リプレイ
菅原・小梅
◆行動
エリーさんやライナスさんが私達の事を忘れてしまってるのは
排斥力のせいなのでしょうか?
記憶を取り戻して頂く為に
【プラチナチケット】を使用し
花嫁の身の回りの世話をする侍女として潜り込みましょう
適当な頃合いを見計らって
コンテストのジャムパンをお出しますよ
味や香りが原因で記憶を取り戻すことがありますからね
どうです、私達のことを思い出して頂けましたか?
見付からずに直ぐに処分できるパンの包み紙に
入れ替わりの段取りを書いたものを手渡し協力をお願いしますよ
騎士団を倒す為に私達の仲間が襲撃をかけることと
傷つける事ではなく、あくまで入れ替わるのが目的なので
合図をするまで慌てない様にして欲しいとお伝えしますね
月下部・小雪
し、幸せになれない結婚なんて、ぜ、絶対にさせません。
入れ替わり作戦のためにも、ま、まずは花嫁のエリーさんに接触、しましょう。
ボクは【光学迷彩】で隠れながら近づきつつ、
見つかりそうになったら商人のお手伝いさんのフリをしましょう。
ボ、ボク達はディアボロス、です。
あの、この言葉に聞き覚えはない、でしょうか?
はい、そ、そうです!花嫁さんを助けるために、着ました!
ドラゴンの護衛をやっつけるために、野盗のフリをして襲撃があります。
そ、その時、もくもく煙だらけにするので、入れ替わり役が来たらささっと逃げ出して、ください。
だ、大丈夫です!エリーさんは幸せになることだけ考えていて、ください!
※アドリブ連携大歓迎
●復讐者との再会
幻想竜域キングアーサー、グレートブリテン島の湖水地方。
この地には竜の花嫁の湖と呼ばれる湖が数多く存在し、各地から集められた竜の花嫁たちが最後の時を穏やかに過ごす別荘地となっていた。
今そこで花嫁行列の準備が行われている。
豪華な馬車が用意され、花嫁道具の家具などが運び込まれていた。
普段は出入りする者の少ない別荘だが、この時期は商人など数多くの人が出入りしている。
プラチナチケットの効果で菅原・小梅(紅姫・g00596)と月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は難なく屋敷内に入ることができ、竜の花嫁、エリーを探していた。
「すみません、花嫁様の身の回りのお手伝いに呼ばれたのですが、花嫁様はどちらにいらっしゃいますか?」
小梅が通りがかりの使用人に尋ねると、彼女は今、自室で花嫁衣装の試着をしている所だという。
(それなら、試着の終わった後ならボクたちだけで話し合えそうですね)
小雪が小声で小梅に伝える。早速二人はエリーの部屋の近くで待つことにした。
「では、お願いします、コダマ」
小雪がモーラット・コミュの『コダマ』に頼んでパラドクスで二人の姿を光学迷彩で隠す。
試着は順調に進んだようで、しばらくすると部屋から何人もの人が出ていく様子が見えた。
小梅と小雪は入れ替わりでエリーの部屋へと入り、ドアを閉めてから光学迷彩を解いて姿を表す。
「あっ、あなた達は……?」
部屋の椅子で休んでいたエリーは、突然現れた二人を見て驚いた。
(「やはり覚えていないようですね」)
小梅が彼女の反応を見て確信する。彼女らが復讐者と出会ったことを忘れてしまうのは、排斥力によるものなのだろうか?
「突然失礼しました。エリーさん、実はお渡ししたいお土産がありまして」
小梅は持っていた袋からジャムパンを取り出し、エリーに渡す。
「まあ、これは晩餐会で美味しかったあのパン……そう、貴方たちはあの時の! どうして忘れていたのかしら?」
パンを手にしたエリーは復讐者たちと出会った記憶を思い出してきたようだ。
「そ、そうです。ボクたちは復讐者(ディアボロス)。花嫁さんを助けるために、来ました!」
小雪が緊張しつつも、勇気を振り絞って名乗る。
「でも、助けるといってもどうやって? 私はもうすぐ砦へ向かわないといけません」
彼女が残念そうに言うと、小梅が答えた。
「エリーさんが花嫁行列でドラゴンの元へ向かう時行動する予定です。今日はその説明をしに来ました」
二人は花嫁行列の際に仲間の復讐者たちが襲撃をかけ、花嫁と入れ替わる作戦を行う予定であることを説明した。
「野盗のフリをして襲撃を仕掛けるので、そ、その時もくもく煙だらけにするので、入れ替わり役が来たらささっと逃げ出して、ください!」
小雪が話している間に、小梅はパンを包んでいた紙に簡単な図を書いて段取りのメモを作成する。
「傷つけることではなく、あくまで入れ替わるのが目的なので、合図をするまで慌てない様にお願いします」
「大丈夫でしょうか……」
エリーは受け取った紙を見ながら、やや不安そうに反応する。
花嫁が入れ替わるなどして大丈夫なのだろうか。もし計画が明るみに出たら自分はどうなるのだろう。
「だ、大丈夫です! エリーさんは幸せになることだけ考えていて、ください!」
小雪たちの言葉にエリーははっとする。
生き残ればまた両親やライナスたちと楽しく暮らせる日が来るのかもしれない。
「わかりました。できるだけやってみます」
そのために、今は復讐者たちを信じることにした。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
アイネリス・レナリィ
アドリブ絡み歓迎
人鳥さん(g02854)と
アレが相手なら、尚の事この婚姻を認める訳にはいきませんね。
叩き潰させてもらいましょう。
まずは花嫁に近づく必要がありますね
装飾品の点検の名目で近づいてみましょうか
彫金は得意というほどでもありませんが
金物には違いありませんし、状態を見るくらいであればそう難しくはないでしょう
上手く近づけたら本題といきましょう
花嫁へこっそり話を切り出します
砦への道中、我々の仲間が襲撃を行います。
その混乱に乗じてこちらの身代わりと入れ替わりをお願いしたいのです。
……貴女と違い、私にはあのドラゴンに少々用件がありますので。
これも人助けと思い、一つ協力して頂けませんか?
眉立・人鳥
アドリブ歓迎
【アイネ(g01781)】と
アイネにとって因縁のあるドラゴンか……
(超絶心配でついて来ちまった、しかも替え玉作戦とはね)
んじゃあ、俺は助手って事で
荷物なんか持つのはお任せください、店主殿
あとは花嫁さんとアイネが話せるよう
二人が友達催眠の残留効果範囲から出ない程度に
ライナスを引きつけておくとしよう
すいませんね、ちょっと細かい点検もあるそうで……男の目があると、ね?
というのは建前、話がある
君達を助けに来た、そしてドラゴンを討つ
そのためにエリーと連れを入れ替える必要がある、協力してくれ
襲撃に見せかける事、煙幕、段取りを手短に伝え、入れ替わった花嫁の退避を要請しておこう
●ドラゴンとの因縁を持つ者
その日の夕方。
エリーは先ほどの復讐者たちが帰ったのを見送った後、花嫁道具の確認に行くことにした。
予定では既にすべての荷物が運び込まれているはずであった。
使用人とともに、庭に停められた馬車へ向かうと近くに人影が見える。
まだ運び終わっていない荷物があるのだろうか、と不思議に思って近づく。
「花嫁様ですね? いま装飾品の確認をしている所です」
そこにいたのはアイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)と眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)の二人であった。
彫金を扱う職人か商人と、その助手と言ったところだろうか。
「ちょっと細かい点検もあるそうで……男の目があると、ね?」
人鳥がエリーに意味ありげに目を向ける。
エリーはあとは自分たちだけで大丈夫だと言い使用人を下がらせた。
「すみませんね。実は確認というのは建前で、花嫁の貴方に話があって来た。俺たちは復讐者、といえば分かるだろうか」
人鳥が真剣な目つきに変わり、話を始める。
「もしかして、あなた達もディアボロス……なのでしょうか?」
エリーは彼の口から復讐者という言葉が出て驚いた。
「そうか、もう会ったんだな。話が早くて助かる。その通りだ」
人鳥がほっとした表情を見せる。彼はもちろん花嫁を助けたい気持ちはあったが、アイネのことが不安で付いてきたようなものだ。
しかし、エリーはすでにある程度作戦のことを知っている。友達催眠を使う手間が省けたと密かに思う人鳥であった。
あとはアイネに任せたというように二人から少し距離を置く。
実際には、使用人など他の者に怪しまれぬよう、催眠の準備と周囲の警戒は怠っていない。
「既にお話は聞いていると思いますが、砦への道中、我々の仲間が襲撃を行います」
アイネは確認として、花嫁行列の襲撃を予定していること、その時花嫁と復讐者が入れ替わることの説明をした。
「はい、先ほど聞いた通りです。できるだけ協力したいと思います」
エリーは彼女たちに協力を約束した後、少し気になって質問をする。
「それにしても、なぜ私たち……竜の花嫁を助けようとしてくれるのでしょうか」
この地を治めるドラゴンたち。その力は強大で、逆らおうとする者など滅多に現れないはずだ。
普通なら、花嫁と入れ替わってドラゴンを討とうなど考えないだろう。
「詳しく話せませんが、私達はドラゴンのように人々を脅かす敵と戦っています。戦えるだけの力があるから、手を差し伸べたい……それに貴女と違い、私にはあのドラゴンに少々用件がありますので」
何やら彼女は鉄砕竜シュクリスに因縁があるようだ。きっと、エリーには想像がつかないような壮絶が過去があったのだろう。
その後、花嫁の入れ替わりの段取りについて簡単に打ち合わせ、アイネと人鳥はその場を後にすることにした。
「……アレが相手なら、尚の事この婚姻を認める訳にはいきませんね。叩き潰させてもらいましょう」
帰り際、アイネがつぶやく。元々シュクリスを倒したいと願って来た彼女だが、エリーと会いその思いはさらに強くなったようだ。
「しかし替え玉とはね。心配だが……まあやってみるしかないか」
人鳥はまだ作戦が成功するか不安だったが、アイネのためにもできるだけ手伝いたいと思っていた。
花嫁行列の出発まで残された時間は少ない。
覚悟を決めて、次の行動の準備を始めることにした。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
エルカ・アルヴェアーレ
アドリブ連携歓迎
話しは終わったようだね
それじゃこっから先はお待ちかねの荒事だ
竜の鱗がどれ程のものか、試してみようか!
花嫁行列を出撃する山賊のように荒っぽく登場し、入れ替わりがスムーズに行くよう派手に目を惹きつけるよ
エリーちゃんにだけ伝わるよう軽く目配せも忘れずにね
「刮目しな!パイルアームッ!」
鋼の腕で攻撃を受け止め、腕を巨大に展開する事で武器を押し退ける
すかさず反撃のパイルで竜鱗を穿ちながら敵陣に突撃だ
本番に向けてエンジンを温めないといけないんだ。簡単に倒されてくれるなよ?
え、お嫁さんの偽物役?
アタイは遠慮しとくよ柄じゃない
そりゃ…そのドレスは可愛いけど…いやいや、やっぱやめとくっ!
眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
さて……と、作戦開始だ
光学迷彩を使用し目標に接近、仲間に合わせて俺も仕掛けよう
なるべく混乱を引き起こしたい所だな……
敵の狙いは見えてる、頭部狙いの打撃はバイビークで受け流して軽減を試み
馬車を巻き込まないよう、細心の注意を払いつつ
パラドクスを発動するぜ、派手に爆発させて吹き飛ばしてやろうじゃねえの
爆炎と煙で隠蔽工作も兼ねて一石二鳥
後は二人の入れ替わりと脱出のタイミングを計りつつ、フォローしよう
必ず上手くやるだろうし、大丈夫だろうとは思うけど
やっぱ心配なもんは心配だぜ……
菅原・小梅
◆心情
荒事は正直苦手なのですがこれもエリーさんを救う為です。今は私に出来るであろう偽の花嫁役を致しましょう。
◆行動
出発前に首尾良く入れ替わりの手順をお伝えする事が出来たので手筈通りに行くとしましょうか。
襲撃に気付かれない様に道中の森に潜んで機を伺い、一般人の護衛を巻き込まない様に注意しつつ
突撃竜鱗兵を対象として【飛梅奇譚『東風』】を発動させましょう。
クロノヴェーダは逃がしてはこの後に支障をきたしますから包囲網を徐々に形成するような感じで立ち回りますよ。
どうしても血腥い事になってしまうので、怯えさせない為にも入れ替わる際にはエリーさんにマントをかけて見せない様に配慮しますよ。
※アドリブ&連携歓迎
月下部・小雪
エリーさんを助けるために、竜鱗兵をやっつけてしまいましょう。
新宿島から持ち込んだ発煙弾を投げ込んで……もくもく作戦、決行です!
周りが煙に覆われて視界を塞いだら、【光学迷彩】でさらに隠れつつ、【完全視界】で敵を捕捉して攻撃、です。
【モーラット・コミュ・ダーク】に進化したコダマにお願いして闇の矢で1体ずつ倒していきましょう。
周りの一般人の護衛には当たらないように要注意、ですよ。
ふぅ、あ、あとはこのもくもくの間にエリーさんと入れ替われれば作戦の第二段階、完了ですね。
※アドリブ連携大歓迎
●花嫁行列の襲撃
いよいよ、輿入れの日がやってきた。
花嫁衣装を身に着けたエリーが馬車に乗り、徒歩の護衛たちとともに鉄砕竜シュクリスの棲む砦へ向かう。
護衛の多くは雇われた一般人だが、中に数人の突撃竜鱗兵が混ざっている。
花嫁と入れ替わるには、彼らを倒す必要があった。
街道の途中、木々の多い場所で復讐者たちは花嫁行列が来るまで待機していた。
「あっ、見えてきました」
月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)が近づいてきた行列を見て声を上げる。
「よし、もう少し近づいてきたら行動開始だな……」
眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)が光学迷彩を使用し姿を隠す。
ぎりぎりまで相手に気づかれないようにしたい。
花嫁行列が近づいてきた所で、小雪は発煙弾を街道に投げ込む。
異常を察した行列の動きが止まる。
「賊か!? 気をつけろ!」
護衛たちは周囲が煙に包まれていくのを見て、敵襲に備えて馬車を取り囲みながら警戒する。
とはいえ、煙で一般人の目は誤魔化せても、竜鱗兵に効果のあるものではない。
クロノヴェーダを倒す必要があることは小雪も分かっていた。
「コダマ、ダークネスアローで攻撃、です!」
小雪がコダマに声をかけると、コダマの姿が変化し、暗闇での行動に長けたモーラット・コミュ・ダークに進化する。
「きゅ~!」
煙の中コダマははっきりと見通せるため、闇の矢を放ち竜鱗兵を正確に射抜いた。
「くっ、敵は煙の中で自由に動けるのか……!」
護衛たちが竜鱗兵が倒れたのに気づいてざわめく中、彼らの側まで近づいていた人鳥が姿を現す。
「お前たち、野盗ではないな!? まさか……!」
竜鱗兵は彼らが復讐者であることに感づいたようだが、人鳥は彼らを黙らせるためにパラドクスを放つ。
「悪いが、しばらく黙っていてくれないか」
強化魔力糸により複数の竜鱗兵が拘束され、彼らを取り囲むように激しい爆発が巻き起こった。
「何が起こっているんだ……」
爆発と煙の中、一般人の護衛たちは状況を把握できず狼狽えていた。
「アンタたち、悪いこと言わねぇから、さっさと金目のものを置いてここを去りな!」
その時、護衛たちの前にエルカ・アルヴェアーレ(赤熱のプライムムーバー・g07009)が現れて荒々しく声を上げる。
「馬車に一歩も近づけるな!」
一般人の護衛たちがエルカに向かって剣や弓で攻撃を仕掛けるが、復讐者に効果はない。
エルカは軽く躱しながらパラドクスを発動し、鋼の腕で竜鱗兵に攻撃を叩き込む。
「刮目しな! パイルアームッ!」
竜鱗兵は武器で防ごうとするが、エルカの鋼の腕は武器を破壊し、一突きで地面に叩きつけられる。
「ぐふ……」
竜鱗兵が一撃で息絶えたのを見て周囲の人々は震え上がる。
「なんて強さだ……」
馬車の入り口に張り付いていたライナスは、襲撃者の強さに青ざめていた。
その時、それまで返事のなかった馬車の扉が少し開き、エリーが顔をのぞかせる。
「ライナス、心配しないで。あの人達は復讐者よ」
「エリー、どういうことだ?」
ライナスが驚いていると、いつの間にか彼の近くに菅原・小梅(紅姫・g00596)が立っていた。光学迷彩でここまで来たのである。
「心配しないでください。私達は花嫁を助けにやってきました」
「きみは……晩餐会にいた料理人の?」
ライナスは彼女に見覚えがあった。そして晩餐会のときの記憶が徐々に蘇ってくる。
「そうだ、『復讐者』……確かにあの時聞いた名前だ。君たちがそうなのか?」
「はい」
小梅は返事をしながら、竜鱗兵たちが周囲を取り囲んで徐々に近づいてくる気配を察する。
「東風ふかば、匂ひおこせよ梅の花……」
小梅が歌とともにパラドクスで幻影の英雄を呼び出し、周りの竜鱗兵たちに一斉に攻撃を浴びせた。
兵士たちは煙の中から現れた幻影に足止めされ、彼女に近づくことができない。
「とにかく、これからエリーさんと身代わりが入れ替わるので、ライナスさんは一緒に逃げてください」
小梅は説明しながら、マントをライナスに渡す。どうしても血腥い光景の中を逃げていかなければならないエリーに対する配慮だ。
「分かった!」
ライナスは小梅たちを信じ、エリーを連れて逃げる覚悟を決める。
「……そろそろ頃合いか」
竜鱗兵たちがすべて倒されたのを確認して、人鳥は仲間たちに合図を送る。
あまり戦いを長引かせて、一般人を傷つけるような事が起きてはいけない。
合図で花嫁が入れ替わり、マントを被ったエリーとライナスが密かに森の中へ逃げていく。
周囲の混乱のため護衛たちに気づかれずに済んだようだ。
花嫁が入れ替わったのを確認して、エルカは戦うのをやめる。
「これ以上戦っても得られるモノはなさそうだなぁ。じゃあな!」
と、残った護衛たちに言うと、急いでエリーたちの後を追う。
他の復讐者たちもその場を離れ、周囲に静寂が訪れた。
「ずいぶんやられてしまったが、花嫁様は無事か……」
護衛たちが馬車の中にいる花嫁を見て安堵のため息をつく。
実はすでに偽物の花嫁に入れ替わっているのだが、それに気づく者はいなかった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【プラチナチケット】がLV2になった!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【アクティベイト】LV1が発生!
アイネリス・レナリィ
アドリブ絡み歓迎
エリーさんの物と出来る限り似た衣装、可能であれば同じものを着用し戦闘の混乱に乗じ入れ替わりを
プラチナチケットを併用、ヴェールで顔を隠し大人しくしておきます
余計な事をしなければ護衛も声を掛けてきたりはしないはず
万一話かけられた場合は声のトーンを落として対応します
では、お目通りと行きましょう
気付かれるのなら遠慮する必要も無い
正体を看破された瞬間に奴の顔面へ槍刃を撃ち込みます
パラドクスでは無いから効き目はないでしょうが充分、これは単なる宣戦布告
……さて、シュクリス。
私がここに来た理由など言うまでも無く解るでしょう?
その小石の詰まった頭ごと、叩き潰してあげるわ。
●偽花嫁の到着
少しの休憩の後、花嫁行列は再び動き始める。
馬車の中にいたのは花嫁衣装を身に着け、ヴェールで顔を隠したアイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)であった。
護衛たちは花嫁が入れ替わっていることに気づかず、そのまま砦へ向かって行く。
しばらくすると、街道の周囲が開けてきて、砦の建つ丘が見えてくる。
砦の上空には、飛び回るドラゴンの姿があった。花嫁を待つドラゴン、シュクリスだ。
「おお、花嫁よ。待っておったぞ!」
シュクリスが近づいてくる花嫁行列を見て歓喜の咆哮を上げる。
(「どうやら、まだ気づいていなさそうですね……」)
アイネは馬車の中からシュクリスの姿を覗き見る。敵の姿を見て、彼こそ倒すべき存在であると確信した。
砦の扉が開き、中庭に馬車が通される。
そこへシュクリスが降りてきて、馬車の前へとやってきた。
使用人や護衛たちが荷台の花嫁道具を部屋へ運び込みに行き、中庭にはシュクリスとアイネだけが残される。
「どうした、花嫁よ。馬車から出てきておくれ。恥ずかしがっておるのか?」
なかなか出てこない花嫁に業を煮やしたのか、シュクリスが呼びかける。
(「そろそろ誤魔化すのも限界ですし、お目通りと行きましょう」)
アイネは勢いよく扉を開き、ヴェールを捨てながら飛び出した。
その手に槍を模した刃が現れ、シュクリスの顔面へ思い切り撃ち込む。
「おっと……」
一般法則破壊の力で、槍はシュクリスの皮膚に届かず停止した。
「やはり、効き目はありませんでしたが充分。これは単なる宣戦布告」
「貴様は、復讐者(ディアボロス)か……!」
アイネの顔を見たシュクリスの目つきが変わる。
彼女を敵と認識し、即座に翼を広げながら距離を取る。
「花嫁はどこだ!!」
「答える義務などありません。シュクリス……私がここに着た理由はわかりますね?」
アイネはシュクリスの怒声にも怯まず、落ちた槍刃を広い構え直す。
「その小石の詰まった頭ごと、叩き潰してあげるわ」
仲間の到着を待つまでもなく、ドラゴンを倒すために駆け出していた。
成功🔵🔵🔴
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
桐生・巧
アドリブ連携歓迎
使える効果2はすべて使用
乱入失礼!横槍上等!
なんかめっちゃ恐竜っぽいドラゴンでありますな!
少年心をくすぐられる外見でありますが、リア充であるなら滅ぼすべき悪であることに違いなし!
いざ覚悟!リア充は死ねぇぇぇぇぇい!
敵の動きは至極単純!ならば自分も難しいことを考える必要なし!
魔改造エアガンで【弾幕】を張り【攪乱】させることで敵の突進を妨害するであります!
そして足を止めたところで、突き上げる角に巻き込まれぬよう飛翔で上を取り、必殺の「リア充爆散キック」を叩き込んで分厚い岩肌ごと敵を【爆破】するであります!
リア充は爆発しろぉぉぉぉぉ!
●爆発する感情
「横槍上等!」
花嫁に扮したアイネの元へ、他の復讐者たちに先駆けてたどり着いた桐生・巧(リア充スレイヤー・g04803)。
(「おお、めっちゃ恐竜っぽいドラゴン……いや、花嫁を娶ろうとしているなんてリア充そのものであります!」)
シュクリスの姿に圧倒されながらも、彼を戦いに駆り立てる感情は「リア充は死ね!」という気持ちであった。
「リア充であるなら、滅ぼすべき悪であることに違いなし!」
気合いを入れ直し、魔改造エアガンを構えてシュクリスへ突撃していく巧。
「なんだ、お前もディアボロスか?」
アイネを睨んでいたシュクリスは、後方から勢いよく駆けつけてきた巧に目を向ける。
「その通り! いざ覚悟!」
巧はそう宣言して天高くジャンプ、そしてパラドクスを発動。
降下しつつシュクリスめがけてキックを叩き込もうとする。
「リア充は爆発しろぉぉぉ!」
「ふん……!」
シュクリスは巧に向かって顔の鋭い角を向けて跳躍、空中でぶつかり合う。
両者の力がぶつかり合い、激しい爆発が起きた。
「いてて……シュクリスはどうなったでありますか!?」
地面に落下した巧が起き上がり、周囲を見回す。
爆発の煙が立ち込め、不明瞭な視界の中、同じく落下したシュクリスがゆっくりと起き上がる姿が見えた。
巧のキックの爆発で相応のダメージを受けたとはいえ、硬い装甲はまだ健在だった。
成功🔵🔵🔴
効果1【落下耐性】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
【アイネ(g01781)】と
あれが鉄砕竜シュクリス……アイネの故郷を焼いたドラゴンか……
もう他人事じゃねえんだ、俺にも出来る事をやらせて貰う
アイネェーーッ!!
大声でアイネに呼びかけ、敵の気を引いてやろう
戦闘が始まってるなら、そのまま突撃
尻尾の一撃は飛翔と天魔のオーラにて作ったワイヤーでの変則機動を駆使し、回避を試みる
アイネの動きと連動して攻めよう。回り込みは逆方向で敵の意識を散らす
アイネより先でも後でも構わねェ、隙を逃さず畳み掛けるようにパラドクス発動だ
限界まで練り上げたブラッドヴェイルの魔剣槍を叩き込んでやろうじゃねえか
無事で良かったぜ……何かあったら俺、泣き喚いてたかもよ?
アイネリス・レナリィ
アドリブ絡み歓迎
人鳥さん(g02854)と
さて……『お前』に恨みは無いけれど、八つ当たりさせてもらいましょう。
その姿であることを恨みなさい。
人鳥さんも追いついたようだし、遠慮の必要は無いわね
突進をまともに喰らわないよう回り込みながら立ち回り
槍刃と火炎燐を投射、【爆破】と【制圧射撃】で牽制
翼へ猛攻を掛け圧を掛けていきましょう
連携を重視して追い込みます
衝撃波や風圧は剣刃を束ね盾にして踏み留まり
攻撃後の隙へパラドクスを発動
翼への攻撃と合わせ動きを封じ大槍を撃ち込んで【破壊】を狙います
自分が破壊される気分はどうかしら?
……たかだか分体相手、泣くにはまだ早いでしょう。
然るべき時まで取っておいて下さい。
●砕かれし翼
アイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)が鉄砕竜シュクリスに向かって駆け出そうとしていた時、後方から幾人もの足音が聞こえ、足を止める。
「アイネェーーッ!!」
その一人は眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)であることがすぐ分かった。
人鳥はアイネが相対しているドラゴンを見て息を呑む。
(「あれが鉄砕竜シュクリス……」)
(「人鳥さんも追いついたようだし、遠慮の必要は無いわね」)
アイネは人鳥たちの到着を見て、ドラゴンに回り込みながら立ち向かっていく。
「『お前』に恨みは無いけれど、八つ当たりさせてもらいましょう。その姿であることを恨みなさい」
あくまで、ここにいるのはアヴァタール級のシュクリス。しかし手加減する理由はない、と全力で向かっていくアイネ。
地面に着地とともにパラドクス「砕く閃光」を発動。
シュクリスの周囲を取り囲むように地中から大量の剣刃が隆起する。
「こんな刃、なんてことないわ!」
シュクリスが硬い両翼を地面に叩きつける。
風圧と衝撃波で剣刃を吹き飛ばそうというのだ。
「……ではこれならどうです?」
アイネが召喚した無数の槍刃を結合させた、大槍を投擲する。
シュクリスの羽めがけて飛んだ大槍が岩のような片翼に命中し打ち砕いた。
「自分が破壊される気分はどうかしら?」
「ぐう……!」
翼の破壊による痛みと風圧が半減したことで剣を抑えることができず、シュクリスは追い詰められていく。
人鳥はその隙に一気にシュクリスに接近し攻撃を仕掛ける。
「もう他人事じゃねえんだ。俺にも出来る事をやらせて貰う!」
パラドクスを発動させ、彼の持つ銃槍バイビークが自身の血液を触媒に形態変化する。
近接強化形態と化した銃槍で、動きを制限されたシュクリスを薙ぎ払うように斬りつけた。
「目障りだ! 消えよ!」
ただでさえ押されている上、人鳥の加勢は目障りこの上ない。シュクリスは近くに迫ってきた彼を弾き飛ばそうと重い尻尾を振りかざす。
「っ……! 危ねぇ!」
迫ってくる尻尾を銃槍で防ぎつつ、飛翔とオーラで作ったワイヤーで射程から離脱、アイネの元へやってきた。
「人鳥さん!」
アイネが呼びかけると、人鳥はようやく安心したように笑う。
「無事で良かったぜ……何かあったら俺、泣き喚いてたかもよ?」
自分が狙われたにもかかわらず、人鳥はアイネを心配していたのだ。
「……たかだか分体相手、泣くにはまだ早いでしょう」
涙は然るべきときまで取っておくべき、と言うアイネが人鳥を見る表情はいつもより少しだけ柔らかい。
シュクリスは片翼を破壊されたが、まだ動けるようだ。
二人はシュクリスのさらなる攻撃に備え、武器を構えなおす。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面歩行】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV8になった!
エルカ・アルヴェアーレ
アドリブ連携歓迎
「おっと独り占めはずるいぜ。アタイも戦わせてくれよ!」
【飛翔】も用いて現場に急行
片腕をバックラーに展開し、仲間を庇いフォローする
「アルヴェアーレ・アクティブ!こっからがアタイの真骨頂だ!」
さっきの奴らは呆気なかったけどウォーミングアップにはなった
強化心臓のギアを活性状態(ネメシスモード)に切り替え、エネルギーを両腕に重点
盾とは逆の腕をウインチに展開し、赤熱した鉄球で殴りつけるぜ
敵の攻撃は盾で受け止め、【託されし願い】でエリーとライナスの姿を幻視することで吹っ飛ばされないよう踏み留まる
「あの子らの幸せはあの子ら自身のもんだ。
人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえってなぁ!」
●託された思いを胸に
「我が翼を折るとは……許さんぞ、ディアボロス!」
片翼を破壊された鉄砕竜シュクリスが怒りで叫ぶ。
エルカ・アルヴェアーレ(赤熱のプライムムーバー・g07009)はその様子を見て不敵に笑った。
「まだ元気そうじゃないか。なら次はアタイと戦おうぜ!」
エルカは片腕のバックラーを展開。さらに強化心臓のギアを活性状態にし、ネメシスモードへと変化する。
「アルヴェアーレ・アクティブ! こっからがアタイの真骨頂だ!」
反対の腕をウインチに展開し、パラドクスのエネルギーを鉄球に注ぐ。
そして赤熱化した鉄球をシュクリスへぶつけようとした。
「そんな鉄球など……これでどうだ!」
シュクリスはその場で体を回転させ、尻尾で鉄球ごとエルカを弾き飛ばそうと試みる。
エルカはバックラーで尻尾受け止めながら、弾き飛ばされないように踏みとどまった。
上空に、後から砦へ向かってくるエリーとライナスの姿が浮かぶ。
あの二人は復讐者に自分たちの運命を託したのだ、その思いに応えなければならない。
「あの子らの幸せはあの子ら自身のもんだ。人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえってなぁ!」
二人の思いを受け止め、エルカは鉄球をシュクリスに命中させた。
頑丈な皮膚を持つシュクリスといえど、赤熱した鉄球のダメージは大きい。
「ぐおおお……!」
身体から煙を上げながら、シュクリスが苦しみの声を上げて倒れる。
「これでもう、コレが起き上がることはありません。エリーさんが犠牲になることもありません」
アイネがシュクリスが息の根を止めたことを確認する。
そろそろ、エリーとライナスが砦へ到着する頃だ。
その後、エリーは『何者かの襲撃によりドラゴンが倒され、生き残った者』として保護されるだろう。当面の安全は確保できる。
「では、エリーさんが来る前に私たちは帰りましょうか」
アイネが人鳥、エルカ、巧たちに呼びかけ、パラドクストレインへ戻っていく。
こうして、復讐者たちは周りに知られることなく、竜の花嫁を救ったのである。
大成功🔵🔵🔵
効果1【建物復元】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV9になった!