リプレイ
山躑躅・勇子
う~ん…困ったわね、ヴァーチャージ光線で焼き払うわけにもいかないし…道標を知るやつを探すしかないわねこれ。
何か知ってそうな花畑ってのを探してみましょうか。
【光使い】として大天使の光を開放、森を明るくして天然の迷宮でも視界を確保できるようにする
話に聞く結界は私の【念動力】と【結界術】知識でなんとか抜け穴を探るとして…花畑と思わしき所を見つけたら、堕天甲から伸びる光の槍を地面に突き刺しパラドクスを発動
【活性治癒】の光を大地に流し込み、森が持つ修復能力を引き上げるわ
…私、口下手だから、少しでも信用してもらう土台を築くしかないのだけど
まぁそこは適材適所ってことで
…にしても、かわいいわねそのお花さんたち
絵画に描かれたかと疑うような、美しい森だった。
日本とは植生が異なる。知らない樹木。けれど、どこか懐かしい。
夏の思い出の中に迷い込んだかのような錯覚。
山躑躅・勇子(捕食系女学生あるいは仮面蛮族・g02638)は一瞬だけ呆然と立ち尽くし……。
くうぅ。
お腹が鳴って我に返る。
妖精郷の救援に向かうために、迷宮を突破しなければならない。
森に一歩立ち入った瞬間から、視線を感じる。
誰かに見られているような。
否。
見ているのだ。
森が見ている。
「それなら道案内を頼みたいんだけど」
返事はない。
「う~ん……困ったわね、ヴァーチャージ光線で焼き払うわけにもいかないし……道標を知るやつを探すしかないわねこれ」
灯り代わりに大天使の光を開放。
太い根が這う歩きづらい地面を照らし、森の奥へと進んでいく。
「まず、何か知ってそうな花畑ってのを探してみましょうか」
迷宮を抜ける方法を教えてもらえるかも知れない。
(「……私、口下手だからな」)
一抹の不安がよぎる。
なにかうまい言葉でも考えておくべきか。
適材適所、仲間に任せるか。
そう考えるうちに、あっさり泉は見つかった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
孫・リア
花々が喋るなんて…とっても素敵ね!本来の歴史の私の屋敷の花たちも喋ればいいのに……っとそれは今は別にいいわね
綺麗な綺麗な花々、貴方達の声とっても素敵ね!…だけど聞こえない?ドラゴンの咆哮に人々の叫び、水がほしくなくても会いたい娘がいるのね
このままだとその娘もう永遠に来れなくなっちゃう
だから教えて村への道を、私達村を救いたいの
星星と共に道を探すわ、勿論荒らさないようにね
【地形の利用】で通った道を記憶しておいてあとは人が通ったと思われる所なんかも探し当てれるかな?
それとどこまで通じるか不明だけど簡単に地図でも書きながら進んで 【スーパーGPS】も使えたら使いましょう
【アドリブ共闘歓迎】
思わず息をのんだ。
こんこんと澄み切った水をたたえる泉。
天井から木漏れ日がさしこみ。
色とりどりの花々が鮮やかに咲き乱れている。
静謐な、触れるをためらう、神聖さすら感じる光景。
そこへ立ち入る、無双馬星星を連れた孫・リア(勇武と炎を胸に秘めて・g03550)は童話の主人公になった自覚を得て……。
「あー人間さん、やっと来はったー」
思わず、クスリとする。
見た目はごく普通の花々。
それが左右に揺れながら、口もないのに確かにしゃべっている。
「あれ? 知らない人です?」
「忘れただけでは?」
「ご存じのお顔ー」
「かん違いもありうるのでして」
「聞けばわかるやも」
「人間さん、外からきましたか?」
幼い子供のような、かしましさ。
「……予想以上にかわいいわね」
勇子のつぶやきに同意する。
「とっても素敵! 本来の歴史の、私の屋敷の花たちも喋ればいいのに……!」
「おたくの花はしゃべらないです?」
「寡黙なお方」
「クールガイでしてー」
「ふふ、そうそう。寡黙なお方なの」
「いや、孫さん」
「あ、そうだった」
自分たちの使命を思い出す。
大成功🔵🔵🔵
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
庵泥芽・寿珠
「水は要らんかね水要らんかね」
お花と言ったら水だろうという安易な発想
ジュジュったら流石だよね
「ねえねえ、教えてよお花さんたち。どうやったら森を抜けられる?ジュジュはドラゴンに会いたいんだ。……あ、ジュジュはジュジュって言います。はじめまして」
ドラゴンに会って、ぶった斬ってやらなきゃいけない気が済まない
だってきっと強くてでかくて悪くて炙って食べたら美味しいはずだ……ジュルリ
「というわけで教えろ下さいお花さんたち。教えてくれなきゃ水はあげない。教えてくれなきゃ水に沈めて溺れさせる」
アイテムポケットにたっぷり入るだけの水を持ってきてるんだ
「きっと水は美味しいよ?美味しすぎて死んじゃうよ?」
「水は要らんかね水要らんかね」
庵泥芽・寿珠(白黒紅白・g03154)は花々に語りかける。
植物なら水を欲しがるはず。
交渉を有利に進めるには最良の手段、だと寿珠のゆうしゅーなずのうが閃いた。
アイテムポケットで水は大量に持ってきている。
(「ジュジュったら流石だよね」)
かんぺきなけいかく。
「お水ならそこにありますです?」
ガーン。
あと一歩だったのに。
「寿珠殿!」
諦めることはない。リアの瞳にうなずき返し。
「甘いよ? 水」
水に付加価値を与える作戦!
「いや、え、庵泥芽さん、それは……」
「甘いの好きですー!」
のってきた。
花がのってきた!
「好物ー」
「めがない」
「欲しがりといわれても致し方なし」
「でしょでしょ。ジュジュの水はすごく甘いし、美味しすぎて死んじゃうよ?」
「美味しくて死ぬとは」
「本望といえるかもですー」
完全に寿珠の掌の上。
「ねえねえ、それじゃあさ。教えてよお花さんたち。どうやったら森を抜けられる? ジュジュはドラゴンに会いたいんだ……あ、ジュジュはジュジュって言います。はじめまして」
「はじめましてー」
「これはこれはごていねいにー」
ぺこり、おじぎする。
かわいい顔をしながら、寿珠はクロノヴェーダと戦える予感に胸を騒がせていた。
竜に会い、斬る。
過去を失い。記憶を失い。
空白にあるのは圧倒的な飢餓。
(「だってきっとドラゴンは、強くてでかくて悪くて炙って食べたら美味しいはずだ……ジュルリ」)
「というわけで教えろ下さいお花さんたち。教えてくれなきゃ水はあげない。教えてくれなきゃ水に沈めて溺れさせる」
「ひええ急な脅迫」
「あめとむちですー」
「せやけど外の人間さんには教えない決まりやけんー」
動揺する花々。
しかし、リアは寿珠のおかげであと一押しだと見切った。
「綺麗な綺麗な花々、貴方達の声とっても素敵ね! ……だけど聞こえない? ドラゴンの咆哮に人々の叫び」
「そういえばあれはドラゴン?」
「怖し。ぶるぶる」
「おそろしや」
「会いたい娘がいるんでしょ? このままだとその娘もう永遠に来れなくなっちゃう。だから教えて。私達村を救いたいの」
リアたちの訴えに、花々はざわざわ騒いで、さも顔を見合わせているかのように向きを変える。
やがて、花々は迷宮を抜ける方法を教えてくれた。
それは花の色。
道端に咲く花を目印に、より濃い方へとたどること。
花々に礼を言い、その道筋を記憶と地図に記しながら、リアたちは森を駆け抜けていった。
成功🔵🔵🔴
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
アリシア・グレンヴィル
迷宮の突破は他の復讐者の手腕に任せましょう。
私は妖精郷の集落、その住人たちを助けるための行動を。
ドラゴンは強敵です。復讐者でないあなたたちの攻撃は、残念ながら1ミリたりともやつらには届いていないでしょう。
けど、嘆く必要はありませんよ。その頑張りが、私たちがここにたどり着くまでの時間を稼いだのですから。
だから、後は任せてください。生きて、再びこの地に戻るために。
森を抜けた。
樹冠の天蓋が取り払われ、視界が白く瞬く。
アリシア・グレンヴィル(亡国の騎士・g00397)の蒼い瞳に映ったのは今まさに滅びゆく村の姿。
何度も見た。
瞼の裏に焼き付くほどに。
痛ましく、やるせない。
繰り返される光景。
壮年の妖精騎士らしき男たちが、竜頭の兵へと向かっていく。相応の使い手なのだろう、辺境の戦士にしてはなかなかの剣の冴えであるが、竜鱗兵の練度もなにもない、粗雑な一撃に薙ぎ払われた。
レジェンドウィザードなのか、初老の男が杖の先より火球を放つ。近づくのも躊躇う、猛烈な火勢。しかし、竜鱗兵はそのただなかを走り抜けて火傷一つ負っていない。
「なぜだ! 我らの攻撃がきかぬ!」
混乱。動揺。
されど戦士たちは家族を守るため、果敢に立ち向かっていき、一矢報いることなく、無残に倒されていく。
重なる。かつての仲間、かつての自分に。
記憶より蘇る無力感を押しとどめ、アリシアは駆ける。
頭蓋を砕く、力任せの一撃を、漆黒の大剣が受け止めた。
己の身の丈を超えるほどの長大な剣をアリシアは軽々と扱い、竜鱗兵の膂力に一歩も引くことはない。
「復讐者でないあなたたちの攻撃は、残念ながら1ミリたりともやつらには届いていないでしょう」
「な、なんだと」
「けど、嘆く必要はありませんよ。その頑張りが、私たちがここにたどり着くまでの時間を稼いだのですから。だから、後は任せてください。生きて、再びこの地に戻るために」
「あんたは一体……」
「私は、アリシア。アリシア・グレンヴィル。忠誠を捧げるべき国を失い、ドラゴンへの復讐を誓った、騎士です」
成功🔵🔵🔴
効果1【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
元野・ジゾー
やー、着いた着いた。ってのんびりしてる暇はねえやな。
いきなりで失礼。ええっと、端的に言うと皆さんを助けに来ました。
味方です。どこをどう見ても味方。耳は短いですけども。
なんなら両手を上にあげましょう。信用されるためなら何でもします。
と、まァ本来なら酒でも飲み交わしてのんびり友好を築きたいのですがそうもいかない。
先ずは怪我人の避難を手伝います。
崩れた家屋などの中に人はいますか、俺が怪力無双で瓦礫などを退けるよ。
攻撃は俺……たちの仲間がやりますんで、とにかく避難と防御を。
今は逃げるため、生きるための戦いをしてください。
足を怪我している人は俺が運びます。
避難する場所はどこですか、教えて下さいよ。
元野・ジゾー(整髪料はワックス派・g02885)は倒れている村人に駆け寄った。
「いきなりで失礼。大丈夫ですかい? 自力で立てます、歩けます?」
「ああ、なんとか。あんたは、まさか外から来たのか?」
「ええっと、端的に言うと皆さんを助けに来ました。味方です。どこをどう見ても味方。耳は短いですけども」
ジゾーは両手をあげて、危害を加える意思のないことを示す。
「この郷にも人間はいる。耳の長さで差別したりはしないが」
森の迷宮を抜けてきたのが意外だったのだろうか。
アリシアの避難勧告で村人の避難は進んでいる。
ジゾーは動けない怪我人や、瓦礫に潰された人の救助を優先した。
「ちょいさ」
倒壊した家屋に体を挟まれていた男性を救い出す。怪我人を背負いながら、男性に手を貸した。怪力無双を発揮している。人を数人まとめて運ぶことすら容易い。
救助を続け、先程アリシアがかばった、傷ついた戦士を抱え上げる。
打撲。裂傷。ひどい怪我だ。
「すまない……」
「いいんすよ。助け合いでしょ、人って」
「だが、このままでは村が……」
「あいつらの相手は俺……たちの仲間がやりますんで、とにかく避難ですよ、避難。今は逃げるため、生きるための戦いをしてください」
集落から離れた場所に怪我人を送り届けた。全員かはわからない。だが、大多数の避難は完了したのではないか。
「ありがとう、外の人。郷を代表して感謝を申し上げる」
村のまとめ役という老人に頭を下げられた。
外界と隔絶する者の他者への警戒心は強いものだが、献身的な行為によって一時的にでも受け入れてもらえているようだ。
落ち着いたときに同様の態度を望むほど楽観的な者は少ないだろうが。
「いやー、当然のことをしたまでですよー」
ジゾーはどちらかといえば少数派に属した。
「娘を知らない? 娘がいないの!」
取り乱している女性に話を聞くと、彼女の5歳になる娘の行方がわからないらしい。
おそらく泉に向かったのではないかということだが、竜鱗兵に襲われているとは限らない。まだドラゴンたちの襲撃は続いている。
そもそも全員の安否も確認できない状況で、子供1人がそれほど重要だろうか、とはさすがに思わないが、果たして、敵を倒さねばならない今このときに、人手を割いてまで少女を捜索するべきだろうか。戦いが終わるまで待ってもいいのではないか。
この避難場所も絶対安全とは言い切れない。
「うーん?」
ジゾーはしばし頭を抱えた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
峰谷・恵
「これ以上の狼藉はやらせない」
一般人を襲う敵に横からいきなり破軍衝をぶちかまし、敵の注意を一般人からこちらへ引きつける。
敵の反撃はあえて大きく後ろに跳んで回避。着地狩り狙いの敵の攻撃を誘い、エアライドによる追加跳躍でさらに後方に跳んで避け(避けきれなければLUSTオーラシールドで防御)、敵を一般人や一般人救助に向かった他のディアボロスから引き離す。
後は追ってきた敵を竜骸剣で斬る、竜骸剣の一撃を受け止められたら即座にLUSTクンフーブーツでの蹴りを叩き込む。
追ってきた敵を全て倒したら次の一般人を襲っている敵を探し倒しに行く。
「しかしなんで一時的に弱体化するリスク負ってまで妖精郷を襲うのかな…」
時はさかのぼり襲撃の最中。
「さぁ、逃げまどえ。脆弱なる人間どもよ」
突撃竜鱗兵が負傷して膝を屈した戦士に棍棒を振り下ろす。
戦士の腕は折れ、活力は血とともに流れ出ている。逃れる術を持たない戦士はそのまま絶命するかに見えた。
「破軍衝!」
間一髪。
峰谷・恵(フェロモン強化実験体サキュバス・g01103)の放った衝撃波が竜鱗兵の脇腹に突き刺さり、命の零れ落ちる危機を吹き飛ばした。
呆然と見やるその男を一瞥。
恵は勿体つけるように歩み出ると、竜鱗兵たちの視線を集めながら、鼻先の媚笑。
「これ以上の狼藉はやらせない」
寛容しがたき実験は少女に誘惑の本能と習性とを植え付けた。
時として嫌悪すら湧く狡獪なれど、敵を嘲るに生かせる才なれば。
「さぁ、来なよ。能無し」
誰も彼女を無視できない。
恵はふわり誘うように宙を舞う。隙の大きい不用意な挙動。そこを狙った竜鱗兵の攻撃を、恵は腰を反らして回避する。
男を誘うように、翻弄するように。
艶やかに、狂うように。
無骨な棍棒の先に降り立ち、くるりと舞って、空への追撃すら風の木の葉のごとく捉えられない。
林立する木偶の棒の竜鱗兵を、蹴りつけては空を飛ぶ天女。
その消耗は激しい。呼吸がみるみる荒くなる。
されど恵は舞い続け、視線を集め、戦い続けた。
成功🔵🔵🔴
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
孫・リア
私の国では龍は守護してくれる聖なる生き物だしドラゴンは似てるようで似てないって知ったけど…このドラゴン達は守護なんてしてくれないわね
星星に乗って森の方から不意打ちで突撃するよ
そのまま敵の注意を引き付けつつ【地形の利用】も使い星星が動きやすい場所に誘導、そのまま追ってきた敵を星星の突進と私の偃月刀と槍で騎乗しながら、場合によっては星星から降りて攻撃、また騎乗して攻撃など臨機応変に攻撃していくわ
敵の一撃はすごく痛そうだけどあんまり細かくは動けなさそうね、相手が攻撃をしてきたらそれを避けて攻撃したら効きそうね
あとドラゴンに知らせに行きそうな敵がいたら優先的に狙う、逃がさないわよ
【アドリブ共闘歓迎】
「星星、行くよ!」
森より猛き流星が飛来した。
愛馬、星星。主に応え、風のごとくひたすらに疾く疾く。
弱者を追い回すことに夢中になっていた竜鱗兵に逃れられるはずもなく。
右に愚鈍な兵あらば偃月刀で薙ぎ払い、左に荒ぶる兵あらば槍でその胸を突き貫く。
孫・リア(勇武と炎を胸に秘めて・g03550)は無双の肩書を欲しいままに戦場を駆け蹂躙する。
平地の馬に抗える兵なし。
獣道を行くごとく、竜頭の肉壁死に絶える。
「くっ、妖精共の増援ではないのかッ!? ゼラザルム様に連絡を!」
「逃がさないわ!」
言葉失くして星星はリアの意を察知。戦場を離れる兵を追い駆ける。
流星は瞼の閉じる間に兵の背をとらえ、リアの振るう偃月刀、千紫が鮮花を咲かせた。
「今だ。背後から一斉にかかれ!」
成程気づけばリアは戦場の端、森との境界にいた。
馬首を変える隙を突こうというか。
「だけど甘い! 星星!」
星星は減速どころか速度をいや増し、森へと跳ぶ。木の幹を蹴り、土を跳ねて、真逆へ方向転換。馬とも思えぬ器用さで逆に竜鱗兵を頭上より迎える。
驚愕。混乱。むしろ揺り動かされた防衛本能により、竜鱗兵たちは棍棒を振るう。
質量のある打撃が少女を襲う。
されど、可憐ながら武を備えた少女は少しも怯むことなく槍、万紅を振るい兵の首を落とした。
成功🔵🔵🔴
効果1【スーパーGPS】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
庵泥芽・寿珠
「やあやあわれこそはアンドロメ・ジュジュ!お前らをぶっ殺すとっても強い剣士なり!死にたい奴から掛かってこい!」
大声で名乗って斬りかかる
敵にも味方にもジュジュの存在がよく分かるようにド派手にね
敵からみたら弱っちそうなのがイキってるから群がるし
だから味方は村人逃がせるよね
「ははは」
でもまあそれも全部後付の理由さ
「ははははは!」
戦だ戦だ腹一杯になるまで食ってやろう
歓喜に震える妖刀達に同調して躍る――しかして心はあくまで空
連中の殺意、攻撃はジュジュにとってはテレフォンパンチ
予告して殴ってるような一撃一撃を無駄なく捌いて、反対の手で同時に奴等の体を捌いてやる
これが、これだけが、ジュジュの空白を忘れさせる
「やあやあわれこそはアンドロメ・ジュジュ! お前らをぶっ殺すとっても強い剣士なり! 死にたい奴から掛かってこい!」
ばーん!
ド派手な登場。
庵泥芽・寿珠(白黒紅白・g03154)は村中に響くような大声で名乗りを上げた。
敵愾心。困惑。期待。
色とりどりの感情が押し寄せる。
嬉しい嬉しい。歓喜歓喜。
純白と漆黒の異様な刀を両手に心躍らせ。
「ジュジュには見える。ジュジュには分かる。……ジュジュなら出来る」
自己暗示のように繰り返す。
リアや恵に手をこまねく竜鱗兵たちは、戦場に似つかわしくない、毛色の違う寿珠へと向かう。
寿珠は迎え撃つため駆け出した。
少女に似つかわしくない洗練された動き。
竜頭の兵士を斬り伏せる。
「ははは」
心に空白があった。
なにもないともいえた。
膨らませた紙風船のよう。
なにかがのしかかれば押し潰されてしまう。
奪われた?
それとも元々?
「ははははは!」
毎日が重い。潰れてしまう。
輪郭がぼやける。
曖昧に、夢現。
じわりじわりと溶けていく。
放り込め、放り込め。
細切れにして放り込め。
空白を埋めろ。
保つために。
「はははははははははははは! いいねぇ、いっぱいだねぇ!」
くぐり、払い、弾き、抉り、流し、跳んで、断つ。
セーラー服を血に濡らし、寿珠はただいま夢の中。
成功🔵🔵🔴
効果1【一刀両断】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
山躑躅・勇子
なるほどなるほど、良い体してるわね…くいでがありそうで何より。
蜥蜴肉は食べたこと少ないけどまぁいいわ、嚙み千切ってあげる!
此方に突撃してくる敵に対し、味方の迎撃に合わせ光使いで大天使【力天使】の光を全力でぶつけるわ。
ただの光でも網膜が焼けかねない程に照らしてあげれば効くでしょうよ!
そのまま怯んだ所を念動力で抑えつけ、ヒーリング光線を放つ
村人や味方の傷を癒し、クロノヴェーダに対しては強制鎮静化を齎す力天使の奇跡を全開で放つわ
…めっちゃ疲れるのが欠点なのよねこれ!
というわけで、我慢できるよう身動きできなくしてあげるから、寄越せ、肉。
弱肉強食の最後を教えてあげるから、食わせろ、肉。
…喰わせろ!!
「なるほどなるほど、良い体してるわね……くいでがありそうで何より」
乱戦の最中、山躑躅・勇子(捕食系女学生あるいは仮面蛮族・g02638)は空腹を感じながら、体に宿る天使の力で竜鱗兵たちと戦っていた。
飢餓が内に秘める力の呼び水となり、力天使の光が実体と化して竜鱗兵を押し潰す。
筋骨隆々の兵士をも身動きできない暴激の奇跡。
「蜥蜴肉か、うぅん……」
美食家を気取るつもりはないが、竜鱗兵の薄黒の肌はいかにも大味そうだ。
「いよいよお腹も減ってきたし、そろそろ終わりにしてあげる!」
勇子はとっておきの切り札を解き放つ。
ヴァーチャージ・ヒーリング光線。
力天使の権能を引き出す奇跡の光。
「……めっちゃ疲れるのが欠点なのよねこれ!」
網膜を焼き尽くす激烈な光の奔流が竜鱗兵を吞み込んだ。
「ひとまず、ここまでね」
勇子は弛緩の息をついた。
戦場にはリアや恵、寿珠の姿が見える。負傷はあるだろうが、無事なようだ。
赤いルージュを塗り重ね、村は今や血花の園。
鼻をつく鉄の匂い。
……ああ、なんて美味しそう。
貪食を促す興奮に心躍らせ。
光の嚆矢で地面に縫い止めた瀕死の竜鱗兵を見下ろす。
食欲を肯定しろ。
食べて、自らの肉とすることで勇子は生き残ってきた。
助けを求めるだけでは、活路は見出せない。
求め、抗え。
嗜虐な侵略者から奪い返せ。
「責めるつもりはないのよね。世の中は弱肉強食ってことでしょ」
紫の瞳が妖しく揺れる。
既に足の下の竜鱗兵は敵として映っていなかった。
「私が言いたいのは一つだけ……喰わせろ!」
成功🔵🔵🔴
効果1【活性治癒】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
庵泥芽・寿珠
「駆け抜ける……!」
ドラゴンはそこか
ドラゴンはそこか
ドラゴンはそこか!
「どけーーー!」
呼吸を整え突貫する
邪魔をするなら容赦はない
結局さっきの連中と変わらない
力任せに呪いを上から叩きつけてくるだけ
「見え見えなんだなぁ!」
一体多数での戦場の駆け方を妖刀に教えてもらう
密集してるところに突っ込んで互いを叩き合ってもらうのもいい
「足」
斬るよ
「手」
斬って斬って
「頸!」
斬りまくる!
樵のジュジュのお出ましだ
そこのけそこのけ根っから斬るぞ
全く見上げた忠義だけどさ、薪になっても保っていられるのかな
「ジュジュは大抵の仕事は楽しめるよ」
根比べといくか樹木さん達
しつこいよージュジュは
「根絶やしにしてやんよ!」
村を襲撃する竜鱗兵は倒した。
けれど、軍勢を率いるドラゴン、毒嵐竜ゼラザルムは健在であり、護衛する樹霊竜鱗兵も控えている。
竜を撃退しなければ騒ぎは終わらない。
庵泥芽・寿珠(白黒紅白・g03154)の目的も竜にあった。
連絡が途絶えたからか、様子を見に来た兵を視認した寿珠は駆け出していた。
ドラゴンはそこか!
奴らの帰するところに竜もいるはずである。
「どけーーー!」
敵中へ迷わず突っ込む。動き方は二振りの妖刀が教えてくれる。
「見え見えなんだなぁ!」
鉈を振り上げた兵、斜め前に跳びこみざま斬りつけ。
「足」
振り向いた兵の視界を横切り、二の腕を斬り上げる。
「腕」
不用意に近づいていた他の兵の顔を踏み台にして、半月を描くように刃を兵の頭頂部へ振り下ろす。
「頸!」
樹霊竜鱗兵は相当にタフだ。一体一体が大樹のように頑健であり、主命を守るべく実直である。
個の力量差を悟りつつ、主への接近を禁ずる緊密な陣形をとり、前に進むをよしとしない。
ふと違和を感じると、寿珠の指が厚い樹皮に覆われていた。
樹化の呪詛が心臓目がけ四肢を這い上ってきている。
笑えた。
「はははっ、根比べといくか樹木さん達。ジュジュがジュ樹になるかなー全部なくなるのが先かなぁ。しつこいよージュジュは」
樵のジュジュのお出ましだ。
そこのけそこのけ根っから斬るぞ。
樵の歌を歌えや、ハイホー。
「根絶やしにしてやんよ!」
楽しい楽しい。
伐採伐採、樵の時間。
苦戦🔵🔴🔴
リユラ・ベルスーズ
🕊アドリブ共闘歓迎🕊
あわわ、さっきのにも負けないこわい敵さんなのです
…でも、引くわけにはいかないのですっ
おまえを倒して、ドラゴンもやっつけるのです
妖精さんのためにも!
鴉も一緒に頑張るのですよ!
草に絡めとられても、お歌なら届くのです
絡まる草を踊るように切り裂いて敵に【誘惑】を掛けながら
そのままの勢いで刃で斬りかかるのです
リユのお歌と鴉の切れ味
ぞんぶんに楽しんで行ってください、なのです!
リユラ・ベルスーズ(夢唄う灰色鴉・g00087)は目の前の光景に圧倒されていた。
樹霊竜鱗兵の群れは小柄な彼女にとっては巨大な壁のようである。
更には、毒々しい花々や歪に絡み合った樹木の砦がそびえ立つ。
その物々しい圧迫感たるや手の震えを禁じ得ない。
「あわわ、さっきのにも負けないこわい敵さんなのです」
そして、なにげに寿珠も怖い。血まみれ哄笑、歌いながら斬りまくり。脳内麻薬出てる?
(「……でも、引くわけにはいかないのですっ」)
「おまえたちを倒して、ドラゴンもやっつけるのです。妖精さんのためにも!」
逃げ出したくなる気持ちを抑えて槍琴、月夜鴉を握りしめる。
「鴉も一緒に頑張るのですよ!」
と、決意の瞬間。
グワシャ。
生長した毒花が、無数の蛇の群れのように背後からリユラへと殺到した。
一つ一つは大したサイズでもない花々だが、植物であるにも関わらず有する毒牙は怒涛の貪欲。
少女の柔肌に牙を突き立て、皮下に注入された毒が細胞を崩壊させ、グズグズに爛れさせる。
目を覆いたくなるような無惨な未来が、訪れるかと思いきや……。
「始めます。天使さまに捧げる四行詩、序章」
リユラは毒牙を避けていた。
踊るように回り、毒花の蔓を切り裂く。
瞳を閉じて、陶酔の境地。
しかし、まるで全てが見えているかのようにいなし、払い、切り捨てて。
鈴のように澄んだ歌声に想いを込めて、月夜鴉を天に奉じる。
「アガ、ア?」
その呪われた刃先は樹霊竜鱗兵の胸の急所を正確に貫いていた。
「まだまだいきます。リユのお歌と鴉の切れ味。ぞんぶんに楽しんで行ってください、なのです!」
成功🔵🔵🔴
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
テスラ・クルイーロ
森に迷い込んだ挙句、空腹で食べる物を探しながら彷徨っていたらトループス級の敵に遭遇したよ。
「・・・お腹空いた・・・はやく倒さないと・・・」
お腹が空くと力が出ないから、ここに来るまでに持ってきたお昼ご飯を全部食べた挙句、おやつを持ってき忘れたから焦っているよ。
「はちみつの香りがするよ・・・はちみつ・・・どこ
・・・?」
森の中の蜂蜜の香りを嗅ぎつけて、食欲が力に変わり、持っている一番強力なパラドクスで戦う決意がみなぎるよ。(ちなみに戦いが終わった後に蜂蜜を探し出そうとして蜂さんに喧嘩を売って返り討ちに遭うことになるよ)
妄想気味だけど、味方に迷惑をかけないように協力するよ。
テスラ・クルイーロ(ブラックホール少女・g04486)は大変困っていました。
とてもお腹が空いていたからです。
「……お腹空いた……はやく倒さないと……」
一人はぐれ、森で迷うこと十数分。
ここに来るまでに持参した食糧は全部食べた挙句、おやつを置き忘れてきたは痛恨の失策。
空腹感による焦燥感。
「はちみつの香りがするよ……はちみつ……どこ……?」
周囲を見回すと、スイセンぽい花と目が合う。いや、花に目なんてないけど。
「どこ? はちみつ……」
「おそらくむこうです?」
「そっか。ありがと……」
蜂蜜に目がくらんで進むが、匂いはすれども一向に見つからない。
彷徨う中、たくさんの食欲をそそる匂いと出会った。
蜂蜜、リンゴ、ブドウ、キャベツ、黒スグリ……。
この森は見た目以上に実り豊かであるらしい。なぜかそのものは見つからないけれど。
「ここ、どこ……?」
「豊穣の森というですよ」
独り言を聞きつけた花が親切に答えてくれた。
お礼を言って再び歩く。あ、食べ物のある場所を聞けばよかった。
ふと、小さな人影を見た気がした。
なんだろう。でもあれは食べたらいけない気がする。
更にさ迷っていると突然現れた少女に驚かれた。
「こんなところでなにしてるのよ!?」
先行していた仲間だ。
たしか、名前は山躑躅勇子。
「この森……おいしい匂いがいっぱいだよ……?」
「え、どういうこと!?」
その後、遭遇した敵を勇子と協力して倒した。
がんばったよ。
苦戦🔵🔴🔴
斎藤・霧嗣
「ボスは毒竜か……厄介だねえ、全く」
村付近の森へ潜み、敵への攻撃機会を伺う
森に村人が居る可能性を考慮し、パラドクスは復讐の刃
手榴弾を作り、村の仲間に敵の意識が向いた隙に投擲、即移動
壁を作れないのが心細いが、森を罠地帯にされるのは拙い
仲間に攻撃が当たらないよう、此方に意識を引き付けすぎないよう注意しながら援護しつつ村人の捜索も並行で行う
もし村人を発見したら
「今は危険だが、村は仲間が守ってくれている。終わったら迎えに行くから、泉で待っていてくれないかい?」
何とか口元を緩めて伝え、避難を促す
親玉が暴れ出したらこの一帯は危険過ぎる
無理そうであれば、心の中で仲間に謝りつつ戦場を迂回して避難所へ連れて行く
元野・ジゾー
子供が超めっちゃ気になる。
ってか、聞いたからには放っておけない。
でも敵も相手にしなければ危険が広がる。
同時だ、同時だにやるには……!
フライトドローン!
泉に向かって女の子を探して親御さんのとこまで連れてこい!
連れてこられないなら見つけるだけでいい。
安全かどうか解ればそれで!
俺はこのなんか……これまた強そうなヤツを相手にする。
足元になんか咲かせるんだって?
なら下手に動かないで攻撃するかね。
練習あんま出来てないしぶっつけ本番だけど!
頼むよー、そこそこ当たってくれよ!
威力が微妙でも、ああいう罠や地形を利用する奴等は動かせればそれでいい。
待ちガナントカには飛び道具で根競べ、昔からの戦法だよねえ!
山躑躅・勇子
なにあれ、食べ応えなさそうね…薪にすれば、良い燻製が作れるかしら…ん?娘さんが一人行方不明?
……先に言いなさいよそう言うのは!?
ええいしょうがない、捕食技巧全開で行くわよ!
力天使の光を身体強化に回し、森の中を疾走
要救助者の捜索を第一に、見かけた敵にはシュリケンショットの連射で対応
木々が絡み合う前に全部伐採してやるわ
身を隠すものを切りつくしながら肉薄し、急所を噛み千切る捕食の一撃を見舞ってやるわ
速攻で食って速攻で離脱!お腹壊しそうだけど人命第一!
もし万が一にでも女の子や味方が襲われてたら?
そりゃもう仮面蛮族、悪党に怒りの必殺光線アローバスター発射よ。
子供を襲う輩に慈悲も未来もないわ、焼け落ちろ。
子供を探しに行くか、敵と戦うのを優先するか。
元野・ジゾー(整髪料はワックス派・g02885)は逡巡し。
(「子供が超めっちゃ気になる……ってか、聞いたからには放っておけないだろ」)
しかし、敵も放置してはおけない。
同時だ、同時にやるには……!
ジゾーが悩み、たどり着いた方法とは。
「フライトドローン! 女の子を探して親御さんのとこまで連れてこい!」
連れてこられないなら見つけるだけでいい。
安全かどうか知ることができれば。
期待をこめて木々の向こうへと消えていくドローンを見送った。
「……ん? 娘さんが一人行方不明? ……先に言いなさいよそう言うのは!?」
山躑躅・勇子(捕食系女学生あるいは仮面蛮族・g02638)は一も二もなく駆けだしていた。
身体強化された体で森を疾走する。
探すあてはない。けれど必ず見つけ出してみせる。
勇子の脳裏に弟妹の顔がよぎる。姉としては幼い子供を放ってはおけない。
されど、森は迷宮。
闇雲は時間を食い潰す。
「ええいしょうがない、捕食技巧全開で行くわよ!」
パラドクスも活用。
やがて、勇子は幼い少女を見つけ出したが、それは銀髪の妖狐。
ディアボロスのテスラだった。
「なんでディアボロスが迷子になってるのよ!?」
「ボスは毒竜か……厄介だねえ、全く」
斎藤・霧嗣(黒炭・g03518)は森に潜み、援護に動いていた。
毒嵐竜はその名のごとく毒特化。
またその配下の樹霊竜鱗兵も毒や植物の扱いを得意としている。
見通しが悪い森を、毒や罠だらけにされるのはいかにも味が悪い。
安全装置を外し手榴弾を投擲。すぐさま身を隠す。
直撃せずとも意識がそれればいい。
寿珠たちが戦いやすいように。
あのときのように年若い彼女らに前衛を任せるのは心苦しいが……。
ふと、視界の隅を影がよぎる。
(「フライトドローン……泉の方に向かっているのか」)
援護を続けながらドローンを追う。
すると、偶然大きな樹のうろを見つけ、その中をのぞくと、エルフの少女が耳をふさぐような格好で隠れていた。
(「ああ、この子が元野さんから連絡のあった……」)
迷子の村の子供か。足を挫いているようだ。
泉に向かう途中、村の襲撃に怯えた動物に驚いてケガをしてしまい、ここに隠れていたのだった。
大したケガではない。活性治癒の効果で瞬く間に治った。
「おじいちゃん、だれ?」
「おじい……」
コホンと咳払いして気を取り直し。
「今は危険だが、村は仲間が守ってくれている。終わったら迎えに行くから、泉で待っていてくれないかい?」
親玉が暴れ出したらこの一帯は危険過ぎる。
なんとか口元を緩めて伝え、避難を促すが。
「おじいちゃんは一緒にいてくれないの?」
勇気を出して一人で避難するには幼すぎたか。パラドクスの効果はあるだろうが。
霧嗣は心の中で仲間に謝意を示し、少女を抱き起す。
ドローンと合流してからは少女をそちらに移して、少女を乗せてゆったり飛ぶドローンを守りながら避難場所へと向かう。
「ねぇ、おじいちゃん。名前はなんていうの? 私はね、ロリエーラ。ファティリティーのロリエーラ。ねぇねぇ、教えておじいちゃん、おじいちゃんてば」
「あー、うん。あのね……」
言いかけ、霧嗣は少女をドローンから下ろし茂みに隠れた。
きょとんとする少女にしゃべらないよう合図する。
戦場は迂回したつもりだったが、敵に遭遇してしまった。
霧嗣はそれをいち早く察知したのであった。
少女は恐ろしい竜鱗兵の姿に怯えて今にも泣きだしそうだ。
まだ気づかれていないようだが……さてどうするか。
「待て待て待て待て、待ちなさーい!」
勇子は、その窮地に颯爽と登場した。
天使の光で作られた、シュリケンショットが竜鱗兵の行く手を阻む。
兵の注意は勇子に向いた。
竜鱗兵の足元からねじれ絡み合う木々が生えだして、鬱蒼とした木々の砦を作る。
勇子は木々を切り飛ばしながら、果敢に敵の懐へと侵入する。
「……あー、さっき見た気がする……」
テスラは霧嗣がかばう少女を指さしつつ、飯テロ催眠ガスの舞いを発動。
「子供を襲う輩に慈悲も未来もないわ、焼け落ちろ」
遂に敵のもとへたどり着いた勇子は、至近からアローバスターを引き絞る。
収束する光。
煌々燦然。
蓄積された光が竜鱗兵の防御ごと貫き、敵を焼き尽くした。
「なんだなんだ。なんの光!?」
視界の向こうに天へと昇る光を見ながら、ジゾーは毒花の群れから逃げ惑う。
汚染された毒の大地。
狂喜乱舞する寿珠と奉唱演舞するリユラと共に樹霊竜鱗兵を滅ぼし続けた。
もういい加減いいだろ、と言いたくなるくらいの戦いを経て尚。
竜鱗兵が動く壁のように迫りくる。
「頼むよー、もう倒れてくれよー」
敵の頑健さに辟易する。
毒や罠にかからぬよう最低限の足運びで攻撃を避け続けたが、疲労は確実に蓄積し追い詰めてくる。
わずかな油断。ささいな誤差。
積み重なって脅かす。
だが、ここでこらえると決めた以上はやり通す。
「へへ……」
軽妙な笑みを浮かべながら、玉のような汗をぬぐう。
「待ちガナントカには飛び道具で根競べ、昔からの戦法だよねえ!」
ポケットから取り出した小型爆弾を宙に投げ、思いっきり蹴りつける。
何度目かもわからない爆発が竜鱗兵の頭を吹き飛ばし巨体が地面を揺らした。
寿珠が最後の一体の頸を断ったのを見届けると、ジゾーはその場に尻から座り込んだ。
「あーしんどー!」
間もなく迷子の少女保護の報がもたらされ。
ついつい気が緩み、笑いがこぼれた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【操作会得】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【温熱適応】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV3になった!
リユラ・ベルスーズ
🕊アドリブ連携歓迎
これが…ドラゴン……
初めて見たのです
おっかないけれど、がんばって立ち向かうのです!
うう、毒攻撃は苦手なのです
でも痛いのも苦しいのも慣れているのですよ
【活性治癒】【ガードアップ】で出来るだけ毒の痛みと傷には耐えつつ
攻撃の手は緩めないのですよ
蝕むのならこちらもお手のもの!
鴉、まだまだがんばるのですよ!
スピードを生かした【エアライド】の多段攻撃で
うろこの少ないところや防御の薄いところを狙って
出来るだけ多く傷を負わせることを目的に攻撃してゆくのです
目やお口、翼の飛膜あたりがねらい目でしょうか
【腐食】の傷で少しでも蝕んで、動きを鈍らせられるよう
がんばるのです!
山躑躅・勇子
なにあれでっかいわね……てか、土壌汚染とかこれ洒落にならないじゃない
【念動力】&【結界術】
地面の中を走る汚染を念動力の膜を作って押し留めるわ!
大自然は人間が生きる為に必要不可欠な物よ、それをよくもまぁ…食らい尽くしてあげるわ、このドラゴン肉が!!
皆空から攻撃してるでしょうから、私は土壌の汚染を防ぐことに徹するわ。
汚染を防ぎつつ、敵の足回りをシュリケンショットで攻撃し地面に少しでも足を触れさせない用に試みる
やってやるわよ、子供がいる以上仮面蛮族はどんな無茶も押し通してやるのよ!
敵の動きが鈍った所で、ぶっ放すわ。
光り輝く両腕を突き出し放つ、これぞ必殺!代名詞!!
受けてみなさい、ヴァーチャージ光線!
「まさか竜鱗兵どもが倒されるとはな。やつらではないようだが……」
禍々しくも雄々しい毒の竜。
毒嵐竜ゼラザルム。
彼はディアボロスたちを睥睨し、人間くさく鼻で笑った。
「ふん。まだ時を要するか。どれ、気分もよくなってきた。暇潰しに相手をしてやろう」
「あれが……ドラゴン……初めて見たのです」
リユラ・ベルスーズ(夢唄う灰色鴉・g00087)は最初、それが生物だと認識できなかった。
生き物というには、あまりにも巨大すぎた。
脳が現実を拒否している。
でも存在しているのだ。
目の前にいる。
「なにあれでっかいわね……」
遠目にもわかる圧倒的存在感。
あれが敵。
必滅の怨敵、クロノヴェーダ。
山躑躅・勇子(捕食系女学生あるいは仮面蛮族・g02638)は大地が穢れ始めているのに気づく。
毒嵐竜はまだ攻撃を始めていない。
ただそこにいて、戦意を固めた。
それだけで土地が呪毒に侵される。樹霊竜鱗兵の比ではない。
「……てか、土壌汚染とかこれ洒落にならないじゃない」
この妖精郷は豊穣の森と呼ばれているらしい。
実り豊かで花々も活き活きとしているここが毒によってどんな過酷で劣悪な土地になり果ててしまうのか。想像するだに耐え難い。
(「おっかないけれど……」)
リユラはぎゅっと槍琴の柄を握る。
「がんばって立ち向かうのです!」
リユラは内より湧き上がる恐怖を払い竜へと駆ける。
汚染された大地。臭い立つような呪毒。
瘴気の海を駆け抜けて竜へ。
神蝕呪刃。
吹きつける風のように竜の肌を切り裂いて。
「む。鱗のないところを狙うか」
目で追う竜を翻弄するように宙を踊り、駒鳥のように竜をついばんで。
「小賢しい!」
棘持つ尾がムチのようにうなってリエラの体を吹き飛ばした。
「大丈夫!?」
勇子の声に頷き、立ち上がる。
苦痛には慣れている。この程度大したことはない。
むしろ。
傷つき戦うことを選んだのは自分。
そう。自分で選んだのだ。
「蝕むのならこちらもお手のもの! 鴉、まだまだがんばるのですよ!」
月夜鴉に語りかけ、更なる力を解放。
口の端に滲む血をぬぐい、再び宙へ。
仲間たちと戦い続けてきたことでパラドクスの残留効果が蓄積している。
戦場はディアボロスにとって非常に整っている。
連戦による負傷。流血。疲労。倦怠。
加えて極度の飢餓。
されど、気分はいつになく高揚している。
「……食らい尽くしてあげるわ、このドラゴン肉が!」
地面を走る毒を膜で押しとどめるイメージ。
念動力と結界術とをフルドライブ。
血管が膨張する。脳の負荷が頭痛となって、思考が混雑する。
裏腹に体はまるで自動的に動く。地を駆けながらシュリケンショット。
体も頭もフル稼働。苦しい。いや楽しい?
自らの感情すら把握できないが。
「やってやるわよ、子供がいる以上仮面蛮族はどんな無茶も押し通してやるのよ!」
高濃度の毒を含む風砂が体を押し飛ばそうとする。
敵は格上。その身に喰らったクロノヴェーダが告げる。
格上の相手をどうにかしようなどおこがましいのかも知れない。けど。
「これぞ必殺! 代名詞! 受けてみなさい、ヴァーチャージ光線!」
突き出した両腕から、破壊をもたらす力天使の光を解き放った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【腐食】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
アリシア・グレンヴィル
ネメシスモード、解放。ドラゴンを屠る力を、私に。
敵が地を汚染してこちらを害するというのなら、私は空を行きましょう。
【フライトドローン】や【エアライド】を駆使して空を駆け、多少の毒や傷は【活性治癒】に任せて無視です。
ドラゴンの頭上を取ったのなら、後は大剣を振り下ろすのみ。ドラゴンへの恨みと血にまみれた一撃、≪屠竜撃≫をぶち込んであげましょう。
アリシア・グレンヴィル(亡国の騎士・g00397)はこの瞬間を待っていた。
知恵、稽古、実戦。
すべては故国を滅ぼせし怨敵ドラゴンを根絶やしにするため。
刃は竜の首をとるために磨いた。
肉体は竜を屠るために鍛えた。
赫怒は竜に下すために蓄えた。
「ドラゴンを屠る力を、私に」
勇敢なりし英霊。哀れなる亡国の民。
今一度力を貸して欲しい。
竜に一撃を叩き込むためならばこの身を顧みぬ。
竜の鱗が肌を削り、毒が体を蝕もうとも、アリシアは鋼の意思を持って竜に突撃する。
「脆弱なるものよ。身の程を知れ!」
竜の息吹がアリシアを直撃する。
一息で人を死に至らしめる猛毒。
体は焼け、臓腑は腐り、肉が崩れ落ちる。
その前に。
一瞬でも早く、漆黒の大剣を竜の頭上に振り下ろす。
「らああっ!」
アリシアは宙を跳び、慣性の法則を無視した軌道を描き、屠竜撃を放った。
確かな手応え。
しかし、知っている。
このおぞましき生き物のしぶとさを。
この程度のことで散っていた人々の恨みが晴れることなどないことを。
この程度の量の血で深淵にも達する罪業を贖えぬことを。
「ならば、何度でもこの剣、振るってあげましょう」
苦戦🔵🔴🔴
孫・リア
さぁいよいよドラゴン退治ね!龍じゃないから退治しても大丈夫!だって貴方は守護者でも傍観者でもないからね
たとえドラゴンでとても大きくても頭や背中そして羽根は弱いはずよね?
【エアライド】で高く飛んで、飛んでも届かないところには【フライトドローン】呼んで運んでもらいましょう!
あの吐く毒には気付けないと…!もし当たったりして傷と毒は【活性治癒】で即座に癒やしていくわよ!
敵の背中や羽根や頭上についたらパラドクスを使用!【薙ぎ払い】も使って攻撃、特に羽根はオーラで出来た狐の尾の貫通撃を放って致命傷を追わせて飛べなくしちゃいましょう!
【アドリブ共闘歓迎】
「さぁいよいよドラゴン退治ね! 龍じゃないから退治しても大丈夫! だって貴方は守護者でも傍観者でもないからね」
孫・リア(勇武と炎を胸に秘めて・g03550)を乗せ、星星は空を駆ける。
宙を蹴り、ドローンを利用して、竜の頭上をとる。
狙いは頭、背中、そして翼。
優れた騎兵は一瞬の邂逅を逃さない。
リアは偃月刀、千紫で竜の鱗を斬り裂く。が、浅い。
「星星、もう一度だよ」
地面に着地。
足を止めず毒のぬかるみを跳ぶように走る。
次々と着弾する毒塊。
リアと星星は背に目があるかのように進路を変えてそれらを避けた。
進路反転。勢いを保ったまま、再び竜へ。
高速で流れ過ぎる風景。
狭まる視界の中ではっきりと竜が見える。
星星には伝えずとも通じていた。
鞍の上に立ち、舞う。
「見惚れちゃう? けどそれが命取りよ!」
狐舞。
左右に持ちたる千紫万紅、弧を描くは狐の尾。
三つの鋭刃は鉄壁をも穿つ、
美技精彩。
毒嵐竜は左の翼の皮膜を激しく傷つけられ、怒りの咆哮を上げた。
成功🔵🔵🔴
効果1【狐変身】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
峰谷・恵
「仮にもドラゴンなら、数で不利でも卑怯なんて泣かないよね?」
他のディアボロスと可能な限り連携を取る。
エアライドで敵に突撃を仕掛ける最適ルートを見つけ、敵が他のディアボロスへ攻撃を仕掛けるかディアボロスからの攻撃を受けるかした隙に突撃を仕掛け竜骸剣によるLUSTSLASH!を叩き込む。
敵の反撃は後ろに跳びながらLUSTオーラシールドで受けて吹き飛ばされることで衝撃を逃し、エアライドの空中追加跳躍と飛行魔術式で体勢を整え受け身を取り着地。
その後は再度突撃、敵の一番深い傷口に竜骸剣を突き刺し、闘気を集中させたLUSTクンフーブーツの蹴りを竜骸剣の柄頭に叩き込んで更に竜骸剣を押し込む
元野・ジゾー
出たよ。ドラゴン。誰がどう見ても。
いやあ、もうね……超めっちゃ怖いんですけどー?!
ドラゴン相手に戦うとかそもそもどうするのよ。
こう、特殊部隊の使う重火器とかいるんじゃないのフツー!
……と、まあギャン泣きしても仕方ないよね。
土壌を毒で汚染するってヤバいな。近づけなくない?
もうこれ遠距離からちくちくやるしかなくない?
って思ったらなんか吐いてきたー!
ドラゴンらしい攻撃だ!
取り敢えず逃げよう!
風上に向かってぐるっと回りこもう!
あわよくば後ろから攻撃したい。
下手に狙うよりとにかく攻撃だ。当たったらモウケぐらいの勢いで。
仲間もいるんだ、大丈夫だよ!
あ、やめて毒しんどい、苦しい!げーほげほッ!まずいさかな!
遠遠・忽
アドリブ・絡み歓迎
「ドラゴンブレスの対処法……?」
「知っとるか?ドラゴンブレスには大抵回数制限があって、普通はその半分までしか使わへんのや」
「半分は温存して命が掛っとる時とかにしか使わへんのや」
「……つまりこの知識は今は役に立たへん!」
まあ、口から吐くんやからある程度距離をとって攻撃を受けへんことを
優先して援護攻撃かな
【フライトドローン】と【エアライド】も駆使して立体戦闘や
【能力値アップ】【ガードアップ】【反撃アップ】でカウンター主体
攻撃には百鬼斉唱を使って物量戦や!
ちくちくちくちく攻めては離れ攻めては離れ
イライラさせたるわ~
斎藤・霧嗣
「敵がドラゴンともなると、全く現実感が無いね……」
ゲームの世界に迷い込んだような感覚
恐れはあるが、半ば麻痺しているのか
毒の影響を考え、極力風下に村や仲間が居ない位置を選び、パラドクスで陣地形成
篭って軽機関銃で敵の気を引く
仲間の攻撃を支援し敵の追撃を牽制
即席でも連携出来れば少しは動き易い筈
村を守り仲間が遮蔽に使えそうな位置を見極められたら、セルフクラフトで壁を作成
相手がでかければ部位を狙い易い可能性がある
可能な限り片翼を狙い続け、早い内に飛行能力を奪いたい
それを鬱陶しいと感じて此方を狙って来るならーー
まあ、覚悟の上だ
さっきは若い子達に正面攻略を押し付けたし、少しくらいは身体を張る必要があるだろう
音は衝撃だ。
暴風のような竜の咆哮でもって元野・ジゾー(整髪料はワックス派・g02885)はそれを実感した。
「いやあ、もうね……超めっちゃ怖いんですけどー?!」
圧倒的存在感。
威圧的な巨躯に、災害のような息吹。
人の敵う存在ではない。
「ドラゴン相手に戦うとかそもそもどうするのよ。こう、特殊部隊の使う重火器とかいるんじゃないのフツー!」
と、ギャン泣き。
竜は強い。仲間たちが盛んに攻撃するも意気軒高。翳りを知らない。
「……と、弱音はいても仕方ないよね」
ジゾーは竜の吐く毒塊を避けて背後へ回り込む。
仲間たちの激しい攻撃のおかげでこれは容易だ。
「よいやさ!」
超バクレツ脚。
ポケットより取り出した小型爆弾を竜めがけて蹴りつける。
何度となく蹴りつけた爆弾は、遂に竜の顔面に命中。
「よっしゃ! ジャストミートッ!」
ギロリ。
思いがけない痛打に竜が剣呑な視線を向けてきて。
光沢を放つ毒液の塊からジゾーは悲鳴を上げて逃げ惑う。
ジゾーが飛び込んだ塹壕で。
「土壌を毒で汚染するってヤバいな。ブレスも凶悪! これ近づけなくない?」
「相手は格上ドラゴンさんや。ある程度は我慢せんとなぁ。それよか頭ジュージューいっとるで?」
遠遠・忽(抜きっぱなしの伝家の宝刀・g00329)はひょっこり顔を出して竜の動きを観察。
ここで忽のワンポイントトリビアのコーナー。
「知っとるか? ドラゴンブレスには大抵回数制限があって、普通はその半分までしか使わへんのや」
「なにー? そうなのか!?」
「半分は温存して命が掛っとる時とかにしか使わへんのや」
「ん? 半分と半分で、えーと、つまり?」
「……つまり、この知識は今は役に立たへん!」
「なんだってー!? ……あ」
揮発性の毒が翼の起こす風にのって塹壕の中にまで流れ込む。ボフンボフン。
「あ。やめて毒しんどい、苦しい! げーほげほッ! まずいさかな!」
「こらあかん! 立体退避ー!」
多くの仲間と同じく、忽は宙を移動。
リアたちに気を取られているところへすかさず攻撃準備。
「ちょいと出て来て、力貸してや!」
百鬼斉唱。
妖怪変化の記憶を呼び起こし現出させる。
魑魅魍魎、がらくた楽器の付喪神、なんたらウォッチの妖怪どもが「忽太郎ど~ん」一反木綿と、竜へと突撃。
近年はユーモラスな描写で知られるが、一反木綿は本来人を襲い、窒息死させる危険な妖怪。
竜にすらまとわりついて。
「今がチャンスばい」
精神集中。思考加速。四則演算。
峰谷・恵(フェロモン強化実験体サキュバス・g01103)は仲間の作り出した隙を逃さない。
加速する世界で視覚化された最適なルートをたどり、竜の喉元へと喰らいつく。
毒塊?
ブレス?
可能な限り力を速さへ変換した恵には、問題にならない。
飛来する全てを置き去りに、竜の首を一閃。
「視えた……そこぉっ!!」
LUSTSLASH!
恵の一撃は金剛に比肩する竜鱗すら切り裂く。
「今がチャンスなのです」
「もう一回! ヴァーチャージ光線!」
ひるんだところへ一気呵成。
リユラと勇子が追撃をかける。
宙から真横から多角的な攻撃が竜の余裕を削ぎ。
「仮にもドラゴンなら、数で不利でも卑怯なんて泣かないよね?」
「くっ、チョロチョロと小うるさいハエどもめ!」
ムキになるのは焦りの証。
しかして毒嵐竜は、アリシアからの大振りの一撃を受け、姿勢を崩しながらも恵への狙いを外さなかった。
テイルスラッシュ。
遠心力を加えた、しなる竜尾が横薙ぎに恵を襲う。
(「避けられない!」)
瞬時に理解し、後方へ跳躍。
LUSTオーラシールド。桃色の闘気の盾を緊急展開。
エアライド。更に跳躍。
直後。
衝撃が全身に走った。
一瞬思考が飛んだ。自分の身になにが起こったのか理解できない。
視界が滲み、歪んで、天地逆転。
骨という骨がすべて粉砕されたか、という錯覚。
次いで先よりかは小さな衝撃がいくつかあり、眩惑の中、激痛と共に自分がまだ生きていることを知った。
「敵がドラゴンともなると、全く現実感が無いね……」
斎藤・霧嗣(黒炭・g03518)は塹壕を背にひとりごちる。
ゲームの世界に迷い込んだような感覚。
恐れはあるが、半ば麻痺しているのか。
強大すぎる敵に。現実離れした現状に。
「ほらほらこっちやこっちー」
形成した陣地を利用し、忽がかくれんぼ。
ちくちくと攻撃を繰り返していて、あれは竜もたまったものではないだろう。
壁を遮蔽に身を隠し、軽機関銃を掃射する。
動いた先を撃つように、弾丸をばらまく。
狙いは翼。リアが大きく損傷させた左の翼。
「同じところばかり、鬱陶しい……!」
竜がこちらを見た。
視線を感じ、わざと遮蔽から飛び出し塹壕へ飛び込む。
その刹那。
「油断大敵! だよね!」
リアの狐尾が更に片翼を貫いた。
「ぐぬぁぁ! おのれ、おのれ! 下等生物がぁぁ!」
気の弱い者なら卒倒しかねない絶叫。
(「ああ、こわいこわい」)
霧嗣は長く息を吐いて呼吸を整えることに集中して、気を紛らわせる。
すると、視界の端で少女が吹っ飛ばされてきたのが見えた。
「……ッ!」
走り寄って恵を回収。塹壕に引き入れる。
「まだ……いけるよ!」
血を流し、端正な顔を苦痛に歪めながらも立ち上がろうとする少女。
以前共に戦った少女の姿が重なる。
……胸のサイズは全然似ていないけれど。
若者たちばかりが血を流す現状。
彼らはただでさえ、多くの可能性を奪われたというのに。
「……少しくらいは身体を張る必要があるね」
ついさっき、老人扱いされたことを思い出しながら、塹壕を飛び出した。
認めなけれならない。
敵の精強さを。
貫かねばならない。
例え、どれだけ傷ついても。
恵は、不屈の精神力で立ち上がる。言うことを聞かない体に鞭打って、痺れる右手に左手を添えて。
焦点の合わない視界の中で、霧嗣が軽機関銃を中腰に構え竜の正面へと突撃していく。
「ちょっ、霧嗣さんっ!?」
慌てたジゾーの声が響き、直後に小型爆弾が竜の足元へ被弾。
竜が霧嗣の動きに気付かないはずはなく、特別にあつらえた致命の毒を射出する。
「覚悟の上、さ」
毒塊が霧嗣を直撃した瞬間。
恵は飛び出していた。
目指すは一点。仲間たちが傷つけた左の翼の付け根。
鱗のはがれた竜の肉体に竜骸剣を突き立てた。
竜が怒り身をよじる。
振り払われまいと恵は懸命にしがみつき、しぶとい恵へ竜がブレスを吐く。
「やらせたらあかんで!」
忽の号令一つ。魑魅魍魎たちが竜へ殺到し、その中に潜んでいたアリシアが鱗を断つ。
からくもブレスの直撃を免れた恵は空中で姿勢を立て直し、手を使うを諦めて足に闘気を集中する。
「いっけぇぇぇ!」
渾身の蹴りを竜骸剣の柄頭に叩き込み、竜の体内の奥深くまで達した刃は遂に急所をとらえた。
断末魔。
大地の震える音を立てて、竜の巨体が倒れた。
避難していた村人たちが歓声を上げ、その中から妖精の少女が走り寄ってくる頃になって。
疲労していたディアボロスたちはようやくこの恐るべき敵を降し、勝利した実感を得ることができたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】がLV2になった!
【フライトドローン】がLV2になった!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【セルフクラフト】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!
【ガードアップ】がLV3になった!