弱った所を、というのもありますよ?
何で敵に教えるのかは、ここから先は言わないでも分かるでしょう?
交渉で失敗した場合は、きっちり撃破して先へと進みますよ!
パラドクストレインの中の一幕……オイフェの処遇について、ディアボロス達はこんな風に語り合ったはずだ。
「敵の戦力を削るのは定石ですが。あまり減らし過ぎてもドラゴンとの三つ巴が崩れる恐れも。」
エヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)が冷静に切り出し、風花・波那(夢詠の花果・g00593)も自分の意見をのべる。
「私はオイフェを説得して撤退させたい。フローラリアはずっと防戦一方だからね……。もっと均衡してくれないとドラゴンにダメージ与えられないし。」
シエルシーシャ・クリスタ(鬼人の妖精騎士・g01847)が応える。
「取り敢えず会話かな。戦わずに済めばいいけど…… 。」
「アヴァタール級とは戦わねェんだな? 分かった、付き合うぜ! 」
そしてエトルリア・メイオール(ロストロード・g01211)が同意する。
「もちろん、交渉決裂すればきっちり倒しますよ。」
エヴァが得物を手にそう付け加えた。
「ケリをつけましょうか!」
白石・明日香(体亡き者・g02194)がいち早く戦場へと飛び出していった。
●オイフェの決断
ディアボロスの存在に気づいたオイフェは、一瞬思い詰めたような表情をした。そして当然のごとく戦闘態勢にはいり、無言で仕掛けてきた。
本来そこに会話のはいる余地はない。フローラリアにとってディアボロスは敵、アヴァタール級にはおそらく戦う以外の権限もないのだろう。
しかし、ディアボロス達も黙って見ていたわけではない。
明日香が先手をとった。オイフェの挙動をみるや、地を蹴って低空から急接近する。敵味方のパラドクスが時空の狭間で炸裂する。明日香は果実の瘴気をさけるように身体を捻り、血濡れの武器をふるった。
「解体してあげる!」
エヴァも動いていた。まずは交渉のテーブルについてもらう必要がある。
(「ダメならこのまま撃破しますけどね
……。」)
猛毒の瘴気をものともせず、明日香に続いて強烈な一撃を叩きこむ。
「ウッ」とオイフェは一瞬ぐらついた。
「階層を守る矜持があるのなら、この先も言葉でなく力で、という事になりますが……。」
グイとエヴァが踏み込んでそう言い、突き放すように離れた。
オイフェは言葉をかけられて、変な顔をした。
「今の何? 話が、あるの?」
攻めようかとどまろうか、普段にない事が起きて明らかにオイフェは戸惑った。
敵のキモチが揺らいだその一瞬に、思い切った行動に出たのは、エトルリアだった。彼女は持ってきた剣、斧、槍をその場に投げだしたのだ。
それを見たオイフェは一旦動きをとめる。その視線を真っ直ぐに返して、エトルリアは言った。
「おい、お前あのスカアハって奴の仲間だよな?」
「スカアハ様がどうしたっていうの。ま、まさか……。」
「あーちがう。スカアハならあたしらが手ェ貸して無事だ!」
オイフェはきょとんとした。ディアボロスがスカアハに手を貸したというのが、すぐに呑み込めないらしい。
「そうよ。」と、波那が続ける。
「しばらく大丈夫だから安心して。ドラゴン少し減らしておいたから!」
「スカアハ様を助けたの? あなた達がドラゴンと戦ったの?」
波那は頷き、言った。
「そこで、相談があるのだけど。」
敵と味方の間には距離がある。けれどもこの時、両者はそれを挟んで向かい合うことができた。
ディアボロス達はそれぞれの言葉でオイフェを説得しようとする。
シエルシーシャは淡々と語った。
「私たちも複数で掛かれば君を倒せる力はある。君がここを守る気でも、それは叶わない。でもできれば
退いて、第三層の防衛に回ってくれないかな?」
そして理由も付け加えた。
「勿論好意じゃないよ。ドラゴンに対抗する戦力は多い方がいい。互いに利用し合おうってだけ。」
波那は明るく取引を持ち掛けた。
「スカアハを助けた見返りってわけじゃないけど、貴方は第三層まで撤退して、ここは譲ってくれない?
貴方達からしたらこの提案は不思議かもしれないけど、妖精郷燃やされるのは困るし、ドラゴン戦力減らしたい点で利害一致でしょ? 」
エヴァは冷静に理を説く。
「ドラゴンと私達、二面作戦になっているのなら。各個撃破の状況を生み出すのも、配下として選択肢としてあるのでは?」
オイフェを真摯に見ながら予測を述べる。
「私達は階層を突破してこの先に進んだとして、このままいけばドラゴンとも当たるのは必定。……まずは私達とドラゴンを当てて弱った所を、というのもありますよ?」
明日香はオイフェの痛いところをついた。
「こちらの実力は分かったでしょ? スカアハはワタシ達が手伝ってあげたからしばらくは持ちこたえるでしょう。けど単独の貴方はこのままでは無駄死にしてしまう。」
オイフェや、この階層のクロノヴェーダ達はスカアハを慕っているようにも見えたから。
「それならいっそ上層まで引いて、生き延びた貴方の主と共に私達とドラゴンを纏めて迎え撃った方が勝ち目が上がると思うのだけどどう? 」
そしてこの間、エトルリアは態度でディアボロスの誠実さを示し、オイフェの説得に一役買っていたが、ここで迷っているらしいオイフェに更なる情報を与えた。
「スカアハだけどな、長くは持たねェ。」
「……どういう事?」
「炎のベディヴィア卿と究竟竜ラモラックって奴が来てる。」
「そのドラゴン達って……。」
「そう。円卓の騎士が2人。ほら、炎のベディヴィア卿と究竟竜ラモラック。」
波那はそう言いながら、サラサラと絵まで描いてみせた。
シエルシーシャがさらに冷厳なる事実を付け加えた。
「円卓は、アヴァタール級の群でスカアハを削り殺すつもりだよ。私たちも何度か乱入してスカアハが回復する時間は稼いでるけど、いつまでもは続かない。円卓が痺れを切らせたら終わり。」
「おおお……スカアハ様。」
「そこでだ、お前とスカアハは一旦第三層に退いて態勢を立て直してくれねえか? とりあえずお互い直近の敵はドラゴンのはずだ。ここでやりあってる場合じゃねえ、そうだろ?」
エトルリアの提案は、今のオイフェには納得のいくものだったろう。
「そうよ。第二層が私たちの手に落ちたとなれば、スカアハも第三層に退くかもね?」
シエルシーシャも仲間の提案を後押しし、波那が駄目押しする。
「円卓の騎士二人。迷ってる暇は無いと思うよ。」
オイフェは折れた。
「決めた。この勝負はひとまずお預け。ス、スカアハ様は……。」
それきり、主の名を呟いて振り返りもせず撤退した。
ディアボロス達はこの区画の制圧に成功したのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
【液体錬成】がLV2になった!
【操作会得】LV1が発生!
【飛翔】がLV3になった!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV4になった!
【反撃アップ】がLV4になった!
【ダブル】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!