サジリエーニエの海辺(作者 犬塚ひなこ
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#吸血ロマノフ王朝  #東ポーランド追撃戦  #怪僧ラスプーチン 

●惨敗の海岸
 西暦1915年、吸血ロマノフ王朝。
 東ポーランドの海岸近くには、機械化ドイツ帝国の奪還戦争で撤退したラスプーチンがいた。
 その周りには傷ついた吸血ロマノフ王朝の軍勢が漂着している。戦争で受けた被害は大きく、誰もが万全ではないことが見た目からよくわかった。
「ラスプーチン様、我々はどうすれば……」
 疲弊した彼らは主に対して指示を仰ごうとした。だが、ラスプーチンは配下を無視して思考を続けている。
 そして、ラスプーチンは飛翔してサンクトペテルブルグに戻ろうとしてしまう。残されたヴァンパイアノーブルは声を上げ、主を引き留めようとした。
「お待ちください!」
 すると、僅かに動きを止めたラスプーチンは配下に冷たく言い放つ。
「お前達の処遇は未定だ。敗北の責も取らねばなるまい。いずれ、お前達を回収する軍が派遣されるであろう。それまでに漂着する者達を集めて、最低限の再編を済ませておくがいい」
「わ、わかりました……」
 実質は見捨てられたようなものだと感じた者もいたようだが、誰も命令に逆らうことは出来ない。
 ラスプーチンは去り、ヴァンパイアノーブル達は途方に暮れていた。

●未来を繋ぐ追撃戦
 怪僧ラスプーチン。
 彼が率いていた軍が、吸血ロマノフ王朝が支配する東ポーランドの海岸地域に漂着している。
 そのことを語ったイリーナ・アルスカヤ(吸血鬼のスノウメイジ・g07154)は、はじめまして、と挨拶をした後に今回の戦いのことを話す。
「東ポーランドの海岸に、ラスプーチンが見捨てた敗残兵が集まっているようです。彼らは率いる者もおらず、かなり混乱して統制がとれていないように見受けられますわ」
 ラスプーチンは単身で帰還したが、いずれは敗残兵を纏める為に新たな指揮官を派遣するだろう。
 そうなる前に出来る限りこの兵を撃破していき、戦力を減らせられば今後の戦いが有利になる。イリーナは先を見据え、この作戦に赴いて欲しいと願った。
 ディアボロスとの激戦を経験した軍勢を減らすことは、撃破した数以上に重要な意味があるはずだ。

「また、この敗残兵の中には怪僧ラスプーチンの側近も含まれているようですわ。どの敵が側近であるのかは判別が出来ませんでしたが、もし撃破できれば敵の勢力をかなり弱体化させること出来ます」
 此度の対象は『コサックガンナー』という、銃撃を得意とする騎兵のヴァンパイアノーブルとなる。
 彼は黒馬を走らせ、東ポーランド地域の海岸に漂着す『ブラッドメイガス』と呼ばれるトループス級の配下を集めている。だが、今回は彼よりも速くブラッドメイガスに接触できる。
 トループス級達は漂着したばかりで混乱しているので、一気に攻め入って倒してしまえば良い。
「皆様がブラッドメイガスを倒し終わった後か、戦闘のさなかにコサックガンナーが現れるという予測がされていますわ。相手は強敵ではありますが、撃破をお願いします」

 これは機械化ドイツ帝国奪還戦の追撃戦にあたる。
 相手が体勢を立て直す前に大打撃を与えられれば、今後の流れも良くなっていくだろう。イリーナは真剣な眼差しを仲間達に向けてから、そっと頭を下げた。
「ここで敵の数を減らせれば、吸血ロマノフ王朝の人々を救うことにも繋がります。どうか皆様、お願い致します」

●漂着の海岸にて
「う……ここは……」
「先程までディアボロスと戦っていたはずですが、私達は一体……?」
 鮮血魔術を操る者達、ブラッドメイガスは浜辺で目を覚ました。漂着直後の彼女達は記憶が曖昧らしく、ドイツ奪還戦で敗北したという事実をまだ理解できていないようだ。
 立ち上がったブラッドメイガスは砂に塗れたドレスの汚れを払い、ふらふらと歩いていく。
「今はとにかく、誰かと合流しなければならないわね……」
「ええ、参りましょう」
「見てください、向こうにも仲間が倒れているようです」

 本来であればこの後、ブラッドメイガス達は駆け付けたコサックガンナーと出会うことになるのだろう。
 しかし、其処に介入する者が現れる。
 惨敗兵を倒すことで吸血ロマノフ王朝の力を削ぐ者。それこそが君達、ディアボロスだ。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
4
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【一刀両断】
2
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【腐食】
3
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【アイスクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が3mの「氷の立方体」を最大「効果LV×3個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。出現させた氷は通常の氷と同様に溶ける。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV4 / 【ダメージアップ】LV4 / 【ガードアップ】LV3 / 【反撃アップ】LV1 / 【ドレイン】LV2 / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV2

●マスターより

犬塚ひなこ
 今回の舞台は『吸血ロマノフ王朝』!
 東ポーランドの海岸に漂着した惨敗兵の追撃戦となります。

 こちらの状況は敗残兵の追討となり、今回の敵から何らかの情報を得ることは出来ません。ご了承ください。
 この作戦は期間が一ヶ月と短くなっており、かつ攻略旅団の提案による期限延長が行えません。反面、このシナリオが成功すれば成功した分だけ、吸血ロマノフ王朝の軍を弱体化させることが出来ます。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎

まぁ、先の戦いで戦いに参戦してきたのが運の尽きね?
逃げた上で見捨てられたなんて可哀想に
でも、同情はしないわ
ここで殲滅させてもらうわよ

【アイスクラフト】にて敵を囲むように氷の壁を作り上げ逃げ道を塞ぐ

氷雪花にて氷で出来た花の像をたくさん出現させ敵に向けて放っていく

冷たい冷たい氷の花をプレゼントしてあげるわ?

漂着した上に更に冷たいもので攻撃されるとかやっといてあれだけど散々ね?

氷の花を敵の周りで旋回するようにし《捕縛》したりしながら《不意打ち》で攻撃したりと臨機応変に戦っていく


リップ・ハップ
削れる時に一気に削る
効率的で理想的、私の身体にゃよく馴染んじゃうね
片っ端から狩ってくか

痛みでたじろぐ様なことが勝ちに繋がらねーってのは、ちびの頃から闘争漬けだった私はもちろん私の身体はよーくわかってんだよね【肉体改造】【忍耐力】
んなもんで私の事止められっとか、思っちゃだーめ
内臓ダメージもらいそうな針だけ斬り捨てて後のは無視していいや
最小手で数倒した方がいい場面だし、刃が届く限り私は倒れねい

回避と防御を減らす分で距離を詰めるのに集中して、パラドクスで斬りかかる【ダッシュ】【突撃】【捨て身の一撃】
伯爵が血を啜れりゃ私の傷は回復、浮沈艦の如く振舞って敵の海を割り進んでってやんよ


ルーシド・アスィーム
うっわ…怪僧殿、自分を一切振り返らずに敗走の責任を部下に押し付けて自分だけ帰還とかブラックの極み過ぎません…?

多少配下に同情しつつも、君達を野放しには出来ませんのでね
「指定パラドクス」を解放、せめて安らかに神の身元に送って差し上げましょう

強化された「光使い」を主軸に「連続魔法」「炎使い」「高速詠唱」で太陽神の光を模した火炎光弾を魔術で生成
「魔術知識」で敵の魔術詠唱を見極め、最も効果的なタイミングを狙い敵の一団に打ち込み、視界や集中を奪い攻撃を妨害致します
大いなる太陽、その御業を此処に示し給え…!

攻撃を止められずとも近接戦を仕掛ける仲間の援護になれば充分
「早業」「ダッシュ」での回避も平行し試行を


●潮風が運ぶもの
 敗戦の果てに辿り着いた海岸。
 其処は彼女ら、血の貴婦人達にとっての終着地でもあった。
 状況判断も出来ていない状態の中、ブラッドメイガス達の目の前に現れるのはディアボロスだからだ。
 海辺に降り立った復讐者達は辺りを見渡し、現状を確かめていく。
「うっわ……怪僧殿、本当に気配がない」
 ルーシド・アスィーム(ナジュムの導標・g01854)は周囲を見遣り、聞いていた通りにラスプーチンが去ってしまっていることを悟る。彼は自分を一切振り返らず、敗走の責任を部下に押し付けていったようにしか思えなかった。
「自分だけ帰還とかブラックの極み過ぎません……?」
「まぁ、先の戦いで戦いに参戦してきたのが運の尽きね?」
 若干引いている様子のルーシドの言葉を受け、桜・姫恋(苺姫・g03043)は此れも運命だと語る。するとリップ・ハップ(Reaper Harper・g00122)が、前方を示した。
「見て、向こう。削れる時に一気に削っちゃえって思し召しみたい」
 リップが指さした先には何人かのブラッドメイガスがいる。
 姫恋は頷き、ルーシドとリップに向けて「行こう」と呼び掛けた。同時に彼女達へ抱いた思いは同情めいたもの。
「逃げた上で見捨てられたなんて可哀想に」
「まぁ仕方ありませんね」
「こっちからしたら効率的で理想的な状況じゃない? 私の身体にゃよく馴染んじゃうね」
 浜辺を駆けた三人はそれぞれの思いを言葉に変えながら、一気に戦闘態勢を整えた。此方の接近に気付いたブラッドメイガス達は一瞬、ディアボロスを上官の誰かであると錯覚したらしい。
「あら、あの方達は……?」
「良かったわ、私達を迎えに――」
「いいえ、違うわ! ディアボロスよ!」
 途端に慌てふためき始めたブラッドメイガス達を見据え、リップは眸を鋭く細める。そして――。
「片っ端から狩ってくか」
 リップの宣言が落とされた刹那、海辺での戦いは幕を明けた。
 ブラッドメイガスはリップ達からの視線を受け止め、鋭い眼差しを向け返してくる。彼女達に先手は取らせまいとして動いたはルーシドだ。
 傷付いている上に敗走直後に追撃されることになることには同情しつつも、ルーシドはパラドクスを解放する。
「君達を野放しには出来ませんのでね」
 発動したのはラーの隼槍。偉大なる太陽神の化身たる隼が現れ、眩く激しい光を放ちながら翔けた。その動きに合わせて姫恋がアイスクラフトの力を解放していく。
「同情はしないわ」
「せめて安らかに神の身元に送って差し上げましょう」
「ええ、ここで殲滅させてもらうわよ」
 ルーシドの放った光は神聖なる槍の如く伸び、周囲を目映く照らした。姫恋はブラッドメイガス達を囲むように氷の壁を作り上げ、逃げ道を塞いでいる。
 だが、そのことに気付いた一体のメイガスが血の呪言によって氷を破壊した。
 されどすぐにリップが其方に駆けていく。
「逃さないよ」
「この、下賤な人間が……!」
 大鎌による吸血の一閃によって散るのは赤い色。焦ったブラッドメイガスがリップに向けて闇の魔力を放った。鮮血の色をした針がリップに襲い掛かるが、彼女は身動ぐことなどない。
 無論、痛みは身体に響いている。痛みでたじろぐことは勝利に繋がらないとリップは知っていた。
(「痛い……けど――こんなの、ちびの頃から解ってる」)
 幼い時分から闘争漬けだったリップの身体はそのことをよく理解している。身を翻し、その勢いで血の針を払うように振るったリップは更なる一撃を叩き込む。
「んなもんで私の事止められっとか、思っちゃだーめ」
「!?」
 新たな鮮血が海辺の砂地に散った。レザーマスクをしたリップの表情の全貌は見えないが、細められた目が勝機を得たことを物語っている。リップがそのような目をした理由は視線の先にあった。
「冷たい冷たい氷の花をプレゼントしてあげるわ?」
 氷壁を作り出した姫恋はその直後、氷で作った様々な花の像を繰り出していた。退路を作り出そうとしたブラッドメイガスはリップに任せ、その他の敵に雪の幻覚を見せる姫恋。
 氷雪花の力は海辺に美しき花を広げ、敵を追い詰めていっていた。
 それだけではなく、ルーシドが光を放ち続けている。
「くぅ……っ!」
「大いなる太陽、その御業を此処に示し給え……!」
 呻くブラッドメイガスに向け、ルーシドは連続で魔力を打ち込んでいた。姫恋の雪の幻に対してルーシドは炎を扱い、凍てつく衝撃と太陽の如き光の熱が折り重なる様は美しい。
 太陽神の光を模した火炎光弾がブラッドメイガスを穿っていく中、反撃も放たれていた。
 ルーシドは己が持つ魔術の知識で以て相手の魔法を見極めようとする。
 そして、最も効果的なタイミングを狙ったルーシドは迫ってきた呪刃を避けた。そのうえでまだ魔術を放っていない者に光を差し向け、視界と集中力を奪いに掛かる。
「つ、強い……」
「いいえ、私達はまだ体勢を立て直せてないからそう感じるだけ!」
 慄くブラッドメイガス達はなんとか気を強く持とうとしていた。しかし、姫恋は首を横に振ってみせた。
 花の像を更に作り出していく姫恋は、相手の動きが鈍くなっていることを悟る。相手が敗戦兵だということもあるが、此方が猛攻撃を仕掛けているからだ。
「漂着した上に更に冷たいもので攻撃されるとか、やっといてあれだけど散々ね?」
「でも、容赦も油断もしないよ」
 くすりと笑った姫恋の隣にリップが戻ってきた。退路を作ろうとしていたブラッドメイガスは既にリップによって倒されており、伯爵の名を持つ大鎌が血に濡れている。
 伯爵が何かを言いたげな雰囲気だったが、リップが軽く蹴ることでそれは収まった。
「さて、残る相手は――」
「こっちは僕が受け持ちます。二人はそっちの敵を!」
 リップが敵を見遣ると、ルーシドが一体の敵を指し示していた。頷いたリップと姫恋はルーシドによる隼槍が解放されている様を横目で確かめ、もう一方の敵に視線を向ける。
 そして、早業からのダッシュで狙うブラッドメイガスに近付いたルーシドは一気に新たな詠唱を紡いだ。
「九つなる柱が一柱、天土照らす偉大なる者。御身の奇跡を此処に」
 その言葉と共に神聖なる力が敵を貫く。
 ルーシドが狙った相手は断末魔すら残さずにその場に伏した。残ったブラッドメイガスは悲鳴を上げながらも、リップに向けて鮮血の針を打ち込む。
「それを受けるわけにはいかないんだよね。それにね、刃が届く限り私は倒れねいから」
 囁くように語り、内臓へのダメージになりそうな針を刃で弾き飛ばしたリップ。その背後から幻を解き放った姫恋は、氷の花を敵の周りで旋回させながら捕縛する。
「逝きなさい」
「じゃ、やっちゃおっか。――啜れ、伯爵」
 臨機応変に動いた姫恋の援護を受け、リップは思いっきり敵との距離を詰める。疾駆からの突撃は捨て身の如く、浮沈艦の如く振舞った彼女は宛ら、敵の海を割り進んでゆくかのようだった。
 そして、伯爵の刃は貴婦人の身を真正面から斬り裂く。
 倒れたブラッドメイガス達は二度と起き上がっては来なかった。
「どーよ、この連携」
 倒れた敵を見下ろしたリップは、答えが返ってくることはないと分かっていながらも問いかける。その隣に歩んできた姫恋は双眸を細め、敵が完全に沈黙したことを確かめた。
「ひとまず、この辺りに漂着した相手は殲滅成功ね?」
「安らかに……とは程遠い終わりでしたが、致し方ないですね」
 ルーシドは最期を迎えた者にささやかな祈りを捧げた後、周囲の様子を探る。
 未だアヴァタール級のクロノヴェーダは現れていないようだが、油断はできない。姿を現していない敵もまた、ラスプーチンに見捨てられた者であるのだが――。
 そうして、潮風が吹き抜ける中で戦いは更に進んでいく。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイスクラフト】LV1が発生!
【活性治癒】LV2が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ドレイン】LV2が発生!

三苫・麻緒
ドイツでの戦いでは追い詰めきれなかったけれど、見えている敵を見逃してあげるほど優しくはないんだよね
統率者が不在のところ申し訳ないけれど、戦争の続きと行かせてもらうよ

冷静な判断なんてさせてあげない
場を≪撹乱≫するように魔弾をあちこちに撃っちゃおう
当たれば上々、外れても着弾の勢いで砂を吹き飛ばせば視界悪化で相手に嫌がらせができるかな
相手の針に対しても魔弾で≪粉砕≫して無力化したいところ

この中に側近がいるんだっけ?
もしこの場に指揮を執ろうとするもしくはいち早く逃げようとする敵がいたら優先的に撃破を狙おうかな
間違ってても少し倒す順番がずれるだけだから問題なし!多分!
確証が得られたら他の人にも伝えるよ


エリル・ウィスタリア
あらあら、見捨てられたの?可哀想に。自分だけ逃げたのね。あいつ。

コウモリが厄介ね…。空を飛ぶ相手は苦手よ。
そうね【地形の利用】して少しでも開けていて有利に戦えそうな場所で戦闘開始。
コウモリは弟と一緒に薙ぎ払おうかしら。操り糸を使った【両断】と【制圧射撃】でチャンスを狙って崩れた所から撃破しにいくわね。
レッドスクイーズは神蝕呪刃で薙ぎ払う。捌ききれなかったら弟に庇って貰うわ。
…弟を虐めた分の呪詛も乗せて思い切り殴る。今、この子をいじめたのは誰かしら?怒らないから出てきなさいな。

捨てられたのは気の毒だなとは思うけれど、最初に仕掛けて来たのはそちら。
容赦はしないしするつもりもないの。弟をいじめたしね


セレスティア・リュミエール
アドリブ、他の方との絡みOKです

ここがロマノス王朝……
そしてあの集団がヴァンパイアノーブルかしら
見捨てられていると聞くと少し可哀想な気もしますけど……
こちらも必死なのです、ここで殲滅いたしましょう

戦闘経験はまだあまりないですけど、後方支援なら……!
混乱しているのはチャンスです、一気に攻勢をかけましょう
魔方陣を展開し、パラドクスで他の方を支援するように動きますね
しっかり頼みますよ?サジテール
矢を放ち続け敵の行動を阻害したり逃げ出さないように牽制していきます
矢が当たるに越したことはないですけど、せめて支援に繋がれば…
ここから先は逃がさないという気概で臨みます


●風のように、彗星の如く
 静かな潮風が吹き抜け、海の香りが肌を撫でた。
 場所が場所ならば心地よいものに思えたのだろうが、此処では不穏な風でしかない。
「ここがロマノフ王朝……。そしてあの集団がヴァンパイアノーブルかしら」
 セレスティア・リュミエール(碧月のソルシエル・g05430)は海風に靡く髪を押さえた。月を思わせる銀髪が薄く煌めく最中、三苫・麻緒(ミント☆ソウル・g01206)も同じ方向に目を向ける。
「あっちだね。行こう!」
 麻緒が指差す先には幾つかの人影があった。
 あれこそが此度の標的だと確信したエリル・ウィスタリア(雪を待つ花・g00912)が麻緒の後に続く。すると敵も此方に気付いたらしく、急いで戦闘態勢を整え始めた。
「気をつけなさい、皆」
「ええ、迎え撃ってやりましょう」
 ブラッドメイガス達の声を聞き、麻緒とエリルは彼女達へ言葉を向ける。
「ドイツでの戦いでは追い詰めきれなかったけれど、見えている敵を見逃してあげるほど優しくはないんだよね」
「あらあら、見捨てられたの? 可哀想に」
「見捨てられた?」
「どういうことかしら」
 敵は浜辺に漂着したばかりのようで状況が飲み込めていないようだ。セレスティアはその姿に同情を覚え、紫水晶の瞳を哀しげに緩めた。
「見捨てられていると聞くと少し可哀想な気もします。ラスプーチンという方は非情なのですね」
「自分だけ逃げたのね、あいつ」
「統率者が不在のところ申し訳ないけれど、戦争の続きと行かせてもらうよ」
 セレスティアとエリルが怪僧について語り、麻緒が鋭い戦意を見せる。そのことではっとしたブラッドメイガス達は驚きを隠しきれず、戸惑い始めた。
「そ、そんなこと……」
「ありえませんわ、私達が見捨てられたなどと!」
 血の貴婦人達は身構え直し、血の色をしたオーラを吸血コウモリへと変えていく。エリルは双眸を鋭く細め、此方に向かってくる飛翔体を睨みつけた。
「あのコウモリが厄介ね……。空を飛ぶ相手は苦手なのよね」
「貴女方がどうであれ、こちらも必死なのです。ここで殲滅いたしましょう」
「全力で成敗するよ!」
 セレスティアは占術魔法を紡ぐために力を巡らせ、麻緒は背中の翼を広げた。海から吹く風に乗ってミントカラーの軌跡が描かれ、其処から激しい戦いが始まる。
「そうね、この辺りなら……」
 エリルは海辺という地形を利用すべく動き出した。海岸線に遮るものは少なく、少しでも有利に戦えそうな場所に陣取ろうと狙う彼女は少年人形の弟を繰り出す。
 飛んでくるコウモリを弟と共に薙ぎ払ったエリルは少し前に出ることになった。
 その後ろ姿を見つめるセレスティアは魔法陣を展開した。セレスティアは戦闘経験があまりなかったが、前に出てくれる仲間がいるならば後方支援を行うことが出来る。
「混乱しているのはチャンスです、一気に攻勢をかけましょう」
「そうだね! あっちに冷静な判断なんてさせてあげない!」
 セレスティアの呼び掛けに答えた麻緒は空中で身体を横軸回転させた。そうした理由は今までいた軌道に鮮血の針が飛んできたからだ。麻緒は身体を捻ると同時に双翼から魔弾を迸らせた。
 敢えて斜めに飛ぶ麻緒の狙いは場を撹乱すること。
 魔弾をあちこちに撃っていく麻緒に合わせ、セレスティアが魔法陣から半人半馬の賢者を召喚した。
「――来たれ、偉大なる弓の賢者。その神聖なる矢で、彗星の如く、貫いて」
 弓を構えたケンタウロスは標的を瞳に映している。
 鮮血の魔術が紡がれようとしている所へ向けられた矢の切っ先は鋭い。
「しっかり頼みますよ?」
 サジテール、とセレスティアがその名を呼んだ瞬間。不浄なる血を浄化するが如く、聖なる力を宿す矢が放たれた。ブラッドメイガスを貫く矢は正確無比。純白の聖光が空を駆ける中、次にエリルが動く。
「これに耐えられるかしら?」
 エリルによる操り糸を使った両断の一閃。それはまるで制圧射撃の如く、的確なチャンスを狙って崩れたところへ放たれている。猛攻の最中、エリルは相手の攻撃を捌けないと察して次の一手に出た。
 コウモリを薙ぎ払い続ける弟を更に前に出して自分を庇わせ、身を翻す。弟は直接的な体当たりを受けたが、その代わりにレッドスクイーズの翼は神蝕の呪刃によってもがれていった。
「あの人形から先に壊してしまいましょうか」
「どうにも邪魔なのよ!」
「……なんですって?」
 血の貴婦人達の言葉を聞き、エリルがぴくりと反応する。既に損傷を受けている人形が狙われたことで、弟が虐められていると変換したエリルは更なる呪詛を攻撃に乗せ、相手を思い切り殴った。
「今、この子をいじめたのは誰かしら? 怒らないから出てきなさいな」
「ひっ! 嘘に決まっているわ!」
 絶対に怒るであろう台詞を向けてきたエリルには誰も近寄ろうとはしない。一瞬、それによってコウモリが押し寄せる勢いが緩んだ。その隙を掻い潜り、麻緒は魔弾を次々と放っていった。
「この……っ!」
「そんな針、いくらでも粉砕してあげる!」
 麻緒は敢えて狙いなど付けずに連続で攻撃を仕掛けた。当たれば上々。外れたとしても着弾の勢いで砂を吹き飛ばせば、視界が悪くなってブラッドメイガスに嫌がらせができるだろう。
 無論、パラドクスではない行動で誤魔化せるのも僅かだけだと分かっている。しかし、今は頼もしい仲間がいる。
 麻緒が視線を送ると、エリルとセレスティアがしっかりと眼差しを向け返してくれた。セレスティアは矢を放ち続け、果敢に殴り込みにいくエリルや魔弾を紡ぎ続ける麻緒を援護していく。
 必要とあれば敵の行動を阻害していき、誰も逃げ出さないように牽制するには矢の射撃は効率的だ。
(「矢が当たるに越したことはないですけど、せめて支援に繋がれば――」)
「ありがとう、おかげで戦いやすいよ!」
「そうね、とても助かっているわ」
 セレスティアが自分は役に立てているかと自問したとき、麻緒とエリルから声がかけられた。ほっとしたセレスティアはちいさく微笑み、サジテールへ更に矢を射ち続けるよう願う。
「ここから先は逃がしません」
 強い意志と気概で臨むセレスティアの眼差しは真剣そのものだ。
 交戦は激しく、一体ずつ敵が倒れていった。されど、未だ戦い続ける敵から血の針やコウモリの突撃が繰り出されていく。ディアボロス達はそれらを受け止め、時には弾くことで回避していった。
 そんな中、麻緒は相手を注意深く見つめる。
「この中にラスプーチンの側近がいるんだっけ?」
「いるはずがないでしょう! 私達は見捨てられたのよ!?」
 麻緒がふとした疑問を零すと、ブラッドメイガスのひとりが悲痛な叫びをあげた。上官である者がいつまで経っても来ない状況の中で、最初に此方が言ったことを真実と認めざるをえなかったらしい。
 この場に側近などいない。どうやらそれが撹乱や嘘ではないと知った麻緒はそっと肩を落とした。
(「もし側近がいるとしても、コサックガンナーの方なのかな?」)
 此処に居るのはトループス級だけ。
 だが、アヴァタール級の敵の方が側近だという確証は得られない。会ってみなければ分からないか、会っても答えを得られないかのどちらかだ。
「まぁいっか。どうせ全部倒してから帰るんだからね」
「そう言われれば、その通りですね」
 麻緒の豪毅な物言いを聞き、セレスティアは心強さを覚えた。二人が放った魔弾と射手の矢はブラッドメイガスを貫き、戦う力を奪う。其処へエリルの声が響いた。
「捨てられたのは気の毒とは思うけれど、最初に仕掛けて来たのはそちらでしょ?」
「くぅ、ぅ……っ」
 矢に貫かれた血の貴婦人が苦しげな声を返す。糸を操ったエリルは冷ややかな目をしながら相手を見据えた。
「容赦はしないしするつもりもないの。弟をいじめたしね」
「虐められているのは私達の方よ! 許せな…………え――?」
 ブラッドメイガスは何かを言おうとしたが、言葉は途中で途切れることになる。そうなったのはエリルの呪刃が相手の胸元を貫いたからだ。
「言ったでしょ、容赦しないって」
「あ……ぁ……」
 相手は意味のある言葉を紡ぐことなく、その場に倒れ伏した。
 麻緒とセレスティアは頷きを重ね、自分達の周囲にいた敵をすべて倒したことを確かめあう。
 少し離れたところでは未だ戦闘を続けている仲間もいたが、いずれ貴婦人達との戦いは終わるだろう。
 そして――遠くから次第に、馬の蹄が砂を蹴る音が響きはじめていた。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

マガミ・ゾーリンゲン
吸血鬼の王朝……物語の中だけなら浪漫、なんて言うこともできるんですけれど。
クロノヴェーダという実際の脅威にそうは言えない。

浜辺、見通しはそう悪くない。
そう油断するの責めれないことでしょうね
──私はそこを遠慮なく突きくけれど。だって、私は海賊ですから。
蹂躙するが大得意、と

【ダッシュ】からの【不意打ち】を仕掛けて1人を切り伏せればヒットアンドアウェイで確実に1人ずつ斬り伏せていく

反撃の針、それは私を捉える速度と、私の居場所がわからないと、何の意味もない
私は《山を制する者》
今のあなたたちは、狩り場に迷い込んだ獲物に過ぎない。

──吸血鬼、立場が逆転しましたね?


ミサゴ・ゾーリンゲン
先に仕掛けてきたのはお前らだ
悪いな、見た目が女でも遠慮しないぜ

狩りの時間だ。手裏剣を投擲して、敵を追い立てる
【飛翔】の効果もうあるから、こっちから寄って拳で
拳を当てたら離れる一撃離脱に牽制の射撃も交えて、次何が来るのかの選択肢を増やしてやる
――そうすれば、次第に相手の相手の足が止まって

《戦姫の凱旋》
脚が止まったところへ手裏剣が殺到して、終わりだ


捕虜になる気はないし、取ったところで何か変わるわけでもない――お互い、そういう“生き物”だろ?
だから、容赦はしない。容赦した分、誰かが死ぬんなら、なおさらな


●カムイの猛威
 吸血ロマノフ王朝における、東ポーランド。
 漂着した敗戦兵達は、海岸の至るところに打ち上げられていたようだ。点々と散らばる敵兵。そのうちの一団を発見したマガミ・ゾーリンゲン(レタルセタカムイ・g00048)は急ぎ、現場に向かう。
「吸血鬼の王朝……物語の中だけなら浪漫、なんて言うこともできるんですけれど」
 相手はクロノヴェーダ。
 歴史侵略者と呼ばれる相手を前にしている現状、実際の脅威にそんなことは言えない。
 幸いにもブラッドメイガス達は状況を把握しきっていないようだ。この浜辺も見通しはそう悪くない。それが好機でもあり、相手にとっての悪い状況でもあるだろう。
「油断するの責められないことでしょうね。――私はそこを遠慮なく突くけれど」
 マガミは双眸を鋭く細め、一気に敵へと近付いていく。
 砂を蹴り、敢えて自分の接近を敵に報せたマガミは薄く笑む。
「だって、私は海賊ですから」
 蹂躙するのが大得意。
 マガミが不敵な言葉を落とすと、対するブラッドメイガス達も攻撃態勢に入った。
「あの影は……」
「やられる前にやりましょう」
 クロノヴェーダ達の狙いはマガミに注がれている。だが、次の瞬間。
 彼女達の足元に手裏剣が突き刺さり、動きを制した。同時に青年の声が響き、風力機動のまじないが発動する。
「先に仕掛けてきたのはお前らだ」
 声の主はミサゴ・ゾーリンゲン(カムイチカフ・g00067)だ。振り返ったマガミと一瞬だけ視線を交わしたミサゴ。彼は更に手裏剣を投擲することで敵を多角的に追い詰めていく。
「悪いな、見た目が女でも遠慮しないぜ」
「そっちに目を奪われている場合ですか?」
 ミサゴの登場に気を取られたブラッドメイガスに対し、マガミが一撃を振るう。それはどこまでも獲物を追う狩人の爪牙の具現。逃れ得ぬ神速の追跡は鋭い痛みを相手に与えた。
 其処へミサゴが追撃を加え、一体目のブラッドメイガスを瞬く間に伏せさせる。
「狩りの時間だ」
 幾つもの手裏剣を投擲し続けるミサゴは、敵の機を引いた。そのまま勢いよく飛翔したミサゴは手近なブラッドメイガスとの距離を詰めた。其処へ振り下ろされるのは拳。
「きゃあっ!」
 悲鳴をあげたブラッドメイガスに拳を当てれば、後は一撃離脱の形で距離を取るだけ。更に牽制の射撃も交えて戦うミサゴは敵を翻弄していた。
「次何が来るのかの選択肢を増やしてやる」
 そうすれば、次第に相手の足が止まっていくはずだ。
 ミサゴと同様にマガミも不意打ちからのヒットアンドアウェイ戦法を取っていた。対抗するブラッドメイガス達は鮮血の色を宿す無数の針や、血の呪言を解き放ってくる。
「私を捉える速度と、私の居場所がわからないと、何の意味もない……けれど」
 中にはまぐれで当たった針も存在した。
 呪言が生み出したブラッドギロチンがミサゴの身から作られたが、彼は怯むことなどない。
 鋭く細い針が身体を貫いたことを感じながらも、マガミも決して足を止めなかった。こういった想定外の痛みもまた、冷静に対処すべき事柄だ。
「――私は《山を制する者》」
 己を鼓舞すると同時に相手へ宣言する言の葉が戦場に響いた。ブラッドメイガスは驚き、慌てふためきはじめる。
「!?」
「今のあなたたちは、狩り場に迷い込んだ獲物に過ぎない」
「……何処に消えたの!?」
 マガミの声は聞こえていても、敵は気配を辿りきれていなかった。何処に隠れたのだと周囲を見渡す敵に向け、彼女は冷ややかな言葉を落とす。
「狙われていると解っていても、あなたにできることはない」
 神速で迫るは狼の牙。
 そして、足を止めざるを得なくなった相手に殺到するのはミサゴの手裏剣だ。
「終わりだ」
 容赦はしない。容赦した分だけ誰かが死ぬというのならば、なおさら。戦姫の凱旋は容赦なくブラッドメイガス達を穿ち、貫くことで息の根を止めていく。
 倒れ伏し、間もなく死を迎える血の貴婦人をマガミが見下ろす。
「――吸血鬼、立場が逆転しましたね?」
「捕虜になる気はないし、取ったところで何か変わるわけでもない――お互い、そういう“生き物”だろ?」
「何、を……」
 続いて言葉を発したミサゴとマガミを見上げたブラッドメイガスは、最後まで言葉を紡ぐことなく事切れる。周囲では幾つか戦いの気配もするが、間もなく復讐者の勝利という結末を迎えるだろう。
 これで敗戦兵の残党狩りは終わりを迎えた。
 後はこの地に向かっているというアヴァタール級との戦いを残すのみ。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【ダブル】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!

新城・橙花
ブラッドメイガスには十分な味方が向かったみたいだから、私はコサックガンナーの方を担当するねー。

近くのくぼ地とか体を隠せそうなところに入って[光使い]でカメレオン風に隠蔽。
ガンナーの乗っている馬がどっちからくるか見定めるよ。

発見したら近くまで引き寄せて棒焙烙を[投擲]。
爆発を起こせば他の皆も気づくよね?

敵が混乱するようなら一気に駆け込んで大剣型呪刀【譲葉】で[両断]
そうでなければ相手は騎兵だから距離を詰めて機動力を殺すように密着して走り回って[攪乱]。

隙ができればパラドクス呪法【七つ禍つ星】
「妙見尊星が王に願い奉る。我が敵に七つの鉄槌を下し給えっ」
七発の呪力の鏃を打ち込んであげるね。


●爆風は開幕の合図
 各々の復讐者達が血の貴婦人と交戦している最中。
 先んじて此度の首魁を探している者がいた。その者の名は新城・橙花(呪刀の裁定者・g01637)。
「ブラッドメイガスには十分な味方が向かったみたいだから、私は……」
 橙花は状況を冷静に判断していた。
 この現状ならば、配下を回収するために此方に向かってくるというコサックガンナーの足止めを狙うのが得策。中途半端に兵と合流されても後がややこしくなるだけ。橙花は先ず、近くの窪地を見つけて身を隠した。海岸にはところどころにブラッドメイガスが漂着しているため、無駄に姿を見られないためだ。
 光を纏い、己の姿を隠すように動いた橙花は耳を澄ませた。
 聞こえるのは戦闘音。その中から、馬が駆ける蹄の音を聞き分けることが先決。
「ガンナーの乗っている馬……あっちかな?」
 方向を見定めた橙花は身体の向きを変え、近付いてくる足音の方角に目を向けた。方向が判断できれば後は其方に不意打ちを仕掛けるだけ。素早く動いた橙花は棒焙烙を一気に投げ放った。
「これでよし。爆発を起こせば他の皆も気づくよね?」
 今の行動はコサックガンナーの注意をひくだけではなく、戦っている仲間に自分の位置を報せるためのもの。
「何だ?」
 警戒を強めたコサックガンナーは馬の速度を緩めた。想定通りだと感じた橙花は一気に駆け込み、大剣型の呪刀を振り上げた。はっとした敵は銃を構え、橙花を狙い撃とうとした。
 だが、それよりも速く橙花の譲葉が馬ごと相手を斬り裂く。
「ぐ……っ!」
「不意打ち成功。ほら、捕まえてみるといいよ」
 相手は騎兵だが、橙花は怯まない。敢えてすぐ近くを駆けることで距離を詰めて機動力を殺すように密着する。そのまま走り回って惹きつけることで相手を攪乱する狙いだ。
 ラスプーチンに見捨てられたことで精神が乱れているのか、コサックガンナーは罵詈雑言を叫んでいる。
 しかし、橙花はそんな言葉に耳を貸したりはしなかった。着実に隙を見極め、ひといきにパラドクスを放つ。
 ――呪法、七つ禍つ星。
「妙見尊星が王に願い奉る。我が敵に七つの鉄槌を下し給えっ」
「跳べ、騎馬よ! ……いや、避けきれぬか!?」
 橙花が放った呪力の鏃を受けながらも、コサックガンナーは銃弾を撃ち込んできた。痛みは両者に与えられ、鋭い傷跡が互いに刻み込まれた。だが、橙花は決して動きを止めることはない。仲間が駆け付けてくるまで果敢に立ち回り、敵を引き付けることが今の橙花の役目でもある。
「まだまだ。何度でも呪力の鏃を打ち込んであげるね」
 そして――北斗の七つ星から巡る力が再び解き放たれ、海辺の戦場に広がってゆく。
 
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【エイティーン】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

坂登・悠日理
惺音g03409と

ラスプーチン倒し切れなかったのは残念だったけど
ここでちょっとでも手勢を削れそうなのはラッキーだな
ロシア取り返したらドイツの人もみんな帰れそうだし
頑張ろ惺音

混乱に乗じて
まずは出来るだけ数を減らすぜ
不意打ちで槍を投擲
同時にレオを飛び込ませ攻撃し一撃離脱
敵が状況把握する前に戦場を攪乱
代わって飛び込み
ハンマーで思いっ切り強打し吹き飛ばし
砂だし埋まるだろ
立ち上がり体制整える前に一気に倒す

槍とハンマーを臨機応変に持ち替えつつ
ハンマーで吹き飛ばし
槍で薙ぎ払い
敵の位置や惺音の位置
地形や戦場把握しつつ敵一ヶ所に固め地形の利用
そろそろ行くか
逃げてきたとこ悪いけど逃げ場はないぜ
敵を海へ流す様に水計


森瀧・惺音
ゆぅ君g04140と

うん、敗北には追い込んだから
今の機会があるんだよね
少しずつでも取り戻す事で
ドイツ以外にも各地域が戻る際の弊害も減るだろうし
頑張ろう、ゆぅ君

元々ボロボロな所に悪いけど…
戦力の再編は邪魔させて貰うよ

私は光刃天駆で光の短剣を両手に持ち
呪文を唱える隙を与えない様に空からの急襲で
そのまま引き続き飛翔も用いて
一気に駆け抜けざまに斬り付けて行こう
呪文らしい声が聞こえたら
振り向く前に光の刃を撃ち出すよ

光刃ではゆぅ君の撃ち漏らしや
死角もカバーするように気は付ける

ユキミは逃げようとする相手や呪文の妨害に
電気でバチバチと怯ませて貰おう

ゆぅ君の気配にユキミを拾って抱え
飛ぶ高度を上げて水流は避けるね


●遠き海に還るもの
 海から吹き抜けてくる風が髪を揺らす。
 浜辺に打ち上げられた敵影を確認した坂登・悠日理(叡智の眼・g04140)と森瀧・惺音(眠れる森の魔女・g03409)は戦いへの覚悟を抱き、砂浜を往く。
「ラスプーチン倒し切れなかったのは残念だったけど、ここでちょっとでも手勢を削れそうなのはラッキーだな」
「うん、敗北には追い込んだから今の機会があるんだよね」
 敗戦兵であるブラッドメイガスは完膚なきまでに倒し尽くすべき存在。傷付いていようが、今の状況をまだ把握していかなろうが追撃するのが吉。
「ロシアも取り返したら、ドイツの人も含めてみんな帰れそうだし」
「うん……少しずつでも取り戻すことで、ドイツ以外にも各地域が戻る際の弊害も減るだろうね」
 勝利したドイツ奪還戦のことを思い、次の奪還地についての思いを向ける二人は頷き合う。そして、悠日理と惺音は意図せず同時におなじ言葉を紡いだ。
「頑張ろ、惺音」
「頑張ろう、ゆぅ君」
「ん?」
「えっと……同じ気持ちだったみたい」
 思わず顔を見合わせ直した二人は笑みを交わした。その様子をモーラット・コミュのユキミとメーラーデーモンのレオが微笑ましげに眺めている。
 そして、視線を前に向け直した悠日理と惺音は身構えた。
「混乱に乗じてまずは出来るだけ数を減らすぜ」
「元々ボロボロな所に悪いけど……戦力の再編は邪魔させて貰うよ」
 先の奪還戦でも下級兵でもあったブラッドメイガスは弱りかけ。此方の存在に気付いているらしい血の貴婦人達も戦闘態勢を整えているが、悠日理が動くほうが幾分も早かった。
 不意打ち気味に槍を投擲した悠日理は、攻撃と同時にレオを飛び込ませる。
「敵襲よ!」
「避け……られないっ!?」
 ブラッドメイガスに一閃が命中したことを確かめると同時にレオが離脱した。ディアボロスが追ってきたという状況を把握する前に戦場を攪乱していく狙いだ。
 代わって飛び込んだ悠日理はたじろいだ敵に向け、ハンマーを思いきり振り下ろした。
 強打することで吹き飛ばしを狙う一撃だったが、ブラッドメイガスは辛うじて耐えた。パラドクスではない一撃はこんなものだと察した悠日理はくるりと身を翻す。
「砂に埋まっときゃよかったのに」
「ゆぅ君、伏せて……!」
 其処へ惺音の声が響く。魔力の翼で飛翔していた彼女は光の短剣を両手に持ち、一気に降下した。此処までの準備ができたのも悠日理とレオが敵の気を引いたからだ。
 悠日理が軌道から逸れた瞬間に惺音が翔け抜け、敵を斬り付ける。
 ブラッドメイガスが呪文を唱える隙を与えない速さで繰り出された、空からの急襲は大成功だ。しかし、別の敵が解き放ってきた血の呪言が惺音に衝突する。
 其処から生み出されたブラッドギロチンが惺音を切り裂こうと迫った。
 だが、悠日理がそうはさせない。レオと共に刃の前に飛び込んだ悠日理はそれを勢いよく吹き飛ばす。
「ありがとう、ゆぅ君」
「それよりもあっちだ」
「うん……っ」
 礼を受け取った悠日理は次の標的に目を向けた。惺音も引き続き飛翔していき、駆け抜け様に一気にブラッドメイガスを斬り付けて行く。呪文を完全に止めることは出来ないが、声が聞こえ次第そちらに向かうことで対抗できた。
 相手の前に光の刃を撃ち出す惺音の援護を行うユキミも真剣だ。
 悠日理は槍と槌を臨機応変に交互に持ち替え、敵を穿ってゆく。
 ハンマーでは吹き飛ばしを狙い、槍で薙ぎ払うことで惺音への攻撃を捌く。それと同時に敵味方の位置を把握していき、徐々に海側に敵を追い詰めていった。惺音は光刃で彼の撃ち漏らしを葬り、死角をカバーする。
 その狙いは功を奏し、絶好の機会がやってきた。
「そろそろ行くか」
「……?」
「逃げてきたとこ悪いけど逃げ場はないぜ」
「ユキミ、いこう。ゆぅ君があれをやるみたいだから」
「きゅ!」
 頑張っていたユキミを抱き上げた惺音は一気に飛翔することで悠日理の頭上に回った、刹那。
 ――発動、青龍水計。
 悠日理が繰り出したのは膨大な流水。敵の体力を奪いながら猛威を振るう水は、海へと還るように轟く。悲鳴は激しい波音に掻き消され、水の中からは助けを求めるように伸ばされた腕が視えた。
 数瞬後、辺りに静けさが満ちる
「お水……すごかったね、ユキミ。ゆぅ君も……」
「これで綺麗さっぱり何もかも消えたな」
 水流は避けた惺音は地上に下り、悠日理と共に誰もいなくなった海岸を眺める。
 こうしてこの辺りに流れ着いた敗戦兵はすべて消えた。追撃戦も残すところあと少し。悠日理と惺音が視線を交わしたとき、少し離れたところから爆音が聞こえてきた。
 どうやら既にコサックガンナーとディアボロスが交戦を始めているらしい。
 最後の戦いが巡る気配を感じながら、二人と二匹は駆け出した。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水源】LV1が発生!
【飛翔】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!

新城・橙花
他の皆も来てくれたし…「それではこれからは攻撃に移ります」
戦闘時の冷酷冷静口調になって本格攻撃開始。

味方の様子を見つつ、敵の突撃や射撃は【アイスクラフト】の氷を壁に使ってお邪魔しつつ、隙をついて足元に[ダッシュ]で接近。
大剣型呪刀【譲葉】で馬の脚を薙ぎ払う。
「将を討たんと欲すればまずその馬を討つべし」
一度でうまくいかなかったら一度距離を取り、またタイミングを計って攻撃再開。

相手の足が止まればパラドクス呪剣【繊月の刃】
「貴方を終わりの旅へと誘いましょう…」
敵の存在そのものを切り裂きます。


リップ・ハップ
的はデカいけど機動力はちょーっち厄介かもね
人馬一体的なやり手なら、自分は射撃に集中して移動は馬任せなんて真似もしてくるかもしれん
ここは騎手と騎馬の呼吸を乱しにいくか

戦いん中一発で決めようってなら狙う場所は絞れるはずだ
仕留めるって気配を頼りに銃弾は斬り払いを狙うぜ【殺気】【精神集中】【戦闘知識】

パラドクスで騎馬を、その心を斬り裂き、捕食者に追われるよな本能的恐怖を刻んでやる
あとはお前好みの味付けにしな、伯爵【精神攻撃】

呼吸が乱れりゃ負担は倍増。攻撃力か機動力か、何かを疎かにしなきゃなんねい
そりゃもうただの隙だ

安心しなよ。お前もその内恐れ慄く。私らの怒りに恐怖する
そしてくたばる時もその馬と一緒だ


ミサゴ・ゾーリンゲン
よう、遅かったな
騎兵隊の登場――だが、それで勝負の流れが変わるわけでもねえんだ
残念ながらな。オレたちの勝ちだ

射撃には射撃で。ハンドガンの精密射撃で敵の機先を制する
射撃同士なら負けはしない。……仕留められもしないだろうけど
だからこそ、業を煮やして敵が前に出てくるタイミングに踏み込みを合わせる。【精神集中】しろ

踏み込み、蹴り足、それぞれに牽制に使った射撃の反動を乗せて
《偽・銃弾拳法漆式》――オレの持ちうる最速の一撃で、馬ごと切り裂いてやる

狩人はお前らじゃなくてオレら、って話
じゃあな


※アレンジ、アドリブ問題ありません


●裁定の時
 爆発音と戦闘音が海辺に響き渡ったことで、首魁の到着が報される。
 この付近に漂着していたブラッドメイガス達はすべて倒され、血の魔術が行使されることもなくなった。
 新城・橙花(呪刀の裁定者・g01637)は此方に向かってくる仲間の姿を捉え、静かに頷く。
「他の皆も来てくれたし……、それでは――」
 刹那、橙花の表情が一変した。
 冷たい機械のような印象を感じさせる雰囲気を纏った橙花は、コサックガンナーを見据える。
「これからは攻撃に移ります」
 それは今から本格的な戦闘に入っていくことを示していた。橙花が己の身の丈以上もある大剣を振り上げた次の瞬間、戦場にミサゴ・ゾーリンゲン(カムイチカフ・g00067)とリップ・ハップ(Reaper Harper・g00122)が到着する。
「よう、遅かったな」
「まだ敵がいたか」
「そりゃ居るよ。私達以外にもまだまだ来るだろうし?」
 舌打ちをしたコサックガンナーに対し、リップ達は言葉を返す。語った通り、この後にすぐ別の仲間達も駆け付けてくるだろう。相手が逃げようとしても包囲する形になるはずだ。
「騎兵隊の登場――だが、それで勝負の流れが変わるわけでもねえんだ。残念ながらな」
 オレたちの勝ちだ、と宣言したミサゴはハンドガンを構えた。
 同時に橙花とリップが左右に回り込み、コサックガンナーの逃走を防ぐ形で陣取る。馬が嘶き、此方を威嚇してきていることを見遣ったリップは片目を軽く細めた。
「的はデカいけど機動力はちょーっち厄介かもね」
 あの馬はパラドクスによって出現させたものだ。普通の馬以上に主の言うことを聞く。人馬一体的なやり手ならば、自分は射撃に集中して移動は馬任せ――という動きをするのだろう。
「予想以上の攻撃や真似もしてくるかもしれん。ここは騎手と騎馬の呼吸を乱しにいくか」
「やりましょうか」
 リップが零した作戦に乗ることにした橙花は極限まで感覚を研ぎ澄ませてゆく。その瞬間、鋭い蹄の音が響き渡った。砂浜でこれほどの音が鳴るのはきっと、それがパラドクスの力であるからだ。
 迫る馬。上半身をあげたことで蹄鉄が橙花達の視界に入る。
「……させません」
 アイスクラフトの力を用い、氷の壁を作り出した橙花は敵の軌道を邪魔した。氷壁はすぐに蹄によって破壊されてしまうだろうが、一瞬でも時間を稼げたのならば僥倖。
 氷の影に身を潜めていた橙花は勢いよく駆け、敵の側面に回り込んでいく。
 その間に反対側からリップが動いた。
「そちらか!」
 氷を砕きながら、辺りを見渡したコサックガンナーはリップの方に狙いを定める。
(「戦いん中一発で決めようってなら――」)
 狙う場所は絞れるはず。リップは自分に向けられる殺気と気配を感じ取った。仕留める、という感情が向けられている頼りにして、リップは撃ち放たれた銃弾は斬り払う。
 ち、と更に舌打ちが聞こえた。
 身を翻したリップは反撃として大鎌の一閃を叩き込む。それだけでは避けられてしまう可能性もあったが、リップは仲間が動く気配をしっかりと悟っていた。
「ぐっ!」
「射撃には射撃で、だ」
 リップの一閃に合わせてミサゴが放ったハンドガンの一撃。それらは敵の力を確実に削いだ。鋭い眼差しがミサゴにも向けられたが、彼は怯みなどしない。
「射撃同士なら負けはしない。……仕留められもしないだろうけど」
 ミサゴは次の一閃に向けて狙いを定め直す。
 リップとミサゴの出方を確かめながら、橙花も一気に大剣を振るった。呪刀である譲葉は馬の脚を薙ぎ払うように繰り出され、相手の動きを制する。
 馬の足が抉られる形で刃が走った。しかし、馬はパラドクスの産物。血が散ることはなく、足はすぐに再生している。だが、本体であるコサックガンナーにも衝撃を与えられたことも確かだ。
「将を討たんと欲すればまずその馬を討つべし」
「恐怖を刻んでやんよ」
 橙花に続き、リップが次の一手を打ち込む。
 騎馬ごと相手に畏怖を与え、その心すらも斬り裂くこと。それがリップの狙いだ。相手がどんなものであったとしても捕食者に追われるような本能的な危機感を埋め込んでやればいい。
「あとはお前好みの味付けにしな、伯爵」
 大鎌に呼び掛けたリップは、迫り来る蹄の一撃を避けた。
 その隙を狙い、ミサゴが銃口を敵に向ける。業を煮やして敵が前に出てくるタイミングに踏み込みを合わせることが今は重要だ。集中しろ、と自分に言い聞かせたミサゴは目を細めた。
 踏み込み、蹴り足。
 それぞれに牽制に使った射撃の反動を乗せれば、彼のパラドクスが発動する。
 ――偽・銃弾拳法漆式。
「オレの持ちうる最速の一撃で、馬ごと切り裂いてやる」
 多段加速を伴いながら繰り出される、切り裂くような回し蹴りがコサックガンナーを穿った。あまりの速さから対象を引き裂く勢いを宿した一撃は見事に巡る。
「もう一度、参ります」
 橙花は今こそが好機だと判断しており、タイミングを計った攻撃を叩き込み続けた。
 それによって馬は打ち崩され、相手の足が止まる。
 其処に発動したのは、呪剣による繊月の刃。
「貴方を終わりの旅へと誘いましょう……」
 銀弧を描く軌跡が、対象の根源を刈り取るが如く迸った。存在そのものを切断するかのように斬り放たれた一閃は正確無比なもの。橙花の一撃が深く刺さったことを確かめ、リップは更なる攻勢に出た。
 再生された馬も此方を穿とうと狙ってくるが、三人とも的確に相手の動きを見極めている。
「なんてことだ……!」
 相手の呼吸は乱れている。それならば負担も倍増しているはずだ。
「今の様子じゃ、攻撃力か機動力か、何かを疎かにしなきゃなんねいね。そりゃもうただの――」
 その先は語らず、リップは絶望を齎す刃を振り下ろした。
 其処へミサゴが追撃として最速の蹴りを入れ、コサックガンナーに宣言する。
「狩人はお前らじゃなくてオレら、って話」
「安心しなよ。お前もその内恐れ慄く。私らの怒りに恐怖する。そして――くたばる時もその馬と一緒だ」
「先に言っておく。じゃあな」
 リップとミサゴの言葉を聞き、コサックガンナーは慄いた様子をみせた。ラスプーチンに見捨てられたといってもコサックガンナーも上官の地位にいたものだ。気力を振り絞ったらしい敵は声の限りに叫ぶ。
「貴様ら、我々を侮辱したことを後悔するぞ!」
「そうですか。後悔するのはどちらでしょうね?」
 橙花は冷ややかな言葉を返し、身構え直した。戦いはまだ続いていくだろうが、敵の機先を制することは出来ている。
 ミサゴにリップ、橙花。
 三人の果敢な攻撃は更に重ねられ、戦いの終わりを導くものになっていく。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【一刀両断】LV2が発生!
【腐食】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!

エリル・ウィスタリア
あら、遅かったのね。
もう少し早く来ていれば彼女たちも生き残れたかもしれないのに。…こちらは好都合だったけれど。

普通に走ってたらあの機動力に追い付くの大変そうね。
【飛翔】で機動力を確保、後に地形の利用≫で有利な場所を探して動き回りながら攻撃ね。足は止めない。
ハートブレイカーは弟を盾にするわよ。
弟を傷つけられたことよりも、弟を盾にするしかない自分への怒りを≪呪詛≫に変えて神蝕呪刃で思いっきり殴り続ける。
お馬さんに罪はないから極力コサックガンナー狙いをしましょうか。
嫌がらせに弟ともども張り付いてやるんだから。

あなたを帰しはしないわ。ここで無残に果てて?
弟を撃った分はきっちり百倍返しさせてもらうわよ。


三苫・麻緒
この寒い中重役出勤お疲れ様でーす
肝心なお仲間さんはもう倒しちゃったけどね
まあ、すぐ同じ場所に送ってあげるから大丈夫だよ

まずは【飛翔】で機動力を確保
大人しく的になってあげる義理はないし、素早く飛び続けて狙いを絞らせないよ
ナイフを構えて、あとはタイミングを計って一息に突撃
狙うはコサックガンナー自身
欲を言えば首か死角が増える目を狙っていきたいね
ガンナーの動きを≪観察≫して利き目がわかれば、早めにそっちを潰して相手の攻撃を妨害したいな

敵の攻撃に対しては戦闘中ずっと銃口の向きに警戒しておくよ
銃弾は基本的にまっすぐ飛ぶもの
その条件が変わらないうちは銃を見て軌道を推測した方が回避しやすい気がするんだよね


坂登・悠日理
惺音g03409と

迎えに来たつもりでいるだろ?
連れて帰るどころか
あんたも帰しはしないぜ

騎兵ってさ
馬に乗ってるから速いし
その分高いから狙いにくいじゃん?
でもそれ利点だけど弱点でもあるよな?
馬の側面や足元等乗り手から見えにくく避けにくい箇所狙って槍投擲
別に馬を倒す必要なんてない
攪乱になればしめたもんだ
隙があれば惺音も攻撃しやすいだろうし
ほら足止まってる
馬の意味、ないな?
挑発しさらに引き付けている間に
レオに攻撃させる

逃げ場を奪うって事は
逆に逃げる方法は一つじゃん
よく周囲の地形と馬の動き観察し
飛び掛かって来る瞬間を看破
姿勢低くし転がって回避
そのまま足元を薙ぎ払いパラドクス
動きさえ読めれば俺の敵じゃない


森瀧・惺音
ゆぅ君g04140と

回収の為に派遣されてきたのかな
騎乗の分、機動力はあるけど…
急いできたのは偉いなぁとは思うかも

ユキミは私の頭の上で
落ちないようにね

ゆぅ君が地面なら私はまた飛翔で空へ
パラドクスでもない銃弾なら魔力障壁で弾くから
魔力で作ったタクトを手に持って
氷柱や雷を落として
岩があれば崩し、破片や砂地の面積を広くして
馬がジャンプし難くするね

わざと目立つ様に魔力を溜めて
強い攻撃の用意をしている様に見せかけて
注意を引き付けたりもするよ
…見せかけでも、溜めた魔力は光球で撃ち出すけど

馬まで痛い思いさせたくないし
ガンナーを狙って
ゆぅ君に気を取られた瞬間に光の刃を撃ち出す様にして
天地で一点集中出来なくしよう


●終わりを紡ぐ手
 交戦が始まった直後、コサックガンナーの前に新たなディアボロスが現れる。
「あら、遅かったのね」
「この寒い中重役出勤お疲れ様でーす」
 エリル・ウィスタリア(雪を待つ花・g00912)と三苫・麻緒(ミント☆ソウル・g01206)は攻撃を仕掛けている仲間の様子を確かめながら、コサックガンナーに軽く声を掛けた。
「新手か……!」
 振り向いたクロノヴェーダは二人以外にもディアボロスが訪れていることを知り、驚愕する。
 敵の瞳に映ったのは坂登・悠日理(叡智の眼・g04140)と森瀧・惺音(眠れる森の魔女・g03409)の姿だ。
「配下を迎えに来たつもりでいるだろ? 連れて帰るどころか、あんたも帰しはしないぜ」
「回収の為に派遣されてきたみたいだけど……ごめんね」
 悠日理が言い放つと、惺音が軽く頭を下げた。急いで海岸に駆けてきたことは偉いと感じたが、惺音にとって相手は敵でしかない。頭の上に乗るモーラット・コミュのユキミに「落ちないようにね」と呼び掛けた惺音はそっと身構える。悠日理もメーラーデーモンのレオに呼び掛け、改めて戦闘態勢を整えた。
 エリルと麻緒は目配せを交わし、馬を駆る歴史侵略者を逃さぬよう左右に布陣する。
「もう少し早く来ていれば貴婦人の彼女たちも生き残れたかもしれないのに」
「残念、肝心のお仲間さんはもう倒しちゃったんだ」
 他の仲間も別方向からコサックガンナーを包囲しようと動いているようだ。このまま戦えば相手をみすみす逃す展開になることはないはず。
「漂着直後を狙われるとは……こんなざまではラスプーチン様が何と仰るか……」
「……こちらとして好都合だったけれど」
「まあ、すぐ同じ場所に送ってあげるから大丈夫だよ」
 クロノヴェーダに対し、エリルと麻緒はそれぞれの言葉を告げる。苦虫を噛み潰したような顔をしたコサックガンナーは手綱を強く引き、ディアボロスに対抗する手筈を整え始めた。
 すると、悠日理が敵を指差す。
「騎兵ってさ、馬に乗ってるから速いし、その分高いから狙いにくいじゃん?」
「うん。騎乗の分、機動力はあるけど……」
「でもそれは利点だけど弱点でもあるよな?」
「その通りだね、ゆぅ君」
 悠日理と惺音は相手を分析しており、同じ意見に辿り着いた。刹那、悠日理が馬の側面に当たる足元へ槍を投擲した。それは乗り手から見えにくく避けにくい箇所だ。
「別に馬を倒す必要なんてないからな」
「ゆぅ君が地上からなら、私は空からだね」
 これで攪乱になればしめたもの。
 惺音が敵の頭上に飛び上がったことに続き、エリルと麻緒も動き出す。
「逃さないわ」
「走る暇もなく追い詰めてあげる!」
 エリルは敵を見据え、普通に走って追いつけるものではないと判断する。麻緒も同じことを考えたらしく、二人は一気に地面を蹴った。飛翔の力を用いて低空を飛ぶエリルと麻緒は馬の機動力にも負けない速度で翔ける。
「こんな広い海岸じゃ有利も不利もないけれど、それは敵も同じだものね」
「そっちに追いつく目的もあるけど、大人しく的になってあげる義理もないからね!」
 機動力を確保したエリルは、弟を盾にしながら。麻緒は素早く飛び続けて狙いを絞らせないようにするべく、動き回り続けた。逆説連鎖戦は空間すら捻じ曲げられるものだが、その中で少しでも相手の気を逸らせればいい。
 其処へ更に悠日理が狙い澄ませて放った一閃が突き刺さる。
「ほら足止まってる。馬の意味、ないな?」
「意味がないかは自分で確かめるがいい!」
 対するコサックガンナーは冷静に状況を見極め、黒馬の蹄で悠日理を踏み抜こうとした。だが、即座に動いた惺音が敵へ氷柱による攻撃を落とす。次の瞬間、馬の体勢が崩れた。
 牽制としてガンナーから銃弾が撃ち放たれたが、パラドクスでもない弾なら魔力障壁で弾ける。
 魔力で作ったタクトを振り上げた惺音は、次に雷を迸らせた。
「……そっちがそう動くなら、私はこうするまで」
「いいじゃない。それなら、こっちはこう!」
 悠日理が作った隙に惺音が攻撃を仕掛けるという見事な連携を見て、エリルも攻勢に出た。
 急所を見定めて撃ち放たれる銃弾は厄介だが、弟がエリルを守っている。弟を傷つけられたことよりも、弟を盾にするしかない自分への怒りがエリルの中に湧き上がる。
 その思いを呪詛に変えた彼女は、神蝕の呪刃で以て思いきり敵を穿ちに掛かった。
「お馬さんに罪はないけど……ああ、あの馬もガンナーの能力で生み出されてるのかしら。だったら余計に遠慮なんてしなくてもよさそうね」
 嫌がらせがてら、弟と共に張り付いてやると決めたエリルの攻勢は激しくなるばかり。
 その後にタイミングを合わせた麻緒は構えたナイフを振り下ろした。
「――そこっ!」
 ひといきに突撃した麻緒の刃がコサックガンナーを斬り裂く。馬はいくら傷付けても再生するとわかった今、狙い続けるならば本体だけでいい。
(「欲を言えば、首か死角が増える目を狙っていきたいけど……!」)
 麻緒は敵がそこまで無防備ではないことを理解している。それゆえにガンナーの動きをよく観察していき、最大の好機を読む作戦に入った。利き目がわかれば、早めにそちらを潰して相手を妨害したいところだ。
 そのチャンスはきっと周囲の仲間達が作ってくれる。
 麻緒からの信頼が宿った眼差しを受け、悠日理と惺音は頷きあった。
 惺音は砂地の面積を広くするように魔力を紡ぎ、ガンナーが操る馬が跳躍し難い地形を作っていく。
「小癪な手を……!」
「これが私のやり方だから」
 ガンナーからの悪態をさらりと流した惺音は、わざと目立つように魔力を溜めた。
 これから強力な攻撃を用意していると見せかけて相手の注意を引き付ける。そうすることで次に続いてくれる悠日理とレオの攻撃をより効果的なものにするためだ、
 それだけではなく勿論、溜めた魔力は光球として撃ち出す狙いだ。
「――レオ!」
 悠日理は相棒の名を呼び、ガンナーに狙いを定めた。敵の攻撃が此方の逃げ場を奪うというのならば、逆に逃げる方法はひとつしかない。悠日理は惺音が敵を引き付けてくれていた間に馬の動きの癖を見極めていた。
 相手が飛び掛かって来る瞬間を看破した悠日理は、一気に姿勢を低くして転がる。見事に一撃を回避した彼はそのまま敵の足元を薙ぎ払い、パラドクスを打ち込んだ。
「動きさえ読めれば俺の敵じゃない」
「何だと!?」
 だが、なんとか体勢を立て直したコサックガンナーが馬を操り、更に踏み込もうとしてくる。咄嗟に低空まで滑空した惺音が光の刃を打ち出し、悠日理に手を差し伸べた。
「ゆぅ君、こっち!」
「助かった!」
 間一髪で悠日理と共に敵の足元から脱出した惺音はほっとした表情を浮かべる。
 天と地から穿たれたコサックガンナーは大きくよろめいていた。其処へエリルと麻緒が最後の一撃を叩き込むべく、素早く向かってゆく。麻緒はこれまでずっと敵の銃口の向きに警戒していた。
 パラドクスの銃弾は距離を飛び越えて来る可能性があるが、基本的には真っ直ぐに飛ぶものだ。
「せめて、ひとりだけでも撃ち殺してやる……!」
「更に残念だったね、全部お見通しだよ!」
 軌道を推測した麻緒は全力で突撃した。撥ねる翼によって加速した麻緒の刃は再びコサックガンナーを深く切り裂く。其処へ反対側から切り込んできた仲間達が追撃を加えた。
 橙花による繊月の刃。リップが放つ伯爵の斬撃。そして、ミサゴが繰り出す銃弾拳法。
 エリルは次が最後になると察し、呪刃の攻撃をひといきに放った。
「あなたを帰しはしないわ。ここで無残に果てて? 弟を撃った分はきっちり百倍返しさせてもらうわよ」
「――ッ!!」
 コサックガンナーは声すら出せぬほどに追い詰められ、馬と共に大きく転倒する。エリルが力を収めたとき、クロノヴェーダは倒れ伏したまま動かなくなっていた。
「ラスプーチン、様……申し訳、ございま、せ――」
 彼の断末魔はこの場にはいない主に許しを請う、哀れで悲しい後悔混じりのものだった。
 そして、戦いの勝利が訪れた。

●後悔の海辺にて
 辺りには寄せては返す波の音が響き渡っている。
 ディアボロス達は間もなく訪れるであろう帰りのパラドクストレインを待ちながら、水平線を眺めていた。
「なんだかあっけなかったわ」
「でも、誰にも大きな怪我がなくて良かったー」
 エリルが敵の末路を思いながら語ると、橙花がのんびりと答える。戦いが終わった今、彼女の口調も元に戻っていた。リップは先程までブラッドメイガスやコサックガンナーが倒れていた場所を見遣る。
 最初に倒した血の貴婦人は既に消えていた。いずれ他の者も消滅していくのだろう。
「敗戦兵とはいえ、私らの敵じゃなかったね」
「こうやって奴らの戦力を削いでいければいいんだが」
 大きく伸びをしたリップから少し離れたところで、ミサゴは波打ち際の砂を見下ろしていた。その近くでは麻緒が波と軽く戯れている。ぱしゃぱしゃと響く飛沫は束の間の平穏をあらわす音色のようだ。
「見て、ちいさくて可愛い貝殻!」
「わ、本当だ……。ユキミも近くで見る?」
 麻緒が手招きをしたことでモーラットを連れた惺音がぱたぱたと駆け寄っていく。きっと、何かの拍子に貝殻がこの地に流れ着いたのだろう。悠日理は戯れる少女達を軽く見遣りながら、海とは反対方向に目を向けた。
「吸血ロマノフ王朝か……」
 新たに時空間移動列車と繋がった地を思い、悠日理はちいさく呟く。この地はまだ多くの謎に包まれているが、いずれは奪還の時も訪れるのだろう。
 今後も戦い続けることを誓った復讐者達は静かな海風を感じながら、いつかの未来に思いを馳せた。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【腐食】がLV3になった!
【飛翔】がLV4になった!
【平穏結界】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2022年04月30日

東ポーランド追撃戦

 機械化ドイツ帝国奪還戦において、ディアボロスと戦い撤退した、怪僧ラスプーチンと配下の軍勢は、東ポーランドに流れ着いています。
 しかし、その軍勢は大きく混乱しています。
 敗軍の将である怪僧ラスプーチンは単身、首都であるサンクトペテルブルクに帰還しており、残された敗残の軍を纏めるものはいません。

 帰還した怪僧ラスプーチンからの報告を受けた後、敗残兵を回収する部隊などが派遣される事になるでしょう。
 しかし、これはチャンスです。
 回収部隊が派遣される前に、東ポーランドに帰還した敗残軍を叩けるだけ叩き、吸血ロマノフ王朝の戦力を漸減させてしまいましょう。
 敗残兵の中には、怪僧ラスプーチンの側近も含まれているので、撃破すれば怪僧ラスプーチンの陣営を弱体化させることが出来るかもしれません。

※特殊条件
 この作戦は1カ月と期間が短くなっており、かつ、攻略旅団の提案による『期限延長』も行えません。
 シナリオの成功に必要なシナリオ数の設定もありませんが、シナリオが成功すれば成功した分だけ、吸血ロマノフ王朝の軍を弱体化させることが出来ます。


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#吸血ロマノフ王朝
🔒
#東ポーランド追撃戦
🔒
#怪僧ラスプーチン


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選択肢👾烏合のトループス級『ブラッドメイガス』のルール

 なんらかの理由で統制を失ない、烏合の衆となっているトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 統制を取り戻す前に撃破したり、統制を失っている間に強行突破して目的地に向かいましょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『コサックガンナー』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「シメオン・グランツ」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。