リプレイ
赦蜘・九朗
連携アドリブ歓迎
ほぇ…ええ森やな、空気が清んどる…
はっ!?アカン、気が抜けとった
『さっきの曲良かったで。ウチは赦蜘 九朗や、こっちは《鋼》と《うろ》、ウチの趣味は料理と観光、宜しゅうな…通ってもええ?』
《鋼》は目を細め、《うろ》は気だるげにあくび
…コレでええんかな?
うーん、偽るも何も興味本意で来ただけやしなぁ、通れへん時はのんびりするつもりやし(クッキーと水筒出し)
正直に言ってまうのが必要なら…
綺麗な森で散歩して癒されたい、世界樹の迷宮が見てみたい、同じ武術(自身は剣術)を極める者としてどんな武術なんやろ?って興味持った辺りの話しでもするか
通してくれるんやったら【植物活性】でちょっとお礼しとこ
●
迷宮の森で、赦蜘・九朗(挿ゲ替エノ曼珠沙華・g03801)は深く息を吸い込んだ。
(「ほぇ……ええ森やな、空気が清んどる……」)
九朗は思わず足をとめて森を眺めたが、はっと不思議な軽い音に気付いて足をとめた。
そう遠くない大木の根本に、カラフルなキノコ達が見える。
(「はっ!? アカン、気が抜けとった。」)
九朗はそのキノコたちに早速話しかけてみた。
「さっきの曲良かったで。ウチは赦蜘 九朗や、こっちは《鋼》と《うろ》、ウチの趣味は料理と観光、宜しゅうな……通ってもええ? 」
ミニドラゴンのうろが気だるげにあくびしたのには、キノコたちも気づいたろう。彼等はヒソヒソやりだした。
(「……コレでええんかな? 」)
九朗はちょっと心配になるが、まだ話し合いは続いている。
(「うーん、偽るも何も興味本意で来ただけやしなぁ、通れへん時はのんびりするつもりやし
……。」)
持参のクッキーと水筒を出しつつ、九朗はキノコらの様子を推し量る。そしてそれらは少なからずキノコたちの気をひいたようだ。
「……正直に言ってまうか。綺麗な森で散歩して癒されたい、世界樹の迷宮が見てみたい、同じ武術を極める者としてどんな武術なんやろって興味もった。……通してくれるか?」
キノコたちの意見は定まったようで、九朗はいつのまにか森を抜ける一本道にいた。
(「通してくれたか。お礼の気持ち、ちょっとはきいたやろか。」)
彼は森のはずれを目指して歩き始めた。
成功🔵🔵🔴
効果1【植物活性】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
四方堂・あんな
ふーん、こういう森はなんだかんだ落ち着くよね。田舎者としちゃあさ
森には世話になってるけど、どうしたもんかね
おーい、君等喋れるんでしょ?
ボクはあんなちゃん。ボクの故郷も森ン中なんだよ
ボクが君たちにとって邪悪かどうかはわかんないな。キノコ好きだし
戦うことには違いないけど、生きるために森の幸に手を出すことを許しちゃもらえないかな?
弱いやつは食われる。その摂理以上に、みだりに自然を壊すような真似はしないよ
この通り、毒薬もマフラーの香料だって、自然の恵がなきゃ作れないもんさ
とまあ、森とともに生きる者をアピールしよう
そして線香を焚いて、ボクなりに森に入る敬意を払うよ
これは、ボクの故郷の香木を使ってるのさ
●
四方堂・あんな(気ままな忍者・g00300)も迷宮の入り口で足を止めた。
(「ふーん、こういう森はなんだかんだ落ち着くよね。田舎者としちゃあさ。森には世話になってるけど、どうしたもんかね
……。」)
辺りの森の佇まいはあんなの郷愁をくすぐるものがあったかもしれない。ふと目をむければ例の彩よいキノコたちがひと固まりに生えている。何やらこちらの気配を探っているのか、物音は聞こえなかった。
あんなは直球で攻めてみた。
「おーい、君等喋れるんでしょ?」
ざわざわ、とキノコ達は身動きしたようだ。
「ボクはあんなちゃん。ボクの故郷も森ン中なんだよ。」
そうなの、とキノコのどれかが反応して、あんなは自分のことを率直に語りはじめた。
「ボクが君たちにとって邪悪かどうかはわかんないな。キノコ好きだし。」
生きるために森の幸に手を出すことを許しちゃもらえないかな、自然の摂理以上にみだりに森を破壊したりはしない、と。
さらにあんなはいい匂いのマフラーを手に、森と共に生きる者だと示そうとした。
「毒薬や、マフラーの香料だって自然の恵がなきゃ作れないもんさ。」
ややあって、キノコ達は通してくれた。
あんなも直に森の一本道をみつける。その道を奥に進む前に、あんなは森に自分なりの敬意を払った。手にしたのは線香である。
(「これは、ボクの故郷の香木を使ってるのさ
……。」)
故郷の香漂う森を、あんなは進んで行った。
成功🔵🔵🔴
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
アデレード・バーンスタイン
わたくしはエルフの戦士として堂々とあなた様達、世界樹の植物の試練を受けに来たことを告げますわ。
フローラリアには今まで妖精郷の守護者として妖精郷を守ってきて下さったことには感謝しております。
ですが…それが最初からなのか、ドラゴンと戦うためなのか知りませんが…。
彼らはわたくし達エルフの同胞を生贄にしたりフローラリアに変えたりしドラゴンと戦う戦力にしたり妖精郷がドラゴンに焼き払われた際はエルフや森の植物達を捨て真っ先に逃走しておりましたわ。
そしてその時エルフや妖精郷を守ってくれたのは復讐者の皆様でした。
これからわたくし達はフローラリアにその真意を問いただしに参ります。
どうか通して頂けると幸いですわ。
●
「わたくしはエルフの戦士として堂々とあなた様達、世界樹の植物の試練を受けに来たことを告げますわ。」
アデレード・バーンスタイン(エルフのデストロイヤー・g05838)の声は森に朗々と響いた。
どこからか降り注ぐ光に緑髪が映える。その凛とした立ち姿を、森は息を詰めて見つめているようだった。
「フローラリアには今まで妖精郷の守護者として妖精郷を守ってきて下さったことには感謝しております。
ですが……それが最初からなのか、ドラゴンと戦うためなのか知りませんが……。」
森が少しざわめいたが、アデレードの思いは森への言葉となって溢れた。
「彼らはわたくし達エルフの同胞を生贄にしたり、フローラリアに変えたりし、ドラゴンと戦う戦力にしたり。妖精郷がドラゴンに焼き払われた際は、エルフや森の植物達を捨て真っ先に逃走しておりましたわ。」
森は静まり返ってさやかな風もない。 不思議の森の植物たちは確かに、このエルフの戦士の言葉に耳を傾けていた。
「そしてその時エルフや妖精郷を守ってくれたのは復讐者の皆様でした。」
アデレードはゆっくりとあのキノコ達をはじめ、森の植物たちに視線を送る。さわさわと微かな囁きが森を渡るのを、アデレードは感じていた。
「これからわたくし達はフローラリアにその真意を問いただしに参ります。どうか通して頂けると幸いですわ。」
森はざわめき、再び鎮まり、アデレードのために一筋の道を開いてくれた。
成功🔵🔵🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
テクトラム・ギベリオ
会話で信用を得るか。
そもそも私は植物が好きだし、会話ができるなど願っても無い経験。
サーヴァントの『毛玉』をきっかけに『たんぽぽ谷』の事を探ろう。
こんにちは。演奏中に突然失礼。
私の名前はテクトラム。
植物や動物が好きでな、君たちに興味がある。少し時間を貰ってもいいだろうか?
一言断り『植物知識』を披露しつつ信頼を得よう。
そうだ、こいつも紹介せねば。こいつは毛玉。見ての通りふわふわとした見た目が由来だ。
植物でもふわふわしたのがあるだろう?
こちらに『たんぽぽ谷』があると聞き、行ってみたいのだがこの地に詳しくなくて…。
良ければ道を教えてくれないだろうか?
上手く聞き出せたお礼には【植物活性】を。
連携歓迎
●
(「会話で信用を得る、か。」)
テクトラム・ギベリオ(砂漠の少数民族・g01318)は元来植物好きでもあり、植物との会話は願ってもない経験だった。
間もなく風に乗ってきこえてきた軽い不思議な音楽、それをたどればキノコ達の在処は自明だった。
「こんにちは。演奏中に突然失礼。 私の名前はテクトラム。植物や動物が好きでな、君たちに興味がある。少し時間を貰ってもいいだろうか?」
不思議な音は止んで、キノコは「こんにちは」と返した。名乗る者は邪悪でない、と判断されたらしい。テクトラムは植物知識を活かしてしばし会話を行ったり、話しの流れでスフィンクスを紹介した。
「こいつは毛玉。見ての通りふわふわとした見た目が由来だ。植物でもふわふわしたのがあるだろう? 」
「あるね……。」
「こちらに『たんぽぽ谷』があると聞き、行ってみたいのだがこの地に詳しくなくて……。良ければ道を教えてくれないだろうか?」
「たんぽぽ谷はこわい所だよ?」
ひそひそ。何やら会話が交わされて、水玉キノコの一つが言った。
「森を抜けたらたんぽぽ谷だよ。あれは魔法の谷だから植物が一緒じゃないと渡れないよ。」
リズミカルに別のキノコが歌った。
「巨大たんぽぽ、巨大な綿毛。谷を渡ってふーわふわ。手を離したらまっさかさま。」
デンデコデンと音楽に送られてテクトラムは道しるべを見つけた。
「たんぽぽ谷はこちら、か。行ってみるか。」
成功🔵🔵🔴
効果1【植物活性】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
●
森を抜けたところは一見絵本の中のような光景が広がっていた。いかなる魔法か、青空が広がっている様に見える高い天井。壁にうつろう柔らかな光。
そこに、巨大なたんぽぽが並んで巨大な綿毛を飛ばしていた。そしてたんぽぽ達のちょっと先で、地面は途切れて崖の様に落ち込み、かなり離れた向こう側に小道が続いているようだ。谷の両端は行き止まりで回り道もできない。
下をのぞけば暗い森のようで、時々不気味な蔓が蠢くのが見える。
その嫌な谷底の上を、巨大な綿毛がゆっくりのどかに向こう側へと渡っていった。
四方堂・あんな
さてさて、案外簡単に通してくれたもんだね。もうちょいなにか話せるかと思ったけど……通れたならいいか
次は谷越えか。うーん、下に落ちたらろくな目に合わなそうだ。
あの綿毛を利用しろってのが本筋みたいだけど、人一人乗せて大丈夫なんかね
一応【操作会得】の効果を期待するけど、人の重さに耐えられるか、チェックしてからだなー
そのへんの倒木と、綿毛とを忍具の鉤縄で結んじゃうよ。これでちゃんと運ばれるってんなら、この綿毛ちゃんに賭けてみようじゃん
しかしまー、世界樹に綿毛ねー
不吉に思うのはボクだけかな……
長月・夜永
★アドリブ&連携大歓迎
(あんなちゃんと合流)
うわぁ、、、なんか蠢いてるよ
谷底を覗き込んでげんなり
どうしたものかと一考
うーん、、、
情報が少なすぎるし
安全面でも不安があるよね
なら実行前に実験してみる?
適当に近くの影を踏み
高速で印を結んで【忍法・操影】を使用
「記憶術」で正確な情報を引き出し、影に大きな鳶とヒト型の実体を与え
先行して向こうへそれぞれ飛ばしてみます
良い子だね
ほーら行っといで
(まぁ、ボクの予想通りなら、、、)
条件以外は魔法的効果
例えば急な突風か下に蠢くモノとかで、鳶は妨害されるかな
うん、綿毛の方は大丈夫そう?
結果を見てから準備を進めます
後は「勇気」を出して空の旅を楽しもう
3 2 1 GO♪
赦蜘・九朗
連携アドリブ歓迎
出口付近にお礼でクッキー置き
…さて、まず風向きやな
綿毛の流れる方向を確認
お礼はしっかりしたるから頼むで…と、目星を付けたたんぽぽに【植物活性】しつつお願い、仲間がぶら下がっても落ちなそうな大きめの綿毛を作ってもらう
行けそうや思ったら《うろ》に置いてかれそうな気ぃする…アイツ悟いし…あでっ!?いったぁ…思うとるそばから飛行できへんからってウチを踏み台に行ってもた…
『のろま』小馬鹿にした様にニヤリと嗤い先に行く
はぁ…何時もの事やからええけど…
さて、ウチも行かんとな。《鋼》頼むで、と声かけてなるべく大きめで世界樹方面に向かう綿毛に、有刺鉄線で一時的足場に掴む
仲間にも足場を作りサポート
●
「さて……ここはどうするかな。」
四方堂・あんな(気ままな忍者・g00300)はたんぽぽ谷のこちら側で立ち止まっていた。
そこに合流したのは赦蜘・九朗(挿ゲ替エノ曼珠沙華・g03801)である。
「お礼にクッキーおいてきたで。」
「ああ、案外簡単に通してくれたもんだね。まぁ、通れたからそれはいいか……次は谷越えだけどね。」
「せやな。これはどうしたもんやろな。」
九朗もその風景をしげしげと眺める。
巨大な巨大なたんぽぽが綿毛を飛ばしている。こうデカいと雰囲気はメルヘンというより怪獣映画かもしれない。そのさきには黒い谷をはさんでずっと向こうに道が続いているらしい。
「うーん、下に落ちたらろくな目に合わなそうだ。」
「確かになぁ……。」
あんなの言葉に九朗も同意する。二人が思案しているところに、明るい声が響いた。
「あんなちゃん!」
長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)が、おいついて来たのである。彼女も谷底をのぞきこむと、思わず声が出る。
「うわぁ……なんか蠢いてるよ。」
夜永は谷底を覗き込んでげんなりした様子だった。
どうしたものか、と夜永も思考タイムにはいるが、あんなが率直な意見を出した。
「あの綿毛を利用しろってのが本筋みたいだけど、人一人乗せて大丈夫なんかね。」
「うーん……情報が少なすぎるし、安全面でも不安があるよね? なら実行前に実験してみる? 」
「賛成。一応【操作会得】の効果を期待するけど、人の重さに耐えられるか、チェックしてからだなー。」
彼等に隙はなかった。二人は油断することなく情報の安全性を検証したのだ。
特にあんなは、素早く忍具の鉤縄を取り出すと倒木をひょいと持ってきて手近な綿毛に結んだ。三人の見守る中、綿毛はゆっくりと不気味谷の上を渡りだした。
「……うん、綿毛の方は大丈夫そう? 」
夜永もそれを見て確りとうなずく。実験成功である。
「……さて、あとは風向きやな。一応確認しとこ。」
九朗が念を入れて、綿毛の飛んで行く方向を観察する。木を括りつけた綿毛も、他の綿毛も、まるで一方通行のスキー場のリフトみたいにほわほわと揺れながら谷の上を進んで行く。
「……もれなく同じ方向や。やっぱ、魔法ってことやろな。……行くか。」
九朗は巨大たんぽぽを見渡し、ある一本に目星をつけた。まあどう考えても通常の植物ではなさそうだが、九朗はそっと頼んでみた。
「仲間がぶら下がっても落ちなそうな大きめの綿毛、頼むわ。」
ぽわん。
綿毛が生まれる。
デカいやん、と思ったとき「あでっ!? いったぁ
……。」、と九朗は頭を押さえた。ミニドラゴンのうろが、九朗を踏み台にして一足先に飛び上がったのだ。
『のろま』、とでも言ってそうな、小馬鹿にしたニヤリ嗤いを浮かべてうろは、お先に綿毛にとびついて谷越えだ。うろが綿毛につかまって谷にさしかかった途端、谷底の森は鎮まった。
「綿毛に捕まってさえいれば安全に越えられるよ、きっと。」
その様子を見て、森の蔦の仕掛けも何かしらの魔法なのだろうと夜永は思った。
九朗はミニドラゴンの様子に「はあ」と息をついたが、気を取り直したように頷いた。
「さて、ウチも行かんとな。」
九朗はなるべく大きな綿毛を見繕ってそれにつかまった。
夜永もコクンと息をのんで覚悟を決める。
(「後は「勇気」を出して空の旅を楽しもう! ――3、2、1。GO♪」)
勢いをつけて地を蹴り、綿毛に飛びついた。
そしてあんなも別の綿毛を捕まえる。
(「この綿毛ちゃんに賭けてみようじゃん!」)
綿毛を掴むとふわっと身体が揺れて脚が地を離れる。あとは空中散歩だ。ゆっくり、ゆっくりと三人は谷を渡っていった。
最後尾で谷底を見下ろしながらあんなは考えていた。
(「しかしまー、世界樹に綿毛ねー。不吉に思うのはボクだけかな
……。」)
向こう側はもう近い。
●
あんなの予感はあたっていたのか。
反対側の崖に降りた三人は迷宮の次の区画にたどり着いたが、そこは一転して青々とした春の野原だった。その奥に巨木の幹のようなモノが見えて、扉がついている。あれが目的地に違いないが、その前に立ちふさがる敵がいた。
ヴァインビーストが群れをなして、どうやら敵は通せんぼする勢いだ。
「たくさん出たね……。」
「ボク達もクロノヴェーダも隠れるところはない、ってことだね☆」
「多分、こいつら警護隊やろ。そろそろアヴァタール級の棲み処が近いんやろな……。」
――戦闘開始。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【操作会得】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【強運の加護】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!
【アヴォイド】がLV2になった!
長月・夜永
うーん、、、どうしようかな?
あっ、そうだ、あんなちゃん?
爆薬持ってる?
ちょ~っと分けてくんない?
【鋭樹の牙】の急所を断切る確定攻撃に対して【忍法・空蝉】を使用
忍者らしい回避ワザをアレンジ
入替る
等身大の氷人形(みんなで作った合作)に借りた爆薬を抱かせ
両断と同時に起爆させます
ドカァァン!!??
爆薬の炎と炸裂による氷の礫のダメージ
目くらましの効果を与えて
自身はそそくさと【光学迷彩】で安全圏へ姿を隠しつつ
【看破】で弱点を見極め
一気に接近!!
『吟吹雪』の氷の刃の【両断&一撃離脱】を載せた一撃で仕留めに掛かります
四方堂・あんな
ほほー、まーたあの植物犬だよ
どうしよっかねー
んん、ヨナちゃん、何かやるつもり?
ふーむ、一応けむり玉だけど、ちゃんと爆発するから気をつけてね
中身に除草剤みたいなものを仕込むってのはどうかな。ほら、相手蔦みたいだしさ
九朗さん、毒分けてー!
てなわけで、【鬼燈震霆】で共同で毒人形こさえつつ、反撃に備えるのはこれでオーケー
さて、相手は植物。棒手裏剣じゃ大した傷にゃならんだろうけど、ボクが投げるのはそれだけじゃあないんだ
投擲に紛れさせたお線香は、小さな火でも気になるでしょ
煩わしく思えばめっけもんよ
こそこそ動き回っては、刀で斬りにいく隙を伺うよん
赦蜘・九朗
連携アドリブ歓迎
ほいほい、こんくらい有ればええかな?と、いくつか除草剤代わりの呪毒(自分の血)入り野球ボール状《鋼》の分身達を渡す
おー、派手にやっとるなぁ、ウチらも負けてられへんで?と、シャチクミン(劇薬)を煽り…なぁ《うろ》…狩の時間や…
『どっちが多く壊せるか競争だ』と、お互い不敵に嗤うと同時に地を蹴った…
【行動】
有刺鉄線型寄生体《鋼》でアガニクロスボウを作り、血と《鋼》で生成した呪毒矢で確実に潰していき、【アヴォイド】で回避
《うろ》地を這う腐敗と再生を繰り返すトカゲ、俊敏でジャンプ力が有る。基本スタンドプレーで自由に戦う
連携が取れそうなら、耐性のある鋭樹の牙は庇う、他は合わせる
●
「ほほー、まーたあの植物犬だよ。どうしよっかねー。」
「うーん……どうしようかな?」
四方堂・あんな(気ままな忍者・g00300)と長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)は軽快かつ真剣な会話をかわした。
「あっ、そうだ、あんなちゃん? 爆薬持ってる? ちょ~っと分けてくんない? 」
「んん、ヨナちゃん、何かやるつもり? ……ふーむ、一応けむり玉だけど、ちゃんと爆発するから気をつけてね。」
クロノヴェーダを料理できるのはパラドクスだけだが、各々仕込みには凝ろうというもの。あんなは更なるアイデアを実現すべく赦蜘・九朗(挿ゲ替エノ曼珠沙華・g03801)に声をかけた。
「九朗さん、毒分けてー!」
「ほいほい、こんくらい有ればええかな?」
九朗は頼まれて、説明を加えつつ野球ボール状のものをあんなに手渡した……。
もちろん、こんな楽し気な会話が悠長に交わされたわけではない。あんなの言うところの『植物犬』はグングン迫ってきた。
ディアボロス達は先手を取り、パラドクスを次々に発動する。辺りは戦うに何の障害もないのどかな草原である。彼等はそれぞれのパラドクスを上手く操りながら戦いを繰り広げた。
青いボブヘアをたなびかせて夜永が敏捷な動きをみせる。敵の反撃は鋭い樹木の牙、急所を狙うそれが夜永を襲う、その瞬間――。
(「どろん。」)
捻じれた時空の中で敵味方のパラドクスが交差する。ヴァインビーストの鋭樹は等身大の氷人形を掴んでいた。
忍法・空蝉……捕まったかに見えた夜永は傍らで呟く。
「ドカァァン!!?? 」
氷人形は盛大に爆ぜて、敵を切り刻んだ。夜永は満足げに次の敵へと仕掛ける。
一方、あんなは微塵隠れの術もといパラドクスで敵を翻弄していた。
(「鬼燈震霆……さあ、地獄まで付き合ってもらうぜ!」)
鬼燈震霆はけむり玉の術である。あんなは線香の香りふりまく棒手裏剣を投げつつ、敵中を軽やかに駆けた。小柄な体躯が敵を文字通り煙に巻き、ここぞと狙った機を逃さずドカーンと自爆した……かに見えた。これがあんなの術で敵は弾け飛んだが、あんなは一気に敵数を稼いで、すたっと次に向かう。
「おー、派手にやっとるなぁ、ウチらも負けてられへんで?」
二人の大暴れに感心しつつ、九朗は景気づけを煽る。そして傍らのミニドラゴンを見た。
「なぁ、うろ……狩の時間や……。」
九朗と同じく、うろは不敵な嗤いを浮かべたように見えた。と同時に九朗は地を蹴った。傍らでうろも俊敏に跳ぶ。
時空を超越して敵と対峙すれば、九朗の手にアガニクロスボウが現れる。敵を撃つ紅い矢は呪毒の矢であり、その矢は尽きることがなかった。そして彼が倒したヴァインビーストには血色の彼岸花が咲いた。
戦いは佳境を迎えていた。
三人は各々敵に戦いを挑み、時に連携してこれを倒した。
夜永が吟吹雪を手に、隙をついて標的を襲う。空蝉からの奇襲でまた一体を仕留めた。
「全く……何匹いるのかな!」
あんなも今日何度目か土遁に眩ました姿を現す。細かく身軽に動いてさらに隙を狙っていく。
「あと少し……のはずだよね。」
九朗はぶちりと新たな紅の矢を生成し、《鋼》のボウにつがえた。矢は時空を超えて敵に命中する。
「ゴールは近いはずだぜ。」
ディアボロス達が目指す最後の大扉との間に、敵はあと少し――。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【植物活性】がLV3になった!
効果2【アヴォイド】がLV3になった!
【アクティベイト】LV1が発生!
【ドレイン】がLV3になった!
赦蜘・九朗
連携アドリブ歓迎
しゃらくさいわぁ~、まだ居るんか
『けっ!食い飽きそうだ』と、《うろ》は唸る
飽きそうなんやったら、コイツらの餌にしてまうか…そろそろ、コレでしまいや…
(自らの手首を切り)…染まれ…紅に…(一瞬にして紅へと周囲が染まる)
【行動】
自らの手首を切って血を滴し、侵入すると敵のみ沈み、硫酸の様な呪毒と、底に潜む【CENSORED】(ワーム状の認識してはいけない何か、次から彼等と記載)達に襲われる領域を展開
自身は徒歩や泳ぐ事が出来き、サーフボード代わりに彼等を使い移動や津波を起こし、呪毒で表面が脆くなった所を彼等や《うろ》と共に潰していく
連携が取れるなら彼等と共に相手の妨害をし、他は合わせる
四方堂・あんな
うーん、まだ生き残りがいたんだねー。さすが、鍛えられてるだけあるねー
踏みつけられた稲は力強く育つって言うしね
まあでも、雑草はきれいに刈り取らなきゃあ
間伐は森の寿命を伸ばすよ
てなわけで……
切っていこう!
植物だから光学機関も特殊なんじゃないかとは思うんだけど、まあ細かいことはいいかな
今度は煙玉を目くらましに使って、ガッツリ切りに行くよ
長引くと、森を傷つけかねない。
キノコちゃんたちに嘘付くことになっちゃうからねー
長月・夜永
連携アドリブ歓迎
忍法・影式−縛−
自身の武器を対象の影に突き立てることで、対象の身体の自由を数秒間奪う
二人なら数秒も在れば十分でしょ
目配せの後、戦場を驅け
『空中戦』アクロバティックに避けながら
袖口から『白雪』を取り出して
影に向かって『早業』電光石火の投擲
影を穿ち術を発動させて動きを封じます
キミはもう『動くことを禁ずる!!』
さぁ、後はヤッちゃて♪
●
「しゃらくさいわぁ~、まだ居るんか。」
赦蜘・九朗(挿ゲ替エノ曼珠沙華・g03801)が思わず漏らした声に、うろが唸って応じる。
「うーん、まだ生き残りがいたんだねー。」
四方堂・あんな(気ままな忍者・g00300)も辟易ぎみだ。
しかし、敵の数はさすがにもう少なく、こちらは三人、どう料理してやろうかというところだ。放置すればアヴァタール級の援護にしつこく現れるのは見えているので、まずは全て排除しておけば後顧の憂いはない。
長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)が二人に目くばせし、さっさと仕掛けた。風のように駆ける夜永の手から電光石火の如く白い手裏剣が放たれる。雪の結晶のようなそれは、狙った敵の影を縫い留めた。
(「忍法・影式−縛−。」)
一瞬動きを止めた敵は続く連撃から逃れられない。
同時に敵が繰り出す反撃の鋭樹の牙を夜永はアクロバティックな動きでかわし、流れるような動きで次手を放った。
詠唱とともに再び夜永の術が冴える。
「キミはもう『動くことを禁ずる!!』」
そして、彼女の攻撃に連携するように仲間のパラドクスが発動した。
「雑草はきれいに刈り取らなきゃあ。間伐は森の寿命を伸ばすよ。」
と、いうわけで、あんなは植物型クロノヴェーダを「伐採」していった。ヴァインビーストらを見ていると植物の考察も膨らむが、今は細かい事はとりあえず置いておく。
あんなはけむり玉を目くらましに使い、着実にパラドクスを発動した。
「朔が割れて月が夜を食らう……。」
紗夜盈月を詠唱し、あんなは二刀に宿った力で空間を割いた。それがクロノヴェーダを呑み込み、分かち、『伐採』する。
掃討戦は迅速に進んだ。
「……そろそろ、コレでしまいや……。」
九朗は残敵をねめつけて手首をさらした。
「……染まれ……紅に……。」
詠唱とともに鮮やかな飛沫が滴り周囲が紅に染まる。展開された領域の中で、呑み込まれたヴァインビーストどもが忽ち紅いプールに溺れ、からめとられていく。それらはパラドクスゆえの毒と、領域の奥底に潜む何かに破壊されてゆく。
自身の領域の内に、九朗もまた存在した。領域を支配する彼は、浮かび出た敵を容赦なく踏み崩した。
最後の敵があがいた反撃を打ち払って、九朗は息をついた。
「今度こそ、トループス級はこれで終わりやな。」
夜永が疲れも見せず頷いた。
「ちゃっちゃっ、と片付いたね。」
あんなはここへ通してくれた森の物言う植物のことを考えていた。
「長引くと、森を傷つけかねない。キノコちゃんたちに嘘付くことになっちゃうからねー。」
どこから吹いてくるのか、優しい風が静かになった草原を渡った。
「それじゃ、最後のお仕事だね。」
夜永の言葉に皆は大扉に向かおうとするが、突然ドーンと辺りが揺れた。
ドシーン、ともう一度音がしてその大扉が乱暴に弾け飛ぶ。
中から、巨大な腕を突き出してポーズを決めた(らしい)ドロノキの巨人が出現する。
「なんや、武術のお稽古中か?」
九朗が揶揄するように呟きつつも油断なく戦闘にそなえる。
「あっちから出てきてくれたんなら、ここで相手するしかないよね?」
あんなと夜永もするりと武器を手にしていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【温熱適応】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV2になった!
【傀儡】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
紀・雪名
どかんどかんと、盛大な音がしてますね。
これだけ大きな音がしているならば、敵や味方の居場所の把握も難しくはなさそうですよね。
とりあえず合流して、お手伝いに参りましょう。
巨体の敵を前にしてもひるまず、手や足に「気」を巡らせ強化し
入っていくのは堂々と攻撃してきたならば避けつつ【不意打ち】一撃を
身軽に【臨機応変】一撃を放っては引き、一番良さそうな部分を探して
ここぞという場所へ【貫通撃】を【殺気】を込めて重めの一撃を
見てくれはあれですが、丁重に滅してあげましょう。
折角の巨体も造作もない…
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「お手伝いに参りましたよ。」
タイミングよく現れたのは紀・雪名(雪鬼・g04376)だった。ふわりと白い髪、水晶の角。一見おだやかに見える彼だが、巨体のアヴァタール級を前にしても怯む様子もなかった。
「どかんどかんと、盛大な音がしていましたから、合流は簡単でした。」
雪名が手足に気を巡らせると、ゆるやかに殺気が立ち昇る。ドロノキの巨人はドシドシと地を響かせて正面から仕掛けてきたが、先手をとったのは雪名だった。
「怪し去れ。」
詠唱とともに雪名は攻撃に転じる。敵の巨大な腕が唸りと共に襲ってくるが、雪名はこれをひらりと避けてパラドクスを放った。
(「なるほど、威力があるようだね。あたれば痛そうですね
……。」)
雪名は一撃を放つと身軽に跳んだ。淡い青の裾が翻ったかと思うと、雪名は流れる様な動きで敵の意表をつく方向から次手を仕掛けた。
ゆらゆらと殺気を纏い、雪名は自らの力を気に込める――『一片氷心』。
パラドクスによって歪む時空を一気に迫り、雪名は重い一撃で敵の巨体を穿つ。
(「見てくれはあれですが、丁重に滅してあげましょう。折角の巨体も造作もない
……。」)
クロノヴェーダは唸りをあげ、その武術を活かそうとした剛腕はまたしても、雪名の裾を掠っただけだった。
そして雪名の動きに上手くタイミングをあわせるように、緑髪の少女が攻撃を放つ。
成功🔵🔵🔴
効果1【光学迷彩】がLV3になった!
効果2【ダブル】がLV2になった!
アデレード・バーンスタイン
武術の手ほどきを受けた巨人ですか。
なるほど、巨人の怪力とタフネスに技が加わればこの上ない脅威ではありますが…相手は習い立ての武術、そこにつく隙がありそうですわね。
相手はひたすら同じ技の練習をしていたようですしその技を使うことに執着がありそうですわね。
新しい技を習ったらついつい使いたくなりますがそれに似た心理でしょうか。
わたくしは相手に接近戦を仕掛け相手の攻撃を相手の目線あたりまで飛び跳ねてかわすといった動作を繰り返して様子を見ましょう。
相手がこちらの動きに慣れて掌底繰り出そうとしたらジャンプすると見せかけて一気に接近してガラ空きになった胴体にデストロイスマッシュを打ち込みますわ。
●
「やはり、その技を使うことに執着がありそうですわね。」
アデレード・バーンスタイン(エルフのデストロイヤー・g05838)が仕掛けたのだ。
「くらえ!」、唸り声とともにドロノキの巨人はパラドクスをのせた拳で応じた。
華奢なアデレードは、くるりとその攻撃をかわすなり相手の目線のあたりまで跳んでみせた。
「新しい技を習ったら、ついつい使いたくなりますものね?」
「なんだおまえは!」
ドロノキの巨人は本当に、その掌底技ばかりを使おうとしてきたらしい。対するアデレードは、ことさらに同じ動きを繰り返してみせた。俊敏な高いジャンプにつれて緑髪が優雅にそよぐ。
(「武術の手ほどきを受けた巨人、なるほど、巨人の怪力とタフネスに技が加わればこの上ない脅威ではありますが……相手は習い立ての武術、そこにつく隙がありそうですわね。」)
細身のアデレードだが、一番得意なものは怪力を活かした格闘術だった。
誘いに乗ってクロノヴェーダの攻撃が空を斬った瞬間、アデレードは一気に隙をついて、ガラ空きになった胴体にデストロイスマッシュを打ち込んだ。
(「手応えありましたわね。」)
クロノヴェーダは一瞬、巨体の動きをとめる。
「さあ、まだまだこれからですわよ!」
ディアボロス達は攻撃の手をゆるめない。
大成功🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
四方堂・あんな
さて、あのでかいのをどうやって片付けるかな
生半可な攻撃が届くとは思えないけど、爆薬で怯むとも思えない
あいつを構成してるのは植物かな?
安易に燃やすと森がヤバそうだ。
ならば、腐蝕の煙で手足をもいでみようかな
といっても、ボクのこれは口から出たらすぐにただの灰になるから、近づかなきゃいかんのだけどねー
そのために、どんだけ有効かわからんけど手裏剣と煙玉で牽制仕掛けてみようかね
武術を学んで強くなったって話だけどね。
ボクから言わせりゃ、技は理なんだよ
無秩序な暴力より、体系に基づいた技術は予想が付きやすいんだ
それにね。その手に巻き付いた植物、自分だけのものと思ってる?
植物活性で逆に体を拘束できないかな?
赦蜘・九朗
連携アドリブ歓迎
あ…忘れてたわ、武術見るんやった
おーおー、昔のウチを見とるようや…見事に枠に囚われとる…大振りやし、そりゃ当たらんわ
しゃーない、ホンモンの武術…見せたるわ…つっても、今やと崩れに崩れて喧嘩剣やけどな
《うろ》《鋼》出番や…
………《紅姫》…一閃っ!……外道に立派な飾り(首)は要らん…腐り堕ちろ……
んん?首無いから頭?ま、ええか
【行動】
《鋼》(有刺鉄線型寄生体)に妖刀《紅姫》(通称《姫》)の制御などのサポートを貰い、《うろ》と挟み撃ちでフェイントを踏まえながら【アヴォイド】で避けつつ、不規則な連撃からの…隙が見えた瞬間、一気に斬り込む
《うろ》地を這い俊敏でジャンプ力が高い
後は合わせる
長月・夜永
★連携アドリブ歓迎
アデレードさんと雪名さんには感謝感謝♪
だいたい分析完了かな
十二分に【偵察】出来たから
もうあんな大振りの攻撃なんて当たんないよ
SPD値任せの高速で駆け寄りながら
両手で複雑な印を結び
大きく息を吸い込んで
フーーっ!!と大量の白霧を吐き出します
『白い夢に堕ちろ』
忍法・白霧!!+『氷雪使い』!!
巨人の周囲を
濃く纏わりつくような白霧で覆うことで
視界を奪い、また急激な気温低下により芯から凍結させるなど様々なデバフを与えて動きを阻害します
また自分たちは【完全視界】で視界を確保
【トラップ生成】+『早業』で足元に落し穴を作ってハメます
好きにさせないが基本だよね
そのまま地面と仲良くしてなさいな♪
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引きも切らない攻撃が続く。
(「アデレードさんと雪名さんには感謝感謝♪」)
仲間たちの華麗な戦いぶりに、長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)は感謝もひとしお、地を蹴ってクロノヴェーダに畳みかけた。
疾風の様に戦場を駆けながら夜永は両手で複雑な印を結び、術を発動する。
――白い夢に堕ちろ。忍法・白霧!!
「フーーっ!! 」、と夜永はドロノキの巨人に向かって白霧を吹いた。真っ白な冷気が視界を閉ざすように敵を包み込む。
氷雪使いでもある夜永の術は巧みだった。クロノヴェーダの巨体が瞬く間に凍てついてゆく。無論、完全視界を使う味方の視界はクリアなままだった。
――少し前。
「偵察も十分だね。もうあんな大振りの攻撃なんて当たんないよ。」
夜永の言葉に赦蜘・九朗(挿ゲ替エノ曼珠沙華・g03801)と四方堂・あんな(気ままな忍者・g00300)は反応を返したものだ。
「あ……忘れてたわ、武術見るんやった。」
「ボクから言わせりゃ、技は理なんだよ。無秩序な暴力より、体系に基づいた技術は予想が付きやすいんだ。」
この迷宮のアヴァタール級はジェネラル級フローラリア『薔薇の戦士スカアハ』から武術の手ほどきを受けているというが、ディアボロス達は攻略の糸口をそれぞれ発見していた。
あんなは目まぐるしく思考を巡らせた。どうしても目につくのはあの巨体である。
(「生半可な攻撃が届くとは思えないけど、爆薬で怯むとも思えない。」)
それに安易に燃やせば森がヤバそう、ならば、とあんなは手裏剣と煙玉を手にした。牽制にそれらを放ちながらパラドクスを撃つ。
ディアボロスに射程はあって無きが如きもの、一気に歪んだ空間をあんなは稲妻のように動いて接敵した。銀の瞳に映るのは敵の巨大な腕、それを予見した様にあんなは身を翻し、術を放つ。
(「枉津日煙」)
巨体の一部が腐食して崩れる。口の中がイガイガするな、とあんなは思った。
一方、九朗は改めて敵を注視したのだった。
(「おーおー、昔のウチを見とるようや……見事に枠に囚われとる……大振りやし、そりゃ当たらんわ。しゃーない、ホンモンの武術……見せたるわ……つっても、今やと崩れに崩れて喧嘩剣やけどな。」)
「うろ、鋼、出番や……。」
自らに気合をいれるように九朗は呟く。うろが俊敏に敵を誘うように動く。
九朗はパラドクスを発動し、妖刀紅姫に鋼と呼ぶ有刺鉄線型寄生体の力を纏わせてパワーアップする。
高く跳んだうろに敵が注意を向けた瞬間、九朗は一気に斬りこんだ。
気合とともに紅姫が一閃する。
「……外道に立派な飾り(首)は要らん……腐り堕ちろ…… 。」
ディアボロス達の活躍で、ドロノキの巨人は地響きをたてて倒れ、それきり動かなかった。
九朗は呟いた。
「んん? 首無いから頭? ――ま、ええか。」
「これでもう、好き勝手できないよ。」
夜永も言い、あんなは森に大事がなくてよかったと思った……。
世界樹ダンジョン第一層のこの区画は制圧成功である。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【植物活性】がLV4になった!
【腐食】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV5(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!