リプレイ
②竜域ダンジョン探索
テラ・ウィンディア
事前
新宿で光源となる物を幾つか用意しておくぞ
ダンジョン探索だけど…凄いなー地底湖ってなんだか凄くテンションあがるぞ!
ええと…新宿で勉強したけど泳ぐ時は準備体操をするんだったな(んしょんしょ
それじゃ…いくぞっ(ちゃぷん
水の中を進むぞっ…水中の光景も色々確認だ
すいすい泳ぎながら探索を続ける
うん…こういう光景はおれは嫌いじゃないなー
クロノヴェーダが関わらなければ色々もっと沢山探検してみたかったよな…
ちゃんと小島も探すがそれ以外にダンジョン探索のヒントになる場所もないかも探してみる
うん、おれはまだ大丈夫だけど火トカゲなんて種族じゃこういう所は辛いだろうなぁ
修行という意味では有効かもしれないけど…
●
テラ・ウィンディア(炎玉の撃竜騎士・g05848)は広がる地底湖を前に息をのんだ。
(「凄いなー。地底湖ってなんだか凄くテンションあがるぞ!」)
この階層の壁と天井にはユラユラと光が移ろって湖水を照らしていたが、それでも湖の中心部には薄闇が漂う。
しかし、準備は万端だ。
(「新宿で光源になる物を幾つか用意しておいたし。それから、ええと
……。」)
テラは「んしょ、んしょ」と体操を始めた。新宿で蓄えた知識によると、泳ぐ前には準備体操、なのである。
そのあとは、いよいよ地底湖の探索に出発だ。
(「それじゃ……いくぞ。」)
水へはいればちゃぷん、と足元で小さな波が立つ。直にテラは水底を蹴って泳ぎ始めた。
すいすい泳ぎながら、時には水に潜ってみる。この辺りは水中でも壁の灯りがゆらめいて不思議に美しい。そして岸から離れるにつれて薄い闇が広がっている。生き物の姿は何も見えず、ただ自分の動きに連れて水音が流れてゆく。
ひとたび水の上に出れば、薄明の灯りに瞬く暗い水が静かに続いている。
(「うん……こういう光景はおれは嫌いじゃないな―。」)
テラは思うのだ。
(「クロノヴェーダが関わらなければ、色々もっと沢山探検してみたかったよな
……。」)
しかし今は、目的があった。テラは湖の中心部、天井が高く、薄闇が濃くなっているほうへと泳いでいった。
彼女はそこに、幽かな島影をとらえた気がしていた。
大成功 🔵🔵🔵
効果1 【口福の伝道者】LV1が発生! 効果2 【ガードアップ】LV1が発生!
②竜域ダンジョン探索
十野・樞
連絡・アドリブ歓迎
ひとまずは小島を探すのが目標だが
叶う限り周囲の地形も把握しておきたい
【光使い】【結界術】で光を屈折する結界を自身に展開
目立たぬよう周囲に紛れる
簡単な双眼鏡を持ち込み『飛翔』にて上空から偵察
もし仲間を見つけたら【風使い】でこちらの言葉を届け、仲間の言葉を拾うよう努力し簡単にでも連絡し合う
淡く輝く地底湖なんざ幻想的で最高なんで、
何もなきゃ酒でも呑みつつ風景を愛でたいところだが……
生贄島とは、穏やかじゃねえしなあ
ドラゴンともどうも馬が合いそうにもねえ、
奴らにはとっととご退場願うべく
働かせてもらおうかね
●
十野・樞(division by zero・g03155)は水辺を軽く蹴って空中を進んだ。幸い辺りには敵影はないが、樞は目立たぬよう薄闇のわだかまる湖の中央を飛んだ。
光にかくれ闇を纏う様に幽幽たる水を越えてゆく。
そうしながら、樞は持参の双眼鏡を取り出した。ひとまずは小島を探すわけだが、彼は可能な限り、周囲の地形も把握しておきたかった。
この階層の、壁も天井も、淡い光が玄妙にうつろっている。一見自然の岩壁のように見えて、そうではないのは確実だ。しかし発光する以外は壁に一見して異常はなく、樞が見る限り、どこにも通路や扉はない。
(「淡く輝く地底湖なんざ幻想的で最高なんで、何もなきゃ酒でも呑みつつ風景を愛でたいところだが
……。」)
一旦双眼鏡をはずし、酒好きの樞は、思わずそんなことを考える。
(「けど、生贄島とは、穏やかじゃねえしなあ。」)
やがて、樞は暗い水にぽつんと浮かぶ問題の小島を発見した。島の周囲にも、見たところ特別なものは何もないから、これはやはり上陸して次の手がかりを掴む必要があるらしい。
(「ドラゴンともどうも馬が合いそうにもねえ、奴らにはとっととご退場願うべく、働かせてもらおうかね。」)
樞は仲間の姿を探した。何とか連絡をとりあっておきたかったのだが、いずれ小島で他の仲間の姿を確認することができるだろう。
彼は静かに小島へと降りていった。
大成功 🔵🔵🔵
効果1 【飛翔】LV1が発生! 効果2 【グロリアス】LV1が発生!
②竜域ダンジョン探索
不知火・紘希
仲間を追って小島に向かうよ。
探索に行くのは初めてだから、色々準備したリュックを背負って……。新宿島から「マイクロスクーター式キックボード」を持ち込むよ。
水上モードにして、モーターで波を立てないように慎重に。
お迎え?があるなら、ここを行き来してた誰かの影とかないかなぁ。
そうだ。「カラフルなオペラグラス」を使って、周りにダンジョン探索の手掛かりや気になる様子がないか、観察しながら進んでみよう。
うん、キレイな景色だけど…
この先に、モヤモヤを抱えてる火トカゲがいるんだよね。
外の世界にも出られずに、騙して生贄にするなんて、どの世界であってもダメなことだよ。僕もすぐいくからね…!
アドリブ・連携歓迎
●
不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)は、リュックを背負って地底湖を見渡す岸に立った。
壁の灯りが揺らめきつつ地底湖の端を彩っているが、その奥はどこまで続くのか果てが知れない。
紘希にとってはこれが初めての探索だ。背中のリュックには様々な品を詰め込んできた。
これから、仲間を追って小島に向かうのだ。
(「水上モードのマイクロスクーター式キックボードもあるけど、ここなら飛んだほうが機動力はあるかな
……。」)
紘希は岸を離れ、湖上に波などたてぬよう、細心の注意をはらって進んでゆく。水面を滑るように進めば風が気持ちいい。 紘希の黒髪もスイと風に流れる。
(「『お迎え』があるなら、ここを行き来する誰かの影とか……ないかな?」)
そうだ、と紘希は思いついて装備品からカラフルなオペラグラスを取り出した。それで周囲を観察しながら、小島を探す。探索の手掛かりや気になる様子がないか、見落とさないように――。
薄明に広がる湖水。しんと静まった迷宮に紘希はただひとり。他の何者の姿もみえない。
(「うん、キレイな景色だけど
……。」)
薄闇の湖水の中央付近を、紘希も目指した。進めばさらに、黒く濃い島影が近付いてくる。
(「この先に、モヤモヤを抱えてる火トカゲがいるんだよね。外の世界にも出られずに、騙して生贄にするなんて、どの世界であってもダメなことだよ。僕もすぐいくからね
……!」)
大成功 🔵🔵🔵
効果1 【過去視の道案内】LV1が発生! 効果2 【ダメージアップ】LV1が発生!
③竜域ダンジョン固有種族と関わる
十野・樞
連絡・アドリブ歓迎
生贄とはまた、穏やかじゃねえな
確かに「力」を得るには手っ取り早い手段だろうが
結局は邪道の類い、自身を破滅へ追いやる悪手に過ぎねえんだがね
最小限の食物しか村にねえ…か
『友達催眠』で相手の警戒心を宥め
【観察】【看破】で相手の様子を伺いつつ
ヨイショしながら食い物で釣って下層への道筋等の【情報収集】
ここは「ドラ神様」へ至る修行の村か?
俺は少しでも「ドラ神様」にお近づきになりたいと思っているんだが
どう行けばいい?
選ばれた者でも厳しい修行が必要だったか
なら少しでも力になりてえな
第二層の火トカゲの村にあってもおかしくねえようなパンや燻製肉(ジャーキー)、
口を軽くするための少量の酒を差し出す
●生贄島の冒険
湖の中の小島もやはり薄暗かった。本当に小さな島で、十野・樞(division by zero・g03155)はぽつりとかがり火が焚かれた集落にほどなく辿り着いた。
(「生贄とはまた、穏やかじゃねえな。確かに『力』を得るには手っ取り早い手段だろうが、結局は邪道の類い、自身を破滅へ追いやる悪手に過ぎねえんだがね。 」)
樞がそんな事を考えていて、何だか足取りのおぼつかない、一匹の火トカゲに出くわした。
(「最小限の食物しか村にねえ……か。」)
樞は話しかけてみると、火トカゲは何気ない風で近寄ってくる。
(「友達催眠がきいてくれたかねえ
……。」)
樞は火トカゲとあっさり接触し、次にはパンを取り出した。これには、火トカゲはみるからに物欲しそうな様子をみせる。食うか、と手渡してその辺で話し込んだ。
相手を観察し様子を伺いつつ、樞は情報収集を試みる。
「ここは『ドラ神様』へ至る修行の村か? 」
「選ばれし者の村ってね。あんたもか?」
「俺は少しでも『ドラ神様』にお近づきになりたいと思っているんだが、どう行けばいい?」
「自分では行けないよ。お迎えが来るんだな、裏の船着き場にな。」
樞は火トカゲの口を軽くするためにほんの一杯工夫を重ね、ソレはパンを頬張りながら話し続けた。
「舟で行くんだよ。そしたら修行の完成だからもう帰ってこない。」
「選ばれた者でも厳しい修行が必要だったか。なら少しでも力になりてえな。」
「パンおかわりある?」
大成功 🔵🔵🔵
効果1 【友達催眠】LV1が発生! 効果2 【ダメージアップ】がLV2になった!
③竜域ダンジョン固有種族と関わる
ミィナ・セレイユ
【心境】
孤独、空腹、ボクにも経験があるから
火トカゲさん達の気持ちはよくわかるなぁん
特に薄暗い洞窟ではなおさらの事ね
【交渉の準備】
食べ物(穀物、肉、魚、野菜)を潤沢に用意
生ものが好きかわからないから調理済みの物も。
【交渉】
いきなり、食べ物持ってきたよー、も変だから
探検家、冒険家を装うなぁん
・探検に来たんだけど、道に迷ってしまった
・食べ物は潤沢にあるんだけど、
帰り道と危険な道は知っておきたい
食べ物をさりげなくちらつかせながら食欲を引き出して
情報との交換を提示するなぁん
【その他】
・先に来ている人の交渉の邪魔にならない様に配慮
・事情の聞き取りを行って、
物資の提供や、もし望むなら、迎えに来るか、提案
③竜域ダンジョン固有種族と関わる
十野・樞
アドリブ・連携歓迎
選ばれし者だのなんだの……実情を知っていると、どうも嫌な気分になるな
まあ、ドラゴンどもをぶちのめす為だ、まずはもう一押しするかね
【口福の伝道者】にて火トカゲが好む食料を増やし便宜をはかってもらおうか
……全体的に食料が足りてねえのを知っちまったら、放置するのも寝覚めが悪いしな
【友達催眠】【プラチナチケット】も利用し交渉
おかわりはあるぜ、好きなだけ食えば良いさ
ただ、頼みがある
俺はどうしても修業して、ドラ神様に早くお近づきになりたくてね
次にお迎えが来るとき、俺が行きてえんだ
候補者がいるなら代わってくれねえか?
どうしても駄目なら、見学とか付き添いをしてえんだが、どうだ?
③竜域ダンジョン固有種族と関わる
不知火・紘希
なんとかついたけど…。
明るくないし黒い靄が漂ってるな。
皆不満がいっぱいあるのかな?
先に行ってる仲間に追いついて、
情報を共有してもらうね
友達催眠とかで僕も火トカゲさんとの話に入れてもらいたいな。
食べ物、僕も持ってきたよ。パン粉のおにぎりと、砂糖漬けのパン耳。あと干し肉とか…
仲間がいたらみんなで食べよう。新宿島からお水と固形スープ持ってきたから、お鍋に入れて沸かせば液体錬成で増えるよ。
君もいくの?仲間でお迎えがくる子知ってる?
知り合いの子がいるかもしれないから僕お見送りしたいんだけど、もしよかったら、裏の船着き場への行き方を教えてくれないかな。
火トカゲの反応を観察して、使えそうな力は利用するよ
その頃、不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)もこの小島に上陸を果たしていた。
(「なんとかついたけど
……。」)
紘希は薄暗い島を見渡して、火トカゲ達の不遇・不満を想像する。
(「とにかく、先に行ってる仲間に追いつこう。」)
同じ頃、ミィナ・セレイユ(夢蛍・g07038)も集落へ向かって歩いていた。
(「孤独、空腹、ボクにも経験があるから、火トカゲさん達の気持ちはよくわかるなぁん。特に薄暗い洞窟ではなおさらの事ね。」)
ミィナはそんな自分の経験からたくさんの食べ物を準備していた。穀物、肉、魚、野菜、調理済みのものまで潤沢に用意してある。
そんな二人は集落へと至る道の途中で顔を合わせた。
紘希が元気にあいさつし、ミィナの荷物を見て自分も食べ物を持ってきたのだと話す。
「パン粉のおにぎりと、砂糖漬けのパン耳。あと干し肉とか……仲間がいたらみんなで食べよう。 新宿島からお水と固形スープ持ってきたから、お鍋に入れて沸かせば液体錬成で増えるよ。」
「作戦だとしても、それは、何だか楽しみだね。」
一方こちらは十野・樞(division by zero・g03155)である。
(「選ばれし者だのなんだの……実情を知っていると、どうも嫌な気分になるな。」)
さっきから火トカゲの食事と自慢話に付き合っている。正直この生き物は非常に賢いとは言い難いようだ。
(「まあ、ドラゴンどもをぶちのめす為だ、まずはもう一押しするかね。」)
そう考えた樞だが別の気配を察知した。見れば集落の別の火トカゲ達がよたよたとこちらを伺っているのだ……多分、食べ物の気配を。
幸いにもこちらには口福の伝道者がある。樞は他の者たちを招き寄せた。
(「……全体的に食料が足りてねえのを知っちまったら、放置するのも寝覚めが悪いしな。」)
火トカゲが10匹ばかりも増えたところに、ミィナと紘希も合流した。
ディアボロス達は素早く言葉をかわし、二人の持参した食べ物も加えて、また火トカゲにとっては夢のようなパラドクス効果のおかげで大宴会がはじまった。
ミィナが自然な感じで自己紹介を始める。
「探検に来たんだけど、道に迷ってしまったんだなぁん。」
食べ物は潤沢にあるんだけど、帰り道と危険な道は知っておきたい、とミィナは火トカゲ達に食べ物をさりげなく勧めて聞いた。
「ここ、島の周りは水しかないけど、水のどこかにドラ神様の宮がある。お使い様が連れてってくださるんだ。火トカゲ達は行くだけで帰らないんだよ。」
夢見るようにそう語る火トカゲにミィナは思う。
(「うーん。迎えに来ようか提案しようと思ってたけど、ここの火トカゲ達は混乱するだけで理解されそうもないなぁん
……。」)
ミィナは続いて事情を聞き取ってみる。
聞いたのは第二層の火トカゲ村での『ドラ神』信仰と修行に送られる村人達の話し。
「でも、最近は上の村から誰も来ないのに、お迎えは多い。ここにはもう余り残っていない。」
もぐもぐ食べながら、この火トカゲはそんな事を話した。
かがり火はあかあか。スープはコトコトいいにおい。パラドクス効果はフル活用。
そんな中、樞も、火トカゲ達に食べ物をすすめつつ情報を集める。
「おかわりはあるぜ、好きなだけ食えば良いさ。」
「ありがとう」
と、食べ続ける火トカゲ達に、樞は聞いた。
「ただ、頼みがある。俺はどうしても修業して、ドラ神様に早くお近づきになりたくてね。次にお迎えが来るとき、俺が行きてえんだ。候補者がいるなら代わってくれねえか? 」
これにはどの火トカゲからも返事はなかった。
「どうしても駄目なら、見学とか付き添いをしてえんだが、どうだ?」
紘希も自分の近くの火トカゲに話しかけていた。
「僕お見送りしたいんだけど、もしよかったら、裏の船着き場への行き方を教えてくれないかな。」
「船着き場は集落の先だからすぐわかるよ。」
火トカゲは簡単に道順を説明してくれて、付け加えた。
「お使い様は怖いから見送ってもいいかは知らない。でもすぐ近くに小さな森があるから隠れて見送れば?」
宴会のあと、三人は集まって情報を整理した。
「火トカゲは完全に洗脳されているみたいだなぁん。目指すべきは『ドラ神様の宮』だろうけど、迎えに来る突撃竜鱗兵しか場所を知らない、ってことなのかな。」
「とりあえず、迎えが来る船着き場までの道順は手に入れたよ。近くには小さな森があるんだって。」
「そうらしいな。付き添いも見学もそこに隠れて見張るのは可能、ってことだな。」
無論、ディアボロスがクロノヴェーダに発見されれば戦闘になるだろう。
道のない湖水を渡ってアヴァタール級の居場所までどう辿り着くか、ディアボロス達は知恵を絞った。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1 【照明】LV1が発生! 【プラチナチケット】LV1が発生! 【液体錬成】LV1が発生! 効果2 【反撃アップ】LV2が発生! 【ダメージアップ】がLV3になった!
①🔑ダンジョン探索
ミィナ・セレイユ
【使用する技能】
偵察/看破/風使い/追跡/観察/水中戦
【探索方針】
ちょっと気になる事があるから
水中を通る道や岩壁に偽装(通路があるのに隠されているなど)が
施されていないかを中心に確認を行っていくなぁん。
【行動】
・風の流れを読み、岩壁に偽装した通路がないかを確認する
・地底湖内に通路や建造物が存在しないか確認する
【理由】
火トカゲさん達を生贄にしている事で
水上に通路や拠点がある、って考えてたけど
火トカゲさん達の様子だと
宮に行くのに水中を通る、って言われても
素直に従ってしまうのかなって、思ったんだ。
前回の情報を踏まえると、
迎えを追跡するのが確実だと思うけど
念には念を入れて、調査を進めるなぁん。
●竜宮を探して
地底湖の水中はまるで何もなかった。しんと静かで自分の立てる水音以外、何の気配もない。
ミィナ・セレイユ(夢蛍・g07038)はぽかりと水から顔を出した。これまでの情報を踏まえ、拠点を探す方法には彼なりに目途がついていたが、念には念を入れて調査に来たのだ。
(「水中には何もみつからないなぁん
……。」)
火トカゲ達の話を聞いて、もしや水中にドラゴンの拠点があるのかとも思ったが、ミィナが探ったところ、水中にそれらしいものはなかった。
(「ということは、やはり水上のどこかに秘密の通路や建造物があるはずで、岩壁に偽装があるかもしれないなぁん。」)
そこでミィナは壁にそって探索を開始する。
音もなく光だけが壁をゆっくりと流れていった。静寂の中、彼は壁の観察を続けながら、感覚を研ぎ澄ます。
地底湖は広かった。壁に沿って進んでどれくらい経っただろうか。
ミィナは物音とともにふっと風を感じたのだ。
そちらの方向に進んでみると、思いがけないものが見えた。それは閉じていくゲートで、ぴたりと閉じたあとはただの岩壁に戻ってしまった。
(「想像したとおり、秘密の水路かもなぁん
……。」)
用心しながら近付いてよく見ると岩壁に二体の向かい合った竜が描かれている。それは一見目立たない岩の上の模様だった。
(「さすがに開け方はすぐにはわからない……。ここに一人で長居はしたくないなぁん。」)
ミィナはひとまず小島に戻り作戦を立てることにした。
大成功 🔵🔵🔵
効果1 【水中適応】LV1が発生! 効果2 【ガードアップ】がLV2になった!
①🔑ダンジョン探索
不知火・紘希
よしっ。せっかく火トカゲさんが道を教えてくれたから、僕はお見送りさせてもらう雰囲気を出して、こっそり船着き場に行くよ。
念のため、火トカゲさんには用事ができたっていって内緒にするね。
小さな森があるって言ってたね。
クロノヴェーダに見つからないよう【光学迷彩】の魔法アートを纏って、忍び足で慎重に身を潜めるね。
遠くだと見えないから、持ってきたオペラグラスで観察して……。
仲間の情報だと、水上に秘密のゲートっぽい岩壁があるんだったね。
ということは、この島からそのゲートに「お迎え」が火トカゲさんたちを連れていくのかな。じゃあ開けるところが見られるかもしれない。
試しに【過去視の道案内】で影も観てみるね。
●
不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)はせっかく道を教えてもらったので、念のため火トカゲには内緒にして、こっそり船着き場に行ってみることにした。
着いてみると船着き場とは桟橋がひとつ突き出しているだけで、小さな森からすぐだった。
この森に紘希は用意周到に光学迷彩の魔法のアートを纏うなどして慎重に潜み、持参のオペラグラスで観察を始めた。
(「この島から仲間の情報にあったゲートに『お迎え』が火トカゲさんたちを連れていくのかな
……。」)
この船着き場からは直接現場は見えないが、あとをつけて確認することはできる。
(「クロノヴェーダじゃなかったら、過去視の道案内を使えたかもしれないんだけどね。」)
紘希がじっと待つうち、火トカゲ達が道をやってくる気配がした。どうやら船着き場へ向かうらしい。
(「もしかして、お迎えが来る時間が迫っているのかな
……。」)
紘希は、再びオペラグラスで丁寧に湖の観察を始めた。
やがて、薄暗い湖面に灯が見えた。それは真っ直ぐにずんずん近付いてくる。きっとクロノヴェーダが操作するボートに違いないと紘希は思った。
紘希はオペラグラスをのぞき、近付いてくるそれをつぶさに観察する。
(「敵は2体かな……船はそんなに大きくないから僕らが隠れるスペースはなさそうだね。」)
ボートはだんだん近付いてくる。
「さて、どうするかな」、と紘希は考えた。
大成功 🔵🔵🔵
効果1 【光学迷彩】LV1が発生! 効果2 【アヴォイド】LV1が発生!
ゴンドラのような手漕ぎボートがゆっくりと船着き場に寄せられる。
赤く灯るたいまつが水面に揺れる。
やってきた『お使い様』もとい突撃竜鱗兵の二人は無造作に集まった火トカゲ達の中から数匹を選ぶ。
「これから選ばれた者を修行の完成のために秘密の宮へと連れてゆく……。」
そんな声が聞こえてきて、再び手漕ぎの舟は桟橋を出発する様子だった。
①🔑ダンジョン探索
ミィナ・セレイユ
■行動方針
迎えに来た船の尾行、岩壁に偽装したゲートの開閉方法の確認。
■使用残留効果
水中適応/光学迷彩
■使用技能
幸運/看破/追跡/観察/偵察
■行動
火トカゲさん達に、ゲートにあった竜の模様の意味を訊こうと思ってたけど、
迎えが来たのならこのタイミング、逃してはならないなぁん。
【水中適応】効果で水中に潜って、尾行を開始する。
呼吸時に水面に浮かぶ水泡やその音で気付かれる懸念もあるから、
なるべく死角に入る様にして、進むなぁん。
問題はゲートを開ける方法の確認だけど…。
その時は水面に顔を出す必要があるよね。
【光学迷彩】の効果で、ある程度は気付かれないと思うけど、
極めて慎重に事を運ぼうと思うなぁん。
①🔑ダンジョン探索
十野・樞
アドリブ・連携歓迎
パラドクス通信で他の仲間と情報共有
隠し通路の場所確認
近くの岩陰等で『水中適応』駆使し待ち伏せ
岩陰がなければ『光学迷彩』【光使い】で可能な限り姿を隠す
敵が通路開閉の際よく見えるよう
【水中戦】で自然な波に見せかけ船を揺らし【時間稼ぎ】【情報収集】
【魔術知識】【観察】【看破】にてその絡繰を確認
他の場所に仲間がいるなら絡繰内容連絡
船の真下につき内部へ先行
警戒されるのは避けてえ
『お迎え』帰還確認・連絡後に
突撃竜鱗兵どもを沈黙させ生贄を逃がすつもりだが
生贄儀式→帰還連絡というなら
腹を括って救助優先
敵にパラドクスをぶちこみ気を引き生贄を逃がす
酒が不味くなるような話は、御免なんでね
①🔑ダンジョン探索
不知火・紘希
パラドクス通信で仲間と情報共有しながら連携するよ
お迎えが近いことを通信で仲間に知らせておこう。出発したあとも報告して……。
ボートにはのれなさそうだったから、そうなると水中適応が1番よさそうだね。念の為、光学迷彩を纏ってお水に入って…見つからないようボートの真下についていこう
水中だけど忍び足で慎重についていくよ。ボートの死角にひそんでれば会話が聞こえたりしないかな。
できればお迎えが戻った報告をしてもらうまで見つからないようにゲートの向こうまでついていきたいな。
アドリブ連携◎
●
(「火トカゲさん達に、ゲートにあった竜の模様の意味を訊こうと思ってたけど、迎えが来たこのタイミング、逃してはならないなぁん。」)
ミィナ・セレイユ(夢蛍・g07038)は水中にいた。もちろん、泡や音でクロノヴェーダに気づかれぬ様、充分注意していた。
敵のボートの真下には不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)が潜んでいる。彼はパラドクス通信でお迎えの一件を仲間に知らせていたが、ボートがゆっくりと桟橋を離れると再びパラドクス通信を開いた。
「出発したよ。」
「了解、見えてるよ。ボクは死角をなるべくついていくね。」
応答を返してミィナも行動を開始する。
「俺も位置についた。例の隠し通路のそば、岩陰にいる。」
十野・樞(division by zero・g03155)も応答を返す。彼は隠し通路のそばの水中に潜んでいた。あらかじめ仲間の情報でゲート位置は確認しておいたから、問題の竜の絵が並ぶ岩のすぐ傍で姿を隠してボートを待ち伏せる。
三人は連携し、それぞれの位置からクロノヴェーダを監視する。
彼等の目的はひとつ、アヴァタール級の居所につながる隠し通路の発見だった。
ボートは彼等の思惑通り火トカゲ達をのせて水面を横切り、真っ直ぐに例の岩へと向かっていた。
パラドクス通信が行き交う。
「もうすぐ例の場所だよ。」
「確認した。動くぞ。」
「ゲートの操作方法を見たいから、慎重にやってみるなぁん。」
「できればこっそり、このままゲートの向こうまでついていけないかな?」
ディアボロス達は策を練り、その身に光学迷彩を纏って地底湖の揺らめく光のように時を待った。
この時、火トカゲの管理に気を取られ、侵入者のことなど考えも及ばない突撃竜鱗兵どもは、水中に潜む彼等を探すことさえ思いつかなかったのだ。
ボートは例の岩に近づく。
樞とミィナが垣間見たのはクロノヴェーダの一体が取り出した杖のようなものだった。
目を凝らしてミィナは観察する。
(「植物の枝のように見えるけど、あれが鍵の役割なのかなぁん。」)
竜鱗兵はその杖のようなもので彫像のあたりを触れると、壁に揺らめく光がみるみる集積し、ディアボロス達の眼前で岩のゲートが騒々しく動いてゆく。
ゲートが開いてゆくにつれ、奥から風が抜け、光がこぼれた。
そして水路は同じ深さで中に続いていたのだ。
この間に樞は素早くボートの真下に移動していた。
「よし、このまま侵入できそうだな。」
「行けそうだね。このまま前進しよう!」
「ボクも行くなぁん。」
ミィナも続いて発見されることなく侵入を果たし、ディアボロス達の後ろで岩のゲートは再び閉じて沈黙した。
ゲートの中は混沌竜サートゥン・デスの宮、もとい拠点だった。水路は直に宮殿風の建物をのぞむ船溜まりに行きつき、その宮殿がおそらくはアヴァタール級の座所なのだろう。
だが、その建物の前には広場があり不気味な生贄儀式の準備に大勢のトループス級がうろついていた。
「早くお迎えが戻った報告をしてくれないかな。」
紘希は呟くが、着岸するなりトループス級は叫んでくれた。
「生贄到着しました!」
「誰かお伝えしてこい!」
直ちに別の者が建物へと伝令に走ったようだ。騒ぎだしたのは驚いた火トカゲ達だが、今さらどうしようもなく、無理やりボートから降ろされていった。
「火トカゲさん達が……。」
ミィナは思わずつぶやいたが――行動に出た者もいた。
水から突如現れた樞がうそぶく。
「俺は酒が不味くなるような話は、御免なんでね。」
Nunc aut numquam ――詠唱と共に樞の瞳が暗く揺らめいた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1 【使い魔使役】LV1が発生! 【パラドクス通信】LV1が発生! 【光学迷彩】がLV2になった! 効果2 【能力値アップ】LV1が発生! 【ダブル】LV1が発生! 【アヴォイド】がLV2になった!
④👾施設を警備するトループス級『突撃竜鱗兵』
不知火・紘希
連携・アドリブ◎
すぐにお迎え報告してくれて助かったな。
伝令の係が行ったってことは…火トカゲさんたちは返してもらうよ!
仲間と協力して、まずは火トカゲさんたちを小舟に避難させるよ。
今の聞いたよね。修行に行くんじゃなくて、このままだと君たちは生贄になっちゃうんだよ。ここは、僕たちにまかせて。
避難させたら敵に向き直るよ。君たちは逃がさないからね。
そのまま突撃してきても、ちゃんと仕草を観察。
来る瞬間に大きな体の間をすり抜けてダッシュでかわして…
覚えた姿を残像に描き出して、攻撃をそっくり再現してみよう。
タイミングがあえば、仲間の攻撃を観て真似してみるよ。
あとは、倒しきる前にボスの場所を聞いておこうかな?
④👾施設を警備するトループス級『突撃竜鱗兵』
十野・樞
アドリブ・連携歓迎
これ以上、ひとを踏みにじるような真似はさせねえ
【風使い】でトループス級どもを吹き飛ばし【時間稼ぎ】
【高速詠唱】【結界術】にて
トループス級どもと火トカゲ達を分断するように結界展開し
間に割って入る
仲間と連携し
火トカゲ達を庇い戦場から少しでも遠ざけ逃がす
小舟に乗って入り口付近まで行きな
水が不得手でもケガするよりマシだろ?
ゲートの鍵がそこらに落ちていれば奪取し火トカゲに渡す
まだ敵の手にあれば鍵を持った奴を優先的に狙い奪う
……つい速さ優先で得手でもねえ電撃系を使っちまったが
それでもてめえらの浅ましい呪詛と悪意には遅れを取らねえさ
水気の多い場所の電撃はなかなか効くだろう?
●生贄儀式をぶっ潰せ
「これ以上、ひとを踏みにじるような真似はさせねえ。」
言うが早いか、十野・樞(division by zero・g03155)のパラドクスが炸裂した。霹雷が轟き、降り注ぐと、生贄儀式の場はあっという間に大混乱に陥った。
突撃竜鱗兵の武器が悪意を載せて唸る。樞は疾風のごとく高速詠唱と共に結界を展開する。
迅速に敵の攻撃をかわしながらも、このとき樞は計算高く動いていた。彼はクロノヴェーダと火トカゲ達を分断するように攻めたのだ。
そして同じ意思を持つ者は他にもいて、連携して動いた。
不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)はこの機を逃さなかった。
(「すぐにお迎え報告してくれて助かったな。伝令の係が行ったってことは……火トカゲさんたちは返してもらうよ!」)
狼狽する火トカゲ達に素早く近付いて、紘希は声をかけた。
「今の聞いたよね。修行じゃなくて、このままだと君たちは生贄になっちゃうんだよ。」
泡を食っておたおたする火トカゲ達を、紘希は乗ってきた小舟に再び押し戻した。この急場にここから逃がすには、とりあえずこれが一番の方法だ。
「ここは、僕たちにまかせて。」
紘希の言葉に火トカゲ達は地獄に仏と頷く。
さらに樞が、戦闘の最中、放り出されていたゲートの鍵を奪い取ってよこした。
「小舟に乗って入り口付近まで行きな。水が不得手でもケガするよりマシだろ?」
樞はそのまま、背に火トカゲ達を庇う様に奮戦を続ける。鍵を受け取って、火トカゲ達は無我夢中で小舟を漕ぎはじめた。
時間の流れが遅く感じられたかもしれぬが、実際には迅速に、彼等はまず弱者を逃がしてのけた。
この時点で樞は心置きなく攻めに転じ、紘希は水際で改めて敵に向き直る。
襲いかかってくる敵に、紘希は茶色の瞳に輝く闘志を漲らせてパラドクスを発動した。
「君たちは逃がさないからね。」
時空が捻じれる。そのまま突撃してくる敵の大柄な図体を紘希は俊敏にすり抜けてかわした。敵味方は交錯し、刹那の後、小柄な紘希が今度は敵に向かって走る。黒髪が揺れる。と思うと突撃竜鱗兵どもは自分たちの技がそっくり返ってくるのを見た。
(「一体、二体、三体、そしてもう一人
……。」)
紘希は敵を翻弄し次々に討ち取り、敵に聞いてもみた。
「キミたちのボスはどこ?」
突撃竜鱗兵は答えなかったが、彼等の一部はこときれる前に視線を眼前の建物に向けた。まあ、そういうことなのだろう。
一方、樞も素晴らしい速さで敵を打ち倒していた。
(「……つい速さ優先で得手でもねえ電撃系を使っちまったが。それでもてめえらの浅ましい呪詛と悪意には遅れを取らねえさ。」)
さらなる敵が水辺を走って襲いかかってくるが、彼等もたちまち電撃に身体を貫かれて喘いだ。
「どうだ、水気の多い場所の電撃はなかなか効くだろう?」
ディアボロス達は順調に敵を押し返し、眼前の宮は沈黙している。
「さっさとやっつけたいね。」
「そうだな、あと少し頑張ろうぜ。」
樞が雷を呼べば、連携するように紘希が模倣の術を放つ。
彼等は共に敵に挑み、その技はますます冴えた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1 【過去視の道案内】がLV2になった! 【パラドクス通信】がLV2になった! 効果2 【ダメージアップ】がLV4になった! 【ダブル】がLV2になった!
④👾施設を警備するトループス級『突撃竜鱗兵』
レオネオレ・カルメラルメルカ
『イヒヒヒ。あっしはしがないウィザードでさぁ……』
一人称は「あっし」
二人称は年上・同年代「(名前)のダンナ(姐サン)」
年下「(名前)の坊っちゃん(お嬢ちゃん)」
他者との連携やアドリブOKです。
言動は三下ですが演技であり、相手を油断させてからの攻撃が好きです。
演技が通じないと粗暴になり、一人称も「オレ」になります。
技能を使い、できることは何でもやります。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我でも積極的に行動します。卑怯者ですが、他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
混乱の最中、駆け付けた者もいた。
「イヒヒヒ。あっしはしがないウィザードでさぁ……。助っ人に参りやした。」
レオネオレ・カルメラルメルカ(陰竜・g03846)はそんなことを周囲の突撃竜鱗兵に名乗ったはずだった。
ところがクロノヴェーダどもは既に混乱していて、レオネオレの口上や演技を聞く余裕もなかったと見える。敵と判断するや大声をあげて襲ってきた。
ここは仲間の作戦を助けるためにも、一体でも多く敵を屠り、その数を減らすべく動くつもりだったし、その為のいつもの策だったが。
「口上を聞く余裕もありゃしない、ってか……。」
レオネオレは敵に囲まれつつも、三下らしい俯き加減の姿勢のまま、ブツブツ呟いた。
「(我招くは天星の如く数多の尖氷、汝ら慈悲なく凍てつき射屠られるだろう。)」
詠唱に応えて無数の凍てつく氷の針が現れる。敵の攻撃よりも早く、レオネオレはパラドクスを放っていた。
「――アイスニードルガトリング!」
乱戦状態となった戦場に氷の魔術を放って、レオネオレは迫る敵をなぎ倒した。
(「クロノヴェーダめ。今日は荒れるぜ。」)
三下演技から敵の隙につけ込むのがいつもの彼の戦闘スタイルだが、演技が通じないと、どうも粗暴な気分になる。
レオネオレの不機嫌な赤い瞳は魔力を湛えて輝き、そのツケは無論、クロノヴェーダが払った。
成功 🔵🔵🔴
効果1 【使い魔使役】がLV2になった! 効果2 【能力値アップ】がLV2になった!
●
トループス級を始末すると、ディアボロス達は正面の宮――神殿のような建物に突入した。
そこにいた混沌竜サートゥン・デスが不機嫌そうに問う。
「儀式の準備が遅いと思っていたら、今日の生贄は貴様らか? 楽しませてもらうとするか。」
⑤👿アヴァタール級との決戦『混沌竜サートゥン・デス』
ライラ・ロスクヴァ
先駆け、行かせて頂きます
先行して活路を拓いてくださった方々を飛翔しながら追い抜いて
その大きな竜へ至ります
みなさまが後々戦いやすいよう、観察し、看破できるよう努めます
夏半ば、望まぬカタチで手に入れた翼をはためかせ、その竜の周りを飛び回りましょう
さぁどうぞ、どちらが疾いか比べましょう
風纏う布をひいらりさせながら飛び回り、夜の彩を凝縮させたような魔力の弾丸を作り出します
首が伸びてきたら、ギリギリまで引き寄せ
伸び切った喉元へ魔弾をくれてやりましょう
真実の死へ至るのは、はたしてわたくしたちでしょうか?
それとも貴方なのでしょうか
デーモンの翼が空を切る。
湖水を越え、生贄の地を越えてライラ・ロスクヴァ(セレーネ・g00843)は巨大な神殿のような空間に混沌竜サートゥン・デスの姿を目にした。
(「先駆け、行かせて頂きます。」)
多頭の竜を目指し、ライラは翼をはためかせて空中を駆けた。糸のような金色の髪が一筋風に流れる。敵の動きを観察し味方に有利な戦況に運ぶべく、彼女はその周囲を飛翔した。
夏半ば、望まぬカタチで手に入れた翼で……ライラの瞳に一瞬浮かんだのは憂いだったろうか。しかしライラは力強くその翼で羽ばたいてドラゴンを煽った。
「さぁどうぞ、どちらが疾いか比べましょう。」
ライラは飛翔し、混沌竜サートゥン・デスを翻弄する。その敏捷ながら優美な動きに連れて、身体にまとった布も風を含んで羽衣の様に翻った。
竜の首は絶え間なく動いて、ライラの動きを捕らえようとする。
長い様で短い追駆の果てに勝負を賭ける一瞬がやってくる。
彼我の間で風が息を止め、敵の首が真っ直ぐに伸びてくる。ライラは敵をギリギリまで引き付けておいて、刹那、力を解き放った。
パラドクスを発動すれば時空が歪む。その不可思議な摂理の中を魔力の弾丸が走る。夜の彩を凝縮した様なそれは、鮮やかに襲ってきた竜の首に命中した。
迷宮の神殿が激震する。
再び空中を駆けてライラはサートゥン・デスへ相対した。
「真実の死へ至るのは、はたしてわたくしたちでしょうか? それとも貴方なのでしょうか。」
大成功 🔵🔵🔵
効果1 【飛翔】がLV2になった! 効果2 【ダメージアップ】がLV5になった!
⑤👿アヴァタール級との決戦『混沌竜サートゥン・デス』
ミィナ・セレイユ
■行動方針
中・遠距離からの撹乱攻撃。
生贄にされた火トカゲさん達の恨み、
思い知れなぁん。
■使用パラドクス
【リドルウェーブ】
「そこのけそこのけにゃんこが通る。」
「にゃおーん」
火トカゲさん達は無事後退できたかなぁん?
火トカゲさん達の無事を見届けたら戦線に駆け付けるなぁん。
まずは後方確認。息があったり、隠れて奇襲の隙を伺ってる
竜鱗兵が残ってるかもしれないからね。
さーとぅん・です戦は、基本的に間合いを取って戦うなぁん。
慢心、ダメ、絶対。戦力差を考えて、回避優先で削ってくよ。
状況をよーく見て、むしろ近距離の方が有利に事を運べそうだったら、
接近戦に切り替えて戦いを進めていくなぁん。
●
一方、ミィナ・セレイユ(夢蛍・g07038)は火トカゲ達の安全を先に確認していた。命がかかっていたからだろう、彼等は必死でボートを漕ぎ、木の鍵でゲートを開き、地底湖の薄闇へ再び消えた。
それを見届けてから、ミィナは戦場を目指した。途中、討ち漏らした敵や伏兵がいないか、十分に注意しておく。もし異常があれば彼の眼を逃れる事はできなかったろう。
そしていよいよこの階層の支配者とまみえた時、ミィナには去来する思いがあった。
(「こいつが火トカゲさん達を生贄にしてきたなぁん。」)
ミィナはパラドクスを発動し、スフィンクスを呼ぶ。
「そこのけそこのけにゃんこが通る。」
「にゃおーん」
敵味方がパラドクスを発動すれば、距離の概念も空間の概念も、通常の世界のそれは吹っ飛んでしまう。
スフィンクスのフィンクが一直線に歪んだ時空を駆けてゆく。ドラゴンの巨体と炎がグンと近付いて交錯し、フィンクの広げた翼がその炎を押し返して荘厳に輝いた。
(「さーとぅん・ですは侮れないなぁん。慢心、ダメ、絶対。」)
ミィナはスフィンクスに声をかける。
「フィンク、戦力差を考えて、回避優先で削ってくよ。」
ミィナは戦況を丁寧に観察して、有利な作戦をとっていく。
対してサートゥン・デスは、生贄儀式がままならぬと悟ったか、最早怒り狂っていた。
反撃の炎をしのぎ、ミィナとフィンクは暴れる竜に立ち向かってゆく。
――生贄にされた火トカゲさん達の恨み、思い知れなぁん。
大成功 🔵🔵🔵
効果1 【照明】がLV2になった! 効果2 【反撃アップ】がLV3になった!
⑤👿アヴァタール級との決戦『混沌竜サートゥン・デス』
不知火・紘希
君だね、火トカゲたちをひどい目に合わせてたのは。
他の世界でも見てきたけれど、生贄の儀式なんて絶対にダメだよ。
これ以上、ここで儀式なんてできないように君を倒すよ…!
戦闘が始まったら仲間の攻撃にまぎれて魔法のアート【光学迷彩】をまとってダッシュで接近。
足元の見えない角度から駆け上がって『流れ星に願いごとを』で攻撃。
クレヨンでできる限りの星を描き出してぶつけながら空間を走り回って撹乱しながらダメージをあたえていくよ!
火トカゲさんの村を守って毎日宴できるようにするんだ。君のお城は終わりだよ…!
●
(「君だね、火トカゲたちをひどい目に合わせてたのは。」)
敵を見た時、不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)が最初に思ったのも、火トカゲ達のことだった。
紘希は仲間の攻撃に紛れる様に敵へと走る。さらに全身に光学迷彩の魔法のアートを纏って、ドラゴンの視線を煙に巻いた。
(「他の世界でも見てきたけれど、生贄の儀式なんて絶対にダメだよ。これ以上、ここで儀式なんてできないように君を倒すよ
……!」)
紘希はドラゴンの足元、敵の死角に達するとパラドクスを発動する。歪む時空の中、竜の巨体を身軽に駆け抜けて紘希は星を描いた。
(「ねぇ、知ってる? 一瞬の流れ星に願いごとを伝えられたら、叶うんだって。」)
紘希の足元で靴が閃光を放ち、その瞬間、パラドクスに託した願いが星になる。クレヨンで描いた数多の星が流れて、混沌竜サートゥン・デスを撃った。
「グワァア……!」
味方の攻撃は竜に確実にダメージを積み上げていた。今その首の一つが断末魔とともに動きを止める。
紘希は休む事なく敵の周囲を走り回って攪乱した。
カラフルなパーカーが風を孕み、紘希はクレヨンを手にできる限りの星を描いた。
(「火トカゲさんの村を守って毎日宴できるようにするんだ。君のお城は終わりだよ
……!」)
残虐をつくした混沌竜サートゥン・デスも、ここまでの戦いでさすがに消耗しているとみえる。
――あと少し。
紘希の靴が願いを込めて輝いた。
大成功 🔵🔵🔵
効果1 【光学迷彩】がLV3になった! 効果2 【アヴォイド】がLV3になった!
⑤👿アヴァタール級との決戦『混沌竜サートゥン・デス』
十野・樞
アドリブ・連携歓迎
……邪道に堕ちてご満悦とは恐れ入るぜ
やはりドラゴンとは気が合いそうもねえ
俺は、生贄だ儀式だ何だと、酒が不味くなるような話は大嫌いなんでね
連続魔法・氷雪使い・結界術で氷雪系結界を己と仲間に多重展開、炎にそなえる
収束した火力にそのままあたるのは愚策
飛翔で距離を取り
観察・看破・空中戦駆使し動き回り回避し時間稼ぎ
範囲攻撃される代わりに多少は落ちた威力の攻撃をいなす
業火か
すべてを焼き尽くすと自惚れるか
だが、「冬」そのものの顕現の前には、ドラゴン一匹の炎など無力と知れ
全力魔法にてパラドクス展開
その業火と敵存在そのものを「冬」の氷獄にて呑み込み破砕する
⑤👿アヴァタール級との決戦『混沌竜サートゥン・デス』
ミィナ・セレイユ
さぁて、詰めの一勝負、いってみよう!
回避優先から一転、
前衛に出て目の前でちょろちょろして引っ掻き回すなぁん。
ヒット&アウェイで攻撃と間合いを取るのを繰り返し、
左右や前後に回り込みながら、「さーとぅん・です」の足回りに
チクチクダメージを与えていくなぁん。
ボクはあくまでも陽動。本命の一撃は、おまかせなぁん。
戦闘後に関しては、火トカゲさん達の今後について、
当人たちや、他の人たちと話し合いたいなぁん。
●
ミィナ・セレイユ(夢蛍・g07038)が素早く戦況を判断する。回避を避けて勝負にでる時だ。
彼は仲間に告げた。
「ボクが陽動いくなぁん。詰めの一勝負、いってみよう! 」
わかった、と頷いたのは十野・樞(division by zero・g03155)だ。
(「……邪道に堕ちてご満悦とは恐れ入るぜ。やはりドラゴンとは気が合いそうもねえ。」)
混沌竜サートゥン・デスは味方の攻撃で動きが悪くなっているようだが、漂う邪悪さはなお変わらなかった。
ミィナは敵前に駆ける。戦術を一転、竜の巨体の前に飛び出したのだ。そしてちょろちょろと動き回る。
「さーとぅん・ですは身体が大きいから、足回りチクチクしてあげるなぁん。」
高速で動き回るミィナの、ピンクの髪が揺れる。ずざっと跳んで一撃入れると反撃の視線光線を身軽にかわす。さらにミィナは走り、左右や前後に回り込んで、一発入れてはさっと退いた。
(「せいぜい敵を振り回しておくなぁん。トドメはおまかせなぁん。」)
一方の樞は空中にあり、氷雪魔法でドラゴンの業火に対抗していた。全力魔法を唱え、反撃の炎に備える。
(「収束した火力にそのままあたるのは愚策
……。」)
彼は空中戦を応用して飛翔を駆使し、敵の動きを看破しようとした。また反撃をいなし、機会を計る。
外套が翻り、手にしたロッドに魔力が渦巻いた。
神殿の高い岩天井から樞は竜を狙った。彼奴の首が動き視線が集まる僅かな時、勝負の瞬間がやってくる。
『Omnia vanitas ――』
詠唱とともに真の冬が訪れ、放たれた竜の炎とぶつかった。
樞の召喚した白く輝く氷晶の嵐が渦巻く炎の息と激しく拮抗する。樞はじりじりと魔力を集中した。
――すべてを焼き尽くすと自惚れるか。だが、『冬』そのものの顕現の前には、ドラゴン一匹の炎など無力と知れ!
樞は全てを己の術に注ぎ込んで、一瞬に力を収束させた。紫の瞳が夜の静寂を湛え、白き王が力を現す。氷雪は炎を押し、砕き、ついには混沌竜サートゥン・デスを呑み込んでいく。
3階層の支配者は最期の咆哮と共に地に伏した……。
「やった……なぁん。」
「ああ。終わったな。」
「お疲れ様なぁん……。」
ミィナは気味悪そうに動かない竜を一瞥し、周囲を見回した。
「火トカゲさん達は……あっ?」
物陰から火トカゲが一匹出てきたのだ。逃げ遅れて隠れていたのだろうか。ミィナは急いで声をかけてみた。
「これから、どうするのかなぁん?」
「生きる。昔のまま。いつもどおり。」
火トカゲはそうミィナに告げ、それから助けてくれたお礼にと歌を歌ってくれた。
長老たちは言いました
この地の初めにいた人は
花と木の女神さま……
そして火トカゲは二人を案内するように先に立つ。
「(変な歌だったな。)」
「(竜域ダンジョンはフローラリアが作ったらしいから、そのことかなぁん?)」
火トカゲは神殿の裏手にまわると下を指さした。
そこにあったのは滝のカーテンで上層から落ちてきた水が音を立てて流れ下っている。下をみるとその先はなだらかな水路を滑り下っていくようだ。
「ここから、下の階層へ通じているのかなぁん?」
「……。そうらしいな。」
火トカゲはいつの間にかいなくなっていた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1 【飛翔】がLV3になった! 【託されし願い】LV1が発生! 効果2 【グロリアス】がLV2になった! 【ダメージアップ】がLV6になった!