大聖堂に天使は舞う(作者 凪未宇
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#TOKYOエゼキエル戦争  #TOKYOカテドラル攻略作戦  #文京区  #TOKYOカテドラル 

 TOKYOカテドラルへと至る道の一つに、『巨翼機雷『スクルド』』の防衛線が展開されている。
 兵器である彼らは、巨大爆弾。
 ジェネラル級大天使『『統治者』アルケー』と、そして『『終末の音』トランペッター』の為にも。
 その身を賭して大聖堂を護り抜こうとしている。
 赤い結晶体の奥に輝くコアを明滅させ、ゆっくりと己を抱く羽を広げた。
「センメツ、スベシ……スベテヲ、ムニ……」
 その命の全てを失ったとしても、ここを護り切ってみせる心意気だ。
「スベテヲ、ヤキコガシテミセヨウ……」
 静かにスクルドらは上空と地上とに分かれ、ディアボロス達を待ち受ける。
 そして施設内部では、『煉火獄下兵』が纏う焔を強めるのであった。

「神田川渡河作戦お疲れ様なのです。皆さんが頑張ってくれたので、文京区の最重要拠点『TOKYOカテドラル』の攻略が可能になったのです」
 蒼狐・珠萌(猫狐な天使・g03640)は、スケッチブックを開きTOKYOカテドラルに繋がる道の一つに印をつけた。
「文京区の支配者であるアルケーは、慌てて増援を送ったようなのです。でも、増援が到着する前に『TOKYOカテドラル』の制圧を成功させてほしいのです」
 TOKYOカテドラルには、重要なクロノ・オブジェクトが多数あるだけでなく、文京区の重要な情報も多数隠されているようだ。
「TOKYOカテドラルの前には、大量のスクルドが展開して強固な防衛ラインを築いているのです。きっと増援到着まで、守り切ろうと決死の覚悟のようなのです。ボク達も、相応の覚悟で、攻略に向かわないと危ないのです」
 防衛ラインを突破するだけでなく、TOKYOカテドラルの施設を破壊したり、或いは、重要情報を奪取する事ができれば、今後の戦いを有利に出来るかもしれない。
「今、最も重要なのは、防衛ラインの突破なのです。施設破壊や、重要情報の奪取は出来たらお願いしたいのです」

 今回の作戦の目的は、防衛ラインを突破して、防衛戦を指揮している『システィーナ』を撃破する事にある。
「防衛指揮官であるアヴァタール級を撃破していく事で、『TOKYOカテドラル』に居る、『『終末の音』トランペッター』と決戦する事が出来るようになるのです」
 でも、忘れてはいけない。『『統治者』アルケー』から、増援部隊が送られて来ていることを。
「増援を阻止するために、他の仲間達が迎撃部隊として向かっているのです。その皆さんが頑張って食い止めてくれている間に、出来る限り素早く『TOKYOカテドラル』の攻略を成功させてほしいのです」
 更にトランペッターは、カテドラル内部のクロノ・オブジェクトを利用して、強力な攻撃を行ってくる事が懸念されている。
「この攻撃を防ぐ為には、TOKYOカテドラルに侵入して、出来るだけ施設を破壊する必要があるのです。それに、カテドラルの中には、色んな所に暗号化された機密情報が隠されているようなのです」
 暗号を解く為には、プロテクト化された『謎』を解く必要があるようです。もし奪取することが出来そうならば、挑戦してみて欲しい。
 手に入れた情報は、暗号化されている為、その場では解析できないが、集められた全ての情報を新宿島で解析する事で、文京区の重要情報を得る事が出来るだろう。

 文京区の最重要拠点と思われる『TOKYOカテドラル』を制圧し、機密情報を確保する事が出来れば、文京区の解放に大きく近づくことだろう。
「アルケーも、それがわかっているから、増援部隊を送り込んでいるのです。攻略を無事に成功出来るかは、増援阻止に掛かっているのです。成功すれば、トランペッターと決着をつけるチャンスが出来るかもしれないのです」
 そう言って、珠萌はスケッチブックを閉じた。

 カテドラル神殿内の礼拝室のような小部屋に入ると、四つの祭壇が設置されていた。
 それぞれ、赤、青、緑、白の宝石が1個だけ台座に埋め込まれており周りに3つの窪みがあり、祭壇の上には何かを置くような凹みがあった。
 部屋の中央には、四人の天使の石像と四種の武器。そして、四色の宝石が3個づつ置かれ、その台座には文章が刻まれている。

 『神殿には四人の天使が住んでいた。
 ある時、風の天使は杖を掲げ、雷の天使は地上に2つの災いを落とし、4つの災いは弓矢によって起こされた。
 3つの災いを降らせた天使は、その手を赤く染めず。人々を青ざめさせる程の、1つの災いを起こしたのは炎の天使では無かったようである。
 水の天使は剣を振るい、青くない流れを起こし、槍を持った天使は、全てを真っ白にした。
 神はこの素晴らしい功績を湛え、彼らを祭壇に召し上げ新たな翼を与えたのであった』

 どうやら、これが謎のようだ。
 文章に刻まれた天使と、その武器は台座の上に揃っている。後は……。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
3
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【強運の加護】
2
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【植物活性】
1
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【通信障害】
3
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。

効果2

【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV4 / 【反撃アップ】LV4 / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV2

●マスターより

凪未宇
皆様こんにちは、凪です。
TOKYOエゼキエルにて、カテドラルの防衛を崩してください。

最初に②を作業致します。それ以降は、頂いたプレイングに対応していきます。

作業日や状況等は、マスターページにてご確認くださいませ。
それでは、皆様のプレイングお待ちしております。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


十埼・竜
大した力のないぼくが出来るのは
いつだって【時間稼ぎ】と【撹乱】だけどさ
この程度でも、誰かの力になるって、信じてるよ

さあ、終末を先延ばしに行こう。

きみたちがめちゃくちゃにした世界で
きみたちが虐げたひとたちの、
きみたちが買った恨みつらみ。
どんな小さな【呪詛】でも
「mo@n child」で全部、その翼に乗せて絡めて【捕縛】する。
翼が動かなきゃ、羽根も撃てないでしょ?


安藤・優
※アドリブ連携歓迎
謎解きの前にまずはカテドラルに侵入しないとだね、ルール炭鉱で培った防衛線突破術、見せてやる。

コアから放つ爆発で跡形も無く消し飛ばすのか、とても厄介そうだけど…それ、跳ね返したらどうなるのかな?

クレアシオンを翔ばして遠隔操作、アルバトロスの誘導弾砲撃と織り交ぜて遠距離攻撃で的確にスクルドのコアを狙い撃ちつつ敵の攻撃を誘う。

未来砕きの爆発を誘発させたらアウロラの拒絶の祈りで反射するよ。

拒絶の祈りも流石に連続で受け続けるのは流石に無理があるから連続爆撃もさせる気はないぞ。コアが無ければお前ら爆発できないでしょう?

自分の爆発で自分の未来を消し飛ばしちゃえ。


嵐魔・京史郎
ふむ…今回の戦場は立地が悪いな…ならば動きやすい攻撃手段を取るべきであろう…
【炸裂追尾ミサイル「カトンボ17号」】でバリケードを超えて攻めてみるとしよう!
並行して【過冷却ミサイル「ペンちゃん11号」】も使用して追撃である!
【フライトドローン】によって機動力のあるカトンボ!そして広範囲に広がるペンちゃんの合わせ技といった所であろうか!

アドリブや連携は大歓迎である


ネリリ・ラヴラン
壊すにも調べるにも、あの子達にどいて貰わないと始まらないのね。

【飛翔】の効果でお空を飛びながら、できればスクルドさん達より高い位置を飛び越えようとしてみせたいね。そのまま飛び込むのはさすがに危険だから、攻撃を誘ったら【空中戦】でくるりと反転、距離を取り直すよ。
射程のありそうな攻撃を引き付けて、その間にみんなが近寄れると良いね。

もちろん、わたしも逃げるだけじゃなくって避けながら、合間に【高速詠唱】で”爛れた輪舞”を唱えて、まとめて爆破してみるわ。撃ち合ってくれる分には【連続魔法】で手数を出して応えるけど、沢山釣れちゃったら避けるのに専念だね。臨機応変に!

アドリブや連携は歓迎だよ。


●阻む翼
 まるで翼の繭のようなものが、カテドラルへの行く手を阻むように路上とその上空に展開している。
「ハイジョ」
「……センメツ」
 不穏な言葉を口にしながら解くように翼を広げた『巨翼機雷『スクルド』』の中核、僅かに開いた隙間より赤いコアを光らせる。青白い大きな天使の輪が無ければ、それが天使だと思うものは少ないのではないだろうか。
「ふむ……今回の戦場は立地が悪いな……ならば動きやすい攻撃手段を取るべきであろう……」
 嵐魔・京史郎(虹色眼鏡サイエンティスト・g04327)は、〈腕時計型爆破装置「カトンボマザー」〉を操作し自分の周囲に展開させた。
「壊すにも調べるにも、あの子達にどいて貰わないと始まらないのね」
「謎解きの前にまずはカテドラルに侵入しないとだね、ルール炭鉱で培った防衛線突破術、見せてやる」
 ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は高く飛翔し、安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)は、紫に煌めく一対の魔晶剣〈飛晶剣クレアシオン〉を構えた。
 敵正反応を感知したスクルドの光輪が動く。
 輝きを増しながら近付く者を拒絶する様放たれるのは、『防衛レーザー』の一閃。
 通過するレーザーが目の前の地面を抉り、瓦礫が飛び散る中十埼・竜(スカイセンサー・g02268)は、異形のヘッドホン〈ノイズイーター〉に手を当てた。
「大した力のないぼくが出来るのは、いつだって時間稼ぎと撹乱だけどさ……この程度でも、誰かの力になるって、信じてるよ」
 この場を呑みこむ。電波の波から声を引き寄せ拾う為、解放する。
「さあ、終末を先延ばしに行こう」
 パラドクス『mo@n child(ムーン・チャイルド)』は、静かに見下ろす月のように、全ての声を拾っていく。
 声にならない小さな悲鳴も、溢れさせれない増悪も……。
「きみたちがめちゃくちゃにした世界で……きみたちが虐げたひとたちの、きみたちが買った恨みつらみ。どんな小さな呪詛でも」
 残さず拾ってあげるよと、竜は世界を広げる。
 集まる様々な声の圧力を感じながら、幾重にも重なる声は自由を奪う泥のようにスクルドらの翼にのしかかっていく。
「mo@n childで全部、その翼に乗せて絡めてあげる。翼が動かなきゃ、羽根も撃てないでしょ?」
 羽ばたけず、沈むように地に落ちたスクルドらを超えて、第二陣が竜めがけて翼を放つが、その羽が届く前に宙で撃ち落され次々と爆発していく。
 京史郎の放ったパラドクス『炸裂追尾ミサイル「カトンボ17号」』が、迎撃したのだ。
「吾輩達に近寄る事など出来んぞ! さあ、このまま攻めてみるとしよう! 行くである。ペンちゃん11号!」
 横に並ぶ、冷却砲台〈ミニペンちゃん(砲台タイプ)〉で追撃を狙いつつカトンボマザーを操作する。
「機動力のあるカトンボ! そして広範囲に広がるペンちゃんの合わせ技といった所であろうか!」
 クハハハハッと笑い声をあげながら、一体たりとも逃さないとカトンボ17号がスクルドを追い立て、『破裂翼の羽撃き』を邪魔する。
 その追撃の上を取ろうと高く羽ばたくが、スクルドより高い位置よりネリリが展開させたパラドクス『爛れた輪舞(ルナティック・バレット)』による魔力の小型の蝙蝠群が待ち構えている。
「残念だけどね、このまままとめて爆破してあげるね」
 蝙蝠群は次々とスクルドの翼の隙間に飛び込み、中心の赤い結晶へと飛び掛かり爆発していく。
 本体である結晶体が壊れたスクルドは次々と動きを停止し、落ちていく。
 辛うじてヒビ程度で逃れたスクルドは決死の覚悟で、結晶体内のコアを燃えるように輝かせ、特攻を仕掛けてきた。
 狙われた優は、魔改造ショットガン〈多目的散弾銃アルバトロス〉で結晶体に入った亀裂に向かって射撃し、ヒビを広げていく。
 スクルドは、まさに機雷。その身と引き換えに、周囲諸共ディアボロス達を吹っ飛ばすつもりでいた。
 だが、その行く手に優のオラトリオ『アウロラ』が現れ、祈る。
「コアから放つ爆発で跡形も無く消し飛ばすのか、とても厄介そうだけど……それ、跳ね返したらどうなるのかな?」
 放たれた『未来砕きの爆発』は、パラドクス『拒絶の祈り(リフレクション)』によって、バリアが張られ力の一部が撥ね返される。
「コアが無ければお前ら爆発できないでしょう? 自分の爆発で自分の未来を消し飛ばしちゃえ」
 決死の特攻も虚しく、スクルドらは次々とディアボロス達によって撃墜されていった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【未来予測】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

安藤・優
風は杖、雷は2つ、水は剣で青くない、弓矢は4つ、槍は白
3つの中に赤は無く、1つの青は炎では無い。
雷と炎の武器は不明。水と風と炎の数は不明
槍は色の指定、弓は数の指定。

消去法で当てはまるのはコレだろうけど……


青の宝石の祭壇に風の天使像を置き杖を持たせる、台座の窪みに宝石は置かない

白の宝石の祭壇に雷の天使像を置き槍を持たせて、窪みに白の宝石を1つ置く

緑の宝石の祭壇に水の天使像を置き剣を持たせて、窪みに緑の宝石を2つ置く

赤の宝石の祭壇に炎の天使像を置き弓矢を持たせて、窪みに赤の宝石を3つ置く

多分これでいい筈…?

違う場合
赤の宝石の台座の窪みに青と緑と白を、
緑の宝石の台座の窪みに緑と白か白2つを置いてみる


薄雪・灯子
こ、こういうコツコツやるのは苦手なんですけど……っ!?
ええと……
風の天使に杖、台座に青の宝石を1つ
雷の天使に槍、台座に白の宝石を2つ
水の天使に剣、台座に緑の宝石を3つ
炎の天使に弓矢、台座に赤の宝石を4つ
になるようにセットします。

機密情報が出たら根こそぎ持っていきます。
持ち運べないものなら写真をとったりデータをコピーするなどします。
他に取りこぼしや隠された情報がないか
伝承知識14、情報収集14、看破14、観察14で確認します。

久しぶりに頭つかったら痛くなってきたわ。
これ筋肉痛じゃないといいんだけど


●四人の天使
 施設内に侵入したディアボロス達は、礼拝室のような小部屋を見つけた。
「ここが機密情報の隠されている部屋でしょうか?」
「そうみたいだね」
 薄雪・灯子(赤い欺瞞の根・g00882)と安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)は、罠が無いか警戒しながら部屋の中へと入っていく。
 罠は無さそうであったが、機密情報のある部屋だけあって、ここに来るまでに何度も煉火獄下兵と遭遇しそうになっては身を隠していた。
 少なくとも暗号を解読するまでは、見つかるわけにはいかない。
 聞いていた通り、その小部屋にはそれぞれ違った色の宝石が埋め込まれた四つの祭壇が置かれていた。
「こ、こういうコツコツやるのは苦手なんですけど……っ!? ええと……」
 中央の台座には、謎を解くための文章が刻まれている。

 『神殿には四人の天使が住んでいた。
 ある時、風の天使は杖を掲げ、雷の天使は地上に2つの災いを落とし、4つの災いは弓矢によって起こされた。
 3つの災いを降らせた天使は、その手を赤く染めず。人々を青ざめさせる程の、1つの災いを起こしたのは炎の天使では無かったようである。
 水の天使は剣を振るい、青くない流れを起こし、槍を持った天使は、全てを真っ白にした。
 神はこの素晴らしい功績を湛え、彼らを祭壇に召し上げ新たな翼を与えたのであった』

 その内容を確認しながら二人は、天使の石像を手にする。
 石のフィギュアといった感じで、妙に精巧に作られており、それぞれ重さが違った。
「組み合わせていけばいいんだよね。先ずはハッキリしているものから……」
 優は、羽衣のようなものを纏っている風の天使の石像の手に、杖を持たせた。
「雷の天使は2つ……数は宝石だよね」
「そうだと思います。他に複数あるものは見当たらないですし」
 台座の上で灯子が片手に稲妻を手にした雷の天使の前に「2」と書いた紙を置いた。
 まだ、どの宝石かハッキリしないからだ。
 足元から渦巻きあがる水に包まれた、水の天使には剣を持たせる。そして青くないと、メモを置く。
「弓矢は4つ、槍は白の宝石、3つの中に赤は無く、青は1つで炎では無い」
 解っている組み合わせに合わせ、台座の上にメモと合わせ分けていく。
「雷と炎の武器、水と風と炎の数は不明……槍は色の指定、弓は数の指定だから……」
「えっと……水の天使は、青じゃないから、数も1ではないですね」
「消去法で、風の天使の数が1かな? 当てはまるのはコレだろうけど……」
 優と灯子は、お互いの考察を確認し、青い宝石の祭壇に杖を装備させた風の天使像を置いた。
 すると、ガコッと祭壇の中で何かが動いた音がした。
 間違えたかなと不安そうな表情を灯子は浮かべたが、優はこれで合っていると確信した。
「青の宝石は、最初から1つ台座に嵌っていたから、きっと仕掛けが動いたんだよ」
 最初の組み合わせが確定すれば、後は同じように消去法と照らし合わせを繰り返すだけ。
 白い宝石の祭壇には、槍を装備させた雷の天使像。宝石は1個足して2つに。
 緑の宝石の祭壇には、剣を装備させた水の天使像を置き、宝石の数が3つになるように。
 最後に赤い宝石の祭壇に、炎球を手の平に持った天使の像に弓矢を装備させ、優は祭壇に置く。
 そして、赤い宝石の数が合計4つになるように灯子が窪みに嵌めていく。
 ガコッと他の祭壇と同じように音が響き、一瞬辺りが静まり返る。
「多分これでいい筈……?」
 何も起こらないことで、不安を一瞬浮かべたが、突然大きな振動と共に祭壇の上の方の壁よりクリスタル状の四枚翼のモニュメントが出現した。
「これが機密情報?」
 大きな鳥の羽程度の翼を壊さないよう手に取って見ると、光に透けるその翼は細かな傷が無数に刻まれているのが解った。
 ぼんやりとディスクなどの情報記録媒体が思い浮かんだ。
 他に取りこぼしは、無さそうだ。
「ふぅ……久しぶりに頭つかったら痛くなってきたわ。これ筋肉痛じゃないといいんだけど」
 脳が筋肉痛になることは、きっと無い、はず……。
 小部屋の外の方が、何やら騒がしくなってきた。恐らく侵入が知れたのだろう。
 壊さないよう、情報体であるその翼をしまい、小部屋を後にするのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!

奉利・聖
【聖竜】

もちろん、構いませんよ
こちらとしても後方支援に長けた人がいるのは、心強いですから
いやはや、有難いことに【未来予想】がありますからね
どんな軌道で突撃してくるなんて、簡単に分かってしまう

知ってますか?突撃って止められないんです
だからこうして……龍骨を構えて
迎え撃つように〈投擲〉してやるんです 〈貫通撃〉も付いておりますからねぇ……自ら突き刺さってくれるのではないですか?

はい、すかさず走ってトドメ
龍骨と槍を回収しますね
竜さんが敵を撹乱してるので、いい具合に不意を打てそうです
奪った槍で思いっきり突き上げて、そのまま地面に立ててやります
はい、墓標です 嬉しいでしょう?

よし、終わりましたよ
怪我は?


十埼・竜
【聖竜】

やあ、先輩ちょうどいいとこに
お暇でしたらちょっとぼくに使われていきません?
素直に言うなら助けてください
……そう言ってくれると思ってたよ
下拵えはしときましたから!

ぼくたちの前で直線突撃なんて悪手も悪手だよ
「第二次"宇宙戦争"」
きみたちを〈撹乱〉、敵だと誤認させるのは【フライトドローン】に他の煉火獄下兵の姿
その上こっちは【未来予測】、矛先の一秒先を視てるんだからさ
さあ先輩、出番だ!

……先輩の後ろに立ってて、ぼくが怪我なんかするわけないじゃん?
(後ろだから、どんな顔して敵をブッ壊してんのか、見えないんだけどさ)
(……見えないままが、いいような気がする)


●炎に激突して
 施設内部を行く【聖竜】の二人の行く手を阻むように煉火獄下兵が立ちはだかる。
「先輩ちょうどいいとこに。お暇でしたらちょっとぼくに使われていきません? 素直に言うなら助けてください」
「もちろん、構いませんよ。こちらとしても、後方支援に長けた人がいるのは、心強いですから」
 こちらもまるで、街で偶然会った友人と雑談するかのような雰囲気で、十埼・竜(スカイセンサー・g02268)と奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)は、通路を塞いだ。
「……そう言ってくれると思ってたよ。下拵えはしときましたから!」
 既に、この施設内は電波ジャック済み。
 異形のヘッドホン〈ノイズイーター〉に手を当て、竜は聖を振り返る。
 龍帝の骨で作られた漆黒の棒〈屍龍帝ノ魂〉を手に、余裕の構えだ。
 槍には槍(?)を。
 何はともあれ、ラジオは始まっている。
「第二次"宇宙戦争"」
 飛び交うフライトドローンや他の煉火獄下兵の姿を、敵だと誤認させていくパラドクス『第二次"宇宙戦争"(マジックバレット・パラダイム)』の見えない敵。
 戦場を撹乱された煉火獄下兵は、翼を広げ声だけを便りに『突貫紅炎流星』を仕掛ける。
「ぼくたちの前で、直線突撃なんて悪手も悪手だよ。さあ先輩、出番だ!」
「竜さんが敵を撹乱してるので、いい具合に不意を打てそうです」
 聞こえる羽ばたき以上に、感じる嫌な気配。
「いやはや、有難いことに未来予想がありますからね。どんな軌道で突撃してくるなんて、簡単に分かってしまう」
 敵の悪意とでもいうのだろうか、チリリと感じる矛先の痛みに、聖は屍龍帝ノ魂を構え、真っ直ぐ突き出すように投げるだけ。
 パラドクス『掃除に必要なのは身一つのみ(アルティメットスイーパー)』は掃除を行うのに得物は選ばない。
「ほんの一秒先でも、その矛先を見てるんだから届かないよ」
「知ってますか? 突撃って止められないんです」
 まるで、敵自ら突き刺さる様に〈屍龍帝ノ魂〉に煉火獄下兵は身体を貫かれ、持ち主を失った重量のある赤い槍を竜は手に取り混乱している敵へと突き進む。
(「後ろだから、どんな顔して敵をブッ壊してんのか、見えないんだけどさ……」)
 第二次"宇宙戦争"に乱された戦場は、まだ混乱の最中。
 何とかその包囲を逃れようとしても、聖がそれを許さない。
 煉火獄下兵の行く手を止めるよう屍龍帝ノ魂を槍のように投げつけ、足止めし。
「やれやれ、逃すところでした」
 追いつくなり聖は奪った赤い槍で、炎を失った煉火獄下兵を思いっきり突き上げた。
 零れる赤は鮮血だったのか、炎だったのか……。
 その場にそのまま槍ごと立てると、どこか満足そうに見上げ。
「はい、墓標です。嬉しいでしょう?」
 串刺し公を思わせる光景だが、既に敵は堪えられる息はない。
(「……見えないままが、いいような気がする」)
 何となく竜は、今どんな表情で聖が敵を見ているか、知らないままでいいような気がした。
「これならば、炎があった方が見栄えが良かったわね」
「そうですか? では、次は燃えてるまま串刺しにしてみましょう」
 何だか物騒な言葉が飛び交っているが、心なしか会話が弾んでいるように聞こえる。
 取りあえずこの辺りの敵は一掃出来たようだ。
「よし、終わりましたよ。怪我は?」
「……先輩の後ろに立ってて、ぼくが怪我なんかするわけないじゃん?」
 頼もしく危うげな聖の背を、そっと竜は拳で叩いた。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【強運の加護】がLV2になった!
【通信障害】がLV2になった!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV2になった!

安藤・優
(……マズイな、みんな作戦目的を把握してない!)
機密情報の回収が出来たから持って帰ろうかと思ってたけど、施設破壊をしていくよ。

戦闘は…うん、暴れたい人に任せて、サーヴァントのアウロラにアルヴァレッサをフルパワーで連射してもらおう。

僕の役目はこっちを狙ってくる敵の迎撃だ。煉獄の炎で燃やしてくるそうだけど、僕だって煉獄は扱えるんだ。
この程度の炎なら普通に押し返せる。火力勝負でもいいんだけど、施設破壊を優先したいから我慢する。

鉄塊剣に自身の煉獄を纏わせて迎撃体制、受け止めるか撃ち返したらすかさずアウロラのアルヴァレッサでトドメだよ。

煉獄の扱いには慣れてるんだ、その程度の炎で焼き尽くせると思うな


ネリリ・ラヴラン
機密情報は、もう手に入ったんだね。だったら…。

(入手手段ごと壊しちゃう危険も無くなったわけだから、どこを壊しても平気ね?)

どうやるのかって言われたら、力持ちさんじゃないわたしが叩いて回っても時間が掛かるだけだし、PDに頼るね。
”終わらない祝祭”で作り出す南瓜を【連続魔法】と【高速詠唱】で次々に建物の支柱の上からとか、開閉口のある単純に脆い場所にぶつけるよ。敵さんはついでに巻き込まれたらくらいかな。
電気機器・機械類には念の為、破損した後に【液体錬成】で水でも流して回ろうね。

むー…動きが早すぎて、狙いが定まらないわ。

最初からあんまり狙ってないけど戦ってるフリはしよう。

アドリブや連携は歓迎だよ。


●施設を壊して
「機密情報は、もう手に入ったんだね。だったら……」
「回収出来たからこのまま持って帰ろうかと思ってたけど、せっかくだからね」
 ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)はパラドクス『終わらない祝祭(マッド・ハロウィン)』を発動し、施設上空に巨大なハロウィン南瓜を作り出し。
 安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)はオラトリオ『アウロラ』を向かわせ、パラドクス『灯火よ、希望を輝らせ(アルヴァレッサ)』を放った。
 切先が砕けている〈朽ちた剣〉に光を収束させ振りかざし、光の斬撃が集まって来る煉火獄下兵を薙ぎ払い、施設ごと潰す勢いで巨大ハロウィンが落下してくる。
「もう、どこを壊しても平気ね?」
 立て続く攻撃に、煉火獄下兵は己の炎を燃え上がらせ『煉獄盛火炎』の炎に巻き込もうと突撃してくる。
 敵の注意が集まってきたところで、優とネリリは施設破壊に走り出した。
 まるで敵前逃亡するかのような両者の動きに、慌てて煉火獄下兵はネリリと優を追っていた。
 〈鉄塊剣〉に自身の煉獄を纏わせ、優は壁を斬り付け。ネリリは、終わらない祝祭のカボチャを次々と落とし、念入りに露出した基盤機器系統に水源より汲み上げておいた水を流していく。
 このままショートでもしてくれれば御の字だ。
「煉獄の炎で燃やしてくるそうだけど、僕だって煉獄は扱えるんだ」
 火力勝負でもいいんだけどと挑発気味に、切っ先を向ける。
 煉火獄下兵の炎は増し、全身を焦がしながら攻撃を仕掛けてくる。
「むー……動きが早すぎて、狙いが定まらないわ」
 落とすカボチャの座標指定は、動き回る相手に合わせず敢えてその側に。
 少しでも戦っているように見せかけ、施設をなるべく破壊しておきたいとこ。
(「最初からあんまり狙ってないけど戦ってるフリはしよう」)
 などと思いながらも、うっかり煉火獄下兵が巻き込まれ、しっかりと押しつぶしていたり。
「煉獄の扱いには慣れてるんだ、その程度の炎で焼き尽くせると思うな」
 向かってくる攻撃を優は鉄塊剣で受け止め、アウロラが振るった極光の斬撃が炎諸共煉火獄下兵を真っ二つに。
 ついでに後ろの壁も斬撃で破壊し、ある程度施設にも手痛いダメージを与えていった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV2になった!
【液体錬成】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV3になった!

安藤・優
※アドリブ連携歓迎
むー…攻撃の正体が掴めない。
パラドクスを使うにしても、向こうがいつ仕掛けてくるか分からないからうまいこと先手を取れないな…
【未来予測】と【強運の加護】でどうにか迎撃自体はできるけど、このままだとジリ貧か…それなら。

アウロラの【拒絶の祈り】で〈敵対者を攻撃する現象〉をそのままお前にはね返す!
お前が信じるその神の力で、お前の信仰心を試す時だ。

はね返しきれなかったり迎撃できる現象はしっかりと鉄塊剣で迎撃していき、アウロラに負荷がかかり過ぎないようにする。
力が揺らいだらすかさず踏み込んで煉獄を纏った鉄塊剣を叩き込むよ。
もし神が敵になるというのなら、神様だって殺してみせる。


ネリリ・ラヴラン
なるほど、ちょっと戦い難いね。

元々、そんなに倒したいとか、殺したいって気持ちが少ないから、怖いとか敬う意思を与えられると、それが理由になっちゃって手が止まるのは早いかもしれないわ。

でも、彼女に攻撃ができないのが制約なら、わたしはもう一つ手はあるよ。
”Fanatic Festa!”。魔法陣のスピーカーから聖歌と競うように音楽を鳴らして、わたしはただ皆へ【勝利の凱歌】を届ける為に歌うよ。

歌は、押し付けるものじゃなくて、湧きたてるものだわ。
みんなが、本当に望むことを後押ししてあげるのが役目ね!

崇めていたら歌えない?
ううん、認めてしまうからこそ競いたくなるんだよ。

アドリブ・連携歓迎だよ。


朱山・椿 (サポート)
あたしの力が必要? うん、勿論いいわよ!
あたしに出来る事なら、何でもお手伝いするからね。冒険はきっと楽しいだろうし、戦闘だってこの子が相棒だもの(ぽん、と腰に差した妖刀を叩き)
(性格は明るく、誰とでも積極的に話をします。楽しい事が大好きな、何処にでもいる普通の女の子です)
・日常・冒険共に内容に沿った行動をします(公序良俗に反する事はNG)
・パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
・あとはおまかせ、アドリブも歓迎です。よろしくおねがいします!


●聖なるかな
 大聖堂とは別の一角にあった礼拝堂に、システィーナは静かに佇んでいる。
 荘厳という言葉が良く似合う、その天使はただ在るだけで威圧感を纏っていた。
「なるほど、ちょっと戦い難いね」
 ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)の小さな呟きに、システィーナの目が開かれる。
 伝わってくるのは圧倒される存在感、その姿に攻撃しようとしていた敵意が薄れていく。
 元々、強く倒したいという思いの少ないネリリ。システィーナの姿に、取り込まれそうになったが、そこはディアボロスだ。
 完全に心が傾く前に、パラドクス『Fanatic Festa!(ファナティック・フェスタ)』を発動する。
「あなたが聖歌なら、わたしはTechno-popだよ!」
 空に浮かぶ魔方陣がスピーカーのように、電子音を流し出す。
「月の灯りでハートをLightUp」
 システィーナが放とうとしていた聖歌を掻き消すように。
「それが今夜のドレスコード」
 皆へ勝利の凱歌を届ける為に、ネリリは歌う。
「Fanaticな夜を奏でましょ♪」
 崇めていたとしても、認めているからこそ競いたくなるんだよと、声を響かせる。
「むー……」
 攻撃の正体が掴めないと渋面を浮かべる安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)の横を、朱山・椿(夜の愛し子・g03185)が腰に差した妖刀を抜き放ちつつ、システィーナに斬り込んでいく。
「相手の力、あたしが引き出してみせるわよ!」
 向こうがいつ仕掛けてくるか分からないから、うまいこと先手を取れないと悩む優の気持を察したように椿が斬り込む。
 その荘厳な天使の懐に飛び込み、真横に一閃。
 通り抜けざまの勢いで翼を広げ舞い上がった椿は、パラドクス『双翼魔弾』をガラ空きの背後からお見舞いする。
「暴力で解決しようというのですか、嘆かわしい。神よ、我を憐れみたまえ」
 システィーナに無数の魔力弾が当たり、放たれた波動が椿を弾き飛ばし落とそうとした。
「これが、攻撃する現象なのかな?」
 まだ相手の手の内は良く解らない。
「どうにか迎撃自体はできるけど、このままだとジリ貧か……」
 睨み合っていても、きっと相手は待っていればいい。やがて来るであろう増援を。
「それなら……!」
 優はオラトリオ『アウロラ』に頼み、パラドクス『拒絶の祈り(リフレクション)』を発動する。
 どこか拒絶の祈りに近い力なのかもしれないが、力のはね返しでないのは見て解った。
 魔弾に対して返してきた攻撃は、違う形であったから。
「お前が信じるその神の力で、お前の信仰心を試す時だ」
 ネリリの方も、負けじと歌いシスティーナの存在に対抗するように歌い続ける。
「アナタの描く未来のヴィジョン。 俯いたまま浮かべていたら、輝く明日は掴めない。 だから今夜を彩りましょう? 」
 勇気の湧き上がるその歌声に、優と椿は斬りかかっていく。
 鉄塊剣と妖刀の斬撃が、システィーナの注意をひき、位置を合わせ椿が魔弾を放つ。
 再びシスティーナは神の力を借り、『ミゼレーレ・メイ、デウス』による攻撃で椿を排除しようとする。
 今度は、鋭い羽の豪雨のような斬弾だ。
「もし神が敵になるというのなら、神様だって殺してみせる」
 だがその攻撃の先に待つのは、アウロラの祈りによるバリア。
 向かってくるシスティーナの攻撃をはね返し、そのままシスティーナへと返すのであった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【通信障害】がLV3になった!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
【飛翔】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!

十埼・竜
【聖竜】

(きれいで、こわくて、動けない)

…今、ぼくどうしてた?
先輩が魔法使うとこ、初めて見た
この魔法越しなら、あれの姿がはっきり視える

心を支配して思想を押し付ける
あれはラジオの敵
…先輩が煽るからいけないんだよ
ここからは【捨て身】だ

ノイズイーター、オフ。
攻撃でもなんでもないそれだけで、箍が外れた呪いの嵐はきみもぼくも等しく【粉砕】する
ノイズに擦り潰され何もかも曝け出してぼくと同じ地獄に堕ちろ
そんなボロ雑巾が崇める対象になんかなるか!

「きえろ」

ぼくの魂の叫びであれをブッ壊す
先輩が護ってんだもん、ぼくは砕けきらないよ


奉利・聖
【聖竜】

───攻撃の意志を失わせるのなら
『攻撃』をしなければいいい
防御に適したものがあるのです──魔法がね
久しぶりに使ってみますか

全てのマジックアイテムをリリース
魔力補充、<全力魔法>を遂行
<高速詠唱>開始──殉教者よ、その護りを見せろ

崇拝?何を馬鹿な
<呼吸法>で深く気を巡らせ、<精神集中>
僕が崇める人は僕が決める ゴミが決めるものではない

さあ、奇跡を成したまえ──『殉教者ノ願イ』
あらゆる害を<浄化>し、跳ね返す奇跡で以て
竜さんをお守りします

さて、この守りの中でなら無茶の一つも利きますので
やっちゃいましょう、怒っちゃいましょう
あれはきっと、許されざるゴミでしかないのだから
叫びなさい 心ゆくまで


●十二翼の天使
 システィーナは、畏れ多くも教皇の宮殿にある礼拝堂の名である。
 荘厳にして神聖。そして美しく、見る者を圧倒する。
 それだけの力を、システィーナはそこに在るだけで持っていた。
 最上位の熾天使は六対の翼をもっているというが、これもその一つだというのだろうか。
 ───攻撃の意志を失わせるのなら、『攻撃』をしなければいい。
「防御に適したものがあるのです」
 ──魔法がね。
 奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)は、魔法触媒〈マジックリローダー〉を取り出し全てをリリースする。
「久しぶりに使ってみますか……」
 チラリと視線だけで振り返った先では、十埼・竜(スカイセンサー・g02268)がシスティーナから目を離せなくなっている。
(「きれいで、こわくて、動けない」)
 色々と拾いやすい分、こういった類の物は、受け取りやすいのかもしれない。
 とはいえ、直ぐに戻って来るだろう。
「魔力補充、全力魔法を遂行。高速詠唱開始──殉教者よ、その護りを見せろ。終焉を見届けよう。──変則第四位階」
 パラドクス『殉教者ノ願イ(マジックシールドアクトフォー)』を、聖は放った。
 その衝撃が、礼拝堂を揺るがす。
 強力な防御と反射の力が、システィーナと二人の間に張られる。
「……今、ぼくどうしてた?」
 事態を把握しようと竜が視線を向ければ、そこに珍しい光景が広がっていた。
「先輩が魔法使うとこ、初めて見た……」
 一方、システィーナは静かに『崇拝すべき存在感』を強め、この場を圧倒しようとする。
「崇拝? 何を馬鹿な。僕が崇める人は僕が決める ゴミが決めるものではない」
「何と嘆かわしい。只人は、言葉を知らぬのか。崇高なる存在が解らぬのか」
「関係ないですよ……さあ、奇跡を成したまえ──殉教者ノ願イ」
 無駄話を聞く気は無いと、竜は次の魔力を補充する。
「あらゆる害を浄化し、跳ね返す奇跡で以て竜さんをお守りします」
 準備は出来たと竜が振り返る通り、今度は聖もシスティーナの姿を直視できる。
「心を支配して思想を押し付ける。あれはラジオの敵」
「さて、この守りの中でなら無茶の一つも利きますので、やっちゃいましょう、怒っちゃいましょう。あれはきっと、許されざるゴミでしかないのだから」
 いつもであればゴミ掃除は聖の分野だが、今回の相手は勝手が違う。
「愚かな。神の使いをゴミと申したか」
「……先輩が煽るからいけないんだよ」
 口調こそ変わっていないが、システィーナの怒りが明らかに威圧となってのしかかってくる。
 魔法など砕きそうな圧力だ。
 ここからは竜にとっては、捨て身の行為。
「ノイズイーター、オフ」
 あらゆる「電波」から耳を守る大きな異形のヘッドホン〈ノイズイーター〉の力を切れば、溢れるのはそこら中に溢れているノイズ。
「叫びなさい 心ゆくまで」
 ノイズの嵐に竜が呑まれる寸前、聖の声が響いた。
 竜は、パラドクス『セイメイ』を発する。
 たがが外れたノイズ嵐は、竜もシスティーナも呑みこみ擦り潰そうとする。
「何もかも曝け出して、ぼくと同じ地獄に堕ちろ。そんなボロ雑巾が崇める対象になんかなるか!」
 あれはそんな存在ではない。だから、ぼくの魂の叫びであれをブッ壊す。
「きえろ」
 短く。だがその強い意志のこもった一言が、音の轟波となりシスティーナを襲った。
「ぁぁぁ……神よ、何故、我が……」
 音に散ったシスティーナは羽を散らし、消し飛んだ。
 傾く竜の身体を、そっと聖が受け止め耳を塞ぐよう手を置いた。
「……先輩が護ってんだもん、ぼくは砕けきらないよ」
 ありがとう。そう、竜は聖の手の上に自分の手を重ねた。

 一つ、カテドラルの護りが剥がれていく。残りは後……。
 トランぺッターはその気配を、静かに感じているのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2022年03月19日

TOKYOカテドラル攻略作戦

 神田川渡河作戦を成功させたディアボロスは、文京区の護りの要であり、ジェネラル級大天使『終末の音』トランペッターが座する、『TOKYOカテドラル』の攻略を可能としました。
『TOKYOカテドラル』攻略は、文京区における重要な戦いとなるでしょう。

 しかし、文京区の支配者である大天使『統治者』アルケーは、『TOKYOカテドラル』防衛のため、強大な増援部隊を派遣しています。
『アルケー増援部隊』が到着すれば、攻略はほぼ不可能となります。
 その前に『TOKYOカテドラル』を攻略する必要があるでしょう。

※特殊ルール
『TOKYOカテドラル攻略作戦』は、攻略旅団の「期限延長」提案の対象外となります。


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#TOKYOエゼキエル戦争
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#TOKYOカテドラル攻略作戦
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#文京区
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#TOKYOカテドラル


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選択肢『機密データの奪取(TOKYOカテドラル)』のルール

 敵の機密データの奪取を試みる選択肢です。
 敵の機密データは、高度に暗号化されている為、ディアボロスにも解読する事はできず、そのデータを奪取する為のプロテクトも非常に強固です。
 この機密データを奪取する為には、機密データのプロテクトとなる『謎』を解き明かさなければなりません。
 謎を解き明かす事で、暗号化された機密データを取得できます。
 なお、暗号化された機密データは、新宿島に持ち帰った後、新宿都庁などで専門家が解析を行う為、解析結果が出るまで機密データの内容を知ることは出来ません。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾拠点防衛のトループス級『巨翼機雷『スクルド』』のルール

 防衛拠点でディアボロスを迎撃するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 クロノヴェーダは、砦に布陣したり、城壁やバリケードを利用する為、有利に戦いを進めていきます。
 なんの工夫も無く漠然と戦うだけでは、苦戦(🔴を得やすくなる)してしまうでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは👿のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾敵施設破壊戦闘(TOKYOカテドラル)『煉火獄下兵』のルール

 文京区の最重要拠点『TOKYOカテドラル』の内部には、クロノ・オブジェクトが多数設置されています。
 トループス級と戦闘を行いながら施設を破壊し、クロノ・オブジェクトの効果を弱体化させましょう。

 この選択肢の成否判定は、トループス級との戦闘だけでなく、「どれだけ広範囲の施設を破壊したか」も判定に加味されます。
 トループス級との戦闘しか行っていなかった場合は『🔵🔴🔴』や『🔴🔴🔴』判定になる場合もあります。
 ただしトループス級を多く撃破すれば、以降の判定は成功しやすくなるので、先行して多くの敵を倒すプレイングも、全くの無駄にはならないかもしれません。
 このシナリオで破壊すべきクロノ・オブジェクトの外観や詳細などは、オープニングやリプレイを確認してください。

※特殊ルール

 クロノ・オブジェクトが破壊されていなかった場合、『TOKYOカテドラル』内での戦闘時に、攻略旅団の調査対象であった『第2、第3、第4、第6のラッパ』の効果が発動し、戦闘が著しく不利になってしまいます。
『TOKYOカテドラル攻略作戦』が完結するまでに、この選択肢を『4回』成功するごとに、『終末の音』トランペッター決戦時に『終末のラッパ』を1つ無力化できます。
(4つのラッパ全てを無力化(16回の選択肢成功)すれば、『終末の音』トランペッターが最も弱体化した状態で決戦を開始できます)


 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『システィーナ』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「松中・誠」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。