リプレイ
ハナ・フリードル
アドリブ、連携歓迎っス。
私らを応援してくれたのに、そのせいで捕まるなんて申し訳ないっス。助けだして、やっぱり私達は頼りになる、って知って貰うっスよ。
【飛翔】を使って上空から檻に向かうっス。
群衆や敵を飛び越えて、扉の傍に降りるっス。もう大丈夫っス!今助けてやるっスよ!
「念動力」を込めて強化したラウンドシールドの縁を鍵に叩きつけて「破壊」するっス。
盾を構えて、敵との間に立ちはだかります。皆が逃げるのを邪魔はさせないっス。どっからでもかかってこいやぁ!
ラウム・マルファス
ソラ(g00968)と
娯楽の少ない時代は処刑も娯楽だったなんて聞くけどサ、だからって何でもオッケーってわけにはいかないよネ
これで敵が強化されるなら尚更サ
牢の周りにも敵はいるからね、近づくのを邪魔されないよう、目眩ましくらいはしておこウ
こそっと舞台近くまで近づいて、ソラの合図でトラップ生成を発動。煙幕を張りつつ爆竹の音で撹乱するヨ
その後は群衆が少ない舞台下から声をかけよウ
「ヤッホー、悪魔なボクが処刑を妨害しに来たヨ。ドカンとやっちゃうヨー」
殺気も混ぜて挑発し、注意をコッチに引き付けるヨ
戦闘には巻き込みたくないから、なるべく今のうちに逃げて欲しいナ
ソラス・マルファス
兄貴(g00862)と
言い掛かりで処刑するなんざ、ひでぇもんだぜ。全員無事に助けてやらねぇとな。
目眩まししつつの救助だ、断頭台や牢の位置と敵の動きをしっかり確認してから、兄貴に合図する。
煙幕と同時に舞台へ上がり、大剣を振るってまずは断頭台を破壊しよう。続いて怪力無双で牢の鉄格子を曲げて脱出口を作るぜ。
この状況なら、単純に力があるってのが信頼に繋がりそうだからな。
「助けに来たぜ。出来れば視界の悪い今のうちに逃げて群衆に紛れてくれ。すぐに、戦いになるからよ」
爆竹の音で上手く囚われたやつにだけ聞こえりゃ良いんだが。
動けないやつには手を貸して、舞台から下ろしてやろう。
●救援、闇に差す光
「さァて、誰から殺してやろうか。生意気に言い逃れしやがった奴からかァ?」
檻を覗き込みながら嗜虐的な言葉を弄する暴虐のマリアンヌに、捕われた人々が震え上がる。
繰り広げられるサディスティックなショー。
広場を囲む建物の影からその様子を窺いつつ、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は、黒縁眼鏡の奥の目を細めた。観衆は固唾を呑んで舞台の成り行きを見守っている。
(「娯楽の少ない時代は処刑も娯楽だったなんて聞くけどサ、だからって何でもオッケーってわけにはいかないよネ」)
人の不幸はなんとやら。この時代の人間にとれば、恐怖に震えながら死刑に処される人々の姿は、退屈を吹き飛ばすものかも知れない。けれど、それは結局のところ人心を乱すだけのもの。残虐な刑は即刻、中止させるべきだ。
(「これで敵が強化されるなら尚更サ」)
勿論、策もなく突入するようなラウムではない。
その青き双眸に舞台を映す彼は、いつもながらの飄々とした面持ちのまま、冷静に『その時』を待つ。
(「檻の周りにも敵はいるからネ。近づくのを邪魔されないよう、目眩ましくらいはしておこウ」)
と、次の瞬間、観衆にどよめきが巻き起こった。
「何だあれは」
「飛んでいるぞ!」
仰ぎ見ればそこには、上空から舞台へと強襲をかける勇敢なるディアボロスの姿がある。
(「舞台の上はソラに任せよウ。他にも頼もしい味方がいるようだしネ」)
素早く状況を見定めたラウムは悪魔の魔法が宿った眼鏡――Rewriterのブリッジを黒き手套に包まれた指で押し上げた。
「私らを応援してくれたのに、そのせいで捕まるなんて申し訳ないっス!」
観衆の頭上を飛翔しゆくディアボロス。
それはラウンドシールドを前腕部に取り付けたハナ・フリードル(人間のサウンドソルジャー・g06921)に他ならない。
彼女はいま出せる最高速度で飛びながら、眼下にざわめく群集を見た。
自身を見上げる彼らの中にも、ディアボロスたちのパフォーマンスで堕落から救われた者がいるかも知れない。
それを恐怖で踏みにじろうとする暴虐を、赦せるものだろうか。
答えは、否。
断じて、否だ。
「助けだして、それで……やっぱり私達は頼りになる、って知って貰うっスよ」
「ハッ、来やがったな! 丁度いい、血祭りにあげてやらァ!」
空からの強襲に気付かぬ暴虐のマリアンヌではない。小癪なディアボロス風情がと、ナイフよりなお鋭い視線と共に、恐るべき殺気をハナに向けてきた。舞台上で自動人形をけしかけ、八つ裂きにさせるつもりだろうか。
「見つかるのは覚悟の上っス! 一気に突入するっスよ!」
マリアンヌの凄まじい殺気を身に受けながら、それでも果敢にハナは急降下を仕掛ける!
それとほぼ同時に。
(「兄貴、頼んだ!」)
舞台脇からステージめがけ疾駆しながら、ソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)が呪詛の大剣を頭上で回転させた。
刀身が輝く。
観衆に紛れつつ舞台に近づいていたラウムは頷き、マリアンヌの苛立ちの火に油を注ぐように、何処か気の抜けた声を響かせた。
「ヤッホー、悪魔なボクが処刑を妨害しに来たヨ。ドカンとやっちゃうヨー」
声とは裏腹、白衣を纏ったラウムの全身から鋭い殺気が放たれる。
「アァ!? いまなんつったテメェ……!」
ドスの利いた声を放つ淫魔。
だが怒るのも驚くのもまだ早い。
マリアンヌの靴の踵が舞台を叩いた瞬間、彼女や自動人形たちを包むように猛烈な勢いで煙幕が噴き上がったのだ。
Rewriterの力によって、クロノヴェーダどもの周囲が、罠地帯へと変貌を遂げていたのである。
まるでそういう舞台演出ででもあるように噴出する煙幕。続けざまに、爆竹の火花と凄まじい音が巻き起こった。
「チッ! 舐めた真似しやがって!」
「言いがかりで処刑するなんざ、ひでぇもんだぜ。全員無事に助けてやらねぇとな」
信頼する兄――ラウムの仕掛けたトラップが発動するや否や、大剣を手にしたソラスは舞台に跳び乗った。
鳥かごめいた檻に近づきながら横目に見れば、朦々たる煙の奥に、迎撃の陣形を取る自動人形たちの影が揺らめく。
だがラウムの作り出した好機や、自動人形に攻めかかる他のディアボロスたちの奮闘が、ソラスやハナに時間を与えていた。
(「流石に断頭台までは難しいが
……!」)
今は救助が最優先と、ソラスは檻の中の人々に声をかける。
「助けに来たぜ。待ってな、こんな檻、すぐにこじ開けてやる」
爆竹の音が空気を震わせ、声は目の前の人々にしか届かない。
突然の狂騒に狼狽する婦人、呆然とする老婆、そして子供まで――檻には多くの人々が押し込められていた。
(「絶対に助け出してやる。一人も残らずな」)
少年の期待をこめた眼差しに大きく頷いて、ソラスは黒々とした檻の鉄柵を両手で掴んだ。力を籠め、歯を食いしばると共に、その逞しい両腕の筋肉が隆々と盛り上がり――見る間に鉄柵が軋んで歪み始めた。
「なんてこと、柵が……」
「凄い、凄いや……!」
婦人や少年が小さく驚きの声を上げる。
もとよりその檻は、特異な外見で観衆に恐怖を与える為のものでもあり、強度に重きを置いているわけではない。ソラスの剛力にかかれば、鉄柵はたちまち屈して捻じ曲げられ、人が通れるほどの隙間が出来た。
「さあ、早く逃げてくれ。あとは俺たちが何とかする!」
ああ、なんと頼もしき豪傑だろう!
人々は感謝の眼差しをソラスに向けると、一人また一人と、歪んだ鉄柵の間から逃れ出ていく。
超常の膂力を持つソラスの振る舞いは、闇に差す光明のように人々の心を照らし、勇気を鼓舞した。
「手を貸してやってくれ。すぐに、戦いになるからよ」
子供たちや、足の悪そうな老婦人を手助けしながら言うと、後を髭の紳士に任せ、ソラスは再び大剣を構えた。
「兄貴が上手くやってくれたな。よし、あとは敵を蹴散らすだけだ!」
「援護、助かったっス!」
一方、ラウンドシールドを構えて突入したハナは、ふわりと舞台上に降り立っていた。ソラスが向かったものとは別の檻に近づくと、すぐさま捕えられた人々に声をかける。
「ちょっと離れているっス! いま助けるっスから!」
こんな檻に人を閉じ込め、恐怖を与える淫魔のなんとむごいことか。その小柄な体から湧き上がる義憤の感情とともにサイキックオーラが迸り、ハナはその前腕部に取り付けたラウンドシールドを振り被った。
「はぁっ!」
気合一声、振り抜いたシールドの縁が見事に檻の鍵を破壊し、凄まじい衝撃に、扉が内側にガギンと開かれる!
「すぐ逃げてくださいっス。あとは私たちが食い止めるっスから!」
煙幕が晴れていく。
逃げ出す人々を殺害しようと、ドレスを纏った美しき自動人形たちが攻めかかる。
だがそんな暴挙、ハナを始めとしたディアボロスたちが許すわけがない!
「邪魔はさせないっス。どっからでもかかってこいやぁ!」
声を張り上げて民衆の盾となるハナ。
「上手く逃げてくれてるネ。戦闘には巻き込まずに済みそうダ」
弟であるソラの奮闘、そして勇敢なるハナの尽力もあり、助け出された人々に危害が及ぶことはもうなさそうだ。
見れば自動人形たちも、他のディアボロスたちが引きつけている。
迅速に状況を見定めたラウムは、眼鏡のグラスを光らせて口元に笑みを浮かべた。
「まずは大成功だネ。さてと、ここからはどうしようかナ」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
ソレイユ・クラーヴィア
【賽】
アドリブ・連携歓迎
恐怖で支配したところで、人の心を捕らえる事など不可能だというのに…
ええ、行きましょう
シャムスと一緒なら頼もしさも一入です
一刻も早い救出のため、自動人形の掃討に回ります
シャムスと事前に打ち合わせて
救出に回っている皆さんとは別方向から仕掛け
此方に注意を引きましょう
宙に展開した鍵盤で月虹を演奏し
幻想の月の化身で攻撃します
貴方たちの探すディアボロスはここです
処刑できるものなら、やってみなさい
と挑発して出来るだけ派手に騒ぎ
檻や民衆から遠ざける様に誘導します
シャムスと狙う相手を揃え、1体ずつ数を減らし
W技は受けられるならディフェンス
油断せず、確実に倒していきましょう
シャムス・ライラ
【賽】で情報共有、連携
喝采を罪に問われるとは理不尽な
逃がす為力を尽くす
行くぞ、ソレイユ殿!
地形の利用、情報収取で素早く戦場の概要を把握
予め避難経路を打ち合わせ
事が起こればソレイユ殿と連携し
彼が注意を引いている隙に
素早く敵と一般人との間に立ち塞がり
「星の銀」で無数の盾を生成
追手を防ぐよう並べて押し返し、一般人を庇いつつ逃がす
太陽光や灯り等光源があれば
反射して目くらましにも
避難最優先
安全が確保されたなら
存分にシールドバッシュで敵を蹴散らす
ソレイユ殿と狙いを合わせ、一体ずつ確実に敵を倒していく
敵攻撃は一撃離脱で間を取り盾で防ぎ
再度押し返し敵を通さない
ソレイユ殿の苦手能力はディフェンス
アドリブ等歓迎
舞台に煙幕が広がり、爆竹が火花を散らしながら激しい音を立てて爆ぜた。
煙が立ち込めるステージに駆け上がったのは、群れをなす解体少女の凶刃を阻もうとする二人のディアボロスだ。その気配を察して、ドレス姿の少女型自動人形は、身の丈ほどもある鋸剣を構えた。
煙が晴れ、観衆が思わず声をあげる。
自動人形の群れを挟撃するようにして『彼ら』が立っていたからである。
「喝采が罪に問われるとは理不尽な」
守護者の鞭を手に、シャムス・ライラ(極夜・g04075)が解体少女との間合いを詰めながら悪辣な淫魔を糾弾する。ちらと視線を背後に向ければ、鳥かごめいた檻から出された人々が、舞台から降り始めているところだ。
「恐怖で支配したところで、人の心を捕らえる事など不可能だというのに……」
機を逃さず共に舞台へと駆け上がったソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は、解体少女の群れを挟みシャムスと向かい合う形。特殊なグローブに覆われた手をかざすように軽く握り、敵に左右色違いの双眸を向ける。
「貴方たちの探すディアボロスは目の前です。処刑できるものなら、やってみなさい」
敵の注意を引いて人々が避難する時間を稼ぎ、攻撃に打って出る――それが二人の狙いだ。
「踊りましょう、生命の限りに。叫びましょう、声の限りに」
解体少女の表情に焦りの色が兆すことはなく、カタリカタリと左右のディアボロスたちに向いて、歌うような声を発した。
「行くぞ、ソレイユ殿!」
「ええ、シャムスと一緒なら頼もしさも一入です」
ソレイユは白と黒の魔力翼でばさりと空を打ち、そのとき既にグローブ型のVR楽器を起動させていた。空中に光る鍵盤が投影され、ソレイユが軽やかに打鍵すれば、妖しくも穏やかな独奏曲(ソナタ)が舞台に、そして広場全体に響き渡る。
幻想ソナタ『月虹』――その演奏は、まさに魔的だ。
「恐れ、震えて。処刑を前に、斬刑を前に」
解体少女は、演奏に対抗するように鋸剣から波動を発した。敵対者の精神を侵食するそれはソレイユにとれば演奏の邪魔をする雑音に他ならない。そのおぞましい攻撃はしかし、旋律に呼ばれ出現した狂気孕む月光の化身に阻まれることとなった。
――闇夜に潜むものよ、畏れ給え。
月。それは古来より人々を狂乱に陥らせるとされた、光映す天体。
その光、即ち狂気の化身とも呼べる存在が、恐るべき波動を以て自動人形たちを包んだ。物理的な破壊力さえ持つその波に呑まれて部品を爆ぜ飛ばしながら少女人形が宙を舞う。
一方、シャムスに向かっていった解体少女もまた侮りがたい数を誇っていた。何しろ彼の背後には避難しゆく人々の姿がある。ディアボロスが斃れてしまえば、次に犠牲になるのは罪なき人々なのだ。
「星の加護を」
だからこそシャムスは自らの眼前に、煌めく不可思議な金属を展開していた。無機質な少女人形が鋸剣を振るおうとした刹那、広がった金属は水銀のように分裂し、意志を持つように凶刃を阻んだのである。しかして火花を散らしたのは、星の銀。目を瞠るほど見事な盾の群れだ。
「さあ、今のうちに退避を!」
振り返りもせずにシャムスが声を放ち――光を跳ね返す金属の盾を眩しいと感じたか、或いは不都合な状況を察したためか、解体少女たちが僅かに目を細めた。
旋律を奏でるソレイユと、敵の猛攻を受け止めるシャムス。
自動人形との闘争を繰り広げる二人は、まるで壇上の華麗なる演者もさながらだ。
舞い踊るように鋸剣を振るう自動人形と、連携して戦う二人のディアボロスの戦闘は超常の歌劇めいて、舞台を見上げる観衆は言葉もなくその凄まじさに見入っていた。
「見事な演奏です、ソレイユ殿。こちらも負けてはいられません」
鞭を握るその手を突き出したシャムスの下知に呼応し、金属の盾が防ぐものから攻めるものに変わった。
鋸剣を弾いた刹那、盾であったものが剣となり少女たちを貫いたのだ。
その勢いで無表情のまま吹き飛び、舞台に倒れる解体少女たち。
「残念ながら、あなたがたの処刑は失敗です」
ソレイユが断ずる。共に補い合うように連携する二人に、少女型自動人形は圧倒されていた。
それは極夜を冠する者と太陽の名を戴く者との共演。舞台はいっとき、連携する両者の独壇場となった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
アリア・パーハーツ
▼アドリブ・連携歓迎
うわやべ来るの遅かった
でも結構無事に逃げ出してくれてる?助けるの成功してて良かったのだぜ
さあさあ早く逃げるのよー
と、いうわけでボク様は暴れよっかな
あんな処刑台もいらないよね
武器である独鈷杵を振り回す【切り札】を使用
鎖でぶん回しつつ、敵の怪力を上手にいなして回避
お人形さんの解体ショーの始まりだ!
【ダメージアップ】を重ねてどんどん攻撃力を上げ、一体ずつ確実に破壊
ついでにまだ捕まってる人がいたら檻も一緒に壊しちゃおう
あんな趣味の悪い断頭台なんて壊しちゃおう
【建造物分解】で手早くぱぱっとね、だって使う必要ないもん
この広場はボク様も好きなの、余計なもん置くんじゃねえよ
「うわやべ来るの遅かった」
舞台に駆け上がったアリア・パーハーツ(狂酔・g00278)は、予想以上に事が上手く運んでいる様子に驚きの声を発した。迅速かつ果断なディアボロスたちの奮闘により、鳥かごめいた檻から救け出された人々は、何とか舞台を降り始めている。
解体少女たちは斬り刻むべき対象を乱入してきた敵に切り替え、損耗や損傷を顧みない戦い振りで暴れまわっていた。
もしここでアリアたちが介入しなければ、その鋸剣は多くの人々を斬殺したかも知れない。
「さあさあ早く逃げるのよー」
命のやり取りをする戦場に飛び込んでも、しかしアリアは笑みを崩さない。振り返りもせず手振りを以て退避を促した彼女に、最後まで残っていた髭の壮年が深々と頭を下げた。
「感謝します。どうぞご無事で……」
不敵な笑みを浮かべて頷いたアリアは、演説しようとするディアボロスたちに流し目を送ると、ジャラと音をさせて鎖を握った。
「と、いうわけでボク様は暴れよっかな」
彼女がもう片方の手で掲げた特注の独鈷杵は、その大きさに比して軽量化が施されている。その大柄の武器を軽々と手にしたアリアの目前で、解体少女たちもまた身の丈ほどもある鋸剣を後ろ手に構えて首を傾げた。
「共に踊りましょう、殺戮の舞いを」
「さぁて、いつまで踊っていられるかな?」
鋸剣を手に舞台を蹴り、踊るように迫る解体少女の群れ。
大上段から振り下ろす剣は、文字通り死を招く刃だ。まともに受ければアリアの褐色の肌はその赤髪のように染め上げられ、血染めの華を咲かせるだろう。
勿論――まともに受ければ、の話だ。
「さあ、お人形さんの解体ショーの始まりだ!」
敵が間合いに入るより先に、口の端を吊り上げたアリアは鎖に力を込め、独鈷杵をブン回していた。
弧を描き、突っ込んでくる人形にブチ当たる巨大な凶器。
剣と鎖付きの独鈷杵では、リーチに大きな差がある。
魔を退ける力を付与した特注武器であるそれを、アリアが烈々たる破壊衝動をこめて叩きつければ、横合いから薙ぎ払われた自動人形は部品を爆ぜ散らしながら吹き飛ぶほかない。
「趣味の悪い断頭台……この広場はボク様も好きなの、余計なもん置くんじゃねえよ」
建造物分解の効果で滅茶苦茶にしたいところだったが、同意しない人間が未だいるのだろうか――観衆の心も、未だ揺らいでいる。
演説する味方を支援しつつ、まず迫りくる自動人形どもを粉砕しようと、アリアは尚も独鈷杵を振り回す。
成功🔵🔵🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ベルゼン・ウォンマー
アドリブ連携歓迎
●心情
…お前達本当に処刑が好きだな…
敵影確認、護衛から片づけさせてもらう 覚悟しておけ
●行動
パラドクスはMetzeleiを使用 突撃兵を多数召喚
「処刑ばかりして何が良いんだか…まずお前からだ」
ドイツ仕込みの兵法で敵群を殲滅する
後はショットガンと軽機関銃で各個対処の「制圧射撃」だ
「そんな乱暴な理由で処刑などさせん、真っ当な理由があってもクロノヴェーダ共にはさせるつもりは無いがな」
防御は魔力障壁を使用 場合によっては手榴弾等も使用
手持ちの武器で使える物は使うつもりである
「……お前達、本当に処刑が好きだな……」
概して精鋭と呼ばれる存在は、勇敢に戦場に踏み込み、炎のように烈々たる闘志と氷のように冷徹な思考を以て勝利を掴み取るものである。悪辣なる淫魔とその手勢を見据えながら、ベルゼン・ウォンマー(元ドイツ軍精鋭・現悪魔・g06685)は軍靴で舞台を踏み鳴らした。
「敵数確認。まずは護衛から片づけさせてもらう。覚悟しておけ」
「ハッ、やれるもんならやってみな! ブチ殺して見せしめにしてやる!」
暴虐なる淫魔の声に呼応して、自動人形たる解体少女たちが無表情のままベルゼンに向き直った。
(「飽くまで手勢に任せるつもりであるか」)
断頭台の前で戦いの行方を睨んでいるマリアンヌは、これがショーであるという認識を未だ持ち続けているようだ。随分と余裕だが、この状況を逃すわけにはいかない。
「……まずお前たちからだ」
ベルゼンがJägerM700――その強力な散弾銃を構えると、虚空が歪み、周囲に無数の精鋭兵が出現した。
「突撃せよ。勝利を我らの手に」
散弾銃、突撃銃、機関銃……強力な武器を装備した突撃兵の精鋭小隊が、声に呼応してガチャリと一斉に構えを取る。
「剣を手に手に舞いましょう、全てを切り裂き屠るため」
歌うように踊るように攻め寄せる少女人形たち。
鋸剣を手に円を描くようにステップを踏み、正面と左右から波状攻撃を仕掛けてくる。だが如何に常軌を逸した疾さであろうと、変幻自在な剣舞であろうと、銃と剣ではその有効範囲に差がある。
充分に引きつけると、自らも散弾銃を構えてトリガーに指をかけながら、ベルゼンは精鋭部隊に射撃命令を下した。
「撃て」
瞬間、何丁もの銃火器が一斉に火を噴き、猛然たる轟音と銃弾が情け容赦なく人形の少女たちに殺到した。
無機質な身を爆ぜさせてガラクタとなり果てる解体少女の群れ。
けれど肉体的損耗を顧みないオートマタは銃火にも怯まず突っ込んでくる。
「承知の上だ」
TeufelMauer――デーモンたるその身に付与された力で魔力障壁を展開、振り下ろされる斬撃を受けつつもバックステップして態勢を立て直すベルゼン。更に迫ろうとした少女人形めがけ、ショットガンによる牽制射撃を撃ち込んだ。
「復讐者のパフォーマンスに喝采した者を罰する、か」
その視線は研ぎ澄まされたナイフよりなお鋭い。
「そんな乱暴な理由で処刑などさせん、真っ当な理由があってもクロノヴェーダ共にはさせるつもりは無いがな」
成功🔵🔵🔴
効果1【建造物分解】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
ベアトリス・リュウフワ
わたくし、どちらかと言えば前に出でて斬りつける方が性に合っておりまして。
演説はあの方々にお任せして、わたくしは己の得意なことに集中いたしましょうか。
恐慌と暴虐で満たされた圧政に未来などございません。
その愚かさの返礼として、我が剣戟を味わいなさい。
一般人や救助に向かっている方々に注意が向かないよう、前線に出でて注目を集めるように動きます。
踊るような剣戟を繰り広げながら、周囲の敵の動作を【観察】。
厄介なものは受け流し、反撃に転ずる機会を伺いましょう。
"死を招く剣"――大層なお名前だこと。
凡夫ならば恐れ戦くでしょうが、わたくしには通じません。
パラドクス展開。
この歩みは、"死"すら踏み越えますわ。
「わたくし、どちらかと言えば前に出でて斬りつける方が性に合っておりまして」
黒のゴシックドレスと長い黒髪を翻して舞台に現れた少女、その堂々たる姿に観衆は目を瞠った。
ベアトリス・リュウフワ(強欲と傲慢のミルフィーユ・g04591)――鉄の王冠を戴いた彼女こそ、あの時、この舞台の上で華麗なる剣舞を披露した少女に他ならない。人々の中にも彼女の勇姿を思い出した者がいたのだろう。ざわめきが広がり、注目が彼女一身に集まった。
(「演説はあの方々にお任せして、わたくしは己の得意なことに集中いたしましょうか」)
黒檀の直剣――瘴気纏わせたその武器を提げたまま、ベアトリスは言った。
「恐慌と暴虐で満たされた圧政に未来などございません」
凛と響く声はまるで麗しい舞台役者めいて、観衆の心に或る種の感動を呼び起こしていた。
強欲にして傲慢。黒衣の少女は、その威風で周囲の空気を一変させながら告げる。
「その愚かさの返礼として、我が剣戟を味わいなさい」
「斬殺を、八つ裂きを、血の花を咲かせましょう」
後ろ手に巨大な鋸剣を持って、ビードロのような赤き瞳に黒衣の少女を映す自動人形たち。
対してベアトリスは、不敵な笑みを湛えたまま――余裕極まるその姿に、殺戮劇の行方を見ていた暴虐のマリアンヌが凶悪な表情を不快げに歪めた。
「あァ? どういうつもりだ……?」
鼻で笑うベアトリス。
マリアンヌの疑問も当然のこと、黒衣の少女はその瘴気纒いし剣を提げたまま、構えを取ることもなく解体少女たちに向け歩みを進めたのだ。
「血の花を、美しき血の花を」
「染め上げましょう、咲かせましょう」
鋸剣を横に構え、スカートをはためかせて独楽のように迫る解体少女。
それを牽制として、更にもう一体の解体少女が、ベアトリスを両断しようと鋸剣を振りかぶる。
「"死を招く剣"――大層なお名前だこと。凡夫ならば恐れ戦くでしょうが、わたくしには通じません」
刹那。
一秒にすら満たない、一刹那の間に。
「――この歩みは、"死"すら踏み越えますわ」
ベアトリスはゴシックドレスにふわりと風を受けながら、手にしたその剣を振り抜いていた。
優雅にして目にも留まらぬ斬撃に、二体の自動人形が瞬時に胴を両断されて倒れ伏す。
全滅を遂げた解体少女の鋸剣が、からりと音を立てて舞台に転がった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【水面歩行】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
ハナ・フリードル
アドリブ、連携歓迎
盾を構えて民衆を守りながら、助けた人達に、加えて集まってる人達にも声をかけます。
「私らへの応援、感謝するっス!
そのせいでこんな事になったのは申し訳ないっス。だけど、どんな時でも私らは必ず助けに来て、そして勝つっス!信じて応援し続けて欲しいっス!」
【勝利の凱歌】使用。
人間は弱いもんス。強い相手に勇気を奮うのは難しいし、歯向かう者を嘲笑う人だっているんス。
だからこそ、私達は絶対無敵の英雄でないといけないっス。敵を蹴散らしてくれてる仲間達の姿を実績と根拠にして、みんなの心に忘れられない希望と勇気を刻み込むっス!
「黙って耐えてる時代は終わったっス!奴らを叩きのめして逆転するっスよ!」
ソラス・マルファス
兄貴(g00862)と
演説なんてガラじゃねぇが、思いを届けるってのは悪くねぇか
大剣振るって戦いながら話すとするぜ
とはいえ逃げれる奴には逃げて欲しいんでね
士気高揚で少しだけ勇気を後押ししておこう
「足は止めなくていい、逃げながら聞けたら聞いてくれ。俺達は復讐者。人形や淫魔どもからアンタらを助けに来たんだ」
「俺には息子と妻がいた。両方殺されちまったがね。だからこれは個人的な復讐でもある。だがそれ以上に、俺は俺と同じ思いを味わって欲しくねぇ」
「コイツらは卑怯者だ、暴力と恐怖をバラまき、友人や家族を売れという。どうか屈せず、大切なものとオマエ自信を守り抜いてくれ」
ほれ、兄貴もなんか言えよ
ラウム・マルファス
ソラ(g00968)と
演説とか向いてないから、サポートするヨ
フライトドローンに乗って戦場を観察
「ほら、ボクはココだヨ?処刑しに来ないのカイ?」
味方や群衆に攻撃が向かないよう囮を続行
イバラの冠と魔導ナイフで敵をけん制しつつ、スピーカー付きのドローンを飛ばして音声を遠くまで届けよウ
えー無茶ブリ
「ソラはそーいったけどサ、怖いよネ。痛いのも苦しいのも死ぬのも嫌だヨ、ボクだって嫌サ。だから声なんか上げなくてイイ。戦わなくていいし立ち向かわなくていいヨ」
「ただ、後悔だけはしないでネ。もし、どれも選びたくない選択肢が目の前に出てきたらサ、助けを呼んでヨ。今みたいにサ、きっと誰か来て助けるカラ」
「ボクはサポートするヨ。演説とか向いてないからネ」
固唾を呑んで成り行きを見守る観衆の前で、舞台上の戦闘は激しさを増していく。だがディアボロスたちが解体少女を圧倒したことで民衆に働きかける余裕が生じ、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は、刻々と変わりゆく戦場を、フライトドローンに乗りながら観察していた。
およそ研究者、発明家と呼ばれる者は、卓越した観察眼を以て物事の本質を見抜くもの。ラウムは味方の支援をしながらも、好機の到来をいち早く見て取り、行動を起こしたのである。
たとえばイバラの冠。
たとえば魔導ナイフ。
それらをひらりひらりと戦場に舞わせ、ラウムは暴虐のマリアンヌを――恐ろしい目つきのまま片目をすがめた淫魔を見下ろした。
「ほら、ボクはココだヨ? 処刑しに来ないのカイ?」
「あァ? いい度胸だ、そんなに死にてェなら――」
ラウムはその時、解体少女たちを倒したディアボロスたちが、遂にマリアンヌをめがけ攻撃しゆくのを見た。
刹那、大音声が舞台に――そして広場に響き渡る。
「足は止めなくていい、逃げながら聞けたら聞いてくれ。俺達は復讐者。人形や淫魔どもからアンタらを助けに来たんだ」
声の主は、大剣を構えた筋骨隆々たる豪傑。即ちソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)に他ならない。
演説なんてガラじゃない。それでも、届けるだけの思いがある。
ただでさえよく通る大声は、ラウムがドローンに搭載したスピーカーにより増幅され、遠くの人々の耳朶までをも震わせる。その声が、舞台から降りて安全な場所へと避難しゆく人々の耳にも入ったのは当然だ。婦人や髭の壮年、そして子供たちも、逃げながら舞台上の豪傑をちらと振り向いた。
「俺には息子と妻がいた。両方殺されちまったがね。だからこれは個人的な復讐でもある」
助け出された婦人が、そして少年が、ハッと目を見開く。
「だがそれ以上に、俺は俺と同じ思いを味わって欲しくねぇ」
大剣を振るって敵を牽制しながら、ソラスは言葉を重ねる。
観衆の中にも家族がいよう。守りたい者があろう。
切々と、力を込めて、ソラスは語を継ぐ。
処刑。
斬首。
凄惨な死を与える断頭台と暴虐なる淫魔に、心からの賛意を抱く者がどれほどいるだろうか。ソラスは負けるなと民衆に訴えかけ、人々が内に秘める自然な想いを呼び起こす。誰だって自分の命も、大切な者の命も、奪わせたくはない。
「コイツらは卑怯者だ、暴力と恐怖をバラまき、友人や家族を売れという。どうか屈せず、大切なものとオマエ自信を守り抜いてくれ」
自らの胸に手を当て、大剣を振るい、切々と、熱を込めて言葉を重ねるソラス。
(「届いてるんじゃないかナ」)
ソラスの演説に、小さく頷きながらラウムは考え――不意にこちらを見上げてきた弟の視線に目をぱちくりさせた。
「ほれ、兄貴もなんか言えよ」
まさかこちらに振ってくるなんて思っても見なかったラウムは、ちょっと口の端をひくつかせて、
「えー無茶ブリ」
観衆の注目を一身に集めていたソラスが水を向けたものだから、人々の視線はラウムに注がれることとなった。
こうなればのらりくらりと逃れることも出来ないと、観念したラウムは――これもしっかり拡声器(スピーカー)に入っていたが――小さく吐息して。
「ソラはそーいったけどサ、怖いよネ。痛いのも苦しいのも死ぬのも嫌だヨ、ボクだって嫌サ。だから声なんか上げなくてイイ。戦わなくていいし立ち向かわなくていいヨ」
屈するなというソラスの意見との相違に、観衆がざわつく。
だが、ラウムは眼鏡の奥の瞳に――その眼差しにほんの一瞬、真率な光を湛えて続けた。
「ただ、後悔だけはしないでネ。もし、どれも選びたくない選択肢が目の前に出てきたらサ、助けを呼んでヨ。今みたいにサ、きっと誰か来て助けるカラ」
研究者……それは自らの視点で者を見、自らの意志と思考により真実を掴み取ろうとする求道者の異名である。しかし、どんな人間であっても一人で生きていくものではない。彼に弟がいるように――味方がいると伝えるラウムの言葉は、確かに観衆の心を打った。
「そうだ……私たちはひとりじゃない……」
「本当は処刑なんて見たくないし、させたくもないわ……」
それぞれの意志が口から溢れ出し、その背中を押すように、後を受けたディアボロスの少女が声を張り上げた。
「私らへの応援、感謝するっス!」
凛とその声を張り上げたのは、身を挺して人々を守り抜いたハナ・フリードル(人間のサウンドソルジャー・g06921)だった。人々を守護し、奮い立たせようとする金髪碧眼の少女。育ちの良さを秘めた端麗な面差しが僅かに曇る。
「そのせいでこんな事になったのは申し訳ないっス。だけど……」
舞台の上に視線を彷徨わせたハナは、眼差しに力を込めて観衆を見据えた。ラウンドシールドを構えた手にも力を込めて、声を張る。ラウムの放ったスピーカー付きのドローンにより、声が大きく響く。
「どんな時でも私らは必ず助けに来て、そして勝つっス! 信じて応援し続けて欲しいっス!」
勝利を約する宣言の直後、勇壮な勝利の凱歌が舞台を、そして広場を包み込んだ。それは逃げゆく人々や観衆のみならず、マリアンヌとの戦いを開始したディアボロスたちをも奮い立たせ、周囲の空気を塗り替えた。
まるで形成の逆転を示すかのように。
まるで絶対無敵の英雄が、その勇姿によって多くの人々を鼓舞するかのように。
それでも、ハナは知っている。たとえ超常の力を手にしても、恐れも、不安も、完全に消え去ることはない。
「人間は弱いもんス。強い相手に勇気を奮うのは難しいし、歯向かう者を嘲笑う人だっているんス」
だからこそ、彼女の言葉は人々の心を打つのだ。
「でも……!」
自身を奮い立たせるかのように、ハナは言った。
勝利の凱歌によって勢いを増したディアボロスたちの活躍が、彼女を後押ししている。
激しい戦いを背景に、力強く断言できるのも、彼女が味方であるディアボロスを信じるがゆえだ。
ディアボロスの連携とはそういうもの。同じ敵を包囲するだけではなく、多角的に協調し、戦況を有利に傾ける。
それは皆が考え、力を合わせることにより生まれる、連帯と結束の力である。
「黙って耐えてる時代は終わったっス! 奴らを叩きのめして逆転するっスよ!」
ハナの言葉に、過日、ディアボロスたちのパフォーマンスで堕落から救われた人々がまず声をあげた。
「そうだ……我々がこのようなことでは……!」
「こんなこと、見ていられないもの……!」
心の火が人々の心に点火され、燃え移るように広がっていく。
そして次の瞬間、ハナが――ディアボロスたちが耳にしたのは、民衆の中から沸き起こった歌だった。
――世界の全てだからって、赦されない。
それはいつかパルマを巡る戦いの中で、ディアボロスが人々に伝えた歌曲の一節である。
相手が世界そのものだとしても、大切な存在を破壊するならば抗い、戦い抜く。
その強き意志を込めた英雄的(ヒロイック)な歌だ。
「クソがッ! なんだってんだコレは! 黙れ、歌うのを止めろ! ブチ殺されてぇのかッ!」
暴虐のマリアンヌが叫ぶが、民衆の歌は止まらない。
その歌声こそ、ラウムやソラス、そしてハナの演説が、人々を奮い立たせた証である。
「さあ、戦うっスよ! ここで勝って見てもらうっス!」
民衆が響かせる歌の中、ディアボロスと淫魔がぶつかり合う――!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【フライトドローン】がLV2になった!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
ハナ・フリードル
よっしゃあ!みんな分かってくれたっス!
敵も仲間達が蹴散らしてくれたし、もう勝ったも同然っスね!
…っと、いかんス。調子に乗ってると足元掬ってきやがるのが人生っス。気は抜かないっスよ。
マリアンヌに、盾を構えて真正面から【飛翔】で突撃かまします。
お前は絶対に許さないっス!
盾ごと体当たりし体勢を崩し、強引に隙を作って【レボルシオスラッシュ】。世界の抑圧を「粉砕」する意思をガントレットに込めて敵に叩き込むっス!
斧の攻撃は盾で防御。破片や衝撃波は理不尽な世界への怒りをオーラに変え「オーラ操作」で防御。
私には皆の【勝利の凱歌】に合わせる歌の才能は無いっス。その代わりに、悪を砕く炸裂音を世界に轟かせるっスよ。
民衆の歌声が響き渡る。
理不尽を払いのけようとする人々の力強い歌声が。
「よっしゃあ! みんな分かってくれたっス! 敵も仲間達が蹴散らしてくれたし、もう勝ったも同然っスね!」
飛翔しながら拳を握り締めて、ハナ・フリードル(人間のサウンドソルジャー・g06921)は喜びの声をあげた。陰惨な処刑場と化していた舞台の空気は見事に塗り替えられ、淫魔は今や怒りに身を震わせている。
目つきの鋭いハナであるが、大斧を構える暴虐のマリアンヌの形相といったらもう別格だ。
「テメェら……ただで済むと思うなよ……八つ裂きにして晒してやる……全員纏めてだ!」
強い殺気をビリビリと肌で感じつつも、ハナは気を取り直すように、ふるふると首を振った。
(「……っと、いかんス。調子に乗ってると足元掬ってきやがるのが人生っス。気は抜かないっスよ」)
好事魔多しと言うべきか、上手く事が運んでいればいるほど、落とし穴は深く大きいもの。それを思い知らされているハナとしては、勝って兜の緒を締めよ――ここで油断するような愚は犯せない。
いま自分を睨み上げている淫魔は、何が何でも倒さねばならない敵なのだ!
「お前は絶対に許さないっス!」
烈々たる気合をこめてハナは急降下するように突進をかけた。ラウンドシールドを構え、恐れも怯みも振り切って速度を上げる!
凱歌を歌い上げる才はなくとも――ハナは思う。
(「悪を砕く炸裂音を世界に轟かせるっスよ!」)
「ハハァ! 自分から突っ込んで来やがるとはな! ブチ殺してやる!」
凄まじい轟音が響き渡った。
円形のシールドと、構えた大斧が衝突した音だ。
「はぁぁぁぁぁっ
……!!」
「おいおい……なんだよ、その程度かァ?」
吹き飛ばされると思いきや、淫魔は僅かに後退する程度でハナの突進を受け切って見せた。
「まだまだっス!」
だがハナも負けてはいない。身に宿る怒りのオーラを燃え上がらせてギリギリと大斧を押し、そして強引に弾いた!
「隙ありっスよ!」
気合一声。
民衆の抑圧を、悲哀を、そして怒りを宿したハナのレボルシオスラッシュ――ガントレットの強かな一撃が遂にマリアンヌを捉える!
「がはッ……テメェ……!」
血を吐きながらも着地し、跳ね返ってくるように大斧を振り被ったマリアンヌ。だが態勢を崩された振り下ろしの一撃はラウンドシールドを斬撃するだけに留まり、巻き起こる衝撃波に晒される前に、ハナは飛翔しながら後退していた。
「あとは任せたっスよ!」
大成功🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】がLV2になった!
効果2【ラストリベンジ】がLV2になった!
ベルゼン・ウォンマー
アドリブ連携歓迎
●心情
(解体少女を片付け終えた後)
そういやお前か、ルドヴィカの配下のマリアンヌとやらは…
見苦しい真似はさっさとやめるんだな
ああ、まさかやめるとルドヴィカに処刑されるのか?なら仕方ない、私が代理で処刑してやろう
●行動
引き続き防御に魔力障壁を使用
元より飛翔パラドクスだがDurchbruchでさらに追加だ、「飛翔」しながら攻撃を回避しつつ魔弾と銃弾をマリアンヌに浴びせる
「空中戦」にはさほど強くないであろう?「連続魔法」で蹂躙
後は…避けると思われる先に「トラップ生成」で落とし穴でも作っておこう
嵌ったら魔弾と銃弾をそこに追加だ
「お前は銃殺刑で良いな?罪状は言わずもがなだ」
「そういやお前か、ルドヴィカの配下のマリアンヌとやらは……」
叫び散らす暴虐のマリアンヌに、冷水を浴びせかけるようにベルゼン・ウォンマー(元ドイツ軍精鋭・現悪魔・g06685)は言った。烈火の如き怒りを見せる淫魔と、冷たい氷のような目をしたディアボロスは、実に対照的だ。
「見苦しい真似はさっさとやめるんだな」
「やめろだと? 誰にモノ言ってんだテメェ……」
凶悪な表情で威喝するマリアンヌ。対するベルゼンは気圧されることなく、冷笑するように鼻で笑い、
「ああ、まさかやめるとルドヴィカに処刑されるのか?」
否定も肯定もせず、淫魔はただ怒りの余りに一瞬、言葉を失った。
ベルゼンは容赦なくその散弾銃――JägerM700の銃口を倒すべき敵に向けて、
「なら仕方ない、私が代理で処刑してやろう」
「面白ェ、どっちが処刑される側か思い知らせてやる」
淫魔が言い終える間もなく、ベルゼンはその悪魔の翼を羽ばたかせて飛翔していた。マリアンヌの手で軽々と振るわれる大斧が、いま彼の立っていた位置を凄まじい勢いで薙ぎ払う。
「チッ……!」
振り返った淫魔が目の当たりにしたのは、大きく旋回し、銃を構えながら急降下するように突っ込んでくるベルゼンだ。
放たれるのは目も眩むような飽和攻撃。
文字通り魔弾と銃弾の雨である。
飛翔しながら敵陣を殲滅する突破(Durchbruch)攻撃が、マリアンヌを蜂の巣にせんと襲いかかる!
「甘ェ……!」
だが淫魔たるマリアンヌもまた超常の存在だ。凄まじい速さで大斧を振るって弾丸を弾き飛ばし、穿たれながら、猛然たる反撃を敢行した。舞台を蹴り――淫魔は自らの足元を一瞥した後、空に身を躍らせた。
まるで瞬間移動したかのような速度で迎撃に出たマリアンヌが、大斧を振り下ろす!
「お前、空中戦にはさほど強くないであろう?」
目を見開くマリアンヌ。
そう、彼女が地を蹴るその直前、舞台に落とし穴が口を開けていたのだ。
ベルゼンはほんの僅かな攻撃の遅れを見逃さずに、振り下ろされる斧を避けた。そして悪魔壁(TeufelMauer)を展開したままマリアンヌの横合いを突っ切って、淫魔が着地した直後に散弾銃を向けた。
怒りに顔を歪めるマリアンヌを、ベルゼンは空を飛びながら睥睨する。
「やはりお前は銃殺刑で良いな? 罪状は言わずもがなだ」
それは罪なき者への処刑とはわけが違う。
改竄された歴史上で人々を痛めつける淫魔への、呵責なき断罪である。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
ソレイユ・クラーヴィア
【賽】
アドリブ・連携歓迎
残すは淫魔のみ
この舞台に響くのは処刑台の慟哭ではなく、歓喜と喝采の声が相応しい
叶えるためであれば、いくらでも骨を折りましょう
ですよね、シャムス
作戦は事前に打ち合わせ
宙に展開した鍵盤で凱歌を演奏します
喚び出した幻想の騎士は宙を駆り、まっすぐ淫魔の許へ
反撃の血霧は飛翔して効果範囲から逃れたい所ですが
負傷を恐れるのでは無く
華麗に回避し、傷ついても怯まず立ち向かう姿を
勝利の凱歌と共に民衆にアピールしたいです
シャムスへのW技は受けられるならディフェンス
私に注意が向けば、シャムスが上手くやってくれるでしょう
罠へ追い込むなら、幻想の騎士も使って
鮮やかな手際、さすが頼もしいですね
シャムス・ライラ
【賽】で共闘、連携
ああ、ソレイユ殿
舞台は負の感情で満たされるべきではない
あるべき姿に戻すため戦うとしよう
素早い動きが特徴と見えるが
その足場を崩すとしよう
地形の利用、情報収集で戦場の概要を把握
作戦は事前に知らせ
ソレイユ殿の攻撃の乗じ、密かにトラップ生成
敵の移動範囲の足元にごろごろ丸い石、深い窪み等を設置
足場を悪くし動きを阻害
自らは飛翔、ジャンプを駆使し速やかに接敵
連携しつつ、ボウガンで攪乱し敵を罠地帯へ誘導
流石はソレイユ殿と内心感謝を
体勢を崩す隙を狙い
懐に飛び込み毒を纏った捨て身の一撃を
敵からの攻撃は一撃離脱、飛翔、ジャンプで間を取り
可能なら再攻撃
ソレイユ殿の苦手能力はディフェンス
アドリブ等歓迎
「ああぁぁぁぁ! うるせぇ、黙れ! 歌うな! 歌うんじゃねぇ!!」
重なりゆく民衆の歌声に、暴虐のマリアンヌは喉も裂かんばかりに絶叫していた。
解体少女を掃滅した二人のディアボロスの耳にも、理不尽に抗おうとする人々の歌声が届く。それこそは、淫魔の暴虐に屈しようとしていた観衆が、自分の足で立ち上がった証だった。
――ああ、歌が聴こえる。力強い歌が。
長い睫毛を少し伏せて、ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は英雄的な歌に耳を傾けた。音楽は時として民衆の生きる希望となり、戦う意志と連帯の表明ともなってきた力の源だ。
人々の歌の、なんと力強いことか。
「この舞台に相応しいのは処刑台の慟哭ではなく、歌と、そして歓喜と喝采の声」
髪を掻き毟りながら怒り狂う暴虐のマリアンヌを挟撃しつつ、ソレイユは頼もしき戦友に視線を送った。
「それを叶えるためであれば、いくらでも骨を折りましょう。ですよね、シャムス」
「ああ、ソレイユ殿。舞台は負の感情で満たされるべきではない」
シャムス・ライラ(極夜・g04075)は応じつつ、陰惨な処刑場と化していた舞台の雰囲気が塗り替えられていくのを感じていた。民衆の歌声がディアボロスたちを後押しし、シャムスに確信を与える。暴虐なる淫魔の思惑が、ディアボロスの、そして人々の意志により、あと一息で潰えようとしているのだと――!
「あるべき姿に戻すため、戦うとしよう」
シャムスは、ソレイユの前に鍵盤が浮かび上がるのを見た。
民衆の歌に合わせるように、ソレイユは現れた鍵盤に十指を添え、力強く打鍵する。アドリブから自身の曲に自然に繋げ、さながら歌劇の新たな幕が開いたかのように、彼の奏でる音楽が戦場を彩る。
ピアノソナタ『凱歌』Allegro 第1楽章――闇を払うパラドクスの旋律は、幻想の騎士を召し寄せた。
舞台袖から飛び出してきた奔馬駆りし騎士が、淫魔めがけて突進を仕掛ける!
「邪魔するんじゃねぇ! 消えろ!!」
マリアンヌが大斧を振るって迎撃しようとするが、強烈な槍突撃(ランス・チャージ)はそれを赦さずその穂先で淫魔の胴を穿った。凄絶に笑んだマリアンヌは、口の端からその蒼白な肌に血の筋を滴らせ、喉を裂くような声で叫ぶ。
「溶け落ちて死ね! 醜く死んでみせろ!」
口から噴出した赤き霧は、自分以外のあらゆる存在を溶解させようとする死の紗幕である。その攻撃に敢えて身を晒したソレイユは、しかし取り巻かれる直前で飛翔し、引きつけながら弧を描くように旋回した。
――あとは任せますよ、シャムス。
歌が聞こえる。
民衆とディアボロスたちを鼓舞する、勝利の凱歌が。
困難に敢えて立ち向かうソレイユの戦い振りが、人々の心をより一層、奮い立たせていた。
(「流石はソレイユ殿。……敵は素早い動きが特徴と見えるが、その足場を崩すとしよう」)
暴虐のマリアンヌめがけてシャムスが黒衣を翻して迫り、振るわれる大斧を軽やかに避け続ける。
「死ねよ、死ね死ね! クズどもの目の前で死に晒せ!」
「なるほど、武器の割に身軽だな」
ギミックブーツが舞台を踏み、蹴った。バックステップしたシャムスに、マリアンヌが踏み込んでいく。刹那、そのヒールが陥穽に呑まれた。角の取れた丸石が不規則に積まれた落とし穴である。踏み締めたその一歩の感覚を狂わされ、淫魔が毒づく。
「チッ、フザけた真似を……!」
パラドクスを発動してシャムスに迫ろうとしたその最初の跳躍を妨害され、斧の連撃に一瞬の遅れが生じた。それでも斬撃の勢いは先程までの牽制とは比べ物にもならない。猛烈な砂塵嵐さながらの無秩序な連続攻撃を一身に引き寄せ、シャムスは、敵の攻撃を舞うように避けながらダメージを抑える。
(「ソレイユ殿に攻撃を届かせるわけにはいかない」)
連続する斬撃を避け、続く回し蹴りを腕でガードしながらその衝撃をも利用してシャムスは飛翔。
ボウガンを構え、狙い澄まして放った蠍の尾の如き毒矢が、マリアンヌの腹や肩に立て続けに突き刺さる!
「狙い通りだ」
「テメェ……!」
傷口から全身に巡る毒の為か、淫魔の体がふらつき、大斧は虚しく空を薙ぐのみでシャムスを捉えることがない。
まさに捨て身の一撃が功を奏した形だ。体に刺さった矢を強引に引き抜いたマリアンヌが、脂汗を流しながら荒く息を吐く。
「鮮やかな手際、さすが頼もしいですね」
シャムスの戦い振りを見て、勝利の凱歌の伴奏をしていたソレイユが感嘆した。
二人の見事な連携により、暴虐をほしいままにしてきた淫魔の表情にも、焦りと消耗の色が見え始めていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】がLV3になった!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
ベアトリス・リュウフワ
……お前が『模造品』であることは承知しております。
大元であるクロノス級を絶たなければ、わたくしの呪いを晴らすことなどできません。
ですが、わたくしはお前の貌すら見たくありません。
故に、殺す。
かつて我が忠実なる家臣たちを冒涜した『暴虐』の能力は心得ております。
目には目を。
お前の全てを破壊いたしましょう。
斧を振りかぶった瞬間に、敢えて懐へ肉薄。
まずは、足元を蹴りつける【不意打ち】によって体幹を崩します。
細かい攻撃では止まらなさそうですので、力を籠めた『重厚』な剣撃――その【斬撃】を胴体めがけて薙ぎ、確実な一撃を与えます。
相手が崩れたら"激情"のままに猛攻を浴びせ、崩れなければ【一撃離脱】を。
「斬り刻んでやる……殺し尽くして逆らった馬鹿どもに思い知らせてやる……」
満身を朱に染めて、血に濡れた大斧を担ぐ暴虐のマリアンヌ。
鮮血を浴びるほどにその眼光は輝き、血で血を洗う戦闘に愉悦する。
「……お前が『模造品』であることは承知しております」
対峙するベアトリス・リュウフワ(強欲と傲慢のミルフィーユ・g04591)は眼前の淫魔を冷蔑しながら、その心の内に凄まじい炎を宿していた。
黒々と燃え盛る、瞋恚の炎を。
「大元であるクロノス級を絶たなければ、わたくしの呪いを晴らすことなどできません。ですが」
ベアトリスは刃に瘴気を纏わせた黒檀の直剣を構えて、
「わたくしはお前の貌すら見たくありません」
乾いた笑いに肩を揺する淫魔に、彼女は短く告げた。
「故に、殺す」
「なんだ……なに言ってんだテメェ」
マリアンヌは刃のように鋭い目つきのまま、血に濡れた口を開いて笑った。時に非理性的な行動を取るアヴァタール級の特徴に違わず、淫魔は血に酔っている。
「なんでもいいか……とにかく殺してやる。素っ首刎ね飛ばして舞台に転がしてやらァ……!」
巨大な斧を手に、よろけるように急接近するマリアンヌ。
その動きは正当な斧術とは異なる不規則性と残虐性を同時に併せ持つ。
対するベアトリスは眉一つ動かさず、ただ剣柄を握る手に、ギリと力を込めた。
――かつて我が忠実なる家臣たちを冒涜した『暴虐』の能力は心得ております。
振り回される大斧は、常人が相手ならばその一振り一振りが必殺。牽制に過ぎぬその連撃から強引に手首を返して振り被った淫魔の大斧が、ベアトリスを鉄の冠ごと両断する。
その、直前。
――目には目を。お前の全てを破壊いたしましょう。
敢えて懐に飛び込むと、ベアトリスは先ずその直剣によってマリアンヌの細い片足を斬った。自身の攻撃を無効化された淫魔が、驚きに目を見開く。
「嘘だ……こんなはず……」
「ええ、嘘ですわ。貴方そのものが。でも――」
烈々たる感情が焔にも似た瘴気となって刃から溢れ出す。激情を力に変えた余りにも苛烈な剣――平素の彼女が操る剣技とは様相を異にする重く烈しい剣筋に、大斧が弾き飛ばされて宙を舞い、拳打にマリアンヌがたたらを踏む。
「――言ったはずです。殺す、と」
激しい感情を宿した剣が、目を見開いた淫魔を血霧と化させた。
大斧が舞台に突き刺さり、僅かな沈黙の後、歓呼が響き渡る。
それはディアボロスたちを称える、凱歌そのものだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV4になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!