リプレイ
シル・ウィンディア
わたし達との決戦に控えて、自分の所の民を放っておくなんて…。
そんなの、許せるわけないじゃないっ!
あったら絶対に文句言ってやるっ!
飛翔の効果で上空に舞い上がってから、世界樹の翼type.Cからの誘導弾を連射して撃ち込んでいくよ。
撃ち込みつつ、飛翔のトップスピードで前進して、左手に創世の光剣を抜いて、接近して斬撃っ!
一撃離脱で切り抜けてから、上空に移動して高速詠唱。
空中で宙返りしてから、敵軍に向きなおって、天翔光撃破!
纏めて薙ぎ払わせてもらうからっ!!
敵の攻撃は、光の翼と結界術での防御で致命箇所を防ぐね(ガードアップ)
これで被害は抑えられるといいけど…
不知火・紘希
キョウちゃん(g04509)と
初めてこの事件の現場に来たけど。
黒い靄が、苦しくなるくらい辺り一面に広がってる。
……どうして、自分を信じてきた人をこんなに簡単に切り離せるの?
僕にはわからないよ。
――キョウちゃん。
わかった。いまは、みんなを助けなきゃ、だね。
戦場についたら、まず一般人を敵から遠ざけるよ。
君たちを守りに来たんだ。
アルケーさんは敵だけど、僕らは君たちの味方だよ。
だから、ここは任せて。
怪我してるひとがいたら【活性治癒】を使うよ
敵はサンライトブレイザーを抜いて、(金翅)で応戦
悲しい色を纏ってるね…けど、人を傷つける理由にはならないよ!
反撃は観察してダッシュで回避するね。
アドリブ連携◎
金森・椿
連携・アドリブ歓迎
敵の領土の住民は将来の領民でしょうに。
ベクターとやらとは気が合いそうにありません。
虐殺にいそしんでいるテンセイに【モブオーラ】も活用して近づき横合いから忍者刀でバッサリと一太刀浴びせてやります。
イマジネイラとやらの期待に応えてディアボロス参上です!
くっ……!
な、なにを言っているのかわかりませんがすごい威力です。
ですが、あの手はものすごく危険な気がします!
迫りくる手を刀で切り払いながら反撃に対処しますね。
文京区の皆さんをこれ以上傷つけさせません!
阿良々木・蘭
アドリブ、連携、大歓迎
一般人を襲うトループス級の敵がいるって聞いてきたけどアレは何?
テンセイって何?
天使系?デーモン系?
見た目にグロいけど輪っかと羽があるし天使系なのかな
とりあえず倒しちゃえばいいんだよね
氷の結晶でできたケミカルロッドで殴ってみる
ぶよぶよして手ごたえがあまりないね
触れると溶かされそうだね
できるだけ触れないようにしないとね
飛び散った肉片にも触れないように注意だね
極光の竜巻でケミカルロッドを双剣のようにアートの域に達した動きで振り回し乱舞して連撃を加え動かなくなるまで粉砕
大和・恭弥
紘希(g04512)と
力の温存のため、犠牲を払うってことか。
性根の悪さを理解しているとはいえ……
奴らを大天使と呼ぶのも虫唾が走るな。
動揺している様子のコウを一瞥して、声をかける
――紘希。今、俺たちがやるべきことに集中するんだ。
到着次第、「藍雪花染」を抜刀して悲哀の呪詛を解放
気休めにしかならないだろうけれど、結界を展開しておく
襲われている一般人はディフェンスを
俺たちと仲間のディアボロスが助けることを伝え、避難を促す
声かけは紘希に任せて俺は敵の対応へ向かう。
無念千万の呪いなら、藍雪花染が知り尽くしてる。
俺自身は慣れてるけれど、お前たちは耐えきれないだろうな。
攻撃を見切って逆に捕縛し、斬滅させるよ
ラウム・マルファス
「やらせないヨ」
イバラの冠を飛ばして、一般人への攻撃に割り込むヨ。逃げるように指示して敵に向き合おウ。……うわぁ、キモイ。
一般人を抱えて、ボクも全力で退避。溶かされるわけにはいかない……ケド。
「……そっか。良いよ、その願い、託されよう」
汎用ドローンを映像投射用に換装。この敵、もとは人っぽい反応だからネ。託されし願いの効果対象にできるなら、その映像をドローンから投射。変わった自身の姿を見せるのは、凄く申し訳ないケド。ほんの少しだけ、動きが止まればそれでイイ。
全知の魔法書を開き、映し出したテンセイの全身を、Rewriterで空気に変換するヨ。
元の姿に戻せなくて、ごめんね。
緋詠・琥兎
テンセイを見た瞬間に飢餓の衝動に襲われるが
燈杜美の笛の音で意識が戻る
…………すまん、燈杜美
すまんが、一般人の避難の方を頼む
自分はテンセイの方に行き
一般人との間に入って前線に立つ
自分の後ろへ通さないぞ
パラドクスを発動し
自身に紫電の影を纏わせて敵集団に飛び込む
すまん
こんな形でしか、お前らを助けられえない
だから――――奔れ、喰らえ
コイツらは、すべて
自分が『喰うべき』存在なのだから
早業・グラップルで
敵をなぎ払って破壊・粉砕し、喰らう
取り込もうとしてくる手は獣たちが処理
自分らに向かってくる個体がいたら喰らう
酸は燈杜美の浄化の演奏で対応する
アドリブ
絡み歓迎
テンセイ宿敵主
ネリリ・ラヴラン
アルケーさんがいなくたって、まだわたし達がいるんだよ。
絶対に見捨てたりしないんだからねっ。
【飛翔】の効果でお空を最短距離で飛んでいくよ。
回り込んだりもしたいけど、たぶん今は一刻を争うよね。
届く距離まで辿り着いたらすぐに”星なき夜の交響曲”を【高速詠唱】するわ。襲われてる人が近くに居たら一度ぶつけるだけで脅かして、その間に、大声で逃げるように呼び掛けて、蝙蝠達を急旋回、離れたところを今度こそ爆破するよ。
先制攻撃の後も敵さん達の中を、ロールして進路を変えながら、あちこち飛び込んで行くよ。【連続魔法】で次の詠唱を急いで、蝙蝠爆弾を放っていくわ。
まずは無理してでも引き付けるよ!
アドリブや連携は歓迎だよ
●悲鳴渦巻く文京区
逃げ惑う人々を追い回すテンセイを見て、不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)は思わず苦しさを覚えて胸をぎゅうとつかんだ。
「……どうして、自分を信じてきた人をこんなに簡単に切り離せるの? 僕にはわからないよ」
(「力の温存のため、犠牲を払うってことか」)
と思考していた大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)は傍らの紘希の様子に気づき、声をかける。
「紘希。今、俺たちがやるべきことに集中するんだ」
文京区の大天使……と呼ぶのも恭弥にとっては虫唾が走るが、彼らが来ない以上、ディアボロスが戦わねば文京区の市民はテンセイの餌になってしまう。
「キョウちゃん。……わかった。いまは、みんなを助けなきゃ、だね」
「ああ、声掛けは頼むぞ」
紘希はぐっと唇を噛みしめ兄に深く頷いて見せてから、駆け出した。
「君たちを守りに来たんだ。アルケーさんは敵だけど、僕らは君たちの味方だよ。だから、ここは任せて」
と大声で叫びながら。
弟の背を見ながら、恭弥は妖刀『藍雪花染』を鞘から開放する。呪刃を取り巻く碧の気が、主の嘆きを喰って勢いを増していった。
呪詛に気づいたテンセイが自らのでっぷりとした汁気のある肉塊を引きずって恭弥へと向かってくる。
「無念千万の呪いなら、藍雪花染が知り尽くしてる。俺自身は慣れてるけれど、お前たちは耐えきれないだろうな」
碧い悲哀の剣気を引き出して鋼糸のように操り、恭弥はテンセイの身を縛りあげる。
ぎりぎりと締め上げ、柔らかくハリのある肉塊にプツプツと食い込んでいく剣気に、テンセイは、
「ォ……ィ…ぃ…ォ……ゥ、シテェ……ー!」
掠れた声で必死に訴える。まるで悪夢の中で足掻く人のように。
悲痛な声が恭弥の精神を侵していく。痛いほどの恐怖と絶望と悲しみが、彼の胸の内を傷つけた。
兄を攻撃するテンセイの声を聞いて、紘希は顔をしかめる。
「悲しい色を纏ってるね……けど、人を傷つける理由にはならないよ!」
抜き放つ太陽色のビームセイバーが、紘希の激情に応えて眩いばかりに光り輝く。
一般人を飲み込もうとするテンセイをサンライトブレイザーは、
「これが僕の全力! クライマックスはここからだよ!」
十字に切り裂いた。鞍馬天狗の秘奥により、悲痛な声を断末魔にテンセイが消える。
「これは、一刻を争うよね……」
空から駆けつけたネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は、常よりも更に早く詠唱する。
「狙いはしっかり……ねっ」
指先で素早く描いた魔法陣から小型の蝙蝠が右手と左手から一匹ずつ生まれ出で、高速でテンセイへと突進していく。
一般女性に手を伸ばそうとしていたテンセイの前を蝙蝠が横切り、女性の背にぶつかる。
「きゃーっ何なにナニ?!」
接触に驚愕して跳び上がり怯える女性にネリリは上空から声を張り上げる。
「早く逃げて! アルケーさんがいなくたって、まだわたし達がいるんだよ! 絶対に見捨てたりしないんだからねっ」
「は、はい! 助けに来てくれたんだ……!」
少しだけ顔に安堵を浮かべ、女性は力を振り絞って走る。
テンセイと女性の距離が空いたことにネリリもホッとしつつ、顔を引き締め、蝙蝠をテンセイにとりつかせる。
「今度こそ、本番だよ」
蝙蝠がテンセイごと大爆発した。
「アルケーさんがいなくたって、まだわたし達がいるんだよ。
上空で走って逃げる人々を見下ろしていたシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)も憤懣やるかたない様子だ。
「わたし達との決戦に控えて、自分の所の民を放っておくなんて……」
シルは背に光の翼を二対現した。天翔光撃破の準備行動だ。
地上から気配を感じ取ったテンセイ達が、シルめがけて悲痛な叫びを口々に叫ぶ。
「ぐっ……そん、そんなの、許せるわけないじゃないっ! あったら絶対に文句言ってやるっ!」
心が千千に引き裂けそうな痛みに耐えながら、杖を突き出してシルは叫ぶ。
「ひ、……光よ、我が手に集いて力となり、暗夜を斬り裂けっ! 纏めて薙ぎ払わせてもらうからっ!!」
光の斬撃波がシルに牙を向いたトループス級全てに放たれる。それはまるでシルを中心とした向日葵。
パパパパンッとテンセイの肉体が弾ける。パツパツに張り詰めた水風船に針をさすかのような音が散発する。
大量のテンセイは、ディアボロスの登場も構わず一般人襲撃をやめようとしない。そもそも理性や思考力がないのかもしれない。
「たすけてえー」
金切り声をあげながらサラリーマンが走っているのを、ぐちょぐちょと嫌な粘着音と立てながら追いかけるテンセイ。
「そのまま走るんだヨ!」
両者の間を黒い光輪『イバラの冠』が遮る。手元に戻ってきたイバラの冠をパシッと受け取り、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)はテンセイに相対して顔を歪めた。
「……うわぁ、キモイ」
ちらりとラウムが目だけで確認したところ、サラリーマンはまだまだ走る気力はあるようだ。抱えてやる必要はなかろう。
ならばこのテンセイを倒すだけだ。
(「もとは人っぽい反応だネ……。とはいえもうしっかりクロノヴェーダだからネ、何もしてあげられないケド」)
観察した上で、ラウムは全知の魔法書を手元に浮かべる。自律して浮遊し、適切なページを開く魔法書のページに映るのはテンセイの全身図だ。
「視えれば干渉くらいはできるサ」
悪魔の魔法が宿ったメガネ『Rewriter』の能力でテンセイを空気に置換する。
テンセイが消え失せたことを確認し、ラウムは目を伏せた。
「元の姿に戻せなくて、ごめんね」
普段とは違う真剣な口調で謝罪する。救えない者もあることを、ラウムは知っている。
「敵の領土の住民は将来の領民でしょうに。ベクターとやらとは気が合いそうにありません」
虐殺現場になりかけている文京区に駆けつけた金森・椿(薬売り・g02220)は憤然としつつも、気配は消してテンセイに近寄る。
「イマジネイラとやらの期待に応えてディアボロス参上です!」
音もなく大上段に構えた忍者刀でバッサリ! と椿は思い切りクロノヴェーダに切りつけた。
「Aaaァ゛aa、ア゛ァ゛ーー……ー!!」
途端、テンセイが赤子のように声をほとばしらせるので、椿は思わずビクッと肩を揺らした。
「!! くっ……! な、なにを言っているのかわかりませんがすごい威力です」
縋るように伸ばしてくるテンセイの手を本能的に危険と察知した椿は、忍者刀で必死に手を払い除ける。
「文京区の皆さんをこれ以上傷つけさせません!」
正直、かなりのホラーな状況だが椿は退くわけにはいかないのだ。
「アレは何?」
阿良々木・蘭(エデンズイノベイター・g02198)は椿と手と刀で攻防を繰り広げているテンセイを見て、首を傾げた。
「テンセイって何? 天使系? デーモン系? 見た目にグロいけど輪っかと羽があるし天使系なのかな」
どちらにせよクロノヴェーダである以上、倒してしまえばよかろう。
蘭はサイリウムらしき赤と黄色に輝く棒を取り出した。
実はこのサイリウムは、銀世界の氷銀河で、長い年月をかけて成長した氷の結晶でできたケミカル仕様のロッド『ケミカルロッド』である。
ぽこん、とテンセイを殴ってみると、まるで水風船のように手応えがない。
「ァ……ゥ……ぁ……ェ……」
殴られたテンセイが反応して蘭に手を伸ばす。
「わ!」
テンセイに触れられた部分が酸で溶ける。
「いてて……注意しないとね。それではさっそくいってみよう」
蘭はケミカルロッドを両手に持ち、アートダンスの域に至っている動きで振り回してテンセイに連撃を加えた。(動きを推察するに、いわゆるヲタ芸なのでは? と思われるが、アートの粋に達しているので、ヲタ芸と一言でくくるのはおこがましい)
ロッドは砕け、オーロラとなって消えていくのでさらに美しさに磨きがかかる。
テンセイは粉砕され、蘭の乱舞が終わる頃には、肉片も見当たらないほどに粉々になっていた。
テンセイを視界に収めた緋詠・琥兎(その身に潜むは破滅か。それとも朧げな標か・g00542)の中に湧き上がる衝動の名は飢餓。
「~~♪」
「…………すまん、燈杜美」
狂おしいほどの衝動を、自らのオラトリオによって鎮められた琥兎は一筋汗をこめかみに垂らし、彼女に謝意を示した。
オラトリオに一般人の避難すべき方向へ向かうよう命じてから、琥兎はテンセイへと歩いていく。
「自分の後ろへ通さないぞ」
人々とテンセイの間に己を置いて、琥兎は誓うように呟いた。
「―――荒ぶる獣 空を駆ける脚をもって 喰らい尽くす」
詠唱とともに琥兎の影からぬるりと這い出てくる紫電をまとう獣四体。獣は飢えている。
「――――奔れ、喰らえ」
トループス級の群れに飛び込む主と共に、飢餓の獣は身にまとう紫電の力で閃光の速さでテンセイに食らいつく。
「ァ……ゥ……ぁ……ェ……」
獣の蹂躙に、テンセイは掠れた声で抵抗するが、琥兎は退かない。
「すまん。こんな形でしか、お前らを助けられない」
パラドクスによる蹂躙にて、喰らう以外の方法を琥兎は持たない。
もはや動くもののない血溜まりの中で琥兎は立ち尽くしていた。オラトリオの燈杜美が気遣うように彼女に寄り添う。
文京区の人々を虐殺するはずの先鋒部隊はディアボロスの奮戦により消え失せたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV2が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV3が発生!
【グロリアス】LV2が発生!
シル・ウィンディア
ベクター、あなたも大変だね…。ジェネラル級なのにつかいっぱしりみたいな感じで動いてて…
改めて…
ディアボロスは、助けを求める人達の為に動くよ。
でも、今回はそれだけじゃない、アルケーとの密約もあるしね。
ほら、敵の敵はとりあえず味方っていうでしょ?
あなた達を倒してから、決着をつけるってことで話してるよ。
…そう、攻めてきているのはあなた達だしね。
ベクターから仕掛けることはないと思うから、こちらも仕掛けないでおくね。
相手が焦れて攻撃して来たら…、その時はカウンターをするけどね。
とりあえず、帰るなら一つだけ伝えておいてね
…あなたもイマジネイラも、一人残らずぶっ飛ばすからっ!!
ラウム・マルファス
ウソとか演技は苦手だからネ
全部本心だヨ
ベクターがどう受け取るかは向こうの勝手サ
「キミがベクター?何その矢印カッコイイ。リサイクルマーク?あ、ボクは悪魔のラウムだヨ。よろしくネ。復讐者だけど、悪魔なんだヨ」
デーモンだから悪魔だよネ
「文京区は知り合いがいるからネ、あんまり被害があると困るんダ。まぁ仲間は板橋とかの方が多いんだケド」
職場がそっちの方なんダ
スパイが潜伏してるとかじゃないヨ
「そーいえば、江戸川区に行ってたんだけどサ、オクタビアってばお酒の材料教えてくれないんだヨ、ヒドイよネ。豊島区には美味しいお酒あル?あるなら今度はそっち行こうかナァ」
お酒は買いに行きたいけど、裏切るとかじゃないヨ
●ベクターとの邂逅
ディアボロスとクロノヴェーダとの戦闘の最中、『線形代魔』ベクターが不意に現れる。
「……ふむ、ここにもディアボロスは来たか……。イマジネイラの意見は正しかったと認めざるを得ん」
と呟くベクターの前に、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)が進み出る。
「キミがベクター? 何その矢印カッコイイ。リサイクルマーク? あ、ボクは悪魔のラウムだヨ。よろしくネ。復讐者だけど、悪魔なんだヨ」
ベクターは特に返答せず、じっと見定めるようにラウムを睥睨した。
ラウムはアークデーモンに憑依されながらも力を奪い取ったデーモンだ。悪魔と言っても間違いではなかろう。
「文京区は知り合いがいるからネ、あんまり被害があると困るんダ。まぁ仲間は板橋とかの方が多いんだケド」
ラウムの言葉を、
「そうか。貴様らの都合など知ったことではないな」
とベクターは淡々と切り捨てる。
「そーいえば、江戸川区に行ってたんだけどサ、オクタビアってばお酒の材料教えてくれないんだヨ、ヒドイよネ。豊島区には美味しいお酒あル? あるなら今度はそっち行こうかナァ」
とラウムは会話を引き出そうとするが、ベクターは興味を示さなかった。
(「うーん、ウソとか演技は苦手だからネ。全部本心なんだケド」)
上滑りしていく会話に、ラウムは苦笑する。
どうやら『線形代魔』ベクターは、ディアボロスに興味を示しつつも、ディアボロスと会話を楽しむつもりで来たわけではないということはわかった。
「ベクター、あなたも大変だね……。ジェネラル級なのにつかいっぱしりみたいな感じで動いてて」
あえて哀れむように声をかけたのはシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)だが、ベクターは特に気分を害することはないようだ。
挑発には乗らないということか、それともベクターが己の任務を使いっ走りとは全く思っていないので挑発自体が的はずれだったか。
「ディアボロスは、助けを求める人達の為に動くよ。でも、今回はそれだけじゃない、アルケーとの密約もあるしね。ほら、敵の敵はとりあえず味方っていうでしょ? あなた達を倒してから、決着をつけるってことで話してるよ」
シルは嘘をついてみる。
「ほう。お前の話は記憶した。この情報については、イマジネイラが記憶を解析して判断するだろう」
「う、うん。攻めてきているのはあなた達だしね」
ベクターがまったく動揺も見せないので、シルは当てが外れてしまう。
「じゃあ、そのイマジネイラって奴に一つだけ伝えておいてね。あなたもイマジネイラも、一人残らずぶっ飛ばすからっ!!」
ベクターは初めて笑みを浮かべた。相手を軽んじる笑みだった。
苦戦🔵🔵🔴🔴🔴🔴
ネリリ・ラヴラン
貴方がベクターさんかしら、こんにちわだよ。
情報を集めに来てるなら良い事教えてあげるね。
わたし達はね、貴方達が強くなるほど、強くなっちゃうの。
嘘だと思うかしら?
”黒の衝撃”を詠唱して狙いを付けて、見ててねって言ってから攻撃するよ。
ね、平気でしょ。
これくらいで貴方と同じくらい強い悪魔や天使達を倒せるわけがないんだよ。でも、みんな区民の人に悪いことをしてわたし達を強くしちゃったの。
正確にはネメシスの力で理屈は違うけど、力を集めるのを少しでも躊躇わせられればって思って嘘も混ぜるね。今、全然勝てない事実と、少なからず同胞のジェネラルがやられてる事実を天秤にかけさせて謎を残したい気持ち。
アドリブは歓迎だよ
「貴方がベクターさんかしら、こんにちわだよ」
ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)はペコンと頭を下げて『線形代魔』ベクターに挨拶する。
「情報を集めに来てるのね?」
「そうだ」
ベクターはあっさりと頷いた。
情報収集が目的であることを一切隠すつもりがないらしい。
「なら良い事教えてあげるね。わたし達はね、貴方達が強くなるほど、強くなっちゃうの」
「ほう。お前の話は記憶した。この情報については、イマジネイラが記憶を解析して……」
ベクターは、シルと同じような反応を示そうとしたが、ネリリが言葉を遮る。
「嘘だと思うかしら?」
「嘘かどうかもイマジネイラが判断する」
「じゃあ判断材料をもう少しあげる。見ててね」
そう言うと、ネリリは黒色一対の弓矢を手の中に生んだ。
そして、ぐっと弓を引き絞り、ベクターめがけて放つ。
放たれた黒矢はベクターの体に当たり、大爆発を起こした。
しかし、ベクターはジェネラル級。一撃くらいのパラドクスではビクともしない。
逆に爆発したはずの矢のベクトルをエメラルドグリーンの矢印型の翼で捻じ曲げ、ネリリへと返してきたではないか。しかも矢は躱そうとするネリリをしつこく追尾し、ついに彼女にあたって爆発した。
「きゃっ!」
まともに反撃の黒矢をくらい、ネリリはたたらを踏む。
しかしネリリは気丈にベクターを見上げた。
「……ね、平気でしょ。これくらいで貴方と同じくらい強い悪魔や天使達を倒せるわけがないんだよ」
でも、とネリリは痛みに耐えて微笑む。
「みんな区民の人に悪いことをしてわたし達を強くしちゃったの」
言外に、このディヴィジョンのジェネラル級を撃破している事実を匂わせるネリリ。
ベクターは少し考えるような素振りを見せ、頷いた。
「お前の攻撃、我らクロノヴェーダの攻撃に似ているが異なる性質もあると理解した。先程の説明も含めこの情報を記憶し、解析に回させてもらう。此度の情報収集はこれで十分だろう。後は任せる」
と、戦場をアヴァタール級『血塗られた聖母像』に任せ、ネリリに背を向けたベクターは悠々と戻っていくのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
大和・恭弥
紘希(g04512)と
ベクターは去ったか……
トループスによる混乱も落ち着いてきたようだし、あとは聖母とこいつらだな。
まだ危機が去ったわけじゃない。
気を抜かずにいくぞ、紘希。
藍雪花染は抜刀したまま、むしろ相手の気を引くように呪詛と殺気を放ちながら行動する。
逃げそびれた一般人がいたら巻き込まないよう結界も展開しておこう
体当たりなら、愚直に進んでくるだろう。こちらの気配を光学迷彩で惑わせながら敵の呼吸を読み、死角へまわりこむ。
あとは紘希が吹き飛ばしてきたところを狙い妖刀を振り抜く
お前たちクロノヴェーダが見捨てた人々の想いが渦巻く空間へ、存在ごと呑み込んでやる…!
アドリブ連携可
シル・ウィンディア
ひとまず、ベクターは去ったし…
あとは、お掃除だけだね
…気になるけど、後回しっ!!
飛翔の効果で上空に舞い上がってから、そのまま急降下して左手に持った創世の光剣ですれ違いざまに斬撃を繰り出して、一撃離脱っ!
スピードと派手な動きで攪乱をしていくよ
数回、繰り返し一撃離脱をしていって、牽制攻撃が通じなくなったら、高速詠唱を開始。
上空をターンしてから、敵の方へ向き直ってから、天翔光撃破っ!
さぁ、ここからは少し違うからねっ!
光の斬撃波を生み出して、まとめてなぎ払っていくよっ!
敵の攻撃(パラドクス)は、光の翼で重点箇所を防御していくね(ガードアップ)
…あとは、アヴァタールだけ
しっかり片付けないとね。
金森・椿
惨劇を防いでいる間にベクターは撤退しましたか。
仕方ありません。
このまま残敵掃討といきましょう。
ディアボロスが戦っているのを住民の皆さんにもわかりやすくするために音や光も盛大に盛ってクロノヴェーダを吹き飛ばしますよ。
臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前!
吹き飛べー!
……って、ここでも巨大化ですか!
大仏化といいクロノヴェーダで巨大化が流行ってるんですか!?
【未来予測】と【飛翔】も駆使して体当たりを躱しますよ。
住民からの【託されし願い】のためにも無様な戦いはできません!
当たるにしても【ガードアップ】で効いてないのを笑顔で装うくらいはしませんとね。
さて、次です。
不知火・紘希
キョウちゃん(g04509)と
ベクターも、結局は僕たちの情報を集めたら満足ってことだよね。
やっぱりわかんないよ。文京区の一般人のみんなを勝手に巻き込んで…
悪い聖母さんに一言言うためにも、トループスは見過ごせないよ。
僕も逃げる敵がいないよう、被害を抑えるため光の結界を。
敵の仕草、仲間の動き…全部をよく観察して、風車を描き出すタイミングを合わせるよ。
今回は悲しい色をたくさん見たから。普段は抑えてる心を力にして……敵にあわせた巨大風車で吹き飛ばすよ!
もちろん吹っ飛びはしないだろうけど残留効果も使いながら撹乱していって……!
キョウちゃん、いったよ!
黒い靄はここにはいらないよ。
アドリブ連携◎
ラウム・マルファス
記憶を解析かァ。イマジネイラの能力なのカナ?復讐者にも使えるなら大変ダ。対策は……と、またキモイっていうか怖い何アレ。
一般人が居ないことを確認してから、とりあえず全力で物陰に隠れるヨ。爆破じゃ倒せる気がしないからRewriterで……え、アレ視るノ。視ないと倒せないよネ。
怖いコワイこわいけどとりあえず観察して弱点を空気に変換して倒すヨ。
何なの豊島区……スライム屋敷にでもなってるノ?
怖いけど生き残りとか居たら最悪だから探して倒すヨ。うぅ、鳴き声が耳に付きそウ。
こ、怖いのたくさん見てからイマジネイラに会ったら、勝手に記憶見て怖がったりしないカナ……
ネリリ・ラヴラン
お話の時間は終わりだね。
それより残りの子達も急いで倒さなきゃだわ。
【飛翔】でお空を飛んだまま、遠距離から近づきながら”星なき夜の交響曲”を【高速詠唱】。遠くにいる間に蝙蝠爆弾を作り出して、一緒に飛び込んで行って、敵さんにぶつけて起爆させながら、私だけ直前で急上昇。
近づいて攻撃を誘ってみて【未来予測】で先読みしてみるね。
少しだけ早めに飛ぶ軌道を変えて、避けながらの反転。【連続魔法】が間に合えば返しのターンと同時に爆弾をさらに追加してみるわ。
ここに残る敵さん達は、全部やっつけるんだからね!
化け物だってもう怖くないよっ。
アドリブ・連携は歓迎だよ。
●テケリ・リとは恐ろしき者
飛び去るベクターを見送ってから、ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は後ろを振り向く。
「お話の時間は終わりだね」
黒い不定形なクロノヴェーダ、文字通り『うごめくもの』ショゴスが群れなして文京区へ侵入してきている。
「残りの子達も急いで倒さなきゃだわ」
と呟き、ネリリは空へと駆け上がった。
指先で呼び出した蝙蝠と並走してショゴスの群れへとネリリは迫る。
蝙蝠は群れの中に飛び込んで爆発し、主のネリリは直前で九十度方向を上に転換して空へ離脱。
「く、う……! ちょっとしか見えてないはずなのに……」
ネリリが飛ぶ方向を変える瞬間、爆破される寸前のショゴスが全身に眼球を浮かべ、ぎろりとネリリを睨んだ。
そのおぞましい姿は、ネリリの本能からの恐怖を引きずり出す。狂乱しそうになる思考にめまいを覚え、ネリリは空中でゆらゆらと体制を崩した……が、墜落する前に立て直す。
「ここに残る敵さん達は、全部やっつけるんだからね! 化け物だってもう怖くないよっ」
自身を鼓舞し、ネリリは再び『星なき夜の交響曲』で爆発する蝙蝠を召喚した。
ネリリと入れ替わるようにシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)はショゴスの群れへと飛ぶ。
「ひとまず、ベクターは去ったし……あとは、お掃除だけだね」
相手はクロノヴェーダだ。手にした剣での攻撃はパラドクスではないためショゴスにダメージを一切与えることは出来ず、混乱を生むことも出来まい。ただむやみに自身に反撃をもらうだけだ。
一撃離脱での牽制は無意味と判断し、光翼を発現させたシルはぐるりとショゴスの頭上で円を描くように一回り、杖先を群れへと向ける。
「光よ、我が手に集いて力となり、暗夜を斬り裂けっ!」
放つ光が不定形のクロノヴェーダを切り開く。光波で薙ぎ払われ、どっぱんと粘度のある音をたててショゴスがふっとぶ。
天高くふっとびながらもショゴスは全身に無数の目を浮かべて、空中の攻撃者をじっとりと見つめた。
「ひ、うっ」
とっさに光の翼で視界をぼかすも、全身にびっしょりと冷や汗をかくような原始的な恐怖がシルを襲う。
ベクターと会話したラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は、彼の言っていたことを反芻する。
「記憶を解析かァ。イマジネイラの能力なのカナ?」
イマジネイラが解析できる記憶の対象がディアボロスも含むのであればコトだ。対策を考えておくべきだろうが、イマジネイラ自身と対峙していないため、これ以上思考が進まない。
テケリ・リ!
声が聞こえ、ラウムは眉をひそめて振り向く。
「と、またキモイっていうか怖い何アレ」
考えるのは新宿に戻ってからでいいだろう。今はトループス級の始末に専念だ。
今回は守るべき一般人はいないので、ラウムは心置きなく物陰に身を潜めた。
相手はスライム状、爆破ではまた破片が集まって元に戻る可能性もある……と考え、ラウムは自分の悪魔の魔法が宿ったメガネに手を持っていく。
「……え、アレ視るノ。視ないと倒せないよネ」
あんなに見るだけで狂気に陥りそうな形状をしているのに! 悲しいかな、ラウムのパラドクス『万物解析』は対象を見て解析しなければならない!
「怖いコワイこわい」
ショゴスの群れにラウムは冷や汗を垂らす。豊島区ではショゴスが大量に発生してスライム屋敷にでもなっているのだろうか。
「み、視えてるヨ」
深淵をのぞく時、深淵もまたお前を見返しているのだ。
「テケリ・リ!!!」
ショゴスの大量の眼球がギョルルッとラウムに向き、両者の目がばっちり合った……のは一瞬のこと、次の瞬間、ショゴスは『万物解析』の力で空気に変わった。
「こ、怖いのたくさん見てからイマジネイラに会ったら、勝手に記憶見て怖がったりしないカナ……。うぅ、鳴き声が耳に付きそウ」
顔を青くしながらもラウムは、周囲を探す。
ショゴスをうち漏らすと文京区に被害が出るから仕方がない。
「ベクターは撤退しましたか」
豊島区の方角の空を睨み、金森・椿(薬売り・g02220)は歯噛みするが、すぐに気を取り直した。
「仕方ありません。このまま残敵掃討といきましょう」
ここに文京区民はいないが、きっと遠くで動向を見守っているはずだ。
ならば、ディアボロスここにあり! と高らかに宣言することは無意味ではあるまい。
なにせ救ってくれないアルケーよりも、実際に救ってくれているディアボロスのほうが頼りになるに決まっているのだから。
椿の奮戦が、文京区民の更なるアルケー離れを促進するならば、できる限りド派手に立ち回るべきだ。
「さあ派手に行きますよ!」
大声で宣言するなり椿は両手を合わせる。
臨――普賢三昧耶!
兵――大金剛輪!
闘――下獅子!
者――内獅子!
皆――下縛!
陣――内縛!
列――智拳!
在――日輪!
前――隠形!
「吹き飛べー!!!」
以上の九字印を目にも留まらぬ速度で結ぶと、ショゴスが轟音と閃光を伴って大爆発をおこした。
ちなみにこのパラドクス、名前は火遁の術。しかし本当の忍術の火遁の術はこんな大騒ぎにはならないので悪しからず。これは椿オリジナルの術である。良い子は真似できないぞ。
「テケリ・リ!」
ショゴスがギュウンと黒い不定形の体を大きく縦に伸ばした。
「ここでも巨大化ですか!」
見上げるほどになったショゴスに椿は驚く。
「大仏化といいクロノヴェーダで巨大化が流行ってるんですか!?」
よそのディヴィジョンの話は、きっとショゴスも知らないが……。
「テケリ・リ!」
ごあっと突進してくるショゴスを椿は横に跳んで避けたが、避けきれずにぶつかる。
痛いが、笑顔でごまかす椿だ。なにせどこで文京区民が見ているかわからない。無様な姿をみせるわけにはいかないのだ。
「さて、次です」
椿は順調に数を減らされ、だいぶまばらになってきたショゴスへと走るのだった。
「ベクターも、結局は僕たちの情報を集めたら満足ってことだよね。やっぱりわかんないよ。文京区の一般人のみんなを勝手に巻き込んで……」
いつも快活な表情をことさら曇らせる不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)に、兄である大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)はあえて叱咤の言葉を贈る。
「トループスによる混乱も落ち着いてきたようだが、聖母とこいつらがまだ残っている。危機が去ったわけじゃない。気を抜かずにいくぞ、紘希」
兄の言葉に紘希は顔を引き締め、頷く。
「うん。悪い聖母さんに一言言うためにも、トループスは見過ごせないよ」
「テケリ・リ!」
巨大化したショゴスが恭弥に迫りくる。
「愚直な進路だ」
当たるか当たらないか紙一重の機に、恭弥はすいとショゴスの死角らしき後ろに回り込む。だがショゴスは全身に目玉があるので死角という死角はなく、ショゴスの不定形の体は恭弥にダメージを与えた。
それでも恭弥は冷静に反撃の刃を振るった。
「――死してなお、存在まで滅された者たちの感情を思い知れ……!」
秘技「虚無剣・花染雪ノ抹消」――糧としてきた人々の負の感情を呪詛に変換して宿した妖刀が、虚無剣と化して相手を斬り捨て抹消する技だ。
はら、はらはら……。
ショゴスが雪のように散って消えていく。
残り数匹のショゴスの動きを、怖がりながらも、なんとか恐怖を抑えながら見極めた紘希は、幸せペイント箱から絵筆を取り出した。
「今回は悲しい色をたくさん見たから……」
大事なものの喪失などを切欠に普段は沈めている哀しみや怒りを一瞬浮上させた紘希が、リアライズペインターの力で空中に風車を描く。
「僕の世界に、黒い靄はいらないよ」
ショゴスを否定し、具現化した風車の風で吹き飛ばす。
「キョウちゃん、いったよ!」
「テケリ・リー!」
飛んでいきながらも反撃のために巨大化するショゴスは、恭弥の妖刀にとっては良い的だ。
恭弥は『藍雪花染』を構える。
「お前たちクロノヴェーダが見捨てた人々の想いが渦巻く空間へ、存在ごと呑み込んでやる……!」
虚無の剣が空間ごと真一文字に切り裂き、ショゴスを消滅せしめた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【飛翔】がLV4になった!
【照明】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【グロリアス】がLV3になった!
ラウム・マルファス
耳の奥がまだテケテケしてる……怖いの終わったカナ?
また違う怖いのが来タ!?
うぅ、普段なら平気な気もするけどさっきの怖いのが抜けてナイ
ベクターとかイマジネイラの趣味なのかナ
あ、それじゃ怖い記憶見せても怖がってくれないネ
……怖くて現実逃避してる場合じゃないネ
戦うゾー
早業でカラス型ドローンに爆薬搭載
自律行動するからボクは物陰に隠れたままドッカンすれば怖いの見なくて済むよネ
反撃で目の前に高速接近してきタ!?ギャー
薬品混ぜて煙幕張りつつ、フライトドローンに掴まって急上昇
電撃チェーンは魔導ナイフで払いつつ電気を逃がすヨ
掠めたら頑張って耐えル
なるべく見ないようにイバラの冠を投げて撹乱と牽制をしよウ
阿良々木・蘭
アドリブ、連携、大歓迎
これって元々は聖母像の石像だったんだよね
生きている石像と動く石像のどっちなんだろ
どっちも石像に命が宿ったクロノヴェーダなんだけど
前者の場合だと個体だから倒せばそれで終わりかもしれないけど
後者の場合は器でしかないから倒しても第二第三と現れるかもしれない
振り回すチェーンになかなか近づけないでいる
あえて片方のケミカルライトに絡ませて
躊躇わず絡められたケミカルライトを手放し
低空で【飛翔】して急接近して残った片方のケミカルライトで薙ぎ払い
【極光の竜巻】につなげて連撃・粉砕
ネリリ・ラヴラン
最後まで、悪趣味な敵さんだけど、見えるならさっきよりはずっとマシだよっ。
【飛翔】で中~遠距離くらいを飛び回りながら【未来予測】で聖母像の攻撃を少しだけ早く察知。飛ぶ速さで狙いを付けにくくした上で、はやめはやめの回避を狙うよ。
強さは上なのかもだけど、確り見て狙って良いなら、わたしも取れる手段が増えるわ。守る方もだし、もちろんこっちから狙う時もね!
振り回す攻撃の戻りに合わせて”黒の衝撃”を【高速詠唱】するよ。矢を放った後の動きも捉えて、狙いを決める。
言っても無駄かもだけど、みんなを怖がらせたぶん
しっかり反省してから、壊れなさいっ。
アドリブや連携は歓迎だよ。
シル・ウィンディア
聖母像かぁ…。
よし、それなら今回はっ!!
ネメシスモード2開放っ!
銀目銀髪の天使モードで立ち回るよっ!
翼を羽ばたかせて、飛翔からの空中戦機動を行っていくよ。
敵の動きを攪乱するように、残像を生み出しての機動だね。
敵パラドクスは、左手に持った剣で、チェーンロザリオを受けてから…
電撃が流れる前に、剣を投擲して敵に投げてみるよ
ところどころ、パラドクスの砲撃で攻撃を仕掛けるけど…
味方の攻撃が集中して来たら、高速詠唱をして隙を減らしてから
全力魔法の六芒星精霊収束砲を撃つよっ!
さぁ、わたしの今の全力…
目一杯、もっていけーーっ!!
戦闘終了後は青目青髪の通常モードに戻るよ
…ふぅ、疲れたぁ~
不知火・紘希
キョウちゃん(g04509)と
よし、テケリくんたちはいなくなったね。
あとは悪い聖母さんだけだ。君には、一言伝えなくちゃ気が済まないよ。
ほんとの聖母さんは人を傷つけないんだ。
涙みたいに血を流す君を、元の聖母さんの像に戻してあげる。
空から仲間が戦ってくれるから、僕らは地上から。
回避に【飛翔】を使うよ
ロザリオが剣に…!?一瞬驚くけどキョウちゃんの声で我に返って、
サンライトブレイザーで防御するよ
一瞬だけ放つブレイザーの光に【光学迷彩】で紛れてダッシュ
仲間の動きも観ながら、キョウちゃんと連携
描き出した星に、さらにブレイザーの光を纏わせて
本命はこの流星群だよ……!
幸せへの願いよ届け、キョウちゃん、いくよ!
大和・恭弥
紘希(g04509)と
最後は聖母……厳密にいえば聖母像か。
その血は誰の――いや、余計なことを考えてる場合じゃないな。
血を流した「誰か」と、紘希の心に傷をつけた代償、払ってもらうよ。
紘希とは常に連携し、仲間の動向も邪魔しないよう戦闘
回避は【未来予測】と【飛翔】を利用する
時折、注意をこちらに惹くように現れつつ【光学迷彩】を使う
驚いて動きを止めかけた紘希には庇うように入って声掛けを
――紘希…コウ!こっちは俺に任せろ!
近距離まで接近し「藍雪花染」を抜く勢いで斬りかかる
狙うは武器を持つ手頸…当たりさえすればそこから呪詛が侵す
…血染めなのはお互い様だ。
紘希の攻撃と間合いは合わせる――いくぞ。
アドリブ可
●砕ける聖母
ショゴスが全滅した文京区の広場に、しゃーんしゃーんと金属音が鳴り響く。
ディアボロスが音の方へと首を巡らせれば、アヴァタール級『血塗られた聖母像』が、まるで振り香炉のようにロザリオを振り回しながら、こちらにゆっくりと近づいてくるのが見えた。
「また違う怖いのが来タ!?」
まだ耳の奥がテケテケしてるのに……! とラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は顔を青くする。普段は平気だが、恐怖が連続すると怖くなるものだ。
「……ベクターとかイマジネイラの趣味なのかナ」
テンセイ、ショゴスと此度の豊島区アークデーモンの一味は、ずっと不気味でホラーな軍勢だった。
しかしこれが趣味だとしたら、仮にイマジネイラがラウムの記憶を解析しても恐怖映像にビビるという効果はまったく期待できない。
とまぁそこまでつらつらと思考を続け、ラウムはようやく目の前のクロノヴェーダに向き合うことを決意する。
「……怖くて現実逃避してる場合じゃないネ」
戦うゾー。とラウムが取り出したるはカラス型のドローン。爆薬を搭載して血塗られた聖母像へと差し向け、ラウム自身は物陰へと隠れた。
目から血の涙を流す聖母像は見るのも恐ろしいからだ。ドローンは自律機構なので、ラウムが見ていなくても正しくクロノヴェーダに到達し、彼女もろとも自爆した。
と、同時に電撃を帯びた十字架が飛んできて、隠れているラウムの足に突き刺さる。
「ギャー!」
魔導ナイフで払い除け、ラウムは後ろへ高速で後ずさった。
「悪い聖母さん、君には一言伝えなくちゃ気が済まないよ」
不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)が果敢に血塗られた聖母像へと向かう。
聖母像が涙のように流す血は、果たして誰のものなのか――大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)は思い巡らせようとし、それどころではないと我に返る。
「血を流した『誰か』と、紘希の心に傷をつけた代償、払ってもらうよ」
妖刀・藍雪花染の鞘を握りしめ、恭弥は弟の背を注意深く見守っていた。
紘希は血塗られた聖母像に話しかける。
「ほんとの聖母さんは人を傷つけないんだ。涙みたいに血を流す君を、元の聖母さんの像に戻してあげる」
血塗られた聖母像は何も応えず、しかし、おもむろにロザリオを剣に変えて紘希へと振りかぶった。
「!」
驚く紘希に、兄が駆け寄る。
「紘希…コウ! こっちは俺に任せろ!」
居合の勢いで抜刀し、恭弥は呪刃をアヴァタール級に浴びせた。
「……血染めなのはお互い様だ」
呪いが聖母像に浸食していく。
間髪入れず聖母像のクロスソードが恭弥と紘希の兄弟に振り下ろされるが、兄のお陰で防戦の準備ができていた紘希は陽光のように輝くビームセイバーで剣をはっしと受け止めた。
サンライトセイバーの閃光で相手の注意をそらし、紘希はピカピカ靴底が光る靴のインラインスケート機能を生かして、彼女の周囲を滑っていく。
「本命はこの流星群だよ……!」
描いていく夜空から、実体化した流れ星がしとどに血塗られた聖母像を打つ。
「ねぇ、知ってる?一瞬の流れ星に願いごとを伝えられたら、叶うんだって」
体のあちこちが欠けて、まるで廃墟の聖母像に成り果てたアヴァタール級を目にし、阿良々木・蘭(エデンズイノベイター・g02198)は首を傾げる。
「これって元々は聖母像の石像だったんだよね。生きている石像と動く石像のどっちなんだろ」
無惨に劣化しても聖母像はいまだ動き、目にも留まらぬ速度でロザリオを振り回して蘭を寄せ付けない。
ならば、と蘭はあえてロザリオを左手のケミカルライトに絡ませた。ギリリと締め上げられるのは痛くないとはいえない。
しかしそのまま縄抜けのように手だけを抜けば、ロザリオは光るケミカルライトを縛ったまま呆気なく地に落ちる。
出来た隙へと、蘭は右手のケミカルライトを振り抜いた。
「それではさっそくいってみよう」
身をくの字に折る聖母へと、左手に追加のケミカルロッドを持った蘭は、両手のケミカルロッドを血塗られた聖母像へと竜巻の如き勢いで叩き込む。
氷が砕けるような涼やかな音とともにオーロラになって散っていくケミカルロッドと聖母像の石片。
「最後まで、悪趣味な敵さんだね」
見るだけで精神が削れないだけずっとマシだ、とネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は空中で旋回しながら微笑む。
「言っても無駄かもだけど、みんなを怖がらせたぶん、しっかり反省してから、壊れなさいっ」
黒色の弓に黒色の矢をつがえて、ネリリは血塗られた聖母像へと狙いを定める。
「よーく狙って……」
こちらを見据え、稲妻を帯びたチェーンロザリオを投げ縄のように振り回しながら攻撃のチャンスを伺っているアヴァタール級に、ネリリも彼女の動きに合わせて防御不可のタイミングで矢を放とうと待っている。
にらみ合い、空陸で膠着する両者と三角形を描くように、シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)も空中に居た。
今のシルはネメシスモード。いつもは青い髪と目を銀と化し、純白の大きな二翼を広げる彼女は、まるで天使のような出で立ちだ。
世界樹の翼『ユグドラシル・ウィング』を構え、シルは長く魔力を練る。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ……。六芒星に集いて全てを撃ち抜きし力となれっ!」
シルの詠唱とともに銀の杖の藍鉱石の花は開き、風翼が広がる。
杖の先端を、血塗られた聖母像へと向け、シルは叫ぶ。
「さぁ、わたしの今の全力……目一杯」
ドシュッと重い音と共に極太の青白い砲光がアヴァタール級へと伸びていく。
反動を魔力翼で抑えながら、シルは自身の魔力をすべて六芒星精霊収束砲に乗せた。
「もっていけーーっ!!」
絶叫。血塗られた聖母像をすべて飲み込むような魔光が消えると、黒炭のようになった聖母像が、しかし手がわずかに動いた。
「絶対にっ、外さないんだから!」
その手に黒矢が突き刺さる。ネリリのトドメで、ついに血塗られた聖母像は跡形もなく砕け散った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【建物復元】がLV2になった!
【活性治癒】がLV3になった!
【クリーニング】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV2になった!
【腐食】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【ドレイン】がLV4になった!
【アヴォイド】LV1が発生!