新入生歓迎会はクイズバトル!(作者 きゅう)
#断頭革命グランダルメ
#大淫魔都市ウィーンの淫魔学園
#大淫魔都市ウィーン
#獄彩のバーバラ
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●それではクイズを始めます
大淫魔都市ウィーンの城壁の前には、青空教室のような空間が存在する。
「今日の受験者の皆さんは、席についてください」
そこは、淫魔学園に入学するための試験会場。
「こちらで『始め』と言うまで、問題用紙と解答用紙は伏せておいたください」
その試験内容は、どこにでもある筆記試験だった。
「参加の締め切りまで後5分です。我こそはと思う人は席についてください」
だがもちろん、普通の試験ではない。
「それでは、始めてください」
問題用紙をめくり、目に入ってくるのは、
「第一問。この世で一番美しいのは誰?」
答えの解りづらい、クイズやなぞなぞの数々だったのだ。
●試されるのは知力? それとも芸力?
「みんな、ウィーンに行きたいか?」
ロナルド・ハーキュリー(ドラゴニアンの撃竜騎士・g03319)の言葉に、周囲のディアボロスたちは何かあったのかと注目すると、
「ウィーンの淫魔学園を破壊する作戦が進んでいるんだが、今回はそれを手伝ってくれないか」
彼はウィーンの淫魔学園で進められている、一般人の芸術家たちを淫魔に変える作戦を阻止したいと告げる。
「みんなには淫魔学園に潜入して、一般人が淫魔化するのを阻止してもらいたいんだ」
淫魔学園に潜入するためには、入学試験に合格する必要がある。
「ここの淫魔学園の入学試験は、一見普通のペーパーテストだ」
内容は芸術的なことに関して、多岐にわたった知識などを問う問題が多いのだという。
「ただ、不思議なことを問う問題も多く、どちらかというとクイズに近いぜ」
おそらく、芸術的なセンスを求められる問題なのだろう。
「試験に合格すると、淫魔学園内部での入学歓迎式典で、獄彩のバーバラによる淫魔化が行われる」
そこで一気に淫魔化を試みて、淫魔になった生徒だけを中に引き込もうとするらしい。
「それをなんとか阻止して、バーバラを逃走させ、淫魔学園を破壊できれば任務は達成だ」
淫魔学園を放置しておくと、芸術家淫魔が増え、ルーブル美術館のような淫魔絵画がまた起こるかもしれない。
「バーバラを倒せれば良いのだが、あいにく彼女は淫魔絵画に何らかの仕掛けをして、すぐに逃げられるようにして教壇に立っているようだ」
これ以上の被害を出さないためにも、1つでも多くの淫魔学園を破壊したい。
ロナルドはそう言って、ディアボロスたちに後を託すのだった。
●最後の問題は、なんと!
「んー……」
試験を受けているクイズマニアの受験生は、時折混ざっている難問に苦労しながらも、知識と発想を組み合わせて回答を埋めていく。
「最後の問題です……えっと」
そしてたどり着いた最後の問題は、問題文が空白となっていた。
「これは……自分で問題を作って、自分で解答するの……?」
一体どういう試験なのか、受験生は悩みながらも、適当に問題と解答を書き込むのだった。
リプレイ
ラウム・マルファス
知識も芸術センスもお笑いセンスも無いからどーしヨ
そーだ、シロに頑張って貰おウ
ドローンをコミカルな白いネコ型に換装
喋れないけど、自律行動するしペンくらいは持てるからなんとかなるカナ
全知の魔法書から芸術とこの時代の知識中心に、出来る限りの知識をインプットしておこウ
「ボクとシロの2人が受験するヨ」
大きさも種族も芸術の前には関係ない……ハズ
ドローンだケド
「ボクおっきーから後ろに座るネ」って最後列を確保
Rewriterの物質変換を応用して、インクの位置から解答を把握
シロの答案丸写しサ
最終問題だけは別々
シロは有名な和歌を問いは上の句、解は下の句にしてあるヨ
ボクは問いに『A』、答えに『Z』って書いておこウ
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
芸術力勝負と思ったらテストなの?マリア予習勉強してないよ?
仕方ないからディアボロスの超音楽センスで
皆がペンを走らせる音から書いている文章を聞き取る
絶対音感カンニングしちゃうの!
…って誰の回答が正しいか分かんないよぅ
こうなったら選択問題は【強運の加護】して
空白の所は「↓あぶり出し」って誤魔化して
第一問の『この世で一番美しいのは誰?』で勝負なの
「スタイル良くてハイパー美人で賢くて綺麗で輝いてて
優しいけど強くて慎重派だけど勇気もあって(略)
…な、全クロノヴェーダトップのバーバラ先生が
この世で一番美しいです」
この回答にバツつけるのは先生を否定するのと一緒だから
ギリギリ合格できるかもだよ
●テストの攻略法
入学試験の内容がテストだと聞いて困惑するラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)。
「知識も芸術センスもお笑いセンスも無いから……どーしヨ」
彼はこの試験に合格するためにはどうすればいいか悩んだ結果、
「そーだ」
一計を案じることにする。
ラウムは、ネコ型ドローンのシロを連れ、
「ボクとシロの2人が受験するヨ」
と言って、シロを席に座らせ、ペンを持たせた。
「マリア、予習勉強してないよ?」
同じく、試験内容がテストであることに驚くマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)が席に座ると、丁度試験開始の合図が鳴る。
受験生たちが一斉にペンを取り、答えを書く中、
「んー……っ」
マリアラーラは耳を澄ませ、ペンを走らせる音から彼らが何を書いているかを把握した。
「絶対音感カンニングしちゃうの!」
首尾よくカンニングに成功した彼女は笑顔を浮かべ、彼らから得た答えを記入しようとして……、
「……って、誰の回答が正しいか分かんないよぅ」
途方に暮れるのだった。
「ボク、おっきーから後ろに座るネ」
と言って、シロの後ろの座席を確保したラウム。
彼は眼鏡越しにシロの背中を覗き込み、Rewriterの物質変換を応用して、インクの位置からシロの解答を把握する。
そして、事前にたくさんの知識を持たせたシロの、正確な答えを丸写ししていった。
「後は最後の問題だネ……」
シロが日本の有名な和歌の上の句を問いに、下の句を答えに書くのを確認してから、
「ボクは、こうだヨ」
ラウムは問いに『A』、答えに『Z』と記す。
「知識の問題は解けてる……ハズ」
答案を書き終えたラウムは、自分の書いた答案の内容を信じて結果を待つのだった。
そうこうしているうちに、試験時間は残りわずかとなっていく。
「こうなったら、この問題で勝負なの」
絶対音感カンニング作戦に失敗し、追い詰められたマリアラーラは、最初の問題にすべてを賭けて、渾身の解答を書き始める。
「スタイル良くてハイパー美人で賢くて綺麗で輝いてて、優しいけど強くて慎重派だけど勇気もあって…………な、全クロノヴェーダトップのバーバラ先生が、この世で一番美しいです」
解答用紙全体を使った長文解答を、不可視のインクでかきあげたマリアラーラは、
「↓あぶり出し」
残った空白部分にこう書くことで、解答の芸術性を高める努力をして、見た目はほぼ白紙の答案用紙を提出するのだった。
「それでは、これより合格発表を行います」
試験官からの言葉とともに、合格者と思われる受験生たちは次々と淫魔学園の中、広い教室に転移させられる。
ディアボロスたちも無事に合格を宣言され、彼らは広い教室の中で待ち受けるバーバラ先生と対面した。
「みんな、おめでとうヨ! 早速だけど、歓迎の授業をするネ!」
バーバラ先生は上機嫌でそう言うと、
「講師はスタイル良くてハイパー美人で……のバーバラヨ!」
どうやらマリアラーラの解答が気に入ったらしく、長々とした自己紹介をしてから、唐突に1問のクイズを出す。
「キミたちが、ワタシに直接指導してもらうためには、どうすれば良いのかしラ?」
彼女は、我先にと名乗り出た生徒を自分好みの淫魔に変える気満々のようだ。
放っておくと、生徒たちは次々と彼女の手の中に落ちてしまうだろう。
だが、無理に止めようとしても、学園で学びたいと思う生徒たちの反感を買うかもしれない。
どうするべきか、ディアボロスたちは素早い判断を求められていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
ラウム・マルファス
「ハーイ」
手を上げて質問。
「先生の口調がボクとちょっと被ってるので、オリジナリティと芸術センス溢れるバーバラ先生の新しい口調を披露して欲しいナ」
ボクは変えないヨ。
「ボクは教わる立場だからネ。先生のお手本見て解析して身に付けないとダメでショ?」
バーバラの思考がそれた隙に、カラス型ドローンに睡眠ガスを搭載。他の生徒を全部眠らせるヨ。
「みんな寝ちゃったから、直接指導の相手はボクでオッケーだよネ。とりあえず爆破の授業カナ?」
カラス型ドローンの中身を爆薬に換装。寝てる人をフライトドローンに乗せて巻き込まないよう移動させるヨ。
粉塵爆発を押さえ込むように周囲でカラスドローンを自爆させよウ。
●バーバラ・オン・ファイア
「ハーイ」
バーバラ先生の問いかけにすっと手を上げたのは、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)。
「活きが良くて良いネ!」
先生は嬉しそうにラウムを指差すと、最初の獲物をじっと見つめる。
「先生の口調がボクとちょっと被ってるので、オリジナリティと芸術センス溢れるバーバラ先生の新しい口調を披露して欲しいナ」
だが、続く彼の言葉は、バーバラ先生の望むものではなく、
「ま、紛らわしいからキミが言葉遣いを変えるのネ!」
頭に血をのぼらせながらそう答えると、
「ボクは変えないヨ」
ラウムはすました顔でそう言い切った。
「ボクは教わる立場だからネ。先生のお手本見て解析して身に付けないとダメでショ?」
ラウムの言うことは納得できるため、バーバラは歯ぎしりしながら、それでも口調は変えられず、
「それは教わる態度じゃないヨー!」
いつの間にか、授業はラウムとバーバラによる、1対1の問答と化していた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
皆が先生に殺到する前に待ったをかけるよ
合格はしたけど試験終了とは言われてないよ
むしろクイズはテストの続きで…間違えたら落第かも!
って作戦タイムを提案するの
不自然に長い自己紹介も合わせると
”世界一の美人講師に直接特別授業してもらう方法”だよね
誰かナンパ上手だったりしない?
そんな風に聞けば皆はクイズや芸術のマニアさんだもん
自信が無くて俯いちゃうよね
可哀想だけどその隙に
ドローンやパラドクスで纏めて眠らせちゃえると思うの
上手くいったら皆を引きずって避難させるよ
あと口論援護として
先生てば褒められてウキウキして意外と可愛いの
マリアが男の子だったら放っとかなかったかも
って先生を揺さぶっとくね
「あいつ、抜け駆けしやがって……」
そんな中、取り残されてしまった他の生徒たちは、どうにかしてバーバラ先生の心象を良くしようと思案していたが、
「ちょっと待つの」
そんな彼らをマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)が押し留めながら首を振り、
「合格はしたけど試験終了とは言われてないよ。むしろクイズはテストの続きで……間違えたら落第かも!」
だから、作戦タイムにしよう? と提案しながらバーバラ先生の方を見る。
彼女はマリアラーラの言うように、これは試験の続きだと考えているらしく、その言葉は聞こえていても、敢えて止めることはなかった。
「バーバラ先生の不自然に長い自己紹介も合わせると、『世界一の美人講師に直接特別授業してもらう方法』だよね」
作戦会議を仕切り始めたマリアラーラは、彼らを真剣な眼差しでじっと見つめ、
「誰か、ナンパ上手だったりしない?」
指導を受けるために必要なのは、彼女を口説き落とすことだと考え、問いかけた。
「なるほど……誰かいるか?」
その論理に納得した彼らだったが、残念なことに彼らはクイズのような知識には強いが、実演となると自信がなく、顔を俯ける。
大成功🔵🔵🔵
効果1【現の夢】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
ファビエヌ・ラボー
(サポート)
『イイコトしましょ。つまり善良で美徳にのっとった、ね』
サキュバスの人形遣い×サウンドソルジャー、22歳の女です。
普段の口調は「淑女(わたくし、~様、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、時々「小悪魔(わたくし、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
特徴は、礼儀正しい、柔和な表情、スタイルが良い、露出度が高い、そして実は勤勉です。
子供のぬいぐるみ型人形の名前は男の子がジョス、女の子がジュリ。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。
NG無し、アドリブ、絡み大歓迎です。
「先生てば褒められてウキウキして意外と可愛いの。マリアが男の子だったら放っとかなかったかも……」
マリアラーラは自分がナンパできたらなと残念がりながら、バーバラにアピールしつつ、彼らを悩みの沼に沈めていると、
「なら、わたくしがやりましょうか」
彼女の耳元にそう囁いた、ファビエヌ・ラボー(サキュバスの人形遣い・g03369)が立ち上がる。
(「彼らを眠らせるのは、任せますわ」)
ファビエヌはマリアラーラにそう囁いて、肩にぽんと手を載せてからバーバラの方へと歩み寄り、
「美しき御姉様。わたくしとイイコトしましょ」
淫蕩な笑みを浮かべて彼女を誘う。
(「さあ、今のうちですの」)
続けて、ファビエヌはラウムに耳打ちして、バーバラをナンパしている間に、生徒たちを眠らせて欲しいと頼み、
「換装完了。さァ、行っておいデ」
ラウムは睡眠ガスを積んだカラス型ドローンを飛ばし、マリアラーラの放つ甘い空気とともに、生徒たちを眠りへと誘うのだった。
それからしばらくして、適当に時間を稼いでいたファビエヌは諦めて教室の外へと歩き出す。
「みんな寝ちゃったから、直接指導の相手はボクでオッケーだよネ」
気づけば、他の生徒たちはマリアラーラが引きずって教室から居なくなっており、ラウムはバーバラに向けてそう言うと、
「とりあえず爆破の授業カナ?」
ディアボロスであることを明かしながら、ドローンに載せた爆薬で教室を爆破し始める。
「な、ななななななんデ!」
どうしてここにディアボロスがいるのかと狼狽えるバーバラは、とにかくここから逃げようと、火薬の匂いが充満する教室を逃げ回り、
「こうなったら、学園ごと爆破ネ!」
そう叫びながら、教室から消えるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【壁歩き】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
ラウム・マルファス
Rewriterで、空中の火薬を空気に変換
バーバラが何か仕掛けたなら、それも空気に変換して解除しよウ
さすがに学園内全ての解除は出来ないけど、時間稼ぎにはなるはずサ
ボクは出口の確保をしておク
逃げるときに、外から手だけ突っ込んで爆破してくるかもしれナイ
Rewriterなら見えたと同時に空気に変換して対応できるからネ
代わりに、汎用ドローンにカメラとスピーカー、温感センサーも付けて学園内へ飛ばすヨ
入学式なら人は少ないだろうけど、他の講師や一部生徒は要るかもしれナイ
スピーカーで避難を呼び掛けつつ、他に人がいないか情報収集ダ
バーバラが待ち構えて無いか確認したら、みんなを順番に逃がしてボクは最後に脱出するヨ
●噂されても困らない
「爆破っテ、どうやるのかナ?」
バーバラの気配がなくなり、学園が崩壊しようとしている中、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)はRewriterという眼鏡越しに周囲を見つめ、爆破のもとになりそうな何かを探す。
「これかナ?」
すると、空気中に火薬のようなものが漂っており、これが爆発すると教室は強烈な爆風で吹き飛ばされてしまうことが解った。
「さすがに学園内全ての解除は出来ないけど、時間稼ぎにはなるはずサ」
ラウムはRewriterで見つけた爆発物を空気に変換していきながら、教室の外へと何台ものドローンを飛ばす。
「みんな早く逃げテ」
それらはサイレンを鳴らして眠っている生徒たちを叩き起こし、早く学園から出るように知らせてまわった。
「先生方も早く逃げテ。バーバラは居ないかナ?」
逃げ遅れが居ないこと、バーバラが出口で待ち構えていないことを確認すると、ラウムはドローンに命じて、生徒たちを淫魔学園の外へと避難させるのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
爆発?
きっと先生自身が巻き込まれないよう
タイマーみたいなの付けるよね
制限時間までに止めるか逃げないと
【活性治癒】で
睡眠薬を解毒し皆を起こすよ
でもテストの疲労で寝坊助さんも居るよね
何とか一気に覚醒させなきゃ
皆は何で入学希望したのかな
クイズの研究ならお家や図書館でいいのに
ひょっとしたらだけど
独りクイズに飽きて
誰かと勝負したり語り合ったり友達ほしかったのかも?
試しにクイズマニア君(さっきのカンニングで名前を知ったの)
に囁いてみるよ
「マニア君、もう放課後だよ?一緒に帰ろ?」
幼馴染妹分な演技で名前呼びしちゃうの
新宿島で聞いた学園ドキ☆シチュだよ
うまく行ったら他の人もドキシチュさせちゃうね
「……」
慌てて避難する生徒たちの中、一人の男子生徒が名残惜しそうに学園を見つめていた。
「先生自身が巻き込まれないよう、タイマーみたいなの付けてるはずだけど、制限時間までに止めるか逃げないと」
学園内に残った人が居ないか探していたマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は、男子生徒を発見すると避難するように声をかけようとして、
(「何してるのかな?」)
その様子を不思議に思い、じっと見つめる。
(「そういえば、皆は何で入学希望したのかな」)
クイズの研究であれば、家や図書館などでもできるはずだ。
それなのに、わざわざ淫魔学園に入学しようとした理由は……、
(「ひょっとしたらだけど、誰かと勝負したり語り合ったり、友達ほしかったのかも?」)
だから、想いが叶わなかったことが残念で、名残惜しいのだろう。マリアラーラはそう考えた。
「ヨアヒム君」
そこで彼女は、先程のカンニング作戦で知った、男子生徒の名前を耳元で囁くと、
「もう放課後だよ? 一緒に帰ろ?」
彼の腕を掴んで微笑んだ。
「あ、う、うん」
ヨアヒム君はマリアラーラの目論見通り、学園ドキ☆シチュに心を奪われながら、彼女に引っ張られるように外へと歩きだし、最初で最後の学園生活に区切りをつけるのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!