リプレイ
②少数民族の危機を救え!
穂村・夏輝
連携アドリブOK
「こんな寒いところで水に落ちたら大変だ。なんとか助けないとね」
近くに縄とかがあれば、身体に結んで引っ張ってもらえるようにしてから飛び込む
【水中適応】を発動させて泳いで行って溺れた子供をぎゅっと抱きしめる
「大丈夫、もう溺れないよ。ゆっくり深呼吸して」
パラドクスの残留効果で水中も呼吸できるようになっているから、すぐ溺れ死ぬことはないはず。
後は子供を連れて泳ぐか【浮遊】で岸まで子供を連れて移動する、移動に暴れられたり、自力で岸にも取るのが困難な場合は縄を引っ張ってもらう。手が空いたなら、他の落ちていない子供達も安全な場所まで誘導&【浮遊】で連れてゆく
②少数民族の危機を救え!
一・百
アドリブ連携歓迎
寒い…ヴァンパイアはこんなとこに住んでるのか…
人間狩り…どこのディビジョンも似たようなことをしてるな…
新宿島より防寒用のロングコートを羽織り
ジンのキューコンを毛皮のように巻き付け防寒対策
落ちていない子供も巻き添えにならないよう岸の方へ誘導
キューを水中に送り救出
浮遊しながら手を貸し氷の上を移動
小さい子はキューにのせ
仲間と手分けして少しでも素早く岸辺へ運び濡れた服の対応が終わったら
持参した、水筒の温かいスープとタオル、カイロを提供
大丈夫か、まずはゆっくり飲んで身体をあっためろ
子供達に怪我がないか確認し落ち着かせる
キューが衝立防風役に
ワイの毛皮なら常にフワフワやで
百は言葉少なめに話す
②少数民族の危機を救え!
ラシュレイ・ローレン
アドリブ、連携希望。
トレインの中で鎧は外しておく。
到着後、一瞬の遅滞も無く迅速に子供達の救助に向かう。
【飛翔】を使用する。人間の運搬には使えなくとも、泳いでいくよりは速く子供達の元へ近付けるだろう。低温の水は容易く体力を奪う。時間との勝負だ。
接近出来たら背後に回り、水中に飛び込む。後ろから抱き抱える様に保護。
「もう大丈夫だ!落ち着いて力を抜くんだ!私が支える!」
呼び掛けつつ溺れない様に支え、仲間と協力して皆を救助し、安全な位置まで運んでいく。
【浮遊】等の効果を借りられるなら使用し、水中から引き上げよう。子供達と手を繋ぎ合い水上へ浮かぶ。
②少数民族の危機を救え!
ジズ・ユルドゥルム
着膨れした小さな子供がそこにいる、ということは。
小さな防寒着を仕立て、上着や暖かい靴を履かせてやった誰かが居るということ。
救出に向かう折、ふと、そんな当たり前の事に思いを馳せる。
まず【大声】を上げて人を呼ぶ。
「子供が池に落ちたぞ!!」
目撃者を作る意味もあるが、
水に落ちた子の親を呼びに行く、他の子供を保護する…など、やることはたくさんある。
人手は多いに越したことはない。
水中適応と浮遊を利用して救助に向かうか、
人手が足りていれば陸で看護と支援に徹する。
まず濡れた衣服に対処せねば。
クリーニングで、救出された子供の衣服から池の水を取り除けないか試みる。
寒冷適応、活性治癒、使えるものは全て使う。
②少数民族の危機を救え!
相原・相真
アドリブ・連携歓迎です
子供の危険を利用するようで気が退けますね…
ただ、まずはちゃんとするべきことを済ませてから
早く彼らを助けてあげないと、ですね
現場に到着したら急いで救出に向かいます
【水中適応・浮遊】を使っての水中からの引き上げと、そこから岸への輸送
溺れている人数にもよるでしょうが、必要なら分担して素早く行っていきましょう
救出漏れがないように、他の子どもたちにも確認を行っていきます
水に落ちていない子がいたら頼んで村の人を呼んできてもらいましょう
あとは子供たちも寒くないように【寒冷適応】を使用
【クリーニング】でうまく服を乾かせても体は冷え切ってしまっているでしょうから
②少数民族の危機を救え!
アリア・パーハーツ
▼アドリブ・連携歓迎
んもー、これだから子供はぁー…!
元気なのは良いことだけど、目を離すと心配事が増えるのだぜ
「掴まって! 引っ張るから!」
独鈷杵をしっかりとした地面に突き刺して
繋がった鎖を掴んで【飛翔】を利用して子供たちの元へ
軽量化してあるから浮くし、金色だから目立つね!
「ほら、こっち、頑張って泳いで」
【寒冷適応】が有効な範囲まで非難させる
鎖を掴んで岸まで辿り着かせる
泳げない子は鎖で捕まえて一本釣り
「風邪ひかない内に、早く早く」
みんなの協力で暖かい場所へ
順調に行くようなら武器と鎖を託して、陸でお迎えの準備
【活性治癒】で凍傷とか風邪も早めの対策を取ったり
温かいミルクティーでも作っておくのだぜ
パラドクストレインを降りると一面の雪景色だった。
「寒い……」
防寒用のロングコートを羽織っていても忍び込んでくる冷気に、一・百(気まぐれな狐・g04201)はぶるっと身を震わせると、ジンのキューコンを首元に巻きつけた。吸血ロマノフ王朝の過酷な気候では、いつものようにうたたねも出来やしない。
「こんな寒いところで水に落ちたら大変だ」
集落へ向かう穂村・夏輝(天使喰らいの復讐者・g02109)の足は自然と速まった。この世界で暮らしている子どもたちだから、寒さには慣れているかもしれないが、氷の張った池の中となれば一刻を争う。
子どもたちを救えるかどうかは時間との勝負。ラシュレイ・ローレン(人間の妖精騎士・g04074)はいつもは身に着けている鎧をパラドクストレイン内で外し、身軽な姿で集落へと向かう。
子どもたちを助ければ、集落の人々にとってディアボロスは恩人となり、その後の説得に有利となる。そう聞いたとき、相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)は、子供たちの危機を利用するようで気が退けもしたが、助けなければ子どもたちの生命が危うい。説得がどうというのに関係なく、まずは救出することが肝要だ。
泳ぎに慣れている人でも、着衣のまま泳ぐことは難しい。着こんだ服の浮力は浮かぶ助けとなるだろうけれど、焦ってもがけば、池の水は子どもたちを奥底にと引きずり込んでしまう。
着膨れした小さな子ども……と思い浮かべかけて、ジズ・ユルドゥルム(砂上の轍・g02140)はふと考える。
そんな子どもがそこにいる、ということは、小さな防寒着を仕立て、上着や暖かい靴を履かせてやった誰かが居るということだ。いってらっしゃいと手を振って送り出し、子どもの帰宅を待つ誰かが。
「当たり前、か」
「ジズ?」
隣を走るアリア・パーハーツ(狂酔・g00278)が、ジズの呟きに顔を振り向ける。
なんでもないと小さく首を振って返し、ジズは思う。そんな当たり前のことを失念してしまうことがないようにと。
集落に入ると、ディアボロスは池があると聞いている西へと駆けた。
走る6人とすれ違った男性が、驚いて声をあげる。
「なんだお前らは!」
彼らから見ればディアボロスは不審な侵入者。だが、これから起きようとしている事件をどう伝えれば良いものか。それに今は、説明している時間が惜しい。
「後で必ず説明します。だから今は行かせてください」
相真が呼びかけたのに重なるように。
子どもの悲鳴が響いた。
池は目前。立っている子どもの姿もちらりと見えるが、雪の積もった木々に隠されて、様子はまだはっきりとわからない。それでもジズは大声を上げた。
「子供が池に落ちたぞ!!」
叫びながら木々を抜けると、さっきまで立っていた子どもの姿が氷の下に飲みこまれるところ。それを見た別の子どもが悲鳴をあげ、別の場所では足下のひび割れに泣き出す子どもがおり、とパニックが広がってゆく。
こうなれば追いかけてきた男性もディアボロスを誰何している暇はない。だが、助けようと駆け寄りかけた足下で氷が砕け、男性は慌てて足を退く。
その目の前で、腰にロープを結んだ夏輝が躊躇なく氷水の池に飛び込んだ。
身を切るような冷たさだが、水中適応の効果の助けを借りて、夏輝は子どもが落ちた辺りまでぐいぐい泳ぐと、一息に氷の下にもぐった。水中で、もがくこともできずに沈んでゆく子どもの身体を、しっかりと抱える。
「大丈夫、もう溺れないよ。ゆっくり深呼吸して」
残留効果で水中でも呼吸できるようになっているが、そう言われても子どもにはにわかには信じられないようだ。ぎゅっと身を固めている子どもを抱いて、夏輝は水を蹴って浮かび上がった。
百の発生させた浮遊の残留効果を使い、子どもごと池の上に浮かぶ。
「水から出たよ。もう大丈夫」
顔にべったりと貼りついた髪を払ってやると、ようやくほっとしたのだろう。子どもは声をあげて泣き出した。
「さあ、岸に戻ろうね」
ぎゅっとしがみついてくる子どもに優しく声をかけると、夏輝は空中を歩いて池の岸へと子どもを運んだ。
ビシビシと氷に入ってゆく亀裂に、リリヤは悲鳴をあげた。
「リリヤ!」
慌てて助けようとやってくるダニール、その足下で亀裂が広がってゆき、まずダニールが、ついでリリヤが足場を失って池に落ちた。
夏でも氷に閉ざされる永久凍土に住む子どもたちは、泳ぎを知らない。無我夢中で手足を振り回せば、身体は重く水へと引きずり込まれてゆく。
怖い……誰か助けて……。
死の恐怖に捕らわれたダニール、その背から腕が護るように回された。
「もう大丈夫だ!」
それは一番聞きたかった言葉で、でも信じられない言葉で。だが夢かと疑う間もなく、声は続く。
「落ち着いて力を抜くんだ! 私が支える!」
ダニールを後ろから保護したのは、飛翔で駆けつけたラシュレイだった。池の真ん中近くまで進んでいたダニールまで一気に寄ると、そこから水中に飛び込み捕まえたのだ。
落ち着くことなどできなかったが、ダニールは言われるままに力を抜こうとした。この声に従うしか、助かる道はないと悟ったのだ。
「よし、その調子だ。大丈夫、溺れることはない」
ラシュレイに言われて、ダニールは気づく。水の冷たさは変わらないが、息は苦しくない。あれほど重かった身体も今なら動かせそうだ。
ディアボロスたちによって展開されてゆく残留効果が、子どもたちを守る。
「私の手を取って。そうだ。そのまま池の上に出るからな」
差し出されたラシュレイの手をダニールはしっかりと握った。人を水から引き上げるにはかなりの力が必要で、そこが救出を困難にするポイントなのだが、浮遊の力があれば楽に上げられる。
「リ、リリヤは……」
水から上がるとすぐ、ダニールは池を見渡した。
池に落ちたリリヤは、かろうじて氷の端に指を立てて掴まり、氷の上に顔を載せていた。けれどそれもいつまで持つか。
「んもー、これだから子どもはぁー……!」
環境にへこたれずに元気でいてくれるのは良いことだけれど、目を放すと心配事が増える。それが子どもというものだ。
リリヤへと飛翔したアリアからは金の鎖が伸びており、その先は岸に突き刺した独鈷杵へと繋がっていた。
「この鎖を掴める? 引っ張るから」
リリヤの手元に鎖を載せるが、掴んではくれない。氷に立てた指は固くこわばって動かず、それ故にリリヤは氷を放さずにすんでいるようだ。
リリヤが流されてしまわぬように身体を鎖で捕まえておいてから、アリアは氷に立てたリリヤの指を引きはがし、手の中に握りこんだ。
アリアから流れ込んだ浮遊の力が、リリヤを浮かび上がらせる。
「あたし……死んだの?」
浮かぶ身体をおそるおそる眺めるリリヤに笑ってしまいそうになりながら、
「死んでない死んでない。さあ、寒くないところまで行くのだぜ」
アリアはその手を引いて岸へと向かった。
ディアボロスが子どもたちを救出している間に、事件を知らされた集落の人々が池の周りに集まってきた。
「あなたがたは……」
いきなり見知らぬ人がやってきたかと思えば、子どもたちが池に落ちており、それを助けてくれている。一体何が起きているのだろうかと集落の人々は戸惑い混乱している。
助けに行こうと踏み出し、けれどディアボロスが着実に救助を進めているため手を出しあぐね。そんな人々に子どもを連れて浮遊で戻ってきたジズが頼んだ。
「すまないが、この子の親を呼んできてもらえないだろうか」
「は、はい」
「あと、救出された子どもたちの保護も。それから、なにか温かいものがあると良いかもしれない」
「わかりました!」
良い返事で散ってゆく人々の背に、
「いや、命令しているのではないのだけれど……」
ジズは呟いたが、なにかすることがあるほうが落ち着くのかもしれない。集落の人に出来ることは任せ、ジズは救出した子どもを皆のところまで連れていった。
百は氷の上で、子どもたちの避難を行っていた。人数が多いから、全員を連れて浮遊はできない。
こっちやでー、と氷の状態が良いほうに飛ぶジンのキューコンを目印に、子どもたちを誘導する。
「走らないで……」
注意したが、友だちが池に落ちるのを目の当たりにしている子どもたちはつい焦り、駆けだしてしまう。その衝撃で、かろうじて保たれていた氷が割れ、最後尾にいた子どもが池に落ちた。
「キュー……」
百が言い終わらぬうちに、任しときーとキューコンが水に飛び込み、落ちた子を引き上げた。その子はそのままキューコンの背で運ぶ。
「走ると落ちる」
言い聞かせる百に子どもたちは深く頷き、今度はそろそろと氷を渡りだした。
「これで落ちた子は全員救出できたかな?」
びしょ濡れの子どもを運んできた相真は池を見渡した。百が誘導中の子どもたちはいるが、それ以外に子どもの姿は見えない。
「池で遊んでいたのは何人だった? いなくなっている子はいないかな?」
落ちたことに気付かれずにいる子どもがいては大変だ。
相真は子どもたちに尋ねて回った。
分からないと首を振る子が多かったが、年長のダニールとリリヤはしっかりと把握していて、子どもたちを1人1人指さして確認してくれた。
「揃ってるよ」
「うん、みんないるわ」
2人ともがそう答えてくれて、救出漏れがないのを確かめられた相真は、ようやくほっと息を吐いた。
「このままだと凍えてしまうな」
ずぶぬれで震えている子どもたちを含めて、ジズは周囲にクリーニングの効果を発生させた。池の水でぐちゃぐちゃになっていた衣類も靴も、洗い立てのように清潔に。汚れた水が取り去られた毛皮の防寒着が、子どもたちを包みこむ。救出に関わったディアボロスの姿もさっぱりと元通りに。
これで体温が奪われてゆくのは止められた。だが、水に落ちた子どもたちの身体はすでに冷え切っている。
寒さが子どもたちを苛むことがないように、相真は寒冷適応の残留効果を使用した。寒さに耐えることに慣れていた集落の人々は、ふいに優しくなった外気に驚き、その理由を探すようにきょろきょろと周囲を見回した。
「これで身体をあっためろ」
百は温かいスープの入った水筒やタオル、カイロを渡し、親が来ていない子どもたちにキューコンを寄り添わせた。
助かったからといって、子どもたちが受けたショックはすぐに消え去りはしない。温かいものや肌触りの良いものが、少しでも子どもたちを癒す助けとなるようにと。
「はい、温かいミルクティーだぜ。どこか痛いところや、いつもと違うなって感じのところはない?」
アリアは飲み物を渡しながら、子どもたちの様子を確かめていった。着ぶくれていた衣類に守られてか、ケガをしている子は見当たらない。だが手足が赤くなっている子や、元気のない子がいたため、念のため全員に活性治癒を使用しておく。
「ありがとうございます、ありがとうございます……」
子どもを抱きしめた女性が、それしか言葉が出ないように、何度も何度も繰り返しながら頭を下げる。
ディアボロスによる速やかな救助活動によって、子どもたちはひとりの犠牲もなく、無事に助け出されたのだった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1 【水中適応】LV1が発生! 【浮遊】LV1が発生! 【飛翔】LV1が発生! 【クリーニング】LV1が発生! 【寒冷適応】LV1が発生! 【活性治癒】LV1が発生! 効果2 【ダブル】LV1が発生! 【能力値アップ】LV1が発生! 【ガードアップ】LV1が発生! 【先行率アップ】LV1が発生! 【命中アップ】LV1が発生! 【ドレイン】LV1が発生!
①故郷を捨てて
プターハ・カデューシアス
【賽】
…寒い
冬眠しそう
百、ありがとう(キューで暖まり)
また必死で生きてきた人々に
故郷を離れる決断をさせなければならないのか
しかし、やらねば
集落の長を探し、百と共に
冷静に真摯な態度で話し合い
我々は皆様の敵の敵です
利害は一致する筈
にわかに信じられないのは当然
しかし一刻を争いますし
対策せねば集落の人々全てが犠牲になります
広場で集落に影響の無いようパラドクス発動し「力」示し
避難勧告
我らはヴァンパイア貴族達と同じ様な力を持ちますが
皆様を害する気が無いのは仲間の行動でご理解頂けた筈
敵を迎え撃つ間でもいい
集落から離れ避難して下さい
長に避難場所の心当たりを聞き
護衛は、錬晏にお願いしましょう
有効な残存は全て利用
①故郷を捨てて
一・百
【賽】
※アドリブ連携歓迎
寒さに便利だぞ…
寒そうなプターハにジンのキューコン(九尾の銀狐)を差し出し
ワイ、レンタル!?と驚くキュー
実は大事な目的があってここに来た
友達催眠を使いながら正直に危機が迫ってることを話す
迅速に避難させよう
もうすぐここはヴァンパイア貴族の狩場になる
信じられないかもしれないが、奴らは狩るために毛皮を交換したりして信用を得ていたんだ
人間を狩って農奴にするらしいで!(とキュー)
捕まる前にこの村から逃げてくれ、その子達の為にも
労働力にならない者や子供はどうなる
死ぬよりも辛い目にあわされる
そんな思いをさせる訳にはいかないだろう
荷を積むのを手伝い
錬晏が途中までついてくれるなら安心だな
①故郷を捨てて
夏候・錬晏
【賽】連携アドリブ歓迎
…寒いな
寒さで動きが鈍ると言っていたプターハ殿を思わず見やる
人間の適応力というのはすごいな
残留効果がなくても見事に生き抜いている
素直に驚き称賛
だからこそ生きてほしい
先祖代々の土地から離れがたいのは承知しているが
このままでは命そのものが脅かされてしまう
「侵略者がすぐそこまで迫っている」
斥候から戻った体で話に加わる
町が戦禍に巻き込まれ民が犠牲になるのは幾つも見てきた
「土地は我らが必ず守る。生き延びるために、ここを離れてくれないか」
【平穏結界】を展開し
女性や高齢の者たちを中心に移動する準備の手助けを
戦闘に巻き込まれないよう仲間と決めた安全地帯へ引率する
こちらの護衛は任された
①故郷を捨てて
相原・相真
まずは集落の長など主な方たちと話をさせてもらえるようお願い
話をさせてもらえたら、最初に事情も話さずに集落に入り込んだことを謝罪します
そしてそのうえで、ここへ人狩りが迫っており危険なことを説明しましょう
正直、いきなりこんな話を信じろと言われても難しいのはわかっています
ですが、ここに残れば二度とここで過ごすことはできなくなります
命は奪われればもう取り戻せない
だからどうか、俺たちを信じて避難をしてくれませんか?
避難に同意してもらえたらあとはその手伝いを行います
長持ちする保存食などあればそれらを【口福の伝道者】で増やして持って行ってもらいましょう
どこへ向かうにしろ食料があって困ることはないでしょうから
この地にに降り立った者が最初に感じることはほぼ同じ。
「寒いな」
吸う息さえ肺を凍らせそうな寒さに、夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)はこれが吸血ロマノフ王朝かと実感する。そういえばと傍らを見やれば、
「……寒い」
雪まじりの風を受けた銀の肌は蒼白に、今にも目を閉じて冬眠に入ってしまいそうな、プターハ・カデューシアス(エジプトの龍人・g03560)がいた。
ぐらぐら揺れているのは震えか、風に負けてか。
集落から皆を迎えに出て来ていた一・百(気まぐれな狐・g04201)は、その様子を見かねて、自分のジンのキューコンをプターハの首元に巻き付かせた。
「寒さに便利だぞ……」
ワイ、レンタルか? レンタルされるんか? と大騒ぎのキューコンにプターハは顔を埋める。
「百、ありがとう」
この世界の厳しい寒さを味わってから、寒冷適応の残留効果を使えば、たちまち周囲は快適になった。
ディアボロスたちはいつもの動きを取り戻し、足早に集落に向かう。雪に埋もれそうな集落だったが、足を踏み入れれば極寒の中にも営まれている生活の様子が見えた。
残留効果などないから、あの寒さの中、身を寄せ合い工夫を重ねて生き抜いているのだろう。錬晏はその事実に驚くとともに称賛する。
「人間の適応力というのはすごいな」
「ええ。……その人々に、故郷を離れる決断をさせなければならないのですね」
過酷な地であっても、人々は生きようと努力する。そうして築き上げた場所を捨てろと言わねばならない辛さを、またここでも繰り返さなければならないのかと、プターハは片手で額を押さえた。
「ああ。だが、そんな人々だからこそ生きてほしい」
必死に生きてきた人々の生命が、クロノヴェーダによって奪われるのは忍びない。そのためならば恨まれてでも、ここを離れてもらわねばならないと錬晏は覚悟を決める。
キューコンの尾が、気張りやとでも言いたげに、ふさふさとプターハの首元で弾んだ。
その頃、集落の池周りでは。
子どもたちが全員無事だったことに人々は歓喜していた。
礼を言いにきた子どもの親に、相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)は集落の長と話をさせてもらえないかと頼んだ。
「は、はい。もちろん長からもお礼申し上げることかと」
「そうではなくて、お話ししたいことがあるんです」
喜んでいるところに水を差すようだが、一刻も早く伝えなければならないことがある。焦る相真の前に、恰幅の良い男性がやってきた。ヴィクトールと名乗るその男性が、この集落の長らしい。
「池に落ちた子どもたちを助けてくれたそうだな。感謝する」
帽子と襟巻の間から見えるヴィクトールの顔は皺深い。
「まずは、事情も話さずに集落に入り込んだことをお詫びします。失礼しました」
相真が詫びると、いやいやとヴィクトールは首を振った。
「そうして駆けつけてくれたからこそ、誰も死なずに済んだのだ。詫びる必要など何もない。今、礼の宴を用意させている。ぜひとも……」
「いいえ、今は宴どころではありません。俺たちはそれを知らせに来たんです」
相真はヴィクトールの言葉を遮り、そして告げる。
「この集落に人狩りが迫っています。すぐにここを出ないと危険です」
いったい何を言い出したのだと、集落の人々は顔を見合わせた。無理もない、と相真は思う。正直、いきなりこんな話を信じろと言われても難しいのは当然だ。
そこに、斥候から戻った体を装って錬晏が現れた。
「もう時間がない。人狩りはすぐそこまで迫っている」
左手で外を示す錬晏に、人狩りとはなんだとヴィクトールが問う。それに答えたのは百だった。
「もうすぐここはヴァンパイアノーブルの狩場になる」
友達催眠の力も利用して、百はこの集落に迫っている危険と、ヴァンパイアノーブルから逃れるために、この土地を離れる必要があることを率直に話した。
「我々は皆様の敵の敵です」
利害は一致するはずとプターハも訴えるが、ヴィクトールは朗らかに笑った。
「心配はいらぬ。彼らは敵ではなく我らの取引相手だ。おおかた今日も、植物の種でも持ってきてくれたのだろう。そうだ、彼らにも宴に加わってもらうとしようか」
良き隣人としての顔しか見せてこなかったヴァンパイアノーブルを、集落の人々はまったく警戒していない。
「その物々交換も、狩るために信用を得ていただけだ」
百はヴァンパイアノーブルの周到さを苦々しく思う。
「人間を狩って農奴にするらしいで!」
キューコンはプターハの首元から離れ、人々の間をするりするりと飛び回った。
「にわかに信じられないのは当然。ですが、事は一刻を争います」
少し離れていてください、とプターハは周囲から人を遠ざけると、高らかに呼ばわった。
『天鼓響かせ、出でよ雷獣!』
頭上に呼び寄せた雷雲からの落雷が、獣の形状で池を走る。バリバリと光る雷に、人々は慄いた。
「我らはヴァンパイアノーブルと同じような力を持っています。ですがこの力は、皆様を害するために使われることはありません。それはさきほど、救助に協力した仲間の行動でご理解いただけたはず」
パラドクスの効果で、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響きはじめた。ここは危険だから避難せよと勧告する。そのサイレンに負けぬよう声を張ってプターハは呼びかけた。
「人狩りを終わらせる間、集落から離れ避難して下さい」
避難勧告の効果により、人々は避難してくれるだろう。だが、効果が切れてすぐに戻ってきては同じことが繰り返される。この集落の位置は、ヴァンパイアノーブルに知られてしまっているのだから。しばらく離れていてくれるよう、説得しなければならない。
「先祖代々の土地から離れがたいのは承知している。だが、このままでは命そのものが脅かされてしまうんだ」
錬晏の言葉には、これまで幾つもの町が戦禍に巻き込まれ民が犠牲になるのを見てきた重みがある。
「土地は我らが必ず守る。生き延びるために、ここを離れてくれないか」
「生き延びるため……」
ヴィクトールは眉間に一層深く皺を刻んで目を閉じた。避難する方向に心は動いている。だが、住民の生命を預かる長だからこそ、簡単に結論は下せない。
「ここで過ごしたいならば、ここを離れるしかありません。今ここに残れば、二度とここで過ごすことはできなくなるのですから」
生きていれば土地を取り戻せる日もくるだろうが、奪われた命は取り戻せない。この土地を、ここで暮らす人を失いたくないのなら、むしろ離れなければならない、そう相真に説かれ、ヴィクトールは思わぬことを言われたように大きく目を開いた。
「捕まる前に逃げてくれ。命が助かったその子たちのためにも」
百は親に抱かれた子どもを指す。
農奴となるものは連れ去られる。では、労働力にならない者はどうなるのだろう。連れて行かれるにしろ、残されるにしろ、死ぬより辛い目が待っている。そんな思いをさせる訳にはいかない。
ディアボロスたちの説得に耳を傾け、ヴィクトールは深く頷いた。
「彼らはこの子らを助けてくれた。彼らの言うことはこの子らを損なうためのものではないだろう。――今はここから去るとしよう。必要なもののみを持ち、逃げるのだ」
敵はすぐそこまで迫っている。人々の生命は迅速な避難にかかっている。
「保存食はありますか?」
相真は宴のご馳走の代わりに、長持ちする保存食で食事を取り、それを口福の伝道者で増やした。どこに向かうにしろ、食料があって困ることはない。出現した食料を見て、心細そうだった住人たちの顔に、ほっとした色が浮かんだ。
百とキューコンは、家の中をひっくり返すようにして必要なものを荷造りしている人々を手伝い、必要なものをソリへと積み上げていく。
「どこか避難できそうなあてはありますか?」
プターハに尋ねられ、長は北西の方角を指さした。
「あちらの方向に大きな洞がある。長い期間は無理だが、いったん身を寄せることはできるだろう。その後どうするかは……また考えねばならないだろうがな」
生活するための場所は、一朝一夕には出来上がらない。ひとまずでも避難できる場所があるだけ良しとするべきだろう。
「錬晏、護衛をお願いできますか?」
「もちろんだ。女性や高齢の者たちは、できるだけ私の近くに寄ってくれ」
プターハの頼みを錬晏は快く引き受け、少しでも敵の目をごまかせるようにと平穏結界を展開した。
「こちらの護衛は任された」
護衛する錬晏に従って集落から離れてゆく人々を見送りながら、百は呟く。
「錬晏が途中までついてくれるなら安心だな」
彼らにずっとついていることは出来ないけれど、せめて道中が安全であるように。
一面の白の中に旅立ってゆく人々の無事を、ディアボロスたちは願うのだった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1 【避難勧告】LV1が発生! 【友達催眠】LV1が発生! 【平穏結界】LV1が発生! 【口福の伝道者】LV1が発生! 効果2 【アクティベイト】LV1が発生! 【ダメージアップ】LV1が発生! 【ガードアップ】がLV2になった! 【凌駕率アップ】LV1が発生!
③👾一般人を襲うトループス級『ノーブルメイド』
穂村・夏輝
「避難の方は任せて大丈夫そうだし、敵を迎え撃つとしようか」
村に入ってくる前にヴァンパイア達を迎え撃つよ
敵の炎は『天晶剣』の【斬撃】で切り払う。
「寒い中、温めてくれるのはありがたいんだけどね」
反撃にはサーヴァントのアンジェローザの【聖花光臨】で攻撃し、相手を【浄化】する
「アンジェ、頼んだよ!!」
可能であれば『オラトリオフラワー』や『オラトリオローズ』を雪中に仕込んで【罠使い】で相手の不意を突いてみたり。
「村には一歩も入れるつもりはないよ。死ぬ覚悟があるものだけ来なよ」
③👾一般人を襲うトループス級『ノーブルメイド』
ラシュレイ・ローレン
武力で民を守るのが騎士の務め。
避難誘導は仲間に託し、農奴狩りを食い止める。
鎧兜と盾を装備し、【大地の妖精の斧】のパラドクスで斧を召喚。完全装備で敵前に立ちはだかる。
「騎士の誇りにかけて、この先へは一歩も通さん!かかって来るがいい!」
「強打」「粉砕」「斬撃」技能使用。敵中に突撃し、斧を大きく振り回してなぎ払っていく。
女性の姿をしていようが、民を苦しめるクロノヴェーダに騎士道精神は不要。容赦はしない。
反撃は盾で受け流し、鎧で受け止めて防御する。例え傷付こうと、「勇気」を持って敢然と立ち向かえば死中に活有り。一歩も退かず正面から打ち倒す。
③👾一般人を襲うトループス級『ノーブルメイド』
ニア・マシュマリー
戦うことなら……。ニアもお手伝いできる……。
それに……。悪い吸血鬼はニアが倒さないと……。
あなたも手……。真っ赤なのね……。貴方の手を見て……。あの子たちが戦いたいって言ってるから……。今回はお願いしようかな……。
あの人の周りに闇のもやもや作ってたら……。そこからニアのおともだちの赤い腕が槍を持って出てくるの……。
いつもは全身をぐさぐさ刺してるけど……。今回は心臓狙ってるみたい……。
しっかり刺して……。赤いおともだち増えるといいね……。
集落から逃げた人達を……。少しでも安全にしてあげないと……。
だから……。次におともだちになりたいの……。だ〜れだ……。
(アドリブ・連携歓迎です)
集落から出てゆく人々の足取りは軽いとはいえなかったが、反発して残ろうとする者はいない。諦め交じりの納得を抱いて一足一足、故郷から離れてゆく。
「避難の方は任せて大丈夫そうだね」
説得が成功したとみて、穂村・夏輝(天使喰らいの復讐者・g02109)は身を翻した。集落には子どもも多く、避難には時間がかかる。その間、敵の侵入を防がねば巻き込まれる人々が出てしまうだろう。
「避難誘導は任せた。私は農奴狩りを食い止める」
武力で民を守るのが騎士の務め。ラシュレイ・ローレン(人間の妖精騎士・g04074)も集落を出て、雪の大地の先に目を凝らした。
雪の向こうに、近づいてくる影が見える。
黒のドレスに白いエプロン、白のブリム。清楚なメイド姿でありながら、手にする鞭の色は禍々しい赤。農奴とする者たちを捕えようと、集落を目指してやってくるノーブルメイドたち。
「戦うことなら……。ニアもお手伝いできる……」
合流したニア・マシュマリー(いつの間にか吸血鬼・g07451)が、腕の中のぬいぐるみを抱きしめた。
「それに……。悪い吸血鬼はニアが倒さないと……」
人々を強制労働のために攫うというならば、ノーブルメイドは倒すべき敵だ。
集落の位置を把握しているノーブルメイドは、まっすぐにこちらを目指している。ほどなくここまでやってくるだろうけれど、それより先にラシュレイはノーブルメイドに向かって駆けだした。
身に着けているのは鎧兜と特殊積層合金の盾。どちらも魔力で強化された装備だ。
「騎士の誇りにかけて、この先へは一歩も通さん!」
宙にかかげたラシュレイの手に斧が現れる。
それは大地の妖精の力がこめられた真銀製の斧。
その柄を握れば流れ込む、満足感と高揚感。
「かかって来るがいい!」
最も集落に近いノーブルメイドへと、ラシュレイは突っ込みざまに斧を振るった。
本来ならば女性に手をあげることなどないが、これは人ではなく、女性の形をしたクロノヴェーダ。民を苦しめるクロノヴェーダに騎士道精神など不要というものだ。
斧に裂かれながらも、ノーブルメイドはラシュレイの心臓めがけて手を伸ばしてきた。鎧と盾で防御してもすべてを防ぎきることはできず、赤く染まった手がラシュレイを傷つける。
けれどその痛みさえも勇気に変えて、ラシュレイは一歩も退かず全力で大地の妖精の斧を大きく薙ぎ払った。
「あなたも手……。真っ赤なのね……」
ラシュレイに突き出されたノーブルメイドの赤い手を、ニアのピンクの瞳がじっと見つめた。
「あの子たちが戦いたいって言ってるから……。今回はお願いしようかな……」
みんなに任せる、とニアは一歩下がった。
ニアが見つめる先で、闇が湧き出てわだかまる。
その闇から不意に赤い手がいくつも突き出された。赤い手に握られた槍が、ノーブルメイドを容赦なくぐさぐさと突き刺す。
いつもなら敵の全身を刺しているが、今回は心臓周りに集中している。それは、ノーブルメイドの攻撃を真似てのことか。
「おともだちとお揃い……。しっかり刺して……。赤いおともだち増えるといいね……」
ノーブルメイドの反撃で、ニアにも赤い手が襲い掛かる。
あちらもこちらも真っ赤な手。
ニアだって無傷ではいられないけれど、集落から逃げた人たちを、少しでも安全にしてあげなければ。
だから。
「次におともだちになりたいの……。だ〜れだ……」
倒れたノーブルメイドから視線をあげて、ニアは次の敵へと狙いを定めた。
オラトリオ『アンジェローザ』の力を借りることに迷いがないわけではない。けれど、集落の人々を守るにはその力が必要だ。
「アンジェ、頼んだよ!」
夏輝の呼びかけに応え、アンジェローザは空から光の花を降らせた。
聖なる花はノーブルメイドへと舞い落ちると、清らかな光で敵を浄化する。
雪上に降る花の眺めはとても美しい。
だがその美しさは、ノーブルメイドの怒りをかき立てた。
「エンプーサ様の行く手を遮るとは、なんと不敬なことでしょう」
高速でふるうノーブルメイドの鞭が生み出した炎が、夏輝を焼き尽さんと渦巻いた。夏輝は炎の勢いを殺そうと天晶剣で切り払う。
「寒い中、温めてくれるのはありがたいんだけどね」
焦がすのはやりすぎ、と夏輝は余裕を見せて服を払った。
「集落には一歩も入れるつもりはないよ」
極寒の地で必死に生き抜こうとしている人々が、クロノヴェーダの都合で農奴とされるのを看過することはできない。
「死ぬ覚悟があるものだけ来なよ」
夏輝は天晶剣の切先を、ノーブルメイドへと突き付けた。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1 【植物活性】LV1が発生! 【口福の伝道者】がLV2になった! 【寒冷適応】がLV2になった! 効果2 【ガードアップ】がLV4になった! 【ロストエナジー】LV1が発生!
③👾一般人を襲うトループス級『ノーブルメイド』
アンジェリーカ・リヴィンスキー
もう、皆の避難は完了したのね。
ちょっと出遅れたけど、ここからはウチも手伝うわよ!
随分と性格が悪そうな顔つきのメイドね、そんなアンタ達を引き連れている辺り、アンタ達のご主人様も御里が知れそうね。
と、適当に挑発でもしたら戦闘開始よ!
まずは剣で足元の雪を巻き上げるようにして視界を奪うわ!
そのまま【完全視界】を使いつつ雪に紛れて暗夜の一撃で心臓を刺し貫いてあげるわよ!
もしかして、自分が心臓をやられるなんて思ってなかったかしら?
もし反撃が飛んできた場合は回避できればいいけど…最悪心臓だけは逸らすようにするわ。
視界が悪いままなら相手も反撃の成功率は下がるでしょうしね。
③👾一般人を襲うトループス級『ノーブルメイド』
相原・相真
避難は完了
であればあとは敵の迎撃ですね
誰もいないとはいえここは集落の皆さんが戻る場所、
好きに荒させはしませんよ!
パラドクスによる射撃戦で敵を迎撃
敵陣に切り込んでいく方がいるのなら、
陣の外側からの攻撃で援護を行っていきましょう
敵からの攻撃は[残像・フェイント]を活かして回避するか、
随伴するシールドドローンによる防御で凌ぎます
…本当は集落の人たちがここを離れずにできればそれが一番だった
でもそれが叶わないならせめて受けた信頼には応えたい
あの人たちが無事戻ってこれるように、
まずはここで貴女たちを倒します、クロノヴェーダ!
アドリブ・連携歓迎です
「もう、皆の避難は完了したのかしら?」
急ぎ駆けつけたアンジェリーカ・リヴィンスキー(吸血鬼のダークハンター・g07564)に聞かれ、相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)は集落を見やった。
「おそらく大方は集落を出られたと思います。といっても、後を追われたら捕まってしまうでしょうし、人がいなくなったとしてもここは集落の皆さんが戻る場所。クロノヴェーダの好きに荒させるわけにはいきません」
集落に住民がいないと知ったら、追うか、別の集落を襲いにいくか。そのどちらも好ましくない。後顧の憂いを断つために、人狩りは殲滅しておきたいところだ。
「了解したわ。ちょっと出遅れたけど、ここからはウチも手伝うわよ!」
ゴシックロリータに身を包んだアンジェリーカは、白金の大剣を手にノーブルメイドの前に立ち塞がった。
無遠慮にノーブルメイドを眺めまわすと、小さく肩をすくめる。
「随分と性格が悪そうな顔つきのメイドね。そんなアンタたちを引き連れている辺り、アンタたちのご主人様も御里が知れそうね」
あからさまな挑発に、ノーブルメイドの表情が険しくなる。
「聞き捨てなりません。我が主……」
言い返そうとするそのときには、アンジェリーカはすでに動いていた。
超重量の大剣で足下の雪をノーブルメイドめがけて巻き上げると、それに紛れるようにしてするりと距離を詰め。心臓めがけて剣を突き出した。
「もしかして、自分が心臓をやられるなんて思ってなかったかしら?」
敵にかけるアンジェリーカの言葉は揶揄含み。
ノーブルメイドは貫かれた胸に手をやりながらも、もう片方の手でブラッドウィップをしならせた。血のような赤い鞭はアンジェリーカに巻き付き、締め上げる。致命的なダメージを喰らわぬように気を付けながら、アンジェリーカは捕縛を抜け出すと、再び雪を巻き上げる。
「さあ、今度はどこを狙うと思う?」
相手の動揺を誘うように、アンジェリーカは大剣を揺らしてみせた。
そこに。
『装填、電撃弾。……当たれっ!』
アンジェリーカに集中していたノーブルメイドめがけて、相真が援護の電撃弾を撃ち出した。
敵の注意の外側から、好機を狙ってのパラドクス【セレクトトリガー:電撃弾モード】。
複合兵装であるセレクトトリガーから射出された電撃弾は、ノーブルメイドの肩口から深くに着弾すると、爆発的な電撃を放った。
アンジェリーカの攻撃を受けていたノーブルメイドは、のけぞるようにして頽れた。そればかりでなく、爆発は周囲にいた他のノーブルメイドも巻き込む。
絶命の間際の反撃と、巻き込んだ2体からの反撃。
次々に襲い来る血の色の鞭を、相真はシールドドローンとフェイントでかわそうと試みた。なおも追ってきた鞭が絡みついてくるが、負わされた傷には構わずすぐに次の攻撃へと移る。
集落の人たちが、故郷を離れずにいられれば、それが一番だった。けれどそれが叶わないのならば、せめて受けた信頼には応えたい。
「あの人たちが無事戻ってこれるように、まずはここで貴女たちを倒します、クロノヴェーダ!」
決意をこめて射つ相真のパラドクスにあわせ、大剣を手にしたアンジェリーカがノーブルメイドへ飛び掛かっていった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1 【完全視界】LV1が発生! 【パラドクス通信】LV1が発生! 効果2 【ダメージアップ】がLV2になった! 【命中アップ】がLV2になった!
④👿アヴァタール級との決戦『『蟷螂卿』エンプーサ』
アンジェリーカ・リヴィンスキー
さぁ、今斬ったメイドさんで最後みたいね、後はアンタだけよ、エンプーサ。
アンタ、今まで一体何人の罪のない人をその鎌の犠牲にしてきたの?
その人数分だけ血を絞り出してあげるわ。
覚えてないなら全部絞り出す、10人以下ならどうせ嘘だろうから全部絞り出すわよ。
理不尽?そうかもね、でもアンタがやった事ってそういう事でしょ?
【飛翔】を使って空中にいるエンプーサに一気に近づいて吸血槍を突き刺して、密着する様な体勢になってからそのままパラドクスを使うわよ!
これだけ密着していたら自慢の大鎌での両断も簡単に出来ないでしょう。
無理やり剝がしたり斬ろうとして来ても、髪や頭を掴むなりして簡単に離れてやるつもりは無いわ!
④👿アヴァタール級との決戦『『蟷螂卿』エンプーサ』
穂村・夏輝
「ここにいるヴァンパイアは君で最後だよ。観念してもらおうか」
相手の鎌による攻撃は『天晶剣』による【斬撃】【強打】などで弾いてやり過ごす。その間にアンジェローザの『オラトリオローズ』で【捕縛】するなどして隙を作り、【双龍天昇波】を叩き込む
「こことは違うクロノヴェーダから覚えた技だ。蟷螂卿って言うから、」
ついでに関羽の緑甲が展開されて夏輝とアンジェの服装もそれらしいもの(https://tw7.t-walker.jp/gallery/?id=153958 )に変わっている
農奴狩りもそうだけど、そのうち農園の解放とかも考えなきゃいけなくなるかな
④👿アヴァタール級との決戦『『蟷螂卿』エンプーサ』
ラシュレイ・ローレン
アドリブ、連携歓迎。
残るは貴様のみ。罪無き民を踏みにじってきた報いを受ける時が来たと知るがいい。
【英雄王の槍】を召喚。「光使い」で穂先に破魔の輝きを宿した槍を「投擲」。
邪悪を貫く「貫通撃」でエンプーサを討つ。
盾を構え反撃を受け止め、力任せに払いのけて防御。
如何なる変幻自在の怪異だろうと、その実体は一つ。騎士の魂を惑わせると思うな!
「臨機応変」に対応。
そこかしこに倒れているノーブルメイド。
その向こうから、青いミニドレス姿の少女が軽い足取りでこちらに向かってくる。もっとも目を引くのは、手にした大鎌だ。その先からは誰のものなのか、ぽたぽたと鮮血が垂れている。
倒れたノーブルメイドには一顧もくれず、左右が違う脚でさくさくと雪を踏み、遂には少女はディアボロスの目前までやってきた。
息絶えたノーブルメイドの胸から大剣を引き抜くと、アンジェリーカ・リヴィンスキー(吸血鬼のダークハンター・g07564)はその少女……『蟷螂卿』エンプーサに向き直った。
「さぁ、今斬ったメイドさんで最後みたいね。部下が誰もいなくなった気分はどうかしら、エンプーサ」
「もう、ここにいるヴァンパイアノーブルは君だけだよ。観念してもらおうか」
突き付ける穂村・夏輝(天使喰らいの復讐者・g02109)の傍らには、ひっそりとオラトリオ『アンジェローザ』が寄り添う。
「観念? なぜ?」
エンプーサは手の甲を口元に当てて嗤った。
「たかがメイドを倒したくらいで、なにを調子にのってるのかしら」
こちらを見下すエンプーサの瞳に、こうして少数民族を狩ってきたのかと、ラシュレイ・ローレン(人間の妖精騎士・g04074)は憤りをおぼえた。
「罪無き民を踏みにじってきた報いを受ける時が来たと知るがいい」
告げるラシュレイを、エンプーサは傲然と見返した。
「そっちこそ、あたしの邪魔をした報いは受けてもらうわ」
エンプーサはこれみよがしに、大鎌を示した。
「アンタ、今まで一体何人の罪のない人をその鎌の犠牲にしてきたの? その人数分だけ血を絞り出してあげるわ」
アンジェリーカに聞かれたエンプーサは、大鎌からしたたる血を指先に受けて逆に問う。
「何人だと思う?」
「覚えてないなら全部絞り出す。10人以下ならどうせ嘘だろうから全部絞り出す」
あら、とエンプーサはころころ笑った。
「結局全部ってことね」
「理不尽かしら」
そうかもね、と続けたアンジェリーカから表情が消える。
「……でもアンタがやってきた事ってそういう事でしょ?」
集落の人が何を言おうが、何をしようが、決まった結論に従わせるだけ。そうしてきたクロノヴェーダだから、アンジェリーカも自らの思うままに攻撃するだけだ。
軽く雪面を蹴って宙を跳び、エンプーサへと肉薄する。アンジェリーカの手にした吸血槍は一般的な形状とは異なるが、その役割を知れば腑にも落ちるだろうか。
『さぁ、絞り出してあげるわ……お前のその血を!』
吸血槍がエンプーサを貫いた。貫くだけにとどまらず、高速回転させた槍はエンプーサの血液を絞り出し、周囲に飛び散らせる。
髪を掴もうと伸ばしたアンジェリーカの手を避けて、エンプーサは距離を取りざまに大鎌を振り回した。
「あたしの血を絞り取るだなんて、許さない!」
エンプーサの瞳に憎悪が宿る。その反撃の鎌の切れ味は鋭いが、これまで重ねてきた効果により堅固を増した防御が、アンジェリーカの受ける傷を浅手にとどめた。
不機嫌そうに顔をしかめるエンプーサを、新たな槍が狙う。
『妖精よ、槍を!』
求めて伸ばしたラシュレイの手に、【英雄王の槍】が召喚された。
槍の穂先に宿るのは、エンプーサと対極にある破魔の輝き。
その槍にラシュレイは己の正義の魂をこめる。守るべき民も世界も伝統も、全てが奪われた末にラシュレイは新宿島に流れ着いた。それでもなお失われずに残った騎士としての正義の魂をのせて、エンプーサめがけて英雄王の槍を投擲する。
ラシュレイの手から放たれた槍は、光そのものへと変じでエンプーサへと命中した……途端、エンプーサの姿が消える。
代わって現れた雄牛がラシュレイへと突進した。
「如何なる変幻自在の怪異だろうと、その実体はひとつ。騎士の魂を惑わせると思うな!」
構えた盾で反撃を受け止めたラシュレイは、ふたたび元の姿に戻ったエンプーサへと言い放った。
「蟷螂卿……か」
ミニドレス姿のエンプーサを一渡り眺め、夏輝は呟いた。確かに武器や脚に蟷螂を思わせるところはあるけれど、夏輝が思うものとはかなり違う。大戦乱群蟲三国志に向かうことが多いためにそう感じる、という理由もあるのだろう。
だが、形がどうあれ相手はクロノヴェーダ。ならば倒すだけだ。
「アンジェ、行くよ」
傍らのオラトリオ『アンジェローザ』に声をかけ、夏輝はエンプーサへと向かった。
エンプーサへと投げたオラトリオローズが、絡みつこうと荊を伸ばすのとあわせ、
『関羽の力、使わせてもらうよ。――双龍、薙ぎ払い、喰らい尽くせ!』
パラドクス【双龍天昇波】。夏輝の手にする天晶剣が青龍偃月刀の形状に変化する。と同時に、装備していた関羽の緑甲が夏輝の全身を覆い、それにあわせてアンジェローザのドレスも緑の濃淡へと変化する。
振り上げた青龍偃月刀と変じた天晶剣からは、龍のごときオーラが放たれ、エンプーサを薙ぎ払う。エンプーサの反撃の大鎌が大きく振り下ろされるが、その威力を、夏輝は天晶剣で弾くようにして弱めた。
「どう? こことは違うクロノヴェーダから覚えた技だよ」
蟷螂卿って言うから、と付け加えると、夏輝はふたたびエンプーサへと青龍偃月刀を振るった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1 【断末魔動画】LV1が発生! 【士気高揚】LV1が発生! 【活性治癒】がLV2になった! 効果2 【ドレイン】がLV3になった! 【能力値アップ】がLV2になった!
④👿アヴァタール級との決戦『『蟷螂卿』エンプーサ』
プターハ・カデューシアス
【賽】仲間と共に
メイド達は味方が殲滅して下さいましたね
これでアヴァタールを倒せば
避難した住民に追いつかれることもないでしょう
シャムス援軍ありがとう
頼もしいですよ
位置取りの確認と指示をよろしく
愛らしい外見をしていますが、敵
得物からして禍々しい
集落の方々と約束しました
この土地も人も、貴方方の好きにはさせません
覚悟して下さい
P通信で情報共有
味方の攻撃のに合わせ連携
私は飛翔し一撃離脱戦で攻撃
反撃は鞭で受け流す
仲間にはディフェンス
百への誘惑に
「他の女性に現抜かすと 次お師匠様と会った時、切りつけられますよ?」
と突っ込み
終戦後…
シャムス完全防備ですね
私ももう少し着込むべきでした
とキューコンをも一度もふもふ
④👿アヴァタール級との決戦『『蟷螂卿』エンプーサ』
一・百
【賽】
※アドリブ連携歓迎
メイド退治は無事に終わったようだなありがたい
後はお前だけ…
蟷螂とか三国と間違えたんか?
敵の目を引くようジンのキューコンが近付く
仲間の罠に合わせ
紅玉姫を抜いてPDで攻撃
あまり時間をかけるつもりはない
舞え、紅玉姫…
凍える妖気を刀に帯びふるい
無数の氷の刃を舞わす
音無く飛び交う刃は全方位から次々と刺さり氷の華を咲かす
お前には興味ない
俺は困ったとき駆け付けてくれるような仲間が好きだ
キューに俺を噛んで貰うか
キューが盾となり攻撃を受けその伝わるダメージで戻る
俺の血をくれてやるつもりはない俺の血は…?(思い出せない)
師匠!?微塵切りにされる…(汗)
狐に変身してれば暖められたんだが…残念
④👿アヴァタール級との決戦『『蟷螂卿』エンプーサ』
シャムス・ライラ
【賽】
仲間とP通信で情報共有、連携
避難、配下の撃破も上手くいったようだ
ウォーミングアップ済で援軍に
…何もしないと凍える
防寒装備で動作確認、寒冷適応ありがたく
北の民
悪戯に傷つけられ支配される様は
エジプトのリターナー達を思い出させる
支配する輩はいつでも傲慢なものだな
地形の利用、情報収集で戦闘に有利な位置取りを仲間に連絡
完全視界で視界確保
ジャンプ、飛翔で攪乱し誘い出し
敵の歩幅に合わせトラップ生成
足元に大小の落とし穴を複数作成
大鎌を振るには足場の安定も重要
体勢を崩させ隙を作り
仲間と呼吸を合わせ
ピラミッドコンバットで攻撃を
敵攻撃は一撃離脱で可能な限り損害を減らす
仲間の苦手能力はディフェンス
アドリブ等歓迎
駆けつけてくるシャムス・ライラ(極夜・g04075)から入ったパラドクス通信に、
「援軍ありがとう。頼もしいですよ」
そう答えて、プターハ・カデューシアス(エジプトの龍人・g03560)は現状をシャムスへと伝えた。
「メイドたちは味方が殲滅して下さいました。これでアヴァタールを倒せば、避難した住民が追いつかれることもないでしょう」
「それは何より」
合流を目指しながらシャムスは周囲の地形に目をやった。
白く雪に覆われた平原が広がり、一部には針葉樹が群生している場所もある。どこが戦闘で有利となるかは戦い方によるだろうが、プターハが飛翔するなら障害物は少ないほうが良さそうだ。
パラドクストレインを降りたときにはこたえた寒さも、寒冷適応の効果を利用させてもらい、今は快適に動けている。念のため、完全視界の効果をプラスしておけば、吹雪いたときなどの視界確保もできるだろう。
すぐに見えてきた仲間たちは、すでにエンプーサと対峙していた。
「蟷螂とか三国と間違えたんか?」
蟷螂の特徴をもつエンプーサの周囲を、ジンのキューコンが無遠慮に飛び回る。
「後はお前だけ」
端的に述べた一・百(気まぐれな狐・g04201)に、エンプーサはつんと顎をあげた。
「そう。後はあたしがみんな切り刻めばいいのよね」
その言いざまに、一見愛らしい外見をしていてもやはり敵なのだと、プターハは実感する。蟷螂の鎌を思わせるエンプーサの得物からは、絶えず鮮血がしたたり落ちており、実に禍々しい。断じて、あの鎌を無辜の人々にふるわせはしない。
「集落の方々と約束しました。この土地も人も、貴方方の好きにはさせません」
覚悟を、と見据えれば、エンプーサは何を言っているのかと嗤う。
「奴隷との約束になんて意味はないわ」
「……支配する輩はいつでも傲慢なものだな」
仲間と合流したシャムスは、エンプーサの台詞に不快をおぼえた。
クロノヴェーダにいたずらに傷つけられ支配される北の民。それはシャムスにエジプトのリターナーたちを思い出させた。神の仮面をかぶっていない分、こちらのほうが目に明らかではあるが。
「左の林に追い込まれないように気を付けて」
仲間に声をかけると、シャムスは自分でもエンプーサをそちら側に向かわせない位置取りをした。そして、雪に小さな足跡をつけながらやってくる敵の足下に、トラップ作成で大小の落とし穴を作り出した。エンプーサは難なく落とし穴を回避したが、その分歩みは慎重になる。
そこに百は狙いを定めた。
『舞え、紅玉姫……』
百の手が紅い刃の妖刀【紅玉姫】を鋭く振るう。凍えるような妖気をまとった刀から生み出された無数の氷の刃は、きらきらと光に輝き、音もなく飛び交い……そのすべてが全方位からエンプーサへと次々に突き刺さった。
パラドクス【氷華千刃】。その名の通り、敵に突き刺さった刃は美しく咲く氷の華のような形を成す。
「いじわるしないで、あたしと遊びましょう」
エンプーサが可愛らしく百を誘った。
「お前には興味ない。俺は困ったとき駆け付けてくれるような仲間が好きだ」
「あたしだったら、駆けつけるまでもなく、いっしょにいてあげるわ」
ね、とのぞき込んでくるエンプーサの瞳がうるむような光を帯びる。
「俺の血をくれてやるつもりはない。俺の、血、は……?」
なんだろう、思い出せない……と首を振る百に、エンプーサが牙を立てようとする、そこに。
「他の女性に現抜かすと 次お師匠様と会った時、切りつけられますよ?」
プターハがかけた言葉を耳にした途端、百にぞぞっと悪寒が走った。狐変身しているときだったら、全身の毛が逆立っていたことだろう。
「師匠!?」
ダメだ。エンプーサの誘惑に負けたら、次に師匠に会ったときには微塵斬りにされてしまう。百は急ぎ、キューコンに命じる。
「キュー、俺を噛め」
かぷっとキューコンが左から、がぶりとエンプーサが右から百に噛みつく。
エンプーサに血を少し吸われてしまったが、魅了からさめた百はすぐに彼女を振り払い、距離を取った。
「もうっ、邪魔しないでよ」
エンプーサは羽をいからせ威嚇する。だがそのときにはもう、シャムスが攻撃態勢に入っていた。
現れたのは雪の大地に似合わぬピラミッド。そこから放出される力を一身に纏ったシャムスは、飛翔で軽々とトラップ地帯を超え、エンプーサの頭上より舞い降りての攻撃を加える。と見る間に、すぐさま身を返して離脱にかかる。
それを追い、大鎌を一閃して反撃したエンプーサの目に、シャムスの頭上を越えて迫りくる竜翼が飛び込んだ。シャムスの動きに紛れ、プターハがタイミングを狙いすまして仕掛けてきていたのだ。
大鎌をふるった直後の態勢をエンプーサが急ぎ立て直そうとした、そのときには、すでにプターハは急降下して襲い掛かっている。
避けることもできず、まともにプターハの竜翼翔破をくらったエンプーサは、自棄のように大鎌を振り回した。
だがそれは、プターハの鞭に受け流され、わずかに傷を負わせるのみ。
畳みかけられる息の合った攻撃を受け、エンプーサの足がふらついた。大鎌の柄を雪に突き立てるようにして、踏みとどまった……その体に。
百が再び氷の華を咲かせた。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1 【飛翔】がLV2になった! 【完全視界】がLV2になった! 【トラップ生成】LV1が発生! 効果2 【反撃アップ】LV1が発生! 【ダメージアップ】がLV3になった! 【ガードアップ】がLV5になった!
④👿アヴァタール級との決戦『『蟷螂卿』エンプーサ』
ニア・マシュマリー
さっきの人達はあの子たちに似てたけど……。
あなたはニアとお揃いになりそうね……?
右腕を鋏で裂いて……。溢れ出す血をたくさん使って大鎌を作る……。
これがニアのとっておき……。それじゃあ……。いくよ……。
大鎌を振り回して……。あの人の攻撃を何度もはじきながら……。ニアの攻撃を当てるチャンスをうかがう……。
チャンスができたら……。全力で振って攻撃を当てると同時に……。大鎌であの人の血を吸い取ってあげる……。
奪われる側になった気分はどう……?
あなた達がしてきたこと……。ニア許さないから……。
だから……。覚悟……。してね……。
(アドリブ・絡み歓迎です)
④👿アヴァタール級との決戦『『蟷螂卿』エンプーサ』
相原・相真
トループスを倒せたらあとは彼女のみ
逃がしはしません
ここに災いの種を残さぬため、彼女はここで倒します!
パラドクスを使用しての近接格闘で戦闘
敵の攻撃を恐れず[勇気]をもって踏み込み、
[強打]で思いっきりぶん殴ります
敵からの攻撃は魔力障壁を展開した腕で防御
攻撃時同様刃を恐れず踏み込むことで敵の大鎌の勢いを殺して受け止めます
人を傷つけることは楽しいですか?
貴女たちはこんなことをどれだけ繰り返してきたんですか
そうして貴女たちが誰かの大切なものを奪っていくのなら、
俺たちがここで貴女を終わらせます!
エンプーサが大鎌を振るうたび、刃先から滴る血が周囲へと飛び散る。
それはエンプーサが屠ってきた命の雫のようで。
「逃がしはしません」
右腕の機構腕に手をかけて、相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)はエンプーサに強いまなざしを向けた。
「この地に災いの種を残さぬため、ここで倒します!」
もうあの大鎌に、人々の血を吸わせるわけにはいかない。
またひとしずく大鎌から垂れた血を目で追うと、ニア・マシュマリー(いつの間にか吸血鬼・g07451)は懐から真っ赤な鋏【Bloody Scissors】を取り出した。
「さっきの人達はあの子たちに似てたけど……。あなたはニアとお揃いになりそうね……?」
「何がお揃いなのよ」
ここまでの戦いで、エンプーサは苛立ち、そして疲弊も見えてきている。尖った声でのエンプーサの問いには答えず、ニアは自分の右腕を縦に長く鋏で裂いた。
『たりない……。たりない……。もっと……。もっと……』
尽きせぬ血への渇望をこめて、溢れる血を大きな鎌へと変化させる。
それはエンプーサの武器とする大鎌と揃いであると同時に、自身の血か他者の血かの真逆でもある。
「これがニアのとっておき……。それじゃあ……。いくよ……」
軽々と振るわれるエンプーサの大鎌と、ひそやかに隙を狙うニアの大鎌が交錯した。
結び、離れ、チャンスができたところで、ニアは全力で大鎌を振った。
ざっくりと斜めに走る傷から、エンプーサの血がニアの大鎌に吸われる。
エンプーサもすかさず反撃をしてくるが、それを受けたニアはほのかに笑ってエンプーサに囁きかけた。
「奪われる側になった気分はどう……?」
狩る者、奪う者としてふんぞり返っていても、そんな立場はこうしてひっくり返されてしまうもの。その先にあるのは、狩られる、奪われる立場。
「……っ」
エンプーサは飛び離れた。そこに相真が走り込んでくる。
『接続、起動。剛撃展開・改……!』
エンプーサの正面に堂々と立つと、機構腕が相真にもたらしている身体強化を、打撃力と耐久力の上昇に特化させた。
【機装接続:剛撃展開・改】。復讐者として過ごした時間が、重ねた戦いが成長させたパラドクスにより強化された力をこめ、相真はエンプーサを……そこにニアが刻んだ傷跡を、思いっきり殴りつける。
「くっ……」
うめき声をもらしながらも、エンプーサは素早く大鎌を薙いだ。相真はその攻撃を避けるのではなく、むしろ踏み込んで、魔力障壁を展開した腕で受けた。
「人を傷つけることは楽しいですか?」
間近な位置にあるエンプーサの顔に向け、相真は言葉を投げる。
「ええ、楽しいわ。もっともっと八つ裂きにしたいくらいに」
当然のようにエンプーサは答えた。
「貴女たちはこんなことをどれだけ繰り返してきたんですか」
「さあ。そんなこと覚えてられないわ」
今や大鎌よりもエンプーサの身体から滴る血のほうが多くなっている。それでも彼女は高慢なままだ。
「あなた達がしてきたこと……。ニア許さないから……。だから……。覚悟……。してね……」
ニアは血で作り上げた、赤い赤い血の大鎌を高々と掲げた。
「貴女たちが誰かの大切なものを奪っていくのなら、俺たちがここで貴女を終わらせます!」
あの集落の人々を、この地に住まう人々を、クロノヴェーダの餌食になどさせない。
相真は雪を蹴って前に出ると、エンプーサへと怒りをこめた拳を突き出した。
悲劇に終止符を打つ。決意をこめたニアと相真の攻撃が続けざまにエンプーサへと命中する。
反撃で2人に傷を引いた大鎌が、雪に落ち。
力を失ったエンプーサの体も、己の得物にかぶさるようにして倒れたのだった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1 【水面歩行】LV1が発生! 【狐変身】LV1が発生! 効果2 【ダメージアップ】がLV4になった! 【能力値アップ】がLV3になった!